JP4141889B2 - Webbing and manufacturing method thereof - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエビング及びウエビングの製造方法に関するものであり、特に詳しくは、シートベルト用ウエビング及びシートベルト用ウエビングの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
【特許文献１】
特公昭５４−６６６３号公報
【特許文献２】
米国特許公開第２００２−１８９７０１号公報
【特許文献３】
特開昭５３−１３９８６１号公報
【特許文献４】
特開昭６３−６３６５２号公報
従来、一般にウエビングは、シートベルト、懸吊り用スリング、安全ベルト等に使用される細幅織物であって、通常は、細幅力織機或いはニードル織機等で製織される織組織で構成される布帛構造物である。
【０００３】
そして係るウエビングを製造する方法としては、従来多数の技術が公開されて来ているが、特に当該ウエビングに於ける両端縁部の構造が当該ウエビングの製品品質を決定付けるものとして、多くの製造方法が提案されている。
【０００４】
即ち、当該ウエビングに於ける両端縁部に於いて、緯糸或いはキャッチスレッド等の折り返し部が外表面に表われていると、当該ウエビングの両端縁部が硬くなり、当該ウエビングを使用するユーザーが違和感を感じたり、場合によっては当該ユーザーの皮膚が損傷を受けたりする恐れがあった。又、当該ウエビングの両端縁部の構造をソフトにすると、耐磨耗性が低下して長期間の使用が不可能となると言う問題が有った。
【０００５】
一方、当該ウエビングは、低コスト化が要求される商品であり、従来のニードル織機に新たに特殊の装置を付加して新しい構造を持つウエビングを製造することも難しいと言う環境にある。
【０００６】
例えば、特公昭５４−６６６３号公報（【特許文献１】）には通常の織機で製織される安全ベルトに於いて、両端の耳部を袋織組織による管状の耳部を形成させる技術が開示されている。
【０００７】
然しながら、かかる技術では、当該ウエビングに於ける両端縁部に於いて、緯糸或いはキャッチスレッド等の折り返し部が外表面に表われていて耳部としての外観形状は悪くモノフィラメント等の緯糸を入れた場合、緯糸の織り返し点の触感は非常に悪い物となり実用性が無い。
【０００８】
又、特開昭６３−６３６５２号公報（【特許文献４】）には、２本の緯糸挿入針と一本の緯糸編針を使用したニードル織機を使用して両端縁部に管状縁部からなる耳部を有するベルトを製造する方法が示されているが、上記した様に、緯糸挿入針を２本使用し、経糸開口を大開口と中開口の２種とするので、経糸開口を大きくしなければならず、また、中開口の経糸を２本の緯糸挿入針の間を通過させるように打ち込み操作をするので、製織速度が通常より遅くなり製織コストの上昇を余儀なくされる。更に、２本の緯糸挿入針、特殊な開口装置等の付属設備を付加する必要があるので、設備費用が上昇せざるを得ず、又、1ピッキング動作に於いて、１本の緯糸を一方の耳部の端部から他方耳部の端部まで挿通させるものであるので、緯糸の張力の管理が容易でなく両端の耳部を管状に形成することが確実に出来難く、耳部の形状や耐磨耗性が不均一になりやすいという問題がある。
【０００９】
更には、特開昭５３−１３９８６１号公報（【特許文献３】）には、１本の緯糸挿入針と一本の緯糸編針を使用したニードル織機を使用して両端縁部に管状縁部からなる耳部を有するベルトを製造する方法が示されており、一方の耳部の緯糸がタック糸で構成されている具体例が示されている。
【００１０】
然しながら、当該特開昭５３−１３９８６１号公報に於いては、タック糸を非常に多く使用し、その長さが打ち込み毎に違う為、特殊な部品を付加しなければならない問題があった。
【００１１】
又、当該一方の耳部に於ける当該緯糸若しくはタック糸と経糸との交錯状態が具体的に説明されておらず、且つ他方の耳部の構成に関しては何らの説明もない。
その他、米国特許公開第２００２−１８９７０１号公報（【特許文献２】）には、ウエビング本体部形成用経糸群に対して緯糸を挿入する緯糸挿入ニードル１と当該ウエビング本体部形成用経糸群の両端縁部に近接して設けられた２本の緯糸編針２，３とからなるニードル織機を使用して、一回の緯糸挿入操作である当該緯糸挿入針の１往復動、即ち、１ピッキング動作に於いて、当該緯糸は先ず当該緯糸編針２によってタテ編目列を形成するタック糸５にタックされた後に当該緯糸挿入針が元の位置に戻って当該緯糸編針３によってタテ編目列を形成するタック糸６にタックされる様に織成し、当該ウエビングの左右両端縁部には、経糸編列５，６により構成された耳部が形成されているウエビングを製造する方法が開示されている。
然しながら、かかる公知技術によるウエビングは、当該ウエビング本体の両端縁部に形成される耳部の双方を筒状に形成することは困難である。更には、当該ニードル織機は経糸編針を２本使用し、それぞれのタック糸を上下させる等の付属装置を付加するため設備コストが増大し、然も当該ニードル織機は汎用性を欠きこの織物専用にならざるを得ないと言う問題が有った。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を改良し、従来一般的に使用されている一本の緯糸挿入針（ウエフトニードル）部と一本の緯糸編針を有するニードル織機を使用する事を前提として、当該ウエビング本体部の両端縁部が滑らかで丸みを帯びた形状を呈する耳部を有し、且つ当該耳部を構成する端部は、外観上認識されないように当該耳部の布帛部と当該ウエビング本体部の端部縁部との間に隠匿され、然も当該耳部を構成する緯糸或いはキャッチスレッドの折り返し部或いは補助糸編目列が外観上目視されることのない様な構成を有するウエビング並びにウエビングの製造方法を提供するものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するため、基本的には、以下に記載されたような技術構成を採用するものである。即ち、本発明にかかる第１の態様としては、経糸及び緯糸で形成された織組織を有する長尺状の本体部と当該本体部の長尺方向に沿った左右の縁部に配置されている耳部とからなるウエビングであって、当該左右の耳部は何れも、経糸及び緯糸とで形成された織組織を有する布帛が筒状に形成された状態で当該本体部の当該縁部に接続して配置された構造を有しており、当該一方の耳部は、その緯糸が当該本体部を構成する緯糸と同一の緯糸で構成されている第１の耳部と、当該他方の耳部は、当該緯糸が、当該本体部を構成する緯糸とは異なる緯糸で構成されている第２の耳部とからの構成されており、且ついずれの当該筒状の耳部内には、当該何れかの耳部を構成する経糸の少なくとも一部の経糸が充填されている事を特徴とするウエビングであり、本発明にかかる第２の態様としては、所定の経糸群の一方の端部側に設けられている一本の緯糸挿入針と当該経糸群の他方の端部側に設けられている一本の緯糸編針とを有するニードル織機を使用して当該所定の経糸群間に複数本の緯糸及びキャッチスレッドを挿入してウエビングを製織するに際し、当該所定の経糸群を当該ウエビング本体部を構成する本体経糸群と当該本体経糸部の両側に配置された耳部を構成する第１の耳部用経糸群と第２の耳部用経糸群とで構成し、当該第１の耳部用経糸群と当該本体経糸群の各経糸は、当該緯糸挿入針により挿入される緯糸と交錯して所望の布帛を形成すると共に、当該第２の耳部用経糸群の各経糸は、当該緯糸に係合し当該緯糸編針により補助糸編目が形成されるキャッチスレッドと交錯して所望の布帛を形成する様に製織するウエビングの製造方法である。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明に係る当該ウエビングの構成及び当該ウエビングの製造方法は、上記した様な技術構成を採用しているので、従来一般的に使用されている一本の緯糸挿入針（ウエフトニードル）部と一本の緯糸編針を有するニードル織機を使用する事により当該ウエビング本体部の両端縁部が滑らかで丸みを帯びた形状を呈する耳部を有し、且ついずれの当該筒状の耳部内には、当該何れかの耳部を構成する経糸の少なくとも一部の経糸が充填されている構成を持ち、更には、当該耳部を構成する端部は、外観上認識されないように当該耳部の布帛部と当該ウエビング本体部の端部縁部との間に隠匿され、然も当該耳部を構成する緯糸或いはキャッチスレッドの折り返し部或いは経糸編目列が外観上目視されることのない様な構成を有するウエビングを効率良く然も低コストで製造する事を可能とするウエビング並びに当該ウエビングの製造方法を提供することが可能となる。
【００１５】
【実施例】
以下に、本発明に係るウエビング及び当該ウエビングの製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【００１６】
即ち、図１は、本発明に係るウエビング１の基本的な構成に関する一具体例を示す図であり、図中、経糸５及び緯糸８で形成された織組織を有する長尺状の本体部２と当該本体部２の長尺方向に沿った左右の縁部２１，２２に配置されている耳部３、４とからなるウェビング１であって、当該左右の耳部３，４は何れも、経糸６，７及び緯糸８、若しくはキャッチスレッド９とで形成された織組織を有する布帛２４，２５が筒状に形成された状態で当該本体部２の当該縁部２１，２２に接続して配置された構造を有しており、当該一方の耳部は、その緯糸８が当該本体部２を構成する緯糸８と同一の緯糸で構成されている第１の耳部３と、当該他方の耳部は、当該緯糸が、当該本体部２を構成する緯糸８とは異なるキャッチスレッド９で構成されている第２の耳部４とからの構成されており、且ついずれの当該筒状の耳部内には、当該何れかの耳部３及び４を構成する経糸の少なくとも一部の経糸６，７が充填されている様に構成されているウエビング１が示されている。
【００１７】
尚、本発明に於いては、当該筒状耳部の内部には、当該各耳部を構成する経糸が充填されて完全に空間部が存在しない様な状態であっても良く、或いは当該筒状耳部の内部に適度の空間部が存在する様に構成されているものであっても良い。
【００１８】
その場合、当該筒状耳部の内部に適度の空間部の比率が大きくなる場合には、図１３に示す様に、例えば、適宜の経糸Ｘを芯糸の様に、当該筒状耳部３，４を構成する経糸６，７とは別に挿入する様に構成する事も可能である。
【００１９】
つまり、前述した従来に於けるウエビングの耳部が、筒状に構成されていても、当該筒状の耳部内に僅かの経糸が存在しているものの当該筒状内部には概して大きな空間部が存在しているので、風合いがソフト過ぎ、然も変形しやすく、耐磨耗性に乏しいという欠点があったのに対して、本願発明にかかる当該ウエビング１は、当該両端本体部２の両側縁部に形成されている耳部は、織物組織から成る布帛で構成された筒状の耳部であって、コンパクトに且つ強固に当該本体部２と接合しており、然も当該筒状部内を、必要により、適度の量の経糸で空間部を埋めることが出来るので、適度のソフトな風合いと強固で耐磨耗性の大なる組織で構成されており、又、双方の耳部の端部が当該本体部の近傍と当該耳部の布帛部との間に隠匿されているので、外観上からも当該本体部と当該耳部との間の違和感を低減するという顕著な作用効果を奏しうるものである。
【００２０】
本発明に於ける当該ウエビング１に於ける当該第１の耳部３は、当該織組織からなる布帛２４の本体部の少なくとも一部が当該耳部３の外表面を形成しており、且つ当該布帛２４における当該緯糸８の折り返し端部１２が当該本体部２の縁部２１を構成する経糸５の近傍に引き寄せられている構成を有している事が望ましい。
【００２１】
一方、本発明に於ける当該ウエビング１の第２の耳部４は、当該織組織からなる布帛２５の本体部の少なくとも一部が当該耳部２５の外表面を形成しており、且つ当該布帛２５における当該キャッチスレッド９の折り返し端部が補助糸編目列１０で構成されており、然も、当該補助糸編目列１０が当該本体部２の縁部を構成する経糸５の近傍に引き寄せられている構成を有している事が望ましい。
【００２２】
即ち、本発明に於ける当該第２の耳部４に於ける当該緯糸９は、当該緯糸８とは異なる糸であって、当該緯糸８とタック状に係合して当該緯糸編針３２により補助糸編目列形成用のループ１３を形成するキャッチスレッド９である事が好ましい。
【００２３】
即ち、本発明に於ける当該ウエビング１に於いては、当該第２の耳部４に於ける当該補助糸編目列１０は、当該キャッチスレッド９とは異なるロッキングスレッド１１とで構成されている事も好ましい具体例である。
【００２４】
本発明に於ける当該ウエビング１の一具体例に於ける織構造図の一例を図２に又その織組織図を図３に示す。
【００２５】
即ち、図３は、図２に示す本発明に係るウエビング１の織構造を織組織図として示したものであって、図２及び図３から明らかな様に、基本的な織動作としては、図４に示す様に、当該ウエビング１を織成するに必要な所定本数の経糸群３０の経糸群幅に亘って緯糸８を把持しながら往復動する一本の緯糸挿入針３１と当該経糸群３０の一方の端部、本具体例では、第２の耳部４が形成される側に設けられている緯糸編針３２とで構成されている従来公知のニードル織機３４を使用して織成するものであって、一回の緯糸挿入操作である当該緯糸挿入針３１の１往復動、即ち、１ピッキング動作に於いては、結果的には、同じ２本の緯糸８及び同じ２本のキャッチスレッド９が共に並列して当該経糸群間３０に挿入される様に製織されるものである。
【００２６】
即ち、本発明に於ける当該1ピッキンク動作毎に当該経糸群３０間に打ち込まれる当該糸８及び当該キャッチスレッド９は、それぞれが２本の並列した当該緯糸８及び当該キャッチスレッド９として当該所定の経糸とそれぞれ交差して織物状布帛を形成する事になる。
【００２７】
更に、図２及び図３の織組織図から明らかな様に、本発明に於ける上記具体例に於いては、当該第1の耳部３及び第２の耳部４を構成する緯糸８若しくはキャッチスレッド９の内、1ピッキング動作おきに当該第１の耳部３を構成する主要な経糸群６間に打ち込まれる当該緯糸８は、当該第１の耳部を構成するする主要な経糸群６とは一切組織されずに浮き糸１４として当該第１の耳部用経糸群６の下方部を通過して打ち込まれるものであり、同様に1ピッキング動作おきに当該第２の耳部４を構成する主要な経糸群７間に打ち込まれる当該キャッチスレッド９は、当該第２の耳部を構成する主要な経糸群７とは一切組織されずに浮き糸１５として当該第２の耳部用経糸７の上方部を通過して打ち込まれるものである。
【００２８】
つまり、本発明に於いては、当該ウエビング１の製織に際しては、当該第1及び第２の耳部３，４を構成する緯糸８若しくはキャッチスレッド９の内、所定の緯糸打ち込み操作回数毎に経糸群間に打ち込まれる当該緯糸８若しくはキャッチスレッド９は、当該それぞれの耳部３，４を構成するする主要な経糸群６，７には一切組織されずに浮き糸として打ち込まれるものであり、それによって、当該浮き糸１４，１５が当該耳部３，４を構成する布帛２４，２５をくるみ込む機能を発揮する事ができる。
【００２９】
尚、本発明に於ける、当該第1及び第２の耳部３，４に於いては、当該浮き糸部１４，１５を形成す緯糸８及びキャッチスレッド９を除く他の全ての緯糸８若しくは当該キャッチスレッド９と当該耳部３，４を構成する経糸６，７とが所定の織組織に従って相互に交差して所定の織物布帛２４，２５を形成するものである。
【００３０】
そして、本発明に於ける好ましい具体例としては、当該第1の耳部３に於ける当該浮き糸１４が打ち込まれる緯糸打ち込みピック位置と当該第２の耳部４に於ける当該浮き糸１５が打ち込まれる緯糸打ち込みピック位置とは、相互に異なっているものであり、従って、図２の具体例に於いて明らかな通り、第１のピッキング動作Ｐ１と第３のピッキング動作Ｐ３、第５のピッキング動作Ｐ５・・・を含む奇数ピッキング動作時に於いては、当該２本の緯糸８（Ｄ１、Ｄ２）は当該第１の耳部３を形成する経糸群６と当該本体部２を形成する経糸群６と交錯し、所定の織組織を持つ布帛２４からなる第１の耳部を形成すると共に、所定の織組織を有する本体部２とを形成した後、当該緯糸８（Ｄ１、Ｄ２）と係合する当該２本のキャッチスレッド９（Ｅ１、Ｅ２）は、当該第２の耳部４を形成する当該経糸群７と交錯せず、当該経糸群７の上を浮き糸状１５に通過してロッキングスレッド１１と共に当該経編針３２に把握され補助糸編目ループ１３を形成する事になり、一方、第２のピッキング動作Ｐ２と第４のピッキング動作Ｐ４、第６のピッキング動作Ｐ６・・・を含む偶数ピッキング動作時に於いては、当該２本の緯糸８（Ｄ３、Ｄ４）は当該第１の耳部３を形成する経糸群６とは交錯せず、当該経糸群６の下を浮き糸状１４に通過して当該本体部２を形成する経糸群６と交錯し、所定の織組織を有する本体部２を形成すると共に、当該緯糸８（Ｄ３、Ｄ４）と係合する当該２本のキャッチスレッド９（Ｅ３、Ｅ４）は、当該第２の耳部４を形成する当該経糸群７と交錯して、所定の織組織を持つ布帛２５からなる第２の耳部を形成した後、ロッキングスレッド１１と共に当該緯糸編針３２に把握され補助糸編目ループ３３を形成する事になる。
【００３１】
即ち、上記具体例に於いては、1ピッキング動作に於ける当該緯糸８が当該第１の耳部形成用経糸群６と交差させる場合には、当該緯糸に係合する当該キャッチスレッド９を当該第２の耳部形成用経糸群７とは交差させない様にするにピッキング動作と1ピッキング動作に於ける当該緯糸８が当該第１の耳部形成用経糸群６と交差させない場合には、当該緯糸に係合する当該キャッチスレッド９を当該第２の耳部形成用経糸群７とは交差させる様にするにピッキング動作とを１ピッキング動作毎に繰り返す様に製織するものであるが、２ピッキング動作毎或いは3ピッキング動作毎に繰り返す様にする事も可能である。
【００３２】
上記具体例の説明から明らかな通り、本発明に於ける第１と第２の耳部３，４の布帛を構成する緯糸８或いはキャッチスレッド９は、当該ウエビング１の本体部２を構成している緯糸８のピッキング密度よりも小さくなるので、緯糸８の及びキャッチスレッド９の繊度、強度及びピッキング密度を適度に調整することにより、好ましい耳部ソフト感並びに耐摩耗性能等を調節することが出来る。
【００３３】
図２の具体例では、当該第１の耳部３を構成する緯糸８の打ち込み密度と当該第２の耳部４を構成するキャッチスレッド９の打ち込み密度は、当該ウエビング１の本体部２を構成している緯糸８の打ち込み密度の半分となる。
【００３４】
一方、本発明に於ける当該ウエビング１に於いて使用される経糸、緯糸、キャッチスレッド、ロッキングスレッド等について、具体的に説明する。
【００３５】
本発明に於ける当該ウエビング１の本体部２を構成する経糸５としては、例えば、１１００デシテックス（ｄｔ）、１４００ｄｔ或いは１６７０ｄｔ等の繊度を有する合成繊維マルチフィラメント糸が好ましくは使用されるのであり、特には、ポリエステルマルチフィラメント糸を使用する事が好ましい。
【００３６】
又、当該ウエビング１の本体部２を構成する織組織としては、特に限定されるものではないが、一般的には、平織組織或いは２／２、３／３、４／４等の綾織組織或いはこれ等の混合された織組織が使用される。
【００３７】
例えば、図１２に示す様な織組織も本発明で使用することが可能である。
【００３８】
一方、当該ウエビング１の第１の耳部３を構成する複数本の経糸群６は、当該本体部２を構成する経糸の繊度よりも小さい繊度の合成繊維マルチフィラメント糸で構成されていることが望ましく、特には、当該ウエビング１の第１の耳部３を構成する複数本の経糸群６は、当該本体部２を構成する経糸の繊度の半分以下の繊度を持つ合成繊維マルチフィラメント糸、好ましくはポリエステルマルチフィラメント糸で構成されていることが望ましい。
【００３９】
更に、本発明に於ける当該第１の耳部３を構成する複数本の経糸群６の本数は、少なくとも４本である事が望ましく、６本或いは８本或いはそれ以上の本数を使用することも可能である。
【００４０】
即ち、本発明に於ける当該第１の耳部３に於ける当該経糸６の繊度と使用本数とは、当該ウエビング１の本体部２の厚みとの関係で、当該第１の耳部を構成する布帛２４の緯糸８の折り返し端部１２が当該本体部２の端縁部２１に接合する様に引っ張り込まれ、当該第１の耳部を構成する布帛２４が筒状の袋を形成する様にくるみ込まれる事を可能とするに適切な条件で選択されるものである。
【００４１】
又、当該ウエビング１の第２の耳部４を構成する複数本の経糸群７は、当該本体部２を構成する経糸の繊度よりも小さい繊度の合成繊維マルチフィラメント糸で構成されていることが望ましく、特には、当該ウエビング１の第２の耳部４を構成する複数本の経糸群７は、当該本体部２を構成する経糸の繊度の半分以下の繊度を持つ合成繊維マルチフィラメント糸、好ましくはポリエステルマルチフィラメント糸で構成されていることが望ましい。
【００４２】
更に、本発明に於ける当該第２の耳部４を構成する複数本の経糸群７の本数は、少なくとも４本である事が望ましく、６本或いは８本或いはそれ以上の本数を使用することも可能である。
【００４３】
即ち、本発明に於ける当該第２の耳部４に於ける当該経糸７の繊度と使用本数とは、当該ウエビング１の本体部２の厚みとの関係で、当該第２の耳部を構成する布帛２５のキャッチスレッド９により形成される補助糸編目列１０が当該本体部２の端縁部２２に接合する様に引っ張り込まれ、当該第２の耳部４を構成する布帛２５が筒状の袋を形成する様にくるみ込まれる事を可能とするに適切な条件で選択されるものである。
【００４４】
又、本発明に於いて使用される当該緯糸８は、合成繊維モノフィラメント糸、或いは合成繊維マルチフィラメント糸若しくはその双方で構成されている糸であることが望ましい。 更に、当該緯糸の繊度は、２８０〜１１００ｄｔの範囲の上記糸を使用する事が望ましく、又本発明に於ける当該緯糸８の打ち込み密度は、少なくとも２０ピック／３ｃｍであることが望ましい。
【００４５】
一方、本発明に於ける当該第１の耳部３に於ける布帛部２４の織組織は、特に限定されるものではないが、好ましくは、平織組織又は綾織組織であり、特には３／１又は、５／１・１／１の織組織又はその裏返しの織り組織が使用される。
【００４６】
同様に本発明における第２の耳部４を構成する当該キャッチスレッド９及び当該ロッキングスレッド１１の繊度は、５６ｄｔ〜８３０ｄｔの範囲の合成繊維マルチフィラメント糸又はモノフィラメント糸であることが望ましい。
【００４７】
更に、又本発明に於ける当該第２の耳部４に於ける布帛部２５の織組織も、特に限定されるものではないが、好ましくは、平織組織又は綾織組織であり、特には３／１又は、５／１・１／１の織組織又はその裏返しの織り組織が使用される。
【００４８】
本発明に於いては、上記した様に、当該耳部３，４を形成している緯糸８若しくは当該キャッチスレッド９が部分的に各耳部を構成している経糸群６，７とは交錯せずに浮き糸１４，１５として配置されるので、当該緯糸８の緯糸打込み操作或いは筬の緯打操作等により当該緯糸８に発生する張力の影響によって、当該浮き糸１４，１５が本体部２内に引き込まれる動きが発生し、その結果、双方の耳部３，４は、その端縁部１２及び３３が当該本体部２の端縁部２１，２２の方向に引き寄せられて、当該本体部２の両端端縁部２１、２２の側面には、筒状或いは管状に形成された当該耳部３を構成する布帛２４と当該耳部４を構成する布帛２５が隣接して配置された構造となり、外観的には、織物布帛で構成された左右両耳が対称的な構造を有する耳部が形成されるのである。
【００４９】
然も、本発明に於いては、当該本体部の経糸５や当該耳部の経糸６，７、と当該緯糸８或いはキャッチスレッド９の繊度、及びそれらの配置密度等を適宜調整する事によって、当該第１の耳部３に於ける当該縁部１２及び当該第２の耳部４に於ける端縁部を形成する補助糸編目列を当該本体部２の側面縁部２１、２２に密着させると同時に、当該耳部の端縁部１２或いは３３を当該本体部２と当該耳部のそれぞれの布帛部間に隠しこむ様にすることが望ましい。
【００５０】
この場合、図３の組織図から明らかな通り、当該第１の耳部３に於ける当該緯糸８が当該第１の耳部３の経糸群６に対して浮き糸となる方向（当該経糸群６の下側）と当該第２の耳部４に於ける当該緯糸８と係合する等該キャッチスレッド９が当該第２の耳部４の経糸群７に対して浮き糸となる方向（当該経糸群７の上側）が相互に逆方向となる様に設定されているので、当該第1の耳部３に於ける当該布帛２４のくるみ込み方向と当該第２の耳部４に於ける当該布帛２５のくるみ込み方向とは、相互に異なっている事が望ましい。
【００５１】
更に、上記した図２の具体例でも明らかな通り、本発明に於ける当該第１の耳部３の織組織と当該第２の耳部４の織組織は相互に同一であるが、相互に反転した織組織で構成され、且つ１ピッキングずらせている事が好ましく、図２の具体例に於いては、奇数ピッキング動作時に打ち込まれるそれぞれの緯糸８と当該第１の耳部３を構成する経糸群６との間で例えば、表平織の織組織を構成しているとすると、偶数ピッキング動作時に打ち込まれるそれぞれのキャッチスレッド９と当該第２の耳部４を構成する経糸群７との間で例えば、裏平織の織組織を構成し、且つ１ピッキングずらせるように織成するものである。
【００５２】
係る構成により製造された本発明に於ける当該ウエビング１の耳の構造は、当該第１の耳部３と当該第２の耳部４は、何れも外方に湾曲状に膨出した外観を呈し、目視上、双方の外観は略同一である様に構成されるものである。
【００５３】
又、本発明に係る当該ウエビング１は、シートベルト用ウエビングとして使用される事が好ましい。
【００５４】
次に、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明する。
【００５５】
即ち、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法は、上記した様に、例えば、図４に示す様に、当該ウエビング１を織成するに必要な所定本数の経糸群３０の経糸群幅に亘って緯糸８を把持しながら往復動する一本の緯糸挿入針３１と当該経糸群３０の一方の端部、本具体例では、第２の耳部４が形成される側に設けられている緯糸編針３２とで構成されている従来公知のニードル織機３４を使用して織成するものである。
【００５６】
より具体的には、当該緯糸挿入針３１が当該緯糸８を二つ折りした状態に把持しながら図上で当該経糸群３０の左側から右側に向かって移動を開始し、当該緯糸挿入針３１が当該第２の耳部形成用経糸群７の端縁部３３に接近した際に、キャッチスレッドガイド３６から供給される当該キャッチスレッド９を把持した補助糸編目列１０を形成させる当該緯糸編針３２にラッチされる。
【００５７】
その後、キャッチスレッド９を当該緯糸編針３２上に既に形成されている補助糸編目ループ１３にノックオーバーさせて新たな補助糸編目ループ１３を形成する事によって、当該緯糸編針３２にラッチされた当該緯糸８をタックして１ピッキング動作に於ける緯糸挿入操作が完了する。 その際、別途ガイド３７から供給されるロッキングスレッド１１も同時に緯糸編針３２に編み込まれる。
【００５８】
一方、当該緯糸挿入針３１その後、初期の位置に戻る事によって一回のピッキング動作が終了する。
【００５９】
その際に、当該緯糸８の張力、当該キャッチスレッド９の張力及び全ての経糸の張力を使用される経糸、緯糸の繊度、種類等を配慮して、適切な条件に設定する事によって、当該緯糸挿入針３１の後退動作の際に、当該浮き糸状態にあるキャッチスレッド９が、当該緯糸８と共に当該本体部２の内に引き込まれる様に設定し、特に当該緯糸８と当該キャッチスレッド９との係合部であるタック部が当該本体部２の経糸群５と当該第２の耳部の経糸群７との境界部分に配置されるように設定する事が望ましい。
【００６０】
同様に、当該第１の耳部でも、緯糸張力の関係で当該緯糸８が本体部２内に引き込まれ、当該第１の耳部の端縁部１２は、当該本体部２の側面２１に引き寄せられる様に設定する事が望ましい。
【００６１】
当該係る操作が繰り返されて本発明の様な構成を有するウエビング１が形成されるのである。
【００６２】
本発明にかかる当該ウエビングの製造方法の具体例を、図４と図1乃至図３を参照しながらより詳細に説明するならば、所定の経糸群３０の一方の端部１０１側に設けられている一本の緯糸挿入針３１と当該経糸群３０の他方の端部１０２側に設けられている一本の緯糸編針３２とを有するニードル織機３４を使用して当該所定の経糸群３０間に複数本の緯糸８及びキャッチスレッド９を挿入してウエビング１を製織するに際し、当該所定の経糸群３０を当該ウエビング本体部２を構成する本体経糸群５と当該本体経糸部５の両側に配置された耳部である第１の耳部３を構成する第１の耳部用経糸群６と第２の耳部４を構成する第２の耳部用経糸群７とで構成し、当該第１の耳部用経糸群６と当該本体経糸群５の各経糸は、当該緯糸挿入針３１により挿入される緯糸８と交錯して所望の布帛２４を形成すると共に、当該第２の耳部用経糸群７の各経糸７は、当該緯糸８に係合し当該緯糸編針３２により補助糸編目列１０が形成されるキャッチスレッド９と交錯して所望の布帛２５を形成する様に製織するものである。
【００６３】
上記具体例に於ける当該第１と第２の耳部３、４は、当該緯糸８及び当該キャッチスレッド９の挿入後、個々の端縁部１２、３３が当該ウエビング本体部２の端縁部２１、２２側に引き寄せられて、くるめ込む様に製織されるものである。
【００６４】
更に、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法に於いては、当該第１の耳部３に於ける当該緯糸が折り返される端縁部１２は、当該ウエビング本体部２の端縁部２１と当該第１の耳部を構成する布帛部の間に隠匿される様に製織する事を特徴とするものである。
【００６５】
同様に、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法に於いては、当該第２の耳部４に於ける当該キャッチスレッド９で形成される補助糸編目列１０からなる端縁部３３は、当該ウエビング本体部２の端縁部２２と当該第２の耳部４を構成する布帛部２５の間に隠匿される様に製織する事を特徴とするものである。
【００６６】
一方、本発明に於けるウエビングの製造方法に有っては、当該第１の耳部３の織組織と当該第２の耳部４の織組織は、同じ織組織であって且つ両組織は互いに表裏が反転し且つ１ピッキングずらせた組織に設定する事が望ましい。
【００６７】
又、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法に有っては、一回の緯糸挿入操作である当該緯糸挿入針３１の１往復動、即ち、１ピッキング動作に於いては、同じ２本の緯糸８及び同じ２本のキャッチスレッド９が共に並列して当該経糸群５，６，７間に挿入される様に製織される事も望ましい。
【００６８】
更に、本発明のウエビングの製造方法に於いては、当該第１の耳部３の織組織は、所定間隔のピッキング動作に於ける２本の緯糸８は当該第１の耳部用経糸群６とは組織を構成せず当該第１の耳部用経糸群６の下方部に浮かせる構成をとり、その他のピッキング動作に於ける当該２本の緯糸８と当該第１の耳部用経糸群６とで所定の織組織を構成する様に製織するものであり、又、当該第２の耳部４の織組織は、所定間隔のピッキング動作に於ける２本キャッチスレッド９は当該第２の耳部用経糸群７とは組織を構成せず当該第２の耳部用経糸群７の上方部に浮かせる構成をとり、その他のピッキング動作に於ける当該２本のキャッチスレッド９と当該第２の耳部用経糸群７とで所定の織組織を構成する様に製織する事が望ましい。
【００６９】
又、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法にあっては、所定のピッキング動作に於いて、当該第１の耳部用経糸群６と当該２本の緯糸８とを交差させない場合には、当該同一のピッキング動作に於ける当該緯糸８と係合する当該２本のキャッチスレッド９と当該第２の耳部用経糸７群とを交差させる織組織で織成すると共に、所定の他のピッキング動作に於いて、当該第１の耳部用経糸６群と当該２本の緯糸８とを交差させる場合には、当該同一のピッキング動作に於ける当該緯糸８と係合する当該２本のキャッチスレッド９と当該第２の耳部用経糸群７とを交差させない織組織で織成する様にして織成することも好ましい。
【００７０】
本発明に於ける当該ウエビングの製造方法に於いては、当該キャッチスレッド９による補助糸編列１０を形成する際には、適宜の繊度を有するロッキングスレッド１１を併用する事も好ましい具体例である。
【００７１】
一方、本発明に於ける当該ウエビングの製造方法に於いては、使用されるそれぞれの経糸及び緯糸或いはキャッチスレッド９乃至はロッキングスレッド１１等の繊度、種類、密度、本数、更には、織組織等に関しては、既に上記で説明しているので、ここでは詳細を説明する事は省略する。
【００７２】
ここで、本発明に係る当該ウエビングの製造方法の特徴点を更に詳述するならば、上記した通り、本発明に於いては、第１のピッキング動作と第２のピッキング動作とが緯糸打ち込みの所定の回数毎に交互に繰り返されて所定のウエビング１が製造されるものである。
此処で、例えば、緯糸打ち込み１回毎に上記第１と第２のピッキング動作が交互に繰り返されると仮定すると、当該第１のピッキング動作を奇数ピッキング動作とし、当該第２のピッキング動作を偶数ピッキング動作と称して、以下に詳細に説明する。
【００７３】
処で、当該第１のピッキング動作（本具体例では、奇数ピッキング動作）に於いては、第１の耳部３の製織＋主たる本体部２の製織＋第２の耳部４のくるみ込みが実行される動作であり、一方、当該第２のピッキング動作（本具体例では、偶数ピッキング動作）に於いては第２の耳部４の製織＋主たる本体部２の製織＋第１の耳部３のくるみ込みが実行される動作である。
【００７４】
一方、当該第１と第２の耳部３及び４に於ける織組織は、例えば、上記した様な、３／１又は、５／１・１／１の織組織が使用されるものであり、シェディングは、当該第１の耳部３と当該第２の耳部４とで上下対象に設置され、且つ一方の側が１ピックずらせた位置取りでセットされている。
【００７５】
又、当該第１の耳部３は、当該第１の耳部用経糸群６と当該緯糸８により所望の織組織で布帛２４が形成されると共に、当該第２の耳部４は、当該第２の耳部用縦糸群７と当該キャッチスレッド９とにより所望の織組織で布帛２５が形成される。
【００７６】
更に、本発明に於ける特徴的な構成としては、一つの緯糸ピッキング動作で一方の耳部を織成し、且つその前のピッキング動作で織成された他方の耳部を筒状にくるみ込む動作が実行されると共に、次の緯糸ピッキング動作では、他方の耳部を織成し、且つその前のピッキング動作で織成された一方の耳部を筒状にくるみ込む動作が実行され、係る一連のピッキング動作が繰り返されて目的のウエビング１が織成されることになる。
【００７７】
本発明に於ける当該奇数ピッキング動作と偶数ピッキング動作に関して、図５乃至図９を参照しながら詳細に説明する。
【００７８】
即ち、上記奇数ピッキング動作（第１の耳部３の織成と第２の耳部４のくるみ込み動作）に付いて説明する。
【００７９】
図５及び図６を参照すると、まず、奇数ピッキング動作直前に本体部２の主たる部分を構成する経糸群５と当該第１の耳部３を構成する経糸群６とが上下の経糸群に分かれて所定の綜絖により開口し、一方、当該第２の耳部４に於ける経糸群７は閉じて開口されていない状態に設定しておいて当該緯糸８の挿入を待ち受けている。
次いで、当該緯糸挿入針３１の先端部に設けられているアイレット４０に挿通されている緯糸８は、当該第１の耳部３の端縁部１２から開口している当該第１の耳部３を構成する経糸群６の上下群の間を通過して、更に開口している当該本体部２の経糸群５の上下群の間を通過して 双方の経糸群６，５間に当該緯糸８を挿入する。
【００８０】
更に、当該緯糸８は、当該第２の耳部４に於ける開口されていない当該第２の耳部形成用経糸群７の上を浮き糸状態で通過して当該第２の耳部を構成している経糸群７の端縁部に到着して、当該キャッチスレッド９と交錯した後当該緯糸挿入針３１は、当該第１の耳部の始点に戻り始める。
【００８１】
一方、当該キャッチスレッド９は、当該ロッキングスレッド１１と共に、緯糸編針３２に引っ掛けられて、当該第２の耳部を構成する経糸群７の端縁部で補助糸編目列１０を形成する。
【００８２】
