JP4162012B2 - ノックセンサ - Google Patents

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Description

この発明は、ボルトによって内燃機関に取り付けられ、内燃機関にノッキング振動が生じると、この振動を内部に挟持した圧電素子により電圧信号に変換し、該電圧信号を出力信号として外部に導出する非共振型のノックセンサに関するものである。
従来のノックセンサは、円筒部と、円筒部の下部に形成された鍔部と、を有し、螺子が円筒部の上部外周面に形成されている金属製スリーブを備えている。そして、第1環状電極板が絶縁板を介して鍔部上に位置するように円筒部に外嵌され、環状圧電素子が第1環状電極板上に位置するように円筒部に外嵌され、第2環状電極板が環状圧電素子上に位置するように円筒部に外嵌され、さらに、重りが絶縁板を介して第2環状電極板上に位置するように円筒部に外嵌されている。そして、ナットが螺子に螺合して装着され、該ナットを締着して、各部材がナットと鍔部との間に挟圧保持されている。さらに、合成樹脂製ケースが、金属製スリーブの周囲にモールド成形され、各部材が合成樹脂製ケース内に埋設されている。(例えば、特許文献1参照。)
この環状圧電素子は、電極層がその表裏の全面に形成され、かつ、厚み方向に分極されている。そして、第1および第2環状電極板は、環状圧電素子と同じ内径および外径を有する形状に形成され、環状圧電素子の表裏の電極層にそれぞれ密着し、電気的接続状態が確保されている。さらに、接続杆部が第1および第2環状電極板のそれぞれの周縁から外方に延出され、合成樹脂製ケースに一体に形成されたコネクタ部の一対のターミナルにそれぞれ電気的に接続されている。
このように構成された従来のノックセンサは、金属製ブッシュの円筒部内に挿入されるボルトによって内燃機関に取り付けられる。そして、内燃機関にノッキングが発生すると、環状圧電素子および重り等の構成部品がノッキング振動と一体になって振動する。この振動が環状圧電素子で電圧信号に変換される。この電圧信号は、コネクタ部に嵌着された雌カプラを介して外部に出力され、内燃機関を制御するエンジンコントロールユニット(ECU)に供給される。
特開2002−257624号公報
従来のノックセンサにおいては、第1および第2環状電極板が環状圧電素子と同じ内径および外径を有する形状に形成され、かつ、第1および第2環状電極板に接する環状圧電素子の表裏の全面に電極層を形成されている。そして、静電容量は、環状圧電素子の厚みと電極層の面積に相応するレベルに定まり、ノッキング振動により取り出される出力信号のレベルも所定のレベルに定まる。しかし、環状圧電素子の厚み、若しくは直径を変えることで、ノッキング振動により取り出される出力信号のレベルを変えることができるが、ノックセンサの外形形状を変更する必要が生じてしまう。
この不具合を解消するためには、電極層を、第1および第2環状電極板に接する環状圧電素子の表裏の全面に形成せず、環状圧電素子の表裏面に部分的に形成する必要がある。しかし、電極層を環状圧電素子の表裏面に部分的に形成した場合、電極層の厚みに相当する隙間が第1および第2環状電極板と環状圧電素子との間に存在してしまい、以下のような不具合が生じてしまう。
即ち、環状圧電素子は電極層形成部の分極処理を施す際に、電極層形成部の周辺の電極層非形成部にも分極作用が及んでしまう。そこで、ノックセンサの温度変化に伴うパイロ(焦電)効果により生じる電荷は、電極層形成部では、第1および第2環状電極板を介して逐次緩やかに放電されるが、電極層非形成部では、蓄積される。この環状圧電素子の電極層非形成部に蓄積された電荷は、第1および第2環状電極板と環状圧電素子との間に存在する隙間に応じた電圧で絶縁破壊を起こし、第1および第2環状電極板に向かい瞬時に放電される。この放電により第1および第2環状電極板に移った電荷は、環状圧電素子に環流される形で印加される。この際、環状圧電素子の電極極性と同じ極性の電荷が印加されることで、環状圧電素子は分極方向に瞬時に伸張し、逆極性の電荷が内部に生じてしまう。このように、従来のノックセンサの構成では、環状圧電素子の電極層を部分的に形成した場合、温度変化に起因するノイズが出力信号に重畳してしまい、ECUにおいてノッキング信号を誤判定してしまうという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、センサ外形形状を変えることなく出力感度を変えることができるセンサ構造を実現でき、かつ、温度変化に伴うノイズの発生を抑制できるノックセンサを得ることを目的とする。
この発明によるノックセンサは、環状のフランジ部および該フランジ部から軸方向に延設された円筒部を有し、貫通孔が該フランジ部および円筒部を軸方向に貫通して形成されたベースと、電極部が表裏面に相対して形成され、上記円筒部に外嵌された環状の圧電素子と、上記圧電素子を挟持するように上記円筒部に外嵌され、上記電極部に密接して上記圧電素子の出力信号を取り出す第1および第2ターミナルプレートと、上記円筒部に外嵌され、上記圧電素子に加振力を与える環状のウェイトと、上記第1ターミナルプレートと上記フランジ部との間に介装され、該第1ターミナルプレートと該フランジ部とを電気的に絶縁する第1絶縁シートと、上記第2ターミナルプレートと上記ウェイトとの間に介装され、該第2ターミナルプレートと該ウェイトとを電気的に絶縁する第2絶縁シートと、上記第1絶縁シート、上記第1ターミナルプレート、上記圧電素子、上記第2ターミナルプレート、上記第2絶縁シートおよび上記ウェイトからなる積層体を上記フランジ部との間で挟圧保持する保持手段と、を備えている。そして、上記電極部が、上記圧電素子の表裏面に形成された上記圧電素子の径方向幅より狭い幅を有する環状の部分電極により構成され、上記部分電極の外周側において上記第1ターミナルプレートと上記圧電素子との間及び上記第2ターミナルプレートと上記圧電素子との間に上記部分電極の膜厚dに相当する空隙を有し、上記圧電素子の外周側電極非形成面の径方向距離Lと部分電極膜厚dの比がL/d<80、望ましくはL/d<50になるように形成されている。
この発明によれば、圧電素子に形成する電極層を部分電極として構成することができるため、センサ外形形状を変えることなく出力感度を変えることができる効果が得られる。また、圧電素子に形成する電極層を部分電極として構成した場合においても、環境温度変化に起因するノイズが出力信号に重畳することなく、安定した出力を得ることができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るノックセンサを示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。
図1および図2において、ベース1は、例えばSWCH(冷鍛用鋼材)などの金属材料で作製され、環状のフランジ部1aと、フランジ部1aから軸方向に延びる円筒部1bと、を備え、貫通孔2がフランジ部1aと円筒部1bとを軸方向に貫通するように形成されている。そして、複数の係合溝3a、3bが、フランジ部1aの外周面と円筒部1bの先端外周面とにそれぞれ形成されている。さらに、雄ねじ部4が円筒部1bの先端側外周面の所定領域に螺刻されている。
圧電素子5は、例えば、Pb(Zr,Ti)O3系やPbTiO3系の圧電セラミックス、LiNbO3圧電単結晶などの圧電材料を用い、環状の平板に作製され、ベース1の円筒部1bに外嵌されている。該圧電素子5は外周端に所定のC面取りを設けている。そして、部分電極6a,6bが、圧電素子5の径方向幅より狭い幅の環状の形状で、圧電素子5の表裏両面の径方向外周部に、C面取り終端から所定の径方向間隔Lだけ空けて、相対して、圧電素子5と同心状に形成されている。この部分電極6a、6bは、例えば銀ペースト等の導電材料を所定の厚みd(数ミクロンから十数ミクロン程度)に塗布、焼成して得られる。ここで、圧電素子5の外周端部電極非形成領域の径方向間隔Lと電極膜厚Tの間にL/d<80、望ましくはL/d<50の関係が成立するように部分電極6a,6bを形成する。
ここで言う「部分電極」は、圧電素子の電極形成面の全面を覆うように形成される「全面電極」に対し、圧電素子の電極形成面を部分的に覆うように形成される環状の電極を意味している。この圧電素子5の部分電極6a,6bは分極処理を施される。そして、圧電素子5は、その厚みと部分電極6a,6bの面積に相応する静電容量を有し、この静電容量がノックセンサの出力感度を決める要素となる。又、ここで言う「電極膜厚d」は表面粗さ計で電極の段差を測定して求めた十点平均粗さRzのことを意味している。
第1および第2ターミナルプレート7,8は、例えば、銅、ステンレスなどの導電性金属材料を用いて作製され、部分電極6a,6bの内径より大きい設定の内径及び圧電素子5の外径と実質的に等しい外径を有する環状部7a,8aと、環状部7a,8aの外周縁部から径方向外方に延出されている接続端子部7b,8bとを備えている。これらの第1および第2ターミナルプレート7,8は、環状部7a,8aが圧電素子5の両側から部分電極6a,6bを覆うように、円筒部1bに外嵌されている。そして、接続端子部7b,8bは、二度クランク状に折り曲げられ、それぞれ後述するコネクタ部15の電気端子16に接合されている。
第1絶縁シート9は、例えばポリエステルフィルムなどの絶縁樹脂フィルムを環状に形成されている。この第1絶縁シート9は、第1ターミナルプレート7の環状部7aとフランジ部1aとの間に介装され、第1ターミナルプレート7とベース1との間の電気的絶縁を確保している。第2絶縁シート10は、例えばポリエステルフィルムなどの絶縁樹脂フィルムを環状に形成されている。この第2絶縁シート10は、第2ターミナルプレート8の環状部8aと後述するウェイト11との間に介装され、第2ターミナルプレート8とウェイト11との間の電気的絶縁を確保している。
ウェイト11は、圧電素子5に加振力を与えるものである。このウェイト11は、例えば鉄などの金属材料を用いて環状に形成され、第2ターミナルプレート8の環状部8aおよび第2絶縁シート10を挟んで圧電素子5と相対するように、円筒部1bに外嵌されている。皿ばね12は、ウェイト11の反圧電素子側に配置されている。ナット13は、円筒部1bの雄ねじ部4に螺着され、円筒部1bに外嵌されている第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体をフランジ部1aとの間で挟圧保持している。ここで、皿ばね12とナット13とから保持手段を構成している。
樹脂ケース14は、例えばナイロン66などの絶縁性合成樹脂を用いて、ベース1の軸方向両端外周を除いて、ベース1の外周側を樹脂モールドして作製されている。これにより、フランジ部1aとナット13との間に挟圧保持されている上述の構成部品の積層体が樹脂ケース14内に埋設されている。コネクタ部15は、出力信号を取り出す一対の電気端子16を備え、樹脂ケース14の外周から延出するように、樹脂ケース14と一体にモールド成形されている。
このように構成されたノックセンサ100の組み立て方法について説明する。
まず、第1絶縁シート9が円筒部1bに外嵌されて、フランジ部1a上に設置される。ついで、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12が、外径基準で順次円筒部1bに外嵌される。これにより、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12が、フランジ部1a上に、同心状に積層される。そして、ナット13が雄ねじ部4に螺着される。ついで、トルクレンチなどの工具を使用し、ナット13を所定の締め付けトルクで締め付ける。これにより、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体が、フランジ部1aとナット13との間に、挟圧保持される。そして、接続端子部7b,8bが、コネクタ部15の電気端子16に半田付けや抵抗溶接などにより接合される。ついで、例えばナイロン66などの絶縁性合成樹脂を用いて、ベース1の外周側を樹脂モールドし、ノックセンサ100が作製される。
このように構成されたノックセンサ100は、ベース1の円筒部1b内に挿入されたボルト51を内燃機関52に締着して取り付けられる。そして、内燃機関52にノッキングが発生すると、圧電素子5およびウェイト11等の構成部品がノッキング振動と一体になって振動する。この振動が圧電素子5で電圧信号に変換される。この電圧信号は、第1および第2ターミナルプレート7,8および電気端子16を介してコネクタ部15に嵌着された雌カプラ(図示せず)から外部に出力され、内燃機関を制御するエンジンコントロールユニット(ECU、図示せず)に供給される。
この実施の形態1によれば、部分電極6a,6bが、圧電素子5の表裏両面の径方向外周部に、相対して、圧電素子5の径方向幅より狭い幅の環状に形成されている。そして、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの内径は、部分電極6a,6bの内径より大きい設定で、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの外径は圧電素子5の外径と実質的に等しい設定で環状形状に形成され、部分電極6a,6bに接するように、圧電素子5を挟持するように配置されている。このセンサ構造では、圧電素子5の部分電極6a,6bが形成されていない領域、即ち電極非形成領域は、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの内径部では該環状部7a,8aと対向していないが、外径部では対向している。そこで、ノックセンサの温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の部分電極形成領域下で生じる電圧Vは圧電素子5の焦電係数をP、温度変化の傾斜をΔT、電極形成領域の面積をS、圧電素子の静電容量をCとした場合、
V=P×ΔT×S/C
となる。ここで焦電係数は圧電素子の材質で決まる定数であり、通常4〜5×10^-8(C/Cm2・℃)程度である。
本実施の形態1の構成のノックセンサにおいて、温度変化の傾斜は実車装着状態で走行中に被水して急冷されるような場合を想定しており、これは例えば本ノックセンサの温度が120℃から40℃に−3℃/秒の傾斜で急変するようなケースである。又、圧電素子5は部分電極の印刷工程で必要となる最低限の外周端部電極非形成領域を有しており、その径方向間1隔は少なくとも0.1〜0.2mm以上は必要となる。更に、電極膜厚は銀ペーストを用いる場合、一般的に数ミクロンから十数ミクロン程度に形成される。
