JP4186147B2 - 立体アンテナ - Google Patents
立体アンテナ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4186147B2 JP4186147B2 JP32967999A JP32967999A JP4186147B2 JP 4186147 B2 JP4186147 B2 JP 4186147B2 JP 32967999 A JP32967999 A JP 32967999A JP 32967999 A JP32967999 A JP 32967999A JP 4186147 B2 JP4186147 B2 JP 4186147B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coils
- coil
- orthogonal
- antenna
- winding frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、小形の携帯用通信端末や、非接触形のICカード等に特に好適に使用することができる立体アンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
小形の携帯用通信端末や、非接触形のICカード等には、使用周波数に適合するアンテナが組み込まれている。
【0003】
従来のアンテナは、適当な平面状の基材上に2次元のコイルとして形成され、ループアンテナとして機能し、外部からの到来電波を受信してICモジュールに作動用の電力を供給したり、外部機器との間において情報伝達用の電波を送受信したりすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、アンテナは、ループアンテナとして機能しているから、指向特性が鋭く、電波の送受信方向が狭く限定され、通信の安定性に欠けることがあるという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、互いに直交する第1、第2のコイルを使用することによって、良好な無指向特性を簡単に実現することができる立体アンテナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、互いに直交する第1、第2のコイルをそれぞれアンテナエレメントとしてなり、第1、第2のコイルは、絶縁材料の巻枠に形成して直列接続し、巻枠の外部のICモジュールに接続する端子を形成することをその要旨とする。
【0007】
なお、巻枠は、第1、第2のコイルを保持する保持面を有してもよい。
【0008】
また、保持面は、第1、第2のコイルの開口面を含む各平面内において、外側に凸の形状に形成することができる。
【0009】
なお、第1、第2のコイルには、第1、第2のコイルに直交する第3のコイルを組み合わせ、第1、第2、第3のコイルは、直列接続することができる。
【0010】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、互いに直交する第1、第2のコイルは、それぞれループアンテナとして機能するから、全体として、第1、第2のコイルの各開口面に共通に直交する平面内において無指向特性となり、しかも、垂直偏波、水平偏波の双方の電波を効率よく送受信することができる。ただし、開口面とは、第1、第2のコイルのそれぞれについて、コイルの軸方向に直交するコイル内の面をいう。
【0011】
第1、第2のコイルは、巻枠に形成することにより、所定形状に所定巻数のコイルを形成することができる。なお、第1、第2のコイルは、同一巻数に形成し、巻枠は、合成樹脂材等の絶縁材料によって形成することが好ましい。また、第1、第2のコイルは、巻枠に対し、線材を巻き付ける他、印刷、蒸着、メッキ、エッチング等の手法により導電性物質を所定パターンに付着させて形成することができる。
【0012】
巻枠に保持面を設ければ、第1、第2のコイルは、保持面を介して機械的に保持され、それぞれの形状や相対位置関係を安定に維持することができる。なお、保持面は、第1、第2のコイルの開口面を含む各平面内において、外側に凸の任意の多角形や、円形に形成するものとする。また、巻枠は、中実または中空に形成することができる。すなわち、巻枠は、保持面以外の部分を凹または凸の任意の形状に設定することができる。
【0013】
第1、第2のコイルに直交する第3のコイルを設ければ、第1、第2、第3のコイルは、全体として、3次元空間内のあらゆる方向に対して無指向特性を実現することができる。
【0014】
第1、第2のコイルは、直列接続することにより、全体のインダクタンスを大きくし、外部回路に対して容易に整合させることができる。第3のコイルを設ける場合も、同様である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0016】
アンテナは、巻枠11に第1、第2のコイル21、22を形成してなる(図1、図2)。ただし、図2は、図1の展開説明図である。
【0017】
巻枠11は、正6面体に形成され、Y−Z平面内、X−Y平面内に、それぞれ第1、第2のコイル21、22用の正方形の保持面11a、11bが形成されている。ただし、図1に示すX軸、Y軸、Z軸は、適当な3次元空間における仮想軸である。
【0018】
第1のコイル21は、保持面11a上に形成され、X軸に直交しており、第2のコイル22は、保持面11b上に形成され、Z軸に直交している。なお、第1、第2のコイル21、22は、直列接続され、第2のコイル22の巻始め相当、第1のコイル21の巻終り相当の各終端にそれぞれ端子T2 、T1 を形成し、互いに直交する巻数N=2のアンテナエレメントを形成している。ただし、第1、第2のコイル21、22の各巻数Nは、N≧1の適数に設定するものとする。
【0019】
第1、第2のコイル21、22は、端子T1 、T2 に図示しない受信用のICモジュールを接続すると、X軸、Z軸に平行な外部からの到来電波Sx 、Sz に対し、高い受信感度を実現することができる。すなわち、第1、第2のコイル21、22は、それぞれループアンテナとして機能し、前者は、開口面がY−Z平面内にあってX軸方向に指向特性を有し、後者は、開口面がX−Y平面内にあってZ軸方向に指向特性を有する。したがって、第1、第2のコイル21、22は、全体としてX−Z平面内において無指向特性となり、X−Z平面内の任意の方向からの到来電波を効率よく受信することができる。
