JP4176206B2 - ポリウレタン製ベルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポリウレタン製ベルトに係り、詳しくはポリウレタン製ベルトの金属による劣化を防ぎ、さらに音の発生を防ぎ耐久性を改善するものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より動力を伝える動力伝動ベルトや硬貨等を搬送する搬送用ベルトの素材としては、ゴムやポリウレタンが使用されてきた。ゴムは外観性に劣るという問題があった。それに対してポリウレタン製のベルトはゴムに比べて外観性に優れ、ゴムベルトのときのゴム落ちのような周囲に摩耗屑を落としてしまうという欠点がないという理由で、その範囲は広範囲に渡っている。
【0003】
しかしポリウレタンは、熱、光、その他外部からのエネルギーの供給によって分解劣化が起こる。その際、Mn、Co、Cu、Fe、Pb等の重金属がイオンあるいは錯化合物の形で分解劣化反応系に存在すると、これが反応に関与して著しく加速させる触媒作用を有する。
【0004】
一例として銅イオンの影響による劣化のメカニズムを記すと、次のようになると考えられる。
ポリマー系内に銅イオンが存在するときは、化1〜化2のように、銅イオンの1価、2価間の自動酸化還元作用でハイドロパーオキサイドの分解が促進され、ボリマー主鎖の切断を伴う劣化が進行する。
【0005】
【化1】
Figure 0004176206
【0006】
【化2】
Figure 0004176206
【0007】
ところが、ポリウレタン製のベルトでは金属と接触した状態で使用される場合が多い。
例えば、ポリウレタン製のベルトで、背面に硬貨を載せて搬送する場合や、背面に突起を一体成形したポリウレタン製ベルトで、該突起間に硬貨を置き搬送するポリウレタン製ベルトでは常に金属と接触するため硬貨と接触する背面にクラックが入ったり、硬貨と接触する突起が欠けることによって硬貨を搬送できなくなるという問題が発生していた。
【0008】
さらに、ポリウレタン製歯付ベルトにおいては、例えば静粛さを要求される事務所等の場所で、プリンターのキャリッジベルトに使用された場合やファクシミリの用紙送りに使用された場合、プーリとのかみ合い状況下で「ピチピチ」という音、あるいは「ギシギシ」という音が発生していた。
【0009】
NC旋盤等に使用されるポリウレタン製Vベルトについては、ベルトとプーリとの係合時にベルトがプーリから離れる場合、ベルトの摩擦係数が高すぎる場合は、ベルトがプーリに粘着するような形となり離れにくくなる為「ピチピチ」という音が発生していた。
また、プーリのアライメント(平行度)が少しでも狂っていた場合でも、ポリウレタンの摩擦係数が高い為に同様に「ピチピチ」という音が発生していた。
【0010】
ポリウレタン製Vリブドベルトは按摩機の揉み機を上下に移動する為のベルトとして使用されるが、按摩機を使用時に揉み機を移動中「ピチピチ」音が発生することが有り、使用者にとって耳障りとなっていた。この現象もやはり上記ポリウレタン製Vベルトの時と同様にベルトがプーリから離れる時とき、あるいはプーリのアライメントが狂っているときに発生するものであった。
【0011】
また、ポリウレタン製Vリブドベルトをマイコン制御の全自動洗濯機や乾燥機に使用すると、ベルト運転時にベルトがプーリと摩擦することによって発生する静電気がマイコンに帯電し、マイコン内の電子回路に狂いが発生し、マイコンの故障が起ることもあった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明の目的とするところはポリウレタン製ベルトにおいて、硬貨を搬送する場合のように、金属と接触する環境下でも金属イオンによるポリウレタンの劣化が起こらずに、さらにベルトとプーリ間にて音の発生がしない摩擦係数の小さいポリウレタン製ベルトを提供するところにある。
【0013】
