JP4148172B2 - 並列モニタ回路およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

並列モニタ回路およびそれを用いた半導体装置 Download PDF

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Description

本発明は、直列接続された複数の電気二重層キャパシタを均等に充電するために、複数の並列モニタ回路を集積した半導体装置に関し、特にモニタ電圧を変更可能にした並列モニタ回路およびそれを内蔵した半導体装置に関する。
電気二重層キャパシタは、充電に時間がかかる2次電池と比較して、急速充電が可能である。しかも、電気二重層キャパシタには、大量にエネルギーが貯蔵できるという2次電池には無い利点を有している。しかし、電気二重層キャパシタは定格電圧が2.7V程度と低いため、通常複数のキャパシタを直列に接続して必要な電圧を確保している。
このように直列接続された複数の大容量キャパシタを充電する際に問題となるのが、キャパシタの容量差や自己充電、自己放電などによって生ずる充電の不均一である。
この対策には通常、並列モニタと呼ばれる充電均一化回路が用いられている。
図4は、特許第3313647号公報(特許文献1参照)に開示されている並列モニタ回路の一部を示している。
図4では、並列モニタ回路を一つしか記載していないが、並列モニタ回路は直列に接続されたキャパシタC1〜Cn毎に設けられており、各キャパシタC1〜Cnに設けられている並列モニタ回路は全て同じ構成をしているので、そのうちの1つについて説明を行う。
並列モニタ回路は、2つの基準電圧Vr1とVr2、これらの基準電圧とキャパシタC1の電圧を比較する比較回路CMP、基準電圧Vr1とVr2を切替える2つのスイッチS1、S2、キャパシタC1の充電電流をバイパスするトランジスタTr1および、スイッチ制御回路で構成されている。
基準電圧Vr1はキャパシタC1の満充電電圧で3V、基準電圧Vr2は満充電電圧より低い0.8Vに設定されている。充電の初期段階では、スイッチS1は基準電圧Vr2に接続されている。キャパシタC1の電圧が0.8Vに達すると、比較回路CMPの出力が反転しトランジスタTr1をオンにする。トランジスタTr1がオンすると、トランジスタTr1を含めた回路の抵抗成分によって決まる時定数でキャパシタC1を放電する。
スイッチ制御回路は全ての比較回路CMPの出力を監視しているので、キャパシタC1の放電動作を持続させている間に、他のキャパシタの充電電圧が設定値の0.8Vに達すると、スイッチS1を基準電圧Vr1に切替え、バイパスモードを解除し、満充電電圧の3Vまで充電する。
このように、充電初期に一度各キャパシタの充電状態を揃えることで、満充電時の充電バラツキを少なくしている。
特許第3313647号公報
充電初期に設定するモニタ電圧は、キャパシタ容量の大きさや、キャパシタ容量のバラツキを考慮して、最適な電圧を設定することが望ましい。更に、満充電電圧に達する前に、モニタ電圧を少しずつ上げながら数回に渡って初期化を行うことで、充電完了時の充電レベルをより均一に揃えることができる。
しかしながら、特許第3313647号公報に記載の並列モニタ回路のように、初期化時のモニタ電圧が1つでは様々な条件に応じた細かな制御ができないため、満充電を検出して充電を停止したときにおける各キャパシタの充電状態のバラツキが大きかった。
また、比較回路および基準電圧回路は精度を要求されるアナログ回路であるため、単純な微細化が困難であり、また動作時は常に消費電流を必要とする。
さらに、それぞれを複数個作成するだけで、チップ面積の増大および消費電流の増大を招き、特性の低下およびコストの増大に繋がっていた。
(目的)
本発明の目的は、上述した実情を考慮してなされたものであって、初期化時の諸条件に応じてモニタ電圧を細かく設定することが可能であり、満充電時における充電バラツキを少なくすることが可能な並列モニタ回路およびそれを用いた半導体装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の並列モニタ回路は、直流電源を直列接続された複数のキャパシタに印加して、前記キャパシタを均等に充電するために、前記キャパシタの各々の電圧が、制御回路からの制御信号に応じて電圧設定回路により設定されたモニタ電圧を超えると、前記キャパシタの各々に接続されている充電電流をバイパスする、バイパス用トランジスタを制御し、前記キャパシタの充電電流をバイパスする並列モニタ回路において、前記電圧設定回路は、前記キャパシタの電圧を分圧するための、複数の抵抗を直列接続した分圧回路と、該分圧回路の分圧比を変更するために、前記直列抵抗の一部をショートする第1スイッチ手段を備え、基準電圧と、前記分圧回路から出力される電圧を比較回路で比較し、前記分圧回路から出力される電圧が前記基準電圧より大きいときは、前記バイパス用トランジスタを制御し、前記キャパシタの充電電流をバイパスするようにした(請求項1参照)。
また、前記電圧設定回路は、複数の前記第1のスイッチ手段と、前記制御信号をデコードするデコーダを備え、前記デコーダの出力に応じて、複数の前記第1のスイッチ手段のうち、何れか1つの前記第1のスイッチ手段をオンにし、前記分圧回路を構成している抵抗の1つ、もしくは複数の抵抗をショートすることで、前記分圧回路の分圧比を変更するようにした(請求項2参照)。
また、前記分圧回路は、前記第1のスイッチ手段によってショートされない第1の抵抗と、該第1の抵抗に並列接続されたトリミング可能なヒューズを備え、該ヒューズをトリミングによって切断することによって、前記分圧回路の分圧比を変更するようにしたので、同じ半導体チップでありながら、トリミングによりモニタ電圧の設定電圧範囲の異なる半導体装置の供給を可能にした(請求項3参照)。
また、前記分圧回路は、前記第1のスイッチ手段によってショートされない第2の抵抗と、該第2の抵抗に並列に接続した第2のスイッチ手段を備え、前記比較回路の出力が反転して前記バイパス動作が行われた場合に、前記第2のスイッチ手段をオンまたはオフして、前記分圧回路の出力電圧を大きくするようにしたので、前記比較回路にヒステリシス特性を持たせることができ、モニタ電圧検出時の比較回路の出力のチャタリング防止が行えるようになった(請求項4参照)。
また、前記モニタ電圧の再設定時において前記比較回路の出力が正確に設定されるように、前記第2のスイッチ手段がオンまたはオフして変化する前記分圧回路の出力電圧の電圧変化量は、前記第1のスイッチ手段をオンして分圧比を変えた場合に、前記分圧回路の出力電圧が変化する最小電圧変化量より小さくした(請求項5参照)。
また、前記分圧回路の片側の端子とキャパシタの端子の間に第3のスイッチ手段を接続し、前記デコーダの複数出力の内、前記第1のスイッチ手段をオンしない出力を備え、該出力に応じて前記第3のスイッチ手段をオン/オフするようにしたので、充電制御を行っていない間の消費電力の低減が可能となった(請求項6参照)。
また、前記電圧設定回路を2種類設け、これらを切り替える手段で複数のモニタ回路の同一比較回路に設定電圧を入力し、それぞれ初期化電圧と満充電電圧とを検出することを可能にする(請求項7参照)。
また、前記電圧設定回路を複数モニタ回路に共通化して設け、複数のモニタ回路の比較回路にそれぞれ電圧設定を変更して入力するようにした(請求項8参照)。
また、前記電圧設定回路を共通化して、複数モニタ回路の同一比較回路のセル電圧側の抵抗比を変更することにより、それぞれ初期化電圧と満充電電圧とを検出する(請求項9参照)。
さらに、並列モニタ回路の小型化とコストダウンのため、半導体装置に前記並列モニタ回路を複数集積した(請求項10参照)。
本発明によれば、モニタ電圧が変更可能な並列モニタ回路において、モニタ電圧を設定するための電圧設定回路は、キャパシタの電圧を検出するための直列抵抗による分圧回路を備え、制御回路からの制御信号で直列抵抗の一部をショートすることにより分圧比を変更するようにしたので、多くのモニタ電圧を簡単な回路で設定可能となった(請求項1または2参照)。
また、分圧抵抗の一部にトリミング可能なヒューズを並列に接続し、このヒューズをトリミングすることで、モニタ電圧の設定範囲が異なる半導体装置を簡単に供給できるようになった(請求項3参照)。
また、分圧抵抗の一部に比較回路の出力でオン/オフするアナログスイッチを並列に接続したので、比較回路にヒステリシス特性を持たせることができ、しかも抵抗の値でヒステリシスの電圧幅の設定も容易にできるようになった(請求項4または5参照)。
また、充電制御を行っていない間は、分圧回路の給電を停止するようにしたので、省電力が可能となった(請求項6参照)。
また、比較回路を複数のモニタ回路に共通化したので、比較回路の数が半分になった(請求項7参照)。
また、電圧設定回路を共通化したので、電圧設定回路が半分になった(請求項8参照)。
さらに、共通の電圧設定回路で同一の比較回路のセル電圧側の抵抗比を変更したので、電圧設定回路の数が半分になった(請求項9参照)。
さらに、多くの並列モニタ回路を集積回路に集積したので、省スペースとコストダウンが可能となった(請求項10参照)。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るモニタ電圧生成回路の構成図である。
図1において、破線で囲った部分が半導体装置1Aに含まれているn(以下nは整数)個の並列モニタ回路である。半導体装置1Aの端子Vddと端子Vssには電源VBが接続されている。各並列モニタ回路に接続された端子Cellnと端子Celln+1の間には、キャパシタCnと、抵抗Rnをエミッタに接続したバイパストランジスタQnが接続されている。バイパストランジスタQnのベースは端子Outnを介してバイパスドライブトランジスタMnのドレインに接続されている。
半導体装置1Aに含まれる並列モニタ回路1A〜nAの構成は全て同じなので、並列モニタ回路1Aについて説明を行う。並列モニタ回路1Aは、電圧設定回路VS1、基準電圧Vr1、2つの比較回路CMP11とCMP12、出力制御回路OC1、バイパスドライブトランジスタM1で構成されている。
電圧設定回路VS1は、キャパシタC1の電圧に比例した電圧を生成する。また、比例定数は図示しない制御回路から送られてくるコード信号RC1によって設定されている。
コード信号RC1は4ビットのデジタル信号で、コードの組み合わせにより初期化から満充電までの15種類のモニタ電圧を設定する。
比較回路CMP12は、入力回路にヒステリシスを持たせてあり、基準電圧Vr1と電圧設定回路VS1から出力される電圧VSo1を比較し、出力電圧VSo1が基準電圧Vr1を超えると、比較回路CMP12が反転し、ハイレベルを出力する。
比較回路CMP11の2つの入力はキャパシタC1の両端に接続されており、キャパシタC1が負電圧に充電されたことを検出するための比較回路である。負電圧の検出は、入力端子にヒステリシスを持たせたことで実現しており、キャパシタC1の電圧が−0.2Vになるとハイレベルを出力する。この信号は、ローボルテイジ検出信号LVD1として制御回路に送られる。制御回路は、ローボルテイジ検出信号LVD1を受け取ると、キャパシタの放電を停止する。
この比較回路CMP11は、キャパシタC1が過放電した場合を検出するもので、電気二重層キャパシタに逆電圧が印加されないようにするための保護回路である。
出力制御回路OC1は、制御回路から送られてくる出力イネーブル信号ENIN1により制御され、出力イネーブル信号ENIN1がアクティブのとき比較回路CMP12の出力をバイパスドライブトランジスタM1のゲートに接続する。
キャパシタC1の電圧が徐々に上昇し、電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1が基準電圧Vr1を超えると、比較回路CMP12が反転し、ハイレベルを出力する。この信号は、ハイボルテイジ検出信号HVD1として制御回路に送られる。制御回路では、ハイボルテイジ検出信号HVD1を受け取ると、所定の処理を行った後、出力イネーブル信号ENIN1を並列モニタ回路に送り、出力制御回路OC1をアクティブにする。出力制御回路OC1がアクティブになると、比較回路CMP12の出力がバイパスドライブトランジスタM1のゲートに接続されるので、バイパスドライブトランジスタM1はオンとなり、半導体装置に接続されているバイパストランジスタQ1をオンにする。バイパストランジスタQ1がオンになると、キャパシタC1の充電電流を抵抗R1とバイパストランジスタQ1を介してバイパスする。
制御回路が、各々の並列モニタ回路に接続されているキャパシタC1が満充電したと判断すると、特定のコード信号RC1を並列モニタ回路1に送る。電圧設定回路VS1は、この特定のコード信号RC1を受信すると、並列モニタ回路1内の比較回路CMP11とCMP12に信号EN1を送出して、これらの回路11,12をスタンバイ状態に切替える。また、後述するように、電圧設定回路VS1の消費電流も低減する。
図2は、図1における電圧設定回路VS1の詳細回路図である。
電圧設定回路VS1は、4ビットのコード信号RC1a〜RC1dをデコードするデコーダ13と、デコーダ13の出力でオン/オフする第1スイッチ手段であるアナログスイッチASW1〜ASW15、直列接続された抵抗r0〜r18、抵抗r18の他端と端子Cell2の間にドレインとソースが接続された第3スイッチ手段であるNMOSトランジスタM1a、抵抗r16に並列接続されたヒューズ素子F1、抵抗r17に並列接続された第2スイッチ手段であるアナログスイッチASW16および、アナログスイッチASW16の制御端子ASGBに出力が接続されたインバータINV1で構成されている。
制御回路から送られてきた4ビットのコード信号RC1a〜dは、デコーダ13でデコードされる。デコーダ13の出力はOUT1〜OUT16までの16本と、これらの出力を反転したOUT1B〜OUT16Bで構成されている。
図5は、図2におけるデコーダ13のコード信号RC1a〜RC1dと出力信号OUT1〜OUT16の関係を示すテーブル図である。
出力信号OUT1〜OUT16は、図5の左端のNo.と同じ出力番号の端子がハイレベルになるので、出力信号OUT4〜OUT13は記載を省略してある。また、出力信号OUT1B〜OUT16B信号はOUT1〜16信号を反転した信号であるために、記載を割愛した。
図3は、図2におけるアナログスイッチASW1〜ASW16の回路構成図である。
デコーダ13の出力OUT1とOUT1BはアナログスイッチASW1の制御端子ASGとASGBに接続されている。同様に、デコーダ13の出力OUT2〜OUT15とOUT2B〜OUT15BはアナログスイッチASW2〜ASW15の制御端子ASGとASGBに接続されている。
アナログスイッチASW1〜ASW16は、図3に示すように、NMOSトランジスタ10AとPMOSトランジスタ11Aを並列に接続した一般的な構成のものが使用できる。
アナログスイッチASW1〜ASW15の入力INは、全て抵抗r0と抵抗r1の交点に接続されている。また、アナログスイッチASW1の出力OUTは抵抗r1と抵抗r2の交点に接続されている。同様に、アナログスイッチASWnの出力OUTは抵抗rnと抵抗rn+1の交点に接続されている。
抵抗r16には、ヒューズF1が並列に接続されている。トリミングにより、このヒューズF1を切断するかしないかで、電圧設定回路VS1で設定可能な電圧範囲を変えることができるので、1つの回路構成で電圧範囲が異なる2種類の半導体装置を供給可能にしている。
抵抗r17の両端には、アナログスイッチASW16の入力INと出力OUTが接続されており、アナログスイッチASW16の制御端子ASGには比較回路CMP12の出力が、ASGBには比較回路CMP12の出力をインバータINV1で反転した出力が接続されている。
抵抗r18の他端と端子Cell2の間に接続されたNMOSトランジスタM1aのゲートは、デコーダ13の出力OUT16Bに接続されている。
電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1は、抵抗r0と抵抗r1の交点から取り出され、比較回路CMP12の反転入力に接続されている。
比較回路CMP12の非反転入力と端子Cell1(Vdd)間には、基準電圧Vr1が接続されている。
コード信号RC1a〜RC1dの組み合わせが、図5のNo.1〜15までの間は、アナログスイッチASW1〜15の何れか一つがオンしている。このとき、デコーダ13の出力OUT16Bはハイレベルになっているので、NMOSトランジスタM1aはオンとなり、直列抵抗を端子Cell2に接続する。また、抵抗r0の他端は電源Vddに接続されているので、電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1は、電源電圧Vddを抵抗r0と抵抗1から18までの和で分圧した電圧となる。
今、アナログスイッチASWnがオンすると、そのアナログスイッチASWnの入力INと出力OUTに挟まれた抵抗r1〜抵抗rnがショートされるため、電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1は低下する。すなわち、抵抗r0の電圧降下が大きくなるので、nが大きいほどモニタ電圧を低く設定することになる。
すなわち、コード信号RC1の組み合わせで、オンさせるアナログスイッチASWを任意に設定することで、キャパシタC1のバイパスを行うモニタ電圧を任意に設定することができる。
抵抗r1〜r15の抵抗値を全て同じ抵抗値に設定すると、アナログスイッチASW1〜ASW15のオン/オフによって設定されるモニタ電圧の隣り合った電圧差を均等にすることができる。例えば、モニタ電圧を1.3Vから2.7Vまで0.1V刻みに設定可能である。
キャパシタC1の充電初期は、端子Cell1と端子Cell2間の電圧が小さいので、抵抗r0の両端の電圧は基準電圧Vr1より小さく、比較回路CMP12の出力はローレベルとなる。キャパシタC1の充電が進んで抵抗r0の両端の電圧が基準電圧Vr1を超えると、比較回路CMP12の出力はハイレベルに反転する。これから先の動作は、図1で述べた通りである。
抵抗r16の抵抗値は、抵抗r1〜r15の抵抗値に比べ、数倍程度大きくしてある。
抵抗r16に並列に接続されているヒューズF1をトリミングにより切断すると、抵抗r16が直列抵抗に追加されるため、同じキャパシタ電圧であっても電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1は小さくなるので、モニタ電圧を高く設定できることになる。
ちなみに、抵抗r16の値を抵抗r1〜r15の抵抗値の3倍とすると、設定可能なモニタ電圧を3ステップ分シフトすることができる。前記の例でいうと、1.6Vから3.0Vまで0.1V刻みに設定可能になる。
次に、抵抗r17とアナログスイッチASW16の動作を説明する。
比較回路CMP12の出力がローレベルのときは、アナログスイッチASW16はオフとなり、抵抗r17が直列抵抗に加わる。しかし、比較回路CMP12の出力がハイレベルになるとアナログスイッチASW16はオンとなり、抵抗r17をショートするので、電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1を低下させる。電圧設定回路VS1の出力電圧VSo1は比較回路CMP12の反転入力に接続されているので、結果的に比較回路CMP12の入力にヒステリシス特性を与えていることになる。
抵抗r17の抵抗値は抵抗r1〜r15の抵抗値より小さくすることで、比較回路CMP12のヒステリシス電圧を隣り合ったモニタ電圧差より小さくすることができる。制御回路の制御信号に応じてモニタ電圧を再設定して、比較回路の出力を設定し直せるように、抵抗r17の抵抗値を抵抗r1〜15の抵抗値の半分程度にするのが望ましい。
制御回路は、各々の並列モニタ回路に接続されているキャパシタC1〜Cnが満充電したと判断すると、コード信号RC1a〜RC1dを全てハイレベルにし、図5に示した組み合わせテーブルのNo.16の条件を出力する。その結果、デコーダ13の出力OUT16がハイレベル、OUT16Bがローレベルとなるので、NMOSトランジスタM1aはオフして、直列抵抗r0〜r18には電流が流れなくなる。更に、デコーダ13の出力OUT16は比較回路CMP12のイネーブル端子ENに接続されているので、比較回路CMP12の動作を禁止し、低消費電力のスタンバイモードに移行させる。
図1に示したように、電圧設定回路VS1の出力EN1は、比較回路CMP11のイネーブル端子ENにも接続されているので、比較回路CMP11もスタンバイモードに移行する。
このように、並列モニタ回路をスタンバイ状態に切替える信号を、電圧設定回路VS1の電圧設定用コード信号RC1の特定の組み合わせにしたので、スタンバイ専用の端子を設けることなくスタンバイ動作が実現することが可能となった。
図6は、本発明の複数の半導体装置間の制御端子の接続方法を示す図である。
図6に示すように、制御回路(コントロール用マイコン)からの状態制御信号は上り信号になる。制御回路からの状態制御信号が、IC1の低電圧側IC接続端子へ入力される。
IC1に入力した上り信号は、内部回路で信号変換を施し、高電圧側IC接続端子からIC2の低電圧側IC接続端子へ入力される。これを繰り返して一番電圧の高いICまで状態制御信号を伝達する。
制御端子を整理すると、下り信号の低電圧側IC接続端子は一つ低電圧側ICへ信号を出力し、対応する下り信号の高電圧側IC接続端子へ入力される。上り信号の高電圧側IC接続端子は一つ高電圧側ICへ信号を出力し、対応する上り信号の低電圧側IC接続端子へ入力される。図6に示すように、制御端子は4種類存在し、高電圧側IC接続出力端子、高電圧側IC接続入力端子、低電圧側IC接続出力端子、および低電圧側IC接続入力端子となる。
このように、直列に複数接続されたICの動作状態を最下部のICから一段ずつ上へコントロールするので、1つの信号につき状態制御のために2端子が必要となる。従って、複数の状態制御が必要な場合には、1つの状態のON/OFFに2端子使用することは、ICにした場合に製造コストの増加に繋がる。
これを回避するために、本実施例では、電圧コードの必要がない状態制御信号とコード信号とのマージをとる方法と、状態制御信号をコード化して信号線をマージする方法を採用する。
これにより、並列モニタ回路内部をスタンバイモードにするための端子は勿論のこと、配線も不要にすることができる。また、端子の少ないパッケージを用いるので、パッケージのコストダウンも可能になる。
図7は、本発明の一実施例に係る制御端子の具体的接続方法を示す図である。
図7(a)は上り信号セット(低電圧側入力端子と高電圧側出力端子),(b)は下り信号セット(高電圧側入力端子と低電圧側出力端子)を示している。
図7に示すように、それぞれ高電圧側IC接続出力端子はNchオープンドレインであり、高電圧側IC接続入力端子はICのVssに接続された高抵抗素子の逆端子側で、かつインバータ入力端子、低電圧側IC接続出力端子はPchオープンドレインであり、低電圧側IC接続入力端子はICのVddに接続された高抵抗素子の逆端子側で、かつインバータ入力端子となる。
図7(a)で、ICnの高電圧側IC接続出力端子のNchオープンドレインがONの場合、ICnの高電圧側IC接続出力端子はICnのVss電圧となる。対応する受け側のICn+1の低電圧側IC接続入力端子は、ICnのICのLOW信号を受けてICn+1のVddに接続された高抵抗素子には若干の電流が流れるが、インバータ入力にはLOW信号が入力される。ICn+1内部には信号が伝わり、更にICn+1の高電圧側IC接続出力端子のNchオープンドレインがONになり、ICn+2へ伝達されていく。
ICnの高電圧側IC接続出力端子のNchオープンドレインがOFFの場合、ICnの高電圧側IC接続出力端子は単独ではフローティングであるが、対応する受け側のICn+1の低電圧側IC接続入力端子に接続されたVddに接続された高抵抗素子に引っ張られることにより、ICn+1のVdd電圧になり、ICn+1の低電圧側IC接続入力端子のインバータ入力にはHIGH信号が入力される。ICn+1内部には信号が伝わり、更にICn+1の高電圧側IC接続出力端子のNchオープンドレインがOFFになり、ICn+2へ伝達されていく。
図7(b)で、ICnの低電圧側IC接続出力端子のPchオープンドレインがONの場合、ICの低電圧側IC接続出力端子はICnのVdd電圧になる。対応する受け側のICn−1の高電圧側IC接続入力端子は、ICnのICのHIGH信号を受けて、ICn−1のVssに接続された高抵抗素子には若干の電流が流れるが、インバータ入力にはHIGH信号が入力される。ICn−1内部には信号が伝わり、更にICn−1の低電圧側IC接続出力端子のPchオープンドレインがONになり、ICn−2に伝達されていく。
ICnの低電圧側IC接続出力端子のPchオープンドレインがOFFの場合、ICnの低電圧側IC接続出力端子は単独ではフローティングであるが、対応する受け側のICn−1の高電圧側IC接続入力端子に接続されたVssに接続された高抵抗素子に引っ張られることにより、ICn−1のVss電圧になる。ICn−1の高電圧側IC接続入力端子のインバータ入力にはLOW信号が入力される。ICn−1内部には信号が伝わり、更にICn−1の低電圧側IC接続出力端子のPchオープンドレインがOFFになり、ICn−2へ伝達されていく。ただし、制御端子の構成は、上記内容の方式およびシステムに限定されるものでなく、その他種々の方式に対応するものである。
本発明では、制御回路が外れた場合の誤動作を回避することができる。放電時は制御回路を外して使用することを想定した場合、ICの動作は必要ないにもかかわらず、消費電力を必要とすることは問題であるので、暴走を回避させる。
すなわち、図7(a)で、ICの制御端子がオープンになった場合、NchオープンドレインはOFFとなり、ICnの高電圧側IC接続出力端子は単独ではフローティングであるが、対応する受け側のICn+1の低電圧側IC接続入力端子に接続されたVddに接続された高抵抗素子に引っ張られることにより、ICn+1のVdd電圧になる。
なお、図2の構成の他の実施例(1)として、2種類の基準電圧回路を切り替える機能を用いて、同一(共通)の比較回路CMP12で複数のキャパシタC1〜Cnの初期化電圧検出回路と満充電検出回路を実現することが可能である。すなわち、図2におけるCMP12とINV1を複数のモニタ回路に共通とし、基準電圧回路をもう1組余分に設けることにより、別に設けたスイッチで第1の基準電圧回路をCMP12に接続し、設定電圧を反転入力端子に接続し、CMP12の出力が反転したときに、スイッチで第2の基準電圧回路をCMP12に接続し、設定電圧を反転入力端子に接続することで、初期化電圧と満充電電圧の両方を検出することができる。
これにより、CMP12の数が半分で済む。
また、図2の構成の他の実施例(2)として、図2におけるCMP12とINV1を除いた基準電圧回路を、2〜5個分のモニタ回路に共通化して、電圧設定を変更することが可能である。すなわち、図1において、電圧設定回路VS1を複数のモニタ回路で共通に1個設け、各モニタ回路のCMP12の反転入力端子に接続することで、共通に電圧設定を変更する。2つのモニタ回路で電圧設定回路VS1を共通に設けた場合でも、基準電圧回路が半分で済むことになる。
また、図2の構成の他の実施例(3)として、同一(共通)の基準電圧回路で複数のモニタ回路における同一の比較回路CMP12のセル電圧側の抵抗比を変更することで、初期化電圧検出回路と満充電検出回路を実現することが可能である。すなわち、図2のCell1とCell2の間に接続された抵抗r1〜r18と抵抗r0からなる抵抗比を変更する、例えば、満充電検出の場合には全ての抵抗r1〜r18を接続して複数のモニタ回路CMP12に入力し、一方、初期化電圧検出の場合には、第1〜第3のスイッチのいずれかをONにして抵抗r1〜r18のいずれかをショートすることにより抵抗比を変更することで、複数のCMP12に入力する。
これにより、基準電圧回路が半分で済む。
本発明の一実施例に係るモニタ電圧生成回路の構成図である。 本発明の一実施例に係る電圧設定回路の詳細回路図である。 本発明の一実施例に係るアナログスイッチの回路図である。 従来技術を説明する回路例図である。 本発明の一実施例に係るデコーダの真理値テーブルの図である。 本発明における制御端子の接続方法を示す説明図である。 本発明の一実施例に係る制御端子の具体的接続方法を示す説明図である。
符号の説明
1A…半導体装置に含まれている並列モニタ回路、RC1a〜RC1d…コード信号線、
Q1〜Q5…バイパストランジスタ、VS1…電圧設定回路、
CMP11,12…比較回路、OC1…出力制御回路、
M1…パイバイドライブトランジスタ、Out1〜5…比較回路の出力端子、
Vr1,Vr2…基準電圧、13…デコーダ、ASW1〜16…アナログスイッチ、
INV1…インバータ、F1…ヒューズ、
M1a…充電完了信号生成用NchMOSトランジスタ、EN1…イネーブル端子、
10A…アナログスイッチを構成するNchMOSトランジスタ、
11A…アナログスイッチを構成するPchMOSトランジスタ。

Claims (2)

  1. 直流電源を直列接続された複数のキャパシタに印加して、前記キャパシタを均等に充電するために、前記キャパシタの各々の電圧が、制御回路からの制御信号に応じて電圧設定回路により設定されたモニタ電圧を超えると、前記キャパシタの各々に接続されているバイパス用トランジスタを制御し、前記キャパシタの充電電流をバイパスする並列モニタ回路において、
    前記電圧設定回路は、
    前記キャパシタの電圧を分圧するための、複数の抵抗を直列接続した分圧回路と、
    該分圧回路の分圧比を変更するために、前記直列抵抗の一部をショートする第1スイッチ手段と、
    前記制御信号をデコードするデコーダと、
    前記第1スイッチ手段によってショートされない第2の抵抗と、
    該第2の抵抗に並列に接続された第2スイッチ手段とを備え、
    基準電圧と前記分圧回路から出力される電圧を比較回路で比較し、前記分圧回路から出力される電圧が前記基準電圧より大きいときは、前記バイパス用トランジスタを制御し、前記キャパシタの充電電流をバイパスし、
    前記デコーダの出力に応じて、複数の前記第1スイッチ手段のうちの何れか1つをオンにし、前記分圧回路を構成している抵抗の1つ、もしくは複数の抵抗をショートすることで、前記分圧回路の分圧比を変更し、
    また、前記比較回路の出力が反転して前記バイパス動作が行われた場合に、前記第2スイッチ手段をオンまたはオフして、前記分圧回路の出力電圧を大きくすることを特徴とする並列モニタ回路。
  2. 請求項1に記載の並列モニタ回路を複数内蔵した半導体装置。
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