JP4146715B2 - 電子機器用ヒンジ並びにこのヒンジを用いた電子機器 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、とくに携帯電話機や、ポケットコンピュータのように2つ折に連結した第1の部材であるキーボード部と第2の部材であるディスプレイ装置を持つ電子機器に用いて好適なワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジ並びにこのヒンジを用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、第1の部材であるキーボード部付きの送話部と第2の部材であるディスプレイ装置付きの受話部とを、相対的に開閉可能となるように構成した二つ折りタイプの電子機器の一種である携帯電話機の電子機器用ヒンジとして送話部と受話部の全閉状態においてロックでき、押釦を押すと、送話部と受話部が自動的に所定角度まで開かれるように構成した、ワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジ、及びこの電子機器用ヒンジを用いた携帯電話機として、次のものが公知である。
【0003】
特開2000−20771号公開特許公報
【0004】
この公知構成のワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジは、第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジを、シャフトと、このシャフトに対し軸方向へ摺動可能に取り付け前記第2の部材と共に回転するように構成された一端部にカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムを一方向へ摺動附勢させる第1コンプレッションスプリングと、前記スライダーカムのカム部と対向する側にカム部を有し前記シャフトに対し回転可能に取り付けられたインナーカムと、このインナーカムを内部に回転可能に収容させると共に前記スライダーカムのカム部と対向する側にカム部を有し、前記第1の部材に回転を拘束されて設けられたアウターカムと、軸方向へ摺動し前記インナーカムの回転を制御するスライドキーと、このスライドキーの一端部に設けた押釦と、この押釦及び又は前記スライドキーと前記アウターカムとの間に弾設された前記第1コンプレッションスプリングよりも弾力の弱い第2コンプレッションスプリングとで構成して成るものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来公知の電子機器用ヒンジは、小型電子機器が例えば携帯電話機の場合、ポケットやカバン、バッグ等の中へ入れておいて、誤って或は何かの原因で押釦が押された場合、ロックが解除されることから、第1の部材と第2の部材が開いてしまうという問題があった。
【0006】
さらに、上述した従来公知の電子機器用ヒンジは、押釦を押すと第1の部材に対し第2の部材を相対的に所定の角度まで自動的に開き、しかる後は手動で開くことができる上に、手動でも第1の部材と第2の部材を開閉することができるものであったが、閉成時の吸い込み力が弱いため、第1の部材と第2の部材がきちんと閉じないという問題もあった。
【0007】
この発明の目的は、小型電子機器がポケットやカバン、或はバッグ等の中に入れられている時に押釦が押されても押釦に対する押圧力を解くと第1の部材と第2の部材が閉成状態で再びロックされるように構成した、ワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジを提供せんとするにある。
【0008】
この発明の次の目的は、互いに開閉される電子機器の第1の部材と第2の部材を閉じる際に、しっかりとした吸い込み力を発生させることのできる、ワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジを提供せんとするにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するためにこの発明は、第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキ一を内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトとを挿通させて軸方向へ摺動可能に設けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に係止突部を有し前記スライドキーの先端と当接するインナーカムと、このインナーカムをその内部に摺動可能に収納し前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に前記インナーカムのカム部と位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された第1弾性手段と、前記インナーカムと前記ケース体との間に弾設された前記第1弾性手段よりも弱い弾力を持つ第2弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時には、前記インナーカムの係止突部で前記アウターカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記インナーカムを押して該インナーカムの係止突部による前記アウターカムのカム部の凸部に対する係止を解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材と第2の部材が閉じたままであると、前記押釦に対する押圧力を解くことによって前記インナーカムが前記第2弾性手段の弾力によって元位置に復帰し再びその係止突部でアウターカムのカム部の凸部を係止ロックするように構成したことを特徴とする。
【0010】
この発明はまた、第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキーを内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に前記インナーカムのカム部と位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時に前記アウターカムのカム部で前記スライダーカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記スライダーカムを押して該スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部に係止されているのを解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材に第2の部材を閉じたままであると、前記押釦に対する押圧力を解くことによって前記スライドキーが元位置に復帰し再びスライダーカムのカム部の凸部をアウターカムのカム部の凸部で係止ロックするように構成したことを特徴とする。
せるように構成したことを特徴とする。
【0011】
この発明はさらに、第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキーを内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に前記インナーカムのカム部と位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時には、前記アウターカムのカム部で前記スライダーカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記スライダーカムを押して該スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部に対する係止を解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材と第2の部材が閉じられると、その閉成直前において前記アウターカムのカム部の凸部が前記インナーカムの係止突部を乗り越えることにより、吸い込み力を発生さ
【0012】
この発明はさらに、第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキーを内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に前記インナーカムのカム部と位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時に前記アウターカムのカム部で前記スライダーカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記スライダーカムを押して該スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部に係止されているのを解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材と第2の部材が閉じられると、その閉成直前において前記スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部を乗り越えることにより、吸い込み力を発生させるように構成したことを特徴とする。
【0013】
以上いずれの場合にもこの発明は、前記スライドキーを前記シャフトに対し回転を拘束された状態で軸方向への摺動を許容する手段を、該スライドキーを半径方向に貫通して軸方向に設けられた長孔と、この長孔と係合する前記シャフトに取り付けられたピンとし、同時に前記アウターカムを前記シャフトへ固定する手段を、前記ピンとすることができる。
【0014】
この発明はまた、電子機器として、互いに開閉可能に連結される第1の部材と第2の部材の連結部に上記各構成の電子機器用ヒンジを用いたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を電子機器の一例である携帯電話機に実施した場合について説明するが、この発明はその他に例えばポケットコンピュータ、ノート型パソコン、その他の電子機器の例えば第1部材を構成するキーボード部と第2の部材を構成するディスプレイ装置とを相対的に開閉可能に連結するヒンジとして応用できる。
【0016】
図面はこの発明の一実施の形態を示し、図1において、指示記号1で示されたものは、電子機器の一種である携帯電話機の送話部であり、第1の部材を構成する。その表面にはマイクロフォン部2aやキーボード部2bが設けられている。指示記号3で示されたものは同じく電子機器の一種である携帯電話機の受話部であり、第2の部材を構成する。その表面にはイヤホーン部4aや例えば液晶を用いたディスプレイ装置4bが設けられている。送話部1と受話部3の各端部には連結部を構成する取付筒部la,laと3aが設けられ、これらの各取付筒部1aと3aは、この発明に係るプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジAによって、互いに相対的に開閉可能に連結されている。尚、指示記号4cは、アンテナである。また、図1では電子機器用ヒンジAを1個用いたものを示したが、左右に一対一方のものを他の構成としたもので用いることができる。
【0017】
