JP4148150B2 - 内燃機関の点火制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4148150B2
JP4148150B2 JP2004027144A JP2004027144A JP4148150B2 JP 4148150 B2 JP4148150 B2 JP 4148150B2 JP 2004027144 A JP2004027144 A JP 2004027144A JP 2004027144 A JP2004027144 A JP 2004027144A JP 4148150 B2 JP4148150 B2 JP 4148150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
crank angle
ignition
crank
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004027144A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005220767A (ja
Inventor
隆明 臼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004027144A priority Critical patent/JP4148150B2/ja
Publication of JP2005220767A publication Critical patent/JP2005220767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4148150B2 publication Critical patent/JP4148150B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

Landscapes

  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の点火時期を機関回転速度に応じて制御する内燃機関の点火制御装置に関するものである。
従来、内燃機関の点火制御装置として、図5に示すように、内燃機関のクランクシャフト1に接続され、クランクシャフト1の回転に伴う所定クランク角〔°CA(Crank Angle)〕に対応し連続する2つの突起部3a,3bが形成されたクランクロータ2を用い、機関回転速度に応じて点火時期を制御するものが知られている。
クランクロータ2の突起部3a,3bに対向してクランク角センサ10が配設されている。このクランク角センサ10からの突起部3a,3bの回転位置に対応するクランク角信号は、波形整形回路21を介して波形整形されたのちマイクロコンピュータ30に入力される。
なお、マイクロコンピュータ30は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU、制御プログラムや制御マップ等を格納したROM、各種データ等を格納するRAM、B/U(バックアップ)RAM、入出力回路及びそれらを接続するバスライン等からなる論理演算回路として構成されている。
一方、Vc 充電回路41が点火用コンデンサ42の一方の端子に接続され、点火用コンデンサ42の他方の端子には点火コイル43を介して点火プラグ44が接続されている。そして、Vc 充電回路41と点火用コンデンサ42との間にはSCR(Silicon Controlled Rectifier:三端子方向性サイリスタ)45のアノードが接続され、マイクロコンピュータ30の出力端子がSCR45のゲートに接続されている。なお、SCR45のカソードは接地されている。
ここで、クランクロータ2の連続する2つの突起部3a,3bのうち回転方向(矢印方向)で前段となる突起部3aは、この両端3af,3arに対応するクランク角センサ10によるクランク角信号の発生間隔に基づき内燃機関の機関回転速度の変動を知るためのものである。また、後段の突起部3bの前端3bfは、この前端3bfに対応するクランク角センサ10によるクランク角信号の発生に基づき、内燃機関の機関回転速度が始動時からアイドル時近傍までの所定回転速度を越え高いときに、点火信号を発生するまでの機関回転速度に応じた点火用タイマをセットする所定クランク角位置として、点火時期を進角制御するためのものである。そして、後段の突起部3bの後端3brは、この後端3brに対応するクランク角センサ10によるクランク角信号の発生に基づき、内燃機関の機関回転速度が始動時からアイドル時近傍までの所定回転速度以下と低いときに、点火信号の出力時点を所定クランク角である一定のクランク角位置として、点火時期を固定制御するためのものである。
上記構成において、内燃機関の機関回転速度に応じて点火時期を制御する点火制御について、図6に示すタイムチャートを参照して説明する。なお、図6ではクランクロータ2の突起部3a,3bを便宜上、時間軸上に表している。
図6に示すように、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3ar、後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応してクランク角センサ10で発生されるクランク角信号は、波形整形回路21を介して波形整形されたのちマイクロコンピュータへの入力信号としてマイクロコンピュータ30に入力される。
前述したように、内燃機関の機関回転速度が所定回転速度以下と低いときには、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応し点火時期を固定制御するため、マイクロコンピュータ30にて演算処理されたのち、マイクロコンピュータ30からSCR45のゲートに点火信号が出力される。また、内燃機関の機関回転速度が所定回転速度を越え高いときには、クランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bfに対応し点火時期を進角制御するため、マイクロコンピュータ30内で機関回転速度に応じ演算処理された進角制御における点火用タイマがセットされ、この点火用タイマがタイムアップした時点で、マイクロコンピュータ30からSCR45のゲートに点火信号が出力される。
ところで、前述したように、内燃機関の機関回転速度が始動時からアイドル時近傍までの所定回転速度以下と低回転速度域のときには、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応し点火時期が固定制御される。この際にも、マイクロコンピュータ30を介して点火信号が出力される。このため、図6に示すように、固定制御における点火信号にあっては、固定制御における点火タイミングに対してマイクロコンピュータ30の処理時間である数十μs〔マイクロ秒〕の遅れが生じる。なお、前述したように、内燃機関の機関回転速度が所定回転速度を越え高いときの進角制御では、マイクロコンピュータ30内の点火用タイマのセットによって点火信号が出力されるため所望の点火タイミングに対する遅れは補償される。
ここで、内燃機関の機関回転速度〔rpm〕と点火時期との関係を図7に一例として示す。なお、図7に矢印にて示す演算処理開始の機関回転速度とは、マイクロコンピュータ30による点火時期の進角制御のための演算処理が開始される機関回転速度である。この演算処理開始の機関回転速度以下である始動時からアイドル時近傍までの低回転速度域に対する点火時期の固定制御では、マイクロコンピュータ30から出力される点火信号の遅れが現れる(図6参照)。また、この点火信号の遅れの影響により、低回転速度域に応じた点火時期の固定制御にもかかわらず、図7に実線にて示すように、機関回転速度が高くなるに連れて点火時期が遅角側に変移することとなる。
このように、マイクロコンピュータ30により点火時期が固定制御される内燃機関の機関回転速度が始動時からアイドル時近傍までの低回転速度域では、マイクロコンピュータ30の処理時間の影響で点火時期が遅れると共に、この点火時期が機関回転速度に対して変動を受けることとなり、アイドリング(アイドル運転状態)が不安定になるという不具合があった。
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、点火時期が固定制御される内燃機関の始動時からアイドル時近傍までの低回転速度域での点火時期の遅れをなくすと共に、機関回転速度の変動をなくすことができる内燃機関の点火制御装置の提供を課題としている。
請求項1の内燃機関の点火制御装置によれば、信号生成手段で内燃機関のクランクシャフトに接続されたクランクロータの前段の突起部の前端及び後端に対応し、信号検出手段で検出されるクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータの後段の突起部の前端及び後端に対応し、信号検出手段で検出されるクランク角信号の発生間隔より短い期間だけ状態変化する信号が、2つの突起部のそれぞれの前端に対応し、信号検出手段で検出されるクランク角信号の発生に同期して逐次生成される。この信号生成手段で生成された信号の状態変化していない期間に発生されたクランク角信号のみが、信号通過手段によってそのまま点火信号として出力される。この結果、クランクロータの後段の突起部の後端に対応するクランク角信号の発生時点が点火信号として採用されることとなり、点火時期の遅れがなく安定した機関回転速度が得られる。
請求項2の内燃機関の点火制御装置によれば、信号阻止手段で内燃機関のクランクシャフトに接続されたクランクロータの前段の突起部の前端及び後端に対応し、信号検出手段で検出されるクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータの後段の突起部の前端及び後端に対応し、信号検出手段で検出されるクランク角信号の発生間隔より短い期間だけ、2つの突起部のそれぞれの前端に対応し、信号検出手段で検出されるクランク角信号の発生に同期し、クランク角信号の通過が阻止される。この信号阻止手段で阻止されていない期間に発生されたクランク角信号のみが、そのまま点火信号として出力される。この結果、クランクロータの後段の突起部の後端に対応するクランク角信号の発生時点が点火信号として採用されることとなり、点火時期の遅れがなく安定した機関回転速度が得られる。
請求項3の内燃機関の点火制御装置では、クランク角信号をそのまま点火信号として出力する信号通過手段が、始動時からアイドル時近傍までの内燃機関の機関回転速度の低回転速度域で適用される。これにより、内燃機関の機関回転速度にかかわらず点火時期を一定のクランク角位置に設定したい低回転速度域における点火時期の固定制御が良好に達成される。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例1にかかる内燃機関の点火制御装置を示す概略構成図である。なお、前述の従来装置と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付して示す。
図1において、内燃機関のクランクシャフト1に接続されたクランクロータ2には、連続する2つの突起部3a,3bが形成されている。このうち、クランクシャフト1の回転に伴うクランクロータ2の回転方向(矢印方向)で、前段の突起部3aは所定クランク角〔°CA〕位置に対応した前端3af及び後端3arからなる幅狭、また、後段の突起部3bは所定クランク角〔°CA〕位置に対応した前端3bf及び後端3brからなる幅広に形成されている。
このクランクロータ2の突起部3a,3bに対向してクランク角センサ10が配設されている。このクランク角センサ10の正(+)側の端子は、波形整形回路21の入力端子に接続され、クランク角センサ10の負(−)側の端子は接地されている。また、波形整形回路21の出力端子はマイクロコンピュータ30の入力端子に接続されている。
したがって、クランク角センサ10からは、クランクシャフト1の回転に伴うクランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3ar、後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brの回転位置に対応してクランク角信号が出力される。このクランク角信号は、波形整形回路21を介して波形整形されたのちマイクロコンピュータ30に入力される。
なお、マイクロコンピュータ30は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU、制御プログラムや制御マップ等を格納したROM、各種データ等を格納するRAM、B/U(バックアップ)RAM、入出力回路及びそれらを接続するバスライン等からなる論理演算回路として構成されている。
一方、Vc 充電回路41が点火用コンデンサ42の一方の端子に接続され、点火用コンデンサ42の他方の端子には点火コイル43を介して点火プラグ44が接続されている。また、Vc 充電回路41と点火用コンデンサ42との間には、SCR(三端子方向性サイリスタ)45のアノードが接続され、SCR45のカソードは接地されている。そして、マイクロコンピュータ30の出力端子はSCR45のゲートに接続されている。
更に、クランク角センサ10の正(+)側の端子は、ダイオード22を介して論理和を求めるAND回路23の一方の入力端子に接続され、マイクロコンピュータ30の出力端子がAND回路23の他方の入力端子に接続されている。また、AND回路23の出力端子はSCR45のゲートに接続されている。
前述の従来装置と同様に、クランクロータ2の連続する2つの突起部3a,3bのうち回転方向(矢印方向)で前段の突起部3aは、この前端3af及び後端3arの所定クランク角位置に対応するクランク角センサ10によるクランク角信号の発生間隔に基づき内燃機関の機関回転速度の変動を知るためのものである。また、クランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bfは、この前端3bfに対応してクランク角センサ10で発生されるクランク角信号に基づき、機関回転速度が所定回転速度を越え高いときに、点火信号を発生するまでの点火用タイマをセットする所定クランク角位置として、点火時期を進角制御するためのものである。そして、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brは、この後端3brに対応してクランク角センサ10で発生されるクランク角信号に基づき、機関回転速度が所定回転速度以下と低いときに、点火信号の出力時点を所定クランク角である一定のクランク角位置として、点火時期を固定制御するためのものである。
上記構成において、内燃機関の機関回転速度に応じて点火時期を制御する点火制御について、図2を参照して説明する。ここで、図2は図1における各種信号等の発生タイミングを示すタイムチャートである。なお、図2ではクランクロータ2の突起部3a,3bを便宜上、時間軸上に表している。
図2に示すように、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3ar、後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応してクランク角センサ10で発生されるクランク角信号は、波形整形回路21を介して波形整形されたのちマイクロコンピュータ30に入力される。
機関回転速度が所定回転速度を越え高いときには、前述の従来装置と同様に、クランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bfに対応するクランク角信号の発生に同期し点火時期を進角制御するため、マイクロコンピュータ30で機関回転速度に応じ演算処理された点火用タイマがセットされ、この点火用タイマがタイムアップした時点で、マイクロコンピュータ30からSCR45のゲートに点火信号が出力される。
一方、機関回転速度が所定回転速度以下と低いときには、前述の従来装置と同様に、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応したクランク角信号の発生によって、マイクロコンピュータ30にて演算処理されたのち、マイクロコンピュータ30からSCR45のゲートに点火信号が出力される。更に、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3ar、後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応してクランク角センサ10で発生されるクランク角信号は、ダイオード22を通ってAND回路23に入力される。
また、マイクロコンピュータ30では、図2にマイクロコンピュータからAND回路への出力信号として示すように、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3arに対応するクランク角信号の発生間隔より長く、かつ後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応するクランク角信号の発生間隔より短い期間だけHighからLowに状態変化する信号が生成される。この信号は、マイクロコンピュータ30からAND回路23へ出力され、AND回路23にてクランク角信号との論理和が求められる。
この結果、AND回路23からはクランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応するクランク角信号のみが、内燃機関の低回転速度域での固定制御における点火信号としてSCR45のゲートに出力される。なお、進角制御における点火用タイマは、前述の従来装置と同様に、クランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bfに対応するクランク角信号の発生に同期してセットされる。
このようにして、内燃機関の低回転速度域における点火時期の固定制御では、AND回路23からの点火信号がSCR5のゲートに入力される。また、内燃機関のそれ以上の回転速度域における点火時期の進角制御では、マイクロコンピュータ30により機関回転速度に応じて演算処理されセットされる点火用タイマのタイムアップによる点火信号に加え、AND回路23からの点火信号もSCR45のゲートに入力される。
このため、点火時期の進角制御が必要となる内燃機関の低回転速度域を越えた回転速度域では、点火信号が短い間隔で連続してSCR45のゲートに入力することとなるが、点火用コンデンサ42に対するVc 充電回路41からの充電が間に合わないことから、最初に入力された点火信号によって点火コイル43に2次電流が流れ、点火プラグ44による火花放電が起こる。つまり、内燃機関の低回転速度域を越えた回転速度域では、マイクロコンピュータ30により機関回転速度に応じて演算処理されセットされる点火用タイマのタイムアップによる点火信号が優先され点火時期の進角制御が有効となるのである。
このように、本実施例の内燃機関の点火制御装置は、内燃機関のクランクシャフト1に接続されたクランクロータ2に形成され、回転方向に対して前段が幅狭、後段が幅広の所定クランク角からなる連続する2つの突起部3a,3bに対応して発生されるクランク角信号を検出する信号検出手段としてのクランク角センサ10と、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3arに対応するクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応するクランク角信号の発生間隔より短い期間だけ状態変化する信号を、2つの突起部3a,3bのそれぞれの前端3af,3bfに対応するクランク角信号の発生に同期して逐次生成するマイクロコンピュータ30にて達成される信号生成手段と、前記信号生成手段からの信号が状態変化していない期間では、クランク角信号をそのまま点火信号として出力するダイオード22及びAND回路23からなる信号通過手段とを具備するものである。
つまり、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3arに対応するクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応するクランク角信号の発生間隔より短い期間だけ状態変化する信号が、2つの突起部3a,3bのそれぞれの前端3af,3bfに対応するクランク角信号の発生に同期してマイクロコンピュータ30にて逐次生成される。このマイクロコンピュータ30からの信号の状態変化していない期間に発生されたクランク角信号のみがそのままAND回路23から点火信号として出力される。
これにより、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応するクランク角信号の発生時点を点火信号としてそのまま採用することができ、マイクロコンピュータ30の処理時間の影響を受けることがないため、点火時期の遅れがなくなり、安定した機関回転速度を得ることができる。
また、本実施例の内燃機関の点火制御装置のダイオード22及びAND回路23等からなる信号通過手段が、内燃機関の始動時からアイドル時近傍までの低回転速度域で適用されるものである。このため、内燃機関の機関回転速度にかかわらず一定のクランク角位置に設定したい低回転速度域において、点火時期の固定制御を良好に達成することができる。
図3は本発明の実施例2にかかる内燃機関の点火制御装置を示す概略構成図である。なお、図中、上述の実施例1と同様の構成または相当部分からなるものについては同一符号及び同一記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3においては、上述の実施例1におけるダイオード22及びAND回路23からなる経路に替え、クランク角センサ10の正(+)側の端子が波形整形回路21及びマイクロコンピュータ30からなる経路と並列に形成されたバイパス路24を介して直接、SCR45のゲートに接続されている。また、コンデンサ25及び抵抗体26からなるCR回路が形成されている。そして、クランク角センサ10の負(−)側の端子がCR回路のコンデンサ25を充電/放電するトランジスタ等からなるスイッチング素子27に接続されている。また、CR回路の抵抗体26はバイパス路24を接地する経路に設けられたトランジスタ等からなるスイッチング素子28に接続されている。
このコンデンサ25及び抵抗体26からなるCR回路の時定数は、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3arに対応するクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応するクランク角信号の発生間隔より短い期間に設定されている。
したがって、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後段の突起部3bの前端3bfに対応するクランク角センサ10の負(−)側の端子からのクランク角信号によるスイッチング素子25のON(オン)/OFF(オフ)によりCR回路のコンデンサ25が充電/放電される。このコンデンサ25及び抵抗体26からなるCR回路の放電にかかる時定数の期間だけスイッチング素子28がONされ、バイパス路28が接地短絡される。
上記構成において、内燃機関の機関回転速度に応じて点火時期を制御する点火制御について、図4を参照して説明する。ここで、図4は図3における各種信号等の発生タイミングを示すタイムチャートである。なお、図4ではクランクロータ2の突起部3a,3bを便宜上、時間軸上に表している。
図4に示すように、上述の実施例1と同様に、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3ar、後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応してクランク角センサ10で発生されるクランク角信号は、波形整形回路21を介して波形整形されたのちマイクロコンピュータ30に入力される。
機関回転速度が所定回転速度を越え高いときには、前述の従来装置と同様に、クランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bfに対応するクランク角信号の発生に同期し点火時期を進角制御するため、マイクロコンピュータ30で機関回転速度に応じ演算処理された点火用タイマがセットされ、この点火用タイマがタイムアップした時点で、マイクロコンピュータ30からSCR45のゲートに点火信号が出力される。
一方、機関回転速度が所定回転速度以下と低いときには、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後段3bの前端3bfに対応したクランク角センサ10の負(−)側の端子からのクランク角信号の発生によって、スイッチング素子27がON/OFFされる。更に、クランクロータ2の前段の突起部3aの後端3ar、後段の突起部3bの後端3brに対応したクランク角センサ10からの正(+)側の端子からのクランク角信号がバイパス路24に出力される。
このうち、クランクロータ2の前段の突起部3aの後端3arに対応したクランク角センサ10の正(+)側の端子からのクランク角信号は、その発生時期がスイッチング素子28のON期間に相当するためバイパス路28からスイッチング素子28を介して接地側へと流れることでSCR45のゲートへの通過が阻止される。一方、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応したクランク角センサ10の正(+)側の端子からのクランク角信号は、その発生時期がスイッチング素子28のOFF期間に相当するため、バイパス路28の通過を阻止されないでそのままSCR45のゲートに入力されることとなる。
このようにして、内燃機関の低回転速度域における点火時期の固定制御では、バイパス路24の通過を阻止されないクランク角信号が直接、点火信号としてSCR5のゲートに入力される。また、内燃機関の低回転速度域を越えた回転速度域における点火時期の進角制御ではマイクロコンピュータ30により機関回転速度に応じて演算処理されセットされた点火用タイマのタイムアップによる点火信号に加え、バイパス路24の通過を阻止されないクランク角信号である点火信号もSCR45のゲートに入力される。
このため、点火時期の進角制御が必要となる内燃機関の低回転速度域を越えた回転速度域では、点火信号が短い間隔で連続してSCR45のゲートに入力することとなるが、点火用コンデンサ42に対するVc 充電回路41からの充電が間に合わないことから、最初に入力された点火信号によって点火コイル43に2次電流が流れ、点火プラグ44による火花放電が起こる。つまり、内燃機関の低回転速度域を越えた回転速度域では、マイクロコンピュータ30により機関回転速度に応じて演算処理されセットされた点火用タイマのタイムアップによる点火信号が優先され点火時期の進角制御が有効となるのである。
このように、本実施例の内燃機関の点火制御装置は、内燃機関のクランクシャフト1に接続されたクランクロータ2に形成され、回転方向に対して前段が幅狭、後段が幅広の所定クランク角からなる連続する2つの突起部3a,3bに対応して発生されるクランク角信号を検出する信号検出手段としてのクランク角センサ10と、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3arに対応するクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応するクランク角信号の発生間隔より短い期間だけ、2つの突起部3a,3bのそれぞれの前端3af,3bfに対応するクランク角信号の発生に同期してクランク角信号の通過を阻止するバイパス路24、CR回路を形成するコンデンサ25及び抵抗体26、スイッチング素子27,28等からなる信号阻止手段と、前記信号阻止手段によりクランク角信号の通過が阻止されていない期間では、クランク角信号をそのまま点火信号として出力するバイパス路24、CR回路を形成するコンデンサ25及び抵抗体26、スイッチング素子27,28からなる信号通過手段とを具備するものである。
つまり、クランクロータ2の前段の突起部3aの前端3af及び後端3arに対応するクランク角信号の発生間隔より長く、かつクランクロータ2の後段の突起部3bの前端3bf及び後端3brに対応するクランク角信号の発生間隔より短い期間だけ、2つの突起部3a,3bのそれぞれの前端3af,3bfに対応するクランク角信号の発生に同期してそのクランク角信号の通過が阻止される。このクランク角信号の通過が阻止されていない期間に発生されたクランク角信号のみがそのまま点火信号として出力される。
これにより、クランクロータ2の後段の突起部3bの後端3brに対応するクランク角信号の発生時点を点火信号としてそのまま採用することができ、他の回路構成による影響を受けることがないため、点火時期の遅れがなくなり、安定した機関回転速度を得ることができる。
また、本実施例の内燃機関の点火制御装置のバイパス路24、CR回路を形成するコンデンサ25及び抵抗体26、スイッチング素子27,28等からなる信号通過手段が、内燃機関の始動時からアイドル時近傍までの低回転速度域で適用されるものである。このため、内燃機関の機関回転速度にかかわらず一定のクランク角位置に設定したい低回転速度域において、点火時期の固定制御を良好に達成することができる。
図1は本発明の実施例1にかかる内燃機関の点火制御装置を示す概略構成図である。 図2は図1における各種信号等の発生タイミングを示すタイムチャートである。 図3は本発明の実施例2にかかる内燃機関の点火制御装置を示す概略構成図である。 図4は図3における各種信号等の発生タイミングを示すタイムチャートである。 図5は従来の内燃機関の点火制御装置を示す概略構成図である。 図6は図5における各種信号等の発生タイミングを示すタイムチャートである。 図7は従来の内燃機関の点火制御装置における機関回転速度と点火時期との関係を示す特性図である。
符号の説明
1 クランクシャフト
2 クランクロータ
3a,3b 突起部
10 クランク角センサ
23 AND回路

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクシャフトに接続されたクランクロータに形成され、回転方向に対して前段が幅狭、後段が幅広の所定クランク角からなる連続する2つの突起部に対応して発生されるクランク角信号を検出する信号検出手段と、
    前記クランクロータの前段の突起部の前端及び後端に対応する前記クランク角信号の発生間隔より長く、かつ前記クランクロータの後段の突起部の前端及び後端に対応する前記クランク角信号の発生間隔より短い期間だけ状態変化する信号を、前記2つの突起部のそれぞれの前端に対応する前記クランク角信号の発生に同期して逐次生成する信号生成手段と、
    前記信号生成手段からの信号が状態変化していない期間では、前記クランク角信号をそのまま点火信号として出力する信号通過手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  2. 内燃機関のクランクシャフトに接続されたクランクロータに形成され、回転方向に対して前段が幅狭、後段が幅広の所定クランク角からなる連続する2つの突起部に対応して発生されるクランク角信号を検出する信号検出手段と、
    前記クランクロータの前段の突起部の前端及び後端に対応する前記クランク角信号の発生間隔より長く、かつ前記クランクロータの後段の突起部の前端及び後端に対応する前記クランク角信号の発生間隔より短い期間だけ、前記2つの突起部のそれぞれの前端に対応する前記クランク角信号の発生に同期して前記クランク角信号の通過を阻止する信号阻止手段と、
    前記信号阻止手段により前記クランク角信号の通過が阻止されていない期間では、前記クランク角信号をそのまま点火信号として出力する信号通過手段と
    を具備することを特徴とする内燃機関の点火制御装置。
  3. 前記信号通過手段は、前記内燃機関の始動時からアイドル時近傍までの低回転速度域で適用されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の点火制御装置。
JP2004027144A 2004-02-03 2004-02-03 内燃機関の点火制御装置 Expired - Lifetime JP4148150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004027144A JP4148150B2 (ja) 2004-02-03 2004-02-03 内燃機関の点火制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004027144A JP4148150B2 (ja) 2004-02-03 2004-02-03 内燃機関の点火制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005220767A JP2005220767A (ja) 2005-08-18
JP4148150B2 true JP4148150B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=34996608

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004027144A Expired - Lifetime JP4148150B2 (ja) 2004-02-03 2004-02-03 内燃機関の点火制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4148150B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005220767A (ja) 2005-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4649888A (en) Ignition control apparatus for internal combustion engines
EP0084368A2 (en) Knock control apparatus and control method for internal combustion engines
JP2009085173A (ja) 内燃機関の燃焼状態検出装置
JP2001140740A (ja) ノック検出装置
JPH05215007A (ja) 内燃機関失火判定装置
JP4148150B2 (ja) 内燃機関の点火制御装置
JPH0379548B2 (ja)
US4359036A (en) Ignition system for internal combustion engines
JPS6123868A (ja) 点火時期制御装置
JPH0320593B2 (ja)
JP3477811B2 (ja) 内燃機関用点火制御装置
JP2002030982A (ja) 内燃機関用ノック制御装置
JP4148142B2 (ja) 点火プラグの点火制御方法
JP3531534B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JPH05340331A (ja) 内燃機関のノッキング制御装置
JPH01106934A (ja) 内燃機関の空燃比制御装置
SU1745133A3 (ru) Устройство регулировани угла опережени
JPS6062644A (ja) エンジンのノッキング制御装置
JPS61200379A (ja) 内燃機関の点火時期制御装置
JPS62294772A (ja) 内燃機関用点火装置
JPS6123869A (ja) 点火時期制御装置
JP4265411B2 (ja) 点火制御装置
JPH05202797A (ja) 内燃機関ノック制御装置
JPH05256237A (ja) 内燃機関の点火角制御装置
JP2005171963A (ja) 内燃機関の点火制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080616

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4148150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term