JP4168103B2 - テクスチャ画像の生成・マッピングシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意の視点で撮影された複数枚のカメラ画像に基づいてテクスチャ画像を生成し、それを三次元形状データにマッピングする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、非接触型デジタイザを用いた場合のように、回転テーブル上に載せた物体の三次元形状計測と同時にカメラ撮影によって物体表面の連続的な色情報を取得できる場合、一般に物体(回転テーブル)の中心軸の色情報を一定角度毎に格納することで物体を囲む円筒状のテクスチャ画像データを生成する方法が知られている。
【0003】
また、実在する物体の外部から視認できる三次元形状データと色データを含む三次元画像データを入力することを前提としてテクスチャ画像を生成する方法も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
さらに、適切なテクスチャ画像を複数の画像から選択し、テクスチャマッピングを行う方法も提供されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−283487号公報
【特許文献2】
特開平09−134449号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の非接触デジタイザを用いた技術により生成されたテクスチャ画像データは、物体の面の表面積や角度と関係無く全て同じ情報量の色情報を格納するため、テクスチャ画像データに色情報が冗長するエリアが生じる。このことはテクスチャ画像データ全体の情報量を大きくすることになる。また生成されたテクスチャ画像を物体にマッピングする際、回転テーブル上の物体の中心軸を視点として透視投影によってテクスチャ画像座標値を設定するため、凹部分を有する三次元形状データの場合には不具合が生じる。
【0007】
また、特許文献1に記載の方法によれば、任意の方向から撮影された複数枚の画像からテクスチャ画像を生成することはできない。また情報量は膨大になる。すなわち、任意の方向から撮影された複数枚の画像から高品質且つ情報量の少ないテクスチャ画像を生成する方法は考慮されていない。
【0008】
特許文献2に記載の方法によれば、複数の画像から適切なテクスチャ画像を選択するのみで、複数の画像から必要な色情報を自動的に取り出し、新たなテクスチャ画像を生成しない。すなわち、情報量の少ないテクスチャ画像を生成する方法は考慮されていない。
【0009】
すなわち、従来の方法では、任意の視点で撮影された複数枚のカメラ画像を加工して高品質なテクスチャ画像データは得ることはできるが、テクスチャ画像データの情報量を小さくすることはできていない。
【0010】
本発明は、任意の視点で撮影された複数枚のカメラ画像から高品質かつ情報量の小さいテクスチャ画像を生成し、それを三次元形状データへマッピングする技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、複数の視点で対象物を撮影した複数枚のカメラ画像Ii(i=1,2,3、・・・、n)データと、前記対象物の三次元形状データとを準備するステップと、前記対象物の三次元形状データを包む仮想の立体面を画定し、該立体面を形成するぞれぞれの面Sj(j=1,2,3,・・・、m)に対応する平行投影画像データIs(Sj)を作成する第1のステップと、前記平行投影画像データIs(Sj)を合成してテクスチャ画像データを作成し、該テクスチャ画像データを前記三次元形状データにマッピングする第2ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。尚、カメラ画像データIiの三次元の位置座標及び姿勢は、カメラの内部変数と外部変数とを用いて取得することができる。
【0012】
