JP4150675B2 - ホスホリパーゼa2の活性を測定するための化合物 - Google Patents

ホスホリパーゼa2の活性を測定するための化合物 Download PDF

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Description

本発明は、ホスホリパーゼA(PLA)、特に、血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ(PAF−AH)の活性を測定するのに適した化合物に関する。
血小板活性化因子(PAF)は、生理・病理プロセスに関与する生物活性リン脂質である。この因子は、sn−2位のアセテート基を切断する特異的アセチルヒドロラーゼ、すなわち、血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼ(リポタンパク質関連ホスホリパーゼAとも称されるPAF−AH,EC3.1.1.47)によって生物学的に不活性な生成物に変換される。この基質特異性は、PAFの他に、sn−2エステルのω位に極性置換基を有する酸化リン脂質をさらに含む。これらの変性物質は酸化リポタンパク質中によく見出される。PAFや酸化リン脂質に加えて酸化リポタンパク質もさまざまな疾患に関与するので、この酵素はそのような疾患の発生にも決定的な影響を及ぼすと思われる。
近年、PAF−AHの研究はますますその重要性を増してきている。特に、PAF−AH活性の異常はさまざまな疾患で確認されている。治療薬として遺伝子組換え技術によって製造されたこの酵素の一連の臨床試験や検査の開始は、この治療薬がヒトに非常に重要であることを示している〔第3期臨床実験は2001年春に敗血症適応領域で開始される予定である(www.icos.com)〕。したがって、総じてPLA、特にPAF−AHの活性を測定するための十分に実行可能な方法を得ることが必要とされる。
PAF−AH活性の測定するためには、放射能測定、UV測定または蛍光測定などの多様な方法が文献に記載されている。これらの方法のほぼすべてにおいて、基質とその酵素を含むサンプルとを実際に反応させた後に、1つ以上の処理工程(例えば、抽出、結果として生じる標識に対する反応)が続くので、連続的に酵素動力学を測定することは不可能である。
最も古くかつ現在最も広く用いられている測定法は放射能測定をベースとしている(例えば、非特許文献1参照)。これらの方法は、[H]−アセテート標識した天然基質と検査対象サンプルとを反応させることにより、放射能標識酢酸を切断する工程を含む。検査製剤をクロマトグラフィー処理した後、切断した酢酸の放射活性を測定することができる。しかし、クロマトグラフィー処理は時間がかかるだけでなく、ある程度、高額な費用が掛かる。
非特許文献2は、PLAおよびPAF−AHの測定法における分子内消光BODIPY標識リン脂質類似体を開示している。これらの類似体の1つは、1−(N−(BODIPY−FL−ペンタノイル)−11−アミノウンデシル)−2−((N−(2,4−ジニトロフェニル)アミノ)−8−アミノオクタノイル)−sn−グリセロ−3−ホスホコリンである。BODIPYは発蛍光団として作用する。
しかし、この化合物は極めて重大な不都合を有する。例えば、PLA、特にPAF−AHの活性を測定するために上記化合物を用いても、膜における横方拡散速度の変化を提示することができない。さらに、上記化合物の性質は天然リン脂質の性質とは大きく異なる。
エム イー ブランクら(M.E.Blank et al),J.Bio l.Chem.、1981年、第256巻、第175〜178頁。 エイチ エス ヘンドリックソンら(H.S.Hendrickson e t al)、Anal.Biochem.、1999年、第276巻、第27〜35頁。
したがって、本発明の目的は、従来技術から分っている不都合を有することなく、PLA、特にPAF−AHの活性を測定し得る方法を提供することにある。
本発明によれば、これは、下記式(1)の化合物によって達成される。
Figure 0004150675
上記式中、Lは、エーテル(R−ORまたは1〜20個の炭素原子を有する炭化水素Rから誘導され、前記RおよびRはそれぞれ独立に選択され、1〜12個の炭素原子を有する炭化水素から誘導され、mは1〜4の整数であり;
Fは発蛍光団としての非置換または置換ピレンであり;
Qは消光物質であり;
は、C(O)−LまたはC(O)−L−NHであり、このLは上記定義の通りである。
本発明の化合物は、発蛍光団として非置換または置換ピレンを含むが、蛍光性ではない。というのも、そのような蛍光は、これも本発明の化合物中に含まれている消光物質によって消光されるからである。PLA、特にPAF−AHの影響下では、消光物質は切断され、残りの化合物から空間的に分離される。これによって蛍光消光が失活するので、蛍光の増大が観察される。この蛍光強度の増大は、おおむねPLAの活性に比例するので、PLA、特にPAF−AHの活性の指標となる。
驚くべきことには、PLA、特にPAF−AHの活性を測定するために上記化合物を用いると、膜における横方拡散速度の変化を提示し得ることが判明した。その上、上記化合物の性質は、天然リン脂質の性質と大きく異なる。さらに、本発明の化合物は、活性の測定を特に有効かつ容易に実施することができる。活性は直接かつ連続的に測定され得る。
上記に概説したように、本発明の化合物中には非置換または置換ピレンが発蛍光団として存在する。この発蛍光団は、その1位を介してLに結合し得る。上記ピレンを置換する場合、発蛍光団としてのその性質に有意な影響を及ぼさない置換基を使用する。そのような置換基は当業者には公知である。そのような置換基は、ピレンのC原子を置換するアミノ基もしくはカルボニル基、またはN、S、もしくはPなどのヘテロ原子であり得る。本発明の化合物は、それぞれ独立に選択される1種以上の置換基を含み得る。
上記ピレンは、他の発蛍光団、例えば、NBD(N−(7−ニトロベンズ−2−オキサ−1,3−ジアゾル−4−イル))またはBODIPY(4,4−ジフルオロ−4−ボラ
−3a,4a−ジアザ−s−インダセン)と比べると、極性が低く、消光波長と発光波長との間隔が大きく、水溶液中で機能する能力を有し、細胞中で有利に分配され、蛍光消光せずに膜に組込むことができ、かつPH非依存性蛍光であるという利点を有する。ピレンのさらなる有利な性質は、高濃度でエキシマーを形成し、同時に発光波長を長波長へとシフトすることである。エキシマー形成により、発蛍光団の濃度を評価することができる。
上記式(1)によれば、本発明の化合物は消光物質を含んでいる。消光物質は、蛍光の分野においてそれ自体公知の化合物であり、発蛍光団の蛍光強度を低減するかまたは消光する。そのような消光物質の例としては、1個以上、特に2個のニトロ基で置換されるフェニル残基、例えば、2,4−ジニトロフェニル残基が挙げられる。これらの消光物質は分子内で発蛍光団の蛍光強度を特に有効に低減または消光することができる。
本発明の化合物において、発蛍光団は、リンカーを介してグルセロールのsn−1位の酸素原子に結合される。消光物質も、リンカーを介して、すなわちグリセロールのsn−2位でグリセロールに結合される。そのような場合、リンカーは、それらの大きさ、特に長さに関して、蛍光強度の最適な消光が観察できるように選択される。消光物質とグリセロール残基とを結合するリンカーLは、O−C(O)基のためにPLA、特にPAF−AHにより加水分解可能である。加水分解によってリンカーと共に消光物質が本発明の化合物から切断されるが、そうなると、分子内消光がもはや不可能なので、蛍光強度が増大する。それに対し、発蛍光団とグリセロールとを結合するリンカーLは、PLA、特にPAF−AHによって切断されてはならない。それどころか、このリンカーは蛍光強度を検出するために代謝的に安定である必要がある。
先に概説したように、リンカーは、エーテル(R−ORから誘導され得る。前記RおよびRはそれぞれ独立に選択され、かつ1〜12個の炭素原子を有する炭化水素から誘導され、mは1〜4の整数である。
用語「炭化水素」とは、炭素と水素のみからなる有機化合物を表す。その例としては、アルカン、アルケン、およびアルキンが挙げられる。アルケンとアルキンはいくつかの不飽和結合を有し得る。上記式(1)によれば、上記炭化水素の2個の水素原子は、リンカーとして、またはリンカー中で、それらの機能を果たし得るように置換される。そのような置換は、特に、炭化水素の末端C原子で達成され得る。
本発明の化合物の好ましい実施形態において、前記RおよびRは、(CHであり、前記nは2〜12の整数である。Lは、特に、(CH−O−(CH10を表す。CH鎖を含むリンカーは、酵素処理をしても、発蛍光団が本発明の化合物中に留まり、励起されて蛍光を発し得ることを保証する格別な代謝安定性を有するため、特に好ましい。
先に概説したように、リンカーLは、炭化水素Rから誘導され得る。Rは、(CHであるのが好ましく、前記oは1〜20の整数、特に2〜6である。この種のリンカーは、代謝的に安定であるために、酵素処理中に本発明の化合物から発蛍光団が不要に切断されるのを防止するので特に好ましいことが判明した。
本発明の化合物は、消光物質とグリセロールのsn−2位とを結合させる第2リンカーLを含んでいる。先に概説したように、Lは、C(O)−LまたはC(O)−L−NHであり、Lは上記定義の通りである。
1つの好ましい実施形態において、Lは、C(O)−(CHまたはC(O)−(CH−NHであり、前記pは1〜20、特に2〜6の整数であり、Lは特にC
(O)−(CH−NHを表す。これらのリンカーは、一方では、CH鎖が代謝的に安定であるために、この位置での消光物質の不要な切断が回避され、他方では、PLA、特にPAF−AHのエステル基−C(O)−O−がこれらの酵素によって意図的かつ選択的に切断されるという理由で特に好適である。
ピレンとグリセロールの1位との結合の1つの利点は、その結合が代謝的に安定であり、これも検査対象サンプル中に存在し得るホスホリパーゼA1活性による試験の阻害が認められないことである。
グリセロールのsn−3位にはホスファチジルコリン残基が存在する。これは、本発明の化合物が天然リン脂質の生物物理的挙動を示すことを有利に保証する。
特に好ましい実施形態において、本発明の化合物は下記式(2)の構造を有する。
Figure 0004150675
本発明のこの式(2)の化合物は、特に容易かつ有利にPLA、特にPAF−AHの活性の測定を可能にする。
本発明の化合物を調製するために、当業者は、合成有機化学において慣用的な反応および方法を用いることができる。例えば、先ず、発蛍光団をリンカーに結合させ、次いで、リンカーの第2末端をグリセロールのsn−1位に導入し得る。次いで、ホスホコリン残基をグリセリールのsn−3位に導入し得るが、その場合、グリセロールのsn−2位のOH基を、保護基、例えば、ベンゾイル基で保護し得る。その後、保護基を慣用の方法で切断し、次いで、第2リンカーを、任意で消光物質と一緒に、挿入し得る。本発明の化合物の調製法を中間工程については詳細に説明することなく上述した。例えば、発蛍光団へのリンカーの挿入は、例えば以下の調製の実施例に記載されているように、いくつかの工程で行なわれ得る。
本発明の化合物中に消光物質が存在することによって、蛍光は分子内で消光される。消光物質を本発明化合物から切断すると、分子内消光が不可能になるために、発蛍光団の蛍光強度の増大が観察される。そのような本発明化合物からの消光物質の切断は、PLA、特にPAF−AHにより、すなわち、sn−2位のエステル基の加水分解により行なわれ得る。したがって、本発明の化合物は、PLA、特にPAF−AHの活性の測定に特に好適である。
そのようなPLA、特にPAF−AHの活性測定法においては、この酵素を含むサンプルを本発明の化合物と一緒にインキュベートし、慣用の方法で蛍光を測定する。そのような場合、出来る限り自然に近い環境で酵素の活性を測定し得るように、インキュベーションは、生理的条件下、例えば、水性媒体、例えば緩衝液中pH7.4、かつ37℃下で実施するのが好ましい。蛍光の測定、すなわち、蛍光の増大の測定は、連続的に行なわれ
得る。そのような連続的な測定により、数分から数時間、特に5分から0.5時間という長い時間にわたって、蛍光を連続的に測定することができる。
したがって、本発明の化合物は、酵素PLA、特にPAF−AHの測定に特に好適である。これらの化合物は、特に効果的、直接的、容易、迅速かつ低コストの測定を可能にする。その上、この活性測定は、連続的に、すなわち、長時間にわたって実施することができので、酵素動力学に関する貴重な情報が得られる。さらに、本発明の化合物を用いると、極めて正確な値が得られ、それによって、特に治療および診断を目的とした信頼し得る提示を行うことができる。
酵素の活性測定は、例えば以下のような多くの用途を有し得る。
・例えば、以下のような場合における、ヒトおよび動物の多種多様な生物学的サンプル(鼻分泌物、精液、肺分泌物(BAL)、血液またはその成分、単離細胞集団、生検組織、胆嚢分泌物、腸分泌物、糞便検体を鑑別診断するための診断薬として:
− 他の局所性および全身性炎症症状;
− アレルギー性および/または免疫性疾患、例えば、花粉アレルギーおよびラテックスアレルギー、糸球体腎炎;
− 中毒発生疾患、例えば、中毒性肺不全(toxic lung failure)または中毒症状;
− 冠動脈疾患、例えば、急性冠症候群、狭心症、プリンツメタルアンギナ、心筋梗塞、ならびに、動脈硬化症、急性脳発作;
− 他の症状、例えば、移植、手術、他の侵襲性処置後の症状;
− 上記医学的症候群に関する健康診断関連において;
− 多様な代謝機能、例えば、高脂血症などの不特定症状、酸化ストレス亢進症状の検出;
− 急性炎症性疾患、例えば、敗血症、ARDS(肺不全)、および孤立性器官の炎症、特に創傷治癒障害の診断;
− 慢性炎症症状、例えば、関節リウマチや、リウマチ型の他の疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病の検出;
・以下のような医学的処置の療法モニタリングとして:
− 特に上述の治療適応分野における、あらゆる種類の医学的介入、例えば、組換え酵素を用いた治療、および対応酵素の活性の変化を伴うあらゆるタイプの医学的介入;
− 特に上述の治療適応分野における、侵襲的処置、例えば、炎症原因の除去手術、心肺機能の代替または機械的支持を含む手術、肝臓手術および多様な移植;
− 上記の組み合わせ。
本発明の化合物を用いて、PLA、特にPAF−AHの活性を測定する方法は多くの利点を有する。例えば、酵素活性は、厄介な処理工程や副反応なしに測定することができる。適当な阻害剤の添加により、種々のヒドロラーゼの混合物中のリン脂質エステルを切断する酵素を選択的に測定することが可能である。本発明の化合物を用いた酵素活性の測定は、マイクロタイタープレートのウエル内で行なわれ得る。さらに、この活性測定はHTSにも適している。連続測定により、IC50やKI値などの動力学的データを検出することができる。
以下の実施例は、図1および図2を参照して本発明を説明しているが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:本発明に従った1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−(6−(2,4−ジニトロフェニル)アミノヘキソイル)−rac−グリセ
ロ−3−ホスホコリンの調製
ジクロロリン酸(2−ブロモエチルエステル)
Figure 0004150675
42.5g(0.275mol)の塩化ホスホリルを50mlのジクロロメタンに溶かした溶液に、15mlのジクロロメタン中の27g(0.215mol)のブロモエタノールを室温下で15分かけて滴下した。15分後、反応溶液に微量のアルゴン流を18時間通した。オイルポンプ真空(73〜74℃、310−2ミリバール)下で蒸留して、50.5g(76%)の無色透明な液体を得た。
M(C 78Br35Cl 31P)=239g/mol
EI−MS: m/z(%)=243(0.5)[M],241(0.9)[M],239(0.6)[M],163(25),161(41),149(18),147(30),137(36),135(55),119(23),117(34),109(64),108(100),107(69),106(100),99(18),47(27).H−NMR(CDCl):δ(ppm)=4.59(2H,m,CHBr,HH=6.26Hz,HP=10.34Hz),3.13(2H,m,CHO,HH=6.26Hz,HP=1.05Hz).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=69.88(1 CHO,CP=8.39Hz),27.32(1
CHBr,CP=10.29Hz).IR(フィルム):v(cm−1)=3033w,2971w,2883w,1453m,1423m,1385w,1306s,1233m,1180m,1071s,1016s,963m,908m,845w,759m.
4−オキソ−4−(ピレン−1−イル)酪酸
Figure 0004150675
0.5g(5mmol)の無水コハク酸を60mlのニトロベンゾールに溶かした溶液に、1.32g(5mmol)の無水AlClと1g(5mmol)のピレンを0℃で加えた。室温下で18時間反応させた後、この溶液を30mlの氷塩酸(25%)上に注ぎ、沈殿物を得た。濾過し、エタノール(EtOH)から再結晶して、1.233g(82%)の4−オキソ−4−(ピレン−1−イル)酪酸を得た。
M(C2014)=302g/mol
EI−MS:m/z(%)=303(10)[MH],302(42)[M],230(16),229(100),202(11),201(65),200(24).HR−EI−MS(C2014):計算値:302.0943;実測値:302.0943.H−NMR([D]−DMSO):δ(ppm)=8.81−8.12(9H,m,CH芳香族),3.52(2H,t,COOHHH=6.22Hz),2.82(2H,t,CHCOH,HH=6.22Hz).13C−NMR([D]−DMSO):δ(ppm)=203.05(1 CO),173.87(1 COH),132.97−123.41(9 CH芳香族,7 C芳香族),36.87(
1 COCH),28.52(1 CHCOH).IR(KBr):v(cm−1)=3426m,3039m,2984m,2929m,2677w,2594w,1695s,1665s,1507w,1404w,1212m,1123w,1075w,842m,713w.
4−(ピレン−1−イル)酪酸
Figure 0004150675
1g(2.78mmol)の4−オキソ−4−(ピレン−1−イル)酪酸を30mlのジエチレングリコールに溶かし、これに、0.5g(10mmol)の水和ヒドラジンおよび0.56g(10mmol)のKOHを加えた。反応溶液を2時間加熱還流し、次いで、氷冷した塩酸(25%)上に注ぎ、黄色沈殿物を得た。固体を濾過し、EtOHから再結晶して、570mg(71%)の4−(ピレン−1−イル)酪酸を得た。
M(C2016)=288g/mol
EI−MS:m/z(%)=289(16)[MH],288(62)[M],216(20),215(100),213(11).HR−EI−MS(C2016):計算値:288.1150;実測値:288.1150.H−NMR([D]−DMSO):δ(ppm)=8.50−7.92(9H,m,CH芳香族),3.36(2H,m,CH16),2.41(2H,m,CHCOH),2.04(2H,m,CH).H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.32−7.86(9H,m,CH芳香族),3.42(2H,t,CH16HH=7.57Hz),2.51(2H,t,CHCOH,HH=7.00Hz),2.23(2H,m,CHHH=7.57Hz,HH=7.00Hz).13C−NMR([D]−DMSO):δ(ppm)=174.74(1 CO),136.39−123.39(9 CH芳香族,7 C芳香族),33.64−26.98(1 CHCOH,2CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=177.48(1
CO),135.25−123.04(9 CH芳香族,7 C芳香族),33.21−26.46(1 CHCOH,2 CH).IR(KBr):v(cm−1)=3447w,3037w,2950m,2934w,2874w,1695s,1431w,1275m,1206m,918w,846s,711w.
4−(ピレン−1−イル)酪酸メチルエステル
Figure 0004150675
40mlのメタノールに20ml(260mmol)の塩化チオニルを0℃で滴下した。次いで、この溶液を室温下で1時間攪拌した。5.50g(19mmol)の4−(ピレン−1−イル)酪酸を添加した後、調製物を室温下で一晩攪拌した。飽和NaHCO溶液を加えて反応物を中和し、酢酸エチルエステルで抽出した。分析用に有機相からアリコートを採取した。残りの粗生成物はその後の4−(ピレン−1−イル)ブタン−1−オールの調製に用いた。
M(C2118)=302g/mol
EI−MS:m/z(%)=303(13)[MH],302(57)[M],228(15),216(22),215(100),213(12),108(13).HR−EI−MS(C2118):計算値:302.1307;実測値:302.1306.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.25−7.70(9H,m,CH芳香族),3.63(3H,s,CH),2.36(2H,t,CHCO,HH=7.20Hz),2.11(2H,m,CHHH=7.60Hz).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=173.73(1 CO),135.51−123.15(9 CH芳香族,7,C芳香族),51.38(1 CH),33.52−26.64(1 CHCO,2 CH).IR(KBr):v(cm−1)=3033w,2949w,2876w,1734s,1429m,1209m,1161m,842s.
4−(ピレン−1−イル)ブタン−1−オール
Figure 0004150675
前工程からの粗生成物を30mlのTHFに0℃で溶かし、これに、3g(79mmol)のLiAlHを加えた。反応物を室温下で一晩攪拌した。次いで、過剰な還元剤を加水分解した。カラムクロマトグラフィーにかけて、4.6g(92%、2ステップ)の所望の化合物を得た。
M(C2018O)=274g/mol
EI−MS:m/z(%)=275(10)[MH],274(53)[M],216(17),215(100).HR−EI−MS(C2018O):計算値:274.1358;実測値:274.1357.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.23−7.79(9H,m,CH芳香族),3.64(2H,t,CHO,HH=6.39Hz),3.31(2H,t,CH16HH=7.60Hz),1.87(2H,m,CHHH=7.70Hz,HH=7.60Hz),1.69(2H,m,CHHH=7.70Hz、HH=6.39Hz).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=136.65−123.35(9 CH芳香族,7 C芳香族),62.77(1 CHO),33.17−27.93(3 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3423s,幅広,3038m,2927m,2859m,1181w,1030w,982w,841s.
1−[4−(10−ブロモデシルオキシ)ブチル]ピレン
Figure 0004150675
2g(7.3mmol)の4−(ピレン−1−イル)ブタン−1−オールを1g(9mmol)のカリウム−t−ブチレートを含む50mlのトルエン中で100℃で1時間加熱した。次いで、2.22g(7.4mmol)の1,10−ジブロモデカンを加え、さらに16時間加熱した。カラムクロマトグラフィーにかけて、2.82g(79%)の薄
黄色固体を得た。
M(C303778Br)=492g/mol
EI−MS:m/z(%)=495(10)[MH],494(31)[M],493(10)[MH],492(33)[M],412(13),228(22),215(100),55(18),41(13).HR−EI−MS(C303778Br):計算値:492.2028;実測値:492.2028.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.30−7.85(9H,m,CH芳香族),3.49−3.45(2H,t,CHBr,HH=6.44Hz),3.41−3.34(6H,m,CH16,2 CHO,HH=7.08Hz,HH=6.81Hz),1.96−1.90(2H,m,CHHH=7.08Hz,HH=6.44Hz),1.83−1.73(4H,m,2 CHHH=6.81Hz),1.55−1.53(2H,m,CH),1.25(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=136.72−123.30(9 CH芳香族,7 C芳香族),70.93−70.55(2 CHO),33.94−26.15(1 CHBr,11 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3037w,2924s,2851s,1499m,1448m,1429w,1369w,1243w,1184w,1117s,1063w,965w,849m,841s,710s.
2,2−ジメチル−4−[10−O−(4−(ピレン−1−イル)ブトキシ)デシル]メチル]−[1,3]−ジオキソラン
Figure 0004150675
1.85g(14mmol)の2,2−ジメチル−4−ヒドロキシメチルー1,3−ジオキソランを1.6g(14mmol)のカリウム−t−ブチレートを含む80mlのトルエン中で1時間加熱還流した。室温に冷ました後、2.118g(4.3mmol)の1−[4−(10−ブロモデシルオキシ)ブチル]ピレンを加え、さらに18時間加熱した。カラムクロマトグラフィーにかけて、1.174g(50%)の薄黄色固体を得た。M(C3648O)=544g/mol
EI−MS:m/z(%)=545(22)[MH],544(62)[M],257(22),215(100),101(18),55(11),43(14).HR−EI−MS(C3648):計算値:544.3553;実測値:544.3553.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.29−7.83(9H,m,CH芳香族),4.26−4.21(2H,m,CHCHO),4.07−4.00(1H,m,CHO),3.75−3.31(10H,m,4 OCH,CH16),1.95−1.86(2H,m,CH),1.78−1.72(2H,m,CH),1.55−1.53(4H,m,CH),1.41および1.35(6H,s,2 CH),1.26(12H,m,6CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=136.92−123.48(9 CH芳香族,7 C芳香族),109.33(1 C(CH),74.77(1 CHO),71.85−70.64(4 CHO),66.94(1 CHO),33.33−25.89(11 CH),26.77および25.43(2 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3059m,2952s,2890m,2866s,1524w,1467m,1369w,1289m,11121m,1058m,837w,684s.
1−O−{1−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−rac−グリセロール
Figure 0004150675
1mlのトリフルオロ酢酸を10mlのトルエン中の0.183g(0.336mmol)の2,2−ジメチル−4−[10−O−(4−(ピレン−1−イル)ブトキシ)デシル)メチル]−[1,3]−ジオキソランに0℃で加え、1時間攪拌した。NaHCO水溶液を加えて中和した後、カラムクロマトグラフィーにかけて、0.160g(94%)の薄黄色固体を得た。
M(C3344)=504g/mol
EI−MS:m/z(%)=505(32)[MH],504(100)[M],257(17),228(21),216(19),215(89),55(14).HR−EI−MS(C3344):計算値:504.3240;実測値:504.3238.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.29−7.83(9H,m,CH芳香族),3.87−3.59(3H,m,CHOH,CHOH),3.47−3.31(10H,m,4 OCH,CH16),1.94−1.89(2H,m,CH),1.77−1.72(2H,m,CH),1.54−1.51(4H,m,2 CH),1.24(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=136.94−123.48(9 CH芳香族,7 C芳香族),72.03−70.65(4 CHO),70.50(1 CHOH),63.81(1 CHOH),33.31−25.97(11 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3419s,幅広,3058w,2932m,2851m,1437m,1433m,1265m,1205m,1186m,1138m,1112m,1048m,843m.
1−O−{1−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−3−O−トリフェニルメチル−rac−グリセロール
Figure 0004150675
50mlのアセトニトリル中4.215g(8.4mmol)の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−rac−グルセロールを調製し、これに、20mlのアセトニトリル中4.09g(10mmol)の1−(トリフェニルメチル)ピリジニウムテトラフルオロボレーとを加えた。溶液を18時間攪拌し、濃縮して、クロロホルムで抽出した。固体を濾去した。濾液をカラムクロマトグラフィーにかけて、3.697g(59%)の薄黄色固体として所望の化合物を得た。
M(C5258)=746g/mol
FAB−MS(FAB,NBA):m/z=746.4[M],504.3,244.
1,215.1.HR−FAB(C5258):計算値:746.4335;実測値:746.4375.HR−FAB(C5258Na):計算値:769,4233;実測値:769.4304.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.31−7.85(9H,m,CH芳香族),7.45−7.19(15H,m,CH芳香族),3.95(1H,m,CH),3.55−3.33(10H,m,4 OCH,CH16),3.24−3.18(2H,m,CHOC(C),1.97−1.87(2H,m,CH),1.81−1.73(2H,m,CH),1.55−1.51(4H,m,2 CH),1.25(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=146.90−123.51(24 CH芳香族,10 C芳香族),86.65(1 C(C),72.95−70.67(4 CHO),69.87(1 CH),64.65(1 CHOC(C),33.35−26.97(11 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3429m,3056w,2927s,2855s,1602w,1490m,1448m,1319w,1213m,1113m,1077m,1033m,899w,846m,746m,706s.
1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−O−ベンゾイル−3−O−トリフェニルメチル−rac−グリセロール
Figure 0004150675
2.578g(3.455mmol)の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−3−O−トリフェニルメチル−rac−グリセロールおよび1.5ml(18.66mmol)のピリジンを50mlのCHClに溶かした溶液に、540mg(3.857mmol)の塩化ベンゾイルを0℃で滴下し、室温下で1時間攪拌した。カラムクロマトグラフィーにかけて、2.8g(95%)の生成物を単離した。
M(C5962)=850g/mol
FAB−MS(FAB,NBA):m/z=873.4[M+Na],850.4[M],608.3,591.3,391.3,307.1,243.1,215.1.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.30−7.86(9H,m,CH芳香族),7.45−7.21(20H,m,CH芳香族),5.46−5.41(1H,m,CH),3.79−3.34(12H,m,4 OCHO,CH16,CHOC(C),1.97−1.89(2H,m,CH),1.80−1.72(2H,m,CH),1.55−1.51(4H,m,CH),1.25(12H,m,CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=166.00(1 CO),146.88−123.51(29 CH芳香族,11 C芳香族),86.47(1
C(C),72.65(1 CH),71.59−69.47(4 CHO),62.86(1 CHOC(C),33.35−26.01(11 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3057w,2927s,2854m,1718s,1448m,1384m,1272m,1212w,1177w,1158w,1112m,1032w,899w,846m,763m,703m.
1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−O−ベンゾイル−rac−グリセロール
Figure 0004150675
0.55g(0.647mmol)の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−O−ベンゾイル−3−O−トリフェニルメチル−rac−グリセロールを20mlのCHClに溶かし、これに、0.5mlのBF(MeOH中13%)を−10℃で滴下した。1時間後、5mlの氷冷水を加えて反応を停止させた。カラムクロマトグラフィーにかけて、280mg(71%)の化合物を得た。
M(C4048)=608g/mol
FAB−MS(FAB,NBA):m/z=608.3[M],591.3,469.3,329.1,257.2,215.1.HR−FAB(C4048):計算値:608.3502;実測値:608.3519.HR−FAB(C4038Na):計算値:631.3399;実測値:631.3424.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=8.29−7.84(9H,m,CH芳香族),7.62−7.34(5H,m,CH芳香族),5.27−5.22(1H,m,CH),3.99−3.34(12H,m,4 CHO,CH16,CHOH),1.97−1.88(2H,m,CH),1.80−1.72(2H,m,CH),1.57−1.51(4H,m,2 CH),1.25(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=166.38(1 CO),136.94−123.51(14 CH芳香族,8 C芳香族),73.81(1 CH),71.94−68.95(4 CHO),62.87(1 CHOH),33.80−26.19(11 CH).IR(KBr):v〜(cm−1)=3431m,3038m,2930s,2859m,1718s,1603m,1585m,1453m,1435m,1317m,1274s,1179m,1113m,1027m,936m,846m,709s.
1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−O−ベンゾイル−rac−グリセロ−3−ホスホコリン
Figure 0004150675
0.55g(2.3mmol)の2−ブロモエチル−ジクロロホスフェートを15mlのCHClに0℃で加え、これに、1.6mlのピリジンと4mlのCHClとの混合物を滴下した。次いで、210mg(3.45mmol)の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−O−ベンゾイル−rac−グリセロールを2mlのCHClに溶かし、この溶液を室温下でリン酸化混合物に滴下した。反応物を2時間加熱還流し、室温下で一晩攪拌した。5mの氷冷水で加水分解(その後1時間攪拌)した後、反応物をCHCl/MeOH(3:2)と共に振盪した。有機相をN
SOで脱水し、15mlのCHCl、10mlのアセトニトリルおよび5mlのイソプロパノール中で回転させて溶かした。次いで、1.5gのトリメチルアミン溶液(エタノール中33%)を加えた。反応フラスコを緊密に密閉し、50℃で一晩攪拌した。反応溶液を回転させ、5mlのCHClで抽出し、それぞれ4mlのギ酸/MeOH(5:7)、4mlの酢酸ナトリウム(0.1M)/MeOH(5:7)および3mlの塩化ナトリウム(1M)/MeOH(5:7)の各々を2回ずつ振盪した。NaSOで脱水し、有機相をカラムクロマトグラフィーにかけて、99mg(38%)の所望の化合物を得た。
M(C4560 31P)=773g/mol
FAB−MS(FAB,NBA):m/z=796.3[M+Na],774.4[MH],601.5,569.4,531.4,413.3,215.1.HR−FAB(C4561NP):計算値:774.4145;実測値:774.4135.HR−FAB(C4560NPNa):計算値:796.3954;実測値:796.3951.H−NMR(CDOD):δ(ppm)=8.34−7.89(9H,m,CH芳香族),7.73−7.45(5H,m,CH芳香族),5.41−5.37(1CH,m,CH),4.20−4.17(2H,m,CHN),4.05−3.35(14H,m,4 OCH,CHOP,POCH,CH16),3.16(9H,s,3 CH),1.96−1.90(2H,m,CH),1.81−1.72(2H,m,CH),1.52−1.48(4H,m,2 CH),1.28(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDOD):δ(ppm)=167.78(1 CO),138.30−124.60(14 CH芳香族,8 C芳香族),74.27(1 CH),72.81−70.48(4 CHO),68.87,66.90,60.95(1 CHN,1 CHOP,1 POCH),54.90(3 CH),34.38−27.29(11 CH).
1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−rac−グリセロ−3−ホスホコリン
Figure 0004150675
90mg(0.12mmol)の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−O−ベンゾイル−rac−グリセロ―3−ホスホコリンを3mlのMeOHに溶かし、これに、MeOH(1.25当量)中0.1MのBuNOH溶液を1.5ml加えた。2時間後、反応溶液を濃縮した。カラムクロマトグラフィーにかけて、71mg(90%)のリソ化合物を得た。
M(C3856NO 31P)=669g/mol
FAB−MS(FAB,NBA):m/z=692.3[M+Na],670.4[MH],669.4[M],584.3,242.3,289.1,215.1.HR−FAB(C3857NO 31P):計算値:670.3873;実測値:670.3881.HR−FAB(C3856NO 31PNa):計算値:692.3692;実測値:692.3693.H−NMR(CDOD):δ(ppm)=8.23−7.88(9H,m,CH芳香族),4.43−4.38(2H,m,CHN),4.0
2−3.36(15H,m,4 OCH,OCH,CHOP,POCH,CH16),3.22(9H,s,3 CH),1.96−1.87(2H,m,CH),1.77−1.66(2H,m,CH),1.55−1.47(4H,m,2 CH),1.27(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=170.46(1 CO),138.16−124.48(9 CH芳香族,7 C芳香族),72.90−71.47(4 CHO),71.03(1 CH),67.31,66.63,59.33(1 CHOP,1 CHN,1 POCH),54.78(3 CH),33.36−24.59(10 CH).IR(BKr):v〜(cm−1)=3418s,3039m,2852m,1635m,1490m,1467m,1375w,1230m,1111m,1087m,1051m,970m,928w,850m.
1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−(6−(2,4−ジニトロフェニル)アミノヘキソイル)−rac−グリセロ−3−ホスホコリン
Figure 0004150675
0.326g(1.1mmo)の6−(2,4−ジニトロフェニルアミノ)ヘキサン酸、136mg(0.86mmol)のDCCおよび408mg(3.2mmol)のDMAPを、10mlのジクロロメタン中の0.150g(0.22mmol)の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−rac−グリセロ−3−ホスホコリンに加え、室温下で40時間攪拌した。次いで、得られた懸濁液に5mlの水を加え、珪藻土で濾過した。相を分離した後、クロマトグラフィーにかけて、56mg(26%)の生成物を単離した。
M(C506912 31P)=948g/mol
FAB−MS(FAB,NBA):m/z=971.4[M+Na],949.4[MH],884.4,862.4,721.4,243.2,215.1.HR−FAB(C507012P):計算値:949.4725;実測値:949.4755.HR−FAB(C506912PNa):計算値:971.4545;実測値:971.4547.H−NMR(CDCl):δ(ppm)=9.00−6.67(12H,m,CH芳香族),5.13−5.10(1H,m,CH),4.34−4.28(2H,m,CHN),4.08−3.23(16H,m,4 OCH,POCH,CHOP,CHN,CH16),3.18(9H,s,3 CH),2.38−2,31(2H,m,CHCO),1.95−1.86(4H,m,CH),1.80−1.72(2H,m,CH),1.56−1.41(8H,m,4 CH),1.25(12H,m,6 CH).13C−NMR(CDCl):δ(ppm)=170.46(1 CO),148.66−113.98(12 CH芳香族,10 C芳香族),73.86(1 CH),72.81−69.12(4 CHO),67.31,66.63,60.30(1 CHOP,1 CHN,1 POCH),54.78(3 CH),43.27(1 CHN),33.36−24.59(1 CHCO,14 CH).IR(BKr):v〜(cm−1)=3365m,3107w,3042w,2928m,2853m,1729m,1623s,15
89m,1525m,1500w,1475w,1425m,1369w,1337s,1312m,1280m,1245m,1187m,1144m,1094m,1060w,1032w,923w,832w,745w.
実施例2:本発明の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−(6−(2,4−ジニトロフェニル)アミノヘキソイル)−rac−グリセロ−3−ホスホコリンを用いたPAF−AH活性の測定
検査用に、実施例1の本発明化合物の10mM DMSOストック溶液を調製し、次いで、使用緩衝液(0.1M トリス塩酸(TRIS HCl)、0.1% Tween(登録商標)20、pH7.4)で、それぞれ各試験に望ましい濃度に希釈した。
(石英キュベットでの測定)
ヘルマ社(Helma)〔独国ミュルハイム(Mullheim)/バーデン(Baden)所在〕の1ml容量石英キュベット(1cm×1cm)を使用する。
バリアン社(Varian)〔独国ダルムシュタット(Darmstadt)所在〕のケーリー・エクリプス(Cary Eclipse)ソフトウエアの設定:
・ 動力学モジュールにおいて:励起波長(nm)=344.00;蛍光波長(nm)=377.00;励起スリット(nm)=5;蛍光スリット(nm)=5;平均化時間(s)=0.1000;滞留時間(s)=0.1000;サイクル時間(分)=0.2500;励起フィルター=自動;蛍光フィルター=オープン;マルチセルホルダー=マルチセル;PMT電圧(V)=中;温度制御。
検査は、4方向ペルチェ(Peltier)キュベットホルダーを用い、37℃で実施した。
(マイクロタイタープレートでの測定)
パーキンエルマー社(Perkin Elmer)〔独国ユーバリンゲン(Uberlingen)所在〕の白色96ウエルタイタープレートおよびグライナー社(Greiner)〔独国フリケンハウゼン(Frikenhausen)所在〕の黒色96ウエルFIAプレートを用いた。
バリアン社(独国ダルムシュタット所在)のケーリー・エクリプス(Cary Eclipse)ソフトウエアの設定:
・ 動力学モジュールにおいて:励起波長(nm)=344.00;蛍光波長(nm)=377.00;励起スリット(nm)=5;蛍光スリット(nm)=5;平均化時間(s)=0.1000;サイクル時間(分)=0.0000;励起フィルター=自動;蛍光フィルター=オープン;PMT電圧(V)=中;ウエルプレート=ON;読取位置=ウエル中心。
(PAF−AHの調製)
(血漿およびヒトLDLの調製および純度検査)
使用緩衝液:PBS緩衝液(150mM NaCl、40mM リン酸、1mM EDTA、pH=7.4)。この緩衝液を15分間アルゴンで飽和した。
(血漿の調製)
3,000rpmのヘルムレ(Hermle)遠心分離機を用いて、100mlの採取したてのヘパリン添加血液を2×50ml管中室温下で遠心した。各上清から20mlを取ってプールし、これに、400μlの0.1M EDTA溶液(pH=7.45)を加え、アルゴン雰囲気とした(mit Argon ueberschichtet) 。
(LDLの調製)
32mlの血漿サンプルに12.2112gのKBr p.a.を加え、アルゴン雰囲気とした。KBrを低速振動により溶解させた。ベックマン社(Beckman)〔独国ミュンヒェン(Munich)所在〕の6×4ml遠心分離管中で2mlのPBS溶液を調製し、KBrを添加した血漿サンプルを加えて層を形成した。次いで、これを、4℃、真空下37,000rpmで2時間遠心した。この後、ロータから遠心分離管を慎重に抜出した。所望のLDLは、遠心分離管の底から約1/3離れた位置の黄色帯域として区別可能である。先ず、上部の白色層を取り出して廃棄した。黄色層は厚さ約1mmである。この層を、先の丸い曲った針を用いて取り出した。全6本の遠心分離管中に含まれていたLDLをプールし、アルゴン雰囲気にした。KBrを除去するために、得られた溶液のうち300μlを、PBS緩衝液を用いるセファデックス−G25ミニカラムを用いて色層分析にかけた。
(タンパク質測定)
溶液A:1% NaBCA、2% NaCOO、0.16% 酒石酸ナトリウム、0.4% NaOH、0.95% NaHCO、pH=11.25
溶液B:4% CuSO・5H
標準としてBSAを用いた。すべての測定は2重測定として実施した。1種の調製物の総量は300μl/ウエルで、たいてい2.5μlの測定サンプル(場合により希釈後)を用いた。これを水で75μlまで満たし、これに、225μlの溶液Aと溶液Bの50:1混合物を加えた。インキュベーション時間は室温下で2時間であった。次いで、サンプルを562nmで光度測定した。
(単離LDLの純度検査)
検査はサブマリン型ミニゲル電気泳動を用いて実施した。
・ ゲル組成:20mlのバルビタール緩衝液(50mM、pH=8.6)、0.3% Separide(商標)(60mg)
・ 単離LDLの調製:10μl(0.5〜1μg)の円柱状LDL、0.5μlの9−ジエチルアミノ−5H[α]フェノキサゼン−5−オン(ナイルレッド)(0.4mg/ml)、10μlの使用緩衝液(TBE緩衝液、30% グリセロール、1% SDS、ブロムフェノールブルーのスパチュラチップ)
・ TBE緩衝液(89mM トリス塩酸、89mM B(OH)、2mM EDTA、pH=8.5)
・ 電気泳動時間:室温下で(56Vの一定Uで)1時間
・ 固定液:25% PrOH、10% 酢酸、65% 水
・ 染色液:50% MeOH、10% 酢酸、40% 水、0.05% クーマシーブリリアントブルー R250
・ 脱色液:5% MeOH、7% 酢酸、88% 水
(LDLからのPAF−AHの単離)
緩衝液A:25mM トリス塩酸、0.1% Tween20、2mM EDTA、pH7.6
緩衝液B:25mM トリス塩酸、0.1% Tween20、2mM EDTA、50〜200mM NaCl、pH7.6(線形勾配)
すべての作業は4℃で実施した。
1ml(2mg/ml)のLDLを、アマーシャム・ファルマシアバイオテク社(Amersham Pharmacia biotech)〔独国フライブルグ(Freiburg)所在〕の予備平衡(緩衝液A)DEAE Sepharose(登録商標)FFクロマトグラフィーカラム上にピペットで移し、6倍カラム充填量で洗浄して、タンパク質を含まない溶離液を得た。次いで、緩衝液Bでタンパク質を溶出させた。100−150mM NaCl留分で最高のPAF−AH活性を得た。これらをプールし、限外ろ過(
Amicon YM30)で濃縮した。次いで、濃縮留分を、アマーシャム・ファルマシアバイオテク社(独国フライブルグ所在)の予備平衡(緩衝液A)Blue Sepharoseョ 6FFクロマトグラフィーカラムにピペットで移し、6倍カラム充填量で
洗浄して、タンパク質を含まない溶離液を得た。次いで、緩衝液A+0.5M NaClでタンパク質を溶出させた。最高のPAF−AH活性を有する留分をプールし、限外ろ過(Amicon YM30)して濃縮した。
PAF−AHの含有量をタンパク質測定により測定した。純度をLDLのSDS電気泳動と類似の方法で調べた。得られたPAF−AHは活性を調べるのに十分な純度を有していた。
図1は、本発明の1−O−{10−[4−(ピレン−1−イル)ブトキシ]デシル}−2−(6−(2,4−ジニトロフェニル)アミノヘキソイル)−rac−グリセロ−3−ホスホコリン化合物に対するPAF−AHの作用による蛍光増大の時間経過を示している。測定は上述の条件下で実施した。図1から明らかなように、PAF−AHの存在下で蛍光の増大が生じる。PAF−AH不在の場合(コントロール)には、蛍光強度の増大は認められなかった。
図2は、異なる量のPAF−AHまたは異なる希釈度のヒトサンプル物質と、蛍光強度の増大との関係を示している(上述の試験条件)。PAF−AH濃度が高くなるほど蛍光強度の著しい増大を観察し得ることが判明した。
上記明細書中、本願の国際出願時の独語明細書において記載されていた下記の文字を便宜的に「v〜」と表記した。
Figure 0004150675
PAF−AHの作用による蛍光増大の典型的な時間経過を示す図。 異なる量の酵素または異なる希釈度のヒトサンプル物質と、蛍光増大との関係を示す図。

Claims (10)

  1. 下記式(I)で示される化合物
    Figure 0004150675
    〔式中、Lは、エーテル(R−ORまたは1〜20個の炭素原子を有する炭化水素Rから誘導され、前記R およびR は、それぞれ独立に選択され、1〜12個の炭素原子を有する炭化水素から誘導され、mは1〜4の整数を表し;
    Fは発蛍光団としての非置換ピレンまたは置換ピレンであり、前記置換ピレンはそれぞれ独立に選択される1種以上の置換基を含み、前記置換基はアミノ基もしくはカルボニル基であるか、またはピレンのC原子を置換するN、SもしくはPのヘテロ原子であり、置換ピレンの蛍光特性に影響を及ぼさず
    Qは消光物質であり、前記消光物質は1個以上のニトロ基で置換されたフェニル残基であり
    は、C(O)−LまたはC(O)−L−NHであり、該Lは上記定義の通りである〕。
  2. 消光物質が2,4−ジニトロフェニル残基である、請求項1に記載の化合物。
  3. およびRがそれぞれ独立に(CHであり、nが2〜12の整数である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. が(CH−O−(CH10を表す、請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の化合物。
  5. Rが(CHであり、oが1〜20の整数である、請求項1または2に記載の化合物。
  6. が、C(O)−(CHまたはC(O)−(CH−NHであり、pが1〜20の整数である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. がC(O)−(CH−NHである、請求項6に記載の化合物。
  8. 前記化合物が下記式(2)の構造を有する、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の化合物。
    Figure 0004150675
  9. ホスホリパーゼAの活性を測定するための請求項1乃至8のいずれか1項に記載の化合物の使用。
  10. 前記ホスホリパーゼAが血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼである、請求項に記載の使用。
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