JP2008205568A - フィールド機器制御システム及びフィールド機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】IPネットワークを用いたフィールド機器制御システムにおいて、ネットワーク帯域の利用効率の向上及びトラフィック制御の負荷の軽減を図ると共に、鍵管理に必要なコストの増大を抑制する。
【解決手段】IPネットワークに接続された複数のフィールド機器を制御するフィールド機器制御システムであって、前記複数のフィールド機器の各々には、所定のパケット送信経路に従ったIPパケット送信先のフィールド機器が予め設定されており、前記フィールド機器の各々は、他のフィールド機器から受信したIPパケットに、自身で処理すべきでない転送データが含まれていた場合、当該転送データと自身の送信データとを1つのIPパケットとして前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する。
【選択図】図2
【解決手段】IPネットワークに接続された複数のフィールド機器を制御するフィールド機器制御システムであって、前記複数のフィールド機器の各々には、所定のパケット送信経路に従ったIPパケット送信先のフィールド機器が予め設定されており、前記フィールド機器の各々は、他のフィールド機器から受信したIPパケットに、自身で処理すべきでない転送データが含まれていた場合、当該転送データと自身の送信データとを1つのIPパケットとして前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する。
【選択図】図2
Description
本発明は、IPネットワークに接続された複数のフィールド機器を制御するフィールド機器制御システム及びIPネットワークに接続されたフィールド機器に関する。
例えば、下記非特許文献1には、プラント設備に設置された各種フィールド機器(例えば、差圧伝送器や流量計、圧力計、温度計、バルブポジショナ等)や中央制御装置等を、
フィールドバスFF(FOUNDATION Fieldbus)-H1を用いたデジタル通信ネットワークによって接続することで、プラントオートメーションシステムを構築する技術が開示されている。このフィールドバスFF-H1とは、産業オートメーション用のローカルエリアネットワーク(LAN)の1つである。なお、「FOUNDATION」はフィールドバス協会の商標である。
フィールドバスFF(FOUNDATION Fieldbus)-H1を用いたデジタル通信ネットワークによって接続することで、プラントオートメーションシステムを構築する技術が開示されている。このフィールドバスFF-H1とは、産業オートメーション用のローカルエリアネットワーク(LAN)の1つである。なお、「FOUNDATION」はフィールドバス協会の商標である。
図8に示すように、このフィールドバスFF-H1を使用したフィールド機器制御システムは、HMI(Human Machine interfase)である操作監視装置100と、各種制御アルゴリズムを実行するコントローラ101と、操作監視装置100、コントローラ101、ホストI/F103及び104を接続する制御ネットワーク102と、ホストI/F103に接続され、フィールドバスFF-H1によるネットワーク単位であるセグメントAを構成する複数の各種フィールド機器Da1〜Danと、上記セグメントAと制御ネットワーク102間のインタフェース機能を有するホストI/F103と、ホストI/F104に接続され、フィールドバスFF-H1によるネットワーク単位であるセグメントBを構成する複数の各種フィールド機器Db1〜Dbnと、上記セグメントBと制御ネットワーク102間のインタフェース機能を有するホストI/F104とから構成されている。
一方、図9は、フィールドバスFF-H1をIP(Internet Protocol)化した場合のフィールド機器制御システムの構成例を示している。この図9に示すように、フィールドバスFF-H1をIP化した場合、IPネットワーク105によって、操作監視装置100、コントローラ101、フィールド機器Da1〜Dan及びDb1〜Dbn等の全ての機器が同一階層のネットワークに接続される。これにより、フィールドバスFF-H1を使用した場合と比べて、非常に多くのフィールド機器、その他のノードが同一階層のネットワーク上に置かれることになる。