次に、この発明に係るプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジAの構造について説明する。図2乃至図14は、この電子機器用ヒンジAの構造及びその部品を示し、図面において、指示記号5で示されたものは例えば真鍮製のシャフトである。このシャフト5は一端部に鍔部5aを有するものであり、外周に凸状部と凹状部から成る回り止め手段6aを有するケース体6の側壁6bに設けた軸受孔6cに軸受係止されつつ、該ケース体6の中心部軸方向を貫通している。このケース体6は受話部3の取付筒部3aに設けた変形取付孔3bに挿入され、とくに図4に示したように、外周に設けた突状部と凹状部から成る回り止め手段6aを、該変形取付孔3bの内周に設けた凹状部と凸状部から成る係合部3cと係合させることにより、取付筒部3aと共に回転するように構成されている。シャフト5は、図3に示したようにこの取付筒部3aに設けた隔壁3dにEリング7aによって係止されている。尚、ケース体6の側壁3eとシャフト5の鍔部5aとの間には、スペーサー7bがその中心部にシャフト5を挿通させつつ介在されている。
【0018】
シャフト5のケース体6の開放端より突出した自由端側には、とくに図3と図5に示したように、その中心部軸方向に設けた挿通孔8aへ該シャフト5の先端を挿通させつつ、軸方向へ摺動可能に筒状にスライドキー8が該シャフト5に回転を拘束されつつ取り付けられている。このスライドキー8をシャフト5に回転を拘束された状態で取り付ける手段は、とくに図3と図5に示したように、スライドキー8の半径方向と軸方向に設けた長孔8b,8bと、この長孔8b,8bに係合してシャフト5に取り付けたピン9から成るものであり、このピン9と長孔8b,8bによって、スライドキー8はまた軸方向へ限定された距離摺動可能である。そして、このスライドキー8の一端には、押釦13が係着されている。
【0019】
次に、スライドキー8をその中心部軸方向に設けた挿通孔10a内へ摺動可能に挿通させて、外周にとくに図3と図5に示したように、凸状部と平坦部から成る回り止め手段10bを設けたアウターカム10が、前記したスライドキー8を係止するピン9をその半径方向に設けた連結孔10cへ挿通させることによってシャフト5へ固定されつつ設けられている。このアウターカム10は、とくに図3と図5に示されたように、送話部1の取付筒部laに設けた変形取付孔1bに挿入され、その回り止め手段10bを変形取付孔lbの内側に設けた凹状部と凸状部から成る係合部lcと係合させることにより、送話部1の取付筒部laと共に回転するように構成されている。このアウターカム10にはまた、とくに図6と図7に示したように、その一側端部側に各一対の凸部11aと凹部l1bから成るカム部11が設けられている。尚、このアウターカム10のカム部11の形状は図7に展開図にして詳しく示されている。
【0020】
次に、とくに図3と図4に示したように、アウターカム10及びスライドキー8と対向させてその中心部軸方向に設けた挿通孔12aヘシャフト5を挿通させつつインナーカム12が摺動可能に取り付けられている。このインナーカム12にはさらにアウターカム10のカム部11の方向に向けて外周方向へ突出する一対の係止凸部12b,12bが設けられている。さらに、このインナーカム12の外周軸方向に係止突条12c,12cが設けられると共に、とくに図3に示したように、ケース体6の側壁6bとの間にシャフト5に還巻きさせて弱い弾力のコンプレッションスプリングから成る第2弾性手段17が弾設され、インナーカム12を常にスライドキー8側へ摺動附勢させている。このインナーカム12の構成は、その係止凸部12b,12bの展開図と共に図8乃至図10に詳しく示されている。
【0021】
次に、同じくとくに図3と図4に示したように、アウターカム10と対向させて、その中心部軸方向に設けた変形挿通孔15aヘインナーカム12を摺動可能かつ非回転に挿通させつつスライダーカム15が設けられている。尚、このスライダーカム15の構成は図12乃至図14に詳しく示されている。このスライダーカム15は、アウターカム10と対向する側に凸部16aと凹部16bから成るカム部16が設けられると共に、その変形挿通孔15aへ挿通させたインナーカム12の回転を拘束しつつ、その外周に設けた凸状部と凹状部から成る回り止め手段15cをケース体6の内周軸方向に設けた凹状部と凸状部から成る変形挿通孔6dに係合させることによって、軸方向へ摺動可能であるが、回転はケース体6に拘束されるように構成されている。
【0022】
そして、スライダーカム15とケース体6の側壁6bとの間には、図3に示したように、シャフト5に還巻きさせてコンプレッションスプリングから成る第1弾性手段14が弾設されている。この第1弾性手段14の弾力は、前述した第2弾力手段17の弾力よりも強い弾力を持っている。このことにより、スライダーカム15は常にアウターカム10の方向つまり図3において左方向に摺動附勢されている。スライダーカム15の変形挿通孔15aの一端には、段部15bが設けられ、この段部15bにインナーカム12に設けたフランジ部12dが嵌合する構成となっている。
【0023】
したがって、第1の部材である送話部1に対して第2の部材である受話部3を閉じた状態においては、図15に示したように、ケース体6内において、スライダーカム15がインナーカム12と共に右方向へ移動しており、図16に示したように、そのカム部16の凸部16aとインナーカム12のカム部11の係止凸部12bとアウターカムl0のカム部11の凸部11aとの間で係止しており、この状態においてインナーカム12は右側から見て反時計方向へ回動附勢されているが、スライダーカム15に回転を拘束されているので、ロック状態を保っている。
