JP4182811B2 - Dtmf転送方法およびゲートウエイ - Google Patents

Dtmf転送方法およびゲートウエイ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、呼エージェント(Call Agent)へDTMF(Dual Tone Multi Frequency )信号を転送するVoIP(Voice over IP )装置におけるDTMF転送方法に関し、特に、MGCP(Media Gateway Control Protocol)を用いたゲートウエイ(Gateway )においてDTMF信号をアウトバンド(Outband )で透過させるDTMF転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
VoIP通信に適用されるプロトコルの一つとしてMGCPが知られている。このMGCPは、外部の呼エージェントと呼ばれる制御エレメントを使用してIPネットワーク内の装置を管理するものであり、ゲートウエイは呼エージェントの要求に応じてDTMF信号などのイベント情報を通知する。一般に、VoIP通信においては、音声は、ITU-T により標準化されているG.711 、G.729 、G.723.1 などに従って構成された音声コーデック(Codec )を用いて送受信される。しかし、G.729 やG.723.1 による音声コーデックでは非可逆圧縮方式を用いて信号を送受信するので、DTMF信号も音声と同様に圧縮、伸張されることとなり、DTMF信号を正しく認識できなくなるという問題がある。そのため、DTMF信号を、圧縮された音声の中(インバンド、Inband)に直接通すのではなく、他の信号を用いて(アウトバンド、Outband )送受信する必要がある。
【0003】
RFC2705 MGCP Version 1.0 は、MGCPを用いたVoIP装置(ゲートウエイとターミナルの総称)と呼エージェント間のメッセージについて記述している。したがって、MGCPによるゲートウエイおよび呼エージェントでは、このメッセージを使用してDTMF信号を送受信する。例えば、図6に示すシーケンスのように、ゲートウエイ60では、呼エージェント62から、DTMF信号の検出を要求するメッセージであるRQNT(NotificationRequest )(a) を受けると、DTMF信号の検出を開始し、呼エージェント62へメッセージAck(b)を返す。その後、ゲートウエイ60では、電話回線からのDTMF信号1を検出すると、呼エージェント62に対してメッセージNTFY(Notify)(c) を用いてDTMF信号1を検出したことを通知し、DTMF信号検出要求を一旦クリアする。
【0004】
呼エージェント62では、NTFY(c) を受けると、ゲートウエイ60へAck(d)を返し、ゲートウエイ64に対してメッセージRQNT(e) を用いてDTMF信号1の送出を要求する。ゲートウエイ64では、電話回線にDTMF信号音1を送出し、呼エージェント62へAck(f)を返す。以下同様にして、呼エージェント62では、RQNTを用いてゲートウエイ60に対してDTMF信号の検出を要求し、ゲートウエイ60では、電話回線からDTMF信号を検出したときNTFYを用いて呼エージェント62に対してDTMF信号の検出を通知し、呼エージェント62では、RQNTを用いてゲートウエイ64に対してDTMF信号音の送出を要求する。
【0005】
【非特許文献1】
RFC2705 Media Gateway Control Protocol(MGCP)Version 1.0。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のアウトバンドDTMF転送方法では、電話端末側で、ゲートウエイとエージェント間のメッセージ送受信間隔より短い間隔でダイヤルボタンが押下されると、押下された数字のすべてを呼エージェントへ通知できないという問題があった。例えば、図6において、ゲートウエイ60が呼エージェント62からRQNT(g) を受信する前に電話回線からのDTMF信号2を検出した場合、ゲートウエイ61では、次のRQNT(g) を受信した後に検出したDTMF信号を呼エージェント62に通知するので、DTMF信号2は無視されることとなる。このように、電話回線からのDTMF信号が、ゲートウエイおよび呼エージェント間のメッセージ送受信間隔よりも短い間隔でゲートウエイ60に順次到達すると、ゲートウエイ60から呼エージェント62へ転送されるDTMF信号に桁欠けが発生するという問題が生ずる。