次に、電極形成領域下で生じる電圧と、電極非形成領域下で生じる電圧との関係について図3を用いて説明する。本構成にて温度変化が始まった時点で圧電素子5の外周部電極形成領域と非形成領域の臨界部でパイロ効果により生じる電圧はほぼ等しく、圧電素子5の外周部非電極形成領域で生じる電圧をV‘とした場合、環境温度変化が生じた瞬間ではV=V’の関係にあるが、時間の経過と共に電極形成下における電荷がターミナルプレート7,8を介して放電され、低下して行くのに対して、外周部非電極形成領域で生じた電荷は一部が電極形成領域に移動するが、温度変化の傾斜が急峻な場合、多くの電荷が非電極形成領域に取り残され蓄積される。然るに温度変化が生じた後のある経過時間においては、V‘>Vの関係が生じ、その差は時間経過につれて拡大する。この(V‘−V)電圧が圧電素子5の外周側電極非形成面と対向するターミナル7,8の環状部7a.8a間の電極膜厚dに相当する空隙の絶縁破壊電圧を越えた時に圧電素子5の外周側電極非形成面から対向するターミナルプレート7,8の環状部7a,8aに向かって放電が生じる。
ここで、電極膜厚dを大きく設定することで空間放電に必要な電圧が高くなり、又、圧電素子5の外周端電極非形成領域の径方向距離Lを小さく設定することで圧電素子の電極非形成領域においてパイロ効果により生じた電荷が電極非形成領域に蓄積される量を抑制出来ることに着目し、この両設計値を変えてパイロ効果による本ノックセンサの出力に生じるノイズを検証した。図4はその検証結果を示すものである。
本実施の形態1に係るノックセンサについて、周囲温度を120℃から40℃に−3℃/秒の傾斜で急変させた時にパイロ効果で本ノックセンサの出力に現れるノイズを200秒間確認した。前記温度急変は本ノックセンサが実車装着状態で走行中に被水して急冷されるような場合を想定している。横軸は圧電素子5の外周端部電極非形成領域の径方向間隔Lと電極膜厚dの比率L/dであり、縦軸はパイロ効果で発生するノイズレベルと200秒間のノイズ頻度である。この結果より、L/dが80以下になるとパイロ効果によるノイズ発生レベル及び発生頻度が大幅に抑制されることがわかる。また、望ましくはL/dを50以下の範囲とすることによりパイロ効果によるノイズが生じないことがわかる。
よって、圧電素子の環状部分電極をL/d<80の関係が成立する範囲に形成することでECUのノッキング信号判定の閾値を下げる設定が可能となり、従来よりノッキング検出電圧が小さいエンジン回転の低い領域からノッキング信号の誤判定を防ぐことができる。更に望ましくは、圧電素子の環状部分電極をL/d<50の関係が成立する範囲に形成することで、温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の電極非形成領域に生じた電荷が、環状部7a,8aに向かって放電されること自体を防止することができる。
以上より、本実施の形態1の圧電素子5の外周部に外周部C面取り終端から所定の電極非形成領域を有した部分電極を形成した場合でも、温度変化に起因するノイズが出力信号に重畳することが抑制され、ECUのノッキング信号誤判定を招くノイズ発生を防ぐことができる。
また、環状の部分電極6a,6bの電極内径を変えることで電極面積を変えることができる。言い換えれば、圧電素子5の厚みや直径を変えることなく、部分電極6a,6bの幅を変えることでノックセンサの出力感度を決める要素となる圧電素子5の静電容量を変えることができる。そして、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aは、部分電極6a,6bの内径より大きな内径と、圧電素子の外径と実質的に等しい外径を有する環状形状に形成されている。そこで、このセンサ構造を採用することにより、出力感度の異なるノックセンサが同一外形形状で、即ちセンサの外径形状を変えることなく実現される。
また、圧電素子5が環状に形成され、かつ、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aが環状に形成されているので、圧電素子5および第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aをベース1に配設する際に、それらの構成部品を外径基準でベース1の円筒部1bに外嵌できる。そこで、圧電素子5の部分電極6a,6bと環状部7a,8aとの位置ずれの発生が抑えられ、温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の電極非形成領域に生じた電荷が、環状部7a,8aに向かって放電されることが防止される。
また、複数の係合溝3a、3bが、フランジ部1aの外周面と円筒部1bの先端外周面とにそれぞれ形成されているので、モールド樹脂とベース1の軸方向両端の外周面との接触面積が著しく大きくなる。そこで、モールド樹脂とベース1の軸方向両端の外周面との結合が確実になり、水などがモールド樹脂とベース1との界面から侵入し、環状部7a,8aおよび部分電極6a,6bに到達して、電極部を腐蝕するようなことも未然に防止される。