【0024】
この状態から図15において、押釦13を第2弾性手段17の弾力に抗して図中右側へ押すと、共にスライドキー8が図中右方向へ摺動することによって、このスライドキー8の先端部がインナーカム12を押して図中右方向へ移動させる。すると、インナーカム12の係止凸部12bのアウターカム10のカム部11の凸部11aに対する係止を解くので、スライダーカム15は第1弾性手段14の弾力によって図中左方向へ押圧される力を解放されて左方向へ摺動し、その際にアウターカム10のカム部11の凸部11aがスライダーカム15のカム部16の傾斜案内部16cに案内されることによってスライダーカム15に回転トルクが発生し、図3の右側から見て時計方向へ回転しつつスライダーカム15のカム部16の凹部16bへ落ち込む。その際に、スライダーカム15はケース体6に回転を拘束されており、ケース体6は第2の部材である受話部3の取付筒部3aに回転を拘束されているので、第2の部材である受話部3はインナーカム12やケース体6と共に時計方向へ回転して自動的に開かれることになる。この自動開成角度は実施の形態のもので約160°である。図2と図3はこの発明に係る電子機器用ヒンジAのこの状態のものを示している。
【0025】
次に、誤って押釦13が押された場合、第2の部材である受話部3に上述したように開成方向へ開こうとする回転トルクが発生するが、受話部3が開かれずに押釦13に対する押圧力が解かれると、インナーカム12は、第2弾性手段17の弾力によって元位置に戻り、その係止凸部12bで再びアウターカム10のカム部11の凸部11aを係止するので、第2の部材である受話部3はロック状態となる。
【0026】
開いた受話部3を閉じる際には、一方の手で送話部1を支え、もう一方の手で受話部3を反時計方向へ押して閉じると、ケース体6と共にスライダーカム15が共に反時計方向へ回転し、アウターカム10のカム部11の傾斜案内部16cを登りつつ第1弾性手段14の弾力に抗して図中右方向へ摺動する。受話部3が送話部1に対する閉成位置近くになると、アウターカム10のカム部11の凸部11aによって、インナーカム12の係止凸部12bが押されて該インナーカム12は若干右方向へ摺動した後、アウターカム10のカム部11の凸部11aが通過することによって元位置に戻り、その係止凸部12bでアウターカム10のカム部11の凸部11aを係止ロックする。このようにして、第1の部材である送話部1と第2の部材である受話部3は閉じられ、閉成状態でロックされることになる。そのインナーカム12の係止凸部12bがアウターカム10のカム部11の凸部11aを滑らせて元位置に復帰するインナーカム12の押圧力で、第2の部材である受話部3は、第1の部材である送話部1に対し吸い込まれるように閉じられることになる。
【0027】
尚、以上の実施の形態は、第1の部材である送話部1に対し、第2の部材である受話部3が160°まで自動的に開かれる場合について説明したが、この自動開成角度に限定はなく、これを例えば90°まで自動的に開かしめて、後はフリーストップに手動で開閉できるように構成しても良い。また、全開角度の160°は一例であってこの開成角度に限定されない。さらに、以上の実施の形態は、電子機器用ヒンジAを1個用いただけであるが、上述したように、送話部1の右側の取付筒部1aと受話部3の取付筒部3aにもう1個別の構成のヒンジを用いることができ、そのようなヒンジは、所定の開成角度からフリクショントルクを発生させるヒンジ、その他のヒンジとすることができる。
【0028】
次に、押釦13を押圧操作することなく、受話部3を送話部1に対して開こうとする場合には、手指を用いて受話部3を送話部1に対して開く方向へ押したり、引いたりすると、アウターカム10のカム部11の凸部11aがその回転を阻止しているインナーカム12の係止凸部12bを第1弾性手段14の押圧力に抗して図中右側へ摺動させ乗り越えることによって、受話部3の送話部1に対する開成動作が許容され、後は上述したように自動的に160° まで自動的に開かれることになる。
【0029】
次に、この発明に係る電子機器の一例としての携帯電話機がポケットやカバン、バッグ等の中で、送話部1としての第1の部材と受話部3としての第2の部材が閉じられた状態で押釦13が押されると、図15の状態においてスライドキー8が図中右方向へ摺動してその先端でインナーカム12を第2弾性手段17の弾力に抗して共に右方向へ押すので、アウターカム10のカム部11の凸部11aによって係止ロックされていたインナーカム12の係止突部12bが係止ロック状態が解除されるので、このインナーカム12、しかしてケース体6及び受話部3の取付筒部3aが受話部3を開く方向の回転トルクを受け開こうとする。しかし、ポケットやカバン、或はバッグ等の中にある電子機器(携帯電話機)は狭い両側より押された状態にあるのでそのままでは開かない。そこで、押釦13に対する押圧力が解かれると、インナーカム12は第2弾性手段17の弾力によってスライドキー8を押して元位置に戻り、再びアウターカム10のカム部11の凸部11aに係止ロックされることになることから、誤って押釦13を押してしまった携帯電話機をポケットやカバン或はバッグの中より取り出して自然に送話部1と受話部3が開いてしまうことがないものである。
【0030】
