JP4182815B2 - 伝送制御装置、伝送制御システム及び伝送制御方法 - Google Patents

伝送制御装置、伝送制御システム及び伝送制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送制御装置、伝送制御システム及び伝送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数の端末に送信すべきデータが発生したときの送信権の制御を行う方式の一つとして、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection)方式が一般に知られている。CSMA方式は、各端末がネットワーク上の信号(Carrier)を監視し、ネットワーク上に信号があることを各端末が検出(Carrier Sense)すると、ネットワーク上に信号がない状態になるまで待ってから各端末が自己の送信データを送信する方式である。CD方式は、複数の端末が同時にネットワーク上にデータを送信したときにネットワーク上で発生するデータの衝突を検出(Collision Detection)する方式である。この方式は、OSI(Open System Interconnection)7層モデルのデータリンク層に対応している。
【0003】
また、同期方式の一つとして、調歩同期方式が一般的に知られている。調歩同期方式は、スタートビットとストップビットで同期をとる方式である。送受信されるデータは、各文字が図9に示すように11ビットの構成となる。各文字は、1ビットのスタートビットST、8ビットのデータb0〜b7、1ビットのパリティビットP、1ビットのストップビットSTPから構成される。
【0004】
調歩同期方式のCSMA/CD方式では、各端末は、他の端末からの送信データを受信したらそれに同期して自己の送信データを送信しなければならない(例えば、特許文献1参照。)。ここで、この送信を競合送信と定義する。他の端末からの送信データと競合送信による送信データとはネットワーク上で衝突するが、ネットワーク上はデータ“0”がデータ“1”に優先するため、どちらか一方の送信データのみが勝ち残る。そして、最初に送信を行った端末は、送信した送信データと受信した送信データとを比較して、自分が勝ったと判断した場合はそのまま送信を続け、自分が負けたと判断した場合は送信を止めて受信動作へ切り替える。例えば、図10に示すように、端末Aはタイミング209において送信データ205を端末Bに送信したとする。端末Bは、タイミング209からネットワークで伝送されることによる遅延である伝送遅延Trだけ経過したタイミング210において、端末Bで受信される。端末Bは、送信データ205の受信に同期して自己の送信データ207の送信要求を実行するが、伝送制御装置の内部処理による遅れである送信遅れTdが発生するため、タイミング210から送信遅れTdだけ経過したタイミング211において送信データ207を競合送信として端末Aに送信する。ネットワーク上で送信データ205と送信データ207とが衝突するが、勝ち残ったデータが送信データ206となる。送信データ206は、送信データ205や送信データ207よりも、時間201に相当する分だけスタートビットが長くなったデータとなっている。端末Aは、タイミング211からネットワークで伝送されることによる遅延である伝送遅延Ttだけ経過したタイミング212において、時間201に相当する余計なスタートビットを送信データ206から省いた状態で、勝ち残った送信データ208を受信する。端末Aは、タイミング213において、送信した送信データ205と受信した送信データ208とを1ビットずつ照合し、送信データ205と送信データ208とが同じであれば自分が勝ったと判断し、異なっていれば自分が負けたと判断する。端末Aは、自分が勝ったと判断した場合はそのまま送信を続け、自分が負けたと判断した場合は送信を止めて受信動作へ切り替える。ここで、タイミング209からタイミング213までの時間204は、伝送遅延Trと送信遅れTdと伝送遅延Ttとの和である時間214よりも大きくなければならない。ネットワークに接続する端末数を増やしたりネットワークの長さを長くした場合に、時間214は増加するが、時間204よりも大きくなることができないことにより、接続可能な端末数や延長可能なネットワークの長さが制約される。
【0005】
また、各端末から送信されたデータがネットワーク上に存在する期間の間には、送信データの同期をとるために10ms程度(96ビット期間程度)の休止期間が設けられている(例えば、特許文献2参照。)。例えば、図11に示すように、送信データ220と送信データ221との間の期間223や、送信データ221と送信データ222との間の期間224が、休止期間である。この休止期間の終わりの数ビット期間(1/9600×2s〜1/9600×3s)は、自己の送信データを能動的に送信することはできないが他の端末からの送信データを受信したらこれに同期して自己の送信データを競合送信することができる期間であり、同期回復監視時間と呼ばれる。例えば、図11に示すように、期間225や期間226が同期回復監視時間である。同期回復監視時間は、各端末の基準クロックが異なることにより各端末における休止期間がばらつくので、このばらつきによる誤差を吸収するために設けられている。このばらつきによる誤差を基準クロック誤差と定義する。例えば、図12に示すように、端末Aにおける送信データ230と送信データ231との間の休止期間236は、端末Bにおける送信データ232と送信データ233との間の休止期間237より小さく、端末Cにおける送信データ234と送信データ235との間の休止期間238より大きい。一方、同期回復監視時間以外の休止期間においては、各端末はまったく送信を行うことができず、受信もほとんど行うことができない。例えば、図11に示すように、期間227や期間228が同期回復監視時間以外の休止期間である。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−4422号公報(第5項)
【0007】
【特許文献2】
特開平7−66819号公報(第1−5項、図16)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、調歩同期方式のCSMA/CD方式では、ある端末が同期回復監視時間内に受信したノイズに対して誤って競合送信を行ってしまうことがある。ノイズは、各端末からの送信データと異なり、同期回復監視時間の最初の方でも受信され得る。同期回復監視時間の始まりは、基準クロック誤差のために各端末間でタイミングがずれていることが多い。そのため、ある端末がノイズに対して行った競合送信のスタートビットは、同期回復監視時間以外の休止期間内に他の端末に到達する可能性があった。この場合、ある端末がノイズに対して行った競合送信の途中のビットから他の端末において受信が始まり、その途中のビットが他の端末においてスタートビットと認識される傾向があった。したがって、他の端末に同期ずれを発生させる可能性があった。例えば、図13に示すように、ネットワーク上にノイズ240が発生した場合を考える。タイミング247からタイミング253までの時間244は端末Aの同期回復監視時間であり、タイミング249からタイミング254までの時間245は端末Bの同期回復監視時間であり、タイミング252からタイミング255までの時間246は端末Cの同期回復監視時間である。ノイズ240は、タイミング248において端末Aと端末Bと端末Cとに到達する。タイミング248は、端末Aの同期回復監視時間244内であるが、端末Bの同期回復監視時間245以外の休止期間内であり、端末Cの同期回復監視時間246以外の休止期間内である。そのため、ノイズ240は、端末Aでは受信されるが、端末Bや端末Cでは受信されない。端末Aでは、ノイズ240を受信したタイミング248から送信遅れTdだけ経過したタイミング250において、端末Aの送信データ241を競合送信として端末B及び端末Cに送信する。送信データ241に対してネットワーク上で勝ち残った送信データが、タイミング250から伝送遅延Trだけ経過したタイミング251において、端末B及び端末Cに到達する。端末Bでは、タイミング251が端末Bの同期回復監視時間245内であるため、送信データ241に対してネットワーク上で勝ち残った送信データが送信データ242として受信される。一方、端末Cでは、タイミング251が端末Cの同期回復監視時間246以外の休止期間内であるため、送信データ241に対してネットワーク上で勝ち残った送信データがタイミング251においては受信されない。端末Cでは、端末Cの同期回復監視時間246が開始するタイミングであるタイミング252において、送信データ241に対してネットワーク上で勝ち残った送信データの途中のビットをスタートビットとして、受信が開始される。すなわち、端末Cでは、送信データ241に対してネットワーク上で勝ち残った送信データが送信データ243として受信される。したがって、端末Aと端末Bとは同期がとれることが多いが、端末Aは端末Cに同期ずれを発生させる可能性があった。