【0020】
また、第1、第2のコイル21、22は、それぞれループアンテナとして、水平偏波、垂直偏波のいずれの到来電波に対しても同等の受信感度を実現することができる。なお、第1、第2のコイル21、22は、端子T1 、T2 に送信用のICモジュールを接続することにより、X−Z平面内の全方向に無指向特性の送信性能を実現することができる。
【0021】
【他の実施の形態】
巻枠11は、任意の多面体に形成してもよい(図3)。ただし、同図の巻枠11は、18個の正方形、8個の正3角形の平面を組み合わせて26面体に形成されている。巻枠11には、第1、第2のコイル21、22用の8角形の保持面11a、11bが形成されており、保持面11a、11bは、互いに直交している。
【0022】
また、巻枠11は、中空に形成してもよい(図4)。ただし、同図の巻枠11は、互いに直交する第1、第2のコイル21、22用の円形の保持面11a、11bを有する球形に形成されている。
【0023】
第1、第2のコイル21、22には、第1、第2のコイル21、22の双方に直交する第3のコイル23を組み合わせてもよい(図5)。ただし、第3のコイル23は、第1、第2のコイル21、22に直列接続されている。第1、第2、第3のコイル21、22、23は、それぞれX軸方向、Z軸方向、Y軸方向を含む全方向からの到来電波に対してほぼ均一な受信感度を実現し、あらゆる方向に対してほぼ均一な送信性能を実現して、3次元空間の全方向に対し、無指向特性を実現することができる。
【0024】
以上の説明において、第1、第2、第3のコイル21、22、23は、それ自体の形状を保持する剛性を有するとき、巻枠11を省略してもよい。
【0025】
この発明に係るアンテナは、定期券や身分証明カード、物品に付けるタグ等のカードに適当なICモジュールとともに組み込むことによってICカードを形成し、外部の検出器に対して相対移動させるとき、ICカードの移動方向や姿勢等に拘らず、検出器との間に良好な通信性能を確保することができる。外部機器と交信する携帯用通信端末等についても、全く同様である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、互いに直交する第1、第2のコイルをアンテナエレメントとすることにより、第1、第2のコイルは、ループアンテナとして機能し、それぞれの開口面に共通に直交する平面内において良好な無指向特性を実現することができるから、電波の送受信方向に制約がない上、水平偏波、垂直偏波の双方に好適に対応することができ、通信の安定性を大きく向上させることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 図1の展開説明図
【図3】 他の実施の形態を示す図1相当図(1)
【図4】 他の実施の形態を示す図1相当図(2)
【図5】 他の実施の形態を示す模式説明図
【符号の説明】
11…巻枠
11a、11b…保持面
21…第1のコイル
22…第2のコイル
23…第3のコイル
Claims (4)
- 互いに直交する第1、第2のコイルをそれぞれアンテナエレメントとしてなり、前記第1、第2のコイルは、絶縁材料の巻枠に形成して直列接続し、前記巻枠の外部のICモジュールに接続する端子を形成することを特徴とする立体アンテナ。
- 前記巻枠は、前記第1、第2のコイルを保持する保持面を有することを特徴とする請求項1記載の立体アンテナ。
- 前記保持面は、前記第1、第2のコイルの開口面を含む各平面内において、外側に凸の形状に形成することを特徴とする請求項2記載の立体アンテナ。
- 前記第1、第2のコイルには、前記第1、第2のコイルに直交する第3のコイルを組み合わせ、前記第1、第2、第3のコイルは、直列接続することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の立体アンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32967999A JP4186147B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 立体アンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32967999A JP4186147B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 立体アンテナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001148608A JP2001148608A (ja) | 2001-05-29 |
JP4186147B2 true JP4186147B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
ID=18224064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32967999A Expired - Fee Related JP4186147B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | 立体アンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4186147B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101797606B1 (ko) | 2016-01-29 | 2017-11-14 | 주식회사 산엔지니어링 | 선박용 고정 구조의 레이더 안테나 장치 |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004086559A1 (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-07 | Digital. Wave Co., Ltd. | 等方性アンテナ |
KR20050009101A (ko) * | 2003-07-15 | 2005-01-24 | 조인호 | 스마트 안테나장치 |
US6995729B2 (en) * | 2004-01-09 | 2006-02-07 | Biosense Webster, Inc. | Transponder with overlapping coil antennas on a common core |