【0007】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、電話端末から複数のDTMF信号が短時間にゲートウエイへ送出された場合でも、送出されたDTMF信号のすべてを呼エージェントに転送できるDTMF転送方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるDTMF転送方法は上記の問題を解決するために、呼エージェントへIP回線を介してDTMF情報をメッセージに載せて転送するゲートウエイにおけるDTMF転送方法において、呼エージェントからDTMF検出要求を最初に受信したとき電話端末から電話回線で送られてくるDTMF信号の検出を開始し、検出したDTMF信号に対応するDTMF情報をメモリに順次蓄積するDTMF信号検出工程と、呼エージェントからDTMF検出要求を受信する毎に、メモリにDTMF情報が蓄積されている場合にはメモリから最も早く蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信し、メモリにDTMF情報が蓄積されていない場合にはメモリからその後最初に蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信するDTMF情報出力工程とを含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明によるゲートウエイは、呼エージェントへIP回線を介してDTMF情報をメッセージに載せて転送するゲートウエイにおいて、DTMF情報を蓄積するメモリと、呼エージェントからDTMF検出要求を最初に受信したとき電話端末から電話回線で送られてくるDTMF信号の検出を開始し、検出したDTMF信号に対応するDTMF情報をメモリに順次蓄積するDTMF信号検出手段と、呼エージェントからDTMF検出要求を受信する毎に、メモリにDTMF情報が蓄積されている場合にはメモリから最も早く蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信し、メモリにDTMF情報が蓄積されていない場合にはメモリからその後最初に蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信するDTMF情報出力手段とを含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明によるDTMF転送方法の実施例を詳細に説明する。図2は、本実施例によるDTMF転送方法が適用された通信システムの実施例であり、ゲートウエイ10および呼エージェント12から構成される。ゲートウエイ10と呼ゲートウエイ12とはIP回線18を介して接続され、ゲートウエイ10は電話回線16を介して電話端末14を収容する。ただし、図2は本発明に関係する部分のみを示す。なお、ゲートウエイ10および呼ゲートウエイ12はいずれもMGCP(Media Gateway Control Protocol)に従って構成され、RFC2705 MGCP Version 1.0に記述されているメッセージを用いてDTMF情報を送受信するものとする。
【0011】
図2において、ゲートウエイ10は、呼エージェント12からDTMF信号の検出を要求されたとき、電話回線16を介して電話端末14から送られてくるDTMF信号を検出し、DTMF信号の数字または記号を表わすDTMF情報を所定のメッセージに載せて呼エージェント12に通知するものである。ゲートウエイ10は、特に、検出したDTMF信号のDTMF情報を一旦蓄積するメモリを備え、呼エージェント12からの要求に応じてDTMF情報を通知する際に、メモリにDTMF情報が蓄積されている場合にはその蓄積されているDTMF情報を通知し、メモリにDTMF情報が蓄積されていない場合には、その後、最初に検出したDTMF信号のDTMF情報を通知する。
【0012】
図2に示す通信システムの動作を、図3に示す動作シーケンスを参照して説明する。ただし、電話端末14においてダイヤルボタンがゲートウエイ10と呼エージェント12間でDTMF情報が送受信されるよりも速い速度で押下されたため、数字(または記号)0、3、1、9、#のDTMF信号1〜DTMF信号5が短時間にゲートウエイ10に到達したものとする。なお、ゲートウエイ10および呼エージェント12から送出されるAck については省略してある。
【0013】
ゲートウエイ10では、呼エージェント12からDTMF検出を要求するコマンドRQNT1(RQNT(r:D/[0-9#*](N))を受信すると、メモリにDTMF情報が蓄積されているかどうかを判断する。この場合、メモリにはDTMF情報が蓄積されていないので電話端末14からのDTMF信号を待つ。そして、1番目に送られたDTMF信号1を検出したとき、その検出したDTMF信号1に対応するDTMF情報1(数字0)を載せたメッセージNTFY1(NTFY(o:d/0) )を生成して呼エージェント12へ送信する。
