JP4166972B2 - ハンマー案内手段係止部付固定部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電線ケーブやパネルなどを壁、天井、柱等に固定するためのハンマー案内手段係止部付固定部材に関する。
【0002】
【従来技術】
従来技術において図9に示す電線ケーブル18をモルタル壁などに配線固定するための、略四角体形状の合成樹脂製のサドル本体2、このサドル本体2に設けられた電線をはめ込むためのケーブルはめ込み凹部15、サドル本体2の四隅に夫々貫通させて設けられた4本の打込みピン7、8、9、10とからなるケーブルサドル52が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術のものは、手袋をした一方の手の指でサドル本体を摘み壁に当て保持して、もう一方の手に持ったハンマーで打込みピンを一本ずつ打込んで該打込みピンをモルタル壁に食い込ませ、サドルを壁に固定させるといものであったので、次に述べるような欠点を有していた。
(1)サドル本体を手の指で摘んで壁に当て置いてハンマーで打撃するものであるために、指を打つ危険と的が小さいといことから命中をよくするために、弱い力でそっと打撃しなければならず、壁へのピンの打込み深さが十分に得られ難いものであった。また、ピンの打込み深さが得られないことで、更にピンを打込むとモルタルが欠け飛散して食い込みが出来なくなるとともに、ピンの鋭先端が丸まってしまい、結果、モルタル壁にピンを打込むことが出来ない、使用不能状態の無駄品が生じるという問題をもつものであった。モルタル壁、コンクリート壁などの硬い壁等にピンを打込むこの技術の場合、一回の打撃で食い込んだピン先は、2回目の打撃では食い込んだ部分を破壊して食い込み孔を広げてしまい、結果その部位での食い込みは不可能になってしまうもので、一本のピン一回の打撃で食い込みを実現しなければならないものである。また、指でサドル本体を摘み支持しての打撃操作であるので、次の打込みピンの打撃時にサドル本体が動いてしまい、打込み済みの打込みピンの壁への食い込みが外れてしまうという問題を持つものであった。とくに、最初の2本を打込んだ後は手を固定体から離して他の2本の打込みピンを打撃することが多いので、作業にもたつきが生じる、他の二本の打撃時に固定体本体が動いて食い込み済みの打込みピンが外れてしまうという欠点をもつものであった。すなわち、強く全てのピンを確実に打込むことができない、打込んだとしても不安定な保持状態で壁等に固定されているというものであった。
(2)指で摘んで打込むものであるので、指を打撃する危険が強いものであった。
【0004】
本発明は上述したような従来技術の持つ欠点に鑑みてなされたものであって、その目的は、全てのピンを安全に強く確実に壁等に打込むことができるハンマー案内手段係止部付固定部材を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために本発明は次に述べるようになっている。
(1)壁などに固定される固定体本体と、この固定体本体に表側から裏側に貫通するよう設けられた、壁等に打ち込まれる釘や打込みピンなどの打込み部材を挿入するための打込み部材挿入孔と、前記固定体本体の表側に設けられた、ドライバーであるハンマー案内手段の棒部分からなるハンマー案内部の先端がはまり込み該先端が移動しないように保持する形状のハンマー案内手段係止部とで、前記打込み部材挿入孔に打込み部材を挿入し、一方の手に持った前記ハンマー案内手段の前記ハンマー案内部の先端を前記ハンマー案内手段係止部に係止させた状態で前記固定体本体を壁等に手で握った前記ハンマー案内手段で押し抑え、もう一方の手に持ったハンマーのハンマーヘッドを前記ハンマー案内部に当てた状態のまま該ハンマー案内部上を滑り移動させるように打込み移動させて前記打込み部材に該ハンマーヘッドを打ち当てて該打込み部材を壁等に打ち込ハンマー案内手段係止部付固定部材を実現している。
(2)壁などに固定される固定体本体と、の固定体本体に表側から裏側に貫通するよう設けられた、壁等に打ち込まれる釘や打込みピンなどからなる打込み部材と、前記固定体本体の表側に設けられた、ドライバーであるハンマー案内手段の棒部分からなるハンマー案内部の先端がはまり込み該先端が移動しないように保持する形状のハンマー案内手段係止部とで、一方の手に持った前記ハンマー案内手段の前記ハンマー案内部の先端を前記ハンマー案内手段係止部に係止させた状態で前記固定体本体を壁等に手で握った前記ハンマー案内手段で押し抑え、もう一方の手に持ったハンマーのハンマーヘッドを前記ハンマー案内部に当てた状態のまま該ハンマー案内部上を滑り移動させるように打込み移動させて前記打込み部材に該ハンマーヘッドを打ち当てて該打込み部材を壁等に打ち込むようにしてなるハンマー案内手段係止部付固定部材を実現している。
(3)前記(1)、(2)いずれか記載の発明において、固定体本体がケーブルはめ込み凹部を有していて、該ケーブルはめ込み凹部に電線ケーブなどを入れて電線ケーブル等を壁等に配線固定するケーブルサドルであるハンマー案内手段係止部付固定部材を実現している。
