JP4164702B2 - 螺旋管用水密継手 - Google Patents

螺旋管用水密継手 Download PDF

Info

Publication number
JP4164702B2
JP4164702B2 JP2006157939A JP2006157939A JP4164702B2 JP 4164702 B2 JP4164702 B2 JP 4164702B2 JP 2006157939 A JP2006157939 A JP 2006157939A JP 2006157939 A JP2006157939 A JP 2006157939A JP 4164702 B2 JP4164702 B2 JP 4164702B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
water
watertight
spiral
required width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006157939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007016991A (ja
Inventor
康博 菊森
暁宏 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Totaku Industries Inc
Original Assignee
Totaku Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Totaku Industries Inc filed Critical Totaku Industries Inc
Priority to JP2006157939A priority Critical patent/JP4164702B2/ja
Publication of JP2007016991A publication Critical patent/JP2007016991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4164702B2 publication Critical patent/JP4164702B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

本発明は、螺旋波形管用の管継手であって、殊に水密シール機能を備えた管継手に関するものである。
従来から、この種螺旋波形管用の管継手であって、接続しようとする螺旋波形管の外面と継手の内面との間に吸水膨張性の水密シートを介在させておき、この吸水膨張性の水密シートを配管場所における水分または管内に通過させる水分を吸収することによって自己膨張させ、この膨張作用により接続した管体と継手との接続箇所を水密状に封止する技術は既に知られている。
しかしながら、現在知られている先行技術は、図6に例示したように、単一種類の吸水膨張性の水密シートを単一厚さまたは均一厚さとして使用するようにしたものであって、継手の一方の開口部から他方の開口部までの全周面に水密シートを取り付けて均一に封止することを狙ったものである。そして、それ以上に進化させた利用手段についての技術は未だ開発されていない。
特開2004−332895号公報 実公平8−9510号公報
本発明者らは、種々の実験結果から、また、現実の使用結果から、この種の吸水膨張性水密シートは、吸水する水の種類によって吸水膨張率が大きく変わること、大別すると真水と海水とでは吸水膨張率に大きな差があること、真水では膨潤性が大きく海水では膨潤性が小さいことを確認するに至った。
そのため、海水浸透域で使用する継手の止水性能を向上させるためには、真水存在場所で使用する継手に比して、管体と継手との間のクリアランスを狭くする必要がある。このクリアランスを狭くすると、管体と継手との接続時のねじ込み作業が抵抗が大きくて困難となり、また、クリアランスを狭くした継手を真水の存在場所で使用すると水密シートの膨張力が過大となり、接続した管の管端や継手に亀裂が生じて漏水事故に見舞われることが現実に発生している。
また、海岸近く域では、海水浸透域と真水湧水域とが必ずしも画然と区画されているわけではなく、混在しているのが現状であり、しかも、塩分濃度も場所場所によって個々に異なるのが現状である。他方、管体の敷設工事作業者が、継手の使用箇所毎に逐一塩分濃度を計測して、真水用継手を使用するか海水用継手を使用するか等継手の種類を選択しながら作業を行うことは非現実的であって実行性を伴わない。
そこで、本発明は、管体の敷設場所が、このような海岸近く域であって、海水浸透域と真水湧水域とが混在するような地帯での使用であっても、また、塩分濃度の場所によって異なる地帯での使用であっても、何等気に掛けることなく使用することができる構造とした管継手を提供することを目的としたものである。
また、本発明は、螺旋管どうしを接続する継手のみならず、一方が螺旋管で他方が直管の場合のように、異なる形状の管どうしを接続する継手にも適用できる螺旋管用水密継手を提供することを目的とする。
該目的を達成するために講じた本発明の構成を、実施例において使用する符号を用いて説明すると、第1構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、両開口端11近くの適宜幅部分1aが真水適応域とされ、その内奥側の適宜幅部分1bが海水適応域とされて、マルチ対応止水構造に形成されている構成としたものである。