本発明の他の観点によれば、複数の視点で対象物を撮影した複数枚のカメラ画像データIi(i=1,2,3、・・・、n)と、前記対象物の三次元形状データとを入力する入力部と、該入力部から入力された前記カメラ画像データと、前記対象物の三次元形状データと、を格納する記憶部と、前記対象物の三次元形状データを包む仮想の立体面を画定し、該立体面を形成するぞれぞれの面Sj(j=1,2,3,・・・、m)に対応する平行投影画像データIs(Sj)を作成する平行投影データ生成部と、前記平行投影画像データIs(Sj)を合成してテクスチャ画像データを作成し、該テクスチャ画像データを前記三次元形状データにマッピングするテクスチャ画像データ生成部と、作成されたテクスチャ画像データを出力する出力部と、を有する処理部とを有する画像処理装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本明細書において、カメラ画像とは、実際に撮影した画像の他に、例えばデジタル化された画像データなどをも含む広い概念である。本発明の実施の形態について説明する前に、まず、発明者の行った考察について説明する。発明者は、任意の視点で撮影したカメラ画像は、時間軸上又は座標軸上におけるデータとして考えた場合には断続的であるため、非接触デジタイザのように円筒状に色情報を格納してテクスチャ画像データを生成することは難しいと考えた。また、円筒状に作成されたテクスチャ画像データは情報量が大きくなる傾向にある。
【0014】
そこで、発明者は、物体を包む仮想の立体面を生成し、物体の外側に無限遠点の視点を設定して立体面に平行投影することにより色情報を格納する技術を考え付いた。この技術によれば、円筒状にテクスチャ画像データを生成する場合より色情報が冗長するエリアが減少し、格納する情報量を小さくすることができる。また、平行投影の画像を利用することによって凹部分を有する複雑な三次元形状データへのテクスチャ画像座標値を適切に設定することが可能になり、良好なマッピング結果を得ることができる。
【0015】
平行投影によって格納する色情報は、立体面に向かって無限遠点の視点から視線(レイ)を放射して交差するポリゴンの法線ベクトル、カメラ画像の光軸ベクトルなどを利用することにより、必要なカメラ画像を選択、選択された複数のカメラ画像の色情報(画素値)を幾何学的な計算に基づいて合成する。これにより、複数枚のカメラ画像が持っている情報であって、限られた色情報中から最適な情報を選択し利用することによって、高品質な平行投影画像を生成することができるものと考えられる。
【0016】
上記考察に基づき、本発明の一実施の形態によるテクスチャ画像処理技術について図面を参照しつつ説明を行う。尚、本実施の形態によるテクスチャ画像処理技術は、物体の三次元形状データD(ポリゴンデータ)と、任意の視点から物体を撮影した複数枚(n枚)のカメラ画像データIi(i=1,2,3,・・・, n)と、各カメラ画像のキャリブレーションによりカメラの内部変数及び外部変数と、が得られていることを前提とする。但し、カメラ画像データの枚数nは任意である。
【0017】
本実施の形態によるテクスチャ画像処理技術は、三次元形状データを包む仮想の立体面面Sj(j=1,2,3,・・・, m)を用意して各面への平行投影画像データIs(Sj)を複数枚の画像Iiから生成する第1のステップと、これらm枚の平行投影画像Is(Sj)を合成してテクスチャ画像データTを作成し、三次元形状データの全ポリゴンの頂点にテクスチャ画像座標値を設定する第2のステップを有する。第1のステップ、第2のステップのフローチャートを図1から図3までに示す。
【0018】
図1は、本実施の形態によるテクスチャ画像処理の大まかな流れを示すフローチャート図である。図2は、図1に示される第1及び第2のステップのうち、第1ステップにおける処理の詳細な流れを示すフローチャート図であり、図3は、第2ステップのフローチャート図である。図4は、三次元形状データDに基づいて平行投影画像データIsを生成する処理を示す模式的な図である。図5は、ポリゴンDとカメラ画像データIiとの関係を示す模式的な図である。図6は、上記第1のステップにより立体面上に作成された平行投影画像データIsの画像例を示す図である。図7は、上記第2のステップのうち、切除処理情報Xと変換処理情報Yとによりテクスチャ画像座標値(xt,yt)を求める処理の流れを示すフローチャート図である。図8は、第2のステップにより作成されたテクスチャ画像Tの画像例である。
