JP4157746B2 - 投薬指示間違い防止プログラム及び投薬指示間違い防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、投薬指示間違い防止プログラム及び投薬指示間違い防止装置に係り、特に医師が行う投薬指示の間違いを防止する投薬指示間違い防止プログラム及び投薬指示間違い防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、病院などの医療機関では、医師による診断後の処方指示,投薬指示などをコンピュータシステムを通じて行うオーダシステムが導入されている。このようなオーダシステムは、医師から入力された投薬指示に、誤った薬の組み合わせや患者の症状にそぐわない投薬などの薬の禁忌が含まれていないかをチェックする機能を有していることが多い。
【0003】
従来のオーダシステムでは、医師から入力された投薬指示に薬の禁忌などのエラーがあった場合、医師に対してエラーを通知すると共に、投薬指示の修正を要求する。この場合、医師はエラーの原因を調べ、エラーのあった投薬指示を修正してエラーのない投薬指示をオーダシステムに再入力していた。
【0004】
なお、引用文献1には、ユーザのミスによるエラー履歴を保存しておき、このエラー履歴からエラーの発生を予測して、エラーの発生を事前に防止するためのエラーメッセージを表示することが記載されている(例えば、引用文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平04−317112号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のオーダシステムでは、医師から入力された投薬指示にエラーがあった場合、医師に対して投薬指示の修正を要求する。この場合、医師はエラーの原因を文献検索など様々な方法で調べ、エラーのあった投薬指示を修正してエラーのない投薬指示をオーダシステムに再入力しなければならなかった。
【0007】
特に種類が多く、且つ入れ替わりも頻繁に発生する薬の禁忌を全て把握することは、医師であっても困難であった。したがって、医師はエラーのあった投薬指示を修正する作業に多大な時間を費やさなければならない場合があり、本業である診療の効率が低下するという問題があった。
【0008】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、投薬指示の修正を容易に行うことができ、投薬指示の間違いを防止できる投薬指示間違い防止プログラム及び投薬指示間違い防止装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、コンピュータを、ネットワークを介して接続される端末に患者選択画面を表示させる手段と、前記端末から、前記患者選択画面において選択された患者の患者識別子を受信する受信手段と、患者識別子と、該患者識別子で特定される患者の疾病識別子と、該患者に対する過去の投薬エラーを含むエラー投薬情報及び該投薬エラーを回避するために該エラー投薬情報を修正した修正投薬情報と、を対応付けて記録したデータベースを参照し、前記受信手段において受信された患者識別子に対応する疾病識別子を取得する第一の取得手段と、前記データベースを参照し、前記第一の取得手段において取得された疾病識別子と同一の疾病識別子を含むレコードを取得する第二の取得手段と、前記第二の取得手段において取得されたレコードに含まれるエラー投薬情報及び修正投薬情報を取得する第三の取得手段と、前記第三の取得手段において取得された前記エラー投薬情報及び前記修正投薬情報を含む注意喚起画面を前記端末に表示させる手段と、して機能させることを特徴とする。
また、本発明は、ネットワークを介して接続される端末に患者選択画面を表示させる手段と、前記端末から、前記患者選択画面において選択された患者の患者識別子を受信する受信手段と、患者識別子と、該患者識別子で特定される患者の疾病識別子と、該患者に対する過去の投薬エラーを含むエラー投薬情報及び該投薬エラーを回避するために該エラー投薬情報を修正した修正投薬情報と、を対応付けて記録したデータベースを参照し、前記受信手段において受信された患者識別子に対応する疾病識別子を取得する第一の取得手段と、前記データベースを参照し、前記第一の取得手段において取得された疾病識別子と同一の疾病識別子を含むレコードを取得する第二の取得手段と、前記第二の取得手段において取得されたレコードに含まれるエラー投薬情報及び修正投薬情報を取得する第三の取得手段と、前記第三の取得手段において取得された前記エラー投薬情報及び前記修正投薬情報を含む注意喚起画面を前記端末に表示させる手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の投薬指示間違い防止プログラムは、1人以上の医師が以前に行った投薬指示間違いの内容と、前記投薬指示間違いに対して行った修正の内容とを対応付けて格納しておくことで、次回以降に投薬指示をおこなう前または後に投薬指示間違いの内容およびその投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示する。したがって、医師は以前に修正実績のある薬を容易に識別でき、診療の効率を向上できる。
【0011】
本発明によれば、投薬指示の修正を容易に行うことができ、投薬指示の間違いを防止することが可能である。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明によるオーダシステムの一実施例の構成図である。オーダシステム1は、オーダシステム用のクライアント2a〜2nと,オーダシステム用のサーバ3と,LAN(Local Area Network)などのネットワーク4とを含むように構成される。
【0014】
クライアント2a〜2nは例えば医師が操作する端末であって、ネットワーク4を介してサーバ3に接続されている。サーバ3はクライアント2a〜2nに対してオーダシステム1に掛かるサービスを提供するコンピュータであって、通信処理部5と,オーダ入力処理部6と,エラーチェック処理部7と,エラー履歴情報管理部8と,エラー表示画面作成部9と,オーダデータベース10と,投薬チェックパターンマスタ11と,エラー履歴情報管理ファイル12とを含むように構成される。
【0015】
通信処理部5は、クライアント2a〜2nとの間で通信を行う。オーダ入力処理部6は、医師による投薬指示などのオーダをオーダデータベース10に格納する。オーダデータベース10は、医師から入力された投薬指示などのオーダを格納している。
【0016】
エラーチェック処理部7は、医師による投薬指示に薬の禁忌などのエラーが含まれていないかをオーダデータベース10および投薬チェックパターンマスタ11を参照してチェックする。投薬チェックパターンマスタ11は、投薬指示にエラーが含まれていないかをチェックするための情報を格納している。
【0017】
エラー履歴情報管理部8は、エラーが含まれていた投薬指示をエラー履歴情報としてエラー履歴情報管理ファイル12に格納すると共に、そのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示を修正履歴情報としてエラー履歴情報に対応付けてエラー履歴情報管理ファイル12に格納する。エラー履歴情報管理ファイル12は、エラー履歴情報と修正履歴情報とを対応付けて格納している。
【0018】
エラー表示画面作成部9は、医師から入力された投薬指示にエラーが含まれているとき又はこれから入力される投薬指示にエラーが含まれる可能性の高いときに、少なくともエラー履歴情報および修正履歴情報をエラー履歴情報管理ファイル12から読み出してエラー表示画面を作成する。そして、エラー表示画面作成部9は、作成したエラー表示画面をクライアント2a〜2nの画面上に表示させる。
【0019】
例えば医師から入力された投薬指示にエラーが含まれているとき、エラー表示画面作成部9は、以前に同一のエラーを回避するために医師が修正した投薬指示をエラー履歴情報管理ファイル12から読み出してエラー表示画面を作成する。
【0020】
また、これから入力される投薬指示にエラーが含まれる可能性の高いとき、エラー表示画面作成部9は、以前にエラーが含まれていた投薬指示とそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示とをエラー履歴情報管理ファイル12から読み出してエラー表示画面を作成する。
【0021】
これから入力される投薬指示にエラーが含まれる可能性の高いときの一例としては、これから入力される投薬指示の対象(例えば患者,疾病など)が、以前にエラーが含まれていた投薬指示の対象と同一であるときなどが考えられる。
【0022】
次に、サーバ3のハードウェア構成について説明する。図2は、サーバの一実施例のハードウェア構成図である。図2のサーバ3は、それぞれバスBで相互に接続されている入力装置21と,表示装置22と,ドライブ装置23と,記録媒体24と,補助記憶装置25と,メモリ装置26と,演算処理装置27と,インターフェース装置28と,データベース(以下、DBという)29とで構成される。
【0023】
入力装置21はキーボードやマウスなどで構成され、各種操作信号を入力するために用いられる。表示装置22はディスプレイ装置などで構成され、各種ウインドウやデータ等を表示するために用いられる。インターフェース装置28はLANカードなどで構成され、ネットワーク4に接続する為に用いられる。
【0024】
サーバ3の処理に係る投薬指示間違い防止プログラムは、例えば記録媒体24の配布やダウンロードによって提供される。なお、投薬指示間違い防止プログラムを記録した記録媒体24は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(MO)等の様に情報を光学的,電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリ等の様に情報を電気的に記録する半導体メモリ等、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。
【0025】
投薬指示間違い防止プログラムを記録した記録媒体24がドライブ装置23にセットされると、投薬指示間違い防止プログラムは記録媒体24からドライブ装置23を介して補助記憶装置25にインストールされる。また、ダウンロードされた投薬指示間違い防止プログラムはインターフェース装置28を介して補助記憶装置25にインストールされる。
【0026】
補助記憶装置25は、インストールされた投薬指示間違い防止プログラムを格納すると共に、必要なファイル,データ等を格納する。メモリ装置26は、コンピュータの起動時に補助記憶装置25から投薬指示間違い防止プログラムを読み出して格納する。演算処理装置27は、メモリ装置26に格納された投薬指示間違い防止プログラムに従って、サーバ3に係る処理を実行する。
【0027】
以下、本発明によるオーダシステム1の処理について画面遷移図を参照しつつ詳細に説明していく。図3は、医師から入力された投薬指示に新たなエラーが含まれているときの処理を説明するための画面遷移図である。
【0028】
投薬指示を行いたい医師はクライアント2aを操作してサーバ3に接続要求を行う。サーバ3のオーダ入力処理部6は通信処理部5を介してクライアント2aからの接続要求を受信すると、ログイン画面31をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0029】
医師はクライアント2aを操作して、ログイン画面31に医師IDおよびパスワードを入力する。クライアント2aは、ログイン画面31に入力された医師IDおよびパスワードをサーバ3に送信する。
【0030】
サーバ3のオーダ入力処理部6は通信処理部5を介してクライアント2aからの医師IDおよびパスワードを受信すると、認証処理を行う。認証処理が正常に終了すれば、サーバ3のオーダ入力処理部6は患者選択画面32をクライアント2aの画面上に表示させる。なお、認証処理が正常に終了しなければ、サーバ3のオーダ入力処理部6は処理を終了するようにしてもよいし、再びログイン画面31をクライアント2aの画面上に表示させて、医師IDおよびパスワードの入力を要求するようにしてもよい。
【0031】
医師はクライアント2aを操作して、患者選択画面32に投薬指示の対象となる患者の患者番号を入力する。クライアント2aは、患者選択画面32に入力された患者番号をサーバ3に送信する。サーバ3のオーダ入力処理部6は通信処理部5を介してクライアント2aからの患者番号を受信すると、その患者番号に対応する患者の投薬指示画面33をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0032】
医師はクライアント2aを操作して、患者番号に対応する患者の投薬指示画面33に投薬指示を入力する。クライアント2aは、投薬指示画面33に入力された投薬指示をサーバ3に送信する。
【0033】
サーバ3のエラーチェック処理部7は通信処理部5を介してクライアント2aからの投薬指示を受信すると、オーダデータベース10に格納されている過去の投薬指示履歴および投薬チェックパターンマスタ11に格納されている投薬指示にエラーが含まれていないかをチェックするための情報を用いて、投薬指示にエラーが含まれるかをチェックする。
【0034】
ここでは、投薬指示にエラーが含まれているものとして説明する。投薬指示にエラーが含まれているとのチェック結果に基づき、エラーチェック処理部7はクライアント2aからの投薬指示をエラーが含まれる投薬指示としてエラー履歴情報管理部8に供給する。エラー履歴情報管理部8はエラーチェック処理部7からエラーが含まれる投薬指示を受信すると、その投薬指示をエラー履歴情報としてエラー履歴情報管理ファイル12に格納する。
【0035】
また、エラー履歴情報管理部8はエラーが含まれる投薬指示をエラー履歴情報管理ファイル12に格納したあと、クライアント2aからの投薬指示とその投薬指示にエラーが含まれている旨をエラー表示画面作成部9に供給する。エラー表示画面作成部9は、クライアント2aからの投薬指示とその投薬指示にエラーが含まれている旨を含むエラー表示画面34をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0036】
医師は、エラーが含まれている投薬指示をエラー表示画面34で確認し、そのエラーの原因を検討する。医師が投薬指示画面35を要求すると、オーダ入力処理部6は投薬指示画面35をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0037】
医師はクライアント2aを操作して、エラーを回避するために修正した投薬指示を投薬指示画面35に入力する。クライアント2aは、投薬指示画面35に入力された投薬指示をサーバ3に送信する。
【0038】
サーバ3のエラーチェック処理部7は通信処理部5を介してクライアント2aからの投薬指示を受信すると、オーダデータベース10に格納されている過去の投薬指示履歴および投薬チェックパターンマスタ11に格納されている投薬指示にエラーが含まれていないかをチェックするための情報を用いて、投薬指示にエラーが含まれるかをチェックする。
【0039】
ここでは、投薬指示にエラーが含まれていないものとして説明する。投薬指示にエラーが含まれていないとのチェック結果に基づき、エラーチェック処理部7はクライアント2aからの投薬指示をオーダ入力処理部6に供給する。オーダ入力処理部6は、エラーチェック処理部7から供給された投薬指示をオーダデータベース10に格納する。
【0040】
また、エラーチェック処理部7はクライアント2aからの投薬指示を修正した投薬指示としてエラー履歴情報管理部8に供給する。エラー履歴情報管理部8はエラーチェック処理部7から修正した投薬指示を受信すると、その投薬指示を修正履歴情報としてエラー履歴情報管理ファイル12に格納する。エラー履歴情報管理部8は、エラーを含む投薬指示と、そのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示とを対応付けてエラー履歴情報管理ファイルに格納する。
【0041】
そして、オーダ入力処理部6は投薬指示が正常に入力された旨のメッセージをクライアント2aの画面上に表示させて処理を終了する。図3の画面遷移図を用いて説明した処理により、図4のようなエラー履歴情報管理ファイル12が作成される。
【0042】
図4は、エラー履歴情報管理ファイルの一例の構成図である。図4のエラー履歴情報管理ファイル12は、エラーを含む投薬指示の情報41と、エラーを回避するために医師が修正した投薬指示42とを対応付けて格納している。エラー履歴情報管理ファイルは、さらに医師に関する情報,患者に関する情報,関連付随情報などを格納している。
【0043】
図5は、これから入力される投薬指示の対象と、以前にエラーが含まれていた投薬指示の対象とが同一の患者であるときの処理を説明するための画面遷移図である。なお、患者選択画面52をクライアント2aの画面上に表示させるまでの処理は、図3を用いて説明した患者選択画面32をクライアント2aの画面上に表示させるまでの処理と同様であるため説明を省略する。
【0044】
患者選択画面52がクライアント2aの画面上に表示されると、医師はクライアント2aを操作して、患者選択画面32に投薬指示の対象となる患者の患者番号を入力する。クライアント2aは、患者選択画面32に入力された患者番号をサーバ3に送信する。
【0045】
サーバ3のエラー履歴情報管理部8は通信処理部5を介してクライアント2aからの患者番号を受信すると、その患者番号をキー情報としてエラー履歴情報管理ファイル12を検索し、エラーが含まれていた投薬指示のうち投薬指示の対象が同一の患者であるレコードを検出する。
【0046】
エラー履歴情報管理部8はエラー履歴情報管理ファイル12から検出されたレコードを利用し、エラーを含む投薬指示とそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示とをエラー表示画面作成部9に供給する。エラー表示画面作成部9は、エラーを含む投薬指示とそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示とを含む注意喚起画面53をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0047】
即ち、投薬指示の対象となる患者を選択すると、その患者が対象である以前の投薬指示のうち、エラーが含まれていた投薬指示の内容およびそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示の内容をクライアント2aの画面上に表示させることができるので、医師に注意を喚起できる。
【0048】
注意喚起画面53をクライアント2aの画面上に表示させたあと、サーバ3のオーダ入力処理部6は受信した患者番号に対応する患者の投薬指示画面33をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0049】
したがって、医師はエラーを回避するために修正された投薬指示の内容をクライアント2aの画面上で確認したあとで投薬指示画面33に投薬指示を入力できるので、エラーを含む投薬指示を効果的に防止することが可能である。
【0050】
図6は、これから入力される投薬指示の対象と、以前にエラーが含まれていた投薬指示の対象とが同一の疾病であるときの処理を説明するための画面遷移図である。なお、患者選択画面62をクライアント2aの画面上に表示させるまでの処理は、図3を用いて説明した患者選択画面32をクライアント2aの画面上に表示させるまでの処理と同様であるため説明を省略する。
【0051】
患者選択画面62がクライアント2aの画面上に表示されると、医師はクライアント2aを操作して、患者選択画面62に投薬指示の対象となる患者の患者番号を入力する。クライアント2aは、患者選択画面62に入力された患者番号をサーバ3に送信する。
【0052】
サーバ3のエラー履歴情報管理部8は通信処理部5を介してクライアント2aからの患者番号を受信すると、その患者番号をキー情報としてエラー履歴情報管理ファイル12を検索し、その患者の疾病情報を取得する。また、エラー履歴情報管理部8は取得した疾病情報をキー情報としてエラー履歴情報管理ファイル12を検索し、エラーが含まれていた投薬指示のうち投薬指示の対象が同一の疾病であるレコードを検出する。
【0053】
エラー履歴情報管理部8はエラー履歴情報管理ファイル12から検出されたレコードを利用し、エラーを含む投薬指示とそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示とをエラー表示画面作成部9に供給する。エラー表示画面作成部9は、エラーを含む投薬指示とそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示とを含む注意喚起画面63をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0054】
即ち、投薬指示の対象となる患者を選択すると、その患者の疾病と同一の疾病が対象である以前の投薬指示のうち、エラーが含まれていた投薬指示の内容およびそのエラーを回避するために医師が修正した投薬指示の内容をクライアント2aの画面上に表示させることができるので、医師に注意を喚起できる。
【0055】
注意喚起画面53をクライアント2aの画面上に表示させたあと、サーバ3のオーダ入力処理部6は受信した患者番号に対応する患者の投薬指示画面33をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0056】
したがって、医師はエラーを回避するために修正された投薬指示の内容をクライアント2aの画面上で確認したあとで投薬指示画面33に投薬指示を入力できるので、エラーを含む投薬指示を効果的に防止することが可能である。
【0057】
なお、図5の注意喚起画面53および図6の注意喚起画面63では、エラーが含まれていた一の投薬指示の内容に対して、そのエラーを回避するために医師が修正した一の投薬指示の内容が表示されているが、そのエラーを回避するために医師が修正した複数の投薬指示の内容が表示されてもよい。この場合、例えば修正回数の多い投薬指示の内容から順番に、図5の注意喚起画面53および図6の注意喚起画面63を表示するようにしてもよい。
【0058】
図7は、医師から入力された投薬指示に以前と同じエラーが含まれているときの処理を説明するための画面遷移図である。なお、投薬指示画面73をクライアント2aの画面上に表示させるまでの処理は、図3を用いて説明した投薬指示画面33をクライアント2aの画面上に表示させるまでの処理と同様であるため説明を省略する。
【0059】
投薬指示画面73がクライアント2aの画面上に表示されると、医師はクライアント2aを操作して、投薬指示画面73に投薬指示を入力する。クライアント2aは、投薬指示画面73に入力された投薬指示をサーバ3に送信する。
【0060】
サーバ3のエラーチェック処理部7は通信処理部5を介してクライアント2aからの投薬指示を受信すると、オーダデータベース10に格納されている過去の投薬指示履歴および投薬チェックパターンマスタ11に格納されている投薬指示にエラーが含まれていないかをチェックするための情報を用いて、投薬指示にエラーが含まれるかをチェックする。
【0061】
ここでは、投薬指示にエラーが含まれているものとして説明する。投薬指示にエラーが含まれているとのチェック結果に基づき、エラーチェック処理部7はクライアント2aからの投薬指示をエラーが含まれる投薬指示としてエラー履歴情報管理部8に供給する。エラー履歴情報管理部8はエラーチェック処理部7からエラーが含まれる投薬指示を受信すると、その投薬指示をエラー履歴情報としてエラー履歴情報管理ファイル12に格納する。
【0062】
また、エラー履歴情報管理部8はエラーが含まれる投薬指示をエラー履歴情報管理ファイル12に格納したあと、その投薬指示にエラーが含まれている旨をエラー表示画面作成部9に供給する。エラー表示画面作成部9は、クライアント2aからの投薬指示に含まれるエラーの内容をキー情報としてエラー履歴情報管理ファイル12を検索し、そのエラーの内容に対応する修正履歴情報をエラー履歴情報管理ファイル12から取得する。エラー表示画面作成部9は、エラーを含む投薬指示と、そのエラーに対応する修正履歴情報とを含むエラー表示画面74をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0063】
医師は、エラー表示画面74に表示された修正履歴情報から、そのエラーを回避するために医師(自分又は他人)が以前に修正した内容を容易に知ることができる。医師が投薬指示画面75を要求すると、オーダ入力処理部6は投薬指示画面75をクライアント2aの画面上に表示させる。
【0064】
なお、投薬指示画面75をクライアント2aの画面上に表示させてからの処理は、図3を用いて説明した投薬指示画面35をクライアント2aの画面上に表示させてからの処理と同様であるため説明を省略する。
【0065】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものでなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0066】
本発明は、以下に記載する付記のような構成が考えられる。
(付記1) コンピュータを、
1人以上の医師が以前に行った投薬指示間違いの内容と、前記投薬指示間違いに対して行った修正の内容とを対応付けて格納する履歴情報格納手段と、
前記医師が投薬指示を行う前または後に、前記投薬指示間違いの内容およびその投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示する履歴情報表示手段として機能させるための投薬指示間違い防止プログラム。
(付記2) 前記履歴情報表示手段は、前記医師が行った投薬指示の間違い有無情報を取得し、前記投薬指示に間違いがあったときに前記投薬指示間違いの内容およびその投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示することを特徴とする付記1記載の投薬指示間違い防止プログラム。
(付記3) 前記履歴情報表示手段は、前記医師が行う投薬指示の対象となる患者の情報またはその患者の疾病の情報を取得し、前記投薬指示の対象となる患者またはその患者の疾病に応じて、前記投薬指示間違いの内容およびその投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示することを特徴とする付記1記載の投薬指示間違い防止プログラム。
(付記4) 前記履歴情報表示手段は、前記投薬指示間違いに対して行った修正の回数を計数し、前記修正の回数に応じた順番で前記投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示することを特徴とする付記1記載の投薬指示間違い防止プログラム。
(付記5) コンピュータを、
1人以上の医師が以前に行った投薬指示間違いの内容と、前記投薬指示間違いに対して行った修正の内容とを対応付けて格納する履歴情報格納手段と、
前記医師が投薬指示を行う前または後に、前記投薬指示間違いの内容およびその投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示する履歴情報表示手段として機能させるための投薬指示間違い防止プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記6) 医師が行う投薬指示の間違いを防止する投薬指示間違い防止装置であって、
1人以上の医師が以前に行った投薬指示間違いの内容と、前記投薬指示間違いに対して行った修正の内容とを対応付けて格納する履歴情報格納手段と、
前記医師が投薬指示を行う前または後に、前記投薬指示間違いの内容およびその投薬指示間違いに対応する修正の内容を画面上に表示する履歴情報表示手段とを有することを特徴とする投薬指示間違い防止装置。
【0067】
【発明の効果】
上述の如く、本発明によれば、投薬指示の修正を容易に行うことができ、投薬指示の間違いを防止することが可能である。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーダシステムの一実施例の構成図である。
【図2】サーバの一実施例のハードウェア構成図である。
【図3】医師から入力された投薬指示に新たなエラーが含まれているときの処理を説明するための画面遷移図である。
【図4】エラー履歴情報管理ファイルの一例の構成図である。
【図5】これから入力される投薬指示の対象と、以前にエラーが含まれていた投薬指示の対象とが同一の患者であるときの処理を説明するための画面遷移図である。
【図6】これから入力される投薬指示の対象と、以前にエラーが含まれていた投薬指示の対象とが同一の疾病であるときの処理を説明するための画面遷移図である。
【図7】医師から入力された投薬指示に以前と同じエラーが含まれているときの処理を説明するための画面遷移図である。
【符号の説明】
1 オーダシステム
2a〜2n クライアント
3 サーバ
4 ネットワーク
5 通信処理部
6 オーダ入力処理部
7 エラーチェック処理部
8 エラー履歴情報管理部
9 エラー表示画面作成部
10 オーダデータベース
11 投薬チェックパターンマスタ
12 エラー履歴情報管理ファイル
21 入力装置
22 表示装置
23 ドライブ装置
24 記録媒体
25 補助記憶装置
26 メモリ装置
27 演算処理装置
28 インターフェース装置
29 データベース(DB)
Claims (2)
- コンピュータを、
ネットワークを介して接続される端末に患者選択画面を表示させる手段と、
前記端末から、前記患者選択画面において選択された患者の患者識別子を受信する受信手段と、
患者識別子と、該患者識別子で特定される患者の疾病識別子と、該患者に対する過去の投薬エラーを含むエラー投薬情報及び該投薬エラーを回避するために該エラー投薬情報を修正した修正投薬情報と、を対応付けて記録したデータベースを参照し、前記受信手段において受信された患者識別子に対応する疾病識別子を取得する第一の取得手段と、
前記データベースを参照し、前記第一の取得手段において取得された疾病識別子と同一の疾病識別子を含むレコードを取得する第二の取得手段と、
前記第二の取得手段において取得されたレコードに含まれるエラー投薬情報及び修正投薬情報を取得する第三の取得手段と、
前記第三の取得手段において取得された前記エラー投薬情報及び前記修正投薬情報を含む注意喚起画面を前記端末に表示させる手段と、
して機能させることを特徴とする投薬指示間違い防止プログラム。 - ネットワークを介して接続される端末に患者選択画面を表示させる手段と、
前記端末から、前記患者選択画面において選択された患者の患者識別子を受信する受信手段と、
患者識別子と、該患者識別子で特定される患者の疾病識別子と、該患者に対する過去の投薬エラーを含むエラー投薬情報及び該投薬エラーを回避するために該エラー投薬情報を修正した修正投薬情報と、を対応付けて記録したデータベースを参照し、前記受信手段において受信された患者識別子に対応する疾病識別子を取得する第一の取得手段と、
前記データベースを参照し、前記第一の取得手段において取得された疾病識別子と同一の疾病識別子を含むレコードを取得する第二の取得手段と、
前記第二の取得手段において取得されたレコードに含まれるエラー投薬情報及び修正投薬情報を取得する第三の取得手段と、
前記第三の取得手段において取得された前記エラー投薬情報及び前記修正投薬情報を含む注意喚起画面を前記端末に表示させる手段と、
を備えることを特徴とする投薬指示間違い防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002281935A JP4157746B2 (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 投薬指示間違い防止プログラム及び投薬指示間違い防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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