本発明は、このような目的を達成するために請求項1としてはベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設したポリウレタン弾性体からなるベルトにおいて、上記ポリウレタン弾性体中に金属不活性剤を添加し、さらに油脂を含浸させた短繊維を添加し少なくともベルトの内側層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させた短繊維を集中的に分散させたポリウレタン製ベルトである。請求項1に記載のポリウレタン製ベルトを使用すれば、ポリウレタンに金属不活性剤を添加することにより、ポリウレタン製ベルトの背面或いは背面でポリウレタンベルトと一体に成形された突起で硬貨を搬送する場合においても、金属がポリウレタンと接触することによってポリウレタンが劣化することを抑止できる。さらに油脂を含浸させた短繊維を添加し少なくともベルトの内側層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させた短繊維を集中的に分散させることによって、内側層に油脂を含浸させた短繊維を集中的に分散させた場合はベルトとプーリの係合時或いはプーリアライメントが狂った場合でもベルト表面の短繊維の作用でベルト表面の摩擦係数を下げることで発音を抑えることができ、経時によってベルト表面の短繊維が消失した場合でも、短繊維から染み出た油脂が連続的にベルト表面に滲み出すので、発音を抑制する効果が持続する。ベルト背面側に集中的に分散させる場合は搬送物を持続的に適度に滑らすことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明によるとベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設したポリウレタン弾性体からなるベルトにおいて、上記ポリウレタン弾性体中に金属不活性剤を添加し、さらに油脂を含浸させたカーボンブラックを添加し少なくともベルトの内面層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させたカーボンブラックを集中的に分散させたポリウレタン製ベルトである。請求項2に記載のポリウレタン製ベルトを使用すれば、ポリウレタンに金属不活性剤を添加することにより、ポリウレタン製ベルトの背面或いは背面でポリウレタンベルトと一体に成形された突起で硬貨を搬送する場合においても、金属がポリウレタンと接触することによってポリウレタンが劣化することを抑止できる。さらに油脂を含浸させたカーボンブラックを添加し少なくともベルトの内面層或いは背面層のいずれか一方には油脂を含浸させたカーボンブラックを集中的に分散させることによって、少ない添加量でベルトに導電性を付与することができる。さらにいずれか一方の面でカーボンブラックに含浸されていた油脂が滲み出しベルト表面の摩擦係数を持続的に下げる。
【0015】
請求項3に記載の発明によると、上記金属不活性剤がヒドラジン化合物の構造中にヒンダードフェノール構造を併用する請求項1又は2に記載のポリウレタン製ベルトにある。金属不活性剤がヒドラジン化合物の構造中にヒンダードフェノール構造を併用することによって、金属イオンからのポリウレタンへの劣化を抑止する作用に加えてヒンダードフェノール構造が酸化防止能を果たすことによって熱及び酸素の作用からポリウレタンが劣化するのを抑止できる。
【0016】
請求項4に記載の発明によると、上記ポリウレタン弾性体中にグラファイト、四弗化エチレン樹脂パウダー、パラフィン、二硫化モリブデン等から選ばれた滑剤を混入しベルトの背面層にのみ集中的に分散させた請求項1から3のいずれかに記載のポリウレタン製ベルトにある。上記滑剤をベルトの背面層にのみ集中的に分散させることによってベルト背面の摩擦係数を下げ、ベルト背面の耐摩耗性を改良することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によると上記ベルトがベルトの内側に一定ピッチで歯部と溝部を交互に形成し、ピッチライン位置に抗張体を埋設せしめた歯付ベルトである請求項1から4のいずれかに記載のポリウレタン製ベルトである。請求項5に記載の発明によれば、ポリウレタン製歯付ベルトに金属不活性剤を添加することによって、ベルトが劣化するようなことはない。
【0018】