US7952357B2 (en) * | 2007-09-28 | 2011-05-31 | The Charles Machines Works, Inc. | Receiver system for determining the location of a magnetic field source |
JP2009268087A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-11-12 | Oki Electric Ind Co Ltd | フェライトアンテナ、及びタイヤ状態検知システム |
KR101009263B1 (ko) * | 2008-08-06 | 2011-01-18 | 주식회사 이엠따블유 | Rfid 태그가 마련되는 저장용기 및 이를 수납하는공조기기 |
JP5275885B2 (ja) * | 2009-04-13 | 2013-08-28 | ミネベア株式会社 | 光ファイバコイル用ボビン |
ITMI20121049A1 (it) * | 2012-06-18 | 2013-12-19 | Ab Medica Spa | Gabbia per cavie da laboratorio e metodo per l¿alimentazione senza fili di un dispositivo bioelettronico impiantato in una cavia |
KR101538158B1 (ko) * | 2013-08-30 | 2015-07-22 | 대구대학교 산학협력단 | 세라믹 칩형 엘티이 단일 대역 안테나 |
JP2017049010A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 三菱電機株式会社 | 電磁界プローブ |
JP2018182686A (ja) * | 2017-04-21 | 2018-11-15 | 日本発條株式会社 | 携帯型無線通信装置、および携帯型無線通信装置を用いる情報識別装置 |
-
1999
- 1999-11-19 JP JP32967999A patent/JP4186147B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101797606B1 (ko) | 2016-01-29 | 2017-11-14 | 주식회사 산엔지니어링 | 선박용 고정 구조의 레이더 안테나 장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001148608A (ja) | 2001-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9767450B2 (en) | Antenna module package, antenna module package circuit, battery pack including the same and mobile device including the same | |
JP4186147B2 (ja) | 立体アンテナ | |
US9024725B2 (en) | Communication terminal and information processing system | |
JP5464307B2 (ja) | アンテナ装置および無線通信装置 | |
JP5293907B2 (ja) | アンテナ装置および通信端末装置 | |
KR101599522B1 (ko) | Nfc 칩 안테나 모듈 패키지 | |
JP2010171857A (ja) | アンテナ装置 | |
JPH11261325A (ja) | コイル素子と、その製造方法 | |
JP2012108843A (ja) | Rfidタグ | |
CN105006627B (zh) | 天线设备 | |
WO2013035820A1 (ja) | アンテナ装置、rfidタグおよびアンテナ装置付き金属物品 | |
JP4218044B2 (ja) | 3次元アンテナ | |
JP2000172795A (ja) | リーダライタ | |
JP5895960B2 (ja) | アンテナ装置及び可搬型電子機器 | |
WO2017033698A1 (ja) | コイル素子、アンテナ装置、カード型情報媒体、無線icデバイスおよび電子機器 | |
TWI578619B (zh) | Wireless tags, communication terminals and communication systems | |
JP5630499B2 (ja) | アンテナ装置及び無線通信デバイス | |
JP6881447B2 (ja) | アンテナ装置及びそれを用いたicタグ | |
CN116264355A (zh) | 一种三轴低剖面的低频磁场发射天线 | |
US20200042852A1 (en) | Rfid tag and method of manufacturing the same | |
CN115023706A (zh) | Rfid标签以及天线 | |
CN109802238A (zh) | 天线模块及无线设备 | |
WO2016152662A1 (ja) | アンテナ装置および電子機器 | |
US11522272B2 (en) | Antenna assembly and terminal | |
JPH11184988A (ja) | リーダライタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20051227 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080610 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080714 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080812 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080828 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110919 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |