JP4155637B2 - 3次元空間座標入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元空間における座標を入力するための3次元空間座標入力装置及び触覚又は力覚を操作者に瞬時的に知覚させる機能としてフォースフィードバックを有する3次元空間座標入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の座標入力においては2次元が主であり、一般的な2次元座標入力装置としては、マウス、トラックボール、ジョイスティックのような現在位置からの相対座標を読み取る座標入力装置と、タブレットやディジタイザのような絶対座標を読み取る座標入力装置とがある。3次元座標の入力の際には、これらの装置を使用して疑似的に座標入力を行ってきた。
【0003】
しかしながら、近年のコンピュータ技術の発達によりコンピュータ又はCAD等の分野において、又はバーチャルリアリティの分野において、3次元の視覚データを取り扱う機会が増加してきた。これに伴い、このような3次元データを取り扱う際に3次元座標を入力する要求が増加してきている。3次元の座標入力装置としては、3次元ディジタイザ、3次元マウス等が既に知られている。3次元マウスの機構には、アームを持った機械を使用し、リンク部の変位で座標を読み取る方式、超音波を利用する方式、発振コイルと計測コイルを用いて磁界の磁束の変化を測定する磁気センサ方式などがある。
【0004】
バーチャルリアリティの分野等においては、触覚又は力覚を操作者に瞬時的に知覚させる機能としてフォースフィードバックを有する座標入力装置が所望されるが、その際には、リンクを使用した方式が有利となる。ここで、用語「フォースフィードバック」は触覚又は力覚を操作者に瞬時的に知覚させる機能を意味する。このようなフォースフィードバック付き座標入力装置としては、2次元では、2自由度を有するパラレル機構であるパントグラフ機構を用いた、2次元用フォースフィードバック付き空間座標入力装置が知られており、3次元では、パラレル機構とシリアル機構を複合した機構を用いた6自由度を有し且つ6自由度を与える6つの軸の内の3つの軸にフォースフィードバック機能が付加された空間座標入力装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
3次元座標入力において、手持ちの操作部を使用して座標入力をする際には、マウスなどのような2次元座標入力装置と異なり、操作部を下方から支持する平面がないことから3次元特有の問題が発生する。これは、操作部の操作に関して、摩擦及び反動が大きいことはユーザが長時間操作したときの疲労感を2次元座標入力の際に比べて増大させることである。フォースフィードバックをする必要があるバーチャルリアリティの分野においては、摩擦及び反動は、ユーザの疲労の問題を引き起こすのみならず、現実感を損なわせるため、特に問題となる。反動は操作部の慣性により引き起こされることから、操作部の軽量化が所望される。
【0006】
フォースフィードバック付きの座標入力装置として公知である上記の装置については、前出のパントグラフ機構を用いたフォースフィードバック付き2次元用座標入力装置では3次元においてはフォースフィードバック自由度が一つ不足しており、前出の3次元用座標入力装置では、フォースフィードバック機能の付加された2自由度を与える軸に関するセンサ及びアクチュエータが操作部に配置されなくてはならないため、操作部の質量が重くなり、その分慣性力、すなわち反動が大きくなる。
【0007】
さらに他の問題としては、フォースフィードバック付き3次元座標入力装置が一般に高価であることがある。
本発明の目的は、3次元空間における座標入力を容易にし、且つ、手に反力を知覚させることができる、卓上形の、安価な、フォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、支持部と、支持部に支持されているユーザの操作を位置情報信号に変換するための操作部とからなり、操作部は、3つのリンクセットと、3つのリンクセットに回転可能に支持されている運動プラットフォームと、運動プラットフォームに着脱自在に取付けられる操作機器とを備え、各リンクセットは、第一リンク部材と、第二リンク部材と、第一リンク部材と第二第リンク部材とを回転可能に結合する第一ジョイントと、第二リンク部材と運動プラットフォームとを回転可能に結合する第二ジョイントと、第一リンク部材の回転角度情報を検出するための位置センサとを備え、3つのリンクセットが各第一リンク部材においてそれぞれ支持部に一つの回転軸を有するように回転可能に接続され、運動プラットフォームが第一ジョイント及び第二ジョイントにより並進運動をするように適合されている3次元空間座標入力装置を提供する。
【0009】
このようなリンクセットと運動プラットフォームとの配置は「パラレル機構」と呼ばれ、このパラレル機構を採用することにより、運動プラットフォームの位置は3つの第一リンク部材の回転角度によって決定されるので、位置センサによって測定される3つの回転角度によって運動プラットフォームの位置が確定されることが可能となる。
【0010】
さらに、本発明は、ユーザ及び操作部にフォースフィードバックを付加する駆動部と、操作部から伝達される位置信号を処理して駆動部を制御するための制御部とをさらに備え、駆動部が第一リンク部材と支持部との回転軸に対してそれぞれ設けられているフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置を提供する。
【0011】
さらに、本発明は、この駆動部が、支持部と第一リンク部材との回転軸に取付けられ且つ第一リンク部材と連動するように取付けられているプーリと、制御部からの制御信号に応じて力を発生させ且つプーリを回転させるための回転アクチュエータと、回転アクチュエータとプーリとの間で回転及び力を相互に伝達するためのワイヤとを備える3次元空間座標入力装置を提供する。
【0012】
上記のような本発明によれば、位置を検出するための位置センサ及び選択的にはリンク部材を駆動させる手段とを操作部ではなく、支持部に配設することができるため、操作部の質量が軽減され、制御性を向上させ、ユーザが長時間操作を行うときに発生する疲労を軽減させる。さらに、上述のプーリとワイヤを使用した伝動機構を採用することにより、位置センサの精度を向上させることができ、且つ、操作部に伝動する力の精度を高めることができ、安価な3次元空間座標入力装置を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例に関して図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明によるフォースフィードバックを有しない3次元空間座標入力装置10の斜視図を示す。フォースフィードバックを有しない3次元空間座標入力装置10は、支持部12と、支持部12に支持されるユーザの操作を位置信号に変換するための操作部14とからなる。
【0014】
図1においては、支持部12は、支持台16と、支持台16から垂直に延びる支持棒18と、支持棒18に例えば固定ねじ22によって移動可能に取付けられている取付けブラケット20と、取付けブラケット20によって支持棒18に取り付けられている固定プラットフォーム24とを備えている。しかしながら、固定プラットフォーム24が取付けブラケット20によって他の装置又は任意の所望の場所に直接取付けられてもよい。
【0015】
操作部14は、3つのリンクセット26と、3つのリンクセット26に回転可能に支持された運動プラットフォーム38と、運動プラットフォーム38に着脱自在に取付けられる操作機器40とを備える。各リンクセット26は、第一リンク部材28と、第二リンク部材30と、第一リンク部材28と第二第リンク部材30とを回転可能に結合する第一ジョイント32と、第二リンク部材30と運動プラットフォーム36とを回転可能に結合する第二ジョイント34と、第一リンク部材28の回転角度情報を検出するための位置センサ36とを備える。さらに、3つのリンクセットが各第一リンク部材28においてそれぞれ固定プラットフォーム24に一つの回転軸42を有するように回転可能に接続され、運動プラットフォーム36が第一ジョイント32及び第二ジョイント34により並進運動をするように適合されている。
【0016】
好適には、各リンクセット26の第一リンク部材28同士の長さは等しく、第二リンク部材30同士の長さもまた等しい。さらに、好適には、各リンクセット26が固定プラットフォーム24周りに120度毎に配置され、各第一リンク部材28と固定プラットフォーム24との回転軸42は互いに60度の角度をなす。このようにリンクセットの構成及び配置を対称的にすることにより、位置センサからの位置情報信号の処理時の負担が軽減される。
【0017】
図1の実施例においては、第二リンク部材30は平行に配置されている2つのロッドから構成されている。第一ジョイント32及び第二ジョイント34が固定プラットフォーム24と第一リンク部材28との回転軸42と平行な回転軸44、46を有し、これら2つの回転軸44、46を形成する部材のそれぞれ両端に、第二リンク部材30の2つのロッドがこれらの2つの回転軸44,46と前記第二リンク部材との長手方向軸との両方に垂直な回転軸48、50を有するように接続され、それによって、前記運動プラットフォーム38が並進運動をするようにされている。
【0018】
位置センサ36として、好適には光学式エンコーダを使用するが、電気的エンコーダや磁気センサのような他の形式の位置センサが使用されてもよい。
3つのリンクセット26、詳細にはその第一リンク部材28が、固定プラットフォーム24周りに120度毎に配置され且つそれぞれ固定プラットフォーム24に回転可能に接続されており、図1に示されるように各第一リンク部材28の回転軸42が互いに60度の角度を成すように配置されている。第一リンク部材28の角度情報を検出するために、位置センサ36がこの回転軸42に取付けられる。第二リンク部材30が、第一ジョイント32によって第一リンク部材28と回転可能に結合され、第二ジョイント34によって運動プラットフォーム38と回転可能に結合される。好適には、3つの第二リンク部材30は運動プラットフォーム38の周りに120度毎に配置される。このように各リンクセット26を配置することにより、運動プラットフォーム38は空間において3自由度を有するようになることが分かっている。このようなリンクセット26と運動プラットフォーム38との配置は「パラレル機構」と呼ばれ、この機構を採用することにより、運動プラットフォーム38の位置は3つの第一リンク部材28の3つの回転角度によって決定される、すなわち運動プラットフォームは空間における位置に関して3自由度を有するようになり、運動プラットフォーム38の位置を3つの回転角度で表現できるようになる。したがって、位置センサ36を固定プラットフォーム24と第一リンク部材28との回転軸42に取付けることにより、操作部14に位置センサ36の質量が付加されないようにして、操作部14を軽量化し、操作部14の慣性力を低減させることができる。
【0019】
操作者と接続するため且つ操作性を向上させるために、操作機器が運動プラットフォーム38に備えられる。図1に示される実施例においては、操作機器40は、固定板52と、固定板52から延びる柄54と、柄54の他方の端部に接続されているグリップ56とを備えている。この操作機器40が運動プラットフォーム38に着脱自在に取付けられており、必要に応じて他の形態の操作機器と交換することが可能である。操作機器40が運動プラットフォーム38と一体的に形成されてもよい。グリップ56にはボタン又はダイヤルのような少なくとも1つの操作信号入力手段58が設けられてもよい。操作信号入力手段58が設けられる場合には、運動プラットフォーム38と操作機器40とが電気的に接続され、さらに運動プラットフォーム38からリンクセット26及び固定プラットフォーム24を介して外部に操作信号を伝達できるように電気通信手段が配設される。
【0020】
図2は操作機器の第二実施例の斜視図である。本実施例においては、操作機器60は、固定板62と、固定板62から下方に延び且つ直角に曲がった柄64と、柄64の他方の端部に接続されているグリップ66とを備えている。この操作機器60は、グリップ66を物体に接触させて使用する場合に、固定板62が物体に接触して操作を妨げることを防止する。図1に示される操作機器40の実施例に関して前述されたように、グリップ66に操作信号入力手段68が設けられてもよい。この場合には、操作部14及び固定プラットフォーム24に上述されたような外部に操作信号を伝達できるようにする電気通信手段が配設される。
【0021】
図3は操作機器の第三実施例の斜視図である。本実施例においては、操作機器70は、固定板72と、固定板72からある立体角を成して延びるペン型グリップ74とを備える。図1に示される操作機器40の実施例に関して前述されたように、グリップ74に操作信号入力手段76が設けられてもよい。この場合には、操作部14及び固定プラットフォーム24に上述されたような外部に操作信号を伝達できるようにする電気通信手段が配設される。
【0022】
図4は、図1に示される3次元空間座標入力装置10と同じ構造を備えるが、さらにフォースフィードバック機能を付加するための装置を備えている、フォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置100を示している。図4においては、図1と同様の要素に対しては同じ参照番号が使用されている。フォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置100は、支持部102と、支持部102に支持されているユーザの操作を位置信号に変換するための操作部104と、ユーザ及び操作部104にフォースフィードバックを付加する駆動部106と、操作部104から伝達される位置信号を処理して駆動を制御する制御部108とを備える。支持部102及び操作部104は図1に関して説明された支持部12及び操作部14と同様に構成される。駆動部106が第一リンク部材28と固定プラットフォーム24との回転軸42に対してそれぞれ設けられる。
【0023】
制御部108は支持台16と一体化されてもよい。
リンクセット26、詳細には第一リンク部材28を駆動するための伝動方式として、本実施例においては、図5に示されるように、回転アクチュエータの回転をワイヤを介してプーリに伝えるプーリ/ワイヤ伝動方式を採用している。駆動部106は、固定プラットフォーム24と第一リンク部材28との回転軸42に取付けられ且つ第一リンク部材28と連動するプーリ110と、制御部108からの制御信号に応じて力を発生させ且つプーリ110を回転させるための回転アクチュエータ112と、アクチュエータ112とプーリ110との間で回転及び力を相互に伝達するためのワイヤ114と、回転アクチュエータの回転シャフト116とを備える。駆動部106は回転シャフトに取付けられている小型プーリ111をさらに備えてもよい。
【0024】
パラレル機構を採用することにより、前述されたように、駆動部106、特にアクチュエータ112が固定プラットフォーム24に支持され、アクチュエータ112の質量が操作部104に付加されないようにすることが可能となり、操作部104が軽量化され、操作部104の慣性力が低減され、ユーザが長時間操作を行う際の疲労が軽減される。
【0025】
各第一リンク部材28に対して一つのプーリ110が取付けられる。プーリ110は図4及び図5に示されるように半円形であってもよく、また第一リンク部材28の可動範囲に応じた中心角を有する扇形状であってもよい。また軽量化のために扇形状の側面部に開口を設けてもよい。
各リンク及びプーリ110の組立体1つに対して1つのアクチュエータ112が取付けられ、これら3つのアクチュエータ112が制御部108により独立して制御される。回転アクチュエータ112は好適には回転モータであり、さらに好適にはDCサーボモータである。回転アクチュエータの回転シャフト116又は(回転シャフト116に小型プーリ111が取付けられているなら)小型プーリ111がプーリ110の外周に隣接して且つ回転シャフト116の回転軸とプーリ110の回転軸が平行になるように配置される。
【0026】
ワイヤ114は、図4及び図5に示されるように、その両端部がプーリ110に固定されて、プーリ110の外周に沿って延在し、その中間では回転シャフト116又は小型プーリ111に巻き付けられている。ワイヤ114はある程度の張力がかかるようにプーリ110に取付けられる。ワイヤ110には好適にはケブラー(商標)繊維のような高強度高弾性を有するアラミド繊維が使用される。
【0027】
図4に示されるように、フォースフィードバック付き3次元座標入力装置100においては、各位置センサ36、例えば光学式エンコーダの回転子を、固定プラットフォーム24と第一リンク部材28との回転軸42にではなく、各アクチュエータ112の回転シャフト116に装着してもよい。こうすることで、例えば光学式エンコーダである位置センサ36の分解能が向上されて位置情報信号の精度が向上され、さらに操作部104の回転摩擦力が低減される。
【0028】
駆動部106にワイヤ/プーリ伝動方式を採用することにより、高い伝動効率、少ないバックラッシュ、低摩擦の伝動機構が達成される。さらに、ワイヤ/プーリ伝動機構により、モータ発生トルクを増幅させ、例えば光学式エンコーダである位置センサの分解能を向上させることができる。しかしながら、駆動部106に歯車方式を採用することも可能である。
【0029】
図4のようなフォースフィードバック付きの3次元入力装置100により、3次元空間において、特にユーザが意識することなく、制限された作業範囲内で作業をすること、例えば、3次元空間内のある平面においてのみ作業することができるようにすることも可能となる。
図6は、本発明の3次元入力装置の別な実施例の斜視図である。本実施例の3次元空間座標入力装置120においては、図4に示されるような本発明の2つの3次元空間入力装置が対向して設けられており、各3次元空間座標入力装置は、支持部122と、支持部122に支持されているユーザの操作を位置信号に変換するための操作部124と、ユーザ及び操作部124にフォースフィードバックを付加する駆動部126と、操作部か124ら伝達される位置信号を処理して駆動を制御する制御部とを備える。操作機器は、図1〜図3に示される操作機器と類似であるが、グリップが概略円筒形状を有する指ホルダ130に置換されている。本装置は、手の2本の指、例えば親指と人差し指とで物を挟むといった動作を入力する際に、有効となる。
【0030】
図7は 図4に示される本発明の3次元空間座標入力装置を使用したシステム構成の実施例を説明する図である。制御部108は、本発明の3次元空間座標入力装置100の3つの位置センサ36から運動プラットフォーム38の位置を検出するための位置情報信号を受け取り、この位置情報信号を処理して、外部に接続されているホストコンピュータ132にその信号を伝達する。ホストコンピュータ132はこの信号から、運動プラットフォームの位置と必要であればその位置における反力を計算する。ホストコンピュータ132からの信号により、運動プラットフォーム38の位置が画像表示部134に表示される。フォースフィードバックなしの場合には、以上が全体の流れとなる。フォースフィードバック付きの場合には、さらに、反力を指示する命令信号がホストコンピュータ132から制御部108に伝達され、制御部108が本発明の3次元座標入力装置の3つの回転アクチュエータ112を独立して駆動させ、運動プラットフォーム38に反力を発生させる。
【0031】
【発明の効果】
パラレル機構を使用することで、センサ及びアクチュエータといった付加的な部材を操作部ではなく、固定されている固定プラットフォームに設けることが可能となり、操作部の質量を軽減させ、制御性を向上させ、ユーザが操作する際の疲労を低減させる。
【0032】
駆動機構として、プーリ/ワイヤ伝動方式を採用することで、位置情報信号の精度を向上させることが可能となる。
フォースフィードバック付きであれば、空間内で作業領域にある制限を付けて作業させることが可能である。例えば、三次元空間内のある平面でのみ入力作業を行わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるフォースフィードバックなしの3次元空間座標入力装置の斜視図である。
【図2】図1に示される操作機器の第二実施例の斜視図である。
【図3】図1に示される操作機器の第三実施例の斜視図である。
【図4】図1の装置に類似の、本発明によるフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置の斜視図である。
【図5】本発明で使用されるプーリ/ワイヤ伝動機構を説明する図である。
【図6】図4に示される本発明のフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置の別な実施形態の斜視図である。
【図7】図4に示される本発明の3次元空間座標入力装置を使用したシステム構成の実施例を説明する図である。
【符号の説明】
10…3次元空間座標入力装置
12…支持部
14…操作部
26…リンクセット
28…第一リンク部材
30…第二リンク部材
32…第一ジョイント
34…第二ジョイント
36…位置センサ
38…運動プラットフォーム
40…操作機器
42…回転軸
100…フィードバック付き3次元空間座標入力装置
102…支持部
104…操作部
106…駆動部
108…制御部
Claims (10)
- 支持部と、支持部に支持されているユーザの操作を位置情報信号に変換するための操作部とからなる3次元空間座標入力装置において、
操作部は、3つのリンクセットと、3つのリンクセットに回転可能に支持されている運動プラットフォームと、前記運動プラットフォームに着脱自在に取付けられる操作機器とを備え、
各リンクセットは、第一リンク部材と、第二リンク部材と、前記第一リンク部材と前記第二第リンク部材とを回転可能に結合する第一ジョイントと、前記第二リンク部材と前記運動プラットフォームとを回転可能に結合する第二ジョイントと、前記第一リンク部材の回転角度情報を検出するための位置センサとを備え、前記3つのリンクセットが前記各第一リンク部材においてそれぞれ前記支持部に一つの回転軸を有するように回転可能に接続され、運動プラットフォームが前記第一ジョイント及び前記第二ジョイントにより並進運動をするようにされている3次元空間座標入力装置。 - 前記各リンクセットを構成する前記第一リンク部材同士及び第二リンク部材同士の長さがそれぞれ等しい、請求項1に記載の3次元空間座標入力装置。
- 前記第一リンク部材が前記支持部周りに120度毎に配置され、前記各第一リンク部材と前記支持部との回転軸は互いに60度の角度を成すようになっている、請求項1に記載の3次元空間座標入力装置。
- 前記第二リンク部材が2つのロッドから構成され、前記第一及び第二ジョイントが前記支持部と前記第一リンク部材の回転軸と平行な回転軸を有し、これら2つの回転軸を形成する部材のそれぞれ両端に、前記第二リンク部材の2つのロッドがこれら2つの回転軸と前記第二リンク部材の長手方向軸との両方に垂直な回転軸を有するように接続され、それによって、前記運動プラットフォームが並進運動をするようにした、請求項1に記載の3次元空間座標入力装置。
- 前記操作機器に少なくとも1つの操作信号入力手段が設けられて、前記運動プラットフォームと前記操作機器とが電気的に接続され、さらに前記運動プラットフォームから前記リンクセット及び前記支持部を介して外部に前記操作信号を伝達できるように電気通信手段が配設されている、請求項1に記載の3次元空間座標入力装置。
- 前記位置センサが前記各第一リンク部材と前記支持部との回転軸に取付けられている、請求項1に記載の3次元空間座標入力装置。
- 支持部と、支持部に支持されているユーザの操作を位置情報信号に変換するための操作部と、ユーザ及び操作部に触覚又は力覚を瞬時的に知覚させる機能としてフォースフィードバックを付加するための駆動部と、操作部から伝達される位置信号を処理して駆動部を制御するための制御部とからなるフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置において、
操作部は、3つのリンクセットと、3つのリンクセットに回転可能に支持されている運動プラットフォームと、前記運動プラットフォームに着脱自在に取付けられる操作機器とを備え、
各リンクセットは、第一リンク部材と、第二リンク部材と、前記第一リンク部材と前記第二第リンク部材とを回転可能に結合する第一ジョイントと、前記第二リンク部材と前記運動プラットフォームとを回転可能に結合する第二ジョイントと、前記第一リンク部材の回転角度情報を検出するための位置センサとを備え、前記3つのリンクセットが前記各第一リンク部材においてそれぞれ前記支持部に一つの回転軸を有するように回転可能に接続され、前記運動プラットフォームが前記第一ジョイント及び前記第二ジョイントにより並進運動をするように適合されており、
前記駆動部が前記第一リンク部材と前記支持部との回転軸に対してそれぞれ設けられている、フォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置。 - 前記駆動部は、前記支持部と前記第一リンク部材との回転軸に取付けられ且つ前記第一リンク部材と連動するように取付けられているプーリと、前記制御部からの制御信号に応じて力を発生させ且つ前記プーリを回転させるための回転アクチュエータと、前記アクチュエータと前記プーリとの間で回転及び力を相互に伝達するためのワイヤとを備える、請求項7に記載のフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置。
- 前記アクチュエータはモータである、請求項8に記載のフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置。
- 前記位置センサが前記アクチュエータの回転軸に取付けられている、請求項8に記載のフォースフィードバック付き3次元空間座標入力装置。
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US9214095B2 (en) | 2009-06-08 | 2015-12-15 | Mitsubishi Precision Co., Ltd. | Surgical simulation model generating method, surgical simulation method, and surgical simulator |
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JP2000112649A (ja) | 2000-04-21 |
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