【0019】
図1に示すように、第1のステップS0では、物体の三次元形状データDを完全に包む仮想の立体面Sj(j=1,2,3,・・・, m)を生成し、各面に貼り付ける形で色情報を格納する平行投影画像データIs(Sj)を作成する。第2のステップS20では、平行投影画像データを合成してテクスチャ画像データを作成し、三次元形状データへのマッピングを行う。以下に、第1及び第2のステップについて詳しく説明する。
【0020】
第1のステップS0を開始(ステップS1)する。ステップS2において、入力データとして三次元形状データDと複数枚のカメラ画像データIi(i=1,2,3,・・・, n)とを入力する。ステップS3において、三次元形状データDを包む(包含する)仮想の立体面Sj(j=1,2,3、・・・,m)を生成する。立体面Sjは、例えば立方体を画定する6面の立体面(m=6)である(図4参照)。次に、ステップS4において、立体面Sjの各面において以下の処理をステップS5からS10までの処理を繰り返す。ステップS5において、立体面Sjの各面に貼り付ける形で色情報を格納する平行投影画像データIs(Sj)を作成する(全画素の色情報には初期値を設定する)。尚、平行投影画像データIs(Sj)の縦横の画素数K×Lは任意である。
【0021】
ステップS6において、平行投影画像データIs(Sj)の各画素(xs=1,2,3,・・・, K、ys=1,2,3,・・・,L)に、ステップ10までの処理を行う。ステップS7において、面に貼り付けた平行投影画像データIs(Sj)の各1画素の中心に向けて立体面Sjの外側から面に対して垂直に視線ベクトルEを照射し、交差する三次元形状データDのポリゴンGがあるか否かを判定し、交差するポリゴンGを算出し、交点の座標Pを求める(ステップ8)。ステップS9において、ポリゴンGの法線ベクトルNgとカメラ画像データIiの法線ベクトルN(Ii)との成す角度a(Ii)が鋭角な画像データIiを選択する。この選択処理は、ポリゴンGの表面が物理的に写っていないカメラ画像を次の計算から除外することを意味する。
【0022】
ステップS10において、上記処理により選択されたh枚のカメラ画像データIi(i=1,2,3,・・・, h)(h<n)のみを利用して平行投影画像データIs(Sj)の画素の色情報を計算する。カメラ画像データIiの座標(x、y)の画素の色情報をIi(x,y)で表すと、平行投影画像データIs(Sj)の座標(xs、ys)の画素の色情報Is(xs,ys)は、下記の式(1)〜(4)で表される。
【0023】
平行投影画像データIs(Sj)の各画素(xs=1,2,3,・・・, K、ys=1,2,3,・・・,L)について視線ベクトルEを照射し、色情報を計算することによって、ステップS11に示すように最終的に平行投影画像データIs(Sj)の全画素に色情報が格納(保存)される。
【0024】
【数1】
【0025】
【数2】
【0026】
【数3】
【0027】
【数4】
【0028】
上記式中のL(Ii)は視線ベクトルEとポリゴンGとの交点Pからカメラ画像データIiの点(x、y)までのベクトル、β(Ii)は法線単位ベクトルNgとベクトルL(Ii)とのなす角度を表す。w(Ii)は各カメラ画像Iiの重み係数を表しており、全てのカメラ画像Ii(i=1,2,3,・・・, n)の重み係数の合計Σw(Ii)に対するカメラ画像Iiの重み係数w(Ii)の比率によって加算する色情報Ii(x,y)の値を変化させている。重み係数w(Ii)はcos(β(Ii))及び1/|L(Ii)|で構成されている。cos(β(Ii))は、ポリゴンGの面とカメラ画像Iiの平行度を表しており、平行度cos(β(Ii))の値が大きいほど重み係数が大きくなる。
【0029】
1/|L(Ii)|は交点Pからカメラ画像データIiの座標(x、y)までの距離の逆数を表しており、距離の逆数1/|L(Ii)|の値が大きいほど重み係数が大きくなる。すなわち、色情報Is(xs、ys)は、カメラ画像データIiとポリゴンGとが平行であるほど、かつ、カメラ画像データIiと交点Pとの距離が近いほど、その色情報Ii(x,y)を反映する。カメラ画像の色情報Ii(x,y)は、交点P(xp、yp、zp)をカメラの内部変数及び外部変数を用いて画像Iiの座標(x、y)に変換することで取得できる。L(Ii)は、カメラ座標(x、y)をカメラの内部変数及び外部変数から世界座標系に変換することで点R(xr、yr、zr)を算出し、点Pから点Rへのベクトルによって定義される。L(Ii)の大きさ|L(Ii)|は上記(4)式で表される。視線ベクトルEと交差するポリゴンGがない場合は、平行投影画像データIsの画素値は初期値のままになる。
【0030】
平行投影画像データIs(Sj)の全画素(xs=1,2,3,・・・, K、ys=1,2,3,・・・,L)について、上記のような、平行投影画像データIs(Sj)の各画素に格納する色情報を計算する方法に基づく処理(ステップS6からステップS10まで)を行い、平行投影画像データIs(Sj)を作成、保存する。以上の処理を、全ての立体面Sj(j=1,2,3,・・・, m)について行い(ステップS4からS10まで)、m枚の平行投影画像データIs(Sj)を作成する(図6参照)。図6には、Is(S1)からIs(S6)までの立体面に対応する6枚の画像が配置されている。
【0031】
尚、平行投影画像データIs(Sj)の縦横の画素数K×Lの値が大きいほど高画質な画像データが得られるが、それだけ情報量が大きくなる。
【0032】
第2のステップは、上記第1のステップで作成されたm枚の平行投影画像データIs(Sj)から必要な部分を合成して、新しくテクスチャ画像データTを作成するステップである。テクスチャ画像データをマッピングする際に三次元形状データDの全ポリゴン頂点にテクスチャ画像座標値を設定する必要がある。
【0033】
ステップS21において第2ステップS20が開始する(ステップS21)。ステップS22において、入力データとして平行投影画像データIs(Sj)と三次元形状データDとを準備する。
【0034】
ステップS22において、平行投影画像データIsから有効な領域を切り出し、有効領域画像データJsを作成する。作成時の切除処理情報Xを保存する。すなわち、合成の第1の処理として、平行投影画像データIs(Sj)をそれぞれの有効領域(画素の色情報が初期値でない部分を完全に含む長方形)で切り出し、有効領域画像データJs(Sj)を作成する。このときの切り出し時に用いたパラメータを切除処理情報Xとして保存しておく。第2の処置として、ステップS23において、上記処理で作成された有効領域画像データJs(Sj)の縦横の画素数をもとに、それら全ての画像が最も面積が小さい領域(画素数)で合成されるように配置し、テクスチャ画像データTを作成する。その場合、有効領域画像データJs(Sj)は自由に平行移動変換、90度毎の回転変換を可能である。その際の変換処理情報Yを保存する(図7参照)。
【0035】
次に、三次元形状データの全てのポリゴンについてステップS24からステップS28までの処理を繰り返す。ステップS25において、三次元形状データDを構成する全てのポリゴンについて、その法線ベクトルNgと立体面Sj(j=1,2,3,・・・, m)の法線ベクトルN(Sj)とのなす角度γ(Sj)(j=1,2,3,・・・,m)が最も小さくなる面Sjを選択し、ステップS26において、ポリゴンの頂点に選択された面Sjに対応する平行投影画像データIs(Sj)の座標値(xs、ys)を設定する。この際、頂点には平行投影画像データIs(Sj)の座標値と同時に選択された面の番号j(j=1〜m)も設定する。平行投影画像データIs(Sj)からテクスチャ画像データを合成する際、既に上記処理により設定されたポリゴン頂点の座標値も同時に変換する必要があるため、合成時の処理情報も保持しておく必要がある。
【0036】
ステップS27において、ポリゴンGの頂点に設定された面番号j及び平行投影画像データIs(Sj)の座標値(xs、ys)と、上記ステップS22、S23において保存されている切除処理情報X、変換処理情報Yと、に基づいて、テクスチャ画像座標値(xt、yt)を算出し(図7)、ポリゴンGの頂点に設定する。この再設定により、三次元形状データDのポリゴン表面にテクスチャ画像データTをマッピングすることが可能となる(図8)。ステップS28において、テクスチャ画像データT、テクスチャ座標値データUを出力する。ステップS29で処理が終了する。
【0037】
図8に示すように、図6において得られた平行投影画像データのうちの不要な部分(領域)が切除され、さらに、画像データの回転又は平行移動により、コンパクトな(データ量の少ない)テクスチャ画像データが得られる。
【0038】
後述の図9を参照して説明すると、データ入出力部31においては、記憶部40に格納されているテクスチャ画像データTとテクスチャ座標値データUを、それぞれテクスチャ画像データ出力部31c、テクスチャ座標値データ出力部31dより出力する。
【0039】
以上、本実施の形態によるテクスチャ画像生成技術によれば、任意の視点で撮影された複数枚のカメラ画像から合成されたテクスチャ画像データの情報量を小さくすることができ、また凹部分をもつ三次元形状データの場合も適切にテクスチャマッピングを行うことが可能になる。
【0040】
次に、本発明の第2の実施の形態によるテクスチャ画像の生成装置(専用ハードウェア)について図面を参照して説明する。尚、本発明の第1の実施の形態によるテクスチャ画像処理技術は、プログラム(ソフトウェア)を用いて画像処理を行う技術である。図9に示すように、本実施の形態によるテクスチャ画像の生成装置は、処理部30と、記憶部40と、入出力部50と、を有している。処理部30は、データ入出力部31と、平行投影画像データ生成部33と、テクスチャ画像データ生成部35とを有している。データ入出力部31は、三次元形状データ入力部31aと、カメラ画像データ入力部31bとを有している。平行投影画像データ生成部33は、仮想立体面生成部33aと、視線放射部33bと、ポリゴン交差判定交点算出部33cと、カメラ画像選択部33dと、画素値合成部33eと、立体面投影部33fと、を有している。テクスチャ画像データ生成部35は、有効領域画像データ作成部(切除処理情報)35aと、テクスチャ画像データ作成部(変換処理情報)35bと、テクスチャ座標値設定部35cとを有している。
【0041】
記憶部40は、三次元形状データ格納部41と、カメラ画像データ格納部43と、平行投影画像データ格納部45と、切除処理・変換処理情報47と、テクスチャ画像データ格納部48と、テクスチャ座標値データ格納部49と、を有している。入出力部50は、例えば、マウス51とキーボード53と、ディスプレイ(表示部)55、例えばCRT又は液晶表示装置を有している。
【0042】
処理部30においては、記憶部40に格納されている三次元形状データ41とカメラ画像データ43とに基づいて、平行投影画像データ生成部33により平行投影データを作成し、これを平行投影画像データ格納部45に格納する。
【0043】
平行投影画像データ格納部45に格納されたデータは、平行投影画像データ生成部33において、画素値(画素データ)として求められる。求められた画素データは、テクスチャ画像データ生成部35中の有効領域画像データ作成部35aにおいて有効領域のみを残して切除処理を行い、この際の切除処理情報Xが切除処理・変換情報格納部47内に格納される。さらに、切除処理・変換処理情報格納部47に格納されている切除処理情報Xは、テクスチャ画像データ作成部35bにおいてテクスチャ画像処理技術の作成処理が行われ、変換処理情報Yも、切除処理・変換情報格納部47内に格納される。この際、合わせて有効領域における画像データも格納される。切除処理・変換情報格納部47内に格納される有効領域画像データと、切除処理情報Xと、変換処理情報Yとに基づいて、テクスチャ座標値設定部35cにおいて、テクスチャ座標が再設定され、テクスチャ座標値データ格納部49が作成される。テクスチャ座標値データ格納部49に格納された座標値は、テクスチャ座標値再設定部において、対応するポリゴンの頂点に設定される。
【0044】
以上、本実施の形態による画像処理装置によれば、例えば専用ハードウェアを用いて処理を行う場合に、任意の視点で撮影された複数枚のカメラ画像から合成されたテクスチャ画像データの情報量を小さくすることができ、また凹部分をもつ三次元形状データの場合も適切にテクスチャマッピングを行うことが可能になる。処理の高速化も計れる。
【0045】
以上、発明の実施の形態に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。その他、種々の変更、改良、組み合わせが可能なことは当業者に自明であろう。
【0046】
【発明の効果】
任意の視点で撮影された複数枚のカメラ画像から合成されたテクスチャ画像データの情報量を小さくすることができ、また凹部分をもつ三次元形状データの場合も適切にテクスチャマッピングを行うことが可能になる。
【0047】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるテクスチャ画像の生成・マッピング処理の全体の流れを示すフローチャート図である。
【図2】図1の第1ステップの詳細な流れを示すフローチャート図である。
【図3】図1の第2ステップの詳細な流れを示すフローチャート図である。
【図4】仮想の立体面に視線ベクトルEを照射し、平行投影画像データを作成する手順を示す図である。
【図5】第1のステップで立体面上に作成された平行投影画像データの画像例である。
【図6】仮想の立体面に視線ベクトルEを照射し、平行投影画像データを作成する手順を示す図である。
【図7】切除処理情報X及び変換処理情報Yによりテクスチャ画像座標値(xt、yt)を算出さる手順を示す図である。
【図8】第2のステップで作成されたテクスチャ画像データTのサンプル画像図である、
【図9】 本発明の第2の実施の形態による画像処理システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
N(Sj)(j=1〜m)…法線ベクトル、G…ポリゴン、Is…平行投影画像データ、Ng…視線ベクトル、D…三次元形状データ、X…切除処理情報、Y…変換処理情報、30…処理部、40…記憶部、50…入出力部。
Claims (6)
- 複数の視点で対象物を撮影した複数枚のカメラ画像Iiデータ(i=1,2,3、・・・、n)と、前記対象物の三次元形状データとを準備するステップと、
前記対象物の三次元形状データを包む仮想の立体面を画定し、該立体面を形成するそれぞれの面Sj(j=1,2,3,・・・、m)に対応する平行投影画像データIs(Sj)を作成する第1のステップと、
前記平行投影画像データIs(Sj)を合成してテクスチャ画像データを作成し、該テクスチャ画像データを前記三次元形状データにマッピングする第2ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記第1ステップは、画定された前記仮想の立体面に対して垂直方向に視線ベクトルEを放射することにより前記平行投影画像データIs(Sj)を構成するそれぞれの画素の色情報を計算するステップを含み、
前記それぞれの画素の色情報を計算するステップは、
前記仮想の立体面に放射した前記視線ベクトルEが前記三次元形状データのいずれかのポリゴンGと交差する場合に、交差するポリゴンGの法線ベクトルNgと前記カメラ画像データIiの光軸方向ベクトルの逆ベクトルN(Ii)との成す角α(Ii)が鋭角であるカメラ画像データIiのみを選択し、該選択されたカメラ画像のみを用いて前記色情報を計算し、
前記選択されたカメラ画像データの色情報を、前記視線ベクトルEと交差するポリゴンG上の交点Pから前記カメラ画像データIiまでのベクトルL(Ii)の大きさと、cos(β(Ii))と、の比に基づいて重み付けした値を加算し、平行投影画像データIs(Sj)の画素の色情報を決定することを特徴とするプログラム。
