JP4146967B2 - 板材へのウェザストリップの装着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板材へのウェザストリップの装着方法、及びウェザストリップの装着用補助装置に関するものであり、特に、板材の周縁に沿ってウェザストリップを装着して、一定寸法の開閉ルーフ等を製造することができる板材へのウェザストリップの装着方法、及び、ウェザストリップを装着させる際に使用される装着用補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、車両の屋根に開口を形成するとともに、この開口を閉塞するように板材を備えた開閉ルーフを配設したものが知られている。この開閉ルーフによれば、スライドさせたり、あるいは後部側をリフトアップさせることにより開口を開放し、車内の換気や採光等を行うことができる。開閉ルーフには、板材としてガラス板を使用したものがあり、これによれば温調された車内の空気を流出させることなく、採光を行ったり夜空を楽しんだりすることもできる。
【0003】
このような開閉ルーフでは、雨水が車内に浸入することがないように、板材の周縁にウェザストリップが装着され、開口と開閉ルーフとの間の水密性を維持している。ウェザストリップとは、弾性ゴムやスポンジゴムによって成形された弾性シール部材であり、水を遮断するとともに埃や音も遮断することができるものである。
【0004】
ところで、上記のようにウェザストリップを備えるものにおいても、雨水等の侵入を確実に遮断するためには、設計寸法の許容誤差は極めて小さい。すなわち、板材の互いに対向する辺に位置するウェザストリップの外周面間の距離、つまり開閉ルーフの幅が、基準値に対して所定範囲内(例えば±0.9mm以内)になるように造り込まなければならない。ところが、ガラス板においては製造時に、大きいときには1.0mm〜1.5mm程度の寸法誤差が生じることがあるため、たとえウェザストリップの寸法精度が極めて良好であっても、開閉ルーフの幅が、基準値に対して所定範囲から逸脱するおそれがある。なお、合成樹脂で形成された板材に関しても同様の課題がある。
【0005】
そこで、板材の寸法誤差が比較的大きくても、開閉ルーフの幅が許容範囲から逸脱することがないように、調整手段を備えたものが知られている。例えば、従来の第1の構成は、図10に示すように、固定された第1金型52と可動である第2金型51とを使用して、ガラス板50の周縁にモール部材54を成形するものである。具体的には、第1金型52の中央部にガラス板50を載せ、第1金型52の上面と第2金型51の底面とを当接させる。そして、このとき形成された空間53に樹脂を射出させることにより、ガラス板50の周縁にモール部材54を一体成形するものである。ここで、空間53の外周寸法を予め設定された寸法としておくことにより、モール部材54の外周面間の長さM2が予め設定された寸法となり、ガラス板51の寸法M1の誤差を打消すことができる。つまりモール部材54が調整手段として作用する。そして、このモール部材54の外周に沿ってスポンジゴムから成形されたウェザストリップ55を嵌合することにより、開閉ルーフの幅M3が確実に許容範囲内となる。
【0006】
また、第2の構成は、図11に示すように、寸法精度良く加工(例えばプレス加工)された環状の保持部材59を利用して、ガラス板56の周縁に対するウェザストリップ57の装着位置を調整するものである。つまり、ウェザストリップ57には位置決め用の溝部58が形成され、一方、保持部材59の外周面には折曲形成された係止片60が形成されており、この係止片60をウェザストリップ57の溝部58に嵌合させた状態で、保持部材59をガラス板56に接着させる。これにより、ウェザストリップ57の溝部58の位置が、保持部材59の係止片60の位置(保持部材59の幅N2)に一致する。すなわち、開閉ルーフの幅N3は、ガラス板の寸法N1の誤差にかかわらず確実に許容範囲内となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記第1の構成においては、ガラス板50の周縁にモール54を射出成形するという作業を行わなければならないため、作業工程が増えるとともに、開閉ルーフの製造コストが増加した。また、モール54を射出形成するための金型や、樹脂を射出させる装置を製作しなければならず、設備が大型化するとともに金型等の製作に時間がかかっていた。このため、設備の導入に時間がかかるとともに、設計寸法の変更等があっても速やかに対応することができなかった。
【0008】
また、上記第2の構成においては、ウェザストリップ57の位置決めを行うために環状の保持部材59を配設しなければならないため、構成部品の数が増え製品コストが増加した。また、環状の保持部材59を生産するためにプレス金型を製作しなければならず設備が大型化するとともに、金型等の製作等に時間がかかっていた。さらに、環状の保持部材59をガラス板56の周囲に接着させるためには、保持部材55の幅をある程度大きくしなければならなかった。このため、開閉ルーフの見栄えを損なうとともに、風切音を発生させる原因にもなった。
【0009】
そこで、本発明は、板材の周縁に沿って容易にウェザストリップを装着することができるとともに、簡単で且つ安価な方法で、ウェザストリップの装着を行うことにより、製造コスト及び製品コストを大幅に低減させることができる板材へのウェザストリップの装着方法、及びウェザストリップの装着用補助装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる板材へのウェザストリップの装着方法は、周壁を有する板状または枠状の定型部材であって、所定の板材よりも小さく、且つ前記周壁の外周形状が前記板材の周縁形状と相似する定型部材を、前記板材の略中央に位置するように前記板材に対して固定させる第1工程と、長手方向に沿って溝部が形成された棒状のウェザストリップを、該溝部内に接着剤が塗布された状態、または前記板材の周縁に接着剤が塗布された状態で、前記板材の周縁に沿って嵌合させるとともに、前記ウェザストリップを前記定型部材の周壁に当接させる第2工程と、前記ウェザストリップの接着後、前記定型部材を前記板材から離脱させる第3工程とを有しており、前記第2工程で接着される前記ウェザストリップは、前記溝部の深さが、前記定型部材の周壁から外方向に突出する前記板材の突出長さよりも深く形成され、前記第2工程では、前記ウェザストリップを前記板材の周縁に沿って嵌合させる際、前記ウェザストリップの側面が前記定型部材の周壁に当接するように、前記ウェザストリップの外周面を押圧するものである。
【0011】
ここで、上記の第1工程乃至第3工程は、ウェザストリップを板材に装着させるために必要な最小限の工程であり、実際の作業においては、必要に応じて、プライマーの塗布や、接着剤を硬化させるための強制加熱等が行われる場合もある。また、上記の第2工程において、ウェザストリップを定型部材の周壁に当接させる際、作業者の手でウェザストリップを定型部材側へ押圧するようにしてもよいが、工具等を用いて押圧するようにしてもよい。
【0012】
したがって、請求項1の発明の板材へのウェザストリップの装着方法によれば、まず第1工程として、板状または枠状の定型部材が、板材の略中央に位置するように位置決めされ、板材に対して固定される。ここで、位置決めの方法としては、目視で行うようにしてもよく、位置決め用の装置を用いてもよい。また、板材に対して定型部材を固定する方法としては、定型部材に複数の吸盤を備え、吸盤の吸着作用により直接固定してもよく、あるいは板材及び定型部材をそれぞれ固定させる装置を備え、両部材を固定させることにより板材に対して定型部材を間接的に固定させるようにしてもよい。
【0013】
第2工程として、棒状のウェザストリップを、板材の周縁に沿って嵌合させる。具体的には、ウェザストリップには、長手方向に沿って溝部が形成されており、その溝部内に板材の周縁が嵌まり込むように、ウェザストリップを板材の周縁に沿って嵌合させる。なお、ウェザストリップを板材に接着固定させるために、溝部の内側、または板材の周縁には接着剤を予め塗布しておく。ウェザストリップを板材の中心側に向かって押し込むと、ウェザストリップが定型部材の周壁に当接する。つまり、定型部材の周壁に沿ってウェザストリップを配設した状態となる。このように、ウェザストリップは、定型部材によって配設位置が定められるため、板材の寸法誤差が多少大きくても、ウェザストリップは、定められた位置に精度良く配設される。
【0014】
続く第3工程では、定型部材を板材から離脱させる。なお、ウェザストリップは板材に接着されているため、定型部材を取外しても板材に対する配設位置は変化しない。
【0015】
請求項2の発明にかかる板材へのウェザストリップの装着方法は、請求項1に記載の板材へのウェザストリップの装着方法において、板材取付用のブラケットを前記定型部材の所定部位に当接させながら前記板材に接着させるブラケット接着工程を、前記第1工程と第3工程との間で行うものである。
【0016】
したがって、請求項2の発明の板材へのウェザストリップの装着方法によれば、請求項1の発明の板材へのウェザストリップの装着方法の作用に加え、ブラケットを板材に取りつける場合、定型部材の所定部位にブラケットの一部を当接させた状態で板材に接着させる。これにより、ブラケットは、ウェザストリップの配設位置に対して定められた所定の位置に精度よく配設される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態であるウェザストリップの装着用補助装置(以下、「装着用補助装置」と称す)、及びこの装着用補助装置を使って製造された開閉ルーフについて、図1乃至図5に基づき説明する。図1は開閉ルーフKの構成を示す断面図であり、図2乃至図5は装着用補助装置の動作を説明するための説明図である。
【0021】
図1に示すように、開閉ルーフKは、車体の屋根に形成された開口Sを閉蓋するものであり、図示しないスライド機構によって前後方向に摺動させることにより、開口Sを開閉させることができる。この開閉ルーフKは、ガラス板2、ウェザストリップ3、及びブラケット4等から構成されている。ガラス板2は、平面が略長方形の形状を呈した透明または半透明の部材である。ここで、ガラス板2は本発明の板材に相当する。
