JP4174084B2 - 符号化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法、送受信装置、および、送受信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法、送受信装置、および、送受信方法に関し、特に、もとの情報に対して線形および非線形処理を施す符号化装置、符号化方法、復号化装置、復号化方法、送受信装置、および、送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフィルタなどの信号処理装置では、出力信号は、入力信号と所定の係数との線形結合として表現される。例えば、以下のような例を挙げることができる。
【0003】
z=a1・x1+a2・x2+a3・x3+・・・+an・xn・・・(1)
【0004】
この例では、出力信号zが、入力信号x1乃至xnと係数a1乃至anの線形結合として表されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような信号処理装置において、例えば、入力信号x1が必要な信号x1Tと、不要なノイズ信号x1Fの和として以下のように表されるとする。
【0006】
x1=x1T+x1F ・・・(2)
【0007】
この場合、出力信号zには、a1倍されたx1Tとx1Fとが出力されることになる。いま、係数a1の値が、a2乃至anに比べて非常に大きい(a1>>a2,a3,・・・,an)場合、出力信号zは、不要な信号x1Fの影響を大きく受けることになるという課題があった。
【0008】
また、例えば、画像データのように、非線形な信号を多く含む信号に対して、前述のような処理を施した場合、信号の情報が充分に保存されないことになるので、その結果、復号化された画像の画質の低下を招くという課題もあった。
【0009】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであり、信号処理装置の対ノイズ特性と、情報保存特性を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の符号化装置は、原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化手段と、ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する係数生成手段と、係数生成手段により供給されたプリフィルタ係数とブロック内の複数画素の画素値との積和を演算する演算手段と、ブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成手段と、演算手段により得られた結果に対して、付加コード生成手段により生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加手段とを備え、プリフィルタ係数は、パターン毎に、圧縮画像を復号化後の情報が画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成されることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の符号化方法は、原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化ステップと、ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する係数生成ステップと、係数生成ステップにより供給されたプリフィルタ係数とブロック内の複数画素の画素値との積和を演算する演算ステップと、ブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成ステップと、演算ステップにより得られた結果に対して、付加コード生成ステップにより生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加ステップとを含み、プリフィルタ係数は、パターン毎に、圧縮画像を復号化後の情報が画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成されることを特徴とする。
【0012】
請求項3に記載の復号化装置は、原画像を示す画像情報をブロック単位でプリフィルタ係数と積和演算することにより取得された積和演算結果と、当該ブロックの中心画素とその周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードとで構成される圧縮画像を所定の処理により復号化して出力する復号化装置であって、圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化手段と、ブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとを分離抽出する分離抽出手段と、分離抽出手段から出力される積和演算結果と付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する係数生成手段と、係数生成手段により得られた予測フィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する演算手段と、演算手段の演算により得られた結果を出力する出力手段とを備え、予測フィルタ係数は、パターン毎に、演算手段により得られる結果が、画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成されることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の復号化方法は、原画像を示す画像情報をブロック単位でプリフィルタ係数と積和演算することにより取得された積和演算結果と、当該ブロックの中心画素とその周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードとで構成される圧縮画像を所定の処理により復号化して出力する復号化方法であって、圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化ステップと、ブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとを分離抽出する分離抽出ステップと、分離抽出ステップにより得られた積和演算結果と付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する係数生成ステップと、係数生成ステップにより得られた予測フィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