JP4170133B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、オペレーティングシステム(以下OSともいう)を備えた情報処理装置に関し、OSにおけるカーネル資源の管理に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報処理装置において、アプリケーションを動作させるオペレーティングシステム(OS)は、システム内のカーネル資源(システム内で動作している全プロセスやシステム内で使用している全ファイルなど)を把握するために、OS内部に各資源を管理するためのテーブル(プロセスの場合ではプロセステーブル、ファイルの場合はファイル表など)を保持し、プロセス生成や、ファイルオープン時に、そのテーブルを利用し、情報を管理している。
【0003】
従来、このようなOS内の各資源の管理テーブルで管理できる資源数(管理数)は、OS生成時(OSコンパイル時)に決められていた。この例の1つとして「Sunシステム管理(下山 智明・城谷 洋司 著)」のp.587〜p.593およびp.637〜p.642に記載されているような方式がある。図23は、この方式による情報処理装置を示している。図において、51は情報処理装置、52はOSを示し、OS52には、カーネル資源の管理テーブルの1例としてプロセステーブル53を備えている。54は、OS52を生成するためのソースファイル群を示し、55および56は、資源テーブルのサイズ(資源の管理数)を決定するためのコンフィグレーションファイルおよびparam.cを示している。次に図23を用いて、OS内の資源テーブル作成の動作について説明する。まず、OS52を作るためにS2001にて、カーネルソースファイル群54および、コンフィグレーションファイル55、param.c56をコンパイルする。この時、コンフィグレーションファイル55内には、情報処理装置51を使用するユーザ数を決定する「maxusers」というパラメータとその値「8」が格納されている。この値を元に、param.c内では情報処理装置内で動作可能なプロセス数(nproc)を決定し、コンパイル時に、nprocの値に対応したプロセステーブル53をOS52内に確保する。次にS2002にて、生成されたOS52を情報処理装置51に格納し、S2003にて情報処理装置51を再起動することにより初めて、コンフィグレーションファイル55およびparam.cで設定されたプロセス最大数の値が反映されることになる。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−289158号公報
【非特許文献1】
下山 智明・城谷 洋司著「Sunシステム管理」株式会社アスキー、1991年3月20日、p.587−593、p.637−642
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記の方式の場合、テーブルの個数(=各資源のシステム内で保有できる最大個数)は、OS生成時(OSコンパイル時)に決定されるため、一度、OSが生成されると、資源の最大個数を変更することができないという問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、情報処理装置の不揮発性メモリ領域に、各資源の最大個数(カーネル資源の管理数)を保持する資源情報格納領域を設け、OSの初期化時に資源情報格納領域の値を読み出し、その値に従って、テーブルを生成することにより、OSを再生成することなしに、資源の最大個数を変更できる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0007】
また、この発明は、OSの動作中に、資源情報格納領域の内容を変更できる設定変更ツールを備えることにより、再起動後のカーネル資源の最大個数を、OS動作中に変更することができる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0008】
更に、この発明は、カーネル資源の最大個数の最大値(上限値)および最小値(下限値)を規定し、不揮発性メモリに格納されている最大個数が最大値よりも大きい、または最小値よりも小さい場合、デフォルト値を最大個数として動作することで、最大個数が異常な値でも正しく動作できる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0009】
この発明は、カーネル資源の最大個数の最大値および最小値を格納する領域を設けることで、最大値および最小値を自由に設定できる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0010】
この発明は、不揮発性メモリに格納されているカーネル資源の最大個数をチェックするためのチェックサム値を設けることで、最大個数の異常を検出し、最大個数が異常な値でも正しく動作できる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0011】
この発明は、カーネル資源の最大個数を格納する領域をHDD(Hard Disc Drive)など一般的に使用されるデバイス内に格納することにより、特別なデバイス操作なしで最大個数情報を読み出せる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0012】
この発明は、カーネル資源の最大個数を変更したと同時に、資源テーブルの再生成を行うことにより、速やかに最大個数の変更を反映させることができる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0013】
この発明は、カーネル資源の最大個数を、実装されている主記憶量の何%かという値を元に計算することにより、実装されている主記憶量に最適な資源の最大個数を決定することができる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0014】
また、この発明は、OSの動作中に、現時点での各資源の使用個数を計算し、使用個数を不揮発性メモリに、各資源の最大個数として記録し、情報処理装置を再起動させることで、システムに最適な資源テーブルの大きさを決定することができる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0015】
また、この発明は、OSの動作中に、一定の時刻になった時に、各資源の使用個数を計算し、使用個数を不揮発性メモリに、各資源の最大個数として記録し、情報処理装置を再起動させることで、システムに最適な資源テーブルの大きさを決定することができる情報処理装置を得ることを目的の一つとする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報処理装置は、
少なくとも一つ以上のカーネル資源の管理が可能なオペレーティングシステムと、
前記オペレーティングシステムの起動に先立って起動し、前記オペレーティングシステムがカーネル資源の管理を行う際のカーネル資源の管理数を指定する指定部と、
前記指定部が指定した指定管理数を記憶する記憶部とを有し、
前記オペレーティングシステムは、
起動の際に前記記憶部から指定管理数を読み出すとともに、読み出した指定管理数をカーネル資源の管理を行う際のカーネル資源の管理数とすることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態1による情報処理装置の構成図である。図中、1は情報処理装置、2はオペレーティングシステム(OS)を示しており、OS2には、OSの初期化を行う初期化部3と、システム内のプロセスを管理するプロセステーブル4およびシステム内のファイルを管理するファイル表5がある。ただし、プロセステーブル4およびファイル表5の領域は、OS初期化時に生成されるため、初期化部3が動作する前は、領域としては存在していない。また、6は電源ON/OFFやH/Wリセットでも内容が消去されない不揮発性メモリを示し、不揮発性メモリ6にはOSの各カーネル資源の個数(カーネル資源の管理数)を保持する資源情報格納領域7が存在する。さらに8は電源ONやH/Wリセットにて、最初に動作するBIOSを示しており、BIOS8には、資源情報格納領域7の内容を設定、変更する設定変更部9が存在する。なお、不揮発性メモリ6は記憶部の例に相当し、設定変更部9は指定部の例に相当する。
【0018】
次に、この実施の形態における資源情報格納領域7の構成を図2を用いて説明する。
資源情報格納領域には、各資源(プロセス、ファイルなど)の情報処理装置1で作成できる最大個数(カーネル資源の管理数)を格納している。図2の例では、プロセスの最大個数として512個、ファイルの最大個数として1024個、共有メモリの最大個数として32が作成できることを意味する。この値を元に、OS2は各資源(プロセス、ファイル、共有メモリ)の管理テーブルを作成する。
【0019】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動時の動作を図3を用いて説明する。
本実施の形態では、情報処理装置1の電源がONまたはH/Wリセットが入るとBIOS8が起動する。BIOS8では、H/Wの初期化を行った後、設定変更部9が起動される。設定変更部9では、ユーザの入力により資源情報格納領域7に格納されている各資源の最大個数を変更し(図中S101)、不揮発性メモリ6では変更された最大個数を記憶する。その後、設定変更部9は、OS2の初期化部3に初期化指示を行い(図中S102)、OS2を起動する。OS2が起動されると、初期化部3は、不揮発性メモリ6内の資源情報格納領域7にある、各資源の最大個数を読み出す(図中S103)。
次に、その値に従い、プロセステーブル4やファイル表5のテーブルサイズを計算し、領域を確保する(図中S104)。その後、初期化部は、各資源の初期化を行い、OSを初期化し、アプリケーションが起動可能状態になる。以上が、情報処理装置1の起動時の動作である。
【0020】
このように、本実施の形態では、設定変更部9(指定部)がOS2の起動に先立って起動し、OS2がカーネル資源の管理を行う際のカーネル資源の最大個数(カーネル資源の管理数)を指定し、指定された最大個数(指定管理数又は新たな指定管理数)を不揮発性メモリ6に記憶させる。更に、OS2の起動の際に、OS2が不揮発性メモリ6から各資源の最大個数を読み出し、読み出した最大個数に従って管理テーブルを生成することにより、設定変更部9により指定された最大個数(指定管理数又は新たな指定管理数)をカーネル資源の管理数としている。
【0021】
この実施の形態1による情報処理装置では、情報処理装置の不揮発性メモリ領域に、各資源の最大個数を保持する資源情報格納領域を設け、OSの初期化時に資源情報格納領域の値を読み出し、その値に従って、テーブルを生成するようにしたので、OSを再生成することなしに、資源の最大個数を変更できる情報処理装置を得ることができる。なお、本実施の形態では、カーネル資源の管理テーブルとしてプロセステーブルやファイル表を示したが、これは、OS内の他の管理テーブルにも同様に適用できる。また、設定変更部では、ユーザの入力により各資源の最大個数を変更すると説明したが、例えば資源初期化ファイルを予め用意し、それを元に、設定変更部が資源情報格納領域に値を設定するようにしてもよい。
【0022】
実施の形態2.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における情報処理装置の構成図である。本実施の形態において、情報処理装置1は、OS2内に不揮発性メモリ6の内容を変更する不揮発性メモリ変更部12を備え、また情報処理装置1は、ユーザからの入力により不揮発性メモリ変更部12を介して資源情報格納領域7の内容を変更する、設定変更ツール11を備える。他の構成は図1における構成の同一もしくは相当部であり、説明を省略する。なお、設定変更ツール11は、変更指示部の例に相当する。
【0023】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動時の動作を図5を用いて説明する。
本実施の形態では、情報処理装置1の電源がONまたはH/Wリセットが入るとBIOS8が起動する。BIOS8では、H/Wの初期化を行った後、設定変更部9が起動される。設定変更部9では、ユーザの入力により資源情報格納領域7に格納されている各資源の最大個数を変更する(図中S201)。その後、設定変更部9は、OS2の初期化部3に初期化指示を行い(図中S202)、OS2を起動する。OS2が起動されると、初期化部3は、不揮発性メモリ6内の資源情報格納領域7にある、各資源の最大個数を読み出す(図中S203)。
次に、その値に従い、プロセステーブル4やファイル表5のテーブルサイズを計算し、領域を確保する(図中S204)。その後、初期化部は、各資源の初期化を行い、OSを初期化し、アプリケーションが起動可能状態になる。以上が、情報処理装置1の起動時の動作である。
【0024】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動後における設定変更ツールの動作を図6を用いて説明する。
本実施の形態では、OSの初期化完了後、アプリケーションの動作が可能になった状態で、ユーザからの指示により、アプリケーションとして設定変更ツール11を動作させることができる。設定変更ツール11が動作すると、まず不揮発性メモリ変更部12に資源情報取得指示を出す(図中S211)。この指示により不揮発性メモリ変更部12は、不揮発性メモリ6内の資源情報格納領域7を参照し、現在設定されている各資源の最大個数を設定変更ツールに返却する(図中S212)。その後、設定変更ツール11は、不揮発性メモリ変更部12から返却された各資源の最大個数をユーザに表示する。その後、ユーザから設定変更ツール11に資源情報格納領域7内のカーネル資源の最大個数の変更指示が来ると、設定変更ツール11は、不揮発性メモリ変更部12に、資源情報設定指示を出す(図中S213)。不揮発性メモリ変更部12は、資源情報格納領域7内の該当する資源領域の値を指定された値に変更し(図中S214)、不揮発性メモリ6では変更された値を記憶する。
その後、OS2の不揮発性メモリ変更部12は、BIOS8に対して再起動を指示し、いったんOS2の動作を停止させた後再起動の処理を行う。再起動時の処理は前述した起動時の処理と同様であり、設定変更部9が起動した後、OS2の初期化部3が起動し、初期化部3は不揮発性メモリ6内の資源情報格納領域7にある各資源の最大個数(設定変更ツール11により変更された最大個数)を読み出して各資源の管理テーブルを作成する。
以上の処理により、本実施の形態に係る情報処理装置1はOS2の起動後に各資源の最大個数を変更することができる。
なお、以上の説明では、図5のS201において設定変更部9が資源情報格納領域7の各資源の最大個数を変更することとしていたが、この処理を省略してもよい。
【0025】
このように、本実施の形態では、OS2が資源情報格納領域7に格納されている最大個数にてカーネル資源を管理している際に、設定変更ツール11(変更指示部)が最大個数の変更、即ち、カーネル資源の管理数の変更を指示し、不揮発性メモリ6(記憶部)では、設定変更ツール11により指示された最大個数(指示管理数)を記憶する。その後、OS2はいったん動作を停止するとともに再起動の処理を行い、再起動の際に不揮発性メモリ6から各資源の最大個数を読み出し、読み出した最大個数に従って管理テーブルを生成することにより、設定変更ツール11により指定された最大個数(指示管理数)をカーネル資源の管理数とする。この結果、カーネル資源の管理数を設定変更ツール11により指示された最大個数(指示管理数)に変更することができる。
【0026】
実施の形態2による情報処理装置では、OS上で動作する設定変更ツールを設け、OS起動後に、資源情報格納領域の内容を変更できるようにしたので、BIOS起動時に資源情報の変更を行う必要がない情報処理装置を得ることができる。さらに、OS上で動作する他のアプリケーションと設定変更ツールを連動させることができるので、ユーザの指示ではなく、自動的にカーネル資源の最大個数の調整を行うことができる情報処理装置を得ることができる。なお、本実施の形態では、設定変更ツールをOS上のアプリケーションの1つとして記載したが、これをOS内部に取り込んでも同様な結果が得られることは自明である。
【0027】
実施の形態3.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。本実施の形態に係る情報処理装置の構成は実施の形態1と同様であり、図1に示される。本実施の形態では、初期化部3以外は実施の形態1と同様である。
【0028】
次に、この実施の形態における初期化部3の動作を図7を用いて説明する。
図3に示すS101及びS102の処理が完了した段階で、初期化部3はまず、S301にて不揮発性メモリ6上にある資源情報格納領域7から、資源情報の1つを読み出す。次にS302にて、読み出した資源情報の値(最大個数の値)が規定している最大個数の最大値(上限値)よりも小さいかチェックする。もし規定している最大値よりも小さい場合、S303にて、読み出した資源情報の値(最大個数の値)が規定している最大個数の最小値(下限値)よりも大きいかチェックする。もし規定している最小値よりも大きい場合、S304に進み、読み出された資源情報(最大個数)を元に、テーブルの作成を行い、内容を初期化する。そして、S305にて資源情報格納領域から全資源情報の読み出しを完了したかチェックする。もし完了している場合、初期化部の処理を終了し、もし完了していない場合は、次の資源情報を読み出すためにS301に戻る。S302にて、資源情報の値が規定の最大値よりも大きい場合、S306に進み、資源情報の値をデフォルト値(デフォルト値は最大値よりも小さい)に変更し、S304にて、その値を元にテーブルの作成を行い、内容を初期化する。また、S303にて、資源情報の値が資源情報の値が規定の最大値よりも小さい場合、S306に進み、資源情報の値をデフォルト値(デフォルト値は最小値よりも大きい)に変更し、S304にて、その値を元にテーブルの作成を行い、内容を初期化する。以上が初期化部3の動作である。
【0029】
このように、本実施の形態では、設定変更部9により指定された最大個数(指定管理数)の値の照合を行うための照合値として、最大値(上限値)と最小値(下限値)とを設け、OS2の起動の際に、OS2が最大値及び最小値を用いて最大個数の照合を行う。そして、最大個数が最大値及び最小値の範囲内にあるときは最大個数(指定管理数)をカーネル資源の管理数とし、最大値及び最小値の範囲内にないときは最大値及び最小値の範囲内にあるデフォルト値をカーネル資源の管理数としている。
【0030】
実施の形態3による情報処理装置では、資源情報値の最大値と最小値を設け、資源情報格納領域内の資源情報読み出し値が、最大値を超えるまたは、最小値より小さい場合に、資源情報の値をデフォルトの値に変更するようにしたので、資源情報設定値に異常な値が入っても、テーブルの生成に支障を来たさない情報処理装置を得ることができる。なお、本実施の形態では、最大値を超えるまたは最小値を超える場合に、一定のデフォルト値に変更する例を示したが、これを最大値を超える場合は最大値に変更し、最小値より小さい場合には最小値に変更するようにすることでもテーブルの生成に支障を来たさない情報処理装置を得ることができる。また、最大値用のデフォルト値、および最小値用のデフォルト値というようにデフォルト値を2つ持つことでも同様な情報処理装置を得ることができる。
【0031】
実施の形態4.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。本実施の形態に係る情報処理装置の構成は実施の形態1と同様であり、図1に示される。本実施の形態では、資源情報格納領域の構成、および初期化部、設定変更部の動作以外は、実施の形態1と同様である。
【0032】
次に、この実施の形態における資源情報格納領域7の構成を図8を用いて説明する。
実施の形態1では、資源情報格納領域7には、各資源の最大個数を示す資源情報値のみが格納されていたが、本実施の形態では、各資源情報値の最大値(上限値)および最小値(下限値)を格納する領域を設けている。初期化部3にて、この最大値/最小値を参照し、資源情報値と比較することで、資源情報値の異常を検出する。
【0033】
次に、この実施の形態における初期化部3の動作を図9を用いて説明する。
図3に示すS101及びS102の処理が完了した段階で、初期化部3はまず、S401にて不揮発性メモリ6上にある資源情報格納領域7から、資源情報の1つを読み出す。続いて、S402にて不揮発性メモリ6上にある資源情報格納領域7から、資源情報の最大値を読み出す。次にS403にて、読み出した資源情報の値が読み出した最大値よりも小さいかチェックする。もし最大値よりも小さい場合、S404にて不揮発性メモリ6上にある資源情報格納領域7から、資源情報の最小値を読み出す。そして、S405にて、読み出した資源情報の値が読み出した最小値よりも大きいかチェックする。もし最小値よりも大きい場合、S406に進み、読み出された資源情報を元に、テーブルの作成を行い、内容を初期化する。そして、S407にて資源情報格納領域から全資源情報の読み出しを完了したかチェックする。もし完了している場合、初期化部の処理を終了し、もし完了していない場合は、次の資源情報を読み出すためにS401に戻る。S403にて、資源情報の値が規定の最大値よりも大きい場合、S408に進み、資源情報の値をデフォルト値に変更し、S406にて、その値を元にテーブルの作成を行い、内容を初期化する。また、S405にて、資源情報の値が資源情報の値が規定の最大値よりも小さい場合、S408に進み、資源情報の値をデフォルト値に変更し、S406にて、その値を元にテーブルの作成を行い、内容を初期化する。以上が初期化部3の動作である。
【0034】
次に、この実施の形態における設定変更部9の動作を図10を用いて説明する。
情報処理装置の電源ON等によりBIOS8が起動された段階で、設定変更部9はまず、S411にてユーザから資源情報変更指示が来たかチェックする。カーネル資源の最大個数についての資源情報変更指示が来ていた場合、S412にて資源情報格納領域7の資源情報値(最大個数)を指定された値に変更し、再度ユーザからの指示を待つため、S411に戻る。S411にて、ユーザからの資源情報変更指示が来ていない場合、S413に進み、指示が最大値変更指示であるかチェックする。最大値変更指示である場合、S414にて資源情報格納領域7の最大値(上限値)を、指定された値に変更し、再度ユーザからの指示を待つため、S411に戻る。S413にて、ユーザからの指示が最大値変更指示でない場合、S415に進み、指示が最小値変更指示であるかチェックする。最小値変更指示である場合、S416にて資源情報格納領域7の最小値(下限値)を、指定された値に変更し、再度ユーザからの指示を待つため、S411に戻る。S415にて、ユーザからの指示が最小値変更指示でない場合、S417に進み、OS2の初期化部3に対し、初期化指示を出し、OS2を起動する。以上が、設定変更部9の動作である。
【0035】
このように、本実施の形態では、照合値として最大値(上限値)と最小値(下限値)とを設け、OS2の起動に先立ち設定変更部9(指定部)が最大個数(カーネル資源の管理数)と最大値(上限値)及び最小値(下限値)を指定し、不揮発性メモリ6(記憶部)に指定した最大個数、最大値、最小値を記憶させる。そして、OS2の起動の際に、OS2が不揮発性メモリ6の資源情報格納領域7から最大個数、最大値、最小値を読み出し、最大値及び最小値を用いて最大個数の照合を行う。そして、最大個数が最大値及び最小値の範囲内にあるときは最大個数(指定管理数)をカーネル資源の管理数とし、最大値及び最小値の範囲内にないときは最大値及び最小値の範囲内にあるデフォルト値をカーネル資源の管理数としている。
【0036】
実施の形態4による情報処理装置では、資源情報格納領域に、最大値/最小値の領域を設け、設定変更部にて最大値/最小値を変更するようにしたので、資源数の異常を検出するための閾値を可変にすることができ、かつ資源情報設定値に異常な値が入っても、テーブルの生成に支障を来たさない情報処理装置を得ることができる。なお、本実施の形態では、最大値/最小値を資源情報格納領域に設けたが、資源数が異常であった場合のデフォルト値も同様に資源情報格納領域に設け、設定変更部で変更できるようにしても良い。また、設定変更部にて、資源情報値の値を設定する際に、同じ資源情報格納領域にある最大値/最小値を元に、設定される資源情報値の異常をチェックし、ユーザにその旨通知するようにしても良い。
【0037】
実施の形態5.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。情報処理装置の構成は実施の形態1と同様であり、図1に示される。本実施の形態では、資源情報格納領域の構成、および初期化部、設定変更部の動作以外は、実施の形態1と同様である。
【0038】
次に、この実施の形態における資源情報格納領域7の構成を図11を用いて説明する。実施の形態1では、資源情報格納領域7には、各資源の最大個数を示す資源情報値のみ格納していたが、本実施の形態では、各資源情報値(最大個数)に対するチェックサム値を格納する領域を設けている。初期化部3にて、このチェックサム値を参照し、資源情報値と比較することで、資源情報値の異常を検出する。
【0039】
次に、この実施の形態における初期化部3の動作を図12を用いて説明する。図3に示すS101及びS102の処理が完了した段階で、初期化部3はまず、S501にて不揮発性メモリ6上にある資源情報格納領域7から、資源情報の1つを読み出す。続いて、S502にて読み出した資源情報値(最大個数)に対応するチェックサム値を読み出す。次にS503にて、読み出した資源情報の値とチェックサム値を比較し、チェックサム値が合っているか確認する。チェックサム値としては、資源情報値の負値を取り、双方を加算すると0になる、または一定の値になるなどで確認される。S503にて読み出し値とチェックサム値が合っている場合、S506にて、読み出された資源情報を元に、テーブルの作成を行い、内容を初期化する。そして、S507にて資源情報格納領域から全資源情報の読み出しを完了したかチェックする。もし完了している場合、初期化部の処理を終了し、もし完了していない場合は、次の資源情報を読み出すためにS501に戻る。S503にて、資源情報の値とチェックサム値が合っていない場合、S508に進み、資源情報の値をデフォルト値に変更し、S506にて、その値を元にテーブルの作成を行い、内容を初期化する。以上が初期化部3の動作である。
【0040】
次に、この実施の形態における設定変更部9の動作を図13を用いて説明する。
設定変更部9はまず、S511にてユーザから資源情報変更指示が来たかチェックする。資源情報変更指示が来ていた場合、S512にて資源情報格納領域7の資源情報値(最大個数)を指定された値に変更する。次にS513にて、変更された資源情報値に対応するチェックサム値を計算し、資源情報格納領域7の対応するチェックサム領域に値を書き込む。これにより、チェックサム値よりも前に、不意の電源断が発生した場合、資源情報値とチェックサム値が合わなくなるので、初期化部3で資源情報値の異常を検出することができる。S513にて、チェックサム値を書き込むと、再度ユーザからの指示を待つため、S511に戻る。S511にて、ユーザからの資源情報変更指示が来ていない場合、S514に進み、OS2の初期化部3に対し、初期化指示を出し、OS2を起動する。以上が、設定変更部9の動作である。
【0041】
このように、本実施の形態では、照合値としてチェックサム値を設け、OS2の起動に先立ち設定変更部9(指定部)が最大個数(カーネル資源の管理数)とチェックサム値とを指定し、不揮発性メモリ6(記憶部)に指定した最大個数、チェックサム値を記憶させる。そして、OS2の起動の際に、OS2が不揮発性メモリ6の資源情報格納領域7から最大個数、チェックサム値を読み出し、チェックサム値を用いて最大個数の照合を行う。そして、最大個数がチェックサム値に適合する場合に最大個数(指定管理数)をカーネル資源の管理数とし、チェックサム値に適合しない場合にはデフォルト値をカーネル資源の管理数としている。
【0042】
実施の形態5による情報処理装置では、資源情報格納領域に、チェックサム領域を設け、設定変更部で、資源情報値を設定するとともに、チェックサム値を書き込み、初期化部で、資源情報値とチェックサム値を元に、資源情報値の異常を検出し、異常の場合、デフォルト値で動作するようにしたので、資源情報書き込み中に発生した不意の電源断による、不正な資源情報値に対しても、安全に動作できる情報処理装置を得ることができる。
【0043】
実施の形態6.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。
図14は、本発明の実施の形態6における情報処理装置の構成図である。本実施の形態において、情報処理装置1には、ファイル等を格納するHDD20を備え、HDD20内に資源情報格納領域が存在する。HDD20及びHDDドライバ21以外の他の構成は図4における構成の同一もしくは相当部であり、説明を省略する。本実施の形態では、HDD20が記憶部の例に相当する。
【0044】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動時の動作を図15を用いて説明する。本実施の形態では、情報処理装置1の電源がONまたはH/Wリセットが入るとBIOS8が起動する。BIOS8では、H/Wの初期化を行った後、設定変更部9が起動される。設定変更部9では、ユーザの入力により資源情報格納領域7に格納されている各資源の最大個数を変更する(図中S601)。その後、設定変更部9は、OS2の初期化部3に初期化指示を行い(図中S602)、OS2を起動する。OS2が起動されると、初期化部3は、HDD20内の資源情報格納領域7にある、各資源の最大個数を読み出す(図中S603)。次に、その値に従い、プロセステーブル4やファイル表5のテーブルサイズを計算し、領域を確保する(図中S604)。その後、初期化部は、各資源の初期化を行い、OSを初期化し、アプリケーションが起動可能状態になる。以上が、情報処理装置1の起動時の動作である。
【0045】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動後の動作を図16を用いて説明する。本実施の形態では、OSの初期化完了後、アプリケーションの動作が可能になった状態で、ユーザからの指示により、アプリケーションとして設定変更ツール11を動作させることができる。設定変更ツール11が動作すると、まずHDDドライバ21に資源情報取得指示を出す(図中S611)。このHDDドライバ21はファイル操作処理を実現するものであり、通常、OS内に元々に備わっているものである。この指示によりHDDドライバ21は、HDD20内の資源情報格納領域7を参照し、現在設定されている各資源の最大個数を設定変更ツールに返却する(図中S612)。その後、設定変更ツール11は、HDDドライバ21から返却された各資源の最大個数をユーザに表示する。その後、ユーザから設定変更ツール11に資源情報格納領域7内のカーネル資源の最大個数の変更指示が来ると、設定変更ツール11は、HDDドライバ21に、資源情報設定指示を出す(図中S613)。HDDドライバ21は、資源情報格納領域7内の該当する資源領域の値を指定された値に変更する(図中S614)。以上が情報処理装置1の設定変更ツールの動作である。
その後、実施の形態2で説明したように、OS2の動作をいったん停止させるとともに再起動を行い、再起動時にOS2が設定変更ツール11により変更された最大個数に基づき各資源の管理テーブルを作成する。
【0046】
実施の形態6による情報処理装置では、資源情報格納領域をHDD内に設けるようにし、通常OSに備わっているHDDドライバを使用し、資源情報の変更ができるようにしたので、OS内に特別な設定書き換え部を設けずに、資源情報の変更を行うことができる情報処理装置を得ることができる。
【0047】
実施の形態7.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。情報処理装置の構成は、実施の形態2と同様であり、図4に示される。本実施の形態では、不揮発性メモリ変更部12以外は実施の形態2と同様である。
【0048】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動後における設定変更ツールの動作を図17を用いて説明する。
本実施の形態では、OSの初期化完了後、アプリケーションの動作が可能になった状態で、ユーザからの指示により、アプリケーションとして設定変更ツール11を動作させることができる。設定変更ツール11が動作すると、まず不揮発性メモリ変更部12に資源情報取得指示を出す(図中S711)。この指示により不揮発性メモリ変更部12は、不揮発性メモリ6内の資源情報格納領域7を参照し、現在設定されている各資源の最大個数を設定変更ツールに返却する(図中S712)。その後、設定変更ツール11は、不揮発性メモリ変更部12から返却された各資源の最大個数をユーザに表示する。その後、ユーザから設定変更ツール11に資源情報格納領域7内のカーネル資源の最大個数の変更指示が来ると、設定変更ツール11は、不揮発性メモリ変更部12に、資源情報設定指示を出す(図中S713)。不揮発性メモリ変更部12は、資源情報格納領域7内の該当する資源領域の値を指定された値に変更する(図中S714)。
次に、不揮発性メモリ変更部12は、新しく設定された資源情報値を元に、テーブルの確保を行う。本実施の形態ではファイル表の資源情報値が変更された場合の例を示し、新ファイル表500(新たな管理テーブル)が確保される(図中S715)。そして、従来のファイル表5の内容を新ファイル表500にコピーし(図中S716)、従来のファイル表5の領域を削除する(図中S717)。これにより、ファイル表が資源情報値の値を元に再生成される。以上が情報処理装置1の設定変更ツールの動作である。
【0049】
このように、本実施の形態では、OS2は、所定の最大個数(カーネル資源の管理数)に対応させた管理テーブルを用いてカーネル資源の管理を行っている際に設定変更ツール11(変更指示部)より最大個数の変更指示があった場合に、再起動を行うことなく、従来の管理テーブルの内容を用いて変更後の最大個数(指示管理数)に対応させた新たな管理テーブルを生成し、生成した新たな管理テーブルを用いてカーネル資源の管理を行うことができる。
【0050】
実施の形態7による情報処理装置では、不揮発性メモリ変更部で、設定変更ツールから指示された資源情報値を元に、テーブルを再生成するようにしたので、資源数の最大値の変更を情報処理装置を再起動することなく変更できる、情報処理装置を得ることができる。なお、本実施の形態では、資源情報値の資源情報格納領域への設定後に、テーブルの再生成を行っているが、テーブルの再生成を行った後に、資源情報格納領域の設定を行っても同様の結果となる。また、本実施の形態では、不揮発性メモリ変更部が資源テーブルの生成を行っているが、これを別手段とし、設定変更ツールでその手段を呼び出すようにする、または設定変更ツール内でその手段を実施しても同様である。
【0051】
実施の形態8.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。情報処理装置の構成は、実施の形態1と同様であり、図1に示される。本実施の形態では、資源情報格納領域と、初期化部3以外は実施の形態1と同様である。
【0052】
次に、この実施の形態における資源情報格納領域7の構成を図18を用いて説明する。実施の形態1では、資源情報格納領域7には、各資源の最大個数を示す値が格納されていたが、本実施の形態では、実装メモリ量の何%を使用するかを意味する値が格納される。すなわち、OS2が使用するメモリ(図1に図示せず)の総メモリ量に対するOS2がカーネル資源の管理に使用できるメモリ量の比率が格納されている。初期化部3では実装されているメモリ(主記憶)量と本値を元に、資源の最大個数を計算し、テーブルを生成する。
【0053】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動時の動作を図19を用いて説明する。
本実施の形態では、情報処理装置1の電源がONまたはH/Wリセットが入るとBIOS8が起動する。BIOS8では、H/Wの初期化を行った後、設定変更部9が起動される。設定変更部9では、ユーザの入力により資源情報格納領域7に格納されている各資源の割合値を変更する(図中S801)。その後、設定変更部9は、OS2の初期化部3に初期化指示を行い(図中S802)、OS2を起動する。OS2が起動されると、初期化部3は、不揮発性メモリ6内の資源情報格納領域7にある、各資源の割合値を読み出す(図中S803)。
次に、初期化部3は、情報処理装置1に実装されているメモリ量を計算する(図中S804)。このメモリ量にS803にて読み出した割合値を掛け、各資源の最大個数を決定する。例えば、実装メモリ量が256MBであり、資源情報値のプロセス数の割合値が5(%)の場合、256×0.05≒13MBをプロセステーブルのサイズとみなす。1個のプロセスの管理に要するデータサイズは一定なので、決定したプロセステーブルのサイズをプロセス1個に要するデータサイズで除算し、プロセスの最大個数を決定し、各資源のテーブルを作成する(図中S805)。以上が、情報処理装置1の起動時の動作である。
【0054】
このように、本実施の形態では、設定変更部9(指定部)がOS2の起動に先立ち、メモリの総メモリ量に対するOS2がカーネル資源の管理に使用できるメモリ量の比率を指定し、指定した比率(指定メモリ比率)を不揮発性メモリ6(記憶部)に記憶させる。そして、OS2の起動の際に、OS2が不揮発性メモリ6から各資源の比率を読み出し、読み出した比率に基づき各資源の最大個数(カーネル資源の管理数)を特定している。
【0055】
実施の形態8による情報処理装置では、資源情報格納領域の値を実装メモリ量の何%という値にしたので、情報処理装置のメモリ量が変更されても、それに対応したテーブルを自動的に作成でき、値の変更を行わなくても済む情報処理装置を得ることができる。なお、本実施の形態において、資源の割合値を実装メモリの%で示しているが、これを%ではなく、ppmなどさらに詳細な割合値にしても同様な結果が得られる。また、各資源の割合値の合計が100%にならない場合、エラーにするなどの処理が入ることは自明である。
【0056】
実施の形態9.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。情報処理装置の構成は、実施の形態2と同様であり、図4に示される。本実施の形態では、設定変更ツールと不揮発性メモリ変更部の動作以外は実施の形態2と同様である。
【0057】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動後における設定変更ツールの動作を図20を用いて説明する。
本実施の形態では、OSの初期化完了後、アプリケーションの動作が可能になった状態で、ユーザからの指示により、アプリケーションとして設定変更ツール11を動作させることができる。
設定変更ツール11が動作すると、不揮発性メモリ変更部12に資源情報設定指示を出す(図中S911)。この資源情報設定指示は、不揮発性メモリ変更部12に対して、現在OS2内で使用されている資源数を検出し、資源情報格納領域7の最大個数(カーネル資源の管理数)を検出した資源数に変更するよう指示するものである。このため、資源情報設定指示を受けた不揮発性メモリ変更部12は、まずプロセステーブル4やファイル表5などの各資源テーブルを参照し、現在OS2によって使用されている資源の個数を検出する(図中S912)。次に不揮発性メモリ変更部12は、資源情報格納領域7内の該当する資源領域の値を検出した資源数の値に変更する(図中S913)。次に、不揮発性メモリ変更部12は、BIOS8に対し、再起動指示を出し、情報処理装置1を再起動する(図中S914)。再起動時の処理は、実施の形態2と同様であり、S913で書き込まれた資源情報値に従ってテーブルが生成される。以上が情報処理装置1の起動後における設定変更ツールの動作である。
【0058】
このように、本実施の形態では、ユーザからの指示があったタイミングで、設定変更ツール11(変更指示部)が、OS2に対して、OS2が使用しているカーネル資源の数を検出し、最大個数(カーネル資源の管理数)をOS2が使用しているカーネル資源の数に変更するよう指示し、OS2では設定変更ツール11から指示があった際にカーネル資源の使用数を検出し、資源情報格納領域7の値を変更し、再起動の後、設定変更ツール11により指示された最大個数にて管理テーブルを生成する。
【0059】
実施の形態9による情報処理装置では、ユーザからの指示により、設定変更ツールが資源情報設定指示を不揮発性メモリ変更部に出し、不揮発性メモリ変更部は、現時点での各資源の使用数を調べ、資源情報格納領域にその使用数が資源数の最大値となるように設定し、情報処理装置を再起動するようにしたので、情報処理装置内の全てのアプリケーション稼動中に、ユーザが設定変更ツールに指示を出すことにより、再起動後に情報処理装置に最適な資源個数でテーブルを生成することができ,不必要なテーブルを作成しない、情報処理装置を得ることができる。
【0060】
実施の形態10.
本発明の他の実施形態における情報処理装置について説明する。
図21は、本発明の実施の形態10における情報処理装置の構成図である。本実施の形態において、情報処理装置1は、時刻をチェックし、一定の時刻になった時、設定変更ツール11に指示を出す時刻管理ツール31を備える。他の構成は実施の形態9おける構成の同一もしくは相当部であり、説明を省略する。なお、時刻管理ツール31は、タイミング管理部の例に相当する。
【0061】
次に、この実施の形態における情報処理装置1の起動後における設定変更ツール11および時刻管理ツール31の動作を図22を用いて説明する。時刻管理ツール31は、時刻をチェックし、指定された時刻になると設定変更ツール11に設定指示を出す(図中1001)。設定変更ツール11が動作すると、不揮発性メモリ変更部12に資源情報設定指示を出す(図中S1002)。この指示により、不揮発性メモリ変更部は、まずプロセステーブル4やファイル表5などの各資源テーブルを参照し、現在使用されている資源の個数を検出する(図中S1003)。次に不揮発性メモリ変更部12は、資源情報格納領域7内の該当する資源領域の値を検出した資源数の値に変更する(図中S1004)。次に、不揮発性メモリ変更部12は、BIOS8に対し、再起動指示を出し、情報処理装置1を再起動する(図中S1005)。再起動時の処理は、実施の形態2と同様であり、S1004で書き込まれた資源情報値に従ってテーブルが生成される。以上が情報処理装置1の起動後における設定変更ツールの動作である。
【0062】
このように、本実施の形態では、設定変更ツール11(変更指示部)の資源情報設定指示の指示タイミングを管理する時刻管理ツール31(タイミング管理部)を設け、設定変更ツール11は時刻管理ツール31が指定するタイミングでOS2に対して指示を行っている。
【0063】
実施の形態10による情報処理装置では、時刻管理ツールを備え、一定の時刻になると設定変更ツールが資源情報設定指示を不揮発性メモリ変更部に出し、不揮発性メモリ変更部は、現時点での各資源の使用数を調べ、資源情報格納領域にその使用数が資源数の最大値となるように設定し、情報処理装置を再起動するようにしたので、ユーザの介在なしに自動的に、資源個数を調整し、再起動後に情報処理装置に最適な資源個数でテーブルを生成することができ,不必要なテーブルを作成しない、情報処理装置を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、オペレーティングシステムの起動に先立って起動する指定部がカーネル資源の管理数を指定し、オペレーティングシステムは指定部により指定された指定管理数をカーネル資源の管理数とするため、オペレーティングシステムの再生成(再コンパイル)を行うことなくカーネル資源の管理数を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る情報処理装置の構成例を示す図。
【図2】 実施の形態1に係る資源情報格納領域の格納値の例を示す図。
【図3】 実施の形態1に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図4】 実施の形態2に係る情報処理装置の構成例を示す図。
【図5】 実施の形態2に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図6】 実施の形態2に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図7】 実施の形態3に係る初期化部の動作例を示す図。
【図8】 実施の形態4に係る資源情報格納領域の格納値の例を示す図。
【図9】 実施の形態4に係る初期化部の動作例を示す図。
【図10】 実施の形態4に係る設定変更部の動作例を示す図。
【図11】 実施の形態5に係る資源情報格納領域の格納値の例を示す図。
【図12】 実施の形態5に係る初期化部の動作例を示す図。
【図13】 実施の形態5に係る設定変更部の動作例を示す図。
【図14】 実施の形態6に係る情報処理装置の構成例を示す図。
【図15】 実施の形態6に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図16】 実施の形態6に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図17】 実施の形態7に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図18】 実施の形態8に係る資源情報格納領域の格納値の例を示す図。
【図19】 実施の形態8に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図20】 実施の形態9に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図21】 実施の形態10に係る情報処理装置の構成例を示す図。
【図22】 実施の形態10に係る情報処理装置の動作例を示す図。
【図23】 従来の技術を説明する図。
【符号の説明】
1 情報処理装置、2 オペレーティングシステム、3 初期化部、4 プロセステーブル、5 ファイル表、6 不揮発性メモリ、7 資源情報格納領域、8 BIOS、9 設定変更部、11 設定変更ツール、12 不揮発性メモリ変更部、20 HDD、21 HDDドライバ、31 時刻管理ツール。

Claims (5)

  1. 複数種類のカーネル資源の管理が可能なオペレーティングシステムと、
    前記オペレーティングシステムが使用するメモリと、
    前記オペレーティングシステムの起動時に前記オペレーティングシステムの起動に先立って起動し、前記オペレーティングシステムが管理するカーネル資源の最大個数をカーネル資源の種類ごとに前記メモリの総メモリ量に対するメモリ量の比率として動的に指定する指定部と、
    前記指定部により指定されたカーネル資源の種類ごとの比率を記憶する記憶部とを有し、
    前記オペレーティングシステムは、
    起動の際に、前記記憶部からカーネル資源の種類ごとの比率を読み出すともに、読み出した率に基づき、カーネル資源の種類ごとに、カーネル資源の管理を行う際のカーネル資源の最大個数を特定することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記記憶部は、
    前記指定部の起動の際に、前記指定部が起動する以前に記憶したカーネル資源の種類ごとの比率を保持している場合があり、
    前記指定部は、
    起動の際に前記記憶部がカーネル資源の種類ごとの比率を保持している場合に、前記記憶部が保持している率と異なる比率を新たな率としてカーネル資源の種類ごとに指定することができ、
    前記記憶部は、
    前記指定部により新たな率が指定された場合に、保持している率に代えて新たな率を記憶し、
    前記オペレーティングシステムは、
    起動の際に前記記憶部からカーネル資源の種類ごとの新たな率を読み出すとともに、読み出した新たな率に基づきカーネル資源の種類ごとに、カーネル資源の管理を行う際の最大個数を特定することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  3. 指定された最大個数以下の個数のカーネル資源を使用するオペレーティングシステムと、
    前記オペレーティングシステムが最大個数以下の個数のカーネル資源を使用している際に、前記オペレーティングシステムに対して、前記オペレーティングシステムが現在使用しているカーネル資源の個数を検出するとともにカーネル資源の最大個数を前記オペレーティングシステムが使用しているカーネル資源の個数に変更するよう指示する変更指示部とを有し、
    前記オペレーティングシステムは、
    記変更指示部よりカーネル資源の最大個数の変更指示があった場合に、カーネル資源の最大個数を前記変更指示部が指示した数に変更することを特徴とする情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、更に、
    前記変更指示部の指示タイミングを管理するタイミング管理部を有し、
    前記変更指示部は、
    前記タイミング管理部が指定する指示タイミングで、前記オペレーティングシステムに対して指示を行うことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記オペレーティングシステムは、複数種類のカーネル資源の各々に対して、指定された最大個数以下の個数のカーネル資源を使用し、前記変更指示部よりカーネル資源の最大個数の変更指示があった場合に、カーネル資源の種類ごとに、カーネル資源の最大個数を前記変更指示部が指示した個数に変更し、
    前記変更指示部は、
    前記オペレーティングシステムに対して、カーネル資源の種類ごとに前記オペレーティングシステムが現在使用しているカーネル資源の個数を検出するとともにカーネル資源の 種類ごとにカーネル資源の最大個数を前記オペレーティングシステムが使用しているカーネル資源の個数に変更するよう指示することを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理装置。
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