JP4168707B2 - 無線電話装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の無線通信規格のデータフォーマットで送受信して処理する無線電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、有線部分を無線化する装置が普及しつつある。例えばパソコンとプリンタとの間が無線で接続される。このためのTDMA方式の通信規格として、標準化団体Bluetooth SIGで定められたブルートゥース(BT)という無線通信規格を使用する装置が普及しつつある。ブルートゥースは、ノートパソコン、PDA、携帯電話などを、ケーブルを使わずに接続し、音声やデータをやりとりすることを意図して規格化されている。
【0003】
ここで、1つの基地局をそれぞれ有する複数セルからなるTDMAベースのコードレス電話システムにおいて、ある第1の基地局と無線通信する移動局が、別のコードレス電話システムの第2の基地局との間で接続を確立する方法について、例えば特許文献1に開示されている。
【0004】
また、1つの基地局で複数の事業者の移動局に接続すること、及び事業者間で送受フレームタイミングの同期を取ることにより通信チヤネルを効率的に利用する無線基地局について、例えば特許文献2に開示されている。
【0005】
また、あるセルラーネツトワークに通信可能なように登録された移動局が、コードレスセルラー基地局の範囲内に入るとセルラーネツトワークとの登録から自動的にはずれ、コードレスセルラー基地局に登録する無線通信システムについて、例えば特許文献3に開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−165929号公報
【特許文献2】
特開平11−8879号公報
【特許文献3】
特表平11−512913号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このようなBT規格は、統一的な規格であるため、装置メーカーに依らず同じ信号フォーマットを使用する。しかしながら言いかえると信号フォーマットの自由度がないため通信品質の向上や通信距離に制限が大きい。
【0008】
このため、一台の装置で電話系統とブルートゥース(BT)系統の双方を備え、携帯電話機や会社独自のコードレス電話規格の電話機に新たにブルートゥース規格通信機能を備えた無線通信装置も開発されている。従来の技術では、異なった規格の無線信号に対応させるためにブルートゥース無線部(BT無線部)と電話無線部(CDL無線部)とを個別に設ける。しかしこのような構成は、装置の大型化、コスト上昇につながる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の無線通信装置は、複数の通信方式で他の無線電話装置と送受信を行う無線部と、前記複数の通信方式の中の特定の通信方式の機能の情報を前記特定の通信方式の機能の情報に対応する識別番号と共に憶する第1の領域及び前記特定の通信方式以外の機能の情報を前記受信した機能に対応する識別情報と共に順次記憶する第2の領域とを有する記憶部と、前記他の無線電話装置との通信を可能とするため前記他の無線電話装置の識別番号を前記記憶部に登録するときに、前記特定の通信方式以外の通信方式を用いて前記他の無線電話装置から前記他の無線電話装置の識別番号を受信し、前記他の無線電話装置へ前記他の無線電話装置が有する機能の情報を要求して、前記他の無線電話装置から前記他の無線電話装置が有する機能の情報を受信し、前記他の無線電話装置が有する機能の情報を前記第2の領域に記憶させ、記他の無線電話装置との通信を前記第2の領域に記憶した所定の通信方式を用いて開始したときに、前記他の無線電話装置から識別番号を受信し、この受信した識別番号が前記第1の領域に記憶された特定の通信方式の識別情報と一致するか否かを判定し、前記特定の通信方式の識別情報と一致すると判定した場合、前記他の無線電話装置との通信を前記第1の領域に記憶した通信方式とその機能の情報に切替えて通信し、一方、前記特定の通信方式の識別情報と一致しないと判定した場合、前記第2の領域に記憶した前記他の無線電話装置が有する通信方式の機能の情報を用い継続して通信する制御部と、を備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の無線電話装置は、複数の通信方式で他の無線電話装置と送受信を行う無線部と、複数の通信方式の中の特定の通信方式の機能の情報を特定の通信方式の機能の情報に対応する識別番号と共に憶する第1の領域及び特定の通信方式以外の機能の情報を受信した機能に対応する識別情報と共に順次記憶する第2の領域とを有する記憶部と、他の無線電話装置との通信を可能とするため他の無線電話装置の識別番号を記憶部に登録するときに、特定の通信方式以外の通信方式を用いて他の無線電話装置から他の無線電話装置の識別番号を受信し、他の無線電話装置へ他の無線電話装置が有する機能の情報を要求して、他の無線電話装置から他の無線電話装置が有する機能の情報を受信し、他の無線電話装置が有する機能の情報を第2の領域に記憶させ、他の無線電話装置との通信を第2の領域に記憶した所定の通信方式を用いて開始したときに、他の無線電話装置から識別番号を受信し、この受信した識別番号が第1の領域に記憶された特定の通信方式の識別情報と一致するか否かを判定し、特定の通信方式の識別情報と一致すると判定した場合、他の無線電話装置との通信を第1の領域に記憶した通信方式とその機能の情報に切替えて通信し、一方、特定の通信方式の識別情報と一致しないと判定した場合、第2の領域に記憶した他の無線電話装置が有する通信方式の機能の情報を用い継続して通信する制御部と、を備えたものである。
【0012】
本発明の請求項2に記載の無線電話装置は、前記他の無線電話装置が有する機能の情報は、少なくとも通信速度に関する情報、通信部の送信電力の情報、本無線電話装置のバージョン情報のいずれか一つであるものである。
【0013】
請求項3に記載の無線電話装置は、前記通信速度に関する情報は、エラー検知のみを行うデータフォーマットとエラー検知およびエラー訂正とを行うエラーデータフォーマットを区別するものである。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0032】
(実施の形態1)
図1、図2はそれぞれ、本発明の実施の形態1によるコードレス電話装置を構成する親機、子機を示すブロック図である。
【0033】
図1、図2において、送受信切替えスイッチ1は送信状態と受信状態で信号経路を切り替える。デュアルモード受信機2はデュアルモード(ここではブルートゥース規格に対応するモードと会社独自のコードレス電話規格に対応するモード)での受信を行う。バッファ3、14、28はデータをバッファする。
【0034】
同期識別器5は、受信データのAccess Codeが内蔵された相関器(図示せず)の内部レジスタに設定された値(シンクワード)と一致するか否かを判定する。例えば子機からの回線接続要求時には、親機制御部7は、親機のブルートゥース(BT)デバイスアドレスから生成されるシンクワードを相関器の内部レジスタに設定する。そして受信データのAccess Codeから抽出されたシンクワードが内部レジスタに設定された値と一致した場合に、親機制御部に対しこの受信データが親機の受信タイミングのパケットデータであることを通知する。
【0035】
なおAccess Codeは、プリアンブル、同期ワードとトレーラから構成される。プリアンブルとトレーラは、固定ビット・パターンであり、同期ワードにはマスタ・デバイスのアドレス(BTデバイスアドレス)が反映される。ピコネットに対してキュエリがあった時、予約されたアドレスを使ってAccess Codeが生成される。
【0036】
BTデバイスアドレスとは、事業体別コード(Company ID)と各事業体が装置毎に割り当てる番号からなる。これらは、例えばMACアドレスのベンダー識別子とシリアル番号に相当する。BTデバイスアドレスの上位ビットは、事業体別に与えられる番号、下位ビットは事業体がそれぞれ個別に割り当てる番号である。上位ビットの事業体別コードは所定の団体が割り当て管理し、事業体の申請により番号の割り当てを行う。
【0037】
