JP4171202B2 - Gas generator - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は2液、又は液体と固体とを混合溶解した混合液の状態で反応するが反応速度が遅く、触媒との接触あるいは加熱等によって反応を促進させることのできる2種類の原料を用いるガス発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水素と酸素とを電気化学的に反応させて化学エネルギーを直接電気エネルギーに変換する燃料電池の燃料である水素源として、メタノールや天然ガス等の化石燃料等を水蒸気改質して水素燃料とする方法、水素吸蔵合金や高圧ボンベ等に直接水素を蓄えて燃料とする方法等が考えられている。ところが、化石燃料等を水蒸気改質して水素を得る方法では装置が大型化する。また、水素吸蔵合金を使用する場合は重量が重くなるという問題があるとともに、水素吸蔵合金を使用する方法では水素吸蔵合金が水素を放出する反応が吸熱反応のため、水素を取り出すために加熱手段が必要になる。また、高圧ボンベに水素を貯蔵する方法では高圧容器が必要になる。
【0003】
前記の問題を解消する燃料電池用の燃料である水素の発生装置として、特開平10−64572号公報には、少なくとも水を含む室と、水と反応して水素を発生する物質を含む室と、前記水を含む室を前記水と反応して水素を発生する物質を含む室から隔離する隔離手段とを有し、燃料電池を動作させる際に、水と反応して水素を発生する物質に水を加えて反応を起こして水素を発生させるため、前記隔離手段に孔をあけるようにした装置が提案されている。水と反応して水素を発生する物質として、水素化ホウ素化合物、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素アルミニウム等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来の水素発生装置はノート型パソコン等のOA機器の携帯用電源に使用する燃料電池を主な対象としており、水と反応して水素を発生する物質が収容された室に水を供給し、該室が反応室(反応槽)を兼ねた構成となっている。その結果、反応を途中で中断することができない。
【0005】
前記の不具合を解消する方法として、常温で水と混合した状態では水素を発生する加水分解反応が進行するのが遅い物質を使用し、水と反応して水素を発生する物質と水を混合した混合液を反応槽で反応させるとともに、反応後の生成物を反応槽から回収するとともに新たに混合液を反応槽に供給することを繰り返す方法が考えられる。しかし、この方法では、水と反応して水素を発生する物質が収容された室(タンク)と、水を収容する室(タンク)と、反応室(反応槽)と、反応後の生成物を回収する室(タンク)とを設ける必要があり装置全体が大型化するという問題がある。
【0006】
水と反応して水素を発生する物質が収容された室(タンク)と、水を収容する室(タンク)とを別々に設けずに、予め水と反応して水素を発生する物質と水を混合した混合液を一つのタンクに収容しておき、その混合液を順次反応槽に供給するようにすれば、タンクを一つ省略できる。しかし、水と反応して水素を発生する物質を水との混合液の状態で長時間放置すると、僅かずつ反応が進行し水素を放出してしまう。そして、大量の混合液を保存しておくと、体積の大きさに比較して表面積が小さくなり、放熱効率が悪くなり、反応熱で溶液温度が上昇して更に反応が進行し、例えば非常用電源の燃料電池の燃料源とする場合は問題がある。
【0007】
また、水素発生反応に限らず、2液、又は液体と固体とを混合溶解した混合液の状態で反応するが反応速度が遅く、触媒との接触あるいは加熱等によって反応を促進させることのできる2種類の原料を用いるガス発生反応の場合も、同様な問題がある。
【0008】
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は液状又は固体状の第1の原料に混合すべき第2の原料としての液体を収容する液収容タンクと、回収すべき副生成物(反応生成物)を収容する回収タンクとを独立して設ける必要がなく、装置全体を小型化することができるガス発生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明は、第1の原料としての液体と第2の原料としての液体とを混合溶解した混合液の状態、または第1の原料としての固体と第2の原料としての液体とを混合溶解した混合液の状態での反応速度が遅く、且つ触媒との接触または加熱手段を通じての加熱により反応が促進される2種類の原料を用いるとともに、前記第1の原料を保管する原料タンクと前記第2の原料を保管する液収容タンクとを備えるものであって、前記混合液の反応を促進させる触媒または加熱手段を有する反応槽に前記混合液を供給し、この反応槽での反応により生じた生成物であるガス及び副生成物を分離して回収するガス発生装置において、当該ガス発生装置は、前記第1の原料である液体または固体を前記原料タンクに保管するとともに前記第2の原料である液体を前記液収容タンクに保管し、これを通じて前記第1の原料及び前記第2の原料の保管時における反応を抑制するものであり、且つ前記第2の原料である液体を前記液収容タンクから前記原料タンクに移送し、この液体と前記第1の原料である液体または固体とを混合して混合液を形成した後にこれを前記反応槽に移送して反応を促進させるものであり、且つ前記反応槽にて生じた前記ガス及び前記副生成物について、これを前記反応槽と前記液収容タンクとを接続する回収配管により前記反応槽から前記液収容タンクに回収することにより、前記第2の原料である液体の移送にともない空きが生じた前記液収容タンクを前記ガス及び前記副生成物のための回収タンクとして利用するものであり、且つ前記回収配管を通じて前記反応槽から前記液収容タンクに回収された前記ガスについて、これを前記液収容タンクに接続された取出配管により取り出すものであることを要旨としている。
【0010】
この発明では、液収容タンクから液体を原料タンクに移送して混合液を作り、原料タンクで混合された混合液が反応槽に送られ、反応槽で反応が行われる。従って、従来装置のように2種の原料を混合する混合室(混合タンク)内で反応を行わせる構成と異なり、必要なガスを発生させるのに必要な混合液を反応槽に送ってガスを発生させることができ、必要なガス量に合わせて反応槽に送る混合液の量を変更してガス発生量を制御することができる。反応槽で反応後の副生成物は回収用のタンクに回収される。回収用のタンクは第1の原料と混合すべき液体を収容する液収容タンクと兼用され、液体が原料タンクへ供給された後の前記液収容タンクに反応後の副生成物が回収される。従って、液体を収容する液収容タンクと、反応後の副生成物回収用のタンクとをそれぞれ専用のタンクとする構成に比較して装置を小型化できる。
【0011】
この発明では、ガスとして水素を発生させる場合は、第1の原料として水素化物(例えば、NaBH4 )を使用し、第2の原料の液体として水又はアルコールを使用する。そして、液収容タンクから液体を原料タンクに移送して混合液を作り、混合液を反応槽に導いて所望する水素と副生成物(例えばNaBO2 )を得る。ガス発生に使用されるまでは、第1の原料と、第1の原料に混合すべき液体とが別のタンク内で保管されるため、保管時の反応が確実に回避される。NaBH4 の代わりにNaAlH4 を、水の代わりにメタノールをそれぞれ用いてもよい。
【0012】
メタノールと水から水素と炭酸ガス混合気を取り出す水蒸気改質装置では、水とメタノール混合物は安定で混合保管が可能であり、本発明には該当しない。
例えば、NaBH4 の嵩密度は0.5×103 〜0.6×103 (g/l)であり、水100mlに対して30重量%溶解させる場合、原料タンクに50〜60mlのNaBH4 を、液収容タンクに100mlの空間を必要とするが、混合液は約100mlであるため、原料タンクも100mlの空間が必要になる。一方、反応生成物(副生成物)のNaBO2 は粉体での嵩密度は1.07×103 (g/l)であるが、水和物のスラリー状となり、体積は100ml以下になる。通常の設計では3つのタンクが必要になるが、このような関係を検討した結果2つのタンクで実現できることが分かった。
【0013】
また、2種の原料の組合せを変更することにより、水素以外のガスを発生させることもできる。
なお、この発明において、水とは純粋な水に限らず、前記水素化物と水との反応を促進又は抑制する物質、あるいは水溶液の状態で前記水素化物と反応して水素を発生する物質を含む水溶液をも意味する。
【0014】
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のガス発生装置において、当該ガス発生装置は、前記原料タンクと前記液収容タンクとを第1の配管により接続し、前記原料タンクと前記反応槽とを第2の配管により接続し、これら第1の配管及び第2の配管のそれぞれにバルブを有するものであり、且つ前記液収容タンクを前記生成物である前記ガスと同じ種類のガスにより加圧し、これにより前記液収容タンクの圧力を前記原料タンクの圧力よりも高くするもの、または前記原料タンクを減圧し、これにより前記液収容タンクの圧力を前記原料タンクの圧力よりも高くするものであり、且つ前記混合液の形成に際しては、前記液収容タンクと前記原料タンクとの圧力差により前記液収容タンク内の前記第2の原料である液体を前記原料タンクに移送すべく前記第1の配管のバルブを開弁し、これにより形成された混合液を前記反応槽に移送すべく前記第2の配管のバルブを開弁するものであることを要旨としている。
【0015】
この発明では、液収容タンク内の液体は、液収容タンクと原料タンク内の圧力の差を利用して、液収容タンクから原料タンクへ移送される。差圧は、液収容タンクのタンク空間をガスで加圧、あるいは原料タンクのタンク空間を減圧したりして発生させ、バルブ操作により差圧を利用して液体を移送する。従って、移送用ポンプを設ける構成に比較して大型化せず、構成も簡単になる。
【0016】
(3)請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のガス発生装置において、前記液収容タンク及び前記反応槽の両方に前記液収容タンクを加圧するためのガスが予め充填されることを要旨としている。
【0017】
この発明では、装置を使用する際は、液収容タンクと原料タンクとが連通し、反応槽と液収容タンクとが連通する状態にバルブが操作される。そして、液収容タンクと原料タンクとの圧力差によって、液収容タンク内の液体が原料タンクに移送される。液収容タンク内の液体の原料タンクへの移送が完了した状態では、原料タンク、液収容タンク及び反応槽の空間はほぼ同じ圧力となる。その後、液収容タンクと原料タンクとを連通する配管のバルブが閉じられる。そして、装置の使用状態では、液収容タンクから使用した分だけガスが減少して液収容タンク内の圧力が減少し、原料タンクと差圧が生じて混合液が反応槽に送られる。混合液が減少すると、その分原料タンク内のガス容積が増大し、ガス圧力が徐々に減少する。混合液を反応槽に供給する供給圧はこのガス圧を超えることができない。そのため、使いきったガス圧を基準に混合液ができた時の圧力を逆算し、その圧力が得られる封入圧に最初の圧力を設定する。ガス封入部の体積が大きい程、低い封入圧力で済む。この発明では、液収容タンクと反応槽の空間とに液収容タンク内の液体の移送に用いるガスを封入することによって、移送するガスの容積を増大できる。
【0018】
(4)請求項4に記載の発明は、請求項2に記載のガス発生装置において、前記反応槽のみに前記液収容タンクを加圧するためのガスが予め充填されることを要旨としている。
【0019】
この発明では、第1の原料と液体とが混合されるまでの保管時には、反応槽に移送用のガスが蓄えられた状態で保持される。反応槽は反応が始まると高温になるとともに圧力もかかるため、安全係数が高くとられており、反応を開始する前の保管時には、原料タンクや液収容タンクに比較して耐圧に余裕がある。従って、反応槽に移送用のガスを蓄えることにより、高い圧力のかかる容器を反応槽に限定することで、原料タンク及び液収容タンクの耐圧を下げることができる。
【0020】
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のガス発生装置において、当該ガス発生装置は、前記原料タンク及び前記反応槽及び前記液収容タンクとは別に設けられて、前記生成物である前記ガスと同じ種類のガスが予め充填された高圧ガスタンクをさらに備えるとともに、このガスの圧力を前記第2の原料としての液体を移送するために利用するものであり、且つ前記高圧ガスタンクと前記液収容タンク及び前記原料タンクとを接続するガスタンク用配管を備えるとともに、このガスタンク用配管にバルブ及び圧力制御弁が設けられるものであることを要旨としている。
【0021】
この発明では、液体の移送用の高圧ガスが高圧ガスタンクに蓄えられるため、液収容タンクに高圧がかかるのを回避するだけでなく、反応槽に高圧がかかるのも回避できる。また、その系に圧力制御弁を追加することが可能となるため、請求項3の説明で述べた封入圧の設定にとらわれること無く高圧に設定可能になる。また、ガスの供給によって液収容タンクの圧力が圧力制御弁の設定圧力を下回ると高圧ガスタンクから直接ガスが供給されることになり、供給ガスと同種のガスを封入しておけば混合が終わるまで待たなくても、ガス発生装置が起動可能、即ちガスを使用可能になる。
【0022】
(6)請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のガス発生装置において、当該ガス発生装置は、前記第2の原料である液体を前記原料タンクに移送する際、同液体を前記高圧ガスタンク内のガスの圧力により前記液収容タンクから前記原料タンクに移送すべく前記ガスタンク用配管のバルブを制御するものであり、且つ前記第2の原料である液体を前記原料タンクに移送した後、同タンク内の混合液を前記高圧ガスタンク内の前記ガスの圧力により前記原料タンクから前記反応槽に移送すべく記ガスタンク用配管のバルブを制御するものであることを要旨としている。
【0023】
この発明では、請求項5に記載の発明の作用に加え、混合液の移送に高圧ガスを切り替えることによって、原料タンク内の混合液が反応槽に移送されることに伴って原料タンク内の圧力が低下するのを回避できる。そして、原料タンクでの2種の原料の混合時のガス空間を最小に設定できるため、原料搭載量を増加できる。また、液体の移送用の高圧ガスが高圧ガスタンクに蓄えられるため、液収容タンクに高圧がかかるのを回避するだけでなく、反応槽に高圧がかかるのも回避できる。また、高圧ガスタンクに供給ガスと同種のガスを封入しておけば、バルブを高圧ガスタンクから原料タンク側へガスを供給する状態に切り替えた後、反応開始が遅い場合、一時的にバルブを高圧ガスタンクから液収容タンク側へガスを供給する状態に戻すことによって、高圧タンクのガスを直接供給(使用)することも可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明を水素発生装置に具体化した第1の実施の形態を図1〜図3に従って説明する。
【0025】
図1に示すように、ガス発生装置としての水素発生装置1は、第1の原料としての水素化物2を収容する原料タンクとしての水素化物収容タンク3と、第2の原料の液体としての水を収容する液収容タンク4と、水素化物2及び水の混合液の反応を行わせる反応槽5とを備えている。この実施の形態では水素化物2として、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4 )が使用される。水素化物収容タンク3と液収容タンク4とは配管としての管路6によって連結されている。管路6は第1端部が液収容タンク4内の底部に配置され、第2端部が水素化物収容タンク3内の底部に配置されるパイプによって構成されている。管路6の第2端部側は、管路6を介して水素化物収容タンク3内に移送される水が水素化物収容タンク3内の水素化物2又は混合液を攪拌するように流入可能な形状、この実施の形態では図2(a)に示すように円弧状に屈曲形成されている。
【0026】
図2(b)は反応槽の模式断面図であり、図2(b)に示すように、反応槽5はその長手方向(図2(b)の紙面と垂直方向)に貫通するハニカム状の隔壁5aを備え、隔壁5aには水素化物2の水素発生反応の触媒が担持されている。反応槽5には水素化物2と水との混合液が、水素化物収容タンク3から反応槽5の下側から送り込まれるように構成されている。この実施の形態では前記管路6の一部が前記混合液を水素化物収容タンク3から反応槽5へ送る配管の一部を構成し、管路6は途中で分岐され、分岐管路7が反応槽5の下部に連結されている。管路6には分岐管路7の分岐部より液収容タンク4寄りにバルブとしての第1の電磁弁8が設けられている。分岐管路7には前記分岐部寄りにバルブとしての第2の電磁弁10が設けられている。なお、反応槽5には外部から水素を充填するための充填口(図示せず)が設けられている。
【0027】
反応槽5の上部と液収容タンク4の上部とは反応槽5を通過した反応生成物を液収容タンク4へ移送する配管としてのパイプ11で連結されている。パイプ11の途中にはバルブとしての第3の電磁弁12が設けられている。液収容タンク4の上部には水素を取り出す水素取出しパイプ13が連結され、水素取出しパイプ13には電磁弁14及び可変絞り弁15が設けられている。
【0028】
水素化物収容タンク3及び液収容タンク4の上部には、タンク内の圧力を測定する圧力センサ18,19が設けられている。また、反応槽5には温度センサ(図示せず)が設けられている。各電磁弁8,10,12,14は図示しない制御装置からの指令に基づいて開閉制御され、可変絞り弁15は前記制御装置からの指令に基づいて開度が調整されるようになっている。前記制御装置は前記温度センサ及び圧力センサ18,19の検出信号に基づいて前記各電磁弁8,10,12,14及び可変絞り弁15の制御を行う。
【0029】
図3に示すように、前記のように構成された水素発生装置1が複数ユニット(図3では6ユニット)設けられ、各ユニットの水素取出しパイプ13が1本の水素供給パイプ20に連結されている。なお、図3は水素供給パイプ20と各液収容タンク4の水素取出しパイプ13との関係を示す模式平面図であり、管路6及びパイプ11等の図示を省略している。
【0030】
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。水素発生装置1は、例えば燃料電池の水素源として使用される。水素発生装置1は運転開始前は、各電磁弁8,10,12,14が閉じた状態に保持されている。また、水素化物収容タンク3には図示しない入口から粉状の水素化物2が所定量充填され、液収容タンク4には図示しない供給パイプから水が所定量充填(収容)されている。水の量は、反応槽5で反応後の生成物を水で移送するため、水素化物収容タンク3に充填された水素化物2の全量の加水分解に必要な理論量より多い量に設定されている。また、反応槽5内には、水素発生装置1の運転開始時に液収容タンク4内の水を水素化物収容タンク3内に移送するとともに、水素化物収容タンク3内の混合液を反応槽5へ移送するのに使用するための水素が充填されている。水素は反応槽5に設けられた図示しない充填口から充填される。このとき、反応槽5内には、液収容タンク4内の水の水素化物収容タンク3への移送が完了した状態での水素化物収容タンク3内の圧力により、水素化物収容タンク3内の混合液を反応槽に供給するのに必要な量の水素が充填される。この状態で水素発生装置1は待機する。
【0031】
そして、水素を発生させるため、水素発生装置1が運転される際は、先ず、管路6の第1の電磁弁8及び第3の電磁弁12が開放される。第3の電磁弁12が開放されると、反応槽5内の水素の圧力がパイプ11を介して液収容タンク4内に及び、第1の電磁弁8が開放されると、水素の圧力により液収容タンク4内の水が管路6を通って水素化物収容タンク3内に移送される。水は管路6から水素化物収容タンク3内の底部に、渦を描くように噴射されるため、粉状の水素化物2が水と効率良く混合されて溶解される。
【0032】
液収容タンク4内の水が全て水素化物収容タンク3に移送された後、第1の電磁弁8が閉じられるとともに第2の電磁弁10が開放される。この状態では管路6の一部(水素化物収容タンク3内の第2端部から分岐管路7との分岐部まで)及び分岐管路7を介して水素化物収容タンク3と反応槽5とが連通状態となり、第1の電磁弁8が閉じた状態のため、管路6を介しての水素化物収容タンク3と液収容タンク4との連通は遮断されている。
【0033】
液収容タンク4内の水の水素化物収容タンク3への移送が完了した状態では、水素化物収容タンク3、液収容タンク4及び反応槽5の空間はほぼ同じ圧力となる。そして、電磁弁14が開かれて液収容タンク4内の水素が水素取出しパイプ13から水素供給パイプ20へと供給されて、液収容タンク4から使用した分だけガスが減少して液収容タンク4内の圧力が減少する。そして、水素化物収容タンク3と差圧が生じて混合液が反応槽5に送られる。すなわち、液収容タンク4の圧力の減少にともなう反応槽5と水素化物収容タンク3との圧力差により、水素化物収容タンク3内の水素化物水溶液が反応槽5に供給され、反応槽5を通過する際に水素化物2が次の反応式で加水分解される。
【0034】
NaBH4 +2H2 O→4H2 +NaBO2
触媒の存在により前記の反応が良好に進行する。この反応は発熱反応のため、反応熱により水素化物水溶液中の水の一部が水蒸気となる。そして、加水分解で発生した水素と反応生成物とが霧状の状態で反応槽5の上部からパイプ11を通って回収タンクとして機能する液収容タンク4へ導かれる。反応生成物のうち液体は液収容タンク4内に貯留される。
【0036】
水素発生装置1の運転が開始された後は、水素化物水溶液が全て使用されるまで、第1の電磁弁8は閉じた状態に保持される。制御装置は反応槽5内の温度と、水素化物収容タンク3及び液収容タンク4内の圧力と、水素供給要求信号とに基づいて、他の電磁弁10,12,14及び可変絞り弁15を開閉制御する。水素要求信号が入力されない状態は、電磁弁14が閉じられて水素供給パイプ20への水素の供給が停止される。また、液収容タンク4内の圧力が所定圧力以上になると、第3の電磁弁12が閉じられ液収容タンク4内への水素の供給が停止される。
【0037】
そして、水素化物収容タンク3内で調製された水素化物水溶液が全て使用され、発生された水素が使用された後、液収容タンク4内に回収された反応生成物が液収容タンク4から取り出される。両タンク3,4内、管路6、分岐管路7及びパイプ11内が清掃され、その後、水素化物収容タンク3及び液収容タンク4内に再び水素化物2及び水が充填されて水素発生装置1が再使用される。
【0038】
この実施の形態では次の効果を有する。
(1) 水素化物2と、水素化物2と混合して水素を発生させる水とが、水素発生装置1の運転が開始されるまでは、それぞれ水素化物収容タンク3及び液収容タンク4に収容されている。従って、水素発生装置1を例えば非常用電源としての燃料電池の水素源に使用する場合、水素化物2を水溶液の状態で保管する構成と異なり、保管中に水素発生反応が進行する虞がなく、水素発生装置1を運転した場合、予め計画されていた水素発生量を確保できる。
【0039】
(2) 水素発生装置1の運転開始のため、水が水素化物収容タンク3に移送された液収容タンク4を回収用タンクとして利用するため、水素化物収容タンク3、液収容タンク4及び回収用タンクをそれぞれ別に設ける構成に比較して、水素発生装置1を小型化できる。
【0040】
(3) 液収容タンク4側の圧力を水素化物収容タンク3側の圧力より高圧にすることにより、液収容タンク4内の水が水素化物収容タンク3内に移送される。従って、移送用のポンプを設ける場合に比較して構造が簡単になる。また、複数の水素発生装置ユニットを組み合わせて1個の水素発生装置とする場合、ポンプを使用する構成ではポンプを各ユニット毎に設ける必要があるが、液収容タンク4側の圧力を高圧にするにはそのような必要はない。
【0041】
(4) 液収容タンク4内に高圧の水素を供給することにより、液収容タンク4側の圧力を水素化物収容タンク3側の圧力より高圧にしているため、加圧用のガスが水素発生装置で発生した水素と混じっても、水素を外部に供給する際に加圧用のガスを分離する必要がない。
【0042】
(5) 水素発生装置1は、水素発生の運転を開始する前は、主に水素化物が収容された水素化物収容部(水素化物収容タンク3)と、主に水が収容された液収容部(液収容タンク4)と、主に高圧ガスが収容されたガス収容部(反応槽5)とに、バルブ(電磁弁)で区切られている。従って、高圧ガスを液収容タンク4に充填した状態で長期間保存する必要がなく、高圧ガスの圧力に耐える構造を反応槽5に設けるだけですむ。反応槽5は反応が始まると高温になるとともに圧力もかかるため、安全係数が高くとられており、反応を開始する前の保管時には、水素化物収容タンク3や液収容タンク4に比較して耐圧に余裕がある。従って、反応槽5に移送用のガスを蓄えることにより、高い圧力のかかる容器を反応槽5に限定することで、水素化物収容タンク3や液収容タンク4の耐圧を下げることができる。
【0043】
(6) 水素化物2と水とを混合した水素化物水溶液を調製する際、液収容タンク4内の水を水素化物収容タンク3に移送して水素化物水溶液を調製するため、粉体である水素化物2を移送する構成に比較して移送が簡単になる。
【0044】
(7) 水素化物水溶液を反応槽5に移送して水素化物水溶液を調製する際、水を水素化物収容タンク3に充填された水素化物2の下側から噴射して、水素化物収容タンク3内の水素化物2または混合液を攪拌するように供給するため、上から供給する構成に比較して水素化物2を効率良く溶解することができる。
【0045】
(8) 液収容タンク4から水素化物収容タンク3へ水を移送する配管(管路6)と、水素化物収容タンク3から反応槽5へ水素化物水溶液を移送する配管(管路6の一部及び分岐管路7)と、反応槽5から回収用タンクに反応生成物を移送する配管(パイプ11)にバルブ(電磁弁8,10,12)が設けられている。従って、バルブの開閉制御で水素発生反応を制御できる。
【0046】
(9) 水素発生装置1を複数ユニット設け、各ユニットの水素取出しパイプ13を1本の水素供給パイプ20に連結した。従って、要求量に合わせた量の水素を供給するのが容易になる。1個の大きな水素化物収容タンク3内に水を供給して水素化物水溶液を調製する場合に比較して、水素化物の溶解が効率良く行われる。
【0047】
(10) 水素吸蔵合金から水素を取り出す構成に比較して、同じ量の水素を利用可能な装置全体の重量を軽量化でき、水素を取り出すために熱を加える手段が必須ではなくなる。また、高圧ボンベを使用する構成と異なり高圧容器が不要になる。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態を図4に従って説明する。この実施の形態では水素化物収容タンク3、液収容タンク4及び反応槽5の他に高圧ガスタンク21を備え、高圧ガスタンク21内のガス圧を、液収容タンク4内の水の移送や水素化物収容タンク3内の混合液の移送等に利用可能とした点が前記実施の形態と大きく異なっている。前記実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
【0049】
パイプ11には高圧ガスタンク21と液収容タンク4とを接続する配管を構成する分岐パイプ22が連結されている。分岐パイプ22の途中には電磁弁23及び圧力制御弁(可変絞り弁)24が設けられている。圧力制御弁24は電磁弁23より高圧ガスタンク21側に設けられている。分岐パイプ22には水素化物収容タンク3と高圧ガスタンク21とを接続する配管を構成するパイプ25が、電磁弁23及び圧力制御弁24との間において連通するように連結されている。パイプ25の途中には電磁弁26が設けられている。
【0050】
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。この実施の形態では前記実施の形態と異なり、水素発生装置1の液収容タンク4や反応槽5内に高圧の水素ガスが予め充填されずに待機する。そして、水素を発生させるため、水素発生装置1が運転される際は、先ず電磁弁23が開かれて高圧ガスタンク21から水素が液収容タンク4に分岐パイプ22を介して供給される。次いで、電磁弁8が開かれて液収容タンク4内の水素の圧力により、液収容タンク4内の水が管路6を通って水素化物収容タンク3内に移送される。
【0051】
水の移送完了後、両電磁弁8,23が閉じられた後、電磁弁10,12,26が開かれるとともに、圧力制御弁24の開度が水素化物収容タンク3内の混合液を反応槽に移送するのに適した圧力となるように調整される。そして、水素化物収容タンク3と液収容タンク4とに差圧が生じて混合液が反応槽5に送られる。また、前記と同様に、反応槽5内の温度と、水素化物収容タンク3及び液収容タンク4内の圧力と、水素供給要求信号とに基づいて、制御装置からの指令により電磁弁10,12,14及び可変絞り弁15が開閉制御される。
【0052】
また、水素化物収容タンク3内の圧力が混合液を所望の速度で反応槽5へ送るのに不足している場合は、水素化物収容タンク3内の圧力が必要な圧力に達するまで圧力制御弁24の開度が調整される。
【0053】
この実施の形態では前記実施の形態の(1)〜(4)、(6)〜(9)の効果を有する他に次の効果を有する。
(11) 水素発生装置1の運転開始時に液収容タンク4内の水を水素化物収容タンク3へ移送する手段として使用する高圧ガスは、高圧ガスタンク21に収容されており、液収容タンク4や反応槽5に予め充填しておかない。従って、液収容タンク4に高圧がかかるのを回避するだけでなく、反応槽5に高圧がかかるのも回避できる。また、予め高圧ガスを系内に充填しておく構成の場合と異なり、封入圧の設定にとらわれること無く、水を液収容タンク4から水素化物収容タンク3へ移送する際のガス圧力を適正な値に容易に設定可能になる。
【0054】
(12) 液収容タンク4から水を水素化物収容タンク3へ移送完了後、圧力制御弁24の制御圧力を水素化物収容タンク3から反応槽5へ混合液を所定の速度で移送するのに適した圧力に調整しておけば、一定速度で混合液を反応槽5に移送できる。
【0055】
(13) 液収容タンク4の所定圧力に合わせて圧力制御弁24の圧力を設定しておき、水素発生装置1の運転中、電磁弁23を開放しておけば、液収容タンク4内の圧力が所定圧力を下回ると高圧ガスタンク21から直接ガスが供給されることになる。この場合、高圧ガスが水素ガスのため、反応が進行するのを待たなくても、水素を水素供給パイプ20へ供給できる。
【0056】
実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 第2の実施の形態において、高圧ガスタンク21のガスを液収容タンク4及び反応槽5に供給する分岐パイプ22をパイプ11に連結する代わりに、図4に鎖線で示すように、分岐管路7の第2の電磁弁10より反応槽5寄りに連結してもよい。この場合、水素発生装置1の運転開始時、水素ガスが反応槽5を経て液収容タンク4に供給される。
【0057】
○ 液収容タンク4内に収容されている水等を水素化物収容タンク3に送り込むため、液収容タンク4内の圧力を水素化物収容タンク3内の圧力より高くするための高圧ガスは、水素に限らず、窒素、ヘリウム、アルゴン、ネオン等の不活性ガスや空気を使用してもよい。しかし、水素を燃料電池の水素源として使用する場合、空気中の酸素と水素が反応し、爆発する等の不具合が発生する虞があるため、水素あるいは不活性ガスを使用するのが好ましく、水素を使用するのが最も良い。
【0058】
○ 液収容タンク4内の圧力と水素化物収容タンク3内の圧力との差圧により、液収容タンク4内に収容されている水等を水素化物収容タンク3に送り込む構成として、液収容タンク4内の圧力を高くする構成に代えて、水素化物収容タンク3側を減圧にする構成としてもよい。
【0059】
○ 水素化物収容タンク3から水素化物水溶液を反応槽5に移送する配管に、水を液収容タンク4から水素化物収容タンク3へ移送する管路6の一部を利用する構成に代えて、図5に示すように、専用の管路27を設けるとともに管路27に第2の電磁弁10を設けてもよい。この場合、水素化物収容タンク3内の水素化物水溶液を反応槽5に移送する経路を短くできる。
【0060】
○ また、反応槽5で発生し液収容タンク4に回収された水素の一部を、水素化物収容タンク3内の水素化物水溶液を反応槽5に移送するための圧力加える水素として使用可能な構成としてもよい。例えば、図5に示すように、水素化物収容タンク3と液収容タンク4とをパイプ28で接続し、パイプ28に電磁弁29及び可変絞り弁30を設ける。
【0061】
○ 水素化物収容タンク3及び液収容タンク4を平行に配置する構成に限らず、水素化物収容タンク3と液収容タンク4とを上下に配置してもよい。例えば、図6に示すように、水素化物収容タンク3の上方に液収容タンク4を配置し、他の構成を図5の水素発生装置1と基本的に同様な構成とする。この構成では、液収容タンク4内の水を水素化物収容タンク3に移送する際、水の自重だけでも移送が可能なため、予め反応槽5に充填しておく水素の圧力を小さくできる。
【0062】
○ 液収容タンク4に収容された水等をポンプで水素化物収容タンク3に供給する構成としてもよい。
○ 液収容タンク4、水素化物収容タンク3及び反応槽5をそれぞれ同じ複数個ずつ設ける構成に代えて、反応槽5を複数組みの液収容タンク4及び水素化物収容タンク3で共用する構成、あるいは液収容タンク4及び水素化物収容タンク3の数に限らず1個の反応槽5を共用する構成としてもよい。
【0063】
○ 液収容タンク4、水素化物収容タンク3及び反応槽5をそれぞれ1個ずつ設けた構成としてもよい。しかし、液収容タンク4及び水素化物収容タンク3を複数設けた構成の方が、液収容タンク4内の水を水素化物収容タンク3内に移送して水素化物水溶液を調製する際に、水素化物2が良好に溶解される。
【0064】
○ 水素化物収容タンク3に攪拌装置を設けてもよい。この場合、水素化物収容タンク3に液(水)を移送する際、水素化物収容タンク3内への供給方法を考慮しなくても、比較的短時間で水素化物2が溶解される。攪拌装置としては例えば、水素化物収容タンク3の底部外側に配設されて回転される磁石の吸引力により水素化物収容タンク3内に配置された回転部材を回転させるスターラーや、プロペラが固定された回転軸をモータで回転させる攪拌機が使用される。攪拌機の場合、防爆型のものが使用される。
【0065】
○ 液収容タンク4の上部に気液分離装置を設け、パイプ11を経て液収容タンク4へ移送される反応生成物を気液分離装置で積極的に気体と液体に分離するようにしてもよい。この場合、反応生成物のNaBO2 を含んだ液滴が水素と共に燃料電池へ送られることとを防止できる。
【0066】
○ 液収容タンク4内の水を水素化物収容タンク3に移送するための高圧ガスを反応槽5だけに充填しておく代わりに、反応槽5と液収容タンク4の両方に充填したり、全部を液収容タンク4に充填してもよい。反応槽5と液収容タンク4の両方に充填した場合は、液収容タンク4の耐圧性をさほど増大せずに、液収容タンク4内の液体の移送に用いられるガスの容積を増大できる。
【0067】
○ 水素発生装置1を複数ユニット設ける場合、各ユニットを構成する水素化物収容タンク3、液収容タンク4及び反応槽5の配置は、全体として平面四角形状に限らず、六角形状としたり、配置スペースに合わせ任意の形状としてもよい。
【0068】
○ 反応槽5は必ずしも触媒を担持した構成に限らず、触媒を使用せずに、加熱することにより反応を促進させる構成としてもよい。水素発生反応は発熱反応であるため、反応が進行するとその発熱により反応槽5内が加熱されるため、水素吸蔵合金から水素を取り出す時と異なり多量の熱を加える必要はない。
【0069】
○ 反応抑制剤として、水素化物2と反応させる水に水酸化ナトリウムや水酸化カリウムを添加してもよい。この場合、水素化物2と水とが混合された混合液が反応槽5へ送られる前に水素発生反応が進行するのを抑制できる。
【0070】
○ 水素化物2と反応させて水素を発生させる液体として、アルコールを使用したり、過酸化水素を含む水溶液を使用してもよい。
○ 水素化物2として水素化ホウ素ナトリウム以外の物質、例えば水素化アルミニウムリチウムや水素化カルシウム等を使用してもよい。
【0071】
○ ガス発生装置は水素ガスを発生させる装置に限らず、2液、又は液体と固体とを混合溶解した混合液の状態で反応するが反応速度が遅く、触媒との接触あるいは加熱等によって反応を促進させることのできる2種類の原料を用いるガス発生反応を利用したガス発生装置に適用してもよい。この種のガス発生反応として、例えば次のものが挙げられる。
【0072】
例1 炭酸ナトリウム(粉体)に塩酸の水溶液を加えて次式により塩化ナトリウムと炭酸ガスを得る反応。
Na2 CO3 +2HCl(水溶液)→2NaCl+H2 O+CO2
例2 炭酸ナトリウムとクエン酸に水を混合し、触媒上で炭酸ガスを発生させる。クエン酸のナトリウム塩と水が副生成物として残る。混ぜただけで反応を開始し、触媒、熱で反応が促進される。
【0073】
例3 尿素の加水分解では70℃以上で炭酸ガスとアンモニア水溶液が得られる。
NH2 CONH2 +H2 O→2NH3 +CO2
例4 シアン化ナトリウム無水塩は白色粉状で水に溶け易い。シアン化ナトリウム水溶液は室温で加水分解し、青酸を発生する。
【0074】
NaCN+H2 O→NaOH+HCN
しかし、乾燥空気中では370℃まで安定なので粉体で保管し、塩酸と反応させて青酸を得る。
【0075】
NaCN+HCl→HCN+NaCl
用途:精錬
青酸の水溶液は酸素の存在下で鉛、白金以外の多くの金属を溶解する。塊状の鉄、ニッケルは溶解しないため鉱石中の金銀を抽出する精錬に用いられる。
【0076】
前記実施の形態から把握される発明(技術的思想)について、以下に記載する。
(1) 請求項2〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記原料タンクと液収容タンクとを接続する配管は、第1端部が前記液収容タンク内の底部に配置され、第2端部が前記原料タンク内の底部に配置されるパイプによって構成されている。
【0077】
(2) (1)に記載の発明において、前記パイプの第2端部側が、該パイプを介して前記原料タンク内に移送される液体が該原料タンク内の原料を攪拌するように流入可能な形状に屈曲形成されている。
【0078】
(3) 請求項1〜請求項6及び(1)、(2)のいずれか一項に記載の発明において、前記原料タンク内には第2の原料が供給された状態で、前記両原料を混合する攪拌装置が設けられている。
【0079】
(4) 請求項1〜請求項6、(1)〜(3)のいずれかに記載の発明のガス発生装置を複数ユニット設け、各ユニットのガス取り出しパイプを1本のガス供給パイプに連結したガス発生装置。
【0080】
(5) 請求項1〜請求項6及び(1)〜(4)のいずれか一項に記載の発明において、前記ガス発生装置は、第1の原料として水又はアルコールと反応して水素を発生する水素化物を使用し、第2の原料として水又はアルコールを使用する。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1〜請求項6に記載の発明によれば、液状又は固体状の第1の原料に混合すべき第2の原料としての液体を収容する液収容タンクと、回収すべき副生成物(反応生成物)を収容する回収タンクとを独立して設ける必要がなく、装置全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の水素発生装置の模式側面図。
【図2】 (a)は供給パイプの第2端部側を示す模式平面図、(b)は反応槽の模式断面図。
【図3】 複数の水素発生ユニットの配置を示す模式平面図。
【図4】 第2の実施の形態の水素発生装置の模式側面図。
【図5】 別の実施の形態の水素発生装置を示す模式側面図。
【図6】 別の実施の形態の水素発生装置を示す模式側面図。
【符号の説明】
1…ガス発生装置としての水素発生装置、2…第1の原料としての水素化物、3…原料タンクとしての水素化物収容タンク、4…液収容タンク、5…反応槽、6…配管としての管路、7…配管を構成する分岐管路、8,10,12,14,23,26…バルブとしての電磁弁、11…配管を構成するパイプ、21…高圧ガスタンク、22…配管を構成する分岐パイプ、24…圧力制御弁、25…配管を構成するパイプ。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention reacts in the state of two liquids or a mixed liquid in which a liquid and a solid are mixed and dissolved, but the reaction rate is slow, and the gas uses two types of raw materials that can promote the reaction by contact with the catalyst or heating. It relates to a generator.
[0002]
[Prior art]
Hydrogen fuel, which is a fuel for fuel cells that directly convert chemical energy into electrical energy by electrochemically reacting hydrogen and oxygen, is converted into hydrogen fuel by steam reforming fossil fuels such as methanol and natural gas. A method, a method of storing hydrogen directly in a hydrogen storage alloy, a high-pressure cylinder, or the like and using it as a fuel are considered. However, in the method of obtaining hydrogen by steam reforming fossil fuel or the like, the apparatus becomes large. In addition, when using a hydrogen storage alloy, there is a problem that the weight increases, and in the method using a hydrogen storage alloy, the reaction of releasing the hydrogen by the hydrogen storage alloy is an endothermic reaction, so that heating means is used to extract the hydrogen. Is required. In addition, a method of storing hydrogen in a high-pressure cylinder requires a high-pressure vessel.
[0003]
As a device for generating hydrogen as a fuel for a fuel cell that solves the above problem, Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-64572 discloses a chamber containing at least water and a chamber containing a substance that reacts with water to generate hydrogen. An isolation means for isolating the chamber containing water from the chamber containing a substance that generates hydrogen by reacting with the water, and a substance that generates hydrogen by reacting with water when the fuel cell is operated. In order to generate hydrogen by adding water to cause a reaction, an apparatus in which a hole is formed in the isolation means has been proposed. As a substance that generates hydrogen by reacting with water, a borohydride compound, lithium borohydride, aluminum borohydride, and the like are disclosed.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional hydrogen generator is mainly intended for a fuel cell used as a portable power source for OA equipment such as a notebook personal computer. Water is supplied to a chamber containing a substance that generates hydrogen by reacting with water. The chamber is configured to serve as a reaction chamber (reaction tank). As a result, the reaction cannot be interrupted.
[0005]
As a method for solving the above-mentioned problems, a substance that generates hydrogen slowly in a mixed state with water at room temperature is used, and a substance that generates hydrogen by reacting with water is mixed with water. A method is conceivable in which the mixed liquid is reacted in the reaction tank, and the product after the reaction is recovered from the reaction tank and the mixed liquid is newly supplied to the reaction tank. However, in this method, a chamber (tank) containing a substance that generates hydrogen by reacting with water, a chamber (tank) containing water, a reaction chamber (reaction tank), and a product after reaction are mixed. It is necessary to provide a chamber (tank) for recovery, and there is a problem that the entire apparatus becomes large.
[0006]
Without separately providing a chamber (tank) containing a substance that generates hydrogen by reacting with water and a chamber (tank) containing water, a substance that generates hydrogen by reacting with water and water are provided in advance. If the mixed liquid is stored in one tank and the mixed liquid is sequentially supplied to the reaction tank, one tank can be omitted. However, if a substance that reacts with water and generates hydrogen is left in a mixed solution with water for a long time, the reaction proceeds little by little and hydrogen is released. If a large amount of the mixed liquid is stored, the surface area becomes smaller than the volume, the heat dissipation efficiency deteriorates, the reaction temperature rises due to the reaction heat, and the reaction proceeds further. There is a problem when it is used as a fuel source of a fuel cell of a power source.
[0007]
Further, the reaction is not limited to the hydrogen generation reaction, but the reaction is performed in the state of two liquids or a mixed liquid in which a liquid and a solid are mixed and dissolved, but the reaction rate is slow, and the reaction can be promoted by contact with a catalyst or
[0008]
The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and its purpose is to collect a liquid storage tank for storing a liquid as a second raw material to be mixed with a liquid or solid first raw material, and to recover the liquid. An object of the present invention is to provide a gas generator capable of reducing the size of the entire apparatus without the need to provide a separate recovery tank for storing by-products (reaction products).
[0009]
[Means for Solving the Problems]
(1) The invention according to
[0010]
In this invention, the liquid is transferred from the liquid storage tank to the raw material tank to make a mixed liquid, and the mixed liquid mixed in the raw material tank is sent to the reaction tank, and the reaction is performed in the reaction tank. Therefore, unlike the configuration in which the reaction is carried out in a mixing chamber (mixing tank) that mixes two kinds of raw materials as in the conventional apparatus, the gas mixture is sent to the reaction tank to generate the necessary gas. The amount of gas generated can be controlled by changing the amount of the liquid mixture sent to the reaction tank in accordance with the required amount of gas. By-products after reaction in the reaction tank are recovered in a recovery tank. The recovery tank is also used as a liquid storage tank for storing a liquid to be mixed with the first raw material, and the by-product after the reaction is recovered in the liquid storage tank after the liquid is supplied to the raw material tank. Therefore, the apparatus can be reduced in size as compared with the configuration in which the liquid storage tank for storing the liquid and the tank for collecting the by-product after the reaction are dedicated tanks.
[0011]
In the present invention, when hydrogen is generated as a gas, a hydride (for example, NaBH) is used as the first raw material.Four) And water or alcohol is used as the second raw material liquid. Then, the liquid is transferred from the liquid storage tank to the raw material tank to form a mixed liquid, and the mixed liquid is guided to the reaction tank to produce desired hydrogen and by-products (for example, NaBO).2) Until it is used for gas generation, the first raw material and the liquid to be mixed with the first raw material are stored in separate tanks, so that a reaction during storage is reliably avoided. NaBHFourInstead of NaAlHFourAlternatively, methanol may be used instead of water.
[0012]
In a steam reforming apparatus that extracts a hydrogen and carbon dioxide gas mixture from methanol and water, the water and methanol mixture is stable and can be mixed and stored, and does not fall under the present invention.
For example, NaBHFourThe bulk density of 0.5 × 10Three~ 0.6 × 10Three(G / l) and 30% by weight dissolved in 100 ml of water, 50-60 ml of NaBH in the raw material tankFourHowever, the liquid storage tank requires 100 ml of space, but since the liquid mixture is about 100 ml, the raw material tank also needs 100 ml of space. On the other hand, the reaction product (by-product) NaBO2Has a bulk density of 1.07 × 10ThreeAlthough it is (g / l), it becomes a slurry of hydrate and the volume becomes 100 ml or less. In the normal design, three tanks are required, but as a result of studying such a relationship, it was found that two tanks can be realized.
[0013]
Moreover, gas other than hydrogen can also be generated by changing the combination of the two raw materials.
In the present invention, water is not limited to pure water, but includes a substance that promotes or suppresses the reaction between the hydride and water, or a substance that reacts with the hydride in an aqueous solution state to generate hydrogen. It also means an aqueous solution.
[0014]
(2) The invention according to
[0015]
In the present invention, the liquid in the liquid storage tank is transferred from the liquid storage tank to the raw material tank using the difference in pressure between the liquid storage tank and the raw material tank. The differential pressure is generated by pressurizing the tank space of the liquid storage tank with gas or depressurizing the tank space of the raw material tank, and transfers the liquid using the differential pressure by operating the valve. Therefore, the configuration is not increased and the configuration is simplified as compared with the configuration in which the transfer pump is provided.
[0016]
(3) The invention described in
[0017]
In this invention, when the apparatus is used, the valve is operated so that the liquid storage tank and the raw material tank communicate with each other and the reaction tank and the liquid storage tank communicate with each other. And the liquid in a liquid storage tank is transferred to a raw material tank by the pressure difference of a liquid storage tank and a raw material tank. In the state where the transfer of the liquid in the liquid storage tank to the raw material tank is completed, the space of the raw material tank, the liquid storage tank, and the reaction tank is almost the same pressure. Thereafter, the valve of the piping connecting the liquid storage tank and the raw material tank is closed. In the use state of the apparatus, the gas is reduced by the amount used from the liquid storage tank, the pressure in the liquid storage tank is reduced, a differential pressure is generated with the raw material tank, and the mixed liquid is sent to the reaction tank. When the mixed liquid decreases, the gas volume in the raw material tank increases correspondingly, and the gas pressure gradually decreases. The supply pressure for supplying the mixed solution to the reaction vessel cannot exceed this gas pressure. For this reason, the pressure when the mixed liquid is formed is calculated based on the exhausted gas pressure, and the initial pressure is set as the sealed pressure at which the pressure is obtained. The larger the volume of the gas enclosure, the lower the enclosure pressure. In this invention, the volume of the gas to be transferred can be increased by sealing the gas used for transferring the liquid in the liquid storage tank in the space of the liquid storage tank and the reaction tank.
[0018]
(4) The invention according to
[0019]
In this invention, at the time of storage until the first raw material and the liquid are mixed, the gas for transfer is stored in the reaction tank. Since the reaction tank becomes high temperature and pressure is applied when the reaction starts, the safety factor is high, and there is a margin of pressure resistance compared to the raw material tank and the liquid storage tank during storage before starting the reaction. Therefore, by storing the gas for transfer in the reaction tank, the pressure resistance of the raw material tank and the liquid storage tank can be lowered by limiting the high pressure container to the reaction tank.
[0020]
(5) The invention according to
[0021]
In this invention, since the high-pressure gas for transferring the liquid is stored in the high-pressure gas tank, it is possible not only to avoid the high pressure from being applied to the liquid storage tank but also to avoid the high pressure from being applied to the reaction tank. Further, since a pressure control valve can be added to the system, it can be set to a high pressure without being restricted by the setting of the enclosed pressure described in the description of
[0022]
(6) The invention according to
[0023]
In this invention, in addition to the operation of the invention according to
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
(First embodiment)
A first embodiment in which the present invention is embodied in a hydrogen generator will be described below with reference to FIGS.
[0025]
As shown in FIG. 1, a
[0026]
FIG. 2B is a schematic cross-sectional view of the reaction tank. As shown in FIG. 2B, the
[0027]
The upper part of the
[0028]
Above the
[0029]
As shown in FIG. 3, a plurality of units (6 units in FIG. 3) of the
[0030]
Next, the operation of the apparatus configured as described above will be described. The
[0031]
When the
[0032]
After all the water in the
[0033]
In the state where the transfer of the water in the
[0034]
NaBHFour+ 2H2O → 4H2+ NaBO2
The above reaction proceeds well due to the presence of the catalyst. Since this reaction is an exothermic reaction, a part of water in the hydride aqueous solution becomes water vapor due to the reaction heat. Then, hydrogen generated by hydrolysis and reaction products are led from the upper part of the
[0036]
After the operation of the
[0037]
Then, all the hydride aqueous solution prepared in the
[0038]
This embodiment has the following effects.
(1) The
[0039]
(2) Since the
[0040]
(3) By making the pressure on the
[0041]
(4) By supplying high-pressure hydrogen into the
[0042]
(5) The
[0043]
(6) When preparing a hydride aqueous solution in which the
[0044]
(7) When preparing the hydride aqueous solution by transferring the hydride aqueous solution to the
[0045]
(8)A pipe (pipe 6) for transferring water from the
[0046]
(9) A plurality of units of the
[0047]
(10) Compared with the configuration in which hydrogen is extracted from the hydrogen storage alloy, the weight of the entire apparatus that can use the same amount of hydrogen can be reduced, and a means for applying heat to extract hydrogen is not essential. Further, unlike the configuration using a high-pressure cylinder, a high-pressure vessel is not necessary.
[0048]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment will be described with reference to FIG. In this embodiment, a high
[0049]
A
[0050]
Next, the operation of the apparatus configured as described above will be described. In this embodiment, unlike the previous embodiment, the
[0051]
After the water transfer is completed, both the
[0052]
Further, when the pressure in the
[0053]
This embodiment has the following effects in addition to the effects (1) to (4) and (6) to (9) of the above embodiment.
(11) The high-pressure gas used as means for transferring the water in the
[0054]
(12) After completing the transfer of water from the
[0055]
(13) If the pressure of the
[0056]
The embodiment is not limited to the above, and may be configured as follows, for example.
In the second embodiment, instead of connecting the
[0057]
○ In order to send water or the like stored in the
[0058]
The
[0059]
○ Instead of a configuration in which a part of the
[0060]
Further, a configuration in which a part of hydrogen generated in the
[0061]
(Circle) not only the structure which arrange | positions the
[0062]
O It is good also as a structure which supplies the water etc. which were accommodated in the
○ Instead of a configuration in which the same plurality of
[0063]
O It is good also as a structure which provided the
[0064]
A stirring device may be provided in the
[0065]
A gas-liquid separation device may be provided in the upper part of the
[0066]
○ Instead of filling only the
[0067]
○ When a plurality of units of the
[0068]
The
[0069]
As a reaction inhibitor, sodium hydroxide or potassium hydroxide may be added to water to be reacted with the
[0070]
○ As a liquid that reacts with the
O A substance other than sodium borohydride such as lithium aluminum hydride or calcium hydride may be used as the
[0071]
○ The gas generator is not limited to a device that generates hydrogen gas, but reacts in the form of two liquids or a mixed liquid in which a liquid and a solid are mixed and dissolved, but the reaction rate is slow, and the reaction occurs by contact with the catalyst or heating. You may apply to the gas generator using the gas generation reaction using two types of raw materials which can be promoted. Examples of this type of gas generation reaction include the following.
[0072]
Example 1 Reaction in which an aqueous solution of hydrochloric acid is added to sodium carbonate (powder) to obtain sodium chloride and carbon dioxide by the following formula.
Na2COThree+ 2HCl (aqueous solution) → 2NaCl + H2O + CO2
Example 2 Water is mixed with sodium carbonate and citric acid, and carbon dioxide gas is generated on the catalyst. The sodium salt of citric acid and water remain as by-products. The reaction starts just by mixing, and the reaction is accelerated by the catalyst and heat.
[0073]
Example 3 Hydrolysis of urea yields carbon dioxide and aqueous ammonia at 70 ° C or higher.
NH2CONH2+ H2O → 2NHThree+ CO2
Example 4 Sodium cyanide anhydrous salt is a white powder and easily soluble in water. Sodium cyanide aqueous solution hydrolyzes at room temperature to generate hydrocyanic acid.
[0074]
NaCN + H2O → NaOH + HCN
However, since it is stable up to 370 ° C. in dry air, it is stored in powder form and reacted with hydrochloric acid to obtain hydrocyanic acid.
[0075]
NaCN + HCl → HCN + NaCl
Application: Refinement
An aqueous solution of hydrocyanic acid dissolves many metals other than lead and platinum in the presence of oxygen. Since massive iron and nickel do not dissolve, they are used for refining to extract gold and silver in ores.
[0076]
The invention (technical idea) grasped from the embodiment will be described below.
(1) In the invention according to any one of
[0077]
(2) In the invention described in (1), the second end portion side of the pipe can flow in so that the liquid transferred into the raw material tank through the pipe stirs the raw material in the raw material tank. The shape is bent.
[0078]
(3) In the invention according to any one of
[0079]
(4) A plurality of units of the gas generator according to any one of
[0080]
(5) In the invention according to any one of
[0081]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the first to sixth aspects of the invention, the liquid storage tank for storing the liquid as the second raw material to be mixed with the liquid or solid first raw material, and the recovery There is no need to provide a separate collection tank for storing by-products (reaction products) to be obtained, and the entire apparatus can be downsized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of a hydrogen generator according to a first embodiment.
2A is a schematic plan view showing a second end side of a supply pipe, and FIG. 2B is a schematic cross-sectional view of a reaction tank.
FIG. 3 is a schematic plan view showing the arrangement of a plurality of hydrogen generation units.
FIG. 4 is a schematic side view of a hydrogen generator according to a second embodiment.
FIG. 5 is a schematic side view showing a hydrogen generator according to another embodiment.
FIG. 6 is a schematic side view showing a hydrogen generator according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (6)
当該ガス発生装置は、
前記第1の原料である液体または固体を前記原料タンクに保管するとともに前記第2の原料である液体を前記液収容タンクに保管し、これを通じて前記第1の原料及び前記第2の原料の保管時における反応を抑制するものであり、
且つ前記第2の原料である液体を前記液収容タンクから前記原料タンクに移送し、この液体と前記第1の原料である液体または固体とを混合して混合液を形成した後にこれを前記反応槽に移送して反応を促進させるものであり、
且つ前記反応槽にて生じた前記ガス及び前記副生成物について、これを前記反応槽と前記液収容タンクとを接続する回収配管により前記反応槽から前記液収容タンクに回収することにより、前記第2の原料である液体の移送にともない空きが生じた前記液収容タンクを前記ガス及び前記副生成物のための回収タンクとして利用するものであり、
且つ前記回収配管を通じて前記反応槽から前記液収容タンクに回収された前記ガスについて、これを前記液収容タンクに接続された取出配管により取り出すものである
ことを特徴とするガス発生装置。A state of a mixed solution in which a liquid as a first raw material and a liquid as a second raw material are mixed and dissolved, or a state of a mixed liquid in which a solid as a first raw material and a liquid as a second raw material are mixed and dissolved In addition to using two kinds of raw materials whose reaction rate is slow and the reaction is promoted by contact with a catalyst or heating through a heating means, a raw material tank for storing the first raw material and the second raw material are stored. And a liquid storage tank that supplies the mixed liquid to a reaction tank having a catalyst or heating means for promoting the reaction of the mixed liquid, and is a gas that is a product generated by the reaction in the reaction tank And a gas generator for separating and recovering by-products,
The gas generator is
The liquid or solid that is the first raw material is stored in the raw material tank and the liquid that is the second raw material is stored in the liquid storage tank, through which the first raw material and the second raw material are stored. Suppresses the reaction in time,
The liquid that is the second raw material is transferred from the liquid storage tank to the raw material tank , and the liquid and the liquid or solid that is the first raw material are mixed to form a mixed liquid, which is then reacted with the reaction. It is transferred to the tank to promote the reaction,
The gas and the by-product generated in the reaction tank are recovered from the reaction tank to the liquid storage tank by a recovery pipe that connects the reaction tank and the liquid storage tank. The liquid storage tank that has been vacant with the transfer of the liquid that is the raw material of 2 is used as a recovery tank for the gas and the by-product,
The gas generator recovers the gas recovered from the reaction tank to the liquid storage tank through the recovery pipe through an extraction pipe connected to the liquid storage tank.
当該ガス発生装置は、 The gas generator is
前記原料タンクと前記液収容タンクとを第1の配管により接続し、前記原料タンクと前記反応槽とを第2の配管により接続し、これら第1の配管及び第2の配管のそれぞれにバルブを有するものであり、 The raw material tank and the liquid storage tank are connected by a first pipe, the raw material tank and the reaction tank are connected by a second pipe, and a valve is provided for each of the first pipe and the second pipe. Have
且つ前記液収容タンクを前記生成物である前記ガスと同じ種類のガスにより加圧し、これにより前記液収容タンクの圧力を前記原料タンクの圧力よりも高くするもの、または前記原料タンクを減圧し、これにより前記液収容タンクの圧力を前記原料タンクの圧力よりも高くするものであり、 And pressurizing the liquid storage tank with the same kind of gas as the gas as the product, thereby making the pressure of the liquid storage tank higher than the pressure of the raw material tank, or depressurizing the raw material tank, Thereby, the pressure of the liquid storage tank is made higher than the pressure of the raw material tank,
且つ前記混合液の形成に際しては、前記液収容タンクと前記原料タンクとの圧力差により前記液収容タンク内の前記第2の原料である液体を前記原料タンクに移送すべく前記第1の配管のバルブを開弁し、これにより形成された混合液を前記反応槽に移送すべく前記第2の配管のバルブを開弁するものである When the liquid mixture is formed, the first piping is used to transfer the liquid as the second raw material in the liquid storage tank to the raw material tank due to a pressure difference between the liquid storage tank and the raw material tank. The valve is opened, and the valve of the second pipe is opened in order to transfer the liquid mixture formed thereby to the reaction vessel.
ことを特徴とするガス発生装置。 A gas generator characterized by that.
前記液収容タンク及び前記反応槽の両方に前記液収容タンクを加圧するためのガスが予め充填される Both the liquid storage tank and the reaction tank are prefilled with a gas for pressurizing the liquid storage tank.
ことを特徴とするガス発生装置。 A gas generator characterized by that.
前記反応槽のみに前記液収容タンクを加圧するためのガスが予め充填される Only the reaction tank is pre-filled with gas for pressurizing the liquid storage tank.
ことを特徴とするガス発生装置。 A gas generator characterized by that.
当該ガス発生装置は、
前記原料タンク及び前記反応槽及び前記液収容タンクとは別に設けられて、前記生成物である前記ガスと同じ種類のガスが予め充填された高圧ガスタンクをさらに備えるとともに、このガスの圧力を前記第2の原料としての液体を移送するために利用するものであり、
且つ前記高圧ガスタンクと前記液収容タンク及び前記原料タンクとを接続するガスタンク用配管を備えるとともに、このガスタンク用配管にバルブ及び圧力制御弁が設けられるものである
ことを特徴とするガス発生装置。In the gas generator according to any one of claims 1 to 4,
The gas generator is
The apparatus further includes a high-pressure gas tank that is provided separately from the raw material tank, the reaction tank, and the liquid storage tank, and is pre-filled with the same type of gas as the product. It is used for transferring the liquid as the raw material of 2,
Gas generating apparatus characterized by and provided with a gas tank for piping for connecting the liquid storage tank and the raw material tank and the high-pressure gas tank, in which the valve and the pressure control valve is provided in the gas tank pipe.
当該ガス発生装置は、 The gas generator is
前記第2の原料である液体を前記原料タンクに移送する際、同液体を前記高圧ガスタンク内のガスの圧力により前記液収容タンクから前記原料タンクに移送すべく前記ガスタンク用配管のバルブを制御するものであり、 When the liquid as the second raw material is transferred to the raw material tank, the valve of the gas tank pipe is controlled so as to transfer the liquid from the liquid storage tank to the raw material tank by the pressure of the gas in the high-pressure gas tank. Is,
且つ前記第2の原料である液体を前記原料タンクに移送した後、同タンク内の混合液を前記高圧ガスタンク内の前記ガスの圧力により前記原料タンクから前記反応槽に移送すべく記ガスタンク用配管のバルブを制御するものである In addition, after transferring the liquid as the second raw material to the raw material tank, the gas tank piping is used to transfer the liquid mixture in the tank from the raw material tank to the reaction tank by the pressure of the gas in the high-pressure gas tank. Is to control the valve
ことを特徴とするガス発生装置。 A gas generator characterized by that.
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