JP4170616B2 - 出滓口、出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉および出滓口の交換方法 - Google Patents

出滓口、出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉および出滓口の交換方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、出滓口、出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉および出滓口の交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物ガス化溶融炉は、廃棄物を熱分解ガス化し、残渣を溶融処理するガス化溶融炉であり、発生した可燃性のガスは二次燃焼室で空気を吹き込むことにより燃焼される。そして、生成された排ガスはボイラ−に送って熱回収する。また、残った灰分、金属分は、溶融後炉外に排出して固化される。灰分が溶融固化したスラグは、路盤材、埋戻し材等に利用され、金属分が溶融固化したメタルは、重機のカウンタ−ウェイト等に利用される。
【0003】
図9は上述した廃棄物ガス化溶融炉の一例を示すシャフト型溶融炉の縦断面図である。廃棄物31とコ−クス32が溶融炉33の炉頂33aから別々に装入される。装入されたコ−クス32は炉内に堆積して、廃棄物31中の固定炭素分とともに、主羽口34から吹きこまれる酸素を富化した空気により燃焼される。また、装入された廃棄物31は、コ−クス32上の充填層上部の高温還元雰囲気中で熱分解・ガス化される。残った残渣は溶融して炉底33bに降下する。
そして、発生した可燃性ガス37はダクト38を通り、2次燃焼室に送られる。また、炉底33bに降下した残渣39は出滓口40から連続的または断続的に排出される。
【0004】
上述した出滓口40は通常少なくとも2ケ所設けられており、一方の出滓口で交換等のメンテナンスを行う場合には、他方の出滓口を用いて出滓を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換において、出滓口に使用する耐火物が、高温の溶融スラグにより容易に溶損されない材質ものであり、
容易に破砕できないので、出滓口交換時には出滓口付近の炉体壁の耐火物を破砕して、出滓口を炉体から取り外しているが、新しい出滓口を設ける際に、炉体を修復するための手間と時間がかかるという問題点があった。
【0006】
この発明は、従来技術の上述のような問題点を解消するためになされたものであり、時間をかけずに容易に交換することのできる出滓口、出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉および出滓口の交換方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る出滓口は、廃棄物ガス化溶融炉の溶融スラグを排出するための出滓口であって、排出孔を有する円筒形の炭化珪素質レンガからなる内筒材と、該内筒材の外周面に嵌装され、コアビットのボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物からなる外筒材とから構成され、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が前記外筒材端部より突出しており、炉体耐火物の外面から炉内方向に向けて炉体耐火物の中間部まで形成された装着孔に、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が炉体耐火物の外面より突出するように装着されることを特徴とするものである。
【0008】
第2の発明に係る出滓口は、廃棄物ガス化溶融炉の溶融スラグを排出するための出滓口であって、排出孔を有する円筒形の内筒材と、該内筒材の外周面に嵌装され、コアビットのボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物からなる外筒材と、から構成され、前記内筒材が、前記排出孔を中心として上方部分はアルミナ系、マグネシア系、クロミア系の少なくとも一つを含む酸化物系耐火物で、下方部分は炭化珪素系耐火物で構成され、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が前記外筒材端部より突出しており、炉体耐火物の外面から炉内方向に向けて炉体耐火物の中間部まで形成された装着孔に、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が炉体耐火物の外面より突出するように装着されることを特徴とするものである。
【0009】
第3の発明に係る出滓口は、第1または第2の発明において、前記外筒材は、前記内筒材の下方かつ出口に位置する部分に切欠き部があり、該切欠き部には炭化珪素質レンガが配置されていることを特徴とするものである。
【0010】
第4の発明に係る出滓口は、第1ないし第3の発明のいずれかにおいて、前記外筒材が断熱性を有することを特徴とするものである。
【0011】
第5の発明に係る出滓口は、廃棄物ガス化溶融炉の炉体耐火物を貫通して形成された装着孔に装着される、廃棄物ガス化溶融炉の溶融スラグを排出するための出滓口であって、排出孔を有し、炉内側端部に前記装着孔の内径とほぼ同一の外径の大径部が所定長さ設けられた炭化珪素質レンガからなる内筒材と、該内筒材の前記大径部を除く外周面に嵌装され、コアビットのボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物からなる外筒材と、から構成され、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が前記外筒材端部より突出しており、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が炉体耐火物の外面より突出するように前記装着孔に装着されることを特徴とするものである。
【0012】
第6の発明に係る廃棄物ガス化溶融炉は、第1ないし第5の発明のいずれか1つに記載の出滓口が炉体耐火物の装着孔に装着されていることを特徴とするものである。
【0013】
第7の発明に係る廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法は、第1ないし第4の発明のいずれか1つに記載の出滓口が炉体耐火物の装着孔に装着されている廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法であって、次の(1)〜(4)の工程により出滓口を交換することを特徴とするものである。
(1)出滓口の内筒材の排出孔および炉体の排出孔を、マッドガンを用いて閉孔する。
(2)コアビットを用いて外筒材をボ−リングして切削する。
(3)外筒材を切削除去した後、内筒材を抜き出す。
(4)新しい出滓口の外周面にモルタルを塗布した後、出滓口を炉体の出滓口装着孔に装着する。
【0014】
第8の発明に係る廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法は、第5の発明に記載の出滓口が炉体耐火物の装着孔に装着されており、廃棄物およびコ−クスが炉内へ供給され、主羽口から酸素富化ガスが吹き込まれる廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法であって、次の(1)〜(4)の工程により出滓口を交換することを特徴とするものである。
(1)コ−クスと廃棄物の炉への供給を停止し、溶融物の湯面を出滓口よりも下げた上、主羽口からの酸素富化ガスの吹き込みを停止する。
(2)コアビットを用いて外筒材をボ−リングして切削する。
(3)外筒材を切削除去した後、内筒材を抜き出す。
(4)新しい出滓口の外周面にモルタルを塗布した後、出滓口を炉体の出滓口装着孔に装着する。
【0015】
本発明に係る出滓口は、外筒材がボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物であるので、この出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉から出滓口を交換するときには、外筒材をコアビット等によりボ−リングして切削し、内筒材を取り出すだけでよい。したがって、出滓口の交換が短時間で行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉の第一の実施の形態の説明図であり、(a)は出滓口の正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。この廃棄物ガス化溶融炉の出滓口1は、炉体耐火物5の厚さ方向途中まで設けられた装着孔5aに装着されるものであり、溶融したスラグが流れる排出孔2を有し、高温の溶融スラグが排出孔2を流れても容易に溶損しない耐火物からなる内筒材3と、内筒材3の外周面に嵌装され、ボ−リングにより環状に切削可能な耐火物からなる外筒材4とから構成されている。
【0017】
内筒材3には、溶融スラグが排出孔2を流れても、容易に溶損しない炭化珪素質レンガ等を使用する。また、外筒材4には、コアビット等を使用したボ−リングにより容易に切削でき、かつ1400℃程度における熱伝導率(W/m・K)が、2以下のシャモット質キャスタブル(SiO2、Al23)や、アルミナ質キャスタブル(SiO2、Al23)を使用する。熱伝導率を2W/m・K以下としたのは、外筒材4に断熱保温効果を付与して、内筒材3を流れる溶融スラグの温度低下を防止するためである。これにより、出滓口1内で溶融スラグが冷却して、流動性が低下したり、固化することが防止でき、バ−ナや誘導加熱装置等の加熱手段を設ける必要がなくなる。
【0018】
図1に示す出滓口1においては、炉内の溶融スラグは炉体耐火物5に設けられた排出孔6を経由して、内筒材3の排出孔2を通過して、外部に排出される。
【0019】
次に、本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口において、外筒材4の内筒材3の下方かつ出口に位置する部分に切欠き部を設け、この切欠き部に内筒材3と同等の耐熱性能を有する耐火物7を配置した場合を図2示す。図2の(a)はこの出滓口の正面図、(b)は(a)のB−B矢視図である。耐火物7は外筒材4と同等の曲率半径を有する樋状の形状をしており、外筒材4の切欠き部を完全に埋める大きさをしている。この耐火物7は、内筒材3と同等の耐熱性能を有するので、内筒材3の排出孔2を出た溶融スラグが真下に垂れても、垂れた溶融スラグは耐火物7で受けられるので、溶融スラグにより耐熱性の比較的低い外筒材4が溶損されることはない。
【0020】
なお、耐火物7を楔状に成形し、外筒材4の切欠き部への着脱が容易なようにしておけば、後述する出滓口の交換方法において、耐火物7を取り除くことが容易である。
【0021】
また、耐火物7は、内筒材3と一体成形されたり、内筒材3に接着材により接着されているものでもよく、外筒材4の切欠き部に装着され、内筒材3に接着材により接着されているものでもよい。
【0022】
次に、本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口において、内筒材3の排出孔2を中心として上方部分を耐高温ガス性に優れた耐火物で構成し、下方部分は耐溶融スラグ性に優れた耐火物で構成した場合を、図3に示す。図3の(a)はこの出滓口の正面図、(b)は(a)のC−C矢視図である。
【0023】
この出滓口の内筒材3においては、排出孔2を通る高温ガスまたは火炎に接触する上方部分は、耐高温ガス性に優れた耐火物3aで構成し、排出孔2を通る溶融スラグに接触する下方部分は、耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bで構成し、内筒材3を同一材質の耐火物で一体成形した場合よりも、耐久性を向上できるようにしている。
【0024】
耐高温ガス性に優れた耐火物3aの材質は酸化物系耐火物が好ましく、アルミナ系、マグネシア系、クロミア系の少なくとも一つを含む酸化物系耐火物を用いる。耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bの材質は炭化珪素系耐火物が好ましい。
【0025】
この場合、耐溶融スラグ性に優れた耐火物3b断面の内筒材3の全断面に占める割合は、内筒材3の排出孔2を通過する溶融スラグの湯面の高さにより決定され、溶融スラグの湯面の高さが内筒材3の排出孔2の中心に位置していれば、耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bの占める割合は、内筒材3の下半分となり全断面の50%となる。そして、溶融スラグの湯面の高さが低くなるほど、耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bの占める割合は少なくなる。
【0026】
図3で示した内筒材3は、耐高温ガス性に優れた耐火物3aと耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bとが、上下で区分される構成となっているが、必ずしもこのような構成である必要はなく、例えば、図4の正面図に示すように、内筒材3は耐高温ガス性に優れた耐火物3aを耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bで覆うような構造として一体成形したものでもよい。
【0027】
また、上述のような構成の場合、耐高温ガス性に優れた耐火物3aの炉内方向への長さは、耐溶融スラグ性に優れた耐火物3bの長さに合わせる必要はなく、出滓口の出口近傍の酸化雰囲気で耐火物が損耗しやすい部分だけに限定してもよい。
【0028】
次に、上述した本発明の第一の実施の形態の廃棄物ガス溶融炉において、出滓口の交換方法を説明する。図5は外筒材4のボ−リングに使用するコアビットの説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。このコアビット10は市販されているものであり、円筒体11の一方の端には底板12が、他方の端には円筒体11の円周に沿って等間隔に複数のビット13が設けられており、底板12に接続された回転軸14を中心に、削岩機により打撃回転を加えるか、回転機(図示せず)により回転させることにより、ボ−リングすることができる。
【0029】
次に、出滓口の交換の手順を、図6(a)〜図6(f)により説明する。
▲1▼ 図6(a)に示すように、出滓口1の内筒材3の排出孔2および炉体5の排出孔6を、マッドガン(図示せず)を用いて、マッド材15で閉孔する。
▲2▼ 図6(b)に示すように、開孔機(図示せず)を用いて、閉孔した内筒材3の排出孔2部分に、ボ−リング時に軸心のガイドとなるように、ガイド孔16を開孔する。なお、別の方法でボ−リング時のガイドをとる場合は、この工程を省略してもよい。
▲3▼ 図6(c)に示すように、コアビット10を用いて外筒材4の部分をボ−リングして切削する。
▲4▼ 図6(d)に示すように、コアビット10が炉体5に達するまで外筒材4を切削除去した後、内筒材3を引き出す。
▲5▼図6(e)に示すように、外筒材4を取り除いた後に、炉体5の出滓口装着孔に
付着している外筒材4の小片4aを、ドレッサ−17等を用いて除去し、外筒材4の外周面と接する炉体5の出滓口装着孔の内面を滑らかに仕上げる。
【0030】
コアビット10によって切削しただけで、出滓口装着孔に外筒材4の残存がほとんどない場合は、この工程を省略してもよい。
▲6▼図6(f)に示すように、新しい出滓口1の外筒材4の外周面にモルタルを塗布
した後、出滓口装着機18により出滓口1を炉体5の出滓口装着孔に挿入する。
【0031】
本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口は、上述したように交換することができるので、従来長時間を要していた出滓口の交換作業を、短時間で行うことができる。
【0032】
なお、図7の断面図に示すように、出滓口1の内筒材3の中心Aと外筒材4の中心B、内筒材3の中心Aと排出孔2の中心Cは、必ずしも同心である必要はなく、円周方向の熱分布に合わせて、外筒材4の円周方向に沿った肉厚が変化するように、内筒材3に対して外筒材4の中心をL1だけ偏心させたり、排出孔2の溶損方向が下向きになるのか、上向きになるのかによって、内筒材3に対して排出孔2の中心をL2だけ上または下に偏心させてもよい。
【0033】
図6に基づく出滓口1の交換方法の説明においては、内筒材3は図1に示した内筒材3の場合で説明したが、内筒材3が図2、図3や図4に示すような構成のものでも、出滓口1の交換方法は同じである。
【0034】
次に、本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口を装着した、廃棄物ガス化溶融炉の第二の実施の形態を説明する。
【0035】
図8は、本発明の廃棄物ガス化溶融炉の第二の実施の形態の説明図であり、(a)は出滓口の正面図、(b)は(a)のC−C断面図である。この廃棄物ガス化溶融炉における出滓口21は、炉体耐火物25の厚さ方向に貫通して設けられ、大きさが出滓口21の外筒24の外径とほぼ同じ大きさの装着孔25aに装着されるものであり、溶融スラグが流れる排出孔22を有し、高温の溶融スラグが排出孔22を流れても容易に溶損しない耐火物からなる内筒材23と、内筒材23の外周面に嵌装され、ボ−リングにより環状に切削可能な耐火物からなる外筒材24とから構成されている。
【0036】
この出滓口21においては、内筒材23の炉内側端部には、前記炉体耐火物25に設けられた装着孔25aの内径とほぼ同一の外径の大径部23aが所定長さ(炉体耐火物25の厚さTが400mmの場合、50〜100mm程度の長さ)が設けられ、外筒材24が直接炉内の溶融物と接触して、溶損されるのを防止するようにしている。
【0037】
従来は炉体耐火物25の炉内側溶融スラグ流入口の周囲が、溶融スラグにより溶損するため、溶損した個所を補修する必要があった。
【0038】
炉体耐火物25を補修する場合には、炉を休止し炉内を空にして行う必要があるが、炉の休止、再開には煩雑な操作と時間が必要である。そのため、長期間の連続操業を行うには、炉体耐火物25の補修を不要にしなければならないが、出滓口21を上述のような構造にしておけば、出滓口21の交換を行うだけですみ、交換は簡易で短時間の休風操作を行って実施できるので、長期間の連続操業を実現できる。
【0039】
この場合の出滓口21の交換は、次の(1)〜(4)の手順で行う。
(1)コ−クスと廃棄物の炉への供給を停止し、溶融物の湯面を出滓口21よりも下げた上、主羽口からの酸素富化ガスの吹き込みを停止する
(2)コアビットを用いて外筒材24をボ−リングして切削する。
(3)外筒材24を切削除去した後、内筒材23を抜き出す。
(4)新しい出滓口21の外周面にモルタルを塗布した後、出滓口21を炉体耐火物25の出滓口装着孔25aに装着する。
【0040】
この出滓口21の交換における(2)〜(4)の手順は、図6で説明した出滓口1の交換と同じように行えばよい。
【0041】
なお、出滓口21の内筒材23の大径部23aの外周面と、炉体耐火物25の装着孔25aの内周面とは、モルタルにより固定されるので、出滓口21の交換方法において、内筒材23の大径部23aをボウリングにより切削するのに長時間を要するように思えるが、内筒材23の大径部23aは炉内の溶融物と接触して溶損が進行し、出滓口21の交換時には残存長さが短くなっているので、交換がそれほど困難になることはない。
【0042】
上述した出滓口21においては、内筒材23の長さを炉体耐火物25の厚さTよりも長くして、内筒材23の出側端部を炉体耐火物25の外面よりも突出させているが、これはコアビットを用いて外筒材24を切削する際に、芯合わせが容易であるからである。もちろん内筒材23の出側端部を突出させなくても、出滓口21の交換を行うことはできる。
【0043】
なお、本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口が、同じ廃棄物溶融炉である灰溶融炉や、汚泥溶融炉に適用できるのはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】
本発明により、廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換を、短時間で容易に行うことができる。
【0045】
また、出滓口の長さを炉体耐火物の厚さと同等にすることにより、炉体耐火物の補修を不要にすることができ、炉の連続操業が可能となる。
【0046】
また、出滓口に断熱保温機能を付与させたものにおいては、溶融スラグの温度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉の第一の実施の形態の説明図であり、(a)は出滓口の正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口において、外筒材の内筒材の下方かつ出口に位置する部分に切欠き部を設け、この切欠き部に内筒材と同等の耐熱性能を有する耐火物を配置した場合の説明図であり、(a)はこの出滓口の正面図、(b)は(a)のB−B矢視図である。
【図3】本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口において、内筒材の排出孔を中心として上方部分を耐高温ガス性に優れた耐火物で構成し、下方部分は耐溶融スラグ性に優れた耐火物で構成した場合の説明図であり、(a)はこの出滓口の正面図、(b)は(a)のC−C矢視図である。
【図4】本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口において、内筒材の排出孔を中心として上方部分を耐高温ガス性に優れた耐火物で構成し、下方部分は耐溶融スラグ性に優れた耐火物で構成した場合の他の例を示す断面図である。
【図5】本発明の第一の実施の形態の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の外筒材のボ−リングに使用するコアビットの説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】(a)〜(f)は本発明の第一の実施の形態の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換の手順を示す図である。
【図7】内筒材の中心に対して外筒材や排出孔の中心を偏心させた出滓口の断面図である。
【図8】本発明の廃棄物ガス化溶融炉の出滓口を装着した廃棄物ガス化溶融炉の第二の実施の形態の説明図であり、(a)は出滓口の正面図、(b)は(a)のD−D断面図である。
【図9】廃棄物ガス化溶融炉の一例を示すシャフト型溶融炉の縦断面図である。
【符号の説明】
1 出滓口
2 排出孔
3 内筒材
4 外筒材
5 炉体
6 排出孔
10 コアビット
11 円筒体
12 底板
13 ビット
14 回転軸
15 マッド材
16 ガイド孔
17 ドレッサ−
18 出滓口装着機
21 出滓口
22 排出孔
23 内筒材
24 外筒材
25 炉体耐火物

Claims (8)

  1. 廃棄物ガス化溶融炉の溶融スラグを排出するための出滓口であって、排出孔を有する円筒形の炭化珪素質レンガからなる内筒材と、該内筒材の外周面に嵌装され、コアビットのボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物からなる外筒材とから構成され、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が前記外筒材端部より突出しており、炉体耐火物の外面から炉内方向に向けて炉体耐火物の中間部まで形成された装着孔に、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が炉体耐火物の外面より突出するように装着されることを特徴とする出滓口。
  2. 廃棄物ガス化溶融炉の溶融スラグを排出するための出滓口であって、排出孔を有する円筒形の内筒材と、該内筒材の外周面に嵌装され、コアビットのボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物からなる外筒材と、から構成され、前記内筒材が、前記排出孔を中心として上方部分はアルミナ系、マグネシア系、クロミア系の少なくとも一つを含む酸化物系耐火物で、下方部分は炭化珪素系耐火物で構成され、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が前記外筒材端部より突出しており、炉体耐火物の外面から炉内方向に向けて炉体耐火物の中間部まで形成された装着孔に、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が炉体耐火物の外面より突出するように装着されることを特徴とする出滓口。
  3. 前記外筒材は、前記内筒材の下方かつ出口に位置する部分に切欠き部があり、該切欠き部には炭化珪素質レンガが配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の出滓口。
  4. 前記外筒材が断熱性を有することを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の出滓口。
  5. 廃棄物ガス化溶融炉の炉体耐火物を貫通して形成された装着孔に装着される、廃棄物ガス化溶融炉の溶融スラグを排出するための出滓口であって、排出孔を有し、炉内側端部に前記装着孔の内径とほぼ同一の外径の大径部が所定長さ設けられた炭化珪素質レンガからなる内筒材と、該内筒材の前記大径部を除く外周面に嵌装され、コアビットのボ−リングにより切削可能なキャスタブル耐火物からなる外筒材と、から構成され、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が前記外筒材端部より突出しており、前記内筒材の溶融スラグ出側端部が炉体耐火物の外面より突出するように前記装着孔に装着されることを特徴とする出滓口。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の出滓口が炉体耐火物の装着孔に装着されていることを特徴とする廃棄物ガス化溶融炉。
  7. 請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の出滓口が炉体耐火物の装着孔に装着されている廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法であって、次の(1)〜(4)の工程により出滓口を交換することを特徴とする廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法。
    (1)出滓口の内筒材の排出孔および炉体の排出孔を、マッドガンを用いて閉孔する。
    (2)コアビットを用いて外筒材をボ−リングして切削する。
    (3)外筒材を切削除去した後、内筒材を抜き出す。
    (4)新しい出滓口の外周面にモルタルを塗布した後、出滓口を炉体の出滓口装着孔に装着する。
  8. 請求項5に記載の出滓口が炉体耐火物の装着孔に装着されており、廃棄物およびコ−クスが炉内へ供給され、主羽口から酸素富化ガスが吹き込まれる廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法であって、次の(1)〜(4)の工程により出滓口を交換することを特徴とする廃棄物ガス化溶融炉の出滓口の交換方法。
    (1)コ−クスと廃棄物の炉への供給を停止し、溶融物の湯面を出滓口よりも下げた上、主羽口からの酸素富化ガスの吹き込みを停止する。
    (2)コアビットを用いて外筒材をボ−リングして切削する。
    (3)外筒材を切削除去した後、内筒材を抜き出す。
    (4)新しい出滓口の外周面にモルタルを塗布した後、出滓口を炉体の出滓口装着孔に装着する。
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