【0022】
ガラス板2には、その周縁2aに沿ってウェザストリップ3が装着されている。ウェザストリップ3は、車両の屋根に形成された開口Sと開閉ルーフKとの間の水密性を維持させるためのものであり、弾性シール部材から成形されている。具体的には、ウェザストリップ3は、断面が湾曲形状のスポンジゴム(フォームラバー)5と、断面略コ字型の樹脂部6とから一体成形されており、スポンジゴム5と樹脂部6との間に中空部7が形成されている。なお、樹脂部6は、スポンジゴム5に比べ、硬度がかなり高い材質により成形されている。このため、開閉ルーフKが開口Sに収納された状態では、中空部7の空間が小さくなるようにスポンジゴム5が弾性変形する。つまり、スポンジゴム5の復元力により開口Sの周面にスポンジゴム5の開口Sへの当接面が付勢され、開口Sとウェザストリップ3との水密性が維持される。また、樹脂部6には、長手方向に連続した溝部10が形成されており、この溝部10内にガラス板2の周縁が嵌合されている。すなわち、溝部10の下方に形成される下部片8がガラス板2の底面2aに密接し、溝部10の上方に形成される上部片9がガラス板2の上面2bに密接することにより、ガラス板2とウェザストリップ3との水密性が維持されている。
【0023】
ブラケット4は、開閉ルーフKを車体に装着するための取付部材であり、接着片4aと垂下片4bとから構成され断面略L字型の形状を呈している。このブラケット4はガラス板2の底面2aに接着されている。
【0024】
本発明の第1実施形態の装着用補助装置1は、上記のような開閉ルーフKを製造する際に、ウェザストリップ3及びブラケット4を装着させる作業を、簡単に且つ精度よく行うことができるようにしたものである。装着用補助装置1は、図2乃至図5に示すように、平面形状が略長方形である枠体11を備えている。枠体11の周壁11cの形状は、ガラス板2の周縁形状と相似しており、枠体11の周壁11cで囲まれた面積は、ガラス板2の面積より小さい。また、枠体11の高さは全周にわたって均一であるが、枠体11の幅は、短辺側が長辺側よりも細くなっている。なお、枠体11は合成樹脂で成形されており、ガラス板2に接してもガラス板2を傷つけることはない。ここで、枠体11は本発明の定型部材に相当する。
【0025】
枠体11の上面11aには、対向する長辺に架け渡された、第1横架部材12及び第2横架部材13が溶接により固定されている。第1横架部材12は、対向する短辺にそれぞれ近接して配設されており、把手14及び着脱機構15が取付けられている。また、第2横架部材13は、対向する短辺の中央に配設されており、枠体11の補強部材として機能している。第1横架部材12の上面に取付けられている把手14は、略コ字型の形状を呈しており、枠体11をガラス板2の上に載置する場合、または、ガラス板2の上から枠体11を離脱させる場合に使用される。
【0026】
第1横架部材12の側面に取付けられている着脱機構15は、枠体11をガラス板2に固定させるためのものであり、保持部材16、作動部材17、吸盤18、及び操作棒19から構成されている。保持部材16は、枠体11の長辺の近傍に配設されており、下端に吸盤18が取付けられている。また、作動部材17は吸盤18の吸着面を吸着状態と非吸着状態とに切換えるためのものであり、操作棒19の操作により変位する。つまり、吸盤18の吸着面をガラス板2に当接させた状態で、操作棒19を上方に操作すると、作動部材17が吸盤18の上面に対して垂直となる方向に変位し、吸盤18の吸着面とガラス板2との間隙が負圧状態となる。これにより、ガラス板2は吸盤18に吸着される。また、吸着状態において、操作棒19を下方に操作すると、作動部材17が水平となる方向に変位し、吸盤18の吸着面とガラス板2との間隙が大気開放となる。これにより、吸着状態が解除され枠体11がガラス板2から離脱可能な状態となる。ここで、着脱機構15が本発明の固定手段に相当する。
【0027】
また、枠体11の一方の長辺には、平面形状が略三角形である支持部材21が固定されている。この支持部材21は、その面積の約1/3が枠体11から外方向に突出しており、突出した部分には上下方向に貫通する開口20が穿設され、また開口20には位置決めピン22が着脱可能に挿通されている。位置決めピン22は、開口20の内径より大きな径の大径部22aと、開口22の内径より僅かに小さい径の小径部22bとから構成されており、小径部22aの長さは支持部材21、枠体11、及びガラス板2の高さを加えた長さより長くなっている。つまり、開口20に位置決めピン22が挿通された状態では、位置決めピン22は大径部22aによって支持され、位置決めピン22の下端が枠体11の底面11bから突出する。ここで、位置決めピン22が本発明の位置決め手段に相当する。
【0028】
ガラス板2は、作業台23の上に載置される。作業台23は、ガラス板2の短辺の近傍を保持する2つの載置部材24と、2つの載置部材24を繋ぐ連結部材25と、連結部材25の底面に垂設された支柱26と、支柱26を支持する脚部材27とから構成されている。また、それぞれの載置部材24の上面の両端付近には、ガラス板2を吸着保持するための吸盤28が吸着面を上方に向けて配設されている。吸盤28には、エアホース(図示しない)が接続されており、圧縮空気の供給を制御することにより、吸着状態と非吸着状態とに切換えられる。
【0029】
次に、上記の装着用補助装置1を用いて、ガラス板2にウェザストリップ3及びブラケット4を装着する方法について説明する。まず、ガラス板2の周縁付近に付着している油脂やゴミなど汚れを除去する所謂脱脂を行い、続いて、脱脂した部分にガラス用のプライマーを塗布する。そして、プライマーが塗布されたガラス板2を、図2に示すように、作業台23の上に載置する。このとき、作業台23の載置部材24には吸盤28が配設されているため、吸盤28を吸着状態とすることにより、ガラス板2は吸盤28に吸着され固定される。
【0030】
そして、ガラス板2の上から装着用補助装置1を載せる。ここで、2つの位置決めピン22が枠体11の底面11bよりも下方に突出しているため、これらの位置決めピン22の外周を、ガラス板2の一方の長辺に当接させる。また、枠体11の短辺とガラス板2の短辺との間隔、換言すれば枠体11をガラス板2の上に載置した際に、枠体11の短辺の周壁11cから外方向に突出するガラス板2の突出長さが、2つの短辺において互いに等しくなるように位置決めする。このようにして位置決めされた場所に枠体11を載置することにより、装着用補助装置1はガラス板2の略中央に載置される。ここで、ガラス板2の周縁の形状と、枠体11の周壁11cの外周形状は相似しているため、ガラス板2の周縁は、枠体11の周壁11cの周囲から略均一な長さだけ突出する。
【0031】
枠体11の位置が設定された後、枠体11をガラス板2に固定する。具体的には、着脱機構15の操作棒19を上方に持ち上げる。これにより、作動部材17が変位して吸盤18が吸着状態となり、枠体11はガラス板2に固定される。なお、着脱機構15は枠体11の各短辺の近傍にそれぞれ配置されており、各着脱機構15には吸盤18が2個備えられているため、枠体11はその4隅近傍において吸着固定される。その後、位置決めピン22を支持部材21から取り外す。ここで、ガラス板2に対して枠体11を位置決めする工程と、枠体11をガラス板2に吸着固定させる工程とが、本発明の第1工程に相当する。
【0032】
続いて、ガラス板2の周縁に沿ってウェザストリップ3を装着させる作業が行われるが、その前工程として、ウェザストリップ3の溝部10(図1参照)内にプライマーを塗布するとともに、接着剤を注入しておく。これは、ウェザストリップ3をガラス板2に接着させるためである。なお、ガラス板2の周縁にプライマーを塗布するとともに、接着剤を塗布しておくこと、さらには両者に接着剤を塗布しておくこともできるが、ウェザストリップ3の溝部10から接着剤をはみ出させて水密性の向上も図る点から、ウェザストリップ3の溝部10内に接着剤を注入することが好ましい。
【0033】
ウェザストリップ3を装着させるには、図3に示すように、ウェザストリップ3の溝部10内にガラス板2の周縁が嵌まり込むように、ガラス板2の周縁に沿ってウェザストリップ3を取りつける。ここで、ウェザストリップ3の溝部10の深さは、枠体11の周壁11cから外方向へ突出するガラス板2の突出長さと同じであるか、僅かに深い。換言すると、枠体11の周壁11cで囲まれた面積は、ガラス板2の面積より小さいが、枠体11をガラス板2の略中央に位置させた際に枠体11の周壁11cから外方向へ突出するガラス板2の突出長さが、ウェザストリップ3の溝部10の深さ以下になるような大きさである。そのため、ウェザストリップ3を押圧しながらガラス板2に嵌合させると、ウェザストリップ3の下部片8(図1参照)の側面が枠体11の周壁11cに当接する。すなわち、ウェザストリップ3は枠体11の周壁11cを基準として位置決めされる。なお、この工程が本発明の第2工程に相当する。
【0034】
そして、ガラス板2にウェザストリップ3が取付けられた後、図4に示すように、ウェザストリップ3の上部から押え具30により押圧する。押え具30は、回転自在に支持されたローラー31と、把手である把持部32とから構成されており、ローラー31をウェザストリップ3に押圧させた状態で把持部32を持って動かすことにより、ローラー31が摩擦力により回転し、ウェザストリップ3上を滑らかに移動する。なお、ウェザストリップ3を押え具30で押圧する際、枠体11の周壁11cに向かって斜め上方から押圧する。これにより、ウェザストリップ3の下部片8の側面が枠体11の周壁11cに確実に当接する。ここで、押え具30が本発明の押圧手段に相当する。
【0035】
なお、ガラス板2のコーナー部(4隅)においては、ウェザストリップ3の内周と外周との長さの差から、ウェザストリップ3がガラス板2から浮いてしまう恐れがある。そこで、接着剤が硬化するまで、コーナー部の形状に合ったクリップ(図示しない)により、ウェザストリップ3の上面と底面とを挟んだ状態で保持し、ウェザストリップ3の浮き上がりを防止する。
【0036】
続いて、ブラケット4をガラス板2に接着させる。枠体11の短辺の内周面11dにおける直線部の長さは、ブラケット4の長手方向の長さと一致するように形成されている。そこで、図1に示すように、接着片4aに接着剤を塗布した後、接着片4aの端部を枠体11の短辺の内周面11dに当接させ、その位置でガラス板2に接着させる。つまり、ブラケット4は、枠体11を基準として定められた所定の位置に固定される。この工程が本発明のブラケット接着工程に相当する。なお、必要に応じて他の部品がガラス板2に取りつけられることもあるが、取付方法はブラケット4と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0037】
その後、装着用補助装置1がガラス板2から取り外される。具体的には、着脱機構15の操作棒19を下方に倒す。これにより、作動部材17が変位して吸盤18が非吸着状態となるため、装着用補助装置1がガラス板2から離脱可能な状態となる。そして、図5に示すように、装着用補助装置1を上方に持ち上げることにより、ガラス板2に、ウェザストリップ3及びブラケット4を装着した開閉ルーフKができ上がる。この工程が本発明の第3工程に相当する。なお、吸盤28の吸着状態を解除することにより、開閉ルーフKが作業台23から取外し可能となる。
【0038】
なお、接着剤を速やかに硬化させるため、開閉ルーフKは強制加熱される。強制加熱の条件としては、例えば、接着剤として一液型ウレタン接着材を使用した場合には、湿度50%、温度50°Cとし、1.5時間加熱することが望ましい。その後、ウェザストリップ3のコーナー部を挟持しているクリップ(図示しない)を取り外し、所定時間(例えば24時間)養生させる。
【0039】
このように、第1実施形態の装着用補助装置1では、定型部材である枠体11を基準としてウェザストリップ3の配設位置L1(図1参照)を定めるため、ガラス板2の寸法L2の寸法誤差が多少大きくても、ウェザストリップ3を精度良く配設することができる。また、ウェザストリップ3の寸法の誤差は極めて小さいため、開閉ルーフKの幅L3の誤差を確実に許容範囲内に抑えることができる。特に、本実施形態で使用されるウェザストリップ3は、ガラス板2に嵌合する部分が、硬度の高い合成樹脂で成形されているため、嵌合によって下部片8の長さが変化することがなく、開閉ルーフKの幅L3は極めて正確な寸法となる。
【0040】
また、第1実施形態の装着用補助装置1では、簡単な構成でウェザストリップ3の位置決めを行うことができるため、容易に作業を行うことができるとともに、従来の方法に比べて製造コストを大幅に低減することができる。また、従来のように開閉ルーフKに位置決め用の保持部材を接着させる必要がないため、製品コストが低減するとともに、開閉ルーフKの見栄えが向上する。
【0041】
第1実施形態の装着用補助装置1では、ブラケット4も枠体11によって位置決めされるため、ウェザストリップ3とブラケット4との相関関係を精度良く設定することができる。すなわち、ガラス板2の寸法誤差が多少大きくても、開閉ルーフKに対して定められた位置にブラケット4を配設することができる。
【0042】
第1実施形態の装着用補助装置1では、吸盤18、作動部材17、及び操作棒19を備える着脱機構15によって、枠体11をガラス板2に吸着させることができるため、着脱操作を容易に行うことができる。また、着脱機構15により、枠体11を確実に固定することができるため、ウェザストリップ3をガラス板2に嵌合させる際に、枠体11の位置がずれることがなく、ウェザストリップ3の装着作業を確実に行うことができる。
【0043】
第1実施形態の装着用補助装置1では、ガラス板2の周縁に沿ってウェザストリップ3を装着した後、押え具30によりウェザストリップ3を枠体11の周壁11c側に押圧するため、ウェザストリップ3の下部片8の側面を確実に枠体11の周壁11cに当接させることができ、しかもウェザストリップ3をガラス板2に密着させことができる。
【0044】
また、第1実施形態の装着用補助装置1では、支持部材21を介して配設された位置決めピン22により、ガラス板2と枠体11との位置決めが行われるため、ガラス板2の略中央に枠体11を容易に載置させることができる。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態である装着用補助装置について図6乃至図8に基づき説明する。図6は第2実施形態の装着用補助装置の構成を示す平面図であり、図7及び図8は第2実施形態である装着用補助装置の動作を説明するための説明図である。なお、この装着用補助装置を使用して製造される開閉ルーフKの構成は、第1実施形態で示したもの(図1参照)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0046】
本発明の第2実施形態の装着用補助装置34は、枠体35の位置決め、枠体35の昇降、及びウェザストリップ3の押えを自動化したものである。装着用補助装置34は、図6に示すように、平面形状が略長方形である枠体35を備えている。ここで、枠体35は本発明の定型部材に相当する。枠体35の周壁の形状は、ガラス板2の周縁形状と相似しており、枠体35の周壁で囲まれた面積は、ガラス板2の面積より小さい。なお、枠体35は合成樹脂で成形されており、ガラス板2に当接してもガラス板2の表面を傷つけることはない。この枠体35は、昇降用シリンダー(図示しない)によって昇降される。枠体35の上方にガラス板2が載置されている状態では、昇降用シリンダーが上死点へ移動したとき、枠体35の上面がガラス板2の底面に当接し、下死点へ移動したとき、枠体35はガラス板2から離れた所定位置で支持される。また、枠体35には、枠体35の短辺の近傍にブラケット当接部36が一体に形成されている。
【0047】
ガラス板2は、吸盤37の上に載せられ支持される。吸盤37にはエアーホースが接続されており、エアー制御手段(図示しない)の動作により圧縮空気が供給され、吸着状態と非吸着状態とに切換えられる。なお、吸盤37の近傍には、吸盤37の上面と略面一の保持部材(図示しない)が配設されており、吸盤37が非吸着状態のとき、ガラス板2は保持部材によって支持されるとともに、保持部材の上を全方位に移動させることができる。ここで、吸盤37が本発明の固定手段に相当する。
【0048】
38は位置決め用のストッパーであり、ガラス板2の一方の長辺に対応して2個の第1ストッパー38aが配設され、他方の長辺に対応して2個の第2ストッパー38bが配設され、さらに各短辺に対応して第2ストッパー38bがそれぞれ配設されている。これらのストッパー38(38a,38b)は、昇降用シリンダ39によって昇降される。つまり、ストッパー38が昇降用シリンダ39によって上昇すると、ストッパー38はガラス板2の配設高さとなり、下降するとガラス板2の下方に位置する。また、各ストッパー38は位置決め用シリンダ40に連結されている。位置決め用シリンダ40はセンターリングを行うためのロータリシリンダであり、枠体35の中心下方に配設されている。そして、位置決め用シリンダ40が位置決め方向に回転すると、第2ストッパー38bはその上端が内方向に傾斜する。つまり、保持部材(図示しない)の上にガラス板2が載置された状態で、位置決め用シリンダ40を位置決め方向に動作させると、ガラス板2は第2ストッパー38bによって押されて移動し、ガラス板2の一方の長辺が第1ストッパー38aの外周面に当接する。また、このときガラス板2の短辺に対応して配設された各第2ストッパー38bの付勢力は互いに等しいため、ガラス板2は予め定められた所定位置に移動する。この所定の位置とは、ガラス板2の中心位置と枠体35の中心位置が略一致する位置である。ここで、ストッパー38及び位置決め用シリンダ40を組み合わせたものが、本発明の位置決め手段に相当する。
【0049】
また、ウェザストリップ装着装置34には、押え部材43が備えられている。押え部材43は樹脂で形成されており、ガラス板2の周縁にウェザストリップ3が嵌合された状態において、外方向からウェザストリップ3を押圧するためのものである。具体的には、押え部材43は、腕部材42を介して押え用シリンダ41に連結されており、押え用シリンダ41の動作により、ウェザストリップ3を押圧する立設位置と、待機状態である水平位置との間で軸(図示しない)を中心として回動する。ここで、押え用シリンダ41、腕部材42、及び押え部材43を組み合わせたものが、本発明の押圧手段に相当する。
【0050】
次に、上記の装着用補助装置34を用いて、ガラス板2にウェザストリップ3及びブラケット4を装着する方法について説明する。まず、ガラス板2の周縁付近の脱脂を行い、脱脂された部分にガラス用のプライマーを塗布する。プライマーが塗布されたガラス板2は保持部材の上に載置される。
【0051】
続いて、昇降用シリンダ39を動作させる。これにより、図7(a)に示すように、第1ストッパー38a及び第2ストッパー38bが、ガラス板2の載置高さまで上昇する。そして、この状態で位置決め用シリンダ40を動作させると、第2ストッパー38bが傾斜しガラス板2の周縁を押圧する。このため、ガラス板2は予め定められた所定位置に移動し、ガラス板2の中心位置と枠体35の中心位置が略一致する。
【0052】
枠体35に対するガラス板2の位置決めが行われた後、エアー制御手段(図示しない)の動作により、吸盤37が吸着状態に切換えられ、ガラス板2が吸着固定される。そして、図7(b)に示すように、昇降用シリンダ39の動作により、第1ストッパー38a及び第2ストッパー38bが元の位置まで下降するとともに、図示しない昇降用シリンダにより枠体35及びブラケット当接部36が上昇する。これにより、枠体35及びブラケット当接部36がガラス板2の底面に当接する。ここで、枠体35に対してガラス板2を位置決めする工程と、ガラス板2を吸着固定する工程とが、本発明の第1工程に相当する。
【0053】
続いて、ガラス板2の周縁に沿ってウェザストリップ3を装着させる。この工程は、第1実施形態の装着用補助装置1における第2工程と同様であり、ウェザストリップ3の溝部10内にガラス板2の周縁が嵌まり込むように、ガラス板2の周縁に沿ってウェザストリップ3を取りつける。ここで、ウェザストリップ3の溝部10の深さは、枠体35の周壁から外方向へ突出するガラス板2の突出長さと同じであるか、僅かに深い。換言すると、枠体35の周壁で囲まれた面積は、ガラス板2の面積より小さいが、枠体35をガラス板2の略中央に位置させた際に枠体35の周壁から外方向へ突出するガラス板2の突出長さが、ウェザストリップ3の溝部10の深さ以下になるような大きさである。そのため、ウェザストリップ3を押圧しながらガラス板2に嵌合させると、ウェザストリップ3の下部片8(図1参照)の側面が枠体35の周壁に当接する。すなわち、ウェザストリップ3は枠体35の周壁を基準として位置決めされる。