また、この実施の形態1においては、部分電極6a,6bの内径部は環状部7a,8aの内径部と厚み方向に重ならないので、環境温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の内径側電極非形成領域に生じた電荷が、接続端子部7b,8bに向かって放電されることがなく、より安定した出力を得ることができる。更に第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体が、フランジ部1aとナット13との間に、挟圧保持された状態で、絶縁性合成樹脂で樹脂モールドされているので、絶縁性樹脂が圧電素子5の電極非形成領域と第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aとの間に介在し、温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の電極非形成領域に生じた電荷が、環状部7a,8aに向かって放電されることが防止される。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係るノックセンサを示す縦断面図、図6はこの発明の実施の形態2に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。上記実施の形態1では、圧電素子5にC面取りを設けた場合について説明したが、本実施の形態2では、圧電素子5にC面取りを設けない場合について説明する。
図5および図6において、部分電極6a,6bが、圧電素子5の径方向幅より狭い幅の環状の形状で、圧電素子5の表裏両面の径方向外周部に、圧電素子の外周端から所定の径方向間隔Lだけ空けて、相対して、圧電素子5と同心状に形成されている。この部分電極6a、6bは、例えば銀ペースト等の導電材料を所定の厚みd(数ミクロンから十数ミクロン)に塗布、焼成して得られる。ここで、圧電素子5の外周端部電極非形成領域の径方向間隔Lと電極膜厚dの間にL/d<80、望ましくはL/d<50の関係が成立するように部分電極6a,6bを形成する。また、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aが、部分電極6a,6bの内径より大きな内径と、圧電素子5の外径と実質的に等しい外径を有する環状形状に形成されている。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2では、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12を、それぞれ外径基準で円筒部1bに外嵌し、フランジ部1a上に、同心状に積層する。そして、トルクレンチなどの工具を使用し、ナット13を所定の締め付けトルクで締め付け、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体を、フランジ部1aとナット13との間に、挟圧保持する。ついで、例えばナイロン66などの絶縁性合成樹脂を用いて、ベース1の外周側を樹脂モールドし、ノックセンサ101を作製している。
このように構成されたノックセンサ101では、部分電極6a,6bが、圧電素子5の表裏両面の径方向外側周縁部に、相対して、圧電素子5の外周端より電極非形成領域の径方向間隔Lを設けて、圧電素子5の幅より狭い幅の環状に形成されている。そして、該部分電極6a,6bの膜厚dと前記Lはその比率がL/d<80、望ましくはL/d<50の範囲で設定されている。第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aは、部分電極6a,6bの内径より大きな内径と圧電素子5の外径と実質的に等しい外径を有する環状形状に形成され、部分電極6a,6bに接するように、圧電素子5を挟持するように配置されている。さらに、絶縁性樹脂が圧電素子5の電極非形成領域と第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aとの間に充填されている。
従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様に、圧電素子5に部分電極を形成した場合でも、温度変化に起因するノイズが出力信号に重畳することがなく、安定した出力を得ることができる。また、出力感度の異なるノックセンサが同一外形形状で、即ちセンサの外径形状を変えることなく実現される。さらに、温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の外側周縁部電極非形成領域に生じた電荷が、環状部7a,8aに向かって放電されることが抑制され、ECUのノッキング信号誤判定を招くノイズ発生を防ぐことが出来る。
実施の形態3.
図7はこの発明の実施の形態3に係るノックセンサを示す縦断面図、図8はこの発明の実施の形態3に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。本実施の形態3は、上記実施の形態1におけるナット13に替えて、係止溝17とストッパリング18とで圧電素子5などを挟圧保持する例を示すものである。
図7において、ベース1Aは、例えば鋼材などの金属材料で作製され、環状のフランジ部1aと、フランジ部1aから軸方向に延びる円筒部1bと、を備え、貫通孔2がフランジ部1aと円筒部1bとを軸方向に貫通するように形成されている。そして、複数の係合溝3a、3bが、フランジ部1aの外周面と円筒部1bの先端外周面とにそれぞれ形成されている。さらに、係止溝17が円筒部1bの先端側外周面に形成されている。
ストッパリング18は、係止溝17にカシメ固定され、円筒部1bに外嵌されている第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体をフランジ部1aとの間で挟圧保持している。ここで、皿ばね12とストッパリング18とから保持手段を構成している。なお、他の構成は上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態3では、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12を、それぞれ外径基準で円筒部1bに外嵌し、フランジ部1a上に、同心状に積層する。そして、ストッパリング18を円筒部1bに外嵌し、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体上に重ね、所定の加圧力で該積層体を押圧した状態で、ストッパリング18を係止溝17にカシメ固定する。これにより、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体が、フランジ部1aとストッパリング18との間に、挟圧保持される。ついで、例えばナイロン66などの絶縁性合成樹脂を用いて、ベース1の外周側を樹脂モールドし、ノックセンサ102を作製している。
このように構成されたノックセンサ102では、圧電素子5は外周端に所定のC面取りを設けている。そして、部分電極6a,6bが、圧電素子5の径方向幅より狭い幅の環状の形状で、圧電素子5の表裏両面の径方向外周部に、C面取り終端から所定の径方向間隔Lだけ空けて、相対して、圧電素子5と同心状に形成されている。この部分電極6a、6bは、例えば銀ペースト等の導電材料を所定の厚みd(数ミクロンから十数ミクロン)に塗布、焼成して得られる。ここで、圧電素子5の外周端部電極非形成領域の径方向間隔Lと電極膜厚dの間にL/d<80、望ましくはL/d<50の関係が成立するように部分電極6a,6bを形成する。そして、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの内径は、部分電極6a,6bの内径より大きい設定で、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの外径は圧電素子5の外径と実質的に等しい設定で環状形状に形成され、部分電極6a,6bに接するように、圧電素子5を挟持するように配置されている。さらに、絶縁性樹脂が圧電素子5の電極非形成領域と第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aとの間に充填されている。
従って、この実施の形態3においても、上記実施の形態1と同様に、圧電素子5に部分電極を形成した場合でも、温度変化に起因するノイズが出力信号に重畳することがなく、安定した出力を得ることができる。また、出力感度の異なるノックセンサが同一外形形状で、即ちセンサの外径形状を変えることなく実現される。さらに、温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の電極非形成領域に生じた電荷が、環状部7a,8aに向かって放電されることが抑制され、ECUのノッキング信号誤判定を招くノイズ発生を防ぐことが出来る。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係るノックセンサを示す縦断面図、図10はこの発明の実施の形態4に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。本実施の形態4は、上記実施の形態2におけるナット13に替えて、係止溝17とストッパリング18とで圧電素子5などを挟圧保持する例を示すものである。
図9において、ベース1Aは、例えば鋼材などの金属材料で作製され、環状のフランジ部1aと、フランジ部1aから軸方向に延びる円筒部1bと、を備え、貫通孔2がフランジ部1aと円筒部1bとを軸方向に貫通するように形成されている。そして、複数の係合溝3a、3bが、フランジ部1aの外周面と円筒部1bの先端外周面とにそれぞれ形成されている。さらに、係止溝17が円筒部1bの先端側外周面に形成されている。ストッパリング18は、係止溝17にカシメ固定され、円筒部1bに外嵌されている第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体をフランジ部1aとの間で挟圧保持している。ここで、皿ばね12とストッパリング18とから保持手段を構成している。なお、他の構成は上記実施の形態2と同様に構成されている。
この実施の形態4では、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12を、それぞれ外径基準で円筒部1bに外嵌し、フランジ部1a上に、同心状に積層する。そして、ストッパリング18を円筒部1bに外嵌し、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体上に重ね、所定の加圧力で該積層体を押圧した状態で、ストッパリング18を係止溝17にカシメ固定する。これにより、第1絶縁シート9、第1ターミナルプレート7の環状部7a、圧電素子5、第2ターミナルプレート8の環状部8a、第2絶縁シート10、ウェイト11および皿ばね12からなる積層体が、フランジ部1aとストッパリング18との間に、挟圧保持される。ついで、例えばナイロン66などの絶縁性合成樹脂を用いて、ベース1の外周側を樹脂モールドし、ノックセンサ103を作製している。
このように構成されたノックセンサ103では、部分電極6a,6bが、圧電素子5の径方向幅より狭い幅の環状の形状で、圧電素子5の表裏両面の径方向外周部に、圧電素子の外周端から所定の径方向間隔Lだけ空けて、相対して、圧電素子5と同心状に形成されている。この部分電極6a、6bは、例えば銀ペースト等の導電材料を所定の厚みd(数ミクロンから十数ミクロン)に塗布、焼成して得られる。ここで、圧電素子5の外周端部電極非形成領域の径方向間隔Lと電極膜厚dの間にL/d<80、望ましくはL/d<50の関係が成立するように部分電極6a,6bを形成する。そして、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの内径は、部分電極6a,6bの内径より大きい設定で、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aの外径は圧電素子5の外径と実質的に等しい設定で環状形状に形成され、部分電極6a,6bに接するように、圧電素子5を挟持するように配置されている。さらに、絶縁性樹脂が圧電素子5の電極非形成領域と第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aとの間に充填されている。
従って、この実施の形態4においても、上記実施の形態2と同様に、圧電素子5に部分電極を形成した場合でも、温度変化に起因するノイズが出力信号に重畳することがなく、安定した出力を得ることができる。また、出力感度の異なるノックセンサが同一外形形状で、即ちセンサの外径形状を変えることなく実現される。さらに、温度変化に伴うパイロ効果により圧電素子5の電極非形成領域に生じた電荷が、環状部7a,8aに向かって放電されることが抑制され、ECUのノッキング信号誤判定を招くノイズ発生を防ぐことができる。
なお、上記各実施の形態では、第1および第2ターミナルプレート7,8の環状部7a,8aが、圧電素子5と実質的に等しい外径を有する環状形状に形成されているものとして説明している。ここで、「実質的に等しい」とは、環状部7a,8aの外径が圧電素子5の外径と完全に一致しているものに限定されるものではなく、製造上の寸法公差の範囲内でのばらつきをも許容するものである。
この発明の実施の形態1に係るノックセンサを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態1に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係るノックセンサにおいて、パイロ効果により圧電素子に発生する電圧の挙動を示す概念図である。 この発明の実施の形態1に係るノックセンサにおいて、パイロ効果によるセンサ出力ノイズ評価結果を示すデータである。 この発明の実施の形態2に係るノックセンサを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態2に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。 この発明の実施の形態3に係るノックセンサを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態3に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。 この発明の実施の形態4に係るノックセンサを示す縦断面図である。 この発明の実施の形態4に係るノックセンサの要部を説明する拡大断面図である。
