JP4165201B2 - 水中資源探査方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水中で音波を使用して資源探査を行う方法及び装置に係り、特に、姿勢や埋もれ状況によらず所望形状の水中資源を発見することのできる水中資源探査方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より水底地形や水中又は水底に存在する物体を探査する方法として音響探査が知られている。従来の音響探査は、音波源より数十〜数百KHzの高周波、いわゆる超音波を照射し、水底や物体から反射して送波器と同一位置に置いた受波器に戻ってきた超音波を受信することにより、反射点までの距離を測定して水底地形や水底とは独立と思われる物体の形状を推定することができる。
【0003】
先行技術文献としては、特許文献1〜5、非特許文献1〜4がある。
【0004】
【特許文献1】
特開昭48−96150号公報
【特許文献2】
特開昭48−96151号公報
【特許文献3】
特開平4−13988号公報
【特許文献4】
特開平11−153667号公報
【特許文献5】
特開平11−337641号公報
【非特許文献1】
「Physics of 3−D scattering fromrippled seabeds and buried targets in shaiiow water」 著者名:Henrik Schmidt,Jaiyong Lee
【非特許文献2】
「GOATS:AUV−based Multi−static Sonar Concept for Littoral MCM」 著者名:Henrik Schmidt,Joseph R.Edwards,T.C.Liu
【非特許文献3】
「ソースを用いた新しい有限要素の開発」、著者名:根木勲、多田剛、掲載誌名:日本造船学会論文集第178号、講演日:平成7年11月16日
【非特許文献4】
「Bistatic Synthetic Aperture Target Detection and Imaging With an AUV」 著者名:Joseph R.Edwards,Henrik Schmidt,Kevin D.LePage 掲載誌名及び掲載月:IEEE JOURNAL OF OCEANIC ENGINEERING.VOL.26.NO.4.OCTOBER 2001
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、古代に構築、製造され今は水没している遺跡・遺構・遺物、或いは水難事故などで水没した歴史的な宝物・美術工芸品、化石、隕石、遭難した航空機のボイスレコーダ、打ち上げロケットの残骸、落下した人工衛星など水中、水底、水底下に存在する水中資源の探査に音響探査を利用しようとするものである。これら探査対象となる水中資源の多くは人工物であり、通常の自然物とは明らかに異なる形状(滑らかな平面・曲面を組み合わせた比較的単調な形状或いはそれに凹凸を加えたような形状)を有し、寸法が数十センチ〜数メートルの範囲である。当然のことながら、こうした形状や寸法に対して有利な探査方法が望まれる。さらに、目的とする水中資源の形状が予め想定されている場合、例えば、図7(d)に示した壺状の美術品を探しているとか、或いは水底に露出しているアンモナイトの化石を探している場合、そうした形状のものだけを選択的に発見し、他の形状のものは棄却するという探査方法があるとよい。
【0006】
こうした目的に対し従来の技術には以下のような問題点がある。
【0007】
従来の技術では、水中資源の寸法に比べて超音波の波長が十分に短いので、解像度が高く凹凸などの詳細な形状までもとらえることができる。しかし、超音波が水底より下には透過しないため水底下に存在する水中資源の探査には能力を発揮できない。また、一部が水底下にあって一部が水底から水中に露出している水中資源は、露出部分の形状しか判明せず、水底下の形状は不明なので、全体の形状も知ることができない。つまり、水中資源が水底から浮いているか水底に載っている場合しか完全な形状が分からない。全体が水底下に埋もれている水中資源は見逃してしまうし、一部が埋もれている水中資源については、全体の形状が不明のまま引上げ作業に取り掛かると間違いであった場合に労力及び時間の無駄になる。
【0008】
ここで、水中、水底、水底下の用語を定義しておく(図3参照)。水中とは、水面から水底までの間を言う。水底とは、砂、泥、礫等の固体部分の表面(音波に対して音響的な境界を形成する面)を言う。水底下とは、前記した固体部分の内部を言う。
【0009】
