JP4165788B2 - 掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば石油井掘削機等の掘削機において掘削方向制御装置に使用するための中空型の電磁連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油井掘削機に代表される掘削機では、固い岩盤などを迂回して掘削動作を継続させるために、ドリルの進行方向を変更する必要がある。また、掘削中に何らかの原因で掘削方向に狂いが起きた場合においても、掘削方向を目標とする方向に修正するために、ドリルビットの進行方向を制御する必要がある。このため、掘削機には掘削方向を制御するための制御装置が用いられている。
【0003】
この種の石油井掘削機の掘削方向制御装置として、たとえば特許第2995118号公報に記載されたものが知られている。この公報に記載された石油井掘削機の掘削方向制御装置は、図10ないし図12に示すような構造を備えている。
【0004】
図10は石油井掘削機の全体の概要構成を示し、同図において、1は石油井掘削機、2は回転シャフトである。この回転シャフト2の先端部分にはドリルカラー3が同軸状態で連結され、このドリルカラー3の先端にドリルビット4が支持されている。前記回転シャフト2の上端側は、これを回転駆動させるための駆動装置(図示せず)に連結されている。さらに、ドリルカラー3の上方には回転シャフト2を取り囲む状態で掘削方向制御装置5が配置されている。また、この掘削方向制御装置5の上方には、その位置における回転シャフト2の進行方向を一定の方向(通常は垂直方向)に保持するためのシャフト保持機構6が設けられている。
【0005】
前記掘削方向制御装置5は、図11に示すように、回転シャフト2の外周を取り囲むように配設した円筒形の装置ハウジング7と、この内側に上下に所定の間隔を置いて組み込まれた中空型の第1および第2の調和歯車減速機8、9と、同じく装置ハウジング7の内側で上、下の調和歯車減速機8,9間に組み込まれた二重偏心機構部10とから構成されている。この二重偏心機構部10は、装置ハウジング7の内周面に固定された円筒部材11と、この内側に回転自在に装着された第1の環状部材12と、この環状部材12の内側に回転自在に装着された第2の環状部材13とから構成されている。前記装置ハウジング7には、外周面に回転防止用の突起(図示せず)が形成されており、掘削穴に嵌入され、掘削中はこれらの突起が掘削穴の内周壁に突き刺さることで回転を規制している。
【0006】
前記第1の調和歯車減速機8は、環状の第1および第2の剛性内歯車8a,8bと、その内側に配置された環状の可撓性外歯車8cと、その内側に配置された楕円形状の波動発生器8dとから構成されている。前記第1の剛性内歯車8aは、装置ハウジング7の内周面側に固定されている。前記第2の剛性内歯車8bには、オルダム型調心機構15を介して二重偏心機構部10の最も内側の第2の環状部材13が連結されており、これらが一体となって回転するように構成している。また、波動発生器8dは、第1の電磁連結装置20を介して回転シャフト2側に連結されており、回転シャフト2の回転力が伝達可能に構成されている。
【0007】
前記第2の調和歯車減速機9も第1の調和歯車減速機8と同一の構成を採っている。すなわち、第1および第2の剛性内歯車9a、9bと、環状の可撓性外歯車9cと、楕円形の波動発生器9dとから構成されている。さらに、波動発生器9dは、第2の電磁連結装置20を介して回転シャフト2側に連結され、この回転シャフト2の回転力が伝達可能に構成されている。
【0008】
前記二重偏心機構部10は、図12に示すように構成されている。最も外側の円筒部材11は、前述したシャフト保持機構部6によって規定されるシャフト中心、すなわちシャフト回転軸A上に中心のある円形内周面を有する。この円形内周面にローラベアリング17を介して、第1の環状部材12の円形外周面が回転自在に支持されている。この第2の環状部材12には、シャフト回転軸Aに対して距離eだけ偏心した位置Bを中心とする円形内周面を有する。この円形内周面にローラベアリング18を介して、第2の環状部材13の円形外周面が回転自在に支持されている。この第2の環状部材13には、円形内周面の中心Bに対して同一距離eだけ偏心した位置Cを中心とする円形内周面が形成されている。この円形内周面に、回転シャフト2の外周面がローラベアリング19を介して回転自在の状態で支持されている。