図10は、IPネットワークを用いた場合のフィールド機器制御システムにおけるフィールド機器の内部構成ブロック図である。図10では説明の簡略化のため、フィールド機器Da1〜Da4までを例示し、フィールド機器Da2を代表的に用いて説明する。また、ここではIP技術としてTCP(Transmission Control Protocol)/IPの利用を想定している。この図10に示すように、フィールド機器Da2は、データ送受信部200、データ入力部201、アプリケーション処理部202、第1の出力先設定部203、第2の出力先設定部204、第1のデータ出力部205、第2のデータ出力部206、第1の送信宛先設定部207及び第2の送信宛先設定部208を備えている。
ここで、フィールド機器Da1からIPネットワーク105を介してフィールド機器Da2のデータ送受信部200にIPパケットが送信された場合を想定する。なお、このIPパケットは、他のフィールド機器から送信されたものでも良いし、操作監視装置100やコントローラ101等のノードから送信されたものでも良い。
データ送受信部200は、物理層、データリンク層、IPに準拠したネットワーク層、TCP/UDP(User Datagram Protocol)に準拠したトランスポート層の各層に対応するデータ処理機能を有しており、フィールド機器Da1から受信したIPパケットに所定のデータ処理を施した後、データ入力部201に出力する。具体的には、データ送受信部200は、受信したIPパケットからデータリンク層に対応するヘッダ、IPヘッダ、TCP/UDPヘッダを除去し、残ったデータ(アプリケーション層で処理可能なデータ)をデータ入力部201に出力する。
データ入力部201は、上記のデータ送受信部200から送られるデータを入力データとしてアプリケーション処理部202に出力する。アプリケーション処理部202は、フィールド機器のアプリケーション層に対応するデータ処理機能を有しており、上記の入力データに所定のデータ処理を行って得られる第1の出力データを第1のデータ出力部205に出力し、第2の出力データを第2のデータ出力部206に出力する。
第1の出力先設定部203は、第1の出力データの出力先を示す出力先データを第1のデータ出力部205に出力する。ここで、出力先データとして、タグ名等のフィールド機器アプリケーションで用いられる識別コードを使用する。なお、ここでは第1の出力データの出力先としてフィールド機器Da3が設定されているものとする。第2の出力先設定部204は、第2の出力データの出力先を示す出力先データを第2のデータ出力部206に出力する。なお、ここでは第2の出力データの出力先としてフィールド機器Da4が設定されているものとする。
第1のデータ出力部205は、第1の出力データに第1の出力先設定部203が設定した出力先データを結合して第1の送信宛先設定部207に出力する。第2のデータ出力部206は、第2の出力データに第2の出力先設定部204が設定した出力先データを結合して第2の送信宛先設定部208に出力する。第1の送信宛先設定部207は、第1の出力データに結合された出力先データから実際のネットワーク上の送信宛先を判断し、当該送信宛先を示す送信宛先データを第1の出力データに結合してデータ送受信部200に出力する。ここで、送信宛先データは、フィールド機器等のネットワーク上のノードを識別するためのホスト名やIPアドレスである。同様に、第2の送信宛先設定部208は、第2の出力データに実際のネットワーク上の送信宛先を示す送信宛先データを結合してデータ送受信部200に出力する。
データ送受信部200は、第1の出力データにTCP/UDPヘッダ、IPヘッダ、データリンク層に対応するヘッダを付加してIPパケット化し、第1の送信IPパケットとしてフィールド機器Da3に送信する。また、同様に、データ送受信部200は、第2の出力データをパケット化し、第2の送信IPパケットとしてフィールド機器Da4に送信する。以上のような動作が、制御周期毎に各フィールド機器において繰り返されることになる。
http://www.yokogawa.co.jp/fbs/pdf/fbs-ti38k02a01-01-001-ja.pdf
http://www.yokogawa.co.jp/fbs/pdf/fbs-ti38k02a01-01-001-ja.pdf
上記のようなIPネットワークを用いた場合のフィールド機器制御システムでは、以下のような問題が生じる。
(1)各フィールド機器が制御周期毎に扱う制御データ(アプリケーション処理部202の入出力データ)は、その多くが数バイトのデータサイズである。一方、それらの制御データをIPネットワーク上で送受信する際には、IPパケット化のために図11に示すような100バイト以上のオーバーヘッド情報を必要とする。すなわち、ネットワーク帯域の利用効率が悪くなる。
