JP4168019B2 - 薄膜磁気ヘッドおよび磁気記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気抵抗効果膜を有する再生素子を備える薄膜磁気ヘッドおよび磁気記憶装置に関する。
近年、磁気記憶装置の大容量化に伴い、磁気記録媒体の記録密度は年100%増の高い伸びを示している。この高密度記録技術の進歩は、主に磁気記録媒体の低ノイズ化、及び薄膜磁気ヘッドの高感度化および小型化によるものである。特に、ハードディスク装置では、動画記録用として家庭用ビデオ装置やPC等に用いられており、その情報が大容量であるため、更なるハードディスク装置の高記録密度化が求められている。
薄膜磁気ヘッドは、記録用の誘導型磁気変換素子と再生用の磁気抵抗効果型(以下、「MR」(Magnetoresistive)と呼ぶ。)素子を積層した構造の複合型薄膜磁気ヘッドが広く用いられている。
MR素子は、MR素子に印加される外部磁界に応じて、MR素子の電気抵抗が変化する作用を利用したもので、異方性磁気抵抗効果を用いたAMR(Anisotropic MR)素子や、巨大磁気抵抗効果を用いたGMR(Giant MR)素子、トンネル磁気抵抗効果を用いたTMR(Tunnel MR)素子がある。
これらのMR素子の性能を安定化させる手法としては、MR素子の感磁部であるMR膜の寸法や形状、特にMR素子高さの磁気ヘッド間のばらつきを抑制することが挙げられる。MR素子高さは、磁気記録媒体に対向する磁気ヘッドの浮上面側に露出するMR膜の端面から、浮上面とは反対側の方向、すなわち奥行き方向の端面までの長さである。また、MR素子高さは、高記録密度化に伴うMR素子の小型化において、ますます厳格に制御する必要性が増してきている。
MR素子高さは、基板上に素子を形成した後に、基板から単位毎に素子を基板と共に切断し、切断面(浮上面)側から基板と共にMR膜を研磨して制御する。MR素子高さの制御性を高めるために、MR素子の近傍に高硬度カーボン膜からなるストッパ層を設けた磁気ヘッドが提案されている(特許文献1参照。)。
図1は従来の磁気ヘッドの製造工程を説明するためのMR膜付近の断面図であり、浮上面に対して直交し、かつ磁気記録媒体の移動方向に沿った方向の断面図である。図1に示すように、MR膜201を挟む2つのシールド層202の基体203側と、記録素子204の外側にストッパ層205が設けられている。浮上面200a側から研磨により基体203とMR膜201等を研磨して、ストッパ層205の浮上面200a側の端面205aで研磨を停止させることで、MR膜201の一方の端面の位置を制御性良く決定し、MR素子高さHmrを制御できると考えられている。
特開平11−296813号公報 特開平8−7231号公報
しかしながら、2つのストッパ層205は互いに異なる層で離れて形成されているため、ストッパ層205を形成する際に、2つのストッパ層205の端面205aは位置ずれを生じる。特に、素子形成の際は、基体203側から、それぞれの層を順に堆積するので、2つのストッパ層205のパターンを形成するエッチング工程は、パターンを形成するためのレジスト膜の露光を同時に行うことができない。さらに、基準点となるアライメントマーカにマスクを位置合わせする際にずれが生ずるので、2つのストッパ層205の端面205aを高精度に揃えることは困難である。これら2つのストッパ層205の端面205aと、MR膜201の浮上面とは反対側の端面との位置関係がずれるとMR素子高さHmrにばらつきが生じ、MR膜特性をばらつかせる要因となる。
ストッパ層205をいずれか一方だけにしても、研磨の際に砥石面が浮上面200aに対して傾きが生じ、磁気ヘッド毎、あるいは磁気ヘッドが複数配列された研磨単位毎にその傾きがばらつくと、ストッパ層205はMR膜201から離れているので、MR膜201の研削量、すなわちMR素子高さHmrにばらつきが生じ、MR素子高さHmrの制御性が悪化するおそれがある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、MR素子高さを高精度に制御可能な薄膜磁気ヘッドおよび磁気記憶装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、磁気記録媒体に対向する浮上面側に、第1のシールド層および第2のシールド層と、該第1のシールド層と第2のシールド層との間に配置されると共に両側に端子層が形成された磁気抵抗効果膜とを有する再生素子を備える薄膜磁気ヘッドであって、前記再生素子は、第1のシールド層と第2のシールド層との間に研磨ストッパ層が配設され、前記研磨ストッパ層は、該研磨ストッパ層以外の再生素子を構成する材料よりも硬度が高く、前記磁気抵抗効果膜の両側に該磁気抵抗効果膜から離間して前記端子上に配置され、かつ磁気抵抗効果膜側の側面が、磁気抵抗効果膜に向かって傾斜するテーパ状の形状を有し、研磨ストッパ層の下面が上面よりも磁気抵抗効果膜側に延在してなる構成とされ、前記上部シールド層が、前記磁気抵抗効果膜、前記端子層、前記研磨ストッパ層の上面の形状に沿って形成されてなることを特徴とする薄膜磁気ヘッドにより解決することができる。
本発明によれば、磁気抵抗効果素子の第1のシールド層と第2のシールド層との間に研磨ストッパ層を設け、研磨ストッパ層をこれ以外の磁気抵抗効果素子を構成する材料よりも高硬度としているので、浮上面側の磁気抵抗効果膜の端面位置が研磨ストッパ層の端面位置とほぼ同一平面となり、磁気抵抗効果膜のMR素子高さを高精度に制御できる。その結果、磁気抵抗効果素子の電気特性のばらつきを抑制でき、歩留まりが向上する。さらに、高記録密度化において小型化しても良好な電気特性の磁気抵抗効果素子を実現できる。なお、硬度は、例えば後述する発明を実施するための最良の形態の欄において説明する測定方法により得られるものである。
前記研磨ストッパ層が、磁気抵抗効果膜の幅方向の各々の側に互いに離間して配置されてもよい。磁気抵抗効果膜の幅方向(再生に際に対向する磁気記録媒体のトラックの幅方向にほぼ相当する。)に研磨ストッパ層を設けることにより、磁気抵抗効果膜を挟む第1のシールド層と第2のシールド層との距離の増大を回避できるので、高記録密度化においてリードギャップ長の狭小化の障害となることがない。
本発明の他の観点によれば、磁気記録媒体と、上記の薄膜磁気ヘッドと、前記薄膜磁気ヘッドを支持すると共に磁気記録媒体上を駆動させるヘッド駆動手段と、記録再生手段と、を備える磁気記憶装置が提供される。
本発明によれば、薄膜磁気ヘッドが高記録密度化において小型化しても良好な電気特性の磁気抵抗効果素子を有するので、高記録密度化が可能な磁気記憶装置が実現できる。
本発明によれば、研磨ストッパ層の浮上面側の端面を基準として磁気抵抗効果膜の浮上面側の端面の位置を決定するので、磁気抵抗効果膜の浮上面側の端面から奥行き方向の磁気抵抗効果膜の長さであるMR素子高さを高精度に制御できる。
なお、前記素子形成工程は、前記磁気抵抗効果膜を形成する工程と、前記研磨ストッパ層を形成する工程と、前記磁気抵抗効果膜および研磨ストッパ層を研削する研削工程とを含み、前記研削工程は、前記磁気抵抗効果膜および研磨ストッパ層を覆うレジスト膜に、該磁気抵抗効果膜の浮上面に直交する奥行き方向の端面と、該研磨ストッパ層の浮上面側の端面とを規定するパターンを同時に形成する処理と、前記レジスト膜をマスクとして前記磁気抵抗効果膜および研磨ストッパ層を研削する処理とを含んでもよい。磁気抵抗効果膜の奥行き方向の端面の位置と研磨ストッパ層の浮上面側の位置を同一マスクにより決定しているので、異なるマスクの寸法誤差やマスクの位置合わせに起因するずれを回避してMR素子高さを一層高精度に制御できる。
本発明によれば、磁気抵抗効果膜のMR素子高さを高精度に制御でき、その結果、電気特性のばらつきを抑制し、高記録密度化において小型化しても良好な電気特性の磁気抵抗効果素子を実現できる。
以下図面を参照しつつ実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図2は、本発明の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドが磁気記録媒体上を浮上する様子を示す図である。
図2を参照するに、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド10は、矢印X方向に移動する磁気記録媒体13上を流れる空気流(矢印AIRの方向)によりスライダ11の浮上面12が浮上力を得て、スライダ11を支持するサスペンション(不図示)の下向きの力との均衡により、スライダ11が所定の浮上量を維持して浮上する。浮上面12の流出端12−1には記録及び再生を行う素子部14(微小なため一つの線で示す。)が設けられている。
図3は、図2の薄膜磁気ヘッドを浮上面側から見た図である。図3を参照するに、薄膜磁気ヘッド10は、スライダ11の浮上面12には、浮上量および浮上姿勢を制御するためのパッド15と、流出端12−1側のスライダ11の端面上には素子部14が設けられ、素子部14は、スライダ11側から磁気記録媒体の移動方向(X方向)に沿って磁気抵抗効果素子20および誘導型記録素子30がこの順に配置されている。
図4は、薄膜磁気ヘッドの誘導型記録素子及び磁気抵抗効果素子の浮上面の構造を示す図であり、図5は図4に示すA−A線断面図である。図4および図5において、X方向は磁気記録媒体の移動方向であり、Y方向はGMR膜40の幅方向、すなわち磁気記録媒体に形成されるトラックの幅方向に相当する。
図4および図5を参照するに、薄膜磁気ヘッド10は、Al23−TiC(アルチック)からなる平坦なスライダ11の端面上に、絶縁膜17、磁気抵抗効果素子20、絶縁膜18、誘導型記録素子30が順次積層された構成となっている。薄膜磁気ヘッド10は、誘導型記録素子30の下部磁極31と上部磁極33から漏洩する記録磁界により対向する磁気記録媒体(図示せず)に情報が記録され、記録された情報に対応する磁気記録媒体の漏洩磁場を磁気抵抗効果素子20が抵抗変化として検知する。
誘導型記録素子30は、磁気抵抗効果素子20上にアルミナ膜等の絶縁膜18を介して設けられ、下部磁極31と、記録ギャップ層32を挟んで下部磁極31に対向し、浮上面12では磁気記録媒体のトラック幅に相当する幅を有する上部磁極33と、上部磁極を覆うアルミナ膜34と、下部磁極31と上部磁極33とを接続するヨーク35と、ヨーク35を巻回するコイル36等からなる。下部磁極31、上部磁極33、およびヨーク35は軟磁性材料より構成され、記録磁界を確保するために飽和磁束密度の大なる材料、例えば、Ni80Fe20、CoZrNb、FeN、FeSiN、FeCo合金等が用いられる。
また、誘導型記録素子30は、コイル36に記録電流を流すことで、下部磁極31と上部磁極32との間に記録磁界が発生し、記録電流のスイッチングに対応する記録磁界のスイッチングにより磁気記録媒体(不図示)の記録層に磁化パターンを形成し情報を記録する。
磁気抵抗効果素子20は、スライダ11の端面上に、アルミナ膜等の絶縁膜17を介して、下部シールド層21、下部ギャップ絶縁膜22、CIP(Current−In−Plane)型のGMR膜40、一対の端子層24、上部ギャップ絶縁膜25、上部シールド層26が順次積層され、GMR膜40の両側には、磁区制御層27が設けられ、さらに、各々の端子層24上には、研磨ストッパ層28が設けられている。
磁気抵抗効果素子20は、抵抗変化を検知するセンス電流が一方の端子層24からGMR膜40に流れ込み、他方の端子層24から引き出される。センス電流を流すことで生じるGMR膜40の両端の電圧により、磁気記録媒体からの漏洩磁界の変化をGMR膜40の幅方向の電気抵抗値の変化を介して検出する。
GMR膜40の電気抵抗値や磁気記録媒体からの漏洩磁界に対するGMR膜40の自由磁化層(後述する第1自由磁化層および第2自由磁化層。)のレスポンスは、図5に示すGMR膜40の浮上面側の奥行き方向の端面との寸法、すなわちMR素子高さHmrが密接に関係する。本発明では、後述する製造方法によりMR素子高さHmrを高精度に制御できるという効果を有する。+
図6は、磁気抵抗効果素子を構成するGMR膜を示す図である。
図6を参照するに、CIP型のGMR膜40は、シングルスピンバルブ構造を有し、下地層41、第1自由磁化層42、第2自由磁化層43、非磁性中間層44、固定磁化層45、反強磁性層46、保護層48が順次積層された構造となっている。
下地層25は、図4に示す下部ギャップ絶縁膜22上にスパッタ法等により形成され、例えば厚さ5nmのTa膜及び厚さ5nmのNiFe膜がこの順で形成される。NiFe膜は、Feの含有量が17原子%〜25原子%の範囲内であることが好ましい。
第1自由磁化層42および第2自由磁化層43は、スパッタ法等により形成され、厚さが1nm〜30nmのCo、Fe、Ni及びこれらの元素を含む軟磁性強磁性材料、例えば、Ni80Fe20、Co90Fe10、Co78Fe202等から構成される。
非磁性中間層44は、スパッタ法により形成された厚さ1.5nm〜4.0nmの導電性材料より構成され、例えばCu膜、Al膜により構成されている。
固定磁化層45は、厚さ1〜30nmのCo、Fe、Ni及びこれらの元素を含む軟磁性強磁性材料、例えば、Ni80Fe20、Co90Fe10等の材料を用いることができる。または、これらの積層体により構成されてもよい。固定磁化層45はこの上に形成される反強磁性層46の交換相互作用により磁化の方向が固定される。
反強磁性層46は、スパッタ法、蒸着法、CVD(化学気相成長)法等により形成され、例えば厚さ5nm〜30nm(好ましくは10nm〜20nm)のMn−TM合金(TM=Pt、Pd、Ni、及びIrのうち少なくとも1種)または、MnRh合金、例えば、PdPtMnにより構成される。これらの合金は、スパッタ法等により成膜した後、磁界中熱処理を行うことにより、規則合金化して反強磁性が出現し、交換相互作用により固定磁化層45の磁化方向を例えば、GMR膜40の幅方向に固定する。
保護層31は、スパッタ法等により形成され、例えば各々厚さ約5nmのTa層とRu層またはCu層とRu層が順次積層された構成となっている。具体的には、保護層31は、Cu層が厚さ1nm〜5nmである。Cu層はGMR膜40の磁界中熱処理時に固定磁化層45の酸化を防止する。また、Ru層は、厚さが5nm〜30nmであり、非磁性金属、例えばAu、Al、W等であっても良い。以上によりGMR膜40が構成される。
GMR膜40は、第1自由磁化層42および第2自由磁化層43の磁化は、面内方向を向いており、磁気記録媒体より漏洩する磁場の方向に応じて磁化の向きが変わる。その結果、第1自由磁化層42および第2自由磁化層43の磁化と固定磁化層28の磁化とのなす角に対応してGMR膜40の幅方向の抵抗値が変化する。
なお、上記GMR膜40は、積層の順序を逆にした構成、すなわち、下部ギャップ絶縁膜22側から順に、下地層41、反強磁性層46、固定磁化層45、非磁性中間層44、第1自由磁化層42、第2自由磁化層43、保護層48の順次積層された構造としてもよい。また、第1自由磁化層42、第2自由磁化層43はいずれか一層でもよい。さらにGMR膜40はデュアルスピンバルブ構造としてもよい。
図4および図5に戻り、さらに図7を参照しつつ、さらに磁気抵抗効果素子20を説明する。図7は、研磨ストッパ層から下の層を示す平面図である。
下部シールド層21および上部シールド層26は、例えば厚さ1μmの軟磁性材料、例えばNiFe、CoFe等から構成され、電気めっき法、無電解めっき法、スパッタ法等により形成される。
下部ギャップ絶縁膜22および上部ギャップ絶縁膜25は、絶縁材料、例えばアルミナ膜から構成され、スパッタ法、CVD法により形成される。
磁区制御層27は、GMR膜40の両側に配置され、半硬質あるいは硬質強磁性材料、例えばCoCr合金、CoCrPt合金等から構成される。図5に示すGMR膜40の第1自由磁化層42、第2自由磁化層43、および固定磁化層45の単磁区化を図り、バルクハウゼンノイズの発生を防止する。
端子層24は、磁区制御層27上のGMR膜40の両側に配置され、GMR膜40の上面に電気的に接続されている。端子層24は、導電材料、例えば、Ta、Au、Al、Cu等から構成され、スパッタ法等により形成される。端子層24は、磁区制御層27との界面にTiW膜等の密着膜を設けてもよい。
研磨ストッパ層28は、GMR膜40の幅方向(Y方向)に離間してGMR膜40の両側の端子層24上に配置される。なお、図5において示す研磨ストッパ層28は、図4のA−A線上には研磨ストッパ層28はないが、研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aから奥行き方向(Z方向)の位置を示すためのものである。すなわち、研磨ストッパ層28は、浮上面側の端面28aが浮上面12に露出し、浮上面12と同一面を形成している。
研磨ストッパ層28は、磁気抵抗効果素子30を構成する他の材料よりも硬度の高い材料からなり、例えば、DLC膜(ダイヤモンドライクカーボン膜、いわゆる水素化カーボン膜)、炭素原子同士の結合がsp2結合に対してsp3結合の割合が特に高い、いわゆるテトラヘドラルアモルファスカーボン(tetrahedral amorphous carbon(以下、「ta−C」と呼ぶ。))膜、窒化ケイ素膜を用いることが好ましい。図5および図7に示すように、研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aは、後ほど説明する浮上面仕上げ研磨工程において仕上げ研磨の終点となり、すなわち浮上面12の位置を決める基準面となる。研磨ストッパ層28をこのような高硬度の材料とすることで、研磨終点位置が確実に決まり、GMR膜40の浮上面側の端面位置が決まる。
ここで、硬度は、例えば、シリコン基板上に膜厚40nmの試験体となる膜を後述する製造方法と同様の方法で成膜し、その膜をナノインスツルメンツ社製の硬度測定機ナノインデンタII(商品名)により測定した硬度である。例えば、研磨ストッパ層28のta−C膜の硬度は30GPaであり、水素化カーボン膜は20GPa、窒化ケイ素膜は15GPaであるのに対し、下部ギャップ絶縁膜22や上部ギャップ絶縁膜25を構成するアルミナ膜は13GPaであり、下部シールド層21や、上部シールド層26、GMR膜40等の金属膜は5GPa程度である。
研磨ストッパ層28は、GMR膜40の両側にGMR膜40から離間して配置されることが好ましい。研磨ストッパ層28の上方の上部シールド層26をGMR膜40の上面に近接することができ、GMR膜40を上下に挟む下部シールド層21の上面と上部シールド層26の下面との距離で決まるリードギャップ長を短小化できる。その結果、ギャップ損失を抑制し、高密度記録に対応できる。2つの研磨ストッパ層28は、下面28cと側面28bがなす頂点間の距離を1000nm〜10000nmの範囲に設定することが好ましい。また、研磨ストッパ層28を離間して配置することで、次に述べる傾斜角θをその範囲のうちで小角度側にすることができる。
さらに、研磨ストッパ層28は、GMR膜40側の側面28bがGMR膜40に向かうテーパ形状を有し、研磨ストッパ層28の下面28cが上面28dよりもGMR膜40に近接することが好ましい。上部シールド層26が、研磨ストッパ層28の側面28bの両頂線付近の屈曲部26a、26b付近に磁区の形成に起因する再生時のノイズの発生を回避できる。ノイズの発生を回避する点で、下面28cに対して側面28bがなす傾斜角θを5度〜90度の範囲に設定することが好ましく、5度〜45度の範囲に設定することがより好ましい。
研磨ストッパ層28は、厚い方が後ほど説明する浮上面仕上げ研磨工程において、研磨の終点が確実に決まる点で好ましいが、厚さを100nm〜1000nmの範囲に設定することが好ましい。1000nmを越えると、研磨ストッパ層28の側面28bの傾斜角θが大きくなる傾向にあり、上記ノイズが発生し易くなる。
なお、ここでは研磨ストッパ層28は、端子層24と上部ギャップ絶縁膜25との間に設ける構成を例に説明したが、磁区制御膜27と端子層24との間、上部ギャップ絶縁膜25と上部シールド層26との間に設けてもよい。
本実施の形態によれば、磁気抵抗効果素子30の下部シールド層21と上部シールド層26との間でかつGMR膜40の両側に研磨ストッパ層28を設け、研磨ストッパ層28をこれ以外の磁気抵抗効果素子30を構成する材料よりも高硬度としているので、GMR膜40の浮上面12側の端面位置が研磨ストッパ層28の端面位置とほぼ同一平面となり、GMR膜40のMR素子高さの制御性が向上する。その結果、磁気抵抗効果素子40の電気特性のばらつきを抑制でき、高記録密度化において小型化しても良好な電気特性の磁気抵抗効果素子を実現できる。
(薄膜磁気ヘッドの製造工程)
次に、本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。
図8は、実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法を示すフローチャートである。図8を参照するに、薄膜磁気ヘッドの製造方法は、素子形成工程(S102)、ウェハ切断工程(S104)、ロウバー粗研磨工程(S106)、浮上面仕上げ研磨工程(S108)、浮上面パッド加工工程(S110)、ロウバー切断工程(S112)、検査工程(S114)から構成される。
図9は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図であり、(A)は素子形成工程完了時のウェハ上に素子を形成した様子を模式的に示す斜視図、(B)はウェハ切断工程完了時のロウバーの斜視図である。図8および適宜図9を参照しつつ、薄膜磁気ヘッドの製造工程を説明する。
素子形成工程(S102)は、図9(A)に示すように、ウェハ50上に半導体プロセスと同様にして素子部14を形成する。多数の素子部14が、ウェハ50上に、スライダの幅方向が一列に整列するように配置されている。なお、ウェハ50上には、ロウバー粗研磨工程および浮上面仕上げ研磨工程において、浮上面側の研磨量をモニタするためのダミーガイド53を形成する。ダミーガイド53は素子部14と同様の構造を有しており、GMR膜の抵抗値を測定することで、研磨量をモニタできるようになっている。ダミーガイド53のかわりに単純なパターンの抵抗用モニタを用いてもよい。素子形成工程では、図4および図5に示す研磨ストッパ層28を含む素子部14を形成する。素子形成工程の詳細は後程説明する。
次いで、ウェハ切断工程(S104)では、スライダの幅方向が一列に整列した方向に沿って切断し、図9(B)に示すロウバーを得る。
次いで、ロウバー粗研磨工程(S106)では、図9(B)に示すロウバー52の浮上面12及び裏面52bを例えば、研磨剤を含むスラリーを用いて粗研磨を行う。浮上面12側は、素子部14のGMR膜あるいはダミーガイド53の抵抗値をモニタしながら研磨ストッパ層の浮上面側端面から所定の距離までを研磨する。
次いで、浮上面仕上げ研磨工程(S108)では、ロウバー52の浮上面12側を、例えば粗研磨に用いる研磨剤よりも微小径の研磨剤を含むスラリーあるいは固定砥石を用いて、研磨ストッパ層の浮上面側端面に達するまでスライダ、GMR膜等の浮上面12を研磨する。研磨面が研磨ストッパ層に達すると研磨速度が急激に低下するので、ダミーガイド53の抵抗値をモニタすることにより、容易に研磨終点を検出でき、浮上面仕上げ研磨工程においてMR膜の浮上面側の位置が決まる。
次いで、浮上面パッド加工工程(S110)では、図3に示す浮上面のパッド15をフォトリソグラフィ法でレジスト膜をパターニングし、レジスト膜をマスクとしてイオンミリングやRIE法等を用いてエッチングして形成する。
次いで、ロウバー切断工程(S112)では、個々のスライダ毎にダイシング装置を用いて切断し、スライダのチップが得られる。
次いで、検査工程(S114)では、素子部の電気特性や、浮上面のパッド形状、浮上面の反り等の検査を行う。以上により、薄膜磁気ヘッドが形成される。なお、この後に薄膜磁気ヘッドをサスペンションに固定する組立工程等を行う。
次に素子形成工程(S102)および浮上面仕上げ研磨工程(S108)を詳しく説明する。
図10〜図14は、薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図であり、図10〜図14の各々の図の(A)は、GMR膜付近を拡大した平面図、(B)は、(A)に示すA−A線断面図である。なお、A−A線断面図は浮上面に平行な面である。また、図10〜図14の各々の図の(B)は、説明の便宜のため磁気抵抗効果素子20の部分、すなわち図4に示す下部シールド層21から上の層のみを示す。
図10の工程では、公知の手法により、スライダとなるウェハ50上に、アルミナ膜等の絶縁膜17を介して、下部シールド層21、下部ギャップ絶縁膜22、CIP型のGMR膜40、一対の端子層24を順次積層する。GMR膜40は、上述した図6に示す各層を積層し、磁界中加熱により反強磁性層と第1自由磁化層および第2自由磁化層の磁気異方性を付与した後に、図10(B)に示すように浮上面側から見た形状がテーパ状で、図10(A)に示すように一定のコア幅で浮上面側に延在する。なお、GMR膜40は、浮上面12から離れた奥行き方向の部分は、後の工程で除去してMR膜の奥行き側の位置が規定され、浮上面側は、浮上面仕上げ研磨工程での浮上面12の仕上げ研磨により決まる。また、2つの端子層24はGMR膜40の上面の両端に接触するように形成する。
次いで図11の工程では、端子層24およびGMR膜40の上面を覆う研磨ストッパ層28fを形成する。具体的には、研磨ストッパ層28fは、FCA成膜装置を用いて、例えば厚さ300nmのta−C膜を形成する。FCA装置の構造を次ぎに簡単に説明する。
図15は、FCA装置の構成を模式的に示す断面図である。図15を参照するに、FCA成膜装置100は、大別して、放電部101、フィルタ部111、成膜室121から構成されている。
放電部101は、カソードターゲット102、アノード103、カソードコイル104、及びストライカ105等により構成されている。カソードターゲット102はグラファイトにより形成されており、直流電圧が印加されたカソードターゲット102の表面をストライカ105で叩くことで、カソードターゲット102及びアノード103間にアーク放電が生じ、アーク放電により1万℃以上に加熱されたカソードターゲット102から、炭素イオンや炭素原子、炭素原子が塊状となった炭素粒子、電子等が蒸発・生成される。カソードコイル104は、アーク放電の放電軸に平行に磁界を印加して、カソードターゲット102から蒸発した炭素原子のイオン化率を高める機能を有する。このようにして炭素イオンや、炭素原子、炭素粒子、及び電子等からなる炭素粒子群が形成され、蒸発した際の運動エネルギー及びFCA成膜装置100内の電位差に起因するクーロン力によりビーム状となってフィルタ部111に供給される。
フィルタ部111は、2つのフィルタコイル112A,112Bを備えた45°ベントタイプのフィルタから構成される。フィルタコイル112A,112Bによりカーボン粒子群が流れる方向に対して垂直に(図の紙面に垂直に)磁場を印加することにより、炭素粒子群中の炭素イオンの流れを偏向させて、その他の粒子はFCA成膜装置100の内壁や内壁に設けられたフィン113にトラップさせる。フィルタの原理は、磁場中を移動する荷電粒子に作用するローレンツ力であり、曲げられる際の曲率半径をRとするとR=mv/(qB)で表され、ここで、カーボン粒子群中の荷電粒子の運動量mvと電荷量q、フィルタコイルにより印加される磁場Bである。したがって、v及びBを適切に選択することにより炭素イオンのみを選別可能となり、炭素の中性原子及び粒子、電子等はトラップされる。なお、複数のベントタイプのフィルタを直列接続して、炭素イオン以外の粒子の除去率を高めてもよい。
また、フィルタ部111には一対または二対のラスターマグネット114が設けられる。ラスターマグネット114によりカーボンイオンの流れを上下、あるいは左右に振ることができ、均一な膜厚のta−C膜の研磨ストッパ層28fをウェハ50上に形成することができる。
成膜室121には、ウェハ50を保持する基板保持台122が設けられ、接地されている。ウェハ50はカーボンイオンが流入する方向に略垂直に保持される。
FCA成膜装置100は、装置内を例えばArガス減圧雰囲気(例えば圧力1×10-3Pa)とし、アーク放電部101によりカーボンターゲットから炭素原子あるいは炭素クラスタをイオン化した状態で取り出し、磁界印加する電磁石を備えるベントタイプのフィルタ部111により飛翔方向を偏向させてサイズの大きな炭素粒子等を除去し、被成膜体であるウェハ50上にイオン化した炭素原子あるいは炭素クラスタを堆積させて研磨ストッパ層28f(図11に示す。)を形成する。成膜速度は、主にアーク放電部のアーク電流により制御し、フィルタ部111での炭素粒子等の除去率も影響する。研磨ストッパ層28fの硬度を増すために、ウェハ50に炭素イオンと逆の極性のバイアス電圧を印加してもよい。電気的引力によりイオン化した炭素原子あるいは炭素クラスタを加速させて堆積させることで硬度を増すことができる。
図11に戻り、研磨ストッパ層28fは、スッパタ装置(例えばDCマグネトロンスパッタ装置)を用いて、水素ガスやメタンガスとArガスの混合ガス雰囲気中でカーボンターゲットをスパッタし、同様の厚さの水素化カーボン膜を形成してもよく、あるいは、スッパタ装置やCVD装置を用いて窒化ケイ素膜を形成してもよい。
本願発明者の検討によれば、研磨ストッパ層の材料をFCA法によるta−C膜、CVD法による窒化ケイ素膜をそれぞれ用いて本実施の形態の製造方法でスライダチップを形成し、GMR膜のスライダチップ毎の電気抵抗値を測定したところ、電気抵抗値のばらつき(3×標準偏差/平均値×100)は、ta−C膜では2.5%、窒化ケイ素膜では3.0%、比較のために研磨ストッパ層を設けなかった場合では5.5%であった。
研磨ストッパ層28fは、ウェハ上の隣接するスライダチップまで延在するように設けてもよい。研磨ストッパ層28fをスライダの幅方向に延在させることで、研磨仕上げ工程において研磨ストッパ層の浮上面側の端面で確実に仕上げ研磨を停止できる。
次いで図12の工程では、図11の研磨ストッパ層28fの第1パターン(サブパターン)を形成するためのエッチングを行う。具体的には、図11の研磨ストッパ層28fを覆うレジスト膜61を形成し、フォトリソグラフィ法により、例えばDeep UV光を光源とする縮小投影系の露光装置を用いて研磨ストッパ層28fの第1パターンをレジスト膜61に形成する。第1パターンは、主に、研磨ストッパ層28fのGMR膜40側の側面28bの位置を決定するものである。この際、光透過率の低いポジ型レジストを用いる方法、露光時にデフォーカスさせる方法、あるいは露光・現像後に熱処理する方法等を用いることにより、図12(B)に示すようにレジスト膜61の周縁部61aがテーパ状になるようにパターニングする。
次いで、レジスト膜61をマスクとして、酸素ガスを用いたRIE法により研磨ストッパ層28fをエッチングし、GMR膜40の上面と端子層24を露出させると共に、研磨ストッパ層28のGMR膜40側の側面28bを、GMR膜40から離隔した位置に形成する。研磨ストッパ層28の側面28bは、レジスト膜61の周縁部61aがテーパ状になっているため、同様にテーパ状に形成される。また、第1パターンのエッチングの際に、素子部の奥行き方向側の研磨ストッパ層28fもエッチングし端子層24を露出させる。
次いで図13の工程では、図12のレジスト膜61を除去し、次いで、図12の研磨ストッパ層28の第2パターン(サブパターン)を形成するためのエッチングを行う。具体的には、研磨ストッパ層28、端子層24、およびGMR膜40の上面を覆うレジスト膜62を形成し、フォトリソグラフィ法により、例えばDeep UV光を光源とする縮小投影系の露光装置を用いて第2パターンをレジスト膜62に形成する。
第2パターンは、主に、研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aの位置と、GMR膜40の奥行き方向側の端面40bの位置を決めるものである。したがって、下流の工程の浮上面仕上げ研磨工程において、仕上げ研磨は研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aで停止されるので、第2パターンによりMR素子高さの制御性を極めて向上するものである。
次いで、レジスト膜62をマスクとして、Arイオンを用いたイオンミリングで端子層24とGMR膜40の露出部を研削し、次いで、同じレジスト膜62をマスクとして、酸素ガスを用いたRIE法により研磨ストッパ層28の浮上面側をエッチングして端面28aを形成する。この際、端面28aは、仕上げ研磨工程における研磨ストップ性能を向上させる点で、ウェハ50面に対して略垂直に形成することが好ましい。この第2パターンのエッチングにより、次の図14に示す形状の2つの研磨ストッパ層28(太線で示す。)とGMR膜40の奥行き方向側の端面40bが形成される。2つの研磨ストッパ層28は同一の第2パターンのレジスト膜62により浮上面側の端面28aの位置が決定されるので、研磨ストッパ層28の2つの端面28aを同一平面上に形成できる。
レジスト膜62はSi含有レジスト材料を用いることが好ましい。酸素ガスを用いたRIE法によりSiが酸化されエッチング耐性が増し、研磨ストッパ層28がta−C膜や水素化カーボン膜等の硬質カーボン膜からなる場合は、研磨ストッパ層28のエッチング速度が極めて高く、選択性の良好なエッチングが可能である。好適なSi含有レジスト材料は、例えば富士フィルムアーチ社製Fi−SP(商品名)が挙げられる。
なお、GMR膜40の浮上面側は、レジスト膜62が浮上面側に延在して保護されるため、残留する。GMR膜40の浮上面側の端面は、浮上面仕上げ研磨工程における仕上げ研磨により研磨ストッパ層28の端面28aの位置に制御される。
次いで図14の工程では、図13のレジスト膜62を除去し、次いで、研磨ストッパ層28、端子層24、およびGMR膜40の上面を覆う、例えばアルミナ膜からなる上部ギャップ絶縁膜25をスパッタ法やCVD法等により形成する。
図14の工程ではさらに、上部ギャップ絶縁膜25を覆うめっきシード層(例えばTi膜、薄膜のため図示を省略。)をスパッタ法により形成し、次いで、電気めっき法により上部シールド層26(例えばNiFe膜)を形成する。
図14の工程ではさらに、上部シールド層26の表面をCMP(化学的機械研磨)法により平坦化する。なお、上部シールド層26の平坦化のかわりに、上部シールド層26を覆う絶縁膜18(図4に示す。)の表面を平坦化してもよい。
次いで、図14の工程の後に、図4に示す図14の構造体を覆う絶縁膜18、誘導型記録素子、さらに、図示を省略するが、端子層24やコイルと接続される配線や接続端子を公知の手法により形成し、以上により素子形成工程が完了する。
MR素子高さは、浮上面仕上げ研磨工程において規定される。上述したように、図9(B)に示すロウバー52を浮上面12側から研磨し、すなわち、図14(A)に示す浮上面12側から研磨する。研磨が進行し、研磨面が研磨ストッパ層の端面28aに達すると研磨速度が低下し、図9(B)に示す素子部14のGMR膜あるいはダミーガイド53の抵抗値をモニタすることで、研磨終点を容易に検出でき、図7に示すように、GMR膜40の浮上面側の端面40aが研磨ストッパ層の端面28aと同一平面上に配置される。また、上述したように、研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aとGMR膜40の奥行き側の端面40bは同一の第2パターンにより形状が規定されている。したがって、MR素子高さHmrを一層高精度に制御できる。
図16は、薄膜磁気ヘッドの製造工程の変形例を示す図であり、研磨ストッパ層の第1パターンを形成する工程の変形例を示している。図16を参照するに、上述した図12の工程では、研磨ストッパ層28fを覆うレジスト膜61の周縁部61aをテーパ状に形成し、研磨ストッパ層28の端部28bをテーパ状に形成したが、図16に示すように、端子層24およびGMR膜40の上面を覆うほぼ逆テーパ状の側面を有するレジスト膜64を形成し、次いで、上述した図12の工程と同様の方法で、研磨ストッパ層28を形成し、リフトオフによりレジスト膜64を除去することで、テーパ状の側面28bを有す研磨ストッパ層28を形成する。この方法を用いることにより、工程が簡便となり、さらに、GMR膜40の上面がイオンミリングの際のArイオン等の衝撃を受けることなく、また、研磨ストッパ層を除去する際の酸素イオンや酸素ラジカル等の影響を回避できる点で好ましい。
本実施の形態の製造方法によれば、浮上面仕上げ研磨工程において、研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aの位置によりGMR膜40の浮上面側の端面40aの位置が規定されるので、端面40aの位置を高精度に制御でき、その結果、MR素子高さHmrを高精度に制御できる。
またさらに、本実施の形態の製造方法によれば、素子形成工程において、GMR膜40の奥行き方向の端面40bの位置と研磨ストッパ層28の浮上面側の端面28aの位置を同一の第1パターンにより規定しているので、MR素子高さHmrを高精度に制御できる。
図17は、薄膜磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子の他の例の浮上面の構造を示す図である。誘導型記録素子は、図4および図5に示す誘導型記録素子30と同様であるので、その図示および説明を省略する。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を省略する。
図17を参照するに、磁気抵抗効果素子70は、スライダ11の端面上に、アルミナ膜等の絶縁膜17を介して、下部電極を兼ねる下部シールド層21、CPP(Current−Perpendicular−Plane)型のGMR膜80、上部絶縁膜72、上部電極を兼ねる上部シールド層26が順次積層され、GMR膜80の両側には、ギャップ絶縁膜71および磁区制御層27が設けられ、さらに、上部絶縁膜72上には、研磨ストッパ層28が設けられている。
図18は、磁気抵抗効果素子を構成するGMR膜の他の例を示す図である。
図18を参照するに、CPP型のGMR膜80は、下部シールド層21上に、下地層41、反強磁性層46、固定磁化層45、非磁性中間層44、自由磁化層42、保護膜48が順に積層されて構成される。なお、上述したCIP型のGMR膜と同様に、下地層41、自由磁化層42、非磁性中間層44、固定磁化層45、反強磁性層46、保護膜48の順に積層してもよい。各々の層は、上述したCIP型のGMR膜と同様であるのでその説明を省略する。
図17に戻り、本変形例では、研磨ストッパ層28が上部絶縁膜72と上部シールド層26との間に配置される以外は、上述した第1の実施の形態と同様に構成され、同様の方法で形成される。なお、研磨ストッパ層28は、下部シールド層21とギャップ絶縁膜71との間、ギャップ絶縁膜71と磁区制御膜27との間、あるいは磁区制御膜27と上部絶縁膜72との間に配置されてもよい。
本変形例によれば、磁気抵抗効果膜がCPP型のGMR膜80の場合も第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
なお、本変形例はCPP型のGMR膜を用いて説明したが、GMR膜のかわりTMR(トンネル磁気抵抗効果)膜を用いてもよい。TMR膜は、図18に示すGMR膜の非磁性中間層44を、例えば厚さ0.5nm〜2nmのアルミナ膜等の絶縁性材料膜とした以外は、GMR膜と同様に構成される。
さらに、上記の磁気抵抗効果素子は、垂直磁気記録用の薄膜磁気ヘッドの再生素子としても用いることができる。垂直磁気記録用の薄膜磁気ヘッドは、例えば、図4に示す誘導型記録素子30を主磁極が単磁極の誘導型記録素子に置き換えればよい。
(第2の実施の形態)
次に本発明第2の実施の形態に係る磁気記憶装置について説明する。
図19は、本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す図である。図19を参照するに、磁気記憶装置90は大略ハウジング91からなる。ハウジング91内には、スピンドル(図示されず)により駆動されるハブ92、ハブ92に固定され回転される磁気記録媒体93、アクチュエータユニット94、アクチュエータユニット94に取り付けられ磁気記録媒体93の半径方向に移動されるアーム95及びサスペンション96、サスペンション96に支持された薄膜磁気ヘッド98が設けられている。
本実施の形態の磁気記憶装置90は、薄膜磁気ヘッド98に特徴がある。薄膜磁気ヘッド98は、例えば、上述した第1の実施形態およびその変形例に係る磁気ヘッドである。
磁気記憶装置90の基本構成は、図19に示すものに限定されるものではない。本発明で用いる磁気記録媒体93は、磁気ディスクに限定されない。
本実施の形態によれば、薄膜磁気ヘッド98のGMR膜のMR素子高さの制御性に優れており、磁気抵抗効果素子の電気特性のばらつきを抑制でき、高記録密度化において小型化しても良好な電気特性の磁気抵抗効果素子を実現できるので、高記録密度化が可能な磁気記憶装置が実現できる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1) 磁気記録媒体に対向する浮上面側に、第1のシールド層および第2のシールド層と、該第1のシールド層と第2のシールド層との間に配置された磁気抵抗効果膜とを有する再生素子を備える薄膜磁気ヘッドであって、
前記再生素子は、第1のシールド層と第2のシールド層との間に研磨ストッパ層が配設され、
前記研磨ストッパ層は、該研磨ストッパ層以外の再生素子を構成する材料よりも硬度が高いことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
(付記2) 前記研磨ストッパ層が、磁気抵抗効果膜の幅方向の各々の側に互いに離間して配置されてなることを特徴とする付記1記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記3) 前記研磨ストッパ層は磁気抵抗効果膜から離間して配置されてなることを特徴とする付記1または2記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記4) 前記研磨ストッパ層は、磁気抵抗効果膜側の側面が、磁気抵抗効果膜に向かって傾斜するテーパ状の形状を有し、研磨ストッパ層の下面が上面よりも磁気抵抗効果膜側に延在してなることを特徴とする付記1〜3のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記5)前記研磨ストッパ層の側面と前記研磨ストッパ層の下面とのなす角が5度〜90度の範囲に設定されてなることを特徴とする付記4記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記6) 前記磁気抵抗効果膜はセンス電流を該磁気抵抗効果膜の幅方向に流して印加される磁場を検出するCIP型であり、
前記再生素子は、前記第1のシールド層と、下部絶縁膜と、磁気抵抗効果膜と、磁区制御層と、端子層と、上部絶縁膜と、前記第2のシールド層とが順に積層され、該磁区制御膜および端子層が磁気抵抗効果膜の幅方向の各々の側に配置されてなり、
前記研磨ストッパ層が、端子層と第2のシールド層との間または磁区制御膜と端子層との間に配置されてなることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記7) 前記磁気抵抗効果膜はセンス電流を該磁気抵抗効果膜の積層方向に流し、印加される磁場を検出するCPP型の磁気抵抗効果膜またはTMR膜であり、
前記再生素子は、下部電極を兼ねる前記第1のシールド層と、磁気抵抗効果膜と、下部絶縁膜と、磁区制御層と、上部絶縁膜と、上部電極を兼ねる前記第2のシールド層とが順に積層され、該下部絶縁膜、磁区制御膜および上部絶縁膜が磁気抵抗効果膜の幅方向の各々の側に配置されてなり、
前記研磨ストッパ層が、下部絶縁膜と磁区制御膜との間、磁区制御膜と上部絶縁膜との間、および上部絶縁膜と第2のシールド層との間のうち、いずれかの間に配置されてなることを特徴とする付記1〜5のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記8) 前記研磨ストッパ層は、水素化カーボン膜、テトラヘドラルアモルファスカーボン膜、および窒化ケイ素膜からなる群のうちいずれか1つからなることを特徴とする付記1〜7のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記9) 誘導型記録素子を備えることを特徴とする付記1〜8のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッド。
(付記10) 磁気記録媒体と、
付記1〜9のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッドと、
前記薄膜磁気ヘッドを支持すると共に磁気記録媒体上を駆動させるヘッド駆動手段と、
記録再生手段と、を備える磁気記憶装置。
(付記11) 磁気記録媒体に対向する浮上面側に、第1のシールド層および第2のシールド層と、該第1のシールド層と第2のシールド層との間に配置された磁気抵抗効果膜とを有する再生素子を備える薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、
基板上に再生素子を形成する素子形成工程と、
前記基板を、再生素子を有するスライダ毎あるいは複数の該スライダが一列に連なったロウバー毎に切断する工程と、
前記スライダの浮上面側を研磨して磁気抵抗効果膜を露出する研磨工程と、を備え、
前記素子形成工程は、再生素子の2つのシールド層との間に研磨ストッパ層を形成する工程を含み、
前記研磨工程は、前記研磨ストッパ層の浮上面側の端面を露出した時点で研磨を終了することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
(付記12) 前記再生素子は、前記研磨ストッパ層が、該研磨ストッパ層以外の再生素子を構成する材料よりも硬度が高いことを特徴とする付記11記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