次に、図17乃至図32はこの発明に係るワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジの他の実施の形態を示す。この電子機器用ヒンジBは、とくに図17において、電子機器の一種である携帯電話機の第1の部材を構成する送話部21の取付筒部21aに設けた変形取付孔21bと、第2の部材を構成する受話部23の取付筒部23aの変形取付孔23bにはケース体26とアウターカム30が挿入係止されることによって、送話部21と受話部23を開閉可能に連結させている。図面において、指示記号25で示されたものは例えば真鍮製のシャフトである。このシャフト25は一端部に鍔部25aを有するものであり、外周に凸状部と凹状部から成る回り止め手段26aを有するケース体26の側壁26bに設けた軸受孔26cに、軸受けされつつ、鍔部25aによって、該ケース体26の中心部軸方向を右方向へ抜け出ないように貫通している。このケース体26は受話部23の取付筒部23aに設けた変形取付孔23bに挿入され、とくに図17と図22に示したように、外周に設けた突状部と凹状部から成る回り止め手段26aを、該変形取付孔23bの内周に設けた凹状部と凸状部から成る係合部23cと係合させることにより、取付筒部23aと共に回転するように構成されている。とくに図18と図20に示したように、ケース体26の側壁26bとシャフト25の鍔部25aとの間には、スペーサー27がその中心部にシャフト25を挿通させつつ介在されている。
【0031】
次に、シャフト25のケース体26の開放端より突出した自由端側には、とくに図18乃至図20と図22、及び図24乃至図25に示したように、その中心部軸方向に設けた挿通孔28aへ該シャフト25の先端を挿通させつつ軸方向へ摺動可能に筒状のスライドキー28が該シャフト25に回転を拘束されつつ取り付けられている。このスライドキー28をシャフト25に回転を拘束された状態で取り付ける手段は、とくに図18と図27に示したように、スライドキー28の半径方向と軸方向に設けた長孔28b,28bと、この長孔28b,28bに係合してシャフト25に取り付けたピン29から成るものであり、このピン29と長孔28b,28bによって、スライドキー28は軸方向へ限定された距離摺動可能である。このスライドキー28の一端部には、一対の係止凸部28cが設けられると共に他端部には押釦33が係着されている。
【0032】
次に、スライドキー28をその中心部軸方向に設けた変形挿通孔30a内へ摺動可能に挿通させて、外周に図23と図25に示したように、凸状部と平坦部から成る回り止め手段30bを設けたアウターカム30が、前記したスライドキー28を係止するピン29をその半径方向に設けた連結孔30cへ挿通させることによってシャフト25へ固定されつつ設けられている。このアウターカム30は、上述したように、送話部21の取付筒部21aに設けた変形取付孔21bに挿入され、その回り止め手段30bを変形取付孔21bの内側に設けた凹状部と凸状部から成る係合部21cと係合させることにより、送話部21の取付筒部21aと共に回転するように構成されている。このアウターカム30にはまた、その一側端部側に各一対の凸部31aと凹部31bから成るカム部31が設けられている。尚、このアウターカム30のカム部31の形状は図26に展開図にして詳しく示されている。
【0033】
次に、同じくとくに図18乃至図20及び図22に示したように、アウターカム30と対向させて、その中心部軸方向に設けた挿通孔35aヘシャフト25を挿通させつつスライダーカム35が設けられている。尚、このスライダーカム35の構成は図30乃至図32に詳しく示されている。このスライダーカム35は、アウターカム30と対向する側に凸部36aと凹部36bから成るカム部36が設けられると共に、その外周に設けた凸状部と凹状部から成る回り止め手段35bをケース体26の内周軸方向に設けた凹状部と凸状部から成る変形挿通孔26dに係合させることによって、軸方向へ摺動可能であるが、回転はケース体26に拘束されるように構成されている。
【0034】
そして、スライダーカム35とケース体26の側壁26bとの間には、図18乃至図20に示したように、シャフト25に還巻きさせてコンプレッションスプリングから成る弾性手段34が弾設されている。このことにより、スライダーカム35は常にアウターカム30の方向つまり図18乃至図20において右方向に摺動附勢されている。
【0035】
したがって、第1の部材である送話部21に対して第2の部材である受話部23を閉じた状態においては、図19に示したように、スライダーカム35がケース体26内を左方向へ移動しており、図21に実線で示したように、アウターカム30のカム部31の凸部31aがスライダーカム35のカム部36の凸部36aを若干越えて凹部36bに落ち込んだ状態で係止されており、ロック状態を保っている。
【0036】
この状態から押釦33を弾性手段34の弾力に抗して図中左側へ押すと、共にスライドキー28が図中左方向へ摺動することによって、このスライドキー28の先端部の係止凸部28cが、図21の矢印イの方向へスライダーカム35のカム部36を押してその傾斜に従って該スライダーカム35を若干矢印ロの方向へ回転させ、アウターカム30のカム部31の凸部31aをスライダーカム35のカム部36の凸部36aを乗り越えさせてその傾斜案内部36c上に至らせることによって、スライダーカム35に回転トルクが発生し、図19の右側から見て時計方向へ回転しつつ、図21の矢印ハで示したように、アウターカム30のカム部31の凸部31aがスライダーカム35のカム部36の凹部36bへ落ち込む。同時にスライダーカム35は図21の矢印ニの方向へ動く。その際に、スライダーカム35はケース体26に回転を拘束されており、ケース体26は第2の部材である受話部23の取付筒部23aに回転を拘束されているので、第2の部材である受話部23はスライダーカム35と共に時計方向へ回転して自動的に開かれることになる。この自動開成角度は実施の形態のもので約160°である。図18はこの発明に係る電子機器用ヒンジBのこの状態のものを示している。尚、押釦33に対する押圧或は解除操作を行うと、スライドキー28の係止凸部28cは、図21に示したように矢印ホの方向へ動く。
