JP4310584B2 - 研削盤におけるワーク位相決め方法と、その装置 - Google Patents

研削盤におけるワーク位相決め方法と、その装置 Download PDF

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Description

本発明は、研削盤におけるワーク位相決め方法と、その装置に関し、特にワークの被研削円柱部を主軸回りへ公転変位させつつ研削するように実施されるオービット式研削における被研削円柱部の位相決めを省力的に行えるようにすることを特徴とする。
ワークの被研削円柱部(例えばクランクピン)が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤は存在している。
この種の研削盤では、これの制御機構内に、被研削円柱部の主軸回り位相角を特定するための数値制御用位相角座標が設定されているのであり、前記制御機構は現時点における被研削円柱部の位相角値を数値制御用位相角座標上の座標値として認識するようになされている。
上記数値制御用位相角座標上での被研削円柱部の位相角を研削加工情報上のワークの位相角に対応させるには、研削盤上で被研削円柱部の位相決めを行う必要があり、該位相決めは、主軸にワークを固定した後、ワーク上の位相の基準点が主軸回りの何れの位置に存在するかを検出し、該検出の結果に基づいて、前記数値制御用位相角座標の原点を決めるように実施される。
この際、基準点として、例えば、ワークに加工されているキー溝や基準穴、或いは、被研削円柱部の外周面などが利用されるのであり、被研削円柱部の外周面を利用して実施するときは、該外周面を位相決め用のストッパに当接させたり該ストッパで挟み付けて、該外周面の主軸回りのワーク位置を特定するように行われる。
特開2002−52465号公報
ワークの種類などが変更されたときには、それのキー溝や基準穴、或いは、被研削円柱部の外周面の位置や寸法が異なったものとなるのが通常であり、したがって種類の変更されたワークの位相決めを行なう場合は、位相決めのための部材を取り替えたり或いは位置変更するなどの作業が必要となって、多大な手間がかかるのである。
本発明はこのような実情の下に創案されたものであり、即ち、ワークの被研削円柱部が主軸回りへ公転変位される場合の被研削円柱部の主軸回り位相決めを、ワークの種類が変更されたときにも、省力的に行えるようにすることを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本願発明に係る研削盤におけるワーク位相決め方法は次の第1発明から第3発明のようなものとなし、また本願発明に係る研削盤におけるワーク位相決め装置は次の第4発明から第6発明のようなものとなす。
即ち、第1発明は、請求項1に記載したように、ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位される衝接面を設け、該衝接面を送り変位させて前記被研削円柱部に接触させ、該接触状態の前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離に基づいて、前記被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、該接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を演算し、次に前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定することを特徴としている。
第2発明は、請求項2に記載したように、ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位される衝接面を設け、該衝接面を送り変位させて前記被研削円柱部に接触させ、該接触状態の前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離に基づいて、前記被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、該接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を演算し、次に前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定し、次に前記被研削円柱部の径長を実測し、該実測された径長値と前記研削前予定径長との差分に基づいて前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正することを特徴としている。
第3発明は、請求項3に記載したように、ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように数値制御される研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位される衝接面を設け、該衝接面を送り変位させて前記被研削円柱部に接触させ、該接触状態の前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離に基づいて、前記被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、該接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を演算し、次に前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定し、次に前記被研削円柱部をさらに凡そ180度程度主軸回りへ旋回させた後、前記衝接面を送り変位して前記被研削円柱部の外周面に再接触させ、該再接触状態での前記衝接面に前記研削前予定径長の前記被研削円柱部が接触したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第2位相角値を演算すると共に、該計画上第2位相角値と、前記再接触状態での前記被研削円柱部の前記数値制御用位相角座標上の位相角値との平均値を演算し、次に前記再接触状態での前記被研削円柱部の数値制御用位相角座標上の位相角値を該平均値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正することを特徴としている。
上記各発明は次のように具体化するのがよいのであり、即ち、請求項4に記載したように、前記衝接面が、前記研削砥石による前記被研削円柱部の研削中に、前記被研削円柱部に衝接し、前記被研削円柱部の振れ止め面として機能するものとなるように実施するのである。
第4発明は、請求項5に記載したように、ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位されて前記被研削円柱部に衝接される衝接面と、該衝接面を特定位置に位置させた後、前記被研削円柱部を前記主軸回りへ公転させて前記衝接面に接触させるための接触制御手段と、該接触状態の下で前記被研削円柱部の径長が前記研削前予定径長であると仮定したときの前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を、前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離から演算する第1演算手段と、前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記位相角座標上の原点を設定する座標上原点設定手段とを設けたことを特徴としている。
第5発明は、請求項6に記載したように、ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位されて前記被研削円柱部に衝接される衝接面と、該衝接面を特定位置に位置させた後、前記被研削円柱部を前記主軸回りへ公転させて前記衝接面に接触させる接触制御手段と、該接触状態の下で前記被研削円柱部の径長が前記研削前予定径長であると仮定したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を、前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離から演算する第1演算手段と、前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定する座標上原点設定手段と、前記被研削円柱部の径長を実測し、該実測された径長値と前記研削前予定径長との差分に基づいて前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正する座標上原点修正手段とを設けたことを特徴としている。
第6発明は、請求項7に記載したように、ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位されて前記被研削円柱部に衝接される衝接面と、該衝接面を特定位置に位置させた後、前記被研削円柱部を前記主軸回りへ公転させて前記衝接面に接触させる第1接触制御手段と、該接触状態の下で前記被研削円柱部の径長が前記研削前予定径長であると仮定したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を、前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離から演算する第1演算手段と、前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値に合致させるように前記位相角座標上の原点を設定する原点設定手段と、前記接触状態での被研削円柱部をさらに凡そ180度程度主軸回りへ旋回させた後、前記衝接面を送り変位して前記被研削円柱部の外周面に再接触させる第2接触制御手段と、該再接触状態での前記衝接面に前記研削前予定径長の前記被研削円柱部が接触したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第2位相角値を演算する第2演算手段と、該計画上第2位相角値と、前記再接触状態での前記被研削円柱部の前記位相角座標上の位相角値との平均値を演算し、前記再接触状態での前記被研削円柱部の数値制御用位相角座標上の位相角値を該平均値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正する座標上原点修正手段とを設けたことを特徴としている。
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、ワークの被研削円柱部が主軸回りへ公転変位される場合の被研削円柱部の主軸回りの位相決めを行う際、ワークを主軸に支持させた後には、たとえワークの種類が変更されたようなときであっても、位相決めのための部材の取替や位置変更を要することなく、研削盤に常設された機構を一定の手順で作動させるのみで省力的に実施することが可能となる。
特に、請求項1又は5に記載の発明によれば、被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、被研削円柱部の主軸回りの数値制御用位相角座標上の原点を省力的に設定することができる。この際、被研削円柱部の径長が正確に研削前予定径長となされておれば、数値制御用位相角座標上での被研削円柱部の位相角を研削加工情報の位相角として制御することにより正確な研削が行えるのである。一方、被研削円柱部の径長が正確に研削前予定径長となされていない虞があるときにも、この発明で設定された原点を基礎として、被研削円柱部の実際の径長に対しさらに正確に対応した原点を設定することができるのである。
