JP4172298B2 - 遠隔監視型照明システム、中継装置、サーバ装置 - Google Patents

遠隔監視型照明システム、中継装置、サーバ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠方に設けた照明機器の状態を監視する遠隔監視型照明システム、中継装置、サーバ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、スタジオ、舞台、宴会場などでは、照明機器として、種々の照明器具が用いられるとともに、照明器具あるいは背景用パネルなどを昇降させるための昇降装置が必要に応じて用いられる。この種の用途では、照明器具の光出力や投光方向を操作するとともに、昇降装置の昇降動作を操作するために、多数の操作部を備えた操作卓が設けられる。また、操作卓の操作を反映させて照明器具や昇降装置を制御するために、操作卓と照明器具との間には調光器を備える調光制御盤が設けられ、操作卓と昇降装置との間には操作卓からの指示を受けて昇降装置に電源を供給する昇降制御盤が設けられる。
【0003】
この種の照明システムの一例として、操作卓に複数台の調光器を接続し、操作卓での操作に応じて調光器により照明装置の調光制御等を行うようにした調光システムを用い、操作卓の状態情報を調光システムサーバに出力することによって、調光システムサーバにおいて調光器の状態を監視することができるようにした調光システム装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この調光システム装置では、調光システムサーバが汎用ネットワークに接続され、汎用ネットワークにはクライアントが接続されている。また、特許文献1には汎用ネットワークに統括サーバを設けた構成も記載されている。
【0004】
統括サーバを用いていない構成では、クライアントが調光システムサーバにアクセスすることによって、クライアントから調光システムを制御したりクライアントにおいて調光器の状態を監視したりすることが可能になっている。ただし、統括サーバを用いない構成では、クライアントが調光システムサーバにアクセスするたびに調光システムサーバを指定する必要があって手間がかかる上に、1回のアクセスでは1つの調光システムの状態しか確認することができないという問題を有していることが特許文献1に記載されている。
【0005】
一方、統括サーバを用いる構成では、クライアントから調光システムサーバにアクセス可能とするだけではなく、統括サーバが調光システムサーバに対して調光システムの監視状態の伝送を定期的に要求し、返送された状態情報を統括サーバに記憶させている。統括サーバはクライアントの要求に応じて記憶した状態情報をクライアントに転送する機能を備える。したがって、クライアントは、統括サーバにアクセスするだけで、複数の調光システムの状態情報を取得することができることになる。
【0006】
このように調光システムの状態情報をクライアントが取得することによって、調光システムサーバの遠方で照明機器の動作を監視することができ、たとえば照明機器の異常の兆候や異常の発生をセンタサーバで把握したときに、照明機器の設置現場にメンテナンス要員を派遣して照明機器の補修や点検を行うことが可能になる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−244083号公報(第0005−0010段落、第0047−0048段落、図1、図14)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した調光システム装置では、統括サーバを用いることによって複数の調光システムを設けながらもクライアントからのアクセスが容易になっているが、統括サーバは各調光システムサーバに定期的にアクセスすることによって調光システムの状態を獲得しているものであるから、各調光システムに含まれる照明機器の構成の相違によって調光システムサーバに記憶するデータ量も相違し、結果的に各調光システムサーバから統括サーバにデータを伝送する際の汎用ネットワークのトラフィックも調光システムサーバごとに相違する。言い換えると、統括サーバが調光システムサーバに定期的にアクセスする構成では、データの伝送時間が最大になる調光システムサーバに合わせてアクセスの周期を設定することになり、アクセスの周期が比較的長くなる。その結果、調光システムサーバの台数が多くなれば統括サーバから調光システムサーバにアクセスする周期が非常に長くなり、照明機器に異常が生じたときなどに迅速に対応することができないという問題が生じる。したがって、調光システムサーバから統括サーバにデータを収集する周期を調光システムの構成によって変更可能な構成を採用することが望ましい。
【0009】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、調光システムに含まれる照明機器の構成によらず汎用ネットワークのトラフィックの集中を抑制可能な遠隔監視型照明システムを提供することにあり、さらに当該遠隔監視型照明システムに用いる中継装置とサーバ装置とを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、照明器具が接続された調光制御盤と昇降装置が接続された昇降制御盤と照明器具および昇降装置からなる照明機器の動作を指示する操作卓とを備える調光システムと、調光システムから取得した調光システムの状態に関する状態情報を一時的に蓄積する中継装置と、中継装置に汎用ネットワークを介して接続され中継装置が蓄積している複数の調光システムに関する状態情報を汎用ネットワークを通して取得するサーバ装置と、汎用ネットワークに接続され状態情報をサーバ装置から取得する端末装置とを備え、中継装置は、状態情報を集計する第1の頻度と集計した状態情報を転送する第2の頻度とをそれぞれ1日当たりの回数として決定するタイミング決定部を備え、タイミング決定部は、調光システムに含まれる操作卓、調光制御盤、昇降制御盤の台数が多くなるほど低くなるように規定の演算により第1の頻度および第2の頻度を求め、第1の頻度の逆数を、状態情報を集計する時間間隔として用い、第2の頻度の逆数を、汎用ネットワークを通して状態情報をサーバ装置に転送する時間間隔として用いることを特徴とする。なお、中継装置が状態情報をサーバ装置に転送する際の「規定した条件」とは、後述するタイミング決定部に設定する転送条件(一定時間)のほか、調光システムにおける異常の発生、調光システムに設けた照明機器の電源のオンオフ操作、状態情報におけるアナログ量の閾値への到達などを意味する。
【0014】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記端末装置は電子メールの受信機能を有し、前記サーバ装置は、前記中継装置から取得した前記状態情報に管理者に通知する必要のある状態情報が含まれているときに、あらかじめ登録された端末装置に対して電子メールにより状態情報を即時に通知するメール処理部と、前記電子メールの送信先を日時別に設定したタイムスケジュールを登録するスケジュールデータベースと、異常が発生した日時をスケジュールデータベースに照合して当該日時に対応した送信先を取得するとともに当該送信先を前記メール処理部に送信先として引き渡す照合処理部と、タイムスケジュールの登録にあたって日毎の予定記入欄を有したカレンダ形式の予定表領域を備えるウェブページをウェブページ呈示部に呈示させるスケジュール設定部とを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記タイミング決定部は、前記中継装置に設けられ前記調光システムに含まれる照明機器の構成が登録されるデータ取得設定ファイルの内容により前記状態情報を集計するタイミングを決める集計条件および集計した状態情報を前記サーバ装置に転送するタイミングを決める転送条件を設定し、前記中継装置は、タイミング決定部に設定した集計条件により決まるタイミングで状態情報を集計するデータ集計部と、データ集計部で集計した状態情報をタイミング決定部に設定した転送条件により決まるタイミングでサーバ装置に転送させるデータ管理部とさらに備えることを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明では、請求項3の発明において、前記調光システムは、複数の照明機器を備え、照明機器の動作を操作する機能と照明機器の状態情報を収集するとともに収集した状態情報を中継装置に引き渡す機能とを有した所定の機器を照明機器と前記中継装置との間に備え、前記データ取得設定ファイルには照明機器ごとに前記所定の機器の種類と台数とが登録され、前記タイミング決定部は前記所定の機器の種類と台数とを用いて前記タイミングを決定することを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明では、請求項3の発明において、前記照明機器が複数個設けられ、前記データ取得設定ファイルには照明機器の状態情報の種類ごとの重要度が登録され、前記タイミング決定部は前記重要度を用いて前記タイミングを決定することを特徴とする。
【0018】
請求項6の発明では、請求項3の発明において、前記照明機器が複数個設けられ、前記データ取得設定ファイルには照明機器の種類と台数とが登録され、前記タイミング決定部は照明機器の種類および台数を用いて前記タイミングを決定することを特徴とする。
【0019】
請求項7の発明では、請求項3の発明において、前記中継装置が前記サーバ装置との間の前記汎用ネットワークの帯域を計測する帯域監視部を備えるとともに、帯域監視部が計測した帯域が前記データ取得設定ファイルに格納され、前記タイミング決定部はデータ取得設定ファイルに格納された汎用ネットワークの帯域に基づいて中継装置から前記照明機器の状態情報を前記サーバ装置に転送するタイミングを決定することを特徴とする。
【0021】
請求項8の発明では、請求項1ないし請求項3の発明において、前記調光システムは、調光システムにおける異常の発生の有無を監視する異常監視部と、前記状態情報を履歴として蓄積する運用情報蓄積部と、異常監視部において異常の発生が検出されたときに運用情報蓄積部から運用情報を読み出してサーバ装置に転送させる運用情報管理部とを備えることを特徴とする。
【0023】
請求項9の発明は、照明機器が接続された調光制御盤と昇降装置が接続された昇降制御盤と照明器具および昇降装置からなる照明機器の動作を指示する操作卓とを備える調光システムから得られる照明機器の状態情報を収集するとともに汎用ネットワークを介してサーバ装置に接続され収集した照明機器の状態情報をサーバ装置に転送する中継装置であって、照明機器の構成が登録されるデータ取得設定ファイルと、データ取得設定ファイルの内容により照明機器から状態情報を集計するタイミングおよび集計した状態情報をサーバ装置に転送するタイミングを設定するタイミング決定部と、タイミング決定部で求めたタイミングで照明機器の状態情報を集計するデータ集計部と、データ集計部で集計した照明機器の状態情報をタイミング決定部で求めたタイミングで第1の記憶装置に格納するとともに汎用ネットワークを通してサーバ装置に転送させる第1のデータ管理部とを備え、タイミング決定部は、調光システムに含まれる操作卓、調光制御盤、昇降制御盤の台数が多くなるほど低くなるように規定の演算により状態情報を集計する第1の頻度と集計した状態情報を転送する第2の頻度とをそれぞれ1日当たりの回数として求め、第1の頻度の逆数を、状態情報を集計する時間間隔として用い、第2の頻度の逆数を、汎用ネットワークを通して状態情報をサーバ装置に転送する時間間隔として用いることを特徴とする。
【0024】
請求項10の発明は、請求項9記載の中継装置に汎用ネットワークを介して接続され中継装置が収集した照明機器の状態情報が転送されるサーバ装置であって、中継装置から受信した照明機器の状態情報を第2の記憶装置に格納する第2のデータ管理部と、中継装置から受信した照明機器の状態情報の中に管理者に通知する必要のある状態情報が含まれているときに汎用ネットワークに接続された端末装置に電子メールを発信するメール処理部とを備えることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、基本的には図2に示す構成を有するものであって、照明器具や昇降装置からなる照明機器を含み照明機器の制御が可能な調光システム12に専用ネットワークNLを介して中継装置10が接続され、さらに中継装置10がインターネットのような汎用ネットワークNWを介してサーバ装置(後述するセンタサーバ20とウェブサーバ22とを備える)に接続される。中継装置10は、調光システム12の状態に関する状態情報を調光システム12から取得するとともに一時的に蓄積し、蓄積した状態情報をサーバ装置に転送する機能を備える。また、サーバ装置に転送された状態情報は、汎用ネットワークNWに接続された端末装置30において閲覧可能になるか、または端末装置30に転送される。
【0026】
以下に説明する実施形態では、図1に示すように、テレビ局TV1,TV2,……に対して各調光システム12を構成する例を示す。各テレビ局TV1,TV2,……には少なくとも1つのスタジオ(図示せず)があり、各スタジオには、スタジオ照明用の照明器具や、照明器具あるいは背景用パネルを昇降させる昇降装置などの照明機器(図示せず)が配置される。また、照明機器のうち照明器具は調光制御盤12bに接続され、照明機器のうち昇降装置は昇降制御盤12cに接続される。調光制御盤12bと昇降制御盤12cとは操作卓12aとともにハブ11dに接続され、操作卓12aと調光制御盤12bと昇降制御盤12cとはハブ11dにスター接続される。操作卓12aはスタジオを単位として設けられており、スタジオのような1空間に少なくとも1台の操作卓12aが設けられる。すなわち、1単位の調光システム12は、スタジオのような1空間を単位として、操作卓12aと調光制御盤12bと昇降制御盤12cとハブ11dと照明機器とにより構成される。ここに、昇降制御盤12cはスタジオによっては設けない場合もある。通常は、ハブ11dにはテレビ局TV1,TV2,……における複数のスタジオの操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cを接続し、複数の調光システム12でハブ11dを共用する。なお、請求項7、請求項13における「所定の機器」は、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cに相当する。
【0027】
(第1実施形態)
本実施形態は、図1に示すように、各テレビ局TV1,TV2,……に対応する各調光システム12ごとに中継装置10を設け、中継装置10をハブ11dに接続している。つまり、中継装置10は、ハブ11dを含む専用ネットワークNLを通して各調光システム12に接続され、調光システム12の状態に関する状態情報を専用ネットワークNLを通して取得することが可能になっている。さらに、中継装置10は、汎用ネットワークNWを通してセンタサーバ20およびウェブサーバ22からなるサーバ装置に接続されている。センタサーバ20は、テレビ局TV1,TV2,……とは別に設けた管理センタSCに設置される。汎用ネットワークNWとしては、ISDN回線である公衆回線網NW1とインターネットNW2とを用いることが可能である。
【0028】
汎用ネットワークNWとして公衆回線網NW1を用いる場合には、中継装置10を公衆回線網NW1に接続するためにダイアルアップルータからなるアクセスルータ11aを用い、センタサーバ20を公衆回線網NW1に接続するためにルータ21aを用いる。この構成によって中継装置10とセンタサーバ20とが交換器を通して接続されることになる。
【0029】
汎用ネットワークNWとしてインターネットNW2が介在する場合には、中継装置10およびセンタサーバ20とインターネットNW2とを各種形態で接続することが可能であるが、本実施形態ではADSLによる接続を想定し、テレビ局TV1,TV2,……および管理センタSCにそれぞれADSLモデム11b,21bを設けている。中継装置10とADSLモデム11bとの間には、ファイヤウォール11cおよびハブ11dが挿入され、ADSLモデム21bとセンタサーバ20との間には、ファイヤウォール21cおよびハブ21dが挿入される。ファイヤウォール21cとハブ21dとはルータ21aとセンタサーバ20との間でも共用される。ハブ21dにはウェブサーバ22も接続される。
【0030】
ウェブサーバ22は、サイトを設けてウェブページを呈示する機能と、電子メールの発信および受信を行う機能とを備える。インターネットNW2には、インターネット接続機能を有した端末装置30が接続される。端末装置30は、ウェブページの閲覧と電子メールの送受信とが可能であれば、パーソナルコンピュータのほかPDAや携帯電話などを用いることが可能である。以下では、汎用ネットワークNWにおいてインターネットNW2を用いる場合を例としてさらに具体的に説明する。
【0031】
操作卓12aは、各照明器具の光出力や投光方向を指示したり、各昇降装置の昇降動作を指示したりするために操作する多数の操作部40(図8参照)を備える。この種の操作部40は、周知のものであって、操作卓12aの電源のオンオフを指示するスイッチ、各照明器具や各昇降装置の電源のオンオフを指示するスイッチ、各照明器具の光出力を指示するフェーダ、各照明器具の投光方向を指示するジョイスティック、各昇降装置の昇降位置を指示するスイッチ、操作者が緊急時に操作するコールスイッチなどを備える。操作卓12aにはマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を備えた信号処理部(図示せず)が設けられ、信号処理部は操作部40の操作に応じた制御データを生成して調光制御盤12bや昇降制御盤12cに与える。また、信号処理部では、電源異常、マイコンの動作異常、コールスイッチの操作などを異常を示す監視項目として監視し、スイッチの操作回数、フェーダおよびジョイスティックの操作回数、使用時間なども監視項目として監視する。
【0032】
調光制御盤12bは、照明器具(図示せず)ごとに設けた調光器(図示せず)を備えるとともに、操作卓12aからの制御データに基づいて各調光器への調光信号を生成するマイコンからなる調光制御部(図示せず)を備える。調光制御部は、各調光器に調光信号を与えることによって調光器から照明器具に供給する電力を制御する。調光制御盤12bにおける調光制御部は、停電、調光器の漏電異常、内蔵したブレーカのオフ、調光器の温度異常などを異常を示す監視項目として監視し、電源電圧および電源電流、調光器の温度、調光制御盤12bの使用時間なども監視項目として監視する。
【0033】
昇降制御盤12cは、昇降装置(図示せず)を監視制御するものであってプログラマブルロジックコントローラ(図示せず)を備え、昇降装置のモータを正逆に回転させることにより、照明器具や背景用パネルの上下移動を可能とする。昇降装置のモータの回転方向はモータへの給電経路に挿入したマグネットコンタクト(電磁接触器)により切り換えられ、照明器具や背景用パネルのような吊下物はバトンを介して昇降装置に吊下される。昇降制御盤12cでは、吊下物の位置の異常や昇降制御盤12cに内蔵したブレーカのオフ、プログラマブルロジックコントローラの動作異常などを異常を示す監視項目として監視し、マグネットコンタクトの接点の開閉回数、モータの駆動時間なども監視項目として監視する。
【0034】
操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cは、中継装置10とは専用ネットワークNLを通してデータ通信が可能であって、上述した種々の監視項目を状態情報として中継装置10に転送する。
【0035】
中継装置10は、図3に示すように、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cが監視した照明機器の状態情報を専用ネットワークNLを介して受信するデータ受信部10aを備える。操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cでは、照明機器の状態情報を中継装置10に自発的に伝送するタイミングが適宜の時間間隔(たとえば、5分)に設定されており、中継装置10では各種の状態情報を常時受信する。照明機器の状態情報として、たとえば、操作卓12aからはスイッチ類の操作回数、フェーダおよびジョイスティックの操作回数を取得し、操作卓12aからはブレーカのオンオフ、調光制御盤12bの使用時間を取得し、昇降制御盤12cからはコンタクト(電磁接触器)の接点の開閉回数、バトンの運転時間などを取得する。また、中継装置10にはデータ集計部10bが設けられ、データ集計部10bでは、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから取得した照明機器の状態情報について、後述するタイマ部10cからのタイミング信号に指示されたタイミング(たとえば、1時間毎、1日毎、1ヶ月毎)で最大値、最小値、平均値を求める集計処理を行う。
【0036】
データ受信部10aで受信した各照明機器の状態情報とデータ集計部10bで集計された各照明機器の状態情報とはデータ管理部10dおよびファイル管理部10eを通してハードディスク装置からなる記憶装置10gに記憶させる。すなわち、データ管理部10dは、データ受信部10aで受信した各照明機器の状態情報とデータ集計部10bで集計された照明機器の状態情報とをファイル管理部10eに転送し、ファイル管理部10eは、データ管理部10dから転送された複数種類の照明機器の状態情報を組にして記憶装置10gに記憶させる。ここに、照明機器の状態情報の組は状態情報を受信した日時または状態情報を集計した日時に対応付けられたファイルとして記憶装置10gに格納される。
【0037】
また、データ管理部10dは、タイマ部10cからのタイミング信号に指示されたタイミングで、記憶装置10gに記憶させた状態情報を読み出すとともに、読み出した状態情報をデータ転送部10fを通してセンタサーバ20に転送する機能を備える。ここに、記憶装置10gはセンタサーバ20に転送された状態情報であっても所定期間(たとえば、1ヶ月間)は保存する。このように記憶装置10gに状態情報を保存することによって、センタサーバ20への転送時に汎用ネットワークNWに異常が生じて状態情報を転送できない場合には再送することができ、またセンタサーバ20において予測しない事態で状態情報が消失したとしても状態情報を復旧させることが可能になる。さらに、データ管理部10dは、データ受信部10aで受信した状態情報が照明機器の異常を示しているときには、記憶装置10gに状態情報を格納するだけではなく、データ転送部10fを通してセンタサーバ20に転送させる。
【0038】
中継装置10には、現在時刻に相当する時刻データを出力する時計部10hも内蔵されており、上述したタイマ部10cは時計部10hから時刻データを受けてデータ集計部10bおよびデータ管理部10dにタイミング信号を出力する。タイマ部10cにはデータ集計部10bとデータ管理部10dとにタイミング信号を与える時間間隔が規定されており、タイマ部10cは時計部10hから与えられる時刻データによって時間間隔を計りタイミング信号を発生する。タイマ部10cは、データ集計部10bに対しては、たとえば上述のように、1時間毎、1日毎、1ヶ月毎などで集計処理を行うようにタイミング信号を発生する。また、データ管理部10dに対しては、データ集計部10bで集計され記憶装置10gに格納された状態情報(最小値、最大値、平均値)を記憶装置10gから後述する規定の時間間隔で読み出してデータ転送部10fに転送させるようにタイミング信号を発生する。
【0039】