する演算ステップと、演算ステップの演算により得られた結果を出力する出力ステップとを含み、予測フィルタ係数は、パターン毎に、演算ステップにより得られる結果が、画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成されることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の送受信装置は、送信側は、原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第1のブロックに分割する第1のブロック化手段と、第1のブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する第1の係数生成手段と、第1の係数生成手段により供給されたプリフィルタ係数と第1のブロック内の複数画素の画素値との積和を演算する第1の演算手段と、第1のブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成手段と、第1の演算手段により得られた結果に対して、付加コード生成手段により生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加手段と、付加手段から出力された圧縮画像を送信する送信手段とを備え、プリフィルタ係数は、パターン毎に、圧縮画像を復号化後の情報が画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成され、受信側は、送信側から送信された圧縮画像を受信する受信手段と、圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第2のブロックに分割する第2のブロック化手段と、第2のブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとを分離抽出する分離抽出手段と、分離抽出手段から出力される積和演算結果と付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する第2の係数生成手段と、第2の係数生成手段により得られた予測フィルタ係数と、第2のブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該第2のブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する第2の演算手段と、第2の演算手段の演算により得られた結果を出力する出力手段とを備え、予測フィルタ係数は、パターン毎に、第2の演算手段により得られる結果が、画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成されることを特徴とする。
【0015】
請求項6に記載の送受信方法は、送信側は、原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第1のブロックに分割するブロック化ステップと、第1のブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する第1の係数生成ステップと、第1の係数生成ステップにより供給されたプリフィルタ係数と第1のブロック内の複数画素の画素値との積和を演算する第1の演算ステップと、第1のブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成ステップと、第1の演算ステップにより得られた結果に対して、付加コード生成ステップにより生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加ステップと、付加ステップから出力された圧縮画像を送信する送信ステップとを含み、プリフィルタ係数は、パターン毎に、圧縮画像を復号化後の情報が画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成され、受信側は、送信側から送信された圧縮画像を受信する受信ステップと、圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第2のブロックに分割するブロック化ステップと、第2のブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとを分離抽出する分離抽出ステップと、分離抽出ステップから出力される積和演算結果と付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する第2の係数生成ステップと、第2の係数生成ステップにより得られた予測フィルタ係数と、第2のブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する第2の演算ステップと、第2の演算ステップの演算により得られた結果を出力する出力ステップとを含み、予測フィルタ係数は、パターン毎に、第2の演算ステップにより得られる結果が、前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成されることを特徴とする。
【0016】
請求項1に記載の符号化装置および請求項2に記載の符号化方法においては、原画像が、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割され、ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて供給されたプリフィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値との積和が演算され、その演算結果に対して、ブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードが付加され、その結果得られる情報が圧縮画像として出力される。その際、プリフィルタ係数は、パターン毎に、圧縮画像を復号化後の情報が画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される。
【0018】
