JP4179195B2 - 機器監視システム、機器監視装置、機器管理装置、機器監視プログラム、機器管理プログラムおよび機器監視システム運用方法 - Google Patents
機器監視システム、機器監視装置、機器管理装置、機器監視プログラム、機器管理プログラムおよび機器監視システム運用方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4179195B2 JP4179195B2 JP2004065835A JP2004065835A JP4179195B2 JP 4179195 B2 JP4179195 B2 JP 4179195B2 JP 2004065835 A JP2004065835 A JP 2004065835A JP 2004065835 A JP2004065835 A JP 2004065835A JP 4179195 B2 JP4179195 B2 JP 4179195B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- control information
- unit
- correction
- communication
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
Description
ところで、通信障害の原因は、大きく2つに分類される。1つは、モデム33,43そのもの又は電話回線60内の伝送に不具合が発生することやステーション30内においてモデム33とマイコンとの通信にソフトウェア的な不具合が発生することなどである。もう1つは、ステーション30の電源が停電などにより落ちる、または人為的に落とされることなどである。前者の場合、メモリ35の容量がおよそ5日分の情報に対応する大きさでしかないため、5日以上の日数放置されると、図3および図4に示すように古い情報の上から新しい情報が上書きされ、古い情報が順次、消滅していく(以下、メモリオーバーフロー現象という。)。つまり、情報の欠落が生じることになる。また、後者の場合、電源が切断されている間は、通信ができないだけでなく、マルチ式空気調和機10a,10bから送信されてくる情報を取得することもできないため、情報の欠落が生じることになる。また、メモリ35が揮発性であり、前者の原因に基づく通信障害が発生し、その後さらにステーション30の電源が切断された場合には、電源の切断期間のみならず前者の原因に基づく通信障害が発生した時点からの情報も消失することになる。このようにして情報の欠落が生じると、監視用コンピュータ40において温度センサの値が正常であるか否かを判断するのに、以下のような問題が生じることになる。
しかしながら、このようにしてON/OFF情報や運転モード情報を取得すると、情報量が多くなり、通信のトラフィック状態が悪化するおそれがある。また、通信障害が発生した場合、メモリオーバーフロー現象に至る時間が短くなるおそれがある。これらの問題を解決するために、電話回線をADSLや光ファイバのような通信データ容量の大きい通信回線に切り替えたり、より大きな容量を有するメモリをステーションに搭載することも考えられる。しかし、ADSLや光ファイバなどの通信回線に関しては、日本国内において未だ十分に敷設されていない地域が存在するおそれがあること、またコストがかかりすぎ現実でないことからその使用が制限される。また、より大きな容量を有するメモリに関しては、コスト面からの制約があることからその使用が制限される。
請求項1に記載の機器監視システムは、設備機器の運転状態を監視する機器監視システムであって、機器管理装置および機器監視装置を備える。なお、ここにいう「設備機器」とは、空気調和機(エアコン、空気清浄機、除湿機または加湿機など。)や家電機器、工場の生産設備、工作機械などである。機器管理装置は、制御情報取得部、運転情報取得部および送信部を有する。制御情報取得部は、設備機器の制御状態が変更された場合に制御情報を取得する。なお、この制御情報には、変更後の制御状態が示されている。また、ここにいう「制御情報」とは、ON/OFF情報や運転モード情報などである。運転情報取得部は、設備機器の運転情報を取得する。なお、ここにいう「運転情報」とは、設備機器がエアコンの場合、室内温度や室内湿度などである。送信部は、制御情報および運転情報を送信する。一方、機器監視装置は、受信部および判断部を有する。受信部は、制御情報および運転情報を受信する。判断部は、制御情報に基づいて制御情報の取得時以降の運転情報が正常であるか否かを判断する。そして、送信部と受信部との通信に障害が発生した場合、制御情報取得部は、通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の制御情報を是正用制御情報として取得する。なお、ここにいう「送信部と受信部との通信に障害が発生する場合」とは、設備管理機器の電源が切断された場合や送信部、受信部およびその通信回線のうち少なくとも1つに不具合が発生する場合などである。送信部は、是正用制御情報を送信する。受信部は、是正用制御情報を受信する。判断部は、是正用制御情報に基づいて是正用制御情報の受信時以降次の制御情報の変更時までの運転情報が正常であるか否かを判断する。
ここでは、機器監視装置が、設備機器および機器管理装置の遠隔地に配備される。このため、多数の地域にまたがってエネルギー管理サービスなどの諸サービスを展開することができる。
しかし、送信部と受信部との通信に障害が発生した場合、受信部が、通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の制御情報を是正用制御情報として受信する。次に、判断部が、是正用制御情報に基づいて是正用制御情報の受信時以降次の制御情報の変更時までの運転情報が正常であるか否かを判断する。このため、制御情報に欠落が発生した場合でも、通信の回復時点または回復後すぐに、運転情報が正常であるか否かの判断基準を修正することができ、それ以降に送信されてくる運転情報が正常であるか否かを的確に判断することができる。したがって、誤判断に基づいてサービスエンジニアなどが出動することを防ぐことができる。その結果、制御情報に欠落が発生した場合にサービスエンジニアなどに無駄な労力を強いるおそれをなくすことができ、さらに制御情報に欠落が発生した場合であっても設備機器が正常に運転していない状態を可及的迅速に検出することができる。なお、機器管理装置から通信障害発生期間中の制御情報や運転情報などが送信されてくる場合であっても、その運転情報については判断が行われないように処理すれば(手動であってもかまわない)、その運転情報について誤判断をすることはない。
しかし、送信部と受信部との通信に障害が発生した場合、制御情報取得部が、通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の制御情報を是正用制御情報として取得する。次に、送信部が、是正用制御情報を機器監視装置に対して送信する。このため、制御情報に欠落が発生した場合でも、通信の回復時点または回復後すぐに、機器監視装置に対して運転情報が正常であるか否かの判断基準を修正させることができ、それ以降に送信する運転情報が正常であるか否かを的確に判断させることができる。したがって、誤判断に基づいてサービスエンジニアなどが出動することを防ぐことができる。その結果、制御情報に欠落が発生した場合にサービスエンジニアなどに無駄な労力を強いるおそれをなくすことができ、さらに制御情報に欠落が発生した場合であっても設備機器が正常に運転していない状態を可及的迅速に検出することができる。なお、通信障害発生期間中の制御情報や運転情報などを機器監視装置に送信する場合であっても、機器監視装置がその運転情報については判断しないように処理すれば(手動であってもかまわない)、その運転情報について誤判断されることはない。