請求項6に記載の発明によると上記ベルトがベルト周方向に伸びる少なくとも一つのV形状突部或いはVリブを本体と一体に形成した摩擦伝動ベルトである請求項1から5のいずれかに記載のポリウレタン製ベルトにある。請求項6に記載の発明によれば、ポリウレタン製摩擦伝動ベルトに金属不活性剤を添加することによって、金属製のプーリを使用した場合プーリによってベルトの劣化が進行することはない。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明のポリウレタン製歯付ベルトであり、(a)は一部破断斜視図、(b)は断面図であり、ベルト長手方向に一定ピッチで歯部5と溝部6を交互に有し、ベルトピッチライン上にガラス繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維等からなる心線3を埋設した構成からなっている。図2は、本発明のポリウレタン製歯付ベルトの他の実施例を表した図であり、(a)は一部破断斜視図、(b)は断面図であり、心線の構成は図2のポリウレタン製歯付ベルトと同様であるが、ベルト溝部6において、前記心線3とベルト溝部表面との間に心線を保護する厚み0.1〜1.0mmの保護層4が心線3に隣接して設けられている。
【0021】
図3は本発明のポリウレタン製Vベルトの斜視図であり、図4は本発明のポリウレタン製Vリブドベルトの斜視図であり、図5は本発明のポリウレタン製トランケート状Vリブドベルトの斜視図である。
本発明の摩擦伝動ベルトは、ベルト本体内にベルト長手方向にポリエステル、アラミド(商品名ケブラー)、ナイロン、グラスファイバーなどをもって構成される抗張体ロープ3がスパイラル状に埋設され、またベルト本体1の内周面には、ベルト周方向に延びる少なくともひとつのV形状突部がベルト本体1と一体に形成されている。
【0022】
ここで、ベルト本体を構成するポリウレタン弾性体はイソシアネートとして、トルエンジイソシアネート及びメチレンジイソシアネート等が、ポリオールとしてはポリテトラメチレングリコール、アジペート系等で構成されている。
【0023】
また、このポリウレタン弾性体は金属イオンに対する劣化を改善した組成物であり、金属不活性剤が添加されている。
そして、本発明で使用される金属不活性剤としては、ヒドラジン系、ビスフェノール系、亜リン酸エステル系、トリアゾール系のものであり、N,N´−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン、2,2´−オキサミドビス−〔エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕,9,10−ジヒドロ−9オキサ−10ホスファフェナントレン−10−オキシド3,4,5,6−ジベンゾ−1,2−オキサホスファン−2−オキサイド、3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾール等があげられる。これらのものを単独で用いても、複合系で用いてもかまわない。該金属不活性剤の添加量は上記の組成物100重量部に対し、0.01〜10重量部が好ましい。これは添加量が0.01重量部未満では、耐湿熱性が悪くなるため好ましくなく、また添加量が10重量部を越えるとポリウレタンの物性が低下し好ましくないからである。
【0024】
上記金属不活性剤としてより好ましくは、化合物の構造中にヒンダードフェノール構造を併用したもので、N,N´−ビス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル〕ヒドラジン、あるいは2,2´−オキサミドビス−〔エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕を使用すると酸化防止能も発揮し、より厳しい湿熱環境中で硬貨等の金属類を搬送するときに劣化の防止により効果がある。
【0025】
上記の成形方法としては特に限定されず、通常の注型法、あるいは内型と外型を所定の回転数で回転させ、上記混合液を注型後、遠心力にて内型と外型の間のキャビティ内に液体を充填して所定の温度で架橋を行う、遠心成形法であっても良い。
そして上記ポリウレタン製歯付ベルトに使用される金型は、少なくとも外型と内型を使用し外型の内周面は通常フラットであるものを用いる。また内型は、長手方向に沿って溝を複数個列設した円筒あるいは円柱状のものを用いる。
【0026】
さらにこのポリウレタン弾性体は油脂を含浸させた短繊維を添加し、油脂を含浸させた短繊維を表面に析出させることによってベルトの摩擦係数を下げることもできる。ここで、油脂の種類としては動物性固体脂としてラード(豚脂)や牛脂があり、植物性固体脂としてアマニ油、大豆油、ゴマ油、ナタネ油、オリーブ油、ヒマシ油、落花生油、パーム油、ヤシ油がある。油脂はベルト表面に滲み出しベルト表面の摩擦係数を下げるために好ましい。油脂を短繊維に含浸させることによって、ベルト表面に析出した短繊維が消失した後でも油脂が短繊維から滲み出しベルト表面に析出するので、持続的にベルト表面の摩擦係数を低下させる。
【0027】
添加する短繊維としては、ナイロン、ポリエステル、アラミド、綿、ガラス等であり、これらの短繊維の長さは0.05〜5mmで、繊維径が10〜30μmであり、フロックと呼ばれるものも含まれる。
短繊維の長さが0.05mmより短いとベルト表面に現れても搬送物あるいはプーリとの摩耗で直ぐに消失し効果がなく、一方長さが5mmを越えると短繊維同士が互いに絡み合うので独立して分散しなくなり、分散状態が不均一になりまた、遠心力をかけても外型面に集中しにくくなる。
【0028】
油脂を含浸させた短繊維をウレタンプレポリマーに添加する方法としては、まず前もって所定量の油脂中に短繊維を浸漬し、十分に短繊維が油脂を含浸した段階でウレタンプレポリマー中に油脂を含浸させた短繊維を添加しその後さらに硬化剤を混合し攪拌すると直ぐに金型に注型を行い一定時間所定の温度で架橋した後脱型してベルトスリーブとし、その後、所定幅にカットしてポリウレタン製歯付ベルトを得る。ポリウレタン製摩擦伝動ベルトも同様の方法で得られる。
【0029】
そして上記ポリウレタン製歯付ベルトに使用される金型は、少なくとも外型と内型を使用し外型の内周面は通常フラットであるものを用いる。また内型は、長手方向に沿って溝を複数個列設した円筒あるいは円柱状のものを用いる。
【0030】
さて、油脂を含浸させた短繊維をベルト表面に析出させる為には遠心成形によって油脂を含浸させた短繊維を外型に集め局在化させる成形方法をとる。ここで、摩擦係数を下げる箇所を摩擦伝動部であるV形状部やVリブド部或いは歯付ベルトであれば歯部とすると、外型にV形状、Vリブ形状、或いは歯形状を成形する溝を刻設し逆成形とする。この逆成形したベルトはベルトカット後内側と外側を反転させることで、内側に動力伝達を行うV形状部、Vリブド部、歯部を有するポリウレタン製ベルトとなる。また、ベルト背面で硬貨等を搬送する場合にある程度ベルト背面に滑性を持たせる必要が有る場合は、内型にV形状部やVリブド部、或いは歯形状を成形する溝を刻設し外型はフラット面とし正成形で外型面に油脂を含浸させた短繊維を局在化させることによってベルト背面に油脂を含浸させた短繊維が局在化するようにすることで、ベルト背面の摩擦係数を下げることができる。
【0031】
また、上記ポリウレタン弾性体中に油脂を含浸させたカーボンブラックを添加し油脂を含浸させたカーボンブラックをベルト表面に析出させることによってベルト表面の電気抵抗値を下げ、ベルトに通電性を持たせることができる。さらにカーボンブラックに油脂が含浸しているので、ベルト表面に分散したカーボンブラックから油脂が滲み出しベルト表面の摩擦係数を低下し継続的に発音を抑制することができる。油脂を含浸させたカーボンブラックを添加する場合の成形方法としては遠心成形によって油脂を含浸させたカーボンブラックを外側に集め局在化させる成形方法をとる。金型は上記のように、内型、外型いずれかに動力伝達用の形状を成形する溝を刻設しておき、用途に合わせてベルト内側に通電性を付与するか、ベルト背面側に通電性を付与するかのいずれかを選択するようにする。
【0032】
図7には本発明のポリウレタンベルトの製造を行う工程の断面図を示す。
図7で、金型は底型18、蓋型13、外型15、内型14からなり、内型14と蓋型13とは内型14のボス16で嵌着している。そして上記組み立てられた金型が遠心成形機内に設置され所定の回転数で回転したままでポリウレタン原液を注入するとポリウレタン原液Lは内型の内空間よりゲ−ト17を通り内型と外型の間のキャビティを充填し硬化することによってポリウレタン製ベルト成形体が作製される。
【0033】
添加する油脂を含浸させたカーボンブラックの量としてはポリウレタン100重量部に対して1〜10重量部添加する。ここで、油脂を含浸させたカーボンブラックの量が1重量部より少なければ油脂を含浸させたカーボンブラックがポリウレタン中で断続的に存在することになり、通電性の効果が小さくなる。一方油脂を含浸させたカーボンブラックの量が10重量部を越えると、通電性の効果はそれ以上大きくならずかえってポリウレタンの物性が低下するだけなので好ましくない。油脂を含浸させたカーボンブラックをウレタンプレポリマーに添加する方法は上記油脂を含浸させた短繊維を添加するのと同様にカーボンブラックに十分油脂を含浸させてからプレポリマー内に混合、攪拌を行う。