(1)各フィールド機器が制御周期毎に扱う制御データ(アプリケーション処理部202の入出力データ)は、その多くが数バイトのデータサイズである。一方、それらの制御データをIPネットワーク上で送受信する際には、IPパケット化のために図11に示すような100バイト以上のオーバーヘッド情報を必要とする。すなわち、ネットワーク帯域の利用効率が悪くなる。
(2)一般的にフィールド機器制御システムでは、上記の制御データが所定時間内に送信宛先の機器に到達すること(以下ではこれをリアルタイム性と呼ぶ)を保証しなければならない。IPネットワークによってリアルタイム性を実現するためには、優先制御や通信スケジュール調整等が必要となり、これらのトラフィック制御は通常パケット単位で処理される。従って、IPネットワーク上に存在する大量のフィールド機器が相互に通信する場合、データサイズの小さいパケットが大量に発生することになり、リアルタイム性を確保するためのトラフィック制御の負荷が増大する。
(3)IP化したフィールドネットワークにとってセキュリティは不可欠である。通常、セキュリティを実現するためには、送信元機器と宛先機器の組み合わせ毎にセキュリティ用の鍵を用意する必要がある。さらに、鍵管理そのものにもセキュリティを確保する必要があり、鍵管理のためのコストが必要である。図12に示すように、フィールド機器数の増大に伴い、送信元機器と宛先機器の組み合わせがフィールド機器数の増大以上に急激に壮大する可能性があり、鍵管理に必要なコストが増大する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、IPネットワークを用いたフィールド機器制御システムにおいて、ネットワーク帯域の利用効率の向上及びトラフィック制御の負荷の軽減を図ると共に、鍵管理に必要なコストの増大を抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、フィールド機器制御システムに係る第1の解決手段として、IPネットワークに接続された複数のフィールド機器を制御するフィールド機器制御システムであって、前記複数のフィールド機器の各々には、所定のパケット送信経路に従ったIPパケット送信先のフィールド機器が予め設定されており、前記フィールド機器の各々は、他のフィールド機器から受信したIPパケットに、自身で処理すべきでない転送データが含まれていた場合、当該転送データと自身の送信データとを1つのIPパケットとして前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信することを特徴とする。
また、本発明では、フィールド機器制御システムに係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記フィールド機器の各々は、他のフィールド機器から受信したIPパケットに含まれるデータを、前記転送データと、自身で処理すべき自機器用データとに分離するデータ分離手段と、自身の送信データに、当該送信データを処理すべきフィールド機器を示す処理先データを結合するデータ結合手段と、前記データ分離手段によって分離された転送データと、前記データ結合手段によって処理先データが結合された送信データと、前記IPパケット送信先のフィールド機器を示すIPパケット送信先データとを結合して送信用結合データを作成するデータ作成手段と、前記送信用結合データをIPパケット化して前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する一方、前記他のフィールド機器から受信したIPパケットからヘッダ部分及びIPパケット送信先データを除去して残ったデータを前記データ分離手段に出力するデータ送受信手段とを備え、前記データ分離手段は、前記データ送受信手段から入力されるデータに含まれる処理先データに基づいて前記転送データの有無を判断することを特徴とする。
一方、本発明では、フィールド機器に係る解決手段として、IPネットワークに接続されたフィールド機器であって、他のフィールド機器から受信したIPパケットに含まれるデータを、自身で処理すべきでない転送データと、自身で処理すべき自機器用データとに分離するデータ分離手段と、自身の送信データに、当該送信データを処理すべきフィールド機器を示す処理先データを結合するデータ結合手段と、前記データ分離手段によって分離された転送データと、前記データ結合手段によって処理先データが結合された送信データと、予め設定されたIPパケット送信先のフィールド機器を示すIPパケット送信先データとを結合して送信用結合データを作成するデータ作成手段と、前記送信用結合データをIPパケット化して前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する一方、前記他のフィールド機器から受信したIPパケットからヘッダ部分及びIPパケット送信先データを除去して残ったデータを前記データ分離手段に出力するデータ送受信手段とを備え、前記データ分離手段は、前記データ送受信手段から入力されるデータに含まれる処理先データに基づいて前記転送データの有無を判断することを特徴とする。
本発明によれば、IPネットワークを用いたフィールド機器制御システムにおいて、送信元機器と宛先機器の通信の組み合わせを減らすことができ、その結果、セキュリティ用の鍵管理に必要なコストの増大を抑制することが可能である。また、各フィールド機器が制御周期毎に扱う制御データ(送信データ及び転送データ)を可能な限り結合して1つのデータとして扱うので、パケット数を削減することができ、その結果、リアルタイム性を確保するためのトラフィック制御の負荷を軽減できると共に、IPパケットのオーバーヘッド分を減らすことができるので、ネットワーク帯域の利用効率の向上を図ることが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は本実施形態におけるフィールド機器制御システムの構成概略図である。この図1に示すように、本フィールド機器制御システムは、操作監視装置100、コントローラ101、IPネットワーク105及びフィールド機器D1〜Dnから構成されている。これらの内、操作監視装置100、コントローラ101及びIPネットワーク105は、図9と同様なので説明を省略し、以下では本実施形態の特徴部分であるフィールド機器D1〜Dnの内部構成について詳細に説明する。
図2は、本フィールド機器制御システムにおけるフィールド機器D1〜Dnの内部構成ブロック図である。図2では説明の簡略化のため、フィールド機器D1〜D4までを例示し、フィールド機器D2を代表的に用いて説明する。図2に示すように、フィールド機器D2は、データ送受信部(データ送受信手段)10、転送パケット分離部(データ分離手段)11、データ入力部12、アプリケーション処理部13、第1のデータ出力部14、第2のデータ出力部15、第1の出力先設定部16、第2の出力先設定部17、第1のデータ結合部(データ結合手段)18、第2のデータ結合部(データ結合手段)19、送信宛先設定部20及び送信パケット作成部(データ作成手段)21を備えている。
データ送受信部10は、物理層、データリンク層、IPに準拠したネットワーク層、TCP/UDPに準拠したトランスポート層の各層に対応するデータ処理機能を有しており、IPネットワーク105を介して受信したIPパケットに所定のデータ処理を施した後、転送パケット分離部11に出力する。具体的には、データ送受信部10は、受信したIPパケットからデータリンク層に対応するヘッダ、IPヘッダ、TCP/UDPヘッダを除去し、残ったデータ(アプリケーション層で処理可能な制御データ)を転送パケット分離部11に出力する。ここで、制御データとは、実際にアプリケーション処理部13で処理されるデータ(以下処理データと呼ぶ)に、その処理データの出力先機器を示す出力先データ(処理先データ)が結合されたものである。
また、このデータ送受信部10は、以下に述べる送信パケット作成部21から入力される送信用結合データにTCP/UDPヘッダ、IPヘッダ、データリンク層に対応するヘッダを結合してIPパケット化し、IPネットワーク105を介して、送信宛先設定部20によって設定された送信宛先(IPパケット送信先)のフィールド機器に送信する。
転送パケット分離部11は、データ送受信部10から送られる制御データに、転送データが含まれていた場合、この転送データを送信パケット作成部21に出力する。ここで、転送データとは、自機器(フィールド機器D2)以外の他のフィールド機器に転送すべき処理データに、そのデータの出力先機器を示す出力先データが結合されたものである。つまり、転送パケット分離部11は、データ送受信部10から送られる制御データに含まれる出力先データからその処理データが他のフィールド機器に転送するためのデータなのか、または自機器で処理すべきデータなのかを判断し、転送するための処理データであれば転送データを送信パケット作成部21に出力し、自機器用の処理データであれば自機器用データ(自機器用の処理データに、出力先機器が自機器に設定された出力先データを結合したもの)をデータ入力部12に出力する。