【0037】
次に、誤って押釦33が押された場合、第2の部材である受話部23に上述したように開成方向へ開こうとする回転トルクが発生するが、受話部23が開かれずに押釦33に対する押圧力が解かれると、スライドキー28は、弾性手段34の弾力によってスライダーカム35に押されて元位置に戻り、スライダーカム35のカム部36の凸部36aはアウターカム30のカム部31の凸部31aによって係止されるので、第2の部材である受話部23はロック状態となり、開かれることはない。
【0038】
開いた受話部23を閉じる際には、一方の手で送話部21を支え、もう一方の手で受話部23を反時計方向へ押して閉じると、ケース体26と共にスライダーカム35が共に反時計方向へ回転し、そのカム部36の凸部36aがアウターカム30の傾斜案内部31cを登りつつ弾性手段34の弾力に抗して図中左方向へ摺動することにより開成操作が可能となる。受話部23が送話部21に対する閉成位置近くになると、スライダーカム35のカム部36の凸部36aが、アウターカム30のカム部31の凸部31aを越えたところで係止され閉成状態となる。しがたって、スライダーカム35は、そのカム部36の凸部36aをアウターカム30のカム部31の凸部31aによって係止ロックされる。このようにして、第1の部材である送話部21と第2の部材である受話部23は閉じられ、閉成状態でロックされることになる。その際に、スライダーカム35のカム部36の凸部36aがアウターカム30のカム部31の凸部31aを越えて落ち込む際に、図中右方向へ移動しようとするスライダーカム35の力で、第2の部材である受話部23は、第1の部材である送話部21に対し吸い込まれるように閉じられることになる。
【0039】
尚、以上の実施の形態は、第1の部材である送話部21に対し、第2の部材である受話部23が160°まで自動的に開かれる場合について説明したが、この自動開成角度に限定はなく、これを例えば90°まで自動的に開かしめて、後はフリーストップに手動で開閉できるように構成しても良い。また、全開角度の160°は、一例であってこの開成角度に限定されない。さらに、以上の実施の形態は、電子機器用ヒンジを1個用いただけであるが、送話部21の右側の取付筒部21aと受話部23の取付筒部23aにもう1個別の構成のヒンジを用いることができ、そのようなヒンジは、所定の開成角度からフリクショントルクを発生させるヒンジ、その他のヒンジとすることができる。
【0040】
次に、押釦33を押圧操作することなく、受話部23を送話部21に対して開こうとする場合には、手指を用いて受話部23を送話部21に対して開く方向へ押したり、引いたりすると、スライダーカム35のカム部36の凸部36aが、その回転を阻止しているアウターカム30のカム部31の凸部31aを弾性手段34の押圧力に抗して図中右側へ摺動されて乗り越えることによって、受話部23の送話部21に対する開成動作が許容され、後は上述したように自動的に16°まで自動的に開かれることになる。
【0041】
この発明に係る電子機器の一例としての携帯電話機がポケットやカバン、バッグ等の中で、送話部21としての第1の部材と受話部23としての第2の部材が閉じられた状態で押釦33が押されると、図19の状態においてスライドキー28が図中左方向へ摺動してその先端の係止凸部28cでスライダーカム35のカム部36を弾性手段34の弾力に抗して共に左方向へ押す。すると、アウターカム30のカム部31の凸部31aによって係止ロックされていたスライダーカム35の係止ロック状態が解除されるので、このスライダーカム35、しかしてケース体26及び受話部23の取付筒部23aが受話部23を開く方向の回転トルクを受け開こうとする。しかし、ポケットやカバン、或はバッグ等の中にある小型電子機器(携帯電話機)は両側より押された状態にあるのでそのままでは開かない。そこで、押釦33に対する押圧力が解かれると、スライドキー28は弾性手段34の弾力によってスライダーカム35を介して元位置に戻るので、再びスライダーカム35のカム部36の凸部36aは、アウターカム30のカム部31の凸部31aによって係止ロックされることから、誤って押釦33を押してしまった携帯電話機をポケットやカバン或はバッグの中より取り出しても自然に送話部21と受話部23が開いてしまうことがないものである。
【0042】
【発明の効果】
この発明は以上のように構成したので、次のような効果を奏し得る。
【0043】
請求項1のように構成すると、押釦を押すことにより、自動的に第2の部材を第1の部材に対して、自動的に所定の角度まで開くことができ、手動でも開閉することができる上に、この発明に係る電子機器用ヒンジを用いた第1の部材である送話部と第2の部材である受話部を有する例えば携帯電話機を、ポケットやカバン、或はバッグ等の中に入れた状態で、誤って押釦が押されても、第1の部材である送話部と第2の部材である受話部が、前後から押されて閉じられたままであると、押釦に対する押圧力を解くことにより、再びスライダーカムのカム部が、インナーカムの係止突部が、係止ロックされるので、そのままポケットやカバン、或はバッグより取り出す際に、第2の部材が第1の部材に対して自然に開いてしまうことがないという効果を奏し得る。
【0044】
請求項2と4のように構成すると、請求項1と2の効果をインナーカムを廃したより簡単な構成で達成できることができ、これにより、コストダウンを図ることができるという効果を奏し得る。
【0045】
請求項3のように構成すると、第1の部材に対し第2の部材を閉じる際に、スライダーカム部の凸部がインナーカムの係止突部を乗り越えた際に、吸い込み力が発生するので、第2の部材は第1の部材に対して吸い込まれるようにして閉じることができるという効果を奏し得る。
【0046】
請求項5のように構成すると、シャフトに取り付けた1本のピンによって、スライドキーをシャフトに回転を拘束させた状態で摺動させ、かつ、アウターカムをシャフトに連結固定でき、構造を簡単にすることができるという効果を奏し得る。
【0047】
請求項6のように構成すると、押釦の片手による押圧操作によって、ワンタッチで第1の部材に対し第2の部材を必要な開成角度まで開くことができ、手動で閉じた際に閉成状態で互いをロックすることができる上に、手動によっても第2の部材を第1の部材に対して開くことができるという効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電子機器用ヒンジを用いた携帯電話機の第1の部材である送話部と第2の部材である受話部を開いて見た平面図である。
【図2】この発明に係る電子機器用ヒンジの正面図である。
【図3】この発明に係る電子機器用ヒンジの使用状態を説明する縦断面平面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】図1のB−B線断面図である。
【図6】アウターカムの右側面図である。
【図7】アウターカムのカム部の展開図である。
【図8】インナーカムの正面図である。
【図9】インナーカムの左側面図である。
【図10】インナーカムのカム部の展開図である。
【図11】スライダーカムの正面図である。
【図12】スライダーカムの左側面図である。
【図13】スライダーカムの縦断面図である。
【図14】スライダーカムのカム部の展開図である。
【図15】この発明に係る電子機器用ヒンジの動作を説明する説明図である。
【図16】この発明に係る電子機器用ヒンジの各カム部の動作を説明する説明図である。
【図17】この発明に係る電子機器用ヒンジの他の実施の形態を示す正面図である。
【図18】図17に示した電子機器用ヒンジの縦断面図である。
【図19】図17に示した電子機器用ヒンジの使用状態を説明するための説明図である。
【図20】図17に示した電子機器用ヒンジの使用状態を説明するための説明図である。
【図21】図17に示した電子機器用ヒンジの各カムの動作を説明するための説明図である。
【図22】図18のC−C線断面図である。
【図23】図18のD−D線断面図である。
【図24】図18に示した電子機器用ヒンジのアウターカムの縦断面図である。
【図25】図24に示したアウターカムの左断面図である。
【図26】図24に示したアウターカムのカム部の展開図である。
【図27】図18に示したアウターカムのスライドキーの縦断面図である。
【図28】図27に示したスライドキーの右側面図である。
【図29】図27に示したスライドキーのカム部の展開図である。
【図30】図18に示した電子機器用ヒンジのスライダーカムの正面図である。
【図31】図30に示したスライダーカムの右側面図である。
【図32】図31に示したスライダーカムのカム部の展開図である。
【符号の説明】
A 電子機器用ヒンジB 電子機器用ヒンジ1 送話部(第1の部材)1a 取付筒部3 受話部(第2の部材)3a 取付筒部5 シャフト6 ケース体6a 回り止め手段8 スライドキー8b 長孔
9 ピン
10 アウターカム
10b 回り止め手段
11 カム部
12 インナーカム
12b 係止凸部
13 押釦
14 第1弾性手段
15 スライダーカム
15c 回り止め手段
16 カム部
16a 凸部
16c 傾斜案内部
17 第2弾性手段
21 送話部(第1の部材)
21a 取付筒部
23 受話部(第2の部材)
23a 取付筒部
25 シャフト
26 ケース体
26a 回り止め手段
28 スライドキー
28b 長孔
28c 係止凸部
29 ピン
30 アウターカム
30b 回り止め手段
31 カム部
31c 傾斜案内部
33 押釦
34 弾性手段
35 スライダーカム
35b 回り止め手段
36 カム部
36c 傾斜案内部

Claims (6)

  1. 第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキ一を内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトとを挿通させて軸方向へ摺動可能に設けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に係止突部を有し前記スライドキーの先端と当接するインナーカムと、このインナーカムをその内部に摺動可能に収納し前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に前記インナーカムのカム部と位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された第1弾性手段と、前記インナーカムと前記ケース体との間に弾設された前記第1弾性手段よりも弱い弾力を持つ第2弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時には、前記インナーカムの係止突部で前記アウターカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記インナーカムを押して該インナーカムの係止突部による前記アウターカムのカム部の凸部に対する係止を解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材と第2の部材が閉じたままであると、前記押釦に対する押圧力を解くことによって前記インナーカムが前記第2弾性手段の弾力によって元位置に復帰し再びその係止突部でアウターカムのカム部の凸部を係止ロックするように構成したことを特徴とする、電子機器用ヒンジ。