【0034】
さらに上記ポリウレタン弾性体中にグラファイト、四弗化エチレン樹脂パウダー、パラフィン、二硫化モリブデン等から選ばれた滑剤を混入しベルトの背面層にのみ集中的に分散させることもできる。成形方法は遠心成形であって、上記から選ばれた滑剤を遠心力によって外型面に局在的に集中させる。この場合、油脂を含浸させたカーボンブラックを添加した場合と同様に金型は内型、外型のいずれかに動力伝達用の形状を成形する溝を刻設しておき、用途に合わせてベルト内側の摩擦係数を低下させるか、ベルト背面側の摩擦係数を低下させるかのいずれかを選択するようにする。
【0035】
添加する滑剤の量としてはポリウレタン100重量部に対して1〜10重量部添加する。ここで、滑剤の量が1重量部より少なければ滑剤の効果が無く、摩擦係数が低下しない。一方滑剤の量が10重量部を越えると、摩擦係数はそれ以上下がらずかえってポリウレタンの物性が低下するだけなので好ましくない。
ここで、油脂とカーボンブラックと滑剤を併用して通電性を付与した低摩擦のポリウレタン製ベルトとすることもできる。
【0036】
【実施例】
実施例1〜5、比較例1、2
実施例1〜5及び比較例1、2として表1に示した配合でベルトを作製した。硬化剤としては3,3´−ジクロロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタンと金属不活性剤として化3の式で示されるチバガイギー社製イルガノックスMD1024を用いた。可塑剤としてはDOP、触媒としては酸系の触媒を用いた。
また、油脂としてパーム油を含浸させた短繊維としてナイロン短繊維を使用し、カーボンブラックとしてはパーム油を含浸させたアセチレンブラックを滑剤としては二硫化モリブデンを使用した。ベルトとしてはS2Mタイプの歯付ベルトを作製した。
まず、プレポリマーとDOPを予め混合し60°Cの環境条件下で保管した。
次に、硬化剤をプレポリマー100重量部に対して12重量部と酸系の触媒をプレポリマー100重量部に対して1重量部を混合し、120°Cの環境条件下で保管した。
さらに、金属不活性剤を熱を加えて溶解し、200°Cの環境条件下にて保管した。
ここで、上記パーム油を含浸させた短繊維、パーム油を含浸させたアセチレンブラック、二硫化モリブデンを添加する場合は、プレポリマーとDOPに前もって混合し、ボールミルで2時間攪拌した後、脱泡しておく。
【0037】
【表1】
Figure 0004176206
【0038】
【化3】
Figure 0004176206
【0039】
そして、心線を保持するために長手方向に歯溝を刻設した内型をスピニング装置に装着し内型を回転させアラミド心線(商品名ケブラー)をスパイラルに巻き付けた。そして、120°Cの高温槽内に置かれた遠心注型機に心線を巻き付けた内型を設置し、次に内周面がフラットである外型を設置した。
そして、上記遠心成形機内の金型を4500rpmで回転させた。
次に上記プレポリマー、DOP、硬化剤、金属不活性剤を混合し攪拌機にて十分に攪拌して配合物とした。
そして、攪拌した配合物を回転している内型内に注型した。そして、遠心成形機を4500rpmで30分間回転させた。
その後、外型と内型を解体し金型に付着したベルトスリーブを取り出し所定幅にカットしS2Mタイプの歯付ベルトを得た。
【0040】
実施例1はベルト歯面にパーム油を含浸させたアセチレンブラックが集中したベルトとなった。このことにより、ベルトに導電性が付与できた。さらにアセチレンブラックに含浸していたパーム油が滲み出しベルト歯表面に析出し摩擦係数が低下し発音も抑制できた。実施例2はベルト歯面にパーム油を含浸させたアセチレンブラックとベルト背面に二硫化モリブデンが集中局在化したベルトとなった。ベルトに導電性が付与でき、さらにベルト背面も摩擦係数が下がりベルト背面で物品を搬送する場合、ベルト背面の耐摩耗性が向上した。さらにベルト歯表面にもパーム油が析出するので、発音が抑制できた。実施例3はベルト歯面にパーム油を含浸させたアセチレンブラックとベルト背面にはパーム油を含浸させた短繊維が集中局在化したベルトとなった。ベルトに導電性が付与でき、さらにベルト背面も摩擦係数が下がり、ベルト背面の耐摩耗性が改良できた。さらにパーム油がアセチレンブラックと短繊維の両方に含浸しているので、ベルトの歯表面及び背面の摩擦係数を持続的に低下させることができる。実施例4はベルト歯面にパーム油を含浸させたアセチレンブラックとベルト背面にはパーム油を含浸させた短繊維及び二硫化モリブデンが集中局在化したベルトとなった。実施例3のベルトに加えてベルト背面にはパーム油を含浸させた短繊維と二硫化モリブデンの両方が集中局在化しているので、ベルト背面の耐摩耗性がより向上する。