【0014】
ゲートウエイ10では、NTFY1を送信した後、電話端末14から2番目に送られたDTMF信号2と3番目に送られたDTMF信号3とを検出するが、次のRQNT2(RQNT(r:D/[0-9#*](N))をまだ受信していないので、検出したDTMF信号2およびDTMF信号3に対応するTDMF情報2(数字3)およびDTMF情報3(数字1)をメモリに順次蓄積する。そして、RQNT2を受信したとき、メモリにDTMF情報が蓄積されているので、メモリから最も早く蓄積されたDTMF情報2を取り出し、DTMF情報2を載せたNTFY2(NTFY(o:d/3) )を生成して呼エージェント12へ送信する。
【0015】
ゲートウエイ10では、DTMF信号3に続いて4番目に送られたDTMF信号4および5番目に送られたDTMF信号5を順次検出するが、メモリには呼エージェント12に通知すべきDTMF情報がまだ蓄積されているので、検出したDTMF信号4およびDTMF信号5に対応するTDMF情報4(数字9)およびDTMF情報5(記号#)をメモリに順次蓄積する。NTFY2を送信した時点で、メモリにはDTMF情報3〜DTMF情報5が蓄積されている。
【0016】
ゲートウエイ10では、呼エージェント12からRQNT3(RQNT(r:D/[0-9#*](N))を受信したとき、メモリにDTMF情報が蓄積されているので、メモリから最も早く蓄積されたDTMF情報3を取り出し、DTMF情報3を載せたNTFY3(NTFY(o:d/1) )を生成して呼エージェント12へ送信する。ゲートウエイ10では、以下同様にして、呼エージェント12からRQNT4、RQNT5を受信したとき、DTMF情報4を載せたNTFY4(NTFY(o:d/9) )、DTMF情報5を載せたNTFY5(NTFY(o:d/#) )をそれぞれ呼エージェント12へ送信する。
【0017】
このように本実施例によれば、検出したDTMF信号に対応するDTMF情報をメモリに一時蓄積しているので、例えば、電話端末14の操作者がダイヤルボタンを連打したためにDTMF信号がゲートウエイ10にバースト的に到着した場合でも、到着したすべてのDTMF信号に対応するDTMF情報を呼エージェント12へ送信することができる。
【0018】
図1は、図2に示すゲートウエイ10の実施例を示すブロック図である。ただし、DTMF信号の検出、送出に関係する部分のみを示す。本実施例は、図1に示すように、DTMF信号検出部100 、メモリ102 、DTMF情報出力部104 、蓄積桁数カウンタ106 、送信桁数カウンタ108 、比較部110 、DTMF送出可否フラグ112 および制御部114 から構成される。なお、接続線に付された参照符号は同線に現れる信号を表わす。
【0019】
DTMF信号検出部100 は、図2の電話端末14から電話回線16で送られてくるDTMF信号200 を検出するものである。具体的には、制御部114 の指示に従ってDTMF信号200 の監視を開始し、DTMF信号200 を検出したとき、そのDTMF信号200 が示す数字または記号を表わすDTMF情報202 を生成してメモリ102 へ出力し、DTMF検出信号204 およびカウンタ制御信号206 を生成してDTMF情報出力部104 および蓄積桁数カウンタ106 へそれぞれ送出する。なお、DTMF信号検出部100 は、ゲートウエイ10が呼エージェント12からDTMF情報の送出停止の要求を受けたとき、制御部114 の指示に従ってDTMF信号の検出を終了するものとする。
【0020】
DTMF信号検出部100 に接続されているメモリ102 は、DTMF情報を一時蓄積するメモリ、例えば、FIFOメモリであり、DTMF信号検出部100 から出力されるDTMF情報202 を入力順に蓄積し、蓄積したDTMF情報をDTMF情報出力部104 の指示に従って蓄積順に取り出し、これをDTMF情報208 としてDTMF情報出力部104 へ出力する。なお、メモリ102 は、電話端末14から1回に送出されるDTMF信号のDTMF情報をすべて蓄積できるものとする。
【0021】
メモリ102 に接続されているDTMF情報出力部104 は、制御部114 から動作制御信号224 (トリガーA)が与えられたとき、または、DTMF信号検出部100 からDTMF検出信号204 (トリガーB)が与えられたとき、メモリ102 からDTMF情報208 を取り出し、これをDTMF情報220 として出力するものである。
【0022】