【0009】
このような構造の二重偏心機構部10によれば、第1および第2の環状部材12,13の回転角度位置および相対回転量を制御することにより、回転シャフト2を支持している最も内側の円形内周面の中心Cを任意の方向に所定の距離(最大e×2の距離)だけ移動させることができる。
そして、回転シャフト2の上方は、シャフト保持機構部6によってその中心が回転中心Aに保持されているから、シャフト2の先端側は、図11に示すようにシャフト保持機構部6の中心Aと、二重偏心機構部10における中心Cとを結ぶ線分Lに沿った方向に進行方向(掘削方向)が変更されることになる。
【0010】
すなわち、掘削方向制御装置5は、上述した第1、第2の電磁連結装置20,20の少なくともいずれか一方を連結状態にして回転シャフト2と調和歯車減速機8,9の波動発生器8d,9dを連結すると、調和歯車減速機8,9により高減速比で減速された動力がオルダム継手を介して剛性内歯車8b,9bから二重偏心機構部10に伝達される。また、ドリルビット4を駆動する動力により二重偏心機構部10の環状部材12,13は回動し、二重偏心機構部10の中心は回転シャフト2を傾動させながら偏心して掘削方向を制御することができる。
【0011】
掘削方向制御装置に組込まれる中空型の電磁連結装置20は、一般に、電磁コイルを巻回したコイルボビンが収容されたフィールドコアと、回転シャフト2に連結されるロータと、このロータの摩擦面と対向する摩擦面を有するアーマチュアと、このアーマチュアを軸線方向に移動自在に支持したアーマチュアハブと、アーマチュアをロータから離間する弾性部材とを備えている。また、前記装置ハウジング7に搭載された電源ユニットのON−OFF制御により動力伝達状態または動力伝達を遮断した状態になる。
【0012】
前記電磁連結装置20のフィールドコアは、一般に特開昭64−26032号公報、特公昭62−6128号公報に示すように巻線機で巻線され絶縁テープでテーピングされた電磁コイル、またはコイルボビンに巻回された電磁コイルがコイル収容溝に嵌合され、そのコイル収容溝にエポキシ樹脂等の注型樹脂を注型することにより、電磁コイルは外部と電気的に絶縁されコイル収容溝に保持されている。
【0013】
また、注型樹脂を使用しないでコイル収容溝にコイルボビンを保持したフィールドコアとしては、コイル収容溝に収容され抜け止めされたコイルボビンのフランジ部とコイル収容溝の底部との間に弾性体を介装して、その弾性体の押圧力でコイルボビンをコイル収容溝内に保持した構造のフィールドコア(実公昭54−4594号公報参照)や、ばね性を有する環状の支持部材をコイル収容壁に圧入嵌合して、その支持部材でコイル巻体をコイル収容溝内に保持した構造のフィールドコア(実公昭54−25550号公報)、コイル収容溝の開口部分に薄肉部を設け、その薄肉部を折り曲げることによりコイルボビンを保持した構造のフィールドコア(特公昭54−21504号公報)等が知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような掘削方向制御装置5の装置ハウジング7内に組込まれる中空型の電磁連結装置20は、外径寸法と内径寸法とに制約があるため、軸線方向に開口する断面がコ字状で環状なコイル収容溝を有するフィールドコアの内側にロータを回転自在に支持した構造を採用することができないという問題があった。
【0015】
すなわち、フィールドコアの内側に一対の軸受でロータを回転自在に支持すると、フィールドコアの内側継鉄部とロータのボス部とがエアギャップを介して半径方向で重なり合うので、十分なコイル収容空間を設けることができない。したがって、このような掘削方向制御装置5に用いる電磁連結装置には、外径寸法を可能な限り小さくするとともに、内径寸法を可能な限り大きくし、全体として径方向の薄型化を図ることが望まれている。
【0016】
また、上述した掘削方向制御装置5に組込まれる電磁連結装置20の使用環境は、圧力が約100MPa、温度が約150℃、振動が約25G(5〜500Hz)であり、このような高圧、高温、高振動の使用環境において耐久性に優れたフィールドコアを設計しなければならない。
【0017】
また、エポキシ樹脂等の注型樹脂は、高圧、高温、高振動の使用環境において破壊されやすい。特に、注型作業において注型樹脂内に気泡ができると、固められた注型樹脂に亀裂が発生して破壊される。また、樹脂の注型作業があると、フィールドコアの生産性が低下する。また、上述した理由によってフィールドコアに注型樹脂を流し込むコイル収容溝を設けることができないので、電磁コイルを注型樹脂でフィールドコアに保持することができない。
