JP4149541B2 - 安全カテーテル用動作制御ロック機構及びその方法 - Google Patents

安全カテーテル用動作制御ロック機構及びその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静脈内(Intravenous;IV)カテーテル挿入装置、特に、管状のニードルを患者の静脈穿刺位置から引き出すと同時に働いて、医療スタッフを、使用後のIVカテーテルニードの事故による穿刺からフェイルセーフ(fail-safe)式に保護するカテーテル先端の自動保護機能を備えたニードル先端保護機構を有する、安全カテーテル用の動作を制御したロックに関する。
【0002】
【従来の技術】
とりわけ、本発明の特別な様相によれば、順次作動する二つの部分からなるロック構造を組み入れたカテーテル挿入装置が提供される。このロック構造は、種々のタイプのカテーテル挿入装置に使用可能な様、入れ子式にスライドする。この様相において重要なのは、本質的にフェイルセーフ式の構成をもつカテーテル用のセーフガード(safeguard)機構が存在することである。このセーフガード機構によれば、使用済みのカニューレは、カテーテルハブから取り外す前に、完全にその保護装置(ニードル先端保護器やニードル先端保護ハウジングなど)の中に引き込められる。上述の点に関していえば、これまで、使用済みカニューレのニードル先端が依然としていくらか外に突き出ているため、折りにふれて、装置の使用者に針が突き刺さる事態が起こっていた。このような事態が起こると、カテーテル挿入装置を使う臨床スタッフや医師は、このカテーテル挿入装置を患者から引き出すとき、あるいはその設計により、カニューレアセンブリをカテーテルとこれに付属するカテーテルハブから取り外すときに危険に曝される。
【0003】
最近用いられているルアー(Luer)式やサイドポート(sideport)式のものなど、無数に存在するカテーテル挿入装置においては、引き込めた使用済みのカニューレとそのハウジングおよびニードル保護装置をカテーテルおよびカテーテルハブから取り外すのに、種々の技術・構成が採用されている。このうち、カテーテルは、このとき依然として患者の静脈穿刺部位に挿入されたままであり、業界ではよく知られているように、静脈液供給中に体液、血液、薬剤等の供給源に接続できるよう構成される。
【0004】
本発明の重要な様相は、引き込めた使用済みカニューレあるいは中空ニードル用のニードル先端保護器における、動作を制御されたロックと入れ子式のスライド部材が、カニューレを完全に引き込んだかどうかを明瞭に指示し、使用済みのカニューレを収納して保護しているハウジングをカテーテルハブから取り外す前に、カテーテルとカニューレの引き離し中に行われるニードル先端の保護あるいは採収的なロック作用を、視覚的だけでなく、はっきりと聞き取れる音によっても確かなものにすることである。
【0005】
種々のカテーテル挿入装置や以下に述べるような安全カテーテルに適用できる本発明の特別の様相によれば、インターロック式の入れ子式スライド部材を備えた動きが制御されたロック機構が提供される。このロック機構によれば、複数の入れ子工程において、最終的には一度パチンという明瞭な音を立て、同時に視覚的にも確認できるロック配置となるよう、スライド部材が入れ子式に延びていくとき、中空ニードルを含むカニューレがニードル先端の保護機構あるいは保護ハウジングに一段一段引き込められる。その結果、カテーテル挿入装置を操作する臨床スタッフは、カニューレが実際に、ニードル先端の保護器あるいは保護ハウジングに完全に引き込められて定位置にロックされ、もう物理的な危険が起きないことを知ることができる。すなわち、ニードルあるいはカニューレの保護ハウジングまたは保護機構をカテーテルハブから安全に分離できる。
【0006】
患者の皮膚に穿孔する際には、先端が尖った中空のスチール製ニードルあるいはカニューレ(しばしばスタイラス(stylus;茎)と呼ばれる)が用いられ、特に静脈に穿刺するのにそのようなニードルを利用する安全カテーテルは、医学界では周知であり、液体や薬剤を直接患者の血流に注入する目的で、医師や臨床スタッフに広く使用されている。さらに、手術中に、血液すべてを輸血したり、体液を注入したりしなければならないことがしばしば起こる。このような場合には、基本的には長い間知られ、かつ採用されているように、要求される液体を心臓血管系に注入するのに、手前側の静脈に注入する液体の供給源との取付け部位を有する中空剛性のニードル(一般には医療用グレードのスチール製のもの)を使って、静脈に穿刺することが必要であった。
【0007】
しかし、上述の静脈に穿刺して液体を患者に投与する方法については、いくつかの重大な問題が避けられなかった。すなわち、第1の問題は、ニードル固有の剛性である。ニードルは通常、医療用グレードのスチール製であり、患者の静脈に挿入され、輸血ないし液体の注入が行われている間は、安全上の理由から、静脈の穿刺位置において固定した状態に維持されなければならない。しかし、このような手続は、かなりの時間を要し、ニードルが動いて患者を傷つけるおそれがある。これに加えて、定期的に血液サンプルを採取したり、連続的あるいは間欠的に静脈内に液体を投与する必要があるときには、患者の皮膚の異なる場所に何度も穿刺し、その度に一定の時間をかけて投与等を行うため、患者に、穿刺の繰り返しから苦痛・不快感を与え、外傷に似た体験をさせることになっていた。
【0008】
上述の問題点を改善ないし解消するため、最近の医療技術界においては、定期的な流体(体液、血液、血漿、および液状の薬剤を含む)の投与や血液サンプルの収集等のため、長時間患者の静脈に刺し込んだままにする場合には、SilasticやTeflonなどの低摩擦材料でできた可撓性の管状カテーテルを用いるようになっていた。こうして、これまでニードルを繰り返し静脈に穿刺することにより見られた外傷、ニードルおよび流体の血管外遊出という事態は、大部分が避けられるようになり、剛性のニードルを長時間体内に放置することにより患者に与えていた危険や不快感はほぼ克服された。静脈に穿刺して、このような可撓性カテーテルの遠方端を患者の体腔内(静脈を含む血管内など)に位置させる際には、カニューレあるいは中空の先端が尖ったニードルを用いるのが普通である。この後、スリーブ状に延びるようカニューレあるいは中空ニードルの外周に入れ子式(同軸的にスライド可能)に取り付けられた可撓性のカテーテルは、ニードルが静脈に穿刺した後、ニードルの長さ方向に静脈内に進められる。ついで、ニードルはカテーテルの内側から取り出され廃棄されるが、カテーテルは患者の静脈穿刺位置にとどまる。
【0009】
穿刺と同時に患者の体内に入り込んだニードルが、エイズウイルス(現実にはほぼ致命的である)、肝炎ウイルスなどの感染源に曝されるほど、臨床スタッフが不注意あるいは事故により患者の体内から引き出した使用済みのニードルで自分自身を刺してしまい、感染そして死に至る危険が存在することになる。
【0010】
安全カテーテル挿入装置における使用済みのカニューレを保護する入れ子式部材は今日では業界で知られているが、カニューレをフェイルセーフ式に引き込み、保護するため、インターロック式の入れ子スライド部材を開示したものはない。このような入れ子スライド部材を用いると、ロック機能を明瞭に視覚的かつ聴覚的に知らせる、動きの制御されたロックが与えられる。
【0011】
米国特許第4,950,252 号(Luther他)は、使用済みのカニューレを収納するための、相互に軸方向に延長可能なカニューレ保護ハウジングを開示しているが、ロック作用が生じたことを音で知らせることはない。
【0012】
米国特許第4,944,725 号(McDonald)は、患者の危険な感染症を移すおそれがある事故による穿刺から臨床スタッフや医師を保護する構造を組み入れた静脈内カテーテルを開示して、問題点を指摘している。カテーテルは、中空またはカニューレ構造のニードルの助けを借りて患者の体内に導入され、その後は患者の体内から保護ハウジングの中に引き込められる。引き込み工程の間に、ニードルが外界に晒されることはない。保護ハウジングは、ニードルが引き込められると、その後、定位置にロックされていたカテーテルハブのロックを解除し、カテーテルの引き込みとロックを一つの連続した動作で行えるよう、定位置でラッチ掛けされる。
【0013】
カニューレあるいはニードルを患者の体内から取り出した後、またはこれと同時にその先端を保護できる装置を開示したもう一つの文献は、米国特許第4,790,828 号(Dombrowski他)である。この特許によれば、ノーズあるいはキャップ部分が、ニードルを包囲する破壊可能な鎖構造体を使ってハウジングにつながれる。そして、外界に露出した使用済みニードルの先端が突き刺さることで臨床スタッフが負傷するおそれを確実になくすため、ニードルは鞘状に伸張する構造をとって引き込められる。
【0014】
最近では、カニューレを保護するインターロック式の包囲部材を備えたカテーテル構造が開発された。この包囲部材によれば、複数の入れ子式長手スライド部材あるいは包囲部材は、複数の軸方向に離隔した互いに係合可能な爪とロック用の突起を備える。そして、順を追った動作でまずロック式の係合を与え、ついでカニューレ包囲構造がさらに延び出すと同時に、入れ子式の包囲部材は最終的な相互係合を完結して、カニューレのニードル先端を包囲・保護する。包囲部材を延ばしている間に順を追って二つの音が生じる。第1の音は、包囲部材の間で最初のロック工程が完了したことを知らせるもので、第2の音は、第1のロック工程が完了し、ニードルは完全に引き込められた位置にあって、カテーテルが安全に扱えるようになったことを知らせる。しかし、この順を追って音の信号を発生させる方法は、二つの音の間隔が非常に短いため、ユーザは装置が完全に延びてロックされたことを確認する二つの音を数えていないと、第1の音を聞くと同時に、実際にそうではないのにニードルが完全に引き込められたと思うため、混乱をきたす。このタイプの装置は、本出願人の米国特許出願第08/483950号(1995年6月7日出願)にも記載されており、ほぼ満足のいくものであるが、操作と構造が比較的複雑で、ユーザが二つの連続的に発生する二つの音を明瞭に聞き分けるのが難しい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、使用済みカニューレの保護ハウジングを与えるため、二段階ロックシーケンスによる動作の制御されたロック機構を組み入れたカテーテル挿入装置または安全カテーテルを提供することを目的とする。
【0016】
本発明のもう一つの目的は、カニューレをこれを保護する環境に完全かつ安全に包囲するため、カニューレを患者から引き出すと同時に、スライド部材が、カニューレに取り付けたハウジングに対して順を追って延び出て、二つの部分からなる動作の制御されたロックを与える入れ子式スライド機構を提供することである。
【0017】
本発明の更なる他の目的は、動作制御ロック装置を介して二段階ロック作用を行う安全カテーテルを提供することである。この動作制御ロック装置においては、互いに同軸的に変位するスライド部材の対が、スライド部材の一方に取り付けたニードル先端の保護器を、カニューレニードルを患者の体内から取り出すと同時に、このカニューレニードルの先端を覆うように位置させるため、延び出る。そして、この動作制御ロック装置は、スライド部材が延び出し位置に到達するや否や、動作制御ロック機構を完全に操作位置にあることを知らせる単一の音を発生する。こうして、ロック作用の有効性についての情報を与え、ユーザにカニューレがこれを保護する環境下にあることを知らせる。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、従来の使用済みカニューレの保護機構を改良し、特にフェイルセーフ式の操作を行うことができる安全カテーテル用の動作の制御されたロック機構を提供するために、入れ子式に移動できる複数のスライド部材を含む二つの部分からなるロック機構を与える。まず、通常第1のスライド部材と第2のスライド部材からなる一対のスライド部材を、カニューレを内部のチャンバに固定・収納しているハウジングから軸方向に延び出すことができるように位置させる。スライド部材が延び出すとき、カニューレはこれらとは軸方向にほぼ平行な関係を保つ。第1のスライド部材先行端の延び出し量は、ニードル保護器がこのスライド部材に固定されるだけの量となる。このとき、カテーテルは、カニューレ先端保護器につっかえているニードルあるいはカニューレよりも余計に延びる。ニードルが患者の体内に挿入され、カテーテルが患者の静脈内に配置されるとすぐに、カニューレとニードルを引き込めて保護するため、第2のスライド部材の後行端がロック支柱に係合するまで、第1および第2のスライド部材が同時に前方に移動する。ロック支柱は、血液チャンバのようなカニューレ取付けチャンバを備えたハウジングの一部からなり、第2のスライド部材のそれ以上の前方への移動を阻止する。この後、第1のスライド部材は、これにカニューレあるいはニードル先端保護器と接続したまま、さらに前方に進められる。こうすると、ばね状の突起が第2のスライド部材に露出し、第2のスライド部材は可能に撓んでロック支柱に係合する。この結果、第2のスライド部材は、ハウジングに対する固定位置において完全にロックされる。この後、ニードル先端保護器が前方端に取り付けられた第1のスライド部材は、ばね状突起が、第2のスライドの前方端に近い位置で撓み、第1のスライドの後方端に形成されたウィンドウあるいは切り込みに係合する位置までさらに前方に進められる。こうなると、第1のスライド部材がハウジングから完全に延び出して、ニードル先端保護器がニードル先端およびカニューレを完全に包囲していることを知らせる聴覚的信号が、明瞭に聞き取れる嵌め込み音となって発生する。第1および第2のスライド部材がそれぞれ完全に延び出して互いにロック位置にあることを視覚的に知らせることができるよう、第1のスライド部材の先行端にさらに開口を形成することもできる。このロック位置においては、ニードル先端保護器はカニューレを完全に包囲し、ニードル穿刺事故や、使用済み安全カテーテルを取扱うときに生じる他の危険から、医療スタッフを保護している。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して、本発明の例示的な態様につき詳細な説明を加える。
各図には、安全カテーテル10の前方端部における、カニューレ16をその後行端18で取り付けた血液チャンバ14を組み入れたハウジング12を含む軸方向断面が示されている。図4に示すようにスチール製の「茎」状をしているカニューレ16の先行端20は、鋭利な先端22で終わる。これは、体液、血液等を導入したり、血液サンプルを血液チャンバ14に引き抜くため、患者の体内に挿入して静脈に穿刺孔を形成できる形状にしたものである。カニューレ16の外周囲を延びるのは、柔軟なSilastic(シリコンゴム)やプラスチック材料など適当な材料で形成したカテーテル(図示せず)である。これは、すでに説明したように、カニューレ16と同時に患者の体内に導入されて、カニューレ16を引き抜いた後も静脈の穿刺位置にとどまる。
【0020】
ニードルを保護する環境を与えるためには、互いに同軸的に入れ子式に変位する長手のスライド部材32,34を具備する入れ子式の動作制御ロック30が提供される。スライド部材32,34は、ハウジング12の前方端36から、軸方向に動くカニューレ16と平行に離隔された位置関係を保ちながら、前方に延び出る形状に製造される。スライド部材32,34は、第1のスライド部材32と第2のスライド部材34からなり、一般にはそれぞれがボックス状あるいはU字形の横断面を有する。そして、第2のスライド部材34は、以下に説明する弾性的に可撓する性質を有する金属シート製からつくられる。
【0021】
図4にブロック状に示す第1のスライド部材32の先行端37に取り付けられるのは、カニューレ16のニードル先端22を包囲する保護ハウジング38である。第1のスライド部材32は、図1に示すように、ハウジング12の内部に位置する第1のスライド部材32の後方端40に向けて、切り込みを有する。この切り込みは、第1のスライド部材32の隣接面44と接する凹部あるいはウィンドウ42を形成し、第1のスライド部材32と第2のスライド部材34の近接したスライド可能な係合関係を保つ。
【0022】
第2のスライド部材34は、第1のスライド部材32の周囲を接近した状態で延びるが、この第2のスライド部材34は、その後方端46に横方向(軸と垂直な方向)に延びる突起48を具備する。この突起48は、第2のスライド34が、カニューレを収容しているハウジング12の前方端に向けて前方に引き出されると同時に、ハウジング12に形成されたロック支柱50に係合する形状をしている。
【0023】
すでに述べ、また図にも示したように、スライド部材32,34はそれぞれ、ほぼボックス状あるいはU字形の断面を有し、各スライド部材が直立した中央平面壁52,54と、両側から突き出たフランジ対56,58と60,62を備える。前述のように、第2のスライド部材34は、第1のスライド部材32と近接してスライド接触する位置にあり、第1のスライド部材32を外側から覆う形で延びる。また、第2のスライド部材34は、中央壁とフランジ54,58および62を有し、これらフランジの内面は、第1のスライド部材32の外面52,56および60と近接してスライド接触する。
【0024】
ハウジング12は、図には軸方向断面を示してあるが、このハウジング12の中でスライド部材32,34が軸方向に動く道筋に沿って延びる一般に矩形の凹部66を有する。このため、第2のスライド部材34のフランジ54,58,62の外面は、ハウジング12の凹部66の面70,72,74に沿って接触する。第2のスライド部材34における一つのフランジ58の外面は、ハウジングの凹部66の面70に沿って滑る。第2のスライド部材34において反対側にあるフランジ62の外面は、凹部66の面74と接する。そして、第2のスライド部材34の中央部あるいは中央壁54の外面は、凹部66の後壁72に沿って滑る。
【0025】
ハウジングの凹部66の面74から上方に延びるべく一体形成されるのは、段付き部材80である。この段付き部材80は、第2のスライド部材34の前方への動きを抑え、以下に説明するように、所定の軸方向の変位位置でロックするべく形づくられるロック支柱を構成する。これに関連して、ロック支柱80は、第1の直立段付き部82を備えるが、この段付き部82は、ハウジングの凹部66の後方に向けて、より上方に突出する段付き面84を含む。各部82,84はほぼ矩形で、この部分84の上面86は、第1のスライド部材32のフランジ56の内面にごく近づく。
【0026】
同様に、第2のスライド部材34は、その後方端に向けて、上方フランジ58にばね状の弾性を有する突起部90を備える。この突起90は、第1のスライド部材32が、ハウジング12の凹部66において前方に引かれ、突起90をロック支柱面86に触れさせるため前方に移動した後は、後方縁92に向けて下方に曲がる。第2のスライド部材34がハウジング12に対して前方に移動するのは、その後方端における下方フランジ62が横方向に突出する部材96を含むため、制限されたものになる。なぜなら、突出部材96は、図1〜3に示すように、第2のスライド部材34が最も前方の位置にあるとき、ロック支柱80の後面に係合する。このため、第2のスライド部材34がハウジング12に対してさらに前方に変位するのが阻害されるのである。
【0027】
第2のスライド部材34がハウジングの凹部60の中で図1〜3に示す前方の位置に移動し、図3に示すように第1のスライド部材34がさらに前方に変位すると、直ちに、第2のスライド部材34の上方フランジ58にある突起90は、さらに下方に反り、ロック支柱80を解除するため第2のスライド部材34の中でさらに前進した第1のスライド部材32の後方端とともに、ロック支柱80の下方段差部82の上面に接触する。第1のスライド部材32の後方端がロック支柱80を通過すると、第2のスライド部材34の突起90は、図3に示すように、一杯まで下方に反る。こうして第2のスライド部材34後方の突起縁92は、ロック支柱80にある下方段差部82の上面の上に乗る。この結果、下方に反った突起90の後方縁92は、今やロック支柱80の上方段差部84の前面に接し、また第2のスライド部材34の後方端にある下方フランジ62にある横方向に突出した部材96にも接して、図3に示すように、第2のスライド部材34を、ロック支柱80に対して軸方向にロックした位置にしっかりと係合させる。これは、第2のスライド部材34の突起90がロック支柱80においてロック位置にあること、そして第1のスライド部材32がロックされた突起90から完全に離れ、ハウジング12から出てさらに前方に進んでいることを示している。
【0028】
第1のスライド32が前進を続けているときは、そのウィンドウまたは凹部42は、第2のスライド部材34のフランジ58に形成されて第2のスライド部材34の前方端に向けてばね状に撓むことのできる突起100に係合する形状になっている。ここで第1のスライド部材32のウィンドウまたは凹部42が第2のスライド部材34にぱちんと嵌ると、第1のスライド部材32は、その最も前方に延び切った位置で、第2のスライド部材34に係合する。このとき、第2のスライド部材34の穿孔端36に取り付けたカニューレ先端保護器38は、カニューレ16の鋭利な先端22を完全に包囲して保護する。
【0029】
上述のスライド部材32,34の二つの部分による延び出し動作は、第2のスライド部材34の前方端に向けて形成される第2のばね突起100が第1のスライド部材32の後方端に向けて位置するロック用ウィンドウ42に嵌り込むと、ただ一回の嵌め込み音を発生する。このただ一回の嵌め込み音は、動作の制御されたロックが行われ、ニードルの先端の保護器38が、安全かつ確実にカニューレ16の先端22を覆う位置にあって、カニューレ16の先端22をさらに前進したり後退できないようにするため、定位置にロックされていることを示す。
【0030】
すでに述べた視覚による支持を与えるためには、第2のスライド部材34の先行縁を越えたすぐの所において、第1のスライド部材32に安全インジケータ孔104を設ける。この安全インジケータ孔104によれば、両スライド部材が延び切ったロック位置において、装置が安全にロックされていることを視覚によって確かめることができる。
【0031】
以上、本発明の好ましい態様と考えられるものを説明してきたが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が容易になし得るであろう。しかし、本発明は、本明細書で説明した態様に限られるものではなく、また特許請求の範囲に記載した特定のものに限定されるものでもない。
【0032】
本発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
(1)前記ロック支柱は段差構造を備え、前記第1のスライド部材は、前記第1のスライド部材の前記ハウジングに対する軸方向の動きを制限するために、前記ロック支柱と係合可能な後行端に横方向の突起を有する請求項1記載のロック機構。
(2)前記第1のスライド部材にはこの後行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材は、前記第1のスライド部材内に完全に引き込められたときに、前記可撓性の突起の撓みを阻み、かつ前記第1のスライド部材から外に延び出でると同時に、前記可撓性の突起が前記ロック支柱の前面と係合すべく撓み、前記横方向の突起ロックと協働して前記第1のスライド部材を前記ロック支柱と係合するよう、この可撓性の突起を解放する上記実施態様(1)記載のロック機構。
【0033】
(3)前記第2のスライド部材にはこの後行端近傍に切り込みが形成され、他方前記第1のスライド部材にはこの先行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材が前記第1のスライド部材に対して所定量延び出ると同時に、前記可撓性の突起が、前記両スライド部材を互いに延び出した位置に固定するために前記切り込みと係合し、同時に、前記突起が前記切り込みに係合している間に、前記両スライド部材が互いにロック状態にあることを知らせる音を発生する請求項1記載のロック機構。
(4)前記両スライド部材は、それぞれU字形の断面をしており、前記第1のスライド部材を前記ロック支柱に固定する手段と前記第2のスライド部材を前記第1のスライド部材に固定する手段は、それぞれのスライド部材の少なくとも一つの壁面に形成される請求項1記載のロック機構。
【0034】
(5)前記両スライド部材は、それぞれ金属材料から構成される上記実施態様(4)記載のロック機構。
(6)前記金属材料は、シート状金属を含む上記実施態様(5)記載のロック機構。
(7)前記カニューレ保護手段は、前記両スライド部材が相互に延び切ってロックされた位置において、前記カニューレの少なくとも先端を包囲するため、前記第2のスライド部材の前方端に取り付けられるハウジングを含む請求項1記載のロック機構。
(8)前記ロック機構はさらに、前記両スライド部材が延び切ってロックされた位置にあることを視覚的に知らせる手段を含む請求項1記載のロック機構。
【0035】
(9)前記視覚的に知らせる手段は、前記両スライド部材の少なくとも一方に設けられる開口を含む上記実施態様(8)記載のロック機構。
(10)前記開口は、前記第1のスライド部材の前方端近傍に設けられる上記実施態様(9)記載のロック機構。
(11)前記ロック支柱は段差構造を備え、前記第1のスライド部材は、前記第1のスライド部材の前記ハウジングに対する軸方向の動きを制限するために、前記ロック支柱と係合可能な後行端に横方向の突起を有する請求項2記載の方法。
(12)前記第1のスライド部材にはこの後行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材は、前記第1のスライド部材内に完全に引き込められたときに、前記可撓性の突起の撓みを阻み、かつ前記第1のスライド部材から外に延び出でると同時に、前記可撓性の突起が前記ロック支柱の前面と係合すべく撓み、前記横方向の突起ロックと協働して前記第1のスライド部材を前記ロック支柱と係合するよう、この可撓性の突起を解放する上記実施態様(11)記載の方法。
【0036】
(13)前記第2のスライド部材にはこの後行端近傍に切り込みが形成され、他方前記第1のスライド部材にはこの先行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材が前記第1のスライド部材に対して所定量延び出ると同時に、前記可撓性の突起が、前記両スライド部材を互いに延び出した位置に固定するために前記切り込みと係合し、同時に、前記突起が前記切り込みに係合している間に、前記両スライド部材が互いにロック状態にあることを知らせる音を発生する請求項2記載の方法。
(14)前記両スライド部材は、それぞれU字形の断面をしており、前記第1のスライド部材を前記ロック支柱に固定する手段と前記第2のスライド部材を前記第1のスライド部材に固定する手段は、それぞれのスライド部材の少なくとも一つの壁面に形成される請求項2記載の方法。
【0037】
(15)前記両スライド部材は、それぞれ金属材料から構成される上記実施態様(14)記載の方法。
(16)前記金属材料は、シート状金属を含む上記実施態様(15)記載の方法。
(17)前記カニューレ保護手段は、前記両スライド部材が相互に延び切ってロックされた位置において、前記カニューレの少なくとも先端を包囲するため、前記第2のスライド部材の前方端に取り付けられるハウジングを含む請求項2記載の方法。
(18)前記ロック機構はさらに、前記両スライド部材が延び切ってロックされた位置にあることを視覚的に知らせる手段を含む請求項2記載の方法。
【0038】
(19)前記視覚的に知らせる手段は、前記両スライド部材の少なくとも一方に設けられる開口を含む上記実施態様(18)記載の方法。
(20)前記開口は、前記第1のスライド部材の前方端近傍に設けられる上記実施態様(19)記載の方法。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、静脈内カテーテル挿入装置において、管状のニードルを患者の静脈穿刺位置から引き出すと同時に働いて、医療スタッフを、使用後のIVカテーテルニードの事故による穿刺からフェイルセーフ式に保護するカテーテル先端の自動保護機能を備えた、動作を制御したロック機構が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る安全カテーテル用動作制御ロックのスライド部材が完全に静止位置にあるときの同ロックの軸方向断面図である。
【図2】本発明に係る安全カテーテル用動作制御ロックのスライド部材が一部前方に延び出した位置における同ロックの軸方向断面図である。
【図3】本発明に係る安全カテーテル用動作制御ロックの複数のスライド部材のうちの主たるスライド部材が完全に延び出し、他方第2のスライド部材がカニューレ取付けハウジング上のロック支柱と完全に係合した状態における同ロックの軸方向断面図である。
【図4】図3の位置における動作制御ロック前方端の軸方向断面図であり、完全に延び出したカニューレ保護位置にあるスライド部材の最終的なロック係合状態を示す図である。

Claims (22)

  1. カテーテル挿入装置のカニューレを保護する、動作が制御されたロック機構であって、
    (a)カニューレの第1の端部を収納するハウジングであって、前記カニューレは、このハウジングの一端から、このハウジングの軸と同軸的に延び出し、また、このカニューレは患者にカテーテルを導入すべく一方の先端が鋭利である、ハウジングと、
    (b)前記カニューレを収納したハウジングに形成された長手凹部の中で、このハウジングの端部から、前記カニューレをスライド部材の外部に位置させ、前記カニューレと平行な離隔関係を保ったまま延び出るべく、軸方向にスライド可能なスライド部材であって、(i)前記ハウジングの凹部壁面とスライド接触する第1のスライド部材であって、この第1のスライド部材上の手段は、この第1のスライド部材が前記ハウジングの外に延び出る程度を制限するため、前記ハウジングの凹部に形成されたロック支柱と係合可能である第1のスライド部材と、(ii)前記第1のスライド部材と同軸的に変位できるよう、第1のスライド部材の内部に配置される第2のスライド部材であって、この第2のスライド部材の先行端にはカニューレ先端保護手段が取り付けられ、またこの第2のスライド部材が延び出すと同時に前記第1のスライド部材を前記ロック支柱にロックする手段と、これら両スライド部材が最も外側まで延び切った位置でこの第2のスライド部材を前記第1のスライド部材にロックし、かつこのロック状態を知らせる音を発生する保護手段を備え、前記両保護手段は前記カニューレの先端の周囲を保護するように延び出る、第2のスライド部材を備えるロック機構。
  2. 前記ロック支柱は段差構造を備え、前記第1のスライド部材は、前記第1のスライド部材の前記ハウジングに対する軸方向の動きを制限するために、前記ロック支柱と係合可能な後行端に横方向の突起を有する請求項1記載のロック機構。
  3. 前記第1のスライド部材にはこの後行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材は、前記第1のスライド部材内に完全に引き込められたときに、前記可撓性の突起の撓みを阻み、かつ前記第1のスライド部材から外に延び出でると同時に、前記可撓性の突起が前記ロック支柱の前面と係合すべく撓み、前記横方向の突起ロックと協働して前記第1のスライド部材を前記ロック支柱と係合するよう、この可撓性の突起を解放する請求項2記載のロック機構。
  4. 前記第2のスライド部材にはこの後行端近傍に切り込みが形成され、他方前記第1のスライド部材にはこの先行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材が前記第1のスライド部材に対して所定量延び出ると同時に、前記可撓性の突起が、前記両スライド部材を互いに延び出した位置に固定するために前記切り込みと係合し、同時に、前記突起が前記切り込みに係合している間に、前記両スライド部材が互いにロック状態にあることを知らせる音を発生する請求項1記載のロック機構。
  5. 前記両スライド部材は、それぞれU字形の断面をしており、前記第1のスライド部材を前記ロック支柱に固定する手段と前記第2のスライド部材を前記第1のスライド部材に固定する手段は、それぞれのスライド部材の少なくとも一つの壁面に形成される請求項1記載のロック機構。
  6. 前記両スライド部材は、それぞれ金属材料から構成される請求項5記載のロック機構。
  7. 前記金属材料は、シート状金属を含む請求項6記載のロック機構。
  8. 前記カニューレ保護手段は、前記両スライド部材が相互に延び切ってロックされた位置において、前記カニューレの少なくとも先端を包囲するため、前記第2のスライド部材の前方端に取り付けられるハウジングを含む請求項1記載のロック機構。
  9. 前記ロック機構はさらに、前記両スライド部材が延び切ってロックされた位置にあることを視覚的に知らせる手段を含む請求項1記載のロック機構。
  10. 前記視覚的に知らせる手段は、前記両スライド部材の少なくとも一方に設けられる開口を含む請求項9記載のロック機構。
  11. 前記開口は、前記第1のスライド部材の前方端近傍に設けられる請求項10記載のロック機構。
  12. カテーテル挿入装置のカニューレを保護するための、動作が制御されたロック機構を作動させる方法であって、前記カテーテル挿入装置は、カニューレの第1の端部を収納するハウジングを備え、前記カニューレはこのハウジングの一端からこのハウジングの軸と同軸的に延び出し、かつ第2の端部にカテーテルを患者の体内に導入するための鋭利な先端を有する、方法であって、前記カニューレを収納しているハウジングの端部から、前記カニューレをスライド部材の外部に位置させ、前記カニューレと平行な離隔関係を保ちながら延び出し可能となるよう、前記ハウジング内に形成された軸隔向凹部の内部に、軸方向に変位可能なスライド手段を配置する工程を含み、
    前記スライド手段を作動させる方法は、
    (i)前記ハウジング内の凹部壁面とスライド接触するように、第1のスライド部材を位置させ、この第1のスライド部材上に構造体を、前記ハウジングの凹部に形成され第1のスライド部材が前記ハウジングから外側に移動する量を制限するためのロック支柱に係合させる工程と、
    (ii)前記第1のスライド部材の内部に、この第1のスライド部材に対して軸方向に変位できるように、先行端にカニューレ先端保護手段を取り付けた第2のスライド部材を配置する工程と、
    (iii)前記第2のスライド部材が延び出すと同時に、前記第1のスライド部材を前記ロック支柱にロックする工程と、
    (iv)前記両スライド部材が最も外側に延び出した位置において、前記第2のスライド部材を前記第1のスライド部材にロックし、他方このロック状態と前記カニューレ先端保護手段がカニューレの先端の周囲に延び出していることを知らせる音を発生する工程を含む、方法。
  13. 前記ロック支柱は段差構造を備え、前記第1のスライド部材は、前記第1のスライド部材の前記ハウジングに対する軸方向の動きを制限するために、前記ロック支柱と係合可能な後行端に横方向の突起を有する請求項12記載の方法。
  14. 前記第1のスライド部材にはこの後行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材は、前記第1のスライド部材内に完全に引き込められたときに、前記可撓性の突起の撓みを阻み、かつ前記第1のスライド部材から外に延び出でると同時に、前記可撓性の突起が前記ロック支柱の前面と係合すべく撓み、前記横方向の突起ロックと協働して前記第1のスライド部材を前記ロック支柱と係合するよう、この可撓性の突起を解放する請求項13記載の方法。
  15. 前記第2のスライド部材にはこの後行端近傍に切り込みが形成され、他方前記第1のスライド部材にはこの先行端近傍に弾性的に撓むことのできる突起が形成され、前記第2のスライド部材が前記第1のスライド部材に対して所定量延び出ると同時に、前記可撓性の突起が、前記両スライド部材を互いに延び出した位置に固定するために前記切り込みと係合し、同時に、前記突起が前記切り込みに係合している間に、前記両スライド部材が互いにロック状態にあることを知らせる音を発生する請求項12記載の方法。
  16. 前記両スライド部材は、それぞれU字形の断面をしており、前記第1のスライド部材を前記ロック支柱に固定する手段と前記第2のスライド部材を前記第1のスライド部材に固定する手段は、それぞれのスライド部材の少なくとも一つの壁面に形成される請求項12記載の方法。
  17. 前記両スライド部材は、それぞれ金属材料から構成される請求項16記載の方法。
  18. 前記金属材料は、シート状金属を含む請求項17記載の方法。
  19. 前記カニューレ保護手段は、前記両スライド部材が相互に延び切ってロックされた位置において、前記カニューレの少なくとも先端を包囲するため、前記第2のスライド部材の前方端に取り付けられるハウジングを含む請求項12記載の方法。
  20. 前記ロック機構はさらに、前記両スライド部材が延び切ってロックされた位置にあることを視覚的に知らせる手段を含む請求項12記載の方法。
  21. 前記視覚的に知らせる手段は、前記両スライド部材の少なくとも一方に設けられる開口を含む請求項20記載の方法。
  22. 前記開口は、前記第1のスライド部材の前方端近傍に設けられる請求項21記載の方法。
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