JP4161317B2 - 研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法並びにこれらを実施するための研削盤 - Google Patents

研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法並びにこれらを実施するための研削盤 Download PDF

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Description

本発明は、研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法並びにこれらを実施するための研削盤に関するものであって、ワーク振れ止め部材を数値制御により送り変位させるものである。
研削盤によるクランクピンの研削に於いて、ワーク支持回転手段によりワークとしてのクランクシャフトをそのジャーナル中心線回りに回転させ、この回転中に研削砥石を特定方向へ送り変位させ公転するクランクピンに継続的に当接させるように実施することがある。
この研削では、一般に、ワークであるクランクシャフトの回転位相角度毎の研削抵抗や剛性の変化等に起因してクランクシャフトが撓むのであり、これがために、クランクピンの外周面の研削精度が低下することが生じる。
このような問題はクランクシャフトの研削に限られるものではないのであり、例えば、ワーク支持回転手段によりカムシャフトをカム回転中心回りへ回転させつつそのカムを研削するような場合も同様であって、カムはカムシャフトの回転位相角度毎の研削抵抗や剛性の変化等に起因して、その外周面を研削データのとおりに研削されないことが生じる。
このような実情に対処するため、特許文献1に示されるような研削盤が既に出現しているのであり、その概要は、クランクシャフトの研削中に、クランクシャフトの被研削部外周面であるクランクピン外周面に衝接してクランクシャフトが撓むのを阻止するように作用するワーク振れ止め部材を設けると共に、該ワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を、研削砥石を支持し送り移動させる砥石台上に設けた構成となされている。
特開2002−52465号公報
上記した特許文献1に示す研削盤においては、ワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段が砥石台上に設けられているため、砥石台と同体状に移動される質量が大きくなって、砥石台を速く正確に送り移動させることが困難となり、これを無理に速く正確に移動させようとすると、砥石台の送り駆動機構の各部に慣性による過大な力が作用するものとなり、この結果、送り駆動手段が撓んで研削精度が低下するほか、砥石台の送り機構の構成部品が損傷したり寿命を短縮化されるのである。
またワーク振れ止め部材がワークの回転力でワークの被研削部外周面回りへ旋回運動されるため、ワーク振れ止め部材の旋回抵抗がワークに作用し、ワークが回転方向逆向きへ捩られて撓み変形し、ワークの被研削部外周面の真円度が悪化する虞がある。
またワーク振れ止め部材がベッド上で移動される砥石台上に設けられているため、ベッドに対し砥石台が遊動することによる研削誤差の上に、ワーク振れ止め部材が砥石台に対し遊動することによる研削誤差が累積されるものとなり、この結果、ワークに対するワーク振れ止め部材の位置誤差が増大されて、ワーク振れ止め部材によるワークの撓み阻止が不十分となり、ワークの研削精度が低下する虞がある。
さらにはワークが高速で回転されるとき、ワーク振れ止め部材に回転方向の逆へ向かう慣性力が発生して、ワークがワーク振れ止め部材の回転方向側の接触子のみに接触するようになり、この結果、ワークの被研削部がワーク振れ止め部材で有効に支持されず、ワークの研削精度が損なわれる虞がある。
本発明はこのような実情の下に創案されたものであり、即ち、ワークの被研削部外周面に衝接されるワーク振れ止め部材によるワークの振れ止め作用を効果的に付与して精度の高い研削を行うほか、砥石台の送り機構に大きな負荷が作用しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、断面真円形状の被研削部外周面を具備したワークを、ワーク支持回転手段により、前記被研削部外周面が左右方向の主軸回りへ公転するように送り回転させる過程で、ワーク振れ止め部材が数値制御手段により前後方向へ送り変位され前記被研削部外周面に継続的に衝接されるように作動する研削盤において、前記ワーク振れ止め部材の送り制御に使用される座標系を前記数値制御手段内に設定する際、前記ワーク支持回転手段に支持された前記ワークの前記被研削部外周面を研削砥石で研削した後に、送り方向とは異なる方向に向けられて停止した該被研削部外周面の主軸中心からの距離を定寸装置で測定し、次に前記ワークを主軸回りへ回転させて前記被研削部外周面を前記ワーク振れ止め部材の送り方向に向け、次に前記ワーク振れ止め部材を送り変位させて前記ワーク振れ止め部材を前記被研削部外周面に衝接させ、該衝接時の前記ワーク振れ止め部材の送り方向位置を求め、測定された前記主軸中心からの距離に整合するよう前記座標系の送り方向の座標値を決定する。
上記した本発明によれば、ワーク支持回転手段により支持されたクランクシャフトのクランクピンを一旦、研削砥石で研削して調整し、これにより、クランクピンの全周面を滑らかな曲面とした後、ワーク支持回転手段に支持したまま停止させて被研削部外周面の主軸中心からの距離を定寸装置で測定して得られた正確な値を用いて数値制御装置に座標設定できる。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図10は本発明を実施したCNC研削盤に係り、図1は全体を示す平面図、図2はワーク支持回転手段及びワークなどを示す平面図、図3はワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す側面図、図4はワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す平面図、図5は図4中の前記駆動案内手段をx1−x1方向から見た図、図6は研削中における研削砥石の位置と研削経過時間との関係を示すグラフ、図7は研削中におけるワーク支持面、クランクピン及び研削砥石の送り変位を示す説明図、図8は研削砥石、クランクピン及びワーク振れ止め部材などの関係を示す説明図、図9はワーク振れ止め部材の変形例に係る図、図10は心押台に代えて主軸台を設けた変形例を示す平面図である。ここに、CNCはコンピュータ数値制御を意味する。
本発明に係るCNC研削盤は、図1に示すように、床面に定置されるベッド1、該ベッド1上に左右方向(z方向)の移動自在に設けられたワーク支持テーブル2、及び、ベッド1上に前後方向(x方向)の移動自在に設けられた砥石台3を備えている。
ベッド1の右端にはワーク支持テーブル2送り用のサーボモータ4が設けてあり、該サーボモータ4はワーク支持テーブル2を図示しないネジ送り機構を介してz方向へ送り移動させるものである。ベッド1の後端中央には砥石台3送り用のサーボモータ5が設けてあり、該サーボモータ5は砥石台3を図示しないネジ送り機構を介してx方向へ送り移動させるものである。
そして、ワーク支持テーブル2上には主軸台6及び心押し台7を備えたワーク支持回転手段8が形成されている。主軸台6上には主軸9駆動用のサーボモータ10が設けられ、砥石台3の砥石回転軸11には研削砥石12が固定されており、砥石回転軸11にはこれを回転させるための駆動モータ13が連動連結されている。
この際、図2にも示すように主軸台6上に主軸9と同体状に回転駆動されるチャック14を設け、心押し台7上に主軸9と同心状に配置されたセンタ15を設け、また砥石台3上にはクランクピンw1の研削中にこれの直径又は半径を測定するものとした公知の定寸装置16を上下揺動可能且つx方向の移動可能に設けている。
定寸装置16は砥石台3に左右向き軸回りの揺動可能に装設された腕部16aと、該腕部16aの先端に装着されワークwの被研削部w1外周面に接触してその直径又は半径に対応した変位を把握するものとした測定部16bとを備えており、ワークwの研削中に測定部16bが常にワークwの被研削部w1外周面に接触してその径の測定を行うことができると共に該測定により得られた径情報を出力することができるほか、不使用時には腕部16aが上方へ揺動されて測定部16bがワークwから大きく離れるようになされている。
ワーク支持テーブル2の下側に位置したベッド1前縁の中央部には前側へ張り出した張出ベッド部1aが形成されており、該張出ベッド部1aは上面をワーク支持テーブル2よりも高くなされており、該張出ベッド部1aの上面にワーク振れ止め部材17が駆動案内手段18を介してx方向の送り変位可能に装設されている。
図3〜図5に示すように、ワーク振れ止め部材17は、研削砥石12の送り移動軌跡の延長線上の近傍に位置されx方向へ向けられた起立状板部材18と、この起立状板部材18の前端部側面個所に縦向きとなされてボルト固定されたワーク支持部材19と、起立状板部材18の後端部の左右に固着されたフランジ部材20a、20bとからなり、ワーク支持部材19の前端面に接触片19aが固定され、該接触片19aの前面をワーク支持面19bとなされ、該ワーク支持面19bがx方向及びz方向に対し垂直となされた起立状左右方向平面となされると共に、該起立状左右方向平面の縦方向長さをワークwの上下方向移動範囲よりも大きくなされている。
駆動案内手段18は、張出ベッド部1aに固定される案内台21と、これの上面でx方向へ案内される被案内体22と、案内台21と被案内体22との間に設けられた駆動送り機構23とからなっている。
案内台21は下面を張出ベッド部1aの上面に支持されると共に、下面のz方向個所に突条部21aを形成され、該突条部21aを張出ベッド部1a上面のz方向案内溝にz方向の相対変位可能に嵌合され、これら突条部21aとz方向案内溝とを介して、全体がベッド1に対して一定姿勢に保持されたままでz方向へ変位するように案内され、突条部21aがz方向案内溝に案内されるz方向範囲内の任意位置に図示しないボルト固定具を介して固定されるようになされ、また上面のz方向幅の中央個所には断面方形状のx方向直状溝21bを形成され、該直状溝21bの左右側面に一対の直状雌案内部材24a、24bをx方向へ向け且つ対向するように固定したものとなされている。
被案内体22は高さの大きい前部方形部22Aと高さの低い後部方形部22Bとを備え、前部方形部22Aの前面にワーク振れ止め部材17のフランジ部材20a、20bがボルトを介して固定されると共に、前部方形部22Aと後部方形部22Bの下面が単一平面状となされいて、該下面のz方向幅の中央個所に断面方形状のx方向突条部22aを形成され、該x方向突条22aの左右側面に一対の直状雄案内部材25a、25bをx方向へ向けて位置され且つ前記一対の直状雌案内部材24a、24bにx方向の相対変位可能に嵌合されるように固定されたものとなされている。
駆動送り機構23は案内台21の後端近傍から起立させた後側起立支持部26に固定された駆動手段27としてのサーボモータと、案内台21から起立させた前側起立支持部28に形成されたスラスト軸受部29と、該スラスト軸受部29に回転のみ自在に支承された送り雄ねじ部材30と、被案内体22に固定され送り雄ねじ部材30を螺入された鍔付ナット体31からなっている。
この際、後側起立支持部26はサーボモータ27を固定するための透孔26aを形成されると共に下部に被案内体22の後部方形部22Bがx方向へ移動するための方形状の切欠26bを形成されており、また前側起立支持部28は左右方向の前面壁部28aとこれの左右側に位置された前後方向の側面壁部28b、28cとからなり、前面壁部28aにはスラスト軸受部29を形成するための透孔28dを形成されると共に、前面壁部28aの下端部には被案内体22の後部方形部22Bがx方向へ移動するための方形状の切欠28eを形成されている。サーボモータ27の出力軸27aはカップリング32を介して送り雄ねじ部材30の後端に結合されており、またスラスト軸受部29は一対の転がり軸受33、34とこれらを内包し前側起立支持部28に固定された鍔付筒部材35とを備え、送り雄ねじ部材30に形成されたカラー部30aと、送り雄ねじ部材30に螺着されたナット部材36と、鍔付筒部材35に形成された段差部と、鍔付筒部材35に螺着されたナット部材37とで送り雄ねじ部材30に作用するスラスト力を支持するものとなされている。鍔付ナット体31は被案内体22の前側方形部22Aに形成されたx方向孔に嵌合状に固定されている。サーボモータ27はこれの出力軸27aが回転することで送り雄ねじ部材30のねじ送り作用で鍔付ナット体31にx方向の送り力を付与し、該送り力で被案内体22及びワーク振れ止め部材17をx方向へ送り変位させるものである。
ベッド1の近傍には各部を制御するためのコンピュータ数値制御装置38が設けてあり、該コンピュータ数値制御装置38は必要な情報を入力するための入力部38aを備えており、また前記定寸装置16の出力した径情報を入力される。
コンピュータ数値制御装置38内にはサーボモータ4、5、10、27を制御するための座標系を設定する必要がある。
このため、コンピュータ数値制御装置38内には、サーボモータ27の負荷トルクが特定値以上に上がったことを検出してトリガー信号を発するトリガー信号発出手段39と、前記トリガー信号を入力されることによりサーボモータ27の送り作動を停止させる送り自動停止手段40と、サーボモータ27の送り作動が停止されたことに関連して作動する座標系設定手段41とが設けられている。
この際、3つのサーボモータ3、4、10を制御するための第1座標系は、例えば、主軸9と研削砥石12の回転中心との相対位置を測定するなどして従来同様に設定される。
一方、サーボモータ27を制御するための第2座標系は別途に設定されるのであり、該第2座標系の設定は適宜に行って差し支えないものであるが、好ましい設定方法として、例えば次の(a)〜(c)に示す3通りの方法がある。なお、これらの各方法は、コンピュータ数値制御装置38に必要なプログラムを予め入力することにより適宜に自動化させることができる。
(a)第1の設定方法
先ず、ワーク支持回転手段8にマスターバーのような外径既知部材を支持させる。このとき主軸9の回転中心と外径既知部材の中心は合致される。次にワーク振れ止め部材17をサーボモータ27でx方向へ送り変位させ、ワーク振れ止め部材17を外径既知部材の外周面に衝接させる。これに関連してサーボモータ27の駆動トルクが増大するが、該増大に関連してワーク振れ止め部材17を停止させる。具体的には、トリガー信号発出手段39及び送り自動停止手段40がワーク振れ止め部材17の送り変位を自動的に停止させる。任意時点のワーク振れ止め部材17のワーク支持面19bについてのx方向上の位置はサーボモータ27に連動される図示しないエンコーダの検出信号により、コンピュータ数値制御装置38内において仮の原点を有するx方向座標上の座標値として把握される。次に、座標系設定手段41が、前記衝接に起因したサーボモータ27の駆動トルク増大の発生したときのワーク振れ止め部材17の位置に対応するコンピュータ数値制御装置38内のx方向上の座標値を前記外径既知部材の径長と整合させるように、即ち前記外径既知部材の半径値或いは直径値と合致するように第2座標系の原点位置を決定するのであり、具体的には座標系設定手段41が自動的に実施する。
この際、トリガー信号発出手段39は、サーボモータ27の駆動トルクを検出するものとしたファイントルクセンシング手段を使用したものでよいのであり、また座標系設定のための処理はコンピュータ数値制御装置38の既存の機能を利用することにより格別なハード機構を付加することなく行わせることができる。
(b)第2の設定方法
この方法はワーク支持回転手段8に支持されたワークwの被研削部w1外周面が主軸9回りへ公転するように送り回転されつつ真円形状に研削される場合において実施されるものである。先ずワーク支持回転手段8に未研削のワークwを支持させて、これの被研削部w1外周面を研削砥石12で研削する。この際、ワークwの被研削部は主軸9回りへ公転変位され、研削後の被研削部w1外周面はx方向の中心を有し、断面を真円形状となされ、主軸9に対し偏心した状態となされる。ワークwの被研削部を適当量だけ研削した後、前記被研削部w1外周面のワーク振れ止め部材送り方向(x方向)とは異なる特定方向(好ましくはx方向及びz方向に垂直なy方向)の径長(直径又は半径)を定寸装置16で測定する。次に前記ワークwを主軸9回りへさらに回転させて前記定寸装置16で測定された径をワーク振れ止め部材17の送り方向(x方向)へ向けさせた後、ワーク振れ止め部材17を送り変位させ、ワーク振れ止め部材17を前記被研削部w1外周面に衝接させる。以後は第1の設定方法に準じるのであり、即ち、該衝接に関連してサーボモータ27の駆動トルクが増大するが、該増大に関連してワーク振れ止め部材17の送り変位を停止させる。次に前記衝接に関連したサーボモータ27の駆動トルク増大の生じたときのワーク振れ止め部材17の位置に対応するコンピュータ数値制御装置38内のx方向上の座標値が前記定寸装置16で測定された径長に整合するように第2座標系の原点位置を決定するのであり、これは先と同様に座標設定手段41が自動的に実施する。
(c)第3の設定方法
この方法は、第2の設定方法と同様に、ワーク支持回転手段8に支持されたワークwの被研削部w1外周面が主軸9回りへ公転するように送り回転されつつ真円形状に研削される場合において実施されるものである。先ずワーク支持回転手段8にワークwを支持させてこれの被研削部w1外周面を研削砥石12で研削する。この際、ワークwの被研削部w1は主軸9回りへ公転変位され、研削後の被研削部w1外周面はx方向の中心を有し、断面を真円形状となされ、主軸9に対し偏心した状態となされる。ワークwの被研削部w1を適当量だけ研削した後、前記被研削部w1外周面のワーク振れ止め部材送り方向(x方向)とは異なる特定方向(好ましくは前記y方向)の径長を定寸装置16で測定する。次に前記被研削部w1外周面を主軸9回りへ回転させて前記被研削部w1外周面の中心を主軸9中心よりも前記ワーク振れ止め部材17から離れる側へ位置させ、次に前記被研削部w1外周面を主軸9回りへ送り変位させて、ワーク振れ止め部材17を前記被研削部w1外周面で後退側(反研削砥石12側)へ押し変位させるのであり、該押し変位は定寸装置16で測定された径長(直径又は半径)がワーク振れ止め部材17の送り方向(x方向)へ向いたときに停止させる。次に、このように停止されたワーク振れ止め部材17の位置に対応するコンピュータ数値制御装置38内のx方向上の座標値が定寸装置16で測定された径長に整合するように第2座標系の原点位置を決定するのであり、これは先と同様に座標設定手段41が自動的に実施する。
次に上記したCNC研削盤によりワークwであるクランクシャフトの被研削部(クランクピン)w1を研削する場合の使用例及び作動について説明する。
コンピュータ数値制御装置38に自動的な研削を実行させるためのプログラムを記憶させる。そして、主軸台6のチャック14と芯押し台7のセンタ15との間に、クランクシャフトwを配置し、クランクシャフトwの各端部をこれらチャック14とセンタ15に保持させる。この際、クランクシャフトwのジャーナルw2中心は主軸9の回転中心に合致される。
この後、入力部38aから研削開始指令を入力するのであり、これにより自動的な研削が以下のように実行される。
即ち、先ず、駆動モータ13が回転されて、研削砥石12が回転駆動される。また必要に応じサーボモータ4が回転され、ワーク支持テーブル2がz方向へ移動される。該移動によりワークwが主軸台6などと共に移動され、図1に示すように、研削すべきクランクピンw1はx方向上で研削砥石12と対向した状態となされる。続いて必要に応じサーボモータ5が回転され、研削砥石12はコンピュータ数値制御装置38内に特定された前記第1座標系上の、予め記憶させたプログラム上で決定されている図6中の座標値p1に対応したx方向上の位置へ移動される。
次にサーボモータ5が比較的大きな速度で回転されることにより、砥石台3が急速に前進側(主軸9回転中心側)へ移動され、砥石台3は前記第1座標系上で予めプログラムで決定されている図6中の座標値p2に対応するx方向上位置に移動される。
この後、サーボモータ5及びサーボモータ10が予め入力されたプログラムに従って互いに関連した速度で制御回転されるのであり、これにより研削砥石12及びワーク振れ止め部材17は図7に示すように、クランクアームw3の回転軌跡mの直径をストロークとしてワークwの送り回転に追従してx方向へ往復変位され、この変位中に、サーボモータ5が研削砥石12を予め定めた切込条件でx方向のクランクピンw1中心側へ送り変位させると共に、サーボモータ27がワーク振れ止め部材17を研削砥石12の粗研切込条件に従いつつx方向のクランクピンw1中心側へ送り変位させる。
これにより、研削砥石12はワークwの被研削部であるクランクピンw1が主軸9回りへ公転変位される過程で該クランクピンw1を切り込むのであり、一方、この研削中、ワーク振れ止め部材17は主軸9回りへ公転変位されるクランクピンw1の被研削部w1外周面に常に当接してこれを支持する。この際、研削砥石12とクランクピンw1との接触個所に発生する研削抵抗がクランクピンw1を略々ワーク振れ止め部材17側のx方向へ押してクランクシャフトwを撓み変形させようとするが、ワーク振れ止め部材17がクランクピンw1外周面を支持して、クランクシャフトwの撓みを効果的に阻止する。したがって、クランクピンw1の一回転当たりの研削砥石12の切込量を比較的大きくした状態で研削しても、クランクピンw1は撓み変位の規制された状態の下で精度良く研削されるのである。
該研削におけるクランクピンw1の一回転当たりの研削砥石12の切込量は研削が進行する段階に従って、即ち図6に示す粗研切込の行われる第1段階、中粗研切込の行われる第2段階、精研切込の行われる第3段階の順に小さくなすのがよい。しかし、これに限定するものではない。
この際、第1段階の開始点は研削砥石12が図6中の座標値p2に対応するx方向上位置に達したときであり、第2段階の開始点p3はクランクピンw1の径長が図6中の座標値p3に対応する特定径長となったことを定寸装置16が検出したときであり、第3段階の開始点は、クランクピンw1の径長が前記特定径長よりも小さい特定径長、即ち図6中の座標値p4に対応する径長になったことを定寸装置16が検出したときである。
そして、クランクピンw1の径長が図6中の座標値p5に対応する寸法になったことを定寸装置16が検出したときは、第3段階が終了され、スパークアウトが実施される。該スパークアウトは、第3段階の主軸9によるクランクピンw1の送り変位を続行させたまま、研削砥石12の切込送りが停止された状態を言うものであり、該スパークアウト中には研削砥石12が機械構成部材などに残存する弾性力でクランクピンaに押圧された状態となり、クランクピンw1は極めて少ない切込で研削される。該スパークアウトは、ワークwが予めプログラムで定められている複数回だけ回転される期間中、継続されるもので、少なくともワークwの一回転以上の期間に亘って継続されると、研削中のクランクピンw1の全周面は切込による段差の殆ど存在しない滑らかな曲面となる。
上記スパークアウトが開始されると、クランクピンw1の公転変位に対応したワーク振れ止め部材17のx方向送り変位は継続されるものの、研削砥石12の切込送りに対応したワーク振れ止め部材17のx方向送りは停止されるのであり、したがって、該スパークアウトによるクランクピンw1の最終的な研削が行われると、ワーク振れ止め部材17はクランプピンw1から離れた状態となり、ワーク振れ止め部材17とクランクピンw1との接触による傷発生が回避される。該スパークアウトが終了した後、研削砥石12及びワーク振れ止め部材17はワークwから離反され元位置に復帰される。
この作動例では、ワーク振れ止め部材を送り制御するためのx方向の第2座標系の設定は外径既知部材を使用した前記(a)の方法で既に設定されているものとして説明したのであるが、第1段階が開始される前に未だ第2座標系が設定されていないときは、第1段階の初期において前記(b)や(c)の座標系設定方法を実施すればよい。
次にクランクピンw1の外周面に接触したワーク振れ止め部材17のx方向上の位置や、クランクピンw1の外周面に接触した研削砥石12のx方向上の位置について、及び、ワーク振れ止め部材17の外周面とクランクピンw1の外周面との接触点と、研削砥石12とクランクピンw1の外周面との接触点との関係について図8を参照して説明する。
図8中、O1は主軸9回転中心(クランクシャフトwの回転中心)、O2は研削砥石12の形状中心でしかも回転中心、O3はクランクピンw1の中心、L1は主軸9の回転中心を通るx方向線、L2は主軸9の回転中心を通りx方向線と直交したy方向線、L3は研削砥石12の回転中心O2を通るx方向線、Rは研削砥石12の半径、P1はクランクピンw1と研削砥石12との接触点、P2はクランクピンw1とワーク振れ止め部材17との接触点、r1は接触点p1でのクランクピンw1の半径、r2は接触点p2でのクランクピンw1の半径、Cはワークwの主軸9回りの回転角度(位相角度)、jは主軸9回転中心と研削砥石12の回転中心とのy方向上の距離、eはクランクピンw1中心の回転半径、X1は主軸9回転中心と研削砥石12の回転中心との間の距離、X2は主軸9回転中心とワーク振れ止め部材17のワーク支持面19bとの間の距離、Qはx方向線L3とy方向線L2との交点である。
いま、ワークwは任意な位相角度Cに位置し、研削砥石12は該位相角度Cに対応した接触点P1でクランクピンw1の被研削部w1外周面に接触している。
この状態の下でクランクピンw1の被研削部w1外周面に接触したワーク振れ止め部材17の位置を示す距離X2は、現在のワークの位相角度C、クランクピンw1の回転半径長e、及び、現在の接触点P2のクランクピンw1の半径長r2に基づいてコンピュータ数値制御装置38により演算される。ここに、現在のワークwの位相角度Cは主軸9の送り回転量を検出することにより特定され、またクランクピンw2の回転半径長eは予めコンピュータ数値制御装置38に記憶された加工情報から特定されるのであり、また現在の接触点P2のクランクピンw1の半径長r2は予めコンピュータ数値制御装置38に記憶された加工情報から特定されるもので、これについては後述する。コンピュータ数値制御装置38は主軸9が現在の位相角度Cに達すると同時に、ワーク支持面19aを上記のように特定された距離X2に対応する位置に送り変位させる。
またクランクピンw1の外周面に接触した研削砥石12のx方向上の位置を示す距離X1は、現在のワークwの位相角度C、クランクピンw1中心の回転半径長e、研削砥石12の半径長R、主軸9回転中心O1と研削砥石12の回転中心O2とのy方向上の距離jに基づいてコンピュータ数値制御装置38により演算される。ここに、現在の研削砥石12の半径長Rとしては公知の技術により研削途中で測定した研削砥石12の測定情報のうちの最新のものが使用されるのであり、また主軸9回転中心O1と研削砥石12の回転中心O2とのy方向上の距離jは研削砥石12の送り制御用の前記第2座標系を設定する際に特定される。そしてコンピュータ数値制御装置38は主軸9が現在の位相角度Cに達すると同時に、研削砥石12を上記のように特定された距離X1に対応する位置に送り変位させる。
上記した現在の接触点P2のクランクピンw1の半径長r2についての情報を演算により特定するには、ワーク振れ止め部材17とクランクピンw1の被研削部w1外周面との接触点P2と、研削砥石12とクランクピンw1の被研削部w1外周面との接触点P1との関係を把握することが必要となるのであり、該関係について次に説明する。
即ち、現在の接触点P1がワーク振れ止め部材12に接触することになるタイミングは研削砥石12とクランクピンw1の被研削部w1外周面とが接触点P1で接触した時点からワークwの位相角度Cが180度に角度α1(∠O3・O2・Q)を加算した大きさの角度α2だけ進んだ時点となる。したがってワーク振れ止め部材17のワーク支持面19aが無理なく正確にクランクピンw1の外周面に接触するには、ワーク振れ止め部材17のワーク支持面19aの位置を示すX2を算出する際の、現在のクランクピンw1の半径長r2は、現在の位相角度Cから角度α2だけさかのぼったときの過去位相角度における、研削砥石12とクランクピンw1の被研削部w1外周面との接触点P1についての、クランクピンw1の半径長r1が使用されなければならないのであり、該半径長r1は予めコンピュータ数値制御装置38に記憶された加工情報から前記過去位相角度、即ち現在の位相角度Cから角度α2を減じた大きさの位相角度に対応するものとして特定されるのである。
コンピュータ数値制御装置38は、上記したように、ワーク振れ止め部材17のx方向上の位置を示す上記距離X2に対応した座標値や、研削砥石12のx方向上の位置を示す上記距離X1に対応した座標値を演算により特定し、ワーク振れ止め部材17及び研削砥石12をこれらの座標値に対応する位置に移動させるように制御する。従って、ワーク支持面19bはクランクピンの研削中、研削砥石12の切込送りにより接触点P1で研削されて小さくなっている被研削部w1外周面に継続して正確に接触することができるのであり、この結果、クランクピンw1は研削砥石12とワーク支持面19aとで的確に挟み付けられ、ワーク支持面19aで研削砥石12による研削力を支持され、クランクシャフトwの撓み変形の規制された状態の下で研削される。この際、研削砥石12の切込送りは切込量を連続して増大されるものであっても、或いはクランクピンw1の一回転ごとに段階的に増大されるものであってもよい。
次に上記実施例の変形例について説明する。
上記実施例ではワークwの被研削部w1が公転変位されるものについて説明したが、ワークwが主軸9回りへ送り回転される非真円形状のカムなどであっても差し支えないのであり、カムの研削中、カムを研削砥石12とワーク支持面19aで挟み付けた状態で研削することができ、同様な利益が得られる。
また上記実施例ではワーク支持面19bが起立状左右方向平面となされているが、これに限定するものではなく任意な面形状となして差し支えないのであり、例えば図9に示すように、ワークwに対し凹み形状となされ研削砥石12の回転中心O2の高さ近傍の左右方向線を曲率中心O4とした起立状左右方向円弧平面となしてもよいのであり、このようにすれば研削砥石12の研削力の研削砥石12半径方向成分を、ワーク支持面19bである起立状左右方向円弧平面の支持範囲の任意な微少支持個所でこれの法線方向に近い状態で受け止めて効果的に支持することができるのであり、またワークwに対し凸形状となされ研削砥石12の回転中心O2の高さ近傍の左右方向線を曲率中心とした起立状左右方向円弧平面となしてもよいのであり、このようにすればワークwの被研削部w1が凹み形状であってもこれを研削することができる。
またワーク振れ止め部材17を支持する際、張出ベッド部1aに代えて、ワーク支持テーブル8と同体状個所に、ワーク振れ止め部材17を支持するための張出支持部を形成することも差し支えないのであり、この場合はワーク振れ止め部材17をサーボモータなどでz方向の位置変更可能になすのがよい。
さらには図10に示すように心押台7に代えて、主軸台6と同様な別の主軸台6Aを設け、2つの主軸台6、6A上の主軸9、9に固定されたチャック14、14でワークwの両端部を把持させることも可能である。これによれば、ワークwの主軸9回転中心回りの捩りによる撓み変形が減少され研削精度が向上する。
なお、図9及び図10において既述した個所には同一符号が付してある。
本発明に係る研削盤の全体を示す平面図である。 前記研削盤のワーク支持回転手段及びワークなどを示す平面図である。 前記研削盤のワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す平面図である。 前記研削盤のワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す側面図である。 図4中の駆動案内手段をx1−x1方向から見た図である。 前記研削盤上での研削中における研削砥石の位置と研削経過時間との関係を示すグラフである。 前記研削盤上での研削中におけるワーク支持面、クランクピン及び研削砥石の送り変位を示す説明図である。 前記研削盤における研削砥石、クランクピン及びワーク振れ止め部材などの関係を示す説明図である。 前記研削盤におけるワーク振れ止め部材の変形例に係る図である。 前記研削盤における心押台に代えて主軸台を設けた変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 ベッド
2 ワーク支持テーブル
8 ワーク支持回転手段
9 主軸
11 砥石回転軸
12 研削砥石
16 定寸装置
17 ワーク振れ止め部材
19a ワーク支持面
27 駆動手段(サーボモータ)
39 トリガー信号発出手段
40 送り自動停止手段
41 座標系設定手段
O1 主軸中心
O3 被研削部外周面の中心
r 被研削部外周面の径
w ワーク(クランクシャフト)
w1 被研削部(クランクピン)
x 前後方向
z 左右方向

Claims (8)

  1. クランクシャフトをワーク支持回転手段により支持して、クランクピンの被研削部外周面が左右方向の主軸回りへ公転するように送り回転させる過程で、ワーク振れ止め部材が数値制御手段により前後方向へ送り変位され前記被研削部外周面に継続的に衝接されるように作動する研削盤において、前記ワーク振れ止め部材の送り制御に使用される座標系を前記数値制御手段内に設定する際、前記ワーク支持回転手段に支持されたクランクシャフトの前記被研削部外周面を研削砥石で研削した後に、送り方向とは異なる方向にクランクピンが向けられて停止した該被研削部外周面の主軸中心からの距離を定寸装置で測定し、次に前記クランクシャフトを主軸回りへ回転させて前記被研削部外周面を前記ワーク振れ止め部材の送り方向に向け、次に前記ワーク振れ止め部材を送り変位させて前記ワーク振れ止め部材を前記被研削部外周面に衝接させ、該衝接時の前記ワーク振れ止め部材の送り方向位置を求め、測定された前記主軸中心からの距離に整合するよう前記座標系の送り方向の座標値を決定することを特徴とする研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法。
  2. 前記ワーク振れ止め部材のワーク支持面を、起立状左右方向平面とするか、或いは、クランクピンに対し凹み形状となされ且つ前記研削砥石の回転中心の高さ近傍の左右方向線を曲率中心とした起立状左右方向円弧平面とすることを特徴とする請求項1記載の研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法。
  3. 前記ワーク振れ止め部材のワーク支持面、クランクピンに対し凹み形状となされ且つ前記研削砥石の回転中心の高さ近傍の左右方向線を曲率中心となされ且つ曲率半径を前記研削砥石の半径と前記クランクピンの直径とを加算した長さに略合致された起立状左右方向円弧平面とすることを特徴とする請求項1記載の研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法
  4. 前記ワーク支持回転手段前記ベッド上で左右方向へ送り移動されるワーク支持テーブルと同体状に形成、また前記ワーク振れ止め部材を前後方向へ送り変位させるものとした駆動手段前記ベッドと同体状に設けることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法
  5. クランクシャフトをワーク支持回転手段により支持して、クランクピンの被研削部外周面が左右方向の主軸回りへ公転するように送り回転させる過程で、ワーク振れ止め部材が数値制御手段により前後方向へ送り変位され前記被研削部外周面に継続的に衝接されるように作動する研削盤において、前記ワーク振れ止め部材の送り制御に使用される座標系を前記数値制御手段内に設定する際、前記ワーク支持回転手段に支持されたクランクシャフトの前記被研削部外周面を研削砥石で研削した後に、送り方向とは異なる方向にクランクピンが向けられて停止した該被研削部外周面の主軸中心からの距離を定寸装置で測定し、次に前記被研削部外周面を主軸回りへ回転させて前記被研削部外周面の中心を主軸中心よりも前記ワーク振れ止め部材から離れる側へ位置させ、次に前記被研削部外周面を前記主軸回りへ送り変位させて、前記ワーク振れ止め部材を前記被研削部外周面で反研削砥石側へ押し変位させ、該押し変位は前記定寸装置で測定された該被研削部外周面がワーク振れ止め部材の送り方向へ向いたときに停止させ、このときの前記ワーク振れ止め部材の送り方向位置を求め、測定された前記主軸中心からの距離に整合するよう前記座標系の送り方向の座標値を決定することを特徴とする研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法。
  6. 前記ワーク振れ止め部材のワーク支持面を、起立状左右方向平面とするか、或いは、クランクピンに対し凹み形状となされ且つ前記研削砥石の回転中心の高さ近傍の左右方向線を曲率中心とした起立状左右方向円弧平面とすることを特徴とする請求項1記載の研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法
  7. 前記ワーク振れ止め部材のワーク支持面、クランクピンに対し凹み形状となされ且つ前記研削砥石の回転中心の高さ近傍の左右方向線を曲率中心となされ且つ曲率半径を前記研削砥石の半径と前記クランクピンの直径とを加算した長さに略合致された起立状左右方向円弧平面とすることを特徴とする請求項1記載の研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法
  8. 前記ワーク支持回転手段前記ベッド上で左右方向へ送り移動されるワーク支持テーブルと同体状に形成、また前記ワーク振れ止め部材を前後方向へ送り変位させるものとした駆動手段前記ベッドと同体状に設けることを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の研削盤におけるワーク振れ止め部材制御用座標系の設定方法
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