JP4185732B2 - 放電管及びその製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放電管及びその製造方法に関し、更に詳細にはセラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室内に所定のガスが封入され、且つ前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気機器をサージから保護する避雷管等に使用される放電管として、例えば特開平10−312877号公報には、図1に示す放電管が提案されている。図1に示す放電管は、セラミック製の外囲器14の両端面にライン電極10、12のフランジ部10a、12aがろう付けされて形成されている共に、ガスが封入されている気密室13内に、柱状の放電電極10b、12bの端面が所定の間隔Dを隔てて対向するように、フランジ部10a、12aの各々の略中央部に突設された放電電極10b、12bが挿入されている。
更に、放電を誘発し易くすべく、外囲器4の内壁面にカーボンの細線を引いて形成したトリガ線16、16が設けられている。このトリガ線16,16は、放電電極10b、12bの突出長lよりも若干短く設けられる。
かかる放電電極10b、12bの各端面には、図2に示す様に、凹部18が形成され、この凹部18の内壁面を含む端面に放電安定物質層20が形成されている。
この放電安定物質層20は、主としてチタン酸バリウム(BaTiO3)等の誘電体物質から成り、珪酸ナトリウム(Na2SiO3)等の担持体物質の水溶液中にチタン酸バリウム(BaTiO3)等の誘電体物質を混合させた混合液を塗布することによって形成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図1及び図2に示す放電電極10b、12bを具備する放電管では、放電電極10b、12bの各端面に放電安定物質層20が形成されているため、安定した放電がなされる。
しかし、従来の放電管では、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧が大幅に上昇し、再度サージを受けた際に、当初予定していた以上の電圧が放電管を経由して機器内に浸入するおそれがある。
更に、従来の放電管は、繰り返しサージを受けて放電を繰り返すと、早期に絶縁劣化が発生し、その寿命が短い。
また、従来の放電管では、近くに落雷を受けたような場合に加えられる急激なサージに対するインパルス放電開始電圧が高く、インパルス放電開始電圧の低下も望まれている。
そこで、本発明の第1の課題は、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇を抑制でき、且つ繰り返しサージを受けて放電を繰り返しても、その寿命の延長を図り得る放電管及びその製造方法を提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇抑制、及び繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができ、且つインパルス放電開始電圧の低下も図り得る放電管及びその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前記第1の課題を解決すべく検討した結果、チタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び珪酸ナトリウムから成る混合物を、放電電極の各端面に塗布して形成した放電安定物質層を具備する放電管によれば、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇を抑制できること、及び繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができることを見出し、第1の本発明に到達した。
すなわち、第1の本発明は、セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管であって前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物が塗布されて形成された放電安定物質層が設けられ、且つ前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量が、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%であることを特徴とする放電管にある。
また、第1の本発明は、セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管を製造する際に、前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを混合して得た混合物であって、前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量を、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量とする混合物を塗布した塗布層に、減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層を形成することを特徴とする放電管の製造方法でもある。
【0005】