但し、β(Ii)はL(Ii)と法線ベクトルNgとの成す角である。 - 前記第1のステップにおいて作成されたm枚の平行投影画像データIs(Sj)(j=1,2,3,・・・、m)を合成して1枚のテクスチャ画像データTを作成するステップであって、合成の際に行った切除処理情報Xと変換処理情報Yとを保持し、該情報X,Yに基づいて、設定されたポリゴン頂点の平行投影画像座標値(xs,ys)及び面番号jからテクスチャ画像座標値(xt、yt)を算出し、ポリゴンの頂点にそれぞれ設定するステップを含む請求項1に記載のプログラム。
- 前記第2ステップは、
三次元形状データを構成する全てのポリゴンについて、その法線ベクトルNgと前記仮想の立体面の法線ベクトルN(Sj)(j=1〜m)との成す角γ(Sj)(j=1〜m)が最も小さくなる面Sjを選択し、ポリゴンの頂点を選択された前記面Sjに平行投影したときの面Sj上の2次元座標値で表される平行投影画像データIs(Sj)の座標値(xs,ys)をポリゴンの頂点に設定するステップを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。 - 複数の視点で対象物を撮影した複数枚のカメラ画像Iiデータ(i=1,2,3、・・・、n)と、前記対象物の三次元形状データとを入力する入力部と、
該入力部から入力された前記カメラ画像データと、前記対象物の三次元形状データと、を格納する記憶部と、
前記対象物の三次元形状データを包む仮想の立体面を画定し、該立体面を形成するそれぞれの面Sj(j=1,2,3,・・・、m)に対応する平行投影画像データIs(Sj)を作成する平行投影データ生成部と、前記平行投影画像データIs(Sj)を合成してテクスチャ画像データを作成し、該テクスチャ画像データを前記三次元形状データにマッピングするテクスチャ画像データ生成部と、を有する処理部と、
作成されたテクスチャ画像データを出力する出力部と、を有する画像処理装置であって 、
前記平行投影データ生成部は、画定された前記仮想の立体面に対して垂直方向に視線ベクトルEを放射することにより前記平行投影画像データIs(Sj)を構成するそれぞれの画素の色情報を計算し、
前記それぞれの画素の色情報の計算は、前記仮想の立体面に放射した前記視線ベクトルEが前記三次元形状データのいずれかのポリゴンGと交差する場合に、交差するポリゴンGの法線ベクトルNgと前記カメラ画像データIiの光軸方向ベクトルの逆ベクトルN(Ii)との成す角α(Ii)が鋭角であるカメラ画像データIiのみを選択し、該選択されたカメラ画像のみを用いて前記色情報を計算し、
前記選択されたカメラ画像データの色情報を、前記視線ベクトルEと交差するポリゴンG上の交点Pから前記カメラ画像データIiまでのベクトルL(Ii)の大きさと、cos(β(Ii))と、の比に基づいて重み付けした値を加算し、平行投影画像データIs(Sj)の画素の色情報を決定することを特徴とする画像処理装置。
但し、β(Ii)はL(Ii)と法線ベクトルNgとの成す角である。 - 前記平行投影データ生成部において作成されたm枚の平行投影画像データIs(Sj)(j=1,2,3,・・・、m)を合成して1枚のテクスチャ画像データTを作成し、合成の際に行った切除処理情報Xと変換処理情報Yとを保持し、該情報X,Yに基づいて、設定されたポリゴン頂点の平行投影画像座標値(xs,ys)及び面番号jからテクスチャ画像座標値(xt、yt)を算出し、ポリゴンの頂点にそれぞれ設定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記テクスチャ画像データ生成部は、
三次元形状データを構成する全てのポリゴンについて、その法線ベクトルNgと前記仮想の立体面の法線ベクトルN(Sj)(j=1〜m)との成す角γ(Sj)(j=1〜m)が最も小さくなる面Sjを選択し、ポリゴンの頂点を選択された前記面Sjに平行投影したときの面Sj上の2次元座標値で表される平行投影画像データIs(Sj)の座標値(xs,ys)をポリゴンの頂点に設定することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
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