請求項3に記載の復号化装置および請求項4に記載の復号化方法においては、原画像を示す画像情報をブロック単位でプリフィルタ係数と積和演算することにより取得された積和演算結果と、当該ブロックの中心画素とその周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードとで構成される圧縮画像が、所定の処理により復号化して出力される。詳細には、圧縮画像が、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割され、ブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとが分離抽出され、分離抽出された積和演算結果と付加コードのパターンに応じて供給された予測フィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和が演算され、その演算により得られた結果が出力される。その際、予測フィルタ係数は、パターン毎に、最終的に出力される結果(上述した積和の演算の結果)が、画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される。
【0020】
請求項5に記載の送受信装置および請求項6に記載の送受信方法においては、次のような処理が実行される。即ち、送信側においては、原画像が、各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第1のブロックに分割され、第1のブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて供給されたプリフィルタ係数と、第1のブロック内の複数画素の画素値との積和が演算され、その演算結果に対して、第1のブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードが付加され、その結果得られる情報が圧縮画像として受信側に送信される。その際、プリフィルタ係数は、パターン毎に、圧縮画像を復号化後の情報が画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される。そして、受信側においては、送信側から送信されてきた圧縮画像が受信され、圧縮画像が、各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第2のブロックに分割され、第2のブロックの中心画素についての積和演算結果と付加コードとが分離抽出され、分離抽出された積和演算結果と付加コードのパターンに応じて供給された予測フィルタ係数と、第2のブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該第2のブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和が演算され、その演算により得られた結果が出力される。その際、予測フィルタは、パターン毎に、最終的に出力される結果(上述した積和の演算の結果)が、画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の符号化装置の一実施の形態の構成例を示している。この例では、画素の1/9間引きにより、画像を圧縮する画像圧縮装置の構成例が示されている。
【0023】
この図において、ブロック化回路1(ブロック化手段、第1のブロック化手段)は、シリアルデータとして入力される画像データをブロック化する処理を行うようになされている。プリフィルタ回路2(演算手段、第1の演算手段)は、ブロック化された画像データを32種類のクラスに分類するとともに、プリフィルタ係数生成回路3(係数生成手段,第1の係数生成手段)から供給されるプリフィルタ係数と画像データとの間で積和演算を行い、得られたデータをコード化回路4(付加手段、送信手段)に出力する。
【0024】
付加コード生成回路5(付加コード生成手段)は、ブロック化された画像データの中心画素と、その周囲の4画素の間で所定の演算を行い、得られた付加コードをコード化回路4に対して出力する。
【0025】
コード化回路4は、プリフィルタ回路2から出力されるデータを上位4ビットとし、また、付加コード生成回路5から出力されるデータを下位4ビットとして、連接し、1個のデータ(8ビットデータ)として出力するようになされている。
【0026】
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0027】
いま、図2に示すような画像データがブロック化回路1に対して入力されたとする。即ち、ライン#1乃至#6に示すような順序で、1ラインずつ画像データが入力されたとすると、ブロック化回路1は、このような入力データを内蔵されているメモリに記憶させ、所定量のデータが記憶されたところで、図中破線で示すようなブロック@1乃至@6を形成し、各ブロックをプリフィルタ回路2に対して順に出力する。
【0028】
なお、図2では説明を簡単にするために、画素の数を減らしてあるが、実際の画像は、例えば、縦横それぞれ数百乃至数千ドット程度の画素により構成されている。
【0029】
プリフィルタ回路2は、図3に示すような構成とされている。この図において、クラス分類回路2aは、入力された9画素のデータのうち図4に示す5画素に注目し、その5画素のパターンに応じて入力データを32種類のクラスに分類し、そのクラスを示す値を出力する。
【0030】
いま、図2に示す破線で囲まれた領域内の9画素を、左上から順にx0乃至x8とする。このようなブロックが入力されると、クラス分類回路2aは、画素x4を中心として、その上下左右の画素(x1,x3,x5,x7)に注目して、その5つの画素をそのパターンに応じて32個のクラスに分類する。
【0031】
図5は、クラス分類処理の一例を説明するフローチャートである。この処理が実行されると、ステップS1では、一次元配列x[]の第0番目乃至第4番目に、画素x1,x3,x4,x5,x7の画素値が、それぞれ格納される。
【0032】
ステップS2では、x1,x3,x4,x5,x7(以下、代表画素という)の内で最大の値が変数maxに代入される。続くステップS3では、代表画素の内で最小の値が変数minに代入される。そして、ステップS4では、(max−min+1)の値が、変数drに代入される。
【0033】
ステップS5では、変数drの値が1であるか否かが判定される。その結果、変数drの値が1である(YES)と判定された場合には、ステップS6に進み、変数iに0が代入された後、処理を終了する(エンド)。また、変数drの値が1ではない(NO)と判定された場合には、ステップS7に進む。
【0034】
ステップS7では、変数jが0に初期設定され、ステップS8に進む。ステップS8では、以下に示す式で得られた値が変数wに代入される。なお、wは実数であり、浮動小数点により計算される。
【0035】
2(x[j]−min+0.5)/dr ・・・(3)
【0036】
