JP4156536B2 - 使用準備が整った脱色用組成物、調製方法及び脱色方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ケラチン繊維を脱色するための組成物と、それを使用するケラチン繊維の脱色方法、並びにそれを含有する多区画具に関する。
ヒトのケラチン繊維、特に毛髪を、一又は複数の酸化剤を含有する脱色用組成物を使用して脱色することが知られている。従来から使用されている酸化剤としては、過酸化水素、又は加水分解により過酸化水素を生成可能な化合物、例えば尿素又は過酸塩、例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩及び過硫酸塩を挙げることができ、過酸化水素及び過硫酸塩が特に好ましい。
元々は脱色用組成物はパウダー形態をしていた。しかしながら、取り扱い、輸送及び保管中に粉塵が生じるといった欠点があった。さらにこの現象は、これらのパウダーを構成してる生成物には腐食性があり、目、呼吸経路及び粘膜を刺激するという点から悪化する。従って、微粉状組成物の使用中に生じる問題を解決するため、近年では、ペースト形態の脱色用組成物が開発されている。しかして、微粉状化合物は、増粘された不活性な有機液状担体中に分散される。
このような提供形態であると上述した飛散の問題は解決されるが、ペースト形態の組成物の使用により、新たな問題が生じる。
しかして、脱色用組成物がパウダー又はペーストのいずれの形態であっても、使用準備が整った脱色用組成物を得るためには、使用前に水性過酸化水素組成物と混合する必要がある。
これらの水性過酸化水素組成物は、水溶液又は水中油型エマルションの形態で、多かれ少なかれ液状又は流動的である。
水性過酸化水素組成物がより液状又は流動的であると、脱色用パウダーがより素早くかつ容易に溶解するため、この提供形態は、パウダー形態の脱色用組成物と混合する点では好ましい。
これに対して、ペースト形態の脱色用組成物では水分が不足し、そのテクスチャーはぎっしり詰まった感じがあり硬い。さらに、これらの脱色用ペーストは、不活性な有機液体が高含有量で存在しており、疎水性である。従って、脱色用組成物と過酸化水素組成物を混合することは容易ではない。このことは、混合時間が長くなるばかりでなく、均質な混合物を得るための操作が複雑になることに現れる。
考えられる解決法の一つは、より詰まった感じのクリーム状のテクスチャーを得るために、脂肪アルコール等の脂肪物質を、過酸化水素水中油型エマルション中に多く配合することである。しかしながら、無水脱色用ペーストと比較するとテクスチャーの差は大きいままであり、混合物の調製には常に長い時間を要する。
よって、より素早くより容易に脱色用ペーストと混合される、特別な酸化水性組成物を見出すことは有益なことである。
本発明の目的は、上述した問題を解決することにある。
よって、本発明の主題の一つは、i)少なくとも一の過酸化塩、少なくとも一のアルカリ剤、及び15%〜35%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有するペースト形態の無水脱色用組成物を、ii)少なくとも一の非イオン性及び/又はアニオン性界面活性剤、及び少なくとも一の疎水性単位を含有し、遊離もしくは部分的又は全体的に中和された形態でスルホン基を有するエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも一の単位を有する少なくとも一のコポリマーを含有する過酸化水素水中油型エマルションの形態の酸化組成物と、使用前に混合することにより得ることができる、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪を脱色するための使用準備が整った組成物にある。
また本発明の主題は、ペースト形態の前記無水脱色用組成物を、過酸化水素水中油型エマルションの形態の前記酸化組成物と、使用前に混合することからなる、前記組成物の調製方法にある。
本発明の他の主題は、湿った又は乾燥したヒトのケラチン繊維の脱色する領域に、本発明の使用準備が整った脱色用組成物を適用し;所望の脱色度合いが得られるのに十分な放置時間、組成物を放置して作用させ;水ですすぎ、続いてシャンプーで洗浄して組成物を除去し、ついで、場合によっては乾燥させることからなる、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪を脱色する方法に関する。
最後に、本発明は少なくとも二の区画を有し、その一方が少なくとも一の過酸化塩、少なくとも一のアルカリ剤、及び15%〜35%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有するペースト形態の無水脱色用組成物を含み;他方が、少なくとも一の非イオン性及び/又はアニオン性界面活性剤、少なくとも一の疎水性単位を含有し、遊離もしくは部分的又は全体的に中和された形態でスルホン基を有するエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも一の単位から誘導される少なくとも一のコポリマーを含有する過酸化水素水中油型エマルションの形態をした酸化組成物を含む、上述した脱色方法を実施するための多区画具(multi-compartment device)又は「キット」に関する。
ペースト形態の無水脱色用組成物と、少なくとも一の非イオン性及び/又はアニオン性界面活性剤、及び上述したコポリマーを含有する過酸化水素水中油型エマルションとの混合物は、かなり素早く、また容易に調製可能であることが分かった。
さらに、本発明の使用準備が整った脱色用組成物は、容易に、また素早く適用できる。それらは非常に良好な付着性を示し、脱色しようとする領域を超えて流れ落ちない。
最後に、それらは、非常に良好な化粧品特性を付与すると同時に、強力で均質な脱色結果となる。
しかしながら、本発明の他の特徴及び利点は、以下の記載及び実施例を読むことによりさらに明らかになるであろう。
まず、無水脱色用組成物について記載する。
以下の説明において、範囲が2つの値の間を含むと定義されている場合、これらの値自体も含まれる。
(無水脱色用組成物)
先に記載したように、前記無水組成物はペースト形態である。特に、このペーストは、ペーストの全重量に対して1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満の水分含有量を有する。
(過酸化塩)
さらに、無水脱色用組成物は、特にアルカリ金属又はアルカリ土類金属、例えばナトリウム、カリウム又はマグネシウムの過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩及び過酸化物から選択される、少なくとも一の過酸化塩を含有する。
好ましくは、前記ペーストは、過酸化塩として、過硫酸塩、好ましくは過硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムを単独で又は混合物として含有する。
通常、無水脱色用組成物中の過酸化塩の含有量は、10重量%〜70重量%、好ましくは20重量%〜60重量%である。有利には、使用準備が整った組成物中の過酸化塩の含有量は、使用準備が整った組成物(すなわち脱色用組成物と酸化組成物の混合物を含有)の重量に対して5%〜35%、好ましくは使用準備が整った組成物の重量に対して10%〜30%であることに留意すべきである。
(アルカリ剤)
無水脱色用組成物は、通常、尿素;アンモニウム塩、例えば塩化物、硫酸塩、リン酸塩及び硝酸塩;アルカリ金属(例えばナトリウム又はカリウム)又はアルカリ土類金属(特にマグネシウム)のケイ酸塩、リン酸塩及び炭酸塩から選択される少なくとも一のアルカリ剤を、単独で又は組合せてさらに含有する。
通常、無水脱色用組成物中のアルカリ剤の含有量は、0.01重量%〜40重量%、好ましくは0.1重量%〜30重量%である。本発明の一実施態様において、使用準備が整った組成物おけるアルカリ剤の含有量は0.005重量%〜20重量%、好ましくは0.05重量%〜15重量%である。
(不活性な液体)
最後に、無水脱色用組成物は、15重量%〜35重量%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有する。
「液体」なる用語は、25℃、大気圧で液体である化合物又は化合物の混合物を意味する。
有利には、不活性な有機液体は、ポリデセン類、カルボン酸モノエステル及びポリエステル、C-C30酸の糖モノエステル又はポリエステル、環状エーテル、環状エステル、シリコーン油、鉱物性油及び植物性油、又はそれらの混合物から選択される。
特に、ポリデセン類は、nが3〜9、好ましくは3〜7の範囲である、式C10n[(20n)+2]の化合物である。これらの化合物は、Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, USAのCTFA辞典、第7版、1997における「ポリデセン」の名称のものに相当し、これはアメリカ合衆国及び欧州においても同じINCI名である。それらはポリ-1-デセン水素化生成物である。
挙げることのできる例には、アモコ・ケミカル社(Amoco Chemical)からシルクフロ(Silkflo)(登録商標)366NFポリデセンの名称で販売されている製品、及びフォータム社(Fortum)からネクスベース(Nexbase)(登録商標)2002FG、2004FG、2006FG及び2008FGの名称で販売されている製品が含まれる。
直鎖状又は分枝状で飽和又は不飽和であってよいカルボン酸モノエステル又はポリエステルに関しては、それらは、有利には、酸及びアルコールから誘導される少なくとも一のC-C30、特にC-C24、好ましくはC12-C24の炭化水素ベース鎖、及び少なくとも一のC-C、好ましくはC-C鎖を含有する。さらに、カルボン酸がいくつかのカルボキシル官能基を有するならば、これらの官能基は、好ましくは全てエステル化される。最後に、アルコール類は好ましくは一官能性アルコールであることに留意すべきである。
挙げることのできる例には、オレイン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、カプリン酸又はアラキドン酸、又はそれらの混合物、例えばオレオ-パルミチン、オレオ-ステアリン、パルミト-ステアリン等の混合物が含まれる。
さらに、セバシン酸のイソプロピルジエステル(セバシン酸ジイソプロピル)、アジピン酸ジオクチル及びマレイン酸ジカプリリルを挙げることができる。
またさらに、6未満の炭素原子を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の基を有するポリカルボン酸と、6未満の炭素原子を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の基を有するアルコールとのポリエステルを使用することができる。例えば、クエン酸トリエチルを挙げることができる。
好ましくは、エステルは、C12-C24酸、特にカルボキシル基を有するもの、及び飽和した直鎖状又は分枝状のC-Cモノアルコールから得られるものから選択される。
本発明の特に有利な一変形例において、脱色用組成物は、不活性な液体として、パルミチン酸イソプロピル、好ましくはミリスチン酸イソプロピルを単独に又は混合物として含有する。
-C30、好ましくはC12-C24酸の糖モノエステル又はポリエステルに関しては、「糖」という用語は、少なくとも4つの炭素原子を有し、アルデヒド又はケトン官能基を有するか又は有さないいくつかのヒドロキシル官能基を有する化合物を示す。これらの糖類は単糖類、オリゴ糖類又は多糖類であってよい。挙げることのできる適切な糖類の例には、スクロース(又はサッカロース)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、及びそれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例えばメチル誘導体、特にメチルグルコースが含まれる。
一又は二のカルボキシル官能基を有する飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C30酸に関しては、先に記載したリストが参照される。
エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル、及びポリエステル、及びそれらの混合物から選択され得る。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、特にサッカロース、グルコース又はメチルグルコースのモノオレアート、モノステアラート、モノベヘナート、モノオレオパルミタート、モノリノレアート、モノリノレナート、モノオレオステアラート、ジオレアート、ジステアラート、ジベヘナート、ジオレオパルミタート、ジリノレアート、ジリノレナート又はジオレオステアラートが好ましく使用される。
挙げることのできる例には、メチルグルコースジオレアートであり、アメルコール社(Amerchol)からグルカート(Glucate)DOの名称で販売されている製品、それぞれ、73%のモノエステルと27%のジエステル及びトリエステル、61%のモノエステルと39%のジエステル、トリエステル及びテトラエステル、52%のモノエステルと48%のジエステル、トリエステル及びテトラエステル、45%のモノエステルと55%のジエステル、トリエステル及びテトラエステル、39%のモノエステルと61%のジエステル、トリエステル及びテトラエステルから形成されたスクロースパルミトステアラート及びスクロースモノラウラートを示す、クロデスタ(Crodesta)社からF160、F140、F110、F90、F70及びSL40の名称で販売されている製品;例えば、20%のモノエステルと80%のジ-トリエステル-ポリエステルから形成されたスクロースベヘナートに相当し、参照名B370の、リョートー・シュガー・エステルの名称で販売されている製品;テゴソフト(Tegosoft)PSEの名称でゴールドシュミット社(Goldschmidt)から販売されているスクロースモノ-ジ-パルミトステアラートが含まれる。
環状エステル及びエーテルに関し、挙げることのできる例には、γ-ブチロラクトン、ジメチルイソソルビド(CTFA名)、又はジイソプロピルイソソルビド(CTFA名)が含まれる。
シリコーン油に関し、特に液状で非揮発性であり、好ましくは25℃で10000mPa.s以下の粘度を有する化合物が不活性な液体として使用され、シリコーン類の粘度は、ASTM規格445、アペンディックスCに従い測定される。
シリコーン油は、ウォルター・ノール(Walter Noll)の「シリコーンの化学と技術(Chemistry and Technology of Silicones)」(1968)、アカデミック・プレス(Academic Press)社版において、より詳細に定義されている。
しかしながら、適切なシリコーン油としては、ダウ・コーニング社(Dow Corning)からDC-200フルイド(Fluid)-10000mPa.s、DC-200フルイド-1000mPa.s、DC-200フルイド-350mPa.s、DC-200フルイド-20mPa.s、DC-200フルイド-5mPa.sの名称で販売されているシリコーン油を、特に挙げることができる。
無水脱色用組成物中の不活性な液体として使用され得る鉱物性油は、例えば流動パラフィンである。
植物性油に関しては、特にアボカド油、オリブ油又は流動ホホバロウを挙げることができる。
(添加剤)
両親媒性ポリマー:
無水脱色ペーストは、少なくとも一の疎水性鎖を有する両親媒性ポリマーなどの一般的な添加剤をさらに含有してもよい。特に、両親媒性ポリマーが存在する場合、該両親媒性ポリマーは、非イオン性、アニオン性、カチオン性又は両性型である。好ましくは、それらは非イオン性、アニオン性又はカチオン性である。
以下に詳細に記載するように、無水脱色用組成物中に存在する両親媒性ポリマー(類)と、酸化組成物に存在するポリマーは、好ましくは異なっている点に留意すべきである。
特に前記両親媒性ポリマーは、疎水性鎖として、一又は複数のオキシアルキレン(オキシエチレン及び/又はオキシプロピレン)単位を有していてもよい、飽和又は不飽和、芳香族又は非芳香族で直鎖状又は分枝状のC-C30炭化水素ベース鎖を含む。
疎水性鎖を有するカチオン性の両親媒性ポリマーとしては、ビニルラクタム単位、特にビニルピロリドン単位を有するカチオン性コポリマー又はカチオン性ポリウレタン類である。
より好ましくは、疎水性単位を有する両親媒性ポリマーは非イオン性又はアニオン性である。
疎水性鎖を有する非イオン性の両親媒性ポリマーの例としては、とりわけ、次のものを挙げることができる:
(1) 少なくとも一の飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状のC-C30炭化水素ベース鎖を有する基で変性されたセルロース類;例えば、上述した少なくとも一の疎水性鎖を有する基で変性されたヒドロキシエチルセルロース類、例えば特に、ナトロゾール(Natrosol)・プラス・グレード330CS(C16アルキル-アクアロン社(Aqualon)から販売);ベルモコル(Bermocoll)EHM100(ベロール・ノーベル社(Berol nobel)から販売)、アメルセル(Amercell)ポリマーHM-1500(ポリエチレングリコール(15)ノニルフェニルエーテル基で変性されたヒドロキシエチルセルロース-アメルコール社から販売)。
(2) 上述した少なくとも一の疎水性鎖を有する基で変性されたヒドロキシプロピルグアー類、例えばジャガー(Jaguar)XC-95/3(C14アルキル鎖-ローディア・シミー社(Rhodia Chinie)から販売);エサフロア(Esaflor)HM22(C22アルキル鎖-ランベルーチ社(Lamberti)から販売);ローディア・シミー社から販売されているRE210-18(C14アルキル鎖)及びRE205-1(C20アルキル鎖)。
(3) 上述した疎水性鎖を含む疎水性モノマーとビニルピロリドンのコポリマー、例えばアンタロン(Antaron)又はガネックス(Ganex)V216(ビニルピロリドン/ヘキサデセンコポリマー);アンタロン又はガネックスV220(ビニルピロリドン/エイコセンコポリマー)で、I.S.P.社から販売されているもの。
(4) 疎水性鎖を有する両親媒性モノマーとC-Cアルキル(メタ)アクリラートのコポリマー。
(5) 親水性(メタ)アクリラートと少なくとも一の疎水性鎖を有する疎水性モノマーのコポリマー、例えばメタクリル酸ポリエチレングリコール/メタクリル酸ラウリルのコポリマー。
(6) 少なくとも一の脂肪鎖を有するアミノプラストエーテル骨格を有するポリマー、例えばスド-ケミー社(Sud-Chemie)から販売されているピュア・チックス(Pure Thix)化合物。
(7) 脂環式及び/又は芳香族配列と組合せられてもよく、脂肪族基だけを有していてもよい少なくとも一の疎水性ブロック、及び一般に約50〜1000のオキシエチレン単位を有していてもよいポリオキシエチレンブロックである少なくとも一の親水性ブロックをその鎖に含有する、直鎖状(ブロック構造)、グラフト化又は星爆発型ポリウレタンポリエーテル類。好ましくは、ポリウレタンポリエーテルは、親水性ブロックにより離間した、少なくとも二のC-C30炭化水素ベース疎水性鎖を有し;疎水性鎖は、親水性ブロック(類)の末端基の一又は複数にあるか、又はペンダント鎖でもよい。
ポリウレタンポリエーテル類は、その名称から、親水性ブロックの間にウレタン結合を有する。広義には、その親水性ブロックが他の化学結合によって親油性ブロックに結合しているポリウレタンポリエーテル類も含まれる。
本発明で使用され得るポリウレタンポリエーテル類は、特にG.Fonnum, J.Bakke及びFk.Hansen‐Colloid Polym.Sci 271,380.389(1993)の論文中に述べられているものである。挙げることのできるポリウレタンポリエーテル類の例には、ヌヴィス(Nuvis)FX1100(サーボ・デルデン社(Servo Delden)から販売されている、欧州及び米国INCI名「ステアレス(Steareth)-100/PEG-136/HMDIコポリマー」);レオラート(Rheolate)205、208、204又は212(レオックス社(Rheox)から販売);アクゾ社(Akzo)社から販売されているエルファコス(Elfacos)T212(C18アルキル鎖)及びエルファコスT210(C12-C14アルキル鎖)が含まれる。
使用され得る疎水性鎖を有するアニオン性の両親媒性ポリマーは、疎水性鎖として、少なくとも一の飽和又は不飽和、芳香族又は非芳香族で直鎖状又は分枝状のC-C30炭化水素ベース鎖を含む。
特に本発明で使用されうる、架橋した又は架橋していない、少なくとも一の疎水性鎖を有するアニオン性の両親媒性ポリマーは、遊離もしくは部分的又は全体的に中和されカルボン酸官能基を担持する、一又は複数のエチレン性不飽和モノマーから誘導された少なくとも一の親水性単位、及び疎水性側鎖を担持する、一又は複数のエチレン性不飽和モノマーから誘導された少なくとも一の疎水性単位、及び場合によっては一又は複数のポリ不飽和モノマーから誘導された少なくとも一の架橋単位を含む。
カルボン酸官能基を担持するエチレン性不飽和モノマーとしては、エタクリル酸、メタクリル酸及びアクリル酸、又はそれらの混合物を挙げることができ;最後の2つのモノマーが好ましい。
疎水性側鎖を担持するエチレン不飽和モノマーの例として、不飽和カルボン酸、例えば、特にエタクリル酸、メタクリル酸又はアクリル酸と、飽和した直鎖状又は分枝状のC10−30、特にC12−22アルコールとのエステルが挙げられる。それらはまた、飽和又は不飽和、芳香族又は非芳香族、分枝状又は非分枝状で、オキシアルキレン化(好ましくはオキシエチレン化)されていてもよいC-C30アルコール類のアリルエーテル、特にR'がH又はCHを示し、Bがエチレンオキシ基を示し、nが0又は1〜100の整数であり、Rが8〜30の炭素原子を有するアルキル、アリールアルキル、アリール、アルキルアリール及びシクロアルキル基から選択される炭化水素ベース基を表す、式CH=CR'CHOBRのものであってもよい。特に好ましい該単位は、R'が水素を表し、nが10に等しく、Rがステアリル(C18)基を表すものである。
架橋モノマーに関しては、このモノマーは、互いに共役していない少なくとも二の重合性二重結合を有する。挙げることのできる例には、フタル酸ジアリル、(メタ)アクリル酸アリル、ジビニルベンゼン、(ポリ)エチレングリコールジメタクリラート、メチレンビスアクリルアミド、ポリアリルスクロース、及びポリアリルペンタエリトリトールが含まれる。
上述したタイプのアニオン性の両親媒性ポリマーは、例えばUS3915921及びUS4509949((メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸C10−30アルキルのコポリマー)、又はEP216479B2((メタ)アクリル酸とアリル脂肪アルキルエーテルのコポリマー)に記載され調製されている。
挙げることのできる好ましいポリマーの例には、カルボポール(Carbopol)ETD2020(アクリル酸/メタクリル酸C10−30アルキルの架橋したコポリマー-グッドリッチ社(Goodrich)から販売);カルボポール1382、ペムレン(Pemulen)TR1及びペムレンTR2(アクリル酸/アクリル酸C10−30アルキルの架橋したコポリマー-グッドリッチ社から販売);オキシエチレン化されたメタクリル酸/アクリル酸エチル/メタクリル酸ステアリルのコポリマー(55/35/10);オキシエチレン化された(25EO)(メタ)アクリル酸/アクリル酸エチル/メタクリル酸ベヘニルのコポリマー、及びメタクリル酸/アクリル酸エチル/ステアレス-10アリルエーテルの架橋したコポリマーが含まれる。
これらの両親媒性ポリマーが存在する場合、それらの含有量は、使用準備が整った脱色用組成物の重量に対して、0.01%〜30%である。
疎水性鎖を含まない水溶性の増粘ポリマー:
無水脱色用組成物は、疎水性鎖を含まない少なくとも一の水溶性の増粘ポリマーをさらに含有してもよい。
適切なポリマーは、天然由来であってもよく、また合成由来であってもよく、有利には化粧品に従来から使用されているものから選択される。さらに、これらのポリマーは、疎水性鎖、すなわち一又は複数のオキシアルキレン(オキシエチレン及び/又はオキシプロピレン)単位を有していてもよい、飽和又は不飽和、芳香族又は非芳香族で直鎖状又は分枝状のC-C30炭化水素ベース鎖を含まない。よって、水溶性の増粘ポリマーは、記載された両親媒性ポリマーとは異なる。
挙げることのできる合成ポリマーの例には、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、架橋していないポリ(2-アクリルアミドプロパンスルホン酸)(セピック社(SEPPIC)のシムゲル(Simugel)EG)、遊離であるかアンモニアで部分的に中和された架橋したポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)(クラリアント(Clariant)社のホスタセリン(Hostacerin)AMPS)、US4540510に記載されているような、ポリ(エチレンオキシド)と、又はヒドロキシアルキルセルロースエーテルを有する架橋していないポリ(2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)の混合物;(C-C)アルキルビニルエーテルと無水マレイン酸の架橋したコポリマーとの、好ましくは架橋したポリ((メタ)アクリルアミド(C-C)アルキルスルホン酸の混合物(ISF社のホスタセリンAMPS/スタビリーズ(Stabileze)QM)が含まれる。
本発明で使用され得る天然由来の増粘ポリマーは、少なくとも一の糖単位を有するポリマー、例えばC-Cヒドロキシアルキル基で変性されていてもよい非イオン性のグアーガム類;微生物由来のバイオ多糖類ガム類(biopolysaccharide gums)、例えばスクレログルカンガム又はキサンタンガム;植物滲出液から得られるガム類、例えばアラビアガム、ガティガム(ghatti gum)、カラヤガム、トラガカントガム、カラゲナンガム、寒天ガム及びカロブガム(carob gum);ペクチン類;アルギナート類;デンプン類;ヒドロキシ(C-C)アルキルセルロース類及びカルボキシ(C-C)アルキルセルロース類が好ましい。
ここで「糖単位」なる用語は、単糖部分(すなわち単糖類又はオシド又は単純糖)、オリゴ糖部分(異なっていてもよい単糖類単位配列から形成された短鎖のもの)、又は多糖部分[異なっていてもよい単糖類単位からなる長鎖のもの、すなわちポリホロシド(polyholosides)又はポリオシド(polyosides)]を示す。糖単位はまた、アルキル基が1〜4の炭素原子を有するアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アシルオキシ又はカルボキシル基で置換されていてもよい。
挙げることのできる非イオン性で未変性のグアーガム類の例には、とりわけ、グアーゲル(Guargel)D/15(グッドリッチ社);ヴィドガム(Vidogum)GH175(ユニペクチン社(Unipectine))、メイプロ-グアー(Meypro-Guar)50及びジャガー(Jaguar)C(メイホール社(Meyhall)/ローディア・シミー社)が含まれ;及び挙げることのできる非イオン性の変性グアーガムには、ジャガーHP8、HP60、HP120、DC293及びHP105(メイホール社/ローディア・シミー社);ガラクタソール(Galactasol)4H4FD2(アクアロン社)が含まれる。
微生物又は植物由来のバイオ多糖類ガム類は当業者によく知られているものであり、特にRobert L. Davidsonにより、マグローヒル社(McGraw Hill Book Company)から出版(1980)された「水溶性ガムと樹脂のハンドブック(Handbook of Water soluble gums and resins)」に記載されている。
これらのガムとしては、スクレログルカン類、特にサノフィ・バイオ・インダストリーズ(Sanofi Bio Industries)のアクチガム(Actigum)CS;アルバン・ミュラー・インターナショナル(Alban Muller International)のアミゲル(Amigel)、及びFR2633940に記載されているグリオキサール処理されたスクレログルカン類;キサンタンガム、例えばケルトロール(Keltrol)、ケルトロールT、ケルトロールTf、ケルトロールBt、ケルトロールRd、ケルトロールCg(ニュートラスイート・ケルコ社(Nutrasweet Kelco))、ローディケア(Rhodicare)S及びローディケアH(ローディア・シミー社);デンプン誘導体、例えばプリモゲル(Primogel)(アヴェベ社(Avebe));ヒドロキシエチルセルロース類、例えばセロサイズ(Cellosize)QP3L、QP4400H、QP30000H、HEC30000A及びポリマーPCG10(アメルコール社)、ナトロゾール(Natrosol)250HHR、250MR、250M、250HHXR、250HHX、250HR、HX(ハーキュレス社(Hercules))、及びチロース(Tylose)H1000(ヘキスト社(Hoechst));ヒドロキシプロピルセルロース、例えばクリューセル(Klucel)EF、H、LHF、MF及びG(アクアロン社);カルボキシメチルセルロース類、例えばブラノース(Blanose)7M8/SF、精製(refined)7M、7LF、7MF、9M31F、12M31XP、12M31P、9M31XF、7H、7M31、7H3SXF(アクアロン社)、アクアソーブ(Aquasorb)A500(ハーキュレス社)、アンバーガム(Ambergum)1221(ハーキュレス社)、セロゲン(Cellogen)HP810A、HP6HS9(モンテロ社(Montello))及びプリメローズ(Primellose)(アヴェベ社)を挙げることができる。
疎水性鎖を含まない水溶性の増粘ポリマーが存在する場合、それらは無水脱色用組成物の重量に対して0.01%〜30%である。
界面活性剤:
無水脱色用組成物は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性及び双性イオン性界面活性剤から選択される一又は複数の界面活性剤をさらに含有してよい。
本発明において、単独で又は混合物として使用可能なアニオン性界面活性剤の例として、特に(非限定的列挙)、次の化合物:アルキルスルファート類、アルキルエーテルスルファート類、アルキルアミドエーテルスルファート類、アルキルアリールポリエーテルスルファート類、モノグリセリドスルファート類;アルキルスルホナート類、アルキルホスファート類、アルキルアミドスルホナート類、アルキルアリールスルホナート類、α-オレフィンスルホナート類、パラフィンスルホナート類;(C-C24)アルキルスルホスクシナート類、(C-C24)アルキルエーテルスルホスクシナート類、(C-C24)アルキルアミドスルホスクシナート類;(C-C24)アルキルスルホアセタート類;(C-C24)アシルサルコシナート類及び(C-C24)アシルグルタマート類の塩(特にアルカリ金属の塩、中でもナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩又はマグネシウム塩)を挙げることができる。また(C-C24)アルキルポリグリコシドカルボン酸エステル、例えばアルキルグルコシドシトラート類、アルキルグリコシドタートラート類及びアルキルグリコシドスルホスクシナート類、アルキルスルホスクシナマート類;アシルイセチオナート類及びN-アシルタウラート類で;これら全ての種々の化合物のアルキル又はアシル基は、好ましくは12〜20の炭素原子を有し、アリール基は、好ましくはフェニル又はベンジル基を示すものを使用することができる。また、使用可能なアニオン性界面活性剤として、脂肪酸塩(特にC-C24)、例えば、オレイン酸、リシノレイン酸及びパルミチン酸の塩、ココナツ油酸又は水素化ココナツ油酸、特に好ましくはステアリン酸のナトリウム塩、カルシウム塩又はマグネシウム塩;アシル基が8〜20の炭素原子を有するアシルラクチラート類を挙げることもできる。さらに、アルキル-D-ガラクトシドウロン酸及びそれらの塩、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C-C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸及びそれらの塩類、特に2〜50のアルキレンオキシド基、特にエチレンオキシド基を有するもの、及びそれらの混合物を使用することもできる。
これらに限定されることを望むものではないが、非イオン性界面活性剤は、例えば6〜24の炭素原子を有する鎖を有するポリエトキシル化、及び/又はポリプロポキシル化されたアルキルフェノール類、α-ジオール類又はアルコール類から、単独又は混合物として選択可能で、特に、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド基の数を1〜50の範囲とすることができる。また、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのコポリマー、脂肪アルコール(例えばC-C24)とエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの縮合物;好ましくは2〜30モルのエチレンオキシドを有するポリエトキシル化脂肪アミド類(例えばC-C24)、平均1〜30のグリセロール基を有するモノグリセロール化又はポリグリセロール化された脂肪アルコール類(例えばC-C24)、及び平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化脂肪アミド類(例えばC-C24);例えば2〜30モルのエチレンオキシドを有するオキシエチレン化されたソルビタンの脂肪酸エステル(例えばC-C24);スクロースの脂肪酸エステル(例えばC-C24)、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル(例えばC-C24)、アルキルポリグリコシド類、N-アルキルグルカミン誘導体、及びアミンオキシド類、例えば(C10-C14)アルキルアミンオキシド類又はN-アシルアミノプロピル-モルホリンオキシド類を挙げることもできる。
例示すると、両性又は双性イオン性界面活性剤は、特に、脂肪族基が、カルボキシラート、スルホナート、スルファート、ホスファート又はホスホナート型の少なくとも一のアニオン性基を有する、直鎖状又は分枝状のC-C18鎖である、脂肪族の第2級又は第3級アミンの誘導体;(C-C20)アルキルベタイン類、(C-C20)アルキルスルホベタイン類、(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルベタイン類又は(C-C20)アルキルアミド(C-C)アルキルスルホベタイン類であってよい。また、ココアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Cocoamphodiacetate)、ラウロアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Lauroamphodiacetate)、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Caprylamphodiacetate)、カプリロアンホ二酢酸二ナトリウム(Disodium Capryloamphodiacetate)、ココアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Cocoamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Lauroamphodipropionate)、カプリルアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Caprylamphodipropionate)、カプリロアンホ二プロピオン酸二ナトリウム(Disodium Capryloamphodipropionate)、ラウロアンホ二プロピオン酸及びココアンホ二プロピオン酸の名称で、CTFA辞典、第5版、1993に分類されている、アンホ-カルボキシグリシナート類及びアンホ-カルボキシプロピオナート類を使用することも適している。例えば、ココアンホジアセタート(ローディア・シミー社のミラノール(登録商標)C2M濃縮物)を挙げることができる。
カチオン性界面活性剤としては、純粋に目安として:ポリオキシアルキレン化されていてもよい、第1級、第2級又は第3級脂肪アミンの塩;第4級アンモニウム塩、例えばテトラアルキルアンモニウム、アルキルアミドアルキルトリアルキルアンモニウム、トリアルキルベンジルアンモニウム、トリアルキルヒドロキシアルキルアンモニウム又はアルキルピリジニウムクロリド又はブロミド;イミダゾリン誘導体;又はカチオン性のアミンオキシド類を挙げることができる。
界面活性剤が存在する場合、それらはアニオン性及び/又は非イオン性化合物から選択されることが好ましい。
一又は複数の界面活性剤が無水脱色用組成物中に存在する場合、それらの含有量は、使用準備が整った組成物中の全界面活性剤の含有量が、0.05重量%〜30重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%になるようになされる。
カチオン性又は両性の直接付着ポリマー(substantive polymer)
本発明の一変形例において、脱色用組成物は少なくとも一のカチオン性又は両性の直接付着ポリマーを含有する。この種のポリマーにより、繊維の美容特性(コンディショニング効果)を改善することができる。
本発明の目的において「カチオン性ポリマー」という表現は、カチオン基及び/又はカチオン基にイオン化され得る基を有する任意のポリマーを示すということが想起される。
これらの適切なカチオン性又は両性ポリマーは、毛髪の美容特性を改善するものとして既にそれ自体公知のもの、すなわち特に、これらの化合物のリストとして特許及び特許出願EP337354、FR2270846、FR2383660、FR2598611、FR2470596、FR2519863、FR2788974及びFR2788976に記載されているものから有利に選択される。
しかしながら、特に挙げることのできるカチオン性ポリマーの特定の例には、ポリマー主鎖の一部を形成可能であるか、又はそこに直接結合される側方置換基により担持され得る、第1級、第2級、第3級及び/又は第4級アミン基を少なくとも有するカチオン性ポリマーが含まれる。
挙げることのできるこれらのポリマーの特定の例には、次のものが含まれる:
(1) 硫酸ジメチル又はジメチルハライドで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドのコポリマー(ハーキュレス社のヘルコフロック(Hercofloc));メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマー(チバ・ガイギー社(Ciba Geigy)のビナクアット(Bina Quat)P100);メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメトスルファートとアクリルアミドのコポリマー(ハーキュレス社のレテン(Reten));第4級化された又は第4級化されていないビニルピロリドン/ジアルキルアミノアルキルアクリラート又はメタクリラートのコポリマー(ISP社のガフクアット(Gafquat)シリーズ;ガフ・コーポレーション(ISP)のコポリマー845、958及び937);ジメチルアミノエチルメタクリラート/ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドンのターポリマー(ISP社のガフィックス(Gaffix)VC713);ビニルピロリドン/メタクリルアミドプロピルジメチルアミンのコポリマー(ISP社のスタイリーズ(Styleze)CC10);ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドの第4級化されたコポリマー(ISP社のガフクアットHS100)。
(2) FR1492597に記載された第4級アンモニウム基を有するセルロースエーテル誘導体。これらのポリマーはまたCTFA辞典においてトリメチルアンモニウム基により置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの第4級アンモニウムとして定義されている。
(3) 水溶性の第4級アンモニウムモノマーがグラフトしたセルロース誘導体又はセルロースコポリマーのようなカチオン性セルロース誘導体で、US4131576に特に記載されているもの、例えば、特にメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム又はジメチルジアリルアンモニウム塩がグラフトしたヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース又はヒドロキシプロピルセルロースのようなヒドロキシアルキルセルロース。
(4) 特にUS3589578及びUS4031307に記載されたカチオン性多糖類、例えばカチオン性トリアルキルアンモニウム基を有するグアーガム。塩、例えば塩化物、特に2,3-エポキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドで変性されたグアーガムが例えば使用される。
(5) 酸素、硫黄又は窒素原子あるいは芳香環又は複素環基が挿入されていてもよい、直鎖状又は分枝状鎖を有する二価のアルキレン又はヒドロキシアルキレン基と、ピペラジニル単位からなるポリマー、並びにこれらのポリマーの酸化及び/又は第4級化生成物。このようなポリマーは、特に、FR2162025及びFR2280361に記載されている。
(6) 特に、酸性化合物とポリアミンの重縮合により調製された水溶性ポリアミノアミド類で、架橋していてもよく、アルキル化されていてもよく、それらが一又は複数の第3級アミン官能基を含む場合には第4級化されていてもよいもの。これらのポリマーは、特にFR2252840及びFR2368508に記載されている。
(7) ポリカルボン酸とポリアルキレンポリアミンを縮合させ、続いて二官能性剤でアルキル化して得られるポリアミノアミド誘導体。例えば、アルキル基がC-Cである、アジピン酸-ジアルキルアミノヒドロキシアルキルジアルキレントリアミンのポリマーを挙げることができる。このようなポリマーは、特にFR1583363に記載されている。
(8) 少なくとも一の第2級アミン基と2つの第1級アミン基を有するポリアルキレンポリアミンを、飽和したC-C脂肪族のジカルボン酸及びジグリコール酸から選択されるジカルボン酸と、ついでエピクロロヒドリンと反応させて得られるポリマー。このようなポリマーは、特にUS3227615及びUS2961347に記載されている。
(9) FR2080759、及びその追加特許証2190406に記載されているような、ホモポリマー又はコポリマーの形態の、アルキルジアリルアミン又はジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマー。
(10) FR2320330、FR2270846、FR2316271、FR2336434、FR2413907、US2273780、US2375853、US2388614、US2454547、US3206462、US2261002、US2271378、US3874870、US4001432、US3929990、US3966904、US4005193、US4025617、US4025627、US4025653、US4026945、及びUS4027020に記載されているような、二第4級アンモニウムポリマー。
特に次の式:
Figure 0004156536
[上式中、R基は同一でも異なっていてもよく、C-Cアルキル又はヒドロキシアルキル基を示し、n及びpは2〜20の範囲の整数であり、Xは無機酸又は有機酸から誘導されるアニオンである]
に相当する繰り返し単位からなるポリマーを使用することもできる。
(11) 次の式:
Figure 0004156536
[上式中、pは約1〜6の範囲の整数を示し、Dは存在しないか、又はrが4又は7に等しい数を示す-(CH)-CO-基を表し、Xはアニオンである]
の繰り返し単位からなるポリ(第4級アンモニウム)ポリマー。このようなポリマーはUS4157388、US4702906、US4719282及びEP122324に記載されている方法に従って調製することができる。
(12) ビニルピロリドン及びビニルイミダゾールの第4級ポリマー。
(13) ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミン型のポリアミン類(CTFA辞典名)
(14) 架橋したメタクリロイルオキシ(C-C)アルキルトリ(C-C)アルキルアンモニウム塩のポリマー、例えば、塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルが単独重合し、又は塩化メチルで第4級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチルとアクリルアミドとが共重合し、単独重合又は共重合に続いて、オレフィン性不飽和を有する化合物、特にメチレンビスアクリルアミドで架橋することにより得られるポリマー。特に、鉱物性油に50重量%のコポリマーを含む分散液の形態での架橋したアクリルアミド/メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー(重量比:20/80)を使用することができる。この分散液は、アライド・コロイヅ社(Allied Colloids)から「サルケア(Salcare)(登録商標)SC92」の名称で市販されている。また、鉱物性油又は液状エステル中に約50重量%のホモポリマーを含む架橋したメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリドのホモポリマーを使用することもできる。これらの分散液は、アライド・コロイヅ社から「サルケア(登録商標)SC95」及び「サルケア(登録商標)SC96」の名称で市販されている。
本発明で使用可能な他のカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンイミン類、特に、ポリエチレンイミン類、ビニルピリジン又はビニルピリジニウム単位を有するポリマー、ポリアミン類とエピクロロヒドリンの縮合物、第4級ポリウレイレン類及びキチン誘導体である。
両性ポリマーに関しては、ポリマー鎖にランダムに分布する単位K及びMを含むポリマーを使用することができ、そのKは少なくとも一の塩基性窒素原子を含むモノマーから誘導された単位を表し、Mは一又は複数のカルボキシル基又はスルホン基を含む酸性モノマーから誘導された単位を表すか、あるいはK及びMが、カルボキシベタイン又はスルホベタインの双性イオン性モノマーから誘導される基を示してもよく;
またK及びMが、第1級、第2級、第3級又は第4級アミン基を含み、その少なくとも一のアミン基が、炭化水素ベース基を介してカルボキシル基又はスルホン酸基を担持するカチオン性ポリマー鎖を示すことができ、あるいはさらに、K及びMが、α,β-ジカルボン酸エチレン単位を含むポリマー鎖の一部をなし、そのカルボキシル基の一つが一又は複数の第1級又は第2級アミノ基を含むポリアミンと反応させられたものである。
上述した定義に相当する特に好ましい両性ポリマーは次のポリマーから選択される:
(1)特にアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、α-クロロアクリル酸等の、カルボキシル基を担持するビニル化合物、又はジアルキルジアリルアンモニウム塩、例えばジメチルジアリルアンモニウムクロリドから誘導されるモノマーと、ジアルキルアミノアルキルメタクリラート及びアクリラート、ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド及び-アクリルアミド等の、少なくとも一の塩基性原子を含む置換されたビニル化合物から誘導される塩基性モノマーの共重合により得られるポリマー。このような化合物はUS3836537に記載されている。またアクリル酸ナトリウム/アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー(ヘンケル社のポリクアート(Polyquart)KE3033)、及びアクリル酸/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのコポリマー(カルゴン社(Calgon)のメルクアット(Merquat)280、295、プラス3330)を挙げることもできる。
(2)a)特にC-C12(例えばエチル、tert-ブチル、tert-オクチル、オクチル、デシル又はドデシル)等のアルキル基が窒素原子上に置換されたメタクリルアミド及びアクリルアミドから選択される少なくとも1つのモノマー、b)一又は複数の反応性カルボキシル基を有する少なくとも1つの酸性モノマー(例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、又はイタコン酸、及びマレイン酸又はフマル酸のモノエステル又は無水物)、及びc)少なくとも1つの塩基性のコモノマー、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸又はマレイン酸の第1級、第2級、第3級及び第4級アミン置換基を有するエステル、及び硫酸ジメチル又は硫酸ジエチルとメタクリル酸ジメチルアミノエチルとの第4級化した生成物(例えばアミノエチル、ブチルアミノエチル、N,N'-ジメチルアミノエチル又はN-tert-ブチルアミノエチルメタクリラート)、から誘導される単位を含有するポリマー。
オクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチルメタクリラートのコポリマー(ナショナル・スターチ社のアンフォマー(Amphomer)又はロボクリル(Lovocryl)47)が特に使用される。
(3) 一般式:-[CO-R-CO-Z]- [該式中、Rは飽和又は不飽和のジカルボン酸(例えばアジピン酸、2,2,4-トリメチルアジピン酸、2,4,4-トリメチルアジピン酸、テレフタル酸又はイタコン酸)、不飽和のモノカルボン酸(例えば(メタ)アクリル酸)、又は上述した酸のC-Cアルキルエステルから誘導される二価の基、又はこれらの酸の一つを、ビス-プライマリ又はビス-セカンダリアミンに添加することにより誘導される基を表し、Zはビス-プライマリ、モノ-又はビス-セカンダリ-ポリアルキレン-ポリアミンの基を示す]のポリアミノアミドから誘導される、架橋し、また部分的又は全体的にアルキル化したポリアミノアミド。好ましくは、Zは60〜100モル%で、式:-NH-[(CH)-NH][該式中、x=2及びp=2又は3であるか、又はx=3及びp=2である]の基(この基はジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン又はジプロピレントリアミンから誘導される);0〜40モル%で、上述した基において、x=2及びp=1であり、エチレンジアミンから誘導される基、又は式:-N[CHCH]N-ピペラジンから誘導される基;0〜20モル%で、ヘキサメチレンジアミンから誘導される-NH-(CH)-NH-基を表す。これらのポリマーの架橋剤は、エピハロヒドリン、ジエポキシド、二無水物、及びビス-不飽和誘導体から選択される二官能性架橋剤であり、アクリル酸、クロロ酢酸、又はアルカン-スルトン(例えばプロパンスルトン又はブタンスルトン)、又はそれらのアルカリ金属塩の作用によりアルキル化される。
(4) 少なくとも双性イオン性単位を有するポリマー、例えばメタクリル酸ブチル/ジメチルカルボキシメチルアンモニオエチルメタクリラートのコポリマー(サンド社(Sandoz)のダイアフォーマー(Diaformer)Z301)
(5)次の式(I)、(II)及び(III):
Figure 0004156536
{上式中、(I)は0〜30%、(II)は5%〜50%、及び(III)は30〜90%であり、Rは次の式:
Figure 0004156536
[上式中、qは0又は1を示し;q=0である場合は、Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子、一又は複数の窒素原子が挿入されていてもよく、及び/又は一又は複数のアミン、ヒドロキシル又はカルボキシル基、アミノ基を担持していてもよいアルキルチオ基又はスルホン基で置換されていてもよい、メチル、ヒドロキシル、アセトキシ、アミノ、モノアルキルアミノ又はジアルキルアミノ基を表し;あるいはq=1である場合は、Rは同一でも異なっていてもよく、水素原子、並びにこれらの化合物と酸又は塩基とにより形成される塩を表す]
の基を示す}
に相当するモノマー単位を含有するキトサンから誘導されるポリマー。
(6)キトサンのN-カルボキシアルキル化によって誘導されるポリマー、例えばN-カルボキシメチルキトサン又はN-カルボキシブチルキトサン(ジャン・デッカー社(Jan Dekker)のエバルサン(Evalsan))。
(7)例えばFR1400366に記載された、次の式:
Figure 0004156536
[上式中、Rは、水素原子、CHO-、CHCHO-又はフェニルであり、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素又はアルキル基(メチル又はエチル)を表し、Rはアルキル基(メチル又はエチル)、又は式:-R-N(R)の基を示し、ここでRは、-(CH)-、-(CH)-又は-CH-CH(CH)-を表し、さらに6までの炭素原子を有するこれらの基の上位同族体も表し、rは分子量を500〜6000000、好ましくは1000〜1000000にするものである]
のポリマー。
(8)次のものから選択される-D-X-D-X-タイプの両性ポリマー:
a) クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムを、次の式:
-D-X-D-X-D-
[上式中、Dは、-N[CHCH]N-(ピペラジニル)基を示し、Xは、記号E又はE’を表し、E又はE’は同一でも異なっていてもよく、ヒドロキシル基で置換されていてもよく、さらに酸素、窒素又は硫黄原子、1ないし3の芳香環及び/又は複素環を含むことが可能である、主鎖に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状鎖を有するアルキレン基である二価の基を表し;酸素、窒素及び硫黄原子は、エーテル、チオエーテル、スルホキシド、スルホン、スルホニウム、アルキルアミン又はアルケニルアミン基、ヒドロキシル、ベンジルアミン、アミンオキシド、第4級アンモニウム、アミド、イミド、アルコール、エステル及び/又はウレタン基の形態で存在する]
の少なくとも1つの単位を含む化合物に作用させて得られるポリマー。
b) 次の式:
-D-X-D-X-
[上式中、Dは、-N[CHCH]N-(ピペラジニル)基を示し、Xは、記号E又はE’を表し、少なくとも1回はE’を表し;Eは上述と同じ意味を持ち、E’は、未置換であるか又は一又は複数のヒドロキシル基で置換され、一又は複数の窒素原子を含み、窒素原子は、場合によっては酸素原子が介在し、一又は複数のカルボキシル官能基又は一又は複数のヒドロキシル官能基の含有が不可欠であり、クロロ酢酸又はクロロ酢酸ナトリウムとの反応でベタイン化されるアルキル鎖で置換される、主鎖に7までの炭素原子を含む直鎖状又は分枝状鎖を有するアルキレン基である二価の基である]
のポリマー。
(9)N,N-ジアルキルアミノアルキルアミン、例えばN,N-ジメチルアミノプロピルアミンで半アミド化するか、又はN,N-ジアルカノールアミンで半エステル化することにより部分的に変性された、(C-C)アルキルビニルエーテル/無水マレイン酸のコポリマー。また、これらのコポリマーは、例えばビニルカプロラクタムのような他のビニルコモノマーを含有してもよい。
本発明において使用され得る全てのカチオン性又は両性ポリマーのなかでも、特に次のものが好ましい:
(i)カチオン性ポリマーとしては:
− ジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー(ナルコ社(Nalco)のメルクアット100ドライ);
− ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマー(ナルコ社(Nalco)のメルクアット2200);
− 次の式(W)及び(U):
Figure 0004156536
Figure 0004156536
の繰り返し単位からなり、FR2270846に記載され調製されたポリ(第4級アンモニウム)型のポリマー、特にゲル浸透クロマトグラフィーにより決定される分子量が9500〜9900であるもの、なかでもゲル浸透クロマトグラフィーにより決定される分子量が約1200であるもの;
− Xが塩素を示す、ファミリー(11)のポリ(第4級化アンモニウム)型のポリマー、特に重量平均分子量が100000未満、好ましくは50000以下のもの;
を挙げることができ、
(ii)両性ポリマーとしては:
− ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸のコポリマー(80/20)(カルゴン社のメルクアット280ドライ-CTFA名:ポリクオタニウム(Polyquaternium)22);
− ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸のコポリマー(95/5)(カルゴン社のメルクアット295ドライ);
− メタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、アクリル酸及びアクリル酸エチルのコポリマー(カルゴン社のメルクアット2001-CTFA名:ポリクオタニウム47);
− アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリド/アクリル酸のターポリマー(カルゴン社のメルクアット・プラス3330ドライ-CTFA名:ポリクオタニウム39);
を挙げることができる。
(他の添加剤)
無水脱色用組成物は、少なくとも一の鉱物性フィラー、例えばクレー類、又はシリカ、例えば疎水性又は親水性の性質を有するヒュームドシリカ(fumed silica)をさらに含有してもよい。
また少なくとも一のバインダー、例えばビニルピロリドン、少なくとも一の潤滑剤、例えばポリオールステアラート又はアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属のステアラート、及び酸素の放散を制御する薬剤、例えば炭酸マグネシウム又は酸化マグネシウムをさらに含有していてもよい。
無水脱色用組成物は、必要ならば、染料、マット剤、例えば酸化チタン、金属イオン封鎖剤、ビタミン類又はプロビタミン類、サンスクリーン剤、シリコーン類及び香料から選択される一又は複数の薬剤を含有していてもよい。
言うまでもなく、当業者であれば、脱色用組成物及び/又は使用準備が整った脱色用組成物に固有の有利な特性が、考慮される添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、上述した付加的な化合物(類)を選択するであろう。
ペースト形態の無水脱色用組成物は、機械的攪拌によって、脱色用組成物の他の液状化合物が予め分散させられるか又は混合された不活性な液体中に全ての微粉状化合物を分散させることにより、常套的に調製することができる。
また、ペーストは、押出機に、組成物の液状及び固体相を導入し、輸送及び混合部材を構成する同時回転ツインスクリューシステムを使用し、25℃以下の温度で混合することによる、押出法によって調製することもできる。
酸化組成物を次に記載する。
(酸化組成物)
この組成物は、少なくとも一の非イオン性及び/又はアニオン性界面活性剤、少なくとも一の疎水性単位を含有し、遊離もしくは部分的又は全体的に中和された形態でスルホン基を有する少なくとも一のエチレン性不飽和モノマーから得られる少なくとも一のコポリマーを含有する過酸化水素水中油型エマルションである。
(界面活性剤)
非イオン性及びアニオン性界面活性剤に関しては、無水脱色用組成物を構成する成分の説明において既に詳細に記載したリストを参照できる。
好ましくは、アルカリ金属、例えばナトリウム又はカリウム、アルカリ土類金属、例えばマグネシウム、アンモニウム、アミン又はアミノアルコール類のアルキルスルファート又はアルキルエーテルスルファートである。
同様に、有利には、単独で又は混合物として、ポリエトキシル化及び/又はポリプロポキシル化された脂肪アルコール(特にC-C24)、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド基の数が、通常1〜50であるもの;平均1〜30のグリセロール基を有するモノ-又はポリグリセロール化脂肪アルコール類(特にC-C24)、及び平均1〜5、特に1.5〜4のグリセロール基を有するポリグリセロール化された脂肪アミド類(特にC-C24)から選択される少なくとも一の非イオン性界面活性剤が使用される。
酸化組成物中に存在する界面活性剤の含有量は、一般的に0.05重量%〜30重量%、好ましくは0.1重量%〜20重量%である。
有利には、使用準備が整った組成物、すなわち無水脱色用組成物及び酸化組成物は、使用準備が整った組成物の重量に対して0.05%〜30%、好ましくは0.1%〜20%の全界面活性剤含有量を有する。
(コポリマー)
酸化組成物中に存在するコポリマーは、少なくとも一の疎水性単位を含有し、遊離もしくは部分的又は全体的に中和された形態でスルホン基を有するエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも一の単位を含有する。
スルホン基を有するエチレン性不飽和モノマーは、特にビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリルアミド(C-C22)アルキルスルホン酸、及びN-(C-C22)アルキル(メタ)アクリルアミド(C-C22)アルキルスルホン酸、例えばウンデシルアクリルアミドメタンスルホン酸、及びこれらの部分的又は全体的に中和された形態のものから選択される。
(メタ)アクリルアミド(C-C22)アルキルスルホン酸、例えばアクリルアミドメタンスルホン酸、アクリルアミドエタンスルホン酸、アクリルアミドプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、メタクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-n-ブタンスルホン酸、2-アクリルアミド-2,4,4-トリメチルペンタンスルホン酸、2-メタクリルアミドドデシルスルホン酸、又は2-アクリルアミド-2,6-ジメチル-3-ヘプタンスルホン酸、及びそれらの部分的又は全体的に中和された形態のものが、より好ましく使用される。2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、及びその部分的又は全体的に中和された形態のものが特に使用される。
コポリマーのスルホン官能基の全体的又は部分的な中和は、無機塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、又はアンモニア水;もしくは有機塩基、例えばモノ-、ジ-又はトリ-エタノールアミン、アミノメチルプロパンジオール、N-メチルグルカミン、塩基性アミノ酸、例えばアルギニン及びリシン、及びこれら化合物の混合物を使用してなすことができる。
コポリマーの疎水性部分は、6〜50の炭素原子、好ましくは6〜22の炭素原子、さらに好ましくは6〜18の炭素原子、特に12〜18の炭素原子を有する。
さらに本発明で使用されるコポリマーは、架橋していてもしていなくてもよい。架橋したコポリマーが好ましく使用される。
架橋剤は、フリーラジカル重合によって得られるポリマーの架橋のために一般的に使用されるポリオレフィン性不飽和化合物から選択することができる。例えばジビニルベンゼン、ジアリルエーテル、ジプロピレングリコールジアリルエーテル、ポリグリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ヒドロキノンジアリルエーテル、エチレングリコールジ(メタ)アクリラート又はテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリラート、トリメチロールプロパントリアクリラート、メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミド、トリアリルアミン、トリアリルシアヌラート、ジアリルマレアート、テトラアリルエチレンジアミン、テトラアリルオキシエタン、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリル(メタ)アクリラート、糖系列のアルコールのアリルエーテル、又は他の多官能アルコールのアリル又はビニルエーテル、及びリン酸及び/又はビニルホスホン酸の誘導体のアリルエステル、又はこれら化合物の混合物を挙げることができる。
メチレンビスアクリルアミド、メタクリル酸アリル又はトリメチロールプロパントリアクリラート(TMPTA)が特に使用される。
架橋度は、一般的に当該ポリマーに対して0.01モル%〜10モル%、特に0.2モル%〜2モル%の範囲である。
本発明のコポリマーは、一般的に10〜2x10g/モルの範囲、好ましくは2x10〜5x10g/モルの範囲、より好ましくは10〜15x10g/モルの範囲の数平均分子量を有する。
本発明のコポリマーは、特にC-C22n-モノアルキルアミン又はジ-n-アルキルアミンとの反応によって変性されたランダム両親媒性AMPSポリマー、例えばポリマー及びその合成についての記載が本明細書の一部を形成するWO00/31154に記載されているものから選択され得る。「両親媒性ポリマー」なる用語は、該ポリマーが親水性部分と疎水性部分の双方、特に疎水性鎖を有しているものを意味していることが想起される。
これらのポリマーはまた、例えば、(メタ)アクリル酸、それらのβ-置換アルキル誘導体、又はモノアルコールもしくはモノ-又はポリアルキレングリコールを用いて得られるそれらのエステル、(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、無水マレイン酸、イタコン酸又はマレイン酸、又はこれら化合物の混合物から選択される、他のエチレン性不飽和親水性モノマーをさらに含有していてもよい。
本発明の好ましいモノマーは、6〜50の炭素原子、好ましくは6〜22の炭素原子、さらに好ましくは6〜18の炭素原子、特に12〜18の炭素原子を有する少なくとも一の疎水性部分を含む少なくとも一のエチレン性不飽和疎水性モノマーと、AMPSの両親媒性コポリマーから選択される。
これらの同じコポリマーは、脂肪鎖を含まない一又は複数のエチレン性不飽和モノマー、例えば(メタ)アクリル酸、それらのβ-置換アルキル誘導体、又はモノアルコールもしくはモノ-又はポリアルキレングリコールを用いて得られるそれらのエステル、(メタ)アクリルアミド類、ビニルピロリドン、無水マレイン酸、イタコン酸又はマレイン酸、又はこれら化合物の混合物をさらに含有してもよい。
これらのコポリマーは、特にEP−A−750899、US5089578、FR2818543及びYotaro Morishimaによる以下の文献に記載されている:
− 「自己集合両親媒性高分子電解質とそのナノ構造(Self-assembling amphiphilic polyelectrolytes and their nanostructures - Chinese Journal of Polymer Science Vol. 18, No. 40, (2000), 323-336)」;
− 「蛍光及びダイナミック光拡散によって調べた水中での2-(アクリルアミド)-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウム及び非イオン性界面活性剤マクロモノマーのランダムコポリマーのミセル形成(Micelle formation of random copolymers of sodium 2-(acrylamido)-2-methylpropanesulphonate and a nonionic surfactant macromonomer in water as studied by fluorescence and dynamic light scattering - Macromolecules 2000, Vol. 33, No. 10 - 3694-3704)」;
− 「高分子電解質に共有結合した非イオン性部分によって形成されるミセルネットワークの溶液特性:レオロジー挙動に対する塩の効果(Solution properties of micelle networks formed by nonionic moieties covalently bound to a polyelectrolyte: salt effects on rheological behavior - Langmuir, 2000, Vol. 16, No. 12, 5324-5332)」;
− 「2-(アクリルアミド)-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウム及び会合マクロモノマーの刺激反応性両親媒性コポリマー(Stimuli responsive amphiphilic copolymers of sodium 2-(acrylamido)-2-methylpropanesulphonate and associative macromonomers - Polym. Preprint, Div. Polym. Chem. 1999, 40(2), 220-221)。
これら特定のコポリマーのエチレン性不飽和疎水性モノマーは、好ましくは、次の式(I):
Figure 0004156536
[上式中、R及びRは同一でも異なっていてもよく、水素原子、又は直鎖状又は分枝状のC-Cアルキル基(好ましくはメチル)を示し;YはO又はNHを示し;Rは少なくとも6〜50の炭素原子、好ましくは6〜22の炭素原子、より好ましくは6〜18の炭素原子、特に12〜18の炭素原子を有する疎水性炭化水素ベース基を示し;xは0〜100の範囲の整数である]
のアクリルアミド類又はアクリラート類から選択される。
前記R基は、好ましくは直鎖状のC-C18アルキル基(例えば、n-ヘキシル、n-オクチル、n-デシル、n-ヘキサデシル及びn-ドデシル)、及び分枝状又は環状のC-C18アルキル基(例えば、シクロドデカン(C12)又はアダマンタン(C10));C-C18アルキルペルフルオロ基(例えば、式-(CH)-(CF)-CFの基);コレステリル基(C27)又はコレステロールエステル残基、例えばコレステリルオキシヘキサノアート基;芳香族多環式基、例えばナフタレン又はピレンから選択される。これらの基の中でも、特に好ましいのは、直鎖状のアルキル基、特にn-ドデシル基である。
本発明の特に好ましい一形態によれば、式(I)のモノマーは、少なくとも一のアルキレンオキシド単位を含み(x≧1)、好ましくはポリオキシアルキレン化鎖を含む。前記ポリオキシアルキレン化鎖は、好ましくは、エチレンオキシド単位及び/又はプロピレンオキシド単位からなり、特にエチレンオキシド単位からなる。オキシアルキレン単位の数は、一般的に3〜100、好ましくは3〜50、より好ましくは7〜25の範囲である。
これらのポリマーとしては、次のものを挙げることができる:
− 架橋又は非架橋で中和又は非中和のコポリマーであって、当該ポリマーに対して15重量%〜60重量%のAMPS単位及び40重量%〜85重量%の(C-C16)アルキル(メタ)アクリルアミド単位又は(C-C16)アルキル(メタ)アクリラート単位を含むコポリマー、例えば特許出願EP−A−750899に記載のもの;
− 10mol%〜90mol%のアクリルアミド単位、0.1mol%〜10mol%のAMPS単位、及び5mol%〜80mol%のn-(C-C18)アルキルアクリルアミド単位を含むターポリマー、例えば特許US5089578に記載のもの;
− 架橋又は非架橋で、部分的又は全体的に中和されたAMPS及びメタクリル酸ドデシル又はn-ドデシルメタクリルアミドのコポリマー、例えば上述したMorishimaの文献に記載されているもの。
特に、次の式(II):
Figure 0004156536
[上式中、Xはプロトン、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、又はアンモニウムイオンである]
の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位、及び次の式(III):
Figure 0004156536
[上式中、xは3〜100、好ましくは5〜80、さらに好ましくは7〜25の範囲の整数を示し;Rは式(I)において上述した同様の意味を有し、Rは直鎖状又は分枝状のC-C22、さらに好ましくはC10-C22アルキルを示す]
の単位からなるコポリマーを挙げることができる。
特に好ましいポリマーは、x=25であり、Rがメチルを示し、Rがn-ドデシルを表すものであり;これらは上述のMorishimaによる文献に記載されている。
がナトリウム又はアンモニウムを示すポリマーが特に好ましい。
コポリマー中の式(II)の単位及び式(III)の単位のモル%濃度は、所望の化粧用途及び調製物の所望のレオロジー特性に応じて変化する。好ましくは、最も疎水性のポリマーに対しては、式(I)又は式(III)の単位のモル割合は、50.1%〜99.9%、特に70%〜95%、さらには80%〜90%の範囲である。
好ましくは、弱い(sparingly)疎水性ポリマーでは、式(I)又は式(III)の単位のモル割合は、0.1%〜50%、特に5%〜25%、さらには10%〜20%の範囲である。
本発明のポリマーにおけるモノマー分布は、例えば、交互、ブロック(マルチブロックを含む)、又はランダムであってよい。
これらの両親媒性コポリマーは、標準的なフリーラジカル重合法に従い、一又は複数の開始剤、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、アゾビスジメチルバレロニトリル、ABAH(2,2-アゾビス[2-アミジノプロパン]ヒドロクロリド)、有機過酸化物、例えばジラウリルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、tert-ブチルヒドロペルオキシド等、無機過酸化化合物、例えば過硫酸カリウム又は過硫酸アンモニウムの存在下にて、又は場合によっては還元剤を伴ってのHの存在下にて得ることができる。
コポリマーは、特に、それらが沈澱するtert-ブタノール媒質中におけるフリーラジカル重合によって得られる。
前記反応は、0〜150℃、好ましくは10〜100℃の温度にて、大気圧又は減圧下のいずれにて行ってもよい。これはまた、不活性雰囲気下、好ましくは窒素下で行ってもよい。
この方法において、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸又はそのナトリウムもしくはアンモニウム塩を、特に(メタ)アクリル酸エステルと、次のもの:8molのエチレンオキシド(8EO)でオキシエチレン化されたC10-C18アルコール(ヘキスト/クラリアント社(Hoechst/Clariant)のゲナポール(Genapol)(登録商標)C-080)、8molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC11オキソアルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)UD-080)、7molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC11オキソアルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)UD-070)、7molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC12-C14アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)LA-070)、9molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC12-C14アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)LA-090)、11molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC12-C14アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)LA-110)、8molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC16-C18アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)T-080)、15molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC16-C18アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)T-150)、11molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC16-C18アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)T-110)、20molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC16-C18アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)T-200)、25molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC16-C18アルコール(ヘキスト/クラリアント社のゲナポール(登録商標)T-250)、及び/又は25molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC18-C22アルコール及び/又は25molのエチレンオキシドでオキシエチレン化されたC16-C18イソアルコールと重合させた。
1%水溶液の粘度(25℃にてブルックフィールド(Brookfield)粘度計、No.7の針を使用して測定)は、好ましくは20000mPa.s〜100000mPa.s、特に60000mPa.s〜70000mPa.sの範囲である。
本発明の特定の一実施態様では、コポリマーの含有量は、使用準備が整った組成物の重量に対して0.005%〜15%、特に使用準備が整った組成物の重量に対して0.05%〜7.5%、好ましくは使用準備が整った組成物の重量に対して0.1%〜5%である。
(エマルションの油相)
エマルションの油相は、好ましくは少なくとも一の脂肪アルコールを含有する。
本発明において、「脂肪アルコール」なる用語は、飽和又は不飽和で直鎖状又は分枝状の任意の脂肪アルコールを意味する。これらの脂肪アルコールとして、C12-C22アルコール類が好ましい。
このようなものとして、特にラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルアルコール、ウンデシレニルアルコール、パルミトレイルアルコール、リノレニルアルコール、アラキドニルアルコール、及びエルシルアルコール、及びそれらの混合物を挙げることができる。セチルアルコールが特に好ましい。
本発明の酸化エマルションにおいて、脂肪アルコールの濃度は、エマルションの全重量に対して約0.1重量%〜30重量%、より好ましくは約0.5重量%〜15重量%の範囲であってよい。
(添加剤)
酸化組成物は、当該分野において一般的な添加剤、例えば金属イオン封鎖剤、例えばエチレンジアミン四酢酸、ペンテト酸五ナトリウム(CTFA名)又はエチドロン酸;過酸化水素安定剤、例えばアルカリ金属(例えばナトリウム又はカリウム)のスズ酸塩及びピロリン酸塩、又はサリチル酸ナトリウム;着色料;香料;消泡剤;カチオン性及び両性の直接付着ポリマー、例えば上述したものをさらに含有してよい。
言うまでもなく、当業者であれば、使用準備が整った脱色用組成物の特性が、考慮される添加により悪影響を受けないか、実質的に受けないように留意して、上述した任意の付加的な化合物(類)を選択するであろう。
酸化組成物中の過酸化水素の含有量は、有利には過酸化水素の力価として1%〜12%、特に過酸化水素の力価として2%〜12%、好ましくは過酸化水素の力価として2.7%〜12%である。
本発明の特定の一実施態様において、使用準備が整った脱色用組成物中の過酸化水素の含有量は、過酸化水素の力価として1%〜12%、好ましくは過酸化水素の力価として2%〜9%、より好ましくは過酸化水素の力価として2%〜6%である。
特に、酸化組成物のpHは1〜6、好ましくは2〜4である。
酸性pHは、酸化組成物中の過酸化水素の安定化を確保する。酸性pHは、酸性化剤、例えば塩酸、酢酸、リン酸、乳酸、クエン酸、サリチル酸又はホウ酸を使用することにより得られる。
さらに、必要であれば、pHは塩基性化剤、例えばアンモニア水、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、1,3-ジアミノプロパン、アルカリ性又はアンモニウム(重)炭酸塩、有機炭酸塩、例えば炭酸グアニジン、又はアルカリヒドロキシドを添加する方法により常套的に調節することもでき、もちろんこれら全ての化合物は単独でも又は混合物でもよいことは明らかである。
酸化組成物は、過酸化水素と、水中油型エマルションの水相の他の成分とを、室温で混合し、ついで室温以上の温度でエマルションの油相を添加してエマルションを調製することにより、調製される。
本発明の使用準備が整った脱色用組成物を調製するための方法は、無水脱色用組成物と酸化組成物を混合することからなる。この混合は、脱色される繊維に生成物を適用する直前に行わなければならない。
通常、脱色用組成物は、酸化組成物約の重量に対して約0.5〜10当量で混合される。
本発明の使用準備が整った組成物のpHは、有利には4〜12、特に7〜11.5、好ましくは8〜11であることに留意すべきである。
また本発明の主題は、湿った又は乾燥したヒトのケラチン繊維の脱色する領域に、本発明の使用準備が整った脱色用組成物を適用し;所望の脱色結果が得られるのに十分な放置時間、組成物を作用させ;水ですすぎ、続いてシャンプーで洗浄して組成物を除去し、ついで、場合によっては乾燥させることからなる、ヒトのケラチン繊維、特に毛髪を脱色する方法にある。
通常、放置時間は1〜60分、より好ましくは10〜50分の範囲である。
最後に、本発明の主題は、ヒトのケラチン繊維の脱色方法を実施するための、多区画具又は「キット」にある。
この脱色具は少なくとも二の区画を有し、その一方が少なくとも一の過酸化塩、少なくとも一のアルカリ剤、及び15〜35重量%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有するペースト形態の無水脱色用組成物を含み;他方が、少なくとも一の非イオン性及び/又はアニオン性界面活性剤、少なくとも一の疎水性単位を含有し、遊離もしくは部分的又は全体的に中和された形態でスルホン基を有するエチレン性不飽和モノマーから誘導される少なくとも一の単位を有する少なくとも一のコポリマーを含有する過酸化水素水中油型エマルションの形態の酸化組成物を含む。
本発明の非限定的な実施例を以下に記載する。
(実施例)
無水ペースト形態の脱色用組成物A
次の組成物Aを、以下の化合物を一緒に混合することにより調製する:
Figure 0004156536
酸化組成物(O/Wエマルション)
次のエマルションを、以下の化合物を混合することにより調製する:
Figure 0004156536
(*)特許出願FR2818543に記載され調製されたような、**AMPS(80)/トリメチロールプロパントリアクリラートで架橋された、25molのエチレンオキシド(20)でオキシエチレン化されたC16-C18アルコールのメタクリル酸エステル
使用準備が整った水性脱色用組成物
・組成物A/B:20gの脱色用組成物A+30gの酸化組成物B
・組成物A/C:20gの脱色用組成物A+30gの酸化組成物C
・組成物A/D:20gの脱色用組成物A+30gの酸化組成物D
・組成物A/E:20gの脱色用組成物A+30gの酸化組成物E
組成物を混合することにより得る。
使用準備が整った水性脱色用組成物の混合速度の評価
・混合時間(秒)の評価(cf. クロノメーターによる)
・混合物にスパチュラを入れたときにクロノメーターを起動
・混合物が滑らかで均質になったときにクロノメーターを停止
・5人のパネラーによる評価
Figure 0004156536
本発明の組成物A及びB(組成物A/B)の混合物は、非常に早く調製できた。
さらに、使用準備が整った脱色用組成物である組成物A/Bは、容易に素早く適用された。非常に良好な付着性を示す。毛髪の脱色しようとする領域を超えて流れ落ちることはない。最後に、非常に良好な化粧品特性を付与すると同時に、強力で均質な脱色も得られた。

Claims (27)

  1. i)少なくとも一の過酸化塩、少なくとも一のアルカリ剤、及び15〜35重量%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有するペースト形態の無水脱色用組成物を、
    ii)脂肪アルコールとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物と、モノ-又はポリグリセロール化脂肪アルコール類とから選択される少なくとも一の非イオン性面活性剤、及び
    次の式(II):
    Figure 0004156536
    [上式中、X はプロトン、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、又はアンモニウムイオンである]
    の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位、
    及び次の式(III):
    Figure 0004156536
    [上式中、xは7〜25の範囲の整数を示し;R は水素原子、又は直鎖状又は分枝状のC -C アルキル基を示し、R は直鎖状又は分枝状のC 10 -C 22 アルキルを示す]
    の単位を含む少なくとも一のコポリマー
    を含有する過酸化水素水中油型エマルションの形態の酸化組成物と、
    使用前に混合することにより得ることができる、ヒトのケラチン繊維を脱色するための使用準備が整った組成物。
  2. 無水脱色用組成物の不活性な有機液体が、ポリデセン類、カルボン酸モノエステル及びポリエステル、C-C30酸の糖モノエステル又はポリエステル、環状エーテル、環状エステル、シリコーン油、鉱物性油及び植物性油、又はそれらの混合物から選択される少なくとも一の化合物を含有していることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 不活性な液体が、飽和した直鎖状又は分枝状のC-CモノアルコールのC-C30酸エステルから選択されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 過酸化塩が、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩及び過酸化物、又はそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 過酸化塩が、過硫酸ナトリウム及び過硫酸カリウムから、単独で又は混合物として選択されることを特徴とする、請求項4に記載の組成物。
  6. 無水脱色用組成物中の過酸化塩の含有量が、10重量%〜70重量%であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 過酸化塩の含有量が、使用準備が整った組成物の重量に対して5%〜35%であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 無水脱色用組成物中に存在するアルカリ剤が、尿素;アンモニウム塩;アルカリ金属又はアルカリ土類金属のケイ酸塩、リン酸塩及び炭酸塩から、単独で又は混合物として選択されることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. 無水脱色用組成物中のアルカリ剤の含有量が、0.01重量%〜40重量%であることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. アルカリ剤の含有量が、使用準備が整った組成物の重量に対して0.005%〜20%であることを特徴とする、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 無水脱色用組成物が、少なくとも一の非イオン性、アニオン性、両性、双性イオン性又はカチオン性界面活性剤、又はそれらの混合物を含有していることを特徴とする、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 無水脱色用組成物が、疎水性鎖を含まない少なくとも一の水溶性増粘剤を含有していることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の組成物。
  13. 無水脱色用組成物中の増粘剤の含有量が、使用準備が整った組成物の重量に対して0.01%〜30%であることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 無水脱色用組成物が、少なくとも一の疎水性鎖を有する少なくとも一の両親媒性ポリマーを含有していることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 少なくとも一の疎水性鎖を有する両親媒性ポリマーの含有量が、使用準備が整った組成物の重量に対して0.01%〜30%であることを特徴とする、請求項14に記載の組成物。
  16. 無水脱色用組成物が、1重量%未満の水を含有することを特徴とする、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物。
  17. コポリマーが、6〜50の炭素原子を有する少なくとも一の疎水性単位を含有していることを特徴とする請求項に記載の組成物。
  18. コポリマーの含有量が、使用準備が整った組成物の重量に対して0.005%〜15%あることを特徴とする、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の組成物。
  19. 界面活性剤の全含有量が、使用準備が整った組成物の重量に対して0.05%〜30%であることを特徴とする請求項1又は11に記載の組成物。
  20. 水中油型エマルションの油相が、少なくとも一の脂肪アルコールを含有していることを特徴とする、請求項1ないし19のいずれか1項に記載の組成物。
  21. 使用準備が整った組成物中の過酸化水素の含有量が、過酸化水素の力価で1%〜12%あることを特徴とする、請求項1ないし20のいずれか1項に記載の組成物。
  22. 水中油型エマルションのpHが1〜6であることを特徴とする、請求項1ないし21のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 使用準備が整った組成物のpHが4〜12であることを特徴とする、請求項1ないし22のいずれか1項に記載の組成物。
  24. i)少なくとも一の過酸化塩、少なくとも一のアルカリ剤、及び15〜35重量%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有するペースト形態の無水脱色用組成物を、
    ii)脂肪アルコールとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物と、モノ-又はポリグリセロール化脂肪アルコール類とから選択される少なくとも一の非イオン性面活性剤、及び
    次の式(II):
    Figure 0004156536
    [上式中、X はプロトン、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、又はアンモニウムイオンである]
    の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位、
    及び次の式(III):
    Figure 0004156536
    [上式中、xは7〜25の範囲の整数を示し;R は水素原子、又は直鎖状又は分枝状のC -C アルキル基を示し、R は直鎖状又は分枝状のC 10 -C 22 アルキルを示す]
    の単位を含む少なくとも一のコポリマー
    を含有する過酸化水素水中油型エマルションの形態の酸化組成物と、使用前に混合することを特徴とする、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の、ヒトのケラチン繊維を脱色するための使用準備が整った組成物を調製する方法。
  25. 湿った又は乾燥したヒトのケラチン繊維の脱色する領域に、請求項1ないし23のいずれか1項に記載の使用準備が整った脱色用組成物を適用し;所望の脱色結果が得られるのに十分な放置時間、組成物を作用させ;水ですすぎ、続いてシャンプーで洗浄して組成物を除去し、ついで、場合によっては乾燥させることからなる、ヒトのケラチン繊維の脱色方法。
  26. 放置時間が1〜60分の範囲であることを特徴とする、請求項25に記載の脱色方法。
  27. 少なくとも二の区画を有し、その一方が少なくとも一の過酸化塩、少なくとも一のアルカリ剤、及び15%〜35%の少なくとも一の不活性な有機液体を含有するペースト形態の無水脱色用組成物を含み;他方が、脂肪アルコールとエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドの縮合物と、モノ-又はポリグリセロール化脂肪アルコール類とから選択される少なくとも一の非イオン性面活性剤、及び
    次の式(II):
    Figure 0004156536
    [上式中、X はプロトン、アルカリ金属カチオン、アルカリ土類金属カチオン、又はアンモニウムイオンである]
    の2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)単位、
    及び次の式(III):
    Figure 0004156536
    [上式中、xは7〜25の範囲の整数を示し;R は水素原子、又は直鎖状又は分枝状のC -C アルキル基を示し、R は直鎖状又は分枝状のC 10 -C 22 アルキルを示す]
    の単位を含む少なくとも一のコポリマー
    を含有する過酸化水素水中油型エマルションの形態の酸化組成物を含むことを特徴とする、請求項24又は25に記載の脱色方法を実施するための多区画具又はキット。
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