JP4151329B2 - 小切手等の有価証券用処理装置及び処理方法 - Google Patents

小切手等の有価証券用処理装置及び処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えばPOS、金融機関の端末等に好適に用いられる有価証券用処理装置及び処理方法に関し、詳しくは、手形、小切手等の有価証券を画像処理し、明瞭な処理画像データを生成し、その処理画像生成におけるスループット向上を可能にする有価証券用処理装置及び処理方法に関する。
【0002】
【従来技術】
小切手、手形等の有価証券について銀行等の決済機関における決済の際に、決済機関と顧客または店舗との取引間にデータ等の疑義または差異が生じた場合に、証拠データとして有価証券の画像データを生成しておくことが有用である。また、通常の電子データより画像データとして生成しておくことは視覚的観点からも効果的である。また、近年、取引内容の電子データ及び小切手等の有価証券の画像データ等を決済機関に送信し、電子決済による小切手等の有価証券処理が提唱されている。(例えば、米国特許5、832、463号公報に記載の小切手取引処理システム)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような、小切手取引処理システムでは、金額、支払い先、日付等の顧客または店舗に有用な印刷データを上記小切手等有価証券の所定の領域に印刷した後、印刷データが重畳された小切手等有価証券の画像データを取り込む場合がある。
【0004】
しかし、上記印刷データを小切手、手形等の有価証券に印刷する時に、プリンタのインクの消耗により印刷データの濃度が薄くなった場合、背景除去またはシャープネス化(鮮鋭化)による画像処理によっても、上記有用な印字データは、処理画像データ内に明瞭に保存されることが難しく、結果として、有用な印刷データを含めた明瞭な処理画像データを生成することが困難になるという問題があった。
【0005】
特に、従来、MICRにより読み取られる磁気インク文字部領域と有価証券表面の背景のコントラストから算出する2値化しきい値により、2値化処理する画像処理方法ではその問題は顕著であった。また、シャープネス化処理(鮮鋭化処理)方法においてもその問題は依然として存在する。また、従来の画像データ生成手順では、先に、小切手、手形等有価証券上の所定の領域に顧客または店舗に有用な印刷データを印刷し、その後に、その小切手、手形等有価証券の画像データをスキャナにより取り込み、最後に画像処理を行う手順となっていた。一般に画像処理の処理時間は、多量のデータを扱うため長くなる。従って、一つのトランザクションにおいて画像処理時間が無視できなくなる可能性があり、処理画像データを生成するまでの処理時間が長くなる場合があった。
【0006】
そこで、本発明は、このような点に鑑みて、有価証券を画像処理し、その処理画像データに顧客または店舗に有用な印刷データを所定の欄外領域に貼り付けることにより明瞭な処理画像データを生成し、常に顧客に対して信頼あるデータの提示を可能にする有価証券用処理装置と印刷データ埋込方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
また、本発明は、処理画像データ生成までのスループットの向上を狙った処理画像データ生成方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、小切手等の有価証券に有用な印刷データを印刷する際に、プリンタのインク消耗等により、印刷データが不明瞭となった場合でも、明瞭な処理画像データを生成する有価証券用処理装置及び生成方法を提供することにより上記課題を達成するものである。また、上記印刷手順と画像処理手順を並列処理する方法を提供することにより上記課題を達成するものである。
【0009】
本発明の第一の実施態様に係る有価証券用処理装置は、小切手を含む有価証券上に印字されている磁気インク文字データを読み取る磁気インク文字認識読取装置と、有価証券の原画像を読み取るスキャナと、スキャナにより読み取られた原画像データから背景を除去した処理画像データを生成する画像処理部と、処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に有価証券上に印刷される印刷データを埋め込む印刷データ貼付部と、画像ファイルをホストコンピュータに対して送受信する通信インタフェース部と、印刷データを有価証券上に印刷する印刷部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の他の実施態様に係る有価証券用処理装置の印刷データ貼付部は、有価証券の所定の領域に印刷された印刷データの印刷濃度値を検出する印刷濃度検出部と、印字濃度値と所定の印刷濃度しきい値とを比較し、印刷データを画像ファイルの欄外データ領域に埋めこむか否かを判定する判定部と、印刷データを画像ファイルの欄外データ領域に埋め込むための埋込部とを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明の他の実施態様に係る有価証券用処理装置の濃度検出部は、発光部と受光部を有する反射型フォトセンサ部と、センサ駆動制御部とを備え、所定の位置の印刷データからの反射受光量より印刷濃度値を検出することを特徴とする。