しかし、送信部と受信部との通信に障害が発生した場合、受信部が、通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、記憶部に記憶されている制御情報および運転情報を受信する。次に、判断部が、運転情報の一部が欠落しているかを確認し、欠落が確認された場合には欠落発生時以降の運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わない。このため、記憶部から送信されてくる通信障害発生期間中の運転情報について誤判断をすることはない。したがって、誤判断に基づいてサービスエンジニアなどが出動することを防ぐことができる。また、通信の回復後の処理については、通信の回復後すぐに、サービスエンジニアなどを設備機器が設置される建造物に向かわせ、そこで、設備機器のON/OFFや運転モードなどを切り替えたりさせれば、その制御情報が送信されてくるので、その後に送信されてくる運転情報が正常であるか否かの判断基準を修正することができる。または、サービスエンジニアなどに電話やFAXなどで回復後の設備機器のON/OFF情報や運転モード情報を機器監視装置のオペレータに連絡させ、そのオペレータにその情報を機器監視装置に入力、修正させてもよい。このようにすれば、制御情報に欠落が発生した場合にサービスエンジニアなどに無駄な労力を強いるおそれをなくすことができ、さらに制御情報に欠落が発生した場合であっても設備機器が正常に運転していない状態を可及的迅速に検出することができる。
請求項10に係る機器監視装置では、通常、受信部が、制御情報および運転情報を受信する。次に、判断部が、制御情報に基づいて制御情報の取得時以降の運転情報が正常であるか否かを判断する。
しかし、送信部と受信部との通信に障害が発生した場合、制御情報取得部が、通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の制御情報を是正用制御情報として取得する。次に、送信部が、是正用制御情報を機器監視装置に対して送信する。このため、制御情報に欠落が発生した場合でも、通信の回復時点または回復後すぐに、機器監視装置に対して運転情報が正常であるか否かの判断基準を修正させることができ、それ以降に送信する運転情報が正常であるか否かを的確に判断させることができる。したがって、誤判断に基づいてサービスエンジニアなどが出動することを防ぐことができる。その結果、制御情報に欠落が発生した場合にサービスエンジニアなどに無駄な労力を強いるおそれをなくすことができ、さらに制御情報に欠落が発生した場合であっても設備機器が正常に運転していない状態を可及的迅速に検出することができる。なお、通信障害発生期間中の制御情報や運転情報などを機器監視装置に送信する場合であっても、機器監視装置がその運転情報については判断しないように処理すれば(手動であってもかまわない)、その運転情報について誤判断されることはない。
しかし、送信部と受信部との通信に障害が発生した場合、受信部が、通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、記憶部に記憶されている制御情報および運転情報を受信する。次に、判断部が、運転情報の一部が欠落しているかを確認し、欠落が確認された場合には欠落発生時以降の運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わない。このため、記憶部から送信されてくる通信障害発生期間中の運転情報について誤判断をすることはない。したがって、誤判断に基づいてサービスエンジニアなどが出動することを防ぐことができる。また、通信の回復後の処理については、通信の回復後すぐに、サービスエンジニアなどを設備機器が設置される建造物に向かわせ、そこで、設備機器のON/OFFや運転モードなどを切り替えたりさせれば、その制御情報が送信されてくるので、その後に送信されてくる運転情報が正常であるか否かの判断基準を修正することができる。または、サービスエンジニアなどに電話やFAXなどで回復後の設備機器のON/OFF情報や運転モード情報を機器監視装置のオペレータに連絡させ、そのオペレータにその情報を機器監視装置に入力、修正させてもよい。このようにすれば、制御情報に欠落が発生した場合にサービスエンジニアなどに無駄な労力を強いるおそれをなくすことができ、さらに制御情報に欠落が発生した場合であっても設備機器が正常に運転していない状態を可及的迅速に検出することができる。
<空調監視システムのシステム構成>
図7には、本空調監視システム210のシステム構成を示すブロック図を示す。本空調監視システム210は、複数のマルチ式空気調和機10a,10b、ステーション30、監視用コンピュータ40および連絡用コンピュータ50から構成される。なお、マルチ式空気調和機10a,10bとステーション30とは、空調システム20を構成している。そして、マルチ式空気調和機10a,10bおよびステーション30は顧客のビル120に、監視用コンピュータ40は監視センター100に、連絡用コンピュータ50はサービスステーション110(以下、SSと略する。)に配置される。なお、このSS110には、サービスエンジニア115が勤務している。また、顧客のビル120は、監視センター100から十分に遠い場所にある。
空調監視システム210を運用する事業者は、顧客に販売したマルチ式空気調和機10a,10bの運転状態を監視し、種々の付帯サービス、例えば、故障予知サービス、異常検知サービス、迅速な修理サービス、エネルギー管理サービスなどを展開している。
ところで、ステーション30は、省エネルギー制御機能(例えば、あらかじめ与えられた所定期間の目標エネルギー量を遵守する「省エネルギー制御」や基準エネルギーを超過されることが予想されるときにのみ省エネルギー制御を行う「デマンド制御」など)を有している。このような省エネルギー制御を実施すると、エネルギー使用量が定常的にまたは一時的に制限されるため、ビル120の空調環境が悪化する場合がある。このような空調環境の悪化の原因は、主に、不適切な設定などにあるため、このような事態がたびたび発生すれば、顧客に対するサービス提供者の信頼が損なわれるおそれがある。そこで、本空調監視システム210を運用する事業者は、上記以外のサービスに加え、そのような設定を是正するなどの対応を可及的迅速に行うように心掛けている。
(1)マルチ式空気調和機10a,10b
マルチ式空気調和機10a,10bは、ビル120の冷暖房を行う。なお、このマルチ式空気調和機10a,10bでは、1台の室外機12a,12bに対して複数の室内機11a,11bが通信線および冷媒配管を介して接続される。さらに、室内機11a,11bは、通信線を介してリモコン13a,13bに接続される。リモコン13a,13bは、室内機11a,11bの電源を入り切りしたり冷暖運転モードを切り替えたりするために使用される。また、この室内機11a,11bには、その吸い込み口付近に温度センサ(図示せず)が設けられており、部屋の室温を検知している。一方、室外機12a,12bは、通信線を介してステーション30に接続される。
ステーション30には、モデム33、メモリ35およびインターフェイス37(以下、I/Fと略する。)が搭載されており、また省エネ制御プログラム39および管理プログラム32がインストールされている。なお、このメモリ35は、揮発性メモリである。また、この省エネ制御プログラム39には、例えば、省エネルギー制御を行うための命令やデマンド制御を行うための命令などが記述されている。管理プログラム32は、ステーション30に電源が投入されると同時にマイコン(図示せず)により実行される。管理プログラム32には、(i)30分おきに室内機11a,11bに設けられる温度センサの値を、I/F37を介して取得する命令、(ii)リモコン13a,13bにおいて室内機11a,11bの電源ON/OFFの切替があった場合にそのON/OFF情報を、I/F37を介して取得する命令、(iii)リモコン13a,13bにおいて冷房運転/暖房運転の運転モード切替があった場合にその運転モード情報を、I/F37を介して取得する命令、(iv)ステーション30の電源が投入された場合にON/OFF情報および運転モード情報などを取得し、それらの情報に初期フラグを付加する命令、(v)強制送信ボタン(図示せず)が押された場合にON/OFF情報および運転モード情報などを取得し、初期フラグおよびそれらの情報をメモリに記憶されている情報(後述するように、ここにいう情報は、温度センサ値、ON/OFF情報および運転モード情報などである。)に付加する命令、(vi)初期フラグ、温度センサの値、ON/OFF情報および運転モード情報などを順次、監視用コンピュータ40に送信する命令などが記述されている。モデム33は、ステーション30に送信されてくる温度センサ値、ON/OFF情報および運転モード情報などを、順次、電話回線60を介して監視用コンピュータ40に送信する。なお、ステーション30の電源が停電などにより落ちたり、モデム33,43や電話回線60に不具合が起きたりすることによって、ステーション30と監視用コンピュータ40との通信に障害が発生した場合には、これらの情報は、メモリに記憶される。なお、メモリ容量は、およそ5日分の情報に対応する大きさである。I/F37は、マルチ式空気調和機10a,10bから送信される信号をステーション30が読み取り可能なデータ形式に変換する。
監視用コンピュータ40には、モデム43およびCPU45が搭載されており、また監視プログラム42およびデータベース作成用ソフトウェア(図示せず)がインストールされている。監視プログラム42およびデータベース作成用ソフトウェアは、監視用コンピュータ40において常時実行されている。モデム43は、ステーション30から送信されてくる温度センサの値、ON/OFF情報および運転モード情報などを受信する。そして、データベース作成用ソフトウェアは、それらの情報を所定のフォーマットに従って格納し、順次、データベース47を更新する。監視プログラム42は、CPU45により実行される。監視プログラム42には、(i)データベース47に格納された情報を利用してマルチ式空気調和機10a,10bが正常であるか否かを判断する判断命令、(ii)マルチ式空気調和機10a,10bが異常であると判断された場合に連絡用コンピュータ50に対して規定の電子メールを送信する電子メール送信命令などが記述されている。
連絡用コンピュータ50には、電子メールの受信用ソフトウェアがインストールされている。電子メールの受信用ソフトウェアは、監視用コンピュータ40においてマルチ式空気調和機10a,10bに異常が発生したと判断された場合に送信される電子メールを受信する。そして、電子メールの受信を確認したサービスエンジニア115は、省エネルギー制御の設定値を変更したりマルチ式空気調和機10a,10bの不具合を解消したりするためにビル120へと出動する。
マルチ式空気調和機10a,10bは、ステーション30に接続される。ステーション30は、電話回線60を介して監視用コンピュータ40に接続される。監視用コンピュータ40は、電話回線60を介して連絡用コンピュータ50に接続される。
<温度センサの値の監視>
図8には、温度センサの値の監視における主要な処理の流れの表すフローチャートを示す。
図9には、判断ルーチンR10の処理の流れを表すフローチャートを示す。
図9において、ステップS41では、CPU45が、その温度センサの値の取得時刻前にある最新のON/OFF情報を抽出する。ステップS42では、CPU45が、そのON/OFF情報がONであるかを確認する。ステップS42の確認の結果、ON/OFF情報がONであれば、ステップS43に移る。ステップS42の確認の結果、ON/OFF情報がONでなければ、処理を終了する。ステップS43では、CPU45が、その温度センサの値の取得時刻前にある最新の運転モード情報を抽出する。ステップS44では、CPU45が、その運転モード情報が、冷房運転モードであるかを確認する。ステップS44の確認の結果、運転モード情報が冷房運転モードであれば、ステップS45に移る。ステップS44の結果、運転モード情報が冷房運転モードでなければ、ステップS46に移る。ステップS45では、CPU45が、温度センサの値が上限温度Ta以下であるかを確認する。ステップS45の確認の結果、温度センサの値が上限温度Ta以下であれば、ステップS47に移る。ステップS45の確認の結果、温度センサの値が上限温度Taよりも大きければ、ステップS48に移る。ステップS46では、CPU45が、温度センサの値が下限温度Tb以上であるかを確認する。ステップS46の確認の結果、温度センサの値が下限温度Tb以上であれば、ステップS47に移る。ステップS46の確認の結果、温度センサの値が下限温度Tb未満であれば、ステップS48に移る。ステップS47では、CPU45が、温度センサの値が正常であると判断する。ステップS48では、CPU45が、温度センサの値が異常であると判断する。ステップS49では、CPU45が、規定の電子メールを連絡用コンピュータ50に送信する。
本空調監視システム210では、停電などが起こりステーション30の電源が断たれるとステーション30と監視用コンピュータ40との通信が不能に陥る。もちろん、電源が断たれてから電源が再投入されるまで間は、ON/OFF情報、運転モード情報および温度センサの値などの情報は収集できない。そして、ステーション30の電源が再投入されると、CPU45が、管理プログラム31に従って室内機11a,11bのON/OFF情報および運転モード情報をリモコン13a,13bから収集し、それらの情報に初期フラグを付加する。そしてさらにそれらの情報を、電話回線60を介して監視用コンピュータ40に送信する。つまり、停電などのケースでは、メモリ35には何も記憶されない。この場合、ステーション30は、初期フラグ、ON/OFF情報および運転モード情報のみを送信することとなる。このため、ステーション30の電源再投入以降に取得される温度センサの値は適切に処理され、それ以前の温度センサの値は不問となる。このため、SS110に、誤った判断に基づく電子メールが送信されることがない。
(1)
第1実施形態に係る空調監視システム210では、通常、室内機11a,11bの電源が入り切りされたり運転モードが変更されたりした場合にそのON/OFF情報および運転モード情報が、ステーション30により取得される。また、ステーション30により、温度センサの値が取得される。次に、モデム33が、ON/OFF情報、運転モード情報および温度センサの値などを監視用コンピュータ40に送信する。そして、監視用コンピュータ40において、モデム43が、それらの情報を受信する。次に、CPU45が、監視プログラム42に従い、ON/OFF情報および運転モード情報に基づいてそれらの情報の取得時以降に取得した温度センサの値が正常であるか否かを判断する。
第1実施形態に係る空調監視システム210では、ステーション30と監視用コンピュータ40との通信に障害が発生した場合、ステーション30のモデム33が、ON/OFF情報、運転モード情報および初期フラグを送信する。そして、監視用コンピュータ40のモデム43が、それらの情報を受信する。次に、CPU45が、監視プログラム42に従い、ON/OFF情報および運転モード情報に基づいて初期フラグの受信時以降次のON/OFF情報および運転モード情報の変更時までの温度センサの値が正常であるか否かを判断する。ここでは、初期フラグが付加される。このため、通信障害の発生記録などを残すことができる。このため、後々の情報処理(例えば、データ欠落の発生頻度解析など)を行いやすくすることができる。
第1実施形態に係る空調監視システム210では、監視用コンピュータ40が、空調システム20およびステーション30の遠隔地に配備される。このため、多数の地域にまたがってエネルギー管理サービスなどの諸サービスを展開することができる。
<第1実施形態の変形例>
第1実施形態では、マルチ式空気調和機10a,10bや空調システム20を監視する空調監視システム210について説明したが、このようなシステムは、必ずしもマルチ式空気調和機10a,10bや空調システム20に限定されるものではない。他の家電機器や産業用機械にも適用可能である。
<空調監視システムのシステム構成>
本空調監視システムは、第1実施形態と同様、図7のブロック図に表される。ただし、情報処理の仕方が異なるため、本空調監視システムの図番を211とする。
<空調監視システム211の運用>
本空調監視システム211は、第1実施形態と同様に運用される。
(1)マルチ式空気調和機10a,10b
本マルチ式空気調和機10a,10bは、第1実施形態に記載のマルチ式空気調和機10a,10bと同様である。
(2)ステーション30
ステーション30には、モデム33、メモリ35およびインターフェイス37(以下、I/Fと略する。)が搭載されており、また省エネ制御プログラム39および管理プログラム32がインストールされている。なお、この省エネ制御プログラム39には、例えば、省エネルギー制御を行うための命令やデマンド制御を行うための命令などが記述されている。また、このメモリ35は、揮発性メモリである。管理プログラム32は、ステーション30に電源が投入されると同時にマイコン(図示せず)により実行される。管理プログラム32には、(i)30分おきに室内機11a,11bに設けられる温度センサの値を、I/F37を介して取得する命令、(ii)リモコン13a,13bにおいて室内機11a,11bの電源ON/OFFの切替があった場合にそのON/OFF情報を、I/F37を介して取得する命令、および(iii)リモコン13a,13bにおいて冷房運転/暖房運転の運転モード切替があった場合にその運転モード情報を、I/F37を介して取得する命令、(iv)ステーション30と監視用コンピュータ40との通信に障害が発生した場合にステーション30に送信されてくる情報をメモリ35に記憶する命令などが記述されている。モデム33は、ステーション30に送信されてくる温度センサ値、ON/OFF情報および運転モード情報などを、順次、電話回線60を介して監視用コンピュータ40に送信する。なお、ステーション30と監視用コンピュータ40との通信に障害が発生した場合には、これらの情報は、メモリに記憶される。そして、通信が回復した後、強制送信ボタン(図示せず)が押されると、これらの情報は、監視用コンピュータ40に送信される。なお、メモリ容量は、およそ5日分の情報に対応する大きさである。I/F37は、マルチ式空気調和機10a,10bから送信される信号をステーション30が読み取り可能なデータ形式に変換する。
監視用コンピュータ40には、モデム43およびCPU45が搭載されており、また監視プログラム42およびデータベース作成用ソフトウェア(図示せず)がインストールされている。監視プログラム42およびデータベース作成用ソフトウェアは、監視用コンピュータ40において常時実行されている。モデム43は、ステーション30から送信されてくる温度センサの値、ON/OFF情報および運転モード情報などを受信する。そして、データベース作成用ソフトウェアは、それらの情報を所定のフォーマットに従って格納し、順次、データベース47を更新する。監視プログラム42は、CPU45により実行される。監視プログラム42には、(i)正常か否かの判断することができない温度センサの値を判断の対象外とする命令、(ii)データベース47に格納された情報を利用してマルチ式空気調和機10a,10bが正常であるか否かを判断する判断命令、(iii)マルチ式空気調和機10a,10bが異常であると判断された場合に連絡用コンピュータ50に対して規定の電子メールを送信する電子メール送信命令などが記述されている。
本連絡用コンピュータ50は、第1実施形態に記載の連絡用コンピュータ50と同様である。
<空調監視システム211の接続形態>
本空調監視システム211の接続形態は、第1実施形態と同様である。
図10には、温度センサの値の監視における主要な処理の流れの表すフローチャートを示す。
図10において、ステップS51では、CPU45が、受信した情報の中にON/OFF情報または運転モード情報が含まれているかを確認する。ステップS51の確認の結果、受信した情報の中にON/OFF情報または運転モード情報が含まれていれば、ステップS52に移る。ステップS51の確認の結果、受信した情報の中にON/OFF情報も運転モード情報も含まれていなければ、ステップS53に移る。ステップS52では、データベース作成ソフトウェアが、ON/OFF情報または運転モード情報をデータベース47に格納する。ステップS53では、CPU45が、受信した情報の中に温度センサの値が含まれているかを確認する。ステップS53の確認の結果、受信した情報の中に温度センサの値が含まれていれば、ステップS54に移る。ステップS53の確認の結果、受信した情報の中に温度センサの値が含まれていなければ、処理を終了する。ステップS54では、CPU45が、受信した温度センサの値に欠落が含まれているかを確認する(温度センサの値は30分毎に収集されるはずなので、欠落が含まれているかを判断することができる。)。ステップS54の確認の結果、受信した温度センサの値に欠落が含まれていれば、ステップS55に移る。ステップS54の確認の結果、受信した温度センサの値に欠落が含まれていなければ、判断ルーチンR11に入る。ステップS55では、CPU45が、情報の欠落発生時刻以降の温度センサの値に無効マークを付する。そして、ステップS55の処理が終了すると、判断ルーチンR11に入る。
図11には、判断ルーチンR11の処理の流れを表すフローチャートを示す。
図11において、ステップS61では、CPU45が、温度センサの値に無効マークが付されているかを確認する。ステップS61の確認の結果、温度センサの値に無効マークが付されていれば、処理を終了する。ステップS61の確認の結果、温度センサの値に無効マークが付されていなければ、ステップS62に移る。ステップS62では、CPU45が、その温度センサの値の取得時刻前にある最新のON/OFF情報を抽出する。ステップS63では、CPU45が、そのON/OFF情報がONであるかを確認する。ステップS63の確認の結果、ON/OFF情報がONであれば、ステップS64に移る。ステップS63の確認の結果、ON/OFF情報がONでなければ、処理を終了する。ステップS64では、CPU45が、その温度センサの値の取得時刻前にある最新の運転モード情報を抽出する。ステップS65では、CPU45が、その運転モード情報が冷房運転モードであるかを確認する。ステップS65の確認の結果、運転モード情報が冷房運転モードであれば、ステップS66に移る。ステップS65の結果、運転モード情報が冷房運転モードでなければ、ステップS67に移る。ステップS66では、CPU45が、温度センサの値が上限温度Ta以下であるかを確認する。ステップS66の確認の結果、温度センサの値が上限温度Ta以下であれば、ステップS68に移る。ステップS66の確認の結果、温度センサの値が上限温度Taよりも大きければ、ステップS69に移る。ステップS67では、CPU45が、温度センサの値が下限温度Tb以上であるかを確認する。ステップS67の確認の結果、温度センサの値が下限温度Tb以上であれば、ステップS68に移る。ステップS67の確認の結果、温度センサの値が下限温度Tb未満であれば、ステップS69に移る。ステップS68では、CPU45が、温度センサの値が正常であると判断する。ステップS69では、CPU45が、温度センサの値が異常であると判断する。ステップS70では、CPU45が、規定の電子メールを連絡用コンピュータ50に送信する。
本空調監視システム211では、ステーション30と監視用コンピュータ40との通信に障害が発生すると、メモリ35には、その通信障害発生期間中のON/OFF情報、運転モード情報および温度センサの値などが記憶される。そして、通信が回復し強制送信ボタンが押されると、監視用コンピュータ40は、そのメモリ35に記憶されるON/OFF情報、運転モード情報および温度センサの値などを受信することになる。そして、CPU45は、監視プログラム42に従い、温度センサの値に欠落が発生しているかを確認し、欠落が発生している場合にはその欠落発生時からの温度センサの値については正常であるか否かの判断を行わない。このため、SS110に、誤った判断に基づく電子メールが送信されることがない。
室内機11a,11bの電源が入り切りされたり運転モードが変更されたりした場合にそのON/OFF情報および運転モード情報が、ステーション30により取得される。また、ステーション30により、温度センサの値が取得される。次に、モデム33が、ON/OFF情報、運転モード情報および温度センサの値を監視用コンピュータ40に送信する。そして、監視用コンピュータ40において、モデム43が、それらの情報を受信する。次に、CPU45が、監視プログラム42に従い、ON/OFF情報および運転モード情報に基づいてそれらの情報の取得時以降に取得した温度センサの値が正常であるか否かを判断する。
第2実施形態に係る空調監視システム211では、通信障害発生後の復旧作業のためにサービスエンジニア115がビル120に出動する必要があった。通信障害の復旧作業がサービスエンジニア115など、その分野において比較的高度な知識を有する者でしか対応できないほど難しいものである場合は、このような対応でもかまわない。しかし、通信障害の復旧作業が顧客など、その分野においてさほど高度な知識を有しないような者にでも対応できるほど簡単なものである場合は、顧客などがその通信障害を直してしまうこともある。このような場合、サービスエンジニアを派遣する意味が極めて薄い。そこで、このような場合を想定して、監視用コンピュータ40にステーション30を遠隔操作できるようなプログラムをインストールしておいてもよい。このようにすれば、例えば、その遠隔操作によりステーション30にその時点のON/OFF情報や運転モード情報を監視用コンピュータ40に送信させたり、室内機11a,11bのON/OFF切替や運転モード切替を行ったりすることができる。
<空調監視システムのシステム構成>
本空調監視システムは、第1実施形態と同様、図7のブロック図に表される。ただし、情報処理の仕方が異なるため、本空調監視システムの図番を212とする。
<空調監視システム212の運用>
本空調監視システム212は、第1実施形態と同様に運用される。
(1)マルチ式空気調和機10a,10b
本マルチ式空気調和機10a,10bは、第1実施形態に記載のマルチ式空気調和機10a,10bと同様である。
(2)ステーション30
ステーション30には、モデム33、メモリ35およびインターフェイス37(以下、I/Fと略する。)が搭載されており、また省エネ制御プログラム39および管理プログラム32がインストールされている。なお、この省エネ制御プログラム39には、例えば、省エネルギー制御を行うための命令やデマンド制御を行うための命令などが記述されている。また、このメモリ35は、揮発性メモリである。管理プログラム32は、ステーション30に電源が投入されると同時にマイコン(図示せず)により実行される。管理プログラム32には、(i)30分おきに室内機11a,11bに設けられる温度センサの値を、I/F37を介して取得する命令、(ii)リモコン13a,13bにおいて室内機11a,11bの電源ON/OFFの切替があった場合にそのON/OFF情報を、I/F37を介して取得する命令、(iii)リモコン13a,13bにおいて冷房運転/暖房運転の運転モード切替があった場合にその運転モード情報を、I/F37を介して取得する命令、(iv)ステーション30に電源が投入された場合にON/OFF情報および運転モード情報などを取得し、それらの情報に初期フラグを付加する命令、(v)強制送信ボタンが押された場合にON/OFF情報および運転モード情報などを取得し、初期フラグおよびそれらの情報をメモリに記憶されている情報(後述するように、ここにいう情報は、温度センサ値、ON/OFF情報および運転モード情報などである。)に付加する命令、(vi)初期フラグ、温度センサの値、ON/OFF情報および運転モード情報などを順次、監視用コンピュータ40に送信する命令、(vii)ステーション30と監視用コンピュータ40との通信に障害が発生した場合にステーション30に送信されてくる情報をメモリ35に記憶する命令などが記述されている。モデム33は、ステーション30に送信されてくる温度センサ値、ON/OFF情報および運転モード情報などを、順次、電話回線60を介して監視用コンピュータ40に送信する。なお、ステーション30に搭載されるモデム33と監視用コンピュータ40に搭載されるモデム43との通信に障害が発生した場合には、これらの情報は、メモリに記憶される。なお、メモリ容量は、およそ5日分の情報に対応する大きさである。I/F37は、マルチ式空気調和機10a,10bから送信される信号をステーション30が読み取り可能なデータ形式に変換する。
監視用コンピュータ40には、モデム43およびCPU45が搭載されており、また監視プログラム42およびデータベース作成用ソフトウェア(図示せず)がインストールされている。監視プログラム42およびデータベース作成用ソフトウェアは、監視用コンピュータ40において常時実行されている。モデム43は、ステーション30から送信されてくる温度センサの値、ON/OFF情報および運転モード情報などを受信する。そして、データベース作成用ソフトウェアは、それらの情報を所定のフォーマットに従って格納し、順次、データベース47を更新する。監視プログラム42は、CPU45により実行される。監視プログラム42は、CPU45により実行される。監視プログラム42には、(i)正常か否かの判断することができない温度センサの値を判断の対象外とする命令、(ii)データベース47に格納された情報を利用してマルチ式空気調和機10a,10bが正常であるか否かを判断する判断命令、(iii)マルチ式空気調和機10a,10bが異常であると判断された場合に連絡用コンピュータ50に対して規定の電子メールを送信する電子メール送信命令などが記述されている。
本連絡用コンピュータ50は、第1実施形態に記載の連絡用コンピュータ50と同様である。
<空調監視システム212の接続形態>
本空調監視システム212の接続形態は、第1実施形態と同様である。
図12には、温度センサの値の監視における主要な処理の流れの表すフローチャートを示す。
図12において、ステップS81では、CPU45が、受信した情報の中に初期フラグが含まれているかを確認する。ステップS81の確認の結果、受信した情報の中に初期フラグが含まれていれば、ステップS82に移る。ステップS81の確認の結果、受信した情報の中に初期フラグが含まれていなければ、ステップS84に移る。ステップS82では、データベース作成ソフトウェアが、添付されているON/OFF情報をデータベース47に格納する。ステップS83では、データベース作成ソフトウェアが、添付されている運転モード情報をデータベース47に格納する。ステップS84では、CPU45が、受信した情報の中にON/OFF情報または運転モード情報が含まれているかを確認する。ステップS84の確認の結果、受信した情報の中にON/OFF情報または運転モード情報が含まれていれば、ステップS85に移る。ステップS84の確認の結果、受信した情報の中にON/OFF情報も運転モード情報も含まれていなければ、ステップS86に移る。ステップS85では、データベース作成ソフトウェアが、ON/OFF情報または運転モード情報をデータベース47に格納する。ステップS86では、CPU45が、受信した情報の中に温度センサの値が含まれているかを確認する。ステップS86の確認の結果、受信した情報の中に温度センサの値が含まれていれば、ステップS87に移る。ステップS86の確認の結果、受信した情報の中に温度センサの値が含まれていなければ、処理を終了する。ステップS87では、CPU45が、受信した温度センサの値に欠落が含まれているかを確認する。ステップS87の確認の結果、受信した温度センサの値に欠落が含まれていれば、ステップS88に移る。ステップS87の確認の結果、受信した温度センサの値に欠落が含まれていなければ、判断ルーチンR11に入る。ステップS88では、CPU45が、情報の欠落発生時刻から初期フラグ受信時刻までに存在する温度センサの値に無効マークを付する。そして、ステップS88の処理が終了すると、判断ルーチンR11に入る。
判断ルーチンR11の処理の流れは、第2実施形態に同様、図11のフローチャートに表される。
<第3実施形態に係る空調監視システム212の特徴>
第3実施形態に係る空調監視システム212では、通常、室内機11a,11bの電源が入り切りされたり運転モードが変更されたりした場合にそのON/OFF情報および運転モード情報が、ステーション30により取得される。また、ステーション30により、温度センサの値が取得される。次に、モデム33が、ON/OFF情報、運転モード情報および温度センサの値などを監視用コンピュータ40に送信する。そして、監視用コンピュータ40において、モデム43が、それらの情報を受信する。次に、CPU45が、監視プログラム42に従い、ON/OFF情報および運転モード情報に基づいてそれらの情報の取得時以降に取得した温度センサの値が正常であるか否かを判断する。
11a,11b 室内機
12a,12b 室外機
13a,13b リモコン
20 空調システム
30 ステーション(機器管理装置)
31,32 管理プログラム(機器管理プログラム)
33,43 モデム(送信部、受信部、電子メール送信部)
35 メモリ(記憶部)
37 インターフェイス(I/F)(制御情報取得部、運転情報取得部)
39 省エネ制御プログラム
40 監視用コンピュータ(機器監視装置)
41,42 監視プログラム(機器監視プログラム)
45 CPU(判断部)
47 データベース
50 連絡用コンピュータ(情報端末)
60 電話回線
100 監視センター
110 サービスステーション(SS)
115 サービスエンジニア
120 ビル
200 従来の空調監視システム
210,211,212 本発明に係る空調監視システム(機器監視システム)
Claims (17)
- 設備機器(10a,10b)の運転状態を監視する機器監視システム(210)であって、
前記設備機器(10a,10b)の制御状態が変更された場合に変更後の前記制御状態を示す制御情報を取得する制御情報取得部(37)と、前記設備機器(10a,10b)の運転情報を取得する運転情報取得部(37)と、前記制御情報および前記運転情報を送信する送信部(33)と、を有する機器管理装置(30)と、
前記制御情報および前記運転情報を受信する受信部(43)と、前記制御情報に基づいて前記制御情報の取得時以降の前記運転情報が正常であるか否かを判断する判断部(45)と、を有する機器監視装置(40)と、
を備え、
前記制御情報取得部(37)は、前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の前記制御情報を是正用制御情報として取得し、
前記送信部(33)は、前記是正用制御情報を送信し、
前記受信部(43)は、前記是正用制御情報を受信し、
前記判断部(45)は、前記是正用制御情報に基づいて前記是正用制御情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの前記運転情報が正常であるか否かを判断する、
機器監視システム(210)。 - 前記機器管理装置(30)は、前記通信に障害が発生した場合に前記制御情報および前記運転情報を記憶する記憶部(35)をさらに有し、
前記送信部(33)は、前記通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、前記是正用制御情報を前記記憶部(35)に記憶される前記制御情報および前記運転情報とともに送信し、
前記受信部(43)は、前記是正用制御情報と前記記憶部(35)に記憶される前記制御情報および前記運転情報とを受信し、
前記判断部(45)は、前記是正用制御情報に基づいて前記是正用制御情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの前記運転情報が正常であるか否かを判断するとともに前記運転情報の一部が欠落しているかを確認し、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降前記是正用制御情報の受信時前までの前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わない、
請求項1に記載の機器監視システム(212)。 - 設備機器(10a,10b)の運転状態を監視する機器監視システム(211)であって、
前記設備機器(10a,10b)の制御状態が変更された場合に変更後の前記制御状態を示す制御情報を取得する制御情報取得部(37)と、前記設備機器の運転情報を取得する運転情報取得部(37)と、前記制御情報および前記運転情報を送信する送信部(33)と、を有する機器管理装置(30)と、
前記制御情報および前記運転情報を受信する受信部(43)と、前記制御情報に基づいて前記制御情報の取得時以降の前記運転情報が正常であるか否かを判断する判断部(45)と、を有する機器監視装置(40)と、
を備え、
前記機器管理装置(30)は、前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合に前記制御情報および前記運転情報を記憶する記憶部(35)をさらに有し、
前記送信部(33)は、前記通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報を送信し、
前記受信部(43)は、前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報を受信し、
前記判断部(45)は、前記運転情報の一部が欠落しているかを確認し、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降の前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わない、
機器監視システム(211)。 - 前記制御情報取得部(37)は、前記通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、その時点の制御情報を是正用制御情報として取得し、
前記送信部(33)は、前記是正用制御情報を前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報とともに送信し、
前記受信部(43)は、前記是正用制御情報と前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報とを受信し、
前記判断部(45)は、前記運転情報の一部が欠落しているかを確認し、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降前記是正用制御情報の受信時までの前記運転情報の一部について正常か否かの判断を行わないとともに前記是正用制御情報に基づいて前記是正用制御情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの運転情報が正常であるか否かを判断する、
請求項3に記載の機器監視システム(212)。 - 前記送信部(33)は、前記是正用制御情報と前記判断部の処理の基準となる時点を指定するための指定情報とを送信し、
前記受信部(43)は、前記是正用制御情報と前記指定情報とを受信し、
前記判断部(45)は、前記是正用制御情報に基づいて前記指定情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの前記運転情報が正常であるか否かを判断する、
請求項1に記載の機器監視システム(210)。 - 前記送信部(33)は、前記通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、前記是正用制御情報と前記判断部(45)の処理の基準となる時点を指定するための指定情報とを前記記憶部(35)に記憶される前記制御情報および前記運転情報とともに送信し、
