JP4149621B2 - 対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関 - Google Patents

対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリンダー内に開口した吸気ポートと排気ポートの開閉を、それぞれシリンダー内に対向配置された吸気ポート開閉用ピストンと排気ポート開閉用ピストンの往復動により行なう対向ピストン式2サイクルユニフロー機関の従来例として、1969年12月25日株式会社三栄書房発行、著者:富塚清の「内燃機関の歴 」の第171〜174ぺージにおいて、ユンカース式2サイクルディーゼル機関が紹介されている。
【0003】
ところで、圧縮着火機関であるディーゼル機関の燃焼は、吸入行程によってシリンダー内に流入する掃気(空気)を次の圧縮行程による圧縮によって掃気の温度上昇を誘い、それによって生ずる高温の掃気に燃料を噴射することによって、燃料は高温の掃気と混じり合いながら自己燃焼を開始する。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
ところが、寒冷状態における機関の始動において、吸入行程によりシリンダー内に流入する掃気は低温で、さらに圧縮行程により生ずる掃気の温度上昇は、冷えたシリンダーと燃焼室を形成するピストン、シリンダー、シリンダーヘッドに熱を奪われて、到達温度は低下する。
【0005】
それが、燃料の自己燃焼不可能な温度なら、機関は始動不能なので、燃料の気化、着火を促進するグロープラグ等が必要となるが、寒冷時においてグロープラグを使用しても始動は困難である。従って、圧縮比を必要以上に高めに設定することで、掃気の到達温度を高め、エンジンの始動を容易にしていた。
【0006】
しかし、始動後は、燃料の燃焼による加熱によってシリンダーおよび燃焼室の温度は上昇し、それに伴い圧縮行程によるシリンダー内の掃気は到達温度を上昇させる。また、到達温度の上昇によって到達圧力も増加し、さらに到達温度の上昇と到達圧力の増加によって、それぞれ燃焼温度の上昇および燃焼圧力が増加する。ところが、燃焼温度の上昇によって公害の窒素酸化物(NOx)の合成は促進され、また燃焼圧力と燃焼温度の増加によりエンジン破損の危険性が増大するので、その対策として、機関の丈夫な設計と製作が必要となる問題点があった。
【0007】
それらの対策として、始動性の向上には圧縮比の増加が、しかし始動後機関の加熱に伴って、圧縮比の低減が上記の問題点の解決に効果的となる。そこで、任意に圧縮比を変更可能な機構が願望され、特開昭55−146231で示す対向ピストン式2サイクルユニフロー機関では、シリンダー内に対向配置され往復動する2つのピストンの位相を同調させる手段として、上記ピストンと同調して回転する2つのクランク軸をチェーンによって連動させ、達成する方法が公開されていた。
【0008】
この構造によると、回転するクランク軸に固定された2つのスプロケット間を連動させるチェーンの2方向の直線運動部分の長さの変化によって、2つのクランク軸の位相が可変可能となり、従ってシリンダー内を対向して往復動する2つのピストンによる上死点タイミングの違いによって、圧縮比の可変が可能となる。
【0009】
しかし、上記の公開された技術のように、2つのクランク軸の位相を同調させる手段として、チェーンやベルトを使用すると、2つのクランク軸間で発生する出力や負荷の違いにより、チェーンやベルトは上下で張りを大幅に変化させる。
【0010】
従って、2つのクランク軸間をチェーンやベルトの張りによって位相を同調させる機構では、チェーンやベルトの張りに必要な弛みの変化による2つのクランク軸間の位相の同調は困難で、さらに位相の差により変化する2つのクランク軸間の出力や負荷の違いによって発生するチェーンやベルトの伸びの違いによって、目標の達成は困難である。
【0011】
また、図1は従来の公知の技術として、ユンカース式2サイクルディーゼル機関のピストンの構造および圧縮行程末期における燃焼室の形状を示している。この図でも示すように、燃焼室の一部分がシリンダーによって形成されるために、シリンダー露出部分の加熱によるシリンダーの温度上昇によってシリンダーに付着したピストンの往復動の潤滑に必要なオイルが蒸発し、その結果、シリンダーおよびピストンリングの摩耗が促進される問題があった。
【0012】
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、燃焼室の形状変更により、シリンダー露出部分の減少と、さらにシリンダー内に開口した吸気ポートと排気ポートの開閉タイミングと開口面積の変更と2つのクランク軸の位相を可変制御することによって、圧縮比および圧縮、膨張行程を作動状況により任意に変更し、それによる性能の向上と燃料消費量および公害の削減を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の請求項1は、シリンダー内に開口した掃気ポートと排気ポートを開閉するそれぞれシリンダー両端からシリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンと排気ポート開閉用ピストンを往復動させる2つのクランク軸間の同調された位相を任意に変更可能な手段を設けた対向ピストン方式の内燃機関において、
シリンダーを形成するスリーブがモーター11Aで駆動されるスリーブ摺動装置12Aで任意の位置に摺動可能な構造としたことを特徴とする対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関である。
【0014】
また、本発明の請求項2は、シリンダー内に開口した掃気ポートと排気ポートを開閉するそれぞれシリンダー両端からシリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンと排気ポート開閉用ピストンを往復動させる2つのクランク軸間の同調された位相を任意に変更可能な手段を設けた対向ピストン方式の内燃機関において、
シリンダー内に開口した掃気ポート上端および排気ポート上端に掃気バルブ20Aおよび排気バルブ20Bをそれぞれ設けたことを特徴とする対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関である。ここに、掃気ポート上端とは、掃気ポートの上死点側を意味し、排気ポート上端とは、排気ポートの上死点側を意味している。
【0015】
【作用】
請求項1の構成では、対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関におけるシリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンと排気ポート開閉用ピストンの位相を任意に可変可能とする機構(図2の12B、図6)と同時にシリンダーを形成する スリーブ(図2の9)がモーター(図2の11A)でスリーブ摺動装置(図2の12A)によって任意の位置に摺動可能なことから、例えば出力向上のため(図2参照)上記掃気ポートの開閉タイミングおよび開口面積を拡大したい場合、モーター11Aがスリーブ摺動装置12Aを作動させて図2の位置にあるスリーブ9をクランク2A方向からクランク2B方向へ摺動させて上記掃気ポートの開閉タイミングと開口面積が拡大する。反対にモーター11Aがスリーブ摺動装置12Aを逆に作動させた場合、スリーブ9は、クランク2B方向からクランク2A方向へ摺動し、その結果、掃気ポートの開閉タイミングと開口面積は減少する。
【0016】
さらに、上記スリーブ9は、クランク2B方向からクランク2A方向へ摺動した場合、掃気ポートの開閉タイミングおよび開口面積を減少させる一方で、逆に排気ポートの開閉タイミングおよび開口面積を拡大させる。このことはスリーブ9内で下死点から上死点へ移動中の排気ポート開閉用ピストン3Bがスリーブ9内に開口した排気ポート5Bを閉鎖して開始される圧縮行程を遅らせて実際の排気量と同時に圧縮比を減少させる効果があり、上記位相だけを任意に可変可能とする機構で実現困難だった可変圧縮比および可変排気量の制御が可能となる。
【0017】
以上のように、例えば掃気ポート開閉用ピストンの位相を排気ポート開閉用ピストンの位相よりも先行させた場合の排気ポート開閉用ピストンがシリンダー内に開口した排気ポートを開口した後に掃気ポート開閉用ピストンが掃気ポートを開口するまでのタイミングが接近する課題において、本発明の請求項1では、モーター11Aがスリーブ摺動装置12Aでシリンダーを形成するスリーブ9をクランク軸2B方向へ摺動させることから、排気ポートは、その開口から閉口までの作動角を拡大し開口タイミングを早める一方、掃気ポートは、その開口から閉口までの作動角が減少することから開口タイミングが遅れる結果、前記の排気ポート開閉用ピストンがシリンダー内に開口した排気ポートを開口した後に掃気ポート開閉用ピストンが掃気ポートを開口するまでのタイミング拡大に有効な手段となる。
【0018】
また逆に、排気ポート開閉用ピストンの位相を掃気ポート開閉用ピストンの位相よりも先行させた場合の膨張行程が終了するタイミングにおいて掃気ポート開閉用ピストンの位置が排気ポート開閉用ピストンの位置よりも膨張行程を減少させる上死点側に遅れて出力と熱効率を悪化させる課題に関し本発明の請求項1では、モーター11Aがスリーブ摺動装置12Aでシリンダーを形成するスリーブ9をクランク軸2A方向へ摺動させて掃気ポートの開口から閉口までの作動角を拡大させることから、より多くの掃気がシリンダー内に流入可能となる上に、排気ポートは、その開口から閉口までの作動角を減少させて膨張行程が終了する開口タイミングを遅らせることから膨張行程も拡大し、前記の課題だった出力と熱効率の向上に有効な手段となる。
【0019】
同様に請求項2(図7参照)でも、シリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストン5Aと排気ポート開閉用ピストン5Bの位相の差は、位相可変装置27をモーター11Cで可動させることで達成し、また同時にシリンダー内に開口した掃気ポート5Aおよび排気ポート5Bの開口部に設けた掃気バルブ20Aおよび排気バルブ20Bが独立して上下する機構によって掃気ポート5Aおよび排気ポート5Bの開口面積および開閉タイミングは、任意に可変制御可能なことから前記請求項1に記載の効果は、請求項2に記載の機構でも達成可能となる。
【0020】
このように、請求項2でも、シリンダー内に開口した排気ポート上端に設けた排気バルブ20Bが排気ポート上端の高さ位置を上げて、その開口タイミングを早める一方で掃気ポートは、その上端に設けた掃気バルブ20Aが掃気ポート上端の高さ位置を下げて開口タイミングを遅らせる結果、前記の本発明の請求項1と同様に排気ポート開閉用ピストンがシリンダー内に開口した排気ポートを開口した後に掃気ポート開閉用ピストンが掃気ポートを開口するまでのタイミング拡大の課題に有効な手段となる。
【0021】
また逆に、排気ポート開閉用ピストンの位相を掃気ポート開閉用ピストンの位相よりも先行させた場合の膨張行程が終了するタイミングにおいて掃気ポート開閉用ピストンの位置が排気ポート開閉用ピストンの位置よりも膨張行程を減少させる上死 点側に遅れて出力と熱効率を悪化させる課題に関し、本願の請求項2の発明では、シリンダー内に開口した掃気ポートの上端に設けた掃気バルブ20Aが掃気ポート上端の高さ位置を上げて、その開口から閉口までの作動角および開口面積を拡大させることから、掃気ポートからシリンダー内に流入可能な掃気を増加させるので、出力向上に効果的となる上に、排気ポートは、その上端に設けた排気バルブ20Bが排気ポート上端の高さ位置を下げて、前記の膨張行程が終了する排気ポートの開口タイミングを遅らせて膨張行程を拡大させる結果、出力および熱効率を向上させる有効な手段となる。
【0022】
なお本発明は、対向ピストン方式の内燃機関におけるシリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンおよび排気ポート開閉用ピストンの位相を任意に可変制御する機構が、その位相の変化で要求される掃気ポートおよび排気ポートの開口から閉口までの作動角および開口面積の変化に対応できない課題を解決する手段の提供であり、前記シリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンおよび排気ポート開閉用ピストンの位相を任意に可変制御する機構と請求項1に記載されたシリンダーを形成するスリーブをモーター11Aで駆動されるスリーブ摺動装置12Aで任意の位置に摺動可能な機構または請求項2に記載されたシリンダー内に開口した掃気ポート上端に設けた掃気バルブと排気ポート上端に設けた排気バルブを作動させる機構との組み合わせの相乗効果で発揮される効果を特徴とするのである。
【0023】
【実施形態】
以下、添付された図面を参照して実施形態を説明する。図2は、本発明による対向ピストン式2サイクルエンジンの実施状態を示す鉛直断面図である。図において、本体1内には、スリーブ摺動装置12Aにより摺動可能なスリーブ9が挿置されてシリンダーを形成し、そのスリーブ摺動装置12Aは、モーター11Aの作動によって制御される。
【0024】
スリーブ9内には、掃気ポート開閉用ピストン3Aと排気ポート開閉用ピストン3Bが対向配設され、それぞれシリンダー内に開口した掃気ポート5Aと排気ポート5Bを開閉する。
【0025】
また、ピストン3A、3Bは、コンロッド4A、4Bを介してクランク軸2A、2Bに連結されクランク軸を回転させる。そのクランク軸2A、2Bの一端に固定された傘歯車6A、6Bと噛み合う傘歯車7A、7Bを位相可変装置12Bにより同調された軸23A、23Bによって、2つのクランク軸の位相は同調される。なお、位相可変装置12Bは、モーター11Bの作動によるシフトフォーク27の位置移動により、軸23A、23Bの位相を任意に変更可能なことを特徴とする。
【0026】
低温での始動において、モーター11Aの作動により、スリーブ摺動装置12Aが、シリンダーを形成するスリーブ9をクランク軸2A方向からクランク軸2B方向へ少し摺動する。それにより、掃気ポート5Aは、開口から閉口までの作動角と開口面積が拡大し、反対に排気ポート5Bでは、開口から閉口までの作動角と開口面積は減少する。
【0027】
そして、掃気ポート5Aの開閉タイミングを進めて、排気ポート5Bの開閉タイミングを遅らせるために、モーター11Bが、6で示す位相可変装置12Bをシフトフォーク27で軸23B方向から軸23A方向へ少し移動させることによって、軸23Aと軸23Bの位相を、掃気ポート開閉用ピストン3Aに連結されたクランク軸2Aのタイミングを少し進め、排気ポート開閉用ピストン3Bに連結されたクランク軸2Bのタイミングを少し遅らせる。
【0028】
上記の構成によれば、シリンダーを構成するスリーブ9内を往復するピストンA、Bが最も接近する上死点付近における位相の違いの差は少なく、圧縮比は高めの設定が可能となる。
【0029】
また、膨張行程終了における排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを開口した時点での掃気ポート開閉用ピストン3Aの位置と、圧縮行程開始における排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを閉口した時点での掃気ポート開閉用ピストン3Aの位置との違いにより、膨張行程は減少し、熱効率は低下する。しかし、圧縮行程の増加によって、実際の圧縮比は向上するので、本機関の低温での始動は容易となる。
【0030】
この構成による作動において、シリンダーを構成するスリーブ9内を往復するピストン3A、3Bは、膨張行程の終了後、先ず排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを開口する。それにより、前サイクルの燃焼済みガスは、急激にシリンダー外へ排出される。
【0031】
その後、掃気ポート開閉用ピストン6Bが掃気ポート2を開口することにより過給装置13で過給され冷却装置14で冷却された掃気は、掃気通路10Aを通過し、スリーブ9内に開口した螺旋方向に角度が付いた掃気ポート5Aによってスリーブ9内へスワールを発生させながら流入し、その掃気の流入によりスリーブ9内に残留した燃焼済みガスの大部分は、排気ポート5Bよりシリンダー外へ排出される。
【0032】
下死点を経過後、上死点方向に摺動する2つのピストンは、先ず掃気ポート開閉用ピストン3Aが掃気ポート5Aを閉口し、次に排気ポート開閉用ピストン3Bによって排気ポート5Bを閉口して、圧縮行程が開始される。
【0033】
次に圧縮行程の進行に従い、ピストン3A、3Bが接近すると、スリーブ9内の掃気は、スワールの流れを低下させることなく、ピストン頂面に形成されたキャビティ16A,16B内に流入する。
【0034】
さらに、ピストン3A、3Bの接近によって、図5で示すようにピストン頂面に形成されたキャビティ16A,16Bと溝17A,17Bによって、燃焼室および燃焼室とスリーブ内周面と燃焼室内を連通する連通路が形成される。
【0035】
上記ピストン3A、3Bが最も接近する直前の圧縮行程末期より燃料噴射ノズル8にて噴射された燃料は、スリーブ9に開口した燃料噴射ポート15を通過し、ピストン頂面の溝17A,17Bによって形成された燃焼室と連通する連通路を通過して、燃焼室内に流入し、燃焼室内のスワールによって燃料の気化・拡散が促進され、燃料は自己燃焼を開始する。
【0036】
始動後、従来の機関では、燃料の燃焼による機関の加熱に従って圧縮行程によるシリンダー内の掃気の到達温度と到達圧力が増加し、それに伴って、燃焼温度と燃焼圧力が増加する。
【0037】
しかし、燃焼温度の上昇により、窒素酸化物(NOx)の合成が促進され、燃焼温度と燃焼圧力の増加による機関破損の危険性のために、機関を丈夫に製作する必要があった。
【0038】
そこで本発明は、低負荷作動時において、機関が加熱するに従いモーター11Bを作動させて、シフトフォーク27に連結した位相可変装置12Bを軸23A方向から軸23B方向へ移動させる。
【0039】
その、位相可変装置12Bの移動距離によって任意に掃気ポート5Aの開閉タイミングを進めて、排気ポート5Bの開閉タイミングを遅らせる設定が可能となるが、2つのピストンが開閉する吸・排気ポートの開口タイミングの接近によって正確な機関の作動が困難となるので、スリーブ摺動装置12Aが、モーター11Aの作動によって、スリーブ9をクランク軸2B方向からクランク軸2A方向へ摺動させると、排気ポート5Bでは、開口面積と開口タイミングの拡大が、反対に掃気ポート5Aは開口面積と開口タイミングの減少によって、上記の補正が容易となる。
【0040】
上記の設定変更に従って、膨張行程終了での排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを開口した時点における掃気ポート開閉用ピストン3Aの位置が、下死点側へ移行することで、膨張行程は増加する。
【0041】
また反対に、圧縮行程開始での排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを閉口した時点における掃気ポート開閉用ピストン3Aの位置が、上死点側へ移行することで、圧縮行程は減少する。
【0042】
その結果、圧縮行程の減少により機関排気量および圧縮比を低下させ、上記の必要以上の高圧縮による問題点を解決し、さらに掃気ポートの開口面積の減少によるシリンダー内に流入可能な掃気量の減少に伴う、シリンダー内に残留する燃焼済みガスの割合の増加による燃焼温度の低下は、窒素酸化物(NOx)の減少に効果的となる。また膨張行程の増加によって熱効率は向上し、それによる二酸化炭素(CO2)および燃料消費量の削減に有効となる利点が発生した。
【0043】
ところで上記の設定では、一定以上の出力が必要な場面において対応が困難となる。そこで本発明では、モーター11Bの作動によって、シフトフォーク27と連結した位相可変装置12Bを、軸23B方向から軸23A方向へ移動させる。その移動距離に比例して、排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを開閉するタイミングは進み、反対に掃気ポート開閉用ピストン3Aが掃気ポートを開閉するタイミングは遅れることになる。
【0044】
そこで、モーター11Aの作動に伴って、スリーブ摺動装置12Aが、スリーブ9をクランク軸2B方向からクランク軸2A方向へ摺動させる。それにより、掃気ポート5Aでは、開口面積と開口タイミングの拡大と、さらに、排気ポート5Bの開口面積と開口タイミングの減少によって、圧縮行程が開始されるシリンダー内の排気ポート開閉用ピストンが排気ポート5Bを閉口する閉口タイミングが進み、圧縮行程が拡大される。
【0045】
上記の設定変更に従って、膨張行程終了での排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを開口した時点における掃気ポート開閉用ピストン3Aの位置が上死点側へ移行することにより、膨張行程は減少する。
【0046】
しかし、圧縮行程開始での排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを閉口した時点における掃気ポート開閉用ピストン3Aの位置が下死点側へ移行することによって、圧縮行程は拡大するので、実際の排気量は増加する。
【0047】
さらに、掃気ポートの開口面積の増加によって、シリンダー内に流入する掃気量は増加され、掃気量の増加によって、シリンダー内に残留する燃焼済みガスは減少する。その結果、膨張行程の減少に伴い、熱効率は低下するが、ある一定以上の出力が必要な場面においての対応が容易となった。
【0048】
さらに、もっと出力を必要とする場面において、上記の設定に従って、2つのクランク軸2A、2Bの位相をさらに変化させると、掃気ポート開閉用ピストン3Aが掃気ポート5Aを閉口するタイミングと、排気ポート開閉用ピストン3Bが排気ポート5Bを閉口するタイミングが逆転し、それにより排気ポート開口後も掃気ポートが開口し続け、その間は過給装置13で過給され、冷却装置14で冷却された掃気はシリンダー内に流入し続けるので、過給可能となる。また、対向して往復動する2つのピストンにおける上死点タイミングの不一致により、圧縮比は低下する。
【0049】
かかる構成において、熱効率は膨張行程の減少により低下する。しかし、圧縮行程の拡大および過給による排気量の増加によって、出力の向上は容易となり、さらに、燃焼室内は掃気によるスワールによって、燃料の気化および掃気との混合が促進されるため、不完全燃焼によって発生する粒子状物質(PM)の削減が可能となる。また粒子状物質(PM)の減少によって、燃料消費量の削減が可能となった。
【0050】
ところが、上記の燃焼の改善による燃焼効率の向上によって、燃焼温度が上昇し、それにより窒素酸化物(NOx)の発生量が増加する問題が発生する。しかし、上記設定による本機関の作動によると、シリンダー内を往復動する2つのピストンの上死点タイミングの不一致による圧縮比の低下に伴う、燃焼温度の低下が可能で、さらにシリンダー内に残留する燃焼済みガスによる燃焼温度の低下による、窒素酸化物(NOx)の排出量の削減も可能となった。
【0051】
次に、図7で示す実施形態では、シリンダー内に開口した掃気ポート5Aと排気ポート5Bを開閉する掃気ポート開閉用ピストン3Aと、排気ポート開閉用ピストン3Bの往復動と、連動して回転するクランク軸2A、2Bの位相を同調させる手段として、平歯車19A、19B、19Cの歯車の噛み合せによる構造におけるクランク軸2Aの軸端に螺刻されたスプラインと螺接によって連動回転する平歯車19Aを、モーター11Cが位相可変装置12Cを作動させてクランク軸の前後方向へ移動可能とする。
【0052】
さらに、シリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストン3Aと排気ポート開閉用ピストン3Bが開閉するシリンダー内に開口した掃気ポート5Aと排気ポート5Bに独立した掃気バルブ20Aと排気バルブ20Bを設け、開口面積と開閉タイミングを任意に変更可能とした。
【0053】
この構造によると、平歯車19Aをモーター11Cが位相可変装置12Cを作動させてクランク軸前後方向へ移動させることによって、クランク軸2Aと平歯車19Aに螺刻されたスプラインの螺接によってクランク軸2Aは回動方向へ角度を変更可能で、従ってそれは回転するクランク軸2Aとクランク軸2Bで同調した位相の回転タイミングを任意に変更可能となる。
【0054】
さらに、シリンダー内に開口した掃気ポート5Aと排気ポート5Bに設けた掃気バルブ20Aと排気バルブ20Bの作動位置によって、シリンダー内の掃気ポート開閉用ピストン3Aと排気ポート開閉用ピストン3Bの往復動によって開閉するシリンダー内に開口した掃気ポート5Aと排気ポート5Bの開口面積と開閉タイミングを自在に可変可能となり、その結果、この構成によっても上記の図1で示す実施例と同様の効果が実現可能となった。
【0055】
ところで、上記の2つのクランク軸の位相差を発生する機構は、2つのクランク軸のどちらでも設定可能である。
【0056】
また、図8の実施形態では、上記の実施形態で示すクランク軸2A、2Bの位相を同調させる平歯車19A、19B、19Cの歯車の噛み合せを、はすば歯車21A、21B、21Cの歯車の噛み合せによる構造に変更し、またクランク軸2Aと連動して回転するはすば歯車21Aをクランク軸2Aの前後方向に摺接可能な構造に変更した。
【0057】
この構造によると、モーター11Dの作動によって、シフトフォーク27が歯車21Aをクランク軸2Aの前後方向に摺接させる。その摺接によって歯車21Aと噛み合った歯車21Cでは回動角が変化し、さらに歯車21Bの角度が移動するので、歯車の噛み合せによって同調されたクランク軸2Aとクランク軸2Bの位相は可変可能である。
【0058】
なお、上記の機構は、2つのクランク軸のどちらでも設定可能で、さらに2つのクランク軸を連動させる中間のはすば歯車を偶数にすると、上記の機構は全てのはすば歯車のどちらかの一つの設定で可能となる。
【0059】
さらに、図10で示す実施形態のピストンの頂面に形成されたキャビティおよび溝の形状によると、対向する2つのピストンが最も接近する圧縮行程末期から膨張行程開始のタイミングにおいて、円環状の燃焼室とグロープラグ22および燃料噴射ポート28と燃焼室を連通する連通路の形成が可能となった。
【0060】
ところで、図5で示す実施形態のピストンでは、さらにキャビティと溝を含むピストン頂面に、金属およびセラミックスの層を蒸着およびメッキによって付着させ、キャビティと溝を含むピストン頂面で発生する燃焼による加熱からピストンを断熱構造になっている。
【0061】
なお、図7〜図10は、アルコール系および液化石油ガス系の燃料で作動する機関である。従来のアルコール系燃料機関は、アルコール系燃料が低沸点分を含有しないため、低温始動が困難で不完全燃焼による有害のホルムアルデヒドが発生する問題があり、また液化石油ガス系燃料の機関では、低温による燃料の気化が困難なことと、シリンダー外の気化で体積を増加した掃気(吸気)がシリンダー内に流入することによる排気量の減少で、出力が低下する問題があった。
【0062】
しかし、本発明の機関によると、低温始動において、2つのピストンが掃気、排気ポートを閉口後の圧縮行程開始後に燃料噴射ノズル(図示せず)よりシリンダー内に燃料を噴射するので、出力低下の問題は発生しない。
【0063】
また、燃料はシリンダー内のスワールによって撹拌され、グロープラグ22および点火プラグ(図示せず)で着火・燃焼を開始させるが、一旦燃焼を開始すれば、2サイクル機関特有の現象であるシリンダー内に残置する燃焼済みガスによって、燃焼の継続は容易となり、アルコール系燃料の問題点である不完全燃焼による有害のホルムアルデヒドの発生量は大幅に減少する。
【0064】
さらに、圧縮比の変更が容易にできるので、一つの機関で種類の違う燃料が使用可能となる。
【0065】
また、シリンダー内を往復動する掃気ポート開閉用ピストンと掃気ポート開閉用ピストンによって、ピストンのストロークとシリンダーのボア径の違う設定が可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関の構造によると、シリンダー内に開口する掃気ポートと排気ポートを開閉する2つのピストンの位相の変化と、さらに掃・排気ポートの開口面積および開閉タイミングの設定を自在に変更することで、圧縮行程と膨張行程の長さと圧縮比の設定が変更可能となる。
【0067】
その結果、要求する出力の変化により最適な圧縮比および排気量の増減による最大出力の向上および燃料消費量の削減による二酸化炭素の削減と、さらに2サイクル機関の問題点とされてきたシリンダー内に残留する燃焼済みガスが窒素酸化物(NOx)低減の対策として有効で、また過給された掃気はシリンダー内に強い渦(スワール)を発生させながら流入するので、燃料の気化拡散が容易で、粒子状物質(PM)の排出量が削減可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のユンカース式2サイクルディーゼル機関の圧縮行程末期における燃焼室の形状およびシリンダーとピストンの断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関の縦断面図である。
【図3】 図2の実施形態における掃気ポートの断面図である。
【図4】 図2の実施形態における掃気ポート開閉用ピストンの斜視図である。
【図5】 図2の実施形態の圧縮行程末期におけるシリンダーと2つのピストンの断面図である。
【図6】 図2の実施形態における位相可変装置の斜視断面図である。
【図7】 本発明の他の実施形態を示す縦断面図である。
【図8】 本発明のさらに別の実施形態を示す縦断面図である。
【図9】 図8の実施形態における排気バルブの斜視図である。
【図10】 図8の実施形態における排気ポート開閉用ピストンの斜視図である。
【図11】本発明の他の位相可変装置の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 本体
2A、B クランク軸
3A、B ピストン
4A、B コンロッド
5A 掃気ポート
5B 排気ポート
8 燃料噴射ノズル
9 スリーブ
10B 排気通路
11A、B モーター
12A スリーブ摺動装置
12B 位相可変装置
13 過給装置
14 冷却装置
15 出力軸
16A,B キャビティ
17A,B 溝
20B 排気バルブ
22 グロープラグ
23A、B、C 軸
24 ピストンピン
25 ピストンリング
26 フライホイール
27 シフトフォーク
29 セラミック層
31 セクター
32 灼熱板

Claims (2)

  1. シリンダー内に開口した掃気ポートと排気ポートを開閉するそれぞれシリンダー両端からシリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンと排気ポート開閉用ピストンを往復動させる2つのクランク軸間の同調された位相を任意に変更可能な手段を設けた対向ピストン方式の内燃機関において、
    シリンダーを形成するスリーブがモーター11Aで駆動されるスリーブ摺動装置12Aで任意の位置に摺動可能な構造としたことを特徴とする対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関。
  2. シリンダー内に開口した掃気ポートと排気ポートを開閉するそれぞれシリンダー両端からシリンダー内に対向配置された掃気ポート開閉用ピストンと排気ポート開閉用ピストンを往復動させる2つのクランク軸間の同調された位相を任意に変更可能な手段を設けた対向ピストン方式の内燃機関において、
    シリンダー内に開口した掃気ポート上端および排気ポート上端に掃気バルブ20Aおよび排気バルブ20Bをそれぞれ設けたことを特徴とする対向ピストン式2サイクルユニフロー型機関。
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