【0009】
そこで、本発明の課題は、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる伝送制御装置、伝送制御システム及び伝送制御方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る伝送制御装置は、ネットワークにより第1端末に接続された第2端末が有している伝送制御装置であって、受信部と、判断部と、送信部とを備える。ネットワークは、第1送信データを第2端末が受信した場合に第2送信データの送信を競合送信として第2端末が行わなければならない方式を採用している。第1送信データは、第1端末からの送信データである。第2送信データは、第2端末の送信データである。競合送信は、第1送信データに同期して行われる送信である。受信部は、ネットワークを経由してデータを受信する。判断部は、第1スタートビットのパルス幅を検知してデータがノイズであるか第1送信データであるかの判断を行う。第1スタートビットは、受信部が受信したデータのスタートビットである。送信部は、判断部によりデータがノイズであると判断された場合に、第2送信データの送信を行わず、判断部によりデータが第1送信データであると判断された場合に、受信部が第1送信データを受信してから、送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求を競合送信として実行する。送信停止期間は、データがノイズであるか第1送信データであるかの判断を判断部が行う時間よりも長く第2スタートビットに相当する期間である。第2スタートビットは、第2送信データのスタートビットである。
【0011】
この伝送制御装置では、受信部は、ネットワークを経由してデータを受信する。判断部は、第1スタートビットのパルス幅を検知する。判断部は、送信停止期間内に、パルス幅が異常なパルス幅であれば受信したデータをノイズと判断し、パルス幅が正常なパルス幅であれば受信したデータを第1送信データと判断する。データがノイズであると判断部が判断した場合は、送信部は第2送信データの送信を行わない。データが第1送信データであると判断部が判断した場合は、受信部がデータを受信してから送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求を送信部が競合送信として実行する。
【0012】
したがって、第2スタートビットを送出しないことによりデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0013】
なお、ノイズによる他の端末の同期ずれは、同期回復監視時間内において特に低減することができる。また、スタートビットの次のビットから自己の送信データを送信部が送信しても、スタートビットはネットワーク上にすでに存在するため、送信先の端末で同期がとれなくなる心配は少ない。
請求項2に係る伝送制御装置は、請求項1に記載の伝送制御装置であって、判断部は、同期回復監視時間において受信部がデータを受信した場合に、第1スタートビットのパルス幅を検知してノイズであるか第1送信データであるかの判断を行う。同期回復監視時間は、送信部が第2送信データの送信を能動的に行うことはできないが競合送信として行うことはできる期間である。
【0014】
この伝送制御装置では、同期回復監視時間において受信部がデータを受信した場合に、ネットワークを経由して受信部が受信したデータがノイズであるか第1送信データであるかの判断が判断部により行われる。データがノイズであると判断部が判断した場合は、送信部は第2送信データの送信を行わない。
したがって、同期回復監視時間内においてネットワーク上にノイズが発生しても、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0015】
請求項3に係る伝送制御装置は、請求項1又は2に記載の伝送制御装置であって、ネットワークは、調歩同期方式を採用している。
ここでは、接続されたネットワークは、調歩同期方式を採用している。第1送信データはスタートビットとストップビットを有する。
したがって、第1送信データのスタートビットのパルス幅を判断部が検知することが可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に送信部が第2送信データの送信を行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0016】
請求項4に係る伝送制御装置は、請求項1から3のいずれかに記載の伝送制御装置であって、ネットワークは、CSMA/CD(Carrier SenseMutiple Access with Collision Detection)方式を採用している。
ここでは、接続されたネットワークは、CSMA/CD方式を採用している。送信部は、受信部が第1送信データを受信した場合に、第2送信データの送信要求を第2スタートビットの次のビットから競合送信として実行する。
【0017】
したがって、受信部が受信したデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
請求項5に係る伝送制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載の伝送制御装置であって、送信部における送信停止期間は、データがノイズであるか第1送信データであるかの判断を判断部が行う時間よりも長く、1ビット期間である。
【0018】
この伝送制御装置では、データが第1送信データであると判断部が判断した場合は、第1送信データを受信部が受信してから送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求を送信部が実行する。送信停止期間は、1ビット期間である。
したがって、受信部が受信したデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0019】
請求項6に係る伝送制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載の伝送制御装置であって、送信部における送信停止期間は、データがノイズであるか第1送信データであるかの判断を判断部が行う時間よりも長く、1ビット期間を送信遅れだけ短くした期間である。送信遅れは、内部処理による遅延である。
この伝送制御装置では、データが第1送信データであると判断部が判断した場合は、第1送信データを受信部が受信してから送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求を送信部が実行する。第2送信データは、さらに送信遅れだけ経過したタイミングで送信部により送信される。送信停止期間は、1ビット期間を送信遅れだけ短くした期間である。
【0020】
したがって、第1端末がネットワークを経由して第1送信データを送信してから第2送信データを第1端末が受信するまでの時間を短縮することができる。
なお、内部処理とは、受信部が受信する処理や送信部が送信する処理を含むが、ノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断する処理は含まない。
請求項7に係る伝送制御装置は、請求項1から4のいずれかに記載の伝送制御装置であって、送信部における送信停止期間は、データがノイズであるか第1送信データであるかの判断を判断部が行う時間よりも長く、1ビット期間を送信遅れと伝送遅延とだけ短くした期間である。送信遅れは、内部処理による遅延である。伝送遅延は、ネットワークで伝送されることによる遅延である。
【0021】
この伝送制御装置では、データが第1送信データであると判断部が判断した場合は、データの受信から送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求を送信部が実行する。第2送信データは、さらに送信遅れだけ経過したタイミングで送信部により送信される。送信停止期間は、1ビット期間を送信遅れと伝送遅延とだけ短くした期間である。
【0022】
したがって、第1端末がネットワークを経由して第1送信データを送信してから第2送信データを第1端末が受信するまでの時間をさらに短縮することができる。
なお、伝送遅延は、第1端末が第1送信データを送信してからネットワークを経由して伝送制御装置の受信部が受信するまでの伝送による遅延だけでなく、伝送制御装置の送信部が送信してからネットワークを経由して第1端末が受信するまでの伝送による遅延と両者による遅延とを含む。
【0023】
請求項8に係る伝送制御装置は、ネットワークにより第1端末に接続された第2端末が有している伝送制御装置であって、受信部と、判断部と、送信部とを備える。ネットワークは、第1送信データを第2端末が受信した場合に第2送信データの送信を確認応答として第2端末が行わなければならない方式を採用している。第1送信データは、第1端末からの送信データである。第2送信データは、第2端末の送信データである。確認応答は、第1送信データの受信確認のための応答である。受信部は、ネットワークを経由してデータを受信する。判断部は、第1スタートビットのパルス幅を検知してデータがノイズであるか第1送信データであるかの判断を行う。第1スタートビットは、受信部が受信したデータのスタートビットである。送信部は、判断部によりデータがノイズであると判断された場合に、第2送信データの送信を行わず、判断部によりデータが第1送信データであると判断された場合に、受信部が第1送信データを受信してから、送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求を確認応答として実行する。送信停止期間は、データがノイズであるか第1送信データであるかの判断を判断部が行う時間よりも長く第2スタートビットに相当する期間である。第2スタートビットは、第2送信データのスタートビットである。
【0024】
この伝送制御装置では、受信部は、ネットワークを経由してデータを受信する。判断部は、第1スタートビットのパルス幅を検知する。判断部は、送信停止期間内に、パルス幅が異常なパルス幅であればデータをノイズと判断し、パルス幅が正常なパルス幅であればデータを第1送信データと判断する。データがノイズであると判断部が判断した場合は、送信部は第2送信データの送信を行わない。データが第1送信データであると判断部が判断した場合は、受信部が第1送信データを受信してから送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信を送信部が確認応答として行う。
【0025】
したがって、第2スタートビットを送出しないことによりデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0026】
なお、ノイズによる他の端末の同期ずれは、同期回復監視時間内において特に低減することができる。また、第2スタートビットの次のビットから第2送信データを送信部が送信しても、第1スタートビットはネットワーク上にすでに存在するため、送信先の端末で同期がとれなくなる心配は少ない。
請求項9に係る伝送制御システムは、請求項1から8のいずれかに記載の伝送制御装置と、リピータ装置とを備える。リピータ装置は、ネットワークにより第1端末及び第2端末に接続され、第1送信データの信号波形を整形する。
【0027】
この伝送制御システムでは、第1端末からネットワークを経由してリピータ装置にデータが伝送される。そのデータは、リピータ装置で信号波形が整形される。信号波形が整形されたデータは、リピータ装置からネットワークを経由して伝送制御装置へ伝送され、伝送制御装置で受信される。伝送制御装置では、信号波形が整形されたデータの第1スタートビットのパルス幅が検知される。伝送制御装置では、パルス幅が正常なパルス幅であればデータが第1送信データであると判断され、パルス幅が異常なパルス幅であればデータがノイズであると判断される。伝送制御装置では、データがノイズと判断された場合には自己の送信データの送信が行われない。伝送制御装置では、データが第1送信データであると判断された場合には第1送信データの受信から送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求が競合送信として実行される。
【0028】
したがって、第1端末と第2端末とを接続するネットワークの伝送距離を延長して波形のなまりが発生した場合でも、第1端末に接続されたネットワークと第2端末に接続されたネットワークとの間にリピータ装置を入れることにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
なお、ノイズによる他の端末の同期ずれは、同期回復監視時間内において特に低減することができる。また、第2スタートビットの次のビットから第2送信データを送信部が送信しても、第1スタートビットはネットワーク上にすでに存在するため、送信先の端末で同期がとれなくなる心配は少ない。
【0029】
請求項10に係る伝送制御方法は、ネットワークにより第1端末に接続された第2端末において行われる伝送制御方法であって、受信ステップと、判断ステップと、送信ステップとを備える。ネットワークは、第1送信データを第2端末が受信した場合に第2送信データの送信を競合送信として第2端末が行わなければならない方式を採用している。第1送信データは、第1端末からの送信データである。第2送信データは、第2端末の送信データである。競合送信は、第1送信データに同期して行われる送信である。受信ステップでは、ネットワークを経由してデータが受信される。判断ステップでは、同期回復監視時間において受信部がデータを受信した場合に、第1スタートビットのパルス幅が検知されてデータがノイズであるか第1送信データであるかの判断が行われる。同期回復監視時間は、第2送信データの送信が能動的に行われることはないが競合送信として行われることはある期間である。第1スタートビットは、受信ステップにおいて受信されたデータのスタートビットである。送信ステップでは、判断ステップにおいてデータがノイズであると判断された場合に、第2送信データの送信が行われず、判断ステップにおいてデータが第1送信データであると判断された場合に、受信ステップにおいて第1送信データが受信されてから、送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信が競合送信として行われる。送信停止期間は、判断ステップにおいてノイズであるか第1送信データであるかの判断が行われる時間よりも長く第2スタートビットに相当する期間である。第2スタートビットは、第2送信データのスタートビットである。
【0030】
この伝送制御方法では、受信ステップにおいてネットワークを経由してデータが受信される。その受信されたデータは、その受信のタイミングが同期回復監視時間内であれば、判断ステップで第1スタートビットのパルス幅が検知されてノイズであるか第1送信データであるかの判断が行われる。判断ステップでデータがノイズであると判断された場合は、送信ステップにおいて、第2送信データの送信は行われない。判断ステップでデータが第1送信データであると判断された場合は、送信ステップにおいて、送信データが受信されてから送信停止期間だけ経過した後に、第2スタートビットの次のビットから第2送信データの送信要求が実行される。
【0031】
したがって、同期回復監視時間内においてネットワーク上にノイズが発生しても、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
なお、ノイズによる他の端末の同期ずれは、同期回復監視時間内において特に低減することができる。また、第2スタートビットの次のビットから第2送信データを送信部が送信しても、第1スタートビットはネットワーク上にすでに存在するため、送信先の端末で同期がとれなくなる心配は少ない。
【0032】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る伝送制御システム1の構成図を図1に示す。ここに示す伝送制御システム1は、調歩同期方式のCSMA/CD方式を採用するシステムである。
【0033】
<伝送制御システム1の全体構成>
この伝送制御システム1は、主として端末A10と端末B20とネットワーク30とを備える。
<端末A10の構成>
図1に示すように、端末A10は、主として伝送制御装置11を備える。伝送制御装置11は、主として受信部12と判断部13と送信部14とを備える。
【0034】