(4)前記(1)、(2)、(3)いずれか記載の発明において、ハンマー案内手段係止部がハンマー案内部の先端が抜けないように係止され、固定体本体が前記ハンマー案内部の先端に外れ落ちないように装着保持されるようにしてなるハンマー案内手段係止部付固定部材を実現している。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。但し、以下の実施の形態は本発明をそれらに限定する趣旨のものではなく、これらによって本発明の技術範囲が限定されるものではない。
<実施の形態1>図1および図2において1はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材1は壁などに固定される固定体本体2と、この固定体本体2に4隅側に表側から裏側に貫通するよう設けられた貫通孔3、4、5、6と、この貫通孔3、4、5、6に挿入された壁等に打ち込まれる釘や打込みピンなどからなる打込み部材7、8、9、10と、固定体本体2の表側に設けられた、十字ドライバー からなるハンマー案内手段11の棒部分からなるハンマー案内部12の先端が軽く填り込んで該先端から固定体本体2が外れ落ちないように係止し且つ先端が外れ移動しないように保持するための突起部13内に設けられたハンマー案内手段係止部14と、電線ケーブ18が填るケーブルはめ込み凹部15とからなり、一方の手に持ったハンマー案内手段11のハンマー案内部12の先端をハンマー案内手段係止部14に係止させた状態で固定体本体2を壁等に手で握ったハンマー案内手段11で押し抑え、もう一方の手に持ったハンマー16のハンマーヘッド17をハンマー案内部12に当てた状態のままハンマー案内部12上を滑り移動させるように打込み移動させて打込み部材7から10にハンマーヘッド17を打ち当てて行き、各打込み部材7、8、9、10を壁等に打ち込むようにしてなっている。当然、打込み部材を貫通孔に差し込んでいないものもよいことはいうまでもない。以下の実施の形態の説明において、前述した実施の形態の構成を同じ構成には同じ符号を付与してその説明を省略する。
【0007】
<実施の形態2>図3において20はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材20は前記した実施の形態1の構成と主に相違する点は、ハンマー案内手段係止部14を突起部13を設けずに固定体本体2にあけた穴状形態としたものである。
【0008】
<実施の形態3>図4において23はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材23は前記した実施の形態1の構成と主に相違する点は、ハンマー案内手段係止部の構成をマイナスドライバー の先端が入るはめ込み穴24と十字ドライバー の先端の溝に填る十字ドライバー はまり突起部25とで構成されたハンマー案内手段係止部26とし、打込み部材をUの字形状の打込み部材27の一つとしハンマー案内手段係止部26の前方に設け、固定体本体を四角体の固定体本体28としたものである。一回の打込みで、Uの字形状の打込み部材27の先端を確実にモルタル壁等にしっかり打込むことが出来る。すなわち、本発明に置いては、このようなUの字形状の打込み部材を使用できるというメリットがある。従来技術はこのようなUの字形状の打込み部材を使用することが、打撃力の弱さ、打撃角度の正確さ、打撃部位の正確さのため使用できないものであった。
【0009】
<実施の形態4>図5において30はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材30は前記した実施の形態2の構成と主に相違する点は、Uの字形状の打込み部材27にかえて打込み部材7、8にし、ハンマー案内手段係止部26を打込み部材7、8の中央に設けたものである。
【0010】
<実施の形態5>図6において35はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材35は平板部材からなる固定体本体36と、この固定体本体36の裏側に設けられた壁当り部37と、この壁当り部37の下部に設けられた該37より低い段差部位からなるパネル抑え部38と、壁当り部37に貫通した貫通孔39と、この貫通孔39に挿し込まれた打込みピンからなる打込み部材40と、貫通孔39の下部に設けられたハンマー案内手段係止部41とからなっている。42はパネル。
【0011】
<実施の形態6>図7において45はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材45は平板部材からなる固定体本体46と、この固定体本体46と、固定体本体46の上部に貫通した貫通孔39と、この貫通孔39に挿し込まれた打込みピンからなる打込み部材40と、貫通孔39の下部に設けられたハンマー案内手段係止部41と、固定体本体46の下部に設けられたフック47とからなっている。
【0012】
<実施の形態7>図8において50はハンマー案内手段係止部付固定部材であり、このハンマー案内手段係止部付固定部材50は前記した実施の形態1の構成と主に相違する点は、貫通孔5、6と打込み部材9、10を有しない形態としたものである。
【0013】
【発明の効果】
本発明は以上述べたようになっているので次に述べるような効果を奏する。請求項1、2および3記載のはつめいは、一方の手に持ったドライバーの先端をハンマー案内手段係止部に係止させて固定体本体を壁などに押し付け抑えた状態にしておいて、もう一方の手に持ったハンマーのハンマーヘッドをドライバー のシャフト(ハンマー案内部)に当てながら滑らすように打込み部材めがけて打ち下ろし、該打込み部材にハンマーヘッドを打ち当てるというものであるので、次に述べるような効果を奏する。
(1)ハンマーヘッドはドライバー シャフトに案内されて確実に狙った打込み部材のヘッドに当てることが出来るので、強く打撃するこができ一発の打込みで深い壁への食い込みを実現できるという効果を奏する。
(2)固定体本体はドライバー (ハンマー案内手段)により強くしっかりと壁に押し抑えられ動かないようになっているので、確実に一本一本の打込み部材を打込むことが出来るとともに、打込み済みの打込み部材に後の打込み部材の打込みの影響を与えないので、全ての打込み部材の打込みを確実に深く食い込ませた状態で実現するという効果を奏する。
(3)ドライバー シャフトに案内させてのハンマー打込みであるので、打込み操作が極めてスピーディーに行なえ作業性が大変よいという効果を奏する。
(4)手を打撃するという危険がまったくない安全性を実現するという効果を奏する。
【0014】
請求項4記載の発明は前記(1)ないし(4)記載の効果を同じ効果を得るとともに、ドライバー 先端に固定体本体を装着係止できるので、より作業性をよくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す斜視図。
【図2】 本発明の実施の形態1の使用状態を示す斜視図。
【図3】 本発明の実施の形態2を示す斜視図。
【図4】 本発明の実施の形態3を示す斜視図。
【図5】 本発明の実施の形態4を示す斜視図。
【図6】 本発明の実施の形態5を示す斜視図。
【図7】 本発明の実施の形態6を示す斜視図。
【図8】 本発明の実施の形態7を示す斜視図。
【図9】 従来技術を示す斜視図。
【符号の説明】
1:ハンマー案内手段係止部付固定部材
2:固定体本体
3:貫通孔
4:貫通孔
5:貫通孔
6:貫通孔
7:打込み部材
8:打込み部材
9:打込み部材
10:打込み部材
11:ハンマー案内手段
12:ハンマー案内部
13:突起部
14:ハンマー案内手段係止部
15:ケーブルはめ込み凹部
16:ハンマー
17:ハンマーヘッド
18:電線ケーブ
20:ハンマー案内手段係止部付固定部材
23:ハンマー案内手段係止部付固定部材
24:はめ込み穴24
25:突起部
26:ハンマー案内手段係止部
27:打込み部材
28:固定体本体
30:ハンマー案内手段係止部付固定部材
35:ハンマー案内手段係止部付固定部材
36:固定体本体
37:壁当り部
38:パネル抑え部
39:貫通孔
40:打込み部材
41:ハンマー案内手段係止部
42:パネル
45:ハンマー案内手段係止部付固定部材
46:固定体本体
47:フック
50:ハンマー案内手段係止部付固定部材

Claims (4)

  1. 壁などに固定される固定体本体と、この固定体本体に表側から裏側に貫通するよう設けられた、壁等に打ち込まれる釘や打込みピンなどの打込み部材を挿入するための打込み部材挿入孔と、前記固定体本体の表側に設けられた、ドライバーであるハンマー案内手段の棒部分からなるハンマー案内部の先端がはまり込み該先端が移動しないように保持する形状のハンマー案内手段係止部とからなり、前記打込み部材挿入孔に打込み部材を挿入し、一方の手に持った前記ハンマー案内手段の前記ハンマー案内部の先端を前記ハンマー案内手段係止部に係止させた状態で前記固定体本体を壁等に手で握った前記ハンマー案内手段で押し抑え、もう一方の手に持ったハンマーのハンマーヘッドを前記ハンマー案内部に当てた状態のまま該ハンマー案内部上を滑り移動させるように打込み移動させて前記打込み部材に該ハンマーヘッドを打ち当てて該打込み部材を壁等に打ち込むようにして用いることを特徴とするハンマー案内手段係止部付固定部材。
  2. 壁などに固定される固定体本体と、この固定体本体に表側から裏側に貫通するよう設けられた、壁等に打ち込まれる釘や打込みピンなどからなる打込み部材と、前記固定体本体の表側に設けられた、ドライバーであるハンマー案内手段の棒部分からなるハンマー案内部の先端がはまり込み該先端が移動しないように保持する形状のハンマー案内手段係止部とからなり、一方の手に持った前記ハンマー案内手段の前記ハンマー案内部の先端を前記ハンマー案内手段係止部に係止させた状態で前記固定体本体を壁等に手で握った前記ハンマー案内手段で押し抑え、もう一方の手に持ったハンマーのハンマーヘッドを前記ハンマー案内部に当てた状態のまま該ハンマー案内部上を滑り移動させるように打込み移動させて前記打込み部材に該ハンマーヘッドを打ち当てて該打込み部材を壁等に打ち込むようにして用いることを特徴とするハンマー案内手段係止部付固定部材。
  3. 固定体本体がケーブルはめ込み凹部を有していて、該ケーブルはめ込み凹部に電線ケーブなどを入れて電線ケーブル等を壁等に配線固定するケーブルサドルであることを特徴とする請求項1,2いずれか記載のハンマー案内手段係止部付固定部材。
  4. ハンマー案内手段係止部がハンマー案内部の先端が抜けないように係止され、固定体本体が前記ハンマー案内部の先端に外れ落ちないように装着保持されるようにしてなることを特徴とする請求1,2,3いずれか記載のハンマー案内手段係止部付固定部材。
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