親機全体を制御する親機制御部6に含まれるバースト制御部7は、子機との通信の際に、子機から通知される子機のBTデバイスアドレスに基づき、通信モードを判定する。具体的には、子機が特定の事業者識別情報(ベンダー識別子又はCompany ID)を有するものであるか否かの判定することにより通信モード、即ち通信をコードレス(CDL)モードで行うかブルートゥース(BT)モードで行うかを判断する。通信をCDLモードで行う場合には、どのような通信種類(データフォーマット、スロット構成、パワーレベル、チャンネルオプション等)で通信を行えばよいのかを判定する。ここで、子機が特定の事業体(親機と同じ製造者)のものか否かの判定は、以下のように行われる。予め、RAM34にはCompany IDと子機のBTデバイスアドレスが関連付けて記憶されている。まず、子機が親機に子機のBTデバイスアドレスを通知する。次に親機は、子機から通知されたBTデバイスアドレスに対応するCompany IDをRAM34から取り出す。そのCompany IDと特定のCompany IDとを比較する。また、RAM34には、子機のBTデバイスアドレスと通信種類(データフォーマット、スロット構成、パワーレベル、チャンネルオプション等の種類)が関連付けて記憶されている。子機から通知される子機のBTデバイスアドレスに対応する通信種類を取り出すことにより、どのようなデータフォーマット、スロット構成、パワーレベル、チャンネルオプションで通信を行えばよいのかを判定する。
【0038】
なお、子機を登録するときに受信する子機のバージョン情報に従って、親機制御部が子機と親機でサポートされている最も適切な通信種類を選択する。このことにより子機のBTデバイスアドレスと通信種類との関連付けが行われる。ここでバージョン情報とは、どの機能をサポートされているのか明確にするため、例えばVersion1.01といったような番号情報(改訂番号)としてRAM34に記憶している。同じ無線通信装置であっても、製造時期やプログラムの更新等によりサポートする機能が追加され性能が上がる場合があり、機能追加等があればバージョン番号が更新される。なお、バージョン情報には、機器のハードウェアのバージョン情報と、機器のソフトウェアのバージョン情報と、ブルートゥース自体のバージョン情報の3つがあり、これらは、通信時一括して相手側に送信される。
【0039】
例えば、子機のバージョンがV1.01であり親機のバージョンがV1.20である場合には、V1.01でサポートされている機能の中から通信種類が選択される。また、子機または親機の利用者の設定により通信種類を選択できるようにしてもよい。この場合は、利用者によって通信種類が設定された子機または親機から相手の子機または親機に対して、設定された通信種類を通知することにより、該通信種類により通信が行われる。
【0040】
また、通信のトラフィックや電波強度を監視して、親機と子機間で同時に通信できる数やエラー訂正の強度等を動的に変化させるように通信種類を親機制御部に決定するようにしてもよい。
【0041】
バースト制御部7は、バースト受信データ作成器4にどちらの通信モードにするかを示すモードセレクト信号205を通知する。また、通信モードがコードレスモードの場合には、データフォーマット等の通信種類も合わせて通知する。バースト受信データ作成器4は、デュアルモードのうち親機制御部6から通知されたモードのフォーマットで受信データを分ける。
【0042】
音声エラー処理部10〜13は、バースト制御部7からバースト受信データ作成器4を経由して通知されたアッテネータのレベル、フィルタのレベルにより音声の処理を行う。スピーチデコーダ15〜18は受信した音声信号をデコードする。モデム送信部19はモデム送信を行う。
【0043】
デュアルモード送信機20は電力を制御しつつデュアルモードでの送信を行う。バースト変調器21はバースト変調を行う。バースト送信データ作成器23はバースト制御部7から通知されたモードのフォーマットに応じて送信するパケットを作成する。スピーチエンコーダ24〜27は送信する音声信号をエンコードする。モデム受信部29はモデム受信を行う。
【0044】
CDLスロットカウンタ30はCDLモードにおいてスロットの時間位置を判別するためにクロックを計数する。CDLスロットカウンタ30は同期識別器5からの通知がCDL信号を示す場合にカウント値を出力する。BTスロットカウンタ31はBTモードにおいてスロットの時間位置を判別するためにクロックを計数する。同期識別器5からの通知がBT信号を示す場合にBTスロットカウンタ31がカウント値を出力する。スロット割込み器32はスロット割込みを指示する。ROM33、RAM34は親機制御部のためのデータを記憶する。回線制御部35は外部との間で回線を制御する。アンテナ36は子機との間でデータを送受信する。
【0045】
ここで、送受信切換スイッチ1、デュアルモード受信機2、周波数シンセサイザ8、デュアルモード送信機20が無線部を形成しする。また無線部とROM33、RAM34、回路制御部35を除く部分をベースバンドICとして一体にして構成することができる。または、上述の回路構成ブロックのうち、複数を選択して一体の素子に構成する設計も可能である。
【0046】
また、図2には無線通信装置の子機のブロック図を示す。親機の構成を示す図1と比較すると、子機全体を制御する子機制御部9を備え、音声の処理を行う音声エラー処理部10が一つであり、音声信号をエンコードするスピーチエンコーダ24が一つである。またスピーチデコーダ15は、受信した音声信号をデコードする。またモデム送信部19、モデム受信部29に代わり、通話者とのインターフェイスとして、スピーカ37とマイクロフォン38が設けられているが、基本的な構成は親機とほぼ同様である。
【0047】
親機について、その動作の概要を、図1を用いて説明する。アンテナ36より入来する受信データは、送受信切替えスイッチ1を介してデュアルモード受信機2へ送られ、受信される。デュアルモード受信機2でその時々のモードに応じて受信された受信データはデータバッファ3を介してバースト受信データ作成器4に入力される。同期識別器5は、デュアルモード受信機2から受信データを入力し、受信データのAccess Codeが内蔵された相関器の内部レジスタに設定された値と一致するか否かを判定する。その結果(自己に対してアクセスであるか否か)を親機制御部6のバースト制御部7に通知する。通知が自己に対してのアクセスであることを示せば、バースト制御部7は、まずBTモードで通信を行うように、バースト受信データ作成器4に通知する。バースト受信データ作成器4は、バースト制御部7から通知されたBTモードのフォーマットで受信データを切り分け、受信したデータの内容を判読する。その後、子機から通知される子機のBTデバイスアドレスに基づき、バースト制御部7は、通信モードを判定する。そしてコードレスモードで通信すると判断した場合には、所定の通信手順以降、例えば通話路接続後にコードレスモードで通信を行うようにバースト受信器4に通知する。
【0048】
なお、バースト制御部7は、以下の2つをRAM34に記憶させる。
【0049】
A)そのときのCDLスロットカウンタ30またはBTスロットカウンタ31)のカウント値(クロック番号)
B)CDLモードであるかまたはBTモードであるかを示すモード情報
例えば、ある受信データについて同期識別器5からのモードセレクト信号205がBTを示している場合にはBTスロットカウンタ31のカウント値と、BTモードを示す情報をRAM34に記憶させる。
【0050】
バースト制御部7は、RAM34に記憶されるカウント値とモード情報を基に、CDL規格またはBT規格に従って、真にその端末(親機または子機)に割り当てられた受信スロットであるか否かを判別する同期判定処理を行う。すなわちバースト制御部7は、CDLスロットカウンタ30とBTスロットカウンタ31のカウント値から受信タイミングを計算し、さらにCDLかまたはBTかのモード情報を基に自己の受信/送信スロットを示すバースト信号を出力する。
【0051】
ここで、ブルートゥース(BT)とコードレス電話(CDL)のデータフォーマットについて説明する。図5(a)はBTのデータフォーマットを示すフォーマット図である。図5(a)に示すように、BTのデータは、Access Code、HeaderおよびPayloadから成る。
【0052】
また図5(b)、図5(c)はCDLのオプション1、オプション2のデータフォーマットを示すフォーマット図である。図5(c)に示すオプション2においてはスロットフォーマットにおけるPayloadがオプション1(図5(b))の半分である。オプション1,オプション2の場合共にCRCデータを有するが、オプション1(図5(b))のCRCにおいてはPayloadのエラー検知は行うがエラー訂正は行わず、オプション2(図5(c))のCRCにおいてはPayloadのエラー検知、エラー訂正の両方を行う。通話品質よりも同時に通話可能な数を多くしたい場合には、オプション1で通信するようにし、同時に通話可能な数よりも通話品質を確保したい場合には、オプション2で通信する等、状況に応じて選択可能となる。
【0053】