上述したように、中継装置10からセンタサーバ20に対して照明機器の状態情報を転送するタイミングは、照明機器が正常である間の状態情報については、タイマ部10cからデータ管理部10dに与えるタイミング信号により規定され、照明機器の異常もしくは特定状態を示す状態情報については、タイミング信号によらず状態情報の発生時点になる。ここで、照明機器が正常である間の状態情報について、中継装置10からセンタサーバ20に転送する時間間隔を比較的大きくとれば、汎用ネットワークNWの負荷を軽減することができるが、中継装置10からセンタサーバ20に対して照明機器の状態情報を転送する時間間隔が大きくなるほど、状態情報の発生からセンタサーバ20が状態情報を取得するまでの時間差が大きくなる。そこで、本実施形態では、中継装置10からセンタサーバ20に照明機器の状態情報を転送する時間間隔が、中継装置10の管理下にある照明機器の構成に応じて自動的に変更されるようにしている。つまり、タイマ部10cがデータ管理部10dに対してタイミング信号を発生する時間間隔が照明機器の構成に応じて変更されるようにしてある。また、データ集計部10bにおいて照明機器の状態情報を取得して集計する時間間隔、つまりタイマ部10cからデータ集計部10bに対してタイミング信号を発生する時間間隔も照明機器の構成に応じて変更される。
【0040】
具体的には、中継装置10が管理している各スタジオごとの操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの台数を登録したデータ取得設定ファイル10jと、データ取得設定ファイル10jに基づいてタイマ部10cがタイミング信号を発生する時間間隔を決定するタイミング決定部10iとを中継装置10に設けている。データ取得設定ファイル10jは、表1に示すように、スタジオごとの操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの構成を格納したものである。ただし、本実施形態では照明機器の台数については考慮していない。つまり、照明機器の台数は操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの台数に比例すると仮定している。また、タイマ部10cからタイミング信号を発生する時間間隔は、テレビ局TV1,TV2,……を単位とするのではなく、スタジオを単位として決定される。
【0041】
【表1】
Figure 0004172298
【0042】
すなわち、タイミング決定部10iでは、各スタジオごとの照明機器の状態情報をデータ集計部10bで1日に集計する頻度Ma〔回/日〕と、データ集計部10bで集計した照明機器の状態情報をデータ管理部10dからデータ転送部10fおよびファイル管理部10eに1日に転送する頻度Pa〔回/日〕とを決定する。たとえば、スタジオAに着目すると頻度Ma,Paは、以下の演算により求められる。
Ma=p/(p1・AA+p2・AB+p3・AC)
Pa=q/(q1・AA+q2・AB+q3・AC)
ただし、p,p1,p2,p3,q,q1,q2,q3は定数である。上式から明らかなように、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの台数が多くなるほど頻度Ma,Paは低くなるから、汎用ネットワークNWにおけるトラフィックの低減につながる。
【0043】
タイミング決定部10iでは、タイマ部10cがタイミング信号を発生する時間間隔として上式で求めた頻度Ma,Paの逆数を用い、各スタジオごとに求めた時間間隔に応じてデータ集計部10bおよびデータ管理部10dに対してタイミング信号を与える時刻を決定する。
【0044】
中継装置10における上述した動作をまとめると図4のようになる。すなわち、中継装置10の運用開始直後には、まず中継装置10を設置しているテレビ局TV1,TV2,……における各スタジオごとの操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの構成をデータ取得設定ファイル10jに登録する(S1)。次に、タイミング決定部10iが設定されたデータ取得設定ファイル10jの内容を参照することにより(S2)、データ集計部10bおよびデータ管理部10dにタイミング信号を与える頻度を決定する(S3)。データ集計部10bではデータ受信部10aを通して操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから計測データ(つまり、照明機器の状態情報)を受け取っており(S4)、タイマ部10cからデータ集計部10bにタイミング信号が与えられると、データ集計部10bでは計測データを集計する(S5)。その後、データ管理部10dに対してタイマ部10cからタイミング信号が与えられると(S6)、データ管理部10dは、データ転送部10fを通して汎用ネットワークNWに照明機器の状態情報を送出し、またファイル管理部10eを通して記憶装置10gに照明機器の状態情報を格納する(S7)。以後は、データ取得設定ファイル10jの内容に変更がなければ(S8)、ステップS4に戻り、データ集計部10bにタイミング信号が与えられるたびに操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cからの計測データを集計する。また、データ取得設定ファイル10jの内容に変更があれば(S8)、ステップS2に戻りタイミング決定部10iにおいてデータ取得設定ファイル10jを参照して、タイミング信号を発生する時刻を修正する。
【0045】
ところで、センタサーバ20は、図5に示すように、汎用ネットワークNWを通して中継装置10から転送された照明機器の状態情報を受信する通信処理部20aを備える。通信処理部20aを通して中継装置10から受信した照明機器の状態情報はデータ管理部20bに一旦保存される。センタサーバ20にはハードディスク装置からなる記憶装置20dが設けられており、センタサーバ20に設けたタイマ部20cからデータ管理部20bにタイミング信号が与えられると、データ管理部20bに保存された照明機器の状態情報が記憶装置20dに格納される。記憶装置20dはデータベースを構築するものであって、データ管理部20bでは中継装置10から受け取った照明機器の状態情報をデータベースのレコードに合致する形式に編成して記憶装置20dに格納する。つまり、図6に示すように、センタサーバ20の運用を開始すると、中継装置10からの照明機器の状態情報を受信し(S1)、記憶装置20dにより構築されるデータベースに照明機器の状態情報を格納する動作(S2)を繰り返す。
【0046】
センタサーバ20は、調光システム12に設けた操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cでの電源のオンオフを状態情報として受信したときに、各装置別にオンからオフまでの時間を積算する積算演算部20eを備え、積算演算部20eにおいて求めた積算通電時間を記憶装置20dに格納するようにしてある。ここで、中継装置10は、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの電源のオンオフについての状態情報は、異常の発生と同様に即時にセンタサーバ20に通知するように構成してあり、したがってセンタサーバ20においては、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの積算通電時間を求めることができる。このように積算通電時間を求めることによって、部品の劣化の程度の目安を得ることができる。なお、通算積算時間は、後述するウェブサーバ22を通して端末装置30から閲覧可能になる。
【0047】
操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cは、図7に示すように、監視項目のうちアナログ量の状態情報を収集するアナログ情報収集部41を備える。アナログ情報収集部41において収集した状態情報は閾値判定部42に入力され、閾値テーブル43において監視項目別に設定した閾値と比較される。閾値テーブル43では、表2に示すように、監視項目ごとに複数段階の警告レベルが設定され、警告レベル別の閾値が設定される。
【0048】
【表2】
Figure 0004172298
【0049】
閾値判定部42では、監視項目に対応するアナログ量を閾値テーブル43に設定した複数段階の閾値と比較することによって、「軽警告」「中警告」「重警告」の別を判別する。また、着目するアナログ量が、いずれかの閾値を故障の程度が重くなる側に横切った時点を、「軽警告」「中警告」「重警告」の各イベントの発生時点とする。つまり、表2の例であれば、監視項目Aに対応するアナログ量のアナログ量が閾値ta1と閾値ta2との間の値である期間に、閾値判定部42において「軽警告」と判断するとともに、アナログ量が閾値ta2に近付く向きに閾値ta1を横切った時点を、「軽警告」というイベントの発生時点とし、このイベントを状態情報に用いる。
【0050】
操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cには、閾値判定部42での判別によりイベントが発生したときに、中継装置10にイベントを転送するデータ送信部44が設けられる。ところで、監視項目にもよるが、「軽警告」「中警告」は故障に近付いた兆候を示しているものの照明機器の実使用には差し支えない程度の劣化を意味しており、「重警告」は部品交換や修理が必要な程度の故障を意味している。したがって、「軽警告」「中警告」については中継装置10の記憶装置10gに蓄積するとともに適宜のタイミングでセンタサーバ20に転送し、「重警告」についてはイベントの発生と同時に記憶装置10gへの蓄積とともにセンタサーバ20への転送を行う。
【0051】
センタサーバ20では、イベントに関する情報を日時とともに記憶装置20d(図5参照)に蓄積する。記憶装置20dに蓄積したイベントに関する情報は、ウェブサーバ22にも転送され、ウェブサーバ22に設けたウェブページ呈示部22b(図9参照)では、イベントに関する情報を呈示したウェブページを生成する。したがって、当該ウェブページの閲覧が許可された端末装置30ではウェブページを閲覧することによってイベントの発生を監視することが可能になる。つまり、「軽警告」「中警告」の経過を監視することによって、部品交換時期(たとえば、ランプの交換時期)を予定することが可能になる。なお、端末装置30がウェブサーバ22に接続した状態を継続するとともに閲覧しているウェブページを変更しなければ、中継装置10から伝送される状態情報の変化をウェブページによって監視することが可能である。
【0052】
ウェブサーバ22には、メール処理部22c(図9参照)も設けられており、イベントが「重警告」であるときには、上述のようにスタジオに対応付けたメールアドレスを持つ端末装置30に対して、電子メールによって「重警告」のイベントが発生したことを通知する。したがって、部品交換や修理が必要になる「重警告」が発生したときには、電子メールによってただちに通知される。端末装置30として電子メールの受信が可能な携帯端末(移動体電話機など)を用いると、「重警告」の発生を場所によらず知ることができる。しかも、電子メールに「重警告」の内容も併せて示しておけば、交換部品や修理用具を用意して現場に向かうことが可能になるから、「重警告」への対応を迅速に行うことが可能になる。
【0053】
ところで、操作卓12aでは、昇降制御盤12bおよび昇降制御盤12cの動作を監視制御するから、調光システム12において発生する異常の有無を監視することができる。そこで、図8に示すように、調光システム12において発生する状態情報から異常を検出する異常監視部45を操作卓12aに設けてある。また、操作卓12aには、操作部40の操作順序や操作時間のような運用情報を履歴として記憶する運用情報蓄積部47が設けられている。操作部40の操作は運用情報管理部46により監視され、運用情報管理部46が必要な情報を選別して運用情報蓄積部47に格納する。また、運用情報蓄積部47の記憶容量には制限があるから、運用情報蓄積部47には過去の所定時間内の運用情報を格納する。運用情報蓄積部47に蓄積された運用情報は、異常監視部45において異常の発生が検知されたときに運用情報管理部46によって読み出され、データ送信部44を通して中継装置10に転送される。ここで、運用情報は異常の発生に伴うデータであるから、中継装置10ではセンタサーバ20に対して運用情報を即時に転送する。
【0054】
上述したように、調光システム12において異常が検出されたときには、中継装置10はセンタサーバ20に異常の発生をただちに通知するが、異常の発生を通知しただけで内容を通知していない場合には現場で異常の内容を確認しなければ対策をとることができない。これに対して、本実施形態では、センタサーバ20に異常の発生を通知する際に運用情報を併せて転送するから、センタサーバ20に通知された内容を確認するだけで、現場に行かなくとも異常の原因を特定することが可能になることが多く、適切な交換部品や修理用具を準備して現場に行くことが可能になる。つまり、現場には1回行くだけで異常に対する対策が可能になる可能性が高くなり、異常のみを通知する場合のように現場に2回以上足を運ぶ場合に比較すると省力化につながる。しかも、履歴情報である運用情報は通常時には転送しないから、通常時には操作卓12aに内蔵したマイコンの負荷を調光システムの監視制御に割り当てることができ、高性能のマイコンを用いることなく調光システムにおける時間応答性の要求を満足することができる。このことは、コストの低減につながる。なお、上述の例では操作卓12aに運用情報蓄積部47を設けて操作部40の運用情報を蓄積しているが、調光制御盤12b、昇降制御盤12cにおいて運用情報蓄積部を設けるとともに異常の監視を行い、操作卓12aと同様にして異常の発生時に運用情報とともにセンタサーバ20に通知する構成を採用してもよい。
【0055】
センタサーバ20とともにサーバ装置を構成するウェブサーバ22は、図9のように構成され、端末装置30により閲覧可能なウェブページを生成するウェブページ呈示部22bを備える。上述のように、ウェブページには使用者に応じたアクセス権が設定されており、各使用者はアクセス権に応じて閲覧可能なウェブページが規定される。アクセス権と閲覧可能なウェブページとの関係は、表3のような内容を持ったユーザデータベース22gに設定される。すなわち、ユーザデータベース22gでは、使用者を特定する情報(「使用者」および「会社名」)と、閲覧可能なウェブページ(「画面番号」で指定する)とを対応付けてあり、「使用者」としては使用者を認証するためのデータが設定される。
【0056】
【表3】
Figure 0004172298
【0057】
ここで、使用者が端末装置30からウェブサーバ22にアクセスするときには使用者を認証することが必要であって、端末装置30から通信処理部22aを通して入力された認証用のデータは、ユーザデータベース22gに格納されたデータとアクセス権判別部22hにおいて照合され、ユーザデータベース22gにおいて認証用のデータに対応する使用者が登録されているときには、当該使用者に対応する画面番号をウェブページ呈示部22bに通知し、画面番号に対応したウェブページの端末装置30による閲覧を可能とする。なお、使用者が管理会社である場合には、すべてのウェブページの閲覧が可能になるようにユーザデータベース22gの内容が設定される。
【0058】
上述のように、閲覧可能なウェブページを使用者ごとに自動的に選択するから、各使用者に応じてウェブページに呈示される状態情報の種類や内容を変更することができる。また、ユーザデータベース22gに存在しない使用者にはウェブページの閲覧を許可しないから、第三者による不正使用を防止することができる。
【0059】
上述したように、調光システム12の異常がセンタサーバ20に通知されると、センタサーバ20はウェブサーバ22に異常の発生を通知し、異常の発生が通知されたウェブサーバ22では、あらかじめ登録されている端末装置30に対して電子メールを送信するようになっている。電子メールはメール処理部22cにおいて生成され、電子メールの送信先はスケジュールデータベース22fの内容に従う。スケジュールデータベース22fは、異常発生の場所(スタジオに相当する)と日付と時間帯と電子メールの送信先(メールアドレス)とを対応付けた表4のようなタイムスケジュールを登録したものである。調光システム12における異常発生と異常発生の場所とが通信処理部22aを通してセンタサーバ20から通知されると、ウェブサーバ22に設けた照合処理部22dでは、スケジュールデータベース22fに登録された異常発生の場所を照合する。また、照合処理部22dには時計部22eから現在日時のデータが入力されており、現在日時もスケジュールデータベース22fのタイムスケジュールに照合される。このように、異常発生の場所と現在日時とをタイムスケジュールに照合すれば、現在日時を含む時間帯における電子メールの送信先を決定することができる。照合処理部22dにおいて電子メールの送信先が決定されると、メール処理部22cでは当該送信先に通信処理部22aを通して電子メールを送信する。
【0060】
【表4】
Figure 0004172298
【0061】
スケジュールデータベース22fにおけるタイムスケジュールを設定するために、ウェブサーバ22にはスケジュール設定部23を用が設けられている。スケジュール設定部23は、ウェブページ呈示部22bにより呈示されるウェブページを用いて端末装置30から操作することができるように構成される。スケジュール設定部23は、図10に示すような画面構成のウェブページを呈示するカレンダ呈示部23aを備え、カレンダ呈示部23aが呈示するウェブページの画面には、日毎の予定記入欄を備えるカレンダ形式の予定表領域Daと、上述のように認証された使用者に関連する電子メールの送信先を一覧表示する送信先一覧領域Dbとが設けられる。予定表領域Daでは1ヶ月分の予定を記入可能であり、日毎の予定記入欄は時間帯別に分割されている(図示例では午前と午後に分割した状態を想定している)。送信先一覧領域Dbに表示される送信先は、スケジュール設定部23に設けた送信先設定記憶部23cに格納されており、送信先設定記憶部23cに登録する送信先はウェブページから変更可能になっている。
【0062】
予定表領域Daの各時間帯と送信先一覧領域Dbに一覧表示された端末装置30のメールアドレス(メールアドレスでは冗長であるから、メールアドレスに対応付けた端末名を用いることが望ましい)とには、それぞれチェックボックスBa,Bbが付設される。タイムスケジュールを設定するには、まず予定表領域Daから所望の日時を選んでチェックボックスBaにチェックを付ける。このとき、日時選択部23bではチェックを付けた日時をスケジュールデータベース22fに登録する。次に、チェックを付けた日時に電子メールを送信しようとする端末装置30を送信先一覧領域Dbから選択する。この選択の際にも端末装置30に対応付けたチェックボックスBbにチェックを付ける。送信先にチェックを付けることによって送信先選択部23dは、チェックを付けた送信先を送信先設定記憶部23cから読み出してスケジュールデータベース22fに登録する。なお、予定表領域Daの各時間帯には複数個の端末装置30を対応付けることも可能になっている。
【0063】
予定表領域Daの所要の日に送信先を設定した後には、ウェブページの画面に設けた登録釦(図示せず)を押す(マウスでクリックする)ことによって、予定表領域Daの設定内容がスケジュールデータベース22fに登録される。
【0064】
上述のようにカレンダ形式である予定表領域Daに送信先を記入することによってタイムスケジュールを設定することができるから、使用者は予定表の作成と同様の感覚でタイムスケジュールを設定することができ、タイムスケジュールを容易に設定することが可能になる。また、日毎および時間帯に応じて送信先を変更することができるから、調光システム12を監視する使用者が交代制であるときにも、交代した使用者に応じた送信先を容易に設定することができる。しかも、タイムスケジュールの設定はウェブページにおいて行うことができるから、ウェブページの閲覧が許可されている使用者であれば端末装置30を用いて遠方からタイムスケジュールを設定することができる。
【0065】
なお、上述した構成では、サーバ装置の機能を、各別のコンピュータであるセンタサーバ20とウェブサーバ22とに振り分けているが、センタサーバ20およびウェブサーバ22としてのサーバ装置の全体の機能を1台のコンピュータにより実現することも可能である。また、上述の例では、スケジュールデータベース22fやユーザデータベース22gを、ウェブサーバ22に設けた例を示しているが、センタサーバ20の記憶装置20dに、スケジュールデータベース22fやユーザデータベース22gとして機能する記憶領域を設けてもよい。
【0066】
(第2実施形態)
実施形態1の構成では、中継装置10に設けたデータ取得設定ファイル10jに操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの構成のみを登録していたが、本実施形態では操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから得られる照明機器の状態情報ごとに重要度を設定しておき、タイミング決定部10iにおいては、データ取得設定ファイル10jに設定された重要度を加味して各状態情報毎の集計および転送のタイミングを決定するようにしている。つまり、第1実施形態において説明したように、中継装置10では、操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから各種監視項目の状態情報を取得しており、本実施形態では、これらの状態情報に対してそれぞれ重要度を設定している。重要度はスタジオの規模に応じた照明機器の台数やスタジオの使用目的も考慮して決定する。たとえば、照明機器の台数が多ければ1台の照明機器に故障があっても他の照明機器で代用可能な場合があるから重要度は低くなる。また、スタジオが生放送用であれば放送中に照明機器に異常が生じると不都合であるから録画放送用のスタジオよりも重要度が高くなる。重要度を示す値には1以上の値を用い、重要度が高くなるほど重要度を示す値が大きくなるように設定する。すなわち、本実施形態でのデータ取得設定ファイル10jは表5のような形式になる。
【0067】
【表5】
Figure 0004172298
【0068】
いま、スタジオAにおいて操作卓12aから得られるデータ(状態情報)DAAaに着目するものとし、表5に示したデータ取得設定ファイル10jにおける重要度の値VAAaを用いて、データ集計部11bおよびデータ管理部11dにそれぞれタイミング信号を与える頻度MAa,PAaを次式で求める。
MAa=p×VAAa
PAa=q×VAAa
ただし、p,qは定数である。
【0069】
上述のように、本実施形態では中継装置10が操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから取得するデータの種類ごとに重要度に基づいて頻度MAa,PAaを求めており、重要度の高い状態情報ほど集計および転送の頻度が高くなるから、重要度の高い状態情報ほど異常の兆候を発見しやすくなる。他の構成および動作は第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
【0070】
(第3実施形態)
第1実施形態の構成では状態情報の集計および転送のタイミングを決定するために操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの種類と台数のみに着目しており照明機器の台数などは考慮されていない。また、第2実施形態の構成では中継装置10が取得する状態情報ごとの重要度を考慮して状態情報の集計および転送のタイミングを決定しており、重要度を設定するに際して照明機器の台数を考慮することはできるものの、照明機器の台数を直接反映させているものではない。本実施形態は、照明機器の台数をデータ取得設定ファイル10jのデータとするものであり、第1実施形態と同様に、各スタジオごとの操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cの台数が登録されるのはもちろんのこと、各操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cごとに管理下の照明機器の種類と台数とが登録される。たとえば、操作卓12aについては、照明機器の台数に応じてスイッチの個数およびフェーダの個数が変わるから、スイッチおよびフェーダの個数をデータ取得設定ファイル10jに登録する。また、調光制御盤12bについては、照明機器の台数に応じて調光器の台数が変化するから、調光器の台数をデータ取得設定ファイル10jに登録する。昇降制御盤12cでは照明器具および背景用パネルを吊下するバトンの本数が照明器具などの照明機器の台数に関連するから、バトンの本数をデータ取得設定ファイル10jに登録する。
【0071】
本実施形態においてデータ取得設定ファイル10jに登録されるデータは、照明機器の構成が決まれば自動的に決定されるから、第2実施形態の構成に比較するとデータ取得設定ファイル10jの作成が容易になる。ただし、本実施形態ではデータ取得設定ファイル10jに格納されているデータと操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから取得する状態情報との間に一対一の関係がないから、タイミング決定部10iでは第1実施形態と同様にスタジオを単位として状態情報の集計および転送のタイミングを決定することになる。つまり、スタジオ内の各照明機器の台数に相当するデータを用い、中継装置10が操作卓12a、調光制御盤12b、昇降制御盤12cから取得する状態情報を集計し、センタサーバ20および記憶装置10gに一括して状態情報を転送する。他の構成および機能は第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
【0072】
(第4実施形態)
本実施形態は、汎用ネットワークNWの帯域を間欠的に監視する帯域監視部(図示せず)を中継装置10に付加し、帯域監視部において取得した汎用ネットワークNWの帯域をデータ取得設定ファイル10jに保存し、タイミング決定部10iではデータ取得設定ファイル10jに保存した汎用ネットワークNWの帯域を用いて、タイマ部10cからタイミング信号を発生させる時間間隔を決定する。
【0073】
具体的には、図11に示すように、中継装置10の運用を開始すると、まず帯域監視部において汎用ネットワークNWにおける帯域を計測する(S2)。帯域の計測は一定時間ごとに定期的に行われ(S1)、帯域を求めるたびに前回求めた帯域と比較される(S3)。ここで、帯域に変化が生じたときには、変化後の帯域をデータ取得設定ファイル10jに格納する。
【0074】
上述の手順で汎用ネットワークNWの帯域がデータ取得設定ファイル10jに格納されると、表6のように各テレビ局TV1,TV2,……ごとに帯域V1,V2,……が対応付けられる。
【0075】
【表6】
Figure 0004172298
【0076】
タイミング決定部10iでは、帯域に適宜の定数を乗じることによってタイミング信号を発生させる頻度を決定する。つまり、広帯域であるほど(伝送速度が速いほど)タイミング信号の発生頻度を高くするのである。他の構成および動作は第1実施形態と同様であるから説明を省略する。
【0077】
【発明の効果】
請求項1の発明は、中継装置が調光システムの状態情報を一時的に蓄積するとともに、規定した条件が満たされたときに中継装置からサーバ装置に状態情報を転送するから、調光システムに含まれる機器の構成に変更が生じたときに、状態情報を転送するタイミングの条件設定を行うだけで、状態情報を適正なタイミングで伝送することが可能になる。つまり、状態情報の転送のタイミングを調光システムの構成に柔軟に対応させることが可能になり、中継装置において照明機器からのデータを収集して一時的に記憶するのに要する記憶容量や中継装置からサーバ装置に状態情報を転送する際のネットワークのトラフィックを適正に調節することが可能になるという効果がある。言い換えると、操作卓、調光制御盤、昇降制御盤の台数が多くなるほど状態情報を集計する頻度および集計した状態情報を転送する頻度が低くなるから、ネットワークのトラフィックの増加を抑制することになる。
【0081】
請求項2の発明は、電子メールの送信先をタイムスケジュールによって変更することができるから、使用者(管理者)が日時によって交代するような場合でも、異常の発生時に適正な使用者に通知することができ、異常に対して確実な対処が可能になる。また、タイムスケジュールの設定にあたってカレンダ形式の予定表領域をウェブページに呈示するから、通常の予定表に書き込むようにしてタイムスケジュールを設定することができ、タイムスケジュールの設定作業が容易である。
【0082】
請求項3の発明は、調光システムを構成する照明機器に変更が生じたときに変更した内容をデータ取得設定ファイルに登録するだけで、調光システムから中継装置が状態情報を集計するタイミングおよび中継装置からサーバ装置に状態情報を転送するタイミングがタイミング決定部において自動的に設定されるから、調光システムに含まれる照明機器の構成の変更に柔軟に対応することが可能になる。その結果、中継装置において照明機器からのデータを集計して一時的に記憶するのに要する記憶容量、および中継装置からセンタサーバに照明機器の状態情報を転送する際のネットワークに対する負荷を適正に調節することが可能になるという利点がある。
【0083】
請求項4の発明は、テレビ局のスタジオ、舞台、宴会場などの1空間を単位として各空間に配置された複数台の照明機器を所定の機器で一括管理し前記所定の機器の種類と台数とを用いてタイミングを決定するから、1空間を単位とする照明機器を前記所定の機器によって一元的に管理することで照明機器の管理が容易になるとともに、1空間を単位として照明機器の状態情報を収集するタイミングおよび状態情報をセンタサーバに転送するタイミングを決定することができるという利点がある。
【0084】
請求項5の発明は、照明機器のデータの重要度に基づいて照明機器のデータの収集および転送のタイミングを決定するから、たとえば、緊急性の高いデータの収集および転送の頻度を高めたり、異常の発生に対する許容度の低い照明機器についてデータの収集および転送の頻度を高めたりすることができる。
【0085】
請求項6の発明は、照明機器の種類ごとにデータの収集および転送のタイミングを設定するから、照明機器のデータの収集および転送のタイミングの設定にあたって照明機器の構成を正確に反映させることができる。
【0086】
請求項7の発明は、照明機器のデータの収集および転送のタイミングに照明機器の構成を反映していないが、中継装置ごとに汎用ネットワークの帯域に応じてタイミングを設定するから、データの収集および転送のタイミングの設定が容易である。
【0088】
請求項8の発明は、異常発生時に状態情報の履歴を運用情報としてサーバ装置に併せて転送するから、現場を確認しなくとも運用情報によって異常の発生原因を知ることができる可能性が高く、あらかじめ異常の原因に対処するための交換部品や修理用具を用意して現場に向かうことが可能になり、結果的に、省力化につながる。また、通常時には運用情報は蓄積しているだけであるから、調光システムとしての通常動作における負荷が増加することはない。
【0090】
請求項9の発明は、照明機器の構成に変更が生じたときに変更した内容をデータ取得設定ファイルに登録することによって、照明機器からの状態情報を集計するタイミングおよびサーバ装置にデータを転送するタイミングがタイミング決定部において自動的に設定されるから、照明機器の構成の変更に柔軟に対応することが可能になる。その結果、照明機器からのデータを集計して一時的に記憶するのに要する記憶容量、およびサーバ装置に照明機器のデータを転送する際のネットワークに対する負荷を適正に調節することが可能になる。言い換えると、操作卓、調光制御盤、昇降制御盤の台数が多くなるほど状態情報を集計する頻度および集計した状態情報を転送する頻度が低くなるから、ネットワークのトラフィックの増加を抑制することになる。
【0091】
請求項10の発明は、請求項9の発明と同様の効果を奏する上に、中継装置から転送された照明機器の状態情報に管理者に通知する必要のある状態情報が含まれているときには電子メールによって管理者に通知することができ、照明機器の管理者は電子メールの受信が可能な端末装置を保持しておけばよく、調光システムでの異常発生に対して迅速に対応することが可能になる。また、電子メールは複数箇所に同時に配信することができるから、調光システムでの異常発生を複数の管理者に同時に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】同上の概略構成図である。
【図3】同上に用いる中継装置を示すブロック図である。
【図4】同上に用いる中継装置の動作を示す流れ図である。
【図5】同上に用いるセンタサーバを示すブロック図である。
【図6】同上に用いるセンタサーバの動作を示す流れ図である。
【図7】同上に用いる調光システムの要部ブロック図である。
【図8】同上に用いる操作卓の要部ブロック図である。
【図9】同上に用いるウェブサーバを示すブロック図である。
【図10】同上におけるウェブページの画面例を示す図である。
【図11】本発明の第4実施形態に用いる中継装置の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 中継装置
10b データ集計部
10d データ管理部
10i タイミング決定部
10j データ取得設定ファイル
12 調光システム
20 センタサーバ
20c タイマ部
20e 積算演算部
22 ウェブサーバ
22b ウェブページ呈示部
22c メール処理部
22d 照合処理部
22f スケジュールデータベース
22g ユーザデータベース
22h アクセス権判定部
23 スケジュール設定部
30 端末装置
45 異常監視部
46 運用情報管理部
47 運用情報蓄積部
Da 予定表領域
NL 専用ネットワーク
NW 汎用ネットワーク

Claims (10)

  1. 照明器具が接続された調光制御盤と昇降装置が接続された昇降制御盤と照明器具および昇降装置からなる照明機器の動作を指示する操作卓とを備える調光システムと、調光システムから取得した調光システムの状態に関する状態情報を一時的に蓄積する中継装置と、中継装置に汎用ネットワークを介して接続され中継装置が蓄積している複数の調光システムに関する状態情報を汎用ネットワークを通して取得するサーバ装置と、汎用ネットワークに接続され状態情報をサーバ装置から取得する端末装置とを備え、中継装置は、状態情報を集計する第1の頻度と集計した状態情報を転送する第2の頻度とをそれぞれ1日当たりの回数として決定するタイミング決定部を備え、タイミング決定部は、調光システムに含まれる操作卓、調光制御盤、昇降制御盤の台数が多くなるほど低くなるように規定の演算により第1の頻度および第2の頻度を求め、第1の頻度の逆数を、状態情報を集計する時間間隔として用い、第2の頻度の逆数を、汎用ネットワークを通して状態情報をサーバ装置に転送する時間間隔として用いることを特徴とする遠隔監視型照明システム。
  2. 前記端末装置は電子メールの受信機能を有し、前記サーバ装置は、前記中継装置から取得した前記状態情報に管理者に通知する必要のある状態情報が含まれているときに、あらかじめ登録された端末装置に対して電子メールにより状態情報を即時に通知するメール処理部と、前記電子メールの送信先を日時別に設定したタイムスケジュールを登録するスケジュールデータベースと、異常が発生した日時をスケジュールデータベースに照合して当該日時に対応した送信先を取得するとともに当該送信先を前記メール処理部に送信先として引き渡す照合処理部と、タイムスケジュールの登録にあたって日毎の予定記入欄を有したカレンダ形式の予定表領域を備えるウェブページをウェブページ呈示部に呈示させるスケジュール設定部とを備えることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視型照明システム。
  3. 前記タイミング決定部は、前記中継装置に設けられ前記調光システムに含まれる照明機器の構成が登録されるデータ取得設定ファイルの内容により前記状態情報を集計するタイミングを決める集計条件および集計した状態情報を前記サーバ装置に転送するタイミングを決める転送条件を設定し、前記中継装置は、タイミング決定部に設定した集計条件により決まるタイミングで状態情報を集計するデータ集計部と、データ集計部で集計した状態情報をタイミング決定部に設定した転送条件により決まるタイミングでサーバ装置に転送させるデータ管理部とをさらに備えることを特徴とする請求項1記載の遠隔監視型照明システム。
  4. 前記調光システムは、複数の照明機器を備え、照明機器の動作を操作する機能と照明機器の状態情報を収集するとともに収集した状態情報を中継装置に引き渡す機能とを有した所定の機器を照明機器と前記中継装置との間に備え、前記データ取得設定ファイルには照明機器ごとに前記所定の機器の種類と台数とが登録され、前記タイミング決定部は前記所定の機器の種類と台数とを用いて前記タイミングを決定することを特徴とする請求項3記載の遠隔監視型照明システム。
  5. 前記照明機器が複数個設けられ、前記データ取得設定ファイルには照明機器の状態情報の種類ごとの重要度が登録され、前記タイミング決定部は前記重要度を用いて前記タイミングを決定することを特徴とする請求項3記載の遠隔監視型照明システム。
  6. 前記照明機器が複数個設けられ、前記データ取得設定ファイルには照明機器の種類と台数とが登録され、前記タイミング決定部は照明機器の種類および台数を用いて前記タイミングを決定することを特徴とする請求項3記載の遠隔監視型照明システム。
  7. 前記中継装置が前記サーバ装置との間の前記汎用ネットワークの帯域を計測する帯域監視部を備えるとともに、帯域監視部が計測した帯域が前記データ取得設定ファイルに格納され、前記タイミング決定部はデータ取得設定ファイルに格納された汎用ネットワークの帯域に基づいて中継装置から前記照明機器の状態情報を前記サーバ装置に転送するタイミングを決定することを特徴とする請求項3記載の遠隔監視型照明システム。
  8. 前記調光システムは、調光システムにおける異常の発生の有無を監視する異常監視部と、前記状態情報を履歴として蓄積する運用情報蓄積部と、異常監視部において異常の発生が検出されたときに運用情報蓄積部から運用情報を読み出してサーバ装置に転送させる運用情報管理部とを備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の遠隔監視型照明システム。
  9. 照明器具が接続された調光制御盤と昇降装置が接続された昇降制御盤と照明器具および昇降装置からなる照明機器の動作を指示する操作卓とを備える調光システムから得られる照明機器の状態情報を収集するとともに汎用ネットワークを介してサーバ装置に接続され収集した照明機器の状態情報をサーバ装置に転送する中継装置であって、照明機器の構成が登録されるデータ取得設定ファイルと、データ取得設定ファイルの内容により照明機器から状態情報を集計するタイミングおよび集計した状態情報をサーバ装置に転送するタイミングを設定するタイミング決定部と、タイミング決定部で求めたタイミングで照明機器の状態情報を集計するデータ集計部と、データ集計部で集計した照明機器の状態情報をタイミング決定部で求めたタイミングで第1の記憶装置に格納するとともに汎用ネットワークを通してサーバ装置に転送させる第1のデータ管理部とを備え、タイミング決定部は、調光システムに含まれる操作卓、調光制御盤、昇降制御盤の台数が多くなるほど低くなるように規定の演算により状態情報を集計する第1の頻度と集計した状態情報を転送する第2の頻度とをそれぞれ1日当たりの回数として求め、第1の頻度の逆数を、状態情報を集計する時間間隔として用い、第2の頻度の逆数を、汎用ネットワークを通して状態情報をサーバ装置に転送する時間間隔として用いることを特徴とする中継装置。
  10. 請求項9記載の中継装置に汎用ネットワークを介して接続され中継装置が収集した照明機器の状態情報が転送されるサーバ装置であって、中継装置から受信した照明機器の状態情報を第2の記憶装置に格納する第2のデータ管理部と、中継装置から受信した照明機器の状態情報の中に管理者に通知する必要のある状態情報が含まれているときに汎用ネットワークに接続された端末装置に電子メールを発信するメール処理部とを備えることを特徴とするサーバ装置。
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