前記受信部(43)は、前記是正用制御情報、前記指定情報ならびに前記記憶部(35)に記憶される前記制御情報および前記運転情報を受信し、
前記判断部(45)は、前記是正用制御情報に基づいて前記指定情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの前記運転情報が正常であるか否かを判断するとともに前記運転情報の一部が欠落しているかを確認し、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降前記是正用制御情報の受信時前までの前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わない、
請求項2に記載の機器監視システム(212)。 - 前記機器監視装置(40)は、前記機器管理装置(30)に対して前記是正用制御情報を要求する制御情報要求手段をさらに有し、
前記制御情報取得部(37)は、前記要求に対して前記是正用制御情報を取得し、
前記送信部(33)は、前記是正用制御情報を送信する、
前記受信部(43)は、前記是正用制御情報を受信する、
請求項3に記載の機器監視システム(211)。 - 電子メールを受信可能な情報端末(50)をさらに備え、
前記機器監視装置(40)は、前記判断部(45)において前記運転情報が正常でないと判断された場合に前記情報端末(50)に対して前記電子メールを送信する電子メール送信部(43)をさらに有する、
請求項1から7のいずれかに記載の機器監視システム(210,211,212)。 - 前記機器監視装置(40)は、前記設備機器(10a,10b)および前記機器管理装置(30)の遠隔地に配備される、
請求項1から8のいずれかに記載の機器監視システム(210,211,212)。 - 設備機器(10a,10b)の運転状態を監視する機器監視システム(210,212)において、前記設備機器(10a,10b)の制御状態が変更された場合に変更後の前記制御状態を示す制御情報を取得する制御情報取得部(37)と、前記設備機器(10a,10b)の運転情報を取得する運転情報取得部(37)と、前記制御情報および前記運転情報を送信する送信部(33)とを有する機器管理装置(30)と通信接続される機器監視装置(40)であって、
前記制御情報および前記運転情報を受信する受信部(43)と、
前記制御情報に基づいて前記制御情報の取得時以降の前記運転情報が正常であるか否かを判断する判断部(45)と、
を備え、
前記受信部(43)は、前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の前記制御情報を前記是正用制御情報として受信し、
前記判断部(45)は、前記是正用制御情報に基づいて前記是正用制御情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの運転情報が正常であるか否かを判断する、
機器監視装置(40)。 - 設備機器(10a,10b)の運転状態を監視する機器監視システム(210,212)において、前記設備機器(10a,10b)が正常に運転されているか否かを判断する機器監視装置(40)と通信接続される機器管理装置(30)であって、
前記設備機器(10a,10b)の制御状態が変更された場合に変更後の前記制御状態を示す制御情報を取得する制御情報取得部(37)と、
前記設備機器の運転情報を取得する運転情報取得部(37)と、
前記制御情報および前記運転情報を前記機器監視装置(40)に対して送信する送信部(33)と、
を備え、
前記制御情報取得部(37)は、前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後いずれかの時点において、その時点の前記制御情報を是正用制御情報として取得し、
前記送信部(33)は、前記是正用制御情報を前記機器監視装置(40)に対して送信する、
機器管理装置(30)。 - 設備機器(10a,10b)の運転状態を監視する機器監視システム(211,212)において、前記設備機器(10a,10b)の制御状態が変更された場合に前記変更後の前記制御状態を示す制御情報を取得する制御情報取得部(37)と、前記設備機器(10a,10b)の運転情報を取得する運転情報取得部(37)と、前記制御情報および前記運転情報を送信する送信部(33)と、前記送信部(33)が前記制御情報および前記運転情報を送信できなかった場合に前記制御情報および前記運転情報を記憶する記憶部(35)と、を有する機器管理装置(30)と通信接続される機器監視装置(40)であって、
前記制御情報および前記運転情報を受信する受信部(43)と、
前記制御情報に基づいて前記制御情報の取得時以降の前記運転情報が正常であるか否かを判断する判断部(45)と、
を備え、
前記受信部(43)は、前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報を受信し、
前記判断部(45)は、前記運転情報の一部が欠落しているかを確認し、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降の前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わない、
機器監視装置(40)。 - 請求項1の記載の機器監視システム(210)を構成する機器監視装置(40)または請求項8に記載の機器監視装置(40)にインストールされる機器監視プログラム(42)であって、
前記受信部(43)に対して、前記是正用制御情報を受信するように命令する受信命令ルーチンと、
前記判断部(45)に対して、前記是正用制御情報に基づいて前記是正用制御情報の受信時以降次の前記制御情報の変更時までの運転情報が正常であるか否かを判断するように命令する判断命令ルーチンと、
を備える、機器監視プログラム(42)。 - 請求項1の記載の機器監視システム(210)を構成する機器管理装置(30)または請求項9に記載の機器管理装置(30)にインストールされる機器管理プログラム(32)であって、
イベント発生時に、前記制御情報取得部(37)に対して、前記是正用制御情報を取得するように命令する制御情報取得命令ルーチンと、
前記送信部(33)に対して、前記是正用制御情報を送信するように命令する送信命令ルーチンと、
を備える、機器管理プログラム(32)。 - 請求項3の記載の機器監視システム(211)を構成する機器監視装置(40)または請求項10に記載の機器監視装置(40)にインストールされる機器監視プログラム(42)であって、
前記受信部(43)に対して、前記制御情報および前記運転情報を受信するように命令する受信命令ルーチンと、
前記判断部(45)に対して、前記運転情報の一部が欠落しているかを確認し、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降の前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わないように命令する判断命令ルーチンと、
を備える、機器監視プログラム(42)。 - 請求項3の記載の機器監視システム(211)を運用するための機器監視システム運用方法であって、
前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、前記受信部(43)に対して、前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報を受信させる受信ステップと、
前記判断部(45)に対して、前記運転情報の一部が欠落しているかを確認させ、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降の前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わせない判断ステップと、
前記欠落が確認された後に、前記設備機器(10a,10b)の前記制御情報を伝達する伝達ステップと、