次のステップS9では、ステップS8で計算された変数wの値が0よりも小さいか否かが判定される。その結果、変数wの値が0よりも小さい(w<0:YES)と判定された場合は、ステップS10に進み、配列z[j]に0が代入され、ステップS14に進む。また、変数wの値が0以上である(w≧0:NO)と判定された場合には、ステップS11に進む。ステップS11では、変数wの値が、1よりも大きいか否かが判定され、その結果、変数wの値が1よりも大きい(w>1:YES)と判定された場合には、ステップS12に進み、配列z[j]に値1が代入される。また、ステップS11において、変数wの値が1以下である(w≦1:NO)と判定された場合には、ステップS13に進み、変数wの値の小数点以下を切り捨てた値(整数値)が代入される。
【0037】
そして、ステップS14では、変数jの値が1だけインクリメントされ、ステップS15に進む。ステップS15では、変数jの値が5よりも小さいか否かが判定される。その結果、変数jの値が5より小さい(j<5:YES)と判定された場合は、ステップS7に戻り、前述と同様の処理が繰り返され、また、変数jの値が5以上である(j≧5:NO)と判定された場合には、ステップS16に進む。
【0038】
ステップS16では、以下に示す式により得られた値が変数iに代入され、処理を終了する(エンド)。
【0039】
【0040】
即ち、配列z[]の第0番目乃至第4番目の要素は、第0ビット(LSB)乃至第4ビット(MSB)として、クラスコードを格納する変数iに代入される。そして、処理を終了する(エンド)。
【0041】
以上のようにして生成されたクラスコードiは、フィルタ回路2b(演算手段、第1の演算手段)に供給される。
【0042】
フィルタ回路2bは、プリフィルタ係数生成回路3に、クラスコードiに対応するプリフィルタ係数を生成させる。そして、フィルタ回路2bは、得られたプリフィルタ係数を用いて、ブロック化回路1より出力される画素データに対して、フィルタ処理を施す。即ち、フィルタ回路2bは、図6に示すように、9個の画素x0乃至x8の画素値に対して、プリフィルタ係数生成回路3から供給されたプリフィルタ係数ai0乃至ai8を乗算し、プリフィルタ後の画素値y4を得る。なお、以上の演算は、以下のように表すことができる。ここで、iはクラスコードである。なお、プリフィルタ係数は、プリフィルタ係数生成回路3にとっての入力信号であるデコード画像(例えば後述する図8の非ブロック化回路24から出力されるデコード画像)と、理想的には再生画像として希望される希望信号である原画像(例えばブロック化回路1に入力される原画像)との間で最小2乗法を計算することにより生成される。
【0043】
【0044】
このようにして得られた画素値y4は、コード化回路4に供給される。
【0045】
ブロック化回路1から出力されたデータは、付加コード生成回路5に対しても供給される。図7は、付加コード生成回路5において実行される処理の一例を説明するフローチャートである。
【0046】
この処理が実行されると、ステップS20において、一次元配列x[]の第0番目乃至第3番目に、画素x1,x3,x5,x7の画素値が代入される。そして、ステップS21では、変数jが0に初期設定される。
【0047】
続くステップS22では、配列x[]の第j番目の要素(x[j])から中心画素x4の値を減算し、更に値16を減算して得られた値が、変数wに代入される。
【0048】
そして、ステップS23では、ステップS22で得られたwの値が0よりも大きいか否かが判定される。その結果、変数wの値が0よりも大きい(w>0:YES)と判定された場合には、ステップS24に進む。また、逆に、変数wの値が0以下である(w≦0:NO)と判定された場合には、ステップS25に進む。
【0049】
ステップS24では、一次元配列k[]の第j番目(k[j])に1が代入され、また、ステップS25では、一次元配列k[]の第j番目(k[j])に0が代入される。そして、ステップS26に進むことになる。
【0050】
従って、画素x1(または、x3,x5,x7)の画素値が中心画素x4の画素値に値16を加算した値よりも大きい場合(x1>x4+16)には、配列k[]に1が代入され、また、画素x1(または、x3,x5,x7)の画素値が中心画素x4の画素値に値16を加算した値以下である場合(x1≦x4+16)には、配列k[]に0が代入されることになる。即ち、中心画素とその周辺の画素の画素値の大小関係に応じて1または0とされる付加コード(非線形コード)が生成されることになる。
【0051】
ステップS26では、変数jの値が1だけインクリメントされ、ステップS27に進む。ステップS27では、変数jの値が、4よりも小さいか否かが判定される。その結果、変数jの値が4より小さい(j<4:YES)と判定された場合は、ステップS22に戻り、前述の場合と同様の処理が繰り返される。また、変数jの値が4以上である(j≧4:NO)と判定された場合には処理を終了する(エンド)。
【0052】
以上の処理により得られた付加コードは、コード化回路4に供給される。
【0053】
コード化回路4は、プリフィルタ回路2から供給された画素値y4と、付加コード生成回路5から供給された付加コードに対して所定の演算を施し、得られたデータを圧縮画像データとして出力する。即ち、コード化回路4は、以下に示す演算を実行する。
【0054】
【0055】
なお、d12は出力データを示している。また、&は論理積を示し、|は論理和を示している。更に、( ,,,)は、連接を表している。即ち、(a,b)の場合では、変数aが上位ビット、変数bが下位ビットとして、1まとめのデータとされることを示している。
【0056】
このような演算によれば、最初の()内の演算により、画素値y4の上位4ビットが抽出され(240は、2進法では11110000である)、次の()内の演算により、付加コードが4ビットのデータに変換される。そして、これらの()の論理和を演算することにより、上位4ビットと下位4ビットとが重畳されることになる。
【0057】
以上のような画像圧縮装置によれば、中心画素とその周囲の画素の画素値の大小関係に応じて生成された付加コードを含む圧縮データを生成することが可能となる。
【0058】
図8は、以上のような画像圧縮装置により生成された圧縮データを伸長するための画像伸長装置の構成例を示す図である。
【0059】
この図に示すように、画像伸長装置は、ブロック化回路20(ブロック化回路、第1のブロック化回路、受信手段)、デコード回路21(分離抽出手段)、予測フィルタ回路22(演算手段、第2の演算手段)、予測フィルタ係数生成回路23(係数生成手段、第2の係数生成手段)、および、非ブロック化回路24(出力手段)により構成されている。
【0060】
ブロック化回路20は、入力されたデータをブロック化するようになされている。デコード回路21は、ブロック化回路20によりブロック化されたデータに対してデコード処理を施す。予測フィルタ係数生成回路23は、予測フィルタ回路22に対して予測フィルタ係数を供給する。予測フィルタ回路22は、予測フィルタ係数回路23から供給される係数に応じて、デコード回路21から出力されるデータに対してフィルタリング処理を施す。非ブロック化回路24は、予測フィルタ回路22からの出力信号をもとの画像信号(シリアル信号)に変換するようになされている。
