JP4167569B2 - 通信ケーブル用クロージャ - Google Patents

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勝浩 北野
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Description

本発明は、通信ケーブルを構成するメタルケーブルのメタル心線や光ケーブル
の光ファイバ心線等の余長部や接続部を覆う通信ケーブル用クロージャに関する
ものである。
従来、一対の半割りされた略半円筒状のスリーブ内に、通信ケーブルを構成す
るメタル心線や光ファイバ心線等の余長部や接続部を収納し、その後、略円筒状
に組み立てられた一対のスリーブを、締結バンドにより緊諦するように構成され
た通信ケーブル用クロージャが、一例として、特許文献1に開示されている。
特開平8−122598号公報
上述した従来の通信ケーブル用クロージャは、略円筒状に組み立てられた一対
のスリーブの複数個所を、締結バンドにより緊諦するように構成されているので
、通信ケーブルを構成するメタル心線や光ファイバ心線等の配線替え作業の際に
は、ナットやボルトを弛め、その後、締結バンドを取り外さなければならず、配
線替え作業等の作業に手間と時間がかかるとともに、高所の狭い場所で配線替え
作業等が行われるので、取り外されたナットやボルトや締結バンドや一方のスリ
ーブ等の置き場所が制約され、更に、配線替え作業等に手間と時間がかかるとい
う問題があった。
また、通信ケーブル用クロージャは、種々の長さのバリエーションが要求され
るが、従来の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブの場合、異なる長さ
のスリーブを、それぞれ、射出成形や真空成形等により成形しなければならず、
従って、通信ケーブル用クロージャの生産性が悪く、ひいては、通信ケーブル用
クロージャのコストが上昇するという問題があった。
本発明の目的は、上述した従来の通信ケーブル用クロージャが有する課題を解
決することにある。
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、長さ方向に沿って形成された切り目により分離された一対の分離底部を有し、該一対の分離底部の一方の分離底部には、スライド基部嵌合凹部ガ形成されているとともに、前記一対の分離底部のもう一方の分離底部には、係合凹部が形成されているスリーブと、該スリーブに形成された前記スライド基部嵌合凹部に嵌合可能で、且つ、前記スリーブの長さ方向に沿ってスライド可能なスライド基部、前記一対の分離底部の前記もう一方の分離底部に形成された前記係合凹部に嵌合可能な嵌合膨出部を有する操作部及び該操作部と前記スライド基部とを連結する連結部とからなる連結部材とを有し、該連結部材を構成する前記スライド基部を、前記スリーブのスライド基部嵌合凹部に嵌合させるとともに、前記連結部材を構成する前記スライド基部を、前記スリーブの長さ方向に沿ってスライドさせることにより、前記連結部材の前記スリーブに対する取付け位置が、適宜、調整可能なように構成したものであり、第2には、前記スリーブに形成された前記スライド基部嵌合凹部を、前記分離底部の外面に垂直な立坑部と該立坑部に対して垂直な横坑部とから構成し、前記立坑部には、前記連結部材を構成する前記スライド基部の垂直ブロックが嵌合され、また、前記横坑部には、前記連結部材を構成する前記スライド基部の水平ブロックが嵌合されるように構成したものであり、第3には、前記スリーブを、前記一対の分離底部と相対する側部と天部とにより構成するとともに、前記一対の分離底部と前記相対する側部及び前記天部と前記相対する側部とを、それぞれ、折り曲げ可能な薄肉ヒンジ部を介して連結したものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような
効果を有する。
長さ方向に対した垂直な断面形状が略一定の筒状に形成されたスリーブの両端
開口部に、内側側板部材、外側側板及び内側側板部材と外側側板とにより挟持さ
れたグロメットからなるスリーブ閉鎖複合体を装着したので、通信ケーブル用ク
ロージャの種々の長さのバリエーションに応じて、スリーブを, 適宜、切断し使
用することができるので、通信ケーブル用クロージャを構成する異なる長さのス
リーブを、それぞれ、押出成形や射出成形等により成形しなければならない従来
の通信ケーブル用クロージャに比べて、通信ケーブル用クロージャの生産性が向
上し、ひいては、通信ケーブル用クロージャのコストを低減化することができる
側板と外側側板との間隙を狭めて、内側側板部材を構成する側板と外側側板と
に挟持されているグロメットを締め付けて、グロメットを外側に膨出させること
により、グロメットを、スリーブに圧接させるように構成したので、一対の半割
りされたスリーブの両端部において、グロメットを、単に挟持するようにした従
来の通信ケーブル用クロージャに比べて、通信ケーブル用クロージャの閉鎖性を
向上することができる。
スリーブを、折り曲げ可能な薄肉ヒンジ部を介して連結された一対の分離底部
により構成された底部と相対する側部と天部とにより構成するとともに、連結部
材のスライド基部を、一方の分離底部に形成されたスライド基部嵌合凹部に嵌合
した後、連結部材の操作部を、適宜、回動させることにより、連結部材の操作部
に形成された嵌合膨出部を、もう一方の分離底部に形成された係合凹部に嵌合さ
せて、一対の分離底部を連結し、また、嵌合膨出部を、前記係合凹部から排出さ
せることにより、一対の分離底部を離反可能としたので、略筒状に組み立てられ
た一対のスリーブの複数個所に、締結バンドを配置するとともに、締結バンドを
、ボルト・ナットを用いて緊諦するようにした従来の通信ケーブル用クロージャ
に比べて、スリーブの組立作業や分解作業の作業性が向上する。また、スリーブ
の組立作業や分解作業の際には、連結部材が、スリーブに取り付けられたままで