水中を伝搬する音波は、周波数が低ければ水底を透過して水底下の水中資源にも届くことが知られている。水中資源は水底を形成する固体部分とは音響特性が異なるので音波を反射する。従って、水中から低周波を照射すれば水底下の水中資源で反射した音波が再び水中に戻ることが期待できる。また、低周波は高周波に比べて水中伝搬による減衰が小さいために遠方からの照射でも観測が可能である。ところが、低周波にすると波長が長いため解像度が低く、波長と同程度かあまり大きくない寸法の物体を詳しく探査することができない。例えば、2KHzの水中音波は、波長が約70センチであるから、従来の技術のように送波器と同一位置に置いた受波器に戻ってきた反射波のみを観測したのでは直径1メートル程度の水中資源は形状まで判別するに至らない。
【0010】
また、図7(d)に示した美術品のように上部が略円錐台に形成された水中資源に、斜め上から音波を照射すると、波長には関係なく送波器方向に戻る散乱が少なく、送波器とは反対側への散乱が多い。このため、従来の技術では、この水中資源が水底に載っている場合でさえも見逃してしまうことがある。
【0011】
非特許文献1は、媒質中の物体に向けてコヒーレント波を照射し、散乱によって物体を取り囲む空間に生じる音圧エネルギ分布を観測するマルチスタティック計測の技術を提供している。この技術によれば、水中資源に向けて低周波を照射したとき、散乱による水中資源の周りの音圧エネルギ分布は水中資源の形状に依存するので、複数箇所で散乱波を観測すると、形状に応じた観測結果(音圧エネルギ分布)が得られる。この観測結果に基づく演算により水中資源の形状を推定することができる。そして、低周波を用いているので、水底下の水中資源にも有効である。
【0012】
非特許文献2は、水中における低周波の照射及び複数箇所での散乱波の観測を可能とする水中移動体の技術を提供しており、非特許文献1のマルチスタティック計測方法は非特許文献2の装置で実現できる。
【0013】
しかしながら、非特許文献1の技術は、形状が理想的に単調で特定の姿勢をした水中資源、即ち、球体とか水平に置かれた円柱などしか形状を判別することができない。また、水中資源が完全に水中に露出した状態か完全に水底下に埋まった状態でしか形状を判別することができない。
【0014】
このように、非特許文献1の技術は、所望した形状のものや部分的に水底下に埋もれているものを判別できないので、実用には不十分である。
【0015】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、姿勢や埋もれ状況によらず所望形状の水中資源を発見することのできる水中資源探査方法及びその装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の方法は、水中で探査方向に向けて音波を照射し、その探査方向の周辺の複数箇所で未知の水中資源からの散乱波を受波し、これら複数箇所のマルチスタティック計測で受波した散乱波の到来時間、散乱波受波レベル及び散乱パターンに基づき、該散乱の原因となった未知の水中資源の所在及びその水中資源の形状・姿勢を推定する方法において、既知水中資源の形状・姿勢を基に既知水中資源の形状・姿勢に変化を付けて仮想的水中資源とし、その仮想的水中資源がもたらす仮想的散乱パターンをシミュレーションにより作成し、この仮想的散乱パターンと前記観測から得た散乱パターンとを比較して未知の水中資源の形状・姿勢を推定するものである。
【0018】
探査方向を一定にして送波器及び散乱波受波箇所を一定方向に移動させつつ前記受波を行い、該散乱の原因となった未知の水中資源の所在が局限されたとき、該散乱の原因となった未知の水中資源に探査方向を向けて送波器及び散乱波受波箇所を周回移動させて前記受波を行ってもよい。
【0019】
前記音波に20KHz以下の低周波を用いてもよい。
【0020】
前記探査方向は、水底に対し音波の全反射が起きない程度まで傾斜させて水底の照射範囲を広くとってもよい。
【0021】
また、本発明の装置は、水中で探査方向に向けて音波を照射する送波器と、その探査方向の周辺の複数箇所で未知の水中資源からの散乱波を受波する受波器と、これら複数箇所の受波器によって受波した散乱波の到来時間、散乱波受波レベル及び散乱パターンに基づき、該散乱の原因となった未知の水中資源の所在及びその水中資源の形状・姿勢を推定する形状姿勢推定手段とを備え、形状姿勢推定手段は、観測データから離散的な散乱パターンを作成するパターン作成部と、作成した散乱パターンと予め用意されている散乱パターンや仮想的に作成した散乱パターンと比較するパターン比較部と、有限要素法により仮想的散乱パターンを作成する有限要素法演算部と、球体・円柱などによる既知の散乱パターンを提供する既知散乱パターンデータベースと、仮想的に作成した形状・寸法による仮想的散乱パターンを提供する仮想散乱パターンデータベースとを備え、前記既知の散乱パターンと前記観測から得た散乱パターンとを比較して未知の水中資源が目的とする水中資源であるかどうか判定すると共に、前記仮想的散乱パターンと前記観測から得た散乱パターンとを比較して未知の水中資源の形状・姿勢を推定するものである。