【0018】
一方、注型樹脂を使用せずにコイルボビンをコイル収容溝に保持することも考えられるが、この場合は、コイルボビンをフィールドコアに押圧する弾性体の押圧力や、薄肉部を折り曲げることによりコイルボビンに作用する押圧力により、高振動に対するコイルボビンの保持力を強くする必要がある。しかし、コイルボビンへの押圧力を強くすると、巻線されて重なり合っている電磁コイルの絶縁被覆が擦られてはがれるので、電磁コイルの絶縁不良になるおそれがある。
【0019】
また、引張り強度が弱いプラスチックで形成したコイルボビンでは、掘削方向制御装置の使用環境に耐える十分な品質が期待できなかった。また、掘削方向制御装置5の装置ハウジング7の内周面にフィールドコアの外周面を固定する構造において、装置ハウジング7の内周面にリード線を電源側に引き出すための溝を形成すると、装置ハウジング7の強度が低下するという問題があった。
【0020】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、掘削機の掘削方向制御装置用として径方向の薄型化を図るとともに、耐高圧、耐高温、耐高振動に優れた電磁連結装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明の請求項1に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置は、装置ハウジング内に配置され、掘削機ドリルの回転シャフトの回転を前記掘削方向制御装置の被伝達部に選択的に伝達する掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置であって、装置ハウジングの内周部に装着され径方向に延在する主継鉄部とその外方端部から軸線方向に延設された外側継鉄部からなるフィールドコアと、軸線方向に延設されたボス部とその端部から径方向外側に延設されたディスク部とからなるロータと、これらのフィールドコアとロータとの間に介在され電磁コイルを巻回したコイルボビンと、前記フィールドコアに対して前記ロータを回転自在に支持する一対の軸受と、前記フィールドコアおよびロータと同軸上に配置されたアーマチュアと、このアーマチュアを軸線方向にのみ移動自在に支持し前記被伝達部に連結されるアーマチュアハブとを備え、前記一対の軸受を、コイルボビンの軸線方向の両端側であってこのコイルボビンの内周部よりも径方向外側に配設したことを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、コイルボビンをフィールドコアの外側継鉄部とロータのボス部との間に配設することが可能となる。
【0023】
本発明の請求項2に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置は、請求項1において、前記コイルボビンの軸線方向一端部を前記フィールドコアに形成したボビン嵌合部に嵌合させ、他端部を前記フィールドコアの外側継鉄部に固定した非磁性材製のベアリングホルダの円筒部に嵌合させることにより、前記コイルボビンを前記フィールドコアに保持させたことを特徴とする。
【0024】
本発明によれば、コイルボビンをフィールドコアとベアリングホルダで保持しているから、フィ一ルドコアに断面がコ字状の環状溝からなるコイル収容部を設けることなく、コイルボビンをフィールドコアに保持させることができる。また、フィールドコアに内側継鉄部を形成する必要がない。さらに、フィールドコアのボビン嵌合部は、磁束が流れる磁気回路ではないので、薄肉に形成することができる。
【0025】
本発明の請求項3に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置は、請求項2において、前記コイルボビンとベアリングホルダとの間に、弾力性を有する隙間充填部材を介装したことを特徴とする。
【0026】
本発明によれば、コイルボビンが強く押圧されることがない。
【0027】
本発明の請求項4に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置は、請求項1、請求項2または請求項3において、前記コイルボビンを耐熱性に優れ引張り強度が強いエンジニアリングプラスチックで形成したことを特徴とする。
