JP4170442B2 - デジタル放送受信端末 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば赤道上空の静止軌道上に配置される静止衛星を利用して映像、音声、データ等の放送を所望のサービスエリアに提供するのに好適する衛星放送システムに用いるのに好適するデジタル放送受信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年最近、放送システムの分野においては、広範囲に亘る地域にサービス可能な衛星放送システムが開発され、放送サービスの多様化が図られている。このような衛星放送システムにおいては、在来からの放送システムに比して、地上に大掛かりな放送設備を配備することなく、映像、音声を含む放送信号等のチャンネル信号を比較的容易に広範囲のサービスエリアに提供することが実現できるという特徴を有する。
【0003】
例えば、衛星放送システムとしては、BS (Broadcasting Satellite)放送、CS(Communication Satellite)放送が実用化されている。
【0004】
ところが、上記衛星放送システムでは、いずれの方式においても放送チャンネル数の増加を図ると、それに伴って衛星に搭載する中継側電力増幅器の出力要求も大きくなるため、移動体を対象とした移動体通信には好適しないという問題を有する。
【0005】
そこで、最近では、静止軌道上に配備した衛星を用いてマルチメディア符号化した音声/音響・画像データをオブジェクト単位で送信して、移動体等に搭載される受信端末側でオブジェクト単位のオブジェクトデータを合成して提示することが可能な衛星放送システムが開発されている。
【0006】
しかしながら、上記衛星放送システムでは、そのデジタル放送受信端末において、移動体に搭載されて使用することで、特有の機能を備えて使い勝手の向上や、信頼性の高いデータ取得を実現し得るようにすることが要求される。
【0007】
例えば具体的には、衛星から送信されたオブジェクトデータの受信エラーを含むデータエラーが発生した場合、受信端末側で、どのオブジェクトデータの受信が失敗したのがわからないため、合成表示された合成データの信頼性が劣る虞れを有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、オブジェクトデータの合成機能を有する衛星放送システムでは、その受信端末で合成した結果の信頼性の点で問題を有する。
【0009】
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、合成結果の信頼性の向上を図り得るようにしたデジタル放送受信端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、番組の各シーンを構成する映像、音声を含むオブジェクト単位の複数のオブジェクトデータをマルチメディア符号化し、これらのオブジェクト符号化データを、前記複数のオブジェクトデータそれぞれのシーン別合成タイミングを管理するシーン記述データの符号化データと共に多重化し、この多重化データをデジタル放送信号として衛星経由で提供する衛星放送システムに用いられ、前記デジタル放送信号を受信するデジタル放送受信端末において、前記衛星から提供されるデジタル放送信号を受信して前記多重化データを取得する受信部と、前記受信部で取得された多重化データから前記複数のオブジェクト符号化データをオブジェクトの種類別に分離すると共に前記シーン記述符号化データを分離する分離部と、前記分離部で分離された種類別のオブジェクト符号化データからそれぞれ元のオブジェクトデータを復号すると共に、復号処理の実行中にエラーが生じた場合にエラー発生情報を生成するオブジェクト復号化部と、前記分離部で分離されたシーン記述符号化データから元のシーン記述データを復号するシーン記述復号化部と、前記シーン記述復号化部で復号されたシーン記述データを解析して前記オブジェクト復号化部で復号される各シーンにおけるオブジェクトデータそれぞれの合成タイミングを判別し、この判別結果に基づいてオブジェクトデータの選択及び合成を指示するシーン記述解析部と、前記オブジェクト復号化部で復号されるオブジェクトデータのうち前記シーン記述解析部から指示されるオブジェクトデータを選択的に導出する選択部と、前記選択部で選択されたオブジェクトデータを前記シーン記述解析部から指示されるタイミングで合成して、前記オブジェクトの種類別に提示出力する合成部と、前記オブジェクト復号化部で生成されるエラー発生情報からオブジェクトの種類別のエラーを検出すること、前記シーン記述解析部から選択及び合成が指示されるオブジェクトデータがその指示時点までに前記オブジェクト復号化部で復号されていないエラーを検出すること、前記エラーの検出の有無と前記エラーの検出時に当該エラーが検出されたオブジェクトデータとを示すエラー通知情報を生成することを実行するエラー検出部と、前記デジタル放送信号の各オブジェクトデータに対する修正データを提供するサーバにアクセスして当該サーバから任意の修正データを受け取る通信手段と、前記エラー検出部で生成されるエラー通知情報から前記エラーを生じたオブジェクトデータを特定し、前記通信手段を通じて前記エラーを生じたオブジェクトデータの修正データを取得し、当該修正データに基づいて前記オブジェクトデータのエラーを修正するエラー修正手段とを備えて構成したものである。
【0011】
上記構成によれば、オブジェクトデータのデータエラーの有無を検出して、その誤り処理を行っていることにより、オブジェクトデータ受信失敗時における迅速な回復修理が可能となり、受信したオブジェクトデータの高精度な合成が図れる。従って、オブジェクトデータの合成結果の信頼性が向上され、例えば移動体に好適する衛星放送システムの構築に寄与することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1はこの発明の一実施の形態に係るデジタル放送受信端末の適用される衛星放送システムの概略構成を示すもので、例えば地上に配備される送信局10と、例えば衛星制御局20からの指令信号に基づいて赤道上空の静止軌道に姿勢制御されて配備される静止衛星30とを備える。
【0014】
なお、送信局10としては、図1中では、1局のみを記載しているが、複数局配備するようにしてもよい。
【0015】
上記静止衛星30は、送信局10から上り伝送路を介して送信された例えば、Ku バンド(band)の放送信号等のチャンネル信号を受信アンテナ31で受信して、Sバンド(band)に周波数変換し、例えば直径8mの送信アンテナ32から下り伝送路を介して地上の所定のサービスエリア内に送信する。サービスエリアにおいては、静止衛星30から送信されたチャンネル信号を、移動体に搭載される移動受信端末、携帯受信端末及び地上建物に設けられる固定受信端末等を含む図2に示すデジタル放送受信端末50で受信する。このデジタル放送受信端末50は、例えば移動公衆網40を介してサーバ41及び送信局10と通信可能に構成される。
【0016】
すなわち、上記送信局10は、例えば番組プロバイダからオブジェクト単位のシーン記述言語として、図3に示すように音響データAU1…、映像データMP1…、文字データTX1…、シーン全体を表わすシーン記述データがオーサリング装置11に入力される。すると、オーサリング装置11は、入力した各オブジェクトデータを種類別に振り分け、音響オブジェクト符号化部121、映像オブジェクト符号化部122、文字オブジェクト符号化部123、シーン記述符号化部124に出力する。
【0017】
音響オブジェクト符号化部121、映像オブジェクト符号化部122、文字オブジェクト符号化部123、シーン記述符号化部124は、それぞれ入力した音響データAU1…、映像データMP1…、文字データTX1…、シーン記述データを所定のアルゴリズムにしたがって符号化処理して多重化部13にそれぞれ出力する。
【0018】
多重化部13は、入力した音響オブジェクト符号化データ、映像オブジェクト符号化データ、文字オブジェクト符号化データ、シーン記述符号化データを多重化処理して送信部14に出力する。送信部14は、入力し多重化データをアンテナ15を介して上述したように静止衛星30に送信し、この多重化データが静止衛星30から所定のサービスエリアに送信する。
【0019】
この静止衛星30から送信された多重化データは、図2に示すようにデジタル放送受信端末50のアンテナ511を介して受信部51で受信され、多重分離化部52に入力される。多重分離化部52は、入力した多重化データから音響オブジェクト符号化データ、映像オブジェクト符号化データ、文字オブジェクト符号化データ、シーン記述符号化データを分離して、それぞれ音響オブジェクト復号化部531、映像オブジェクト復号化部532、文字オブジェクト復号化部533、シーン記述復号化部534に出力する。このうち音響オブジェクト復号化部531、映像オブジェクト復号化部532、文字オブジェクト復号化部533は、入力した各データを所定のアルゴリズムにしたがって処理することで音響オブジェクトデータ、映像オブジェクトデータ、文字オブジェクトデータを復号して選択部54を介して合成部55に出力する。
【0020】
また、音響オブジェクト復号化部531、映像オブジェクト復号化部532、文字オブジェクト復号化部533の出力はエラー検出部56に送られる。このエラー検出部56には、さらにシーン記述解析部57の出力も入力される
【0021】
このシーン記述解析部57には、シーン記述復号化部534で復号処理したシーン記述データが入力される。ここで、上記シーン記述解析部57は、入力したシーン記述データを解析処理してシーン記述解析データを生成して、このシーン記述解析データを上記エラー検出部56、選択部54及び通信制御部60にそれぞれ出力する。
【0022】
このうち選択部54は、入力したシーン記述解析データに基づいて音響オブジェクトデータ、映像オブジェクトデータ及び文字オブジェクトデータを選択して合成部55に出力する。合成部55は、シーン記述解析データに基づいて、入力された音響オブジェクトデータ、映像オブジェクトデータ及び文字オブジェクトデータを合成して音響情報、映像情報及び文字情報を生成すると共に、上記エラー検出部56で後述するように生成されるエラー通知情報に基づいたエラー提示情報を生成する。
【0023】
上記合成部55の出力端には、データエラー提示手段を兼用する表示部58及びスピーカ部59が接続される。このうち表示部58は、合成部55で生成したエラー提示情報を含む映像情報及び文字情報を表示する。他方、スピーカ部59は、合成部55で生成したエラー提示情報を含む音響情報を出力する。
【0024】
ここで、シーン記述解析データに基づくオブジェクトデータのエラー検出処理について説明する。
【0025】
上記エラー検出部56には、上述したようにオブジェクトデータ(音響オブジェクトデータ、映像オブジェクトデータ、文字オブジェクトデータ)及びシーン記述解析データがそれぞれ入力される。このうち、オブジェクトデータには、復号化処理にてエラーが発生したかどうかを示す情報と、復号化処理を過去に行ったあるいは現在行っているかどうかを示す情報が付加される。またシーン記述解析データには、例えば図4に示すように音響オブジェクトデータ、映像オブジェクトデータ、文字オブジェクトデータの開始時刻、終了時刻、エラー通知先、エラー通知の有無、データ修正の有無を示す各情報が管理されている。尚、エラー修正の有無は、シーン記述データから取得されるものとする。
【0026】
即ち、エラー検出部56は、エラー検出のルールとして、オブジェクト復号化処理の結果がエラーとなった場合、シーン記述解析データより入手されるオブジェクトの開始期間よりも以前あるいは同時刻までにオブジェクトが復号処理されていない場合にエラーと判断する。具体的には、上記オブジェクトデータ及びシーン記述解析データが入力されると、図5に示すようにステップS1で処理動作を開始する。ステップS2においてシーン記述解析データに基づいて、現在の時刻がシーンの開始時刻よりも前かどうかを判定して、前としてイエスと判定した場合ステップS1に戻る。現在時刻がシーン開始時刻よりも前ではない場合、ノーと判定しステップS3へ移行する。
【0027】
このステップS3では、さらに現在の時刻がシーンの終了時刻を過ぎているかを判定し、過ぎている場合イエスと判定しエラー検出動作処理を終了するS10。
【0028】
過ぎていない場合にはシーンの実行時間中であり、ステップS4へ移行する。
【0029】
ステップS4では、シーン記述解析データより、シーンで使用されるオブジェクトの一つを順番にセットする。例えば図4に示すような場合、ステップS4が呼ばれるたびに、音響オブジェクト、映像オブジェクト、文字オブジェクトが順番にセットされる。最後のオブジェクトの次には、最初のオブジェクトがセットされ、以後繰り返される。例えば図4に示すような場合、文字オブジェクトの次には音響オブジェクトがセットされる。
【0030】
ステップS5では、現在の時刻がステップS4にてセットされたオブジェクトの終了時刻を過ぎているかを調べ、時刻を過ぎていないノーを判定すると、ステップS6に移行する。時刻を過ぎているイエスを判定するとステップS1に戻る。
【0031】
ステップS6では、オブジェクト復号化処理にてエラーが発生しているかを判定し、エラー無しのノーを判定するとステップS7へ移行する。エラー有りのイエスを判定するとステップS9に移行する。
【0032】
ステップS7では、現在の時刻がオブジェクトの開始時刻を過ぎているかを調べ、時刻を過ぎているイエスを判定すると、ステップS8に移行する。時刻を過ぎていないノーを判定するとステップS1に戻る。
【0033】
ステップS8では、オブジェクトの復号化処理を過去に行った、あるいは現在も行っているかを判定し、処理を行った又は行っているイエスを判定するとステップS1に戻り、同様のエラー検出処理を続行する。
【0034】
上記ステップS6にてオブジェクト復号化処理にてエラーが発生したイエスを判定した場合、あるいは上記ステップS8にてオブジェクトの復号化処理を過去および現在にわたり行っていないノーを判定した場合には、ステップS9に移行して、エラー検出後処理を実行する。その後、上記ステップS2に移行して同様のエラー検出処理を繰り返し続行する。
【0035】
次に、上記エラー検出後処理の動作を説明する。
【0036】
即ち、エラー検出部56では、上記ステップS9において、エラー検出後処理の実行を指示するエラー通知が出されると、図6に示す処理に移行して、ステップS11のように先ず、オブジェクトデータエラー検出後処理を開始し、ステップS12で、シーン記述解析データに示されるシーン記述データに関するエラー通知情報に基づいて、エラー通知無しを判定すると、そのエラー提示処理を終了する。
【0037】
また、ステップS12において、エラー通知ありの場合には、ステップS13に移行する。ステップS13では、そのエラーが音響オブジェクトデータであるか否かを判定し、音響オブジェクトデータであるイエスを判定すると、ステップS14に移行する。ステップS14では、音響オブジェクトデータのエラー通知無しを判定すると、ステップS16に移行し、イエスを判定すると、ステップS15に移行して、エラー提示処理を実行する。ステップS16では、データの修正の有無を判定する。
【0038】
ステップS16において、データ修正無しの場合には、その修正動作を終了する。そして、スッテプS16では、データ修正ありを判定すると、データ取得処理を実行する。すると、通信制御部60は、移動公衆網40を介してサーバ41にアクセスしてシーン記述解析データに基づいてエラー部位に対応する修正データを取得し、この修正データを合成部55に出力する。ここで、合成部55は、修正データに基づいて更新したデータを表示部58及びスピーカ部59に出力する。この際、合成部55は、更新したデータにデータ遅れがある場合、上記シーン記述解析データに基づいてデータ遅れ処理を行って、データ遅れを修正する。
【0039】
また、上記ステップS13において、音響オブジェクトデータでないを判定した場合には、ステップS18に移行して、そのエラーが映像オブジェクトデータであるか否かを判定する。このステップS18において、映像オブジェクトデータであるイエスを判定した場合、上記音響オブジェクトデータの場合と同様の手順でエラー提示処理及びデータ修正動作を実行する。
【0040】
そして、ステップS18において、映像オブジェクトデータでないノーを判定した場合には、ステップS19に移行して、そのエラーが文字オブジェクトデータであるか否かを判定する。このステップS19において、文字オブジェクトデータであるイエスを判定した場合には、上記音響オブジェクトデータの場合と同様の手順でエラー通知情報に基づくエラー提示及びデータ修正動作を実行し、あるいはノーを判定した状態でエラー検出後処理を完了する。
【0041】
また、上記エラー提示方法としては、オブジェクト単位で表示部58、あるいはスピーカ部59で選択的に提示する。例えば音響オブジェクトデータをスピーカ部59で提示し、映像オブジェクトデータ及び文字オブジェクトデータを表示部58で提示する。そして、このエラー通知の提示は、例えば、そのシーンが変わると、その提示が自動的に解除される。これにより、以後の表示部58及びスピーカ部59の機能に影響を及ぼすことがない。
【0042】
また、上記エラー通知(提示)方法は、例えば上記送信局10を介して選択的に変更される。また、このエラー通知方法の変更は、例えば端末側においてユーザにより直接的に変更操作するように構成したり、あるいは送信局10により変更操作するように構成される。
【0043】
このように、上記デジタル放送受信端末50は、エラー検出部56を設けて、受信したオブジェクト単位のオブジェクトデータのデータエラーの有無をシーン記述解析データに基づいて検出してエラーを修正処理するように構成した。
【0044】
これによれば、受信したオブジェクトデータのデータエラーを検出して、その誤り処理を行っていることにより、オブジェクトデータ受信失敗時における迅速な回復修理が可能となる。この結果、オブジェクトデータの合成結果の信頼性が向上されて、例えば移動体に好適した衛星放送システムの構築を実現することが可能となる。
【0045】
なお、上記実施の形態では、サーバ41を用いてエラーの発生したデータを取得するように構成した場合で説明したが、これに限ることなく、その他、移動公衆網40を介して送信局10にアクセスして所望のデータを取得するように構成してもよい。
【0046】
また、上記実施の形態では、衛星放送システムに適用した場合で説明したが、これに限ることなく、地上波のデジタル放送システムにおいても適用可能である。
【0047】
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論のことである。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、合成結果の信頼性の向上を図り得るようにしたデジタル放送受信端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るデジタル放送受信端末の適用される衛星放送システムの概略構成を示した図である。
【図2】この発明の一実施の形態に係るデジタル放送受信端末の構成を示したブロック図である。
【図3】図1の送信局の構成を示したブロック図である。
【図4】 オブジェクトデータの各情報を時刻情報としてシーン記述解析データにおいて管理した例を示した図である。
【図5】図2のエラー検出部のエラー検出のための処理手順を示したフローチャートである。
【図6】 図2の合成部のエラー通知に基づくエラー発生提示のための処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 … 送信局。
11 … オーサリング装置。
121 … 音響オブジェクト符号化部。
122 … 映像オブジェクト符号化部。
123 … 文字オブジェクト符号化部。
124 … シーン記述符号化部。
13 … 多重化部。
14 … 送信部。
15 … アンテナ。
20 … 衛星制御局。
30 … 静止衛星。
31 … 受信アンテナ。
32 … 送信アンテナ。
40 … 移動公衆網。
41 … サーバ。
50 … デジタル放送受信端末。
51 … 受信部。
511 … アンテナ。
52 … 多重分離化部。
531 … 音響オブジェクト復号化部。
532 … 映像オブジェクト復号化部。
533 … 文字オブジェクト復号化部。
534 … シーン記述復号化部。
54 … 選択部。
55 …合成部。
56 …エラー検出部。
57 … シーン記述解析部。
58 … 表示部。
59 … スピーカ部。
60 … 通信制御部。

Claims (7)

  1. 番組の各シーンを構成する映像、音声を含むオブジェクト単位の複数のオブジェクトデータをマルチメディア符号化し、これらのオブジェクト符号化データを、前記複数のオブジェクトデータそれぞれのシーン別合成タイミングを管理するシーン記述データの符号化データと共に多重化し、この多重化データをデジタル放送信号として衛星経由で提供する衛星放送システムに用いられ、前記デジタル放送信号を受信するデジタル放送受信端末において、
    前記衛星から提供されるデジタル放送信号を受信して前記多重化データを取得する受信部と、
    前記受信部で取得された多重化データから前記複数のオブジェクト符号化データをオブジェクトの種類別に分離すると共に前記シーン記述符号化データを分離する分離部と、
    前記分離部で分離された種類別のオブジェクト符号化データからそれぞれ元のオブジェクトデータを復号すると共に、復号処理の実行中にエラーが生じた場合にエラー発生情報を生成するオブジェクト復号化部と、
    前記分離部で分離されたシーン記述符号化データから元のシーン記述データを復号するシーン記述復号化部と、
    前記シーン記述復号化部で復号されたシーン記述データを解析して前記オブジェクト復号化部で復号される各シーンにおけるオブジェクトデータそれぞれの合成タイミングを判別し、この判別結果に基づいてオブジェクトデータの選択及び合成を指示するシーン記述解析部と、
    前記オブジェクト復号化部で復号されるオブジェクトデータのうち前記シーン記述解析部から指示されるオブジェクトデータを選択的に導出する選択部と、
    前記選択部で選択されたオブジェクトデータを前記シーン記述解析部から指示されるタイミングで合成して、前記オブジェクトの種類別に提示出力する合成部と、
    前記オブジェクト復号化部で生成されるエラー発生情報からオブジェクトの種類別のエラーを検出すること、前記シーン記述解析部から選択及び合成が指示されるオブジェクトデータがその指示時点までに前記オブジェクト復号化部で復号されていないエラーを検出すること、前記エラーの検出の有無と前記エラーの検出時に当該エラーが検出されたオブジェクトデータとを示すエラー通知情報を生成することを実行するエラー検出部と、
    前記デジタル放送信号の各オブジェクトデータに対する修正データを提供するサーバにアクセスして当該サーバから任意の修正データを受け取る通信手段と、
    前記エラー検出部で生成されるエラー通知情報から前記エラーを生じたオブジェクトデータを特定し、前記通信手段を通じて前記エラーを生じたオブジェクトデータの修正データを取得し、当該修正データに基づいて前記オブジェクトデータのエラーを修正するエラー修正手段と
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信端末。
  2. 前記エラー修正手段は、前記シーン記述解析部において解析時に前記エラー検出部で生成されるエラー通知情報を受けたとき、前記シーン記述データから前記エラーのオブジェクトデータの修正データの有無を判別し、前記合成部において前記シーン記述解析部で判別される修正データの有無に基づいて前記修正データの取得を実行し前記エラー修正を行うことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信端末。
  3. さらに、前記エラー検出部で生成されるエラー通知情報を受けて、エラー検出ありを示すとき、エラーが発生していることを提示するエラー提示情報を生成し、そのエラー提示情報を前記合成部で前記オブジェクトデータの合成出力に合成するエラー提示手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載のデジタル放送受信端末。
  4. 前記エラー提示手段は、前記エラー修正手段でエラー修正が完了したとき、エラーの回復を提示することを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信端末。
  5. 前記エラー提示手段は、前記シーン記述解析部によって解析されるシーンの変更に連動して前記エラー発生の提示を解除することを特徴とする請求項3記載のデジタル放送受信端末。
  6. 前記エラー提示手段は、前記エラーの発生を互いに異なる方法で提示する複数の提示方法を備え、前記エラーの生じたオブジェクトデータの種類に応じて前記提示方法を選択することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載のデジタル放送受信端末。
  7. 前記エラー提示手段は、前記エラーの発生を互いに異なる方法で提示する複数の提示方法を備え、外部から指定される提示方法を選択して前記エラー発生を提示することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載のデジタル放送受信端末。
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