【0061】
なお、予測フィルタ係数生成回路23が生成する係数は、その入力信号であるデコード画像(例えば後述する図8の非ブロック化回路24から出力されるデコード画像)と、理想的には再生画像として希望される希望信号である原画像(例えばブロック化回路1に入力される原画像)との間で最小2乗法を演算することにより決定される。
【0062】
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0063】
図9は、ブロック化回路20の動作を説明する図である。画像データ(圧縮処理が施されているデータ)は、ライン#1乃至#6に示す順序で、ブロック化回路20に入力される。なお、この図において、破線で示す丸は、圧縮により間引かれた画素を示しており、実線で示す丸は圧縮後に残った画素を示している。
【0064】
ブロック化回路20は、ライン#1乃至#6の順に入力された画素データを図示せぬメモリに記憶させ、所定量のデータが記憶されたところで、ブロック@1乃至@6を構成し、各ブロックのデータをデコード回路21に対して順に出力する。
【0065】
図10は、デコード回路21において実行される処理の一例を示している。この処理が実行されると、ステップS40において、変数jが1に初期設定され、ステップS41に進む。ステップS41では、以下の演算が実行される。即ち、図9に示す圧縮後に残った実線領域内の画素を左上から順に、d0乃至d24とすると、k[j]は、d12を用いて以下のように表すことができる。
【0066】
k[j]=(d12&2j)/2j ・・・(7)
【0067】
ここで、d12は、入力データを示している。また、&は前述のように論理積を示している。例えば、j=0の場合では、d12と1(=20)の論理積が演算され、得られた値が1(=20)で除算され、配列k[0]に代入される。即ち、j=0では、d12の最下位ビットに格納されている付加コードの最下位ビット(k1)が取り出されることになる。j=1,2,3では、最下位ビットから第1乃至第3ビット目の情報(k3,k5,k7)が取り出される。
【0068】
続くステップS42では、変数jの値が1だけインクリメントされ、ステップS43において、変数jの値が4よりも小さいか否かが判定される。その結果、変数jの値が4よりも小さい(YES)と判定された場合は、ステップS41に戻り、前述の場合と同様の処理が繰り返されることになる。また、変数jの値が4以上である(NO)と判定された場合には、ステップS44に進む。
【0069】
以上の繰り返し処理の結果、j=1では、入力データd12からk3が抽出され、以下、j=2ではk5、j=3ではk7が順次抽出され、それぞれ、k[1],k[2],k[3]に格納されることになる。
【0070】
ステップS44では、変数jが0に再設定される。そして、ステップS45に進み、配列kの第j番目の要素(k[j])の値が1であるか否かが判定される。その結果、k[j]が0である(NO)と判定された場合は、ステップS47に進み、配列y’[]の第j番目(y’[j])に、0が代入された後、ステップS48に進む。一方、k[j]=1である(YES)と判定された場合には、ステップS46に進み、以下の演算が実行される。
【0071】
y’[j]=240&d12−16 ・・・(8)
【0072】
即ち、入力データd12の上位4ビットには、プリフィルタ通過後の画素値(y4)が格納されているので、d12と240の論理積を演算することにより、y4が抽出され、得られた値に16を加算した値が、配列y’の第j番目(y’[j])に格納される。
【0073】
ステップS48では、変数jの値が1だけインクリメントされ、ステップS49に進み、変数jの値が4よりも小さいか否かが判定される。その結果、変数jの値が4よりも小さい(YES)と判定された場合には、ステップS45に戻り、前述の場合と同様の処理が繰り返される。また、変数jの値が4以上である(NO)と判定された場合には、ステップS50に進む。
【0074】
ステップS50では、以下の処理が実行される。
【0075】
k1=k[0] ・・・(9)
k3=k[1] ・・・(10)
k5=k[2] ・・・(11)
k7=k[3] ・・・(12)
【0076】
即ち、配列kの第0乃至第3番目の要素が、変数k1,k3,k5,k7にそれぞれ代入される。
【0077】
そして、ステップS50の処理が終了すると、ステップS51に進み、以下の式に示す処理が実行される。
【0078】
y1’=y’[0] ・・・(13)
y3’=y’[1] ・・・(14)
y4’=d12 ・・・(15)
y5’=y’[2] ・・・(16)
y7’=y’[3] ・・・(17)
【0079】
即ち、配列y’の第0番目乃至第3番目の要素が、変数y1’,y3’,y5’,y7’にそれぞれ代入されるとともに、入力データd12の値がy4’に代入される。そして、これらの変数に代入された値が、予測フィルタ回路22に出力され、処理を終了する(エンド)。
【0080】
以上の処理により、図11に示すように、入力されたデータd12より、代表画素の値(y1’,y3’,y4’,y5’,y7’)と、付加コード(k1,k3,k5,k7)とを得る。
【0081】
図12は、予測フィルタ回路22の構成例を示している。この図に示すように、予測フィルタ回路22は、クラス分類回路22a(演算手段、第2の演算手段)およびフィルタ回路22b(第2の演算手段、第3の演算手段)により構成されている。クラス分類回路22aは、付加コードと1ブロック分の画素とから、クラスコードを生成して、フィルタ回路22bに供給する。フィルタ回路22bは、クラスコードに対応する係数を、予測フィルタ係数生成回路23に生成させ、入力データとの間で所定の処理を行うことで、元の画素データを再生するようになされている。
【0082】
図13は、クラス分類回路22aが実行する処理の一例を示す図である。この処理が実行されると、ステップS60において、変数maxに、図14に示す、d7,d11,d12,d13,d17の内で、最大の値が選択されて代入される。続くステップS61では、d7,d11,d12,d13,d17の内で、最小の値が選択されて変数minに代入される。
【0083】
ステップS62では、変数drに値(max−min+1)が代入される。そして、ステップS63に進み、変数drの値が1であるか否かが判定される。その結果、変数drの値が1である(YES)と判定された場合には、ステップS66に進む。また、変数drの値が0である(NO)と判定された場合には、ステップS64に進む。
【0084】
ステップS64では、以下の演算が実行される。