これにより、受信部12は、ネットワーク30を経由して端末A10に送られてきたデータを受信する。受信部12は、受信したデータを判断部13に渡す。判断部13は、データを受信したタイミングが図11及び図12に示す休止期間223,224,236,237,238外であれば、図1に示す端末A10の送信データを送信部14に渡す。あるいは、判断部13は、データを受信したタイミングが図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内であれば、受信したデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅を検知し、受信したデータがノイズであるか図1に示す端末B20からの送信データであるかの判断を行う。受信したデータがノイズであると判断された場合は、判断部13は受信したデータを破棄する。受信したデータが端末B20からの送信データであると判断された場合は、判断部13は端末A10の送信データを送信部14に渡す。送信部14は、端末A10の送信データの図9に示すスタートビットSTを廃棄し、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末A10の送信データの送信要求を実行する。
【0035】
<端末B20の構成>
図1に示すように、端末B20は、主として伝送制御装置21を備える。伝送制御装置21は、主として受信部22と判断部23と送信部24とを備える。
これにより、受信部22は、ネットワーク30を経由して端末B20に送られてきたデータを受信する。受信部22は、受信したデータを判断部23に渡す。判断部23は、データを受信したタイミングが図11及び図12に示す休止期間223,224,236,237,238外であれば、図1に示す端末B20の送信データを送信部24に渡す。あるいは、判断部23は、データを受信したタイミングが図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内であれば、受信したデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅を検知し、受信したデータがノイズであるか図1に示す端末A10からの送信データであるかの判断を行う。受信したデータがノイズであると判断された場合は、判断部23は受信したデータを破棄する。受信したデータが端末A10からの送信データであると判断された場合は、判断部23は端末B20の送信データを送信部24に渡す。送信部24は、端末B20の送信データの図9に示すスタートビットSTを廃棄し、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データの送信要求を実行する。
【0036】
<ネットワーク30の構成>
図1に示すように、ネットワーク30は端末A10と端末B20とに接続されている。
ネットワーク30は、調歩同期方式のCSMA/CD方式を採用している。すなわち、端末A10の伝送制御装置11の送信部14は、受信部12が端末B20の送信データを受信した場合に、端末A10の送信データの送信を競合送信として行う。端末B20の伝送制御装置21の送信部24は、受信部22が端末A10の送信データを受信した場合に、端末B20の送信データの送信を競合送信として行う。また、端末A10の図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246において、端末A10の伝送制御装置11の送信部14は、端末A10の送信データを能動的に送信することは困難であるが端末B20の送信データを受信したらこれに同期して端末A10の送信データを競合送信することは可能である。端末B20の図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246において、端末B20の伝送制御装置21の送信部24は、端末B20の送信データを能動的に送信することは困難であるが端末A10の送信データを受信したらこれに同期して端末B20の送信データを競合送信することは可能である。
【0037】
<伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れ>
図1に示す伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れを、図2〜図4に示すフローチャートを用いて説明する。ここでは、図1に示す端末B20を中心にして説明することにする。
<メインルーチン>
図1に示す伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れのメインルーチンを、図2に示すフローチャートを用いて説明する。
【0038】
図2に示すステップS1では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の受信部22によりネットワーク30を経由したデータの受信があるか否かが判断される。ネットワーク30を経由したデータの受信があると判断されれば図2に示すステップS2へ進み、ネットワーク30を経由したデータの受信がないと判断されれば図2に示すステップS1へ進む。図2に示すステップS2では、図1に示す判断部23が受信部22からデータとデータを受信したタイミングの情報とを受け取り、データを受信したタイミングが図11及び図12に示す休止期間223,224,236,237,238内であるか否かが判断部23において判断される。データを受信したタイミングが図11及び図12に示す休止期間223,224,236,237,238内であると判断されれば図2に示すステップS4へ進み、データを受信したタイミングが図11及び図12に示す休止期間223,224,236,237,238内でないと判断されれば図2に示すステップS3へ進む。図2に示すステップS3では、通常処理が行われ、処理を終了したあとステップS1へ進む。図2に示すステップS4では、拡張処理が行われ、処理を終了したあとステップS1へ進む。
【0039】
<通常処理>
図2に示すステップS3の詳細を、図3に示すフローチャートを用いて説明する。
図3に示すステップS5では、図1示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23において、端末B20に送信要求があるか否かが判断される。端末B20に送信要求があると判断されれば図3に示すステップS6へ進み、端末B20に送信要求がないと判断されれば図3に示す出口へ進む。図3に示すステップS6では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23から送信部24へ端末B20の送信データと受信部22でデータを受信したタイミングの情報とが渡され、送信部24において端末B20の送信データの図9に示すスタートビットSTが廃棄される。図3に示すステップS7では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の送信部24により、受信部22でデータを受信したタイミングから図5に示すようにT−(Tr+Td+Tt)だけ経過したタイミングにおいて、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データの送信要求が実行され、図5に示すようにさらにTdだけ経過したタイミングにおいて端末B20の送信データが競合送信として送信される。ここで、図5に示すTは図9に示すスタートビットSTに相当する期間すなわち1ビット期間であり、図5に示すTrは図1に示す端末A10からネットワーク30を経由して端末B20へ伝送されることによる伝送遅延であり、図5に示すTdは図1に示す端末B20の伝送制御装置21の内部処理による送信遅れであり、図5に示すTtは図1に示す端末B20からネットワーク30を経由して端末A10へ伝送されることによる伝送遅延である。
【0040】
<拡張処理>
図2に示すステップS4の詳細を、図4に示すフローチャートを用いて説明する。
