JP4154169B2 - 管路洗浄機能付き歯科診療装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科診療装置に係り、特に歯科診療に使用される各種インスツルメントの作用媒体用供給管路を洗浄する機能を備えた歯科診療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科診療においては、口腔内に挿入されて歯牙の研削を行ったり、あるいは歯牙の洗浄を行い更には口腔内に溜まった処理液(唾液を含む)を吸引排出したりする為の各種インスツルメントが使用される。これらインスツルメントには、研削ドリルをエア駆動させるための給気管路、研削部を冷却或いは洗浄するための給水管路、気液混合管路或いは吸引管路等の管路が接続される。このような管路は、使用水の長期の滞留による菌の繁殖や、治療中のバックサクションによって患者からの感染菌により汚染されることがあるため、これら管路を定期的に洗浄する必要がある。
【0003】
その為、従来からこれら管路に消毒液の供給管路を接続すると共に、診療台の近傍に配備される全てのインスツルメントを集約保持させる洗浄タンクを設け、消毒液或いは作用水を各インスツルメントの管路に供給して管路を洗浄し、この洗浄水を洗浄タンクから排出するようなシステムが採用されている。
【0004】
このような洗浄システムの一例として、特公平3−80498号公報で提案されたものがある。この例示のシステムでは、インスツルメントの洗浄時には洗浄タンクを診療台側部に設置されたうがい用スピットン上のベースンに載せ、各種インスツルメントをこの洗浄タンクに挿入保持させる。そして、各インスツルメントに消毒液や作用水をその管路を通じて供給して洗浄する。この廃液は洗浄タンクから上記ベースンを経てスピットンの排水管路に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなシステムでは、診療後、或いは診療前などに洗浄がなされるが、上記洗浄タンクおよびその関連備品は、常時は、診療室の適当な場所に保管されるものであり、その保管の為のスペースを確保する必要がある。また、洗浄作業時にはこの保管場所から洗浄タンク等を取り出し、スピットン上にセットしなければならず、その作業は大変煩わしくもあった。
【0006】
本発明は上記のような実情に鑑みなされたものであり、管路洗浄用の備品等の保管場所を確保する必要がなく、またその準備作業の煩わしさもない新規な管路洗浄機能付き歯科診療装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、歯科用診療台と、その近傍に立設されたスピットンとを備えた歯科診療装置であって、上記スピットンの立設胴部に歯科治療用各種インスルメントの管路洗浄用ユニットを出没自在に収納し、上記管路洗浄用ユニットは、各種インスツルメントを先側から挿入保持するための複数の保持孔を有する天板部と、該天板部で覆われる洗浄タンクと、該洗浄タンクの排水を排出するため上記スピットンの排水管路に連結された排水管とよりなることを特徴とする管路洗浄機能付き歯科診療装置にある。この構成によれば、上記スピットンの立設胴部から管路洗浄用ユニットを取り出し、これに各インスツルメントを保持させるだけの簡単な準備作業で、インスツルメントの管路洗浄作業を実施することができる。また、管路洗浄用ユニットを保管するためのスペースを別途確保する必要もない。
【0008】
た、各種インスツルメントは天板部の保持孔に挿入保持されるから、その先側部は洗浄タンク内に臨むことになる。従って、洗浄時の薬液や作用水は、この洗浄タンクに放出される。しかも、洗浄タンクには排水管が取付けられ、この排水管はスピットンの排水管路に連結されているから、上記放出液は逐次装置外に排出される。
【0009】
請求項の発明は、上記立設胴部に、上記管路洗浄用ユニットを収納するための開閉扉付の空洞部が形成され、該空洞部に上記管路洗浄用ユニットが引出し自在に収納されていることを特徴とする。この構成によれば、開閉扉を開き、空洞部に収納されている管路洗浄用ユニットを引出し、その天板部の保持孔にインスツルメントを挿入保持させれば、上記と同様にインスツルメントの管路洗浄作業を実施することができる。
【0010】