【0041】
実施例5〜8、比較例3、4
実施例5〜8として表2の配合にてポリウレタン製のVリブドベルト200−J−4のベルトを作製した。
製造方法は実施例1〜4のS2Mベルトと同様であるが、外型は内周面にVリブとなる溝が刻設されたものを用いた。さらに内型としては心線を保持するために長手方向に溝を刻設したものを用いた。
【0042】
【表2】
Figure 0004176206
【0043】
実施例5はパーム油を含浸させたアセチレンブラックがベルト背面に集中し二硫化モリブデンがVリブ部に集中するベルトとなった。パーム油を含浸させたアセチレンブラックの効果によりベルトに導電性を付与でき、二硫化モリブデンによってVリブ部での発音は緩和された。実施例6はパーム油を含浸させたアセチレンブラックがベルト背面に集中し導電性を付与したベルトとなった。またアセチレンブラックにパーム油を含浸していたので、パーム油が滲み出し、Vリブ部表面に析出しある程度発音の抑制となった。実施例7はパーム油を含浸させたアセチレンブラックがベルト背面に集中し導電性を付与し、パーム油を含浸させた短繊維がベルトのVリブ部に集中したベルトとなった。パーム油を含浸させた短繊維がVリブ部に集中し、さらに短繊維からパーム油が滲み出すので、Vリブの発音は全く無くなった。実施例8はパーム油を含浸させたアセチレンブラックがベルト背面に集中し導電性を付与し、パーム油を含浸させた短繊維がVリブ部に集中したベルトとなった。パーム油を含浸させた短繊維がVリブ部に集中することによりベルト走行の初期段階においては発音の抑制となった。
【0044】
実施例9はプレポリマー100重量部に実施例1の金属不活性剤1重量部と硬化剤として3,3´−ジクロロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタンを、そして可塑剤としてDOPを40重量部配合してシートを作製した。
実施例10としては金属不活性剤としてトリアゾール系の金属不活性剤である3−(N−サリチロイル)アミノ−1,2,4−トリアゾールを用い1重量部添加した。
また比較例5として上記配合に金属不活性剤を添加しない配合にてシートを作製した。
シート作製条件は次の通りである。
キュアー条件:110°C×3hrs+60°C×24hrs
【0045】
そして上記シートを水酸化銅の水溶液に浸漬し銅イオンによる劣化の状況を経時毎のシート物性を測定することによって実施例9、10と比較例5とで比較した。このとき、水酸化銅水溶液中に浸漬して放置した環境条件は温度50°C、湿度95%環境下であった。
その結果を表3に示す。なお、結果は浸漬前のシート物性を100として物性保持率(%)として表した。
【0046】
【表3】
Figure 0004176206
【0047】
表3の結果より金属不活性剤を添加していない配合は、物性の低下が大きい、実施例9は物性の低下が少なくさらにヒドラジン化合物中の構造中にヒンダードフェノール構造を併用した金属不活性剤を使用した実施例9は最も物性が維持されており湿熱環境中で金属と接触した状態でポリウレタンベルトを使用する場合は、上記ヒドラジン化合物の構造中にヒンダードフェノール構造を併用した金属不活性剤をポリウレタン弾性体中に添加することが最も好ましいことがわかる。
【0048】
次に実施例1〜8及び比較例1〜4のベルトを用い、摩擦係数の測定を行った。摩擦係数の測定方法としては図8のレイアウトでベルトの摩擦係数を測定した。ベルト20の一方の端に図示しないロードセルを接続し、もう一方に荷重24を巻き掛け角45°でプーリ22に巻き掛けた。実施例1〜4及び比較例1,2はプーリ22としては平プーリを使用しベルト背面を平プーリに巻き掛け、実施例5〜8及び比較例3,4はプーリ22としてリブ溝を刻設したプーリに巻き掛け摩擦係数を測定した。測定は、およそ30秒間行い、測定開始後5秒後から15秒後にロードセルに記録された荷重データの最大値と最小値の和の平均としてこれをデータ値とし、このデータ値を使用して次式により摩擦係数(μ)に変換して摩擦係数を求めた。