【0054】
そして、ガラス板2にウェザストリップ3が取付けられた後、図8(c)に示すように、押え用シリンダ41を動作させ、押え部材43を回動させる。これにより、押え部材43がウェザストリップ3を側方から内方向に向かって押圧する。このため、ウェザストリップ3の下部片8の側面が枠体11の周壁11cに確実に当接する。
【0055】
続いて、ブラケット4をガラス板2に接着固定する。すなわち、ブラケット4の接着片4aに接着剤を塗布した後、ブラケット4の垂下片4bをブラケット当接部36に当接させた状態で、接着片4aをガラス板2に接着させる。これにより、ブラケット4は、ブラケット当接部36を基準として定められた所定の位置に固定される。なお、この工程が本発明のブラケット接着工程に相当する。また、必要に応じて他の部品がガラス板2に取りつけられることもあるが、取付方法はブラケット4と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0056】
その後、図8(d)に示すように、昇降用シリンダの動作により、枠体35及びブラケット当接部36を下降させる。また、エア制御手段の動作により、載置部材37の吸着状態を解除する。この工程が本発明の第3工程に相当する。なお、この後、第1実施形態の場合と同様に、開閉ルーフKは強制加熱され、所定時間、養生される。
【0057】
このように、第2実施形態の装着用補助装置34では、定型部材である枠体35を基準としてウェザストリップ3の配設位置L1(図1参照)を定めるため、ガラス板2の寸法L2の寸法誤差が多少大きくても、ウェザストリップ3を精度良く配設することができる。また、ウェザストリップ3の寸法誤差は極めて小さいため、開閉ルーフKの幅L3の誤差を確実に許容範囲内に抑えることができる。
【0058】
また、第2実施形態の装着用補助装置34では、枠体35の位置決め、枠体35の昇降、及びウェザストリップ3の押えを自動化したため、作業効率を向上させることができ、生産数を大きく増加させることができる。また、従来技術のように開閉ルーフKに位置決用の保持部材を接着させる必要がないため、製品コストが低減するとともに、開閉ルーフKの見栄えが向上し、さらに風切音を低下させることもできる。
【0059】
第2実施形態の装着用補助装置34では、ブラケット4はブラケット当接部36によって位置決めされるため、ウェザストリップ3とブラケット4との相関関係を精度良く設定することができる。すなわち、ガラス板2の寸法誤差が多少大きくても、開閉ルーフKに対して定められた位置にブラケット4を配設することができる。
【0060】
また、第2実施形態の装着用補助装置34では、吸盤状の載置部材37への圧縮空気の供給を制御することにより、ガラス板2を吸着保持させることができるため、着脱操作を自動化することができる。また、吸盤37によりガラス板2を確実に固定することができるため、ウェザストリップ3をガラス板2に嵌合させる際に、ガラス板2の位置がずれることがなく、ウェザストリップ3の装着作業を確実に行うことができる。
【0061】
第2実施形態の装着用補助装置34では、ガラス板2の周縁に沿ってウェザストリップ3を装着した後、押え用シリンダ41の動作により、ウェザストリップ3を枠体35の周壁側に向かって押圧するため、ウェザストリップ3の下部片8の側面を確実に枠体35の周壁に当接させることができる。
【0062】
ところで、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、板材としてガラス板を使用するものを示したが、合成樹脂で形成された板材を使用するようにしてもよい。また、板材の形状は略長方形に限定されるものではなく、円形や楕円形であってもよい。
【0063】
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、枠体(定型部材)の周壁の外周で囲まれた面積、すなわち枠体の大きさを、ガラス板の面積より小さく形成し、枠体の周壁から外方向に突出するガラス板の周縁にウェザストリップを嵌合させるものを示したが、ガラス板の面積と同じ大きさ、あるいはガラス板より大きな枠体を使用してウェザストリップの位置決めを行うことも可能である。具体的には、図9に示すように、ウェザストリップ44の底面に突出部45を形成するとともに、突出部45の内周面が枠体46の周壁に当接するように、ウェザストリップ44をガラス板2の周縁に嵌合させるものである。つまり、突出部45がウェザストリップ44における位置決めの基準となる。なお、図9において、47はガラス板2に対して枠体46を固定させるための基台である。
【0064】
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、本発明を、スライド可能な開閉ルーフに適用するものを示したが、後部側をリフトアップさせることが可能な開閉ルーフに適用するようにしてもよい。また、固定式の窓に適用してもよい。
【0065】
上記の第1実施形態及び第2実施形態では、定型部材として枠体を示したが、適度の厚みのある板状の部材であってもよい。また、上記の第1実施形態及び第2実施形態では、ウェザストリップ3の溝部10内に接着剤を注入するものを示したが、ガラス板2の周縁に接着剤を塗布するようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明の板材へのウェザストリップの装着方法は、定型部材を基準としてウェザストリップの配設位置が定められるため、板材の寸法の誤差が多少大きくても、ウェザストリップを精度良く配設することができる。また、簡単な構成でウェザストリップの位置決めを行うことができるため、容易に作業を行うことができるとともに、従来の方法に比べて製造コストを大幅に低減することができる。更に、従来のような位置決め用の保持部材は不要であるため、製品コストが低減するとともに見栄えが向上する。
【0067】
請求項2の発明の板材へのウェザストリップの装着方法は、請求項1の発明の板材へのウェザストリップの装着方法の効果に加えて、ブラケットは、定型部材の所定部位に当接することにより位置決めされるため、ウェザストリップの配設位置に対して定められた所定の位置に精度よく配設することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態である装着用補助装置により製造された開閉ルーフの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態である装着用補助装置の動作を示す説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態である装着用補助装置の動作を示す説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態である装着用補助装置の動作を示す説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態である装着用補助装置の動作を示す説明図である。
【図6】本発明の第2実施形態である装着用補助装置の構成を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態である装着用補助装置の動作を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態である装着用補助装置の動作を示す説明図である。
【図9】本発明の装着用補助装置におけるウェザストリップの変形例を示す説明図である。
【図10】従来の開閉ルーフの構成を示す断面図である。
【図11】従来の開閉ルーフの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 装着用補助装置(ウェザストリップの装着用補助装置)
2 ガラス板(板材)
3 ウェザストリップ
4 ブラケット
10 溝部
11 枠体(定型部材)
15 着脱機構(固定手段)
22 位置決めピン(位置決め手段)
30 押え具(押圧手段)
34 装着用補助装置(ウェザストリップの装着用補助装置)
35 枠体(定型部材)
36 ブラケット当接部
37 吸盤(固定手段)
38 ストッパー(位置決め手段)
40 位置決め用シリンダ(位置決め手段)
41 押え用シリンダ(押圧手段)
42 腕部材(押圧手段)
43 押え部材(押圧手段)
44 ウェザストリップ
46 枠体(定型部材)
Claims (2)
- 周壁を有する板状または枠状の定型部材であって、所定の板材よりも小さく、且つ前記周壁の外周形状が前記板材の周縁形状と相似する定型部材を、前記板材の略中央に位置するように前記板材に対して固定させる第1工程と、
長手方向に沿って溝部が形成された棒状のウェザストリップを、該溝部内に接着剤が塗布された状態、または前記板材の周縁に接着剤が塗布された状態で、前記板材の周縁に沿って嵌合させるとともに、前記ウェザストリップを前記定型部材の周壁に当接させる第2工程と、
前記ウェザストリップの接着後、前記定型部材を前記板材から離脱させる第3工程と
を有しており、
前記第2工程で接着される前記ウェザストリップは、前記溝部の深さが、前記定型部材の周壁から外方向に突出する前記板材の突出長さよりも深く形成され、
前記第2工程では、前記ウェザストリップを前記板材の周縁に沿って嵌合させる際、前記ウェザストリップの側面が前記定型部材の周壁に当接するように、前記ウェザストリップの外周面を押圧する
ことを特徴とする板材へのウェザストリップの装着方法。 - 板材取付用のブラケットを前記定型部材の所定部位に当接させながら前記板材に接着させるブラケット接着工程を、前記第1工程と第3工程との間で行うことを特徴とする請求項1に記載の板材へのウェザストリップの装着方法。
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