JP4140265B2 - 活性化血液凝固第x因子阻害剤 - Google Patents

活性化血液凝固第x因子阻害剤 Download PDF

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Description

【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明は、血液凝固性疾患の治療薬又は予防薬として有用な、ベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、人口の高齢化により、加齢に伴う循環器疾患の増加が目立っている。その中でも、脳梗塞、心筋梗塞、末梢循環障害などの血栓性疾患は、直接死因に結び付くばかりでなく、患者の予後の悪さ、生活に対する制限など個人的、社会的負担を多く強いることになる。これら血栓症に対する治療法として、抗凝固療法は今後ますます重要性が増すと考えられる。
【0003】
血液の凝固は、何らかの刺激に起因して活性化される酵素反応の多段階増幅過程を経て、最終的に活性化されたトロンビンが、可溶性血漿蛋白であるフィブリノーゲンを限定分解し、フィブリンを生成することにより生じる。フィブリンは不溶性蛋白で凝塊を形成する。この過程は血液凝固カスケードとして知られ、内因系および外因系の2つの経路が有り、それぞれの経路は、血液凝固第X因子を活性化して合流する。以上のように、生成した活性化血液凝固第X因子は、血液凝固カスケードの重要な位置を占める酵素で、最終的には、2価カルシウムイオン、リン脂質及び活性化血液凝固第V因子等と複合体をつくり、プロトロンビンをトロンビンに効率良く転換し、血液凝固反応を促進させる[例えば、プリンシプルズ・オブ・バイオケミストリー:マーマリアン・バイオケミストリー,第7版(1983年)[E. L. Smith, A. White et al 'Principles of Biochemistry: Mammalian Biochemistry 7th edition' McGraw-Hill, Inc. (1983)]等]。
【0004】
現在、抗凝固薬としてはワルファリンや抗トロンビン剤が知られ、使用されている。しかし、ワルファリンは経口の抗血栓薬として汎用されてはいるが、ビタミンK拮抗物質であり、食事や、併用薬剤との相互作用がしばしば見られるなど抗凝固能のコントロールが難しいことが知られている[例えば、クリニカル・ファーマコカイネティックス,第30巻,第416頁(1996年)[Clin. Pharmacokinet., 30, 416 (1996)] 等]。また、現在の抗トロンビン剤は、薬効に伴う副作用の出血傾向が観察されることから、新たな抗凝固薬の開発が望まれている。活性化血液凝固第X因子はトロンビンの生成に直接関与し、その阻害剤は抗凝固作用を示すことが知られており、新規の抗凝固剤として可能性が示唆されている[例えば、ドラッグズ,第49巻,第856頁(1995年)[Drugs, 49, 856 (1995)]等]。
【0005】
ところで、競合拮抗型の活性化血液凝固第X因子阻害剤として、特開平5-208946号(EP 540051)、WO 96/16940(EP 798295)又はWO 00/47553には、芳香族アミジン誘導体又はアミジノナフチル誘導体が記載されている。また、WO 98/31661(EP 976722)には、例えば、N−[4−[1−アセトイミドイル−4−ピペリジルオキシ]フェニル]−N−[2−(3−アミジノフェノキシ)エチル]スルファモイル酢酸 2トリフルオロ酢酸塩等のベンズアミジン誘導体が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、優れた活性化血液凝固第X因子阻害作用を有する化合物の開発を目指し、種々のベンズアミジン誘導体の薬理活性について、長年に亘り、鋭意研究を行った結果、特異な構造を有するベンズアミジン誘導体が、優れた活性化血液凝固第X因子阻害作用を有し、トリプシン阻害作用を示さないため、それに起因する副作用が無く、血液凝固性疾患の予防薬又は治療薬(特に治療薬)として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、血液凝固性疾患の治療薬又は予防薬として有用な、ベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容される塩を含有する、活性化血液凝固第X因子阻害剤を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一般式(I)
【0009】
【化5】
Figure 0004140265
を有するベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤を提供する。
【0010】
上記式中、
1は、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基又は水酸基を示し、
2は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C6アルキル基を示し、
3は、水素原子;C1−C6アルキル基;水酸基、カルボキシル基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基;一般式
【0011】
【化6】
Figure 0004140265
(式中、R7は、C1−C6アルキル基を示し、m及びnは、同一又は異なって、1乃至6の整数を示す。)を有する基;C7−C15アラルキル基;C1−C6アルカノイル基;ヒドロキシC2−C6アルカノイル基;C1−C6アルキルスルホニル基;又は、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基を示し、
4及びR5は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、カルボキシル基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基又はジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基を示し、
6は、1−アセトイミドイルピロリジン−3−イル基又は1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基を示す。
【0012】
また、本発明は、一般式(I)を有するベンズアミジン誘導体又はそれらの薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤を含有する、血液凝固性疾患の治療薬又は予防薬を提供する。
【0013】
上記一般式(I)に於て、R1の定義に於ける「ハロゲン原子」は、例えば、弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子であり得、好適には弗素原子、塩素原子又は臭素原子であり、更に好適には、弗素原子又は塩素原子であり、特に好適には弗素原子である。
【0014】
上記に於て、R1の定義に於ける「C1−C6アルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基又は2−エチルブチル基のような、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、好適にはC1−C4アルキル基であり、更に好適にはメチル基又はエチル基であり、特に好適にはメチル基である。
【0015】
上記に於いて、R2の定義に於ける「ハロゲン原子」は、例えば、前記R1で定義したものと同意義であり得、好適には弗素原子又は塩素原子であり、特に好適には弗素原子である。
【0016】
上記に於いて、R2の定義に於ける「C1−C6アルキル基」は、例えば、前記R1で定義したものと同意義であり得、好適にはC1−C4アルキル基であり、更に好適にはメチル基又はエチル基であり、特に好適にはメチル基である。
【0017】
上記に於いて、R3の定義に於ける「C1−C6アルキル基」及び「水酸基、カルボキシル基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基」の「C1−C6アルキル基」部分は、例えば、前記R1で定義したものと同意義であり得、「C1−C6アルキル基」は、好適にはC1−C4アルキル基であり、更に好適にはメチル基、エチル基又はイソプロピル基であり、特に好適にはイソプロピル基である。他方、「水酸基、カルボキシル基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基」の「C1−C6アルキル基」部分は、好適にはC1−C4アルキル基であり、更に好適にはメチル基又はエチル基であり、特に好適にはメチル基である。
【0018】
上記に於いて、R3の定義に於ける「水酸基、カルボキシル基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基」の置換基及び「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基」の置換基の定義に於ける「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基」は、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、2−メチルブトキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、1−エチルプロポキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基、4−メチルペンチルオキシカルボニル基、3−メチルペンチルオキシカルボニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニル基、1−メチルペンチルオキシカルボニル基、3,3−ジメチルブトキシカルボニル基、2,2−ジメチルブトキシカルボニル基、1,1−ジメチルブトキシカルボニル基、1,2−ジメチルブトキシカルボニル基、1,3−ジメチルブトキシカルボニル基、2,3−ジメチルブトキシカルボニル基又は2−エチルブトキシカルボニル基のような、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基がカルボニル基に結合した基であり、好適には(C1−C4アルコキシ)カルボニル基であり、更に好適にはメトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基であり、特に好適にはエトキシカルボニル基である。
【0019】
上記に於いて、R3の定義に於ける「水酸基、カルボキシル基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基」は、例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基、1−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシブチル基、3−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシブチル基、5−ヒドロキシペンチル基若しくは6−ヒドロキシヘキシル基、カルボキシメチル基、1−カルボキシエチル基、2−カルボキシエチル基、1−カルボキシプロピル基、2−カルボキシプロピル基、3−カルボキシプロピル基、1−カルボキシブチル基、2−カルボキシブチル基、3−カルボキシブチル基、4−カルボキシブチル基、5−カルボキシペンチル基若しくは6−カルボキシヘキシル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、イソプロポキシカルボニルメチル基、ブトキシカルボニルメチル基、イソブトキシカルボニルメチル基、s−ブトキシカルボニルメチル基、t−ブトキシカルボニルメチル基、ペンチルオキシカルボニルメチル基、イソペンチルオキシカルボニルメチル基、2−メチルブトキシカルボニルメチル基、ネオペンチルオキシカルボニルメチル基、1−エチルプロポキシカルボニルメチル基、ヘキシルオキシカルボニルメチル基、4−メチルペンチルオキシカルボニルメチル基、3−メチルペンチルオキシカルボニルメチル基、2−メチルペンチルオキシカルボニルメチル基、1−メチルペンチルオキシカルボニルメチル基、3,3−ジメチルブトキシカルボニルメチル基、2,2−ジメチルブトキシカルボニルメチル基、1,1−ジメチルブトキシカルボニルメチル基、1,2−ジメチルブトキシカルボニルメチル基、1,3−ジメチルブトキシカルボニルメチル基、2,3−ジメチルブトキシカルボニルメチル基、2−エチルブトキシカルボニルメチル基、1−(メトキシカルボニル)エチル基、1−(エトキシカルボニル)エチル基、1−(プロポキシカルボニル)エチル基、1−(イソプロポキシカルボニル)エチル基、1−(ブトキシカルボニル)エチル基、1−(イソブトキシカルボニル)エチル基、1−(s−ブトキシカルボニル)エチル基、1−(t−ブトキシカルボニル)エチル基、1−(ペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(イソペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(2−メチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(ネオペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(1−エチルプロポキシカルボニル)エチル基、1−(ヘキシルオキシカルボニル)エチル基、1−(4−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(3−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(2−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(1−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、1−(3,3−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(2,2−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(1,1−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(1,2−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(1,3−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(2,3−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、1−(2−エチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(メトキシカルボニル)エチル基、2−(エトキシカルボニル)エチル基、2−(プロポキシカルボニル)エチル基、2−(イソプロポキシカルボニル)エチル基、2−(ブトキシカルボニル)エチル基、2−(イソブトキシカルボニル)エチル基、2−(s−ブトキシカルボニル)エチル基、2−(t−ブトキシカルボニル)エチル基、2−(ペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(イソペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(2−メチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(ネオペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(1−エチルプロポキシカルボニル)エチル基、2−(ヘキシルオキシカルボニル)エチル基、2−(4−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(3−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(2−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(1−メチルペンチルオキシカルボニル)エチル基、2−(3,3−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(2,2−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(1,1−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(1,2−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(1,3−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(2,3−ジメチルブトキシカルボニル)エチル基、2−(2−エチルブトキシカルボニル)エチル基、3−(メトキシカルボニル)プロピル基、3−(エトキシカルボニル)プロピル基、3−(プロポキシカルボニル)プロピル基、3−(イソプロポキシカルボニル)プロピル基、3−(ブトキシカルボニル)プロピル基、3−(イソブトキシカルボニル)プロピル基、3−(s−ブトキシカルボニル)プロピル基、3−(t−ブトキシカルボニル)プロピル基、3−(ペンチルオキシカルボニル)プロピル基、3−(イソペンチルオキシカルボニル)プロピル基、3−(ヘキシルオキシカルボニル)プロピル基、4−(メトキシカルボニル)ブチル基、4−(エトキシカルボニル)ブチル基、4−(プロポキシカルボニル)ブチル基、4−(イソプロポキシカルボニル)ブチル基、4−(ブトキシカルボニル)ブチル基、4−(イソブトキシカルボニル)ブチル基、4−(s−ブトキシカルボニル)ブチル基、4−(t−ブトキシカルボニル)ブチル基、4−(ペンチルオキシカルボニル)ブチル基、4−(イソペンチルオキシカルボニル)ブチル基、4−(ヘキシルオキシカルボニル)ブチル基、5−(メトキシカルボニル)ペンチル基、5−(エトキシカルボニル)ペンチル基、5−(プロポキシカルボニル)ペンチル基、5−(ブトキシカルボニル)ペンチル基、5−(ペンチルオキシカルボニル)ペンチル基、5−(ヘキシルオキシカルボニル)ペンチル基、6−(メトキシカルボニル)ヘキシル基、6−(エトキシカルボニル)ヘキシル基、6−(プロポキシカルボニル)ヘキシル基、6−(ブトキシカルボニル)ヘキシル基、6−(ペンチルオキシカルボニル)ヘキシル基又は6−(ヘキシルオキシカルボニル)ヘキシル基のような、水酸基、カルボキシル基若しくは前記(C1−C6アルコキシ)カルボニル基が、前記C1−C6アルキル基に結合した基であり得、好適には、ヒドロキシC1−C4アルキル基、カルボキシC1−C4アルキル基又は(C1−C4アルコキシ)カルボニル(C1−C4アルキル)基であり、更に好適には、ヒドロキシC1−C4アルキル基又は(C1−C4アルコキシ)カルボニルメチル基であり、より更に好適には、2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基又はブトキシカルボニルメチル基であり、特に好適には、2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基又はエトキシカルボニルメチル基であり、最も好適には、カルボキシメチル基又はエトキシカルボニルメチル基である。
【0020】
上記一般式(II)に於いて、R7の定義に於ける「C1−C6アルキル基」は、例えば、前記R1で定義したものと同意義であり得、好適にはC1−C4アルキル基であり、更に好適にはメチル基又はエチル基であり、特に好適にはエチル基である。
【0021】
上記に於いて、mは好適には1乃至4の整数であり、更に好適には1又は2である。
【0022】
上記に於いて、nは好適には1乃至4の整数であり、更に好適には1又は2である。
【0023】
上記一般式(I)に於いて、R3の定義に於ける「C7−C15アラルキル基」は、例えば、ベンジル基、ナフチルメチル基、インデニルメチル基、フェナンスレニルメチル基、アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基、フェネチル基、ナフチルエチル基、フェニルプロピル基、ナフチルプロピル基、フェニルブチル基、ナフチルブチル基、フェニルペンチル基、ナフチルペンチル基又はフェニルヘキシル基のような、炭素数6乃至14個の芳香族炭化水素基の1又は2個が、前記「C1−C6アルキル基」に結合した基であり得、好適には、ベンジル基、ナフチルメチル基、ジフェニルメチル基又はフェネチル基であり、更に好適には、ベンジル基又はフェネチル基であり、特に好適にはベンジル基である。
【0024】
上記に於いて、R3の定義に於ける「C1−C6アルカノイル基」は、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基又はヘキサノイル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖のアルカノイル基であり、好適には、C1−C4アルカノイル基であり、更に好適には、ホルミル基又はアセチル基であり、特に好適にはアセチル基である。
【0025】
上記に於いて、R3の定義に於ける「ヒドロキシC2−C6アルカノイル基」は、例えば、ヒドロキシアセチル基、2−ヒドロキシプロピオニル基、3−ヒドロキシプロピオニル基、4−ヒドロキシブチリル基、5−ヒドロキシバレリル基又は6−ヒドロキシヘキサノイル基のような、水酸基が前記「C1−C6アルカノイル基」に結合した基であり得、好適にはヒドロキシアセチル基、3−ヒドロキシプロピオニル基又は4−ヒドロキシブチリル基であり、特に好適にはヒドロキシアセチル基である。
【0026】
上記に於いて、R3の定義に於ける「C1−C6アルキルスルホニル基」は、例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、イソプロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、イソブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基、イソペンタンスルホニル基、ネオペンタンスルホニル基、ヘキサンスルホニル基又はイソヘキサンスルホニル基のような、前記「C1−C6アルキル基」がスルホニル基に結合した基であり得、好適にはメタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基又はヘキサンスルホニル基であり、更に好適には、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基又はブタンスルホニル基であり、特に好適にはエタンスルホニル基である。
【0027】
