JP4177879B1 - 受信装置、送信装置および無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】定包絡ディジタル変調方式を用いる場合において、遅延等化器を容易に実装すること。
【解決手段】送信装置100の帯域制限フィルタ102は、ナイキスト特性が100%のナイキストフィルタで構成され、マッピング部101から出力されたディジタル信号に対して符号間干渉を抑えた帯域制限を行う。受信装置200の直交検波器203は、無線部202から出力された信号に対して直交検波を行う。遅延等化器204は、直交検波器203で検波された信号に対して遅延等化処理を行う。ディジタル信号再生部205は、遅延等化器204の出力信号に対して閾値判定を行うことによりディジタル信号を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、定包絡ディジタル変調方式を用いた受信装置、送信装置および無線通信システムに関する。
0.技術の背景と課題
0.1.従来の装置構成
無線通信システムに用いられる変調方式の1つである定包絡ディジタル変調方式(例えば、4相PSK変調)は、一般的な狭帯域ディジタル変調方式(π/4シフトQPSK等)に比べ、変調効率が低い(4相PSK:1bps/Hz、π/4シフトQPSK:2bps/Hz)代わりに、信号増幅時の消費電力が少ない等の特徴を有する。
図21は、定包絡ディジタル変調方式を用いた無線通信システムにおける従来の送信装置10及び受信装置20を示すブロック図である。図21に示すように、送信装置10は、マッピング部11と、帯域制限フィルタ12と、周波数変調器13と、無線部14と、アンテナ15と、を有する。
マッピング部11は、ディジタル信号の伝送ビット列をnビット毎に2値の変調シンボルにマッピングしてそのマッピング値に対応する送信ベースバンド信号を帯域制限フィルタ12に出力する。PSK方式の場合、帯域制限フィルタ12は、代表的には第3基準を満足するルートナイキストフィルタで構成され、マッピング部11から出力されたディジタル信号に対して復調時の符号間干渉を抑えた帯域制限を行い、周波数変調器13に出力する。周波数変調器13は、帯域制限フィルタ12から出力された信号を用いて、電圧制御発振器(VCO)が発振する所定周波数の搬送波に周波数変調を掛け、変調されたアナログ信号を無線部14に出力する。無線部14は、周波数変調器13から出力されたアナログ信号を無線周波数にアップコンバートし、C級増幅してアンテナ15から無線送信する。
また、図21に示すように、受信装置20は、アンテナ21と、無線部22と、ディスクリ検波器23と、帯域制限フィルタ24と、シンボル積分器25と、ディジタル信号再生部26と、を有する。
無線部22は、アンテナ21に受信された無線周波数の信号を増幅し、ダウンコンバートし、ディスクリ検波器23に出力する。ディスクリ検波器23は、無線部22から出力された信号をパルスカウント方式等により周波数検波し、帯域制限フィルタ24に出力する。帯域制限フィルタ24は、代表的には送信側と同一特性のフィルタで構成され、ディスクリ検波器23で検波された信号に対して帯域制限を行い、シンボル積分器25に出力する。離散時間系では、シンボル積分器25は、帯域制限フィルタ24から出力されたサンプリング信号を1シンボル区間毎に加算処理を行い(m倍オーバーサンプルの系ではm個を加算)、加算結果をディジタル信号再生部26に出力する。ディジタル信号再生部26は、シンボル積分器25の加算結果に対して閾値判定を行うことによりnビットのディジタル信号を得る。
0.2.定包絡ディジタル変調方式の特徴
図22は、定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調のマッピング例を示すコンスタレーション図である。図22に示すように、4相PSK変調では、時刻Tのシンボルを基準(位相0)として、次のシンボルの位相を、振幅は一定のまま、+π/4、+3π/4、−π/4、−3π/4のいずれかにシフトさせる。
定包絡ディジタル変調方式と狭帯域ディジタル変調方式とにおける1W送信時の消費電力の実測結果を比較すると、図23に示すように、狭帯域ディジタル変調方式ではAB級増幅器(原理的には線形増幅には電力効率の低いA級増幅器が必要。ここでは、送信リニアライザ回路を搭載することにより、AB級増幅器の使用を可能とした。)で効率よく増幅しても約7.1Wの電力を消費する(送信効率14%)のに対し、定包絡ディジタル変調方式ではC級増幅器が利用可能なため約2.1Wしか電力を消費しない(送信効率48%)。
0.3.帯域制限について
次に、定包絡ディジタル変調方式による無線通信システムの送信装置および受信装置で行われる帯域制限処理について説明する。
定包絡ディジタル変調方式の帯域制限は、搬送波振幅を一定に保ったまま、変調位相信号(即ち、搬送波の角度成分)に対して行われる。更に、PSK方式で変調器としてVCOを使用する場合は、位相を時間で微分した周波数成分に対して帯域制限を行わなければならないため、VCO出力で位相変調となった場合に符号間干渉を発生させないために、ナイキストの第3基準を適用する。これは、1シンボル区間を積分すると、ナイキストの第1基準(あるシンボルの符号識別点では、他のシンボルのインパルス応答が必ず0となる特性。一般的に、これをナイキスト条件と呼んでいる。)を満足する特性となるもので、前述したシンボル積分器出力で、符号間干渉が発生しないようにすることができる。
0.4.ナイキスト特性の配分について
無線伝送システムにおいて送受信での帯域制限特性の配分は、オーバーオールの特性をH(f)とすると、送信装置側でSQRT[H(f)](比率50%)、受信装置側でもSQRT[H(f)](比率50%)とすることが一般的である。これは受信機の熱雑音の周波数特性がフラット(白色雑音)であった場合に、送信スペクトルと受信フィルタの形状が等しい場合にフィルタ出力のSNRが最大となることによる。このような受信フィルタを整合フィルタと呼んでいる。定包絡ディジタル変調方式においても、ディスクリ検波後シンボル積分された熱雑音の周波数特性はフラットになるため、整合フィルタが使用される。なお、H(f)はナイキストフィルタの場合、SQRT[H(f)]は、ルートナイキストフィルタと呼ばれる。
0.5.複局同時送信システムにおける課題
ところで、無線通信システムの1つとして複局同時送信システムがある。複局同時送信システムは、複数の基地局から同一周波数・同一タイミングで同一情報(同一変調波形)を送信し、これを端末が受信するものであり、周波数の有効利用を図ることができ、サービスエリア拡大を可能とすることができるという特徴を有する。
ただし、複局同時送信システムには、複数の基地局から送信された電波の受信レベルがほぼ同じになるエリアにおいては、同レベルで搬送周波数が僅かずつ異なる複数の素波の合成波を受信することとなる。これは、レイリーフェージングモデルと似た状態であり、静止中の回線であっても、高速移動を行っているようなフェージングを受けることになってしまうという課題がある。同レベルの入射波が2波の場合は、それらの搬送周波数差が、例えば20Hzだった場合、周期50msで周期的に深い落ち込みが現われる。
この課題は、各基地局の送信タイミングを複局同時送信の正規のタイミングから少しずつずらしてデータを送信し(送信タイミングオフセット)、一方、受信装置には遅延等化器を実装して遅延等化処理を行うことにより回避することができる。
特開2002−171215号公報 特開2002−290294号公報
しかしながら、一般的に遅延等化器を用いる位置は、そのアルゴリズムから線形受信出力後とすることが必須となるが、定包絡ディジタル変調方式では、受信装置の準同期検波出力等の線形受信出力に対して符号判定(復調)を行うことがでない。これは、角度成分に対して整合フィルタが適用されているため、線形受信出力では符号間干渉がまだ解消されていないためである。従って、このままでは、受信装置に遅延等化器を容易に実装することができない。
0.6.課題の解決方法
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、定包絡ディジタル変調方式を用いる場合において、遅延等化器を容易に実装することができる受信装置、これと通信を行う送信装置、およびこれらの装置からなる無線通信システムを提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の送信装置は、帯域制限フィルタ特性を全て(100%)割当て、受信装置は、準同期検波出力後に遅延等化器を搭載する構成とする。
本発明によれば、送信装置においてナイキスト特性が100%割当てられることにより、受信装置では準同期検波出力において符号間干渉を解消することが可能となり、受信装置に遅延等化器を容易に実装することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
1.実施の形態1(送信側100%帯域制限フィルタ)
1.1.実施の形態1の送信装置の構成
図1は、本発明の実施の形態1に係る送信装置100および受信装置200の構成を示すブロック図である。図1に示すように、送信装置100は、マッピング部101と、帯域制限フィルタ102と、周波数変調器103と、無線部104と、アンテナ105と、を有する。
マッピング部101は、ディジタル信号の伝送ビット列をnビット毎に2値の変調シンボルにマッピングしてそのマッピング値に対応する送信ベースバンド信号を帯域制限フィルタ102に出力する。帯域制限フィルタ102は、ナイキスト特性が100%のナイキストフィルタで構成され、マッピング部101から出力されたディジタル信号に対して復調時の符号間干渉を抑えた帯域制限を行い、周波数変調器103に出力する。周波数変調器103は、帯域制限フィルタ102から出力された信号を用いて、電圧制御発振器(VCO)が発振する所定周波数の搬送波に周波数変調を掛け、変調されたアナログ信号を無線部104に出力する。無線部104は、周波数変調器103から出力されたアナログ信号を無線周波数にアップコンバートし、C級増幅してアンテナ105から無線送信する。
1.2.実施の形態1の受信装置の構成
また、図1に示すように、受信装置200は、アンテナ201と、無線部202と、直交検波器203と、遅延等化器204と、ディジタル信号再生部205と、を有する。
無線部202は、アンテナ201に受信された無線周波数の信号を増幅し、ダウンコンバートし、直交検波器203に出力する。直交検波器203は、無線部202から出力された信号に対して直交検波を行い、検波した信号を遅延等化器204に出力する。遅延等化器204は、直交検波器203で検波された信号に対して遅延等化処理を行い、ディジタル信号再生部205に出力する。ディジタル信号再生部205は、遅延等化器204の出力信号に対して複素平面上での象限判定を行うことによりディジタル信号を得る。
遅延等化器204は、判定帰還型等化器(DFE:Decision Feedback Equalizer)の構成であり、第1遅延等化フィルタ(Feed Forward)211と、第2遅延等化フィルタ(Feed Back)212と、加算器213と、データ判定部214と、誤差推定部215と、タップ利得更新部216と、を有する。
第1遅延等化フィルタ211は、FIR(Finite Impulse Response)型フィルタであり、直交検波器203から出力された信号に対してフィルタリングを行い、加算器213に出力する。第2遅延等化フィルタ212は、IIR(Infinite Impulse Response)型フィルタであり、データ判定部214から出力された信号に対してフィルタリングを行い、加算器213に出力する。加算器213は、第1遅延等化フィルタ211の出力信号と第2遅延等化フィルタ212の出力信号とを加算し、データ判定部214に出力する。
データ判定部214は、加算器213の出力信号に対してデータ判定を行う。データ判定部214は、トレーニングモードとトラッキングモードがある。トレーニングモードは既知シンボル受信中、既知シンボルを用いて判定を行うモードである。トラッキングモードは既知シンボル以外を受信中、想定される位相(マッピング値)を用いて判定を行うモードである。また、データ判定部214は、トレーニングモードで動作中の期間では、既知シンボルを第2遅延等化フィルタ212に出力し、トラッキングモードで動作中の期間では、判定後の信号を第2遅延等化フィルタ212およびディジタル信号再生部205に出力する。また、データ判定部214は、データ判定前後の信号の誤差を示す情報を誤差推定部215に出力する。
誤差推定部215は、データ判定部214のデータ判定時に得られた誤差から最適なフィルタ係数を算出し、タップ利得更新部216に出力する。タップ利得更新部216は、誤差推定部215が算出したフィルタ係数に基づいて、第1遅延等化フィルタ211および第2遅延等化フィルタ212のタップ利得を更新する。
1.3.実施の形態1の効果
このように、本実施の形態によれば、送信装置100においてナイキスト特性が100%の帯域制限を行うことにより、受信装置200では角度成分に対してルートナイキストフィルタを掛ける必要がなくなり、直交検波出力を直接遅延等化することが可能となる。
また、遅延等化器204を用いることにより、ベースバンド帯域(BB)でのフィルタリングが可能なディスクリ検波ではなく、IF帯域(B=2BB)でのフィルタリングのみとなる直交検波器203による同期検波を行っても、受信装置200の性能を劣化させることは殆どない。
(実施の形態2)
2.実施の形態2(α=1、ナイキスト第2基準フィルタの採用)
2.1.実施の形態2の概要
実施の形態2は、実施の形態1に加え、送信装置100の帯域制限フィルタ102(ナイキスト特性が100%のナイキストフィルタ)のロールオフ率α=1にすることにより、遅延等化器204のデータ判定部214におけるデータ判定を、シンボルの中間点でも行うことができるようにする。なお、本実施の形態において、送信装置および受信装置の構成は、実施の形態1で説明した図1のものと共通する。
2.2.信号のボーレートと帯域との関係
π/4シフトQPSKは、例えば、信号のボーレートが16kHzであれば帯域も16kHzであり、ボーレート=帯域となる。しかし、定包絡ディジタル変調方式(例えば、4相PSK)は、信号のボーレートが4kHzであるのに対し、帯域はその2倍の8kHzであり、ボーレートは帯域より狭く、信号を復元するためには標本化定理を満足しない。
そこで、本実施の形態では、ナイキスト第2基準であるロールオフ率α=1とすることにより、中間点においてもシンボルを収束させ、信号の判定に使用する。
図2、図3、図4は、それぞれ、ロールオフ率α=0.5における、フィルタ特性、インパルス応答波形、EYEパターンを示す図である。また、図5、図6、図7は、それぞれ、ロールオフ率α=1における、フィルタ特性、インパルス応答波形、EYEパターンを示す図である。
図2、図3と図5、図6との比較から明らかなように、ロールオフ率α=0.5の方がロールオフ率α=1よりも狭帯域となっている。また、図4に示すように、ロールオフ率α=0.5の場合には、シンボル識別点でのみインパルス応答が1点に収束するが、図7に示すように、ロールオフ率α=1の場合には、2つのシンボル識別点の中間点でもインパルス応答が1点に収束する。
なお、ナイキスト第3基準のフィルタを用いた場合、ナイキストインターバルをTと置くと、H(f)は、以下の式(1)により表される。
Figure 0004177879
そして、上記式(1)において、ロールオフ率α=1とすると、H(f)は、以下の式(2)となる。
Figure 0004177879
図8は、本実施の形態のデータ判定部214の入出力を詳細に説明する図である。また、図9は、本実施の形態に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のマッピング例を示すコンスタレーション図である。また、図10は、本実施の形態に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のシンボル位相遷移を示す図である。
なお、図9、図10において、●で表された{θ,θ,・・・,θ}は中間点を示し、○で表された{φ0,φ0,φ0,φ0}および{φ1,φ1,φ1,φ1}はシンボル点を示す。
図8において、データ判定部214は、加算器213より入力した受信シンボルθ(I[n],Q[n])に対して、n=2m−1のときには中間点についてデータ判定を行い、n=2mのときにはシンボル点についてデータ判定を行う。
具体的には、データ判定部214は、Ψ=arg(I[n]+jQ[n])を算出する。そして、中間点の場合、データ判定部214は、図9、図10の{θ,θ,・・・,θ}の中から一番Ψに近いものを選択し、θ[2m-1]とする。また、mが偶数のシンボル点の場合、データ判定部214は、図9、図10の{φ0,φ0,φ0,φ0}の中から一番Ψに近いものを選択し、θ[2m]とする。また、mが奇数のシンボル点の場合、データ判定部214は、図9、図10の{φ1,φ1,φ1,φ1}の中から一番Ψに近いものを選択し、θ[2m]とする。なお、図10において、m=n=0の時点のシンボルを同期ワードの最後のシンボルとすると、m=n=1の時点およびm=1,n=2の時点では、候補が限定される。
そして、データ判定部214は、トレーニングモードで動作中の期間では、既知シンボル(cos(θ[n]),sin(θ[n]))を第2遅延等化フィルタ212に出力し、トラッキングモードで動作中の期間では、判定後の信号(I[2m]cos(θ[2m-2])−Q[2m]sin(θ[2m-2]),I[2m]sin(θ[2m-2])+Q[2m]cos(θ[2m-2]))を第2遅延等化フィルタ212およびディジタル信号再生部205に出力する。また、データ判定部214は、データ判定前後の信号の誤差を示す情報(I[n]−cos(θ[n]),Q[n]sin(θ[n]))を誤差推定部215に出力する。なお、直前のシンボル値として硬判定値を使う場合には、データ判定部214は、判定後の信号(I[2m]I[2m-2]−Q[2m]Q[2m-2],I[2m]Q[2m-2])+Q[2m]I[2m-2])を第2遅延等化フィルタ212およびディジタル信号再生部205に出力する。
2.3.実施の形態2の効果
通常、遅延等化フィルタには、シンボル間隔で信号が入力され、遅延等化フィルタからシンボル間隔で信号が出力される。このため、遅延等化処理は、1シンボル間隔で行われる。
これに対し、本実施の形態によれば、ロールオフ率α=1とすることにより、中間点およびシンボル識別点でもインパルス応答が1点に収束することから、データ判定部214は、0.5シンボル間隔でデータ判定を行うことができる。即ち、ボーレート周波数(=ベースバンド帯域)の2倍の周波数帯域(=IF帯域)に対して遅延等化を行うことができるので、遅延等化性能の向上を図ることができる。
2.4.パーシャルレスポンス(第2基準フィルタの代替手段)
なお、本実施の形態において、ナイキストフィルタの代わりにパーシャルレスポンスフィルタを用い、中間点(0.5シンボル時間)であったところを符号点として(8kHz帯域、ボーレート8kHz)、遅延等化器を動作させても、同様に、遅延等化性能の向上を図ることができる。
パーシャルレスポンスとは、理想LPFの帯域内のスペクトラム形状を変形することにより、帯域制限伝送を実現するものであり、「ディジタル無線通信の変復調、斉藤洋一著、電子情報通信学会」の58頁から63頁に説明されている。
(実施の形態3)
3.実施の形態3(適応的な候補シンボル制限)
3.1.実施の形態3の概要
実施の形態3では、受信環境に応じて、データ判定方法を適応的に切り替える場合について説明する。なお、本実施の形態において、送信装置の構成は、実施の形態1で説明した図1のものと共通する。
3.2.実施の形態3の受信装置の構成
図11は、本実施の形態に係る受信装置300の構成を示すブロック図である。なお、図11において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。図11に示す受信装置300は、図1に示した受信装置200に対して、受信環境判定部301を追加した構成を採る。
直交検波器203は、無線部202から出力された信号に対して直交検波を行い、検波した信号を遅延等化器204および受信環境判定部301に出力する。
受信環境判定部301は、直交検波器203で検波された信号に基づいて受信環境の良し悪しを判定する。例えば、受信環境判定部301は、直交検波器203で検波された信号のC/N(Carrier to Noise Ratio)が所定の閾値未満の場合に受信環境が悪いと判定し、閾値以上の場合に受信環境が良いと判定する。そして、受信環境判定部301は、判定結果を遅延等化器204のデータ判定部214に出力する。
データ判定部214は、受信環境判定部301の判定結果に基づいてデータ判定方法を適応的に切り替え、データ判定を行う。
3.3.実施の形態3のデータ判定の具体的説明
以下、本実施の形態に係るデータ判定方法について具体的に説明する。図12は、本実施の形態に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のマッピング例を示すコンスタレーション図である。
ロールオフ率α=1とした場合、0.5シンボル時間ごとに位相が確定するため、図12に示すように、T+0.5シンボル時間において、シンボルは、位相{θ,θ,・・・,θ}の8箇所のいずれかであると推測することができる。
時刻Tにおけるシンボルの位相がφ0のとき、受信環境が良い場合には、時刻Tにおけるシンボルの位相φ0が正しいと推測されるので、データ判定部214は、図12の位相{θ,θ,θ,θ}の4箇所についてデータ判定を行う。一方、受信環境が悪い場合には、時刻Tにおけるシンボルの位相φ0が間違っている可能性があると推測されるので、データ判定部214は、図12の位相{θ,θ,・・・,θ}の8箇所についてデータ判定を行う。
例えば、受信シンボルθ411を入力したとすると、データ判定部214は、受信環境が良い場合には、位相{θ,θ,θ,θ}の4箇所の中で最も近い位相θであると判定し、受信環境が悪い場合には、位相{θ,θ,・・・,θ}の8箇所の中で最も近い位相θであると判定する。
3.4.実施の形態3の効果
このように、本実施の形態によれば、受信環境に応じて、データ判定方法を切り替えることができるので、受信環境が良い場合には、遅延等化処理における演算量、消費電力を削減することができ、受信環境が悪い場合には、誤り波及を抑えて遅延等化性能の向上を図ることができる。
(実施の形態4)
4.実施の形態4(最適変調度設定)
4.1.実施の形態4の概要
実施の形態4では、ロールオフ率α=1とすることにより帯域が広がってしまうことに対する対策として、帯域制限フィルタの出力信号の変調度を抑制する場合について説明する。なお、本実施の形態において、受信装置の構成は、実施の形態1で説明した図1のものと共通する。
4.2.実施の形態4の送信装置の構成
図13は、本実施の形態に係る送信装置500の構成を示すブロック図である。なお、図13において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。図13に示す送信装置500は、図1に示した送信装置100に対して、変調度抑制部501を追加した構成を採る。
帯域制限フィルタ102は、ナイキスト特性が100%のナイキストフィルタで構成され、マッピング部101から出力されたディジタル信号に対して符号間干渉を抑えた帯域制限を行い、変調度抑制部501に出力する。
変調度抑制部501は、ロールオフ率α=1とすることにより帯域が広がってしまうことに対する対策として、帯域制限フィルタ102の出力信号の変調度を抑制し、周波数変調器103に出力する。
なお、受信装置では、変調度抑制部501における変調度の抑制に応じて、位相角を補正してデータ判定を行う。変調度抑制率は、予め通信プロトコルで規定する方法と、受信装置で自動的に変調度抑制率を算出する方法がある。受信装置で自動的に変調度抑制率を算出する方法は、送信装置から送信されるビーコン波やプリアンブルシンボルパターンのような既知パターンを用いて予測を行う。
図14、図15は、本実施の形態に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のシンボル位相遷移を示す図である。図14は、変調度約89%(シンボル位相遷移 ±2π/9(±π/4×(8/9))および±6π/9(±3π/4×(8/9)))、図15は、変調度80%(シンボル位相遷移 ±2π/10(±π/4×(8/10))、±6π/10(±3π/4×(8/10)))の場合をそれぞれ示す。
例えば、図15では、中間点の場合、データ判定部214は、{θ,θ,・・・,θ}の中から一番Ψに近いものを選択し、θ[2m-1]とする。また、mが偶数のシンボル点の場合、データ判定部214は、{φ0,φ0,φ0,φ0,φ0}の中から一番Ψに近いものを選択し、θ[2m]とする。また、mが奇数のシンボル点の場合、データ判定部214は、{φ1,φ1,φ1,φ1,φ1}の中から一番Ψに近いものを選択し、θ[2m]とする。このように、変調度を前記のような倍率(8/N倍、ただしNは自然数)にすると、シンボル点位置と中間点位置が任意の場所とならずに特定の場所となる。
このように、本実施の形態によれば、ナイキストフィルタのロールオフ率を大きくする(α=1)ことによって広がってしまう帯域を、変調度抑制処理によって狭めることができるので、周波数のリソースを有効に活用することができる。
(実施の形態5)
5.実施の形態5(回線自動切換え)
5.1.実施の形態5の概要
実施の形態5では、キャリアを監視し、キャリアを検出した場合、端末の受信方法を適応的に切り替える場合について説明する。
5.2.実施の形態5のシステムの構成
図16は、本実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図である。図16において、各端末は、他の端末と直接通信を行う場合(以下、「直接通信」という)と、基地局と通信を行う場合(以下、「対基地局通信」という)とがあり、各々のキャリアを監視し、どちらか一方のキャリアを検出した場合、受信方法を適応的に切り換える。なお、図16において、端末同士の直接通信では周波数faが用いられ、対基地局通信の上り回線ではfuが用いられ、対基地局通信の下り回線ではfdが用いられるものとする。
直接通信のキャリアの検出時には、上記複局同時送信システムにおける課題が存在しないので、従来通り、ナイキスト特性の配分を送信側50%、受信側50%とし、遅延等化処理を行わない受信検波方式を採用する。
一方、対基地局通信の下り回線のキャリアの検出時には、上記実施の形態1から4に説明したように、ナイキスト特性の配分を送信側100%、受信側0%とし、遅延等化処理を行う受信検波方式を採用する。
5.3.実施の形態5の受信装置の構成
図17は、本実施の形態に係る端末の受信装置600の構成を示すブロック図である。なお、図17において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態において、端末の送信装置の構成は、背景技術で説明した図21のものと共通するので、説明を省略する。
無線部202は、キャリア監視部601の制御に基づいて、アンテナ201に受信された周波数faあるいは周波数fdの信号を選択する。具体的には、無線部202は、キャリア監視部601において、周波数faのチャネルが選択され、直接通信回線にキャリアがあるかどうか監視し、前記キャリアがなければ、周波数fdのチャネルが選択され、対基地局通信の下り回線にキャリアがあるかどうか監視する。そして、無線部202は、選択した信号について、増幅およびダウンコンバートを行い、直交検波器203に出力する。
直交検波器203は、無線部202から出力された信号に対して直交検波を行い、検波した信号をキャリア監視部601および切り替えスイッチ602に出力する。
キャリア監視部601は、直交検波器203で検波された信号に基づいて、直接通信のキャリアあるいは対基地局通信のキャリアが存在するかを監視する。キャリア検出時は、前記キャリアに基づいて切り替えスイッチ602を制御する。
切り替えスイッチ602は、キャリア監視部601の制御に基づいて、直交検波器203で検波された信号を直接通信回線用受信部603あるいは基地局通信の下り回線(遅延等化器204)のいずれかに出力する。具体的には、切り替えスイッチ602は、キャリア監視部601において、直接通信のキャリアを検出した場合は、直接通信回線用受信部603に出力し、対基地局通信のキャリアを検出した場合は、基地局通信の下り回線(遅延等化器204)に出力する。
基地局通信の下り回線(遅延等化器204)は、直交検波器203で検波された信号に対して遅延等化処理を行い、ディジタル信号再生部205に出力する。
直接通信回線用受信部603は、内部に、図21に示したディスクリ検波器23と、帯域制限フィルタ24と、シンボル積分器25と、を有し、他の端末から送信された信号に対して受信処理を行い、ディジタル信号再生部205に出力する。
5.4.実施の形態5の効果
このように、本実施の形態によれば、検出したキャリアに応じて、受信方法を適応的に切り替えることにより、ナイキスト特性が異なる2つの回線(直接通信回線と基地局通信の下り回線)が混在しても、端末は受信処理を行うことが可能となる。
(実施の形態6)
6.実施の形態6(受信処理の自動切換え)
6.1.実施の形態6の概要
実施の形態6では、受信環境が良い場合には、遅延等化器を用いずに受信処理を行い、受信環境が悪い場合には、遅延等化器を用いて受信処理を行う場合について説明する。
6.2.実施の形態6の受信装置の構成
図18は、本実施の形態に係る受信装置700の構成を示すブロック図である。なお、図18において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態において、送信装置の構成は、実施の形態1で説明した図1のものと共通するので、説明を省略する。
直交検波器203は、無線部202から出力された信号に対して直交検波を行い、検波した信号を受信環境判定部701および切り替えスイッチ702に出力する。
受信環境判定部701は、直交検波器203で検波された信号に基づいて受信環境の良し悪しを判定する。例えば、受信環境判定部701は、直交検波器203で検波された信号を用いて同期ワードの相関分析により遅延波の存在を探索し、遅延波の存在を確認した場合、受信環境が悪いと判定し、遅延波の存在を確認できなかった場合に受信環境が良いと判定する。そして、受信環境判定部701は、判定結果を切り替えスイッチ702に出力する。
切り替えスイッチ702は、受信環境判定部701において受信環境が良いと判定された場合には、直交検波器203で検波された信号を遅延検波部703に出力し、対基地局通信の受信環境の方が良いと判定された場合には遅延等化器204に出力する。
遅延等化器204は、直交検波器203で検波された信号に対して遅延等化処理を行い、ディジタル信号再生部205に出力する。
遅延検波は、前時点のシンボル点と現時点のシンボル点との位相差を算出する方式であり、遅延検波部703は、入力された信号に対して遅延検波を含む受信処理を行い、ディジタル信号再生部205に出力する。
6.3.実施の形態6の効果
このように、本実施の形態によれば、受信環境が良い場合には、遅延等化器を用いずに受信処理を行い、受信環境が悪い場合には、遅延等化器を用いて受信処理を行うことができるので、受信環境が良い場合には、遅延等化処理における演算量、消費電力を削減することができ、受信環境が悪い場合には、遅延等化性能を発揮することができる。
(実施の形態7)
7.実施の形態7(出力データの自動選択)
7.1.実施の形態7の概要
実施の形態7では、遅延等化器を用いない受信処理と、遅延等化器を用いた受信処理とで、受信品質が良い(データ誤りが少ない)方を選択する場合について説明する。
7.2.実施の形態7の受信装置の構成
図19は、本実施の形態に係る受信装置800の構成を示すブロック図である。なお、図19において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施の形態において、送信装置の構成は、実施の形態1で説明した図1のものと共通するので、説明を省略する。
直交検波器203は、無線部202から出力された信号に対して直交検波を行い、検波した信号を遅延検波部801および遅延等化器204に出力する。
遅延等化器204は、直交検波器203で検波された信号に対して遅延等化処理を行い、誤り判定部802および出力データ選択部803に出力する。
遅延検波部801は、前時点のシンボル点と現時点のシンボル点との位相差を算出する方式であり、入力された信号に対して受信処理を行い、誤り判定部802および出力データ選択部803に出力する。
誤り判定部802は、遅延検波部801の出力信号および遅延等化器204の出力信号それぞれについて誤り率を計算し、誤り率が少なかった方を示す情報を出力データ選択部803に出力する。
出力データ選択部803は、誤り判定部802から出力された情報に基づいて、遅延検波部801の出力信号あるいは遅延等化器204の出力信号のうち、誤り率が少ない方の出力信号を選択して、ディジタル信号再生部205に出力する。
7.3.実施の形態7の効果
このように、本実施の形態によれば、遅延等化器を用いない受信処理と、遅延等化器を用いた受信処理とで、受信品質が良い方を選択することができるので、受信品質の向上を図ることができる。
(実施の形態8)
8.実施の形態8(変調精度の向上方法)
8.1.実施の形態8の概要
実施の形態8では、送信装置において、変調器として、VCOの代わりに直交変調器を用いる場合について説明する。
一般に、遅延等化器は、複局同時送信システムにおいて基地局間の周波数偏差が大きいと、著しく等化性能が損なわれる。周波数偏差は、無線設備規則の1/10以下の精度で有ることが望ましく、変調器として直交変調器を用いることにより、この精度を容易に確保することができる。
しかしながら、直交変調器を用いて直交変調処理を行うために、帯域制限フィルタの出力信号を加算(和分演算)して位相変調信号を生成する場合、サンプリングレートが高くないと変調精度が劣化する。
このため、本実施の形態では、所望の変調精度を確保するために、帯域制限フィルタに、和分・積分変換のための補正フィルタ特性を付加する。
8.2.実施の形態8の送信装置の構成
図20は、本実施の形態に係る送信装置900の構成を示すブロック図である。なお、図20において、図1と共通する構成部分には、図1と同一の符号を付して説明を省略する。図20に示す送信装置900は、図1に示した送信装置100に対して、帯域制限フィルタ102および周波数変調器103を削除し、マッピング部101(2値4値変換部901)、帯域制限/和分補正フィルタ902、和分器903および直交変調器904を追加した構成を採る。
マッピング部101は、2値のディジタル信号を4値に変換し、帯域制限/和分補正フィルタ902に出力する。帯域制限/和分補正フィルタ902は、マッピング部101から出力されたディジタル信号に対して符号間干渉を抑えた帯域制限処理を行い、さらに、和分器903の和分演算によって生じる誤差を予め補正する処理を行い、処理後の信号を和分器903に出力する。和分器903は、帯域制限/和分補正フィルタ902の出力信号を加算(和分演算)して位相変調信号を生成し、直交変調器904に出力する。直交変調器904は、和分器903の出力信号に対して直交変調を行い、変調されたアナログ信号を無線部104に出力する。
8.3.実施の形態8の効果
このように、本実施の形態によれば、直交変調器を用いて直交変調処理を行うために、帯域制限フィルタの出力信号を加算(和分演算)して位相変調信号を生成する場合に、帯域制限フィルタに、和分・積分変換のための補正フィルタ特性を付加することにより、所望の変調精度を確保することができる。
9.産業上の利用可能性
本発明は、定包絡ディジタル変調方式を用いた受信装置、送信装置および無線通信システムに用いるに好適である。