伝達された前記制御情報を前記機器監視装置(40)に入力する入力ステップと、
を備える、機器監視システム運用方法。 - 請求項3の記載の機器監視システム(211)を運用するための機器監視システム運用方法であって、
前記送信部(33)と前記受信部(43)との通信に障害が発生した場合、前記通信の回復時点または回復後のいずれかの時点において、前記受信部(43)に対して、前記記憶部(35)に記憶されている前記制御情報および前記運転情報を受信させる受信ステップと、
前記判断部(45)に対して、前記運転情報の一部が欠落しているかを確認させ、前記欠落が確認された場合には前記欠落発生時以降の前記運転情報の全部または一部について正常か否かの判断を行わせない判断ステップと、
前記欠落が確認された後に、前記設備機器(10a,10b)の前記制御情報を強制的に変更させる強制変更ステップと、
を備える、機器監視システム運用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004065835A JP4179195B2 (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 機器監視システム、機器監視装置、機器管理装置、機器監視プログラム、機器管理プログラムおよび機器監視システム運用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004065835A JP4179195B2 (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 機器監視システム、機器監視装置、機器管理装置、機器監視プログラム、機器管理プログラムおよび機器監視システム運用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005258557A JP2005258557A (ja) | 2005-09-22 |
JP4179195B2 true JP4179195B2 (ja) | 2008-11-12 |
Family
ID=35084239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004065835A Expired - Fee Related JP4179195B2 (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | 機器監視システム、機器監視装置、機器管理装置、機器監視プログラム、機器管理プログラムおよび機器監視システム運用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4179195B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4600481B2 (ja) * | 2008-01-18 | 2010-12-15 | ダイキン工業株式会社 | 空調運転時間計算システム及び空調運転時間計算方法 |
JP5937355B2 (ja) * | 2008-11-18 | 2016-06-22 | アルチュリク・アノニム・シルケチ | エネルギ消費量が制御された家庭電化製品 |
-
2004
- 2004-03-09 JP JP2004065835A patent/JP4179195B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005258557A (ja) | 2005-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7974740B2 (en) | Integrated management system and method using setting information back-up for controlling multi-type air conditioners | |
JP5507199B2 (ja) | 空気調和装置の故障診断システム | |
US8255086B2 (en) | System recovery in a heating, ventilation and air conditioning network | |
US8463443B2 (en) | Memory recovery scheme and data structure in a heating, ventilation and air conditioning network | |
US11708982B2 (en) | HVAC system including smart diagnostic capabilities | |
JP6941793B2 (ja) | 空気調和装置の移設判断方法及び移設判断装置 | |
USRE43677E1 (en) | Apparatus for restoring network information for home network system and method thereof | |
KR101259803B1 (ko) | 멀티에어컨 통합관리 시스템 및 그의 에러관리방법 | |
JP2006279685A (ja) | 遠隔監視システム及び遠隔監視装置 | |
CN103032920A (zh) | 空调、包括该空调的空气调节系统以及该系统的室外单元的控制方法 | |
CN104993973A (zh) | 终端压缩机的状态监控方法及装置 | |
JP4199243B2 (ja) | 空気調和機の通信異常診断システム及びその診断方法 | |
JP4265683B1 (ja) | 遠隔監視システム | |
JP4835566B2 (ja) | 機器管理システム、機器設定装置、機器管理装置、機器管理方法および機器管理プログラム | |
AU2014215943B2 (en) | Air-conditioning system | |
JP4179195B2 (ja) | 機器監視システム、機器監視装置、機器管理装置、機器監視プログラム、機器管理プログラムおよび機器監視システム運用方法 | |
JP4550253B2 (ja) | 空調機の遠隔監視システム、および室内機の監視方法 | |
WO2017179450A1 (ja) | 情報通知方法及び移設判断装置 | |
WO2018146718A1 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2000266390A (ja) | 空調機の遠隔制御システム | |
JP2018156642A (ja) | 設備機器管理システム | |
JP2006126907A (ja) | 遠隔監視システム | |
JP4179744B2 (ja) | 遠隔監視装置及び遠隔監視システム | |
WO2021162052A1 (ja) | データ収集システム、受信側装置、及びデータ収集方法 | |
JP2009088786A (ja) | 設備機器の初期設定システムおよび設備機器のリモコン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080728 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080805 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080818 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110905 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120905 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130905 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |