JP4143789B2 - 墓石 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、納骨室に雨水が浸入することがなく、納骨室を乾燥状態に保つことができる墓石に関する。
【0002】
【従来の技術】
墓石には、骨壺等を収容する納骨室が土台部分に形成されている。
【0003】
すなわち、従来の墓石は、芝台上に大台を設置して土台部分を形成し、芝台、大台の内部に納骨室が形成されている。なお、大台の前面には、納骨室の入口部分が開口しており、納骨室の入口部分には、蓋石が嵌め込まれ、納骨室は、蓋石を介して閉じられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来技術によるときは、納骨室は、その入口部分に蓋石が嵌め込まれているだけであるから、雨水が納骨室の入口部分と蓋石との隙間から納骨室内に浸入するおそれがあり、納骨室を良好な乾燥状態に保つことが難しいという問題があった。
【0005】
そこで、この発明の目的は、かかる従来技術の問題に鑑み、大台に水切溝を形成することによって、納骨室に水が浸入することを有効に防止し、納骨室を乾燥状態に保つことができる墓石を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためのこの発明の構成は、水平の上面を四角形の枠状に形成する芝台と、上面上に設置する大台とを備えてなり、芝台には、上面より低い水平の支持面を上面の前面側に彫り込んで形成し、大台の前面には、納骨室の入口部分を開口するとともに、入口部分の上部外側に沿って水切溝を形成し、水切溝は、断面の中心線を斜め上向きに形成し、上面上の大台の前面は、支持面の後端より前方に位置することをその要旨とする。
【0007】
なお、大台の前面には、水切溝の両端に連続する排水溝を形成してもよく、水切溝、排水溝は、支持面上に設置して入口部分を閉じる花立を介して隠蔽可能にしてもよい。
【0008】
また、芝台には、上面の左右の側面側、後面側にそれぞれ斜め下向きの斜面を形成することができる。
【0009】
【作用】
かかる発明の構成によるときは、大台に形成する水切溝は、納骨室に水が浸入することを有効に防止する。なお、納骨室は、芝台、大台の内部に共通に形成されており、納骨室の入口部分は、大台の前面に開口している。
【0010】
納骨室の入口部分の上部に沿って水切溝を形成するときは、水切溝は、大台の上面から前面に沿って流下する水を納骨室の入口部分の上部において左右の一方または双方にバイパスして排水することができる。ただし、水切溝は、大台の前面において納骨室の入口部分の上部外側に沿って形成する他、納骨室の入口部分の上部内面に沿って形成してもよい。
【0011】
水切溝に連続する排水溝を形成すれば、排水溝は、水切溝からの水を大台の下方に確実に排水することができる。
【0012】
水切溝は、排水溝とともに花立を介して隠蔽可能とすることにより、外部から見えず、墓石の全体体裁を損うことがない。ただし、ここでいう花立とは、花や、ろうそく、線香などを立て置くための部材であって、納骨室の入口部分の全体を塞ぎ、水切溝、排水溝を隠蔽することができるように、十分大きなブロック状に形成するものとする。
【0013】
芝台に水平の支持面を形成すれば、芝台は、支持面上に花立を安定に支持することができる。また、支持面は、芝台の上面より低く形成することにより、大台に形成する納骨室の入口部分に水が流入することを有効に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を以って発明の実施の形態を説明する。
【0015】
墓石は、芝台11と、芝台11上に設置する大台12とを備えてなる(図1、図2)。なお、芝台11、大台12の内部には、納骨室Sが共通に形成されている。
【0016】
芝台11は、中央部に納骨室Sの下部部分Sa が上下に貫通して形成されており、下部部分Sa の周囲には、水平の上面11bが四角形の枠状に形成されている。芝台11は、上面11bの左右の側面側、後面側にそれぞれ斜め下向きの斜面11cが形成されており、上面11bの前面側には、水平の支持面11dと、支持面11dの左右両側の斜面11e、11eとが形成されている。なお、支持面11dは、上面11bの前部に切込み量d1 だけ彫り込まれており(図1、図3)、上面11bより高さh1 だけ低く形成されている。また、支持面11dの左右は、それぞれ上向きの円弧面11d1 を介して斜面11eに連続している(図1、図4)。芝台11は、前面の左右両側に装飾用の切欠き11f、11fが形成され、全周に亘って上部の稜線部分が丸く面取りされている。
【0017】
大台12は、芝台11の上面11bの外形に適合する角形のブロック体に形成されており(図1、図2)、納骨室Sの上部部分Sb が内部に形成されている。なお、大台12の前面には、上部部分Sb に連通する納骨室Sの入口部分Sc が開口している。大台12の上面12bは、水平に形成され、上面12bの前後左右には、斜め下向きの斜面12c、12c…が形成されている。大台12の前面には、水切溝12dが入口部分Sc の上部外側に沿って形成されている(図1、図4)。すなわち、水切溝12dは、両端部が納骨室Sの入口部分Sc に倣って下向きに湾曲して形成され、水切溝12dの両端は、それぞれ大台12の前面に形成する垂直の排水溝12eに連続している。なお、水切溝12d、各排水溝12eは、それぞれ深さd2 <d1 に形成されており(図3)、各排水溝12eは、大台12の下端にまで形成されている。また、水切溝12dは、中心線Cが斜め上向きの略切欠き楕円形断面に形成されている。
【0018】
大台12は、芝台11の上面11b上に設置することにより(図1、図2)、上部部分Sb を芝台11の下部部分Sa に連通させ、納骨室Sを内部に形成することができる。このとき、大台12の前面は、支持面11dの後端より切込み量d1 だけ前方に位置し(図3、図5)、排水溝12e、12eは、支持面11d上に開口する。
【0019】
芝台11、大台12は、中台13、上台14、布団台15、連華台16、竿石17、花立18と組み合わせる(図6)。なお、中台13から竿石17までの一連の部材は、この順に大台12上に積み重ねて設置されており、花立18は、芝台11の支持面11d上に設置されている。このとき、花立18は、大台12の前面に密着させて納骨室Sの入口部分Sc を閉じるとともに、水切溝12d、排水溝12e、12eを前方から隠蔽することができる。なお、納骨室Sを開くときは、支持面11d上から花立18を除去すればよい。
【0020】
水切溝12dは、納骨室Sに対する水の浸入を防止する(図3、図5)。すなわち、水切溝12dは、大台12の前面と花立18の後面との間を流下する水を収容し、両端の排水溝12e、12eを介して支持面11d上に排水することができ、納骨室Sの入口部分Sc に水が流入することがない。また、支持面11dは、大台12の前面より切込み量d1 だけ後方にまで形成され、芝台11の上面11bより高さh1 だけ低く形成されているから、排水溝12e、12eからの水を芝台11の前面側に確実に排水させることができ、排水溝12e、12eからの水が納骨室Sに不用意に流入することがない。また、芝台11は、斜面11c、11c…、11e、11eを介し、大台12に沿って流下する水を前後左右に効率よく受け流すことができる。
【0021】
【他の実施の形態】
水切溝12dは、任意の断面形状に形成してもよい(図7)。たとえば、水切溝12dは、上下の開口幅を底部分から開口部分に向けて直線的に増大させてもよく(同図(A))、上下の開口幅を底部分から開口部分にかけて一定にしてもよい(同図(B))。また、水切溝12dは、断面の中心線Cを水平に形成してもよい(同図(C))。
【0022】
水切溝12dは、納骨室Sの入口部分Sc に倣うに代えて、左右を山形に下降させてもよく(図8(A))、全体を片流れ式に傾けてもよい(同図(B))。また、水切溝12dは、両端部を下向きに湾曲させ、排水溝12e、12eに滑らかに連続させてもよい(同図(C))。
【0023】
水切溝12dは、納骨室Sの入口部分Sc の上部内面に沿って下向きに形成してもよい(図9)。なお、入口部分Sc の左右の内側面には、それぞれ水切溝12dに連続する排水溝12eが形成されている。また、芝台11の支持面11dは、上面11b上に設置する大台12側の排水溝12e、12eの後方にまで拡大されている。水切溝12dは、大台12の前面から納骨室Sの入口部分Sc に浸入する水を排水溝12e、12eに排出して納骨室Sに水が浸入することを防止し、排水溝12e、12eは、支持面11d上に排水することができる。
【0024】
以上の説明において、水切溝12dは、大台12の前面、大台12の納骨室Sの入口部分Sc の上部内面の一方または双方に形成してもよい。また、図6の中台13から花立18に至る各部材は、宗旨や、地方の事情、施主の希望等により、任意のデザイン、組合せに変更することができる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、芝台上に設置する大台に水切溝を形成することによって、水切溝は、納骨室に対して水が浸入することを防止するから、納骨室を常に乾燥状態に保ち、納骨室内に収納する物品を良好に保存することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成分解斜視図
【図2】 図1のX−X線矢視相当拡大断面図
【図3】 図2の要部拡大説明図
【図4】 図1のY−Y線矢視相当拡大断面図
【図5】 図3のZ−Z線矢視相当断面図
【図6】 使用状態説明図
【図7】 他の実施の形態を示す要部拡大断面説明図
【図8】 他の実施の形態を示す模式説明図
【図9】 他の実施の形態を示す図2相当図
【符号の説明】
S…納骨室
Sc …入口部分
11…芝台
11b…上面
11d…支持面
12…大台
12d…水切溝
12e…排水溝
18…花立
Claims (4)
- 水平の上面を四角形の枠状に形成する芝台と、前記上面上に設置する大台とを備えてなり、前記芝台には、前記上面より低い水平の支持面を前記上面の前面側に彫り込んで形成し、前記大台の前面には、納骨室の入口部分を開口するとともに、該入口部分の上部外側に沿って水切溝を形成し、該水切溝は、断面の中心線を斜め上向きに形成し、前記上面上の大台の前面は、前記支持面の後端より前方に位置することを特徴とする墓石。
- 前記大台の前面には、前記水切溝の両端に連続する排水溝を形成することを特徴とする請求項1記載の墓石。
- 前記水切溝、排水溝は、前記支持面上に設置して前記入口部分を閉じる花立を介して隠蔽可能であることを特徴とする請求項2記載の墓石。
- 前記芝台には、前記上面の左右の側面側、後面側にそれぞれ斜め下向きの斜面を形成することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか記載の墓石。
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