【0085】
w=2(d12−min+0.5)/dr ・・・(18)
【0086】
そして、続くステップS65では、ステップS64で得られたwの値が、0よりも小さいか否かが判定される。その結果、wの値が0よりも小さい(YES)と判定された場合は、ステップS66に進み、変数z12に値0が代入され、ステップS70に進む。また、wの値が0以上である(NO)と判定された場合には、ステップS67に進み、変数wの値が1よりも大きいか否かが判定される。その結果、変数wの値が1よりも大きい(YES)と判定された場合には、ステップS68に進み、変数z12に値1が代入され、ステップS70に進む。また、変数wの値が1以下である(NO)と判定された場合には、ステップS69に進み、変数wの値の小数点以下を切り捨てた値(整数値)が変数z12に代入される。
【0087】
ステップS70では、以下の計算が実行される。
【0088】
i=(k7,k5,z12,k3,k1) ・・・(19)
【0089】
なお、ここで、( ,,,,)は、連接を表しており、()内の変数をそれぞれ1ビットとみなして順に結合して形成される2進数が変数iに代入される。そして、以上の演算が終了すると、得られた変数iの値がクラスコードとして出力され、処理を終了する(エンド)。
【0090】
以上のような処理により、クラス分類回路22aがクラスコードiを生成すると、得られたクラスコードiは、フィルタ回路22bに供給される。フィルタ回路22bは、クラスコードiに対応するフィルタ係数を、予測フィルタ係数生成回路23に生成させる。
【0091】
予測フィルタ係数生成回路23は、クラスコードiに対応する予測フィルタ係数係数bij0乃至bij24およびcij1,cij3,cij5,cij7を生成し、フィルタ回路22bに供給する。なお、これらの予測フィルタ係数は、図15に示すように、復号化しようとする部分の代表画素に対応する係数cij1,cij3,cij5,cij7と、25画素からなるブロックのそれぞれの画素に対応する係数bij0乃至bij24から構成されている。
【0092】
フィルタ回路22bは、以上の予測フィルタ係数と、デコード回路21により得られたy1’,y3’,y5’,y7’と、1ブロック分の画素データd0乃至d24より演算を行い、図15に示す、元のデータであるx0’乃至x8’を得る。
【0094】
なお、ここで、iは、前述のようにコードデータであり、0≦i≦31とされている。また、jは、図15に示すように、圧縮画素と、圧縮時に間引いた画素を全て復元するために0≦j≦8とされている。
【0095】
以上のような処理により得られたブロックデータは、非ブロック化回路24に供給されることになる。
【0096】
非ブロック化回路24では、予測フィルタ回路22より出力されたブロックデータ@1乃至@6が、内蔵されているメモリに記憶され、図16に示すように、ライン#1乃至#6の順序で、1ライン毎に順次読み出されて出力される。
【0097】
以上の処理によれば、非線形処理を用いて画像データを圧縮伸長するようにしたので、画像データの非線形成分に起因する情報を捨象することなく、圧縮伸長処理を行うことが可能となるので、画像の劣化を防止することが可能となる。
【0098】
また、以上の実施の形態では、式(1)に対して、付加コードが新たに加えられた次式により、画像の圧縮処理を実行するようにした。
【0099】
【0100】
以上の実施の形態では、付加コードが、画像データの非線形成分を表すようにした。しかしながら、信号に含まれているノイズを除去する場合では、例えば、x1の値がノイズである(x1に含まれるノイズの影響が大きい)か否かを判定し、ノイズでないならば0を、また、ノイズなら1をy1に割り当て、b1をノイズの平均的なレベルにマイナスを付加したものとすれば、効果的に信号に含まれているノイズを低減することも可能である。
【0101】
【発明の効果】
請求項1に記載の符号化装置および請求項2に記載の符号化方法によれば、原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割し、ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて供給されたプリフィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値との積和を演算し、その演算結果に対して、ブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コード(非線形情報)を付加し、その結果得られる情報を圧縮画像として出力するようにしたので、例えば、非線形情報である付加コードを含む情報を効率よく符号化することが可能になる。
【0102】
請求項3に記載の復号化装置および請求項4に記載の復号化方法によれば、原画像を示す画像情報をブロック単位でプリフィルタ係数と積和演算することにより取得された積和演算結果(線形成分)と、当該ブロックの中心画素とその周辺画素との画素値の差分に応じた付加コード(非線形成分)とで構成される圧縮画像を、所定の処理により復号化して出力するようにした。詳細には、圧縮画像が、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割し、ブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとを分離抽出し、分離抽出された積和演算結果と付加コードのパターンに応じて供給された予測フィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算し、その演算により得られた結果を出力するようにした。その結果、非線形成分である付加コードを含む情報を正確に復号化することが可能になる。
【0103】
請求項5に記載の送受信装置および請求項6に記載の送受信方法によれば、次のような処理を実行するようにした。即ち、送信側では、原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割し、ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて供給されたプリフィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値との積和を演算し、その演算結果に対して、ブロックの中心画素と周辺画素との画素値の差分に応じた付加コード(非線形成分)を付加し、その結果得られる情報を圧縮画像として受信側に送信するようにした。また、受信側では、その圧縮画像を受信して、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割し、ブロックの中心画素についての、積和演算結果と、付加コードとを分離抽出し、積和演算結果と付加コードのパターンに応じて供給された予測フィルタ係数と、ブロック内の複数画素の画素値および付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算し、その演算により得られた結果を出力するようにした。その結果、非線形成分である付加コードを含む、例えば、画像などの情報を効率よく符号化することが可能となるとともに、もとの画像情報(原画像)を正確に符号化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の符号化装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すブロック化回路1で実行される処理の一例を説明する図である。