上記に於いて、R3の定義に於ける「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基」は、例えば、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、プロポキシカルボニルメタンスルホニル基、イソプロポキシカルボニルメタンスルホニル基、ブトキシカルボニルメタンスルホニル基、イソブトキシカルボニルメタンスルホニル基、s−ブトキシカルボニルメタンスルホニル基、t−ブトキシカルボニルメタンスルホニル基、ペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、イソペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、2−メチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、ネオペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、1−エチルプロポキシカルボニルメタンスルホニル基、ヘキシルオキシカルボニルメタンスルホニル基、4−メチルペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、3−メチルペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、2−メチルペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、1−メチルペンチルオキシカルボニルメタンスルホニル基、3,3−ジメチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、2,2−ジメチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、1,1−ジメチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、1,2−ジメチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、1,3−ジメチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、2,3−ジメチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、2−エチルブトキシカルボニルメタンスルホニル基、1−(メトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(エトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(プロポキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(イソプロポキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(ブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(イソブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(s−ブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(t−ブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(ペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(イソペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(2−メチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(ネオペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(1−エチルプロポキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(ヘキシルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(4−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(3−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(2−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(1−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(3,3−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(2,2−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(1,1−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(1,2−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(1,3−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(2,3−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(2−エチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(メトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(エトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(プロポキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(イソプロポキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(ブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(イソブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(s−ブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(t−ブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(ペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(イソペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(2−メチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(ネオペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(1−エチルプロポキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(ヘキシルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(4−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(3−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(2−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(1−メチルペンチルオキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(3,3−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(2,2−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(1,1−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(1,2−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(1,3−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(2,3−ジメチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、2−(2−エチルブトキシカルボニル)エタンスルホニル基、1−(メトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、1−(エトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、1−(プロポキシカルボニル)プロパンスルホニル基、1−(ブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、1−(ペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、1−(ヘキシルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−(メトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−(エトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−(プロポキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−(ブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−(ペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−(ヘキシルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(メトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(エトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(プロポキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(イソプロポキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(ブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(イソブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(s−ブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(t−ブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(ペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(イソペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(2−メチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(ネオペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(1−エチルプロポキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(ヘキシルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(4−メチルペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(3−メチルペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(2−メチルペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(1−メチルペンチルオキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(3,3−ジメチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(2,2−ジメチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(1,1−ジメチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(1,2−ジメチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(1,3−ジメチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(2,3−ジメチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、3−(2−エチルブトキシカルボニル)プロパンスルホニル基、2−メトキシカルボニル−1−メチルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニル−1−メチルエタンスルホニル基、2−プロポキシカルボニル−1−メチルエタンスルホニル基、2−ブトキシカルボニル−1−メチルエタンスルホニル基、1−(メトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、1−(エトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、1−(プロポキシカルボニル)ブタンスルホニル基、1−(ブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、1−(ペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、1−(ヘキシルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、2−(メトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、2−(エトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、2−(プロポキシカルボニル)ブタンスルホニル基、2−(ブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、2−(ペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、2−(ヘキシルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−(メトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−(エトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−(プロポキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−(ブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−(ペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−(ヘキシルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(メトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(エトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(プロポキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(イソプロポキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(ブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(イソブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(s−ブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(t−ブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(ペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(イソペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(2−メチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(ネオペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(1−エチルプロポキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(ヘキシルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(4−メチルペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(3−メチルペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(2−メチルペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(1−メチルペンチルオキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(3,3−ジメチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(2,2−ジメチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(1,1−ジメチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(1,2−ジメチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(1,3−ジメチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(2,3−ジメチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、4−(2−エチルブトキシカルボニル)ブタンスルホニル基、3−メトキシカルボニル−2−メチルプロパンスルホニル基、3−エトキシカルボニル−2−メチルプロパンスルホニル基、5−(メトキシカルボニル)ペンタンスルホニル基、5−(エトキシカルボニル)ペンタンスルホニル基、5−(プロポキシカルボニル)ペンタンスルホニル基、5−(ブトキシカルボニル)ペンタンスルホニル基、5−(ペンチルオキシカルボニル)ペンタンスルホニル基、5−(ヘキシルオキシカルボニル)ペンタンスルホニル基、6−(メトキシカルボニル)ヘキサンスルホニル基、6−(エトキシカルボニル)ヘキサンスルホニル基、6−(プロポキシカルボニル)ヘキサンスルホニル基、6−(ブトキシカルボニル)ヘキサンスルホニル基、6−(ペンチルオキシカルボニル)ヘキサンスルホニル基、6−(ヘキシルオキシカルボニル)ヘキサンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−カルボキシエタンスルホニル基、3−カルボキシプロパンスルホニル基、2−カルボキシ−1−メチルエタンスルホニル基、4−カルボキシブタンスルホニル基、3−カルボキシ−2−メチルプロパンスルホニル基、5−カルボキシペンタンスルホニル基又は6−カルボキシヘキサンスルホニル基のような、前記(C1−C6アルコキシ)カルボニル基及びカルボキシル基からなる群より選択される一の置換基が、前記C1−C6アルキルスルホニル基に結合した基であり得、
好適には、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基又はカルボキシル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル基であり、更に好適には、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基又はカルボキシル基で置換された、メタンスルホニル基又はエタンスルホニル基であり、より更に好適には、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−メトキシカルボニルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニルエタンスルホニル基又は2−カルボキシエタンスルホニル基であり、特に好適には、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基である。
【0028】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「ハロゲン原子」は、例えば、前記R1で定義したものと同意義であり得、好適には、弗素原子、塩素原子又は臭素原子であり、更に好適には弗素原子又は塩素原子であり、特に好適には塩素原子である。
【0029】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「C1−C6アルキル基」は、例えば、前記R1で定義したものと同意義であり得、好適には、C1−C4アルキル基であり、更に好適には、メチル基又はエチル基であり、特に好適にはメチル基である。
【0030】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「ハロゲノC1−C6アルキル基」は、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロブチル基、6−フルオロヘキシル基、クロロメチル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基、4−クロロブチル基、ブロモメチル基、3−ブロモプロピル基、ジブロモペンチル基、ヨードメチル基又は2−フルオロ−1−クロロエチル基のような、前記「C1−C6アルキル基」が1乃至5個の前記「ハロゲン原子」で置換された基であり得、好適には、弗素原子及び塩素原からなる群より、1乃至3選択されるハロゲン原子で置換されたC1−C4アルキル基であり、更に好適には、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基又は2,2,2−トリフルオロエチル基であり、特に好適にはトリフルオロメチル基である。
【0031】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「C1−C6アルコキシ基」は、例えは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、2−メチルブトキシ基、ネオペンチルオキシ基、1−エチルプロポキシ基、ヘキシルオキシ基、4−メチルペンチルオキシ基、3−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、3,3−ジメチルブトキシ基、2,2−ジメチルブトキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基、1,2−ジメチルブトキシ基、1,3−ジメチルブトキシ基、2,3−ジメチルブトキシ基又は2−エチルブトキシ基のような、前記「C1−C6アルキル基」が酸素原子に結合した基であり、好適にはC1−C4アルコキシ基であり、更に好適にはメトキシ基又はエトキシ基であり、特に好適にはメトキシ基である。
【0032】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基」は、例えば、前記R3で定義したものと同意義であり得、好適には、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基であり、更に好適にはメトキシカルボニル基又はエトキシカルボニル基であり、特に好適にはエトキシカルボニル基である。
【0033】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「(C1−C6アルキル)カルバモイル基」は、例えば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、イソブチルカルバモイル基、s−ブチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバモイル基又はヘキシルカルバモイル基のような、前記C1−C6アルキル基がカルバモイル基に結合した基であり得、好適にはC1−C4アルキルカルバモイル基であり、更に好適にはメチルカルバモイル基又はエチルカルバモイル基であり、特に好適にはメチルカルバモイル基である。
【0034】
上記に於いて、R4及びR5の定義に於ける「ジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基」は、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N,N−ジプロピルカルバモイル基、N,N−ジイソプロピルカルバモイル基、N,N−ジブチルカルバモイル基、N,N−ジイソブチルカルバモイル基、N,N−ジ−s−ブチルカルバモイル基、N,N−ジ−t−ブチルカルバモイル基、N,N−ジペンチルカルバモイル基又はN,N−ジヘキシルカルバモイル基のような、前記C1−C6アルキル基より、同一又は異なって選択される2個のアルキル基が、カルバモイル基に結合した基であり得、好適にはジ(C1−C4アルキル)カルバモイル基であり、更に好適にはN,N−ジメチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基又はN,N−ジエチルカルバモイル基であり、特に好適にはN,N−ジメチルカルバモイル基である。
【0035】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤である一般式(I)を有する化合物は、常法に従って酸と処理することにより、それぞれ相当する薬理上許容される塩にすることができる。例えば、活性化血液凝固第X因子阻害剤(I)を溶媒中(例えばエーテル類、エステル類又はアルコール類であり得、好適にはエーテル類又はアルコール類)、相当する酸と室温で1分間乃至30分間処理し、析出した結晶をろ取するか又は減圧下で溶媒を留去することにより得ることができる。そのような塩としては、炭酸塩;弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩又は燐酸塩等の鉱酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩又はp−トルエンスルホン酸塩のようなスルホン酸塩;酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、フマール酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩又はマレイン酸塩又は安息香酸塩等のカルボン酸塩;又はグルタミン酸塩若しくはアスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
【0036】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤である一般式(I)を有する化合物は、R3がカルボキシル基を含む場合等、常法に従って塩基と処理することにより、それぞれ相当する薬理上許容される塩にすることができる。例えば、活性化血液凝固第X因子阻害剤(I)を溶媒中(例えばエーテル類、エステル類又はアルコール類であり得、好適にはアルコール類)、相当する塩基と室温で1分間乃至30分間処理し、析出した結晶をろ取するか又は減圧下で溶媒を留去することにより得ることができる。そのような塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N'−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機アミン塩であり得、好適にはアルカリ金属塩(特にナトリウム塩又はカリウム塩)である。