【0012】
本発明の第一の態様に係る小切手等の有価証券処理方法は、小切手を含む有価証券上に印字されている磁気インク文字データを読み取る工程と、有価証券の原画像を読み取る工程と、読み取られた前記原画像のデータから背景を除去した処理画像データを生成する工程と、処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に有価証券上に印刷される印刷データを貼り付ける工程と、画像ファイルを、ホストコンピュータに対して送受信する工程と、印刷データを、有価証券上に印刷する印刷工程と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
本発明の他の態様に係る小切手等の有価証券処理方法は、印刷データの印刷濃度値を検出する検出工程と、印刷データの濃度値と所定の印刷データ濃度しきい値とを比較判定する比較判定工程と、比較判定工程に応じて、欄外データ領域に印刷データを埋込む工程と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の他の態様に係る小切手等の有価証券処理方法は、(a)有価証券上に印刷する印刷工程と、(b)原画像データから背景を除去した処理画像データを生成する処理画像生成工程を実行した後、処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に前記有価証券上に印刷される印刷データを埋込む工程と、を並列処理することを特徴とする。
【0015】
本発明の第一の態様に係るプログラムは、小切手を含む有価証券上に印字されている磁気インク文字データを読み取る工程と、前記有価証券の原画像を読み取るための読み取り工程と、前記スキャナにより読み取られた前記原画像データから背景を除去した処理画像データを生成する工程と、前記処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に前記有価証券上に印刷される印刷データを貼り付ける工程と、前記画像ファイルを、ホストコンピュータに対して送受信する工程と、前記印刷データを、前記有価証券上に印刷する印刷工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0016】
本発明の他の態様に係るプログラムは、有価証券上に印刷される印刷データの印刷濃度値を検出する工程と、印刷データの濃度値と所定の印刷データ濃度しきい値とを比較判定する工程と、比較判定工程に応じて、画像処理部により生成される処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に印刷データを埋込む工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0017】
本発明の他の態様に係るプログラムは、有価証券上に印刷する前記印刷工程と、原画像データから背景を除去した処理画像データを生成する前記処理画像生成工程を実行した後、処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に有価証券上に印刷される印刷データを埋込む工程と、をコンピュータに並列処理させることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図を用いて説明する。本発明は、小切手等の有価証券に適用可能であるが、以下においては、代表的な例である小切手を用いて説明する。ここで、有価証券とは、小切手、手形、商品券等を含むものとする。
【0019】
図1は、一実施形態に係る有価証券用処理装置の概略ブロック図である。図2は、図1に示す印刷データ貼付部27の概略ブロック図である。本発明の有価証券用処理装置10は、小切手に印字されている磁気インク文字データを読み取る磁気インキ印字文字認識読取装置23(以下、MCIRという)、小切手の表面及び裏面の画像データを取りこむスキャナ22、スキャナ22により取り込んだ原画像データについて画像処理を行う画像処理部25、顧客または店舗にとって有用な印刷データ(金額、支払い先、日付等)を小切手の表面及び裏面の所定の領域に印刷する印刷部21及びホストコンピュータとの通信インタフェース部24を備えた有価証券用処理装置である。なお、制御部26は、有価証券用処理装置10全体のシステム制御管理等を司り、CPU、メモリ等の記憶手段及びこれらを制御するソフトウェア等により構成される。
【0020】
有価証券用処理装置内に上記装置を組み込むことにより、磁気インク文字データの読み取り、小切手の表面及び裏面の原画像の読み取り、小切手等への印刷データの表面及び裏面印刷、原画像の画像処理及び処理画像データのホストコンピュータへの送信等一連の処理を連続的に行うことが可能である。これにより、小切手による支払いにおけるオペレータの操作負担を軽減し、一つのトランザクションにおける処理画像生成時間を短縮することが可能である。
【0021】
顧客から小切手による支払い希望があると、小切手が有価証券用処理装置の小切手挿入部(図示せず)にセットされる。セットされた小切手は、MICR23に回送される。MICR23は、小切手に印字されている磁気インク文字データを読み取る。これにより無効または有効な小切手であるかどうかの確認が行われる。無効な小切手であると認識された場合には、無効小切手である旨のメッセージが出力される。
【0022】
一方、小切手は、そのまま外部に排出され、以下の一連の小切手に関する処理が終了する。有効であることが確認された小切手は、有価証券用処理装置の印刷部21に挿入され、顧客または店舗にとって有用な印刷データが小切手の表面及び裏面の所定の領域に印刷される。
【0023】
ここで、有用な印刷データとは、金額、支払い先、日付等である。これらの有用な印刷データが小切手の所定の場所に印刷された小切手の表面及び裏面の原画像は、スキャナ22により取り込まれる。
【0024】
このようにして、スキャナ22により得られた印刷データを含む原画像データは、画像処理部25により画像処理される。画像処理は、小切手の背景模様等を除去し、必要な情報のみを抽出し、原画像データの情報量よりも冗長性のある情報量を減少させるとともに、明瞭なイメージデータを獲得し、保存することをねらいとする。
【0025】
また、冗長性を有する画像から不用な情報を削減し、必要な情報のみとした画像データは、情報量が少なくて済み、ホストコンピュータとの通信量の減少につながり処理時間のスループットの向上にもつながる。
【0026】
また、本発明に関する画像処理としては、通常、2値化処理又はシャープネス処理(鮮鋭化処理)を行う。ここでいう2値化処理とは、濃淡画像を所定の濃淡閾値レベルと比較することにより、“1”又は“0”の2値データに変換し、2値化画像にする処理である。
【0027】
一方、シャープネス処理とは、一種の二次元微分処理で、濃淡の変化成分を抽出する処理である。印刷データ部分は、周囲の背景部分に比較して濃度の変化が急峻であり、背景は、一般に濃度の変化が穏やかである。このことより、シャープネス処理は、印刷データと背景部分を分離することを狙ったものである。一般的には、2値化処理よりは、シャープネス処理の方が背景の除去又は抑圧する上で対象とする小切手の背景模様の統計的性質にもよるが、背景除去効率がよい場合が多い。
【0028】
従って、本発明では、シャープネス化処理を採用している。処理された処理画像ファイルは、画像ファイルとして通信インタフェース部24を介して、ホストコンピュータ50に転送され、以後の画像検索ファイルデータとして蓄積され照合検索に使用される。
【0029】
ここで、上記有用な印刷データが印刷部21のインクの消耗により通常より薄くなって印刷された場合、印刷データの濃度値が背景模様等の濃度値とのレベル差が小さいものとなり、上記画像処理部25においてシャープネス化画像処理しても明瞭な画像データ生成ができなくなる可能性がある。
【0030】
そこで、この問題点を解決することが必要となる。以下にその解決手段について図2及び図3を用いて説明する。また、図3に印刷濃度検出部のブロック図を示す。
【0031】
印刷濃度検出部30は、反射型フォトセンサ40、センサを駆動制御するセンサ駆動制御部42、出力部43を備えている。反射型フォトセンサ40を用いて直接、事前に定めた位置の印刷データに照射し、その印刷データを中心(少なくとも1データ以上を含む領域)とする近傍領域47の反射光量より濃度値を検出する。
【0032】
ここで、印刷濃度検出のための特定領域を設け、その領域にベタ印刷を行い、濃度検出を行ってもよいが、小切手の電子取引等を考慮すると、電子取引用小切手としての信頼度を失う可能性がある。従って、本発明は、直接、印刷した印刷データの濃度を検出することとしている。
【0033】
また、検出する範囲を印刷データの中心とする近傍領域47とすることで、濃淡情報の信頼度を高めることが可能である。即ち、濃度検出範囲は、印刷データの中心としその近傍領域47とすることにより、印刷データ以外の余分の背景領域を含めないようにすることにより、印刷濃度検出精度を高めることが可能である。
【0034】
なお、検出するタイミングは、印刷が終了した時点または印刷の搬送中であってもよい。また、複数の箇所に反射型フォトセンサを設け、各検出された印刷濃度値の最低値をもって印刷濃度値としても良い。これは、濃度検出による印刷濃度値のばらつきを保証することが可能であるからである。
【0035】
反射型フォトセンサは、フォトダイオード等からなる発光部41aと、フォトトランジスタ等からなる受光部41bを備えており、反射光45の受光量に応じた信号のレベルから印刷データの濃度値を検出するものである。印刷データの近傍領域47の濃度を受光するためには、上記の検出範囲と同様の観点から、発光部41aが発する照射光44の広がりは、印刷データを中心とする近傍領域47とすることが望ましい。即ち、レンズ、スリット等の光学的手段により調整し、照射領域と受光領域をマッチさせることが最も望ましい。反射光量の信号レベルの変化量を十分に読み取ることが必要であるからである。
【0036】
印刷濃度検出部30は、発光部の発光量、発光タイミング等を定め、反射型フォトセンサ41を駆動制御するセンサ駆動制御部42を備えている。また、受光部により出力される反射光の受光量に対応する電気信号を濃度判定部31に送るための出力部43を備えている。これらの手段により印刷濃度検出が可能である。
【0037】
検出された印刷濃度値は、濃度値判定部31で処理される。検出された印刷濃度値が所定の濃度閾値以下であれば、インクが消耗し、シャープネス化画像処理でも有効に機能しない可能性があり、印刷データが処理画像データに良好に保存されない可能性があると判定される。一方、所定の濃度閾値以上であれば、印刷データと背景領域とのコントラスト差が十分であると判定される。すなわち、印刷データが画像処理後の処理画像データに明瞭に保存されていると判定される。
【0038】
印刷データ埋込部32は、上記印刷濃度値が閾値以下の場合において、画像処理部25により得られた処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に直接印刷データを埋め込む。欄外データ領域とは、小切手についての最終の処理画像データである画像ファイルから処理画像データを除く領域である。例えば、ファイルのスタートアドレス値と処理画像データのスタートアドレス値をaaa、処理画像データのエンドアドレス値をbbb、ファイルのエンドアドレス値をdddとすると、欄外データ領域とは、bbbからdddの領域である。なお、この場合のアドレスは、単調増加リニアアドレスとし、bbbは、dddよりも小さいアドレス値である。
【0039】
印刷データは、小切手の表面に記載の支払い先、日付、金額等、裏面に記載の顧客の認証番号、日付、使用金額等の店舗として必要な事項である。さらに、上記印刷データを埋め込んだ理由も含めるものとする。例えば、印刷濃度が薄い等のメッセージデータである。また、印刷データは、印字データのみではなく、店舗のロゴマーク等のイメージデータを含んだものであっても良い。これらの印刷データが埋め込まれた処理画像は、通信インタフェース部24を介して、ホストコンピュータ50に転送される。このようにして、本実施形態によれば、インクの消耗により印刷データが薄くなり、シャープネス化処理(鮮鋭化処理)による画像処理方法によって明瞭に印刷データを処理することができないおそれがある場合でも、印刷データを明瞭に画像データファイルに保存しておくことで、照合用画像データまたは電子取引用小切手の取り扱い性を向上することが可能である。
【0040】
図4を用いて本発明の印刷埋め込み方法の処理手順について説明する。図4は,本発明に係る画像ファイル生成の手順を示すフローチャートである。
【0041】
まず、小切手の磁気インク文字データをMICRで読み込み、無効なものでなく有効な小切手等であることを確認する(ステップS100)。
【0042】
有効な小切手であることを確認した後、小切手の裏面に主として店舗にとって有用なデータである金額、支払い先、日付等を有価証券用処理装置の印刷部21により印刷する(ステップS101)。さらに、小切手の表面に主として顧客にとって有用なデータである金額、支払い先、日付等を有価証券用処理装置の印刷部21により印刷する(ステップS102)。ステップS101とステップS102を印刷モジュール(M0)と呼ぶ。
【0043】
次に、印刷データを含んだ原画像を画像処理し、処理画像を生成するための準備処理を行う。スキャナで事前に原画像データを取りこむ(ステップS103)。シャープネス化処理は、通常の2値化画像でなく多値画像であるから、さらに、冗長情報を減少するために、2値化処理を行う。シャープネス化処理後の2値化処理をする上で、事前に、使用するパラメータの取得が必要である。例えば、2値化スレショールド値等である。この2値化スレショールドを算出するにあたって、シャープネス化処理画像のヒストグラム等のデータ処理も必要である。磁気インク文字の領域、背景の模様の領域、その他特徴ある領域の統計的性質の異なる部分領域を選択して、それぞれの領域に対応した2値化スレショールド値を算出する。これらの処理を行うのがデータ処理である(ステップS104)。
【0044】
データ処理を行い、画像処理のパラメータを算出した後、再度、原画像をスキャナで本スキャンを行い原画像取りこむ(ステップS105)。ここで、一旦、画像処理のための準備処理を終了する。この一連の処理をモジュール(M1)と呼ぶ。
【0045】
次に、小切手の排出処理を行う(ステップS105)。顧客に金額、支払い先、日付等の印刷データ及び顧客のサインを含んだ小切手を排出し、決済機関に送付又は領収書の代替えとして顧客に手渡すことも可能である。なお、領収書の代替えとする場合には、本小切手は、再使用をできない旨の情報データを印刷データに含ませるものとする。
【0046】
次に、データ処理(ステップS104)で算出したパラメータを使用して、上記原画像に対して小切手の全領域について画像処理を行い、処理画像データを生成する(ステップS107)。この画像処理(ステップS107)を処理画像生成モジュール(M2)と呼ぶ。
【0047】
ここで、ステップS102の段階で、プリンタのインクが消耗し、印刷が薄くなった場合、以後の画像処理でも印刷部分を明瞭に記録できない可能性がある。そこで、本発明は、この問題を解決するためにステップ(S108からS110)を追加したものである。上記一連のステップを印刷データ貼付モジュール(M3)と呼ぶ。
【0048】
ステップS108により、印刷濃度値を検出する。検出された印刷濃度値と所定の濃度閾値と比較し、検出された印刷濃度値が所定の閾値より小さければ(ステップS109;yes)、ステップS107により得られた処理画像データの所定の欄外領域に印刷データを埋め込む(ステップS110)。また、検出された印刷濃度値が所定の閾値より大きければ(ステップS109;no)、印刷した濃度値が十分であり、ステップS107による画像処理によって得られる処理画像内に明瞭に印刷データが記憶されていると判定され、そのまま、処理画像データは、画像ファイルとして保存される。
【0049】
最後に、画像ファイルは、通信インタフェース部24を介して、ホストコンピュータ50に転送される(ステップS111)。
【0050】
図5を用いて本発明の他の実施形態に係る画像ファイルの生成の処理手順について説明する。図5は、画像ファイルの生成の処理手順を示すフローチャートである。
【0051】
図4において、データ処理モジュール(M1)と処理画像生成モジュール(M2)は、シリーズ処理であり、一体化処理である。特に、M2は、処理すべきデータ量が多く、処理時間が長い。ここで、図4から判断できるように、印刷モジュール(M0)、データ処理モジュール(M1)、小切手の排出(ステップS106)及び処理画像生成モジュール(M2)がシリーズ処理となっていることがわかる。従って、M0とM2を並列処理し、M1を処理の最初にスタートすれば、小切手トランザクション処理のスループット向上が可能である。
【0052】
図5は、図4のフローを上記の処理に改良したフローである。始めに、データ処理モジュール(M1)を実施する。終了後、同時に、印刷モジュール(M0)と処理画像生成モジュール(M2)を開始する。M0が終了した後、小切手の排出(ステップS106)を行う。一方、M2が終了した後、ステップS111を行う。なお、図5に示す処理画像生成モジュール(M2)は、図4に示すM2に、M3内のステップS110を追加したものである。本実施形態におけるステップS110は、印刷データを上記画像ファイルの欄外データ領域ではなく、処理画像データ内の本来の所定の領域に貼りつける処理である。
【0053】
これにより、上述した一連のトランザクション処理におけるスループットの向上を図ることが可能である。
【0054】
上記の実施形態は説明のためのものであり、本発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものによって置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、顧客または店舗に有用な印刷データを小切手、手形等の有価証券に印刷する場合に、プリンタのインクの消耗により印刷データの濃度が薄くなった場合でも、有価証券の処理画像データに有用な印刷データを欄外領域に貼り付けることで明瞭な処理画像を生成し、常に顧客に対して信頼あるデータを提供することを可能とする効果が得られる。
【0056】
また、有用な印刷データを印刷する印刷手順と画像データ生成手順を並列処理することにより処理画像データ生成までのスループットの向上が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る有価証券用処理装置の概略ブロック図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る印刷データ貼付部の概略ブロック図である。
【図3】印刷濃度検出部の概略ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る処理画像生成の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施形態に係る処理画像生成の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 有価証券用処理装置
21 印刷部
22 スキャナ
23 MICR
24 通信インタフェース部
25 画像処理部
26 制御部
27 印刷データ貼付部
30 印刷濃度検出部
31 濃度判定部
32 印刷データ埋込部
40 反射型フォトセンサ
41a 発光部
41b 受光部
42 センサ駆動制御部
43 出力部
44 照射光
45 反射光
46 小切手
47 近傍領域
50 ホストコンピュータ

Claims (4)

  1. 小切手を含む有価証券上に印字されている磁気インク文字データを読み取る文字認識読取装置と、
    前記有価証券の原画像を読み取るスキャナと、
    前記スキャナにより読み取られた前記原画像データから背景を除去した処理画像データを生成する画像処理部と、
    前記処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に前記有価証券上に印刷される印刷データを埋め込む印刷データ貼付部と、
    前記画像ファイルを、ホストコンピュータに対して送受信する通信インタフェース部と、
    前記印刷データを、前記有価証券上に印刷する印刷部と、
    を備え、
    前記印刷データ貼付部は、
    前記有価証券の所定の領域に印刷された前記印刷データの印刷濃度値を検出する印刷濃度検出部と、
    前記印刷濃度値と所定の印刷濃度しきい値とを比較し、前記印刷データを前記画像ファイルの欄外データ領域に埋めこむか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が埋め込むと判定した印刷データを前記画像ファイルの欄外データ領域に前記印刷データを埋め込むための印刷データ埋込部と、を有することを特徴とする有価証券用処理装置。
  2. 前記印刷濃度検出部は、発光部と受光部を有する反射型フォトセンサ部と、センサ駆動制御部とを備え、所定の領域の前記印刷データからの反射受光量より前記印刷濃度値を検出する印刷濃度検出部であることを特徴とする請求項1に記載の有価証券用処理装置。
  3. 小切手を含む有価証券上に印字されている磁気インク文字データを読取る工程と、
    前記有価証券の原画像を読取る工程と、
    読取られた前記原画像のデータから背景を除去した処理画像データを生成する工程と、
    前記処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に前記有価証券上に印刷される印刷データを貼り付ける工程と、
    前記画像ファイルを、ホストコンピュータに対して送受信する工程と、
    前記印刷データを、前記有価証券上に印刷する工程と、
    を備え、
    前記貼り付ける工程は、
    前記印刷データの印刷濃度値を検出する検出工程と、
    前記印刷データの濃度値と所定の印刷データ濃度しきい値とを比較判定する比較判定工程と、
    前記比較判定工程に応じて、前記欄外データ領域に前記印刷データを埋め込む工程と、を有することを特徴とする有価証券処理方法。
  4. 前記有価証券上に印刷する前記印刷工程と、
    前記原画像データから背景を除去した処理画像データを生成する前記処理画像生成工程を実行した後、前記処理画像データを含む画像ファイルの欄外データ領域に前記有価証券上に印刷される印刷データを埋め込む工程と、
    を有し、前記印刷工程と前記埋め込み工程とを、並列処理することを特徴とする請求項3に記載の有価証券処理方法。
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