また、第2構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分1aが大径Lに形成され、その内奥側の所要幅部分1bがそれよりも小径Sに形成され、これら両部分1a,1bの内面に前記水密シート2が略均等厚さに装着されている構成としたものである。
第3構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分12が、開口端11側が大径で、内奥側に至るほど小径となる外広がりのテーパー状に形成されている構成としたものである。
第4構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、該水密シート2の厚さが、継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分1aでは薄肉に形成され、その内奥側の所要幅部分1bでは厚肉に形成されている構成としたものである。
第5構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分1aでは吸水膨張率の低い水密シート2aが装着され、その内奥側の所要幅部分1bでは吸水膨張率の高い水密シート2bが装着されている構成としたものである。
第6構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、適宜幅部分1aが真水適応域とされ、その内奥側の適宜幅部分1bが海水適応域とされて、マルチ対応止水構造に形成されている構成としたものである。
第7構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、開口端11近くの所要幅部分1aが大径Lに形成され、その内奥側の所要幅部分1bがそれよりも小径Sに形成され、これら両部分1a,1bの内面に前記水密シート2が略均等厚さに装着されている構成としたものである。
第8構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が、開口端11側が大径で、内奥側に至るほど小径となる外広がりのテーパー状に形成されている構成としたものである。
第9構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、該水密シート2の厚さが、開口端11近くの所要幅部分1aでは薄肉に形成され、その内奥側の所要幅部分1bでは厚肉に形成されている構成としたものである。
第10構成の螺旋管用水密継手は、継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、開口端11近くの所要幅部分1aでは吸水膨張率の低い水密シート2aが装着され、その内奥側の所要幅部分1bでは吸水膨張率の高い水密シート2bが装着されている構成としたものである。
本発明にいうところの螺旋管用水密継手にあっては、管体と継手との接続が簡単容易にかつ能率良くでき、一旦接続した後は、水密シートの膨潤作用を果たす水の水質が真水の場合には、継手の開口端近くに存在する真水適応域の水密シートが膨張して止水作用を果たし、水質が海水の場合には、この開口端近くに存在する真水適応域の水密シートの膨張が止水に足る膨張をしなくても、この真水適応域の水密シートを介して継手の開口端から離れた内奥側に存在する海水適応域にまで海水が移行し、この海水適応域における水密シートの膨張作用によって止水作用を果たさせることができるので、管体の敷設作業者は敷設箇所における水の種類に気を掛けることなく、通常の管体敷設作業を行うことが出来、敷設した管体は水質に関係なく確実に止水できるという顕著な効果を期待することができるに至ったのである。
更に、請求項2及び3の発明にあっては、継手の開口端を大口径としたものであるので継手と管体との接続嵌合を容易にできる効果を、上記の効果に合わせて更に有しているものである。
また、請求項4の発明にあっては、継手の開口端近くに設けた水密シートの厚さを薄くし、開口端から離れた内奥側に設けた水密シートの厚さを開口端近くのシート厚に比して厚く形成してあるので、この場合も継手と管体との接続嵌合が容易にできる効果を有しているものである。
更にまた、請求項5の発明にあっては、継手の開口端近くに設けた水密シートを吸水膨張率の低いものとし、開口端から離れた内奥側に設けた水密シートを開口端近くのシートに比して吸水膨張率の高いものとしてあるので、この場合は全体のシート厚をほぼ均等厚さにすることができるので、従来の単一種類の吸水膨張性水密シートを単一厚さに設けたもののように、使用抵抗の全くない状態で使用することができるものでありながら、前記のように、管体敷設場所の水質に配意することなく使用できる利点がある。
さらに、請求項6の発明にあっては、一方が螺旋管で他方が直管の場合のように、異なる形状の管どうしを接続する継手の場合に、螺旋波形状に形成された部分では、請求項1の発明と同様に、管体と継手との接続が簡単容易にかつ能率良くでき、一旦接続した後は、水密シートの膨潤作用を果たす水の水質が真水の場合には、継手の開口端近くに存在する真水適応域の水密シートが膨張して止水作用を果たし、水質が海水の場合には、この開口端近くに存在する真水適応域の水密シートの膨張が止水に足る膨張をしなくても、この真水適応域の水密シートを介して継手の開口端から離れた内奥側に存在する海水適応域にまで海水が移行し、この海水適応域における水密シートの膨張作用によって止水作用を果たさせることができるので、管体の敷設作業者は敷設箇所における水の種類に気を掛けることなく、通常の管体敷設作業を行うことが出来、敷設した管体は水質に関係なく確実に止水できるという顕著な効果を期待することができる。
また、請求項7〜請求項10の発明についても、一方が螺旋管で他方が直管の場合のように異なる形状の管どうしを接続する継手の場合に、螺旋波形状に形成された部分では、請求項2〜請求項5の発明と同様の効果を、有することができる。
本発明を実施するに当たって、継手の内面に水密シートを装着させる手段としては、図示は省略したが、樹脂成形型の中子の回りに水密シートを貼り付けた状態として、周知のブロー成形手段やインゼクション成形手段等によって、その外周面に継手本体を成形することによって得ることができる。また、予め樹脂成形した継手本体の内面に接着剤を介して水密シートを接着させる手段によっても得ることができる。
以下本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図中、図1及び2は、本発明の第1実施例を示す図であって、図1は継手の上半部を縦断して示した正面図であり、図2はこの継手に対して接続する管体を右半部から継手内に挿入した状態を示した図である。
該実施例に示した水密継手は、ポリオレフィン系の合成樹脂素材(樹脂素材を限定するものではない)によって、両端の所定幅部分12,12を螺旋波形状とし、中間部を円筒形に形成した継手本体1と、この螺旋波形状に形成した部分12,12の内面に装着させた吸水膨張性の水密シート2とからなっている。この継手は、継手本体1の両側の開口端11,11を、開口端11側を大径Lとし、内奥側に至るほど順次小径Sとなるように、角度αをもった外広がりのテーパー状に形成し、このテーパー状とした部分12,12の内面に前記水密シート2をほぼ均等厚さに装着して、この水密シート2の内面も外広がりのテーパー状となるように形成したものである。
この継手本体1の内面に水密シート2を装着する手段としては、ブロー成形手段を用いて継手本体1を成形するに当たって、予め成型金型の中子の周りに水密シート2を仮付けしておき、この中子の周りに押出した溶融チューブを外金型によって中子に圧接させることによって継手本体1の成形時に一体化させたものである。このとき、外金型の中子への圧接は水密シート2を仮付けした螺旋波形部分だけであって、継手中間部の円筒形部分は外金型の内壁に吸着させることによって、中間部を螺旋波形部分よりも大径とした図示の継手を成形することができる。
このようにすることによって、水密シート2が、継手本体1の内面に略均一厚に装着されている継手を得ることができる。図1において、角度αで示した外広がりのテーパー角は、図面では認識の容易性を促すために大角度として示してあるが、この角度は1〜10°の範囲内であればよく、実際には2〜6°角のものとして実施する。
このようにした継手を使用するには、図2に右側だけ例示したように、接続しようとする管体Pに対して、管端が継手本体1の中央円筒形部分に達するようにねじ込んで外嵌させればよい。このようにしておくだけで、管体の敷設場所が真水存在箇所であれば、水は管体Pと継手本体1との間に開口端11から水密シート2内に染み込み、水密シート2が膨潤し体積膨張する。このとき、水が真水の場合には、水密シート2の膨潤度が大きく体積膨張度も大きくなる。そのため、開口端11近くの部分1aに装着された真水適応域の水密シート2が大きく膨張し、止水作用を果たすこととなり、それ以上の内奥側への水の浸透を阻害する。敷設地の水が海水の場合には、水密シート2の膨潤膨張度が小さく、この開口端11近くの広い間隙部分1aを止水に足るほど強固には膨張することなく、海水は内奥側に移行し、管体Pと継手本体1との間隙の狭い海水適応域の部分1bに達し、少ない膨張率で止水するに足る膨張をする。
このように、管体Pの敷設場所、より制限的な表現では継手の埋設場所に存在する水が真水であっても海水であっても塩分濃度の薄い海水または塩水であっても、更には軟水であっても硬度の高い硬水であっても、水密シート2の吸水膨潤による体積膨張度が異なっても、止水作用部が、継手本体1と管体Pとの間隙の広い開口端11近くの部分か、間隙の狭い奥側の部分か、その適宜の中間部分かの、何れかの箇所で止水作用を果たさせることができ、塩分濃度や硬度の異なるあらゆる水にも対応させて止水ができる、マルチ対応の止水継手として使用できるのである。
第2実施例として示した図3の水密継手は、継手本体1の内面に装着形成してある水密シート2の厚さを、継手本体1の両開口端11に近い所要幅部分1aでは、奥側に比して薄く形成し、その内奥側の所要幅部分1bでは、入り口側の部分に比して厚く形成してあるようにしたものである。この図3では、奥側の厚さを入り口側の厚さの約2倍の厚さに形成してあるものとして示してある。
このようにしておくことによって、水密シート2の吸水膨張率が均等なものであっても、結果的に厚さの厚い奥側の部分が入り口側の部分に比して大きく体積膨張するようにしたものである。
第3実施例として示した図4の水密継手は、継手本体1の内面に装着形成してある水密シート2の種類を、継手本体1の開口端11,11側の所要幅部分1a,1aでは、奥側に装着させてある水密シート2b,2bに比して吸水膨張率の低い水密シート2a,2aとし、その内奥側の所要幅部分1b,1bには、入り口側の水密シート2a,2aに比して吸水膨張率の高い水密シート2b,2bを装着させてある構造としたものである。
このようにすることによって、水密シート2a,2bの吸水膨張率の大小差を利用して奥側の部分を入り口側の部分に比して大きく体積膨張するようにしたものである。この図4では、吸水膨張率の低い入り口側の水密シート2a,2aの厚さと、吸水膨張率の高い奥側の水密シート2b,2bの厚さとをほぼ同じ厚さに形成してあるものとして図示してあるが、このシートの厚さは同じ厚さのものとすることなく変化させてもよいことは言うまでもない。
第4実施例として示した図5の水密継手は、継手の形態としては、前記第1実施例のものとして図1,2に示した両端大径のテーパー状に形成してあるものと同様に、適宜の外広がりテーパー状に形成してある継手本体1としてあり、同図5において、螺旋状に形成してある右側の所要幅部分12aと左側の所要幅部分12bとを逆螺旋状に形成してある構造としたものである。
この左右の螺旋を逆螺旋とすることは、第1実施例の継手のみではなく、前記図3、図4に示した第2、第3実施例の継手にも適宜実施することができるものである。このように左右の螺旋を逆螺旋としてあるものとすると、管体との接続に際して、接続する左右の管体を継手の左右の開口端に臨ませておいて継手本体1を一方向に回転させることによって左右の管体を同時に連結することができる便利さがある。
第5実施例として示した図7の水密継手は、直管形状の管体Qと螺旋波形の管体Pとを水密に接続する管継手本体1’としたものである。管継手本体1’はゴムで形成される。管継手本体1’の一方の開口端11側は、前記第1実施例の内面と同様である。すなわち、開口端11から所要幅部分12を螺旋波形状とし、この所要幅部分12(螺旋波形状部分)の内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させている。水密シート2が装着される部分の継手本体1’の内径は、開口端11側を大径とし、内奥側に至るほど順次小径となるように、角度をもった外広がりのテーパー状に形成し、このテーパー状とした部分12の内面に前記水密シート2をほぼ均等厚さに装着して、この水密シート2の内面も外広がりのテーパー状となるように形成してある。
管継手本体1’の他方の開口端11’側は、接続される直管形状の管体Qの外径に合わせた内径の管孔が形成され、直管形状の管体Qを差し込み、外側から締結バンドで締め付けることにより、接続されるようにしてある。
このような継手本体1’を使用するには、図8に示すように、接続しようとする管体Pに対して、管端が継手本体1’の所要幅部分12(螺旋波形状部分)の最奥部分に達するようにねじ込んで外嵌させればよい。このようにしておくだけで、管体の敷設場所が真水存在箇所であれば、水は管体Pと継手本体1との間に開口端11から水密シート2内に染み込み、水密シート2が膨潤し体積膨張する。このとき、水が真水の場合には、水密シート2の膨潤度が大きく体積膨張度も大きくなる。そのため、開口端11近くの部分1aに装着された真水適応域の水密シート2が大きく膨張し、止水作用を果たすこととなり、それ以上の内奥側への水の浸透を阻害する。敷設地の水が海水の場合には、水密シート2の膨潤膨張度が小さく、この開口端11近くの広い間隙部分1aを止水に足るほど強固には膨張することなく、海水は内奥側に移行し、管体Pと継手本体1との間隙の狭い海水適応域の部分1bに達し、少ない膨張率で止水するに足る膨張をする。
このように、管体Pの敷設場所、より制限的な表現では継手の埋設場所に存在する水が真水であっても海水であっても塩分濃度の薄い海水または塩水であっても、更には軟水であっても硬度の高い硬水であっても、水密シート2の吸水膨潤による体積膨張度が異なっても、止水作用部が、継手本体1と管体Pとの間隙の広い開口端11近くの部分か、間隙の狭い奥側の部分か、その適宜の中間部分かの、何れかの箇所で止水作用を果たさせることができ、塩分濃度や硬度の異なるあらゆる水にも対応させて止水ができる、マルチ対応の止水継手として使用できるのである。
なお、直管形状の管体Qが接続される側は、締付バンド3を締付具3aにて適度に締め付ける従来の方法により、水密に接続することができる。
また、上記第5実施例として示した水密継手における螺旋管部分の水密構造は、第2、第3実施例の構造に代えてもよいことは言うまでもない。
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもこれらの実施例に示したもののみに限定されるものではなく、本発明にいうところの構成要件を備え、本発明にいう目的を達成し、前記の発明の効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
以上説明したように、本発明にいうところの螺旋管の水密継手は、管体の敷設場所における水質に重きを措くことなく、水質の如何に拘わらず使用することができるものであるため、今後は当業界において大いに利用されるものと思われる。
第1実施例の継手を示す上半部縦断正面図。 図1の継手に管体を挿入した状態を示す正面図。 第2実施例の継手を示す上半部縦断正面図。 第3実施例の継手を示す上半部縦断正面図。 第4実施例の継手を示す上半部縦断正面図。 従来例の継手を示す上半部縦断正面図。 第5実施例の継手を示す上半部縦断正面図。 図7の継手に管体を挿入した状態を示す正面図。
符号の説明
1、1’ 継手本体
11、11’ 開口端
12 所要幅部分
1a 開口端側の適宜幅部分
1b 内奥側の適宜幅部分
2 水密シート
2a 膨張率の低い水密シート
2b 膨張率の高い水密シート
3 締付バンド
3a 締付具
L 大径
S 小径
P 螺旋管の管体
Q 直管の管体

Claims (10)

  1. 継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    両開口端11近くの適宜幅部分1aが真水適応域とされ、その内奥側の適宜幅部分1bが海水適応域とされて、マルチ対応止水構造に形成されている螺旋管用水密継手。
  2. 継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分1aが大径Lに形成され、その内奥側の所要幅部分1bがそれよりも小径Sに形成され、これら両部分1a,1bの内面に前記水密シート2が略均等厚さに装着されている螺旋管用水密継手。
  3. 継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分12が、開口端11側が大径で、内奥側に至るほど小径となる外広がりのテーパー状に形成されている請求項1または2に記載の螺旋管用水密継手。
  4. 継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    該水密シート2の厚さが、継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分1aでは薄肉に形成され、その内奥側の所要幅部分1bでは厚肉に形成されている螺旋管用水密継手。
  5. 継手本体1の両開口端11,11近くの内面の所要幅部分12,12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    継手本体1の両開口端11近くの所要幅部分1aでは吸水膨張率の低い水密シート2aが装着され、その内奥側の所要幅部分1bでは吸水膨張率の高い水密シート2bが装着されている螺旋管用水密継手。
  6. 継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、適宜幅部分1aが真水適応域とされ、その内奥側の適宜幅部分1bが海水適応域とされて、マルチ対応止水構造に形成されている螺旋管用水密継手。
  7. 継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、開口端11近くの所要幅部分1aが大径Lに形成され、その内奥側の所要幅部分1bがそれよりも小径Sに形成され、これら両部分1a,1bの内面に前記水密シート2が略均等厚さに装着されている螺旋管用水密継手。
  8. 継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が、開口端11側が大径で、内奥側に至るほど小径となる外広がりのテーパー状に形成されている請求項6または7に記載の螺旋管用水密継手。
  9. 継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、該水密シート2の厚さが、開口端11近くの所要幅部分1aでは薄肉に形成され、その内奥側の所要幅部分1bでは厚肉に形成されている螺旋管用水密継手。
  10. 継手本体1の両開口端11,11’のうち片側開口端11近くの内面の所要幅部分12が螺旋波形状に形成され、その内面に吸水膨張性の水密シート2を装着させてある螺旋波形管用の筒形継手であって、
    水密シート2が装着された螺旋波形状の部分は、開口端11近くの所要幅部分1aでは吸水膨張率の低い水密シート2aが装着され、その内奥側の所要幅部分1bでは吸水膨張率の高い水密シート2bが装着されている螺旋管用水密継手。
JP2006157939A 2005-06-09 2006-06-07 螺旋管用水密継手 Expired - Fee Related JP4164702B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006157939A JP4164702B2 (ja) 2005-06-09 2006-06-07 螺旋管用水密継手

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169020 2005-06-09
JP2006157939A JP4164702B2 (ja) 2005-06-09 2006-06-07 螺旋管用水密継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007016991A JP2007016991A (ja) 2007-01-25
JP4164702B2 true JP4164702B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=37754310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006157939A Expired - Fee Related JP4164702B2 (ja) 2005-06-09 2006-06-07 螺旋管用水密継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4164702B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007198448A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 Furukawa Electric Co Ltd:The らせん波付き管用管継手
KR101249848B1 (ko) 2011-09-22 2013-04-02 프로몰엔지니어링주식회사 전력주름관 연결 융착시공방법과 그를 위한 연결관 및 융착장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007016991A (ja) 2007-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5162499B2 (ja) 波形合成樹脂管の接続構造および該接続構造に用いる波形合成樹脂管
CN101089447A (zh) 绝热导管
US3656783A (en) Transition pipe joint
JP4164702B2 (ja) 螺旋管用水密継手
US7661729B2 (en) Apparatus for connecting plastic-lined metallic pipes
US20110049874A1 (en) Polymeric pipe fitting and gasket assembly and sealed polymeric pipe apparatus formed therewith
CN103062532A (zh) 聚乙烯塑钢缠绕排水管卡箍
JP2005083483A5 (ja)
CN203809883U (zh) 一种带示踪线的埋地用聚乙烯管材
CN105889651A (zh) 抗渗、耐热、防腐管路系统及其施工方法
CN203131334U (zh) 组合式保温管连接用管件
KR101288061B1 (ko) V형 이중벽관용 이음관
CN110513541B (zh) 用于外包防水板外墙的穿墙管线防水结构及其施工方法
US20180017196A1 (en) Pipe fittings
JP2015068448A (ja) ドレンパイプの接続構造
CN103075612A (zh) 组合式保温管连接用管件
WO2007083028A3 (fr) Jonction tubulaire
WO2014118769A1 (en) Pipe clamp
JP2008101671A (ja) 水密管継手
KR100751807B1 (ko) 플랜지를 가진 범용 관의 접속장치
CA3087170C (en) Pipe structure having a foam core
CN210336936U (zh) 一种塑料管道接合辅助装置
JPH0313674Y2 (ja)
KR100497535B1 (ko) 상하수도관용 커플러
JPH0473490A (ja) コルゲート二重管の接続止水方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080520

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20080520

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20080606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080715

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4164702

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees