JP4171226B2 - Flash-off device for water-based painting - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水系塗料、特に水系ベース塗料とその上に施すクリヤー塗料とのウェットオンウェット塗装系において水系ベース塗料の仮乾燥装置として用いるフラッシュオフ装置に関する。さらに詳しくは、従来に比べてフラッシュオフゾーンの長さを短くすることにより、被塗物の昇温エネルギーおよび冷却エネルギーを削減できるフラッシュオフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、水系ベース塗料の上にウェットオンウェットでクリヤー塗料を塗装することが行われており、そのためにクリヤー塗装を行う前に水系塗装を仮乾燥させるための、いわゆるフラッシュオフ装置が用いられている。
【0003】
従来より用いられているフラッシュオフ装置200は、図1の下図に示されるように、水系ベース塗装後の静置室11に続いて設けられ、赤外線電気ヒーターにより塗料を乾燥させるIR装置201と、ホットエアブローにて塗料を乾燥させる熱風循環装置202と、冷風により車体を冷却するクーリング装置203と、静置室204とから構成されている。そして、水系ベース塗装が施された車体は、静置室11を経たのち、車体断面の外周に対向するように配置された赤外線電気ヒーターによって車体外板が加熱される。続いて、同様に車体断面の外周に対向するように配置された複数のホットエアブローノズルから、約80℃の熱風が車体外板に向けて吹き出され、これにより車体内外板が加熱される。この時の熱風循環装置内の湿度は、約14.5〜24.5g/kg(乾き空気1kg中の水分含有量)となっている。
【0004】
車体全体としては、IR装置201および熱風循環装置202の伝熱により加熱乾燥され、車体外板部では約90℃、車体内板部では約70℃まで昇温する。その後、車体はクーリング装置203にて約30℃以下まで冷却され、塗膜品質に影響が生じない水系ベース塗料の塗着固形分が70%以上となった時点で、クリヤー塗料が塗装される。なお、従来のフラッシュオフゾーンでは、たとえば車体のコンベア速度が4.5〜5.0m/minの場合、車体外板が加熱されるIR装置201による処理時間は約1分間、車体内板も加熱される熱風循環装置202による処理時間は約2分間、クーリング装置203による処理時間は約2分間であり、したがってフラッシュオフゾーン全体では約5分間の処理時間が必要とされた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上述した従来のフラッシュオフ装置200にあっては、水系ベース塗装とクリヤー塗装とのウェットオンウェット塗装系を成立させるため、水系ベース塗料が塗装された後、先ず仮乾燥装置として車両外板の昇温用にIR装置201(遠赤外線電気ヒーター)を用い、次いで車体内板用に熱風循環装置202を用い、さらに昇温された車体を冷却するためにクーリング装置203を用いる構成となっていた。
【0006】
特に、車体の昇温には遠赤外線電気ヒーター201と熱風循環装置202の熱風吹き出しノズルを使用しているため、車体内外板の温度が高くなり、クーリング装置203で長時間冷却する必要があった。また、車体外板の昇温用にIR装置(遠赤外線電気ヒーター)、車体内板の昇温用に熱風循環装置202を用いるというように、車体の部位による昇温を別々のゾーンで実施するため、フラッシュオフ装置200全体が長くなり、また処理時間も長く必要であるという問題点があった。
【0007】
さらに、従来のIR装置201、熱風循環装置202およびクーリング装置203といった工程では、車体全体を昇温させて仮乾燥を行った後に、次のクリヤー塗装を行うに際して、塗膜品質に影響しない車体温度まで冷却する必要があるため、エネルギー費が高くなってしまうという問題点があった。
【0008】
このため、従来に比べて、フラッシュオフゾーンの長さを短くし、水系塗装における仮乾燥を実施するためのエネルギー費を削減し、かつクリヤー塗料とのウェットオンウェット塗装系を成立させて塗膜外観品質を確保することが課題となっていた。
【0009】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもので、水系塗料とその上に塗装されるクリヤー塗料とのウェットオンウェット塗装を行う際に用いられるフラッシュオフ装置において、フラッシュオフゾーンの長さを短くし、車体内外板について同時に短時間で乾燥を促進させるべく、車体各部位毎への熱風吹き出し口形状をノズルとスリットとしてその配置を最適化し、かつ仮乾燥全体のエネルギー費を削減することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、熱風循環装置に設けられた熱風噴出口のみを用いて、外板部の昇温を抑えながら車体内板部に塗装された水系塗料の乾燥を促進すべく、各部位毎への熱風吹き出し口形状(ノズルまたはスリット)の配置を最適化し、処理装置内の温度、湿度及び処理時間を規定し、車体本体の加熱分を極小化すると同時に、車体全体において塗料中の水分乾燥能力を最大にすることにより、フラッシュオフゾーンの長さを短くして短時間処理を可能にできることを見出し、さらに従来の工程長と同じ(既存設備)場合は熱風の低温化が可能であり、新設時エリア対応として従来の熱風温度と同じ場合は、工程長の短縮化が可能であることを見出し、本発明を達成するに至った。
【0011】
そのためには、熱風循環装置の上段位置に車体内板乾燥用の複数の熱風吹き出しノズルを配備し、さらに熱風循環装置の下段位置及び/又は中段位置に車体外板乾燥用の複数の熱風吹き出しスリットを配備することにより、車体の各部位への熱風吹き出し時において、風速が速く、かつ、車体各部位における風速のばらつきが少なくなり、その結果、短時間でのフラッシュオフ処理又は熱風の低温化が可能であることが確認された。
【0012】
すなわち、本発明の水系塗装用フラッシュオフ装置は、水系塗料を塗装する水系塗料塗装工程と、前記水系塗装塗膜上にウェットオンウェットでクリヤー塗料を塗装するクリヤー塗料塗装工程との間に設けられるフラッシュオフ装置において、前記水系塗料が塗装された被塗物に対して熱風を吹き付ける熱風噴出口を有する熱風循環装置を備え、前記熱風循環装置の熱風噴出口は、当該熱風循環装置内を通過する前記水系塗料が塗装された被塗物に対して熱風を同時に吹き付ける複数の乾燥用ノズルおよびスリットであり、前記熱風循環装置の複数の乾燥用ノズルは、被塗物である車両の左右の窓開口部に対向する熱風循環装置の上段位置に設けられ、車両が通過する際に左右の窓開口部より車体の内板に向かって熱風を吹き付けて車両の内部に対流循環気流を生じさせ、前記熱風循環装置の複数の乾燥用スリットは、被塗物である車両の左右の下側面に対向する熱風循環装置の下段位置に設けられ、車両が通過する際に前記車両の左右の下側面の外板に向かって熱風を吹き付けて車両外側面に沿った上昇気流を生じさせることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の水系塗装用フラッシュオフ装置は、請求項2記載のように、前記熱風循環装置の複数の乾燥用スリットは、被塗物である車両の左右の側面に対向する熱風循環装置の中段位置に設けられ、車両が通過する際に前記車両の左右の側面の外板に向かって熱風を吹き付ける乾燥用スリットを含むことを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の水系塗装用フラッシュオフ装置は、請求項3記載のように、前記被塗物が前記熱風循環装置を通過する時間が3〜5分、前記熱風循環装置内の温度が50〜60℃、前記熱風循環装置内の湿度が9.5〜19.5g/kg(乾き空気1kg中の水分含有量)であることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の水系塗装用フラッシュオフ装置は、請求項4記載のように、前記クリヤー塗料塗装工程へ投入される直前の被塗物の内板および外板の温度が、30℃以下であることを特徴とする。
【0018】
さらにまた、本発明の水系塗装用フラッシュオフ装置は、請求項5記載のように、前記クリヤー塗料塗装工程へ投入される直前の塗膜の塗着固形分が、70%以上であることを特徴とする。また、本発明の水系塗装用フラッシュオフ装置は、請求項6記載のように、前記熱風循環装置と前記クリヤー塗料塗装工程との間にクーリング装置をさらに備えたことを特徴とする。
【0019】
【作用】
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
本発明の第一の目的は、水系塗装とクリヤー塗装とのウェットオンウェット塗装系を成立させるためのフラッシュオフ装置において、フラッシュオフゾーンの長さを短くして、短時間で乾燥を促進させること、又は熱風の低温化により仮乾燥全体のエネルギー費を削減することにある。
【0020】
従来のフラッシュオフ装置は、車体を乾燥させるために、車体の外板と内板とを別々の装置を用いて別々のゾーンで高温度の乾燥を行っていた。したがって車体全体が長時間にわたって高温で加熱されるため、強力なクーリング装置を用いることが必須条件であった。これに対して、本発明では、熱風循環装置に配備された熱風噴出口のみを用いて車体外板および内板の乾燥を同時に行う。具体的には、熱風循環装置の上段位置に主として車体内板乾燥用の熱風吹き出しノズルを用い、さらに熱風循環装置の下段位置及び/又は中段位置に主として車体外板乾燥用の複数の熱風吹き出しスリットを設けたものである。
【0021】
上段位置に配備された熱風吹き出しノズルからの熱風により、車体内部に気流が発生し、この気流が対流循環することにより、従来に比べて低温で処理および/または短時間で乾燥することが可能となる。
【0022】
また、下段位置に配備された熱風吹き出しスリットからの熱風により、車体外側面に沿って上昇気流が発生するため、同様に低温で処理および/または短時間で乾燥することが可能となる。
【0023】
このように、本発明の上段位置のノズルと、下段位置及び/又は中段位置のスリットとを用いて同時に熱風を吹き出すことにより、車体各部位において部位毎の風速ばらつきが少なくなり、かつ内板部の風速も速くなるため、短時間での乾燥が可能となる。
【0024】
ちなみに、従来のフラッシュオフ装置が80〜90℃の高温で80m3/minレベルの大風量で仮乾燥処理を行うのに対し、本発明のフラッシュオフ装置では50〜60℃で40m3/minレベルの小風量で乾燥処理が可能となり、車体の温度が従来に比べて大幅に低くできるため、必ずしもクーリング装置を専用に設置する必要はない。
【0025】
本発明のフラッシュオフ装置において、特に限定はされないが、熱風循環装置内の温度は50〜60℃で、湿度が従来のフラッシュオフ装置より5〜10g/kg減湿された9.5〜19.5g/kgが好ましい。この条件で熱風循環装置の通過時間は約3分とすることが好ましい。熱風循環装置内の温度又は湿度がこの範囲を外れると、フラッシュオフ処理に時間がかかったり、クリヤー塗装直前における水系塗装の塗膜の塗着固形分が70%に到達せずにまたは車体温度が高くなりすぎて塗膜品質に悪影響を与えるおそれがある。
【0026】
なお、本発明のフラッシュオフ装置においては熱風循環装置のみで可能であるが、夏期の外気温が高い場合のように、フラッシュオフ装置を出てクリヤー塗装工程に入る直前の車体温度が43℃以上となる場合には、実際にクリヤー塗料が塗装される直前までに車体温度が30℃以下にならない場合もある。こうした場合には冷却時間0.5min程度のクーリング装置を用いて車体を冷却することが好ましい。車体の温度が30℃以上の状態でクリヤー塗料を塗装すると塗膜品質上好ましくないからである。
【0027】
ちなみに、従来のフラッシュオフ装置における熱風循環装置内の温度は約80℃、湿度は本発明の場合よりも約5g/kg多く、処理時間は約3分間である。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、水系塗料が塗装されたウェット状態の被塗物に対して、複数の乾燥用ノズルおよびスリットから熱風を同時に吹き付けるので、従来のフラッシュオフ装置に比べてフラッシュオフゾーンの長さを短縮することができる。これにより、生産性の向上、塗装工程の省スペース化、及び車体在庫数の削減を図ることができる。
【0029】
また、本発明のフラッシュオフ装置は、車体の内外板の乾燥を同時に、かつ内板の乾燥性に優れ均一に行うので、水系塗装における仮乾燥を実施するためのエネルギー費を大幅に削減できる。さらにクリヤー塗料とのウェットオンウェット塗装が成立可能になったため、優れた塗装品質をも確保することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る水系塗装用フラッシュオフ装置のレイアウトを示す平面図、図2は同実施形態に係る熱風循環装置を示す断面図、図3は同じく熱風循環装置を示す側面図である。
【0031】
なお、図1は本発明のフラッシュオフ装置を上塗り塗装に適用した例を示したもので、以下、水系ベース塗料とクリヤー塗料とをウェットオンウェットで塗装する上塗り塗装系を車体の内外板に施す実施形態により本発明を説明する。
【0032】
被塗物である車体は、図中において左から右へフロアコンベアにより定速度で搬送され、その後上塗り乾燥炉に搬送されるが、同図には、この上塗り工程のうち、水系塗料を塗装する水系塗料塗装工程1の最終段と、本実施形態に係るフラッシュオフ工程2と、クリヤー塗料を塗装するクリヤー塗装工程3の最先段とを示す。なお、本実施形態に係るフラッシュオフ装置の効果を説明するために、同図の上図には本実施形態の平面図を示し、下図には従来のフラッシュオフ装置の平面図を示す。
【0033】
水系塗料塗装工程1は、室内の空気が一定の流れで制御された塗装ブース内に設けられ、この工程で車体の内外板に水系ベース塗料が塗装される。最終段の静置室11は空気の流れがない室であり、車体はそのまま搬送される。本例の車体はコンベア速度4〜5m/minで移動する。
【0034】
水系塗料塗装工程1の次段には、フラッシュオフ工程2が設けられ、ここに本発明に係る熱風循環装置21と静置室22とが設けられている。本例では、上述したコンベア速度4〜5m/minの条件で、熱風循環装置21を3〜4分、静置室22を0.5〜0.7分で通過するようになっている。
【0035】
本例の熱風循環装置21は、図2及び図3に示すように、トンネル形状の炉体として形成され、図2に示すように、車両Bの左右窓開口部の上部に対向する上段位置に、車両が通過する際に車室内の内板に向かって熱風を吹き付ける乾燥用ノズル211が設けられ、また車体Bの左右側面の外板に向かって熱風を吹き付ける乾燥用中段スリット212が設けられ、さらに車両の左右下側面の外板に向かって熱風を吹き付ける乾燥用下段スリット213がそれぞれ設けられている。
【0036】
これら乾燥用ノズル211、乾燥用中段スリット212及び乾燥用下段スリット213は、図3に示すように炉体の長手方向に沿って当該炉体の左右側壁にそれぞれ設けられた吸気ダクト214に設けられており、図2に示す吸気ファン215によって吸い込んだ空気は、加熱器216で所定温度に加熱されたのち、当該吸気ダクト214に供給される。また、炉体内の空気を排気するための排気ダクト217が炉体の左右側壁の上部に設けられており、図3に示すように排気ダクト217に形成された排気用開口218から、図2に示す排気ファン219により吸い込まれた炉体内の空気(熱風)は系外へ排気される。