図4に示すステップS8では、図1示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23において、受信部22でデータを受信したタイミングが図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内であるか否かが判断される。受信部22でデータを受信したタイミングが図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内であればステップS9へ進み、受信部22でデータを受信したタイミングが図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内でなければ出口へ進む。図4に示すステップS9では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23において、受信部22で受信したデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅が検知される。図4に示すステップS10では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23において、受信部22で受信したデータがノイズであるか否かが判断される。具体的には、受信部22で受信したデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅が図5に示すようにT/2期間であれば図1に示す受信部22で受信されたデータがノイズでなく端末A10からの送信データであると判断され、図1に示す受信部22で受信されたデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅が図6に示すようにT/2期間でなければ図1に示す受信部22で受信したデータがノイズであると判断される。ここで、図5及び図6に示すTは図9に示すスタートビットSTに相当する期間すなわち1ビット期間である。図1に示す受信部22で受信されたデータがノイズであると判断部23において判断されれば図4に示す出口へと進み、図1に示す受信部22で受信されたデータがノイズでないと判断部23において判断されれば図4に示すステップS11へと進む。図4に示すステップS11では、図1示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23において、端末B20に送信要求があるか否かが判断される。端末B20に送信要求があると判断されれば図4に示すステップS12へ進み、端末B20に送信要求がないと判断されれば図4に示す出口へ進む。図4に示すステップS12では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23から送信部24へ端末B20の送信データと受信部22でデータを受信したタイミングの情報とが渡され、送信部24において端末B20の送信データのスタートビットが廃棄される。図4に示すステップS13では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の送信部24により、受信部22でデータを受信したタイミングから図5に示すT−(Tr+Td+Tt)だけ経過したタイミングにおいて、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データの送信要求が実行され、図5に示すようにさらにTdだけ経過したタイミングにおいて端末B20の送信データが競合送信として送信される。ここで、図5に示すTはスタートビットに相当する期間すなわち1ビット期間であり、図5に示すTrは図1に示す端末A10からネットワーク30を経由して端末B20へ伝送されることによる伝送遅延であり、図5に示すTdは図1に示す端末B20の伝送制御装置21の内部処理(判断部23においてノイズか否かを判断する処理を除く)による送信遅れであり、図5に示すTtは図1に示す端末B20からネットワーク30を経由して端末A10へ伝送されることによる伝送遅延である。
【0041】
<伝送制御システム1の動作>
図1に示す伝送制御システム1の動作を、図5及び図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。ここでは、図1に示す端末B20を中心にして説明することにする。
<同期回復監視時間225,226,244,245,246内において端末B20が受信したデータが端末A10の送信データであった場合>
図1に示す伝送制御システム1の動作のうち、図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内において図1に示す端末B20が受信したデータが端末A10の送信データであった場合を、図5に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0042】
図5に示す端末A10の送信波形は、図1に示す端末A10の伝送制御装置11の送信部14から送信されたときの波形である。図5に示す端末A10の送信波形はデューディー比が50%のAMI(Alternate Mark Inversion)波形であり、データが0のときは1ビット期間Tの前半の期間T/2において“+1”あるいは“−1”のレベルを交互に取り、データが1のときは1ビット期間Tの前半の期間T/2において“0”のレベルを取る。1ビット期間Tの後半の期間T/2においては、データが0のときもデータが1のときのともに“0”のレベルを取る。図5に示す端末A10の送信波形は、スタートビットSTとデータビットb0,b1とにおいてデータがいずれも0の場合を示している。
【0043】
図1に示す端末A10の送信データが端末A10の伝送制御装置11の送信部14から送信されると、その送信データはネットワーク30上を伝送され、端末B20の伝送制御装置21の受信部22において伝送遅延Trだけ遅れたタイミングで端末A10の送信データが受信される。すなわち、端末B20の受信波形は図5に示すようになる。端末B20の受信波形のデューディー比は端末A10の送信波形のデューディー比と同じであり、端末B20の受信波形のスタートビットは端末A10で送信されたタイミングに対して伝送遅延Trだけ遅れたタイミングから期間T/2だけ“+1”のレベルを取っている。すなわち、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の受信部22が受信したデータは正常なパルス幅を有しているため、受信部22が受信したデータはノイズでなく端末A10の送信データであると判断部23において判断され、判断部23から送信部24へ端末B20の送信データと受信部22でデータを受信したタイミングの情報とが渡され、送信部24において端末B20の送信データの図9に示すスタートビットSTが廃棄される。図5に示すように受信部22でデータを受信したタイミングからT−(Tr+Td+Tt)だけ経過したタイミングにおいて、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データの送信要求が実行され、端末B20の送信要求波形は図5のようになる。これは送信要求と同時に送信されると仮定した場合の送信波形である。しかし、実際にはさらにTdだけ経過したタイミングにおいて図1に示す端末B20の送信データが競合送信として送信される。すなわち、端末B20の送信波形は図5に示すようになる。そして、図1に示す端末B20の送信データが端末B20の伝送制御装置21の送信部24から送信されると、端末A10の伝送制御装置11の受信部12において遅延のほとんどないタイミングで端末B20の送信データが受信される。すわなち、端末A10の受信波形は図5に示すようになる。ここで、図5に示すTはスタートビットに相当する期間すなわち1ビット期間であり、図5に示すTrは図1に示す端末A10からネットワーク30を経由して端末B20へ伝送されることによる伝送遅延であり、図5に示すTdは図1に示す端末B20の伝送制御装置21の内部処理(判断部23においてノイズか否かを判断する処理を除く)による送信遅れであり、図5に示すTtは図1に示す端末B20からネットワーク30を経由して端末A10へ伝送されることによる伝送遅延である。
【0044】
<同期回復監視時間225,226,244,245,246内において端末B20が受信したデータがノイズであった場合>
図1に示す伝送制御システム1の動作のうち、図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246内において端末B20が受信したデータがノイズであった場合を、図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
【0045】
図6に示すネットワーク30上の波形は、図1に示すネットワーク30上でノイズが発生した場合の波形である。ノイズには、図9に示すようなスタートビットSTやデータビットb0,b1などはないが、比較のために図6にスタートビットSTやデータビットb0,b1を示している。
ノイズが図1に示すネットワーク30上で発生すると、端末B20の伝送制御装置21の受信部22において0〜伝送遅延Trだけ遅れたタイミングでノイズが受信される。すなわち、端末B20の受信波形は図6に示すようになる。ノイズのスタートビットは1ビット期間の始まりから0〜伝送遅延Trだけ遅れたタイミングからT/2未満の期間だけ“+1”のレベルを取っている。すなわち、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の受信部22が受信したデータは異常なパルス幅を有しているため、受信部22が受信したデータはノイズであると判断部23において判断され、判断部23から送信部24へ何もデータが渡されない。そのため、送信部24からは何もデータが送信されず、端末B20の送信波形は図6に示すようになる。そして、図1に示す端末A10の伝送制御装置11の受信部12は何も受信せず、端末A10の受信波形は図6に示すようになる。
【0046】
<伝送制御システム1における特徴>
(1)
ここでは、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の受信部22は、ネットワーク30を経由してデータを受信する。判断部23は、そのデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅を検知する。図1に示す端末B20の伝送制御装置21の判断部23は、受信部22がデータを受信してから図5に示すT−(Tr+Td+Tt)の期間内に、パルス幅が異常なパルス幅であれば受信したデータをノイズと判断し、パルス幅が正常なパルス幅であれば受信したデータを図1に示す端末A10の送信データと判断する。受信部22が受信したデータがノイズであると端末B20の伝送制御装置21の判断部23が判断した場合は、送信部24は端末B20の送信データの送信を行わない。受信部22が受信したデータが端末A10の送信データであると判断部23が判断した場合は、受信部22がデータを受信してから図5に示すT−(Tr+Td+Tt)の期間だけ経過した後に、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データの送信要求を送信部24が競合送信として実行する。
【0047】
したがって、送信部24が図9に示すスタートビットSTを送出しないことにより図1に示す受信部22が受信したデータがノイズであるか端末A10の送信データであるかを判断部23が判断することが時間的に可能となり、受信部22が受信したデータがノイズであると判断部23が判断した場合に端末B20の送信データの送信を送信部24が行わないことにより、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
【0048】
(2)
ここでは、図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246において、図1に示すネットワーク30を経由して端末B20の伝送制御装置21の受信部22が受信したデータがノイズであるか端末A10の送信データであるかの判断が判断部23により行われる。受信部22が受信したデータがノイズであると判断部23が判断した場合は、送信部24は端末B20の送信データの送信を行わない。
【0049】
したがって、図11及び図13に示す同期回復監視時間225,226,244,245,246において図1に示すネットワーク30上にノイズが発生しても、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
(3)
ここでは、図1に示すネットワーク30は、調歩同期方式を採用している。図1に示す端末A10の送信データは図9に示すスタートビットSTとストップビットSTPを有する。
【0050】
したがって、図1に示す端末A10の送信データの図9に示すスタートビットSTのパルス幅を図1に示す判断部23が検知することが可能となり、受信部22が受信したデータがノイズであると判断部23が判断した場合に送信部24が端末B20の送信データの送信を行わないことにより、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
【0051】
(4)
ここでは、図1に示すネットワーク30は、CSMA/CD方式を採用している。送信部24は、受信部22が端末A10の送信データを受信した場合に、端末B20の送信データの送信を図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から競合送信として行う。
【0052】
したがって、図1に示す受信部22が受信したデータがノイズであるか端末A10の送信データであるかを判断部23が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部23が判断した場合に端末B20の送信データの送信を送信部24が行わないことにより、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
【0053】
(5)
ここでは、図1に示す受信部22が受信したデータが端末A10の送信データであると判断部23が判断した場合は、端末A10の送信データを受信部22が受信してから1ビット期間を送信遅れと伝送遅延とだけ短くした図5に示すT−(Tr+Td+Tt)の期間だけ経過した後に、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データの送信を送信部24が行う。
【0054】
したがって、端末A10がネットワーク30を経由して端末A10の送信データを送信してから端末B20の送信データを端末A10が受信するまでの時間が短縮されて、接続可能な端末数や延長可能なネットワークの長さが増加する。
(6)
ここでは、図1に示す端末B20の送信データの図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図1に示す端末B20の送信データを送信部24が送信しても、図1に示す端末A10の送信データの図9に示すスタートビットSTはネットワーク30上にすでに存在するため、送信先の端末A10で同期がとれなくなる心配はない。
【0055】
<第1実施形態の変形例>
(A)図1に示す受信部22が端末A10の送信データを受信したことに応じて送信部24が行う端末B20の送信データの送信は、競合送信としてでなく、ACK/NAK応答として行うものであってもよい。この場合でも、第1実施形態と同様の構成により、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
(B)図3に示す通常処理や図4に示す拡張処理において、図1に示す端末B20の送信データの送信要求が実行されるタイミングは、受信部22でデータを受信したタイミングから図5に示すようにT−(Tr+Td+Tt)だけ経過したタイミングの代わりに、受信部22でデータを受信したタイミングからTだけ経過したタイミングや、受信部22でデータを受信したタイミングからT−Tdだけ経過したタイミングや、受信部22でデータを受信したタイミングからT−Trだけ経過したタイミングや、受信部22でデータを受信したタイミングからT−Ttだけ経過したタイミングや、受信部22でデータを受信したタイミングからT−(Tr+Tt)だけ経過したタイミングや、受信部22でデータを受信したタイミングからT−(Tr+Td)だけ経過したタイミングや、受信部22でデータを受信したタイミングからT−(Td+Tt)だけ経過したタイミングであってもよい。この場合でも、端末A10がネットワーク30を経由して端末A10の送信データを送信してから端末B20の送信データを端末A10が受信するまでの時間が短縮されて、接続可能な端末数や延長可能なネットワークの長さが増加する。
(C)図3に示す通常処理において、ステップS6は省略してもよい。この場合、ステップS7では、図1に示す端末B20の伝送制御装置21の送信部24により、受信部22でデータを受信したタイミングにおいて、図9に示すスタートビットSTから図1に示す端末B20の送信データの送信要求が実行され、さらに送信遅れTdだけ経過したタイミングにおいて端末B20の送信データが競合送信として送信される。このため、処理が簡略化されて、低コストで伝送制御装置21が作成される。
(D)図1に示す受信部12や受信部22が受信するノイズはネットワーク30上で発生したものだけでなく、端末A10や端末B20で発生したものであってもよい。図6でネットワーク30上の波形は、端末A10の送信波形や端末B20の送信波形であってもよい。図6には、パルス幅がT/2期間より短いものを示したが、パルス幅がT/2期間より長いノイズであってもよい。この場合でも、第1実施形態と同様の構成により、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
(E)図2〜図4に示す伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れは、図1に示す端末A10を中心に説明してもよい。図5及び図6に示す伝送制御システム1の動作は、図1に示す端末A10を中心に説明してもよい。
【0056】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る伝送制御システム100を図7に示す。ここに示す伝送制御システム1は、調歩同期方式のCSMA/CD方式を採用するシステムである。図7において、図1の伝送制御システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。
【0057】
この伝送制御システム100は、基本的な構造は第1実施形態と同様であるが、図7に示すようにリピータ装置60とネットワーク40と端末C50とがさらに備えられている点で構成が異なる。すなわち、端末C50からネットワーク40を経由してリピータ装置60に端末C50の送信データが伝送される。端末C50の送信データは、リピータ装置60で信号波形が整形される。信号波形が整形された端末C50の送信データは、リピータ装置60からネットワーク30を経由して端末B20の図1に示す伝送制御装置21へ伝送され、伝送制御装置21の受信部22で受信される。
【0058】
伝送制御装置21の判断部23では、受信部22で受信されたデータの図9に示すスタートビットSTのパルス幅が検知され、パルス幅が正常なパルス幅であれば受信部22で受信されたデータが端末C50のデータであると判断され、パルス幅が異常なパルス幅であれば受信部22で受信されたデータがノイズであると判断される点は第1実施形態と同様である。受信部22で受信されたデータがノイズであると伝送制御装置21の判断部23において判断された場合には端末B20の送信データの送信が行われず、受信部22で受信されたデータが端末C50の送信データであると伝送制御装置21の判断部23において判断された場合には端末C50の送信データを受信部22が受信してから図5に示すT−(Tr+Td+Tt)の期間だけ経過した後に、図9に示すスタートビットSTの次のビットb0から図7に示す端末B20の送信データの送信要求が競合送信として実行される点も第1実施形態と同様である。したがって、このような伝送制御システム100によっても、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
【0059】
さらに、リピータ装置60において信号波形が整形される動作を、図8に示すタイミングチャートを用いて説明する。端末C50の送信波形の図9に示すスタートビットSTは、図8に示すような波形になる。図8に示すVHは、レベル“+1”とレベル“0”との電位差を表している。図8に示すTは、図9に示すスタートビットSTに相当する期間すなわち1ビット期間である。図7に示す端末C50から送信された送信データの波形は、ネットワーク40上を伝送されるうちに信号レベルが減衰して、図8に示すネットワーク40上の波形のように波形がなまる。すなわち、レベル“+1”とレベル“0”との電位差はVHよりも小さくなり、図9に示すスタートビットSTのパルス幅は図8に示すようにT/2期間よりも大きくなる。しかし、図7に示すリピータ装置60で波形が整形されるため、ネットワーク30上の波形は、図8に示すネットワーク30上の波形のようになる。すなわち、レベル“+1”とレベル“0”との電位差はVHに回復し、図9に示すスタートビットSTのパルス幅は図8に示すようにT/2期間に回復する。端末C50の送信データは、端末C50での送信から伝送遅延Trだけ遅れたタイミングで端末B20に受信され、その波形は図8に示す端末B20の受信波形となる。すなわち、レベル“+1”とレベル“0”との電位差はVHであり、図9に示すスタートビットSTのパルス幅は図8に示すようにT/2期間である。したがって、図1に示すネットワーク40の伝送距離を延長して波形のなまりが発生した場合でも、ノイズによる端末A10の同期ずれが低減される。
【0060】
なお、リピータ装置として特許3094814号の双方向リピータ装置を用いてもよい。これにより、ネットワーク40上を伝送するAMI信号にノイズが重畳した場合でも、端末C50の送信データが正常に送信される。
【0061】
【発明の効果】
請求項1に係る伝送制御装置では、第2スタートビットを送出しないことによりデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0062】
請求項2に係る伝送制御装置では、同期回復監視時間においてネットワークを経由して受信部が受信したデータがノイズであると判断部が判断した場合は、送信部は第2送信データの送信を行わないため、同期回復監視時間内においてネットワーク上にノイズが発生しても、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0063】
請求項3に係る伝送制御装置では、第1送信データはスタートビットとストップビットを有するため、第1送信データのスタートビットのパルス幅を判断部が検知することが可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に送信部が第2送信データの送信を行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0064】
請求項4に係る伝送制御装置では、送信部は、受信部が第1送信データを受信した場合に、第2送信データの送信要求を第2スタートビットの次のビットから競合送信として実行するため、受信部が受信したデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0065】
請求項5に係る伝送制御装置では、送信停止期間は1ビット期間であるため、受信部が受信したデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0066】
請求項6に係る伝送制御装置では、送信停止期間は1ビット期間を送信遅れだけ短くした期間であるため、第1端末がネットワークを経由して第1送信データを送信してから第2送信データを第1端末が受信するまでの時間を短縮することができる。
請求項7に係る伝送制御装置では、送信停止期間は1ビット期間を送信遅れと伝送遅延とだけ短くした期間であるため、第1端末がネットワークを経由して第1送信データを送信してから第2送信データを第1端末が受信するまでの時間をさらに短縮することができる。
【0067】
請求項8に係る伝送制御装置では、第2スタートビットを送出しないことによりデータがノイズであるか第1送信データであるかを判断部が判断することが時間的に可能となり、データがノイズであると判断部が判断した場合に第2送信データの送信を送信部が行わないことにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0068】
請求項9に係る伝送制御システムでは、第1端末と第2端末とを接続するネットワークの伝送距離を延長して波形のなまりが発生した場合でも、第1端末に接続されたネットワークと第2端末に接続されたネットワークとの間にリピータ装置を入れることにより、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【0069】
請求項10に係る伝送制御方法では、判断ステップでデータがノイズであると判断された場合は、送信ステップにおいて、第2送信データの送信は行われないため、同期回復監視時間内においてネットワーク上にノイズが発生しても、ノイズによる他の端末の同期ずれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による伝送制御システム1の構成図。
【図2】本発明の第1実施形態による伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れのメインルーチンを示すフローチャート。
【図3】本発明の第1実施形態による伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れの通常処理を示すフローチャート。
【図4】本発明の第1実施形態による伝送制御システム1が伝送制御する処理の流れの拡張処理を示すフローチャート。
【図5】本発明の第1実施形態による伝送制御システム1の動作を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の第1実施形態による伝送制御システム1の動作を示すタイミングチャート。
【図7】本発明の第2実施形態による伝送制御システム100の構成図。
【図8】本発明の第2実施形態によるリピータ装置60において信号波形が整形される動作を示すタイミングチャート。
【図9】調歩同期方式における各文字のデータ構造を示す図。
【図10】調歩同期方式のCSMA/CD方式における競合送信を説明する図。