摩擦係数(μ)=ln(T/P)/0.785
T:データ値(kgf)
P:セット荷重(kgf)
その結果を表4に示す。
【0049】
次に実施例及び比較例の電気抵抗値を測定した。
実施例1〜4及び比較例1,2はベルト歯面を測定し、実施例5〜8及び比較例3,4はベルト背面を測定した。
測定方法は、ベルト上で距離216mm間の電気抵抗値を絶縁抵抗計で測定を行った。加電圧は500Vであった。
その結果を表4に示す。
【0050】
次に実施例1〜4及び比較例1,2の発音試験を行なった。
試験条件として駆動、従動プーリとも32歯のS2Mプーリを用いた。ベルト張力としては1kgf、ベルトにかかる負荷100W、駆動プーリの回転数は3600rpmであった。
そして、駆動プーリからの距離を20mm離して普通騒音計にて発音の測定を行った。その結果を表4に示す。
【0051】
つぎに、実施例と比較例を用いて台上の耐久試験を行なった。試験条件として実施例1〜4及び比較例1,2は駆動プーリとして32歯のS2Mプーリを用い、従動プーリとして60歯のS2Mのプーリを用いた。
実施例5〜8及び比較例3,4は駆動プーリと従動プーリともにφ40mmのJ形の溝が4リブ刻設されたプーリを用い、回転数3600回転で回転させ負荷として200Wの負荷を従動側プーリにパウダーブレーキを連結することによって掛けた。そして、故障現象が発現するまでの屈曲回数を求めた。その結果を表4及び表5に示す。
【0052】
【表4】
Figure 0004176206
【0053】
【表5】
Figure 0004176206
【0054】
表4及び表5より実施例は全て電気抵抗値が1010Ωより小さく静電防止効果があることがわかる。実施例2及び実施例4はそれぞれ二硫化モリブデン及びパーム油を含浸させた短繊維を添加している効果により摩擦係数が小さくなっている。さらに屈曲回数も実施例は全て10回以上となり耐久性も優れていることがわかる。実施例3及び4は、アセチレンブラックと短繊維のどちらにもパーム油が含浸しているので、ベルト歯面に滲み出るパーム油の量が他の実施例と比較すると多くなり、発音は小さくなった。またパーム油を含んでいない比較例と比べると実施例1及び2も発音は小さい。さらに、実施例5及び実施例7はそれぞれ二硫化モリブデン及びパーム油を含浸させた短繊維を添加している効果により摩擦係数が小さくなっている。
【0055】
以上のように本発明では、ポリウレタンに金属不活性剤を添加し、ポリウレタン弾性体中に油脂を含浸させた短繊維を添加し少なくともベルトの内側層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させた短繊維を集中的に分散させることによって、内側層に油脂を含浸させた短繊維を集中的に分散させた場合は、ベルトの背面、或いは背面でポリウレタンベルトと一体に成形された突起で硬貨を搬送する場合においても、金属による劣化を防ぐことができ、ベルトの耐久性を向上させる効果があると共に、ベルトとプーリとの係合時或いはプーリアライメントが狂った場合でもベルト表面の油脂を含浸させた短繊維の作用でベルト表面の摩擦係数を下げることで発音を抑えることができ、経時によってベルト表面の短繊維が消失した場合でも、短繊維から染み出た油脂が連続的にベルト表面に滲み出すので、発音を抑制する効果が持続する効果がある。
【0056】
請求項2記載の発明では、ポリウレタンに金属不活性剤を添加し、ポリウレタン弾性体中に油脂を含浸させたカーボンブラックを添加し少なくともベルトの内面層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させたカーボンブラックを集中的に分散させたポリウレタン製ベルトである。請求項2に記載のポリウレタン製ベルトを使用すれば、ポリウレタンに金属不活性剤を添加することにより、ポリウレタン製ベルトの背面或いは背面でポリウレタンベルトと一体に成形された突起で硬貨を搬送する場合においても、金属がポリウレタンと接触することによってポリウレタンが劣化することを抑止できる。さらに油脂を含浸させたカーボンブラックを添加し少なくともベルトの内面層或いは背面層のいずれか一方には油脂を含浸させたカーボンブラックを集中的に分散させることによって、少ない添加量でベルトに導電性を付与することができる。さらにいずれか一方の面でカーボンブラックに含浸されていた油脂が滲み出しベルト表面の摩擦係数を持続的に下げることができる効果がある。