更に、本発明者は、前記第2の課題について検討を重ねた結果、チタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、臭化カリウム(KBr)及び珪酸ナトリウムから成る混合物を、放電電極の各端面に塗布して形成した放電安定物質層を具備する放電管によれば、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇を抑制できること、繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができること、及びインパルス放電開始電圧の低下も図ることができることを見出し、第2の本発明に到達した。
すなわち、第2の本発明は、セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管であって、前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物が塗布されて形成された放電安定物質層が設けられ、且つ前記混合物中の酸化マグネシウム(MgO)の含有量が、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%であることを特徴とする放電管にある。
また、第2の本発明は、セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管を製造する際に、前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを混合して得た混合物であって、前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量を、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%とする混合物を塗布した塗布層に、減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層を形成することを特徴とする放電管の製造方法にある。
更に、第2の本発明は、セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管を製造する際に、前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを混合して得た混合物であって、前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量を、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%とする混合物を塗布した塗布層を放電安定物質層に形成でき、且つ前記塗布層を形成するハロゲン化金属の金属の一部を、前記気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に付着できるように、前記塗布層に減圧雰囲気下で加熱処理を施すことを特徴とする放電管の製造方法でもある。
【0006】
かかる第2の本発明において、混合物中のハロゲン化金属の含有量を、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して10〜40重量%とすることが好ましい。
かかるハロゲン化金属としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物を好適に用いることができる。
【0007】
第1の本発明及び第2の本発明において、所定量の酸化マグネシウム(MgO)が含有されている混合物を放電電極の端面に塗布して形成した放電安定物質層を、放電電極の端面に設けた放電管によれば、酸化マグネシウム(MgO)が含有されていない混合物を放電電極の端面に塗布して放電安定物質層を形成した従来の放電管に比較して、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇を抑制でき、繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができる。
この詳細な理由は依然として不明であるが、以下のように推察できる。
つまり、酸化マグネシウム(MgO)は、混合物中に含有する誘電体物質に比較して硬い物質である。このため、酸化マグネシウム(MgO)は、放電の衝撃を受けても誘電体物質のように弾き飛ばされたり粉砕されて放電電極の端面から除去されず、依然として放電電極の端面に存在している。
したがって、放電電極の端面に、酸化マグネシウム(MgO)を含有する混合物を塗布して形成された放電安定物質層は、放電に対して耐久性を有する。その結果、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇抑制、及び繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができるものと考えられる。
【0008】
また、第2の本発明では、酸化マグネシウム(MgO)及びハロゲン化金属を含有する混合物を、放電電極の端面に塗布して形成した放電安定物質層を、放電電極の端面に具備する放電管によれば、インパルス放電開始電圧の低下を図ることができる。
この詳細な理由も依然として不明であるが、以下のように推察できる。
つまり、放電管では、サージを受けて放電電極に電圧が印加されたとき、放電電極の端面間には前駆放電が発生し、気密室内に充填されたアルゴンガス等の不活性ガスの活性化がなされた後、主放電が発生する。
従来の放電管では、放電電極に急速に電圧が印加された場合、放電電極への電圧の印加速度に対して、気密室内に充填された不活性ガスの活性化に時間が掛かるため、インパルス放電開始電圧が高くなる。