本発明の実施の形態1に係る送信装置および受信装置の構成を示すブロック図 ロールオフ率α=0.5におけるフィルタ特性を示す図 ロールオフ率α=0.5におけるインパルス応答波形を示す図 ロールオフ率α=0.5におけるEYEパターンを示す図 ロールオフ率α=1におけるフィルタ特性を示す図 ロールオフ率α=1におけるインパルス応答波形を示す図 ロールオフ率α=1におけるEYEパターンを示す図 本発明の実施の形態2のデータ判定部の入出力を詳細に説明する図 本発明の実施の形態2に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のマッピング例を示すコンスタレーション図 本発明の実施の形態2に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のシンボル位相遷移を示す図 本発明の実施の形態3に係る受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1のマッピング例を示すコンスタレーション図 本発明の実施の形態4に係る送信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態4に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1、変調度約89%のシンボル位相遷移を示す図 本発明の実施の形態4に係る定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調、ロールオフ率α=1、変調度約80%のシンボル位相遷移を示す図 本発明の実施の形態5に係る無線通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態5に係る受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態6に係る受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態7に係る受信装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態8に係る送信装置の構成を示すブロック図 従来の送信装置および受信装置の構成を示すブロック図 定包絡ディジタル変調方式の4相PSK変調のマッピング例を示すコンスタレーション図 定包絡ディジタル変調方式と狭帯域のディジタル変調方式とにおける1W送信時の消費電力を示す図
符号の説明
100、500、900 送信装置
101 マッピング部
102 帯域制限フィルタ
103 周波数変調器
104 無線部
105 アンテナ
200、300、600、700、800 受信装置
201 アンテナ
202 無線部
203 直交検波器
204 遅延等化器
205 ディジタル信号再生部
211 第1遅延等化フィルタ
212 第2遅延等化フィルタ
213 加算器
214 データ判定部
215 誤差推定部
216 タップ利得更新部
301、701 受信環境判定部
501 変調度抑制部
601 キャリア監視部
602、702 切り替えスイッチ
603 直接通信回線用受信部
703、801 遅延検波部
802 誤り判定部
803 出力データ選択部
901 2値4値変換部
902 帯域制限/和分補正フィルタ
903 和分器
904 直交変調器

Claims (3)

  1. 通信相手の送信装置においてナイキスト特性が100%であってロールオフ率α=1のフィルタによって帯域制限された信号で定包絡ディジタル位相変調され、無線送信された信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段に受信された信号に対して直交検波を行う直交検波手段と、
    前記直交検波器で検波された信号を用いて受信環境の良し悪しを判定する受信環境判定手段と、
    前記直交検波器で検波された信号に対して遅延等化処理を行う遅延等化手段と、を具備し、
    前記遅延等化手段は、遅延等化処理におけるデータ判定を0.5シンボル間隔で行い、受信環境が相対的に良い場合には前シンボルの位相が正しいものとして現シンボルのデータ判定を行い、受信環境が相対的に悪い場合には前シンボルの位相が間違っている可能性があるものとして現シンボルのデータ判定を行う、
    受信装置。
  2. ナイキスト特性が100%であってロールオフ率α=1のフィルタによってディジタル信号に対して帯域制限を行う帯域制限手段と、
    前記帯域制限手段にて帯域制限された信号の変調度を抑制する変調度抑制手段と、
    前記帯域制限手段にて帯域制限された信号で、定包絡ディジタル位相変調された信号を請求項1記載の受信装置に無線送信する送信手段と、
    を具備する送信装置。
  3. ナイキスト特性が100%であってロールオフ率α=1のフィルタによってディジタル信号に対して帯域制限を行う帯域制限手段と、前記帯域制限手段にて帯域制限された信号の変調度を抑制する変調度抑制手段と、前記帯域制限手段にて帯域制限された信号で定包絡ディジタル位相変調された信号を通信相手の受信装置に無線送信する送信手段と、を具備する送信装置と、
    前記送信装置から無線送信された信号を受信する受信手段と、前記受信手段に受信された信号に対して直交検波を行う直交検波手段と、前記直交検波器で検波された信号を用いて受信環境の良し悪しを判定する受信環境判定手段と、前記直交検波器で検波された信号に対して遅延等化処理を行う遅延等化手段と、を具備し、前記遅延等化手段は、遅延等化処理におけるデータ判定を0.5シンボル間隔で行い、受信環境が相対的に良い場合には前シンボルの位相が正しいものとして現シンボルのデータ判定を行い、受信環境が相対的に悪い場合には前シンボルの位相が間違っている可能性があるものとして現シンボルのデータ判定を行う、受信装置と、
    からなる無線通信システム。
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