あるので、従来の通信ケーブル用クロージャのように、取り外されたナットやボ
ルトや締結バンドや一方のスリーブ等の置き場所を考慮する必要がなく、従って
、配線替え作業等の手間と時間を節約することができるとともに、取り外された
ナットやボルトや締結バンドや一方のスリーブ等の落下を防止することができる
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何
ら、本実施例に限定されるものではない。
先ず最初に、図1〜図6を用いて、通信ケーブル用クロージャを構成するスリ
ーブ及び連結部材について説明する。
Sは、長さ方向に対して垂直な断面形状が、略角筒等の筒状のスリーブであり
、スリーブSは、底部1と相対する側部2a、2bと天部3とから形成されてい
るとともに、底部1は、スリーブSの長さ方向に沿って、2つに分離された、一
対の分離底部1a、1bにより構成されている。また、一方の分離底部1aと一
方の側部2a、もう一方の分離底部1bともう一方の側部2b、一方の側部2a
と天部3、及び、もう一方の側部2bと天部3とは、折り曲げ可能な薄肉ヒンジ
部H1を介して連結されている。このように、スリーブSは、底部1に、長さ方
向に沿って、直線状の切り目を形成することにより、分離可能な分離底部1a、
1bとからなる底部1を有している。
また、一方の分離底部1aの端面には、嵌合凸条4が突設されており、また、
もう一方の分離底部1bの端面に沿って、上記嵌合凸条4が嵌合可能な嵌合凹部
5が形成されている。
更に、一方の分離底部1aには、分離底部1aの外面1a1側が開口されてい
るとともに、分離底部1aの外面1a1に垂直な立坑部6aと、立坑部6aの奥
部から、立坑部6aに対して垂直に、換言すれば、分離底部1aの外面1a1に
略平行に延在する横坑部6bとからなる略凸状のスライド基部嵌合凹部6が形成
されている。更に、もう一方の分離底部1bの外面1b1には、スリーブSの長
手方向に沿って、土手部7が形成されており、土手部7の嵌合凹部5と反対側に
位置する側面には、断面形状が弧状の係合凹部7aが形成されている。
Cは、連結部材であり、連結部材Cは、スライド基部c1と、操作部c2と、
スライド基部c1と操作部c2とを連結する一対の連結部c3とから構成されて
いる。スライド基部c1は、上述した分離底部1aに形成されたスライド基部嵌
合凹部6の横坑部6bに嵌合可能な水平ブロックc1aと、スライド基部嵌合凹
部6の立坑部6aに嵌合可能な、水平ブロックc1aの上面に立設された垂直ブ
ロックc1bとを有しており、側面形状が、略凸状に形成されている。また、操
作部c2は、略平板状に形成されており、操作部c2の一端には、上述した分離
底部1bに形成された土手部7の係合凹部7aに嵌合可能な嵌合膨出部c2aが
形成されている。更に、連結部c3は、金属製の棒材等を折り曲げることにより
略U字状に形成されたU字状部c3aと、U字状部c3aの両端部から、U字状
部c3aに対して垂直に延在する直線状部c3bとから構成されている。そして
、スライド基部c1の垂直ブロックc1bの相対する側面に形成された透孔や凹
溝及び操作部c2の嵌合膨出部c2a付近の相対する側面の近傍に形成された透
孔や凹溝に、連結部c3の直線状部c3bを、それぞれ嵌入することにより、連
結部材Cが構成されている。
連結部材Cにより、分離された分離底部1a、1bを連結するには、先ず最初
に、図3に示されているように、連結部材Cを構成するスライド基部c1を、底
部1を構成する一方の分離底部1aに形成されたスライド基部嵌合凹部6に嵌合
させ、次いで、一方の分離底部1aの端面に突設されている嵌合凸条4を、もう
一方の分離底部1bの端面に形成されている嵌合凹部5に嵌合することにより、
分離されていた分離底部1a、1bを接合する。その後、連結部c3を、スライ
ド基部c1の垂直ブロックc1bの相対する側面に形成された透孔や凹溝に嵌入
された連結部c3の直線状部c3bを中心に、土手部7方向に回動させて、図4
に示されているように、操作部c2の嵌合膨出部c2aを、もう一方の分離底部
1bの外面1b1に形成された土手部7の側面7aに形成された係合凹部7aと
対向させる。次いで、操作部c2を、操作部c2の嵌合膨出部c2a付近の相対
する側面の近傍に形成された透孔や凹溝に嵌入された連結部c3の直線状部c3
bを中心に、操作部c2が、もう一方の分離底部1bと略平行になるように回動
させて、図5及び図6に示されているように、操作部c2の嵌合膨出部c2aを
、もう一方の分離底部1bの外面1b1に突設された土手部7の側面7aに形成
された係合凹部7aに嵌合させる。このようにして、スリーブSの底部1を構成
する一方の分離底部1aともう一方の分離底部1bとが離反しないように構成さ
れている。このような、連結部材Cは、スリーブSの長さ等を考慮して、複数個
、使用されるとともに、連結部材Cのスライド基部c1を、底部1を構成する一
方の分離底部1aに形成されたスライド基部嵌合凹部6に沿って、スライドさせ
ることにより、スリーブSの長さ方向に沿って、その取付け位置を、適宜、調整
することができる。
上述したスリーブSは、押出成形機を用いて連続的に成形され、通信ケーブル
用クロージャの種々の長さのバリエーションに応じて、適宜、切断されるように
構成されている。このように、連続的に成形されたスリーブSを、通信ケーブル
用クロージャの種々の長さのバリエーションに応じて、適宜、切断するように構
成されているので、通信ケーブル用クロージャを構成する異なる長さのスリーブ
を、それぞれ、押出成形や射出成形等により成形しなければならない上述した従
来の通信ケーブル用クロージャに比べて、通信ケーブル用クロージャの生産性が
向上し、ひいては、通信ケーブル用クロージャのコストを低減化することができ
る。
次に、図7〜図15を用いて、上述したスリーブSの両端部の開口部を閉鎖す
る手段について説明する。
8は、内側側板部材であり、内側側板部材8は、上述したようにして、連結部