【図3】図1に示すプリフィルタ回路の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図4】中心画素と代表画素を説明する図である。
【図5】図3のクラス分類回路の実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図6】プリフィルタによる演算処理の様子を説明する図である。
【図7】図1に示す付加コード生成回路が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の復号化装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8に示すブロック化回路の実行する処理の様子を説明する図である。
【図10】図8に示すデコード回路が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図11】図8に示すデコード回路が実行する処理の様子を説明する図である。
【図12】図8に示す予測フィルタ回路の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図13】図12に示すクラス分類回路が実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
【図14】図13の処理において対象となる画素の一例を説明する図である。
【図15】予測フィルタ回路において実行される処理の様子を説明する図である。
【図16】図8に示す非ブロック化回路24において実行される処理の様子を説明する図である。
【符号の説明】
1 ブロック化回路, 2 プリフィルタ回路, 2a クラス分類回路, 2b フィルタ回路(演算手段、第1の演算手段), 3 プリフィルタ係数生成回路(係数生成手段、第1の係数生成手段), 4 コード化回路(付加手段、出力手段、送信手段), 5 付加コード生成回路(非線形処理手段), 20 ブロック化回路(受信手段), 21 デコード回路(分離抽出手段), 22 予測フィルタ回路, 22a クラス分類回路(第1の演算手段、第2の演算手段), 22b フィルタ回路(第2の演算手段、第3の演算手段), 23 予測フィルタ係数生成回路(係数生成手段、第2の係数生成手段), 24 非ブロック化回路(出力手段)
Claims (6)
- 原画像を示す画像情報を所定の処理により符号化して出力する符号化装置において、
前記原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化手段と、
前記ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する係数生成手段と、
前記係数生成手段により供給された前記プリフィルタ係数と前記ブロック内の前記複数画素の画素値との積和を演算する演算手段と、
前記ブロックの前記中心画素と前記周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成手段と、
前記演算手段により得られた結果に対して、前記付加コード生成手段により生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加手段とを備え、
前記プリフィルタ係数は、前記パターン毎に、前記圧縮画像を復号化後の情報が前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される
ことを特徴とする符号化装置。 - 原画像を示す画像情報を所定の処理により符号化して出力する符号化方法において、
前記原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化ステップと、
前記ブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する係数生成ステップと、
前記係数生成ステップにより供給された前記プリフィルタ係数と前記ブロック内の前記複数画素の画素値との積和を演算する演算ステップと、
前記ブロックの前記中心画素と前記周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成ステップと、
前記演算ステップにより得られた結果に対して、前記付加コード生成ステップにより生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加ステップとを含み、
前記プリフィルタ係数は、前記パターン毎に、前記圧縮画像を復号化後の情報が前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される
ことを特徴とする符号化方法。 - 原画像を示す画像情報をブロック単位でプリフィルタ係数と積和演算することにより取得された積和演算結果と、当該ブロックの中心画素とその周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードとで構成される圧縮画像を所定の処理により復号化して出力する復号化装置であって、
前記圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化手段と、
前記ブロックの中心画素についての、前記積和演算結果と、前記付加コードとを分離抽出する分離抽出手段と、
前記分離抽出手段から出力される前記積和演算結果と前記付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する係数生成手段と、
前記係数生成手段により得られた予測フィルタ係数と、前記ブロック内の複数画素の画素値および前記付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する演算手段と、
前記演算手段の演算により得られた結果を出力する出力手段と
を備え、
