JP4172354B2 - 穀物排出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、グレンタンクに一時貯留させた穀物を排出させる横排出オーガであって、手動操作により長さ方向に伸縮させて先端の排出口の位置を変更可能にしたコンバインの穀物排出装置に係るものである。
従来、グレンタンク内の穀粒を排出する縦揚穀装置に横排出オーガを接続し、横排出オーガは基部側の固定オーガに対して先端側の移動オーガを長さ方向に伸縮自在に取付け、手動操作により長さを変更自在に構成している。
固定オーガ筒の先端には筒状のガイド部材を設けているが、ガイド部材は移動オーガ筒の内面と面接触し、接触抵抗が大きい。
特開平11−168964号公報(3頁、図20)。
伸縮自在の横排出オーガにおいて、伸縮の操作の過大な抵抗、移動オーガ筒の耐久性が低い点である。
本願は、摺動案内ローラ60や移動オーガ筒14の耐久性を向上させるために、摺動案内ローラ60の外周に合成樹脂層を設けて構成し、また、摺動案内ローラ60の外周を母線方向において移動オーガ筒14の内周面に合わせた円弧面に形成したことを特徴とするものである。
本発明は、グレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7に手動操作により長さ方向に伸縮自在に移動オーガ8を取付けて横排出オーガ6を構成し、前記固定オーガ7の固定オーガ筒9の先端には横排出オーガ6内に設けたオーガ螺旋の搬送方向中間部を軸装する中間側軸受部11を設け、該中間側軸受部11またはその付近の固定オーガ筒9には、移動オーガ筒14の摺動を支持案内する横軸61回転の摺動案内ローラ60を設け、該摺動案内ローラ60は横軸61に軸装した金属ローラ62の前記移動オーガ筒14との接触面を合成樹脂層63により被覆して構成し、前記移動オーガ筒14には、該移動オーガ筒14の移動をロックするロック装置30を設け、該ロック装置30は、固定オーガ筒9の外周に当接するロック位置と固定オーガ筒9の外周より離隔するアンロック位置との間変位するロック体31を設けて構成し、該ロック体31はゴム等の弾性部材により形成し、該ロック体31は前記移動オーガ筒14に設けた透孔を前記移動オーガ筒14の外側から出入りして前記固定オーガ筒9の外周と当接したロック位置と離脱したアンロック位置との間変位する構成とし、前記ロック体31を操作するロック操作ハンドル35を前記移動オーガ筒14の下面に取付け、前記移動オーガ筒14の先端の排出口40を有する排出部41には前記固定オーガ螺旋10および伸縮螺旋15へ伝達する回転を入り切りさせるクラッチ50の伝動操作レバー51を設け、該伝動操作レバー51と前記クラッチ50とはワイヤ等の操作伝達部材52により接続し、操作伝達部材52の中間部には前記横排出オーガ6の伸縮に伴って伝動操作レバー51とクラッチ50との間の距離の変動に対応するテンション機構53を設け、該テンション機構53は、多数のコマ部材54をピン55により連結し、連結したコマ部材54の一端を固定オーガ筒9側に接続し、他端を移動オーガ筒14側に接続し、この連結したコマ部材54の中間部を円形状に配置し、このコマ部材54の円の内周側に前記操作伝達部材52を這わせ、前記コマ部材54の前記円形状部分の直径を変更することで、常時、操作伝達部材52を緊張させるように付勢する構成としたことを特徴とする穀物排出装置としたものであるため、機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて一時貯留し、グレンタンク4が一杯になると、圃場近傍の運搬車にまで移動し、縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により前記運搬車のタンクに放出する。
しかして、横排出オーガ6は、縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成しているので固定オーガ7に対して移動オーガ8を移動させて横排出オーガ6を伸縮させて、横排出オーガ6の先端をトラックのタンクに位置合わせする。次に、排出作業が終了すると、横排出オーガ6は縮小させて格納し、次ぎの作業を再開する。
このとき、固定オーガ筒9の摺動案内ローラ60が移動オーガ筒14の内周に当接し、移動オーガ筒14を固定オーガ筒9に対して伸縮させると、摺動案内ローラ60が転動して移動オーガ筒14を支持しながら摺動案内し、金属の移動オーガ筒14と摺動案内ローラ60の合成樹脂層63の接触のため、移動オーガ筒14の摩耗が抑制され、移動オーガ筒14の破損・摺動不良を防止し、耐久性を向上させる。
請求項1では、摺動案内ローラ60の接触面に合成樹脂層63を設けることで、接触抵抗を減少させ、伸縮操作の操作力を軽減させ、移動オーガ筒14の摩耗も抑制され、移動オーガ筒14の破損・摺動不良を防止し、耐久性を向上させ、また、手動操作により移動する記移動オーガ筒14を固定オーガ筒9に対して所定位置にて移動をロックするロック装置30を設けているので、ロック操作ハンドル35を握るとアンロック状態にし、所望位置にてロック操作ハンドル35を離すと、弾性部材で形成されたロック対31を固定オーガ筒9の外周に当接させてロックでき、また、この移動オーガ筒14の移動による横排出オーガ6の全長が長短変化し、伝動操作レバー51とクラッチ50との間の距離が変動することになるが、操作伝達部材52の中間部には多数のコマ部材54をピン55により連結したテンション機構30を設けているから、横排出オーガ6の伸縮に伴って円形状のコマ部材54の直径を変化させて常時、操作伝達部材52を緊張させることができる。
本発明の一実施例を図により説明すると、1は走行装置、2は走行装置1の上方に設けた脱穀装置、3は脱穀装置2の前方に設けた刈取部、4は脱穀装置2の側部に設けたグレンタンク、5はグレンタンク4内の穀粒を排出する縦揚穀装置、6は横排出オーガである。
前記横排出オーガ6は、前記縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成する。前記固定オーガ7の固定オーガ筒9の基部と縦揚穀装置5との接続部分は公知であり、横排出オーガ6の先端が上下動自在および縦揚穀装置5の軸心を中心に旋回するように構成する。固定オーガ筒9内には固定オーガ螺旋10を設ける。固定オーガ螺旋10の基部は縦揚穀装置5内の縦揚穀螺旋(図示省略)と接続し、固定オーガ螺旋10の先端は固定オーガ筒9に設けた中間側軸受部11に軸装する。
前記移動オーガ8の移動オーガ筒14は固定オーガ筒9の外周に移動自在に嵌合させ、移動オーガ筒14内には伸縮螺旋15を設ける。伸縮螺旋15の構成も任意であるが、一例を示すと、前後方向(伸縮方向を説明の都合上「前後」とする)の筒形状の移動部材16の前後端に夫々前後方向に突き出るように板状の係合部材17を形成し、係合部材17の前後両端には夫々前後側係合部18、19を形成し、移動部材16の前後の係合部材17の外面には前後両端に亘って移動側螺旋翼20を形成して一つの移動螺旋ピース21を構成し、各移動螺旋ピース21は、夫々の移動部材16に形成した異径形状の異径挿通孔を、外周面が異径挿通孔と同一形状の伝達軸部材23に摺動のみ自在に挿通して伸縮螺旋15を構成する。
この場合、前記各移動螺旋ピース21は、前後に位置する移動螺旋ピース21の係合部材17の前側係合部18と後側係合部19とが互いに係合するように組合せて伝達軸部材23に挿通する。
しかして、移動螺旋ピース21のうち基部側の移動螺旋ピース21の後側係合部19は固定オーガ螺旋10側に、先端の移動螺旋ピース21は伝達軸部材23の先端側に、夫々任意の方法手段により係止する。伝達軸部材23の先端は移動オーガ筒14の先端に回転のみ自在に取付け、伝達軸部材23の基部は固定オーガ螺旋10の固定オーガ螺旋回転軸24に摺動のみ自在に挿通する。
したがって、移動オーガ筒14と共に伝達軸部材23が伸長すると、最先端の移動螺旋ピース21は伝達軸部材23との係止部分により牽引され、次に、最先端の移動螺旋ピース21の後側係合部19が搬送方向上手側(後側)の移動螺旋ピース21の前側係合部18に係合して牽引して各移動螺旋ピース21が伝達軸部材23に対して移動し、反対に移動オーガ筒14と共に伝達軸部材23が縮小すると、最先端の移動螺旋ピース21が後側の移動螺旋ピース21を後側に押して各移動螺旋ピース21が伝達軸部材23に対して移動して間隔が縮小する。
しかして、前記移動オーガ筒14は固定オーガ筒9に対して人力による手動操作により移動するようにし、所定位置にて移動オーガ筒14の移動をロック(固定)するロック装置30を設ける。ロック装置30は、固定オーガ筒9の外周に当接するロック位置と固定オーガ筒9の外周より離隔するアンロック位置との間変位するロック体31を設けて構成する。ロック体31はゴム等の弾性部材により形成し、ロック体31はアーム32の先端に取付け、アーム32の中間部を移動オーガ筒14の下面に固定の取付部材33に軸34により回動自在に取付け、アーム32の基部にロック操作ハンドル35を取付ける。36はロック体31をロックするように付勢するバネであり、バネ36はロック操作ハンドル35を元の位置に戻すようにも作用する。
前記ロック体31は移動オーガ筒14の外側より透孔(図示省略)を出入りして固定オーガ筒9の外周と当接したロック位置と離脱したアンロック位置との間変位する。
前記ロック体31は移動オーガ筒14の長さ方向の何れの場所に設けてもよいが、最も伸長させたときに固定オーガ筒9と重合する部分の移動オーガ筒14に設けると、いつでもロックでき、好適である。
また、移動オーガ筒14の先端の排出口40を有する排出部41にもロック装置30の先端側ロック操作ハンドル43を取付けると、排出口40近傍で横排出オーガ6の伸縮操作が可能となって、操作性が向上し、好適である。先端側ロック操作ハンドル43にはワイヤ等の操作伝達部材44の一端を接続し、操作伝達部材44の他端は前記ロック操作ハンドル35に接続し、先端側ロック操作ハンドル43は操作伝達部材44を介してロック操作ハンドル35を操作してロック操作する。
しかして、前記排出部41には、前記固定オーガ螺旋10および伸縮螺旋15へ伝達する回転を入り切りさせるクラッチ50の伝動操作レバー51を設ける。伝動操作レバー51にはワイヤ等の操作伝達部材52の一端を接続し、操作伝達部材52の他端は前記クラッチ50に接続する。53は前記操作伝達部材52の中間部に設けたテンション機構であり、前記横排出オーガ6の伸縮に伴って伝動操作レバー51とクラッチ50との間の距離の変動に対応させるようにしたものである。実施例では、多数のコマ部材54をピン55により連結し、この連結したコマ部材54を円形状に配置し、連結したコマ部材54の一端を固定オーガ筒9側に接続し、他端を移動オーガ筒14側に接続し、このコマ部材54の円の内周側に操作伝達部材52を這わせ、コマ部材54の直径を変更することで、常時、操作伝達部材52を緊張させるように付勢するように構成している。
図11は前記クラッチ50を含む伝動経路を示したものであり、56はエンジン、57は縦揚穀装置5の揚穀螺旋、58は揚穀螺旋57と固定オーガ螺旋10との間に設けた中間接続螺旋である。
しかして、固定オーガ筒9の中間側軸受部11の付近には、移動オーガ筒14の摺動を支持案内する摺動案内ローラ60を設ける。摺動案内ローラ60は横軸61に軸装する金属ローラ62の前記移動オーガ筒14との接触面を合成樹脂層63により被覆して二重構造に構成して構成する。
横排出オーガ6の伸縮構成を手動操作にした場合、伸縮操作の操作力の軽減が要求され、一方、摺動案内ローラ60の支持面積を大にして移動オーガ筒14の支持の確実性を向上させると、移動オーガ筒14と摺動案内ローラ60との接触抵抗が大きくなって操作力が重くなる。
そのため、金属ローラ62の接触面に合成樹脂層63を設けることで、接触抵抗を減少させ、伸縮操作の操作力を軽減させる。
また、接触面を合成樹脂層63にすることで、移動オーガ筒14の摩耗も抑制され、移動オーガ筒14の破損・摺動不良を防止し、耐久性を向上させる。
実施例で前記摺動案内ローラ60は、中間側軸受部11を固定オーガ筒9に取付ける取付部材65に横軸61により軸装し、取付部材65は円筒状のチューブメタル64に取付ける。前記摺動案内ローラ60は、その上面を、チューブメタル64に設けた開口部66から固定オーガ筒9外周より外側に突出させて、移動オーガ筒14の内周面に当接させる。67はチューブメタル64の小径部、68はチューブメタル64のガイド部である。
しかして、前記摺動案内ローラ60の外周は、移動オーガ筒14の内周の円弧形状に合わせた円弧面に構成する。
摺動案内ローラ60の外周を円弧面に形成すると、移動オーガ筒14の内周に摺動案内ローラ60の外周の母線方向において全体的に接触し、一部に応力が集中するのを回避する。
そのため、摺動案内ローラ60の外周の面圧を低くなるように構成し、移動オーガ筒14の荷重や振動による摺動案内ローラ60の摩耗や割れの破損を防止する。また、面圧を低くしているので、移動オーガ筒14の摺動抵抗も軽減して伸縮操作も円滑に軽くなる。
しかして、図19〜図21はシール部材70に関する実施例であり、前記チューブメタル64は固定オーガ筒9の先端に嵌合させて溶接固定する。チューブメタル64の先側の外周を小径に形成した小径部67にシール部材70を設ける。シール部材70は表面を起毛形状の面ファスナー71により形成し、シール部材70の下面に同じ大きさの基材72を当てがって四周を互いに縫着73して形成する。縫着73したシール部材70は、小径部67の周囲に接着剤等の任意の手段により固定する。
面ファスナー71は固定オーガ筒9の外周に移動オーガ筒14を挿入するときには起毛状(ループ状)の各繊維部分が夫々根本より折れて厚みを減少させて挿入を円滑にし、挿入されると弾性復元して起毛状態となって固定オーガ筒9の外周と移動オーガ筒14の内周との隙間を塞いで穀粒が漏れるのを防止している。このように移動オーガ筒14の伸縮の度に面ファスナー71は無数の起毛状(ループ状)の各繊維部分が折れたり起立したりするので、応力や摺動抵抗を分散させ、耐久性を向上指せる。
また、チューブメタル64の下面側に位置する面ファスナー71と基材72の間には厚さ方向に弾性を有する不織布等に形成した下面側部材74を挟んで形成する。下面側部材74はシール部材70の下面側の厚みを厚くして、移動オーガ筒14が伸長して先端が自重で下がることで、生じる隙間の発生を抑制している。
即ち、移動オーガ筒14を伸長させて先端が垂れ下がると、移動オーガ筒14の下側内周面と固定オーガ筒9の外周下面との間に隙間ができ、この隙間を塞ぐためにシール部材70全体厚さ(肉厚)を厚くすると、摺動抵抗が増加し、薄くすると隙間ができるが、本願ではシール部材70の下面側に下面側部材74を上下に挟んでシール部材70の下面側の厚みのみを厚くして部分を厚くし、横部分は薄くできるので、抵抗を余り増加させずに、穀粒漏れを防止する。
しかして、図23、24はシール部材シール部材70に関する他の実施例であり、シール部材70は合成樹脂によりリング形状に形成する。シール部材70はチューブメタル64小径部67に嵌合するガイド部76を形成し、該ガイド部76より先端側には先方に突き出る舌片部77を全周に亘って設けて構成する。ガイド部76はチューブメタル64の外径より大径に形成して移動オーガ筒14の内周に密着して、移動オーガ筒14の摺動を案内するガイド作用を奏する。
前記舌片部77は、先端に至るに従い薄くなるように形成すると共に、先端に至るに従い直径を大にして固定オーガ筒9の外周より外側に位置するように構成する。
そのため、舌片部77は移動オーガ筒14の内径より外側に位置し、舌片部77は弾性変形させて移動オーガ筒14内に挿入して常時移動オーガ筒14の内周面に当接させ、穀粒が漏れるのを防止し、製造誤差(公差内)による移動オーガ筒14の内径の変化にも追随して当接する。
しかして、図25はシール部材70に関する他の実施例であり、チューブメタル64にはその前後中間部に移動オーガ筒14の内周に密着して、移動オーガ筒14の摺動を案内するガイド部材80を設ける。ガイド部材80は合成樹脂により形成してチューブメタル64の外周に嵌合させる。ガイド部材80の先側のチューブメタル64は、ガイド部材80を設けた部分よりも更に小径に形成した小径部67に形成し、該小径部67には穀粒が漏れるのを防止するシール部材70を設ける。シール部材70の構成は任意であり、実施例ではブラシ状に形成しているが、穀粒の漏れが防止できればよい。
シール部材70はガイド部材80を設けた部分よりも更に小径の小径部67に設けているから、移動オーガ筒14の伸縮の際の抵抗を厚み方向に分散させられ、破損や剥離を防止する。
しかして、図26はシール部材70に関する他の実施例であり、固定オーガ筒9にチューブメタル64を取付け、固定オーガ筒9の搬送方向を基準にチューブメタル64の後側の固定オーガ筒9の外周部分には穀粒が漏れるのを防止するシール部材70を設ける。シール部材70の構成は任意であり、実施例ではブラシ状に形成しているが、穀粒の漏れが防止できればよく、面ファスナー71でもよい。
シール部材70は固定オーガ筒9の外周に設けることにより、移動オーガ筒14の内周面との厚みを厚くすることがで、移動オーガ筒14の伸縮の際の抵抗を厚み方向に分散させられ、破損や剥離を防止する。
しかして、従前の移動オーガ筒14は、油圧・電気等の動力により作動するアクチュエータで伸縮させていたので、比較的長さを長く形成でき、しかも、固定オーガ筒9の外周に嵌合させていたので、複数に分割したものを各合わせ面で連結して構成しても、特に問題は発生しないが、手動により伸縮させる構成を採用したときには、全ての点で軽量化することが望ましい。
そこで、本願の移動オーガ筒14は、移動オーガ筒14の先端に設ける排出口40を有する排出部41は除いて一本の筒部材により構成する。したがって、移動オーガ筒14は各合わせ面がないので、この部分が原因の振動発生がなく、また、終始同径に加工するのも容易であり、搬送も円滑になり、また、軽量化できて伸縮操作も容易になる。
(各実施例の作用)
機体を走行させて刈取部3により圃場の穀稈を刈取って脱穀装置2で脱穀し、脱穀した穀粒をグレンタンク4にて一時貯留し、グレンタンク4が一杯になると、圃場近傍の運搬車にまで移動し、縦揚穀装置5により揚穀し、揚穀した穀粒を横排出オーガ6により前記運搬車のタンクに放出する。
前記横排出オーガ6は、縦揚穀装置5に接続した固定オーガ7と、該固定オーガ7に伸縮自在に取付けた移動オーガ8とにより分割形成しているから、固定オーガ7に対して移動オーガ8を移動させて横排出オーガ6を伸縮させると、横排出オーガ6の先端をトラックのタンクに位置合わせするのが容易となる。
また、排出作業が終了すると、横排出オーガ6は縮小させて格納し、次ぎの作業を再開するので、作業の邪魔にならず、作業性を向上させる。
しかして、横排出オーガ6には伸縮螺旋15を設け、縮螺旋15は前後方向の円筒形状の移動部材16と、移動部材16の外周に固定した前後方向に長い板形状の係合部材17と、係合部材17の前後両端の外面に固定した移動側螺旋翼20により構成した移動螺旋ピース21を、各移動螺旋ピース21の係合部材17の前後両端の前側係合部18と後側係合部19とが互いに係合するように伝達軸部材23に順に挿通して構成しているから、移動オーガ筒14が伸長すると、移動オーガ筒14の先端側の移動螺旋ピース21はその後側係合部19が後側の移動螺旋ピース21の前側係合部18を牽引するまで、伝達軸部材23に対して移動し、後側の移動螺旋ピース21はその後側の移動螺旋ピース21の前側係合部18を牽引するまで、伝達軸部材23に対して移動し、これを反復して、各移動螺旋ピース21の移動側螺旋翼20の間隔(ピッチ)が広くなって、移動オーガ筒14の伸長に対応して伸縮螺旋15も伸長する。
そして、四角形や五角形の多角形状や、所謂小判型形状等の異径形状に形成した伝達軸部材23に、移動螺旋ピース21の移動部材16に形成した異径挿通孔を挿通しているから、各移動螺旋ピース21は伝達軸部材23の軸方向に移動するが、伝達軸部材23の回転が伝達されると、各移動螺旋ピース21の移動側螺旋翼20は回転して穀粒を搬送する。
しかして、前記移動オーガ筒14は固定オーガ筒9に対して人力による手動操作により移動するようにし、所定位置にて移動オーガ筒14の移動をロック(固定)するロック装置30を設けているから、ロック操作ハンドル35を握ると、アーム32を軸34中心にシーソーのように回動させ、アーム32はロック体31を固定オーガ筒9の外周より離してアンロック状態にし、この状態で移動オーガ筒14を固定オーガ筒9に対して移動させて伸縮させ、所望位置にてロック操作ハンドル35を離すとバネ36の弾力により元の位置に戻り、これによりアーム32を回動させ、ロック体31を固定オーガ筒9の外周に押し付けてロックする。
また、移動オーガ筒14の先端の排出口40を有する排出部41の先端側ロック操作ハンドル43を操作すると、操作伝達部材44が牽引され、前記ロック操作ハンドル35を握ったのと同じアンロック状態になり、ロック体31を固定オーガ筒9の外周より離して伸縮操作を行い、所望位置にて先端側ロック操作ハンドル43を離すと、ロック体31がバネ36の弾力により固定オーガ筒9の外周に当接(押し付け)してロックする。
したがって、先端側ロック操作ハンドル43の存在により排出口40近傍で横排出オーガ6の伸縮操作が可能となって、操作性が向上し、好適である。
しかして、排出部41に設けた伝動操作レバー51を操作すると、操作伝達部材52がこの伝動操作レバー51の操作をクラッチ50に伝えてクラッチ50を入りにし、縦揚穀装置5および横排出オーガ6を作動させて穀粒を排出させる。
この場合、固定オーガ筒9に対して移動オーガ筒14が移動することで横排出オーガ6の全長が長短変化し、伝動操作レバー51とクラッチ50との間の距離が変動することになるが、操作伝達部材52の中間部には多数のコマ部材54をピン55により連結し、連結した円形状のコマ部材54の一端を固定オーガ筒9側に接続し、他端を移動オーガ筒14側に接続したテンション機構30を設けているから、横排出オーガ6の伸縮に伴って円形状のコマ部材54の直径を変化させて常時、操作伝達部材52を緊張させる。
なお、前記した各実施例は、理解を容易にするために、個別または混在させて図示、あるいは説明しているが、これらは特に記載しない場合でも夫々種々組合せ可能であり、これらの表現によって、構成・作用等が限定されるものではなく、また、相乗効果を奏する場合も勿論存在する。
コンバイン側面図。 横排出オーガの縦断側面図。 伸縮螺旋の螺旋ピースの斜視図。 複数の螺旋ピースの斜視図。 伸縮螺旋の斜視図。 中間側軸受部部分の断面図。 ロック装置部分の側面図(アンロック状態)。 ロック装置部分の側面図(ロック状態)。 先端側ロック操作ハンドルを示した側面図(アンロック状態)。 先端側ロック操作ハンドルを示した側面図(ロック状態)。 穀粒排出用クラッチの概略図。 同操作部材のテンション機構の側面図。 同作用状態図。 同作用状態説明図。 摺動案内ローラの縦断側面図(実施例1)。 同断面図(実施例1)。 同斜視図(実施例1)。 同他の実施例の断面図(実施例2)。 シール部材の実施例の平面図(実施例3)。 同断面図(実施例3)。 同固定オーガ筒の正面図(実施例3)。 同断面図(実施例3)。 シール部材の他の実施例の平面図(実施例4)。 同シール部材の装着前の断面図(実施例4)。 シール部材の他の実施例の平面図(実施例5)。 シール部材の他の実施例の平面図(実施例6)。 移動オーガ筒の実施例の側面図(実施例7)。
符号の説明
1…走行装置、2…脱穀装置、3…刈取部、4…グレンタンク、5…縦揚穀装置、6…横排出オーガ、7…固定オーガ、8…移動オーガ、9…固定オーガ筒、10…固定オーガ螺旋、11…中間側軸受部、12…外側軸受部材、13…伸縮作動軸部材、14…移動オーガ筒、15…伸縮螺旋、16…移動部材、17…係合部材、18…前側係合部、19…後側係合部、20…移動側螺旋翼、21…移動螺旋ピース、22…異径挿通孔、23…伝達軸部材、30…ロック装置、31…ロック体、32…アーム、33…取付部材、34…軸、35…ロック操作ハンドル、40…排出口、41…排出部、43…先端側ロック操作ハンドル、44…操作伝達部材、50…クラッチ50、51…伝動操作レバー、52…操作伝達部材、53…テンション機構、54…コマ部材、55…ピン、56…エンジン、57…揚穀螺旋、58…中間接続螺旋、60…摺動案内ローラ、61…横軸、62…金属ローラ、63…合成樹脂層、64…チューブメタル、65…取付部材、66…開口部、67…小径部、70…シール部材、71…面ファスナー、72…基材、73…縫着、74…下面側部材、76…ガイド部、77…舌片部、80…ガイド部材。

Claims (1)

  1. グレンタンク(4)内の穀粒を排出する縦揚穀装置(5)に接続した固定オーガ(7)に手動操作により長さ方向に伸縮自在に移動オーガ(8)を取付けて横排出オーガ(6)を構成し、前記固定オーガ(7)の固定オーガ筒(9)の先端には横排出オーガ(6)内に設けたオーガ螺旋の搬送方向中間部を軸装する中間側軸受部(11)を設け、該中間側軸受部(11)またはその付近の固定オーガ筒(9)には、移動オーガ筒(14)の摺動を支持案内する横軸(61)回転の摺動案内ローラ(60)を設け、該摺動案内ローラ(60)は横軸(61)に軸装した金属ローラ(62)の前記移動オーガ筒(14)との接触面を合成樹脂層(63)により被覆して構成し、前記移動オーガ筒(14)には、該移動オーガ筒(14)の移動をロックするロック装置(30)を設け、該ロック装置(30)は、固定オーガ筒(9)の外周に当接するロック位置と固定オーガ筒(9)の外周より離隔するアンロック位置との間変位するロック体(31)を設けて構成し、該ロック体(31)はゴム等の弾性部材により形成し、該ロック体(31)は前記移動オーガ筒(14)に設けた透孔を前記移動オーガ筒(14)の外側から出入りして前記固定オーガ筒(9)の外周と当接したロック位置と離脱したアンロック位置との間変位する構成とし、前記ロック体(31)を操作するロック操作ハンドル(35)を前記移動オーガ筒(14)の下面に取付け、前記移動オーガ筒(14)の先端の排出口(40)を有する排出部(41)には前記固定オーガ螺旋(10)および伸縮螺旋(15)へ伝達する回転を入り切りさせるクラッチ(50)の伝動操作レバー(51)を設け、該伝動操作レバー(51)と前記クラッチ(50)とはワイヤ等の操作伝達部材(52)により接続し、操作伝達部材(52)の中間部には前記横排出オーガ(6)の伸縮に伴って伝動操作レバー(51)とクラッチ(50)との間の距離の変動に対応するテンション機構(53)を設け、該テンション機構(53)は、多数のコマ部材(54)をピン(55)により連結し、連結したコマ部材(54)の一端を固定オーガ筒(9)側に接続し、他端を移動オーガ筒(14)側に接続し、この連結したコマ部材(54)の中間部を円形状に配置し、このコマ部材(54)の円の内周側に前記操作伝達部材(52)を這わせ、前記コマ部材(54)の前記円形状部分の直径を変更することで、常時、操作伝達部材(52)を緊張させるように付勢する構成としたことを特徴とする穀物排出装置。
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