  2. 第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキーを内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時に前記アウターカムのカム部で前記スライダーカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記スライダーカムを押して該スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部に係止されているのを解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材に第2の部材を閉じたままであると、前記押釦に対する押圧力を解くことによって前記スライドキーが元位置に復帰し再びスライダーカムのカム部の凸部をアウターカムのカム部の凸部で係止ロックするように構成したことを特徴とする、電子機器用ヒンジ。
  3. 第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキーを内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて軸方向へ摺動可能に設けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に係止凸部を有し前記スライドキーの先端と当接するインナーカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に前記インナーカムのカム部と位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された第1弾性手段と、前記インナーカムと前記ケース体との間に弾設された前記第1弾性手段よりも弱い弾力を持つ第2弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時には、前記アウターカムのカム部で前記スライダーカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記スライダーカムを押して該スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部に対する係止を解き、前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材と第2の部材が閉じられると、その閉成直前において前記アウターカムのカム部の凸部が前記インナーカムの係止突部を乗り越えることにより、吸い込み力を発生させるように構成したことを特徴とする、電子機器用ヒンジ。
  4. 第1の部材と第2の部材を互いに開閉可能に連結するワンプッシュオープンタイプの電子機器用ヒンジであって、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか一方の取付筒部に挿入係止されるケース体と、このケース体の中心部軸方向を貫通して一端部側を該ケース体に係止して取り付けられたシャフトと、このシャフトの他端部側に該シャフトに回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられたスライドキーと、外周に回り止め手段を有し前記第1の部材か第2の部材のいずれか他方の取付筒部に挿入係止され前記スライドキーを内部軸方向へ摺動可能に収装しつつ前記シャフトに回転を拘束されて設けられた一端部にカム部を有するアウターカムと、その中心部軸方向へ前記シャフトを挿通させて前記ケース体内に回転を拘束されつつ軸方向へ摺動可能に取り付けられた前記アウターカムのカム部と対向する側に位相をずらせて設けたカム部を有するスライダーカムと、このスライダーカムと前記ケース体との間に弾設された弾性手段と、前記スライドキーに取り付けられた押釦とを有し、前記第1の部材と第2の部材の閉成時に前記アウターカムのカム部で前記スライダーカムのカム部の凸部を係止ロックしており、前記押釦に対し押圧操作を行うことにより、前記スライドキーで前記スライダーカムを押して該スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部に係止されているのを解き前記アウターカムのカム部と前記スライダーカムのカム部によって前記ケース体に回転トルクを発生させるが、前記第1の部材と第2の部材が閉じられると、その閉成直前において前記スライダーカムのカム部の凸部が前記アウターカムのカム部の凸部を乗り越えることにより、吸い込み力を発生させるように構成したことを特徴とする、電子機器用ヒンジ。
  5. 前記スライドキーを前記シャフトに対し回転を拘束された状態で軸方向への摺動を許容する手段が、該スライドキーを半径方向に貫通して軸方向に設けられた長孔と、この長孔と係合する前記シャフトに取り付けられたピンであり、同時に前記アウターカムを前記シャフトへ固定する手段が、前記ピンであることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の電子機器用ヒンジ。
  6. 互いに開閉可能に連結される第1の部材と第2の部材の連結部に、請求項1乃至5のいずれかに記載の電子機器用ヒンジを用いたことを特徴とする、電子機器。
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