また請求項2又は6に記載の発明によれば、被研削円柱部の径長が研削前予定径長と誤差を有する場合にも、定寸装置の使用により、衝接面の少ない前後方向作動、ワークの少ない旋回変位、及び、少ない演算処理で、被研削円柱部の主軸回り位相角を制御する際の数値制御用位相角座標上の原点を正確に設定することができる。
また請求項3又は7に記載の発明によれば、被研削円柱部の径長が研削前予定径長と誤差を有する場合にも、衝接面の前後方向作動とワークの旋回変位と演算処理とにより計画上第2位相角値を求めることにより、定寸装置を使用しないでも、被研削円柱部の主軸回り位相角を制御する際の数値制御用位相角座標上の原点を正確に設定することができる。
また請求項4に記載の発明によれば、研削中に被研削円柱部を研削砥石と衝接面とで挟み付けることができ、研削中における被研削円柱部の不要な振れを抑制することができる。
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図10は本発明を実施したCNC研削盤に係り、図1は研削砥石を前側へ送り移動させた状態を示す全体平面図、図2は研削砥石を後側へ送り移動させた状態を示す全体平面図、図3は衝接面を具備したワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す側面図、図4はワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す平面図、図5は図4中の前記駆動案内手段をx1−x1方向から見た図、図6はワークの被研削円柱部の位相決め処理のフローを示す図、図7はワークの被研削円柱部の位相決め処理状態に係りAは第1段階を示す側面図でBは第2段階を示す側面図、図8はワークの被研削円柱部の位相決め処理状態に係り第3段階を示す側面図、図9はワークの被研削円柱部の位相決め処理の変形例に係る側面視説明図、図10はワークの被研削円柱部の位相決め処理の他の変形例に係る側面視説明図である。ここに、CNCはコンピュータ数値制御を意味する。
本発明に係るCNC研削盤はオービット式の研削を実施するものであり、図1に示すように、床面に定置されるベッド1、該ベッド1上に左右方向(z方向)の移動自在に設けられたワーク支持テーブル2、及び、ベッド1上に前後方向(x方向)の移動自在に設けられた砥石台3を備えている。
ベッド1の右端にはワーク支持テーブル2送り用のサーボモータ4が設けてあり、該サーボモータ4はワーク支持テーブル2をネジ送り機構4aを介してz方向へ送り移動させるものである。ベッド1の後端中央には砥石台3送り用のサーボモータ5が設けてあり、該サーボモータ5は砥石台3をネジ送り機構5aを介してx方向へ送り移動させるものである。
そして、ワーク支持テーブル2上の左右側個所には左側主軸台6及び右側主軸台7を備えたワーク支持回転手段8が形成されている。各主軸台6、7上には同期回転される主軸9駆動用のサーボモータ10、10が設けられており、砥石台3の砥石回転軸11には研削砥石12が固定されており、砥石回転軸11にはこれを回転させるための駆動モータ13が連動連結されている。
この際、各主軸台6、7に設けられた左右各側の主軸9と同体状に回転駆動されるチャック14、14を設け、各チャック14の中心位置で主軸9の中心位置に主軸センタ14aを設けている。また砥石台3上にはワークwの研削中に被研削部の直径又は半径を測定するものとした定寸装置15を上下揺動可能且つx方向の移動可能に設けている。
定寸装置15は図2にも示すように、砥石台3に左右向き軸回りの揺動可能に装設された腕部15aと、該腕部15aの先端に装着されワークwの被研削部外周面に接触してその直径又は半径に対応した変位を把握するものとした測定部15bとを備えており、ワークwの研削中に測定部15bがワークwの被研削部外周面に接触してその径の測定を行うことができると共に該測定により得られた径情報を出力することができるほか、不使用時には腕部15aが上方へ揺動されて測定部15bがワークwから大きく離れるようになされている。
ワーク支持テーブル2の下側に位置したベッド1前縁の中央部には前側へ張り出した張出ベッド部1aが形成されており、該張出ベッド部1aは上面をワーク支持テーブル2よりも高くなされており、該張出ベッド部1aの上面にワーク振れ止め部材16が駆動案内手段17を介してx方向の送り変位可能に装設されている。
図3〜図5に示すように、ワーク振れ止め部材16は、研削砥石12の送り移動軌跡の延長線上の近傍に位置されx方向へ向けられた起立状板部材18と、この起立状板部材18の前端部側面個所に縦向きとなされて固定されたワーク支持部材19と、起立状板部材18の後端部の左右に固着されたフランジ部材20a、20bとからなり、ワーク支持部材19の前端面に接触片19aが固定され、該接触片19aの前面を衝接面a1となされ、該衝接面a1がx方向及びz方向に対し垂直となされた起立状左右方向平面となされると共に、該起立状左右方向平面の縦方向長さをワークwの上下方向移動範囲よりも大きくなされている。
駆動案内手段17は、張出ベッド部1aに固定される案内台21と、これの上面でx方向へ案内される被案内体22と、案内台21と被案内体22との間に設けられた駆動送り機構23とからなっている。
案内台21は下面を張出ベッド部1aの上面に支持されると共に、下面のz方向個所に突条部21aを形成され、該突条部21aを張出ベッド部1a上面のz方向案内溝にz方向の相対変位可能に嵌合され、これら突条部21aとz方向案内溝とを介して、全体がベッド1に対して一定姿勢に保持されたままでz方向へ変位するように案内され、突条部21aがz方向案内溝に案内されるz方向範囲内の任意位置に図示しないボルト固定具を介して固定されるようになされ、また上面のz方向幅の中央個所には断面方形状のx方向直状溝21bを形成され、該直状溝21bの左右側面に一対の直状雌案内部材24a、24bをx方向へ向け且つ対向するように固定したものとなされている。
被案内体22は高さの大きい前部方形部22Aと高さの低い後部方形部22Bとを備え、前部方形部22Aの前面にワーク振れ止め部材16のフランジ部材20a、20bがボルトを介して固定されると共に、前部方形部22Aと後部方形部22Bの下面が単一平面状となされいて、該下面のz方向幅の中央個所に断面方形状のx方向突条部22aを形成され、該x方向突条部22aの左右側面に一対の直状雄案内部材25a、25bをx方向へ向けて位置され且つ前記一対の直状雌案内部材24a、24bにx方向の相対変位可能に嵌合されるように固定されたものとなされている。
駆動送り機構23は案内台21の後端近傍から起立させた後側起立支持部26に固定された駆動手段27としてのサーボモータと、案内台21から起立させた前側起立支持部28に形成されたスラスト軸受部29と、該スラスト軸受部29に回転のみ自在に支承された送り雄ねじ部材30と、被案内体22に固定され送り雄ねじ部材30を螺入された鍔付ナット体31からなっている。
この際、後側起立支持部26はサーボモータ27を固定するための透孔26aを形成されると共に下部に被案内体22の後部方形部22Bがx方向へ移動するための方形状の切欠26bを形成されており、また前側起立支持部28は左右方向の前面壁部28aとこれの左右側に位置された前後方向の側面壁部28b、28cとからなり、前面壁部28aにはスラスト軸受部29を形成するための透孔28dを形成されると共に、前面壁部28aの下端部には被案内体22の後部方形部22Bがx方向へ移動するための方形状の切欠28eを形成されている。サーボモータ27の出力軸27aはカップリング32を介して送り雄ねじ部材30の後端に結合されており、またスラスト軸受部29は一対の転がり軸受33、34とこれらを内包し前側起立支持部28に固定された鍔付筒部材35とを備え、送り雄ねじ部材30に形成されたカラー部30aと、送り雄ねじ部材30に螺着されたナット部材36と、鍔付筒部材35に形成された段差部と、鍔付筒部材35に螺着されたナット部材37とで送り雄ねじ部材30に作用するスラスト力を支持するものとなされている。鍔付ナット体31は被案内体22の前側方形部22Aに形成されたx方向孔22aに嵌合状に固定されている。サーボモータ27はこれの出力軸27aが回転することで送り雄ねじ部材30のねじ送り作用で鍔付ナット体31にx方向の送り力を付与し、該送り力で被案内体22及びワーク振れ止め部材16をx方向へ送り変位させるものである。
ベッド1の近傍には図1に示すように各部を制御するためのコンピュータ数値制御装置38が設けてあり、該コンピュータ数値制御装置38は必要な情報を入力するための入力部38aを備えており、また前記定寸装置16の出力した径情報を入力されるものとなされている。
またコンピュータ数値制御装置38内には、第1接触制御手段38b1及び第2接触制御手段38b2が設けられており、これら第1接触制御手段38b1及び第2接触制御手段38b2のそれぞれは、サーボモータ10の負荷トルクが特定値以上に上がったことを検出してトリガー信号を発するトリガー信号発出手段39aと、前記トリガー信号を入力されることによりサーボモータ10の作動を停止させる送り自動停止手段40aと、サーボモータ27の負荷トルクが特定値以上に上がったことを検出してトリガー信号を発するトリガー信号発出手段39bと、前記トリガー信号を入力されることによりサーボモータ27の送り作動を停止させる送り自動停止手段40bとを具備しており、さらには特定の演算処理を実行する第1演算手段41a及び第2演算手段41bと、必要な数値情報を取得してワークwの主軸回りの位相角を制御するための数値制御用位相角座標の原点を設定する座標上原点設定手段42と、必要な数値情報を取得して前記数値制御用位相角座標の原点位置を修正する座標上原点修正手段43とが設けられている。
次に上記したCNC研削盤によりワークwであるクランクシャフトの被研削円柱部(クランクピン)w1の主軸9回りの位相を決定する手順について図6〜図10を参照して説明する。
ステップ100において、コンピュータ数値制御装置38に自動的な位相決定を実行させるためのプログラムを入力部38aから入力し記憶させる。そしてステップ101では、左側主軸台6のチャック14と右側主軸台7のチャック14との間に、クランクシャフトwを配置し、クランクシャフトwの各端部のジャーナルw2、w2の端面中心穴に主軸センタ14a、14aを嵌合させ押圧させ支持させる。これにより、ジャーナルw2中心は主軸9の回転中心に合致される。このとき、チャック14、14は非把持状態であり、また研削対象としてのクランクピンw1は図7Aに示すように例えば主軸中心O1の高さより上側でしかも主軸中心O1の前後位置より少しベッド1前側(ワーク振れ止め部材16側)へ位置した状態(当初座標上で位相角がθsとなる状態)となされる。
この後、ステップ102へ移行し、ここで、入力部38aから位相決め開始指令を入力するのであり、これにより自動的な位相決定処理が以下のように実行される。
先ず、ステップ103が実行されるのであり、ここでは第1接触制御手段38b1が衝接面a1をクランクピンw1の研削前予定径長に関連した凡その位置p0に移動させた後、クランクピンw1を主軸9回りへ公転させて衝接面a1に接触させる処理を実行する。さらに詳細に説明すると、サーボモータ27が作動し、図7Aに示すように主軸中心O1に対し後側f1へ離れた初期位置に位置しているワーク振れ止め部材16が数値制御装置38内に予め入力されている数値制御用座標上の特定位置p1へ向け前進送りされる。このワーク振れ止め部材16の前進送りにより、衝接面a1はやがてクランクピンw1の前端位置p2に接触し、この後も該接触状態のまま前側f2へ送り変位されて、クランクピンw1を左右の主軸センタ14a、14aを介し主軸中心O1回りへ押し変位させ、特定位置p1に到達したとき、図7Bに示すようにクランクピンw1に接触した状態のまま停止される。
次にステップ104に移行し、特定位置p1に到達した衝接面a1にクランクピンw1が接触している状態において、チャック14、14がクランクシャフトwの左右端のジャーナルw2、w2(図2参照)を把持し、左右の主軸9、9とクランクシャフトwとが固定的に結合される。該結合状態では左右のサーボモータ10、10が回転しない限り、主軸9回りのクランクシャフトwの位置は保持される。
そして、一方では第1演算手段41aが、特定位置p1にある衝接面a1と主軸中心O1とのx方向距離L1の検出値と、予め数値制御装置38内に予め入力されたクランクピンw1の研削前予定径長とから、径が研削前予定径長であると仮定したときのクランクピンw1が特定位置p1にある衝接面a1に接触した状態でのクランクピンw1の主軸9回りの計画上第1位相角値θ1を演算し、この後、座標上原点設定手段42が次のように処理するのであって、即ち、実際のクランクピンw1が特定位置p1の衝接面a1に接触した状態での、クランクピンw1の主軸9回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を前記計画上第1位相角値に合致させるように、前記数値制御用位相角座標上の仮の原点θkを設定する。
ここに、衝接面a1と主軸中心O1とのx方向距離L1は、左右のサーボモータ10、10の回転量に基づいて数値制御装置38内の演算機能が演算することにより特定されるものである。また数値制御用位相角座標とは数値制御で必要となる主軸9回りクランクピンw1位置を数値として特定するための座標であり、この際、主軸9回りクランクピンw1の現時点の位置を示す、数値制御用位相角座標上の座標値である位相角値は主軸9回りの原点からの角度値で特定されるものであって、図示しない検出手段により検出された主軸9の回転量に基づいて数値制御装置38内の演算機能が演算することにより特定される。
次にステップ105に移行するのであり、ここでは、サーボモータ27が先とは逆向きへ作動し、図8に示すように、衝接面a1が後側f1へ移動されてクランクピンw1から離反する。次に左右のサーボモータ10、10が作動し、主軸9及びクランクピンw1を特定角度位置(径測定角度位置)に正確に位置させた状態で停止されるのであり、この後、必要に応じてサーボモータ5が作動して砥石台3が移動されるなどして定寸装置15の測定部15bがクランクピンw1に接触するように移動されてクランクピンw1の外径を測定する。なお、定寸装置15は測定作動の後、元位置に復帰される。
そして最後はステップ106に移行するのであり、ここでは、数値制御装置38の第2演算手段41bが、定寸装置15の測定で得られた径長測定値と、前記研削前予定径長との差分に基づいて図7Bに示す補正角度値△θを演算し、次に該補正角度値△θに基づいて、径長が径長測定値であるクランクピンw1が特定位置p1の衝接面a1に接触した状態でのクランクピンw1の主軸9回りの位相角値である補正済み位相角値(θ1+△θ)を演算するのであり、この後、ステップ103において座標上原点修正手段43が次のように処理するのであって、即ち、実際のクランクピンw1が特定位置p1の衝接面a1に接触している状態での、クランクピンw1の主軸9回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を前記補正済み位相角値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の最終的な原点θgを設定する。
以上で研削盤上におけるクランクピンw1の主軸9回りの位相が決定されたのであり、この後、数値制御装置38は、数値制御用位相角座標上のクランクピンw1の位相角値が研削加工情報におけるそれの位相角度に合致するものとして各部を制御するのであり、これによりクランクピンw1は現時点の位相角の研削加工情報に基づいて正確に研削される。研削加工中においては衝接面a1は常にクランクピンw1の外周面に当接されるように前後方向へ制御されるのであり、したがってクランクピンw1は衝接面a1と研削砥石12とで挟まれ不要な振れを規制された状態の下で正確に研削されるものとなる。
上記手順は、例えば、次の(1)〜(5)のそれぞれに示すように変形することができる。
(1)前記ステップ103において、クランクピンw1の直径の研削前予定径長をDとしたときに、特定位置p1を図9に示すように主軸中心O1から距離(D/2)だけ離れた位置となす。このように特定位置p1を決定すれば、ステップ104におけるクランクピンw1の主軸9回りの位置は上死点にあることは明らかであるため、径が前記研削前予定径長であると仮定した場合のクランクピンw1が特定位置p1の衝接面a1に接触した状態でのクランクピンw1の主軸9回りの位相角、即ち前記計画上第1位相角値θ1は演算を要することなく確定するのである。
(2)前記ステップ101において、左右の主軸センタ14a、14aで支持された状態のクランクシャフトwの各端部のジャーナルw2、w2を左右のチャック14、14に把持させ、主軸9とクランクシャフトwとを固定的に結合させる。この際、左右のサーボモータ10、10が作動しない限りクランクシャフトwはその位置を保持される。
この後、前記ステップ103及び前記ステップ104に代えて、次のような作動を自動的に行わせるようになす。
接触制御手段38bが次のように作動させるのであって、即ち、サーボモータ27が作動して、ワーク振れ止め部材16が前進送りされるものとなり、このワーク振れ止め部材16の前進送りにより、衝接面a1はやがて図7Bに示すようにクランクピンw1の前端位置p2に接触するものとなり、該接触によりサーボモータ27の負荷トルクが上昇するが、該負荷トルクが一定値を超えたとき、トリガー信号発出手段39bがトリガー信号を発出し、これに関連して、送り自動停止手段40bがサーボモータ27の送り作動を停止させる。
一方では第1演算手段41aが、現時点の衝接面a1と主軸中心O1とのx方向距離L1の検出値と、予め数値制御装置38内に予め入力されたクランクピンw1の研削前予定径長とから、径が研削前予定径長であると仮定した場合のクランクピンw1が前記検出値に対応する位置にある衝接面a1に接触した状態での、クランクピンw1の主軸9回りの計画上第1位相角値θ1を演算するのであり、この後、座標上原点設定手段42が次のように処理するのであって、即ち、クランクピンw1が特定位置p1の衝接面a1に接触した状態での、クランクピンw1の主軸9回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を前記計画上第1位相角値に合致させるように、前記位相角座標上の仮の原点θkを設定する。この後は前記ステップ105へ移行する。
(3)前記ステップ101において、左右の主軸センタ14a、14aで支持された状態のクランクシャフトwは研削対象のクランクピンw1が上死点以外の位置にある状態で任意な特定位置に位置させた衝接面a1で安定的に支持された状態となされる。この際、衝接面a1は非回転時の通常状態にあるサーボモータ27が回転非自在状態となるためクランクピンw1を固定的に支持する。次にクランクシャフトwの各端部のジャーナルw2、w2を左右のチャック14、14に把持させ、主軸9とクランクシャフトwとを固定的に結合させる。この際、左右のサーボモータ10、10が作動しない限りクランクシャフトwはその位置を保持される。
この後、前記ステップ103及び前記ステップ104に代えて、次のような作動を自動的に行わせるようになす。
接触制御手段38b1が次のように作動させるのであって、即ち、サーボモータ27が数値制御装置38により回転非自在状態を解除されて回転自在状態となされることにより、例えば図7Bにおける任意な特定位置p1に位置した衝接面a1が前後方向の移動自在状態となるのであり、次に左右のサーボモータ10、10が作動し、主軸9が時計回りへ送り変位されるのであり、該主軸9の送り変位によりクランクシャフトwが主軸9と同体状に変位され、クランクピンw1の前端位置p2がやがて衝接面a1に接触し、該衝接面a1を押圧するものとなり、該押圧により衝接面a1の位置ずれが生じたとき、これ位置ずれを図示しない検出手段が検出することに関連して左右のサーボモータ10、10の作動が停止され、クランクピンw1の主軸9回りの変位も停止される。
一方では第1演算手段41aが、前記位置ずれの生じた時点の衝接面a1と主軸中心O1とのx方向距離L1の検出値と、数値制御装置38内に予め入力されたクランクピンw1の研削前予定径長とから、径が研削前予定径長であると仮定した場合のクランクピンw1が前記検出値に対応する位置にある衝接面a1に接触した状態での、該クランクピンw1の主軸9回りの計画上第1位相角値θ1を演算するのであり、この後、座標上原点設定手段42が次のように処理するのであって、即ち、実際のクランクピンw1が特定位置p1にある衝接面a1に接触した状態での、該クランクピンw1の主軸9回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を前記計画上第1位相角値θ1に合致させるように、前記数値制御用位相角座標上の仮の原点θkを設定する。この後は前記ステップ105へ移行する。
(4)前記ステップ101において、左右の主軸センタ14a、14aで支持された状態のクランクシャフトwは図10に示すように、研削対象のクランクピンw1が上死点以外の位置にある状態で任意な特定位置p1にある衝接面a1で安定的に支持された状態となされる。この際、衝接面a1はサーボモータ27が回転非自在状態となっているためクランクピンw1を固定的に支持する。次にクランクシャフトwの各端部のジャーナルw2、w2を左右のチャック14、14に把持させ、主軸9とクランクシャフトwとを固定的に結合させる。この際、左右のサーボモータ10、10が作動しない限りクランクシャフトwはその位置を保持される。
この後、前記ステップ103及び前記ステップ104に代えて、次のような作動を自動的に行わせるようになす。
第1接触制御手段38b1が次のように作動させるのであって、即ち、左右のサーボモータ10、10が作動し、主軸9はクランクピンw1が衝接面a1へ近づく側へ変位するように送り変位されるのであり、該主軸9の送り変位によりクランクシャフトwが主軸9と同体状に変位されるものとなり、次にクランクピンw1の前端位置p2がやがて衝接面a1に接触し、該衝接面a1を押圧するのであり、該押圧によりサーボモータ27の出力軸に付与されるトルクが上昇するが、該トルクの大きさが一定値を超えたとき、トリガー信号発出手段39bがトリガー信号を発出し、これに関連して、送り自動停止手段40bがサーボモータ10,10の作動を停止させ主軸9の回転を停止させる。
一方では第1演算手段41aが、前記トリガー信号発出手段39bがトリガー信号を発出した時点の衝接面a1と主軸中心O1とのx方向距離L1の検出値と、数値制御装置38内に予め入力されたクランクピンw1の研削前予定径長とから、径が研削前予定径長であると仮定した場合のクランクピンw1が前記検出値に対応する位置にある衝接面a1に接触した状態での、該クランクピンw1の主軸9回りの計画上第1位相角値θ1を演算するのであり、この後、座標上原点設定手段42が次のように処理するのであって、即ち、実際のクランクピンw1が特定位置の衝接面a1に接触した状態での、該クランクピンw1の主軸9回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を前記計画上第1位相角値に合致させるように、前記数値制御用位相角座標上の仮の原点θkを設定する。この後は前記ステップ105へ移行する。
(5)前記ステップ103及び前記ステップ104に代えて、次のような作動を自動的に行わせるようになす。
第2接触制御手段38b2が次のように作動させるのであって、即ち、左右のサーボモータ10、10が作動し、図10に示すように研削対象のクランクピンw1を前記計画上第1位相角値θ1に対して凡そ180度である特定角度Kだけ離れた主軸9回りの位置θ2に旋回させた後に停止されるのであり、このときのクランクピンw1の位置は非回転時の通常状態で回転非自在状態となるサーボモータ10、10により主軸9回りの回転を規制されて固定状態となり、次にサーボモータ27が作動し、ワーク振れ止め部材16が前進送りされるのであり、このワーク振れ止め部材16の前進送りにより、衝接面a1はやがてクランクピンw1の前端位置p2に接触するものとなり、該接触によりサーボモータ27の負荷トルクが上昇するが、該負荷トルクが一定値を超えたとき、トリガー信号発出手段39bがトリガー信号を発出し、これに関連して、送り自動停止手段40bがサーボモータ27の送り作動を停止させる。
一方では第2演算手段41bが、現時点の衝接面a1と主軸中心O1とのx方向距離L2の検出値と、数値制御装置38内に予め入力されたクランクピンw1の研削前予定径長とから、径が研削前予定径長であると仮定した場合のクランクピンw1が前記検出値に対応する位置にある衝接面a1に接触した状態での、該クランクピンw1の主軸9回りの計画上第2位相角値θ3を演算し、次に計画上第1位相角値θ1に凡そ180度である特定角度Kを加えた角度値θ2と、計画上第2位相角値θ3とを加算して2で除すように演算してこれらの平均角度値((θ2+θ3)/2)を求めるのであり、この後、座標上原点修正手段43が次のように原点の修正処理をするのであって、即ち、実際のクランクピンw1が特定位置p3にある衝接面a1に接触した状態での、該クランクピンw1の主軸9回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を前記平均角度値に合致させるように、前記数値制御用位相角座標上の最終的な原点θgを設定する。この際、原点θgはクランクピンw1の研削前予定径長と実際径長との差分に基づく補正角度値△θだけ補正されたものとなる。この後は前記ステップ105へ移行する。
当該変形例における計画上第2位相角値θ3を特定する手順は、計画上第1位相角値θ1を特定する既述の場合に準じて種々に変形できる。
本発明に係るCNC研削盤に係り、研削砥石を前側へ送り移動させた状態を示す全体平面図である。 前記研削盤の研削砥石を後側へ送り移動させた状態を示す全体平面図である。 前記研削盤の一部であって、衝接面を具備したワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す側面図である。 前記したワーク振れ止め部材及びこれの駆動案内手段を示す平面図である。 図4中の駆動案内手段をx1−x1方向から見た図である。 前記研削盤上におけるワークの被研削円柱部の位相決め処理のフローを示す図である。 前記研削盤上におけるワークの被研削円柱部の位相決め処理状態に係りAは第1段階を示す側面図でBは第2段階を示す側面図である。 前記研削盤におけるワークの被研削円柱部の位相決め処理状態に係り第3段階を示す側面図である。 前記研削盤におけるワークの被研削円柱部の位相決め処理の変形例に係る側面視説明図である。 前記研削盤におけるワークの被研削円柱部の位相決め処理の他の変形例に係る側面視説明図である。
符号の説明
9 主軸
12 研削砥石
21b 直状溝(案内軌道)
38b 接触制御手段
41a 第1演算手段
41b 第2演算手段
42 座標上原点設定手段
43 座標上原点修正手段
a1 衝接面
D 研削前予定径長
L1 前後方向距離
L2 前後方向距離
w ワーク(クランクシャフト)
w1 被研削円柱部(クランクピン)
x 前後方向
z 左右方向
θ1 計画上第1位相角値
θ3 計画上第2位相角値

Claims (7)

  1. ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位される衝接面を設け、該衝接面を送り変位させて前記被研削円柱部に接触させ、該接触状態の前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離に基づいて、前記被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、該接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を演算し、次に前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定することを特徴とする研削盤におけるワーク位相決め方法。
  2. ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位される衝接面を設け、該衝接面を送り変位させて前記被研削円柱部に接触させ、該接触状態の前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離に基づいて、前記被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、該接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を演算し、次に前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定し、次に前記被研削円柱部の径長を実測し、該実測された径長値と前記研削前予定径長との差分に基づいて前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正することを特徴とする研削盤におけるワーク位相決め方法。
  3. ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように数値制御される研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位される衝接面を設け、該衝接面を送り変位させて前記被研削円柱部に接触させ、該接触状態の前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離に基づいて、前記被研削円柱部の径長が研削前予定径長であると仮定したときの、該接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を演算し、次に前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定し、次に前記被研削円柱部をさらに凡そ180度程度主軸回りへ旋回させた後、前記衝接面を送り変位して前記被研削円柱部の外周面に再接触させ、該再接触状態での前記衝接面に前記研削前予定径長の前記被研削円柱部が接触したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第2位相角値を演算すると共に、該計画上第2位相角値と、前記再接触状態での前記被研削円柱部の前記数値制御用位相角座標上の位相角値との平均値を演算し、次に前記再接触状態での前記被研削円柱部の数値制御用位相角座標上の位相角値を該平均値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正することを特徴とする研削盤におけるワーク位相決め方法。
  4. 前記衝接面が、前記研削砥石による前記被研削円柱部の研削中に、前記被研削円柱部に衝接し、前記被研削円柱部の振れ止め面として機能するものとなされていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の研削盤におけるワーク位相決め方法。
  5. ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位されて前記被研削円柱部に衝接される衝接面と、該衝接面を特定位置に位置させた後、前記被研削円柱部を前記主軸回りへ公転させて前記衝接面に接触させるための接触制御手段と、該接触状態の下で前記被研削円柱部の径長が前記研削前予定径長であると仮定したときの前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を、前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離から演算する第1演算手段と、前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値と合致させるように前記位相角座標上の原点を設定する座標上原点設定手段とを設けたことを特徴とする研削盤におけるワーク位相決め装置。
  6. ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位されて前記被研削円柱部に衝接される衝接面と、該衝接面を特定位置に位置させた後、前記被研削円柱部を前記主軸回りへ公転させて前記衝接面に接触させる接触制御手段と、該接触状態の下で前記被研削円柱部の径長が前記研削前予定径長であると仮定したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を、前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離から演算する第1演算手段と、前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点を設定する座標上原点設定手段と、前記被研削円柱部の径長を実測し、該実測された径長値と前記研削前予定径長との差分に基づいて前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正する座標上原点修正手段とを設けたことを特徴とする研削盤におけるワーク位相決め装置。
  7. ワークの被研削円柱部が左右方向の主軸回りへ公転変位される過程で該被研削円柱部の外周面を研削砥石で研削するように作動する研削盤において、前後方向の案内軌道上を数値制御により送り変位されて前記被研削円柱部に衝接される衝接面と、該衝接面を特定位置に位置させた後、前記被研削円柱部を前記主軸回りへ公転させて前記衝接面に接触させる第1接触制御手段と、該接触状態の下で前記被研削円柱部の径長が前記研削前予定径長であると仮定したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第1位相角値を、前記衝接面と前記主軸の中心との前後方向距離から演算する第1演算手段と、前記接触状態での前記被研削円柱部の前記主軸回りの数値制御用位相角座標上の位相角値を、前記計画上第1位相角値に合致させるように前記位相角座標上の原点を設定する原点設定手段と、前記接触状態での被研削円柱部をさらに凡そ180度程度主軸回りへ旋回させた後、前記衝接面を送り変位して前記被研削円柱部の外周面に再接触させる第2接触制御手段と、該再接触状態での前記衝接面に前記研削前予定径長の前記被研削円柱部が接触したときの、前記被研削円柱部の前記主軸回りの計画上第2位相角値を演算する第2演算手段と、該計画上第2位相角値と、前記再接触状態での前記被研削円柱部の前記位相角座標上の位相角値との平均値を演算し、前記再接触状態での前記被研削円柱部の数値制御用位相角座標上の位相角値を該平均値に合致させるように前記数値制御用位相角座標上の原点位置を修正する座標上原点修正手段とを設けたことを特徴とする研削盤におけるワーク位相決め装置。
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