【0022】
前記送波器を搭載して水中を移動する水中移動体(親機と呼ぶ)と、前記受波器を搭載して水中を移動する複数の水中移動体(子機と呼ぶ)とを備えてもよい。
【0023】
前記親機を略直線的に移動させると共に前記複数の子機を探査方向の周辺に散開配置させて前記親機と略平行に移動させて前記受波を行う広域ローラ探査モードと、前記親機を周回移動させると共に前記複数の子機を前記親機と同一回り若しくは逆回りに周回移動させて前記受波を行う狭域集中探査モードとを有してもよい。
【0024】
前記親機及び子機のそれぞれに水中通信機を搭載し、これら親機と子機との間、及び親機、子機それぞれから水上の母船へのデータ伝送ができるようにしてもよい。
【0025】
前記親機には初期設定した地球座標系での位置座標を基準にした移動による位置を測位する測位手段を備え、各子機には前記親機との相対位置を測位する測位手段を備え、また、親機と各子機とには同じ時間軸で動作する時刻同定手段を備え、これらの測位・時刻同定結果と前記散乱波の受波結果とから探査方向の周辺の散乱パターンを作成できるようにしてもよい。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0027】
図1に、本発明に係る水中資源探査装置を用いた水中探査システムの全体構造を示す。水面Sは破断して水中、水底の様子を示してある。Lは陸地である。水中資源探査装置は、水中を自律移動する2種類の水中移動体1,2からなる。自律移動とは、推進装置を持つことにより母船からワイヤ等で曳航されずに移動でき、かつ自身の現在位置を測位する機能があって、所望した航路を航行できることである。1は、送波器を搭載した親機であり、1式の水中資源探査装置に1台あればよい。2は、受波器を搭載した子機であり、1式の水中資源探査装置に複数台、ここでは4台、使用される。
【0028】
3は、水底又は水底下に存在する水中資源である。4は、親機1から照射された音波ビームである。5は、水中資源3による散乱波であり、形状に依存して方向ごとの強さが異なるが全方向で受波可能である。6は、水中通信に使用される超音波である。
【0029】
7は、母船であり、対象水域まで水中資源探査装置を運搬すると共に、水中で稼働中の親機1及び子機2に対して水中通信により指令を送ったり、親機1及び子機2から親機1や各子機2の現在位置や観測した散乱波等のデータを収集することができる。データを分析して水中資源の形状・姿勢を推定する形状姿勢推定手段や探査モードを切り替える手段は、コンピュータで実現できるので、このコンピュータを母船7に搭載するとよい。
【0030】
8は、NAVSTAR等のGPS衛星或いは通信衛星であり、9は、遠隔にある陸上設備である。上記コンピュータは、陸上に設置し、無線或いは衛星通信で母船7を介して親機1及び子機2と通信してもよい。
【0031】
親機1は、水中を自律移動する水中移動体であり、詳細は図示しないが、推進装置、動力源などの機関系を有すると共に、送波器、母船7及び子機2との水中通信機、測位手段、後述する子機2の時刻同定手段と同じ時間軸で動作する時刻同定手段、及びこれらの各部を制御する制御部を備えている。送波器は、20KHz以下の低周波を放射するもので、ここでは2KHzを用いるものとする。水中通信機は、高周波の超音波を送受信する従来から知られたものであり、この超音波に担持された情報を伝送することができる。測位手段は、母船7から水中に発進するときに初期設定した地球座標系での位置座標を基準として、移動速度及び角速度を積分して移動中の現在位置を測位することができる。親機1は、現在位置を測位しつつ所望の航路を航行し、その進行方向の側方斜め下に向けて音波を照射することができる。
【0032】
子機2は、水中を自律移動する水中移動体であり、詳細は図示しないが、推進装置、動力源などの機関系を有すると共に、受波器、親機1との水中通信機、親機1との相対位置を測位する測位手段、親機1の時刻同定手段と同じ時間軸で動作する時刻同定手段、及びこれらの各部を制御する制御部を備えている。受波器は、送波器が出力する帯域に対して良好な感度を有する音響センサである。水中通信機は、親機1と同じものである。本実施形態では、子機2は親機1とのみ通信し、親機1のみが母船7と通信しているが、子機2と母船7との間で通信を行ってもよい。測位手段は、従来からある超音波を用いたソーナである。子機2は、親機1との相対位置を測位しつつ所望の相対位置となるよう航行し、下方の広い範囲から入射する音波、好適には親機1からの送波周波数と同じ音波のみ、の音圧を連続的に計測し、その計測データを送信することができる。
【0033】
図2に、形状姿勢推定手段を実現するコンピュータシステムを示す。
【0034】
このコンピュータシステムは、CPU201、親機1及び子機2との通信を行う移動体通信部202、親機1及び子機2に対して探査モードや探査対象領域などの指示を出す移動体制御部203、子機2が受波したデータを収集して蓄積する観測データ収集部204、観測データから離散的な散乱パターンを作成するパターン作成部205、作成した散乱パターンと予め用意されている散乱パターンや仮想的に作成した散乱パターンと比較するパターン比較部206、有限要素法により仮想的散乱パターンを作成する有限要素法演算部207、観測データを散乱方程式に代入して形状を求める散乱方程式演算部208などを備えている。また、CPU201がデータを利用するためのデータベースとして、水底地形やマイルストーンを提供する水域データベース211、目標としている水中資源3の形状や球体・円柱などの単純形状或いは任意形状をその表面のメッシュ状の点の座標の集合として提供する目標データベース212、球体・円柱などによる既知の散乱パターンを提供する既知散乱パターンデータベース213、仮想的に作成した形状・寸法による仮想的散乱パターンを提供する仮想散乱パターンデータベース214などを備えている。そして、探査モードや親機1、子機2の位置など制御状況を画面表示する制御用モニタ221、各種散乱パターンや各種水中資源の像などの探査結果を表示するデータ用モニタ222などを備えている。
【0035】
図3に、側方から見た音波照射及び観測の様子を示す。
【0036】
水面Sと水底Bとの間が水中Wである。ここでは水底Bは水平な平坦面とするが、傾斜や凹凸があってもよい。水中資源探査装置は広域ローラ探査モードで稼働しているものとする。水中Wの水底Bからの高さhで親機1は直進航行しており、図示した瞬間では紙面奥行き方向に移動している。
【0037】
親機1から照射される音波ビーム4は、探査方向となる適宜な指向性範囲を有し、水底Bに対して傾斜している。この傾斜は浅い(角度が小さい)ほうが照射範囲を広くできる。しかし、水底Bにおける照射範囲の遠端に入射する角度θ1 は臨界角より浅くはしない。臨界角は、水底B下の固体部分と水中Wとの音響特性で決まる全反射の起きる角度であり、一般には約20°付近である。臨界角より浅く入射した音波は水底B下に透過しないため、水底B下の水中資源3の探査には寄与しない無用な水底反射波となる。そこで、照射範囲遠端での入射角度θ1 が臨界角より浅くならないよう送波の向き或いはビーム幅を設定してある。一方、照射範囲の近端に入射する角度θ2 には特に制限はないが、90°未満、例えば、70°とすることで水底Bからの反射成分が直接、親機1に帰らないようにし、また、水面Sとの間の多重反射による水中残響の増大を防ぐようにしている。
【0038】
親機1が航行する高さhは高い方が水底Bにおける照射範囲の面積が大きくなり、一度に探査できる範囲が広がるので、効率が良い。つまり、できるだけ水面Sに近いところから音波を照射するのが好ましい。その反面、水面Sに近いところから音波を照射すると、水上のうねりの影響で送波器の位置や角度が不安定になるので、うねりの影響の少ない水中Wの適宜な深さから音波を照射するのが好ましい。母船7から照射しないで、水中Wの親機1から照射するようにしたのは、この理由による。よって、親機1が航行する高さhは、照射範囲の面積拡大と、うねりの影響回避とのトレードオフで決まる。
【0039】
4台の子機2は、それぞれ音波ビーム4の広がりの周辺を親機1よりも低い水底B付近を平行して航行する。これは水底B下に存在する未知の水中資源からの微弱な散乱波を近傍で受波するためである。図示例のように、子機2は、音波ビーム4の範囲内に入っていたり、外へ出ていたりするが、使用している送波器からの音波が低周波で波長が長いので、子機2が音波ビーム4の範囲内に入っていても照射音波を乱すことはなく、障害にはならない。
【0040】
図4に、上方から見た音波照射及び観測の様子(広域ローラ探査モードの場合)を示す。親機1は、直進航行している。音波ビーム4は親機1の側方に向いており、水底Bにおける照射範囲Aは楕円状になる。親機1が前進するに伴い、この照射範囲Aも平行に前進する。子機2は、照射範囲Aの周囲に展開して親機1と平行に直進航行している。これにより、探査幅wで示したベルト状の領域が連続的に探査されることになる。勿論、適宜な距離前進した後、Uターンして隣接するベルト状の領域を探査することで縦横に広い水域をくまなく探査することができる。なお、親機1に対する複数の子機2の配置は、図示の形態に限定されず、横列に並べたり、ジグザグに散らばるようにしてもよいし、後述する散乱パターンを鑑みて特徴部分の捕捉が期待できる配置としてもよい。
【0041】
図5に、上方から見た音波照射及び観測の様子(集中探査モードの場合)を示す。ここでは子機2は3台使用している。子機2は、それぞれ音波ビーム4の広がりの周辺を親機1よりも低いところで親機1とは同じ或いは逆回りに旋回航行している。親機1と子機2とは相対的に位置関係が変化すればよいので、角速度に差があればよい。親機1は、探査方向が常に水中資源3(実際には未知の水中資源3があると思わしき辺り)に向くようにして水中資源3の周りを大きく旋回航行している。これに伴い照射範囲Aも回転する。それぞれの子機2は、水中資源3の周りを小さく旋回航行している。これにより、照射範囲Aが回転する略円状の領域が多角的、連続的に探査されることになる。親機1と各子機2との相対位置は移動しており、水中資源3への照射角に対して各子機2が観測する散乱波の角度も連続的に変化する。なお、親機1や各子機2は潮流で流されるので、航跡は理想的な円にはならないし、水中資源3との距離も一定しないが、そのことは後述するマルチスタティック計測においては全く障害にならない。また、各子機2の旋回半径が同一であるように図示したが、同一である必要はない。
【0042】
次に、マルチスタティック計測について説明する。
【0043】
既に述べたように、水中資源3に低周波の音波を照射したとき、散乱による水中資源3の周りの音圧エネルギ分布は水中資源3の形状に依存する。例えば、図6は、水底Bに水平に置かれた円柱状の水中資源3に一方向(矢印)から低周波を照射したとき、水中資源3を中心とする円内全域の音圧エネルギ分布を示したものである。ただし、図を簡素にするため音圧エネルギの刻みを大きくして等高線の間隔を粗くしてある。音圧エネルギの刻みを小さく示せば等高線の間隔を精密にすることができ、等高線のない無段階の分布図とすることもできる。
【0044】
図6では、照射方向に対して傾斜している水中資源3の遠端の辺りで略ハート型の領域(ア)が最も音圧エネルギが高い。その領域(ア)を囲む二股の領域(イ)が次いで音圧エネルギが高く、領域(イ)の凸部をさらに伸ばした形の領域(ウ)が広く形成されている。水中資源3の胴部にも領域(イ)と同じ音圧エネルギの高い領域(エ)が見られ、この領域(エ)を起点として水中資源3の側方に長く伸ばした形の領域(オ)が形成されている。領域(ウ)と領域(オ)は同じ音圧エネルギであるが、両者は音圧エネルギの低い領域(カ)によって分離されている。このような音圧エネルギ分布が作る模様を散乱パターンと呼ぶことにする。
【0045】
この分布図内の任意座標に対応する水中箇所に子機2が位置するとき、受波器が観測する散乱波の大きさは、等高線で示した音圧エネルギに比例する。つまり、複数箇所での散乱波の観測は、未知の水中資源3による音圧エネルギ分布、言い換えると散乱パターンを離散的に測定していることにほかならない。子機2が複数台あることにより、同時に複数箇所を観測することができるし、子機2が親機1に対して相対移動することにより、連続した複数箇所を観測することができる。従って、観測データから水中資源3の形状に依存する散乱パターンの特徴、例えば、領域(ア)〜(ウ)の広がり方、領域(オ)や領域(カ)の存在などを抽出することができる。
【0046】
音圧エネルギ分布は、図6の一例しか示さなかったが、水中資源3の形状及び姿勢(音波の照射方向に対する相対的角度)に依存する。従って、図7に示した種々の水中資源3は、それぞれ異なる音圧エネルギ分布、即ち、種々の散乱パターンを提供することになる。図7(a)は、水底Bに下半分が埋もれた球形の水中資源3である。図7(b)は、水底Bに斜めに突き刺さった円柱形の水中資源3である。図7(c)は、水底Bに載ったテトラポットである。図7(d)は、水底Bに載った美術品である。いずれも寸法(直径又は長さ)は、数十センチ〜数メートルである。
【0047】