【0037】
熱風循環装置21の次段には静置室22が設けられているが、この静置室22とは、図2に示す熱風循環装置21と同様の炉体を有するが、炉体内には熱風が供給されない室である。
【0038】
本例のフラッシュオフ工程2は、上述した熱風循環装置21と静置室22とで構成され、静置室22の次段にはクリヤー塗料塗装工程3である塗装ブースが設けられる。なお、図1の上図には、静置室22とクリヤー塗料塗装工程3との間にゾーン23が示されているが、上塗り塗装工程を新設する場合にはこのゾーン23を省略して静置室22とクリヤー塗料塗装工程とを直接繋げることができ、そうした場合にはフラッシュオフ工程2の長さを短縮することができる。また、既存のフラッシュオフ工程2を改造する場合には、このゾーン23を炉体のみで構成し静置室22の一部とすることができる。こうした場合でも、フラッシュオフ工程2のスペース自体は小さくならないが、同図の下図に示す従来のフラッシュオフ装置に比べると、IR装置やクーリング装置に要するエネルギー費が低減できる。ちなみに、ゾーン23に車体を冷却するクーリング装置を設けて、夏期などのように車体温度が十分降温しない場合の対策工程として活用することもできる。
【0039】
【実施例】
(1)熱風循環装置の炉体内の風速測定
上記のフラッシュオフ装置の熱風循環装置21を用いて、熱風を吹き出す上段の乾燥用ノズル211、乾燥用中段スリット212および乾燥用下段スリット213の最適条件を求めるため、実車による確認試験を実施した。まず最初、図4に示すように、車体の10部位、すなわちフード中央、ルーフ中央、トランク縦壁、リヤドアスキン、リヤフェンダの5部位が車体の外板における風速を測定する部位とし、フード端の裏面、トランクヒンジ部、バックピラーヒンジ部、サイドステップ部、バックピラー下部の5部位が車体の内板における風速を測定する部位とした。
【0040】
風速の測定は、上記各部位に風速計(たとえば熱線風速計)を設置することで実施した。なお、上段の乾燥用ノズル211の直径は65mmで、ピッチを333mmとし、乾燥用中段スリット212の開口は15mm×240mmで、ピッチを167mmとし、乾燥用下段スリット213の開口については幅を7.5mmと15mmと22.5mmの3種類、長さは240mmの1種類、ピッチは167mmと333mmの2種類とした。また、乾燥用下段スリット213と車体までの距離(図2に示す距離L参照)は250mm、300mm及び350mmの3種類とした。さらに、上段の乾燥用ノズル211、乾燥用中段スリット212及び乾燥用下段スリット213の風速、風量等については、表1に示すテスト1〜10の条件を設定して実施した。
【0041】
【表1】
【0042】
実験1−1
表1に示す条件で、上段の乾燥用ノズル(以下、単に上段ノズルともいう。)211、乾燥用中段スリット(以下、単に中段スリットともいう)212および乾燥用下段スリット(以下、単に下段スリットともいう)213をそれぞれ組み合わせ、図4に示す車体各部位における面風速を設定した結果を、図5および図6に示す。図5には、上段ノズル211と下段スリット212とを組み合わせたテスト2、下段スリット213のみのテスト4及び上段ノズル211のみのテスト5の結果を示し、図6には、上段ノズル211と下段スリット213とを組み合わせたテスト2及び全て211,212,213を組み合わせたテスト3の結果を示す。
【0043】
図5の結果から、上段ノズル211のみ(テスト5,◆印)又は下段スリット213のみ(テスト4,×印)に比較して、テスト2(△印)、すなわち上段ノズル211と下段スリット213を組み合わせた条件の場合の方が、車体各部位における平均面風速が1.5m/s以上と大きくかつ均一となり、車体全体として速く乾燥することが理解される。
【0044】
また図6の結果から、上段ノズル211、中段スリット212および下段スリット213を用いた場合(テスト3,■印)には、車体の外板部位の一部において面風速が大きい値が得られるが、車体内板部位には効果は認められないことが理解される。したがって、同図の上段ノズル211と下段スリット213とを組み合わせた条件(テスト2,▲)の場合と大きな差はなく、中段スリット212は必要に応じて省略できる。
【0045】
実験1−2
上記実験1−1によって、上段ノズル211と下段スリット213との組み合わせが平均面風速の点から好ましいことが確認されたが、次に、この上段ノズル211と下段スリットを組み合わせた条件において、下段スリット213の幅とピッチとの最適条件を求めるために、これら幅とピッチとを変化させた場合の車体各部位における面風速を比較した。
【0046】
ここで比較した下段スリット213としては、表1に示すように、テスト1が15mm×240mmのスリット開口でピッチを333mm、テスト7が7.5mm×240mmのスリット開口でピッチを167mm、テスト8が22.5mm×240mmのスリット開口でピッチを500mmとした。これらテスト1,7,8の面風速の測定結果を図7に示す。同図において、テスト1を×印、テスト7を◆印、テスト8を●印で示す。
【0047】
この図7に示す結果から、テスト1(×印)の下段スリット213の寸法、すなわちスリット開口が15mm×240mm、ピッチが333mmの場合が、車体各部位における平均面風速が最も大きくかつ内外板毎の平均面風速が均一となり、車体全体として速く乾燥することが理解される。
【0048】
実験1−3
上記実験1−1及び1−2によって、上段ノズル211と下段スリット213を組み合わせたものであって、下段スリット213の開口が15mm×240mmでピッチが333mmの条件が、平均面風速の点から好ましいことが確認されたが、次に、この条件において車体までの距離の最適条件を求めるために、下段スリット213から車体までの距離Lのみを250mm、300mm、350mmの3種類に変化させたときの、車体各部位における面風速を比較した。
【0049】
ここで比較した下段スリット213として、テスト1が車体との距離を300mm、テスト9が車体との距離を250mm、テスト10が車体との距離を350mmとしたものである。これらテスト1,9,10の面風速の測定結果を図8に示す。同図において、テスト1を×印、テスト9を▲印、テスト10を△印で示す。
【0050】
図8に示す結果から、テスト1の下段スリット213と車体との距離が300mmの場合が、車体各部位における平均面風速が最も大きく、車体全体として速く乾燥することが理解される。
【0051】
実験1−4
上記実験1−1乃至1−3によって、上段ノズル211と下段スリット213とを組み合わせた所定条件の場合が平均面風速の点から好ましいことが確認されたが、さらに、上段ノズル211と下段スリット213からそれぞれ吹き出される風量バランスの最適条件を求めるために、上段ノズル211及び下段スリット213の風量を変化させた場合における、車体各部位における面風速を比較した。
【0052】
ここで、テスト1では上段ノズル211と下段スリット213の風量比を1:1、テストAでは2:1の条件とした。これらテスト1及びAの面風速の測定結果を図9に示す。同図において、テスト1を●印、テストAを▲印で示す。
【0053】
図9に示す結果から、テストAの風量バランスでは、車体各部位における平均面風速のばらつきが大きいが、テスト1のように上段ノズル211と下段スリット213との吹き出し風量比を1:1とした場合は、車体各部位における平均面風速は均一となり、車体各部位での乾燥速度に差がなく良好となることが理解される。
【0054】
(2)熱風循環装置による塗着固形分の測定
上記のフラッシュオフ装置を用いて、上述のテスト7の条件にて、車体の各部位におけるフラッシュオフ前後の水系ベース塗料の塗着固形分を測定した。
【0055】
なお、実験条件として、コンベア速度を1.6m/minとし、水系ベース塗料を内板部については手吹き、外板部についてはロボット塗装とし、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフ終了までの時間を34〜41分とし、フラッシュオフ工程は静置室による自然冷却とした。水系ベース塗装の塗着固形分の測定は、アルミ箔を車体各部位に張り付けてこれに塗装し、フラッシュオフ前後での重量変化を測定した。
【0056】
実施例1
アルミ箔を車体の8部位(前述10部位中、フード端裏部とトランクヒンジ部を除く)に張り付け、内板部は手吹き、外板部はロボットにて水系ベース塗料を塗装した。次いで、コンベア速度1.6m/minにて車体を移動させながら、本発明に係る熱風循環装置21に入れて、水系ベース塗装の仮乾燥を行った。尚、熱風循環装置内の温度は50℃、湿度は9.5g/kgとし、フラッシュオフ時間は3分間(熱風循環装置内通過時間)、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフを終了するまでの時間は35分間とした。
【0057】
このとき、熱風循環装装置に入る直前に車体各部に張り付けたアルミ箔のうちの1枚を取り外して固形分を測定するとともに、熱風循環装置を出た直後に車体各部に張り付けた残りのアルミ箔を取り外して固形分を測定した。熱風循環装置の前後における塗着固形分(重量%)の測定結果を表2に示す。
【0058】
表2に示すように、実施例1では、熱風循環装置に入る直前の水系ベース塗装の塗着固形分は、外板水平部で44.1%、外板垂直部で51.4%、内板については53.1%であるのに対し、フラッシュオフ終了後の固形分は、前述の車体8部位について、78.9〜85.2%となり、全ての部位が70%以上であった。
【0059】
実施例2
実施例1において、熱風循環装置の湿度を19.5g/kg、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフを終了するまでの時間を41分間とした以外は、実施例1と同じ条件にして、熱風循環装置の前後における水系ベース塗装の塗着固形分を測定した。この結果を表2に示す。
【0060】
表2に示すように、本実施例2では、熱風循環装置に入る直前の水系ベース塗装の固形分は、外板水平部で46.4%、外板垂直部で40.8%、また内板については54.8%であるのに対し、フラッシュオフ終了後の固形分は、車体8部位について、72.6〜85.9%と、全ての部位が70%であった。
【0061】
実施例3
実施例1において、熱風循環装置内の温度を40℃、フラッシュオフ時間を4.8分間(通過時間)、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフを終了するまでの時間を34分間とした以外は、実施例1と同じ条件にして、熱風循環装置の前後における水系ベース塗装の塗着固形分を測定した。この結果を表2に示す。
【0062】
表2に示すように、実施例3では、熱風循環装置に入る直前の水系ベース塗装の固形分は、外板水平部で38.6%、外板垂直部で34.7%、また内板については45.0%であるのに対し、フラッシュオフ終了後の固形分は、車体8部位について、81.9〜84.8%と、全ての部位が70%以上であった。
【0063】
比較例
実施例1において、熱風循環装置内の温度を70℃、フラッシュオフ時間を2分間(通過時間)、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフを終了するまでの時間を37分間とした以外は実施例1と同じ条件にして、熱風循環装置の前後における水系ベース塗装の塗着固形分を測定した。この結果を表2に示す。
【0064】
表2に示すように、この比較例では、熱風循環装置に入る直前の水系ベース塗装の固形分は、外板水平部で51.8%、外板垂直部で38.9%、また内板については54.2%であり、上記実施例1〜3とほとんど同様であったのに対し、フラッシュオフ終了後の固形分は、車体8部位の中で、バックピラーヒンジ部が63.4%、バックピラー下端部が67.5%と、70%以下の部位が2カ所もあった。
【0065】
参考例1
実施例1において、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフを終了するまでの時間を65分とした以外は実施例1と同じ条件にして、熱風循環装置の前後における水系ベース塗装の塗着固形分を測定した。この結果を表2に示す。
【0066】
表2に示すように、参考例1では、熱風循環装置に入る直前の水系ベース塗装の固形分は、外板水平部で48.4%、外板垂直部で50%、また内板については85.3%であるのに対し、フラッシュオフ終了後の固形分は、車体8部位について80.4〜86.7%と、全ての部位で80%以上であった。
【0067】
参考例2
実施例1において、熱風循環装置内の温度を60℃、フラッシュオフ時間を2.5分間(熱風循環装置内通過時間)、水系ベース塗料を塗装してからフラッシュオフを終了するまでの時間を55分とした以外は実施例1と同じ条件にして、熱風循環装置の前後における水系ベース塗装の塗着固形分を測定した。この結果を表2に示す。
【0068】
表2に示すように、参考例2では、熱風循環装置に入る直前の水系ベース塗装の固形分は、外板水平部で44.5%、外板垂直部で46.4%、また内板については83%であるのに対し、フラッシュオフ終了後の固形分は、車体8部位について83.9〜87.9%と、全ての部位で80%以上であった。
【0069】
【表2】
【0070】
以上の結果から、本発明においてはフラッシュオフ工程を出た後、クリヤー塗装が施される直前の車体の内外板に塗装された水系ベースの固形分が70%以上あれば、完成塗膜としての品質に問題がないことが確認されている。
【0071】
また、フラッシュオフ工程の熱風循環装置内の温度については40〜50℃、フラッシュオフ時間(熱風循環装置内通過時間)については3〜5分間が好ましいことが確認された。
【0072】
ちなみに、3〜5分間でフラッシュオフ処理を行う場合、温度を高くすることによっても水系ベース塗装の固形分を70%以上とすることができるが、車体温度が高温となるためクーリング装置による冷却が必要となり、エネルギー消費の観点からは好ましくない。また、温度を高くしてフラッシュオフ時間を3分間より短くすると、比較例1に見られるように、車体の一部において水系ベース塗装の固形分が70%以下の部位が出てしまうため、好ましくない。
【0073】
なお、参考例1および2に示したように、実施例1乃至3に比べて水系ベース塗装からフラッシュオフまでを1.5倍以上の時間をかけて処理する場合には、車両の各部位の全てにおいて水系ベース塗装の固形分が80%以上となり塗膜品質上全く問題はないが、生産性を考慮すると実用的ではない。
【0074】
実ライン検証結果
表3に実ラインにおける検証結果を示す。この検証は、コンベアスピード4.6m/min、ブース内温度23℃、熱風循環装置パスタイム3分、クーリング装置パスタイム0.64分の条件で行った。同表に示す検証実験No.5およびNo.6(従来のフラッシュオフ装置の湿度状態20g/kgと、それより7g/kg低い13g/kg)の結果より、内板部において顕著に固形分NVの上がり方が向上していることが解った。
【0075】
【表3】
【0076】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラッシュオフ装置の実施形態と、比較例としての従来のフラッシュオフ装置とを示す平面図である。
【図2】本発明に係る熱風循環装置の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明に係る熱風循環装置の実施形態を示す側面図である。
【図4】本発明の実施例において風速測定の部位を示す平面図及び側面図である。
【図5】本発明の実施例における風速測定の結果(その1)を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例における風速測定の結果(その2)を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例における風速測定の結果(その3)を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例における風速測定の結果(その4)を示すグラフである。
【図9】本発明の実施例における風速測定の結果(その5)を示すグラフである。
【符号の説明】
1…水系塗料塗装工程
2…フラッシュオフ工程
21…熱風循環装置
211…乾燥用ノズル(熱風噴出口)
212…乾燥用中段スリット(熱風噴出口)
213…乾燥用下段スリット(熱風噴出口)
22…静置室
3…クリヤー塗料塗装工程[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a flash-off device used as a water-based base paint temporary drying device in a wet-on-wet coating system of a water-based paint, particularly a water-based base paint and a clear paint applied thereon. More specifically, the present invention relates to a flash-off device that can reduce the temperature rising energy and the cooling energy of an object to be coated by shortening the length of the flash-off zone as compared with the conventional case.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a clear paint is applied wet-on-wet on an aqueous base paint, and for that purpose, a so-called flash-off device is used to temporarily dry the aqueous paint before performing the clear paint. Yes.
[0003]
As shown in the lower diagram of FIG. 1, a conventionally used flash-off
[0004]
The entire vehicle body is heated and dried by heat transfer from the
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the conventional flash-off
[0006]
Particularly, since the far-infrared
[0007]
Further, in the conventional processes such as the
[0008]
For this reason, the length of the flash-off zone is shortened compared to the conventional case, the energy cost for carrying out temporary drying in water-based paint is reduced, and a wet-on-wet paint system with a clear paint is established to form a coating film. Ensuring appearance quality has been a challenge.
[0009]
The present invention has been made in view of such a conventional problem, and in a flash-off device used when performing wet-on-wet coating of a water-based paint and a clear paint applied thereon, In order to shorten the length and accelerate the drying of the inner and outer panels at the same time in a short time, the arrangement of hot air outlets for each part of the body is optimized with nozzles and slits, and the overall energy cost of temporary drying is reduced. The purpose is to do.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to achieve the above-mentioned problems, the present inventors have used only the hot air outlet provided in the hot air circulation device to paint the inner plate portion of the vehicle body while suppressing the temperature rise of the outer plate portion. In order to accelerate the drying of the water-based paint, the arrangement of hot air outlets (nozzles or slits) for each part is optimized, the temperature, humidity and processing time in the processing equipment are specified, At the same time, it has been found that by maximizing the moisture drying capacity in the paint throughout the entire body, the length of the flash-off zone can be shortened and processing can be performed for a short time. In the case of existing equipment), it was possible to reduce the temperature of hot air, and when it was the same as the conventional hot air temperature corresponding to the area at the time of new installation, it was found that the process length could be shortened and the present invention was achieved.
[0011]
For this purpose, a plurality of hot air blowing nozzles for drying the inner plate of the vehicle body are arranged at the upper position of the hot air circulation device, and a plurality of hot air blowing slits for drying the outer plate of the vehicle body are arranged at the lower position and / or middle position of the hot air circulation device. When the hot air is blown out to each part of the vehicle body, the wind speed is high, and the variation in the wind speed in each part of the vehicle body is reduced.As a result, the flash-off process or the hot air temperature can be reduced in a short time. It was confirmed that it was possible.
[0012]
That is, the flash-off device for water-based coating of the present inventionThe waterIn a flash-off device provided between a water-based paint coating process for coating a water-based paint and a clear paint coating process for applying a clear paint wet-on-wet on the water-based paint film, the coating on which the water-based paint has been applied. A hot air circulation device having a hot air outlet for blowing hot air on the coating is provided.The hot air outlet of the hot air circulation device is a plurality of drying nozzles and slits that simultaneously blow hot air against the object coated with the water-based paint that passes through the hot air circulation device, and the hot air circulation device The plurality of drying nozzles are provided at the upper position of the hot air circulation device facing the left and right window openings of the vehicle, which is the object to be coated, and from the left and right window openings to the inner plate of the vehicle body when the vehicle passes. Hot air is blown toward the inside of the vehicle to generate a convection circulation airflow, and the plurality of drying slits of the hot air circulation device are located at the lower position of the hot air circulation device opposite to the left and right lower surfaces of the vehicle being coated. When the vehicle passes, hot air is blown toward the outer plates on the left and right lower surfaces of the vehicle to generate an ascending airflow along the outer surface of the vehicleIt is characterized by that.
[0014]
Moreover, the flash-off device for water-based coating according to the present invention has a plurality of drying slits of the hot air circulation device as described in claim 2.A drying slit is provided at the middle position of the hot air circulation device facing the left and right side surfaces of the vehicle being coated, and blows hot air toward the outer plates on the left and right side surfaces of the vehicle when the vehicle passes.It is characterized by that.
[0016]
Furthermore, the flash-off device for water-based paint of the present invention isClaim 3As described, the time for the coated material to pass through the hot air circulation device is 3 to 5 minutes, the temperature in the hot air circulation device is 50 to 60 ° C., and the humidity in the hot air circulation device is 9.5 to 19 0.5 g / kg (water content in 1 kg of dry air).
[0017]
Moreover, the flash-off device for water-based paint of the present invention isClaim 4As described, the temperature of the inner plate and the outer plate of the article to be coated immediately before being put into the clear paint coating process is 30 ° C. or less.
[0018]
Furthermore, the flash-off device for water-based paint of the present invention isClaim 5As described, the coating solid content of the coating film immediately before being put into the clear paint coating process is 70% or more. Moreover, the flash-off device for water-based paint of the present invention isClaim 6As described, a cooling device is further provided between the hot air circulation device and the clear paint coating process.
[0019]
[Action]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The first object of the present invention is to shorten the length of the flash-off zone and promote drying in a short time in a flash-off device for establishing a wet-on-wet coating system of water-based coating and clear coating. Or, it is to reduce the energy cost of the entire temporary drying by lowering the temperature of the hot air.
[0020]
In the conventional flash-off device, in order to dry the vehicle body, the outer plate and the inner plate of the vehicle body are dried at a high temperature in different zones by using different devices. Therefore, since the whole vehicle body is heated at a high temperature for a long time, it is essential to use a powerful cooling device. On the other hand, in the present invention, the vehicle body outer plate and the inner plate are simultaneously dried using only the hot air outlet provided in the hot air circulation device. Specifically, a hot air blowing nozzle mainly for drying the inner plate of the vehicle body is used at the upper position of the hot air circulation device, and a plurality of hot air blowing slits for mainly drying the outer plate of the vehicle body are further provided at the lower position and / or middle position of the hot air circulation device. Is provided.
[0021]
The hot air from the hot air blowing nozzle arranged at the upper position generates an air flow inside the vehicle body, and this air flow is convectively circulated so that it can be processed at a lower temperature and / or dried in a shorter time than before. Become.
[0022]
Further, since hot air from the hot air blowing slit arranged at the lower position generates an updraft along the outer surface of the vehicle body, it can be similarly processed at low temperature and / or dried in a short time.
[0023]
Thus, by blowing hot air at the same time using the nozzle at the upper position of the present invention and the slit at the lower position and / or the middle position, variation in the wind speed at each part in the vehicle body is reduced, and the inner plate portion Since the wind speed of the is increased, drying in a short time becomes possible.
[0024]
By the way, the conventional flash-off device is 80m at a high temperature of 80-90 ° C.3In contrast to the provisional drying process with a large air volume of / min level, the flash-off device of the present invention is 40 m at 50 to 60 ° C.3Since the drying process can be performed with a small air volume of / min level and the temperature of the vehicle body can be significantly reduced as compared with the conventional one, it is not always necessary to install a cooling device exclusively.
[0025]
In the flash-off device of the present invention, although not particularly limited, the temperature in the hot air circulation device is 50 to 60 ° C., and the humidity is 9.5 to 19 g reduced from the conventional flash-off device by 5 to 10 g / kg. 5 g / kg is preferred. Under these conditions, the passage time of the hot air circulation device is preferably about 3 minutes. If the temperature or humidity in the hot air circulation device is out of this range, the flash-off process takes time, the solid content of the water-based paint film just before clear coating does not reach 70%, or the body temperature It may become too high and adversely affect the quality of the coating film.
[0026]
In the flash-off device of the present invention, it is possible only with the hot air circulation device, but the vehicle body temperature just before entering the clear painting process after leaving the flash-off device is 43 ° C. or more as in the case where the outdoor temperature in summer is high. In such a case, the vehicle body temperature may not become 30 ° C. or less immediately before the clear paint is actually applied. In such a case, it is preferable to cool the vehicle body using a cooling device with a cooling time of about 0.5 min. This is because it is not preferable in terms of coating film quality if the clear paint is applied in a state where the temperature of the vehicle body is 30 ° C. or higher.
[0027]
Incidentally, the temperature in the hot air circulating apparatus in the conventional flash-off apparatus is about 80 ° C., the humidity is about 5 g / kg higher than that in the present invention, and the processing time is about 3 minutes.
[0028]
【The invention's effect】
According to the present invention, since hot air is simultaneously blown from a plurality of drying nozzles and slits to a wet object coated with a water-based paint, the length of the flash-off zone is longer than that of a conventional flash-off device. Can be shortened. This can improve productivity, save space in the painting process, and reduce the number of vehicle stocks.
[0029]
Further, the flash-off device of the present invention can dry the inner and outer plates of the vehicle body at the same time and has excellent drying properties of the inner plate, so that the energy cost for carrying out the temporary drying in the water-based coating can be greatly reduced. Furthermore, since wet-on-wet coating with clear paint can be established, it is possible to ensure excellent coating quality.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a plan view showing a layout of a water-based coating flash-off device according to an embodiment of the present invention, FIG. 2 is a cross-sectional view showing a hot air circulation device according to the embodiment, and FIG. 3 is a side view showing the hot air circulation device. FIG.
[0031]
FIG. 1 shows an example in which the flash-off device of the present invention is applied to a top coat. Hereinafter, a top coat system for applying a water-based base paint and a clear paint by wet on wet is applied to the inner and outer plates of the vehicle body. The present invention will be described with reference to embodiments.
[0032]
The body to be coated is transported at a constant speed from the left to the right in the figure by the floor conveyor, and then transported to the top coat drying furnace. In this figure, the water-based paint is applied in the top coating process. The final stage of the water-based
[0033]
The water-based
[0034]
In the next stage of the water-based
[0035]
The hot-
[0036]
The drying
[0037]
A
[0038]
The flash-off
[0039]
【Example】
(1)Measurement of wind speed in the furnace of hot air circulation system
In order to obtain the optimum conditions for the
[0040]
The wind speed was measured by installing an anemometer (for example, a hot-wire anemometer) in each of the above parts. The diameter of the
[0041]
[Table 1]
[0042]
Experiment 1-1
Under the conditions shown in Table 1, an upper drying nozzle (hereinafter also simply referred to as an upper nozzle) 211, a drying middle slit (hereinafter also simply referred to as a middle slit) 212, and a lower drying slit (hereinafter also referred to simply as a lower slit). 5) and FIG. 6 show the results of setting the surface wind speed at each part of the vehicle body shown in FIG. FIG. 5 shows the results of
[0043]
From the result of FIG. 5, compared with only the upper nozzle 211 (test 5, ◆ mark) or only the lower slit 213 (test 4, x mark), test 2 (Δ mark), that is, the
[0044]
Further, from the results of FIG. 6, when the
[0045]
Experiment 1-2
The experiment 1-1 confirmed that the combination of the
[0046]
As shown in Table 1, the
[0047]
From the results shown in FIG. 7, when the dimension of the
[0048]
Experiment 1-3
According to the above experiments 1-1 and 1-2, the condition that the
[0049]
As the
[0050]
From the results shown in FIG. 8, it is understood that when the distance between the
[0051]
Experiment 1-4
From the above experiments 1-1 to 1-3, it was confirmed that the case of the predetermined condition in which the
[0052]
Here, in
[0053]
From the results shown in FIG. 9, in the air volume balance of test A, the variation in the average surface wind speed in each part of the vehicle body is large, but the ratio of the blown air volume between the
[0054]
(2)Measurement of coating solid content by hot air circulation device
Using the above-described flash-off device, the solid content of the water-based base paint applied before and after the flash-off in each part of the vehicle body was measured under the conditions of the
[0055]
As experimental conditions, the conveyor speed was set to 1.6 m / min, the water-based base paint was manually blown for the inner plate portion, and the outer plate portion was robot-coated. The time was 34 to 41 minutes, and the flash-off process was natural cooling in a stationary room. The solid content of the water-based base coating was measured by applying an aluminum foil to each part of the car body and painting it, and measuring the weight change before and after the flash-off.
[0056]
Example 1
Aluminum foil was attached to 8 parts of the car body (excluding the back part of the hood and the trunk hinge part in the above 10 parts), the inner plate part was manually blown, and the outer plate part was painted with a water base paint by a robot. Subsequently, while moving the vehicle body at a conveyor speed of 1.6 m / min, the hot-
[0057]
At this time, one of the aluminum foils attached to each part of the vehicle body just before entering the hot air circulation device is removed to measure the solid content, and the remaining aluminum foil attached to each part of the vehicle body immediately after leaving the hot air circulation device Was removed and the solid content was measured. Table 2 shows the measurement results of the coating solid content (% by weight) before and after the hot air circulation apparatus.
[0058]
As shown in Table 2, in Example 1, the solid content of the water-based base coating immediately before entering the hot air circulation device was 44.1% at the outer plate horizontal portion, 51.4% at the outer plate vertical portion, The solid content after the end of the flash-off was 78.9 to 85.2% for the above-described 8 parts of the vehicle body, and 70% or more for all the parts.
[0059]
Example 2
In Example 1, except that the humidity of the hot air circulation device was 19.5 g / kg and the time from the application of the water-based base coating to the end of the flash-off was 41 minutes, the same conditions as in Example 1 were used. The coating solid content of the water-based base coating before and after the hot air circulation device was measured. The results are shown in Table 2.
[0060]
As shown in Table 2, in Example 2, the solid content of the water-based base coating immediately before entering the hot air circulation device was 46.4% in the horizontal portion of the outer plate, 40.8% in the vertical portion of the outer plate, While the plate was 54.8%, the solid content after the end of the flash-off was 72.6 to 85.9% for the
[0061]
Example 3
In Example 1, the temperature in the hot air circulating apparatus was 40 ° C., the flash-off time was 4.8 minutes (passing time), and the time from application of the water-based base coating to completion of the flash-off was 34 minutes. Were the same conditions as in Example 1 and measured the solid content of the aqueous base coating before and after the hot air circulating apparatus. The results are shown in Table 2.
[0062]
As shown in Table 2, in Example 3, the solid content of the water-based base coating immediately before entering the hot air circulation device was 38.6% in the outer plate horizontal portion, 34.7% in the outer plate vertical portion, and the inner plate However, the solid content after completion of the flash-off was 81.9 to 84.8% for the
[0063]
Comparative example
In Example 1, the temperature inside the hot air circulating device was set to 70 ° C., the flash-off time was set to 2 minutes (passing time), and the time from application of the water-based base coating to completion of the flash-off was set to 37 minutes. Under the same conditions as in Example 1, the solid content of the aqueous base coating was measured before and after the hot air circulation apparatus. The results are shown in Table 2.
[0064]
As shown in Table 2, in this comparative example, the solid content of the water-based base coating immediately before entering the hot air circulation device is 51.8% in the outer plate horizontal portion, 38.9% in the outer plate vertical portion, and the inner plate Was 54.2%, which was almost the same as in Examples 1 to 3 above, but the solid content after the end of the flash-off was 83.4% in the back pillar hinge portion in the 8 parts of the vehicle body. The lower end of the back pillar was 67.5%, and there were also two sites of 70% or less.
[0065]
Reference example 1
In Example 1, the same conditions as in Example 1 were applied except that the time from application of the aqueous base paint to the end of the flash-off was 65 minutes, and the aqueous solid base coating applied before and after the hot air circulation device. Minutes were measured. The results are shown in Table 2.
[0066]
As shown in Table 2, in Reference Example 1, the solid content of the water-based base coating immediately before entering the hot air circulation device is 48.4% at the outer plate horizontal portion, 50% at the outer plate vertical portion, and for the inner plate In contrast to 85.3%, the solid content after the end of the flash-off was 80.4 to 86.7% for the 8 parts of the vehicle body, and 80% or more in all parts.
[0067]
Reference example 2
In Example 1, the temperature in the hot air circulating device is 60 ° C., the flash-off time is 2.5 minutes (passing time in the hot air circulating device), and the time from the application of the water-based base coating to the end of the flash-off is 55. The solid content of the aqueous base coating was measured before and after the hot air circulation apparatus under the same conditions as in Example 1 except that the content was the same. The results are shown in Table 2.
[0068]
As shown in Table 2, in Reference Example 2, the solid content of the water-based base coating immediately before entering the hot air circulation device is 44.5% in the horizontal portion of the outer plate, 46.4% in the vertical portion of the outer plate, and the inner plate. However, the solid content after the end of flash-off was 83.9 to 87.9% for the 8 parts of the vehicle body, and 80% or more for all parts.
[0069]
[Table 2]
[0070]
From the above results, in the present invention, after the flash-off process, if the solid content of the aqueous base painted on the inner and outer plates of the vehicle body immediately before the clear coating is applied is 70% or more, It has been confirmed that there is no problem in quality.
[0071]
Further, it was confirmed that the temperature in the hot air circulating apparatus in the flash-off process is preferably 40 to 50 ° C., and the flash off time (passing time in the hot air circulating apparatus) is preferably 3 to 5 minutes.
[0072]
By the way, when the flash-off process is performed in 3 to 5 minutes, the solid content of the water-based base coating can be increased to 70% or more by increasing the temperature. This is necessary and is not preferable from the viewpoint of energy consumption. In addition, when the temperature is increased and the flash-off time is shorter than 3 minutes, as seen in Comparative Example 1, a portion of the solid content of the aqueous base coating is 70% or less in a part of the vehicle body, which is preferable. Absent.
[0073]
In addition, as shown in Reference Examples 1 and 2, when processing from water-based base coating to flash-off over 1.5 times as compared with Examples 1 to 3, it is necessary to In all cases, the solid content of the water-based base coating is 80% or more and there is no problem in coating film quality, but it is not practical in consideration of productivity.
[0074]
Actual line verification results
Table 3 shows the verification results on the actual line. This verification was performed under the conditions of a conveyor speed of 4.6 m / min, a booth temperature of 23 ° C., a hot air circulation device pass time of 3 minutes, and a cooling device pass time of 0.64 minutes. Verification experiment No. shown in the same table. 5 and no. From the result of 6 (the humidity state of the conventional flash-off device is 20 g / kg and 13 g / kg which is 7 g / kg lower than that), it was found that the solid content NV is remarkably improved in the inner plate portion. .
[0075]
[Table 3]
[0076]
The embodiment described above is described for facilitating the understanding of the present invention, and is not described for limiting the present invention. Therefore, each element disclosed in the above embodiment is intended to include all design changes and equivalents belonging to the technical scope of the present invention.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an embodiment of a flash-off device according to the present invention and a conventional flash-off device as a comparative example.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an embodiment of a hot air circulation device according to the present invention.
FIG. 3 is a side view showing an embodiment of a hot air circulation device according to the present invention.
FIGS. 4A and 4B are a plan view and a side view showing a part of wind speed measurement in the embodiment of the present invention. FIGS.
FIG. 5 is a graph showing the result (part 1) of the wind speed measurement in the example of the present invention.
FIG. 6 is a graph showing the result (part 2) of the wind speed measurement in the example of the present invention.
FIG. 7 is a graph showing the results of wind speed measurement (part 3) in the example of the present invention.
FIG. 8 is a graph showing the result (part 4) of the wind speed measurement in the example of the present invention.
FIG. 9 is a graph showing the result (part 5) of the wind speed measurement in the example of the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Water-based paint painting process
2 ... Flash-off process
21 ... Hot air circulation device
211 ... Drying nozzle (hot air outlet)
212 ... Middle slit for drying (hot air outlet)
213 ... Lower slit for drying (hot air outlet)
22 ... Still room
3 ... Clear paint painting process
Claims (6)
前記熱風循環装置の熱風噴出口は、当該熱風循環装置内を通過する前記水系塗料が塗装された被塗物に対して熱風を同時に吹き付ける複数の乾燥用ノズルおよびスリットであり、
前記熱風循環装置の複数の乾燥用ノズルは、被塗物である車両の左右の窓開口部に対向する熱風循環装置の上段位置に設けられ、車両が通過する際に左右の窓開口部より車体の内板に向かって熱風を吹き付けて車両の内部に対流循環気流を生じさせ、
前記熱風循環装置の複数の乾燥用スリットは、被塗物である車両の左右の下側面に対向する熱風循環装置の下段位置に設けられ、車両が通過する際に前記車両の左右の下側面の外板に向かって熱風を吹き付けて車両外側面に沿った上昇気流を生じさせるフラッシュオフ装置。A flash-off device provided between a water-based paint coating process for coating a water-based paint and a clear paint coating process for applying a clear paint wet-on-wet on the water-based paint film, wherein the water-based paint is applied. A hot air circulation device having a hot air outlet for blowing hot air on the coated object ,
The hot air outlet of the hot air circulation device is a plurality of drying nozzles and slits that simultaneously blow hot air against an object coated with the water-based paint that passes through the hot air circulation device,
The plurality of drying nozzles of the hot air circulation device are provided at the upper position of the hot air circulation device facing the left and right window openings of the vehicle that is the object to be coated, and the vehicle body from the left and right window openings when the vehicle passes. Hot air is blown toward the inner plate of the vehicle to generate a convection circulation airflow inside the vehicle,
The plurality of drying slits of the hot air circulation device are provided at the lower position of the hot air circulation device facing the left and right lower surfaces of the vehicle that is the object to be coated, and when the vehicle passes, A flash-off device that blows hot air toward an outer plate to generate an updraft along the outer surface of the vehicle .
Priority Applications (1)
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