請求項の発明は、上記と同様の空洞部の内壁に多関節の折畳み可能なハンガーアームが固定され、このハンガーアームの先端に上記管路洗浄用ユニットが取付けられていることを特徴とする。この構成によれば、管路洗浄用ユニットの収納状態では、ハンガーアームは折畳まれている。管路洗浄用ユニットを取出す場合は、開閉扉を開き、ハンガーアームを引き伸ばし、また適宜水平旋回させて、管路洗浄用ユニットを各種インスツルメントが届く範囲に位置させる。そして、上記同様その天板部の保持孔にインスツルメントを挿入保持させれば、上記と同様にインスツルメントの管路洗浄作業を実施することができる。
【0011】
請求項の発明は、上記と同様の空洞部の開口部近傍内壁に、少なくとも水平位置と垂直位置との間で回動可能とされた回動支持アームが固定され、この回動支持アームの先端に該アームと平行な軸心の周りに旋回可能に上記管路洗浄用ユニットが取付けられていることを特徴とする。この構成によれば、管路洗浄用ユニットの収納状態では、回動支持アームは水平位置に保持され、管路洗浄用ユニットは空洞部の奥側でこの回動支持アームの先端部に立てられた状態で支持されている。管路洗浄用ユニットを取出す場合は、開閉扉を開き、回動支持アームを垂直位置に回動させる。管路洗浄用ユニットは空洞部の開口部から水平に突出した状態となり、この状態から、更に、管路洗浄ユニットを回動支持アームに平行な軸心の周りに旋回させて、上記同様各種インスツルメントが届く範囲に位置させる。その後は上記と同様に管路洗浄を実施することができる。
【0012】
請求項の発明は、上記と同様の空洞部の内壁に、水平摺動可能且つ該空洞部の開口部から出没可能な摺動支持アームを設け、該摺動支持アームの先端に水平旋回可能に上記管路洗浄用ユニットが取付けられていることを特徴とする。この構成によれば、管路洗浄用ユニットの収納状態では、摺動支持アームは空洞部内の退却位置にある。管路洗浄用ユニットを取出す場合は、開閉扉を開き、この摺動支持アームの摺動を伴い管路洗浄ユニットを引出し、その後管路洗浄用ユニットを摺動支持アームの先端部を中心にして旋回させて、上記同様各種インスツルメントが届く範囲に位置させる。その後は上記と同様に管路洗浄を実施することができる。
【0013】
請求項の発明は、上記立設胴部に、上記管路洗浄用ユニットを収納するための空洞部が形成され、該空洞部に上記管路洗浄用ユニットが使用位置と収納位置との間で水平旋回可能に設置され、該管路洗浄用ユニットを使用すべく旋回させた時には、上記天板部がインスツルメントを保持可能となるようスピットン胴部の外側に露出し、該管路洗浄用ユニットを収納すべく旋回させた時には、天板部および洗浄タンクが該胴部内に収納されると共に、該管路洗浄用ユニットの外壁部がスピットン立設胴部の外壁の一部となるように構成したことを特徴とする。
【0014】
請求項の発明は、空洞部に上記管路洗浄用ユニットが使用位置と収納位置との間で傾動可能に設置され、該管路洗浄用ユニットを使用すべく傾けた時には、上記天板部がインスツルメントを保持可能となるようスピットン立設胴部の外側に露出し、上記管路洗浄用ユニットを収納すべく起立状態にした時には、天板部および洗浄タンクが該胴部内に収納されると共に、該管路洗浄用ユニットの外壁部がスピットン立設胴部の外壁の一部となるように構成したことを特徴とする。
【0015】
請求項の発明は、上記いずれかの場合において、上記排水管がフレキシブルチューブからなることを特徴とする。この構成の場合、管路洗浄用ユニットの洗浄タンクとスピットン排水管路とは、フレキシブルチューブで連結されているから、管路洗浄用ユニットを収納位置と洗浄使用位置との間で位置移動させても、何ら問題なく排水機能が維持される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について説明する。図1及び図2(a)(b)は第1の実施形態を示すものである。1は歯科用診療台であって、起伏自在な背板シート11の肩部に、複数の各種インスツルメント2…が繰出し自在に保持されている。図1では、全てのインスツルメント2…を管路洗浄のため後記する管路洗浄ユニット4に繰出保持させた状態を示しているが、該インスツルメント2…は、常時は背板シート11の肩部に保持されて、術者若しくはナースにより適宜選択繰出し使用されるものである。これらインスツルメント2…にはフレキシブルチューブからなる作用媒体供給(吸引も含む)管路21…が接続され、この管路21…は背板シート11内を経て、診療室の適宜位置に設置された媒体供給・吸引制御システム(不図示)に接続されている。このシステムには各管路を消毒する為各管路に薬液を供給する薬液供給系も含まれる。インスツルメント2…としては、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース、スリーウェイシリンジ、バキュームシリンジ、スケーラ等、診療態様に応じた使い分けがなされるよう各種揃えられている。
【0017】
歯科用診療台1の側部には、うがい用スピットン3が立設されている。このスピットン3は、うがい水を排出するためのベースン31と、このベースン31上に設置されたコップ給水栓32とを含む。このコップ給水栓32の下にコップ33が置かれ、治療中患者はこのコップ33に注がれた水でうがいをしてベースン31に吐き出すようになされている。ベースン31は、立設胴部30上に設置され、立設胴部30には管路洗浄ユニット4を収納するための空洞部34が形成されている。この空洞部34の開口部には上下に開閉する開閉扉35が取付けられている。ベースン31には、立設胴部30内から装置外の排水系(不図示)に通じる排水管路36が接続されている。
【0018】
上記空洞部34には、管路洗浄ユニット4が引出し自在に収納されている。管路洗浄ユニット4は、洗浄タンク41と、この上面開口部を覆う天板部42とよりなる。天板部42には上記各種インスツルメント2…の先側を挿入保持するための複数の保持孔43…が設けられている。洗浄タンク41の背面壁部に排水口44が設けられ、この排水口44と上記立設胴部30内のスピットン排水管路36とが、フレキシブルチューブからなる排水管45により連結されている。図では、排水口44は洗浄タンク41の壁部中間位置に設けられ、洗浄タンク41に溜まった廃液がオーバフローして排出される例を示しているが、この排水口44を洗浄タンク41の底部に設けて廃液を逐次排出するようになすことも可能である。
【0019】
洗浄タンク41の前面壁部には取手46が設けられ、管路洗浄ユニット4の取出しに便なように配慮がなされている。上記空洞部34内には水平な棚部37が設けられ、洗浄ユニット4の収納時にはこの棚部37上に洗浄ユニット4が静置される。洗浄ユニット4を使用の為取り出す際は、開閉扉35を開け、取手46を引き洗浄ユニット4を空洞部34外に引出す。この引出し方向は診療台1側に向けられ、従って引出された状態では洗浄ユニット4は診療台1上の、各インスツルメント2…が届く範囲に位置することになる。
【0020】
上記構成の歯科診療装置におけるインスツルメント管路の洗浄方法について説明する。このインスツルメントの管路洗浄作業は、診療が終了後或いは診療開始前に実施される。上記の如く管路洗浄ユニット4をスピットン3の立設胴部30から引出す。次いで、背板シート11の肩部に保持されたインスツルメント2…を繰出し、天板部42に設けられた各保持孔43…にその先側から挿入保持させる。管路を消毒する場合には、前記薬液供給系を作動させて、各インスツルメントの作用媒体供給管路に薬液または水を供給し、その先端の吐出口から洗浄タンク41内に吐出させる。また、治療時にそれぞれのインスツルメント2…で使用される水などの作用媒体を、その供給管路から供給して先端から洗浄タンク41に吐出させる。このようにして各管路を洗浄して、洗浄廃液を洗浄タンク41から排水管45及び排水管路36を経て装置外に排出する。一方、バキュームシリンジを挿入保持させる場合は、洗浄タンク41内に溜まった薬液または水を吸引してその吸引管路を洗浄し、洗浄廃液をバキュームタンク(不図示)を経て装置外に排出する。
【0021】
洗浄を終了すれば、各インスツルメント2…を元に戻し、洗浄ユニット4を内部を空にした上で空洞部34内に収める。開閉扉35を閉めてその作業が終了する。従って、管路洗浄ユニット4を保管する為のスペースを別途確保する必要がなく、またその準備作業は極めて簡易で煩わしさを伴うものではない。しかも、実質的にデッドスペースであるスピットン3の立設胴部30をその収納箇所としているから、歯科診療台或いは診療室の合理的なスペースの活用に寄与することとなる。
【0022】
図3(a)(b)(c)は、第2の実施形態を示すものである。上記と共通する部分には同一符号を付してその説明を割愛する。スピットン3の立設胴部30には、上記同様空洞部34が形成され、この空洞部34内に多関節のハンガーアーム5が取付けられている。このハンガーアーム5は複数のハンガー部材51…からなり、これらハンガー部材51…は互いに水平旋回可能に連結され、その先端に管路洗浄ユニット4が水平旋回可能に取付けられている。
【0023】
図3(b)は、ハンガーアーム5が折り畳まれ、管路洗浄ユニット4が空洞部34内に収納された状態を示す。この状態から、図3(c)に示すように開閉扉35を開け、管路洗浄ユニット4を引出すと、ハンガーアーム5が伸張し、洗浄ユニット4をスピットン3の立設胴部30外に取出し、更に管路洗浄ユニット4を水平旋回させて診療台上に位置させることができる。従って、この位置は各インスツルメントの届く範囲内であり、上記同様の洗浄作業を実施することができる。尚、洗浄タンク41にはフレキシブルチューブからなる排水管45が接続され、この排水管45は上記同様立設胴部30内のスピットンの排水管路に接続されているから、洗浄ユニット4が取り出された状態でも、洗浄タンク41内の廃液の排出機能は維持される。
【0024】
図4(a)(b)(c)は第3の実施形態を示すものである。ここでも上記と共通する部分には同一符号を付してその説明を割愛する。上記同様の空洞部34の開口部近傍の内壁には、水平位置と垂直位置間で回動可能な回動支持アーム6の基部が固定され、この支持アーム6の先端部にこれと平行な支軸61を介して管路洗浄ユニット4が取付けられている。この管路洗浄ユニット4は該支軸61の廻りに旋回可能とされる。
【0025】
図4(b)の収納状態では、回動支持アーム6が水平位置にあり、管路洗浄ユニット4は空洞部34の奥側で回動支持アーム6の先端に立てられるように支持されている。この状態から管路洗浄ユニット4を取出す場合は、先ず開閉扉35を開け、図4(c)に示すように回動支持アーム6をその基部を中心として垂直位置へ回動させる。この状態では、管路洗浄ユニット4は空洞部34の開口部から水平に突出した状態となる。次いで、管路洗浄ユニット4を、図4(a)に示すように二点鎖線位置から実線位置へ支軸61の廻りに旋回させる。この実線位置は、各インスツルメントが届く位置であり、この位置で上記と同様にインスツルメント管路の洗浄がなされる。
【0026】
尚、本実施形態では回動支持アーム6は中空パイプとされ、その先端は洗浄タンク41の排出口44に接続され、基部はフレキシブルチューブからなる排水管45に接続されている。そして、この排水管45は上記と同様に立設胴部30内のスピットンの排水管路に接続されているから、管路洗浄ユニット4が取り出された状態でも、回動支持アーム6及び排水管45とにより洗浄タンク41内の廃液の排出機能は維持される。
【0027】
図5(a)(b)(c)は第4の実施形態を示すものである。ここでも上記と共通する部分には同一符号を付してその説明を割愛する。上記同様の空洞部34の内壁には、水平なガイドレール71が固設され、このガイドレール71に摺動支持アーム(スライドバー)7が水平摺動可能に支持されている。スライドバー7の先端には管路洗浄ユニット4が水平旋回可能に支持されている。
【0028】
図5(b)は管路洗浄ユニット4が収納された状態を示し、この状態から開閉扉35を開け、スライドバー7のガイドレール71に対する摺動を伴い、管路洗浄ユニット4を引出し、その後管路洗浄ユニット4を水平旋回させて図5(a)及び(c)に示す洗浄作業位置にセットする。洗浄タンク41には、スピットンの排水管路に接続されたフレキシブルチューブからなる排水管45が接続されているから、洗浄タンク41内の廃液の排出機能は維持されることは上記と同様である。
【0029】
図6及び図7(a)(b)は第5の実施形態を示すものである。ここでも上記と共通する部分には同一符号を付してその説明を割愛する。スピットン立設胴部30に形成された空洞部34には、管路洗浄ユニット4がベースン31の支柱を兼ねた排水管路36の廻りに水平旋回可能に設置されている。管路洗浄ユニット4が図7(b)の如く収納位置にあるときは、該管路洗浄ユニット4の外壁がスピットン立設胴部30の外壁の一部をなす。
【0030】
図7(a)のように、管路洗浄ユニット4を排水管路35の廻りに水平旋回させると、天板部42が診療台側に露出し、該天板部42に形成された保持孔43に各種インスツルメント2…の先側を挿入保持させることができる。従って、この状態で上記と同様に管路の洗浄作業を実施することができる。スピットン3の排水管路36で管路洗浄ユニット4内を貫通する部分には枝管38が設けられている。この枝管38は、洗浄タンク41内に臨み、洗浄タンク41内の廃液は該枝管38から排水管路36に排出される。該枝管38には逆止弁47が取付けられ、ベースン31からの廃液が洗浄タンク41に流入することを防止している。尚、この枝管38及び逆止弁47によらず、上記と同様のフレキシブルチューブを洗浄タンク41に接続して、洗浄タンク41の廃液排出をおこなうようになすことも可能であることは言うまでもない。
【0031】
図8(a)(b)(c)は第6の実施形態を示すものである。ここでも上記と共通する部分には同一符号を付してその説明を割愛する。スピットン立設胴部30に形成された空洞部34には、支持板8に支持された管路洗浄ユニット4が傾動自在に収納されている。管路洗浄ユニット4の前面壁部を兼ねる支持板8は、空洞部34の開口下辺部に枢軸81を介し回動可能に取付けられ、この支持板8の背面に管路洗浄ユニット4が一体的に固設されている。また、支持板8の前面には取手82が設けられている。図8(b)の収納状態では、この支持板8がスピットン立設胴部30の外壁の一部をなす。
【0032】
上記収納状態から、取手82を引っ張り支持板8を枢軸81を支点として傾動させると、図8(a)及び(c)に示すように天板部42が診療台側に露出する。従って、天板部42に形成された複数の保持孔43…に、各種インスツルメント2…の先側を挿入保持させれば、上記と同様にインスツルメント管路の洗浄作業を実施することができる。洗浄タンク41内に溜まった洗浄廃液は、該洗浄タンク41に接続されたフレキシブルチューブからなる配水管45を経て装置外に排出される。
【0033】
図9(a)(b)は第7の実施形態を示すもので、管路洗浄ユニット4の端部にフック9が取付けられている。使用時にはスピットン3の空洞部34内から管路洗浄ユニット4を取り出し、フック9をベースン31の外縁に引掛け固定する。洗浄タンク41の下部にはフレキシブルの排水管45が接続されており、この排水管45はスピットン3の空洞部34内のスピットンの排水管路(不図示)に通じ、逐次洗浄タンク41の排水がなされる。非使用時には、フック9を外し、管路洗浄ユニット4を排水管45と共に空洞部34内に収納し、開閉扉35を閉める。その他の構成は上記各実施形態と同様であるので、共通部分には同一の符号を付し、ここではその説明を割愛する。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の本発明によれば、スピットンの立設胴部から管路洗浄用ユニットを取出し、これに各インスツルメントを保持させるだけで、インスツルメントの管路洗浄作業を実施することができる。洗浄廃液は、洗浄タンクに取付けられた排水管からスピットンの排水管路を経て逐次装置外に排出される。従って、管路洗浄用ユニットを保管するためのスペースを別途確保する必要がなく、また洗浄廃液の排出管路を別途設置することも要しない。特に、本来デッドスペースとなるスピットンの立設胴部を有効利用するものであるから、歯科診療台や診療室の合理的なスペースの活用に寄与することとなる。
【0035】
請求項ないしの発明によれば、上記に加え、いずれも極めて簡単な操作で管路洗浄ユニットを使用位置にセットでき、また収納位置に戻すことができる。従って、洗浄準備作業の煩わしさが解消される。
【0036】
請求項の発明では、管路洗浄ユニットを収納位置から使用位置に位置移動させても、問題なく洗浄タンク内の廃液排出機能が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の管路洗浄機能付き歯科診療装置の第1の実施形態の全体斜視図である。
【図2】 (a)は同実施形態の別角度からみた部分斜視図、(b)は同実施形態の部分断面図である。
【図3】 (a)は第2の実施形態の部分斜視図、(b)は同実施形態の収容状態の部分断面図、(c)は同使用状態の部分断面図である。
【図4】 (a)は第3の実施形態の部分斜視図、(b)は同実施形態の収容状態の部分断面図、(c)は同使用状態への移行状態を示す部分断面図である。
【図5】 (a)は第4の実施形態の部分斜視図、(b)は同実施形態の収容状態の部分断面図、(c)は同使用状態の部分断面図である。
【図6】 第5の実施形態の全体斜視図である。
【図7】 (a)は同実施形態の部分平面図、(b)は同実施形態の部分断面図である。
【図8】 (a)は第6の実施形態の部分斜視図、(b)は同実施形態の収容状態の部分断面図、(c)は同使用状態の部分断面図である。
【図9】 (a)は第7の実施形態の部分斜視図、(b)は同部分側面図である。
【符号の説明】
1 歯科用診療台
2 インスツルメント
3 スピットン
30 立設胴部
34 空洞部
35 開閉扉
36 排水管路
4 管路洗浄ユニット
41 洗浄タンク
42 天板部
43 保持孔
45 排水管
5 ハンガーアーム
6 回動支持アーム
7 摺動支持アーム

Claims (8)

  1. 歯科用診療台と、その近傍に立設されたスピットンとを備えた歯科診療装置であって、上記スピットンの立設胴部に歯科診療用各種インスツルメントの管路洗浄用ユニットを出没自在に収納し
    上記管路洗浄用ユニットは、各種インスツルメントを先側から挿入保持するための複数の保持孔を有する天板部と、該天板部で覆われる洗浄タンクと、該洗浄タンクの排水を排出するため上記スピットンの排水管路に連結された排水管とよりなることを特徴とする管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  2. 請求項1において、
    上記立設胴部には、上記管路洗浄用ユニットを収納するための開閉扉付の空洞部が形成され、該空洞部に上記管路洗浄用ユニットが引出し自在に収納されている管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  3. 請求項1において、
    上記立設胴部には、上記管路洗浄用ユニットを収納するための開閉扉付の空洞部が形成され、該空洞部の内壁には多関節の折畳み可能なハンガーアームが固定され、このハンガーアームの先端に上記管路洗浄用ユニットが取付けられている管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  4. 請求項1において、
    上記立設胴部には、上記管路洗浄用ユニットを収納するための開閉扉付の空洞部が形成され、該空洞部の開口部近傍内壁には少なくとも水平位置と垂直位置との間で回動可能とされた回動支持アームが固定され、この回動支持アームの先端に該アームと平行な軸心の周りに旋回可能に上記管路洗浄用ユニットが取付けられている管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  5. 請求項1において、
    上記立設胴部には、上記管路洗浄用ユニットを収納するための開閉扉付の空洞部が形成され、該空洞部の内壁には水平摺動可能且つ該空洞部の開口部から出没可能な摺動支持アームを設け、該摺動支持アームの先端に水平旋回可能に上記管路洗浄用ユニットが取付けられている管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  6. 請求項1において、
    上記立設胴部には、上記管路洗浄用ユニットを収納するための空洞部が形成され、該空洞部に上記管路洗浄用ユニットが使用位置と収納位置との間で水平旋回可能に設置され、該管路洗浄用ユニットを使用すべく旋回させた時には、上記天板部がインスツルメントを保持可能となるようスピットン胴部の外側に露出し、該管路洗浄用ユニットを収納すべく旋回させた時には、天板部および洗浄タンクが該胴部内に収納されると共に、該管路洗浄用ユニットの外壁部がスピットン立設胴部の外壁の一部となるように構成した管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  7. 請求項1において、
    上記立設胴部には、上記管路洗浄用ユニットを収納するための空洞部が形成され、該空洞部に上記管路洗浄用ユニットが使用位置と収納位置との間で傾動可能に設置され、該管路洗浄用ユニットを使用すべく傾けた時には、上記天板部がインスツルメントを保持可能となるようスピットン立設胴部の外側に露出し、上記管路洗浄用ユニットを収納すべく起立状態にした時には、天板部および洗浄タンクが該胴部内に収納されると共に、該管路洗浄用ユニットの外壁部がスピットン立設胴部の外壁の一部となるように構成した管路洗浄機能付き歯科診療装置。
  8. 請求項ないしのいずれかにおいて、
    上記排水管がフレキシブルチューブからなる管路洗浄機能付き歯科診療装置。
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