JP4168169B2 - ワーク供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動組立機において、ワークをパーツフィーダーなどから組立て治具に供給するワーク供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワーク供給装置1(図8a)は、ローディングユニットとも呼ばれ、第1の位置に在るワーク2を第2の位置へ正しく配置する装置であり、通常、ワーク2を把握するチャック3と、チャック3を移動するアーム4及びこれらの作動を所定の順序とタイミングで行うコントローラー5を備える。このため、従来、コントローラー5はチャック3がワーク2を把握しているかを検出するワーク検出センサー6と、ワーク2が第2の位置へ正しく納まっているかを検出する浮き上り位置検出センサー7を備えている。
【0003】
また、この供給装置1はフローティング機構8を備え、アーム4に対してチャック3が上方、すなわち、ワーク2を供給する方向と逆方向にスプリング9の弾力に抗して移動できるようになっている。フローティングストロークは、ワーク供給装置1の規模と種類によるが、約3〜10mm程度である。これにより、何らかの理由で、ワーク2を治具10の所定位置に納めることができずに浮き上がることがあっても(図8b)、治具10やチャック3を損傷してしまうのを防止している。
【0004】
なお、図8において、チャック3は爪式であるが、電磁的な吸着式あるいはバキュームによる吸着式のものもある(いずれもチャックと総称する)。アーム4は縦方向に往復移動するもの(上下方向アーム)であるが、図8のものでは他に、横方向へ往復移動するアーム4a(水平方向アーム)も備えている。いずれもエアシリンダーで駆動される。アームの往復移動は直線方向の往復移動ばかりでなく、一端側を中心とした回動による場合もある。符号11は機枠、符号12は終端検出センサーで、磁気式の近接センサーである。このセンサー12は、アーム4の往行程(下方向)の終端を検出する。
【0005】
このワーク供給装置1では、図9(a)のように、ワーク2を第2の位置に移動して治具10に納めたとき、終端検出センサー12(図8)、ワーク検出センサー6がオンで浮き上り位置検出センサー7がオフとなっている状態をもって、ワーク2が正規位置に配置されたと判断する。一方、第9図(b)のように、アーム4が往行程の終端に達していても、チャック3がワーク2を把握していないと、終端検出センサー12がオン、また、浮き上り位置検出センサー7がオフであっても、ワーク検出センサー6がオフなので、コントローラー5は、エラー表示後、チャック3を原位置(スタート位置)に戻して停止する。つまり、次のサイクル運転を許可しない。アーム4が往行程の終端に達したとき、第9図(c)のように、ワーク2が治具10の正規位置へ正しく納められていない(浮き上がりh1がある)と、終端検出センサー12がオン、また、ワーク検出センサー6がオンであっても、浮き上り位置検出センサー7がオンなので、コントローラー5は次のサイクル運転を許可しない。
【0006】
このように、従来のワーク供給装置1は、終端検出センサー12の他に、ワーク検出センサー6と浮き上り位置検出センサー7の2個のセンサーを必要とする。ワーク検出センサー6がないと、図9(b)のように、ワーク2が存在しないにも拘わらず、チャック3は往行程の終端に達しているので、この場合もワーク2を正しい位置に配置したと判断する恐れがあるし、浮き上り位置検出センサー7がないと、ワーク2の浮き上がり異常などを検知出来ない。また、図9(a)の状態で、供給位置においてチャック3の往行程の終端位置と治具10との間隔が設定よりも僅かに大きく、ワーク2下端面と治具10との間に隙間がある場合でも、ワーク2が正規位置に配置されたと判断することがある。すなわち、フローティング機構は、通常の状態では、常にフローティングストロークの下限位置で使用されていて、ワーク2が治具10と衝突したときにこれを上方へ逃し、無理な荷重で機器が損傷するのを防止するためにしか利用されていない。
【0007】