具体的には、動作制御信号224 (トリガーA)が与えられたとき、比較部110 から出力される比較結果216 に基づいてメモリ102 にDTMF情報が蓄積されているかどうかを判断し、DTMF情報が蓄積されている場合には、メモリ102 から最も早く蓄積されたDTMF情報を取り出しDTMF情報220 として出力する。次いで、カウンタ制御信号210 およびフラグ制御信号218 を生成して送信桁数カウンタ108 およびDTMF送出可否フラグ112 へそれぞれ出力する。DTMF情報220 は、メッセージNTFY中の「監視されるイベント(Observed Event)」を使用して呼エージェント12へ送信される。
【0023】
また、DTMF検出信号204 (トリガーB)が与えられたとき、DTMF送出可否フラグ112 を調べ、フラグ112 が「許可」に設定されている場合には、メモリ102 に蓄積されているDTMF情報を取り出しDTMF情報220 として出力する。この場合、DTMF検出信号204 が与えられたことは、メモリ102 にDTMF情報が蓄積されていることを示すので、蓄積の有無については判断しない。次いで、カウンタ制御信号210 およびフラグ制御信号218 を生成して送信桁数カウンタ108 およびDTMF送出可否フラグ112 へそれぞれ出力する。DTMF情報220 はメッセージNTFYに載せられて呼エージェント12へ送信される。
【0024】
DTMF信号検出部100 に接続されている蓄積桁数カウンタ106 は、DTFD情報がメモリ102 に蓄積された回数を計数するカウンタであり、DTMF信号検出部100 からカウンタ制御信号208 が与えられる毎に計数値を”1”だけインクリメントし、その計数結果を計数値212 として比較部110 へ出力する。
【0025】
DTMF情報出力部104 に接続されている送信桁数カウンタ108 は、メモリ102 からDTMF情報が取り出された回数を計数するカウンタであり、DTMF情報出力部104 からカウンタ制御信号210 が与えられる毎に計数値を”1”だけインクリメントし、計数結果を計数値214 として比較部110 へ出力する。なお、蓄積桁数カウンタ106 および送信桁数カウンタ108 は、呼エージェント12からFDMF送出停止の要求があったとき制御部114 によりリセットされ、計数値が0に戻される。
【0026】
蓄積桁数カウンタ106 および送信桁数カウンタ108 に接続されている比較部110 は、計数値212 と計数値214 とを比較してメモリ102 内にDTMF情報が蓄積されているかどうかを判定するものである。具体的には、計数値212 >計数値214 のとき、メモリ102 にDTMF情報が蓄積されていると判定し、計数値212 =計数値214 のとき、メモリ102 にDTMF情報は蓄積されていないと判定する。そして、判定結果を比較結果216 としてDTMF情報送出部104 へ出力する。
【0027】
DTMF情報送出部104 および制御部114 に接続されているDTMF送出可否フラグ112 は、呼エージェント12に対するDFMF情報の送出可否を示すフラグであり、制御部114 から与えられるフラグ制御信号222 により「許可」に設定され、DTMF情報送出部104 から与えられるフラグ制御信号218 により「不許可」に設定される。DTMF情報出力部104 は、このフラグ112 が「許可」に設定されている場合のみ、DTMF情報を出力することができる。
【0028】
制御部114 は、各部の動作を制御してDTMF情報の転送を実行させるものである。例えば、ゲートウエイ10が呼エージェント12から「要求されたイベント(Requested Events)」にDTMF検出要求が存在するコマンドRQNTを受信したとき、DTMF信号検出部100 に対してDTMF信号の検出開始を指示すると共にDTMF情報送出部104 に対して動作制御信号224 (トリガーA)を出力し、DTMF送出可否フラグ112 へフラグ制御信号222 を出力する。また、呼エージェント12がDTMF情報の送出停止を要求したとき、DTMF信号検出部100 に対してDTMF信号の検出終了を指示し、蓄積桁数カウンタ106 および送信桁数カウンタ108 をリセットする。
【0029】
このように構成されたゲートウエイ10の動作を、図4および図5のフローチャートを参照して説明する。ゲートウエイ10が呼エージェント12からDTMF検出要求を載せたコマンド(RQNT(r:D/[0-9#*](N))を受信すると(図4のステップS10 )、図1の制御部114 では、フラグ制御信号220 によりDTMF送出可否フラグ112 を「許可」に設定し(ステップS12 )、次いで、DTMF信号検出部100 に対してDTMF信号の検出開始を指示し、さらに、DTMF情報出力部104 に動作制御信号224 を与えてDTMF情報の出力を指示する。
【0030】
DTMF情報出力部104 では、動作制御信号224 (トリガーA)が与えられると、比較器110 からの比較結果216 に基づいてメモリ102 にDTMF情報が蓄積されているかどうかを判断し(ステップS16 )、蓄積されている場合にはステップS18 へ移行し、蓄積されていない場合にはステップS10 へ戻る。なお、DTMF信号の検出開始時には、通常、メモリ102 にDTMF信号は蓄積されていないので、図4に示すフローチャートに従って、その後に到着したDTMF信号のDTMF情報を呼エージェント12へ送信することになる。
【0031】
ステップS18 に移行するとDTMF情報出力部104 では、メモリ102 に蓄積されているDTMF情報(複数のDTMF情報が蓄積されている場合には、最も早く蓄積されたDTMF情報)を取り出しDTMF情報220 として出力する。このDTMF情報220 は、メッセージNTFYに載せられて呼エージェント12へ送信される。次いで、カウンタ制御信号210 およびフラグ制御信号218 を生成して送信桁数カウンタ108 およびDTMF送出可否フラグ112 へそれぞれ出力する。
【0032】
送信桁数カウンタ108 では、カウンタ制御信号210 に従って計数値を”1”だけインクリメントとし(ステップS20 )、DTMF送出可否フラグ112 では、フラグ制御信号218 に従ってフラグを「不許可」に設定する(ステップS22 )。上記のステップS10 〜S22 の処理は、ゲートウエイ10が呼エージェント12からDTMF信号の検出要求を受信する毎に繰り返し実行される。
【0033】
一方、DTMF信号検出部100 では、制御部114 から動作制御信号224 (トリガーA)を受けると、図2の電話端末14から送られてくるDTMF信号200 の検出を開始する(図4のステップS14 )。図5は、図4のステップS14 の処理の詳細を示すフローチャートである。なお、DTMF信号検出部100 は、本実施例では、DTMF信号の検出を開始した場合、その後に制御部114 から検出開始の指示が与えられても、現在実行中の検出処理をそのまま続けるものとする。
【0034】
図5において、DTMF信号検出部100 では、電話端末から送られてくるDTMF信号200 を検出したとき(図4のステップS100)、検出したDTMF信号200 が示す数字または記号を表わすDTMF情報をメモリ102 に蓄積し、DTMF検出信号204 およびカウンタ制御信号206 を生成してDTMF情報出力部104 および蓄積桁数カウンタ106 へそれぞれ出力する(ステップS102)。蓄積桁数カウンタ106 では、カウンタ制御信号206 に基づいて計数値を”1”だけインクリメントする(ステップS104)。
【0035】
DTMF情報出力部104 では、DTMF検出信号204 (トリガーB)が与えられると、DTMF送出可否フラグ112 を調べ、DTMF送出可否フラグ112 が「許可」に設定されている場合にはステップS108へ移行し、「不許可」に設定されている場合にはステップS100へ戻る(ステップS106)。DTMF送出可否フラグ112 が「不許可」の場合、DTMF信号が検出される毎にステップS102〜S104の処理が繰り返し実行され、検出されたDTMF信号は順次メモリ102 に蓄積されていく。
【0036】
なお、DTMF送出可否フラグ112 が「許可」の場合は、DTMF検出要求の受信時にメモリ102 にDTMF情報が蓄積されていなかったために、図4のステップS18 〜S22 の処理は実行されなかった場合であり、そのよう状態でDTMF検出信号204 が与えられたということは、DTMF信号が検出されDTMF情報がメモリ102 に蓄積されていることを示す。
【0037】
ステップS108に移行するとDTMF情報出力部104 では、メモリ102 に蓄積されているDTMF情報を取り出しDTMF情報220 として出力する。このDTMF情報220 は、メッセージNTFYに載せられて呼エージェント12へ送信される。次いで、カウンタ制御信号210 およびフラグ制御信号218 を生成して送信桁数カウンタ108 およびDTMF送出可否フラグ112 へそれぞれ出力する。このように、DTMF検出要求の受信時に、メモリ102 にDTMF情報が蓄積されていない場合には、その後に検出されたDTMF信号のDTMF情報が呼エージェント12へ送信される。
【0038】
送信桁数カウンタ108 では、カウンタ制御信号210 に従って計数値を”1”だけインクリメントし(ステップS110)、DTMF送出可否フラグ112 では、フラグ制御信号218 に従ってフラグを「不許可」に設定する(ステップS112)。ステップS112からステップS100へ戻り、DTMF信号の到着を待つ。
【0039】
このように本実施例によれば、ゲートウエイ10では、電話端末14からのDTMF信号を検出したとき対応するDTMF情報をメモリ102 に一時蓄積するので、呼エージェント12からDTMF信号検出の要求を受信しないうちにDTMF信号を検出した場合でも、対応するDTMF情報を確実に呼エージェント12へ送信することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるDTMF転送方法によれば、電話端末の操作者がダイヤルボタンを連打したためにDTMF信号がゲートウエイにバースト的に到達した場合や、ネットワークの輻輳により呼エージェントからゲートウエイへのDTMF検出要求が遅れたために、ゲートウエイでDTMF情報を破棄せざるを得ない場合に生ずるDTMF信号の桁欠けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるゲートウエイの実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明によるDTMF転送方法が適用された通信システムの実施例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す通信システムの動作を示すシーケンスである。
【図4】図1に示すゲートウエイの動作を示すフローチャートである。
【図5】図4に示すフローチャートのステップS14 における処理の詳細を示すフローチャートである。
【図6】従来のアウトバンドによるDTMF信号転送方法を示すシーケンスである。
【符号の説明】
10 ゲートウエイ
12 呼エージェント
14 電話端末
100 DTMF信号検出部
102 メモリ
104 DTMF情報出力部
106 蓄積桁数カウンタ
108 送信桁数カウンタ
110 比較部
112 DTMF送出可否フラグ
114 制御部

Claims (3)

  1. 呼エージェントへIP回線を介してDTMF情報をメッセージに載せて転送するゲートウエイにおけるDTMF転送方法において、該方法は、
    呼エージェントからDTMF検出要求を最初に受信したとき電話端末から電話回線で送られてくるDTMF信号の検出を開始し、検出したDTMF信号に対応するDTMF情報をメモリに順次蓄積するDTMF信号検出工程と、
    呼エージェントからDTMF検出要求を受信する毎に、前記メモリにDTMF情報が蓄積されている場合には該メモリから最も早く蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信し、前記メモリにDTMF情報が蓄積されていない場合には該メモリからその後最初に蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信するDTMF情報出力工程とを含むことを特徴とするDTMF転送方法。
  2. 呼エージェントへIP回線を介してDTMF情報をメッセージに載せて転送するゲートウエイにおいて、該ゲートウエイは、
    DTMF情報を蓄積するメモリと、
    呼エージェントからDTMF検出要求を最初に受信したとき電話端末から電話回線で送られてくるDTMF信号の検出を開始し、検出したDTMF信号に対応するDTMF情報を前記メモリに順次蓄積するDTMF信号検出手段と、
    呼エージェントからDTMF検出要求を受信する毎に、前記メモリにDTMF情報が蓄積されている場合には該メモリから最も早く蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信し、前記メモリにDTMF情報が蓄積されていない場合には該メモリからその後最初に蓄積されたDTMF情報を取り出して呼エージェントへ送信するDTMF情報出力手段とを含むことを特徴とするゲートウエイ。
  3. 請求項2に記載のゲートウエイにおいて、該ゲートウエイはさらに、前記DTMF信号検出手段により前記メモリに蓄積されたDTMF信号の個数を計数する蓄積桁数カウンタと、前記DTMF情報出力手段により前記メモリから取り出されたDTMF信号の個数を計数する送信桁数カウンタと、該送信桁数カウンタと前記蓄積桁数カウンタの計数値を比較する比較手段とを有し、
    前記DTMF情報出力手段は前記比較手段による比較結果に基づいて前記メモリにDTMF信号が蓄積されているかどうかを判断することを特徴とするゲートウエイ。
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