符号の説明
1,1A ベース、1a フランジ部、1b 円筒部、5 圧電素子、6a,6b 部分電極、7 第1ターミナルプレート、7a 環状部、8 第2ターミナルプレート、8a 環状部、9 第1絶縁シート、10 第2絶縁シート、11 ウェイト、12 皿ばね(保持手段)、13 ナット(保持手段)、14 樹脂ケース、18 ストッパリング(保持手段)、100,101,102,103 ノックセンサ

Claims (4)

  1. 環状のフランジ部および該フランジ部から軸方向に延設された円筒部を有し、貫通孔が該フランジ部および円筒部を軸方向に貫通して形成されたベースと、電極部が表裏面に相対して形成され、上記円筒部に外嵌された環状の圧電素子と、上記圧電素子を挟持するように上記円筒部に外嵌され、上記電極部に密接して上記圧電素子の出力信号を取り出す第1および第2ターミナルプレートと、上記円筒部に外嵌され、上記圧電素子に加振力を与える環状のウェイトと、上記第1ターミナルプレートと上記フランジ部との間に介装され、該第1ターミナルプレートと該フランジ部とを電気的に絶縁する第1絶縁シートと、上記第2ターミナルプレートと上記ウェイトとの間に介装され、該第2ターミナルプレートと該ウェイトとを電気的に絶縁する第2絶縁シートと、上記第1絶縁シート、上記第1ターミナルプレート、上記圧電素子、上記第2ターミナルプレート、上記第2絶縁シートおよび上記ウェイトからなる積層体を上記フランジ部との間で挟圧保持する保持手段と、を備えたノックセンサにおいて、
    上記電極部が、上記圧電素子の表裏面の外周寄りに上記圧電素子の径方向幅より狭い幅を有する環状の部分電極により構成され、上記部分電極の外周側において上記第1ターミナルプレートと上記圧電素子との間及び上記第2ターミナルプレートと上記圧電素子との間に上記部分電極の膜厚dに相当する空隙を有し、上記圧電素子の外周側電極非形成面の径方向距離Lと部分電極膜厚dの比がL/d<80になるように形成されていることを特徴とするノックセンサ。
  2. 環状のフランジ部および該フランジ部から軸方向に延設された円筒部を有し、貫通孔が該フランジ部および円筒部を軸方向に貫通して形成されたベースと、電極部が表裏面に相対して形成され、上記円筒部に外嵌された環状の圧電素子と、上記圧電素子を挟持するように上記円筒部に外嵌され、上記電極部に密接して上記圧電素子の出力信号を取り出す第1および第2ターミナルプレートと、上記円筒部に外嵌され、上記圧電素子に加振力を与える環状のウェイトと、上記第1ターミナルプレートと上記フランジ部との間に介装され、該第1ターミナルプレートと該フランジ部とを電気的に絶縁する第1絶縁シートと、上記第2ターミナルプレートと上記ウェイトとの間に介装され、該第2ターミナルプレートと該ウェイトとを電気的に絶縁する第2絶縁シートと、上記第1絶縁シート、上記第1ターミナルプレート、上記圧電素子、上記第2ターミナルプレート、上記第2絶縁シートおよび上記ウェイトからなる積層体を上記フランジ部との間で挟圧保持する保持手段と、を備えたノックセンサにおいて、
    上記電極部が、上記圧電素子の表裏面の外周寄りに上記圧電素子の径方向幅より狭い幅を有する環状の部分電極により構成され、上記部分電極の外周側において上記第1ターミナルプレートと上記圧電素子との間及び上記第2ターミナルプレートと上記圧電素子との間に上記部分電極の膜厚dに相当する空隙を有し、上記圧電素子の外周側電極非形成面の径方向距離Lと部分電極膜厚dの比がL/d<50になるように形成されていることを特徴とするノックセンサ。
  3. 第1および第2ターミナルプレートは部分電極の内径より大きな内径と圧電素子の外径と実質的に等しい外径を有する環状形状に形成された環状部を有し、該環状部が上記部分電極の全面に密接するように積層されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のノックセンサ。
  4. 上記圧電素子の表裏面の上記部分電極が形成されていない領域と、上記第1および第2絶縁シートとの隙間が、絶縁性樹脂で充填されていることを特徴とする請求項3記載のノックセンサ。
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