(付記13) 前記研磨ストッパ層はスパッタ法あるいはCVD法を用いて形成される水素化カーボン膜、あるいは、FCA法を用いて形成されるテトラヘドラルアモルファスカーボン膜からなることを特徴とする付記11または12記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
(付記14) 前記素子形成工程は、
前記磁気抵抗効果膜を形成する工程と、
前記研磨ストッパ層を形成する工程と、
前記磁気抵抗効果膜および研磨ストッパ層を研削する研削工程とを含み、
前記研削工程は、
前記磁気抵抗効果膜および研磨ストッパ層を覆うレジスト膜に、該磁気抵抗効果膜の浮上面に直交する奥行き方向の端面と、該研磨ストッパ層の浮上面側の端面とを規定するパターンを同時に形成する処理と、
前記レジスト膜をマスクとして前記磁気抵抗効果膜および研磨ストッパ層を研削する処理とを含むことを特徴とする付記11〜13のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
(付記15) 前記素子形成工程は、前記研磨ストッパ層を形成する工程と、前記研削工程との間に該研磨ストッパ層の一部を研削する他の研削工程を備え、
前記他の研削工程は、磁気抵抗効果膜の上面を露出すると共に該研磨ストッパ層の磁気抵抗効果膜側の端面をテーパ状に形成することを特徴とする付記14記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
(付記16) 前記研磨ストッパ層を形成する工程は、
前記磁気抵抗効果膜の上面に上辺が下辺よりも長い逆台形状の断面を有するレジスト膜を形成し、
次いで該レジスト膜を覆うように研磨ストッパ層を形成して該研磨ストッパ層の該研磨ストッパ層の磁気抵抗効果膜側の端面をテーパ状に形成し、
次いで該レジストをリフトオフにより除去することを特徴とする付記14記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
従来の磁気ヘッドの製造工程を説明するためのMR膜付近の断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドが磁気記録媒体上を浮上する様子を示す図である。 図2の薄膜磁気ヘッドを浮上面側から見た図である。 薄膜磁気ヘッドの誘導型記録素子及び磁気抵抗効果素子の浮上面の構造を示す図である。 図4に示すA−A線断面図である。 磁気抵抗効果素子を構成するGMR膜を示す図である。 研磨ストッパ層から下の層を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造工程を示すフローチャートである。 (A)および(B)は実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図(その1)である。 (A)および(B)は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図(その2)である。 (A)および(B)は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図(その3)である。 (A)および(B)は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図(その4)である。 (A)および(B)は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図(その5)である。 (A)および(B)は薄膜磁気ヘッドの製造工程を示す図(その6)である。 FCA装置の構成を模式的に示す断面図である。 薄膜磁気ヘッドの製造工程の変形例を示す図である。 薄膜磁気ヘッドの磁気抵抗効果素子の他の例の浮上面の構造を示す図である。 磁気抵抗効果素子を構成するGMR膜の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る磁気記憶装置の要部を示す図である。
符号の説明
10、98 薄膜磁気ヘッド
11 スライダ
12 浮上面
12−1 流出端
13 磁気記録媒体
14 素子部
15 パッド
17、18 絶縁膜
20、70 磁気抵抗効果素子
21 下部シールド層
22 下部ギャップ絶縁膜
24 端子層
25 上部ギャップ絶縁膜
26 上部シールド層
27 磁区制御層
28 研磨ストッパ層
30 誘導型記録素子
31 下部磁極
32 記録ギャップ層
33 上部磁極
34 アルミナ膜
35 ヨーク
36 コイル
40 GMR膜
41 下地層
42 第1自由磁化層(自由磁化層)
43 第2自由磁化層
44 非磁性中間層
45 固定磁化層
46 反強磁性層
48 保護層
50 ウェハ
52 ロウバー
53 ダミーガイド
61、62、64 レジスト膜
71 ギャップ絶縁膜
72 上部絶縁膜
90 磁気記憶装置
100 FCA成膜装置

Claims (4)

  1. 磁気記録媒体に対向する浮上面側に、第1のシールド層および第2のシールド層と、該第1のシールド層と第2のシールド層との間に配置されると共に両側に端子層が形成された磁気抵抗効果膜とを有する再生素子を備える薄膜磁気ヘッドであって、
    前記再生素子は、第1のシールド層と第2のシールド層との間に研磨ストッパ層が配設され、
    前記研磨ストッパ層は、該研磨ストッパ層以外の再生素子を構成する材料よりも硬度が高く、前記磁気抵抗効果膜の両側に該磁気抵抗効果膜から離間して前記端子上に配置され、かつ磁気抵抗効果膜側の側面が、磁気抵抗効果膜に向かって傾斜するテーパ状の形状を有し、研磨ストッパ層の下面が上面よりも磁気抵抗効果膜側に延在してなる構成とされ、
    前記上部シールド層が、前記磁気抵抗効果膜、前記端子層、前記研磨ストッパ層の上面の形状に沿って形成されてなることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 前記研磨ストッパ層が、磁気抵抗効果膜の幅方向の各々の側に互いに離間して配置されてなることを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記研磨ストッパ層は、水素化カーボン膜、テトラヘドラルアモルファスカーボン膜、および窒化ケイ素膜からなる群のうちいずれか1つからなることを特徴とする請求項1または2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 磁気記録媒体と、
    請求項1〜3のうち、いずれか一項記載の薄膜磁気ヘッドと、
    前記薄膜磁気ヘッドを支持すると共に磁気記録媒体上を駆動させるヘッド駆動手段と、
    記録再生手段と、を備える磁気記憶装置。
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