【図11】調歩同期方式のCSMA/CD方式における休止期間や同期回復監視時間を説明する図。
【図12】調歩同期方式のCSMA/CD方式における休止期間のばらつきを説明する図。
【図13】調歩同期方式のCSMA/CD方式におけるノイズによる他の端末の同期ずれを説明する図。
【符号の説明】
1,100 伝送制御システム
10 端末A
20 端末B
30,40 ネットワーク
50 端末C
60 リピータ装置
ST スタートビット
b0〜b7 データビット
T 1ビット期間
Tr,Tt 伝送遅延
Td 送信遅れ

Claims (10)

  1. 第1端末(10,20,50)からの送信データである第1送信データを第2端末(10,20,50)が受信した場合に前記第2端末(10,20,50)の送信データである第2送信データの送信を前記第1送信データに同期して行われる送信である競合送信として前記第2端末(10,20,50)が行わなければならない方式を採用しているネットワーク(30,40)により前記第1端末(10,20,50)に接続された前記第2端末(10,20,50)が有している伝送制御装置(11,21)であって、
    前記ネットワーク(30,40)を経由してデータを受信する受信部(12,22)と、
    前記受信部(12,22)が受信したデータのスタートビットである第1スタートビット(ST)のパルス幅を検知して前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を行う判断部(13,23)と、
    前記判断部(13,23)により前記データがノイズであると判断された場合に、前記第2送信データの送信を行わず、前記判断部(13,23)により前記データが前記第1送信データであると判断された場合に、前記受信部(12,22)が前記第1送信データを受信してから、前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を前記判断部(13,23)が行う時間よりも長く前記第2送信データのスタートビットである第2スタートビット(ST)に相当する期間である送信停止期間だけ経過した後に、前記第2スタートビット(ST)の次のビット(b0)から前記第2送信データの送信要求を前記競合送信として実行する送信部(14,24)と、
    を備えた伝送制御装置(11,21)。
  2. 前記判断部(13,23)は、前記送信部(14,24)が前記第2送信データの送信を能動的に行うことはできないが前記競合送信として行うことはできる期間である同期回復監視時間(225,226,244,245,246)において前記受信部(12,22)が前記データを受信した場合に、前記第1スタートビット(ST)のパルス幅を検知してノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を行う、
    請求項1に記載の伝送制御装置(11,21)。
  3. 前記ネットワーク(30,40)は、調歩同期方式を採用している、
    請求項1又は2に記載の伝送制御装置(11,21)。
  4. 前記ネットワーク(30,40)は、CSMA/CD方式を採用している、
    請求項1から3のいずれかに記載の伝送制御装置(11,21)。
  5. 前記送信部(14,24)における前記送信停止期間は、前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を前記判断部(13,23)が行う時間よりも長く、1ビット期間(T)である、
    請求項1から4のいずれかに記載の伝送制御装置(11,21)。
  6. 前記送信部(14,24)における前記送信停止期間は、前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を前記判断部(13,23)が行う時間よりも長く、1ビット期間(T)を内部処理による遅延である送信遅れ(Td)だけ短くした期間である、
    請求項1から4のいずれかに記載の伝送制御装置(11,21)。
  7. 前記送信部(14,24)における前記送信停止期間は、前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を前記判断部(13,23)が行う時間よりも長く、1ビット期間(T)を内部処理による遅延である送信遅れ(Td)とネットワーク(30,40)で伝送されることによる遅延である伝送遅延(Tr,Tt)とだけ短くした期間である、
    請求項1から4のいずれかに記載の伝送制御装置(11,21)。
  8. 第1端末(10,20,50)からの送信データである第1送信データを第2端末(10,20,50)が受信した場合に前記第2端末(10,20,50)の送信データである第2送信データの送信を前記第1送信データの受信確認のための応答である確認応答として前記第2端末(10,20,50)が行わなければならない方式を採用しているネットワーク(30,40)により前記第1端末(10,20,50)に接続された前記第2端末(10,20,50)が有している伝送制御装置(11,21)であって、
    前記ネットワーク(30,40)を経由してデータを受信する受信部(12,22)と、
    前記受信部(12,22)が受信したデータのスタートビットである第1スタートビット(ST)のパルス幅を検知して前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を行う判断部(13,23)と、
    前記判断部(13,23)により前記データがノイズであると判断された場合に、前記第2送信データの送信を行わず、前記判断部(13,23)により前記データが前記第1送信データであると判断された場合に、前記受信部(12,22)が前記第1送信データを受信してから、前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断を前記判断部(13,23)が行う時間よりも長く前記第2送信データのスタートビットである第2スタートビット(ST)に相当する期間である送信停止期間だけ経過した後に、前記第2スタートビット(ST)の次のビット(b0)から前記第2送信データの送信要求を前記確認応答として実行する送信部(14,24)と、
    を備えた伝送制御装置(11,21)。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の伝送制御装置(11,21)と、
    前記ネットワーク(30,40)により前記第1端末(10,20,50)及び前記第2端末(10,20,50)に接続され、前記第1送信データの信号波形を整形するリピータ装置(60)と、
    を備えた伝送制御システム(1,100)。
  10. 第1端末(10,20,50)からの送信データである第1送信データを第2端末(10,20,50)が受信した場合に前記第2端末(10,20,50)の送信データである第2送信データの送信を前記第1送信データに同期して行われる送信である競合送信として前記第2端末(10,20,50)が行わなければならない方式を採用しているネットワーク(30,40)により前記第1端末(10,20,50)に接続された前記第2端末(10,20,50)において行われる伝送制御方法であって、
    前記ネットワーク(30,40)を経由してデータが受信される受信ステップと、
    前記第2送信データの送信が能動的に行われることはないが前記競合送信として行われることはある期間である同期回復監視時間(225,226,244,245,246)において前記受信部(12,22)が前記データを受信した場合に、前記受信ステップにおいて受信された前記データのスタートビットである第1スタートビット(ST)のパルス幅が検知されて前記データがノイズであるか前記第1送信データであるかの判断が行われる判断ステップと、
    前記判断ステップにおいて前記データがノイズであると判断された場合に、前記第2送信データの送信が行われず、前記判断ステップにおいて前記データが前記第1送信データであると判断された場合に、前記受信ステップにおいて前記第1送信データが受信されてから、前記判断ステップにおいてノイズであるか前記第1送信データであるかの判断が行われる時間よりも長く前記第2送信データのスタートビットである第2スタートビット(ST)に相当する期間である送信停止期間だけ経過した後に、前記第2スタートビット(ST)の次のビット(b0)から前記第2送信データの送信要求が前記競合送信として実行される送信ステップと、
    を備えた伝送制御方法。
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