JP4177303B2 - コネクタと回路基板の接続構造 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の接続端子を有するコネクタと回路基板の接続構造に関するものである。
近年、例えば自動車業界においては、自動車への部品搭載スペースが限界に近づいており、また省エネルギーの観点からも、自動車構成部品の小型化、軽量化、省スペース化の要求が高まってきている。
そして自動車用電気接続箱に関しても、その小型化が希求されていて、より具体的には、例えばその内部に収納されている回路基板の小型化が検討されている。
ところで、従来の回路基板は図7が示すような方法で製造されている。
図7(a)が示すように、まず回路基板の内部に埋め込まれる、例えば銅板あるいはアルミニウム板からなる金属板2の各スルーホール形成箇所毎にドリルで孔4をあける。因みに、この孔4の内径は最終的にこの部分に形成されるスルーホールの大きさを考慮して決定される。
次に図7(b)が示すように絶縁プリプレグで金属板2の両面を覆い、かつ同時に孔4内をもこの絶縁プリプレグで埋めて、さらに両面を平滑に仕上げ、その上で、この絶縁プリプレグを硬化させて絶縁層3を形成する。
続いて、図7(c)が示すように、金属板2の孔4内にスルーホール用の孔10を一個ずつあける。
しかる後、図7(d)が示すように、絶縁層3上に、例えば印刷により回路12を形成すると共に孔10の内面に金属メッキ、例えば錫メッキを施して金属メッキ層6を形成してスルーホール15を形成し、回路基板1を得る。
ところで、図8は前述した図7に示す方法で製造した従来の回路基板1におけるスルーホール形成部分を示す一部縦断面図である。図8ではこのスルーホール15にコネクタの接続端子7を挿入し、半田8を施して、このコネクタの接続端子7を回路基板1に接続した状態を示している。
この回路基板1では、接続するコネクタの接続端子7の数が増えてきた場合、以下のような問題がある。
すなわち、接続するコネクタの接続端子7の数が増えればスルーホール15の数もそれに対応して増やさなければならない。その場合、回路基板1自身は、例えば自動車用に使用する場合には、収納スペースの観点から搭載する部品や端子類が増えたからといって単純に大きくするわけにはいかない。
そこで単純にスルーホール15のピッチ(スルーホール同士の間隔)を狭めようとすると、図7、図8において、金属板2に設ける孔4の内径を小さくせざるを得ない。その場合、金属板端部と金属メッキ層6の界面との距離△lが小さくなって、金属板2と金属メッキ層6間の電気的絶縁性(以下単に絶縁性という)が保持し難くなる、という問題がある。しかも金属板2に予め設けてある孔4の中心にスルーホール用の孔10を正確にあけるのは困難で、仮にスルーホール用の孔10の中心が孔4の中心に対していずれかの方向にずれた場合、前記金属板端部と金属メッキ層6の界面との距離△lはさらに小さい値になって、絶縁性が損なわれてしまう、という問題もある。
また回路基板1の多数のスルーホール15に別個の部品の接続端子を挿入し、接続する場合と異なり、そのピッチ間隔がハウジングにより完全に固定されてしまっているコネクタの多数の接続端子7をスルーホール15に挿入し、接続する場合には、多数のスルーホール15のうち一個でも位置ずれが許容範囲を超えるとコネクタそのものの装着が困難になり、その修正も行い難い、という問題もある。
この問題は回路基板に接続するコネクタの接続端子7の数が増加すればするほど深刻な問題になってくる。
そこで前記問題を解決する方法が種々探索された。その1つに特許文献1に開示されている方法を応用することが検討された。この方法は図9が示すように、回路基板1の内部に埋め込まれている銅板あるいはアルミニウム板からなる金属板2のスルーホール形成箇所にドリルで団子状の繭型の孔4をあけ、金属板2の両面を、例えば絶縁プリプレグ等の絶縁材で覆うと共に、この孔4の内部にも絶縁プリプレグを充填固化し、しかる後、この絶縁層3が充填されている孔4内に、この例では2個のスルーホール用の孔10をあけ、続いて両面の絶縁層表面及びスルーホール用の孔10の内面に印刷回路及び導電性の金属メッキ層6を形成し、さらにこの金属メッキ層6内部の空間に絶縁材11を充填したものである。
特開2003−243783号公報
しかしながらこの方法は、金属メッキ層6内部の空間に絶縁材11を充填することからもわかるように、ここに開示されているスルーホールは多層回路基板の内層間の電気的導通を取るためのものであって、回路基板表面に形成され、その内部に多数の接続端子7が挿入され、半田にて接続固定されるスルーホールとは性質を異にするものである。
そのため金属板にドリルで穿つ孔4も、せいぜいその内部に4個程度のスルーホール、すなわち金属メッキ層6内部の空間に絶縁材11が充填されているタイプのスルーホールが設けられているに過ぎず、従来から問題になっている、多数の接続端子7、具体的には接続端子7が10個前後、あるいはそれ以上の接続端子7を有するコネクタが接続されるスルーホール15に関するものではない。
より具体的には、一個のコネクタに所定ピッチで多数の接続端子7が設けられているタイプのコネクタを一括して回路基板1のスルーホール15に挿入し、半田付けする場合には、各スルーホール15のピッチを含む位置を、コネクタ側の接続端子7の位置やピッチに合わせて精度よく位置出しする必要があるが、この特許文献1に開示されているものは、そのことについては何も教えていない。
また接続端子が多数になってコネクタが大きくなった場合、コネクタを回路基板に接続する際、接続端子には大きな嵌合圧が負荷して、接続端子が変形したり、損傷したりすることもある。またこの大きなコネクタを安定して回路基板に固定できない、という問題も生ずる。
上記問題に鑑み本発明の目的は、内部に金属板を有する回路基板に搭載するコネクタの接続端子の数が増えてスルーホールの数を増やさなければならない場合でも、スルーホール部における金属板端部と金属メッキ層の界面との距離△lを必要量確保できて、絶縁性を損なうことがなく、しかもコネクタの接続端子と回路基板のスルーホールの相互の位置精度を向上させることでき、かつ接続端子が多数になった場合でも、接続端子に負荷する嵌合圧を緩和して、接続端子の変形や損傷を防止でき、さらにはコネクタを安定して回路基板に固定することのできるコネクタと回路基板の接続構造を提供することにある。
前記目的を達成すべく請求項1記載のコネクタと回路基板の接続構造は、略中間部にクランク状に屈曲されたクランク部を有する多数の接続端子を保持するハウジングと該ハウジングと一体成形されている支持部材を有するコネクタであって前記支持部材が前記コネクタの両端部に設けられているコネクタの前記多数の接続端子を、金属板と該金属板の両面を覆う絶縁層と該絶縁層上に設けられた回路とを有する回路基板に設けられた対応するスルーホールに半田接続するコネクタと回路基板の接続構造において、前記金属板に設けられたスルーホール用の孔の中に多数のスルーホールが形成されていて、かつ前記コネクタは前記支持部材の基端部に設けられている固定部を介して前記回路基板に固定されていることを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項1記載の回路基板によれば、予め金属板に必要な個数のスルーホールが形成可能な細長い形状の孔を設けておき、最終的にこの細長い形状の孔の中に多数のスルーホール、具体的には10個前後あるいはそれ以上のスルーホールを形成するため、前述したスルーホール形成部分における金属板端部と金属メッキ層の界面との距離△lを確保し易くなる。すなわち従来のように金属板に予め設けておく1個の孔に対して1個のスルーホールを設ける場合に比較して、△lをより大きな値にし易くなる。その結果、スルーホール部における絶縁性をより確保し易くなる。
また個々のスルーホールに異なる部品の端子を接続する場合と違って、接続相手が多数の接続端子を有するコネクタの場合、回路基板側に設けるスルーホールの位置はコネクタ側の接続端子の位置に合致したものでなければならない。このような場合でも請求項1記載のコネクタと回路基板の接続構造によれば、細長い形状の1個の孔の中に多数のスルーホールを形成するため、例えばこのスルーホールのピッチがその列方向に異なっているような場合でも、従来のように硬い金属板にそのようなピッチの異なる孔を一個ずつドリルであける場合に比して、個々の孔をあける対象が絶縁層のように柔らかいものであれば、ドリルではなく、例えば予めピッチ間隔の精度を出したパンチで複数個のスルーホール用の孔を一括して穿つことができるようにもなる。
よって金属板にドリルでスルーホール用の孔を一個ずつ穿ち、この孔内に充填し固化した絶縁層に再度孔を一個ずつあける従来のやり方よりも、絶縁層へのスルーホール用の孔加工が遥かに容易で、かつこれら孔のピッチや位置の精度を上げることも容易になる。
またこのコネクタの接続端子がその略中間部にクランク部を有していることから、このコネクタに負荷する大きな嵌合圧を緩和でき、かつこのコネクタが、その両端部にハウジングと一体成形されている支持部材の基端部に設けられている固定部を介して前記回路基板に固定されることから、コネクタを安定して回路基板に固定することもできる。
また本発明の請求項2記載のコネクタと回路基板の接続構造は、請求項1記載のコネクタと回路基板の接続構造において、前記金属板に設けられたスルーホール用の孔は長円形で、この孔の中に多数のスルーホールが形成されていることを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項2記載のコネクタと回路基板の接続構造によれば、金属板に予め多数のスルーホールがその内側に形成可能な細長い長円形の大き目の孔をあけておき、この孔の中に多数のスルーホールを形成することにより、スルーホール1個に対して1個のスルーホール用の孔を形成する従来のものに比して、できあがったスルーホール部における金属板端部と金属メッキ層の界面との距離△lを大きくとれるようになる。その結果、スルーホール部における絶縁性をより確保し易くなる。
また請求項1記載の発明と同様に、絶縁層へのスルーホール用の孔加工も容易になり、かつ孔のピッチや位置の精度を上げることもできる。
また孔の形状が長円形であって、孔の内面形状が滑らかであることから応力集中が起こり難く、回路基板の機械的強度を確保する上でも好ましい。
また本発明の請求項3記載のコネクタと回路基板の接続構造は、請求項1記載のコネクタと回路基板の接続構造において、前記金属板に設けられたスルーホール用の孔は団子状の連続長形で、この孔の中に多数のスルーホールが形成されていることを特徴とするものである。
このようにしてなる請求項3記載のコネクタと回路基板の接続構造によれば、前述した請求項1記載の発明の効果に加えて、孔の形状が団子状の連続長形であるため、金属板への細長い孔の加工は、単に隣接する孔が一部重なるようにドリルで孔をあけるだけで形成できる。すなわち前記請求項2記載の長円形の孔と違い、隣接する孔間の、例えば図9で示す略三角部17を研磨機等で削り落とす必要がない分加工時間が短縮でき好ましい。
また金属板にあけたドリルの孔の外観が残っているため、この孔の中にスルーホール用の孔を形成する際、位置確認を行いながら孔加工ができる、という利点もある。
以上のように本発明によれば、内部に金属板を有する回路基板に搭載するコネクタの接続端子の数が増えてスルーホールの数を増やさなければならない場合でも、スルーホール部における金属板端部と金属メッキ層の界面との距離△lを必要量確保できて、絶縁性を損なうことがなく、しかもコネクタの接続端子と回路基板のスルーホールの相互の位置精度を向上させたコネクタと回路基板の接続構造を提供することができ、かつ接続端子が多数になった場合でも、接続端子に負荷する嵌合圧を緩和して、接続端子の変形や損傷を防止でき、さらにはコネクタを安定して回路基板に固定できるコネクタと回路基板の接続構造を提供することができる。
以下に本発明の実施例を図を用いて詳細に説明する。図1は本発明のコネクタと回路基板の接続構造の一実施例を示す一部斜視図、図2は自動車用電気接続箱内に収納された本発明のコネクタと回路基板の接続構造の一実施例を示す縦断面図である。
図1が示すように、内部に金属板2を有する回路基板1の両面の絶縁層3上に回路12が形成されている。符号15は、その内面に金属メッキ層6が形成されているスルーホールである。
いまコネクタ20の列方向に一列に設けられている多数の接続端子7の回路基板側端子21が、回路基板1上に設けられている前記多数のスルーホール15に、その先端が前述した図8のように挿入され、半田8により半田付けされて接続されている。
このコネクタ20の各接続端子7は、一端が前述したようにスルーホール15に挿入され半田付けされる回路基板側端子21、他端が図2に示すように、自動車用電気接続箱18から外部に突出して、この自動車用電気接続箱18上に載置されている、例えばECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)30内の端子31に接続される外部接続端子22になっている。
因みに、図1に示すコネクタ20の列方向に延びる多数の接続端子7は、図1に向かって左側のものは右側のものより太い端子からなり、そのピッチも大きくなっている。
また図1において符号23は、多数の接続端子7を保持するプラスチック製のハウジングを、符号24は、その上端部でハウジング23と一体的に形成されている支持部材を示している。因みに、この支持部材24はコネクタ20の両端部と中間部とに設けられていて、両端部の支持部材24の基端部には、このコネクタ20を回路基板1に固定するための固定部25が形成されていて、この固定部25に設けられたネジ止用の孔を介して回路基板1にネジ止めされる。もちろんネジ止めとは別に接着剤で接着固定してもよいことはいうまでもない。
また中間部の支持部材24は、その下面を回路基板1に接着してもよいし、小さな突起を設けておき、これを回路基板1側に予め設けておいた凹部あるいは孔部に差し込んで固定してもよい。もちろん回路基板1に固定せずに、単に回路基板1の表面と接触状態にしておいてコネクタ20を回路基板1に対して支持するようにしてもよい。
またこの接続端子7には、ほぼその中間部にクランク状に屈曲されたクランク部26が形成されている。このように接続端子7にクランク部26を設けている理由は、図1が示すようにこのコネクタ20が多数の接続端子7を有する上に、図2が示すように収納されている自動車用電気接続箱18から外部に外部接続端子22を突出させねばならない関係から接続端子7の長さが通常の接続端子より長めに形成されているため、このコネクタ20を回路基板1に接続し、固定した後、このコネクタ20の外部接続端子22側に多数の端子31を一挙に嵌合すると、各接続端子7には大きな嵌合圧が負荷するからである。
すなわち、接続端子7の中間部にクランク部26を設けておけば、この大きな嵌合圧をクランク部26が応力緩和し、接続端子7の変形や損傷を防止できるからである。
前記回路基板1に設けられているスルーホール15の一部平面図を図3に示す。
図3は、より詳細には回路基板1の表面の絶縁層3を剥がして内側の金属板2の表面を露出した状態を示す平面図である。
図3が示すように、予め金属板2にコネクタ20のすべての接続端子7が接続されるスルーホール15すべてをその内部に形成できるスルーホール用の長円形の孔4をドリルと研磨機等とで形成しておき、その内部に絶縁プリプレグ等の絶縁材を充填し、固化して絶縁層3を形成した後、接続される相手コネクタ20の接続端子7の位置やピッチに合致するように、多数のスルーホール用の孔10をパンチ等で一括してあけ、さらにこのスルーホール用の孔10の内面には金属メッキが施されて金属メッキ層6が形成されている。
尚、図3が示すように、左側のスルーホール15が右側のスルーホール15より内径が大きく、かつそのピッチPが右側のスルーホール15のPより大きくなっているのは、図1が示すように、スルーホール15に挿入され、半田接続されるコネクタ20の接続端子7、より正確には回路基板側端子21において、左側の端子の方が右側の端子より太く、かつそのピッチも大きくなっているからである。
図4も図3同様に、回路基板1の表面の絶縁層3を剥がして内側の金属板2の表面を露出した状態を示す一部平面図である。
図4に示すスルーホール用の孔4の特徴は、金属板2にドリルで、隣接するドリル孔同士が一部重なるように孔あけしたもので、図3が示すもののように隣接する孔間の、例えば図4で示す略三角部17を研磨機等であえて削り落とさない点にその特徴がある。
図3のように略三角部17を削り落とせば、孔4の形状が滑らかになって、金属板2に応力集中が起こり難い、といった効果が期待できるが、逆にこの略三角部17の削り落としにはかなり加工時間が必要で、回路基板1のコストアップに繋がる恐れがある。そこでドリル孔をそのままにしたのが図4が示すスルーホール用の孔4である。
このようにドリル孔をそのままスルーホール用の細長い孔4として用いると、前述したように加工費が少なくて済む、という効果に加えて、金属板2にあけたドリルの孔の外観が残っているため、この孔の中にスルーホール用の孔10を形成する際、位置確認が容易になって、スルーホール用の孔10の位置を精度よくあけることができる、という効果をも期待できる。
次に図5を用いてこのようなスルーホール15の形成手順を示す。尚、図を簡単にするため、孔10の大きさは同じにしてある。
図5(a)が示すように、まず回路基板1の内部に埋め込まれている銅板あるいはアルミニウム板等からなる金属板2のスルーホール形成箇所にドリルで団子状または長円形のスルーホール用の細長い孔4をあけた。尚、孔4の大きさを決める際には、この孔4の中に形成されるスルーホール15の数や、最終的なスルーホール部における金属板2の端部と金属メッキ層6の界面との距離△lを所定量確保できるように、かつこの孔4内にスルーホール用の孔10を形成する場合に起こり得る心ずれも考慮して、孔4の大きさを決定した
図5(b)が示すように絶縁プリプレグで金属板2の両面を覆い、かつ同時に孔4内をもこの絶縁プリプレグで埋めて、さらに両面を平滑に仕上げ、その上で、この絶縁プリプレグを硬化させて絶縁層3を形成した。
続いて、図5(c)が示すように、接続される相手側のコネクタ20の接続端子7の数、大きさ、ピッチを考慮しながら、金属板2の孔4内の絶縁層3にパンチ等で一括して多数のスルーホール用の孔10を位置精度及びピッチ精度よくあけた。
しかる後、図5(d)が示すように、絶縁層3上に、例えば印刷により回路12を形成すると共に孔の内面に金属メッキ、例えば錫メッキを施して金属メッキ層6を形成し、スルーホール15を多数形成した。
尚、通常は、この回路12を形成後、必要な部分には絶縁レジストを設けるが、図では細かい点は省略している。
以上に述べたように、予め回路基板の内部に配置する金属板2に、スルーホール形成用の長円形または団子状の細長い孔4を、この孔4の内側に多数のスルーホール15を形成できるように大き目に形成し、最終的にこの孔4の中に多数個のスルーホール15を、接続相手のコネクタの接続端子7に位置合わせして精度よく形成できた。
そしてこの回路基板1側の各スルーホール15にコネクタ20の各接続端子7の回路基板側端子21を挿入したところ、なんら引っ掛かることなくスムーズに挿入することができた。
このようにしてなる本発明のコネクタと回路基板の接続構造によれば、例えば図5(d)が示すように隣接するスルーホール15間には金属板2が存在しなくなる。そのため、例えば図における右隣のスルーホール15との絶縁距離△hは、従来のスルーホール1個毎に孔4を形成していたものと異なり、両スルーホール15、15間に金属板2が存在しない分、大きく取れるようになる。すなわち絶縁性が向上する。逆の言い方をすれば、従来のものより、限られた回路基板1のスペース内に、より多くのスルーホールを絶縁性を確保した状態で形成することができ、スルーホール部における絶縁性を確保した上で、回路基板1の小型化も図ることができる。
ここで、スルーホール15に設けるランド16の形状を、図6に示すように円形のスルーホール15に対してスルーホール15の配列方向に対して直角方向に長径となる長円形にすると、スルーホール15の数が増えて、隣接するスルーホール15間の間隔を狭めざるを得ない場合に有効である。
上記実施例では金属板2に設ける孔4として細長い長円形あるいは団子状の孔を採用しているが、長方形の孔4であってもよい。但し、長円形の方が孔4の内面が滑らかであることから応力集中も起こり難く、回路基板1の機械的強度をあまり落とさないで済むため、孔4としては長方形のものより長円形であることが好ましい。またこの種の回路基板1における金属板2の役割の一つである、回路基板の機械的強度を向上させる、という観点から考えると、孔の形状が細長い長円形あるいは団子状であれば、徒に回路基板1の強度を劣化させることなく回路基板1を形成できる。
また多数のスルーホール15に対してこれよりも少ない孔4を金属板2に形成すれば済むため、従来のように1個のスルーホール15に対して1個の孔4を形成する場合に比して、金属板2への孔あけ作業が短縮でき、製造コストを下げることもできる。
以上のように本発明のコネクタと回路基板の接続構造によれば、内部に金属板を有する回路基板に搭載するコネクタの接続端子の数が増えてスルーホールの数を増やさなければならない場合でも、スルーホール部における金属板端部と金属メッキ層の界面との距離△lを必要量確保できて、絶縁性を損なうことがなく、しかもコネクタの接続端子と回路基板のスルーホールの相互の位置精度を向上させることのできるコネクタと回路基板の接続構造を提供することができる。また接続端子が多数になった場合でも、接続端子に負荷する嵌合圧を緩和して、接続端子の変形や損傷を防止でき、さらにはコネクタを安定して回路基板に固定できるコネクタと回路基板の接続構造を提供することができる。
本発明のコネクタと回路基板の接続構造の一実施例を示す一部斜視図である。 本発明のコネクタと回路基板の接続構造を自動車用電気接続箱に適用した状態を示す縦断面図である。 本発明に係わるスルーホールの形成状態を示す一部平面図である。 本発明に係わる別のスルーホールの形成状態を示す一部平面図である。 本発明に係わる回路基板におけるスルーホールの形成方法の一実施例を示す一部断面図である。 本発明に係わる回路基板のランド形状の一例を示す一部平面図である。 従来の回路基板におけるスルーホールの形成方法を示す断面図である。 従来の回路基板のスルーホール部の断面図である。 従来の多層回路基板の層間のスルーホールの形状を示す平面図である。
符号の説明
1 回路基板
2 金属板
3 絶縁層
4 スルーホール用の孔
6 金属メッキ層
7 接続端子
12 回路
15 スルーホール
18 自動車用電気接続箱
20 コネクタ
23 ハウジング
24 支持部材
26 クランク部
30 ECUユニット

Claims (3)

  1. 略中間部にクランク状に屈曲されたクランク部を有する多数の接続端子を保持するハウジングと該ハウジングと一体成形されている支持部材を有するコネクタであって前記支持部材が前記コネクタの両端部に設けられているコネクタの前記多数の接続端子を、金属板と該金属板の両面を覆う絶縁層と該絶縁層上に設けられた回路とを有する回路基板に設けられた対応するスルーホールに半田接続するコネクタと回路基板の接続構造において、前記金属板に設けられたスルーホール用の孔の中に多数のスルーホールが形成されていて、かつ前記コネクタは前記支持部材の基端部に設けられている固定部を介して前記回路基板に固定されていることを特徴とするコネクタと回路基板の接続構造。
  2. 前記金属板に設けられたスルーホール用の孔は長円形で、この孔の中に多数のスルーホールが形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタと回路基板の接続構造。
  3. 前記金属板に設けられたスルーホール用の孔は団子状の連続長形で、この孔の中に多数のスルーホールが形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタと回路基板の接続構造。
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