JP4181282B2 - 電子通貨端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子通貨の残高を利用者の知覚し得る形式で出力する電子通貨端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、エレクトロニック・コマース(EC=Electronic Commerce)への期待が高まってきている。これは、従来、金銭的価値を表す「物」である「通貨」を仲立ちとして行なわれてきた経済的活動での様々な制約を、情報処理技術を用いることによって解決しようとする試みである(特集「エレクトニック・コマース」,pp751−811,情報処理学会,「情報処理」,38巻,9号,1997年,9月)。
【0003】
このエレクトロニック・コマースでは、現実世界で利用されている従来の決裁方法に変わる、電子決済システム(EPS=Electronic Payment System )が必要とされ、その電子決裁システムの方法の一つとして、「電子通貨」(Electrocic Cash )がある。
【0004】
この「電子通貨」は、電子署名などの情報セキュリティ技術によって保護された金銭価値情報を授受する仕組みを、通貨として利用するものであるといえる。
【0005】
従来、ICカードなどに、現在利用可能な電子通貨の価値情報や利用者の個人情報などを記録しておき、このICカードを専用の端末装置などに接続し、授受する金額などを指定すると共に、利用者が電子通貨の授受を承認するための暗証番号などを入力することで、金銭的な価値を表す情報である電子通貨を、他者と簡便かつ安全に交換出来るようにしている。
【0006】
これにより、利用者は、例えば釣り銭を出したり、小銭を得るために両替を行なったりする必要がなくなる。また、他者が不法に利用できないため盗難の被害を受ける恐れが減少したり、あるいは大量の通貨を持ったりすることによる携帯上の不都合が解消されるなどのメリットが期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような電子通貨および端末装置には、以下に示すような問題点がある。まず、従来の通貨の交換と違い、物理的なものの移動がないため、授受の確認がし難いという問題がある。
【0008】
また、従来の通貨の交換と違い、物理的なものの増減や大きさの変化が起こらないため、直感的な残高確認が出来ないという問題がある。また、従来の通貨の交換と違い、物理的なものの増減や大きさの変化が起こらないため、例えば手探りで概要量も分からないという問題がある。
【0009】
また、利用可能な電子通貨の量を、例えば視覚情報によって表示する機能をもつ電子通貨端末装置では、繁雑操作を行なわないと内容量が把握できないという問題がある。
【0010】
また、従来の通貨の交換と違い、他の物に対する通貨に特徴的な物理的性質がないため、例えば落下させた場合にも、金銭的価値を持つ「通貨」を落としたことに気がつき難いという問題がある。
【0011】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、金銭的価値の授受の確認がしやすい、電子通貨端末装置および電子通貨端末方式を提供するものである。また、電子通貨の増減や残高確認を直感的に行なうことの出来る、電子通貨端末装置を提供するものである。
【0012】
また、例えば手探りで電子通貨の概要量を知ることが可能な、電子通貨端末装置および電子通貨端末方式を提供するものである。また、電子通貨の量を、繁雑な操作なしで把握することが可能な、電子通貨端末装置および電子通貨端末方式を提供するものである。また、金銭的価値の「通貨」を落としたことに気がつき易い、電子通貨端末装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、利用可能な電子通貨の残高を含む電子通貨情報を格納する電子通貨情報記憶部と、音の信号を又は振動の信号を記憶し、出力する模倣信号出力部と、加速度センサを含み、加えられた加速度を検出する状況検知部と、模倣信号出力部に、電子通貨情報記憶部が保持する電子通貨情報の電子通貨の残高あるいはその増減に応じて、模倣信号出力部が記憶している信号を選定して出力させ、状況検出部が検出した加速度に応じて、模倣信号出力部が記憶している信号を選定して出力させる制御部と、を具備したことを特徴とする電子通貨端末装置を提供する。
【0014】
即ち、例えば、入金や出金がなされた際や、あるいは利用者が前回残高を参照して以降に入金や出金がなされていた場合などに、現在の電子通貨の量やその変化に応じて、あらかじめ定めた利用者が知覚可能な音や振動などといった信号を適宜利用者に提示することで、通常の通貨を対象とした例えば財布や貯金箱や金庫などといった既存の道具と類似した使用感を提供することによって、利用者とのインタフェースを向上させる装置である。 また、好ましくは、模倣信号出力部に記憶される信号は、財布や貯金箱や金庫などの道具を、振ったり落下させたりした際に生じる音を模倣した音信号からなることを特徴とする。
【0015】
即ち、利用者に提示する、既存の通貨を対象とした財布や貯金箱や金庫などといった既存の道具と類似した使用感を与えるための上述の信号として、例えば既存の貨幣同士が触れあったり、こすれあったりする際に生じる音を効果音としてあらかじめ用意しておき、これを電子通貨の量や変化に応じて選択し、利用者に提示することで、使用者とのインタフェースを向上させる装置である。
【0016】
また、好ましくは、模倣信号出力部に記憶される信号は、財布や貯金箱や金庫などの道具を、振ったり落下させたりした際に利用者が知覚する力を模倣した力信号からなることを特徴とする。
【0017】
即ち、例えば利用者が本装置を光の少ない例えば鞄やポケットなどから取り出した際や、あるいは利用者が本装置を操作した際や、あるいは本装置が利用者によって振られたり、あるいは落下したりすることなどによって、振動や加速度がかかった際などに、既存の通貨を対象とした財布や貯金箱や金庫などといった既存の道具と類似した使用感を与えるための上述の信号を利用者に提示し、使用者とのインタフェースを向上させる装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施例に係る電子通貨端末装置につき説明する。なおここでは、電子通貨を保持、携帯し、他者と電子通貨のやり取りを行なうための財布としての機能を持つ電子通貨端末装置において、音信号による模倣出力によって、利用者とのインタフェースを改善する実施例を示すこととする。
【0019】
図1は、本装置に係る電子通貨端末装置の構成例を表しており、本装置が、電子通貨情報記憶部101、模倣信号出力部102、制御部103、操作入力部104、および状況検知部105などから構成されていることも表している。
【0020】
電子通貨情報記憶部101は、現在利用可能な電子通貨の量や利用者に関する情報を保持する様にしている。模倣信号出力部102は、既存の通貨を対象とした財布や貯金箱や金庫などといった既存の道具と類似した使用感を与えるための、利用者への信号を出力するものである。本実施例では、音信号を利用者に提示する場合を例として説明することとする。
【0021】
図2は、模倣信号出力部102の内部構成の例を表しており、模倣信号出力部102が、波形記憶部102a、DA変換部102b、アンプ部102c、およびスピーカ部102dなどから構成されることも表している。波形記憶部102aには、様々な量の従来の通貨を従来の財布や容器の中に入れて、物理的に振った際に生じる音信号をデジタル録音した各種の波形情報を、IDともに記録するようにしている。
【0022】
DA変換部102bは、制御部103の指示に従って、波形記憶部102aの内容を参照し、IDにより指定されたデジタル波形情報をデジタルアナログ変換し、アンプ部102cへ送るようにしている。アンプ部102cは、制御部103の指示に従って、DA変換部102bからえられるアナログ波形情報を増幅し、スピーカ部102dへ送るようにしている。スピーカ部102dは、アンプ部102cからえられるアナログ波形を音声信号に変換し、利用者に提示するようにしている。
【0023】
また、図3は制御部103の内部構成の例を表しており、制御部103が制御処理部103aおよび制御規則記憶部103bなどから構成されていることを表している。制御処理部103aは、本装置の各構成要素の動作状況、および制御規則記憶部103bを参照して、本装置の各構成要素の動作を制御するようにしている。制御規則記憶部103bは、制御処理部103aが参照するための制御規則を記録するようにしている。この制御部の詳細は後ほど説明する。
【0024】
図1に於いて、104は操作入力部であり、本装置の表面などに設置されたスイッチなどによって実現され、利用者からの操作を随時制御部103へ通知するようにしている。
【0025】
図1に於いて、105は状況検知部であり、本装置内部に設置された加速度センサや、あるいは本装置表面に設置された光センサなどによって実現され、センサが検知した情報を、随時制御部103へ通知するようにしている。
【0026】
つづいて、制御部103の詳細について説明する。図4は、制御規則記憶部103bの内容の例を表しており、制御規則が、起動条件情報A、および制御内容情報Bなどと分類され記録されるようにしている。なおアドレス情報Cは、制御規則の格納アドレスを表している。
【0027】
制御規則記憶部103bの内容の例の各エントリにおいて、起動条件情報Aには、対応する制御規則を適応する際の条件が記述されている。なお、ここで記号「&」は複数の条件の論理積を表すこととする。
【0028】
例えば、図4のアドレス情報C=A1のエントリについては、起動条件情報Aの内容は「操作入力あり&残金指定値到達(0)」とあるが、これは、利用者が操作入力部104のスイッチを押し、かつ電子通貨情報記憶部101に記録されている電子通貨の残高が0に到達していることが、この制御規則の適応条件であることを表している。
【0029】
同様に、図4のアドレス情報C=A2のエントリについては、起動条件情報Aの内容は「残金指定値到達(Th)」とあるが、これは、電子通貨情報記憶部101に記録されている電子通貨の残高がThに到達したことが、この制御規則の適応条件であることを表している。
【0030】
また、図4のアドレス情報C=A3およびA4の各エントリについては、起動条件情報Aの内容は、それぞれ「残金減少検出」および「残金減少検出」であるが、これらは、電子通貨情報記憶部101に記録されている電子通貨の残高が減少あるいは増加したことが、それぞれの制御規則の適応条件であることを表している。
【0031】
また、図4のアドレス情報C=A5およびA6およびA7の各エントリについては、起動条件情報Aの内容は、それぞれ「操作入力あり&振り加速度検出&残金範囲(Th1<=X<Th2)」、「操作入力あり&振り加速度検出&残金範囲(Th2<=X<Th3)」、「操作入力あり&振り加速度検出&残金範囲(Th3<=X<Th4)」である。
【0032】
それぞれの記述内容のうちの、「操作入力あり&振り加速度検出」の部分は、利用者が操作入力部104のスイッチを押し、かつ状況検出部105の加速度センサから利用者が本装置を振るなどしたことがそれぞれの制御規則の起動条件の必要条件であることを表している。
【0033】
また、それぞれの「残金範囲(Th1<=X<Th2)」、および「残金範囲(Th2<=X<Th3)」、および「残金範囲(Th3<=X<Th4)」の部分は、電子通貨情報記憶部101の内容がそれぞれ、閾値Th1以上かつ閾値Th2未満、あるいは、閾値Th2以上かつ閾値Th3未満、あるいは、閾値Th3以上かつ閾値Th4未満、であるという条件を表している。
【0034】
これにより、図4のアドレス情報C=A5およびA6およびA7の各エントリの制御規則によって、利用者が操作入力部104のスイッチを押し、かつ状況検出部105の加速度センサから利用者が本装置を振るなどしたさいに、電子通貨の量に応じて適応する規則を別個に指定することが出来るようにしている。
【0035】
また、図4のアドレス情報C=A8の各エントリについては、起動条件情報Aの内容は、「落下加速度検知」であるが、これは状況検出部105の加速度センサが、本装置が例えばある高さから床に落下することなどによって生じる加速度を受けたと判断したことが対応する制御規則の適応条件であることを示している。
【0036】
また、制御規則記憶部103bの内容の例の各エントリにおいて、制御内容情報Bには、対応する制御規則を適応した際に実施すべき制御の内容が記録されるようにしている。例えば、図4のアドレス情報C=A1のエントリでは、制御内容情報Bの内容が「模倣出力(ID−1)」であるので、この制御規則の適応が決定された場合には、模倣出力部102に対して「ID−1」の出力を行なうよう指令が出され、模倣出力部102の働きにより対応する音情報が利用者に提示されることになる。以上は本装置の構成である。
【0037】
つづいて、制御部103の動作について説明する。制御部103は以下の処理手順Aに沿って動作する。なお、図5は処理手順Aのフローチャートである。
【0038】
<処理手順A>
A1…各構成要素の状況に変化があった場合にはA2へすすむ。
A2…制御部103の制御規則記憶部103bから適応可能な規則Xiをさがす。
A3…適応可能な制御規則Xiが存在する場合はA4へ進み、そうでない場合はA2へ進む。
A4…制御規則Xiの制御内容情報Bの内容を実施する。
A5…制御部103の制御規則記憶部103bには、未検査の規則Xがある場合A2へ進む。
A6…A1へ進む。
【0039】
以上が本装置の構成とその機能である。ここで先ず上述した処理について、図を参照して更に詳しく説明する。まず、最初本装置に3000円に相当する電子貨幣が格納されていたものとする。また、図4の制御規則記憶部における各種の定数の値が、それぞれ、Th1=100円、Th2=1000円、Th3=5000円,Th=4000円であったとする。
【0040】
また、波形記憶部102aに記録されているID−1〜7の波形情報の音が、例えば、ID−1は「ブザー音」、ID−2は、「チャイム音」、ID−3は「キャッシャの開く音その1」、ID−4は「キャッシャの開く音その2」、ID−5は、「少数の少額硬貨が容器の中でぶつかり合う小さな音」、ID−6は、「少数の雑多な硬貨が容器の中でぶつかり合う中程度の音」、ID−7は「大量の高額硬貨が容器の中でぶつかり合う大きな音」、ID−8は、「硬貨を硬い地面に落した際に生じる大きな音」、などとなっているものとする。
【0041】
最初利用者が、本装置を手に持ち、操作ボタンを押しながら左右に振ったとする。すると、状況検出部105の加速度センサによってこの動作が検知され、「振り加速度検知」を表す情報が制御部103に通知されるとともに、操作入力部104から「操作入力有り」を表す情報が、制御部103に通知される。
【0042】
すると、制御部103では、この通知によって処理手順AのステップA1から、ステップA2へと進み、制御規則記憶部103bから適応可能な制御規則が検索される。
【0043】
ここでは「振り加速度検知」と「操作入力有り」が通知されているので、図4の制御規則記憶部103bの格納アドレスC=A5およびA6およびA7のエントリが起動可能となる可能性があるが、現在の電子通貨情報記憶部101の内容は3000円であり、Th3=1000<3000<=Th4=5000であるため、制御規則記憶部103bの格納アドレスC=A7の規則のみが適応可能な制御規則として検出される。
【0044】
その結果ステップA4へ進み、制御規則記憶部103bの格納アドレスC=A7の制御内容情報Bの内容が「模倣出力(ID−7)」であるため、制御部103によって、模倣出力部102の波形情報記憶部102aからID=7に対応する「大量の高額硬貨が容器の中でぶつかり合う音」のデジタル波形が選択され、DA変換部102bによってアナログ波形信号に変換され、アンプ部102cによって拡大され、スピーカ部102dから音声信号として出力されることによって、「大量の高額硬貨が容器の中でぶつかり合う大きな音」が利用者に提示される。
【0045】
以上の処理によって、利用者が本装置のボタンを押しながら本装置を振ることによって、現在本装置に保持されている電子通貨の量が比較的多いという、電子通貨の量の概要を、従来の財布と同じ方法で知ることが出来ることになる。
【0046】
次に、利用者が本装置を用いて2950円分の電子通貨の支払を行なったとする。その結果、電子通貨情報記憶部101の内容が変更され、その変化が「残金減少検出」を表す情報が制御部103に通知される。
【0047】
上述の処理と同様に、処理手順AのステップA1〜A3の処理がなされ、こんどは、図4の格納アドレス情報C=A3のエントリに対応する制御規則が、適応可能な制御規則として見つけられる。つづくステップA4によって、このエントリの制御ないよう情報Bの内容「模倣出力(ID−3)」に基づき、上述の処理と同様の処理が行なわれ、利用者に、ID=3に対応する、「キャッシャの開く音その1」が音声情報として提示される。
【0048】
以上の処理によって、何らかの電子通貨の支払いが行なわれたことを、従来の通貨と同じ方法で、利用者が把握することが出来るようになる。
【0049】
つぎに、ここで利用者が本装置のボタンを押しながら本装置を振ると、最初の例と同様の処理が行なわれるが、ここでの電子通貨の残金が、3000−2950=50円であり、かつ0<50<Th1=100であるため、上述と同様の処理によって、ID=5の模倣音声である「少数の少額硬貨が容器の中でぶつかり合う小さな音」が利用者に提示される。
【0050】
以上の処理によって、利用者が本装置のボタンを押しながら本装置を振ることによって、現在本装置に保持されている電子通貨の量がほとんどないという、電子通貨の量の概要を、従来の財布と同じ方法で知ることが出来ることになる。
【0051】
さらに、ここで本装置に対して、例えば2000円の電子通貨が追加されたとすると、上述度同様の処理によって、「残金増化検出」を表す情報が制御部103に送られ、図4の制御規則記憶部103bの格納アドレス情報C=A4のエントリが適応可能な制御規則として検索され、その制御内容情報Bが「模倣出力(ID−4)」であることから、模倣出力部102から、ID=4に対応する「キャッシャの開く音その2」が音声出力として利用者に提示される。以上の処理によって、電子通貨が振り込まれた際に利用者がそれを確認することが可能となる。
【0052】
また、この時点で、利用者が本装置のボタンを押しながら本装置を振ると、上述の例と同様の処理が行なわれるが、ここでの電子通貨の残金が、50−2000=2050円であり、かつTh2=1000<2050<Th3=5000であるため、上述と同様の処理によって、ID=6の模倣音声である「少数の雑多な少額硬貨が容器の中でぶつかり合う駐程度の音」が利用者に提示される。以上の処理によって、利用者が本装置のボタンを押しながら本装置を振ることによって、現在本装置に保持されている電子通貨の量が中くらいであるという電子通貨の量の概要を、従来の財布と同じ方法で知ることが出来ることになる。
【0053】
つぎに、利用者が本装置を誤って地面に落したとする。すると、状況検知部105の加速度センサによってその衝撃が検出され、「落下加速度検知」を表す情報が、制御部103に通知される。これに対して、処理手順AのステップA1〜A3の処理について、上述と同様の処理がなされ、図4の制御規則記憶部103bの格納アドレス情報C=A8のエントリが、適応可能な制御規則として検出され、ステップA5によって、このエントリの制御内容情報Bの内容「模倣出力(ID−8)」に従い、上述の処理と同様の方法で、模倣出力部102から、ID=8に対応する「硬貨を硬い地面に落した際に生じる大きな音」が音声信号として出力される。
【0054】
以上の処理によって、利用者が誤って本装置を落としてしまった際などに、従来の財布を地面に落した時に生じる音に類似した音出力がなされることによって、利用者の注意を換気し、本装置を落したままにし難くなるという効果がえられる。
【0055】
さらに、図4の格納アドレス情報C=A2のエントリに示した制御規則を用意することによって、電子通貨の量が利用者があらかじめ定めた金額に到達した際に、例えば「チャイム音」などあらかじめ設定した音を提示することも可能である。
【0056】
かくしてこのように構成された本装置によれば、利用者が電子通貨の増減や残高確認を直感的に行なうことが可能なる。また、目を使わずに例えば手探りなどによって、従来の財布と同様の方法で、電子通貨の概要量を知ることが可能となる。
【0057】
また、利用者が電子通貨の量を、繁雑な操作なしで把握することが可能となる。また、金銭的価値を持つ電子通貨を保持する本装置を落とした際にも、従来の通貨に対して習得している利用者の注意力を利用することで、その重要性を利用者が気がつき易くなるという効果がある。尚、本装置にかかる電子通貨端末装置の構成方法および効果も上述した例に限定されるものではない。
【0058】
例えば、上述の実施例の図1に示した上記実施例の装置の構成要素の内、操作入力部104および状況検知部105は、それぞれ別個に選択的に構成に組み入れたりあるいは取り除いたりすることが可能である。
【0059】
即ち、例えば、操作入力部104のみを組み込み、例えば図1の構成から状況検知部105を取り除いた構成は、本発明の請求項2に対応する実施例となる。
【0060】
また、例えば図1の構成から操作入力部104を取り除き、状況検知部105のみを組み込んだ構成は、本発明の請求項3に対応する実施例となる。
【0061】
また、上述の実施例における処理手順をソフトウェアとして実装し、汎用計算機上で動作させることによっても本発明を実現することが可能である。
【0062】
また、上述の実施例では、電子通貨の残高の増減に応じて自動的に音信号が出力されるように構成していたが、これを利用者の設定によって無効化できるようにすることも可能である。
【0063】
また、上述の実施例では、デジタル波形として記録された音信号を、復号処理することで、模倣音声の出力を実現していたが、このような記録再生方式ではなく、模倣音声を生成するように構成することも可能である。
【0064】
また、上述の実施例では、音信号による模倣出力を行なう例を示していたが、例えば提力デバイスなどを用いることによって、現実の通貨を扱うための道具である財布や貯金箱や金庫などの振舞いを模倣させるように構成することも可能である。つまり、例えば電子通貨の増化に対して、その増加量に応じた振動を提示することも可能である。あるいは、折り畳み式の財布状の電子通貨端末では、その折り畳み部の操作における抵抗(硬さ)を、例えば現在保持している電子通貨の量に応じて変えて、電子通貨の量の概要を、利用者が従来の財布と類似した方法で推し量ることを可能とすることも出来る。
【0065】
また、上述の実施例では、一体化された電子財布状の電子通貨端末装置を例として示したが、例えばICカードやメモリカードなどを使って、例えば現在の電子通貨の量や、電子通貨の授受を可能ならしめる暗号鍵じょうほうなどを別に保持する形態による実現や、あるいは通信部を持ちネットワーク接続することによって、利用可能な電子通貨の量などをセンターに保持する形態による電子通貨端末装置に対しても、本発明を適応することが可能である。
【0066】
また、本発明で提示される模倣出力は実際の電子通貨の量と対応してなくても良い。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、金銭的価値の授受認しやすくなる。また、電子通貨の増減や残高確認を直感的に行なうこと出来る。また、例えば手探りで電子通貨の概要量を知ることが可能となる。また、電子通貨の量を、繁雑な操作なしで把握することが可能となる。また、金銭的価値の「通貨」を落としたことに気がつき易くなる等の実用上多大な効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子通貨端末装置の構成の例。
【図2】 模倣信号出力部102の内部構成の例。
【図3】 制御部103の内部構成の例。
【図4】 制御規則記憶部103bの内容の例。
【図5】 処理手順Aのフローチャート。
【符号の説明】
101…電子通貨情報記憶部
102…模倣信号出力部
102a…波形記憶部
102b…DA変換部
102c…アンプ部
102d…スピーカ部
103…制御部
103a…制御処理部
103b…制御規則記憶部
104…操作入力部
105…状況検知部

Claims (3)

  1. 利用可能な電子通貨の残高を含む電子通貨情報を格納する電子通貨情報記憶部と、
    音の信号を又は振動の信号を記憶し、出力する模倣信号出力部と、
    加速度センサを含み、加えられた加速度を検出する状況検知部と、
    前記模倣信号出力部に、前記電子通貨情報記憶部が保持する電子通貨情報の電子通貨の残高あるいはその増減に応じて、前記模倣信号出力部が記憶している信号を選定して出力させ、前記状況検出部が検出した加速度に応じて、前記模倣信号出力部が記憶している信号を選定して出力させる制御部と、
    を具備したことを特徴とする電子通貨端末装置。
  2. 利用可能な電子通貨の残高を含む電子通貨情報を格納する電子通貨情報記憶部と、
    音の信号を又は振動の信号を記憶し、出力する模倣信号出力部と、
    加速度センサを含み、加えられた加速度を検出する状況検知部と、
    前記状況検知部から加速度の入力を検知したとき、前記模倣信号出力部に、前記電子通貨情報記憶部が保持する電子通貨情報の電子通貨の残高あるいはその増減に応じて、前記模倣信号出力部が記憶している信号を選定して出力させる制御部と、
    を具備したことを特徴とする電子通貨端末装置。
  3. 前記模倣信号出力部が、財布や貯金箱や金庫などの道具を、振ったり落下させたりした際に生じる音を模倣した音、又は財布や貯金箱や金庫などの道具を、振ったり落下させたりした際に利用者が知覚する力を模倣した振動を出力することを特徴とする請求項1記載の電子通貨端末装置。
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