JP4151836B2 - Overhead wire laying method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架線敷設用金車を用いて架線を敷設する架線敷設工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の架線敷設工法について概略説明する。図7,図8,図9は、従来の一例の架線敷設工法を説明する説明図である。ここで説明する架線敷設工法では、支持物にケーブルによる線路を新設する架線敷設工法である。
【0003】
まず、図7(a)で示すように、支持物10,11に金車12,13を取り付ける。この場合、金車12はケーブル繰り出し個所であるため4号金車が設置される。さらに、金車13は2号金車・4号金車のいずれも取り付けることができるが、支持物11がケーブル牽引個所のような終端、もしくは、カーブ個所であるならば4号金車が、また、支持物11が途中の支持物ならば2号金車が採用される。
次に、親ロープ14を支持物10,11に緊線固定して、図7(a)に示すような状態とする。
【0004】
高所作業車により、図7(b)に示すように親ロープ14に2号金車15を5〜6mの間隔をあけて複数個取り付け、更に、これら複数個の2号金車15の車輪上に吊線延線用ロープ18を通す。なお、30はケーブル延線機である。
【0005】
続いて、図7(c)で示すように、吊線19と吊線延線用ロープ18とを、撚り戻し器20を介して接続する。図7(c)において、31は吊線ドラムである。そして吊線延線用ロープ18を牽引して吊線19を複数の2号金車15に通しつつ延線する。延線終了後には、図8(a)で示すように、吊線19を支持物10,11に緊線固定する。
【0006】
緊線完了後、図8(a)で示すように、親ロープ14の緊線を解き、2号金車15を反転させる。その後、図8(b)に示すように、宙乗器21または高所作業車を使用し、複数の2号金車15を親ロープ14から緊線した吊線19に付け替える。
【0007】
続いて、図8(c)で示すように、親ロープ14とケーブル24とを撚り戻し器25を介して接続する。そして、親ロープ14を牽引してケーブル24を延線する。
更に、図9で示すように、宙乗器21に載った作業員が、吊線19にケーブルハンガ26を取り付けてケーブル24を支持するとともに2号金車15を取り外していく。
最後に各支持物10,11でケーブル24の整理を行い架線工事を完了する。
従来技術はこのようなものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の架線敷設工法では、工程数が多いという欠点があり、工程数を削減しつつ架線敷設を行いたいという要請があった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、支持物に架線を架渉して線路を新設するような架線敷設の際に従来よりも工程数の削減に寄与するような架線敷設工法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、請求項1に記載の架線敷設用金車は、
四本の円柱状のローラを略◇状に配置し、四本のローラの中の二本のローラを止め部で取り外し自在に構成する架線敷設用金車を用いる架線敷設工法であって、
支持物に金車を取り付け、
ケーブル延線用ロープを前記支持物に緊線固定し、
複数の架線敷設用金車に吊線延線用ロープを通してケーブル延線用ロープに取り付け、
複数の架線敷設用金車を連結ロープを用いて連結し、この連結ロープの始端及び終端を前記支持物に固定し、
撚り戻し器を介して吊線が接続される吊線延線用ロープを牽引して吊線を延線し、
延線された吊線を支持物に緊線固定し、
ケーブル延線用ロープを緩めて架線敷設用金車を反転させ、
撚り戻し器を介してケーブルが接続されるケーブル延線用ロープを牽引してケーブルを延線し、
宙乗器によりケーブルハンガで吊線にケーブルを取り付けつつ架線敷設用金車を吊線から外し、
各支持物でケーブルの整理を行って支持物にケーブルの敷設を行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の架線敷設工法について説明する。まず、架線敷設用金車について説明する。図1は架線敷設用金車の構造図、図2,図3は架線敷設用金車の使用を説明する説明図である。
【0013】
図1(a)で示すように、架線敷設用金車100は、四本のローラ1、取付金具部2、軸部3、L字状体部4、止め部5、止めねじ部6を備えている。
止め部5は、詳しくは図1(b)で示すように、L字状本体部5a、孔部5b、切り欠き部5c、突出部5dを備えている。
ローラ1は、円柱状に形成されている。
四本のローラ1には軸部3、止めねじ部6が取り付けられる。この軸部3、止めねじ部6は、取付金具部2、L字状体部4に対して回動自在に軸支されて取り付けられる。四本のローラ1は、図1(a)で示すように略◇状に配置される。
【0014】
この架線敷設用金車100は、図1(a)で示す止めねじ部6を止め部5から取り外して、L字状体部4個所でローラ1を回転させて図2で示すような開口を形成することができる。この場合、止めねじ部6はゆるみ止め用のねじが設けられて止めねじ部6が緩まないようになされているため、作業員により確実に止めねじ部6を緩めた場合にのみ開口を形成できるようになされている。
【0015】
この開口個所からロープ・ケーブルである架線200を入れて挿通させることができる。例えば、図3で示すように上側の架線200から架線敷設用金車100が垂れ下がるようにした場合、略◇状で安定して垂れ下がることとなる。この場合、架線敷設用金車100を挿通された架線200は下側の位置で安定することとなる。
【0016】
続いて、このような架線敷設用金車100を用いる架線敷設工法について図を参照しつつ説明する、図4〜図6は本実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。なお、従来技術と同じ構成については、同じ符号を付して説明するものとする。
【0017】
支持物10,11は予め敷設されている。このような支持物10,11としては、木柱、コンクリート柱、鉄塔などがあるが、本実施形態ではコンクリート製の電柱を想定して説明している
まず、図4(a)で示すように、支持物10,11にアンチバック金車27を取り付ける。このアンチバック金車27は、延線方向(図の右側)には架線を牽引することができるが、牽引方向と反対方向(図の左側)に架線が移動した場合に架線の移動を停止させるというものである。
【0018】
アンチバック金車27に、ブレーキ付線出機28によりバックテンションをかけたケーブル延線用ロープ23を挿通し、ケーブル延線機30で延線することにより準緊線状態を保持する。そして、ケーブル延線用ロープ23を支持物10,11に緊線固定して、図4(a)で示すような状態にする。
その後、図4(b)に示すように、複数の架線敷設用金車100に吊線延線用ロープ18を通し、ケーブル延線用ロープ23に取り付ける。
そして、複数の架線敷設用金車100を連結ロープ29を用いて連結し、図4(c)に示す如く、ケーブル延線機30により吊線延線用ロープ18を延線した後、連結ロープ29の始端及び終端を支持物10,11に固定する。
【0019】
続いて、図5(a)に示すように、吊線19と吊線延線用ロープ18とを、撚り戻し器20を介して接続する。そして、吊線延線用ロープ18を牽引して吊線19を延線する。延線終了後、吊線19を緊線する。
【0020】
続いて、図5(b)に示すように、ケーブル延線用ロープ23とケーブル24とを撚り戻し器25を介して接続する。そして、ケーブル延線用ロープ23を牽引してケーブル24を延線する。
更に、図5(c)で示すように、宙乗器21に載った作業員が、吊線19にケーブルハンガ26を取り付けてケーブル24を支持しつつ架線敷設用金車100を吊線19から外す。
最後に、各支持物10,11でケーブル24の整理を行い、架線工事を完了する。
【0021】
なお、図6(a),(b)は、他の実施形態の主要部を示す説明図であり、ケーブル延線用ロープ23及び吊線延線用ロープ18の延線にそれぞれ個別のアンチバック金車27を用いた例である。図6(a),(b)は先の実施形態の図4(a),(b)にそれぞれ対応しており、それ以降の工程は図4(c),図5(a)〜(c)と同一であるため、説明を省略する。
【0022】
なお、上記実施形態において、現在使用されている普通のロープで長尺延線すると、ロープの延びのため、ケーブルが間歇移動するが、延線用ロープとして殆ど延びないロープ(例えば、テザック繊維ロープ株式会社販売の商品名「ハイテクロンDテープ」など)を使用することにより、長尺のケーブル敷設時でもケーブルが連続移動し、ケーブルに無理な力が掛からない。
この場合、柱上で使用可能な延線機を延線区間の途中に配置することにより、長尺延線が可能となる。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、支持物に架線を架渉して線路を新設するような架線敷設の際に、従来よりも工程数の削減に寄与し得る架線敷設工法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 架線敷設用金車の構造図である。
【図2】 架線敷設用金車の使用を説明する説明図である。
【図3】 架線敷設用金車の使用を説明する説明図である。
【図4】 本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図5】 本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図6】 本発明の実施形態の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図7】 従来の一例の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図8】 従来の一例の架線敷設工法を説明する説明図である。
【図9】 従来の一例の架線敷設工法を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 ローラ
2 取付金具部
3 軸部
4 L字状体部
5 止め部
5a L字状本体部
5b 孔部
5c 切り欠き部
5d 突出部
6 止めねじ部
10,11 支持物
12,13 金車
14 親ロープ
15 2号金車
18 吊線延線用ロープ
19 吊線
20 撚り戻し器
21 宙乗器
23 ケーブル延線用ロープ
24 ケーブル
25 撚り戻し器
26 ケーブルハンガ
27 アンチバック金車
28 ブレーキ付線出器
29 連結ロープ
30 ケーブル延線機
31 吊線ドラム
100 架線敷設用金車
200 架線[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to overhead wire laying method for laying a contact wire with a rack line laying mold wheel.
[0002]
[Prior art]
A conventional overhead wire laying method will be briefly described. 7, 8, and 9 are explanatory diagrams for explaining an example of a conventional overhead wire laying method. The overhead wire laying method described here is an overhead wire laying method in which a cable track is newly installed on a support.
[0003]
First, as shown in FIG. 7A, the
Next, the
[0004]
As shown in FIG. 7 (b), a plurality of No. 2
[0005]
Subsequently, as shown in FIG. 7C, the
[0006]
After completion of the tie line, as shown in FIG. 8A, the tie line of the
[0007]
Subsequently, as shown in FIG. 8C, the
Further, as shown in FIG. 9, the worker who is mounted on the
Finally, the
The prior art is like this.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional overhead wire laying method has a disadvantage that the number of processes is large, and there has been a demand for laying overhead lines while reducing the number of processes.
[0009]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, and the object thereof is to contribute to a reduction in the number of processes as compared with the prior art when laying an overhead line such as a new line by interfering with an overhead line on a support. It is to provide an overhead power line laying 設工 methods, such as.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, the overhead wire laying wheel according to
Place the four cylindrical rollers in a substantially shape ◇, a contact wire laying method using a rack line laying mold wheel you removably configured with stop portion of two rollers in the four rollers ,
Attach a gold wheel to the support,
Tighten the cable extension rope to the support,
Attach to the cable wire rope through the suspension wire wire rope to multiple overhead wire laying wheels,
Connecting a plurality of overhead wire laying wheels using a connecting rope, fixing the start and end of the connecting rope to the support,
Pull the suspension wire drawing rope to which the suspension wire is connected via a twister, and extend the suspension wire,
Fasten the extended suspension line to the support,
Loosen the cable extension rope, reverse the overhead wire laying wheel,
Pull the cable extension rope to which the cable is connected via a twister to extend the cable,
Remove the overhead wire laying wheel from the suspension line while attaching the cable to the suspension line with the cable hanger by the air hoist,
The cable is arranged in each support and the cable is laid on the support.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The following describes the catenary laying 設工 method of the present invention. First, the overhead wire laying wheel will be described. Figure 1 is the structure diagram of the rack line laying mold wheel, 2 and 3 are explanatory views illustrating the use of the rack line laying mold wheel.
[0013]
As shown in FIG. 1A, the overhead
As shown in detail in FIG. 1B, the stopper 5 includes an L-shaped
The
A shaft portion 3 and a set screw portion 6 are attached to the four
[0014]
In this overhead
[0015]
An overhead line 200, which is a rope cable, can be inserted and inserted through the opening. For example, when the overhead
[0016]
Subsequently, an overhead wire laying method using such an overhead
[0017]
The supports 10 and 11 are laid in advance. Examples of
[0018]
The
Thereafter, as shown in FIG. 4B, the suspension
Then, a plurality of overhead
[0019]
Subsequently, as shown in FIG. 5A, the
[0020]
Subsequently, as shown in FIG. 5B, the
Further, as shown in FIG. 5 (c), an operator who is placed on the air hoist 21 attaches the cable hanger 26 to the
Finally, the
[0021]
6 (a) and 6 (b) are explanatory views showing the main part of another embodiment, and each anti-back metal is provided for the extension of the
[0022]
In the above embodiment, when a long wire is extended with an ordinary rope currently used, the cable moves intermittently due to the extension of the rope, but the rope that hardly extends as the extension rope (for example, a tethered fiber rope) By using a product name "Hi-Techron D tape" sold by Co., Ltd., the cable moves continuously even when laying a long cable, and an excessive force is not applied to the cable.
In this case, long wire drawing is possible by arranging a wire drawing machine that can be used on the pillar in the middle of the wire drawing section.
[0023]
【The invention's effect】
According to the present invention, when the overhead wire laying such as newly established line by KaWataru the overhead wires to the support material, it is possible to provide a contact wire laying 設工 methods that can contribute to the reduction in the number of steps than the prior art.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a structural diagram of the rack line laying mold car.
FIG. 2 is an explanatory view illustrating the use of call lines laying mold wheel.
3 is an explanatory view illustrating the use of call lines laying mold wheel.
FIG. 4 is an explanatory diagram illustrating an overhead wire laying method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory diagram illustrating an overhead wire laying method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an explanatory diagram for explaining an overhead wire laying method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an explanatory diagram for explaining a conventional example of an overhead wire laying method.
FIG. 8 is an explanatory diagram for explaining a conventional example of an overhead wire laying method.
FIG. 9 is an explanatory diagram for explaining a conventional example of an overhead wire laying method.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
支持物に金車を取り付け、
ケーブル延線用ロープを前記支持物に緊線固定し、
複数の架線敷設用金車に吊線延線用ロープを通してケーブル延線用ロープに取り付け、
複数の架線敷設用金車を連結ロープを用いて連結し、この連結ロープの始端及び終端を前記支持物に固定し、
撚り戻し器を介して吊線が接続される吊線延線用ロープを牽引して吊線を延線し、
延線された吊線を支持物に緊線固定し、
ケーブル延線用ロープを緩めて架線敷設用金車を反転させ、
撚り戻し器を介してケーブルが接続されるケーブル延線用ロープを牽引してケーブルを延線し、
宙乗器によりケーブルハンガで吊線にケーブルを取り付けつつ架線敷設用金車を吊線から外し、
各支持物でケーブルの整理を行って支持物にケーブルの敷設を行うことを特徴とする架線敷設工法。 Place the four cylindrical rollers in a substantially shape ◇, a contact wire laying method using a rack line laying mold wheel you removably configured with stop portion of two rollers in the four rollers ,
Attach a gold wheel to the support,
Tighten the cable extension rope to the support,
Attach to the cable wire rope through the suspension wire wire rope to multiple overhead wire laying wheels,
Connecting a plurality of overhead wire laying wheels using a connecting rope, fixing the start and end of the connecting rope to the support,
Pull the suspension wire drawing rope to which the suspension wire is connected via a twister, and extend the suspension wire,
Fasten the extended suspension line to the support,
Loosen the cable extension rope, reverse the overhead wire laying wheel,
Pull the cable extension rope to which the cable is connected via a twister to extend the cable,
Remove the overhead wire laying wheel from the suspension line while attaching the cable to the suspension line with the cable hanger by the air hoist,
An overhead wire laying method characterized in that cables are arranged on each support and the cables are laid on the support.
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