以上のように、バースト制御部7からの通知により、バースト受信データ作成器4では、基本的に子機との通話路接続までは、図5(a)のデータフォーマットで受信データを分け、受信したデータの内容を判読する。そしてバースト受信データ作成器4は、通話路接続時以降は、子機との通信がCDLモードであれば、図5(b)、図5(c)のデータフォーマットで受信データを分け、受信したデータの内容を判読する。また、子機との通信がBTモードであれば、引続き図5(a)のデータフォーマットで受信データを分け、受信したデータの内容を判読する。
【0054】
又、図5(a)〜図5(c)のいずれにおいてもAccess Codeについては同一フォーマットであるため、モードに関係なく、どのデータフォーマットでも受信できる。従って、親機の無線圏内にある、図5(c)のデータフォーマットで送信する子機のデータをも受信することができる。
【0055】
CDLモードにおいて、無線制御データ201は接続・同期を行うときに用いられる。BTモードにおいても、バースト受信データ作成器4からデータ201を受け取り、そのデータの内容を解析することで、接続・同期時のメッセージの交換を実現する。
【0056】
次にバースト受信データ作成器4の動作について説明する。前述のようにバースト制御部7からのモードセレクト信号205により、バースト受信データ作成器4のモードが設定される。バースト受信作成器4は、受信したパケットがCDLモードであれば受信データより図5(b)、図5(c)に示す各フィールドのデータを適正なタイミングで取り出す。またBTモードであれば、Access Code、Header、Payloadの各フィールド(図5(a)参照)のデータを適正なタイミングで取り出す。
【0057】
バースト受信データ作成器4は親機制御部6へ無線制御データ201および無線クオリティデータ202を送る。
【0058】
バースト受信データ作成器4は無線クオリティデータ202を送ることにより、ブルートゥース(BT)モードではAccess Code、Header(図5(a)参照)のエラーの有無やエラーの割合いなどをバースト制御部7に通知し、コードレス電話(CDL)モードではAccess CodeやHeader、Payload(図5(b)、図5(c)参照)のエラーの有無、エラーの割合いなどを通知する。バースト制御部7は、モードセレクト信号205によりバースト受信データ作成器4にモードを設定する。
【0059】
この無線クオリティデータ202は、受信パルスのクオリティと受信電界強度を表わすデータである。例えばCDLデータのプリアンブル(図5(b)、図5(c)中のPフィールド)は受信中に生成される受信パルスのアイデータとその時の受信電界強度を含む。受信パルスのクオリティはパルスのデューティ比がどれだけ50%に近いかを示すデータである。これらはアンテナダイバーシティや受信ゲインの切替えを行うために用いられる。BT規格においては、通常4bitしかプリアンブルがないためこの機能が使用できない。しかし、接続時に交換するBTアドレスに基づいて相手先端末が自社製品であると判明すると、送信側及び受信側ともに自社モードに切り替え、この自社モードではプリアンブルのビット数を追加する。これにより、受信パルスのクオリティと受信電界強度を判定し、コードレス電話と同様にアンテナダイバーシティや受信ゲインの切り替えを行う。
【0060】
バースト制御部7はまた、無線クオリティデータ202により通知されたエラーの項目に基づき、その時々の音声エラー処理に関する重み付け判定を行なう。そしてアッテネータレベル、フィルタレベルを音声エラー処理部10〜13に通知する。
【0061】
音声エラー処理部10〜13は、バースト制御部7からの通知により音声データの処理を行う。すなわち音声エラー処理部10〜13は、スロット毎に入力されるPCM音声データについて、アッテネータまたはフィルタ等の処理を行う。この処理によりエラーによって失われた音声信号を補償し、またエラーによって発生するであろうノイズを低減する。
【0062】
また音声エラー処理部10〜13は、音声の状態を監視しつづけることによってスパイクノイズを常にチェックしている。スパイクノイズを検知した場合、アッテネータの減衰度、フィルタの特性の制御を行う。バースト受信データ作成器4からの受信データはデータバッファ14、モデム送信部19、回線制御部35を介して回線へ出力される。スピーチデコーダ15〜18は音声エラー処理部10〜13からのエラー処理された受信データ(音声データ)をデコードして音声信号として回線制御部35から回線へ出力する。
【0063】
次に、回線より送られてくる音声を親機から子機へ送信する動作について説明する。回線からの音声信号は、親機の回線制御部35からスピーチエンコーダ24〜27に入力されてエンコードされ、音声データとしてバースト送信データ作成器23に出力される。すなわち音声データは、回線制御部35、モデム受信部29、データバッファ28を介してバースト送信データ作成器23に入力される。このときバースト制御部7は、RAM34に記憶されているデータとCDLスロットカウンタ30のカウントデータとBTスロットカウンタ31のカウントデータとから、送信するスロットがコードレス電話のスロットかブルートゥースのスロットかを判定する。そしてバースト送信データ作成器23にモードセレクト信号206によりモードの通知を行う。
【0064】
バースト送信データ作成器23は、無線制御データ204を入力するとともに、通知されたモードのフォーマットに応じて送信する音声データを入れたパケットデータを作成する。そしてそのパケットデータを、バースト変調器21を介してデュアルモード送信機20に出力する。親機制御部6は、デュアルモード送信機20をモードに応じた送信電力に制御する。デュアルモード送信機20の出力である上記パケットデータは送受信切替えスイッチ1を経てアンテナ36から空中に電波信号として放射される。この電波信号は例えば図2の子機で受信される。
【0065】
デュアルモード送信機20の送信出力としては、ブルートゥースモードでは100mW最大、コードレス電話の場合には1000mW(使用する無線チャンネルが75以上の時)若しくは125mW(使用する無線チャンネルが75よりも少ない時)とすることが好適である。
【0066】
次に、子機について、その動作の概要を、図2を用いて説明する。送受信切替えスイッチ1を介してデュアルモード受信機2でモードに応じて受信された受信データはデータバッファ3を介してバースト受信データ作成器4に入力される。バースト受信データ作成器4は、バースト制御部7から通知されたモードのフォーマットで受信データを分け、受信したデータの内容を判読する。同期識別器5は、デュアルモード受信機2から受信データを入力し、自己宛ての受信データか否かを受信データのAccess Codeに基づいて判別する。ブルートゥース(BT)とコードレス電話(CDL)のデータフォーマットやモードの判別等については親機についての説明で述べた通りである。
【0067】
バースト制御部7は、モードセレクト信号205によりバースト受信データ作成器4にモードを設定する。バースト受信データ作成器4は、子機制御部9に無線制御データ201および無線クオリティデータ202を出力する。無線制御データ201、無線クオリティデータ203は親機についての説明で述べたものと同じである。またバースト受信データ作成器4の動作、バースト制御部7の動作および音声エラー処理部10の動作も親機についての説明で述べたものと同じである。
【0068】
音声エラー処理部10は、バースト制御部7からの通知により音声データの処理を行う。また、音声エラー処理部10は、スパイクノイズを常にチェックし、スパイクノイズを検知した場合、アッテネータの減衰度、フィルタの特性の制御を行う。バースト受信データ作成器4からの受信データはデータバッファ14を介して例えばパソコンなどのUSBへ出力される。スピーチデコーダ15は音声エラー処理部10からのエラー処理された受信データ(音声データ)をデコードして音声信号としてスピーカ37に出力する。
【0069】
次に、子機からの送信について説明する。マイクロフォン38からの音声信号はスピーチエンコーダ24に入力されてエンコードされ、音声データとしてバースト送信データ作成器23に出力される。パソコンなどからUSBなどを使って入力されたデータはデータバッファ28を介してバースト送信データ作成器23に入力される。このとき前述の親機の送信動作と同様にバースト制御部7は、RAM34に記憶されているデータとカウントデータとから、CDLのスロットで送信すべきかBTのスロットで送信すべきかを判定する。そしてバースト送信データ作成器23にモードセレクト信号206を送り、モードを通知する。バースト送信データ作成器23は、無線制御データ204を入力するとともに、通知されたモードのフォーマットに応じて送信するパケットデータを作成する。そしてそのパケットデータを、バースト変調器21を介してデュアルモード送信機20に出力する。デュアルモード送信機20は、子機制御部9により、モードに応じた送信電力に制御される。デュアルモード送信機20の出力である上記パケットデータは送受信切替えスイッチ1を経てアンテナ36から空中に電波信号として放射され、この電波信号は例えば図1の親機で受信される。
【0070】
次に、親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス動作について、図3〜図7を用いて説明する。図3は子機登録時における親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図であり、図4は通話路接続時における親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図である。図3に示す子機登録時はブルートゥース(BT)のデータフォーマットで通信を行い、図4に示す通話路接続時では、少なくとも最初の回線接続要求から回線接続要求完了まではBTのデータフォーマットで通信を行う。
【0071】
最初に子機登録手順について図3を用いて説明する。先ず子機からの登録要求の前に、予め子機と親機にそれぞれ固有に割り当てられたユニークな識別番号(固有のID)を、子機と親機とは相互にデータ領域(Payload;図5(a)参照)を使用して通知する。図3の例では、識別番号としてBTデバイスアドレスを相互に通知する(S1、S2)。ここでのBTデバイスアドレスは、事業体別に与えられる番号(ベンダー識別子)と、各事業体が自己の無線装置に個別に割り振る番号(シリアルンナバー)から構成されている。BTデバイスアドレスは事業体識別情報として使用することも可能である。
【0072】
子機制御部9は、入力部39の登録キー(図示せず)の押下を検知した場合、親機に対して登録要求を行う(S3)。登録要求を受け取った親機制御部6は、子機に対してPIN番号の要求を行う(S4)。PIN番号の要求を受け取った子機制御部9は、親機に対してPIN番号を通知する(S5)。これにより、親機における子機登録が終了するので、親機制御部6は、子機に対して登録完了を通知する(S6)。なお、PIN番号は、予め親機において定められた番号である。親機からのPIN番号要求に対して、親機に登録されているものと同一のPIN番号が子機からが送られてきた場合に、その子機からの通信要求を許可する。以後、登録した子機と親機は通信することができる。また親機に登録されていない子機からの接続要求は拒否される。
【0073】
次に、親機制御部6は、子機に対して、Company IDとバージョン番号を要求する(S7)。この要求を受け取った子機制御部9は、子機に既に記憶されているCompany IDとバージョン番号を親機に対して返信する(S8)。親機は、このCompany IDとバージョン番号をBTデバイスアドレスと共に登録する。これにより、子機のCompany IDの登録が完了する。
【0074】
なお、Company IDとは規格管理団体等が申請者に対し割り当てる各々固有のIDであり、事業体を識別するための事業体識別情報として用いられる。図3の例ではブルートゥース(BT)の管理団体から割り当てられたCompany IDが受け渡される。Company IDとしては、特定のCompany ID(例えば、親機のCompany IDと同一のもの)と特定でないCompany IDとがあり、それぞれのCompany IDは対応するメモリ領域(例えば第1のメモリ領域と第2のメモリ領域)に記憶される。
【0075】
なお、Company IDの登録の前に、上述したように子機と親機はユニークな識別番号(固有のID)を相互に通知し、互いに相手の識別番号を記録しているので、Company IDとバージョン番号(ソフトウェアバージョンAnd/orハードウェアバージョン)を上記相手の固有のIDと共に関連付けて登録可能となる。ここで、PIN番号の要求の際に、相手の固有のID(BTデバイスアドレス)の通知要求を行うようにしてもよい。また、PIN番号の要求に代えて、相手の固有のIDを要求するようにしてもよい。
【0076】
また、BTデバイスアドレスには、事業体別に与えられる番号(ベンダー識別子)と事業体が個別に割り振る番号(シリアルナンバー)から構成されている。事業体別に与えられる番号とCompany IDが異なる事業者のものである場合,または同一の事業者のものである場合があり得る。S1,S2を終了した段階でBTデバイスアドレスのうちのベンダー識別子によって同一であるか否かが判明する。両者が同一の事業体を示す場合は、ベンダー識別子だけでこれら親機、子機が同一事業体のものであることが認識できる。したがって、S1,S2において通知されたBTデバイスアドレスのうち事業体別に与えられる番号をCompany IDとして使用するようにしてもよい。この場合、S7、S8においてCompany IDの要求及び返信を省略し、バージョン情報のみの要求及び返信を行う。
【0077】
次に、回線接続手順について図4〜図7(b)を用いて説明する。
【0078】
子機の使用者が通話を開始する場合、入力部39の通話キー(図示せず)を押下する。子機制御部9は、通話キーの押下を検知した場合、親機へブルートゥース(BT)のデータフォーマットで通信を行ない、親機に対して回線接続要求を行う(S11)。S11において、子機のBTデバイスアドレスも通知される。回線接続要求を受け取った親機制御部6は回線接続処理を開始する。回線接続が完了すると子機に対して回線接続の確認データを送信して(S12)、回線接続要求の完了を通知する(S13)。
【0079】
次に、親機制御部6は、回線接続を要求した子機の、登録時に入手したCompany IDが特定のIDであるか否かを判定する。すなわち、回線接続要求時に親機に対して通知された子機のBTデバイスアドレス(Payroadにのせられる)と関連付けられてRAM34に記憶されているCompany IDが、特定のIDであるかどうかを判定する。
【0080】
ここで、
(A)親機制御部6が特定のIDでないと判定したときは、BTのデータフォーマット(64kbsのPCM)で通信路の接続要求を行う(S14)。そして子機は親機に対して通信路接続確認を返信し(S15)、回線接続を完了する。
【0081】
(B)親機制御部6が特定のIDであると判定したときは、コードレス電話(CDL)のデータフォーマットのうち設定されていたものがオプション1を使用するかオプション2を使用するかを判定する。判定は、子機から通知される子機のBTデバイスアドレスに対応する通信種類をRAM34から取り出すことにより、オプション1を使用するのかオプション2を使用するのかを判定することにより行う。なお、子機の利用者の設定により通信種類を選択した場合には、子機から親機に対して、その通信種類を通知する。そして、通知された通信種類が優先されて、その通信種類により通信が行われる。
【0082】
(1)オプション1の場合は、ブルートゥースで使用する場合と同じデータフォーマット(64kbsのPCM)で通信路の接続要求を行う(S16)。そして子機は親機に対して図5(b)に示すコードレス電話オプション1のデータフォーマット(32kbsのADPCM)で通信路接続確認を返信し(S17)、回線接続を完了する。以降通話路を開放するまでの間オプション1のデータフォーマットで通信を行う。
【0083】
(2)オプション2の場合は、BTで使用する場合と同じデータフォーマット(64kbsのPCM)で通信路の接続要求を行う(S18)。そして子機は親機に対して図5(c)に示すコードレス電話オプション2のデータフォーマット(32kbsのADPCM)で通信路接続確認を返信し(S15)、回線接続を完了する。以降通話路を開放するまでの間オプション2のデータフォーマットで通信を行う。なお、オプション2においては、CRCを用いてPayloadのエラー検知、エラー訂正の両方を行うため、通話品質に関してはオプション1よりも優れている。また、前述の場合はCompany IDを事業体識別情報として使用したが、それに代えてBTデバイスアドレスの上位ビットを事業体識別情報として使用してもよい。その場合には、通知されるブルートゥースデバイスアドレスの上位ビットによって特定のIDか否かを判定する。
【0084】
なお、図4に示すように、オプション1や2の通信においてはパワーコントロールも行う。パワーコントロールはチャンネルオプションで異なる。チャンネルオプションとしては、チャンネルオプション1とチャンネルオプション2がある。チャンネルオプション1では、通信チャンネル79チャンネルのうちの75チャンネルを使用し、スペアチャンネルが4チャンネルある。チャンネルオプション2では、通信チャンネル79のうちの使用チャンネル数が75より少ない場合(例えば、15チャンネルを使用し、スペアチャンネルが64チャンネル)である。本実施の形態の無線電話装置では、FH−SS(Frequency Hopping Spectrum Spread)方式を採用している。そして、ホッピングする周波数の数を75より少ないチャンネルとするのか、75チャンネルとするのかをチャネルオプションとして選択が可能である。2.4G帯におけるコードレス通信規格等では、一周波数帯における一定時間の無線信号の送信電力平均値が所定値以下であることが規定されている。ホッピングするチャネルが多ければ電力平均値を低く抑えることができるため、一つのチャネルでの無線信号の送信電力(パワー)をあげることが可能になる。
【0085】
チャンネルオプション1において、パワーは1000mWに設定され、遠距離通信が可能になる。チャンネルオプション2において、パワーはブルートゥースの100mWよりも若干高い125mWに設定される。なお、通信を行うタイムスロットは、以下に説明するようにオプション1とオプション2では異なる。
【0086】
図6(a)はブルートゥース(BT)モードにおけるタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成を示し、図6(b)はコードレス電話(CDL)モードにおけるオプション1のタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成を示す。図7(a)もまたBTモードにおけるタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成を示し、図7(b)はコードレス電話モードにおけるオプション2のタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成を示す。なお、図6,図7において、右下がり斜線はDown(親機から子機への通信)を示す。図6(a)、図7(a)は1つの子機に対する通信を示し、6スロット毎に送信・受信のそれぞれが行われる場合を示す。
【0087】
図6(b)に示すように、オプション1では、4つ子機(HS)を登録して使用することができる。なお、親機にスピーチデコーダ等が6つある場合には、同時に最大6つの子機(HS)と親機の間で通話が可能となる。またオプション1においては32kbsのADPCMで、12スロット毎に送信・受信のそれぞれが行われる。
【0088】
図7(b)はオプション2におけるスロット構成を示し、子機(HS)が2つの場合を示す。オプション2においては32kbsのADPCMで送受信されるが、図5(b)、図5(c)に示すようにスロットフォーマットにおけるPayloadがオプション1の半分である。オプション2では、送信・受信のそれぞれを6スロット毎に行う。従って、同時に最大3組の無線通信が可能となる。
【0089】
なお図5(b),図5(c)に示すように、オプション1,2では共にCRCデータを有する。ただ、オプション1ではPayloadのエラー検知は行うがエラー訂正は行わず、オプション2では、CRCによりPayloadのエラー検知、エラー訂正の両方を行う。従って、オプション2はオプション1に比べて通話品質を向上させることができる。
【0090】
なお同一スロット位置で通信が重複しない限り、親機は複数の子機と通話できる。例えば、4つの子機とオプション1で通信しながら、同時に他の1の子機とオプション2で通信することもできる。本実施の形態のように同一スロット位置で通信が必要になるような通信は、干渉の問題がある。しかも親機の送信機と受信機が各々一つしかない。したがって、スロットの重複が必要になるような通信は行わないように親機制御部7で制御される。
【0091】
図8と図9は、親機制御部6、子機制御部9における機能実現部を示す機能ブロック図である。図8において、親機制御部6は以下の機能実現部を備える。
【0092】
子機にCompany IDを要求するCompany ID要求部61、
親機の初期化を行う初期化部62、時間の計測を行う計時部63、
子機から返信があったか否かを判定すると共に返信があったと判定したときの子機のCompany IDが特定のIDであるかを判定する判定部64、
繰返し回数等の回数を計数する計数部65、
子機のCompany IDが特定のIDである場合には子機のCompany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを第1の親機メモリ領域(図示せず)に記憶し、子機のCompany IDが特定のIDでない場合には子機のCompany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを第2の親機メモリ領域(図示せず)に記憶する記憶部66。
【0093】
また図9において、図9において、子機制御部9は以下の機能実現部を備える。
【0094】
子機の初期化を行う初期化部71、
時間の計測を行う計時部72、親機からCompany IDの要求があったか否かを判定すると共に要求があったときには要求のあったCompany IDが特定のIDか否かを判定する判定部73、
繰返し回数等の回数を計数する計数部74、
子機のCompany IDが特定のIDである場合には子機のCompany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを第1の子機メモリ領域(図示せず)に記憶し、子機のCompany IDが特定のIDでない場合には子機のCompany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを第2の子機メモリ領域(図示せず)に記憶する記憶部75、
子機のCompany IDと子機のCompany IDの改訂番号とを親機に送信する送信部76。
【0095】
このように構成された親機と子機のCompany ID登録手順について、図10、図11を用いて説明する。
【0096】
まず、親機におけるCompany ID登録手順について、図10のフローチャートを用いて説明する。親機のCompany ID要求部61は、子機に対してCompany IDを要求する(S21)。このとき親機のCompany IDとバージョン番号も子機に通知する。次に、初期化部62は計時部63のタイマを初期化すると共にタイムアウトを計算するための番号Nをゼロに設定する(S22)。
【0097】
次に、判定部64は、子機からの返信があったか否かを判定し(S23、S24)、返信があったと判定したときは、返信メッセージの中のCompany IDが特定のIDか否かを判定する(S25、S26)。
【0098】
S26において、特定のIDであれば、記憶部66は特定のCompany ID(自社モード)であるとしてバージョン番号と共にその第1のメモリ領域(図示せず)に記憶する(S27)。S26において、特定のIDが検出されなければ、単にCompany IDとバージョン番号を第2のメモリ領域(図示せず)に記憶する(S28)。
【0099】
ステップS24において返信が無しと判定したときは、計数部65は、次の受信スロットで返信があったかを確認するため、番号Nを1だけ増加する。また計時部63はタイムアウトか否かを判定し(S30)、タイムアウトでなければステップS23へ戻り、タイムアウトであれば、この登録手順を終了する。
【0100】
次に、子機におけるCompany ID登録手順について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0101】
まず、初期化部71は計時部63のタイマを初期化すると共に番号Nをゼロに設定する(S41)。次に、判定部73は、親機からのCompany IDの要求の有無を判定する(S42、S43)。要求があったと判定したときは、次に、要求メッセージに対応するCompany ID(つまり子機自らのCompany ID)が特定のIDか否かを判定し(S44、S45)する。
【0102】
S45において、特定のIDであれば、記憶部75は、特定のCompany IDであるとしてバージョン番号と共に第1のメモリ領域に記憶する(S46)。そしてそのCompany IDとバージョン番号を送信部76が親機に送信する(S47)。S45において、特定のIDが検出されなければ、Company IDとバージョン番号を第2のメモリ領域に記憶する(S48)。そしてそのCompany IDとバージョン番号を送信部76が親機に送信する(S49)。ステップS43において要求無しと判定したときは、計数部74は、番号Nを1だけ増加する。計時部72はタイムアウトか否かを判定し(S30)、タイムアウトでなければステップS42へ戻り、タイムアウトであれば、この登録手順を終了する。
【0103】
なお、本実施の形態では、Company IDを要求する。ここで子機登録時の通信手順において通知されたBTデバイスアドレスから上位ビットの事業体別に与えられる番号(ベンダー識別子)をCompany IDとして利用し、バージョン情報の要求のみを行うようにしてもよい。
【0104】