なお、ワーク2の有無、浮き上がり異常などの検出は、ワークの供給に次ぐ行程で、図10のようにフォトセンサー13を2個使用して検出したり、ワーク2が細かい場合や、治具10内に入り込んでしまう場合には、図11のように、エアシリンダー14を上下させて検出ロッド15をワーク2に接触させ、その位置をフォトセンサー16などで検出して、ワーク2の有無と高さを検出している。しかし、このような方式は、ワーク2の供給とは別個に機器を必要とし、また、これらを配置するためのスペースも必要とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、ワークの供給と同時にワークの有無と浮き上がり異常を検出できるとともに、センサーの数を減らし、また、フローティング機構をさらに有効に利用できるワーク供給装置の提供を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
ワーク供給装置を、機体に設けた上下方向および左右方向に移動するアームとチャック及びコントローラーを有するものとする。上下方向のアームの先端にチャックを設けてワークに対し往復移動させるものとする。チャックはハウジングとシリンダーの間をフローティング機構としてあり、チャック先端の爪がアームに対して、ワークの供給方向と逆方向へ弾力に抗して逃げることができる構造とする。コントローラーは、治具へワークを供給するために必要な各工程を順次実行する手段、例えばシーケンサーのような手段を備えるとともに、終端検出センサーと正規位置検出センサー及びこれらセンサーの信号がともに「検出」となったときのみ、次の行程に進むことを許可する手段、例えば、次のサイクル運転に移行することを判断するアンド回路を備えている。終端検出センサーは、チャックの下方行程の終端を検出してオン信号を発するものであり、正規位置検出センサーは、フローティングストロ−クの中間に配置し、チャックがワークを治具の所定位置正しく配置したとき、すなわち、ワークの正規位置を検出して、オン信号を発する。これらの信号はコントローラーに伝達される。
正規位置検出センサーはチャックのハウジングに取り付けられ、シリンダーに取り付けた操作ピンで機械的に操作されるものとする。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1、図2は、ワーク供給装置1を示し、機枠11には左右方向へ往復移動される水平方向アーム4aと上下方向へ往復移動される上下方向アーム4bを設け、上下方向アーム4bの先端にチャック3を取付けている。水平方向アーム4aは、機枠11内部のエアシリンダー18によって左右方向へ往復移動され、上下方向アーム4bは、アーム4aの先端に取付けたエアシリンダー17によって上下方向へ往復移動される。なお、ワーク供給装置1は、コントローラー5を備え、エアシリンダー17、18及びチャック3における爪の開閉作動がそのタイミングとともに、制御下におかれている。
【0011】
チャック3は、図2のように、ハウジング19、シリンダー20、ピストン21、回動駒22、爪23及び継手24を備えている。ハウジング19、シリンダー20、及びピストン21は上下方向の1本の軸に沿って配置してあり、ハウジング19の内側にシリンダー20を上下に摺動可能に嵌挿し、さらに、その内側にピストン21を上下で摺動可能に嵌挿してあり、ハウジング19とシリンダー20との間にスプリング9を装着している。すなわち、ハウジング19とシリンダー20及びスプリング9とでフローティング機構8を構成している。フローティング機構8が許容するフローティングストローク(h1)はこの実施形態において約5mmである。
【0012】
シリンダー20の上端はハウジング19の頂部に露出し、その部分にエア供給口となる継手24を螺着してある。継手24の上部はシリンダー上部の径よりも直径が大きく、ハウジング19からシリンダー20が抜け落ちないようにしたストッパーともなっている。シリンダー20は中間部から径が大きくなり、下部は前後に間隔のある平行な2枚の壁25となり、壁25間に間隔をおいて2個の回動駒22を左右に軸支し、また、その下部に爪23を左右へ平行移動可能に装着している。爪23は上部に係合ピン26を備えるとともに、左右の爪23間に爪間を常時「開」とするスプリング27を備えている。爪23の係合ピン26は回動駒22の内側に常時接触している。
【0013】
ピストン21は上部をシリンダー20の径大部分に嵌挿するとともに、下部はシリンダー20の壁25間で左右に延出した形状となっている。左右に延出したそれぞれの端部は、回動駒22の外側部分に当接している。継手24の下端面とピストン21との間はシリンダー室28となっていて、継手24を通じてエアが供給される。チャック3のハウジング19の1側面には正規位置検出センサー40が取付けてあって、これをシリンダー20の1側面に設けた操作ピン29が駆動する配置となっている。正規位置検出センサー40は、図3のように、ハウジング19に固定される本体30、本体に収納されたフォトマイクロセンサー部品31、検出ドグ32及び戻しスプリング33を備え、リード線34でコントローラー5と接続してある。なお、正規位置検出センサー40は、ハウジング19の1側面に施された上下方向の溝を利用して固定される。固定部ネジ42を緩め、正規位置検出センサー40自体を上下方向に移動させることにより、ワーク供給時の正規位置を合わせる。
【0014】
検出ドグ32は上部に縦方向のスリット35を有し、下部を本体30に軸36で回動可能に軸支してある。検出ドグ32のハウジング19側は、軸36に近い低段部37と軸36から遠い高段部38及びこれらを結ぶ斜行した中段部39からなる段部を有した面となっており、シリンダー20の一側に固定した操作ピン29と常時接触するように、本体30と検出ドグ32との間に戻しスプリング33を装着してある。本体30に対して、シリンダー20が上下に移動すると、操作ピン29が検出ドグ32の段部を移動し、検出ドグ32軸36を中心に回動する。
【0015】
すなわち、操作ピン29が検出ドグ32の低段部37に位置するとき(第5図a)、検出ドグ32は最も左に回動し、上部のスリット35がフォトマイクロセンサー部品31の光軸から左にずれて、光を遮断する。このため、正規位置検出センサー40はオフとなっている。操作ピン29が中段部39にある時(第5図b)、フォトマイクロセンサー部品31の光軸が上部のスリット35を貫通し、正規位置検出センサー40はオン(「検出」)となる。斜行した中段部39の長さはスリット35の幅と対応し、ワーク2の高さが正規位置にあると判断する許容範囲に相当する。さらに、操作ピン29が検出ドグ32の高段部38に位置するとき(第5図c)、検出ドグ32は最も右に回動し、上部のスリット35がフォトマイクロセンサー部品31の光軸から右にずれる。このため、光を遮断し、正規位置検出センサー40はオフとなる。検出ドグ32のスリット35の幅を調整すると正規位置と判断する検出エリアを調整することができる。図4は、その1例であって、調整ネジ41をネジ込むとスリット35の幅を調整することができる。正規位置検出センサー40は、このように、検出ドグ32を操作ピン29で機械的に駆動して検出作動を行うものである
【0016】
ワーク供給装置1が水平方向アーム4aを延ばしてワーク2を取りに行くとき、上下方向アーム4bを引き上げているので、チャック3は治具10から浮き上がった状態にある。このため、シリンダー20はスプリング9によってフローティングストロークの最も下方位置に移動している。また、爪23はスプリング27によって左右に開いた状態にある。チャック3が、図外のパーツフィーダーによって定位置に準備されたワークの第1の位置に到達すると、上下方向のアーム4bを終端位置検出センサー12がオン(「検出」)となる下限位置まで延ばし、ワーク2を爪23の間に捕らえる。ついで、継手24からエアを供給してピストン21を押し下げ、回動駒22を内側に回動し、爪23をスプリング27に抗して近接させることにより、ワーク2を把握する。このとき上下方向アーム4bが下限位置に達し爪23がワーク2に当たり、フローティング機構8のスプリング9は圧縮された状態となっている。なお、パーツフィーダーが準備するワークの第1の位置(図5b)は、治具10の配置位置の高さよりも寸法(h2)だけ低い位置(フローティングストロークの約半分)としてある。
【0017】
