JP4152577B2 - 熱硬化性樹脂を用いた成形品およびその製造方法 - Google Patents

熱硬化性樹脂を用いた成形品およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車や家具等のクッション材等として用いられた熱硬化性樹脂のリサイクル方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
FRP(Fiber Reinforced Plastic)や熱硬化性ウレタン等の熱硬化性樹脂は、小型船舶の補強材や自動車のクッション材等として多用されているため、製品寿命の過ぎた小型船舶や自動車等を解体する現場において廃棄物として大量に発生する。従って、従来から資源を有効に利用するため、廃棄物となった熱硬化性樹脂を成形品の材料としてリサイクルする各種の方法が試みられている。
【0003】
即ち、例えば特開平9−66527号公報には、熱硬化性樹脂からなる廃棄物を粉砕し、この粉砕物を熱可塑性樹脂と混練することにより所定粒径に造粒してペレット化する。この後、ペレットを射出成形に使用し、ペレット中の熱可塑性樹脂に流動性を発揮させ、熱可塑性樹脂を熱硬化性樹脂と共に金型内に流動させることによって、熱硬化性樹脂の粉砕物を熱可塑性樹脂に分散した成形品とする方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法で成形品を製造した場合には、加熱により可塑化する熱可塑性樹脂と、加熱により硬化する熱硬化性樹脂とが全く逆の性質を有して混ざり合うことがないため、成形品の表面に存在する粉砕物が異物として外部から視認されるという問題がある。そして、このような外観品質の低下に加え、熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂の粉砕物との接合力が弱いため、熱可塑性樹脂のみからなる成形品と比較して強度が大幅に低下する結果、適用可能な用途が一部の狭い分野に限られるという問題もある。
【0005】
従って、本発明は、良好な外観品質であると共に熱可塑性樹脂のみからなる成形品と同程度の強度を有した成形品およびその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆いながら両樹脂がキャビティ内に供給されて得られる複数層射出成形品において、コア層が、繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填剤とを含んだFRP樹脂や、熱硬化性ウレタン樹脂のクッション材よりなる熱硬化性樹脂の廃棄物又は不良品として回収した熱硬化性樹脂回収物からなり、粒径が400μm以下の粉砕物と、熱可塑性樹脂からなるスキン層と相溶性があるコア層用の熱可塑性樹脂とを混合して形成されているとともに、前記スキン層が、前記コア層の熱硬化性樹脂を覆い隠すように前記コア層用の熱可塑性樹脂に対して相溶性を有して一体に密着していることを特徴としている
【0007】
上記の構成によれば、熱硬化性樹脂を含むコア層が熱可塑性樹脂からなるスキン層で両側面を挟まれた状態になっているため、コア層の表面に熱硬化性樹脂が存在していても、この熱硬化性樹脂をスキン層で確実に覆い隠して良好な外観品質にすることができる。また、コア層およびスキン層に用いられている熱可塑性樹脂の樹脂同士が相溶性を有しているため、コア層とスキン層とが一体化したものになる。この結果、コア層の溶融粘張力が熱硬化性樹脂によりスキン層に対して1/3〜1/5程度に低下していても、このコア層に一体的に密着したスキン層が保護するため、熱可塑性樹脂のみからなる成形品と同程度の強度を発揮することになる。さらに、コア層に充填される熱硬化性樹脂に廃品や不良品から回収したものを使用した場合でも、上述のように熱可塑性樹脂のみからなる成形品と殆ど同程度の品質の成形品を得ることができるため、熱硬化性樹脂のリサイクルにとって好適な成形品となる。また、上記の構成によれば、コア層に充填される熱硬化性樹脂に廃品や不良品から回収したものを使用することによって、熱硬化性樹脂のリサイクルによる資源の有効利用を図ることができる。
【0008】
請求項の発明は、コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆いながら両樹脂がキャビティ内に供給されて得られる複数層射出成形品の製造方法において繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填剤とを含んだFRP樹脂や、熱硬化性ウレタン樹脂のクッション材よりなる廃棄物又は不良品として回収した回収物の何れかである熱硬化性樹脂の粒径を400μm以下とした粉砕物と、熱可塑性樹脂からなるスキン層と相溶性があるコア層用の熱可塑性樹脂とを溶融混練して所定粒径のペレットとする混練工程と、前記ペレットをコア層樹脂とし、該ペレットの熱可塑性樹脂に対して相溶性がある熱可塑性樹脂をスキン層樹脂として複数層射出成形品を行うことによって、前記コア層の熱硬化性樹脂を覆い隠すように前記コア層に前記スキン層が一体的に密着した成形品とする成形工程とを有することを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、熱硬化性樹脂を含むコア層の両側面を熱可塑性樹脂からなるスキン層で挟み込んだ状態になるため、コア層の表面に熱硬化性樹脂が存在していても、この熱硬化性樹脂をスキン層で確実に覆い隠して良好な外観品質の成形品とすることができる。また、コア層およびスキン層に用いられている熱可塑性樹脂の樹脂同士が相溶性を有しているため、コア層とスキン層とが一体化したものになる。この結果、コア層の溶融粘張力が熱硬化性樹脂によりスキン層に対して1/3〜1/5程度に低下していても、このコア層に一体的に密着したスキン層が保護するため、熱可塑性樹脂のみからなる成形品と同程度の強度を発揮した成形品とすることができる。
【0011】
請求項の発明は、請求項に記載の熱硬化性樹脂を用いた成形品の製造方法であって、前記ペレットは、前記熱硬化性樹脂が30%〜60%未満の混合率であることを特徴としている。上記の構成によれば、実用的な強度の成形品を高いリサイクル効率で得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図4に基づいて以下に説明する。
本実施の形態に係る熱硬化性樹脂のリサイクル方法は、複数層射出成形機で実施される。複数層射出成形機は、図1に示すように、型締ベース1と射出ユニット載置台2とを有している。型締ベース1の両端部には、支持部材3a・3bが縦設されており、支持部材3a・3b間には、棒状のガイド部材4…が各コーナー部に横設されている。また、図中右側に位置する一方の支持部材3aには、金型開閉シリンダ5がシリンダロッド5aを他方側の支持部材3bに対向させるように設けられており、シリンダロッド5aの先端部には、ガイド係合部材6が設けられている。そして、ガイド係合部材6の各コーナー部には、上述のガイド部材4…が摺動自在に貫挿されており、このガイド係合部材6は、ガイド部材4…に沿って移動することによって、金型開閉シリンダ5のシリンダロッド5aによる進退方向を規制するようになっている。
【0014】
上記のガイド係合部材6には、型盤7を介して移動金型8が設けられている。移動金型8には、射出ユニット連結装置10の背面に接合された固定金型9が対向されている。射出ユニット連結装置10は、前面の外周部が他方側の支持部材3bに固設されている。これにより、固定金型9は、射出ユニット連結装置10を介して他方側の支持部材3bに固設された状態となっており、移動金型8と固定金型9とは、移動金型8が金型開閉シリンダ5により固定金型9に当接して型締めされることによりキャビティ部11を内部に形成するようになっている。
【0015】
上記のキャビティ部11には、成形品の内部を構成するコア層と、このコア層を被覆するスキン層とからなる2種類の樹脂が射出ユニット連結装置10を介して同時に圧入されるようになっている。コア層の樹脂には、廃棄された熱硬化性樹脂や生産過程で発生した熱硬化性樹脂製品の不良品を粉砕した粉砕物と、熱可塑性樹脂とを混練して所定粒径にペレット化したものが用いられている。尚、廃棄された熱硬化性樹脂としては、繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填材(炭酸カルシウムやタルク等)とを含んだFRP(Fiber Reinforced Plastic)樹脂、熱硬化性ウレタン樹脂等を挙げることができる。
【0016】
上記のコア層の樹脂(コア層樹脂)およびスキン層の樹脂(スキン層樹脂)は、第1射出ユニット12および第2射出ユニット13からそれぞれ供給されるようになっている。第1射出ユニット12は、支持部材3bの上面に固設されたスライド機構14に設けられている。スライド機構14は、第1射出ユニット12のノズル部12aの軸心が型締め方向に対して直交するように第1射出ユニット12を昇降可能に支持しており、キャビティ部11への樹脂の供給時に第1射出ユニット12のノズル部12aを射出ユニット連結装置10の側面に当接させるようになっている。一方、第2射出ユニット13は、ノズル部13aの軸心が型締め方向に対して平行となるように射出ユニット載置台2上に進退移動可能に設けられており、キャビティ部11への樹脂の供給時にノズル部13aが射出ユニット連結装置10の前面に当接されるようになっている。
【0017】
上記のノズル部12a・13aが当接される射出ユニット連結装置10は、図3に示すように、固定金型9に接合される金型接合盤15と、支持部材3bに固設される固定盤16とを有している。金型接合盤15と固定盤16とは、図2にも示すように、所定間隔を離隔して対向するように複数のボルト17…を介して締結されている。そして、図3に示すように、これらの金型接合盤15および固定盤16の間には、コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆うように両樹脂を集合しながらキャビティ部11に供給する樹脂層形成機構18が設けられている。
【0018】
上記の樹脂層形成機構18は、図4にも示すように、雄側積層部材19と雌側積層部材20と樹脂導入部材21と流路開閉部材22とを有している。雄側積層部材19は、固定盤16の中心部において貫設されており、先端部が第2射出ユニット13のノズル部13aに当接するように設定されている。雄側積層部材19の先端部には、ノズル部13aの先端部に面状に当接するように凹湾曲部19aが形成されており、凹湾曲部19aの中心部(底部)には、ノズル部13aからの樹脂を導通させるスキン層用流路19bの一端が開口されている。そして、このスキン層用流路19bは、雄側積層部材19の軸心方向に形成された後、軸心を中心として複数方向(例えば4方向)に分岐され、他方側の壁面の複数箇所において開口するように形成されている。
【0019】
上記のスキン層用流路19bが複数箇所に開口される雄側積層部材19の他方側には、円錐形状に形成された傾斜凸部19cが形成されている。そして、この傾斜凸部19cの傾斜壁面には、上述のコア層用流路19dが開口されている。また、傾斜凸部19cの頂部には、コア層用流路19dの一端が開口されており、コア層用流路19dは、雄側積層部材19(傾斜凸部19c)の軸心方向に形成された後、金型接合盤15および固定盤16の中心位置において直角方向に曲折され、スキン層用流路19bの分岐路の間を通過して側壁面に開口するように形成されている。また、このコア層用流路19dの曲折部には、閉鎖路19eが連通されており、閉鎖路19eは、コア層用流路19dの曲折方向とは反対方向の側壁面に開口するように形成されている。
【0020】
上記の構成を有した雄側積層部材19は、雌側積層部材20に嵌合されている。雌側積層部材20は、金型接合盤15の中心部において貫設されており、この雌側積層部材20の固定金型9側の先端部には、集合路20aの一端が開口されている。集合路20aは、上述の傾斜凸部19c方向に形成された後、傾斜凸部19cの傾斜壁面に対して一定の間隔を維持するように口径を拡大しながら雄側積層部材19の端面で閉塞されるように形成されている。また、雌側積層部材20の側面壁には、コア層用流路20aおよび閉鎖路20bの一端が開口されており、これらのコア層用流路20aおよび閉鎖路20bの他端は、上述の雄側積層部材19のコア層用流路19dおよび閉鎖路19eに連通されている。そして、このようにしてコア層用流路20aと曲折後のコア層用流路19dと閉鎖路19eと閉鎖路20bとが連通されることによって、直線状の貫通孔が雄側積層部材19および雌側積層部材20にかけて型締め方向とは直角方向に形成されるようになっている。
【0021】
上記の雌側積層部材20の一方側の側壁面には、管形状の樹脂導入部材21がコア層用流路20aに連通するように固設されている。樹脂導入部材21は、図3に示すように、金型接合盤15および固定盤16間において雌側積層部材20側の中心部から外周部に到達するように形成されており、外周部側の端部には、アダプター部材23が設けられている。そして、このアダプター部材23には、上述の第1射出ユニット12のノズル部12aが当接されるようになっている。
【0022】
一方、雌側積層部材20の他方側の側壁面には、例えば油圧シリンダからなる流路開閉部材22が設けられている。流路開閉部材22は、図4に示すように、進退移動可能な閉栓部材22aを有しており、閉栓部材22aは、閉鎖路20b・19eに液密状態に挿通されている。そして、流路開閉部材22は、閉栓部材22aを進出させることによりコア層用流路19dを曲折部において閉栓状態にするようになっている一方、閉栓部材22aを後退させることによりコア層用流路19dを開栓状態にするようになっている。また、閉栓部材22aの先端部は、コア層用流路19dの曲折半径に対応した湾曲面とされており、コア層用流路19dを開栓状態としたときに、曲折部における樹脂の流動抵抗を低減させるようになっている。
【0023】
上記の構成において、熱硬化性樹脂のリサイクル方法について説明する。
先ず、自動車や小型船舶、家具等の廃品や製造過程での不良品から熱硬化性樹脂の成形品が分別および回収される。そして、回収された成形品がクラッシャやモノカッタ、シュレッダ等の粗砕機およびカッタミル等の破砕機に投入されることにより粉砕される。この後、粉砕された熱硬化性樹脂が分級機に投入され、400μm以下のものとそれ以外のものとに分級される。尚、分級のしきい値を400μmとした理由は、400μm以上では、ウレタン樹脂においては気泡間の膜が粉砕されないために気泡内に発泡ガスが残留し、成形時に発泡を起こすことがあるからであると共に、熱可塑性樹脂との混練時のバラツキが大きくなるからである。また、熱硬化性樹脂においては残留物が異物となってノッチ効果のために衝撃強度が大幅に低下するからである。
【0024】
次に、400μm以下の熱硬化性樹脂に対して熱可塑性樹脂が所定の割合で混合される。尚、混合率は、熱硬化性樹脂が30〜60%の範囲になることが望ましい。これは、30%以下では経済的メリットが不十分となり、60%以上では実用的な強度が得られないからである。そして、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とが混練機において混練され、熱可塑性樹脂が溶融されることによって、熱可塑性樹脂中に熱硬化性樹脂が分散された状態のペレットが形成される(混練工程)。
【0025】
次に、上記のペレットがコア層用樹脂として第1射出ユニット12の図示しないホッパに投入される。また、ペレットに使用された熱可塑性樹脂に対して相溶性のある熱可塑性樹脂がスキン層樹脂として第2射出ユニット13の図示しないホッパに投入される。尚、コア層樹脂の熱可塑性樹脂とスキン層樹脂の熱可塑性樹脂とは、表1に示すように、同一の材質であることが好ましいが、"○"の組み合わせであっても良い。そして、図3に示すように、第1射出ユニット12および第2射出ユニット13のノズル部12a・13aがアダプター部材23および雄側積層部材19にそれぞれ当接されることによって、射出成形の準備が完了する。
【0026】
【表1】
Figure 0004152577
【0027】
この後、図示しない成形開始ボタン等の押圧により射出成形の開始が指示されると、複数層射出成形機は、図1に示すように、金型開閉シリンダ5により移動金型8を固定金型9方向に移動させ、固定金型9に対して所定の押圧力で移動金型8を押し付けて型締めを行う。そして、型締めにより金型8・9内にキャビティ部11が形成されると、第2射出ユニット13にスキン層樹脂を装填して加熱し、溶融状態となったスキン層樹脂をコア層樹脂に先立って吐出させる。
【0028】
上記のスキン層樹脂は、図4に示すように、ノズル部13aを介して射出ユニット連結装置10における雄側積層部材19のスキン層用流路19bに流入し、スキン層用流路19bにおいて複数方向に分岐されながら進行する。そして、スキン層樹脂がスキン層用流路19bをさらに進行することによって、雄側積層部材19の傾斜凸部19cと雌側積層部材20のコア層用流路20aとの隙間に流出し、傾斜凸部19cの傾斜壁面を完全に覆いながら固定金型9方向に流動する。
【0029】
一方、スキン層樹脂が吐出されてから所定の待ち時間が経過すると、流路開閉部材22の閉栓部材22aを後退させることによって、コア層用流路19dを開栓状態にする。そして、第1射出ユニット12に熱硬化性樹脂を含んだコア層樹脂を装填して加熱し、溶融状態となったコア層樹脂をスキン層樹脂の吐出圧よりも低い圧力で吐出させる。コア層樹脂は、樹脂導入部材21を介して雌側積層部材20および雄側積層部材19のコア層用流路20a・19dに流入し、閉栓部材22aにより進行方向が曲折された後、傾斜凸部19cの先端部から流出する。この際、傾斜凸部19cの先端部には、先立って吐出されたスキン層樹脂が傾斜凸部19cの傾斜壁面に沿って集合している。従って、傾斜凸部19cの先端部から流出したコア層樹脂は、周囲をスキン層樹脂に完全に被覆されながら、スキン層樹脂と共にコア層用流路20aを通過して固定金型9のキャビティ部11に圧入されることになる。尚、コア層樹脂は、60%以下に充填されていることが望ましい。これは、60%を越えると、厚肉品では60%以上の充填も可能であるが、一般の成形品ではコア層の充填量が同値以下しか入らないからである。また、熱硬化性(粉砕)樹脂と熱可塑性樹脂とを混練した材料は強度物性が低下するために、コア層の充填量を増加させると、サイドイッチ成形品でも強度の低下が著しくなるからである。
【0030】
この後、スキン層樹脂およびコア層樹脂を所定量単位で圧入し、1回分の射出成形が完了すると、流路開閉部材22の閉栓部材22aを進出させることによって、コア層用流路19dを閉栓状態にし、待機状態になる。そして、次の射出成形の開始が指示されたときに、上述の一連の動作を再度繰り返すことになる。
【0031】
次に、本実施形態の方法で熱硬化性樹脂をリサイクルして成形品を実際に製造することによって、製造の適否や表面状態等を調査した。
【0032】
具体的には、廃棄された熱硬化性樹脂であるウレタン樹脂を400μm以下に微粉砕し、この粉砕物を熱可塑性樹脂であるポリプロピレン(PP)樹脂に30%添加して溶融混練することによってペレットを形成した。そして、このペレットをコア層樹脂にすると共に、ポリプロピレン樹脂をスキン層樹脂にして上述の複数層射出成形機にセットし、コア層樹脂が30%充填された状態のサンドイッチ構造の成形品を製造した。この成形品の外観を目視したところ、表面がポリプロピレン樹脂で完全に被覆された表面性状の優れたものになっていることが確認された。また、コア層樹脂が30%充填された2mm厚の成形品に対して落下衝撃テストを実施したところ、合格品であることも確認された。
【0033】
次に、ポリプロピレン樹脂にウレタン樹脂を60%添加して形成されたペレットを用いて同様の成形を実施したところ、流動性が劣るため、コア層樹脂を20%以上充填することができないことが確認された。尚、この場合には、上記のペレットにポリプロピレン樹脂を30%添加することによって、コア層樹脂を30%充填できることが確認された。
【0034】
また、ウレタン樹脂を微粉化する場合において、ウレタン樹脂の微粉粒径が900μmのように大きい場合には、ウレタン樹脂の気泡内に含まれるガスにより射出成形時に第1射出ユニット12のスクリュー内で後発泡が発生することによって、成形が困難になることも確認された。
【0035】
次に、浴槽の成形時に発生した不良品であるFRP樹脂を粉砕機にかけて微粉砕を行った後に、この粉砕物の30%をポリプロピレン樹脂と溶融混練してペレットを形成した。そして、このペレットをコア層樹脂として用いてサンドイッチ構造の成形品を製造したところ、表面がポリプロピレン樹脂で完全に被覆された表面性状の優れたものになっていることが確認された。尚、浴槽に使用されるFRP樹脂は、一般には15〜25mmのガラス繊維(20〜40%)、炭酸カルシウム、タルク等の粉末(20〜40%)、不飽和ポリエステル樹脂(10〜30%)およびその他(カーボン等)の充填材をシート状に形成したものである。また、FRP樹脂の微粉砕にあたって高速回転(600rpm程度)の粉砕機を使用したところ、ガラス繊維を2mm以下、カーボン等の充填材を1mm以下、その他の構成材料を200〜600μmに粉砕できることが確認された。
【0036】
次に、本実施形態の方法で熱硬化性樹脂をリサイクルして成形品を実際に製造した場合における成形品の物性を調査した。
【0037】
即ち、100μm以下にFRP樹脂を微粉砕した粉砕物をポリプロピレン樹脂に30%添加してペレット化したものをコア層樹脂とし、ポリプロピレン樹脂をスキン層樹脂として図1の複数層射出成形機にセットした。尚、第1射出ユニット12には、スクリュー径が75mmの(株)神戸製鋼所製(品名:RS47型)の射出成形機を使用し、第2射出ユニット13には、スクリュー径が105mmの三菱重工業(株)製の850トン射出成形機を使用した。
【0038】
そして、平均肉厚が2mmおよび重量が1200gのサインドイッチ構造の成形品を製造し、この成形品の引っ張り強さ(MPa)、引っ張り破断強さ(MPa)、引っ張り破断伸び(%)、引っ張り弾性率(MPa)、曲げ強さ(MPa)、曲げ弾性率、およびアイゾット衝撃値(KJ/m2 )を測定した。また、比較のため、ポリプロピレン樹脂を用いて同一サイズおよび形状の成形品を製造し、この成形品に対しても同様の測定項目で測定した。この測定結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
Figure 0004152577
【0040】
この結果、サイドイッチ構造の本実施形態の成形品は、引っ張り強さおよび曲げ強さがポリプロピレン樹脂のみからなる成形品と殆ど同じ測定値であることが確認された。また、アイゾット衝撃値および引っ張り破断伸び(%)は、低下することが確認された。これは、FRP樹脂の粉砕物が充填材として添加されているからであると推測される。この結果、本実施形態の方法で製造された成形品は、浴槽や天井等のような住宅設備に好適なものであることが明らかになった。
【0041】
【発明の効果】
請求項1の発明は、コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆いながら両樹脂がキャビティ内に供給されて得られる複数層射出成形品において、コア層が、繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填剤とを含んだFRP樹脂や、熱硬化性ウレタン樹脂のクッション材よりなる熱硬化性樹脂の廃棄物又は不良品として回収した熱硬化性樹脂回収物からなり、粒径が400μm以下の粉砕物と、熱可塑性樹脂からなるスキン層と相溶性があるコア層用の熱可塑性樹脂とを混合して形成されているとともに、前記スキン層が、前記コア層の熱硬化性樹脂を覆い隠すように前記コア層用の熱可塑性樹脂に対して相溶性を有して一体に密着していることを特徴としている
【0042】
上記の構成によれば、熱硬化性樹脂を含むコア層が熱可塑性樹脂からなるスキン層で両側面を挟まれた状態になっているため、コア層の表面に熱硬化性樹脂が存在していても、この熱硬化性樹脂をスキン層で確実に覆い隠して良好な外観品質にすることができる。また、コア層およびスキン層に用いられている熱可塑性樹脂の樹脂同士が相溶性を有しているため、コア層とスキン層とが一体化したものになる。この結果、コア層の溶融粘張力が熱硬化性樹脂によりスキン層に対して1/3〜1/5程度に低下していても、このコア層に一体的に密着したスキン層が保護するため、熱可塑性樹脂のみからなる成形品と同程度の強度を発揮することになる。さらに、コア層に充填される熱硬化性樹脂に廃品や不良品から回収したものを使用した場合でも、上述のように熱可塑性樹脂のみかる成形品と殆ど同程度の品質の成形品を得ることができるため、熱硬化性樹脂のリサイクルにとって好適な成形品となる。また、上記の構成によれば、コア層に充填される熱硬化性樹脂に廃品や不良品から回収したものを使用することによって、熱硬化性樹脂のリサイクルによる資源の有効利用を図ることができる。
【0043】
請求項2の発明は、コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆いながら両樹脂がキャビティ内に供給されて得られる複数層射出成形品の製造方法において繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填剤とを含んだFRP樹脂や、熱硬化性ウレタン樹脂のクッション材よりなる廃棄物又は不良品として回収した回収物の何れかである熱硬化性樹脂の粒径を400μm以下とした粉砕物と、熱可塑性樹脂からなるスキン層と相溶性があるコア層用の熱可塑性樹脂とを溶融混練して所定粒径のペレットとする混練工程と、前記ペレットをコア層樹脂とし、該ペレットの熱可塑性樹脂に対して相溶性がある熱可塑性樹脂をスキン層樹脂として複数層射出成形品を行うことによって、前記コア層の熱硬化性樹脂を覆い隠すように前記コア層に前記スキン層が一体的に密着した成形品とする成形工程とを有することを特徴としている。
【0044】
上記の構成によれば、熱硬化性樹脂を含むコア層の両側面を熱可塑性樹脂からなるスキン層で挟み込んだ状態になるため、コア層の表面に熱硬化性樹脂が存在していても、この熱硬化性樹脂をスキン層で確実に覆い隠して良好な外観品質の成形品とすることができる。また、コア層およびスキン層に用いられている熱可塑性樹脂の樹脂同士が相溶性を有しているため、コア層とスキン層とが一体化したものになる。この結果、コア層の溶融粘張力が熱硬化性樹脂によりスキン層に対して1/3〜1/5程度に低下していても、このコア層に一体的に密着したスキン層が保護するため、熱可塑性樹脂のみからなる成形品と同程度の強度を発揮した成形品とすることができる。
【0046】
請求項の発明は、請求項に記載の熱硬化性樹脂を用いた成形品の製造方法であって、前記ペレットは、前記熱硬化性樹脂が30%〜60%未満の混合率であることを特徴としている。上記の構成によれば、実用的な強度の成形品を高いリサイクル効率で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数層射出成形機の概略構成図である。
【図2】射出ユニット連結装置の平面図である。
【図3】図2における射出ユニット連結装置のA−A線矢視断面図である。
【図4】射出ユニット連結装置の要部を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 型締ベース
2 射出ユニット載置台
3a・3b 支持部材
4 ガイド部材
5 金型開閉シリンダ
6 ガイド係合部材
7 型盤
8 移動金型
9 固定金型
10 射出ユニット連結装置
11 キャビティ部
12 第1射出ユニット
13 第2射出ユニット
14 スライド機構
15 金型接合盤
16 固定盤
17 ボルト
18 樹脂層形成機構
19 雄側積層部材
20 雌側積層部材
21 樹脂導入部材
22 流路開閉部材
23 アダプター部材

Claims (3)

  1. コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆いながら両樹脂がキャビティ内に供給されて得られる複数層射出成形品において
    コア層が、繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填剤とを含んだFRP樹脂や、熱硬化性ウレタン樹脂のクッション材よりなる熱硬化性樹脂の廃棄物又は不良品として回収した熱硬化性樹脂回収物からなり、粒径が400μm以下の粉砕物と、熱可塑性樹脂からなるスキン層と相溶性があるコア層用の熱可塑性樹脂とを混合して形成されているとともに、
    前記スキン層が、前記コア層の熱硬化性樹脂を覆い隠すように前記コア層用の熱可塑性樹脂に対して相溶性を有して一体に密着している
    ことを特徴とする熱硬化性樹脂を用いた成形品。
  2. コア層樹脂の周囲をスキン層樹脂で覆いながら両樹脂がキャビティ内に供給されて得られる複数層射出成形品の製造方法において
    繊維強化熱硬化性樹脂や、不飽和ポリエステルとガラス繊維と充填剤とを含んだFRP樹脂や、熱硬化性ウレタン樹脂のクッション材よりなる廃棄物又は不良品として回収した回収物の何れかである熱硬化性樹脂の粒径を400μm以下とした粉砕物と、熱可塑性樹脂からなるスキン層と相溶性があるコア層用の熱可塑性樹脂とを溶融混練して所定粒径のペレットとする混練工程と、
    前記ペレットをコア層樹脂とし、該ペレットの熱可塑性樹脂に対して相溶性がある熱可塑性樹脂をスキン層樹脂として複数層射出成形品を行うことによって、前記コア層の熱硬化性樹脂を覆い隠すように前記コア層に前記スキン層が一体的に密着した成形品とする成形工程と
    を有することを特徴とする熱硬化性樹脂を用いた成形品の製造方法。
  3. 前記ペレットは、前記熱硬化性樹脂が30%〜60%未満の混合率であることを特徴とする請求項2に記載の熱硬化性樹脂を用いた成形品の製造方法。
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