JP4173796B2 - 伝送装置およびトークンフレーム構成方法 - Google Patents
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Description
従来のループ型ネットワークやメトロポリタンネットワークにおいて、伝送路上において非同期通信を行なう場合においては、トポロジがリング状の場合には、リングを一周するまでパケットを消去しない方式や、ポイント・ツー・ポイント通信によって、宛先ノードでいったん伝送路データを全て引き込み、該当パケットを削除し、自ノード発パケットを中継データに多重して伝送する方式がある。
図26の場合においては、ノード100Aにおいて、いずれも領域111aに収まらないデータサイズを持つノード100B宛てデータパケットB2およびノード100C宛てデータパケットC2をアドパケットとして多重しようとするときは、空領域111aにデータパケットを多重することができず、終端部分の空領域111bを使用することになる。即ち、データパケットB2,C2が多重されたトークンフレーム111′においては、空領域がサイズの比較的小さい領域111a,111b′に分断されてしまうことになる。ゆえに、ノード100Bにおいてはアドパケットとして領域111a又は領域111b′よりもデータサイズの大きいものを挿入することができない。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、無駄な帯域の継続的な使用の防止を図るとともに、伝送路遅延の発生を抑制することができるようにした、トークンフレーム構成方法および伝送装置を提供することを目的とする。
[a]第1実施形態の説明
[a−1]ネットワークシステムの概要の説明
まず、第1実施形態にかかる伝送装置が適用されるネットワークシステム1の概要について説明する。
具体的には、端局処理部2CR,R系中継処理部2AR,2BRにより、それぞれ、自身のノード2C,2A,2Bが収容するローカル回線4C,4A,4Bからの送信データパケットを、右回り伝送路3Rを伝送されるトークントレーラに挿入(アド)する一方、右回り伝送路3Rを伝送されるトークントレーラに含まれる自局ノード2C,2A,2B宛てのデータパケットを分岐(ドロップ)するとともに、ローカル回線4C,4A,4Bに出力する。
次に、各ノード2A〜2Cにおけるトークンフレームの送受信態様の概要について説明する。
図2は第1実施形態における各ノード2A〜2Cによるトークンフレームの送受信の一例を示す図である。まず、端局となるノード2Cの端局処理部2CR(図1参照)では、パケットの制御用に生成したトークンパケットTPを先頭に、ノード2C配下のローカル回線4Cからの送信パケットをトークントレーラに挿入(アド)して、これをトークンフレーム5−1として右回り伝送路3Rを介してノード2Aに送信する。
そして、ローカル回線4Cとしてのイーサネット(登録商標)を通じて接続されている映像配信端末4C−1等からのノード2A宛てのデータパケットA1(〔1〕参照)と、ユーザ端末4C−1等からのノード2B宛てのデータパケットB1(〔2〕参照)とを、トークントレーラの先頭部分に挿入して(〔3〕参照)、生成されたトークンパケットと多重し、これをトークンフレーム5−1(〔4〕参照)として、WAN(Wide Area Network)としての右回り伝送路3Rに送信するのである。尚、4C−3はローカル回線4Cを通じて接続されたモニタである。
ついで、ノード2Cからのトークンフレーム5−1をノード2Aで受信すると、自局宛てのデータパケットA1をドロップすることにより(〔3〕参照)、ローカル回線4Aを通じて接続されたモニタ4A−3で映像を再生することができる(〔4〕参照)。又、ノード2Aでは、送信待ち状態であったデータパケットB2,C2をトークンパケットTPの直後に挿入し(〔5〕参照)、トークンフレーム5−2として右回り伝送路3Rへ送信する(〔6〕参照)。
ところで、ノード2Bの中継処理部2BRでは、上述のトークンフレーム5−2を受信するが、このノード2Bの中継処理部2BRでは、受信したトークンフレーム5−2における自局宛てのデータパケットB1,B2をドロップするとともに、ノード2C宛ての送信データパケットC3を、トークンパケットTPの直後(トークントレーラの先頭部分)に挿入して、トークンフレーム5−3として右回り伝送路3Rを介してノード2Cに伝送する。