【0057】
請求項3記載の発明では、金属不活性剤がヒドラジン化合物の構造中にヒンダードフェノール構造を併用することによって、金属イオンがポリウレタンの劣化を促進することを防ぐ作用に加えてヒンダードフェノール構造が酸化防止能を果たすことによって熱及び酸素の作用からポリウレタンが劣化するのを抑止できる。更に、湿熱環境中での金属の接触に対してポリウレタンの劣化を抑止する効果がある。
【0058】
請求項4に記載の発明によると、滑剤をベルト背面層にのみ集中的に分散させることによってベルト背面の摩擦係数を下げ、ベルト背面の耐摩耗性を改良できる効果がある。
【0059】
請求項5に記載の発明によると、ポリウレタン製歯付ベルトに金属不活性剤を添加することによって、金属製のプーリを使用した場合プーリによってベルトの劣化が進行しない効果がある。
【0060】
請求項6に記載の発明によると、ポリウレタン製摩擦伝動ベルトに金属不活性剤を添加することによって、金属製のプーリを使用した場合プーリによってベルトの劣化が進行しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリウレタン製歯付ベルトであり、(a)は一部破断斜視図、(b)は断面図である。
【図2】本発明のポリウレタン製歯付ベルトの他の実施の形態の一例を示すものであり、(a)は一部破断図、(b)は断面図である。
【図3】本発明のポリウレタン製Vベルトの斜視図である。
【図4】本発明のポリウレタン製Vリブドベルトの斜視図である。
【図5】本発明のポリウレタン製トランケート状Vリブドベルトの斜視図である。
【図6】本発明のポリウレタン製Vリブドベルトの断面図である。
【図7】本発明のポリウレタン製ベルトの製造を行う工程を示す断面図である。
【図8】ポリウレタン製ベルトの摩擦係数を測定したレイアウト図である。
【符号の説明】
1 ポリウレタン製歯付ベルト
2 背面部
3 心線
4 帆布
5 歯部
6 歯底部
7 ポリウレタン製歯付ベルト
8 ポリウレタン製Vベルト
9 V形状突部
10 背面コグ
11 ポリウレタン製Vリブドベルト
12 ポリウレタン製トランケート状Vリブドベルト

Claims (6)

  1. ベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設したポリウレタン弾性体からなるベルトにおいて、上記ポリウレタン弾性体中に金属不活性剤を添加し、さらに油脂を含浸させた短繊維を添加し少なくともベルトの内側層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させた短繊維を集中的に分散させたことを特徴とするポリウレタン製ベルト。
  2. ベルト本体内に心線を長手方向に沿って埋設したポリウレタン弾性体からなるベルトにおいて、上記ポリウレタン弾性体中に金属不活性剤を添加し、さらに油脂を含浸させたカーボンブラックを添加し少なくともベルトの内面層或いは背面層のいずれか一方に油脂を含浸させたカーボンブラックを集中的に分散させたことを特徴とするポリウレタン製ベルト。
  3. 上記金属不活性剤がヒドラジン化合物の構造中にヒンダードフェノール構造を併用する請求項1又は2に記載のポリウレタン製ベルト。
  4. 上記ポリウレタン弾性体中にグラファイト、四弗化エチレン樹脂パウダー、パラフィン、二硫化モリブデン等から選ばれた滑剤を混入しベルトの背面層にのみ集中的に分散させた請求項1から3のいずれかに記載のポリウレタン製ベルト。
  5. 上記ベルトがベルトの内側に一定ピッチで歯部と溝部を交互に形成し、ピッチライン位置に抗張体を埋設せしめた歯付ベルトである請求項1から4のいずれかに記載のポリウレタン製ベルト。
  6. 上記ベルトがベルト周方向に伸びる少なくとも一つのV形状突部或いはVリブを本体と一体に形成した摩擦伝動ベルトである請求項1から5のいずれかに記載のポリウレタン製ベルト。
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