材Cにより、分離底部1a、1bが接合された状態のスリーブSの両端部に形成
された開口部より、若干、小さめに形成された金属製板材からなる側板8aと、
側板8aに対して垂直に、側板8aの一方の面に、溶接等の適当な手段により取
着された金属製板材からなる取付基板8bとを有しており、取付基板8bの上端
面8b1は、側板8aの上端面8a1より下がった位置にあり、また、取付基板
8bの下端面8b2は、側板8aの下端面8a2と略同じ位置にある。また、側
板8aには、側板8aの相対する垂直端面8a3の略中央部から、側板8aの内
部方向に向かって形成された水平凹部8a4が形成されている。取付基板8bの
垂直端面8b3の上部からは、上部水平取付部8b4が延在しており、また、取
付基板8bの垂直端面8b3の下部からは、下部水平取付部8b5が延在してい
る。
取付基板8bの上端面8b1より、上方に位置する側板8aには、水平スリッ
ト8a5が穿設されており、更にまた、水平スリット8a5の上方には、水平方
向に或いは上下方向に、適当数の透孔8a6が穿設されている。また、取付基板
8bが取着された面の反対側に位置する側板8aの面には、該面に対して垂直に
、内周面にネジ溝が刻設されたネジ溝付き円筒8cが、上下方向に所定の間隔を
置いて取着されている。更に、上に位置するネジ溝付き円筒8cの上方に位置す
る側板8aには、水平ロッド8dが取着されている。
9は、外側側板であり、外側側板9は、上述した内側側板部材8を構成する側
板8aと同じ大きさに形成されており、側板8aと同様に、金属製板材により形
成されている。外側側板9にも、外側側板9の相対する垂直端面9aの略中央部
から、外側側板9の内部方向に向かって形成された水平凹部9bが形成されてお
り、また、水平凹部9bの上方に位置する外側側板9には、側板8aに穿設され
た透孔8a6と同様の透孔9cが、側板8aに穿設された透孔8a6と同じ配列
に穿設されている。内側側板部材8を構成する側板8aと外側側板9とを重ね合
わせた際に、側板8aに形成された水平凹部8a4と外側側板9に形成された水
平凹部9b、及び、側板8aに穿設された透孔8a6と外側側板9に穿設された
透孔9cとが、それぞれ、一致するように構成されている。
更に、外側側板9には、所定の間隔をおいて、上下方向に透孔9dが穿設され
ており、この透孔9dは、内側側板部材8の側板8aと外側側板9とを重なり合
うように配置した際に、側板8aに取着されたネジ溝付き円筒8cの取り付け位
置と一致するように、外側側板9に穿設されている。外側側板9に穿設された透
孔9dの内径は、側板8aに取着されたネジ溝付き円筒8cの外径より、小さく
形成されており、側板8aに取着されたネジ溝付き円筒8cが、外側側板9に穿
設された透孔9dに挿通されないように構成されている。更にまた、外側側板9
の上端面9eの中央部には、下方に延在する垂直凹部9fが形成されており、側
板8aと外側側板9とを重なり合うように配置した際に、この垂直凹部9fに、
側板8aに取着された水平ロッド8dが挿入されるように構成されている。
次に、図16〜図19を用いて、グロメットGについて説明する。
ゴム製のグロメットGは、連結部材Cにより、分離底部1a、1bが接合され
た状態のスリーブSの両端部に形成された開口部と略同じ大きさに形成されてお
り、内側側板部材8を構成する側板8aや外側側板9より、若干、大きく形成さ
れている。グロメットGは、グロメット本体G1と嵌合グロメット部G2とから
構成されている。
グロメット本体G1には、相対する垂直端面g1aの一方の垂直端面g1aか
ら、内部方向に向う水平嵌合凹部g2が形成されており、水平嵌合凹部g2には
、嵌合グロメット部G2が嵌合されるように構成されている。後述するように、
グロメット本体G1を、上述した内側側板部材8を構成する側板8aと外側側板
9とで挟持した際に、グロメット本体G1に形成された水平嵌合凹部g2が、側
板8aに形成された一方の水平凹部8a4及び外側側板9に形成された一方の水
平凹部9bと、略一致するように構成されている。
グロメット本体G1の中心垂直線に沿って、所定の間隔を置いて、3個の透孔
g3a、g3b、g3cが穿設されている。グロメット本体G1の上方に位置す
る透孔g3aには、内側側板部材8を構成する側板8aに取着された水平ロッド
8dが、挿入されるように構成されており、また、中間に位置する透孔g3b及
び下方に位置する透孔g3cには、内側側板部材8を構成する側板8aに、上下
方向に所定の間隔を置いて取着された一対のネジ溝付き円筒8cが、それぞれ挿
入されるように構成されている。
また、グロメット本体G1の上部領域には、グロメット本体G1の両面に、水
平方向に延在する水平凹部g4を設けることにより、薄肉部g5が形成されてい
る。薄肉部g5には、水平方向に或いは上下方向に、適当数の透孔g6が穿設さ
れており、また、薄肉部g5には、透孔g6を囲むように円筒部g7が突設され
ている。グロメット本体G1を、内側側板部材8を構成する側板8aと外側側板
9とで挟持した際には、グロメット本体G1の薄肉部g5に穿設された透孔g6
と円筒部g7の内孔とは、側板8aに穿設された透孔8a6及び外側側板9に穿
設された透孔9cと一致するように構成されている。
グロメット本体G1には、水平嵌合凹部g2に並設するように、通信ケーブル
導入孔g8が穿設されており、また、グロメット本体G1には、通信ケーブル導
入孔g8から一方の垂直端面g1aにまで達する水平切り裂き部g9が形成され
ている。また、グロメット本体G1の相対する垂直端面g1a、上端面g1b及
び下端面g1cからなる外周面の略中央部には、水平嵌合凹部g2が形成されて
いる部分を除いて、突条g10が形成されている。なお、上記の水平切り裂き部
g9は、通信ケーブル導入孔g8側に位置する垂直端面g1aに形成された突条
g10まで達するように形成されている。
嵌合グロメット部G2には、水平方向に、適当数(本実施例においては、2個
)の透孔g11が穿設されている。また、図19に示されているように、嵌合グ
ロメット部G2が、グロメット本体G1の水平嵌合凹部g2に嵌合された際に、
グロメット本体G1の垂直端面g1a側に位置する垂直端面g12には、グロメ
ット本体G1の相対する垂直端面g1a、上端面g1b及び下端面g1cに突設
された突条g10に連続するように、同様の突条g13が形成されている。
次に、主として、図10及び図13を用いて、上述した内側側板部材8、外側
側板9及びグロメットGの組み立てについて説明する。
グロメット本体G1に穿設された3個の透孔g3a、g3b、g3cに、内側
側板部材8を構成する側板8aに取着された水平ロッド8d及び一対のネジ溝付
き円筒8cを、それぞれ挿入するとともに、グロメット本体G1に形成された水
平嵌合凹部g2に嵌合グロメット部G2を嵌合する。その後、グロメット本体G
1と嵌合グロメット部G2とからなるグロメットGを、挟持するように、且つ、
内側側板部材8を構成する側板8aに対向するように、外側側板9を配置する。
この際、外側側板9に形成された垂直凹部9fには、側板8aに取着された水平
ロッド8dが挿入される。次いで、外側側板9に穿設された、上下方向に位置す
る透孔9dに、必要に応じて、ワッシャーRを介して、六角ボルト等のボルトB
1を挿通するとともに、ボルトB1を、内側側板部材8を構成する側板8aに取
着されたネジ溝付き円筒8cに螺合させることにより、内側側板部材8、グロメ
ットG及び外側側板9が組み立てられる。このようにして、図13に示されてい
るように、内側側板部材8、グロメットG及び外側側板9からなる、スリーブS
の両端部の開口部を閉鎖するスリーブ閉鎖複合体Pが組み立てられる。
上述したように、スリーブ閉鎖複合体Pが組み立てられた際には、内側側板部
材8を構成する側板8aに形成された一方の水平凹部8a4と外側側板9に形成
された一方の水平凹部9bとグロメット本体G1の水平嵌合凹部g2とが一致す
るように構成されているとともに、グロメット本体G1に形成された通信ケーブ
ル導入孔g8や水平切り裂き部g9も、同様に、側板8aに形成されたもう一方
の水平凹部8a4と外側側板9に形成されたもう一方の水平凹部9bに位置する
ように構成されている。また、スリーブ閉鎖複合体Pが組み立てられた際には、
側板8aに穿設された透孔8a6と、外側側板9に穿設された透孔9cと、グロ
メット本体G1の薄肉部g5に穿設された透孔g6と円筒部g7の内孔とが、一
致するように構成されている。
内側側板部材8を構成する側板8aに取着されたネジ溝付き円筒8cの長さL
1は、グロメットGの厚さW1より、短く形成されているので、ボルトB1を締
め付けることにより、側板8aと外側側板9との間隙が狭まり、従って、グロメ
ット本体G1に形成された突条g10及び嵌合グロメット部G2の垂直端面g1
2に形成された突条g13が、外側に膨出するように構成されている。
内側側板部材8、グロメットG及び外側側板9からなるスリーブ閉鎖複合体P
は、一対用意され、一対のスリーブ閉鎖複合体Pは、後述するようにして、一体
的に連結されることになる。
次に、主として、図7、図11、図12、図14及び図15を用いて、内側側
板部材8の取付基板8b等に取り付けられる部材について説明する。
10は、L字状の中間取付具であり、中間取付具10の垂直部10aに穿設さ
れた適当数の透孔(図示されていない。)に、六角ボルト等のボルト(図示され
ていない。)を挿通するとともに、ボルトを、一方のスリーブ閉鎖複合体Pを構
成する内側側板部材8の取付基板8bの下部水平取付部8b5に穿設された適当
なネジ孔8b6に螺合させることにより、中間取付具10を、内側側板部材8を
構成する取付基板8bの下部水平取付部8b5に取り付ける。同様に、中間取付
具10の垂直部10aに穿設された適当数の透孔に、六角ボルト等のボルトを挿
通するとともに、ボルトを、もう一方のスリーブ閉鎖複合体Pを構成する内側側
板部材8の取付基板8bの下部水平取付部8b5に穿設された適当数のネジ孔8
b6に螺合させることにより、中間取付具10を、内側側板部材8を構成する取
付基板8bの下部水平取付部8b5に取り付ける。
11は、上述した中間取付具10を介して、一対のスリーブ閉鎖複合体Pを連
結する、長さ方向に対して垂直な断面形状が、略逆U字状のスリーブ閉鎖複合体
連結ロッドである。そして、内側側板部材8の取付基板8bの下部水平取付部8
b5に取り付けられた中間取付具10の水平部10bに穿設された適当数の透孔
(図示されていない。)に、六角ボルト等のボルトB2を挿通するとともに、ボ
ルトB2を、略逆U字状のスリーブ閉鎖複合体連結ロッド11の両端部に位置す
る水平部11aに穿設された適当数のネジ孔(図示されていない。)に螺合させ
ることにより、一対のスリーブ閉鎖複合体Pを、図20に示されているように、
中間取付具10を介して、スリーブ閉鎖複合体連結ロッド11により、連結する
ように構成されている。
12は、内側側板部材8の取付基板8bを構成する下部水平取付部8b5の相
対する側面のうち、中間取付具10が取着された側面と反対側に位置する側面に
取着された、L字状のテンションメンバー取付具である。テンションメンバー取
付具12は、テンションメンバー取付具12の垂直部1 2aに穿設された透孔1
2a1に、六角ボルト等のボルトB3を挿通するとともに、ボルトB3を、取付
基板8bの下部水平取付部8b5に穿設された適当なネジ孔8b6に螺合させる
ことにより、上記取付基板8bの下部水平取付部8b5に取着されている。テン
ションメンバー取付具12の水平部12bには、適当数のネジ孔(図示されてい
ない。)が刻設されており、水平部12bに、テンションメンバー締め付け板1
3を載置するとともに、テンションメンバー締め付け板13に穿設された透孔1
3aに、六角ボルト等のボルトB4を挿通するとともに、ボルトB4を、テンシ
ョンメンバー取付具12の水平部12bに穿設されたネジ孔に螺合させることに
より、テンションメンバー締め付け板13を、テンションメンバー取付具12に
取り付けるように構成されている。なお、本実施例には、テンションメンバー取
付具12の水平部12bに、2個のテンションメンバー締め付け板13が配設さ
れている例が示されているが、1個或いは3個以上配設することもできる。
14は、内側側板部材8を構成する取付基板8bの両側面に取り付けられる通
信ケーブル把持部材であり、通信ケーブル把持部材14は、垂直部14aと、垂
直部14aに取着された上部水平部14bと下部水平部14cとを有している。
通信ケーブル把持部材14は、側板8aに形成された水平凹部8a4の上下方向
に位置する側板8aに穿設された水平スリット8a7に、上部水平部14bと下
部水平部14cの一端を挿入するとともに、垂直部14aに穿設された適当数の
透孔14a1に、六角ボルト等のボルトB5を挿通し、その後、ボルトB5を、
取付基板8bの上部水平取付部8b4や下部水平取付部8b5等に穿設された適
当なネジ孔8b6に螺合させることにより、取付基板8bの両側面に取り付けら
れている。また、通信ケーブル把持部材14の上部水平部14bの上面には、ナ
ットN1が、溶接等により固着されており、ナットN1に螺合されたネジE1の
下端には、上部把持金具M1が取り付けられている。更に、通信ケーブル把持部
材14の下部水平部14cの下面には、ナットN2が、溶接等により固着されて
おり、ナットN2に螺合されたネジE2の上端には、下部把持金具M2が取り付
けられている。
上部水平部14bの上面に固着されたナットN1に螺合されているネジE1を
、適宜、回転させて、ネジE1に取着されている上部把持金具M1を下動させる
とともに、下部水平部14cの下面に固着されたナットN2に螺合されているネ
ジE2を、適宜、回転させて、ネジE2に取着されている下部把持金具M2を上
昇させることにより、上部把持金具M1と下部把持金具M2との間に配置された
通信ケーブルを挟持するように構成されている。このような、上部把持金具M1
と下部把持金具M2とからなる通信ケーブル挟持部は、通信ケーブル把持部材1
4に、1組以上、配設することができる。なお、本実施例には、一方の通信ケー
ブル把持部材14(図11において、右側に位置する通信ケーブル把持部材14
)には、上部把持金具M1と下部把持金具M2とからなる通信ケーブル挟持部が
、1組配設されており、もう一方の通信ケーブル把持部材14(図11において
、左側に位置する通信ケーブル把持部材14)には、上部把持金具M1と下部把
持金具M2とからなる通信ケーブル挟持部が、2組配設されている例が示されて
いる。
15は、通信ケーブル挟持部材であり、通信ケーブル挟持部材15は、水平部
15aと垂直部15bとにより、その側面形状が、略L字に形成されている。通
信ケーブル挟持部材15の垂直部15bには、グロメット本体G1の薄肉部g5
に穿設された透孔g6と円筒部g7の内孔及び外側側板9に穿設された透孔9c
に対応して、通信ケーブルを挟持する挟持スロット15b1が形成されている。
16は、通信ケーブル挟持部材15の取付ブロックであり、取付ブロック16
は、水平部16aと水平部16aの両端部から下方に延在する垂直部16bとに
より、略門形に形成されている。水平部16aと相対する垂直部16bとにより
形成された凹部16cに、内側側板部材8を構成する取付基板8bの上部水平取
付部8b4を嵌合するとともに、取付ブロック16の水平部16aに穿設された
透孔16a1に、六角ボルト等のボルトB6を挿通し、取付基板8bの上部水平
取付部8b4の上面に刻設されたネジ孔8b7に、ボルトB6を螺合させること
により、取付ブロック16を、取付基板8bの上部水平取付部8b4に取り付け
るように構成されている。
内側側板部材8を構成する取付基板8bに穿設された水平スリット8a5に、
通信ケーブル挟持部材15の水平部15aの先端を挿入するとともに、通信ケー
ブル挟持部材15を、取付基板8bの上部水平取付部8b4の上面に載置する。
次いで、取付ブロック16が、通信ケーブル挟持部材15に当接するように、取
付基板8bの上部水平取付部8b4に、取付ブロック16の凹部16cを嵌合し
、その後、取付ブロック16の水平部16aに穿設された透孔16a1に、ボル
トB6を挿通するとともに、取付基板8bの上部水平取付部8b4の上面に刻設
されたネジ孔8b7に螺合させることにより、取付ブロック16を、取付基板8
bの上部水平取付部8b4に取り付けて、通信ケーブル挟持部材15を、取付基
板8bの上部水平取付部8b4に取り付ける。
図20において、T1は、一例としての通信ケーブルを構成する光ファイバ心
線の余長や接続部等が収納されるトレーであり、このようなトレーT1は、ヒン
ジ部材を介して、多数、積み重ねられており、一番下に位置するトレーT1は、
適当なヒンジ部材を介して、スリーブ閉鎖複合体連結ロッド11に取り付けられ
ている。
17は、吊り金具であり、吊り金具17は、一対の縦溝17a1が形成された
垂直基部17aと、垂直基部17aの上端から水平方向に延在する下部水平部1
7bと、下部水平部17bの先端から上方に延在する垂直部17cと、垂直部1
7cの上端から、下部水平部17bと略平行に延在する上部水平部17dとを有
しており、金属製の板材を屈曲することにより形成されている。また、上部水平
部17dの上面には、凹溝17d1が形成されているとともに、凹溝17d1に
沿って、スリット17d2が形成されており、更に、上部水平部17dの先端部
付近には、ネジ孔17d3が穿設されている。
17eは、挟持板であり、挟持板17eは、水平部17e1と、水平部17e
1の一端から下方に延在する垂直部17e2とを有しており、金属製の板材を屈
曲することにより形成されている。また、挟持板17eの水平部17e1の下面
には、凹溝17e3が形成されているとともに、水平部17e1の先端部付近に
は、透孔17e4が穿設されている。
吊り金具17の垂直基部17aに形成された一対の縦溝17a1に、六角ボル
ト等のボルトB7を挿通するとともに、ボルトB7を、スリーブ閉鎖複合体Pの
内側側板部材8を構成する側板8aに取着された水平ロッド8dのネジ孔8d1
に螺合させることにより、吊り金具17を、水平ロッド8dに取り付ける。ボル
トB7を弛めて、吊り金具17を上下動させることにより、水平ロッド8dに対
する吊り金具17の位置を調整することができるように構成されている。
吊り金具17の上部水平部17dに形成されたスリット17d2に、挟持板1
7eの垂直部17e2を挿入するとともに、吊り金具17の上部水平部17dに
形成された凹溝17d1と挟持板17eの水平部17e1に形成された凹溝17
e3に、吊り線18を挿入する。その後、六角ボルト等のボルトB8を、挟持板
17eの水平部17e1に穿設されたネジ孔17e4に挿通するとともに、ボル
トB8を、吊り金具17の上部水平部17dに穿設されたネジ孔17d3に螺合
させて、挟持板17eの水平部17e1と吊り金具17の上部水平部17dとに
より、吊り線18を挟持することにより、スリーブS及びスリーブSの両端の開
口部に配設されたスリーブ閉鎖複合体P等から構成されている通信ケーブル用ク
ロージャが、吊り線18に吊る下げられることになる。
次に、中間取付具10を介して、スリーブ閉鎖複合体連結ロッド11により、
一体的に連結された一対のスリーブ閉鎖複合体Pやケーブル把持部材14やスリ
ーブ閉鎖複合体連結ロッド11に多段に配設されたトレーT1等に、通信ケーブ
ルの一例としての光ケーブルを配設する場合について説明する。
嵌合グロメット部G2の透孔g11に、光ケーブルを挿通するとともに、嵌合
グロメット部G2を、グロメット本体G1の水平嵌合凹部g2に嵌合する。この
作業の際には、内側側板部材8を構成する側板8aに取着されたネジ溝付き円筒
8cに螺合されているボルトB1は、強く締め付けられておらず、従って、側板
8aと外側側板9との間隙は比較的広く、グロメット本体G1に形成された突条
g10及び嵌合グロメット部G2に形成された突条g13は、外側に大きき膨出
していない。
次いで、光ケーブルを、ケーブル把持部材14の上部水平部14bに取着され
たナットN1に螺合されているネジE1に取り付けられた上部把持金具M1と、
下部水平部14cに取着されたナットN2に螺合されているネジE2に取り付け
られた下部把持金具M2との間に配置した後、ネジE1、E2を、適宜、回転さ
せて、上部把持金具M1を下降させるとともに下部把持金具M2を上昇させて、
上部把持金具M1と下部把持金具M2とにより、光ケーブルを挟持する。
上述した光ケーブルの上部把持金具M1と下部把持金具M2とによる挟持作業
に前後して、光ケーブルの先端部の外被等を除去して、テンションメンバーや多
数の光ファイバ心線露出させる。次いで、テンションメンバーを、テンションメ
ンバー取付具12の水平部12bとテンションメンバー締め付け板13との間に
配置し、その後、テンションメンバー取付具12の水平部12bに穿設されたネ
ジ孔に螺合されているボルトB4を回転させて、テンションメンバーを、テンシ
ョンメンバー取付具12の水平部12bとテンションメンバー締め付け板13と
により挟持する。
上述したような作業を、一対のスリーブ閉鎖複合体Pに対して行う。また、一
対のスリーブ閉鎖複合体Pに配設された光ケーブルを構成する光ファイバ心線は
、公知のように、所定のトレーT1に導入され、余長が形成されるとともに、一
方のスリーブ閉鎖複合体Pに配設された光ケーブルを構成する光ファイバ心線と
、もう一方のスリーブ閉鎖複合体Pに配設された光ケーブルを構成する光ファイ
バ心線とがコネクタを介して接続される。
次いで、一対のスリーブ閉鎖複合体Pの間隔と略同じ長さを有するスリーブS
の一対の分離底部1a、1bを、互いに離れる方向に移動させて、図21に示さ
れているように、一対の分離底部1a、1b間に、スリーブ閉鎖複合体Pが通過
可能な間隙を形成する。一方の分離底部1aと一方の側部2a、もう一方の分離
底部1bともう一方の側部2b、一方の側部2aと天部3、及び、もう一方の側
部2bと天部3とは、折り曲げ可能な薄肉ヒンジ部H1を介して連結されている
ので、一対の分離底部1a、1b間に、スリーブ閉鎖複合体Pが通過可能な間隙
を形成することができる。
次いで、スリーブ閉鎖複合体Pを、スリーブSの一対の分離底部1a、1b間
に形成された間隙に、下から挿通するとともに、スリーブ閉鎖複合体Pを構成す
る内側側板部材8と外側側板9とにより挟持されたグロメットGを、スリーブS
の天部3に当接させる。より具体的には、スリーブSの天部3に、グロメットG
を構成するグロメット本体G1の上端面g1bに突設された突条g10を当接さ
せる。その後、一対の分離底部1a、1bを、互いに接近する方向に移動させて
、一方の分離底部1aの端面に突設されている嵌合凸条4を、もう一方の分離底
部1bの端面に形成されている嵌合凹部5に嵌合することにより、分離されてい
た分離底部1a、1bを接合する。
その後、図22に示されているように、適当数の連結部材Cを用いて、スリー
ブSの底部1を構成する一方の分離底部1aともう一方の分離底部1bとが離反
しないようにする。この状態においては、グロメット本体G1に突設された突条
g10及び嵌合グロメット部G2に突設された突条g13とが、スリーブSを構
成する底部1と相対する側部2a、2bと天部3とに当接或いは接近して位置す
るように構成されている。
次いで、内側側板部材8を構成する側板8aに取着されたネジ溝付き円筒8c
に螺合されているボルトB1を締め付けることにより、側板8aと外側側板9と
の間隙を狭めて、内側側板部材8を構成する側板8aと外側側板9とに挟持され
ているグロメット本体G1と嵌合グロメット部G2とからなるグロメットGを締
め付けて、グロメット本体G1に形成された突条g10及び嵌合グロメット部G
2に形成された突条g13を、外側に膨出させて、スリーブSを構成する底部1