また、ノード2Aでは、送信待ち状態であった、映像配信端末4A−1等からのデータパケットB2およびユーザ端末4A−2等からのデータパケットC2をトークンパケットTPの直後に挿入し(〔5〕参照)、トークンフレーム5−5として右回り伝送路3Rへ送信する(〔6〕参照)。
すなわち、この図11に示すように、ノード2Cから送信されたマルチキャスト送信用のデータパケットM1は、図11中の太線矢印に従い、トークンフレームを通じて、マルチキャストグループにエントリするノード2A,2Bに配信される。マルチキャストグループの中継点にあたるノード2Aでは、データパケットM1のコピーを行ない、コピーされたパケットをノード2A配下のローカル回線4Aに出力する。そして、マルチキャストグループの終端点にあたるノード2Bでは、このマルチキャストのデータパケットM1を完全にドロップする。尚、マルチキャストグループの中継点か終端点にあたるかは、装置に組み込まれたルーティングプロトコルで伝達される。
図12は第1実施形態における右回り伝送路3Rまたは左回り伝送路3Lで周回するトークンパケットのフォーマットを示す図であり、この図12に示すように、トークンパケット6は、例えば先頭からフラグ領域6a(例えば2バイト),長さ領域6b(例えば2バイト),フォーマット領域6c(例えば1バイト),クラス領域6d(例えば1バイト),送信制御情報領域6e(例えば114バイト),トークンシーケンス領域(TKNSEQ)6f(例えば1バイト),未定義のRSV(reserve)領域6g(例えば1バイト),CRC(Cyclic Redundancy Check)領域6h(例えば2バイト),およびフラグ領域6i(例えば2バイト)により構成されている。
さらに、各宛て先対応領域6e−1〜6e−16により、該当宛て先ノードにおいてQoSに応じた上述の予約制御情報とともに、後続するトークントレーラで伝送されている宛て先ごとの(データパケットの)送信バイト数累計値についても格納できるようになっている。
ノード2A,2Bは、上述のごときトークンフレーム構成機能を有するため、以下に示す本発明にかかる特徴的構成を有する中継処理部2AR,2AL,2BR,2BLをそなえている。尚、以下においては、ノード2Aにおける中継処理部2ARに着目して説明するが、他の中継処理部2AL,2BR,2BLについても、ネットワークシステム1でのそれぞれの配置に応じたほぼ同様の機能をそなえて構成されている。
さらに、トークンパケット解析部22は、自身宛ての分岐するデータパケットが占有する領域を、トークントレーラにデータパケットとして挿入可能な領域として帯域を算出するようになっている。換言すれば、上述のトークントレーラ終端部21からの送信制御情報から、予約調停済み(送信権確保済み)の領域および未予約領域の各バイト数とともに、再利用領域のバイト数を抽出するものである。
具体的には、送信パケット選択制御部23は、上述のトークンパケット解析部22にて抽出された未予約領域のバイト数および自ノード宛て払い出しバイト数とともに、後述のQoSクラスごとのバッファ蓄積監視部27−1〜27−3からのQoSごとの送信待ちデータパケットの量から、ノード2Aから挿入すべきデータパケットについて選択制御するものである。
すなわち、パケットバッファ26−1〜26−3は、QoSクラス判定部25での振り分けに従って、優先順位のついた送信待ちデータパケットを蓄積するものである。即ち、最優先クラスのデータパケットは最優先クラスパケットバッファ26−1に、最優先クラスに次ぐ優先クラスのデータパケットは優先クラスパケットバッファ26−2に、非優先クラスのパケットバッファは非優先クラスパケットバッファ26−3に、それぞれ蓄積される。
また、バッファ蓄積監視部27−1〜27−3は、それぞれ、QoSクラスごとのパケットバッファ26−1〜26−3に蓄積されているデータ量を監視するもので、各バッファ蓄積監視部27−1〜27−3からの監視内容は、上述の送信パケット選択制御部23に対して出力される。
また、受信パケットフィルタ部29は、受信されたトークンフレームにおいて、入力されるトークンフレームにおける自ノード宛てのユニキャストのデータパケットおよび自ノードが最終ノードにあたるマルチキャストのデータパケットについて検出し、カレント受信パケットとしてローカル回線4A側に出力するとともに、残りをWAN側データとしてリレーバッファ部30に出力するものである。換言すれば、受信パケットフィルタ部29においては、自ノード宛てのデータパケットをドロップ(分岐)するようになっている。