【0028】
本発明によれば、高圧、高温、高振動に対して耐久性がある。
【0029】
本発明の請求項5に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置は、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4において、前記フィールドコアの外周面に凹状に窪んだ部分を形成し、この部分に電磁コイルと電気的に接続されたリード線を引き出す引出し口と、引き出したリード線の先端を電気的に接続する中継端子とを設け、前記フィールドコアの外周面を前記堀削方向制御装置の装置ハウジングへの取付け面とするとともに、前記中継端子の絶縁体を、耐熱性に優れ引張り強度が強いエンジニアリングプラスチックで形成したことを特徴とする。
【0030】
本発明によれば、掘削方向制御装置の装置ハウジングにリード線通し溝を形成する必要がなく、装置ハウジングの強度低下を防止することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1ないし図9は本発明に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置の一つの実施の形態を示す。これらの図において、図1は掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置の断面図、図2は図1の掘削方向制御装置用電磁連結装置の右側半分を拡大して示す断面図、図3は図2の要部を拡大した断面図である。
【0032】
図4はフィールドコアの主継鉄部の一部を破断して示す側面図、図5はフィールドコアのリード線が引き出された部分の側面図、図6は図5のVI−VI線断面図である。図7は電磁連結装置におけるロータのディスク部の平面図、図8(a),(b)はアーマチュアのクラッチ用摩擦面側およびブレーキ用摩擦面側の平面図、図9はアーマチュアハブの平面図である。
【0033】
これらの図に示した電磁連結装置20は、前述した図11における掘削方向制御装置5の円筒状の装置ハウジング7に組込まれるとともに、装置ハウジング7内に充填された合成潤滑油により摩擦面が湿潤状態となる中空型の湿式電磁連結装置である。なお、図11に示すように掘削方向制御装置5において、第1、第2の環状部材12,13からなる二重偏心機構部10を制御するために電磁連結装置20は上、下に設けられているが、これらは配設方向が逆向きであって第1、第2の調和歯車減速機8,9への回転伝達、遮断を行うものであり、ここでは上方の第1の電磁連結装置20のみを図示して以下に説明する。
【0034】
電磁連結装置20は、掘削方向制御装置5の装置ハウジング7に装着されるフィールドコア21と、このフィールドコア21の内周面側に設けられたロータ22と、これらフィールドコア21やロータ22と同軸上に配置されたアーマチュア23と、このアーマチュア23を軸線方向にのみ移動自在に支持したアーマチュアハブ24等を主な構成部材として構成されている。そして、前記ロータ22が掘削機ドリル(図10の符号4)の回転シャフト2にオルダム継手(図示せず)を介して連結され、前記アーマチュアハブ24が調和歯車減速機の波動発生器(図11の符号8d)に連結される構造である。
【0035】
前記フィールドコア21は、図1および図2に示すように、コイル収容溝21aが形成された円筒状の部材であり、コイル収容溝21aの底部となる環状の主継鉄部26aと、この主継鉄部26aの外方端部(外方端の側面部)から軸線方向に突出した円筒状の外側継鉄部26bと、主継鉄部26aの内側の側面から外側継鉄部26bと同方向に突出した薄肉円筒状のボビン嵌合部26cとから形成されている。前記外側継鉄部26bの内周面は、主継鉄部26aの側面から先端に向かって段階的に拡径した形状に形成されている。
【0036】
また、前記フィールドコア21を形成する各継鉄部26a,26bとボビン嵌合部26cによって形成されるボビン嵌合溝に、電磁コイル27を巻線した一部の断面が外向きコ字状を呈するコイルボビン28の軸線方向一端部を嵌合させて保持させている。
【0037】
前記コイルボビン28は、耐熱性に優れ引張り強度が約100MPa以上の樹脂材、たとえばPEEK材(ポリエーテルエーテルケトン)で形成されている半径方向外側が開口した環状の巻き枠であり、一端側の内周面がボビン嵌合部26cに嵌合されている。