水中資源3の形状・姿勢によって音圧エネルギ分布が異なるということは、音圧エネルギ分布から水中資源3の形状・姿勢が復元できるということである。マルチスタティック計測は、送波器と分離して配備した受波器によって複数箇所で散乱波の音圧を計測する手法である。マルチスタティック計測の原理的な裏付けは非特許文献1に記載のとおりである。この原理に従い、本発明では、親機1及び各子機2の三次元位置座標からわかる送波器の位置と、送波時刻と、各受波器の位置と、各受波器で受波された散乱波の音圧と、受波時刻とを用いて、散乱方程式を計算することにより水中資源3の位置及び形状を推定することができる。さらに、本発明では、目的とする水中資源3がもたらす散乱パターンを予め実験或いはシミュレーションにより求めておき、この散乱パターンと未知の水中資源3から観測された散乱パターンとを照合比較し、未知の水中資源3が目的とする水中資源3であるかどうかを判定する。
【0048】
ところで、非特許文献1が適用される事例は、形状が球体・円柱など理想的に単調な場合で、しかも、完全に水中Wに露出した状態か完全に水底B下に埋もれた状態に限られている。実用的には、図7に示した水中資源3のように姿勢が傾斜していたり埋もれ状況にある場合、或いは、凹凸や屈曲があって球体・円柱ほど単純でない場合にも使用可能でなければならない。
【0049】
そこで、本発明では、非特許文献3に記載されているソースを用いた新しい有限要素法(FES)を応用して、任意形状・任意姿勢の水中資源3をマルチスタティック計測で探査可能にした。その具体的な方法を図8により説明する。
【0050】
図8に示されるように、既知水中資源(図示せず)の内部に多数(ここでは2個のみ代表的に示した)のソース(特異点)P’を配置し、これらソースP’のひとつひとつに対応させて任意の形状(図示例では球だが複雑形状でも可)をなす水中資源3”の表面に選点P”を置き、これら選点P”での境界条件を合わせるようにそれぞれのソースP’の強さを決定する。ソースP’は、既知水中資源より寸法が小さめであって単調な形状(図示例では、球)をした水中資源3’の表面に配置することができる。本発明のように、単調形状の水中資源3’の表面に配置したソースP’により任意形状をなす水中資源3”の表面に置いた選点P”での境界条件を合わせることで、境界要素法のように積分等の複雑な手続きが不要になり、単に選点P”上でそれぞれのソースP’による影響成分を加え合わせるだけでよいので解析が非常に簡単になる。この場合、既知水中資源の表面からソースP’までの距離は内部配置するソースP’間の距離と同じくらいとし、ソースP’の総数は選点P”の総数と同じにする。
【0051】
水中資源が水底Bに半没状態にあるときは、図8のようにソースP’の内部配置を水中Wと水底B下で分割して考えて、それぞれが同一媒質中で水中資源3”の表面での境界条件を満足させるようにする。この際、水底Bの境界面では連続条件を満足させる。
【0052】
以上により、任意形状の水中資源3”の形状、姿勢、埋没状況に応じた散乱パターン(仮想散乱パターン)を予測してデータベース(仮想散乱パターンデータベース214)に蓄積しておき、観測から得られた散乱パターンと比較することで、未知の水中資源3の形状、姿勢、埋没状況を推定することができる。
【0053】
次に、本発明に係る水中資源探査装置を用いた水中資源探査の手順を図9に従い説明する。ここでは、古代からあった水中資源3を探査するのではなく、最近になって発生した水中資源3を探査するケースについて述べる。
【0054】
対象となる水域は、既に1度以上、水中調査を行ったことがあって、そのときに、水底地形及びマイルストーンのデータを作成して水域データベース211に登録してあることが望ましい。水底地形は、水底Bを地球座標系での位置座標 (緯度、経度、深度)で表したものであり、従来から知られている装置で調査したものを利用することができる。マイルストーンは、対象外の水中資源3或いは岩塊など水底地形から特徴的に際だったもので、位置座標や寸法・形状などで、同じく従来から知られている装置で調査したものを利用できる。対象となる水域の水中調査が行われていなくても本発明の水中資源探査装置による水中資源探査は可能である。但し、この場合はデータベースとの照合が行えないため、主に狭域集中探査モードにより、逐次、詳細なデータを収集することになるので、十分な計測時間をとることが必要である。母船7により親機1及び子機2を対象となる水域まで搬送したら、GPS衛星から得られた地球座標系での位置座標を親機1及び子機2に初期設定し、親機1及び子機2を水中Wに投入する。ここまでを準備段階のステップ901とする。
【0055】
水中Wに投入された親機1及び子機2は、それぞれ自律移動して予定された配置に展開する。即ち、最初はステップ902で広域ローラ探査モードを実行するべく図4に示した配置につき、その配置を維持して直進航行する。音波の照射及び観測を継続的に行うことにより、探査幅wで示したベルト状の領域が連続的に探査されることになる。照射範囲A(水底B及び水底B下)が一様に平坦ないし緩やかな変化であるときは、観測される音圧にも場所的な偏りがないので、水中資源3は無いと判断できる。照射範囲Aの中に何らかの水中資源3が入ると、音圧の偏りが生じるので、何らかの水中資源3が存在すると判断できる。この判断をステップ903で行い、水中資源3が無ければステップ902のローラ探査モードを継続する。水中資源3があればステップ904へ進む。しかし、この時点では、観測箇所が少ないため位置や形状を特定するには不十分な場合が多い。もちろん、この時点で散乱パターンの比較や散乱方程式の演算で位置や形状が特定できれば、目的とする水中資源3かどうかを判別することができるので、ステップ906へ進んでよい。ここで、水域データベース211を参照して、その場所にある何かが以前から存在していたマイルストーンかどうかを確認してもよい。水中資源3の詳細を探査するためには、ステップ905で狭域集中探査モードに切り替える。
【0056】
狭域集中探査モードになると、親機1及び子機2は図5に示したように各々が旋回航行する。音波の照射及び観測を継続的に行うことにより、先ほど水中資源3の存在が予想された場所の周辺が集中的に探査されることになる。狭域集中探査モードでは、照射範囲Aがほぼ同じ辺りにとどまっており、しかも送波器を持つ親機1と受波器を持つ子機2との相対的な位置関係が常に変化するマルチスタティック計測により、実質的に観測箇所が増えて、未知の水中資源の周囲の詳しい散乱パターンが得られる。こうして観測で得られた散乱パターンを既知散乱パターンデータベース213に予め用意されている既知散乱パターンと比較する。また、水中資源3が様々の姿勢であったり、部分的に埋もれていることを考慮して作成した仮想散乱パターンデータベース214の仮想的散乱パターンとも比較を行う。こうして散乱パターンの比較を行うことにより、散乱の原因となった未知の水中資源3の所在及びその水中資源3の形状・姿勢を推定することができる。
【0057】
ステップ906では、推定された水中資源3の形状・姿勢を散乱パターンと共にデータ用モニタ222に表示し、オペレータによる確認を行う。その後、ステップ902のローラ探査モードに戻り、対象水域をくまなく探査する。なお、ローラ探査モードから集中探査モードへの切り替えは、水中資源3の存在を1つ発見するたびに行うのではなく、発見地点を記録するだけでローラ探査モードを継続し、対象水域全域のローラ探査モードを終了してから、発見地点ごとに集中探査モードを適用してもよい。
【0058】
以上の実施形態では、水洋における探査を行なうものとしたが、湖沼、貯水池、河川、運河などで行うことも可能である。
【0059】
また、以上の実施形態では、照射する音波の周波数を2KHzとしたが、目的とする水中資源3の寸法に比べて波長が同程度か短かければ散乱波を観測することができるので、周波数は任意に選ぶことができる。埋もれを考慮する場合、音響的な境界を透過して伝搬できればよいので、20KHz以下であれば実用に供することができる。
【0060】
【発明の効果】
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
【0061】
(1)低周波を使用するので、一部又は全部が水底下に存在する水中資源の探査にも有効である。また、低周波は距離減衰が小さいため、高高度から音波の照射方向の傾斜を浅くして照射範囲を大きくすることができる。
【0062】
(2)送波器とは異なる箇所で散乱波を観測するので、戻り反射が少ない形状の水中資源も見逃すことがない。
【0063】
(3)複数箇所での受波を総合するマルチスタティック計測を行うので、水中資源の形状と相関のある散乱パターンを抽出して形状判定することができる。
【0064】
(4)既知の水中資源の形状・姿勢に変化を付けることで、任意形状・姿勢の水中資源による散乱パターンを仮想的に作成できるので、未知の水中資源の形状・姿勢を確実に判定することができる。
【0065】
(5)送波器及び受波器をそれぞれ水中移動体に搭載したので、機動性が向上し、音波源に対する受波箇所の配置を自在に動かすことができる。
【0066】
(6)ベルト状の範囲を掃引する広域ローラ探査モードと同じ場所を周回する狭域集中探査モードとを切り替えて使い分けるようにしたので、効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す水洋探査システムの全体構造図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すコンピュータシステム(形状姿勢推定手段)の構成図である。
【図3】本発明が適用される水中の側面図である。
【図4】本発明が適用される水中の上面透視図である。
【図5】本発明が適用される水中の上面透視図である。
【図6】散乱による音圧エネルギ分布図である。
【図7】本発明で探査対象となる種々の水中資源を示した水中の側面図である。
【図8】本発明において有限要素法を応用して行うソース変形の概念を示した概念図である。
【図9】本発明を具体的に運用する手順を示した流れ図である。
【符号の説明】
1 親機(水中移動体)
2 子機(水中移動体)
3 水中資源
4 音波ビーム
5 散乱波
6 超音波
7 母船
Claims (9)
- 水中で探査方向に向けて音波を照射し、その探査方向の周辺の複数箇所で未知の水中資源からの散乱波を受波し、これら複数箇所のマルチスタティック計測で受波した散乱波の到来時間、散乱波受波レベル及び散乱パターンに基づき、該散乱の原因となった未知の水中資源の所在及びその水中資源の形状・姿勢を推定する方法において、
既知水中資源の形状・姿勢を基に既知水中資源の形状・姿勢に変化を付けて仮想的水中資源とし、その仮想的水中資源がもたらす仮想的散乱パターンをシミュレーションにより作成し、この仮想的散乱パターンと前記観測から得た散乱パターンとを比較して未知の水中資源の形状・姿勢を推定することを特徴とする水中資源探査方法。 - 探査方向を一定にして送波器及び散乱波受波箇所を一定方向に移動させつつ前記受波を行い、該散乱の原因となった未知の水中資源の所在が局限されたとき、該散乱の原因となった未知の水中資源に探査方向を向けて送波器及び散乱波受波箇所を周回移動させて前記受波を行うことを特徴とする請求項1記載の水中資源探査方法。
- 前記音波に20KHz以下の低周波を用いることを特徴とする請求項1又は2記載の水中資源探査方法。
- 前記探査方向は、水底に対し音波の全反射が起きない程度まで傾斜させて水底の照射範囲を広くとることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の水中資源探査方法。
- 水中で探査方向に向けて音波を照射する送波器と、その探査方向の周辺の複数箇所で未知の水中資源からの散乱波を受波する受波器と、これら複数箇所の受波器によって受波した散乱波の到来時間、散乱波受波レベル及び散乱パターンに基づき、該散乱の原因となった未知の水中資源の所在及びその水中資源の形状・姿勢を推定する形状姿勢推定手段とを備え、
形状姿勢推定手段は、観測データから離散的な散乱パターンを作成するパターン作成部と、作成した散乱パターンと予め用意されている散乱パターンや仮想的に作成した散乱パターンと比較するパターン比較部と、有限要素法により仮想的散乱パターンを作成する有限要素法演算部と、球体・円柱などによる既知の散乱パターンを提供する既知散乱パターンデータベースと、仮想的に作成した形状・寸法による仮想的散乱パターンを提供する仮想散乱パターンデータベースとを備え、前記既知の散乱パターンと前記観測から得た散乱パターンとを比較して未知の水中資源が目的とする水中資源であるかどうか判定すると共に、前記仮想的散乱パターンと前記観測から得た散乱パターンとを比較して未知の水中資源の形状・姿勢を推定することを特徴とする水中資源探査装置。 - 前記送波器を搭載して水中を移動する水中移動体(親機と呼ぶ)と、前記受波器を搭載して水中を移動する複数の水中移動体(子機と呼ぶ)とを備えたことを特徴とする請求項5記載の水中資源探査装置。
- 前記親機を略直線的に移動させると共に前記複数の子機を探査方向の周辺に散開配置させて前記親機と略平行に移動させて前記受波を行う広域ローラ探査モードと、前記親機を周回移動させると共に前記複数の子機を前記親機と同一回り若しくは逆回りに周回移動させて前記受波を行う狭域集中探査モードとを有することを特徴とする請求項6記載の水中資源探査装置。
- 前記親機及び子機のそれぞれに水中通信機を搭載し、これら親機と子機との間、及び親機、子機それぞれから水上の母船へのデータ伝送ができるようにしたことを特徴とする請求項6又は7記載の水中資源探査装置。
- 前記親機には初期設定した地球座標系での位置座標を基準にした移動による位置を測位する測位手段を備え、各子機には前記親機との相対位置を測位する測位手段を備え、また、親機と各子機とには同じ時間軸で動作する時刻同定手段を備え、これらの測位・時刻同定結果と前記散乱波の受波結果とから探査方向の周辺の散乱パターンを作成できるようにしたことを特徴とする請求項6〜8いずれか記載の水中資源探査装置。
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