データ入力部12は、上記の転送パケット分離部11から送られる自機器用データから
出力先データを除去し、自機器用の処理データのみを入力データとしてアプリケーション処理部13に出力する。アプリケーション処理部13は、フィールド機器のアプリケーション層に対応するデータ処理機能を有しており、上記の入力データに所定のデータ処理を行って得られる第1の出力データ(送信データ)を第1のデータ出力部14に出力し、第2の出力データ(送信データ)を第2のデータ出力部15に出力する。
出力先データを除去し、自機器用の処理データのみを入力データとしてアプリケーション処理部13に出力する。アプリケーション処理部13は、フィールド機器のアプリケーション層に対応するデータ処理機能を有しており、上記の入力データに所定のデータ処理を行って得られる第1の出力データ(送信データ)を第1のデータ出力部14に出力し、第2の出力データ(送信データ)を第2のデータ出力部15に出力する。
第1のデータ出力部14は、第1の出力データを第1のデータ結合部18に出力する。第2のデータ出力部15は、第2の出力データを第2のデータ結合部19に出力する。第1の出力先設定部16は、第1の出力データの出力先機器を示す出力先データを第1のデータ結合部18に出力する。ここで、出力先データとして、タグ名等のフィールド機器アプリケーションで用いられる識別コードを使用する。なお、ここでは第1の出力データの出力先機器、つまり処理先の機器としてフィールド機器D3が設定されているものとする。第2の出力先設定部17は、第2の出力データの出力先機器を示す出力先データを第2のデータ結合部19に出力する。なお、ここでは第2の出力データの出力先機器としてフィールド機器D4が設定されているものとする。
第1のデータ結合部18は、第1の出力データに第1の出力先設定部16が設定した出力先データを結合して送信パケット作成部21に出力する。第2のデータ結合部19は、第2の出力データに第2の出力先設定部17が設定した出力先データを結合して送信パケット作成部21に出力する。送信宛先設定部20は、データ送受信部10から送信されるIPパケットの、実際のネットワーク上の送信宛先を示す送信宛先データを送信パケット作成部21に出力する。ここで、送信宛先データは、フィールド機器等のネットワーク上のノードを識別するためのホスト名やIPアドレスである。また、IPネットワーク105に接続されたフィールド機器の各々には、所定のパケット送信経路に従ったIPパケット送信先のフィールド機器が予め設定されている。本実施形態では、このフィールド機器D2のIPパケット送信先はフィールド機器D3に設定されているものとする。
送信パケット作成部21は、転送パケット分離部11から入力される転送データと、第1のデータ結合部18から入力される、出力先データが結合された第1の出力データと、第2のデータ結合部19から入力される、出力先データが結合された第2の出力データと、
送信宛先設定部20から入力される送信宛先データとを結合して送信用結合データを作成し、当該送信用結合データをデータ送受信部10に出力する。
送信宛先設定部20から入力される送信宛先データとを結合して送信用結合データを作成し、当該送信用結合データをデータ送受信部10に出力する。
次に、上記のように構成されたフィールド機器を備える本フィールド機器制御システムの動作について説明する。なお、以下では、パケット送信経路がフィールド機器D1→D2→D3→D4である場合を想定し、フィールド機器D1の送信宛先はフィールド機器D2に設定され、フィールド機器D2の送信宛先は上述したようにフィールド機器D3に設定され、フィールド機器D3の送信宛先はフィールド機器D4に設定されているものとする。また、制御周期が到来すると、コントローラ101は、IPネットワーク105を介して、フィールド機器D1に送信用データを送信するように指示するものとする。
ここで、フィールド機器D1は、コントローラ101から上記指示を受けると、図3(a)に示すようなフォーマットのIPパケットをフィールド機器D2に送信すると想定する。図3(a)に示すように、フィールド機器D1から送信されるIPパケットは、出力先機器としてフィールド機器D2を示す出力先データが結合された第1の出力データ(処理データ1)と、出力先機器としてフィールド機器D3を示す出力先データが結合された第2の出力データ(処理データ2)と、送信宛先としてフィールド機器D2を示す送信宛先データと、TCP/UDPヘッダ、IPヘッダ等の各種ヘッダとから構成されている。
フィールド機器D2のデータ送受信部10は、図3(a)に示すIPパケットを受信すると、当該受信したIPパケットから各種ヘッダと送信宛先データを除去し、図3(b)に示すように、処理データ1及びその出力先データと、処理データ2及びその出力先データとを含むデータを制御データとして転送パケット分離部11に出力する。
そして、転送パケット分離部11は、図3(b)に示す制御データに含まれる出力先データから、処理データ1は自機器用の処理データと判断する一方、処理データ2はフィールド機器D3に転送すべき処理データと判断し、処理データ1及びその出力先データを自機器用データとしてデータ入力部12に出力し、また、処理データ2及びその出力先データを転送データとして送信パケット作成部21に出力する。データ入力部12は、自機器用データから出力先データを除去し、処理データ1のみを入力データとしてアプリケーション処理部13に出力する。
そして、アプリケーション処理部13は、上記の入力データに所定のデータ処理を行って得られる第1の出力データ(処理データ3)を第1のデータ出力部14を介して第1のデータ結合部18に出力し、第2の出力データ(処理データ4)を第2のデータ出力部15を介して第2のデータ結合部19に出力する。一方、第1の出力先設定部16は、処理データ3の出力先機器(つまりフィールド機器D3)を示す出力先データを第1のデータ結合部18に出力する。また、第2の出力先設定部17は、処理データ4の出力先機器(つまりフィールド機器D4)を示す出力先データを第2のデータ結合部19に出力する。
そして、第1のデータ結合部18は、図3(c)に示すように、処理データ3に第1の出力先設定部16が設定した出力先データを結合して送信パケット作成部21に出力する。また、第2のデータ結合部19は、図3(d)に示すように、処理データ4に第2の出力先設定部17が設定した出力先データを結合して送信パケット作成部21に出力する。
一方、送信宛先設定部20は、実際のネットワーク上の送信宛先(つまりフィールド機器D3)を示す送信宛先データを送信パケット作成部21に出力する。
一方、送信宛先設定部20は、実際のネットワーク上の送信宛先(つまりフィールド機器D3)を示す送信宛先データを送信パケット作成部21に出力する。
続いて、送信パケット作成部21は、転送パケット分離部11から入力される転送データと、第1のデータ結合部18から入力される、出力先データが結合された処理データ3と、第2のデータ結合部19から入力される、出力先データが結合された処理データ4と、
送信宛先設定部20から入力される送信宛先データとを結合して送信用結合データを作成し、当該送信用結合データをデータ送受信部10に出力する。ここで作成される送信用データは、図4(a)に示すような構成となる。
送信宛先設定部20から入力される送信宛先データとを結合して送信用結合データを作成し、当該送信用結合データをデータ送受信部10に出力する。ここで作成される送信用データは、図4(a)に示すような構成となる。
そして、データ送受信部10は、図4(b)に示すように、送信用結合データにTCP/UDPヘッダ、IPヘッダ、データリンク層に対応するヘッダ等の各種ヘッダを付加してIPパケット化し、IPネットワーク105を介して、送信宛先設定部20によって設定された送信宛先、つまりフィールド機器D3に送信する。
フィールド機器D3では、上述したフィールド機器D2と同様な動作が行われる。すなわち、フィールド機器D3のデータ送受信部10は、図4(b)に示すIPパケットを受信すると、当該受信したIPパケットから各種ヘッダと送信宛先データを除去し、図4(c)に示すように、処理データ2及びその出力先データと、処理データ3及びその出力先データと、処理データ4及びその出力先データとを含むデータを制御データとして転送パケット分離部11に出力する。
そして、転送パケット分離部11は、処理データ2及び3とそれらの出力先データを自機器用データとしてデータ入力部12に出力し、また、処理データ4及びその出力先データを転送データとして送信パケット作成部21に出力する。データ入力部12は、自機器用データから出力先データを除去し、処理データ2及び3のみを入力データとしてアプリケーション処理部13に出力する。
以降は、フィールド機器D2と同様、出力先データが付加されたアプリケーション処理部13の出力データと、上記の転送データと送信宛先データとが結合された送信用結合データが作成され、最後に送信用結合データに各種ヘッダが結合されてIPパケット化され、フィールド機器D4に送信される。また、フィールド機器D4以降も同様な動作が行われる。
以上のように、本フィールド機器制御システムでは、あるフィールド機器(上記の例ではフィールド機器D1)を起点として、予めパケット送信経路(上記の例ではD1→D2→D3→D4・・・)が設定されており、各フィールド機器は、出力先機器が異なる2つ以上のデータ(転送データも含む)が存在する場合、これらのデータを結合して1つのデータとして扱い、結合したデータ(送信用結合データ)をIPパケット化して、次のフィールド機器に送信する。そして、IPパケットを受信した次のフィールド機器は、自機器用のデータのみを取得し、他のフィールド機器が処理すべきデータ(転送データ)は、自身の送信データと結合して1つのデータとして扱い、結合したデータ(送信用結合データ)をIPパケット化して、次のフィールド機器に送信する。
このような動作をフィールド機器毎に行うことにより、送信元機器と宛先機器の通信の組み合わせを減らすことができ、その結果、セキュリティ用の鍵管理に必要なコストの増大を抑制することが可能である。また、各フィールド機器が制御周期毎に扱う制御データを可能な限り結合して1つのデータとして扱うので、パケット数を削減することができ、その結果、リアルタイム性を確保するためのトラフィック制御の負荷を軽減できると共に、IPパケットのオーバーヘッド分を減らすことができるので、ネットワーク帯域の利用効率の向上を図ることが可能である。
図5は、フィールド機器単体に着目した場合における通信の組み合わせの削減効果を示すものである。図5(a)は従来の転送機能を採用しない場合を示し、図5(b)は本実施形態における転送機能を採用した場合を示している。図5(a)に示すように、従来ではフィールド機器D1からD3への通信、フィールド機器D2からD3への通信、フィールド機器D2からD4への通信、フィールド機器D3からD4への通信の4つの組み合わせが存在する。一方、本実施形態における転送機能を採用する図5(b)では、フィールド機器D2からD4への通信を転送機能によってフィールド機器D2からD3への通信に含ませることにより、通信の組み合わせを3つに削減できることがわかる。
また、図6は、フィールド機器制御システム全体に着目した場合における通信の組み合わせの削減効果を示すものである。図6(a)は従来の転送機能を採用しない場合を示し、図6(b)は本実施形態における転送機能を採用した場合を示している。これら図6(a)と図6(b)とを比較してわかるように、本実施形態のフィールド機器制御システムでは、送信元機器と宛先機器の通信の組み合わせを大幅に削減することができる。
なお、フィールド機器制御システムにおけるパケット送信経路としては様々な形態が考えられる。例えば、図7(a)に示すように、コントローラ101を起点とし、操作監視装置100を終点として各フィールド機器を直列に連結するライン形式や、図7(b)に示すように、コントローラ101、操作監視装置100及び各フィールド機器をループ状に連結し、起点や終点となる機器は任意に設定するループ形式などが考えられる。勿論、パケット送信経路は、これらに限定されず、フィールド機器制御システムの仕様に応じて任意に変更可能である。
100…操作監視装置、101…コントローラ、105…IPネットワーク、D1〜Dn…フィールド機器、10…データ送受信部(データ送受信手段)、11…転送パケット分離部(データ分離手段)、12…データ入力部、13…アプリケーション処理部、14…第1のデータ出力部、15…第2のデータ出力部、16…第1の出力先設定部、17…第2の出力先設定部、18…第1のデータ結合部(データ結合手段)、19…第2のデータ結合部(データ結合手段)、20…送信宛先設定部、21…送信パケット作成部(データ作成手段)
Claims (3)
- IPネットワークに接続された複数のフィールド機器を制御するフィールド機器制御システムであって、
前記複数のフィールド機器の各々には、所定のパケット送信経路に従ったIPパケット送信先のフィールド機器が予め設定されており、
前記フィールド機器の各々は、他のフィールド機器から受信したIPパケットに、自身で処理すべきでない転送データが含まれていた場合、当該転送データと自身の送信データとを1つのIPパケットとして前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する、