前記予測フィルタ係数は、前記パターン毎に、前記演算手段により得られる結果が、前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される
ことを特徴とする復号化装置。 - 原画像を示す画像情報をブロック単位でプリフィルタ係数と積和演算することにより取得された積和演算結果と、当該ブロックの中心画素とその周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードとで構成される圧縮画像を所定の処理により復号化して出力する復号化方法であって、
前記圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数のブロックに分割するブロック化ステップと、
前記ブロックの中心画素についての、前記積和演算結果と、前記付加コードとを分離抽出する分離抽出ステップと、
前記分離抽出ステップにより得られた前記積和演算結果と前記付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する係数生成ステップと、
前記係数生成ステップにより得られた予測フィルタ係数と、前記ブロック内の複数画素の画素値および前記付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する演算ステップと、
前記演算ステップの演算により得られた結果を出力する出力ステップと
を含み、
前記予測フィルタ係数は、前記パターン毎に、前記演算ステップにより得られる結果が、前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される
ことを特徴とする復号化方法。 - 原画像を示す画像情報を所定の処理により符号化して送信し、受信された情報に対して復号化処理を施してその結果得られる情報を再生する送受信装置において、
送信側は、
前記原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第1のブロックに分割する第1のブロック化手段と、
前記第1のブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する第1の係数生成手段と、
前記第1の係数生成手段により供給された前記プリフィルタ係数と前記第1のブロック内の前記複数画素の画素値との積和を演算する第1の演算手段と、
前記第1のブロックの前記中心画素と前記周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成手段と、
前記第1の演算手段により得られた結果に対して、前記付加コード生成手段により生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加手段と、
付加手段から出力された前記圧縮画像を送信する送信手段とを備え、
前記プリフィルタ係数は、前記パターン毎に、前記圧縮画像を復号化後の情報が前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成され、
受信側は、
前記送信側から送信された前記圧縮画像を受信する受信手段と、
前記圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第2のブロックに分割する第2のブロック化手段と、
前記第2のブロックの中心画素についての、前記積和演算結果と、前記付加コードとを分離抽出する分離抽出手段と、
前記分離抽出手段から出力される前記積和演算結果と前記付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する第2の係数生成手段と、
前記第2の係数生成手段により得られた予測フィルタ係数と、前記第2のブロック内の複数画素の画素値および前記付加コードに応じて生成される当該第2のブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する第2の演算手段と、
前記第2の演算手段の演算により得られた結果を出力する出力手段と
を備え、
前記予測フィルタ係数は、前記パターン毎に、前記第2の演算手段により得られる結果が、前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される
ことを特徴とする送受信装置。 - 原画像を示す画像情報を所定の処理により符号化して送信し、受信された情報に対して復号化処理を施してその結果得られる情報を再生する送受信方法において、
送信側は、
前記原画像を、各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第1のブロックに分割する第1のブロック化ステップと、
前記第1のブロック内の複数画素の画素値のパターンに応じて、プリフィルタ係数を供給する第1の係数生成ステップと、
前記第1の係数生成ステップにより供給された前記プリフィルタ係数と前記第1のブロック内の前記複数画素の画素値との積和を演算する第1の演算ステップと、
前記第1のブロックの前記中心画素と前記周辺画素との画素値の差分に応じた付加コードを生成する付加コード生成ステップと、
前記第1の演算ステップにより得られた結果に対して、前記付加コード生成ステップにより生成された付加コードを付加し、圧縮画像として出力する付加ステップと、
付加ステップから出力された前記圧縮画像を送信する送信ステップとを含み、
前記プリフィルタ係数は、前記パターン毎に、前記圧縮画像を復号化後の情報が前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成され、
受信側は、
前記送信側から送信された前記圧縮画像を受信する受信ステップと、
前記圧縮画像を各々中心画素を含む複数画素からなる複数の第2のブロックに分割する第2のブロック化ステップと、
前記第2のブロックの中心画素についての、前記積和演算結果と、前記付加コードとを分離抽出する分離抽出ステップと、
前記分離抽出ステップから出力される前記積和演算結果と前記付加コードのパターンに応じて予測フィルタ係数を供給する第2の係数生成ステップと、
前記第2の係数生成ステップにより得られた予測フィルタ係数と、前記第2のブロック内の複数画素の画素値および前記付加コードに応じて生成される当該ブロックの中心画素の周辺に位置する周辺画素の画素値との積和を演算する第2の演算ステップと、
前記第2の演算ステップの演算により得られた結果を出力する出力ステップとを含み、
前記予測フィルタ係数は、前記パターン毎に、前記第2の演算ステップにより得られる結果が、前記画像情報に最も近くなるように、最小2乗法を用いて生成される
ことを特徴とする送受信方法。
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