つぎにコントローラー5は、上下方向のアーム4bを駆動して、ワーク2を持ち上げ、さらに、水平方向のアーム4aを駆動してワーク2を治具10における第2の位置の上方に移動する。そして、チャック3を終端位置検出センサー12がオンとなるまで下降させ、ワーク2を治具10の所定位置に納める。このとき、ワーク2の下端は治具10の所定位置よりも寸法(h2 図5b)だけ低いことになるので、ワーク2が所定位置に到達した後もチャック3はフローティング機構8のスプリング9を圧縮して下降する。つまり、シリンダー20の操作ピン29は検出ドグ32の低段部37を上方へ移動する。チャック3が下限の終端位置に到達したとき、操作ピン29は中段部39にあって、検出ドグ32を右に回動し、正規位置検出センサー40がオンとなる(図5b)。
【0018】
これにより、コントローラー5は、ワーク供給位置においてワーク2が正規位置に正しく配置されたと判断して、次のサイクル運転も許可する。その際、まず上下方向アーム4bを寸法(h2)分だけ上昇させた後、爪23を開いてワーク2を解放する。この作動によれば、ワーク2は治具10の所定位置に到達した後、さらに、スプリング9の弾力で押圧されるので、所定位置に対するワーク2の配置が確実であり、ワーク2の下端面と治具10との間に不測の空隙などが残らず、ワーク2は安定して治具10に配置される。
【0019】
第2の位置、すなわちワーク供給位置において、チャック3が下限位置に到達したとき、爪3がワーク2を把握していないと、チャック3が終端位置に到達しても、正規位置検出センサー40はオンとならず、コントローラー5は次のサイクル運転を許可しない。すなわち、正規位置検出センサー40はワーク2の有無を検出するセンサーの機能も果たしている。さらに、何らかの理由で、ワーク2が治具10の所定の位置に納まらず、浮き上がっている場合(図5c)は、操作ピン29が中段部39を越えて高段部38に到達し、検出ドグ32をフォトマイクロセンサー部品31の光軸よりもさらに右に回動してしまうので、チャック3が下限位置に到達して終端位置検出センサー12がオンとなっていても正規位置検出センサー40はオフであるから、コントローラー5は同様に次のサイクル運転を許可しない。このように正規位置検出センサー40は、治具10にワーク2が正しく納められているかを検出すると同時にワーク2の有無も検出する。したがって、チャック3にワーク2を把握しているかを検出するための独立したセンサーは必要がない。以上、1つの実施形態に付いて説明したが、次の構成を採用することも可能である。正規位置検出センサー40は軸36の周りに検出ドグ32が回動する回転ドグ式としたが、チャック3のシリンダー20と共に移動するスライドドグ式とすることも可能である。さらに、図6のように、チャック3の爪23(開閉爪)の内側に段を設け、その肩の面43がワーク2をつかむ少し前に、ワーク2の頂面に当たるようにし、かつ、肩の面43がワーク2に当接してからチャック3をわずかに下げたフローティングの中間位置を正規位置とした構造にすると、第1の位置におけるワーク2を、治具10の所定位置よりもh2だけ低く配置しておく必要がなくなる。即ち、第2の位置に運ばれたワーク2は、治具10の、第1の位置におけるワーク2と同じ高さにある所定位置に置くことができる。第1、第2の位置において、爪23が開閉するとき、爪23はワーク2の頂面を肩の面43で滑りながら移動する。また、図7のように、チャック3の爪23(開閉爪)の内側に段を設け、その肩の面43を、内側が高くなるように傾斜しておいて、第2の位置に運ばれたワーク2を、治具10の、第1の位置におけるワーク2と同じ高さにある所定位置に置くことができる。即ち、第1の位置において、チャック3が終端(下端)位置まで移動して、爪23を閉じると、傾斜した肩の面43がワーク2の頂面周囲に当接する。さらに、爪23が閉じられるとチャック3は肩の面の斜面に案内されて上方に逃げ、フローティングの中間位置となる。そして、ワーク2をつかんだ位置をチャック3の正規位置とする。第2の位置で、爪23はワーク2の頂面周囲を傾斜した肩の面43で滑りながら開き方向に移動する。
【0020】
【発明の効果】
正規位置検出センサーでワークの有無を検出できるので、従来のように、ワーク検出用のセンサーを別個に必要としない。このため、コストを低減できるとともにセンサーを調整する手間や時間も低減することができる。フローティングストロークの中間部に正規位置検出センサーを配置し、ワーク供給位置で治具に対してワークを配置したとき、フローティング機構のスプリングによる弾力がワークに作用するようにしているので、ワークの配置が安定する。
【0021】
ワークを供給すると同時にワークの供給検出(有無、浮き上がり)ができるので、ワーク供給装置とは別に供給確認行程を設ける必要がなく、スペース的にもコスト的にも安価に提供することができる。検出ドグのスリット幅を調整可能とすることで、正常供給の検出エリアを容易に変更することができ、正規位置検出センサーの調整を簡単に行える。チャックのハウジングに取付けられた正規位置検出センサーのみでワークの有無及び浮き上り検出ができるので、アーム先端部で、チャック以外の場所にセンサーや検出ドグなどを設ける必要がなく、ワーク供給装置をコンパクト化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の側面図
【図2】 チャックと機構の全体を示す図
【図3】 正規位置検出センサーの構造を示し、イは正面図(断面)、ロは側面図
【図4】 検出ドグの側面図
【図5】 ワークを取り扱う順序を示した正面図
【図6】 他の実施形態を示す正面図、(a)は第1の位置、(b)は第2の位置
【図7】 さらに、他の実施形態を示す正面図
【図8】 従来例を説明するための機構図
【図9】 従来例の作動を示す正面図
【図10】 他の従来例を示す正面図
【図11】 他の従来例を示す側面図
【符号の説明】
1 ワーク供給装置
2 ワーク
3 チャック
4 アーム
5 コントローラー
6 ワーク検出センサー
7 浮き上り位置検出センサー
8 フローティング機構
9 スプリング
10 治具
11 機枠
12 終端位置検出センサー
13 フォトセンサー
14 エアシリンダー
15 検出ロッド
16 フォトセンサー
17 エアシリンダー
18 エアシリンダー
19 ハウジング
20 シリンダー
21 ピストン
22 回動駒
23 爪
24 継手
25 壁
26 係合ピン
27 スプリング
28 シリンダー室
29 操作ピン
30 本体
31 フォトマイクロセンサー部品
32 検出ドグ
33 戻しスプリング
34 リード線
35 スリット
36 軸
37 低段部
38 高段部
39 中段部
40 正規位置検出センサー
41 調整ネジ
42 固定用ネジ
43 肩の面

Claims (2)

  1. 機枠11に左右方向へ往復移動される水平方向アーム4aとこのアーム4aに取り付けられ、上下方向へ往復移動される上下方向アーム4bを備え、上下方向アーム4bの下端にチャック3を取付け、これらの作動がコントローラー5の制御下におかれているワーク供給装置1であり、
    チャック3は、ハウジング19にシリンダー20を上下摺動可能に嵌挿し、シリンダー20に上下摺動可能に嵌挿したピストン21によって、前記シリンダー20の下部に左右方向へ平行移動可能に設けた爪23を開閉する構造であり、ハウジング19とシリンダー20間にスプリング9を装着してフローティング機構8を構成しており、
    チャック3の上下方向移動の終端を検出し終端信号を発する終端検出センサーを設けると共に、ハウジング19の1側面に正規位置検出センサー40を取付け、シリンダー20の1側面に操作ピン29を設けて、操作ピン29で正規位置検出センサー40を駆動する配置とし、正規位置検出センサー40は、低段部と高段部及びこれらを結ぶ斜行した中段部を有する検出ドグ32と検出ドグ32の変位を検出するセンサー部品を備え、操作ピン29により検出ドグ32が機械的に駆動されて低段部と高段部でオフ、中段部でオン信号をコントローラー5に発するものであり、操作ピン29が中段部にあるとき、シリンダー20はフローティングストロークの中間にあり、かつ、正規位置検出センサー40が正規位置検出信号をコントローラーに発しており、コントローラーは前記の終端信号と正規位置信号を共に検出したとき、供給位置においてワークが正規位置にあると判断することを特徴としたワーク供給装置。
  2. 正規位置検出センサー40は、ハウジング19の一側面に上下方向に位置調整可能に取付けられており、このセンサー40の位置を調節することによりワーク供給時においてワーク正規位置にあるとの判断をする位置を調節可能としてあることを特徴とした請求項1に記載のワーク供給装置。
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