また、リレーバッファ30は、受信パケットフィルタ部29からのパケットを一旦蓄積しておくものであり、挿入可能帯域算出部としてのトークンパケット解析部22における解析結果をもとに、中継すべきデータパケットを、フレーム構成部での上記多重処理用にバッファリングする中継バッファとして機能する。
さらに、送信パケット多重部32は、送信パケット選択制御部23にて選択制御された内容をもとに、カレント送信パケット多重部28からのデータパケットおよびリレーバッファ部30からのデータパケットとともに、必要であればダミーデータ生成部31からのダミーデータを多重するものである。
たとえば、前述の図2に示すように、ネットワークシステム1においてデータパケットの伝送が行なわれる場合には、ノード2Cにおいてトークンフレーム5−1を伝送する。このとき、ノード2Cから他のノード2A,2Bに宛てたデータパケットA1,B2は、トークントレーラの先頭部分、換言すればトークンパケットの直後に挿入される。
そして、ノード2Cからのトークンフレームをノード2Aの中継処理部2ARにおいて受信すると(受信ステップ)、この中継処理部2ARの受信パケットフィルタ部29においては、自ノード2A宛てのトークンパケットをドロップし、受信トークンパケットと、ノード2B宛ての中継すべきデータパケットB1をリレーバッファ部30に出力する。尚、受信トークントレーラにおけるデータパケットB1以降の空き領域は、この受信パケットフィルタ部29で破棄する(図16のS1参照)。
また、トークンパケット解析部22においては、上述のごとくドロップした自ノード2A宛てデータパケットの送信バイト数「A1」を、受信トークンパケット6の宛て先対応領域6e−1の領域6eeから抽出する。そして、このドロップしたデータパケットが占有していた領域を、自身のノード2Aからのデータパケットをネットワーク上に挿入する際に使用できるようにして、改めて空領域の帯域を計算する。
その後、送信パケット多重部32においては、挿入(アド)するデータパケットB2,C2はトークンパケットTPの直後となるように多重する(図16のS3)。即ち、トークンパケットTP、挿入するデータパケットB2,C2、および、中継すべきデータパケットB1の順でトークンフレームを構成する。
なお、第1実施形態においては、上述の各ノード2A〜2Cの送信パケット選択制御部23においては、ネットワーク上にアドすべく選択制御するデータパケットと、中継すべきデータパケットとを多重しても、トークントレーラの帯域(1トークン時間での帯域)を越えないように、ネットワークに挿入すべきデータパケットを選択制御するようにしている。
この図15に示す場合においては、ノード2Cにおいてアドするデータパケットのために使用可能なバイト数は、ノード2C用に予約調停済みの帯域(予約済C)と、未予約の帯域(未予約)との和になる。
図17は、中間ノード2A,2Bを構成するトークンパケット解析部22において、受信されたトークンフレームにおけるトークンパケットから、当該ノード2A,2Bにおいて挿入可能なデータパケットの帯域を、品質クラスごとに上位の品質クラスから優先的に算出し、送信パケット選択制御部23において、トークンパケット解析部22での上述の算出結果をもとに、パケットバッファ26−1〜26−3に蓄積されているデータパケットのうちで、優先度の高いものから優先的に選択制御して、トークントレーラの帯域を割り当てる動作例を示す図である。
さらに、この値45から、パケットバッファ26−1から取り出されるデータパケットのバイト数46を引いた値を、優先クラスに対する帯域割り当て前の空き領域47とする。そして、割り当て前の空き領域47に、トークンパケット6の領域6ecから抽出されたQoSクラス1(優先クラス)用に予め送信予約調停済みの割り当て領域のバイト数48を加えた値49が、優先クラスでの使用可能なバイト数となる。
また、制御情報組込部33においては、トークンパケット6の領域6eeの値について、ドロップバイト数42を減算するとともに、各QoSクラスのパケットバッファ26−1〜26−3から取り出されたバイト数56〜58を加算する。
[b]第2実施形態の説明
図18は本発明の第2実施形態にかかるネットワークシステム61を論理的に図示したものである。この図18に示すネットワークシステム61においても、前述の第1実施形態の場合と同様、リングネットワークにより構成されているが、伝送装置として5つのノード62A〜62Eがリング状に接続されるようになっている。
このような構成により、第2実施形態におけるネットワークシステム61においては、例えばこの図18に示すような態様で伝送路63R上のデータパケットの中継処理が行なわれる。
このとき、自ノード宛のデータパケットをドロップ(削除)して、自ノード発のデータパケットをアドする場合、ドロップしたデータパケットの方が、アドするデータパケットより大きい場合には、ダミーデータを書き込むこととなる。このダミーデータの書き込みが、複数ノードで発生すると、有効データパケットがトークントレーラに虫食い状態で格納されることとなる。
たとえば、この図18に示す符号65B′〜65E′は、ノード62BR〜62ERでそれぞれ受信したトークンフレームについて、自ノード62B〜62E宛てのデータパケットをドロップしたものであるが、これらのトークンフレーム65B′〜65E′のように、余剰領域が虫食い状態で生じた場合においても、トークンパケットの直後の位置にデータパケットをアドすることにより、虫食いが最小限に排除されたトークンフレーム65B〜65Eとすることができるのである。
上述の第1,第2実施形態におけるノード2A〜2C(62A〜62E)において、送信パケット選択制御部23において自ノード2A〜2Cからアドする送信待ち状態のデータパケットを選択する際には、それぞれのノード2A〜2Cでネットワーク上にアドすべく選択制御するデータパケットと、中継すべきデータパケットとを多重しても、トークントレーラの帯域(1トークン時間での帯域)を越えないように、ネットワークに挿入すべきデータパケットを選択制御するようにしている。
そして、このノード72A〜72Dは、前述の各実施形態の場合と同様に伝送路73R,73Lによって接続されて、端局としてのノード72Aは端局処理部72AR,72ALをそなえ、中間局としてのノード72B〜72Dはそれぞれ中継処理部72BR〜72DR,72BL〜72DLをそなえている。
ここで、中継処理部72BRに着目すると、フラグメント処理部34−1〜34−3は、例えば図20に示すように、ノード72D宛てのデータパケット「D」をトークントレーラに挿入する際に、2つのデータパケット「D−1」,「D−2」に分断するとともに、これら分断されたデータパケット「D−1」,「D−2」に、もとのデータパケットに対する相対的な位置をあらわすフレームヘッダ「FH」を個別に付すものである。
図22は、上述の分断されたデータパケットに付されるフレームヘッダ77のフレームフォーマットを示す図である。この図22に示すように、フレームヘッダ77は、例えば1バイトのSFP(Start of Fragment Packet)領域77a,例えば1バイトのEFP(End of Fragment Packet)領域77b,例えば5バイトのFLG_SEQ(Fragment Packet Sequence Number)領域77c,例えば1バイト未定義のRSV(reserve)領域77dおよび受信したデータが正しいかどうかをチェックするための例えば8バイトのFCS(Frame Check Sequence)領域77eにより構成されている。
すなわち、フラグメントパケット78−1に付されるフレームヘッダ77−1のSFP77aには「1」が、EFP77bには「0」が、FLG_SEQ77cには「0」が、それぞれ書き込まれて、フラグメントパケット78−1がデータパケット78の先頭部分であることをあらわす。
なお、データパケット78に続いてデータパケット79についてフラグメント処理を行なう場合には、フラグメント処理部34−1〜34−3においては、FLG_SEQ77cの値としては、リセットすることなく、データパケット78のフラグメントパケット78−1〜78−4に付していた番号に連続した番号を使用する。この番号は例えば「0」〜「31」の間で循環させる。即ち、データパケット79のフラグメントパケット79−1に対するフレームヘッダ77−5のFLG_SEQ77cには「4」を、フラグメントパケット79−2に対するフレームヘッダ77−6のFLG_SEQ77cには「5」を、それぞれ書き込む。これにより、データパケット間での連続性をフラグメントパケットのレベルで保証している。
また、デフラグメント処理部35は、図21に示すように、ヘッダチェック部35aおよびm個のデフラグ用バッファ35b−1〜35b−mからなるデフラグ用バッファ部35bをそなえて構成されている。
これにより、各デフラグ用バッファ35b−1〜35b−mにおいては、SFP=1のヘッダを有するフラグメントパケットが入力されてから、EFP=1のヘッダを有する該当フラグメントパケットが入力されるまではフラグメントパケットを蓄積するとともに、EFP=1のヘッダを有する該当フラグメントパケットが入力された場合にはヘッダチェック部35aからの出力制御により、フラグメントパケットが結合されたもとの形式でデータパケットを出力することができるようになっている。
まず、上述の図20におけるノード72Bの中継処理部72BRのように、フラグメント処理を行なう場合においては、送信パケット選択制御部23においては、トークンパケット解析部22からのトークンパケットの空き領域の帯域についての算出結果をもとに、フラグメント処理を行なう際の十分な帯域が空き領域として存在するかを判断して、このように十分な空き帯域がある場合に、分断されたフラグメントパケットを、先頭部分から順番にフレームヘッダ77(図22参照)を付して挿入していく。
まず、ヘッダチェック部35aにおいて、FLG_SEQに書き込まれた値がエラー値である場合には、当該フラグメントパケットを破棄するとともに、レジスタに状態を書き込む(ステップB1のYESルートからステップB2)。
以降、EFP=1とする該当フラグメントパケットがヘッダチェック部35aに入力されるまで、デフラグ用バッファ35b−1〜35b−mにフラグメントパケットを順次蓄積していく(ステップB12のNOルート,ステップB13の“0”ルートからステップB6)。
その後、EFP=1とするヘッダが付されたフラグメントパケットがヘッダチェック部35aに入力された場合には、そのフラグメントパケットを該当デフラグ用バッファ35b−1〜35b−mに蓄積したのち、そのデフラグ用バッファ35b−1〜35b−mを出力制御することにより、デフラグされた(蓄積されたフラグメントパケットが順序正しく結合された)データパケットとして図示しないローカル回線に出力される(ステップB14)。
[d]その他
上述の各実施形態におけるネットワークシステム1,61,71は、いずれもリングネットワークにより構成されているが、本発明によればこれに限定されるものではなく、右周り伝送路3R,63R,73Rの端局処理部および左回り伝送路3L,63L,73Lの端局処理部としての機能を、異なるノードに設けるようにすれば、例えばリニアネットワーク等のリング以外のトポロジを有するネットワークに適用することも、もちろん可能である。
[e]付記
(付記1) トークンパケットと、該トークンパケットに後続してデータパケットを伝送するためのトークントレーラとからなるトークンフレームがネットワーク上を伝送されることにより、該ネットワークをなす複数の伝送装置が相互に通信を行なうネットワークシステムにおける各伝送装置のトークンフレーム構成方法であって、
該トークンパケット、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理することにより、当該伝送装置から伝送すべきトークンフレームを構成するフレーム構成ステップと、
該フレーム構成ステップにて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該ネットワークに挿入すべきデータパケットと、中継すべきデータパケットとについてのデータ量の累計値を、送信宛て先毎に書き込む累計値書込ステップと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、トークンフレーム構成方法。
該受信ステップにて受信されたトークンフレームにおけるトークンパケットの内容から、当該伝送装置から該ネットワーク上に挿入するデータパケットとして該トークントレーラに挿入可能な領域についての帯域を算出する挿入可能帯域算出ステップと、
該挿入可能帯域算出ステップにおける算出結果をもとに、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットを選択制御する選択制御ステップとをそなえ、
該フレーム構成ステップにおいては、該トークンパケット、該選択制御ステップで選択制御されたデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理することにより、当該伝送装置から伝送すべきトークンフレームを構成し、
該累計値書込ステップにおいては、該挿入可能帯域算出ステップでの算出結果および選択制御ステップにおいて該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットの選択制御の結果をもとにして、該フレーム構成ステップにて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該累計値を、送信宛て先毎に書き込むことを特徴とする、付記1記載のトークンフレーム構成方法。
(付記4) 該フレーム構成ステップにおいて、該トークンフレームを構成するにあたり、
該挿入可能帯域算出ステップにおける算出結果をもとに、上記中継すべきデータパケットを上記多重処理用にバッファリングする一方、
該トークントレーラにおける余剰帯域については、ダミーデータを用いて上記多重処理を行なうことを
特徴とする、付記3記載のトークンフレーム構成方法。
該選択制御ステップにおいて、該挿入可能帯域算出ステップにおける上記算出結果をもとに、該フレーム構成ステップで上記多重処理するための、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットを、品質クラスの上位のものから優先的に選択制御することを特徴とする、付記2記載のトークングレーム構成方法。
(付記7) 該選択制御ステップにおいては、選択された該ネットワークに挿入すべきデータパケットと該中継すべきデータパケットとを多重すると該トークンフレームの帯域を越える場合には、上記多重した場合に該トークンフレームに収まる帯域となるように、該選択制御したデータパケットについてフラグメント処理を行なうことを特徴とする、付記2記載のトークンフレーム構成方法。
(付記9) トークンパケットと、該トークンパケットに後続してデータパケットを伝送するためのトークントレーラとからなるトークンフレームがネットワーク上を伝送されて該ネットワークをなす複数の伝送装置が相互に通信を行なうネットワークシステムにおける伝送装置であって、
該トークンパケット、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理することにより、当該伝送装置から伝送すべきトークンフレームを構成するフレーム構成部と、
該フレーム構成部にて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該ネットワークに挿入すべきデータパケットと、中継すべきデータパケットとについてのデータ量の累計値を、送信宛て先毎に書き込む累計値書込部と、
をそなえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。
該受信部にて受信されたトークンフレームにおけるトークンパケットの内容から、該ネットワーク上に挿入するデータパケットとして該トークントレーラに挿入可能な領域についての帯域を算出する挿入可能帯域算出部と、
該挿入可能帯域算出部における算出結果をもとに、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットを選択制御する選択制御部とをそなえ、
該フレーム構成部が、該トークンパケット、該選択制御部で選択制御されたデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理するように構成され、
かつ、該累計値書込部が、該挿入可能帯域算出部での算出結果および選択制御部における上記選択制御の結果をもとにして、該フレーム構成部にて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該累計値を、送信宛て先毎に書き込むように
構成されたことを特徴とする、付記9記載の伝送装置。
(付記12) 該挿入可能帯域算出部における解析結果をもとに、上記中継すべきデータパケットを、該フレーム構成部での上記多重処理用にバッファリングする中継バッファと、
該トークントレーラにおける余剰帯域用にダミーデータを生成するダミーデータ生成部とをそなえ、
該トークン構成部が、該累計値書込部からのトークンパケット、該選択制御部にて選択制御されたデータパケット、および該中継バッファでバッファリングされているデータパケットの順序でトークンフレームを構成する一方、該余剰帯域についてはダミーデータ生成部からのダミーデータを挿入するように構成されたことを
特徴とする、付記11記載の伝送装置。
該挿入可能帯域算出部が、該受信部にて受信されたトークンフレームにおけるトークンパケットから、当該伝送装置において挿入可能なデータパケットの帯域を、品質クラスごとに上位の品質クラスから優先的に算出するように構成され、