一方、当該緯糸８が当該第１の耳部３側の始点に戻る時に、図６に示す様に、緯糸と交錯しているキャッチスレッド９が当該第２の耳部４を構成する経糸群７の端縁部に位置する当該緯糸編針３２により補助糸編目列１０を構成する編目ループを形成し、且つ当該補助糸編目列１０が、当該キャッチスレッド９によって当該本体部２を構成する経糸群５の方向に引き込まれる事によって、前の偶数ピッキング動作で織成された当該第２の耳部を構成する布帛２５が筒状にくるみ込まれる事になる。
【００８３】
そして、当該本体部２の経糸群５及び当該第１の耳部３を構成する経糸群６の開口を閉じ(シェッドして)当該緯糸８と交錯した織り組織を形成する。
【００８４】
次に、上記偶数ピッキング動作（第２の耳部４の織成と第１の耳部３のくるみ込み動作）に付いて説明する。
【００８５】
図７乃至図９を参照すると、まず、偶数ピッキング動作直前に本体部２の主たる部分を構成する経糸群５と当該第２の耳部４を構成する経糸群７とが上下の経糸群に分かれて所定の綜絖により開口し、一方、当該第１の耳部３に於ける経糸群６は閉じて開口されていない状態に設定しておいて当該緯糸８の挿入を待ち受けている。
【００８６】
次いで、当該緯糸挿入針３１の先端部に設けられているアイレット４０に挿通されている緯糸８は、当該第１の耳部３の端縁部１２から開口していない当該第１の耳部３を構成する経糸群６の下側を通過して、更に開口している当該本体部２の経糸群５の上下群の間を通過してその後、開口している当該第２の耳部４を構成している経糸群７の上下群の間を通過して 双方の経糸群５、７間に当該緯糸８を挿通する。
【００８７】
一方、当該緯糸８が当該第２の耳部４の端縁部３３の方向に移動する時に、前の奇数ピッキング動作時に織成された当該第１の耳部３を構成する布帛２４の端縁部１２が図８に示す様に、当該本体部２の経糸群５の方向に引き込まれる事から当該布帛２４全体が筒状にくるみ込まれる事になる。
【００８８】
更に、当該緯糸８は、当該第２の耳部４に於ける開口されている当該第２の耳部形成用経糸群７の間を通過して当該第２の耳部を構成している経糸群７の端縁部に到着して、当該キャッチスレッド９と交錯した後、当該キャッチスレッド９は、当該ロッキングスレッド１１と共に、緯糸編針３２に引っ掛けられて、当該第２の耳部４を構成する経糸群７の端縁部で補助糸編目列１０を形成する。
【００８９】
その後、当該緯糸挿入針３１は、当該キャッチスレッド９を当該本体部２を構成している経糸群５の方向に引き込みながら、当該第１の耳部３の始点に戻り始める。
【００９０】
一方、当該第２の耳部４に於ける当該補助糸編目列１０は、前の奇数ピッキング動作で形成された前の当該第２の耳部４における編目ループ１３に緯糸編針３２により鎖状に連結されているため、当該第２の耳部４の端部は当該キャッチスレッド９が当該緯糸８と交錯している当該本体部２の経糸群５の端縁部２２まで連続的に引き込まれて、筒状の袋織形態を持つ耳部が形成されることになる。
【００９１】
此処で、本発明に係るウエビングの詳細な具体例を実施例の形で以下に説明する。
【００９２】
実施例１（本発明に係るウエビングの製造）
ウエビング１の当該本体部２に使用される経糸５として、ポリエステルマルチフィラメント糸（１６７０デシテックス、１４４フィラメント、強度９．５ｃＮ／ｄｔ、伸度１２％）を使用し且つ当該経糸５を２４５本用意し、特許第２６３０５６７号に示される「ダブル加撚装置を備えたクリール」装置を用いて、当該各経糸５にそれぞれ８０ｔ／ｍの撚りを加える撚糸加工を行ないながら粗織した経糸群を、図４に示すニードル織機３４に示すニードル織機に整経しながら供給した。
【００９３】
一方、当該本体部２の両側に形成される第１と第２の耳部３及び４に使用される各経糸６及び７として、ポリエステルマルチフィラメント糸（５６０デシテックス、４８フィラメント、強度５．５ｃＮ／ｄｔ、伸度２７％）を使用し且つ当該経糸６と７をそれぞれ１６本づつ用意し、特許第２５１４８８４号に示される「加撚装置を備えたクリール」装置を用いて、当該各経糸６，７にそれぞれ１３０ｔ／ｍの撚りを加える撚糸加工を行ないながら、図４に示すニードル織機３４に於ける当該経糸５の両側部に当該各経糸６，７を１６本づつ、整経しながら同時に供給した。
【００９４】
その後、上記経糸間に、緯糸８として、ポリエステルマルチフィラメント糸（５６０デシテックス、９６フィラメント、７．９ｃＮ／ｄｔ、伸度１３％）と直径が０．１７５ｍｍのポリエステルモノフィラメント糸とを引き揃えて構成した糸を使用して、２４本／３ｃｍの密度で図４に示す各々１本の緯糸挿入針３１及び緯糸編針３２を有するニードル織機に供給し、織機回転数を１９００回転に設定して製織を行なった。
【００９５】
尚、当該緯糸８は、当該緯糸編針３２によって当該キャッチスレッド９でタックされると共に、当該キャッチスレッド９は、当該ロッキングスレッド１１と共に補助糸編目列１０を形成する。
【００９６】
この時にキャッチスレッド９としてはポリエステルマルチフィラメント糸（２８０デシテックス、４８フィラメント、６．４ｃＮ／ｄｔ、伸度１５％）を使用し、、ロッキングスレッド１１としては、ポリエステルマルチフィラメント糸（１１０デシテックス、２４フィラメント、６．６ｃＮ／ｄｔ、伸度１７％）を使用した。
【００９７】
又、本実施例では、織成のための織組織は図３に示す織組織を使用した。
【００９８】
比較例１
上記実施例の比較実施例として、例えば、特公昭６３−６３６２５号公報等に開示されている様な、２本の緯糸挿入針と一本の緯糸編針とが使用されるニードル織機を使用して、以下の条件で製織を行いウエビングを製織した。
【００９９】
経糸及び耳部経糸には実施例１と同様の糸を使用し、織組織は図１０に示す様な織組織Ｃに示した組織で製織を行なった。
【０１００】
尚、緯糸８にはポリエステルマルチフィラメント糸（５６０デシテックス、９６フィラメント、７．９ｃＮ／ｄｔ、伸度１３％）とポリエステルモノフィラメント糸（直径が０．２ｍｍ）を使用し、２本の緯糸挿入針で織機回転数は９００回転で製織を行なった。
【０１０１】
大開口に設定された主たる地糸部分経糸Ａの開口部は、ポリエステルマルチフィラメント糸及びポリエステルモノフィラメント糸の双方の緯糸が通過して織組織を構成し、大開口の半分の角度の中開口に設定された織り耳側耳部経糸Ｂ及び編み耳側耳部経糸Ｃの開口部は、ポリエステルマルチフィラメント糸の緯糸のみが通過して織組織を構成している。
【０１０２】
上記２点のウエビングを見ると、表１を見ても解るように比較例１と実施例１では性能の面及び、外観は耳部の構造を除いて同等な物が出来上がっている。
【０１０３】
然しながら、両者で最も大きな違いは生産性の違いである。
即ち、実施例１は織機をまったく改造せず、一般的に使用されている１本の緯糸挿入針及び１本の緯糸編針が取り付けられた通常の機械のままで製織出来るのに対して、比較例１は織機の主用部分を前述の様に改造しなければならない。また、中開口の経糸を２本の緯糸挿入針の間を通過させるように打ち込み操作をするので、操作の難易度が高く織機の回転数を上げることが出来ない問題がある。
【０１０４】
実施例１の生産数量は６５％増える割合となる。
【０１０５】
また、比較例１は２本の緯糸挿入針を有し、組織図Ｃにもあるように開口部で耳部経糸の部分は中開口を作り、その開口部をまたぐ形で２本の緯糸挿入針が通過しなければならない為、かなりセッティングの上で難しい調整が要求される。
【０１０６】
実施例１は図３に示す組織図を見ても解るように複雑な部分が無い為、セッティングも容易に行なえる。
【０１０７】
更に、比較例１では、耳部の構造が実施例１とは異なり、全ての緯糸と両耳部の経糸とが交錯しており、従って、当該比較例１の耳部の構造は、実施例１の耳部の様な特徴を有する構造とは成っていない。
【０１０８】
実施例２ （本発明に係るウエビングの製造）
ウエビング１の当該本体部２に使用される経糸５として、ポリエステルマルチフィラメント糸（１４００デシテックス、１９２フィラメント、強度１０．８ｃＮ／ｄｔ）を使用し且つ当該経糸５を２５０本用意し、特許第２６３０５６７号に示される「ダブル加撚装置を備えたクリール」装置を用いて、当該各経糸５にそれぞれ１３０ｔ／ｍの撚りを加える撚糸加工を行ないながら、ニードル織機で粗織した当該２５０本の経糸５群を図４に示すニードル織機３４に整経しながら供給した。
【０１０９】
一方、当該本体部２の両側に形成される第１と第２及び４に使用される各経糸６及び７として、ポリエステルマルチフィラメント糸（５６０デシテックス、４８フィラメント、強度５．５ｃＮ／ｄｔ、伸度２７％）を使用し且つ当該経糸６と７をそれぞれ１６本づつ用意し、特許第２５１４８８４号に示される「加撚装置を備えたクリール」装置を用いて、当該各経糸６，７にそれぞれ１３０ｔ／ｍの撚りを加える撚糸加工を行ないながら、図４に示すニードル織機に於ける当該経糸５の両側部に当該各経糸６，７を１６本づつ、整経しながら同時に供給した。
【０１１０】
その後、上記経糸間に、緯糸８として、ポリエステルマルチフィラメント糸（５６０デシテックス、９６フィラメント、７．９ｃＮ／ｄｔ、伸度１３％）と直径が０．１７５ｍｍのポリエステルモノフィラメント糸とを引き揃えて構成した糸を使用して、２４本／３ｃｍの密度で図４に示す各々１本の緯糸挿入針３１及び緯糸編針３２を有するニードル織機に供給し、織機回転数を１９００回転に設定して製織を行なった。
【０１１１】
尚、当該緯糸８は、当該緯糸編針３２によって当該キャッチスレッド９でタックされると共に、当該キャッチスレッド９は、当該ロッキングスレッド１１と共に補助糸編目列１０を形成する。
【０１１２】
この時にキャッチスレッド９としてはポリエステルマルチフィラメント糸（２８０デシテックス、４８フィラメント、６．４ｃＮ／ｄｔ、伸度１５％）を使用し、ロッキングスレッド１１としては、ポリエステルマルチフィラメント糸（１１０デシテックス、２４フィラメント、６．６ｃＮ／ｄｔ、伸度１７％）を使用した。
【０１１３】
又、本実施例では、織成のための織組織は図３に示す織組織を使用した。
【０１１４】
比較例２
比較例２はポリエステルマルチフィラメント糸（１６７０デシテックス、１４４フィラメント、強度９．５ｃＮ／ｄｔ、伸度１２％）を経糸５として２５６本使用し、特許第２６３０５６７号に示される「ダブル加撚装置を備えたクリール」を用いて、経糸撚り数を８０ｔ／ｍとして、上記経糸Ａへの撚糸加工を行ないながら、実施例１に示すと同じニードル織機に整径しながら供給した。
【０１１５】
又、両耳部３，４には、実施例１と同一の経糸を加撚しながら同時に整径しつつ当該ニードル織機に供給した。
【０１１６】
当該比較例１に於いて使用される織組織は図１１に示す織組織Ｄが使用され、又、緯糸にはポリエステルマルチフィラメント糸（８３０デシテックス、９６フィラメント、７．９ｃＮ／ｄｔ、伸度１３％）を使用し、２１本／３ｃｍの密度でニードル織機に供給し、各々１本の緯糸挿入針及び緯糸編針で織機回転数は１９００回転で製織を行なった。
【０１１７】
上記の比較実験から明らかな通り、これまで緯糸にマルチフィラメントとモノフィラメントを２本入れて作成するウエビングは通常の一般的なウエビング（比較例２）に対して、ウエビングの厚みがかなり厚くなってしまい、重さも重たくなってしまうと言う問題があったが、実施例２のような糸を使用して製織すると、厚さは通常、一般的に使用されているウエビング（比較例２）と同等もしくはそれ以下となり、重さも同様に減少する。
【０１１８】
且つ、モノフィラメントを緯糸に入れている為に、巾方向に剛性を持ったウエビングの性能を維持することが出来る。
【０１１９】
また、耳部経糸６，７に高伸度の糸を使用することにより、ウエビングの破断時に耳部から先に切れることを防ぐことが出来る。
【０１２０】
【表１】

Figure 0004141889
【０１２１】
【発明の効果】
本発明に係る当該ウエビング及びウエビングの製造方法は、上記した様な技術構成を採用しているので、当該ウエビングの両端に形成される耳部は、筒状の形状を持ち、滑らかで柔軟な丸みを帯びた耳部を構成しているので、外観上の違和感模なく、当該耳部の風合いや耐磨耗性も従来のウエビングに比べて優れた特性を発揮する事が出来る。且つ、通常の汎用細巾ニードル織機で通常のウエビングと同じ速度で製織でき設備コストが逓減でき製織コストの上昇を抑えることが出来る。
【０１２２】
又、本発明に於いては、当該耳部を折り返して構成するものであるにも拘わらず、当該耳部の端縁部、つまり第１の耳部に於ける緯糸の折り返しが行われる端縁部と当該第２の耳部に於ける当該補助糸編目列１０とが、うまく当該耳部を構成する布帛部と本体部との間に隠匿されて外観上からは、その端縁部が目視できない様に構成されているので、美的外観も優れている。
更に、本発明に於ける当該ウエビング１に於いては、その本体部の両側に設けられる耳部が左右対称に形成されて見えるので外観形状に左右の違和感がない。
【０１２３】
一方、本発明に於ける当該ウエビング１に於いて、当該緯糸８に繊度の異なる或いは打ち込み密度を変えて、マルチフィラメントを使用、モノフィラメントを使用或いはマルチフィラメントとモノフィラメントとを併用する事によって、ソフトな風合いを維持しながら、当該ウエビング１の好みの幅方向の剛性或いは好みの厚さのウエビングを得る事が可能となる。
又、本発明に於いて、当該緯糸８に有撚超高強力糸を使用する事によって更に厚みの薄いウエビングを得る事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明に係るウエビングに於ける一具体例の構成の概要を示す模式断面図である。
【図２】図２は、本発明に係るウエビングの一具体例に於ける織構造の例を示す平面図である。
【図３】図３は、本発明に係るウエビングの一具体例に於ける組織図の例を示す図である。
【図４】図４は、本発明に係るウエビングを製造する為の装置に於ける一具体例の構成の概要を説明する図である。
【図５】図５は、本発明に係るウエビングの製造方法の一具体例を説明する図である。
【図６】図６は、本発明に係るウエビングの製造方法の一具体例を説明する図である。
【図７】図７は、本発明に係るウエビングの製造方法の一具体例を説明する図である。
【図８】図８は、本発明に係るウエビングの製造方法の一具体例を説明する図である。
【図９】図９は、本発明に係るウエビングの製造方法の一具体例を説明する図である。
【図１０】図１０は、本発明に係るウエビングに於ける組織図の他の例を示す図である。
【図１１】図１１は、比較例２に於ける組織図の例を示す図である。
【図１２】図１２は、本発明に係るウエビングに於ける組織図の別の例を示す図である。
【図１３】図１３は、本発明に係るウエビングに於ける他の具体例の構成の概要を示す模式断面図である。
【符号の説明】
１…ウエビング
２…本体部
３…第１の耳部
４…第２の耳部
５…本体部構成用経糸
６…第１の耳部構成用経糸
７…第２の耳部構成用経糸
８…緯糸
９…キャッチスレッド
１０…補助糸編目列
１１…ロッキングスレッド
１２…第１の耳部に於ける端縁部、緯糸折り返し部
１３…ループ
１４…緯糸の浮き糸部
１５…キャッチスレッドの浮き糸部
２１…本体部の端縁部
２２…本体部の端縁部
２４…第１の耳部を構成する布帛
２５…第２の耳部を構成する布帛
３０…経糸群
３１…緯糸挿入針（ウエフトニードル）
３２…緯糸編針
３３…補助糸編目列で構成された端縁部
３４…ニードル織機
３５…補助糸挿入針
３６…キャッチスレッドガイド
３７…ロッキングスレッドガイド
４０…緯糸挿入針のアイレット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a webbing and a webbing manufacturing method, and more particularly to a seatbelt webbing and a seatbelt webbing manufacturing method.
[0002]
[Prior art]
[Patent Document 1]
Japanese Examined Patent Publication No. 54-6663
[Patent Document 2]
US Patent Publication No. 2002-189701
[Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 53-139861
[Patent Document 4]
JP-A-63-63652
Conventionally, a webbing is generally a narrow woven fabric used for a seat belt, a sling for suspension, a safety belt, etc., and is usually a fabric composed of a woven structure woven by a narrow width loom or a needle loom. It is a structure.
[0003]
As a method of manufacturing such a webbing, many techniques have been disclosed in the past, and in particular, many manufacturing methods as the structure of both end edges of the webbing determine the product quality of the webbing. Has been proposed.
[0004]
That is, when the folded portion such as weft or catch thread appears on the outer surface at both edge portions of the webbing, both edge portions of the webbing become hard, and the user using the webbing feels uncomfortable. Or in some cases the user's skin may be damaged. In addition, if the structure of both edge portions of the webbing is made soft, there is a problem that wear resistance is lowered and long-term use becomes impossible.
[0005]
On the other hand, the webbing is a product that requires cost reduction, and it is difficult to manufacture a webbing having a new structure by adding a special device to the conventional needle loom.
[0006]
For example, Japanese Patent Publication No. Sho 54-6663 (Patent Document 1) discloses a technique for forming a tubular ear portion by a bag weave structure at both ends of a safety belt woven by a normal loom. ing.
[0007]
However, in such a technique, the folded portion such as the weft or the catch thread is shown on the outer surface at the both edge portions of the webbing, and the appearance shape as the ear portion is bad, and the weft such as the monofilament is inserted. The feel of the weaving point of the weft is very bad and not practical.
[0008]
Japanese Patent Laid-Open No. 63-63652 (Patent Document 4) uses a needle loom using two weft insertion needles and one weft knitting needle. Although a method of manufacturing a belt having an ear portion is shown, as described above, two weft insertion needles are used and two warp openings are a large opening and a middle opening. In addition, since the warp operation is performed so that the warp with the middle opening passes between the two weft insertion needles, the weaving speed becomes slower than usual and the weaving cost is forced to increase. Furthermore, since it is necessary to add additional equipment such as two weft insertion needles and a special opening device, the equipment cost is inevitably increased, and in one picking operation, one weft is Since it is inserted from the end of one ear to the end of the other ear, it is difficult to manage the tension of the weft and it is difficult to reliably form the ears at both ends in a tubular shape. There is a problem that wear resistance tends to be uneven.
[0009]
Further, JP-A-53-139861 (Patent Document 3) discloses that a needle loom using one weft insertion needle and one weft knitting needle is used to connect both end edges from tubular edges. A method of manufacturing a belt having an ear portion is shown, and a specific example in which the weft yarn of one ear portion is constituted by a tack yarn is shown.
[0010]
However, in Japanese Patent Laid-Open No. 53-139861, there is a problem that a very large number of tack yarns are used and the lengths thereof are different for each driving, and thus special parts must be added.
[0011]
Further, the crossing state of the weft or the tack yarn and the warp in the one ear is not specifically explained, and there is no explanation about the configuration of the other ear.
In addition, US Patent Publication No. 2002-189701 (Patent Document 2) discloses a weft insertion needle 1 for inserting a weft into a webbing main body forming warp group and both ends of the webbing main body forming warp group. Using a needle loom composed of two weft knitting needles 2 and 3 provided in the vicinity of the edge, one reciprocation of the weft insertion needle, that is, one weft insertion operation, that is, one picking operation In this case, the weft yarn is first tacked by the tack yarn 5 forming the warp stitch row by the weft knitting needle 2, and then the weft insertion needle returns to the original position and the weft knitting needle 3 forms the warp stitch row. 6 discloses a method of manufacturing a webbing woven so as to be tucked to 6 and having ears formed by warp knittings 5 and 6 formed at both left and right edge portions of the webbing.
However, in the webbing according to such a known technique, it is difficult to form both the ears formed at both end edges of the webbing body into a cylindrical shape. Furthermore, since the needle loom uses two warp knitting needles and an additional device such as raising and lowering each tack yarn is added, the equipment cost increases. However, the needle loom lacks versatility and is dedicated to this fabric. There was a problem that we had to be.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, the object of the present invention is to improve the above-mentioned drawbacks of the prior art and to use a needle loom having a single weft insertion needle (weft needle) portion and a single weft knitting needle, which are generally used conventionally. On the assumption that the both end edges of the webbing main body have smooth and rounded ears, and the ends constituting the ears are not recognized in appearance. It is concealed between the fabric part of the webbing and the edge part of the webbing main body part so that the weft yarn or catch thread folded back part or auxiliary yarn stitch line constituting the ear part is not visually observed in appearance. The present invention provides a webbing having a simple structure and a method for producing the webbing.
[0013]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the present invention basically employs a technical configuration as described below. That is, as a 1st aspect concerning this invention, it arrange | positions in the elongate main-body part which has the woven structure formed with the warp and the weft, and the right-and-left edge part along the elongate direction of the said main-body part. A webbing composed of an ear part, and both the left and right ear parts are connected to the edge part of the main body part in a state where a fabric having a woven structure formed of warps and wefts is formed in a cylindrical shape. The one ear portion includes a first ear portion in which the weft is composed of the same weft as the weft constituting the main body portion, and the other ear portion. Is composed of a second ear portion made of a weft that is different from the weft constituting the main body portion, and any one of the cylindrical ear portions has any A web characterized by being filled with at least part of the warp constituting the ear part of As a second aspect according to the present invention, one weft insertion needle provided on one end side of a predetermined warp group and the other end side of the warp group are provided. When weaving a webbing by inserting a plurality of wefts and catch threads between the predetermined warp groups using a needle loom having a single weft knitting needle, the predetermined warp group is attached to the webbing main body portion. A first warp group for ears and a second warp group for ears that constitute the main body warp group and the ears arranged on both sides of the main body warp part, and for the first ear part Each warp of the warp group and the main body warp group intersects with the weft inserted by the weft insertion needle to form a desired fabric, and each warp of the second ear warp group is applied to the weft. Catch thread in which an auxiliary yarn stitch is formed by the weft knitting needle Interlaced to a method for producing a webbing weaving so as to form a desired fabric.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Since the configuration of the webbing and the method for manufacturing the webbing according to the present invention adopt the technical configuration as described above, a single weft insertion needle (weft needle) portion generally used conventionally and By using a needle loom having a single weft knitting needle, both end edges of the webbing main body have ears that are smooth and rounded, and in any of the cylindrical ears, It has a configuration in which at least a part of the warp constituting any one of the ears is filled, and furthermore, the fabric part of the ear so that the end constituting the ear is not recognized in appearance. And the end edge of the webbing main body portion are concealed, and the weft yarn or catch thread folded portion or warp stitch row constituting the ear portion is not visually observed. Webbing Efficient natural becomes possible to provide a webbing and the method of manufacturing a webbing make it possible to manufacture at low cost.
[0015]
【Example】
Specific examples of the webbing and the method for producing the webbing according to the present invention will be described below in detail with reference to the drawings.
[0016]
That is, FIG. 1 is a diagram showing a specific example of the basic configuration of the webbing 1 according to the present invention. In the figure, a long main body 2 having a woven structure formed by warps 5 and wefts 8 is shown. And the ear portions 3 and 4 disposed on the left and right edge portions 21 and 22 along the longitudinal direction of the main body portion 2, and the left and right ear portions 3 and 4 are both The fabrics 24 and 25 having a woven structure formed by the warp yarns 6 and 7 and the weft yarn 8 or the catch thread 9 are connected to the edge portions 21 and 22 of the main body portion 2 in a state of being formed in a cylindrical shape. The one ear portion has a first ear portion 3 in which the weft yarn 8 is composed of the same weft yarn as the weft yarn 8 constituting the main body portion 2, and the other ear portion. The portion is composed of a catch thread 9 in which the weft is different from the weft 8 constituting the main body 2 The second ear portion 4 is formed, and in any of the cylindrical ear portions, at least a part of the warp yarns 6 constituting the ear portions 3 and 4 is provided. A webbing 1 is shown which is configured to be filled with 7.
[0017]
In the present invention, the cylindrical ears may be filled with the warp yarns constituting each of the ears so that there is no space. It may be configured such that an appropriate space exists in the inner ear.
[0018]
In that case, when the ratio of an appropriate space part becomes large inside the cylindrical ear part, as shown in FIG. 13, for example, an appropriate warp X is made like a core thread, and the cylindrical ear part 3 , 4 can be inserted separately from the warp yarns 6 and 7 that make up the.
[0019]
That is, even if the above-described conventional webbing ear portion is formed in a cylindrical shape, a small space is present in the cylindrical ear portion, but a large space portion is generally present in the cylindrical shape. The webbing 1 according to the present invention, on the other hand, has both the side edges of the both end main body part 2 whereas the existing webbing 1 has the disadvantages that the texture is too soft, easily deformed, and has poor wear resistance. The ear part formed in the part is a cylindrical ear part made of a fabric made of a woven fabric, and is compactly and firmly joined to the main body part 2, and still inside the cylindrical part. As necessary, the space can be filled with a moderate amount of warp, so it is composed of a moderately soft texture and a strong and highly wear resistant structure, and the ends of both ears. Is concealed between the vicinity of the body portion and the fabric portion of the ear portion. Runode and can provide exert a remarkable effect that also reduces discomfort between the main body and the corresponding ear portion from the exterior.
[0020]
In the first ear portion 3 of the webbing 1 according to the present invention, at least a part of the main body portion of the fabric 24 made of the woven structure forms the outer surface of the ear portion 3, and It is desirable that the folded end portion 12 of the weft 8 in the fabric 24 is drawn to the vicinity of the warp 5 constituting the edge 21 of the main body 2.
[0021]
On the other hand, in the second ear portion 4 of the webbing 1 in the present invention, at least a part of the main body portion of the fabric 25 made of the woven structure forms the outer surface of the ear portion 25, and the fabric. 25, the return end portion of the catch thread 9 is constituted by the auxiliary yarn stitch row 10, and the auxiliary yarn stitch row 10 is attracted to the vicinity of the warp yarn 5 constituting the edge of the main body portion 2. It is desirable to have a configuration.
[0022]
That is, the weft 9 in the second ear portion 4 in the present invention is different from the weft 8, and is engaged with the weft 8 in a tack shape and is assisted by the weft knitting needle 32. It is preferable that the catch thread 9 forms a loop 13 for forming a yarn stitch row.
[0023]
That is, in the webbing 1 according to the present invention, the auxiliary yarn stitch row 10 in the second ear portion 4 is composed of a locking thread 11 different from the catch thread 9. Is also a preferred specific example.
[0024]
An example of the woven structure diagram in one specific example of the webbing 1 in the present invention is shown in FIG. 2 and the woven structure diagram is shown in FIG.
[0025]
That is, FIG. 3 shows the woven structure of the webbing 1 according to the present invention shown in FIG. 2 as a woven structure diagram. As is apparent from FIGS. 2 and 3, as a basic weaving operation, As shown in FIG. 4, a single weft insertion needle 31 that reciprocates while holding the weft 8 across the width of the warp group 30 of a predetermined number of warp groups 30 necessary for weaving the webbing 1, and the warp group. Weaving is performed using a conventionally known needle loom 34 which is composed of one end of 30, in this example, a weft knitting needle 32 provided on the side where the second ear 4 is formed. In one reciprocating motion of the weft insertion needle 31 that is one weft insertion operation, that is, in one picking operation, the same two wefts 8 and the same two catches are eventually obtained. Woven so that the threads 9 are inserted in parallel between the warp groups 30 in parallel. A.
[0026]
That is, the yarn 8 and the catch thread 9 that are driven between the warp groups 30 for each one picking operation in the present invention are the two wefts 8 and the catch threads 9 arranged in parallel, respectively. A woven fabric is formed by crossing each warp.
[0027]
Further, as is apparent from the woven structure diagrams of FIGS. 2 and 3, in the above-described specific example of the present invention, the wefts 8 constituting the first ear portion 3 and the second ear portion 4 or Among the catch threads 9, the wefts 8 driven between the main warp groups 6 constituting the first ear part 3 every other picking operation are the main warp groups 6 constituting the first ear part. Is driven through the lower part of the first ear warp group 6 as a floating yarn 14 without being organized at all, and similarly, the second ear 4 is configured every other picking operation. The catch threads 9 that are driven between the main warp groups 7 are not organized at all with the main warp groups 7 that constitute the second ear part, and the second ear warp thread 7 is used as a floating thread 15. It is driven through the upper part.
[0028]
In other words, in the present invention, when weaving the webbing 1, the warp yarn is used every predetermined number of weft driving operations among the weft yarns 8 or catch threads 9 constituting the first and second ear portions 3 and 4. The weft yarn 8 or catch thread 9 to be driven between the groups is driven into the main warp groups 6 and 7 constituting the respective ear portions 3 and 4 as a floating yarn without being organized at all. Thus, the function of the floating yarns 14 and 15 to wrap around the fabrics 24 and 25 constituting the ear portions 3 and 4 can be exhibited.
[0029]
In the present invention, in the first and second ear portions 3 and 4, all the weft yarns 8 other than the weft yarn 8 and the catch thread 9 forming the float yarn portions 14 and 15 or The catch threads 9 and the warps 6 and 7 constituting the ears 3 and 4 intersect with each other according to a predetermined woven structure to form predetermined woven fabrics 24 and 25.
[0030]
As a preferred specific example in the present invention, the weft driving pick position where the floating yarn 14 is driven in the first ear portion 3 and the floating yarn 15 in the second ear portion 4 are provided. The weft driving pick positions to be driven are different from each other. Therefore, as is clear in the specific example of FIG. 2, the first picking operation P1, the third picking operation P3, and the fifth picking are performed. In the odd picking operation including the operation P5..., The two wefts 8 (D1, D2) are the warp group 6 forming the first ear part 3 and the warp group forming the main body part 2. 6 and forming the first ear part made of the fabric 24 having a predetermined woven structure and the main body part 2 having the predetermined woven structure, and then the engagement with the weft 8 (D1, D2). The two catch threads to match 9 (E1, E2) does not intersect with the warp group 7 forming the second ear portion 4, passes over the warp group 7 in the form of a floating thread 15, and is attached to the warp knitting needle 32 together with the locking thread 11. On the other hand, in the even picking operation including the second picking operation P2, the fourth picking operation P4, the sixth picking operation P6, etc., the auxiliary yarn stitch loop 13 is formed. The two wefts 8 (D3, D4) do not cross the warp group 6 forming the first ear part 3, but pass under the warp group 6 to the floating thread form 14 to form the main body part 2. The two catch threads 9 (E3, E4) engaged with the weft yarns 8 (D3, D4) and the main body portion 2 having a predetermined woven structure are intersected with the warp group 6 In combination with the warp group 7 forming the ear part 4 of the After forming the second ear portion made of fabric 25 having a weave of it will be grasped with locking threads 11 on the weft knitting needle 32 to form an auxiliary yarn stitch loops 33.
[0031]
That is, in the above specific example, when the weft 8 in one picking operation intersects the first ear forming warp group 6, the catch thread 9 engaged with the weft is When the weft 8 in the picking operation and the 1 picking operation is not crossed with the first ear forming warp group 6 so as not to cross the second ear forming warp group 7, Weaving is performed so that the catch thread 9 that engages with the weft thread intersects with the second ear forming warp group 7 so that the picking operation is repeated every picking operation. It is also possible to repeat every operation or every 3 picking operations.
[0032]
As is clear from the description of the above specific example, the weft 8 or catch thread 9 constituting the fabric of the first and second ear portions 3 and 4 in the present invention constitutes the main body portion 2 of the webbing 1. Therefore, by adjusting the fineness, strength and picking density of the weft yarn 8 and the catch thread 9 appropriately, it is possible to adjust the preferable ear softness and wear resistance performance. .
[0033]
In the specific example of FIG. 2, the driving density of the weft yarns 8 constituting the first ear part 3 and the driving density of the catch threads 9 constituting the second ear part 4 constitute the main body part 2 of the webbing 1. This is half of the driving density of the weft 8 that is being used.
[0034]
On the other hand, the warp, weft, catch thread, locking thread and the like used in the webbing 1 in the present invention will be specifically described.
[0035]
As the warp 5 constituting the main body 2 of the webbing 1 in the present invention, for example, a synthetic fiber multifilament yarn having a fineness of 1100 dtex (dt), 1400 dt or 1670 dt is preferably used. In particular, it is preferable to use a polyester multifilament yarn.
[0036]
Further, the woven structure constituting the main body 2 of the webbing 1 is not particularly limited, but in general, a plain woven structure or a twill woven structure such as 2/2, 3/3, 4/4 or the like These mixed textures are used.
[0037]
For example, a woven structure as shown in FIG. 12 can also be used in the present invention.
[0038]
On the other hand, the plurality of warp groups 6 constituting the first ear portion 3 of the webbing 1 are composed of synthetic fiber multifilament yarn having a fineness smaller than the fineness of the warp constituting the main body portion 2. Desirably, in particular, the plurality of warp groups 6 constituting the first ear portion 3 of the webbing 1 is a synthetic fiber multifilament yarn having a fineness of half or less of the fineness of the warp constituting the main body portion 2, preferably Is preferably made of polyester multifilament yarn.
[0039]
Furthermore, the number of the plurality of warp groups 6 constituting the first ear portion 3 in the present invention is preferably at least 4, and the number of 6 or 8 or more is used. Is also possible.
[0040]
That is, the fineness of the warp 6 and the number of used yarns in the first ear 3 according to the present invention are related to the thickness of the main body 2 of the webbing 1 and constitute the first ear. The folded end portion 12 of the weft 8 of the fabric 24 is pulled so as to be joined to the end edge portion 21 of the main body portion 2, and the fabric 24 constituting the first ear portion forms a cylindrical bag. It is selected under conditions suitable to enable it to be wrapped in.
[0041]
Further, the plurality of warp groups 7 constituting the second ear part 4 of the webbing 1 may be composed of synthetic fiber multifilament yarns having a fineness smaller than the fineness of the warp constituting the main body part 2. Desirably, in particular, the plurality of warp groups 7 constituting the second ear portion 4 of the webbing 1 is a synthetic fiber multifilament yarn having a fineness of half or less of the fineness of the warp constituting the main body portion 2, preferably Is preferably made of polyester multifilament yarn.
[0042]
Further, the number of the plurality of warp groups 7 constituting the second ear portion 4 in the present invention is preferably at least 4, and the number of 6 or 8 or more is used. Is also possible.
[0043]
That is, the fineness of the warp yarn 7 in the second ear portion 4 and the number of used yarns in the second ear portion 4 in the present invention are related to the thickness of the main body portion 2 of the webbing 1 and constitute the second ear portion. The auxiliary yarn stitch row 10 formed by the catch thread 9 of the fabric 25 is pulled so as to be joined to the end edge portion 22 of the main body portion 2, and the fabric 25 constituting the second ear portion 4 is cylindrical. It is selected under conditions suitable to enable it to be wrapped to form a bag.
[0044]
The weft yarn 8 used in the present invention is preferably a yarn composed of a synthetic fiber monofilament yarn or a synthetic fiber multifilament yarn or both. Further, it is desirable to use the above-mentioned yarn having a fineness of the weft of 280 to 1100 dt, and it is desirable that the driving density of the weft 8 in the present invention is at least 20 picks / 3 cm.
[0045]
On the other hand, the woven structure of the fabric part 24 in the first ear part 3 in the present invention is not particularly limited, but is preferably a plain woven structure or a twill woven structure, particularly 3/1. Alternatively, a 5/1 · 1/1 woven structure or an inverted woven structure is used.
[0046]
Similarly, the fineness of the catch thread 9 and the locking thread 11 constituting the second ear portion 4 in the present invention is desirably a synthetic fiber multifilament yarn or monofilament yarn in the range of 56 dt to 830 dt.
[0047]
Further, the woven structure of the fabric part 25 in the second ear part 4 in the present invention is not particularly limited, but is preferably a plain woven structure or a twill woven structure, particularly 3 / A woven structure of 1 or 5/1 · 1/1 or a reversed woven structure is used.
[0048]
In the present invention, as described above, the wefts 8 forming the ears 3 and 4 or the warp groups 6 and 7 in which the catch threads 9 partially constitute the ears are crossed. The floating yarns 14 and 15 are arranged as the floating yarns 14 and 15, so that the floating yarns 14 and 15 are affected by the tension generated in the weft yarn 8 by the weft driving operation of the weft yarn 8 or the weft driving operation of the scissors. As a result, both ears 3 and 4 have their edge portions 12 and 33 drawn toward the edge portions 21 and 22 of the main body portion 2 so that the main body portion is moved. 2, the fabric 24 constituting the ear portion 3 and the fabric 25 constituting the ear portion 4 are arranged adjacent to each other on the side surfaces of the two end edge portions 21 and 22. In appearance, the left and right ears made of woven fabric are symmetrical Than is the ear portion is formed to have.
[0049]
However, in the present invention, by appropriately adjusting the warp yarns 5 and 7 of the main body portion and the warp yarns 6 and 7 of the ear portion, the weft yarn 8 or the catch thread 9 and the arrangement density thereof, etc. The auxiliary yarn stitch rows forming the edge 12 in the first ear 3 and the end edge in the second ear 4 are brought into close contact with the side edges 21 and 22 of the main body 2. At the same time, it is desirable to conceal the edge 12 or 33 of the ear portion between the main body portion 2 and the respective fabric portions of the ear portion.
[0050]
In this case, as is apparent from the organization chart of FIG. 3, the direction in which the weft yarn 8 in the first ear 3 becomes a floating yarn with respect to the warp group 6 of the first ear 3 (the warp group 6) and the catch thread 9 that engages with the weft 8 in the second ear 4 or the like (the direction in which the catch thread 9 floats with respect to the warp group 7 of the second ear 4) Since the upper side of the warp group 7 is set to be opposite to each other, the wrapping direction of the fabric 24 in the first ear 3 and the second ear 4 It is desirable that the wrapping directions of the fabric 25 are different from each other.
[0051]
Further, as is clear from the specific example of FIG. 2 described above, the woven structure of the first ear 3 and the woven structure of the second ear 4 in the present invention are the same as each other. It is preferable that it is composed of an inverted woven structure and is shifted by one picking. In the specific example of FIG. 2, each weft 8 to be driven at the time of odd picking operation and the warp constituting the first ear portion 3 are used. For example, assuming that a weaving structure of a table plain weave is formed with the group 6, between each catch thread 9 driven in the even picking operation and the warp group 7 constituting the second ear portion 4 For example, a woven structure of a back plain weave is formed and woven so as to be shifted by one picking.
[0052]
The structure of the ear of the webbing 1 according to the present invention manufactured by such a configuration is such that the first ear part 3 and the second ear part 4 both have an outwardly curved outward appearance. Presented and visually, both external appearances are configured to be substantially the same.
[0053]
The webbing 1 according to the present invention is preferably used as a seat belt webbing.
[0054]
Next, a specific example of the webbing manufacturing method in the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0055]
That is, as described above, the webbing manufacturing method according to the present invention extends over the warp group width of a predetermined number of warp groups 30 necessary for weaving the webbing 1 as shown in FIG. One weft insertion needle 31 that reciprocates while grasping the weft 8 and one end of the warp group 30, in this specific example, the weft provided on the side where the second ear 4 is formed. It is woven using a conventionally known needle loom 34 composed of a knitting needle 32.
[0056]
More specifically, the weft insertion needle 31 starts moving from the left side to the right side of the warp group 30 in the drawing while holding the weft 8 in a folded state, and the weft insertion needle 31 When approaching the end edge portion 33 of the second ear forming warp group 7, it is latched by the weft knitting needle 32 that forms the auxiliary yarn stitch row 10 holding the catch thread 9 supplied from the catch thread guide 36. Is done.
[0057]
Thereafter, the catch thread 9 is knocked over the auxiliary yarn stitch loop 13 already formed on the weft knitting needle 32 to form a new auxiliary yarn stitch loop 13, thereby the weft yarn latched by the weft knitting needle 32. 8 is tapped to complete the weft insertion operation in one picking operation. At that time, the locking thread 11 separately supplied from the guide 37 is simultaneously knitted into the weft knitting needle 32.
[0058]
On the other hand, once the weft insertion needle 31 returns to the initial position, one picking operation is completed.
[0059]
At that time, the weft yarn 8 is set to appropriate conditions in consideration of the warp yarn used, the warp yarn fineness, the type, etc., using the tension of the weft yarn 8, the tension of the catch thread 9 and the tension of all warp yarns. When the insertion needle 31 is retracted, the catch thread 9 in the floating yarn state is set to be drawn into the main body 2 together with the weft thread 8, and in particular, between the weft thread 8 and the catch thread 9. It is desirable to set so that the tack part which is an engaging part is arranged at the boundary part between the warp group 5 of the main body part 2 and the warp group 7 of the second ear part.
[0060]
Similarly, in the first ear portion, the weft yarn 8 is drawn into the main body portion 2 due to the weft tension, and the edge portion 12 of the first ear portion is drawn toward the side surface 21 of the main body portion 2. It is desirable to set so that
[0061]
Such operations are repeated to form the webbing 1 having the configuration of the present invention.
[0062]
If a specific example of the webbing manufacturing method according to the present invention is described in more detail with reference to FIG. 4 and FIGS. 1 to 3, it is provided on one end 101 side of a predetermined warp group 30. A needle loom 34 having a single weft insertion needle 31 and a single weft knitting needle 32 provided on the other end 102 side of the warp group 30 is used to place a plurality of pieces between the predetermined warp groups 30. When weaving the webbing 1 by inserting the weft yarn 8 and the catch thread 9, the predetermined warp group 30 is disposed on both sides of the main body warp group 5 constituting the webbing main body portion 2 and the main body warp portion 5. The first ear warp group 6 that constitutes the first ear part 3 that is the ear part and the second ear part warp group 7 that constitutes the second ear part 4, and the first ear part 3 Each warp of the ear warp group 6 and the main body warp group 5 is connected to the weft insertion needle 31. The desired fabric 24 is formed by crossing with the weft 8 inserted by the knitting process, and each warp 7 of the second ear warp group 7 is engaged with the weft 8 and the weft knitting needle 32 serves as an auxiliary yarn stitch. Weaving is performed so as to form a desired fabric 25 by crossing with the catch threads 9 on which the rows 10 are formed.
[0063]
In the above specific example, the first and second ear portions 3 and 4 are respectively connected to the edge portions 12 and 33 of the webbing body portion 2 after the weft 8 and the catch thread 9 are inserted. The fabric is woven so as to be drawn by being pulled toward the 21 and 22 side.
[0064]
Furthermore, in the webbing manufacturing method according to the present invention, the end edge portion 12 where the weft is folded back in the first ear portion 3 is the end edge portion 21 of the webbing body portion 2 and the edge portion 21. It is characterized by weaving so as to be concealed between the fabric parts constituting the first ear part.
[0065]
Similarly, in the method of manufacturing the webbing according to the present invention, the edge portion 33 composed of the auxiliary yarn stitch row 10 formed by the catch thread 9 in the second ear portion 4 is Weaving is performed so as to be concealed between the edge portion 22 of the webbing main body portion 2 and the fabric portion 25 constituting the second ear portion 4.
[0066]
On the other hand, in the webbing manufacturing method of the present invention, the woven structure of the first ear 3 and the woven structure of the second ear 4 are the same woven structure, It is desirable to set the structure so that the front and back are reversed and one picking is shifted.
[0067]
In the webbing manufacturing method according to the present invention, in the reciprocating motion of the weft insertion needle 31 that is one weft insertion operation, that is, in one picking operation, the same two It is also desirable that the weft 8 and the same two catch threads 9 are woven so as to be inserted between the warp groups 5, 6 and 7 in parallel.
[0068]
Further, in the webbing manufacturing method of the present invention, the woven structure of the first ear 3 is composed of the two wefts 8 in the picking operation at a predetermined interval as the first ear warp group 6. Is configured to float below the first ear warp group 6 without forming a structure, and the two wefts 8 and the first ear warp group 6 in other picking operations. And the woven tissue of the second ear portion 4 is composed of the two catch threads 9 in the picking operation at a predetermined interval. The part warp group 7 does not constitute a structure and is floated above the second ear part warp group 7, and the two catch threads 9 and the second catch thread 9 in other picking operations It is desirable to weave so as to constitute a predetermined woven structure with the warp group 7 for the ear part.
[0069]
In the webbing manufacturing method of the present invention, in the predetermined picking operation, when the first ear warp group 6 and the two wefts 8 are not crossed, In the same picking operation, the two catch threads 9 engaged with the weft 8 and the second ear warp 7 group are woven with a woven structure intersecting, and a predetermined other picking In the operation, when the first ear warp 6 group and the two wefts 8 are crossed, the two catches engaged with the wefts 8 in the same picking operation. It is also preferable that the thread 9 and the second ear warp group 7 are woven in a woven structure that does not cross each other.
[0070]
In the method of manufacturing the webbing according to the present invention, when the auxiliary yarn knitting 10 is formed by the catch thread 9, it is also preferable to use a locking thread 11 having an appropriate fineness in combination.
[0071]
On the other hand, in the method of manufacturing the webbing according to the present invention, the fineness, type, density, number of the warps and wefts or catch threads 9 or locking threads 11 used, and the woven structure, etc. Since the above has already been described above, a detailed description thereof will be omitted here.
[0072]
Here, if the features of the webbing manufacturing method according to the present invention are described in further detail, as described above, in the present invention, the first picking operation and the second picking operation are performed by weft driving. The predetermined webbing 1 is manufactured by being alternately repeated every predetermined number of times.
Here, for example, assuming that the first and second picking operations are alternately repeated every time the weft is driven, the first picking operation is an odd picking operation, and the second picking operation is an even picking operation. The operation will be described in detail below.
[0073]
By the way, in the first picking operation (in this specific example, odd picking operation), weaving of the first ear 3 + weaving of the main body 2 + convolution of the second ear 4 is performed. On the other hand, in the second picking operation (even number picking operation in this specific example), weaving of the second ear 4 + weaving of the main body 2 + first ear 3 is the operation in which the convolution is executed.
[0074]
On the other hand, the woven structure in the first and second ear portions 3 and 4 is, for example, a woven structure of 3/1 or 5/1 · 1/1 as described above. The shedding is set up and down by the first ear portion 3 and the second ear portion 4 and is set at a position where one side is shifted by one pick.
[0075]
In addition, the first ear portion 3 includes the first ear warp group 6 and the weft 8 to form a fabric 24 with a desired woven structure, and the second ear portion 4 includes the first ear portion 3. The fabric 25 is formed with a desired woven structure by the two ear warp groups 7 and the catch thread 9.
[0076]
Further, as a characteristic configuration in the present invention, one ear is woven by one weft picking operation, and the other ear woven by the previous picking operation is wrapped in a cylindrical shape. At the same time, in the next weft picking operation, the operation of weaving the other ear portion and wrapping one ear portion woven in the previous picking operation into a cylindrical shape is performed. Is repeated, and the target webbing 1 is woven.
[0077]
The odd number picking operation and the even number picking operation in the present invention will be described in detail with reference to FIGS.
[0078]
That is, the odd picking operation (weaving of the first ear 3 and convolution of the second ear 4) will be described.
[0079]
5 and 6, first, immediately before the odd picking operation, the warp group 5 constituting the main part of the main body 2 and the warp group 6 constituting the first ear part 3 are divided into upper and lower warp groups. The warp group 7 in the second ear 4 is set in a closed state and is not opened, and the insertion of the weft 8 is awaited.
Next, the weft 8 inserted through the eyelet 40 provided at the tip of the weft insertion needle 31 is opened from the end edge 12 of the first ear 3. The warp group 8 passes between the upper and lower groups of the warp group 5 of the main body 2 and passes between the upper and lower groups of the warp group 6 and the weft 8 between both the warp groups 6 and 5. Insert.
[0080]
Further, the weft 8 passes above the second ear-forming warp group 7 that is not opened in the second ear 4 in a floating state and constitutes the second ear. The weft insertion needle 31 starts to return to the starting point of the first ear after reaching the end edge of the warp group 7 and intersecting with the catch thread 9.
[0081]
On the other hand, the catch thread 9 is hooked on the weft knitting needle 32 together with the locking thread 11 to form the auxiliary yarn stitch row 10 at the edge of the warp group 7 constituting the second ear portion.
[0082]
On the other hand, when the weft 8 returns to the starting point on the first ear portion 3 side, the catch thread 9 intersecting with the weft yarns 7 that constitute the second ear portion 4 as shown in FIG. The weft knitting needles 32 positioned at the edge of the yarn form a stitch loop constituting the auxiliary yarn stitch row 10, and the auxiliary yarn stitch row 10 constitutes the main body portion 2 by the catch thread 9. The fabric 25 constituting the second ear woven by the previous even picking operation is wrapped in a cylindrical shape.
[0083]
Then, the openings of the warp group 5 of the main body part 2 and the warp group 6 constituting the first ear part 3 are closed (shed) to form a weave structure intersecting with the weft 8.
[0084]
Next, the above-described even picking operation (weaving of the second ear portion 4 and convolution operation of the first ear portion 3) will be described.
[0085]
7 to 9, first, immediately before the even picking operation, the warp group 5 constituting the main portion of the main body 2 and the warp group 7 constituting the second ear part 4 are divided into upper and lower warp groups. The warp group 6 is opened by a predetermined wrinkle, while the warp group 6 in the first ear portion 3 is set in a closed state and is not opened, and the insertion of the weft 8 is awaited.
[0086]
Next, the weft 8 inserted through the eyelet 40 provided at the tip of the weft insertion needle 31 is not opened from the edge 12 of the first ear 3. The second ear portion 4 that passes through the lower side of the warp group 5 of the main body portion 2 that passes through the lower side of the warp group 6 that constitutes the upper portion of the main body 2 and then opens the second ear portion 4 is opened. The weft 8 is inserted between the warp groups 5 and 7 through the upper and lower groups of the constituting warp group 7.
[0087]
On the other hand, when the weft 8 moves in the direction of the edge 33 of the second ear 4, the edge of the fabric 24 constituting the first ear 3 woven during the previous odd picking operation. As the portion 12 is drawn in the direction of the warp group 5 of the main body portion 2 as shown in FIG. 8, the entire fabric 24 is wrapped in a cylindrical shape.
[0088]
Further, the weft 8 passes between the second ear-forming warp group 7 opened in the second ear 4 and constitutes the second ear. After arriving at the end edge of the group 7 and intersecting with the catch thread 9, the catch thread 9 is hooked on the weft knitting needle 32 together with the locking thread 11 to constitute the second ear part 4. An auxiliary yarn stitch row 10 is formed at the edge of the warp group 7.
[0089]
Thereafter, the weft insertion needle 31 starts to return to the starting point of the first ear portion 3 while pulling the catch thread 9 in the direction of the warp group 5 constituting the main body portion 2.
[0090]
On the other hand, the auxiliary yarn stitch row 10 in the second ear 4 is chained by the weft knitting needle 32 to the stitch loop 13 in the previous second ear 4 formed by the previous odd number picking operation. Since they are connected, the end portion of the second ear portion 4 is continuously drawn to the end edge portion 22 of the warp group 5 of the main body portion 2 where the catch thread 9 intersects the weft yarn 8. An ear portion having a tubular bag weave shape is formed.
[0091]
Here, detailed specific examples of the webbing according to the present invention will be described below in the form of examples.
[0092]
Example 1 (Production of webbing according to the present invention)
Polyester multifilament yarn (1670 decitex, 144 filament, strength 9.5 cN / dt, elongation 12%) is used as the warp 5 used for the main body 2 of the webbing 1 and 245 warps 5 are prepared. FIG. 4 shows a group of warps coarsely woven while performing twisting processing by adding a twist of 80 t / m to each warp 5 using a “creel equipped with a double twisting device” shown in Japanese Patent No. 2630567. Was supplied to the needle loom shown in the needle loom 34 while warping.
[0093]
On the other hand, as the warps 6 and 7 used for the first and second ears 3 and 4 formed on both sides of the main body 2, polyester multifilament yarn (560 dtex, 48 filaments, strength 5.5 cN / dt, elongation 27%) and 16 warp yarns 6 and 7 each, and using each of the warp yarns 6, using the “creel equipped with twisting device” shown in Japanese Patent No. 2514888 While performing twisting processing to add a twist of 130 t / m to 7 respectively, 16 warp yarns 6 and 7 are simultaneously supplied to both sides of the warp yarn 5 in the needle loom 34 shown in FIG. 4 while warping. did.
[0094]
Thereafter, a polyester multifilament yarn (560 decitex, 96 filament, 7.9 cN / dt, elongation 13%) and a polyester monofilament yarn having a diameter of 0.175 mm were arranged as the weft 8 between the warps. The yarn is supplied to a needle loom having one weft insertion needle 31 and one weft knitting needle 32 shown in FIG. 4 at a density of 24/3 cm, and weaving is performed with the loom rotation speed set to 1900 rotations. It was.
[0095]
The weft yarn 8 is tucked by the catch thread 9 by the weft knitting needle 32, and the catch thread 9 forms an auxiliary yarn stitch row 10 together with the locking thread 11.
[0096]
At this time, a polyester multifilament yarn (280 dtex, 48 filaments, 6.4 cN / dt, 15% elongation) is used as the catch thread 9, and a polyester multifilament yarn (110 dtex, 24 filaments) is used as the locking thread 11. 6.6 cN / dt, elongation 17%).
[0097]
In this example, the woven structure shown in FIG. 3 was used as the woven structure for weaving.
[0098]
Comparative Example 1
As a comparative example of the above-described embodiment, for example, a needle loom using two weft insertion needles and one weft knitting needle as disclosed in Japanese Patent Publication No. 63-63625 is used. The webbing was woven by weaving under the following conditions.
[0099]
As the warp and the ear warp, the same yarn as in Example 1 was used, and the woven structure was woven with the structure shown in the woven structure C as shown in FIG.
[0100]
Polyester multifilament yarn (560 dtex, 96 filament, 7.9 cN / dt, elongation 13%) and polyester monofilament yarn (diameter 0.2 mm) are used for the weft 8, and two weft insertion needles are used. Weaving was performed at a loom speed of 900 rpm.
[0101]
The main ground yarn part warp A which is set to a large opening has a weave of both polyester multifilament yarn and polyester monofilament yarn to form a weave structure, and is set to a medium opening at half the angle of the large opening. In the openings of the woven ear side ear part warp B and the knitted ear side ear part warp C, only the wefts of the polyester multifilament thread pass to form a woven structure.
[0102]
As can be seen from the two webbings, in Comparative Example 1 and Example 1, the performance and appearance of the comparative example 1 and example 1 are the same except for the structure of the ear part.
[0103]
However, the biggest difference between the two is the difference in productivity.
That is, in Example 1, the loom was not modified at all, and weaving can be carried out with a normal machine with one commonly used weft insertion needle and one weft knitting needle attached. In Example 1, the main part of the loom must be modified as described above. Further, since the operation of driving the middle opening warp so as to pass between the two weft insertion needles is performed, there is a problem that the operation is difficult and the rotational speed of the loom cannot be increased.
[0104]
The production quantity of Example 1 is increased by 65%.
[0105]
Further, Comparative Example 1 has two weft insertion needles, and as shown in the structure chart C, the ear part warp portion forms an intermediate opening at the opening portion, and the two weft insertion portions are formed so as to straddle the opening portion. Since the needle must pass through, it is necessary to make adjustments that are difficult to adjust.
[0106]
Since Example 1 does not have a complicated portion as can be seen from the organization chart shown in FIG. 3, setting can be easily performed.
[0107]
Further, in Comparative Example 1, the structure of the ears is different from that of Example 1, and all the wefts and the warps of both ears are interlaced. Therefore, the structure of the ears of Comparative Example 1 is the same as that of Example 1. It is not a structure having the characteristics of one ear.
[0108]
Example 2 (Production of webbing according to the present invention)
Polyester multifilament yarn (1400 decitex, 192 filament, strength 10.8 cN / dt) is used as the warp 5 used for the main body 2 of the webbing 1 and 250 warps 5 are prepared. Japanese Patent No. 2630567 5 groups of 250 warp yarns coarsely woven with a needle loom while performing twisting processing by adding a twist of 130 t / m to each warp yarn 5 using the “creel with double twisting device” shown in FIG. Was supplied to the needle loom 34 shown in FIG. 4 while warping.
[0109]
On the other hand, as the warps 6 and 7 used for the first, second and fourth formed on both sides of the main body 2, a polyester multifilament yarn (560 dtex, 48 filament, strength 5.5 cN / dt, elongation) 27%) and 16 warp yarns 6 and 7 are prepared, and each warp yarn 6 and 7 is provided with 130 t by using a “creel equipped with twisting device” shown in Japanese Patent No. 2514888. While performing twisting to add a twist of / m, 16 warp yarns 6 and 7 were simultaneously supplied to both sides of the warp yarn 5 in the needle loom shown in FIG. 4 while warping.
[0110]
Thereafter, a polyester multifilament yarn (560 decitex, 96 filament, 7.9 cN / dt, elongation 13%) and a polyester monofilament yarn having a diameter of 0.175 mm were arranged as weft yarns 8 between the warps. The yarn is supplied to a needle loom having one weft insertion needle 31 and one weft knitting needle 32 shown in FIG. 4 at a density of 24/3 cm, and weaving is performed with the loom rotation speed set to 1900 rotations. It was.
[0111]
The weft yarn 8 is tucked by the catch thread 9 by the weft knitting needle 32, and the catch thread 9 forms an auxiliary yarn stitch row 10 together with the locking thread 11.
[0112]
At this time, a polyester multifilament yarn (280 dtex, 48 filaments, 6.4 cN / dt, elongation 15%) is used as the catch thread 9, and a polyester multifilament yarn (110 dtex, 24 filament, 6.6 cN / dt, elongation 17%).
[0113]
In this example, the woven structure shown in FIG. 3 was used as the woven structure for weaving.
[0114]
Comparative Example 2
Comparative Example 2 uses 256 polyester multifilament yarns (1670 dtex, 144 filaments, strength 9.5 cN / dt, elongation 12%) as warp yarns 5 and includes a “double twisting device shown in Japanese Patent No. 2630567. Using the “Creel”, the warp twist number was set to 80 t / m, and the warp A was fed to the same needle loom as shown in Example 1 while performing twist processing.
[0115]
The ears 3 and 4 were supplied to the needle loom while simultaneously adjusting the diameter while twisting the same warp yarn as in Example 1.
[0116]
A woven structure D shown in FIG. 11 is used as the woven structure used in Comparative Example 1, and a polyester multifilament thread (830 dtex, 96 filament, 7.9 cN / dt, elongation 13% is used as the weft. ) And supplied to a needle loom at a density of 21/3 cm, and weaving was performed at a weaving machine rotation speed of 1900 with each one weft insertion needle and weft knitting needle.
[0117]
As is clear from the above comparative experiment, the webbing made by adding two multifilaments and two monofilaments to the weft so far is considerably thicker than the ordinary general webbing (Comparative Example 2). However, when weaving using the yarn as in Example 2, the thickness is usually equal to that of a commonly used webbing (Comparative Example 2) or Less than that, the weight decreases as well.
[0118]
In addition, since the monofilament is put into the weft, the webbing performance having rigidity in the width direction can be maintained.
[0119]
In addition, by using high elongation yarns for the ear warps 6 and 7, it is possible to prevent the ears from being cut first when the webbing is broken.
[0120]
[Table 1]
Figure 0004141889
[0121]
【The invention's effect】
Since the webbing and the webbing manufacturing method according to the present invention employ the technical configuration as described above, the ears formed at both ends of the webbing have a cylindrical shape and are smooth and flexible rounded. Since the ear part is tinged with an appearance, the appearance and the wear resistance of the ear part can be superior to those of the conventional webbing. In addition, a normal general-purpose narrow needle loom can be woven at the same speed as a normal webbing, so that the equipment cost can be reduced and the increase in the weaving cost can be suppressed.
[0122]
In the present invention, the edge of the ear, that is, the edge at which the weft is folded back in the first ear, despite the fact that the ear is folded. And the auxiliary yarn stitch row 10 in the second ear portion are concealed well between the fabric portion and the main body portion constituting the ear portion, and the end edge portion is visually visible from the appearance. Since it is configured so that it cannot be done, the aesthetic appearance is also excellent.
Further, in the webbing 1 according to the present invention, since the ear portions provided on both sides of the main body portion appear to be formed symmetrically, there is no sense of incongruity in the left and right appearance.
[0123]
On the other hand, in the webbing 1 according to the present invention, the weft yarn 8 is soft by changing the fineness or changing the driving density and using multifilaments, using monofilaments, or using multifilaments and monofilaments in combination. While maintaining the texture, it is possible to obtain a webbing having the desired rigidity in the width direction or the desired thickness of the webbing 1.
Further, in the present invention, it is possible to obtain a webbing having a thinner thickness by using a twisted super high strength yarn for the weft 8.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic cross-sectional view showing an outline of a configuration of one specific example of a webbing according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing an example of a woven structure in a specific example of a webbing according to the present invention.
FIG. 3 is a diagram showing an example of an organization chart in a specific example of webbing according to the present invention.
FIG. 4 is a diagram for explaining the outline of the configuration of one specific example in an apparatus for manufacturing a webbing according to the present invention.
FIG. 5 is a view for explaining one specific example of a webbing manufacturing method according to the present invention.
FIG. 6 is a view for explaining one specific example of the webbing manufacturing method according to the present invention.
FIG. 7 is a view for explaining one specific example of the webbing manufacturing method according to the present invention.
FIG. 8 is a diagram for explaining a specific example of the webbing manufacturing method according to the present invention.
FIG. 9 is a view for explaining one specific example of the webbing manufacturing method according to the present invention.
FIG. 10 is a diagram showing another example of the organization chart in the webbing according to the present invention.
FIG. 11 is a diagram showing an example of an organization chart in Comparative Example 2. FIG.
FIG. 12 is a diagram showing another example of the organization chart in the webbing according to the present invention.
FIG. 13 is a schematic cross-sectional view showing an outline of the configuration of another specific example of the webbing according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 ... Webbing
2 ... Main body
3 ... 1st ear
4 ... Second ear
5. Warp for main body configuration
6 ... Warp for constituting first ear part
7 ... Second warp for constituting the ear part
8 ... Weft
9 ... Catch thread
10 ... Auxiliary yarn stitch row
11 ... Rocking thread
12 ... The edge part in the 1st ear | edge part, the weft return part
13 ... Loop
14: Weft float part
15 ... Float part of catch thread
21 ... Edge of main body
22 ... The edge of the main body
24. Fabric constituting the first ear portion
25. Fabric constituting the second ear portion
30 ... Warp group
31 ... Weft insertion needle (weft needle)
32 ... Weft knitting needle
33 ... End edge portion composed of auxiliary yarn stitch rows
34 ... Needle loom
35 ... Auxiliary thread insertion needle
36 ... Catch thread guide
37 ... Rocking thread guide
40 ... Weft insertion needle eyelet

Claims (31)

経糸及び緯糸で形成された織組織を有する長尺状の本体部と当該本体部の長尺方向に沿った左右の縁部に配置されている耳部とからなるウェビングであって、当該左右の耳部は何れも、経糸及び緯糸とで形成された織組織を有する布帛で構成され、且つ、少なくとも一部の緯糸が当該耳部の縦糸と組織されずに浮き糸として織り込まれ、当該浮き糸が当該耳部を構成する当該布帛をくるみ込んで筒状に形成された状態で当該本体部の当該縁部に接続して配置された構造を有しており、当該一方の耳部は、その緯糸が当該本体部を構成する緯糸と同一の緯糸で構成されている第１の耳部と、当該他方の耳部は、当該緯糸が、当該本体部を構成する緯糸とは異なる緯糸で構成されている第２の耳部とから構成されており、且ついずれの当該筒状の耳部内には、当該何れかの耳部を構成する経糸の少なくとも一部の経糸が充填されている事を特徴とするウエビング。A webbing consisting of an elongated main body having a woven structure formed of warp and weft and ears arranged at left and right edges along the longitudinal direction of the main body, Each of the ears is made of a fabric having a woven structure formed by warps and wefts, and at least a part of the wefts are woven as floating yarns without being organized with the warp yarns of the ears. Has a structure that is connected to the edge of the main body in a state of being wrapped into the fabric constituting the ear and formed into a cylindrical shape, and the one ear is The first ear portion in which the weft is composed of the same weft as the weft constituting the main body portion, and the other ear portion are composed of the weft yarn different from the weft constituting the main body portion. The second ear portion and any of the tubular shapes The portion, a webbing at least part of the warps of the warp constituting the one ear portion is characterized in that is filled. 当該第１の耳部は、当該織組織からなる布帛の本体部端部に隣接して配置された当該耳部の経糸が当該耳部の外表面を形成しており、且つ当該布帛における当該耳部縁部における当該緯糸の折り返し端部が当該本体部の縁部を構成する経糸の近傍に引き寄せられている構成を有している事を特徴とする請求項１に記載のウエビング。In the first ear portion, the warp yarn of the ear portion arranged adjacent to the end portion of the main body portion of the fabric made of the woven structure forms the outer surface of the ear portion, and the ear in the fabric 2. The webbing according to claim 1, wherein the weft end portion of the weft at the edge portion is drawn near the warp yarn constituting the edge portion of the main body portion. 当該第２の耳部は、当該織組織からなる布帛の本体部端部に隣接して配置された当該耳部の経糸が当該耳部の外表面を形成しており、且つ当該布帛の当該耳部縁部における当該緯糸の折り返し端部が補助糸編目列で構成されており、然も、当該補助糸編目列が当該本体部の縁部を構成する経糸の近傍に引き寄せられている構成を有している事を特徴とする請求項１に記載のウエビング。In the second ear portion, the warp of the ear portion arranged adjacent to the end portion of the main body portion of the fabric made of the woven structure forms the outer surface of the ear portion, and the ear of the fabric The weft end portion of the weft yarn at the edge portion is composed of an auxiliary yarn stitch row, and the auxiliary yarn stitch row is drawn near the warp yarn constituting the edge portion of the main body portion. The webbing according to claim 1, wherein the webbing is performed. 当該第２の耳部に於ける当該緯糸は、キャッチスレッドである事を特徴とする請求項1または３に記載のウエビング。The webbing according to claim 1 or 3, wherein the weft in the second ear is a catch thread. 当該第２の耳部に於ける当該補助糸編目列は、当該キャッチスレッドと当該キャッチスレッドとは異なるロッキングスレッドとで構成されている事を特徴とする請求項３又は４に記載のウエビング。The webbing according to claim 3 or 4, wherein the auxiliary yarn stitch row in the second ear portion includes the catch thread and a locking thread different from the catch thread. 当該第１と第2の耳部に於ける当該緯糸若しくは当該キャッチスレッドの打ち込み密度は、当該本体部を構成する緯糸の打ち込み密度よりも小さいものである事を特徴とする請求項１乃至５の何れかに記載のウエビング。6. The driving density of the weft or the catch thread in the first and second ears is smaller than the driving density of the weft constituting the main body. Webbing in any one. 当該本体部及び当該第1の耳部を形成する当該緯糸並びに当該第２の耳部を形成する当該緯糸は、いずれもマルチフィラメント糸又はモノフィラメント糸或いは双方の混合糸のいずれかである事を特徴とする請求項１乃至６の何れかに記載のウエビング。The wefts forming the main body part and the first ear part and the wefts forming the second ear part are both multifilament yarns, monofilament yarns or a mixed yarn of both. The webbing according to any one of claims 1 to 6. 当該第1及び第２の耳部を構成し緯糸打ち込み操作毎に経糸群間に打ち込まれる緯糸若しくはキャッチスレッドは、当該それぞれの耳部を構成するする主要な縦糸群には一切組織されずに浮き糸として、それによって、当該浮き糸が当該耳部を構成する布帛をくるみ込む操作が行われる「くるみ込み打ち込み操作」と、当該浮き糸を除く全ての緯糸若しくは当該キャッチスレッドと当該耳部を構成する経糸とが所定の織組織に従って相互に交差して所定の織物布帛を形成する「組織形成打ち込み操作」とが、所定の緯糸打ち込み操作毎に交互に繰り返して当該布帛が形成されている事を特徴とする請求項1乃至７の何れかに記載のウエビング。The wefts or catch threads that constitute the first and second ears and are driven between the warp groups at every weft driving operation float without being organized in the main warp groups that constitute the respective ears. As a thread, the “floating driving operation” in which the floating yarn wraps around the fabric constituting the ear portion, and all the weft yarns or the catch thread and the ear portion except the floating yarn are configured. The “texture forming driving operation” in which the warp yarns intersecting each other in accordance with a predetermined woven structure to form a predetermined woven fabric is alternately repeated for each predetermined weft driving operation. The webbing according to any one of claims 1 to 7, wherein 当該第1の耳部に於ける当該浮き糸が打ち込まれる「くるみ込み打ち込み操作」の緯糸打ち込みピック位置と当該第２の耳部に於ける当該浮き糸が打ち込まれる「くるみ込み打ち込み操作」の緯糸打ち込みピック位置とは、相互に異なっている事を特徴とする請求項６乃至８の何れかに記載のウエビング。Weft thread picking position of “wrap-in driving operation” in which the floating yarn is driven in the first ear portion and weft thread of “wrap-in driving operation” in which the floating yarn is driven in the second ear portion The webbing according to any one of claims 6 to 8, wherein the driving pick position is different from each other. 当該第1の耳部に於ける当該布帛のくるみ込み方向と当該第２の耳部に於ける当該布帛のくるみ込み方向とは、相互に異なっている事を特徴とする請求項９に記載のウエビング。The wrapping direction of the fabric in the first ear portion and the wrapping direction of the fabric in the second ear portion are different from each other. Webbing. 当該第１の耳部の織組織と当該第２の耳部の織組織は相互に同一であるが、相互に反転した織組織で構成されている事を特徴とする請求項１乃至１０の何れかに記載のウエビング。11. The woven structure of the first ear part and the woven structure of the second ear part are the same as each other, but are composed of woven structures reversed to each other. Crab webbing. 当該第１の耳部と当該第２の耳部は、何れも外方に湾曲状に膨出した外観を呈し、目視上、双方の外観は略同一である事を特徴とする請求項１乃至１１の何れかに記載のウエビング。The first ear part and the second ear part both have an outwardly curved outward appearance, and both external appearances are substantially the same visually. The webbing according to any one of 11. 当該第１の耳部用経糸群及び当該第２の耳部用経糸群を構成する各経糸の繊度は、当該本体部を構成する経糸群の経糸の繊度よりも小さい事を特徴とする請求項１乃至１２の何れかに記載のウエビング。The fineness of each warp constituting the first ear part warp group and the second ear part warp group is smaller than the warp fineness of the warp group constituting the main body part. The webbing according to any one of 1 to 12. 当該第１及び第２の耳部用経糸群を構成する経糸は少なくとも４本である事を特徴とする請求項１乃至１３の何れかに記載のウエビング。The webbing according to any one of claims 1 to 13, wherein the number of warps constituting the first and second ear warp groups is at least four. 当該ウエビングはシートベルト用ウエビングである事を特徴とする請求項１乃至１４の何れかに記載のウエビング。The webbing according to any one of claims 1 to 14, wherein the webbing is a seat belt webbing. 所定の経糸群の一方の端部側に設けられている一本の緯糸挿入針と当該経糸群の他方の端部側に設けられている一本の緯糸編針とを有するニードル織機を使用して当該所定の経糸群間に複数本の緯糸及びキャッチスレッドを挿入してウェビングを製織するに際し、当該所定の経糸群を当該ウェビング本体部を構成する本体経糸群と当該本体経糸部の両側に配置された耳部を構成する第１の耳部用経糸群と第２の耳部用経糸群とで構成し、当該第１の耳部用経糸群と当該本体経糸群の各経糸は、当該緯糸挿入針により挿入される緯糸と交錯して所望の布帛を形成すると共に、当該第２の耳部用経糸群の各経糸は、当該緯糸に係合し当該緯糸編針により補助糸編目が形成されるキャッチスレッドと交錯して所望の布帛を形成するに際し、当該一部の緯糸及び当該一部のキャッチスレッドは、当該各々の耳部を構成する全ての縦糸とは組織されずに浮き糸として織り込まれる様に織成し、当該浮き糸が当該耳部を構成する当該布帛をくるみ込む様に製織する事を特徴とするウェビングの製造方法。Using a needle loom having one weft insertion needle provided on one end side of a predetermined warp group and one weft knitting needle provided on the other end side of the warp group When weaving a webbing by inserting a plurality of wefts and catch threads between the predetermined warp groups, the predetermined warp groups are arranged on both sides of the main body warp group constituting the webbing main body part and the main body warp part. The first ear warp group and the second ear warp group constituting the ear part, and each warp of the first ear warp group and the main body warp group is inserted into the weft insertion A desired fabric is formed by crossing with the weft inserted by the needle, and each warp of the second warp group for the ear portion is engaged with the weft and an auxiliary yarn stitch is formed by the weft knitting needle. in forming a desired fabric and interlaced with the thread, the portion The wefts and the part of the catch threads are woven so as to be woven as floating yarns without being organized with all the warp yarns constituting the respective ear portions, and the floating yarns wrap around the fabric constituting the ear portions. manufacturing method of the webbing, characterized in that weaving as writing. 当該第１と第２の耳部は、当該緯糸及び当該キャッチスレッドの挿入後、個々の端縁部が当該ウエビング本体部の端縁部側に引き寄せられる様にくるめこむ事を特徴とする請求項１６に記載のウエビングの製造方法。The said 1st and 2nd ear | edge part is wrapped so that each edge part may be drawn near to the edge part side of the said webbing main-body part after insertion of the said weft and the said catch thread | sled. 16. A method for producing a webbing according to 16. 当該第１の耳部に於ける当該緯糸が折り返される端縁部は、当該ウエビング本体部の端縁部と当該第１の耳部の布帛部の間に隠匿される様に製織する事を特徴とする請求項１６又は１７に記載のウエビングの製造方法。The edge portion of the first ear portion where the weft is folded back is woven so as to be concealed between the edge portion of the webbing main body portion and the fabric portion of the first ear portion. The method for producing a webbing according to claim 16 or 17. 当該第２の耳部に於ける当該キャッチスレッドで形成される補助糸編目列からなる端縁部は、当該ウエビング本体部の端縁部と当該第２の耳部の布帛部の間に隠匿される様に製織する事を特徴とする請求項１６又は１７に記載のウエビングの製造方法。The edge part which consists of an auxiliary yarn stitch row formed with the catch thread in the second ear part is concealed between the edge part of the webbing main body part and the fabric part of the second ear part. The method of manufacturing a webbing according to claim 16 or 17, characterized in that weaving is performed as described above. 当該第１の耳部の織組織と当該第２の耳部の織組織は、同じ織組織であって且つ両組織は互いに表裏が反転した組織に設定する事を特徴とする請求項1６乃至１９の何れかに記載のウエビングの製造方法。20. The woven structure of the first ear part and the woven structure of the second ear part are the same woven structure, and both the tissues are set to a structure in which the front and back sides are reversed with respect to each other. A method for producing a webbing according to any one of the above. 当該第１の耳部の織組は、所定間隔のピッキング動作に於いて、緯糸が当該第１の耳部用経糸群とは組織を構成せず当該第１の耳部用経糸群の下方又は上方部に浮かせる構成をとるピッキング動作と、当該緯糸と当該第１の耳部用経糸群とで所定の織組織を構成するピッキング動作とが交互に連続動作する様に製織する事を特徴とする請求項１９または２０に記載のウエビングの製造方法。In the weaving of the first ear part, in the picking operation at a predetermined interval, the weft does not form a structure with the first ear warp group, or below the first ear warp group or Weaving so that a picking operation that takes a configuration that floats above and a picking operation that constitutes a predetermined woven structure by the weft and the first ear warp group alternately operate continuously. The method for producing a webbing according to claim 19 or 20. 当該第２の耳部の織組織は、所定間隔のピッキング動作に於いて、キャッチスレッドが当該第２の耳部用経糸群とは組織を構成せず当該第２の耳部用経糸群の上方又は上方部に浮かせる構成をとるピッキング動作と、当該キャッチスレッドと当該第２の耳部用経糸群とで所定の織組織を構成するピッキング動作とが交互に連続動作する様に製織する事を特徴とする請求項２０又は２１に記載のウエビングの製造方法。In the picking operation at a predetermined interval, the catch thread does not form a structure with the second ear warp group and the second ear warp group is above the second ear warp group. Or weaving so that the picking operation that takes a configuration that floats upward and the picking operation that constitutes a predetermined woven structure with the catch thread and the second warp group for the ear part alternately operate continuously The method for producing a webbing according to claim 20 or 21. 所定のピッキング動作に於いて、当該第１の耳部用経糸群と当該緯糸とを交差させない場合には、当該同一のピッキング動作に於ける当該緯糸と係合する当該キャッチスレッドと当該第２の耳部用経糸群とを交差させる織組織で織成すると共に、所定の他のピッキング動作に於いて、当該第１の耳部用経糸群と当該緯糸とを交差させる場合には、当該同一のピッキング動作に於ける当該緯糸と係合する当該キャッチスレッドと当該第２の耳部用経糸群とを交差させない織組織で織成する事を特徴とする請求項２０乃至２２の何れかに記載のウエビングの製造方法。In a predetermined picking operation, when the first ear warp group and the weft are not crossed, the catch thread and the second thread that engage with the weft in the same picking operation When weaving with a woven structure that intersects the warp group for the ear part, and in the case of crossing the first warp group for the ear part and the weft thread in a predetermined other picking operation, the same 23. The woven structure according to any one of claims 20 to 22, wherein the catch thread that engages with the weft yarn in the picking operation and the second warp group for the ear portion are woven with a woven structure that does not intersect. Webbing manufacturing method. 当該キャッチスレッドによる補助糸編目列を形成する際には、ロッキングスレッドが併用される事を特徴とする請求項１６乃至２３の何れかに記載のウエビングの製造方法。The webbing manufacturing method according to any one of claims 16 to 23, wherein a locking thread is used together when forming the auxiliary yarn stitch row by the catch thread. 当該第１と第2の耳部に於ける当該緯糸若しくは当該キャッチスレッドの打ち込み密度は、当該本体部を構成する緯糸の打ち込み密度よりも小さいものである事を特徴とする請求項１６乃至２４の何れかに記載のウエビングの製造方法。25. The driving density of the weft or the catch thread in the first and second ears is smaller than the driving density of the weft constituting the main body. The manufacturing method of webbing in any one. 当該本体部及び当該第1の耳部を形成する当該緯糸並びに当該第２の耳部を形成する当該緯糸は、いずれもマルチフィラメント糸又はモノフィラメント糸或いは双方の混合糸のいずれかである事を特徴とする請求項１６乃至２５の何れかに記載のウエビングの製造方法。The wefts forming the main body part and the first ear part and the wefts forming the second ear part are both multifilament yarns, monofilament yarns or a mixed yarn of both. The method for manufacturing a webbing according to any one of claims 16 to 25. 当該第１の耳部用経糸群及び当該第２の耳部用経糸群を構成する各経糸の繊度は、当該本体部を構成する経糸群の経糸の繊度よりも小さい事を特徴とする請求項１６乃至２６の何れかに記載のウエビングの製造方法。―The fineness of each warp constituting the first ear warp group and the second ear warp group is smaller than the warp fineness of the warp group constituting the main body part. 27. A method for manufacturing a webbing according to any one of 16 to 26. - 当該第１及び第２の耳部用経糸群を構成する経糸は少なくとも４本である事を特徴とする請求項１６乃至２６の何れかに記載のウエビングの製造方法。27. The method of manufacturing a webbing according to any one of claims 16 to 26, wherein the number of warps constituting the first and second ear warp groups is at least four. 当該第1の耳部に於ける当該浮き糸が打ち込まれる「くるみ込み打ち込み操作」の緯糸打ち込みピック位置と当該第２の耳部に於ける当該浮き糸が打ち込まれる「くるみ込み打ち込み操作」の緯糸打ち込みピック位置とは、相互に異なっている事を特徴とする請求項１６乃至２８の何れかに記載のウエビングの製造方法。Weft thread picking position of “wrap-in driving operation” in which the floating yarn is driven in the first ear portion and weft thread of “wrap-in driving operation” in which the floating yarn is driven in the second ear portion 29. The method of manufacturing a webbing according to claim 16, wherein the driving pick position is different from each other. 当該第1の耳部に於ける当該布帛のくるみ込み方向と当該第２の耳部に於ける当該布帛のくるみ込み方向とは、相互に異なる様に織成する事を特徴とする請求項１６乃至２９の何れかに記載のウエビングの製造方法。The wrapping direction of the fabric in the first ear portion and the wrapping direction of the fabric in the second ear portion are woven so as to be different from each other. 30. The method for producing a webbing according to any one of items 29 to 29. 当該ウエビングはシートベルト用ウエビングである事を特徴とする請求項１６乃至３０の何れかに記載のウエビングの製造方法。31. The webbing manufacturing method according to claim 16, wherein the webbing is a seat belt webbing.
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