この点、第2の本発明では、放電電極の端面間に発生する前駆放電によって容易にイオン化し易いハロゲン化金属が放電安定物質層に含有されている。このため、放電電極に急速に電圧が印加された場合、放電電極の端面間に発生する前駆放電によって放電安定物質層中のハロゲン化金属がイオン化して急速に気密室内を主放電が発生し易い雰囲気にできる。その結果、第2の本発明に係る放電管では、従来の放電管に比較して、インパルス放電開始電圧の低下を図ることができるものと考えられる。
また、気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に、ハロゲン化金属を形成する金属を付着させた場合には、更にインパルス放電開始電圧の低下を図ることができる。
この様に、気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に、ハロゲン化金属を形成する金属を付着させるには、塗布層に減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層を形成する際に、前記塗布層を形成するハロゲン化金属の金属の一部を、気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に付着することが有効である。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明に係る放電管の構成部品は、前述した図1に示す放電管の構成部品と同一であるため、各構成部品の詳細な説明は省略する。
本発明では、放電電極10b、12bの各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物が塗布されて形成された放電安定物質層20が設けられていることが肝要である。この放電安定物質層20は、放電電極10b、12bの各端面の全面に亘って形成されていることが好ましい。
かかる混合物中の酸化マグネシウム(MgO)の含有量は、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%(特に、好ましくは15〜25重量%)とする。
ここで、酸化マグネシウム(MgO)の含有量が、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5重量%未満の場合は、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇抑制及び繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合に、その寿命の延長を充分に図れなくなる。他方、酸化マグネシウム(MgO)の含有量が30重量%を越える場合は、酸化マグネシウム(MgO)と誘電体物質等とを充分に混合でき難くなる。
【0010】
この様に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物を用い、放電電極10b、12bの各端面に放電安定物質層20が形成された放電管を製造するには、先ず、担持体物質としての珪酸ナトリウム(Na2SiO3 )の水溶液中に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム(BaTiO3 )及び酸化マグネシウム(MgO)を添加し混合して混合液を得る。この混合には、市販の混合装置を用いて充分に分散混合を図る。
ここで、酸化マグネシウム(MgO)の添加量が、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して30%を越える場合には、酸化マグネシウム(MgO)が分離し易くなる。
得られた混合液を、ライン電極10、12のフランジ部10a、12aの各略中央部に突設された放電電極10b、12bの端面に塗布した後、セラミック製の外囲器14の両端面に、リング状に成形されたろう材を介して、放電電極10b、12bが外囲器14内に挿入されるようにライン電極10、12のフランジ部10a、12aを重ねる。
次いで、リング状に成形されたろう材を介して重ね合せた外囲器14とライン電極10、12とを容器に挿入し、容器内を加熱しつつ減圧する。この加熱温度はろう材の融点未満の温度とする。かかる加熱及び減圧処理によって、外囲器14内や構成部等から脱酸素を行うことができる。
所定の加熱温度及び減圧度に到達した後、容器内にアルゴンガス等の不活性ガスを導入し、容器内をろう材の融点以上に昇温する。かかる不活性ガスの容器内への導入及び昇温によって、外囲器14の両端面にライン電極10、12のフランジ部10a、12aがろう付けされ、不活性ガスが封入された気密室内に、柱状の放電電極10b、12bの端面が所定の間隔Dを隔てて対向する放電管を得ることができる。
【0011】
この様に、リング状に成形されたろう材を介して重ね合せた外囲器14とライン電極10、12とを挿入した容器内の加熱及び減圧によって、放電電極10b、12bの端面に塗布された混合液の水分等が飛散し、放電電極10b、12bの端面に珪酸ナトリウム(Na2SiO3)等の担持体物質から成る被膜を形成する。この被膜は、放電電極10b、12bの端面を覆い、酸化マグネシウム(MgO)及び誘電体物質を担持する放電安定物質層20を形成する。
この放電電極10b、12bの各端面には、図2に示す様に、凹部18が形成されている。この凹部18内にも放電安定物質層20が形成されているため、凹部18が形成されていない場合に比較して、放電管の寿命を長くできる。
かかる放電電極10b、12bが挿入された外囲器14の内壁面には、放電を誘発し易くすべく、放電電極10b、12bの突出長lよりも若干短くなるように、カーボンの細線を引いて形成したトリガ線16、16を形成する。