以上のように本実施の形態では、親機制御部6は、通信相手となる他の無線装置を登録する際、他の無線装置から送られるCompany IDを当該無線装置の固有のIDに関連付けてRAM34に登録する。
【0105】
そして通信を開始する際、相手無線装置のCompany IDが特定のIDであるか否かにより以降で使用する無線通信方式を切り換える。すなわちCompany IDに応じて通信すべき無線信号(例えばデータフォーマット)を選択する。例えばCompany IDが特定IDである場合にはCDLに対応する無線信号を選択し、特定IDでない場合にはBTに対応する無線信号を選択する。このように、それぞれの状況に応じた無線通信信号を選択する。
【0106】
また、親機制御部6は、第1の無線通信規格(例えばBT)により同期処理を行う。そして、通信相手方装置との間の通話路接続を行う際、登録した通信相手方装置のCompany IDが特定のIDでない場合には引続き第1の無線通信規格で通信を行う。登録した通信相手方装置のCompany IDが特定のIDである場合には第2の無線通信規格(会社独自のCDL方式)で通信を行う。このことにより、例えば、通信相手の無線電話装置のCompany IDが特定のIDである場合には音質が良く長距離通信が可能なように構成したデータフォーマットによりCDL通信を行うことができる。通信相手の無線電話装置のCompany IDが特定のIDでない場合には引続き通常の音質で短距離通信が可能な無線通信規格(例えばBT)により通信を行う。このように通信相手の無線電話装置のCompany IDに応じた品質の通信が可能になる。
【0107】
さらに、第2の無線通信規格として、Payloadのエラー検知のみを行うエラー検知データを含む第1のデータフォーマットと、Payloadのエラー検知とエラー訂正を行うエラー検知データを含む第2のデータフォーマットが有る。親機制御部6は、そのいずれかを選択することができる。すなわち第2の無線通信規格(例えば、会社独自のCDL方式のデータフォーマット)は通信相手の無線電話装置のCompany IDが特定のIDである場合に選択されるが、そのなかでも第1のデータフォーマットまたは第2のデータフォーマットを選択することができる。それにより通信相手の無線電話装置のCompany IDに応じた音質の通信を行うことができる共に、さらに音質、通話距離、同時通信数などのような通信条件の異なる通信をユーザーにより選択することができる。
【0108】
さらに、親機制御部6は、第2の無線通信規格において複数のチャンネルオプションのいずれかを選択することにより、送信電力を第1の無線通信規格で通信する場合よりも高い送信電力に設定することができる。これにより、通信相手の無線電話装置のCompany IDに応じた音質と距離の通信を行うことができる。
【0109】
さらに、親機制御部6は、以下の機能実現部を有する。:
通信相手方装置にCompany IDを要求するCompany ID要求部61、
通信相手方装置から返信があったか否かを判定すると共に返信があったと判定したときの通信相手方装置のCompany IDが特定のIDであるかを判定する判定部64、
通信相手方装置のCompany IDが特定のIDである場合には通信相手方装置のCompany IDと当該相手方の無線電話装置のバージョン情報とを第1のメモリ領域に記憶し、通信相手方装置のCompany IDが特定のIDでない場合には通信相手方装置のCompany IDと当該相手方の無線電話装置のバージョン情報とを第2のメモリ領域に記憶する記憶部66、
これらを有することにより、親機は、通信相手の無線通信装置のCompany IDに応じた品質の通信を確実に行う。
【0110】
さらに、会社独自のCDL方式通信機能に加えてBT通信機能を備えた場合に、第1の無線通信規格が、BTのデータフォーマットであることにより、通常はBTのデータフォーマットで通信する。そして通話路接続以降は、通信相手の無線電話装置のCompany IDに従ったCDL方式のデータフォーマットに自動的に切り替わる。このため、可能な限り独自CDL方式の高音質な電話通信に切り替わって通話する事ができる。
【0111】
さらにCDL方式の中でも複数のデータフォーマットを用意し、その1つのデータフォーマットとしてPayloadのデータ長を第1の無線通信規格のPayloadと同一データ長とし、スロット間隔を第1の無線通信規格の2倍とする。このことにより、第1の無線通信規格での通信時に比べて倍の無線電話装置と同時に通信することができる。すなわち、CDL方式においてこのデータフォーマットを使用すれば、BT通信に比べて2倍(6台)の無線通信装置と同時に通信することができる。
【0112】
またCDL方式のデータフォーマットとして、Payloadのデータ長を第1の無線通信規格のPayloadの半分のデータ長とし、スロット間隔を第1の無線通信規格と同一とする。このことにより、第1の無線通信規格での通信時に比べてエラー検知データなどの情報を付加することができ、通話品質の向上を図ることができる。
【0113】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2による親機と子機の構成は、実施の形態1と同様、図1〜図2に示す構成である。本実施の形態は、実施の形態1にデータ通信を行う動作を追加したものである。なお、通信フォーマットの変更を、実施の形態1ではCompany IDに基づくのに対し、本実施の形態では、固有ID(BTデバイスアドレス)に基づくものとして説明している。ただ、実施の形態1のようにCompany IDに基づくように構成しても本発明の趣旨の範囲内である。
【0114】
このように構成された親機の親機制御部6と子機の子機制御部9との間のシーケンス動作について、図5(a)〜図5(c)、図12(a)〜図15(b)を用いて説明する。図12(a)は子機登録時における親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図であり、図12(b)は機能情報格納手順を示すシーケンス図である。図13(a)は通話路接続時における親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図、図13(b)はデータ通信路接続時における親機制御部6と子機制御部9との間のシーケンス動作を示すシーケンス図である。図14(a)はブルートゥース(BT)のデータフォーマット(データ信号のフォーマット)を示すフォーマット図、図14(b)は会社独自のコードレス電話(CDL)方式のオプション3のデータフォーマットを示すフォーマット図である。図15(a)はBTモードにおけるタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成図、図15(b)はCDLモードにおけるオプション3のタイムスロット(データ送受信のためのタイムスロット)の割当てを示すタイムスロット構成フォーマット図である。
【0115】
まず、子機登録手順について図12(a)を用いて説明する。まず子機からの登録要求の前に、予め子機と親機にそれぞれ固有に割り当てられたユニークな識別番号(固有のID)(ここでは、BTデバイスアドレス)を、子機と親機とは相互に通知する(S61、S62)。
【0116】
図12(a)において、子機制御部9は、入力部39の登録キー(図示せず)の押下を検知した場合、親機に対して登録要求を行う(S63)。登録要求を受け取った親機制御部6は、子機に対してPIN番号の要求を行う(S64)。PIN番号の要求を受け取った子機制御部9は、親機に対してPIN番号を通知する(S65)。これにより、親機における子機登録が終了するので、親機制御部6は、子機に対して登録完了を通知する(S66)。なお、ステップS61〜S66において使用するデータフォーマットは図14(a)に示すデータフォーマットである。ステップS66で登録手続が完了したとき、BTデバイスアドレスの上位ビットが所定の番号(予め記憶部66に記憶した番号)であるか否かをチェックする。それが所定の番号である場合、以下に説明する機能情報確認手順を行う。なお、BTデバイスアドレスの上位ビットには、事業体別に与えられる番号、下位ビットは事業体がそれぞれ個別に割り当てる番号である。上位ビットの事業体別コードは所定の団体が割り当て管理し、事業体の申請により番号の割り当てを行う。
【0117】
次に、機能情報確認手順について説明する。図12(b)において、登録手続が完了した時点で親機制御部6は、子機に対して、子機の機能情報を要求する(S67)。機能情報とは、例えば高速通信機能をサポートしているか否かを示す情報や高速通信機能の有する通信速度を示す情報である。この要求を受け取った子機制御部9は、子機に既に記憶されている機能情報を親機に対して返信する(S68)。親機は、子機の機能情報をBTデバイスアドレスと共に登録する。次に、子機制御部9は、親機に対して、親機の機能情報を要求する(S69)。機能情報とは、例えばどのような通信機能をサポートしているかを示す情報やデータ通信機能をサポートしている場合の通信速度を示す情報などである。この要求を受け取った親機制御部6は、親機に既に記憶されている機能情報を子機に対して返信する(S70)。子機は、親機の機能情報をBTデバイスアドレスと共に登録する。これにより子機の機能情報の登録が完了する。
【0118】
なお、ステップS61〜S70において使用するデータフォーマットは図5(a)に示すデータフォーマットである。また、上述したように、子機と親機は共に、予め通信可能な相手の固有のIDを認識しているため、機能情報を上記相手の固有のIDと共に関連付けて登録可能となる。
【0119】
次に、回線接続手順について図5(a)〜図5(c)、図13(a)〜図15(b)を用いて説明する。
【0120】
まず、親機と子機が特定のBTデバイスアドレスでない場合又はデータ通信機能をサポートしていない場合について説明する。子機が特定のBTデバイスアドレスであるか否かの判断は、子機から子機のBTデバイスアドレスをデータ領域にのせて通知される受信データをもとに親機のバースト制御部7により判定することにより行われる。この通知は回線接続要求前または回線接続要求時に行われる。
【0121】
図13(a)に示すように、子機制御部9は、入力部39の通話キー(図示せず)の押下を検知した場合、親機に対して回線接続要求を行う(S71)。回線接続要求を受け取った親機制御部6は、子機に対して回線接続の確認データを送信し(S72)、回線接続要求の完了を通知する(S73)。次に、親機制御部6は通信路の接続要求を行い(S74)、子機制御部9は親機に対して通信路接続確認を返信し(S75)、回線接続を完了する。なお、ステップS71〜S75において使用するデータフォーマットは図13(a)に示すデータフォーマットであり、ステップS76以降のデータフォーマットは図13(b)である。
【0122】
次に、親機と子機が特定のBTデバイスアドレスであり、かつデータ通信機能をサポートしている場合について説明する。
【0123】
図13(b)に示すように、子機制御部9は、入力部39の通話キー(図示せず)の押下を検知した場合、親機に対して、データ通信接続を含む回線接続要求を行う(S76)。回線接続要求を受け取った親機制御部6は、子機に対して回線接続の確認データを送信し(S77)、回線接続要求の完了を通知する(S78)。次に、親機制御部6は、通信速度と変調方式を指定してデータ通信接続要求を行う(S79)。子機制御部9は、通信速度と変調方式を逆指定してデータ通信接続要求を行う(S80)。このデータ通信接続要求を受信した親機制御部6は、その通信速度と変調方式によるデータ通信接続の確認データを返信する(S81)。この確認データを受信した子機制御部9も、確認データを返信する(S82)。
【0124】
なお、ステップS76〜S82において使用されるデータフォーマットは図14(a)に示すデータフォーマットであり、ステップS82より以降のデータフォーマットは図14(b)に示すデータフォーマットである。
【0125】
図16、図17は親機制御部6、子機制御部9における機能実現部を示す機能ブロック図である。
【0126】
図16において、親機制御部6は以下の機能実現部を有する。:
子機のBTデバイスアドレス(固有のID)を確認する確認部81、
固有のIDが特定のIDか否かを判定すると共に子機が特定の機能をサポートしているか否かを判定する判定部82、
子機がサポートしている特定の機能を問い合わせる問い合わせ部83、
子機からのデータを受信する受信部84、
固有のIDとしてのBTデバイスアドレス及び子機がサポートしている特定の機能を記憶する記憶部85。
【0127】
また、図17において、子機制御部9は以下の機能実現部を有する。:
親機のBTデバイスアドレス(固有のID)を確認する確認部91、
固有のIDが特定のIDか否かを判定すると共に親機が特定の機能をサポートしているか否かを判定する判定部92、
親機がサポートしている特定の機能を問い合わせる問い合わせ部93、
親機からのデータを受信する受信部94、
固有のIDとしてのBTデバイスアドレス及び親機がサポートしている特定の機能を記憶する記憶部95。
【0128】
このように構成された親機と子機の機能情報格納手順について、図18、図19を用いて説明する。図18は親機における機能情報格納手順を示すフローチャートであり、図19は子機における機能情報格納手順を示すフローチャートである。ここで、機能情報とは、データ通信が可能か否かを示す情報や、そのデータ通信における通信速度を示す情報などである。
【0129】
まず、親機における機能情報格納手順について、図18を用いて説明する。
【0130】
図18において、確認部81は子機のBTデバイスアドレス(固有のID)を確認する(S91)。親機における機能情報格納手順は、図12(a)における登録手続が完了後に行われるものである。この時点で登録手続きを行った子機のBTデバイスアドレスは親機制御部にて認識されている。
【0131】
次に、判定部82は、このBTデバイスアドレスが特定のアドレスか否かをBTデバイスアドレスの所定の部分に所定のコードが含まれているか否かにより判定する(S92)。特定のアドレスであると判定した場合は、問い合わせ部83は、子機がサポートしている機能を問い合わせる(S93)。そして受信部84は、子機がサポートしている特定の機能を受信する(S94)。次に、判定部82は、特定の機能をサポートしているか否かを判定する(S95)。
【0132】
ステップS95において、特定の機能をサポートしていると判定した場合、記憶部85は、ブルートゥース(BT)カウンタの番号と共にBTデバイスアドレスとサポートする機能をRAM34に記憶させる(S96)。一方、ステップS95においで特定の機能をサポートしていないと判定した場合も、記憶部85は、BTカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスとサポートする機能をRAM34に記憶させる(S97)。
【0133】
ステップS92で特定のアドレスでないと判定した場合は、記憶部85は、BTカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスをRAM34に記憶させる(S98)。
【0134】
次に、子機における機能情報格納手順について、図19を用いて説明する。
【0135】
図19において、確認部91は親機のBTデバイスアドレス(固有のID)を確認する(S101)。子機における機能情報格納手順は、図12(a)における登録手続が完了後に行われるものであり、この時点で登録手続きを行った親機のBTデバイスアドレスは子機制御部にて認識されている。
【0136】
次に、判定部92は、このBTデバイスアドレスが特定のアドレスか否かをBTデバイスアドレスの所定の部分に所定のコードが含まれているか否かにより判定する(S102)。特定のアドレスであると判定した場合は、問い合わせ部93は、親機がサポートしている機能を問い合わせる(S103)。そして受信部94は、親機がサポートしている特定の機能を受信する(S104)。次に、判定部92は、特定の機能をサポートしているか否かを判定する(S105)。
【0137】
ステップS105において、特定の機能をサポートしていると判定した場合は、記憶部95は、BTカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスとサポートする機能をRAM34に記憶させる(S106)。一方、ステップS105で特定の機能をサポートしていないと判定した場合も、記憶部95は、BTカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスとサポートする機能をRAM34に記憶させる(S107)。
【0138】
ステップS102で特定のアドレスでないと判定した場合は、記憶部95は、BTカウンタの番号と共にBTデバイスアドレスをRAM34に記憶させる(S108)。
【0139】
以上のように本実施の形態は、複数の無線通信規格のデータフォーマットで送受信して処理する無線電話装置であって、以下の構成を有する。1)複数の無線通信規格のデータフォーマットで送受信する無線部、2)通信相手となる他の無線装置を登録する際、他の無線装置の固有のIDを登録するRAM34、3)固有のIDに基づいて通信モードを判別し、判別結果に応じた処理を行う親機制御部6。ここで親機制御部6は、固有のIDに応じて通信すべき無線信号(例えばデータフォーマット)を選択する。例えば固有のIDが特定IDである場合には会社独自のコードレス電話方式に対応する無線信号を選択し、特定IDでない場合にはブルートゥース(BT)に対応する無線信号を選択するようにする。このような構成により、それぞれの状況に応じた無線通信信号を選択することができる。
【0140】
また、親機制御部6は、固有のIDの所定の部分に所定のコードが含まれているか否かを判別すると共に、特定の通信機能をサポートしているか否かを判別する。親機制御部6は、その判別結果に応じた処理を行う。この構成により、固有のIDの所定の部分に所定のコードが含まれ、かつ特定の通信機能をサポートしている場合には、その特定の通信機能を用いて通信を行うことができる。また特定の通信機能が高速データ通信の場合にはデータを高速に伝送できる。
【0141】
さらに、特定の通信機能が1Mbps〜10Mbpsの高速データ通信機能であることにより、データを1Mbps〜10Mbpsの範囲で高速に伝送することができる。
【0142】
さらに、親機制御部6は、以下の機能実現部を有することにより、親機は、通信相手の無線装置の固有のIDに応じた品質の通信を確実に行うことができる。すなわち親機制御部6は、4)通信相手となる他の無線装置の固有のIDを確認する確認部81、5)所定の部分に所定のコードが含まれているか否かを判定すると共に他の無線装置が特定の機能をサポートしているか否かを判定する判定部82、6)固有のIDが特定のIDでかつ他の無線装置が特定の機能をサポートしている場合には固有のIDと特定の機能を記憶する記憶部85を備えている。
【0143】
【発明の効果】
以上のように本発明の無線通信装置は、記他の無線電話装置との通信を前記第2の領域に記憶した所定の通信方式を用いて開始したときに、前記他の無線電話装置から識別番号を受信し、この受信した識別番号が前記第1の領域に記憶された特定の通信方式の識別情報と一致するか否かを判定し、前記特定の通信方式の識別情報と一致すると判定した場合、前記他の無線電話装置との通信を前記第1の領域に記憶した通信方式とその機能の情報に切替えて通信し、一方、前記特定の通信方式の識別情報と一致しないと判定した場合、前記第2の領域に記憶した前記他の無線電話装置が有する通信方式の機能の情報を用い継続して通信する制御部を、を備えたものであり、これにより、単一の無線通信装置を2種類の無線通信規格信号何れも送受信可能にするとに、通信相手の無線電話装置の識別番号が特定のIDである場合には音質が良く長距離通信が可能なように構成したデータフォーマットによりCDL通信を行うことができ、通信相手の無線電話装置の識別番号が特定のIDでない場合には引続き通常の音質で短距離通信が可能な無線通信規格により通信を行い、親機、子機の組み合わせに応じて有利な条件での無線通信方式を選択することができるので、このように通信相手の無線電話装置の識別IDに応じた品質の通信が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるコードレス電話装置を構成する親機を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1によるコードレス電話装置を構成する子機を示すブロック図
【図3】子機登録時における親機制御部と子機制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図
【図4】回線接続時における親機制御部と子機制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図
【図5】(a)ブルートゥース(BT)のデータフォーマットを示すフォーマット図
(b)コードレス電話(CDL)のオプション1のデータフォーマットを示すフォーマット図
(c)CDLのオプション2のデータフォーマットを示すフォーマット図
【図6】(a)BTモードにおけるデータフォーマットを示すフォーマット図
(b)CDLモードにおけるオプション1のデータフォーマットを示すフォーマット図
【図7】(a)BTモードにおけるデータフォーマットを示すフォーマット図
(b)CDLモードにおけるオプション2のデータフォーマットを示すフォーマット図
【図8】親機制御部における機能実現部を示す機能ブロック図
【図9】子機制御部における機能実現部を示す機能ブロック図
【図10】親機におけるCompany ID登録手順を示すフローチャート
【図11】子機におけるCompany ID登録手順を示すフローチャート
【図12】(a)子機登録時における親機制御部と子機制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図
(b)機能情報格納手順を示すシーケンス図
【図13】(a)通話路接続時における親機制御部と子機制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図
(b)データ通信路接続時における親機制御部と子機制御部との間のシーケンス動作を示すシーケンス図
【図14】(a)BTのデータフォーマット(データ信号のフォーマット)を示すフォーマット図
(b)CDLのオプション3のデータフォーマットを示すフォーマット図
【図15】(a)BTモードにおけるタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成図
(b)CDLモードにおけるオプション3のタイムスロットの割当てを示すタイムスロット構成フォーマット図
【図16】親機制御部、子機制御部における機能実現部を示す機能ブロック図
【図17】親機制御部、子機制御部における機能実現部を示す機能ブロック図
【図18】親機における機能情報格納手順を示すフローチャート
【図19】子機における機能情報格納手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1 送受信切替えスイッチ
2 デュアルモード受信機
3 データバッファ
4 バースト受信データ作成器
5 同期識別器
6 親機制御部
7 バースト制御部
8 周波数シンセサイザ
9 子機制御部
10、11、12、13 音声エラー処理部
14、28 データバッファ
15、16、17、18 スピーチデコーダ
19 モデム送信部
20 デュアルモード送信機
21 バースト変調器
23 バースト送信データ作成器
24、25、26、27 スピーチエンコーダ
29 モデム受信部
30 コードレス電話スロットカウンタ
31 ブルートゥーススロットカウンタ
33 RAM
34 ROM
35 回線制御部
36 アンテナ
37 スピーカ
38 マイクロフォン
39 キーボード(KEY、入力部)
40 表示部(LCD)
61 会社ID要求部
62、71 初期化部
63、72 計時部
64、73、82、92 判定部
65、74 計数部
66、75、85、95 記憶部
76 送信部
81 確認部
83、93 問い合わせ部
84、94 受信部

Claims (3)

  1. 複数の通信方式で他の無線電話装置と送受信を行う無線部と、前記複数の通信方式の中の特定の通信方式の機能の情報を前記特定の通信方式の機能の情報に対応する識別番号と共に憶する第1の領域及び前記特定の通信方式以外の機能の情報を前記受信した機能に対応する識別情報と共に順次記憶する第2の領域とを有する記憶部と、前記他の無線電話装置との通信を可能とするため前記他の無線電話装置の識別番号を前記記憶部に登録するときに、前記特定の通信方式以外の通信方式を用いて前記他の無線電話装置から前記他の無線電話装置の識別番号を受信し、前記他の無線電話装置へ前記他の無線電話装置が有する機能の情報を要求して、前記他の無線電話装置から前記他の無線電話装置が有する機能の情報を受信し、前記他の無線電話装置が有する機能の情報を前記第2の領域に記憶させ、記他の無線電話装置との通信を前記第2の領域に記憶した所定の通信方式を用いて開始したときに、前記他の無線電話装置から識別番号を受信し、この受信した識別番号が前記第1の領域に記憶された特定の通信方式の識別情報と一致するか否かを判定し、前記特定の通信方式の識別情報と一致すると判定した場合、前記他の無線電話装置との通信を前記第1の領域に記憶した通信方式とその機能の情報に切替えて通信し、一方、前記特定の通信方式の識別情報と一致しないと判定した場合、前記第2の領域に記憶した前記他の無線電話装置が有する通信方式の機能の情報を用い継続して通信する制御部と、を備えた無線電話装置。
  2. 前記他の無線電話装置が有する機能の情報は、少なくとも通信速度に関する情報、通信部の送信電力の情報、本無線電話装置のバージョン情報のれか一つであることを特徴とする請求項1記載の無線電話装置。
  3. 前記通信速度に関する情報は、エラー検知のみを行うデータフォーマットとエラー検知びエラー訂正とを行うエラーデータフォーマットを区別する情報であることを特徴とする請求項2記載の無線電話装置。
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