かつ、該選択制御部が、該挿入可能帯域算出部における上記算出結果をもとに、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットを、品質クラスの上位のものから優先的に選択制御すべく構成されたことを特徴とする、付記10記載の伝送装置。
(付記15) 該選択制御部においては、該ネットワークに挿入すべきデータパケットと該中継すべきデータパケットとを多重した場合に、該トークンフレームの帯域を越える場合には、上記多重した場合に該トークンフレームに収まる帯域となるように、該選択制御したデータパケットについてフラグメント処理を行なうフラグメント処理部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記10記載の伝送装置。
2A〜2C,62A〜62E,72A〜72E,100A〜100C ノード(伝送装置)
2AR,2AL,2BR,2BL,62BR〜62ER,62BL〜62EL,72BR〜72DR,72BL〜72DL 中継処理部
2CR,2CL,62AR,62AL,72AR,72AL 端局処理部
3R,63R,73R 右回り伝送路
3L,63L,73L 左回り伝送路
4A〜4C ローカル回線
4A−1,4C−1 映像配信端末
4A−2,4B−1,4C−2 ユーザ端末
4A−3,4B−2 モニタ
5−1〜5−6,65A〜65E,65B′,65E′,65−1〜65−4,75−1〜75−3 トークンフレーム
5V,5V−1 空き領域
6 トークンパケット
6a フラグ領域
6b 長さ領域
6c フォーマット領域
6d クラス領域
6e 送信制御情報領域
6e−1〜6e−16 宛て先対応領域
6e−17 未予約領域
6ea ノード番号の領域
6eb〜6ed 予約制御情報を記憶する領域
6ee 送信バイトの累計値を記憶する領域
6ea−1 NAI
6ea−2 DPL領域
6ea−3 ノードID領域
6f トークンシーケンス領域
6g RSV領域
6h CRC領域
6i フラグ領域
21 トークンパケット終端部
22 トークンパケット解析部
23 送信パケット選択制御部
24 トークンパケット生成部
25 QoSクラス判定部
26−1〜26−3 パケットバッファ
27−1〜27−3 蓄積監視部
28 カレント送信パケット多重部
29 受信パケットフィルタ部
30 リレーバッファ部
31 ダミーデータ生成部
32 送信パケット多重部
33 制御情報組込部
34−1〜34−3 フラグメント制御部
35 デフラグメント処理部
35a ヘッダチェック部
35b デフラグ用バッファ部
35b−1〜35b−m デフラグ用バッファ
41 未予約領域
42 ドロップバイト数
43 最優先クラスに対する帯域割り当て前の空き領域
44 QoSクラス0用の送信予約調停済みの割り当て領域のバイト数
45 最優先クラスで使用可能なバイト数
46 パケットバッファ26−1から取り出されるデータパケットのバイト数
47 優先クラスに対する帯域割り当て前の空き領域
48 QoSクラス1用に予め送信予約調停済みの割り当て領域のバイト数
49 優先クラスでの使用可能なバイト数
50 パケットバッファ26−2から取り出されるデータパケットのバイト数
51 優先クラスに対する帯域割り当て前の空き領域
52 QoSクラス2用に予め送信予約調停済みの割り当て領域のバイト数
53 非優先クラスでの使用可能なバイト数
54 パケットバッファ26−3から取り出されるデータパケットのバイト数
55 最終的な当該トークントレーラにおける空き領域の帯域
56〜58 パケットバッファ26−1〜26−3から取り出されたバイト数
76−1〜76−3 領域
77,77−1〜77−6 フレームヘッダ
77a SFP領域
77b EFP領域
77c FLG_SEQ領域
77d RSV領域
77e FCS領域
78,79 データパケット
78−1〜78−4,79−1,79−2 フラグメントパケット
100 リングネットワーク
111,111′ トークンフレーム
111a,111b,111b′ 領域
Claims (5)
- トークンパケットと、該トークンパケットに後続してデータパケットを伝送するためのトークントレーラとからなるトークンフレームがネットワーク上を伝送されて該ネットワークをなす複数の伝送装置が相互に通信を行なうネットワークシステムにおける伝送装置であって、
該トークンパケット、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理することにより、当該伝送装置から伝送すべきトークンフレームを構成するフレーム構成部と、
該フレーム構成部にて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該ネットワークに挿入すべきデータパケットと、中継すべきデータパケットとについてのデータ量の累計値を、送信宛て先毎に書き込む累計値書込部と、
をそなえて構成されたことを特徴とする、伝送装置。 - 該ネットワーク上の他の伝送装置において構成されたトークンフレームを受信する受信部と、
該受信部にて受信されたトークンフレームにおけるトークンパケットの内容から、該ネットワーク上に挿入するデータパケットとして該トークントレーラに挿入可能な領域についての帯域を算出する挿入可能帯域算出部と、
該挿入可能帯域算出部における算出結果をもとに、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットを選択制御する選択制御部とをそなえ、
該フレーム構成部が、該トークンパケット、該選択制御部で選択制御されたデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理するように構成され、
かつ、該累計値書込部が、該挿入可能帯域算出部での算出結果および選択制御部における上記選択制御の結果をもとにして、該フレーム構成部で構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該累計値を、送信宛て先毎に該トークンパケットに書き込むように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の伝送装置。 - 該選択制御部においては、該ネットワークに挿入すべきデータパケットと該中継すべきデータパケットとを多重した場合に、該トークンフレームの帯域を越える場合には、上記多重した場合に該トークンフレームに収まる帯域となるように、該選択制御したデータパケットについてフラグメント処理を行なうフラグメント処理部をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の伝送装置。
- トークンパケットと、該トークンパケットに後続してデータパケットを伝送するためのトークントレーラとからなるトークンフレームがネットワーク上を伝送されることにより、該ネットワークをなす複数の伝送装置が相互に通信を行なうネットワークシステムにおける各伝送装置のトークンフレーム構成方法であって、
該トークンパケット、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理することにより、当該伝送装置から伝送すべきトークンフレームを構成するフレーム構成ステップと、
該フレーム構成ステップにて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該ネットワークに挿入すべきデータパケットと、中継すべきデータパケットとについてのデータ量の累計値を、送信宛て先毎に書き込む累計値書込ステップと、
をそなえて構成されたことを特徴とする、トークンフレーム構成方法。 - 該ネットワーク上の他の伝送装置で構成されたトークンフレームを受信する受信ステップと、
該受信ステップにて受信されたトークンフレームにおけるトークンパケットの内容から、当該伝送装置から該ネットワーク上に挿入するデータパケットとして該トークントレーラに挿入可能な領域についての帯域を算出する挿入可能帯域算出ステップと、
該挿入可能帯域算出ステップにおける算出結果をもとに、該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットを選択制御する選択制御ステップとをそなえ、
該フレーム構成ステップにおいては、該トークンパケット、該選択制御ステップで選択制御されたデータパケット、および、該中継すべきデータパケットの順で多重処理することにより、当該伝送装置から伝送すべきトークンフレームを構成し、
該累計値書込ステップにおいては、該挿入可能帯域算出ステップでの算出結果および選択制御ステップにおいて該ネットワーク上に挿入すべきデータパケットの選択制御の結果をもとにして、該フレーム構成ステップにて構成されたトークンフレームをなすトークンパケットに、該累計値を、送信宛て先毎に書き込むことを特徴とする、請求項4記載のトークンフレーム構成方法。
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