得られた放電管によれば、酸化マグネシウム(MgO)が含有されていない混合物を放電電極10b、12bの端面に塗布して放電安定物質層20を形成した従来の放電管に比較して、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇を抑制でき、繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができる。
ところで、放電電極10b、12bの端面に酸化マグネシウム(MgO)を含有する混合物を塗布して形成した放電安定物質層20を具備する放電管では、酸化マグネシウム(MgO)を含有しない混合物を塗布して形成した放電安定物質層20を具備する従来の放電管に比較して、最初の放電開始電圧が高くなる場合がある。この場合であっても、気密室内に充填されるガス圧を調整することによって、最初の放電開始電圧を、従来の放電管と同程度に調整できる。
【0012】
誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物を塗布して形成した放電安定物質層20を放電電極10b、12bの端面に具備する放電管でも、インパルス放電開始電圧は、従来の放電管と同レベルである。
この点、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物を塗布して形成した放電安定物質層20を放電電極10b、12bの端面に具備する放電管は、従来の誘電体物質及び担持体物質を含有する混合物を塗布して形成した放電安定物質層20を放電電極10b、12bの端面に具備する放電管、或いは誘電体物質、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質を含有する混合物を塗布して形成した放電安定物質層20を放電電極10b,12bの端面に具備する放電管に比較して、インパルス放電開始電圧を低下できる。
かかるハロゲン化金属としては、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物、特に臭化カリウム(KBr)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)又は臭化マグネシウム(MgBr2)を好適に用いることができる。就中、臭化カリウム(KBr)が最も好ましい。その他のハロゲン化金属としては、臭化ニッケル(NiBr2)を用いることができる。
このハロゲン化金属の混合物中の含有量は、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して10〜40重量%(特に好ましくは20〜30重量%)であることが好ましい。
ここで、ハロゲン化金属の混合物中の含有量が、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して10重量%未満の場合は、ハロゲン化金属を添加する効果が不充分となる傾向にある。他方、40重量%を越える場合には、誘電体物質及び担持体物質が減少し、放電の安定性等に影響を与え易い傾向にある。
【0013】
かかるハロゲン化金属を含有する混合物を、塗布して放電安定物質層20を放電電極10b、12bの端面に形成した放電管の製造方法は、混合液として誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムが分散混合されている混合液を用いることを除き、前述した放電管の製造方法と同一工程で製造できる。
この放電管の製造方法において、チタン酸バリウム(BaTiO3)、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び珪酸ナトリウムが分散混合されている混合液を、放電電極10b、12bの端面に塗布して塗布層を形成した後、この塗布層に減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層20を形成する際に、この塗布層を形成するハロゲン化金属の金属の一部を、気密室を形成する外囲器14のトリガ線16,16が形成された内壁面近傍に付着し得る減圧条件及び加熱条件を採用することが好ましい。
この様に、トリガ線16,16が形成された気密室の内壁面近傍にハロゲン化金属の金属の一部が付着していると、インパルス放電開始電圧の更なる低下を図ることができる。
この現象は、放電電極10b、12bに急速に電圧が印加された場合、放電電極10b、12bの端面間のみならず、トリガ線16,16との間にも前駆放電が発生する。このため、トリガ線16,16の近傍に付着しているハロゲン化金属の金属がイオン化し、急速に気密室内を主放電が発生し易い雰囲気となることに起因するものと推察される。
【0014】
ところで、塗布層を形成するハロゲン化金属の金属の一部を、気密室を形成する外囲器14のトリガ線16,16が形成された内壁面近傍に付着し得る減圧条件及び加熱条件については、採用するハロゲン化金属の種類によって異なるため、予め実験的に求めておくことが好ましい。
例えば、ハロゲン化金属として臭化カリウム(KBr)を採用した場合、臭化カリウム(KBr)を含有する混合液を、放電電極10b、12bの端面に塗布して形成した塗布層を、減圧しつつ加熱し700℃で6×10-5Paとした後、アルゴンガス等の不活性ガス雰囲気下で890℃に昇温した。かかる減圧及び加熱条件によって、アルゴンガス等の不活性ガスが封入された気密室のトリガ線16,16が形成された内壁面近傍にカリウム(K)を付着することができる。この減圧及び加熱条件では、臭化カリウム(KBr)が昇華するものと考えられる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
実施例1
担持体物質としての珪酸ナトリウム(Na2SiO3)の20g水溶液中に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム(BaTiO3)の24g及び酸化マグネシウム(MgO)の5gを添加し、分散混合して混合液を得た。
得られた混合液を、ライン電極10、12のフランジ部10a、12aの略中央部に突設された放電電極10b、12bの端面に塗布して塗布層を形成した後、セラミック製の筒状外囲器14(以下、外囲器14と称することがある)の両端面に、リング状に成形されたろう材(Cu80wt%,Ag20wt%、mp780℃)を介して、放電電極10b、12bが外囲器14内に挿入されるようにライン電極10、12のフランジ部10a、12aを重ねる。
次いで、リング状に成形されたろう材を介して重ね合せた外囲器14とライン電極10、12とを容器に挿入し、外囲器14内や構成部等から脱酸素を行うべく、容器内を加熱しつつ減圧する。
容器内の温度が700℃で圧力が6×10-5Paに到達した後、容器内にアルゴンガス等の不活性ガスを導入し、容器内を890℃に昇温してろう材の溶融する。かかる不活性ガスの容器内への導入及び昇温によって、外囲器14の両端面にライン電極10、12のフランジ部10a、12aがろう付けされ、不活性ガスが封入された気密室内に、柱状の放電電極10b、12bの端面が所定の間隔Dを隔てて対向する放電管を得ることができる。この放電電極10b、12bの端面には、放電安定物質層20が形成されている。
【0016】
実施例2
実施例1において、酸化マグネシウム(MgO)の添加量を10gに変更した他は、実施例1と同様にして放電管を得た。
【0017】
比較例1
実施例1において、酸化マグネシウム(MgO)を添加しなかった他は、実施例1と同様にして放電管を得た。
【0018】
実施例3
実施例1、実施例2及び比較例1で得た放電管についての放電寿命特性を調査した。この調査では、得られた各放電管のライン電極10、12に、日本電気学会規格に基づいて8×20μsで5000Aの電流を60secの間隔で所定回数印加した後、暗所で放電開始電圧(DC)を測定し、その結果を図3〜図4に示した。
この放電開始電圧(DC)の測定は、ライン電極10、12に印加する直流電圧を2kV/secの速度で昇電し、放電される電圧を測定した。
図3〜図4において、図3は実施例1で得た放電管に対応する放電寿命調査結果に対応し、図4は実施例2で得た放電管に対応する放電寿命調査結果に対応する。図5は、比較例1で得た放電管に対応する放電寿命調査結果に対応する。
図3〜図5では、縦軸に放電開始電圧(DC)を示し、横軸に示す明所及び暗所は、放電開始電圧に対する光の影響について調査したものである。この明所及び暗所の放電開始電圧の測定では、8×20μsで5000Aの電流をライン電極10、12に印加することなく放電開始電圧を測定した。
また、横軸の回数とは、8×20μsで5000Aの電流を60secの間隔でライン電極10、12に印加した回数である。従って、回数3では、8×20μsで5000Aの電流を60secの間隔でライン電極10、12に3回印加した後、暗所で放電開始電圧(DC)を測定した。
【0019】
図3〜図5に示す放電寿命調査結果から明らかな様に、図5に示す比較例1で得た放電管では、8×20μsで5000Aの電流を1回印加した後の放電開始電圧(以下、1回印加後の放電開始電圧と称することがある)が大幅に上昇し、その後の放電開始電圧も放電管の間でのバラツキが大きい。しかも、8×20μsで5000Aの電流を60secの間隔でのライン電極10、12への印加回数(以下、単に印加回数と称することがある)が10回程度で、放電開始電圧が急激に低下している。この放電開始電圧の低下は、絶縁破壊が発生しているためである。
これに対し、図3及び図4に示す実施例1及び実施例2で得た放電管では、1回印加後の放電開始電圧の上昇程度が、図5に示す比較例1で得た放電管に比較して小さい。特に、実施例2で得た放電管では、その1回印加後の放電開始電圧の上昇程度が、実施例1で得た放電管の1回印加後の放電開始電圧の上昇程度よりも更に低く抑制されている。
しかも、図3及び図4に示す実施例1及び実施例2で得た放電管では、印加回数を30回としても、絶縁破壊に因る放電開始電圧の低下が発生しておらず、比較例1で得た放電管に比較して寿命が延長されていることを示している。特に、実施例2で得た放電管では、印加回数が30回でも、放電開始電圧は安定しており、実施例1で得た放電管よりも更に寿命が延長されている。
ところで、実施例1及び実施例2で得た放電管の明所又は暗所での放電開始電圧が、比較例1で得た放電開始電圧よりも高くなっている。
しかし、実施例1及び実施例2で得た放電管の明所又は暗所での放電開始電圧は、気密室内に封入された不活性ガスのガス圧を調整することによって、比較例1で得た放電管と同程度の値とすることは可能である。
【0020】
実施例4
実施例1において、下記の表に示すハロゲン化金属を10g及び酸化マグネシウム(MgO)を10g添加した混合液を用いた他は、実施例1と同様にして放電管を得た。
得られた放電管についての放電寿命特性を、ライン電極10、12への印加回数を1000回まで行った他は、実施例3と同様にして調査し、その結果を図6〜図10に示す。混合液に添加したハロゲン化金属に対応する調査結果を示す対応図を下記の表に併記する。
【表1】
Figure 0004185732
図6〜図10に示すハロゲン化金属及び酸化マグネシウム(MgO)を添加した混合液を用いて得た放電管の場合、絶縁破壊による放電開始電圧が低下する印加回数は、100〜150回程である。この印加回数は、ハロゲン化金属及び酸化マグネシウム(MgO)を添加しなかった混合液を用いて得た図5に示す放電管の印加回数の10回に比較して大幅に増加しており、図6〜図10に示す放電管の寿命が長くなっている。
また、図6〜図10に示す放電管では、1回印加した後の放電開始電圧の上昇率も、図5に示す放電管の1回印加した後の放電開始電圧の上昇率よりも低い。
但し、図6〜図10に示す放電管の寿命等は、図4に示す放電管の寿命等とは大きな有意差は見出されなかった。
【0021】
実施例5
実施例2及び実施例4で得た放電管について、放電開始電圧(DC)とインパルス放電開始電圧(IMP)について測定し、その結果を図11に併記した。
ここで、放電開始電圧(DC)とは、前述した様に、ライン電極10、12に印加する直流電圧を2kV/secの速度で昇電し、放電される際の電圧をいう。この放電開始電圧(DC)に対し、インパルス放電開始電圧(IMP)とは、ライン電極10、12に印加する直流電圧を1kV/μsの速度で昇電し、放電される際の電圧をいう。
図11には、測定した各放電管の放電開始電圧(DC)とインパルス放電開始電圧(IMP)とについて、最大値と最小値及び平均値を示す。
図11から明らかな様に、実施例2及び実施例4で得た放電管についての放電開始電圧(DC)には、大きな差異は見られなかった。
しかし、実施例4で得たハロゲン化金属が添加された混合液を用いて得た放電管のインパルス放電開始電圧(IMP)は、実施例2で得たハロゲン化金属が非添加の混合液を用いて得た放電管に比較して低下している。このことは、ハロゲン化金属が添加された混合液を用いて得た放電管は、ライン電極10、12に急激に電圧が印加された場合の放電管の応答速度が、ハロゲン化金属が添加されなかった混合液を用いて得た放電管よりも速いことを意味する。
特に、ハロゲン化金属として、臭化カリウム(KBr)添加された混合液を用いて得た放電管は、そのインパルス放電開始電圧(IMP)が低く且つ放電開始電圧(DC)も安定している。
【0022】
【発明の効果】
第1の本発明に係る放電管によれば、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇を抑制でき、且つ繰り返しサージを受けて放電を繰り返しても、その寿命の延長できる。このため、放電管の信頼性を向上できる。
また、第2の本発明に係る放電管によれば、一度サージを受けて放電した後の放電開始電圧の上昇抑制、及び繰り返しサージを受けて放電を繰り返した場合でも、その寿命の延長を図ることができ、且つインパルス放電開始電圧の低下を図ることができる。このため、放電管の信頼性を更に一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 放電管の構造を説明する断面図である。
【図2】 図1に示す放電管の放電電極10bの断面図である。
【図3】 第1の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の一例を示すグラフである。
【図4】 第1の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の他の例を示すグラフである。
【図5】 従来の放電管に関する放電寿命特性を示すグラフである。
【図6】 第2の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の一例を示すグラフである。
【図7】 第2の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の他の例を示すグラフである。
【図8】 第2の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の他の例を示すグラフである。
【図9】 第2の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の他の例を示すグラフである。
【図10】 第2の本発明に係る放電管に関する放電寿命特性の他の例を示すグラフである。
【図11】 第1の本発明に係る放電管及び第2の本発明に係る放電管の各々に関する、放電開始電圧(DC)及びインパルス放電開始電圧(IMP)についての測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
10,12 ライン電極
10a,12a フランジ部
10b,12b 放電電極
13 気密室
14 外囲器
16 トリガ線
18 凹部
20 放電安定物質層

Claims (13)

  1. セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、
    且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管であって、
    前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物が塗布されて形成された放電安定物質層が設けられ、
    且つ前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量が、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%であることを特徴とする放電管。
  2. セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、
    且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管を製造する際に、
    前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを混合して得た混合物であって、前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量を、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%とする混合物を塗布した塗布層に、減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層を形成することを特徴とする放電管の製造方法。
  3. セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、
    且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管であって、
    前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを含有する混合物が塗布されて形成された放電安定物質層が設けられ、
    且つ前記混合物中の酸化マグネシウム(MgO)の含有量が、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%であることを特徴とする放電管。
  4. 気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に、ハロゲン化金属を形成する金属が付着している請求項3記載の放電管。
  5. 混合物中のハロゲン化金属の含有量が、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して10〜40重量%である請求項3又は請求項4記載の放電管。
  6. ハロゲン化金属が、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物である請求項3〜5のいずれか一項記載の放電管。
  7. セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、
    且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管を製造する際に、
    前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを混合して得た混合物であって、前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量を、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%とする混合物を塗布した塗布層に、減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層を形成することを特徴とする放電管の製造方法。
  8. 塗布層に減圧雰囲気下で加熱処理を施して放電安定物質層を形成する際に、前記塗布層を形成するハロゲン化金属の金属の一部を、気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に付着し得る減圧条件及び加熱条件を採用する請求項7記載の放電管の製造方法。
  9. 混合物中のハロゲン化金属の含有量を、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して10〜40重量%とする請求項7又は請求項8記載の放電管の製造方法。
  10. ハロゲン化金属として、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物を用いる請求項7〜8のいずれか一項記載の放電管の製造方法。
  11. セラミック製の外囲器にライン電極が接合されて形成された気密室に所定のガスが封入され、
    且つ内壁面にカーボンの細線を引いてトリガ線が形成されている前記気密室内に、前記ライン電極の各々に突設された柱状の放電電極の端面が所定の間隔を隔てて対向する放電管を製造する際に、
    前記放電電極の各端面に、誘電体物質としてのチタン酸バリウム、酸化マグネシウム(MgO)、ハロゲン化金属及び担持体物質としての珪酸ナトリウムを混合して得た混合物であって、前記酸化マグネシウム(MgO)の含有量を、前記誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して5〜30重量%とする混合物を塗布した塗布層を放電安定物質層に形成でき、且つ前記塗布層を形成するハロゲン化金属の金属の一部を、前記気密室のトリガ線が形成された内壁面近傍に付着できるように、前記塗布層に減圧雰囲気下で加熱処理を施すことを特徴とする放電管の製造方法。
  12. 混合物中のハロゲン化金属の含有量を、誘電体物質及び担持体物質の合計含有量に対して10〜40重量%とする請求項11記載の放電管の製造方法。
  13. ハロゲン化金属として、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のハロゲン化物を用いる請求項11又は請求項12記載の放電管の製造方法。
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