と相対する側部2a、2bと天部3とに圧接させる。このようにして、一対のス
リーブ閉鎖複合体Pを、スリーブSの両端部の開口部に取り付けるとともに、ス
リーブSの両端部の開口部が、一対のスリーブ閉鎖複合体Pにより閉鎖されるこ
とになる。
また、上述した一対のスリーブ閉鎖複合体Pにより閉鎖されたスリーブS内を
、単に通過するだけの光ケーブルは、一方のスリーブ閉鎖複合体Pのグロメット
本体G1に穿設された通信ケーブル導入孔g8から、スリーブS内に導入される
とともに、もう一方のスリーブ閉鎖複合体Pのグロメット本体G1に穿設された
通信ケーブル導入孔g8を経て、スリーブSから導出されるように構成されてい
る。このように、通信ケーブル用クロージャを通過する光ケーブルも、上述した
ように、ケーブル把持部材14により、挟持されるように構成されている。
更に、吊り金具17等を介して吊り線18に吊り下げられた、一対のスリーブ
閉鎖複合体PやスリーブS等からなる通信ケーブル用クロージャ内に配設された
光ファイバ心線を、例えば、所定の場所に配線する場合には、通信ケーブル用ク
ロージャ内の所定の光ファイバ心線を、グロメット本体G1に穿設された透孔g
6及び円筒部g7を経て、通信ケーブル用クロージャ外に排出させるとともに、
光ファイバ心線を、通信ケーブル挟持部材15の垂直部15bに形成された挟持
スロット15b1に挿入し挟持した後、所定の場所に配線する。
上述したようにして、吊り金具17等を介して吊り線18に吊り下げられた、
一対のスリーブ閉鎖複合体PやスリーブS等からなる通信ケーブル用クロージャ
内に配設された光ファイバ心線の配線替え作業等を行う際には、分離底部1bに
対して略平行な連結部材Cの操作部c2を、分離底部1bから離れる方向に回動
させて、操作部c2の嵌合膨出部c2aを、図4に示されているように、分離底
部1bの外面1b1に形成された土手部7の側面に形成された係合凹部7aから
排出させる。その後、一方の分離底部1aの端面に突設されている嵌合凸条4を
、もう一方の分離底部1bの端面に形成されている嵌合凹部5から排出して、ス
リーブSの底部1を構成する一方の分離底部1aともう一方の分離底部1bとを
離反させて、段積みされたトレーT1を露出させるとともに、所定のトレーT1
を開放させて、光ファイバ心線の配線替え作業等を行う。配線替え作業等が終了
した後は、上述したようにして、スリーブSの底部1を構成する一方の分離底部
1aともう一方の分離底部1bとを、連結部材Cを介して連結する。このような
光ファイバ心線の配線替え作業等の作業の際には、連結部材Cは、連結部材Cの
スライド基部c1が、一方の分離底部1aに形成されたスライド基部嵌合凹部6
に嵌合されたままであるので、連結部材Cを、スリーブSから取り外す必要がな
く、従って、連結部材Cの置き場所を心配したり設ける必要がなく、また、連結
部材Cの落下を心配する必要もない。
上述したように、スリーブSを、長さ方向に対して垂直な断面形状が略一定の
筒状に形成したので、通信ケーブル用クロージャの種々の長さのバリエーション
に応じて、適宜、切断し使用することができる。従って、通信ケーブル用クロー
ジャを構成する異なる長さのスリーブを、それぞれ、射出成形や真空成形等によ
り成形しなければならない従来の通信ケーブル用クロージャに比べて、通信ケー
ブル用クロージャの生産性が向上し、ひいては、通信ケーブル用クロージャのコ
ストを低減化することができる。
また、スリーブSを、一対の分離底部1a、1bにより構成された底部1と相
対する側部2a、2bと天部3とにより構成するとともに、一方の分離底部1a
と一方の側部2a、もう一方の分離底部1bともう一方の側部2b、一方の側部
2aと天部3、及び、もう一方の側部2bと天部3とを、折り曲げ可能な薄肉ヒ
ンジ部H1により連結し、更に、連結部材Cのスライド基部c1を、スリーブS
の底部1を構成する一方の分離底部1aに形成されたスライド基部嵌合凹部6に
嵌合した後、連結部材Cの操作部c2を操作することにより、連結部材Cの操作
部c2に形成された嵌合膨出部c2aを、もう一方の分離底部1bの外面1b1
に形成された土手部7の係合凹部7aに嵌合させて、一対の分離底部1a、1b
を連結し、また、嵌合膨出部c2aを、もう一方の分離底部1bの外面1b1に
形成された土手部7の係合凹部7aから排出させることにより、一対の分離底部
1a、1bを離反可能としたので、一対の半割りされた略半円筒状のスリーブの
複数個所に、締結バンドを配置するとともに、締結バンドを、ボルト・ナットを
用いて緊諦するようにした従来の通信ケーブル用クロージャに比べて、スリーブ
Sの組立作業や分解作業の作業性が向上する。
更に、スリーブSの組立作業や分解作業の際には、連結部材Cが、スリーブS
に取り付けられたままであるので、従来の通信ケーブル用クロージャのように、
取り外されたナットやボルトや締結バンドや一方のスリーブ等の置き場所を考慮
する必要がなく、従って、配線替え作業等の手間と時間を節約することができる
とともに、取り外されたナットやボルトや締結バンドや一方のスリーブ等の落下
を防止することができる。
更にまた、連結部材Cのスライド基部c1を、スリーブSの底部1を構成する
一方の分離底部1aに形成されたスライド基部嵌合凹部6に嵌合するように構成
したので、連結部材Cを、スリーブSの長さに応じて、適当数、スリーブSの長
手方向に配設することでき、従って、スリーブSの底部1を構成する分離底部1
a、1bが離反しないように、確実に、接合することができる。
図1は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブの斜視図である。 図2は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブと連結部材の部分拡大斜視図である。 図3は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブと連結部材の部分拡大側面図である。 図4は、同じく本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブと連結部材の部分拡大側面図である。 図5は、同じく本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブと連結部材の部分拡大側面図である。 図6は、連結部材により連結された状態の本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブの部分拡大斜視図である。 図7は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する各部材の分解斜視図である。 図8は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する内側側板部材等の斜視図である。 図9は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する外側側板の斜視図である。 図10は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する所定の構成部材の分解斜視図である。 図11は、同じく本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する所定の構成部材の分解斜視図である。 図12は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成する内側側板部材や吊り金具等の分解斜視図である。 図13は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブ閉鎖複合体の斜視図である。 図14は、同じく本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブ閉鎖複合体等の斜視図である。 図15は、同じく本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブ閉鎖複合体等の斜視図である。 図16は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するグロメットの分解斜視図である。 図17は、図16のI−I線に沿った垂直側断面図である。 図18は、図16のII−II線に沿った垂直側断面図である。 図19は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するグロメットの斜視図である。 図20は、本発明の通信ケーブル用クロージャが吊り線に吊り下げられた状態の斜視図である。 図21は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブの底部が離反された状態の側面図である。 図22は、本発明の通信ケーブル用クロージャを構成するスリーブの底部が接合された状態の側面図である。
符号の説明
C・・・・・・・・・・連結部材
c1・・・・・・・・・スライド基部
c2・・・・・・・・・操作部
c3・・・・・・・・・連結部
G・・・・・・・・・・グロメット
H1・・・・・・・・・薄肉ヒンジ部
P・・・・・・・・・・スリーブ閉鎖複合体
S・・・・・・・・・・スリーブ
T1・・・・・・・・・トレー
1・・・・・・・・・・底部
2・・・・・・・・・・側部
3・・・・・・・・・・天部
4・・・・・・・・・・嵌合凸条
5・・・・・・・・・・嵌合凹部
6・・・・・・・・・・スライド基部嵌合凹部
8・・・・・・・・・・内側側板部材
9・・・・・・・・・・外側側板
10・・・・・・・・・中間取付具
11・・・・・・・・・スリーブ閉鎖複合体連結ロッド
12・・・・・・・・・テンションメンバー取付具
13・・・・・・・・・テンションメンバー締め付け板
14・・・・・・・・・通信ケーブル把持部材
17・・・・・・・・・吊り金具

Claims (3)

  1. 長さ方向に沿って形成された切り目により分離された一対の分離底部を有し、該一対の分離底部の一方の分離底部には、スライド基部嵌合凹部ガ形成されているとともに、前記一対の分離底部のもう一方の分離底部には、係合凹部が形成されているスリーブと、該スリーブに形成された前記スライド基部嵌合凹部に嵌合可能で、且つ、前記スリーブの長さ方向に沿ってスライド可能なスライド基部、前記一対の分離底部の前記もう一方の分離底部に形成された前記係合凹部に嵌合可能な嵌合膨出部を有する操作部及び該操作部と前記スライド基部とを連結する連結部とからなる連結部材とを有し、該連結部材を構成する前記スライド基部を、前記スリーブのスライド基部嵌合凹部に嵌合させるとともに、前記連結部材を構成する前記スライド基部を、前記スリーブの長さ方向に沿ってスライドさせることにより、前記連結部材の前記スリーブに対する取付け位置が、適宜、調整可能なように構成されていることを特徴とする通信ケーブル用クロージャ。
  2. 前記スリーブに形成された前記スライド基部嵌合凹部が、前記分離底部の外面に垂直な立坑部と該立坑部に対して垂直な横坑部とから構成されており、前記立坑部には、前記連結部材を構成する前記スライド基部の垂直ブロックが嵌合され、また、前記横坑部には、前記連結部材を構成する前記スライド基部の水平ブロックが嵌合されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の通信ケーブル用クロージャ。
  3. 前記スリーブが、前記一対の分離底部と相対する側部と天部とにより構成されているとともに、前記一対の分離底部と前記相対する側部及び前記天部と前記相対する側部とが、それぞれ、折り曲げ可能な薄肉ヒンジ部を介して連結されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信ケーブル用クロージャ。
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