ことを特徴とするフィールド機器制御システム。 - 前記フィールド機器の各々は、
他のフィールド機器から受信したIPパケットに含まれるデータを、前記転送データと、自身で処理すべき自機器用データとに分離するデータ分離手段と、
自身の送信データに、当該送信データを処理すべきフィールド機器を示す処理先データを結合するデータ結合手段と、
前記データ分離手段によって分離された転送データと、前記データ結合手段によって処理先データが結合された送信データと、前記IPパケット送信先のフィールド機器を示すIPパケット送信先データとを結合して送信用結合データを作成するデータ作成手段と、
前記送信用結合データをIPパケット化して前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する一方、前記他のフィールド機器から受信したIPパケットからヘッダ部分及びIPパケット送信先データを除去して残ったデータを前記データ分離手段に出力するデータ送受信手段とを備え、
前記データ分離手段は、前記データ送受信手段から入力されるデータに含まれる処理先データに基づいて前記転送データの有無を判断する、
ことを特徴とする請求項1記載のフィールド機器制御システム。 - IPネットワークに接続されたフィールド機器であって、
他のフィールド機器から受信したIPパケットに含まれるデータを、自身で処理すべきでない転送データと、自身で処理すべき自機器用データとに分離するデータ分離手段と、
自身の送信データに、当該送信データを処理すべきフィールド機器を示す処理先データを結合するデータ結合手段と、
前記データ分離手段によって分離された転送データと、前記データ結合手段によって処理先データが結合された送信データと、予め設定されたIPパケット送信先のフィールド機器を示すIPパケット送信先データとを結合して送信用結合データを作成するデータ作成手段と、
前記送信用結合データをIPパケット化して前記IPパケット送信先のフィールド機器に送信する一方、前記他のフィールド機器から受信したIPパケットからヘッダ部分及びIPパケット送信先データを除去して残ったデータを前記データ分離手段に出力するデータ送受信手段とを備え、
前記データ分離手段は、前記データ送受信手段から入力されるデータに含まれる処理先データに基づいて前記転送データの有無を判断する、
ことを特徴とするフィールド機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007036292A JP2008205568A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | フィールド機器制御システム及びフィールド機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007036292A JP2008205568A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | フィールド機器制御システム及びフィールド機器 |
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JP2007036292A Withdrawn JP2008205568A (ja) | 2007-02-16 | 2007-02-16 | フィールド機器制御システム及びフィールド機器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6161837B1 (ja) * | 2016-02-09 | 2017-07-12 | 三菱電機株式会社 | 通信装置およびフレーム送信方法 |
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JP2005175536A (ja) * | 2003-12-05 | 2005-06-30 | Fujitsu Ltd | 伝送装置およびトークンフレーム構成方法 |
-
2007
- 2007-02-16 JP JP2007036292A patent/JP2008205568A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (1)
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