【0038】
前記コイルボビン28に巻線された電磁コイル27の両巻端部には、図4および図5に示したリード線29a,29bの心線がはんだ付けされている。また、電磁コイル27には、絶縁テープ(図示せず)が巻かれている。前記リード線29a,29bは、引出し口30aに嵌合された絶縁ブッシュ30を通って外側へ引き出されている。引き出された各リード線29a,29bには、丸形端子31,31が接続されている。この丸形端子31,31は、フィールドコア21の外側継鉄部26bに嵌合されたPEEK材製の絶縁体32に固定された中継端子33にねじ止めされている。
【0039】
前記フィールドコア21の外周面は、前記掘削方向制御装置5の装置ハウジング7の内周面に嵌合されるため、絶縁ブッシュ30や中継端子33が嵌合固定された外側継鉄部26bの外周部分は凹状に窪んで形成されている。図5中34は、軸線方向に図示しないリード線を外部電源に向かって配線するための溝部であり、34aは中継端子33を設けるための溝部である。
【0040】
前記中継端子33,33の絶縁体32,32は鍔付き円筒部材であり、外側から外側継鉄部26bの貫通穴に嵌合され、内方端側を熱変形させて折り曲げることにより固定されている。また、図5中34b,34bはリード線29a,29bを固定する部材(図示せず)の固定用ねじ穴である。
【0041】
前記フィールドコア21のアーマチュア23側の端部には、図1〜図3に示すように、ステンレス鋼材等の非磁性材料で形成されたベアリングホルダ36が固定されている。前記ベアリングホルダ36は、フィールドコア21の外側継鉄部26bの内側で軸線方向に突出した円筒部36aと、コイルボビン28のフランジ部の側面に当接した円板状の当接部36bと、この当接部36bの半径方向内側に形成されコイルボビン28の内周面に嵌合された円筒状の嵌合部36cとから構成されている。この当接部36bの円筒部36a側の側面には、後述する軸受41の突き当て部36dが設けられている。
【0042】
前記ベアリングホルダ36の円筒部36aと外側継鉄部26bの外側磁極面とにより、フィールドコア21には環状溝37が設けられている。また、コイルボビン28のフランジ部とベアリングホルダ36の当接部36bとの間には、電気絶縁用シリコンゴム等のように弾力をもった隙間充填剤を充填することにより、隙間充填部材40が設けられている。図3に示すようにこの隙間充填部材40に前記コイルボビン28にベアリングホルダ36を被せたときにできる隙間(約0.5〜1.0mmの隙間)を埋めている。すなわち、コイルボビン28をベアリングホルダ36で主継鉄部26a側に強く押圧することなく、フィールドコア21にコイルボビン28を保持させている。
【0043】
なお、電気絶縁用シリコンゴムは、コイルボビン28の内周面とベアリングホルダ36の嵌合部36cとの間にも充填される場合がある。また、前記隙間充填部材40としては、ゴム硬度が低いゴムシートなどの弾性材シートを用いてもよい。
【0044】
前記フィールドコア21に対して回転自在に支持されたロータ22には、フィールドコア21の内側に挿入された円筒状のボス部22aと、このボス部22aの一方の端部(図2中上側)から半径方向外側に延設されオルダム継ぎ手が連結される環状なフランジ部22bと、ボス部22aの他方の端部(図2、図3中下側)に止めねじ22dによりねじ止めされた環状なディスク部22cが設けられている。
【0045】
このディスク部22cは、環状溝37に遊嵌された外側円筒部22eと、ボス部22aの端部に嵌合された内側円筒部22fと、これら円筒部22e,22fの端部を接続した円板部22gとを有する形状である。また、このディスク部22cの円板部22gには、非磁性材料により形成された環状な断磁部(銅ろう等からなる)22hと、フィールドコア21の外側継鉄部26bの端面より僅かに突出している摩擦面22iが形成されている。
【0046】
図7中22jは潤滑油を逃がすための溝部であり、この溝22jを摩擦面22iに径方向に向かって形成することにより、アーマチュア23を吸着したときの面圧を上げて摩擦係合力を確保するためのものである。
この実施の形態での電磁連結装置10では、ロータ22のボス部22a内周面が円錐形状のテーパ面に形成され、フィールドコア21の主継鉄部26a側に向かって磁路断面積が小さくなっている。
【0047】
前記ロータ22は、フィールドコア21の内側にボス部22aが嵌挿される。前記フランジ部22bの外周面と主継鉄部26aの内周面との間に後述する軸受42が介在されている。一方、外側円筒部22eを環状溝37に遊嵌した状態で、ディスク部22cがボス部22aにねじ止めされる。
【0048】
内側円筒部22fの外周面とベアリングホルダ36の円筒部36aとの間には、後述する軸受41が介在されている。そして、フィールドコア21の外側継鉄部26bのアーマチュア23側の内周面(外側磁極面)とロータ22のディスク部22cの外側円筒部22eとの間、およびフィールドコア21の主継鉄部26aの内周面(内側磁極面)とボス部22aとの間には、電磁コイル27の磁束が流れるエアギャップが形成される。
【0049】
図1および図2中41,42は、前記フィールドコア21に対してロータ22を回転自在に支持するための軸受である。これらの軸受41,42は、前記電磁コイル27を巻回したコイルボビン28の軸線方向の両端側であって、このコイルボビン28の内周部よりも径方向外側寄りに位置するように前記フィールドコア21とロータ22との間に介在されている。
【0050】
このような構造によって、フィールドコア21、ロータ22および電磁コイル27を巻回したコイルボビン28からなる組み立て体の径方向の薄型化を図っている。
【0051】
次に、アーマチュア23とアーマチュアハブ24について以下に説明する。
前記アーマチュア23は一部の断面形状が略L字状を呈する環状な部材であり、図2に示すようにロータ22のディスク部22cに設けられた摩擦面22iと所定のエアギャップをおいて対向するクラッチ用摩擦面23aと、外周面から反ロータ22側に延設された円筒部23bとから構成されている。この円筒部23bの先端側の内周面にはスプライン溝23cが設けられている。
【0052】
前記クラッチ用摩擦面23aを有する内フランジ23dには、図2および図8(a)に示すように円周方向を等間隔おいた位置に複数の段付き穴23eが後述するトルク伝達ピン47用の穴として形成されている。なお、図8(a)中23fはクラッチ用摩擦面23aに径方向に形成された潤滑油の逃がし溝、23gは貫通穴である。
【0053】
前記アーマチュアハブ24は、前記アーマチュア23のスプライン溝23cが嵌合するスプライン溝24aが外周面に形成されているとともに、円周方向を等間隔おいた位置に、複数の段付き穴24bが形成されている。これらの各段付き穴24bには、弾性部材(アーマチュア23の戻しばね)としての圧縮コイルばね48と、この圧縮コイルばね48の中心穴内に挿入され、先端がアーマチュア23の段付き穴23e内に挿入され抜け止めされた有頭状のトルク伝達ピン47が設けられている。
【0054】
このように組み立てられたアーマチュア23とアーマチュアハブ24は、圧縮コイルばね48のばね力により、アーマチュア23のクラッチ用摩擦面23aがロータ22の摩擦面22iから所定間隔おいて離間している。
前記アーマチュアハブ24の内フランジ23d部分には周方向に等間隔おいて複数の貫通穴24cが形成され、これらの貫通穴24cには、図1に示すように、トルク伝達ピン49が組み付けられている。これらのトルク伝達ピン49は、前記掘削方向制御装置5の被伝達部となる調和歯車減速機8の波動発生器8dに前記回転シャフト2からの回転を選択的に伝達するためのものである。
【0055】
この実施の形態において、前記電磁連結装置20は、アーマチュア23の円筒部23bの端面をブレーキ用摩擦面23hとし、このブレーキ用摩擦面23hをアーマチュアハブ24の側面よりも軸線方向に突出させた構造になっている。このブレーキ用摩擦面23hは圧縮コイルばね48のばね力でアーマチュア23のブレーキ用摩擦面23hが図1および図11に示すように前記掘削方向制御装置5の装置ハウジング7に固定された調和歯車減速機8の内歯車8aに摩擦係合するように構成されている。
【0056】
すなわち、圧縮コイルばね48のばね力によりブレーキ用摩擦面23hを内歯車8aに当接させた状態で、アーマチュア23のクラッチ用摩擦面23aとロータ22の摩擦面22iとの間に、所定寸法のエアギャップが形成される構造である。
【0057】
以上のような構造からなる電磁連結装置20は、電磁コイル27に通電すると、圧縮コイルばね48のばね力に抗してアーマチュア23のクラッチ用摩擦面23aがロータ22の摩擦面22iと摩擦係合する。また、電磁コイル27ヘの通電を断つと、圧縮コイルばね48のばね力によりアーマチュア23はロータ22から離間するとともに、アーマチュア23のブレーキ用摩擦面23hが前記内歯車8aと摩擦係合する。このようにブレーキ用摩擦面23hが内歯車8aに摩擦係合すると、アーマチュア23の回転が停止される。
【0058】
ここで、磁束の磁気漏洩を考慮すると、掘削方向制御装置5の装置ハウジング7や調和歯車減速機8の内歯車8aは、非磁性材料で形成されることが好ましい。
【0059】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。たとえばコイルボビン28や中継端子33の絶縁体32をPEEK材で形成したが、その他の耐熱性(高温度雰囲気中での耐久性)に優れしかも引張り強度が強い樹脂材で形成してもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置によれば、フィールドコアとロータとの間にコイルボビンを配設するとともにその軸線方向の両端側に一対の軸受を配設しているから、コイルボビンをフィールドコアの外側継鉄部とロータのボス部との間に配設することが可能となり、径方向の薄型化を図ることができる。したがって、外径方向の寸法を小さくするとともに内径方向の寸法を大きくすることが望まれる掘削機の掘削方向制御装置に用いて効果がある電磁連結装置を得ることができる。
【0061】
また、本発明によれば、コイルボビンをフィールドコアとベアリングホルダで保持するようにしたので、フィールドコアに断面がコ字状の環状溝からなるコイル収容部を設けることなく、コイルボビンをフィールドコアに保持することができる。したがって、高振動によるリード線と電磁コイルとの接続部分の断線を防止することができる。
【0062】
また、フィールドコアに内側継鉄部を形成する必要がない。さらに、フィールドコアのボビン嵌合部は、磁束が流れる磁気回路ではないので薄肉に形成することができる。したがって、フィールドコアに十分なコイル収容空間を設けることができる。また、ベアリングホルダを非磁性材料で形成することによって、このベアリングホルダに嵌合される軸受への磁気漏洩を防止することができる。
【0063】
本発明によれば、フィールドコアの外側継鉄部にベアリングホルダを固定することにより、コイルボビンが強く押圧されることがないので、電磁コイルの絶縁被覆の剥離による絶縁不良を防止することができるとともに、コイルボビンを確実に保持させることができる。
【0064】
本発明によれば、コイルボビンがフィールドコアとベアリングホルダとによって安定した状態で保持されるから、高圧、高温、高振動によりコイルボビンが破壊されることはなく、掘削機の掘削方向制御装置用として用いて効果を発揮できる中空型の電磁連結装置を得ることができる。
【0065】
本発明によれば、掘削方向制御装置の装置ハウジングにリード線通し溝を形成する必要がなく、装置ハウジングの強度低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置の一つの実施の形態を示す断面図である。
【図2】 図1の掘削方向制御装置用電磁連結装置の右側半分を拡大して示す断面図である。
【図3】 図2の要部を拡大した断面図である。
【図4】 図1の電磁連結装置においてフィールドコアの主継鉄部の一部を破断して示す側面図である。
【図5】 図4の電磁連結装置においてフィールドコアのリード線が引き出された部分の側面図である。
【図6】 図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 図1の電磁連結装置においてロータのディスク部の平面図である。
【図8】 (a),(b)は図1の電磁連結装置においてアーマチュアのクラッチ用摩擦面側およびブレーキ用摩擦面側の平面図である。
【図9】 図1の電磁連結装置においてアーマチュアハブの平面図である。
【図10】 本発明に係る掘削方向制御装置用電磁連結装置を適用する石油井掘削機の全体構成を示す概略構成図である。
【図11】 図10に組み込まれた掘削方向制御装置の構成を示す模式図である。
【図12】 図11の掘削方向制御装置における二重偏心機構部の構成図である。
【符号の説明】
1…石油井掘削機(掘削機)、2…回転シャフト、3…ドリルカラー、4…ドリルビット(掘削機ドリル)、5…掘削方向制御装置、6…シャフト保持機構、7…装置ハウジング、8,9…調和歯車減速機、8a,9a…剛性内歯車、8d,9d…波動発信器、10…二重偏心機構部、12,13…第1、第2の環状部材、20…電磁連結装置、21…フィールドコア、22…ロータ、22a…ボス部、22b…フランジ部、22c…ディスク部、22d…止めねじ、22e…外側円筒部、22f…内側円筒部、22g…円板部、22h…断磁部、22i…摩擦面、23…アーマチュア、23a…クラッチ用摩擦面、23b…円筒部、23c…スプライン溝、23d…内向きフランジ、23e…段付き穴、24…アーマチュアハブ、24a…スプライン溝、24b…段付き穴、24c…孔、26a…主継鉄部、26b…外側継鉄部、26c…ボビン嵌合部、27…電磁コイル、28…コイルボビン、29a,29b…リード線、30…絶縁ブッシュ、31…丸形端子、32…絶縁体、33…中継端子、36…ベアリングホルダ、36a…円筒部、36b…当接部、36c…嵌合部、36d…突き当て部、37…環状溝、40…隙間充填部材、41,42…軸受、47…トルク伝達ピン、48…圧縮コイルばね、49…トルク伝達ピン。
Claims (5)
- 掘削方向制御装置の装置ハウジング内に配置され、掘削機ドリルの回転シャフトの回転を前記掘削方向制御装置の被伝達部に選択的に伝達する掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置において、
前記装置ハウジングの内周部に装着され径方向に延在する主継鉄部とその外方端部から軸線方向に延設された外側継鉄部からなるフィールドコアと、
軸線方向に延設されたボス部とその端部から径方向外側に延設されたディスク部とからなるロータと、
これらのフィールドコアとロータとの間に介在され電磁コイルを巻回したコイルボビンと、
前記フィールドコアに対して前記ロータを回転自在に支持する一対の軸受と、
前記フィールドコアおよびロータと同軸上に配置されたアーマチュアと、
このアーマチュアを軸線方向にのみ移動自在に支持し前記被伝達部に連結されるアーマチュアハブとを備え、
前記一対の軸受を、前記コイルボビンの軸線方向の両端側であってこのコイルボビンの内周部よりも径方向外側に配設したことを特徴とする掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置。 - 請求項1記載の掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置において、
前記フィールドコアの外側継鉄部のアーマチュア側の先端部内周面と、前記フィールドコアの主継鉄部の内周面とを磁極面とするとともに、
前記コイルボビンの軸線方向一端部を前記フィールドコアに形成したボビン嵌合部に嵌合させ、他端部を前記フィールドコアの外側継鉄部に固定した非磁性材製のベアリングホルダの円筒部に嵌合させることにより、前記コイルボビンを前記フィールドコアに保持させたことを特徴とする掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置。 - 請求項2記載の掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置において、
前記コイルボビンとベアリングホルダとの間に、弾力性を有する隙間充填部材を介装したことを特徴とする掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3記載の掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置において、
前記コイルボビンを耐熱性に優れ引張り強度が強いエンジニアリングプラスチックで形成したことを特徴とする掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置。 - 請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置において、
前記フィールドコアの外周面に凹状に窪んだ部分を形成し、この部分に電磁コイルと電気的に接続されたリード線を引き出す引出し口と、引き出したリード線の先端を電気的に接続する中継端子とを設け、
前記フィールドコアの外周面を前記堀削方向制御装置の装置ハウジングへの取付け面とするとともに、
前記中継端子の絶縁体を、耐熱性に優れ引張り強度が強いエンジニアリングプラスチックで形成したことを特徴とする掘削機の掘削方向制御装置用電磁連結装置。
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