【0037】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤である一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、分子内に不斉炭素原子を有する場合、R配位、S配位である立体異性体が存在するが、その各々、或はそれらの任意の割合の化合物のいずれも本発明に包含される。そのような立体異性体は、例えば、光学分割された原料化合物を用いて化合物(I)を合成するか又は合成した化合物(I)を所望により通常の光学分割又は分離法を用いて光学分割することができる。
【0038】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤である一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、大気中に放置したり、又は再結晶することにより、水分を吸収し、吸着水がついたり、水和物になる場合が有り、そのような水を含む化合物及び塩も本発明に包含される。
【0039】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤である一般式(I)を有する化合物に於て、好適な活性化血液凝固第X因子阻害剤としては、例えば、
(1) R1が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基又は水酸基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0040】
(2) R1が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基、エチル基又は水酸基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0041】
(3) R1が、水素原子、弗素原子、メチル基又は水酸基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0042】
(4) R1が、水素原子又は水酸基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0043】
(5) R2が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子又はC1−C4アルキル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0044】
(6) R2が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基又はエチル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0045】
(7) R2が、水素原子、弗素原子又はメチル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0046】
(8) R2が、水素原子又は弗素原子である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0047】
(9) R2が、水素原子である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0048】
(10) R3が、水素原子;C1−C4アルキル基;ヒドロキシC1−C4アルキル基、カルボキシC1−C4アルキル基若しくは(C1−C4アルコキシ)カルボニル(C1−C4アルキル)基;一般式
【0049】
【化7】
Figure 0004140265
(式中、R7はC1−C4アルキル基を示し、m及びnは、同一又は異なって、1乃至4の整数を示す。)を有する基;ベンジル基、ナフチルメチル基、ジフェニルメチル基若しくはフェネチル基;C1−C4アルカノイル基;ヒドロキシアセチル基、3−ヒドロキシプロピオニル基若しくは4−ヒドロキシブチリル基;メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基若しくはヘキサンスルホニル基;又は、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0050】
(11) R3が、水素原子;C1−C4アルキル基;2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基若しくはブトキシカルボニルメチル基;一般式
【0051】
【化8】
Figure 0004140265
(式中、R7はメチル基若しくはエチル基を示し、m及びnは、同一又は異なって、1若しくは2を示す。)を有する基;ベンジル基若しくはフェネチル基;ホルミル基若しくはアセチル基;ヒドロキシアセチル基;メタンスルホニル基、エタンスルホニル基若しくはブタンスルホニル基;又は、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換された、メタンスルホニル基若しくはエタンスルホニル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0052】
(12) R3が、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、ブトキシカルボニルメチル基、アセチル基、ヒドロキシアセチル基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ブタンスルホニル基、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−メトキシカルボニルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニルエタンスルホニル基又は2−カルボキシエタンスルホニル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0053】
(13) R3が、イソプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、エタンスルホニル基、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−メトキシカルボニルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニルエタンスルホニル基又は2−カルボキシエタンスルホニル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0054】
(14) R3が、イソプロピル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0055】
(15) R3が、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0056】
(16) R4及びR5が、同一又は異なって、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、C1−C4アルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0057】
(17) R4が、水素原子、弗素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基であり、
5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、C1−C4アルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0058】
(18) R4が、水素原子、弗素原子又は塩素原子であり、
5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基又はカルバモイル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0059】
(19) R4が、水素原子であり、
5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又はカルバモイル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0060】
(20) R4が、水素原子であり、
5が、水素原子、塩素原子、メチル基又はカルバモイル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0061】
(21) R6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、を挙げることができ、R1に関しては、(1)から(4)の順で好適な順位が上がり、R2に関しては、(5)から(9)の順で好適な順位が上がり、R3に関しては、(10)から(15)の順で好適な順位が上がり、R4及びR5に関しては、(16)から(20)の順で好適な順位が上がる。
【0062】
また、前記一般式(I)を有する活性化血液凝固第X因子阻害剤としては、(1)−(4)、(5)−(9)、(10)−(15)、(16)−(20)及び(21)からなる群より2乃至5を選択し、それらを任意に組み合わせたものを挙げることもでき、その組み合わせに於ける好適なものとしては、例えば、
(22) R1が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基又は水酸基であり、
2が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子又はC1−C4アルキル基であり、
3が、水素原子;C1−C4アルキル基;ヒドロキシC1−C4アルキル基、カルボキシC1−C4アルキル基若しくは(C1−C4アルコキシ)カルボニル(C1−C4アルキル)基;一般式
【0063】
【化9】
Figure 0004140265
(式中、R7はC1−C4アルキル基を示し、m及びnは、同一又は異なって、1乃至4の整数を示す。)を有する基;ベンジル基、ナフチルメチル基、ジフェニルメチル基若しくはフェネチル基;C1−C4アルカノイル基;ヒドロキシアセチル基、3−ヒドロキシプロピオニル基若しくは4−ヒドロキシブチリル基;メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、プロパンスルホニル基、ブタンスルホニル基、ペンタンスルホニル基若しくはヘキサンスルホニル基;又は、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル基であり、
4及びR5が、同一又は異なって、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、C1−C4アルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0064】
(23) R1が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基、エチル基又は水酸基であり、
2が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基又はエチル基であり、
3が、水素原子;C1−C4アルキル基;2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基若しくはブトキシカルボニルメチル基;一般式
【0065】
【化10】
Figure 0004140265
(式中、R7はメチル基若しくはエチル基を示し、m及びnは、同一又は異なって、1若しくは2を示す。)を有する基;ベンジル基若しくはフェネチル基;ホルミル基若しくはアセチル基;ヒドロキシアセチル基;メタンスルホニル基、エタンスルホニル基若しくはブタンスルホニル基;又は、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換された、メタンスルホニル基若しくはエタンスルホニル基であり、
4が、水素原子、弗素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基であり、
5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、C1−C4アルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基であり、
6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0066】
(24) R1が、水素原子、弗素原子、メチル基又は水酸基であり、
2が、水素原子、弗素原子又はメチル基であり、
3が、水素原子、メチル基、エチル基、イソプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、プロポキシカルボニルメチル基、ブトキシカルボニルメチル基、アセチル基、ヒドロキシアセチル基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、ブタンスルホニル基、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−メトキシカルボニルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニルエタンスルホニル基又は2−カルボキシエタンスルホニル基であり、
4が、水素原子、弗素原子又は塩素原子であり、
5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基又はカルバモイル基であり、
6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0067】
(25) R1が、水素原子又は水酸基であり、
2が、水素原子又は弗素原子であり、
3が、イソプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、エタンスルホニル基、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−メトキシカルボニルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニルエタンスルホニル基又は2−カルボキシエタンスルホニル基であり、
4が、水素原子であり、
5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又はカルバモイル基であり、
6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0068】
(26) R1が、水素原子又は水酸基であり、
2が、水素原子又は弗素原子であり、
3が、イソプロピル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基であり、
4が、水素原子であり、
5が、水素原子、塩素原子、メチル基又はカルバモイル基であり、
6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、
【0069】
(27) R1が、水素原子又は水酸基であり、
2が、水素原子又は弗素原子であり、
3が、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基であり、
4が、水素原子であり、
5が、水素原子、塩素原子、メチル基又はカルバモイル基であり、
6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基である活性化血液凝固第X因子阻害剤、を挙げることができ、上記に関しては、(22)から(27)の順で好適な順位が上がる。
【0070】
本発明の、一般式(I)を有するベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤としては、例えば、以下の表に記載するものを挙げることができるが、本発明はこれらの活性化血液凝固第X因子阻害剤に限定されるものではない。
【0071】
表中の略号は、以下の通りである。
Ac : アセチル基
AI : アセトイミドイル基
1-AI-Pip(4) : 1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基
1-AI-Pyrd(3) : 1−アセトイミドイルピロリジン−3−イル基
Bn : ベンジル基
Bu : ブチル基
iBu : イソブチル基
sBu : セカンダリーブチル基
tBu : ターシャリーブチル基
Byr : ブチリル基
Et : エチル基
Hx : ヘキシル基
Me : メチル基
Np(1) : 1−ナフチル基
Np(2) : 2−ナフチル基
Ph : フェニル基
Pn : ペンチル基
Pr : プロピル基
iPr : イソプロピル基
Prn : プロピオニル基
Va : バレリル基
【0072】
【表1】
【0073】
【化11】
Figure 0004140265

化合物 R1 R2 R3 R4 R5 R6
番号
1 H H H H H 1-AI-Pyrd(3)
2 H H Me H H 1-AI-Pyrd(3)
3 H H Et H H 1-AI-Pyrd(3)
4 H H iPr H H 1-AI-Pyrd(3)
5 H H iPr 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
6 H H iPr 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
7 H H iPr 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
8 H H iPr 3-F 5-F 1-AI-Pyrd(3)
9 H H iPr 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pyrd(3)
10 H H iPr 3-Me 5-Me 1-AI-Pyrd(3)
11 H H iPr 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
12 H H iPr 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
13 H H iPr 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
14 H H iPr 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
15 6-OH H iPr H H 1-AI-Pyrd(3)
16 6-OH H iPr 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
17 6-OH H iPr 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
18 6-OH H iPr 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
19 H H Bu H H 1-AI-Pyrd(3)
20 H H Pn H H 1-AI-Pyrd(3)
21 H H Hx H H 1-AI-Pyrd(3)
22 H H CH2OH H H 1-AI-Pyrd(3)
23 H H (CH2)2OH H H 1-AI-Pyrd(3)
24 6-OH H (CH2)2OH H H 1-AI-Pyrd(3)
25 H H (CH2)3OH H H 1-AI-Pyrd(3)
26 H H (CH2)4OH H H 1-AI-Pyrd(3)
27 H H (CH2)5OH H H 1-AI-Pyrd(3)
28 H H (CH2)6OH H H 1-AI-Pyrd(3)
29 H H CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
30 H H CH2COOH 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
31 H H CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
32 H H CH2COOH 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
33 H H CH2COOH 3-F 5-F 1-AI-Pyrd(3)
34 H H CH2COOH 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pyrd(3)
35 H H CH2COOH 3-Me 5-Me 1-AI-Pyrd(3)
36 H H CH2COOH 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
37 H H CH2COOH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
38 H H CH2COOH 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
39 H H CH2COOH 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
40 6-OH H CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
41 6-OH H CH2COOH 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
42 6-OH H CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
43 6-OH H CH2COOH 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
44 H H (CH2)2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
45 H H (CH2)3COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
46 H H (CH2)4COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
47 H H (CH2)5COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
48 H H (CH2)6COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
49 H H CH2COOMe H H 1-AI-Pyrd(3)
50 H H CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
51 H H CH2COOEt 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
52 H H CH2COOEt 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
53 H H CH2COOEt 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
54 H H CH2COOEt 3-F 5-F 1-AI-Pyrd(3)
55 H H CH2COOEt 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pyrd(3)
56 H H CH2COOEt 3-Me 5-Me 1-AI-Pyrd(3)
57 H H CH2COOEt 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
58 H H CH2COOEt 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
59 H H CH2COOEt 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
60 H H CH2COOEt 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
61 6-OH H CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
62 6-OH H CH2COOEt 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
63 6-OH H CH2COOEt 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
64 6-OH H CH2COOEt 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
65 H H CH2COOPr H H 1-AI-Pyrd(3)
66 H H CH2COOBu H H 1-AI-Pyrd(3)
67 H H CH2COOPn H H 1-AI-Pyrd(3)
68 H H CH2COOHx H H 1-AI-Pyrd(3)
69 H H (CH2)2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
70 H H (CH2)3COOMe H H 1-AI-Pyrd(3)
71 H H (CH2)4COOPr H H 1-AI-Pyrd(3)
72 H H (CH2)5COOBu H H 1-AI-Pyrd(3)
73 H H (CH2)6COOHx H H 1-AI-Pyrd(3)
74 H H Bn H H 1-AI-Pyrd(3)
75 H H (CH2)2Ph H H 1-AI-Pyrd(3)
76 H H (CH2)3Ph H H 1-AI-Pyrd(3)
77 H H (CH2)4Ph H H 1-AI-Pyrd(3)
78 H H CHO H H 1-AI-Pyrd(3)
79 H H Ac H H 1-AI-Pyrd(3)
80 H H Prn H H 1-AI-Pyrd(3)
81 H H Va H H 1-AI-Pyrd(3)
82 H H SO2Me H H 1-AI-Pyrd(3)
83 H H SO2Et H H 1-AI-Pyrd(3)
84 6-OH H SO2Et H H 1-AI-Pyrd(3)
85 H H SO2Pr H H 1-AI-Pyrd(3)
86 H H SO2Bu H H 1-AI-Pyrd(3)
87 H H SO2Pn H H 1-AI-Pyrd(3)
88 H H SO2Hx H H 1-AI-Pyrd(3)
89 H H SO2CH2COOMe H H 1-AI-Pyrd(3)
90 H H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
91 H H SO2CH2COOEt 3-F H 1-AI-Pyrd(3)
92 H H SO2CH2COOEt 2-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
93 H H SO2CH2COOEt 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
94 H H SO2CH2COOEt 2-Me H 1-AI-Pyrd(3)
95 H H SO2CH2COOEt 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
96 H H SO2CH2COOEt 3-Et H 1-AI-Pyrd(3)
97 H H SO2CH2COOEt 3-CF3 H 1-AI-Pyrd(3)
98 H H SO2CH2COOEt 2-OEt H 1-AI-Pyrd(3)
99 H H SO2CH2COOEt 3-OMe H 1-AI-Pyrd(3)
100 H H SO2CH2COOEt 2-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
101 H H SO2CH2COOEt 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
102 H H SO2CH2COOEt 3-F 5-F 1-AI-Pyrd(3)
103 H H SO2CH2COOEt 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pyrd(3)
104 H H SO2CH2COOEt 3-Me 5-Me 1-AI-Pyrd(3)
105 H H SO2CH2COOEt 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
106 H H SO2CH2COOEt 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
107 H H SO2CH2COOEt 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
108 H H SO2CH2COOEt 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
109 H F SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
110 H Cl SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
111 H Me SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
112 H Et SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
113 2-F H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
114 4-F H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
115 5-F H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
116 6-F H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
117 2-Cl H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
118 6-Cl H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
119 4-Me H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
120 6-Me H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
121 5-Et H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
122 6-Pr H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
123 2-OH H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
124 4-OH H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
125 5-OH H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
126 6-OH H SO2CH2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
127 H H SO2CH2COOPr H H 1-AI-Pyrd(3)
128 H H SO2CH2COOBu H H 1-AI-Pyrd(3)
129 H H SO2CH2COOPn H H 1-AI-Pyrd(3)
130 H H SO2CH2COOHx H H 1-AI-Pyrd(3)
131 H H SO2(CH2)2COOMe H H 1-AI-Pyrd(3)
132 H H SO2(CH2)2COOEt H H 1-AI-Pyrd(3)
133 H H SO2(CH2)2COOPr H H 1-AI-Pyrd(3)
134 H H SO2(CH2)2COOBu H H 1-AI-Pyrd(3)
135 H H SO2(CH2)2COOPn H H 1-AI-Pyrd(3)
136 H H SO2(CH2)2COOHx H H 1-AI-Pyrd(3)
137 H H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
138 H H SO2CH2COOH 3-F H 1-AI-Pyrd(3)
139 H H SO2CH2COOH 2-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
140 H H SO2CH2COOH 3-Cl H 1-AI-Pyrd(3)
141 H H SO2CH2COOH 2-Me H 1-AI-Pyrd(3)
142 H H SO2CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pyrd(3)
143 H H SO2CH2COOH 3-Et H 1-AI-Pyrd(3)
144 H H SO2CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pyrd(3)
145 H H SO2CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pyrd(3)
146 H H SO2CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pyrd(3)
147 H H SO2CH2COOH 2-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
148 H H SO2CH2COOH 3-CONH2 H 1-AI-Pyrd(3)
149 H H SO2CH2COOH 3-F 5-F 1-AI-Pyrd(3)
150 H H SO2CH2COOH 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pyrd(3)
151 H H SO2CH2COOH 3-Me 5-Me 1-AI-Pyrd(3)
152 H H SO2CH2COOH 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
153 H H SO2CH2COOH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
154 H H SO2CH2COOH 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
155 H H SO2CH2COOH 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pyrd(3)
156 H F SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
157 H Cl SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
158 H Me SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
159 H Et SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
160 2-F H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
161 4-F H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
162 5-F H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
163 6-F H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
164 2-Cl H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
165 6-Cl H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
166 4-Me H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
167 6-Me H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
168 5-Et H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
169 6-Pr H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
170 2-OH H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
171 4-OH H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
172 5-OH H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
173 6-OH H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
174 H H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
175 H H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
176 H H SO2(CH2)2COOH H H 1-AI-Pyrd(3)
177 H H H H H 1-AI-Pip(4)
178 H H H 2-F H 1-AI-Pip(4)
179 H H H 3-F H 1-AI-Pip(4)
180 H H H 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
181 H H H 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
182 H H H 2-Br H 1-AI-Pip(4)
183 H H H 3-Br H 1-AI-Pip(4)
184 H H H 2-I H 1-AI-Pip(4)
185 H H H 3-I H 1-AI-Pip(4)
186 H H H 2-Me H 1-AI-Pip(4)
187 H H H 3-Me H 1-AI-Pip(4)
188 H H H 2-Et H 1-AI-Pip(4)
189 H H H 3-Et H 1-AI-Pip(4)
190 H H H 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
191 H H H 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
192 H H H 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
193 H H H 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
194 H H H 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
195 H H H 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
196 H H H 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
197 H H H 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
198 H H H 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
199 H H H 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
200 H H H 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
201 H H H 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
202 H H H 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
203 H H H 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
204 H H H 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
205 H H H 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
206 H H H 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
207 H H H 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
208 H H H 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
209 H H H 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
210 H H H 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
211 H H H 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
212 H H H 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
213 H H H 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
214 H H H 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
215 H H H 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
216 H H H 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
217 H H H 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
218 H H H 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
219 H H H 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
220 H H H 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
221 H H H 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
222 H H H 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
223 H H H 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
224 H H H 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
225 H H H 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
226 H H H 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
227 H H H 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
228 H H H 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
229 H H H 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
230 H H H 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
231 H H H 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
232 H H H 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
233 H H H 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
234 H H H 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
235 H H H 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
236 H H H 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
237 H H Me H H 1-AI-Pip(4)
238 H H Me 2-F H 1-AI-Pip(4)
239 H H Me 3-F H 1-AI-Pip(4)
240 H H Me 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
241 H H Me 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
242 H H Me 2-Br H 1-AI-Pip(4)
243 H H Me 3-Br H 1-AI-Pip(4)
244 H H Me 2-I H 1-AI-Pip(4)
245 H H Me 3-I H 1-AI-Pip(4)
246 H H Me 2-Me H 1-AI-Pip(4)
247 H H Me 3-Me H 1-AI-Pip(4)
248 H H Me 2-Et H 1-AI-Pip(4)
249 H H Me 3-Et H 1-AI-Pip(4)
250 H H Me 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
251 H H Me 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
252 H H Me 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
253 H H Me 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
254 H H Me 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
255 H H Me 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
256 H H Me 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
257 H H Me 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
258 H H Me 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
259 H H Me 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
260 H H Me 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
261 H H Me 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
262 H H Me 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
263 H H Me 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
264 H H Me 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
265 H H Me 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
266 H H Me 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
267 H H Me 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
268 H H Me 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
269 H H Me 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
270 H H Me 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
271 H H Me 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
272 H H Me 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
273 H H Me 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
274 H H Me 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
275 H H Me 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
276 H H Me 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
277 H H Me 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
278 H H Me 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
279 H H Me 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
280 H H Me 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
281 H H Me 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
282 H H Me 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
283 H H Me 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
284 H H Me 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
285 H H Me 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
286 H H Me 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
287 H H Me 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
288 H H Me 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
289 H H Me 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
290 H H Me 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
291 H H Me 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
292 H H Me 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
293 H H Me 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
294 H H Me 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
295 H H Me 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
296 H H Me 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
297 H H Et H H 1-AI-Pip(4)
298 H H Et 2-F H 1-AI-Pip(4)
299 H H Et 3-F H 1-AI-Pip(4)
300 H H Et 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
301 H H Et 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
302 H H Et 2-Br H 1-AI-Pip(4)
303 H H Et 3-Br H 1-AI-Pip(4)
304 H H Et 2-I H 1-AI-Pip(4)
305 H H Et 3-I H 1-AI-Pip(4)
306 H H Et 2-Me H 1-AI-Pip(4)
307 H H Et 3-Me H 1-AI-Pip(4)
308 H H Et 2-Et H 1-AI-Pip(4)
309 H H Et 3-Et H 1-AI-Pip(4)
310 H H Et 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
311 H H Et 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
312 H H Et 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
313 H H Et 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
314 H H Et 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
315 H H Et 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
316 H H Et 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
317 H H Et 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
318 H H Et 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
319 H H Et 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
320 H H Et 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
321 H H Et 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
322 H H Et 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
323 H H Et 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
324 H H Et 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
325 H H Et 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
326 H H Et 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
327 H H Et 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
328 H H Et 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
329 H H Et 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
330 H H Et 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
331 H H Et 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
332 H H Et 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
333 H H Et 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
334 H H Et 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
335 H H Et 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
336 H H Et 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
337 H H Et 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
338 H H Et 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
339 H H Et 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
340 H H Et 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
341 H H Et 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
342 H H Et 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
343 H H Et 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
344 H H Et 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
345 H H Et 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
346 H H Et 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
347 H H Et 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
348 H H Et 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
349 H H Et 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
350 H H Et 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
351 H H Et 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
352 H H Et 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
353 H H Et 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
354 H H Et 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
355 H H Et 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
356 H H Et 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
357 H H Pr H H 1-AI-Pip(4)
358 H H iPr H H 1-AI-Pip(4)
359 H H iPr 2-F H 1-AI-Pip(4)
360 H H iPr 3-F H 1-AI-Pip(4)
361 H H iPr 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
362 H H iPr 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
363 H H iPr 2-Br H 1-AI-Pip(4)
364 H H iPr 3-Br H 1-AI-Pip(4)
365 H H iPr 2-I H 1-AI-Pip(4)
366 H H iPr 3-I H 1-AI-Pip(4)
367 H H iPr 2-Me H 1-AI-Pip(4)
368 H H iPr 3-Me H 1-AI-Pip(4)
369 H H iPr 2-Et H 1-AI-Pip(4)
370 H H iPr 3-Et H 1-AI-Pip(4)
371 H H iPr 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
372 H H iPr 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
373 H H iPr 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
374 H H iPr 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
375 H H iPr 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
376 H H iPr 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
377 H H iPr 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
378 H H iPr 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
379 H H iPr 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
380 H H iPr 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
381 H H iPr 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
382 H H iPr 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
383 H H iPr 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
384 H H iPr 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
385 H H iPr 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
386 H H iPr 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
387 H H iPr 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
388 H H iPr 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
389 H H iPr 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
390 H H iPr 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
391 H H iPr 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
392 H H iPr 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
393 H H iPr 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
394 H H iPr 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
395 H H iPr 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
396 H H iPr 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
397 H H iPr 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
398 H H iPr 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
399 H H iPr 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
400 H H iPr 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
401 H H iPr 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
402 H H iPr 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
403 H H iPr 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
404 H H iPr 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
405 H H iPr 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
406 H H iPr 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
407 H H iPr 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
408 H H iPr 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
409 H H iPr 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
410 H H iPr 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
411 H H iPr 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
412 H H iPr 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
413 H H iPr 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
414 H H iPr 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
415 H H iPr 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
416 H H iPr 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
417 H H iPr 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
418 6-OH H iPr H H 1-AI-Pip(4)
419 6-OH H iPr 2-F H 1-AI-Pip(4)
420 6-OH H iPr 3-F H 1-AI-Pip(4)
421 6-OH H iPr 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
422 6-OH H iPr 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
423 6-OH H iPr 2-Br H 1-AI-Pip(4)
424 6-OH H iPr 3-Br H 1-AI-Pip(4)
425 6-OH H iPr 2-I H 1-AI-Pip(4)
426 6-OH H iPr 3-I H 1-AI-Pip(4)
427 6-OH H iPr 2-Me H 1-AI-Pip(4)
428 6-OH H iPr 3-Me H 1-AI-Pip(4)
429 6-OH H iPr 2-Et H 1-AI-Pip(4)
430 6-OH H iPr 3-Et H 1-AI-Pip(4)
431 6-OH H iPr 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
432 6-OH H iPr 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
433 6-OH H iPr 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
434 6-OH H iPr 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
435 6-OH H iPr 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
436 6-OH H iPr 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
437 6-OH H iPr 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
438 6-OH H iPr 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
439 6-OH H iPr 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
440 6-OH H iPr 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
441 6-OH H iPr 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
442 6-OH H iPr 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
443 6-OH H iPr 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
444 6-OH H iPr 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
445 6-OH H iPr 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
446 6-OH H iPr 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
447 6-OH H iPr 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
448 6-OH H iPr 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
449 6-OH H iPr 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
450 6-OH H iPr 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
451 6-OH H iPr 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
452 6-OH H iPr 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
453 6-OH H iPr 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
454 6-OH H iPr 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
455 6-OH H iPr 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
456 6-OH H iPr 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
457 6-OH H iPr 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
458 6-OH H iPr 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
459 6-OH H iPr 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
460 6-OH H iPr 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
461 6-OH H iPr 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
462 6-OH H iPr 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
463 6-OH H iPr 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
464 6-OH H iPr 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
465 6-OH H iPr 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
466 6-OH H iPr 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
467 6-OH H iPr 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
468 6-OH H iPr 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
469 6-OH H iPr 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
470 6-OH H iPr 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
471 H H Bu H H 1-AI-Pip(4)
472 H H iBu H H 1-AI-Pip(4)
473 H H sBu H H 1-AI-Pip(4)
474 H H tBu H H 1-AI-Pip(4)
475 H H Pn H H 1-AI-Pip(4)
476 H H Hx H H 1-AI-Pip(4)
477 H H CH2OH H H 1-AI-Pip(4)
478 H H (CH2)2OH H H 1-AI-Pip(4)
479 H H (CH2)2OH 2-F H 1-AI-Pip(4)
480 H H (CH2)2OH 3-F H 1-AI-Pip(4)
481 H H (CH2)2OH 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
482 H H (CH2)2OH 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
483 H H (CH2)2OH 2-Br H 1-AI-Pip(4)
484 H H (CH2)2OH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
485 H H (CH2)2OH 2-I H 1-AI-Pip(4)
486 H H (CH2)2OH 3-I H 1-AI-Pip(4)
487 H H (CH2)2OH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
488 H H (CH2)2OH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
489 H H (CH2)2OH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
490 H H (CH2)2OH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
491 H H (CH2)2OH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
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495 H H (CH2)2OH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
496 H H (CH2)2OH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
497 H H (CH2)2OH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
498 H H (CH2)2OH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
499 H H (CH2)2OH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
500 H H (CH2)2OH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
501 H H (CH2)2OH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
502 H H (CH2)2OH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
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504 H H (CH2)2OH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
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507 H H (CH2)2OH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
508 H H (CH2)2OH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
509 H H (CH2)2OH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
510 H H (CH2)2OH 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
511 H H (CH2)2OH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
512 H H (CH2)2OH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
513 H H (CH2)2OH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
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515 H H (CH2)2OH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
516 H H (CH2)2OH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
517 H H (CH2)2OH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
518 H H (CH2)2OH 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
519 H H (CH2)2OH 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
520 H H (CH2)2OH 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
521 H H (CH2)2OH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
522 H H (CH2)2OH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
523 H H (CH2)2OH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
524 H H (CH2)2OH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
525 H H (CH2)2OH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
526 H H (CH2)2OH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
527 H H (CH2)2OH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
528 H H (CH2)2OH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
529 H H (CH2)2OH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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535 H H (CH2)2OH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
536 H H (CH2)2OH 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
537 H H (CH2)2OH 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
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547 H H CH2COOH 2-Br H 1-AI-Pip(4)
548 H H CH2COOH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
549 H H CH2COOH 2-I H 1-AI-Pip(4)
550 H H CH2COOH 3-I H 1-AI-Pip(4)
551 H H CH2COOH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
552 H H CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
553 H H CH2COOH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
554 H H CH2COOH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
555 H H CH2COOH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
556 H H CH2COOH 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
557 H H CH2COOH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
558 H H CH2COOH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
559 H H CH2COOH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
560 H H CH2COOH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
561 H H CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
562 H H CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
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564 H H CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
565 H H CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
566 H H CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
567 H H CH2COOH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
568 H H CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
569 H H CH2COOH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
570 H H CH2COOH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
571 H H CH2COOH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
572 H H CH2COOH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
573 H H CH2COOH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
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575 H H CH2COOH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
576 H H CH2COOH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
577 H H CH2COOH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
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579 H H CH2COOH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
580 H H CH2COOH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
581 H H CH2COOH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
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585 H H CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
586 H H CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
587 H H CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
588 H H CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
589 H H CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
590 H H CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
591 H H CH2COOH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
592 H H CH2COOH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
593 H H CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
594 H H CH2COOH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
595 H H CH2COOH 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
596 H H CH2COOH 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
597 H H CH2COOH 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
598 H H CH2COOH 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
599 H H CH2COOH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
600 H H CH2COOH 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
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602 6-OH H CH2COOH H H 1-AI-Pip(4)
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604 6-OH H CH2COOH 3-F H 1-AI-Pip(4)
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615 6-OH H CH2COOH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
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617 6-OH H CH2COOH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
618 6-OH H CH2COOH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
619 6-OH H CH2COOH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
620 6-OH H CH2COOH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
621 6-OH H CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
622 6-OH H CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
623 6-OH H CH2COOH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
624 6-OH H CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
625 6-OH H CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
626 6-OH H CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
627 6-OH H CH2COOH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
628 6-OH H CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
629 6-OH H CH2COOH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
630 6-OH H CH2COOH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
631 6-OH H CH2COOH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
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635 6-OH H CH2COOH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
636 6-OH H CH2COOH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
637 6-OH H CH2COOH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
638 6-OH H CH2COOH 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
639 6-OH H CH2COOH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
640 6-OH H CH2COOH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
641 6-OH H CH2COOH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
642 6-OH H CH2COOH 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
643 6-OH H CH2COOH 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
644 6-OH H CH2COOH 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
645 6-OH H CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
646 6-OH H CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
647 6-OH H CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
648 6-OH H CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
649 6-OH H CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
650 6-OH H CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
651 6-OH H CH2COOH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
652 6-OH H CH2COOH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
653 6-OH H CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
654 6-OH H CH2COOH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
655 6-OH H CH2COOH 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
656 6-OH H CH2COOH 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
657 6-OH H CH2COOH 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
658 6-OH H CH2COOH 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
659 6-OH H CH2COOH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
660 6-OH H CH2COOH 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
661 6-OH H CH2COOH 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
662 H H (CH2)2COOH H H 1-AI-Pip(4)
663 H H (CH2)3COOH H H 1-AI-Pip(4)
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665 H H (CH2)5COOH H H 1-AI-Pip(4)
666 H H (CH2)6COOH H H 1-AI-Pip(4)
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674 H H CH2COOEt 3-Br H 1-AI-Pip(4)
675 H H CH2COOEt 2-I H 1-AI-Pip(4)
676 H H CH2COOEt 3-I H 1-AI-Pip(4)
677 H H CH2COOEt 2-Me H 1-AI-Pip(4)
678 H H CH2COOEt 3-Me H 1-AI-Pip(4)
679 H H CH2COOEt 2-Et H 1-AI-Pip(4)
680 H H CH2COOEt 3-Et H 1-AI-Pip(4)
681 H H CH2COOEt 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
682 H H CH2COOEt 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
683 H H CH2COOEt 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
684 H H CH2COOEt 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
685 H H CH2COOEt 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
686 H H CH2COOEt 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
687 H H CH2COOEt 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
688 H H CH2COOEt 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
689 H H CH2COOEt 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
690 H H CH2COOEt 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
691 H H CH2COOEt 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
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697 H H CH2COOEt 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
698 H H CH2COOEt 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
699 H H CH2COOEt 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
700 H H CH2COOEt 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
701 H H CH2COOEt 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
702 H H CH2COOEt 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
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704 H H CH2COOEt 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
705 H H CH2COOEt 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
706 H H CH2COOEt 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
707 H H CH2COOEt 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
708 H H CH2COOEt 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
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711 H H CH2COOEt 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
712 H H CH2COOEt 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
713 H H CH2COOEt 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
714 H H CH2COOEt 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
715 H H CH2COOEt 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
716 H H CH2COOEt 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
717 H H CH2COOEt 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
718 H H CH2COOEt 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
719 H H CH2COOEt 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
720 H H CH2COOEt 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
721 H H CH2COOEt 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
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727 H H CH2COOEt 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
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731 6-OH H CH2COOEt 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
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736 6-OH H CH2COOEt 3-I H 1-AI-Pip(4)
737 6-OH H CH2COOEt 2-Me H 1-AI-Pip(4)
738 6-OH H CH2COOEt 3-Me H 1-AI-Pip(4)
739 6-OH H CH2COOEt 2-Et H 1-AI-Pip(4)
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743 6-OH H CH2COOEt 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
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745 6-OH H CH2COOEt 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
746 6-OH H CH2COOEt 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
747 6-OH H CH2COOEt 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
748 6-OH H CH2COOEt 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
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751 6-OH H CH2COOEt 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
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756 6-OH H CH2COOEt 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
757 6-OH H CH2COOEt 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
758 6-OH H CH2COOEt 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
759 6-OH H CH2COOEt 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
760 6-OH H CH2COOEt 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
761 6-OH H CH2COOEt 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
762 6-OH H CH2COOEt 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
763 6-OH H CH2COOEt 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
764 6-OH H CH2COOEt 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
765 6-OH H CH2COOEt 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
766 6-OH H CH2COOEt 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
767 6-OH H CH2COOEt 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
768 6-OH H CH2COOEt 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
769 6-OH H CH2COOEt 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
770 6-OH H CH2COOEt 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
771 6-OH H CH2COOEt 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
772 6-OH H CH2COOEt 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
773 6-OH H CH2COOEt 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
774 6-OH H CH2COOEt 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
775 6-OH H CH2COOEt 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
776 6-OH H CH2COOEt 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
777 6-OH H CH2COOEt 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
778 6-OH H CH2COOEt 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
779 6-OH H CH2COOEt 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
780 6-OH H CH2COOEt 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
781 6-OH H CH2COOEt 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
782 6-OH H CH2COOEt 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
783 6-OH H CH2COOEt 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
784 6-OH H CH2COOEt 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
785 6-OH H CH2COOEt 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
786 6-OH H CH2COOEt 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
787 6-OH H CH2COOEt 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
788 H H CH(CH3)COOEt H H 1-AI-Pip(4)
789 H H CH(CH3)COOEt 2-F H 1-AI-Pip(4)
790 H H CH(CH3)COOEt 3-F H 1-AI-Pip(4)
791 H H CH(CH3)COOEt 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
792 H H CH(CH3)COOEt 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
793 H H CH(CH3)COOEt 2-Br H 1-AI-Pip(4)
794 H H CH(CH3)COOEt 3-Br H 1-AI-Pip(4)
795 H H CH(CH3)COOEt 2-I H 1-AI-Pip(4)
796 H H CH(CH3)COOEt 3-I H 1-AI-Pip(4)
797 H H CH(CH3)COOEt 2-Me H 1-AI-Pip(4)
798 H H CH(CH3)COOEt 3-Me H 1-AI-Pip(4)
799 H H CH(CH3)COOEt 2-Et H 1-AI-Pip(4)
800 H H CH(CH3)COOEt 3-Et H 1-AI-Pip(4)
801 H H CH(CH3)COOEt 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
802 H H CH(CH3)COOEt 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
803 H H CH(CH3)COOEt 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
804 H H CH(CH3)COOEt 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
805 H H CH(CH3)COOEt 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
806 H H CH(CH3)COOEt 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
807 H H CH(CH3)COOEt 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
808 H H CH(CH3)COOEt 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
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810 H H CH(CH3)COOEt 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
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813 H H CH(CH3)COOEt 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
814 H H CH(CH3)COOEt 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
815 H H CH(CH3)COOEt 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
816 H H CH(CH3)COOEt 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
817 H H CH(CH3)COOEt 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
818 H H CH(CH3)COOEt 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
819 H H CH(CH3)COOEt 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
820 H H CH(CH3)COOEt 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
821 H H CH(CH3)COOEt 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
822 H H CH(CH3)COOEt 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
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824 H H CH(CH3)COOEt 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
825 H H CH(CH3)COOEt 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
826 H H CH(CH3)COOEt 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
827 H H CH(CH3)COOEt 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
828 H H CH(CH3)COOEt 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
829 H H CH(CH3)COOEt 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
830 H H CH(CH3)COOEt 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
831 H H CH(CH3)COOEt 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
832 H H CH(CH3)COOEt 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
833 H H CH(CH3)COOEt 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
834 H H CH(CH3)COOEt 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
835 H H CH(CH3)COOEt 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
836 H H CH(CH3)COOEt 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
837 H H CH(CH3)COOEt 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
838 H H CH(CH3)COOEt 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
839 H H CH(CH3)COOEt 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
840 H H CH(CH3)COOEt 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
841 H H CH(CH3)COOEt 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
842 H H CH(CH3)COOEt 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
843 H H CH(CH3)COOEt 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
844 H H CH(CH3)COOEt 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
845 H H CH(CH3)COOEt 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
846 H H CH(CH3)COOEt 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
847 H H CH(CH3)COOEt 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
848 H H (CH2)2COOEt H H 1-AI-Pip(4)
849 H H (CH2)3COOEt H H 1-AI-Pip(4)
850 H H (CH2)4COOEt H H 1-AI-Pip(4)
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855 H H CH2COCH2COOPr H H 1-AI-Pip(4)
856 H H CH2COCH2COOBu H H 1-AI-Pip(4)
857 H H CH2COCH2COOPn H H 1-AI-Pip(4)
858 H H CH2COCH2COOHx H H 1-AI-Pip(4)
859 H H (CH2)2COCH2COOEt H H 1-AI-Pip(4)
860 H H (CH2)3COCH2COOEt H H 1-AI-Pip(4)
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863 H H (CH2)6COCH2COOEt H H 1-AI-Pip(4)
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865 H H Bn 2-F H 1-AI-Pip(4)
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867 H H Bn 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
868 H H Bn 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
869 H H Bn 2-Br H 1-AI-Pip(4)
870 H H Bn 3-Br H 1-AI-Pip(4)
871 H H Bn 2-I H 1-AI-Pip(4)
872 H H Bn 3-I H 1-AI-Pip(4)
873 H H Bn 2-Me H 1-AI-Pip(4)
874 H H Bn 3-Me H 1-AI-Pip(4)
875 H H Bn 2-Et H 1-AI-Pip(4)
876 H H Bn 3-Et H 1-AI-Pip(4)
877 H H Bn 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
878 H H Bn 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
879 H H Bn 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
880 H H Bn 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
881 H H Bn 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
882 H H Bn 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
883 H H Bn 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
884 H H Bn 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
885 H H Bn 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
886 H H Bn 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
887 H H Bn 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
888 H H Bn 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
889 H H Bn 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
890 H H Bn 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
891 H H Bn 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
892 H H Bn 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
893 H H Bn 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
894 H H Bn 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
895 H H Bn 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
896 H H Bn 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
897 H H Bn 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
898 H H Bn 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
899 H H Bn 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
900 H H Bn 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
901 H H Bn 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
902 H H Bn 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
903 H H Bn 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
904 H H Bn 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
905 H H Bn 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
906 H H Bn 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
907 H H Bn 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
908 H H Bn 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
909 H H Bn 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
910 H H Bn 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
911 H H Bn 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
912 H H Bn 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
913 H H Bn 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
914 H H Bn 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
915 H H Bn 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
916 H H Bn 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
917 H H Bn 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
918 H H Bn 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
919 H H Bn 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
920 H H Bn 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
921 H H Bn 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
922 H H Bn 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
923 H H Bn 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
924 H H CH2Np(1) H H 1-AI-Pip(4)
925 6-OH H CH2Np(1) H H 1-AI-Pip(4)
926 H H CH2Np(2) H H 1-AI-Pip(4)
927 6-OH H CH2Np(2) H H 1-AI-Pip(4)
928 H H (CH2)2Ph H H 1-AI-Pip(4)
929 6-OH H (CH2)2Ph H H 1-AI-Pip(4)
930 H H (CH2)2Np(1) H H 1-AI-Pip(4)
931 6-OH H (CH2)2Np(1) H H 1-AI-Pip(4)
932 H H (CH2)2Np(2) H H 1-AI-Pip(4)
933 6-OH H (CH2)2Np(2) H H 1-AI-Pip(4)
934 H H (CH2)3Ph H H 1-AI-Pip(4)
935 6-OH H (CH2)3Ph H H 1-AI-Pip(4)
936 H H (CH2)3Np(1) H H 1-AI-Pip(4)
937 6-OH H (CH2)3Np(1) H H 1-AI-Pip(4)
938 H H (CH2)3Np(2) H H 1-AI-Pip(4)
939 6-OH H (CH2)3Np(2) H H 1-AI-Pip(4)
940 H H (CH2)4Ph H H 1-AI-Pip(4)
941 6-OH H (CH2)4Ph H H 1-AI-Pip(4)
942 H H (CH2)5Ph H H 1-AI-Pip(4)
943 6-OH H (CH2)5Ph H H 1-AI-Pip(4)
944 H H (CH2)6Ph H H 1-AI-Pip(4)
945 6-OH H (CH2)6Ph H H 1-AI-Pip(4)
946 H H CHO H H 1-AI-Pip(4)
947 6-OH H CHO H H 1-AI-Pip(4)
948 H H Ac H H 1-AI-Pip(4)
949 H H Ac 2-F H 1-AI-Pip(4)
950 H H Ac 3-F H 1-AI-Pip(4)
951 H H Ac 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
952 H H Ac 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
953 H H Ac 2-Br H 1-AI-Pip(4)
954 H H Ac 3-Br H 1-AI-Pip(4)
955 H H Ac 2-I H 1-AI-Pip(4)
956 H H Ac 3-I H 1-AI-Pip(4)
957 H H Ac 2-Me H 1-AI-Pip(4)
958 H H Ac 3-Me H 1-AI-Pip(4)
959 H H Ac 2-Et H 1-AI-Pip(4)
960 H H Ac 3-Et H 1-AI-Pip(4)
961 H H Ac 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
962 H H Ac 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
963 H H Ac 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
964 H H Ac 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
965 H H Ac 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
966 H H Ac 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
967 H H Ac 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
968 H H Ac 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
969 H H Ac 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
970 H H Ac 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
971 H H Ac 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
972 H H Ac 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
973 H H Ac 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
974 H H Ac 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
975 H H Ac 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
976 H H Ac 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
977 H H Ac 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
978 H H Ac 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
979 H H Ac 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
980 H H Ac 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
981 H H Ac 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
982 H H Ac 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
983 H H Ac 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
984 H H Ac 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
985 H H Ac 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
986 H H Ac 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
987 H H Ac 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
988 H H Ac 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
989 H H Ac 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
990 H H Ac 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
991 H H Ac 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
992 H H Ac 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
993 H H Ac 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
994 H H Ac 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
995 H H Ac 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
996 H H Ac 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
997 H H Ac 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
998 H H Ac 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
999 H H Ac 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1000 H H Ac 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1001 H H Ac 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
1002 H H Ac 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
1003 H H Ac 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
1004 H H Ac 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1005 H H Ac 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1006 H H Ac 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1007 H H Ac 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1008 H H Prn H H 1-AI-Pip(4)
1009 6-OH H Prn H H 1-AI-Pip(4)
1010 H H Byr H H 1-AI-Pip(4)
1011 6-OH H Byr H H 1-AI-Pip(4)
1012 H H Va H H 1-AI-Pip(4)
1013 6-OH H Va H H 1-AI-Pip(4)
1014 H H COCH2OH H H 1-AI-Pip(4)
1015 H H COCH2OH 2-F H 1-AI-Pip(4)
1016 H H COCH2OH 3-F H 1-AI-Pip(4)
1017 H H COCH2OH 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
1018 H H COCH2OH 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
1019 H H COCH2OH 2-Br H 1-AI-Pip(4)
1020 H H COCH2OH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
1021 H H COCH2OH 2-I H 1-AI-Pip(4)
1022 H H COCH2OH 3-I H 1-AI-Pip(4)
1023 H H COCH2OH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
1024 H H COCH2OH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
1025 H H COCH2OH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
1026 H H COCH2OH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
1027 H H COCH2OH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
1028 H H COCH2OH 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
1029 H H COCH2OH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
1030 H H COCH2OH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
1031 H H COCH2OH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
1032 H H COCH2OH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
1033 H H COCH2OH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
1034 H H COCH2OH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
1035 H H COCH2OH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1036 H H COCH2OH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1037 H H COCH2OH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
1038 H H COCH2OH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
1039 H H COCH2OH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
1040 H H COCH2OH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
1041 H H COCH2OH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
1042 H H COCH2OH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
1043 H H COCH2OH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1044 H H COCH2OH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1045 H H COCH2OH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1046 H H COCH2OH 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1047 H H COCH2OH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1048 H H COCH2OH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1049 H H COCH2OH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1050 H H COCH2OH 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1051 H H COCH2OH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1052 H H COCH2OH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1053 H H COCH2OH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1054 H H COCH2OH 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1055 H H COCH2OH 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1056 H H COCH2OH 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1057 H H COCH2OH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1058 H H COCH2OH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1059 H H COCH2OH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1060 H H COCH2OH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1061 H H COCH2OH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1062 H H COCH2OH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1063 H H COCH2OH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1064 H H COCH2OH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1065 H H COCH2OH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1066 H H COCH2OH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1067 H H COCH2OH 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
1068 H H COCH2OH 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
1069 H H COCH2OH 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
1070 H H COCH2OH 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1071 H H COCH2OH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1072 H H COCH2OH 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1073 H H COCH2OH 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1074 H H CO(CH2)2OH H H 1-AI-Pip(4)
1075 H H CO(CH2)3OH H H 1-AI-Pip(4)
1076 H H CO(CH2)4OH H H 1-AI-Pip(4)
1077 H H CO(CH2)5OH H H 1-AI-Pip(4)
1078 H H SO2Me H H 1-AI-Pip(4)
1079 6-OH H SO2Me H H 1-AI-Pip(4)
1080 H H SO2Et H H 1-AI-Pip(4)
1081 H H SO2Et 2-F H 1-AI-Pip(4)
1082 H H SO2Et 3-F H 1-AI-Pip(4)
1083 H H SO2Et 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
1084 H H SO2Et 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
1085 H H SO2Et 2-Br H 1-AI-Pip(4)
1086 H H SO2Et 3-Br H 1-AI-Pip(4)
1087 H H SO2Et 2-I H 1-AI-Pip(4)
1088 H H SO2Et 3-I H 1-AI-Pip(4)
1089 H H SO2Et 2-Me H 1-AI-Pip(4)
1090 H H SO2Et 3-Me H 1-AI-Pip(4)
1091 H H SO2Et 2-Et H 1-AI-Pip(4)
1092 H H SO2Et 3-Et H 1-AI-Pip(4)
1093 H H SO2Et 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
1094 H H SO2Et 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
1095 H H SO2Et 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
1096 H H SO2Et 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
1097 H H SO2Et 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
1098 H H SO2Et 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
1099 H H SO2Et 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
1100 H H SO2Et 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
1101 H H SO2Et 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1102 H H SO2Et 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1103 H H SO2Et 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
1104 H H SO2Et 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
1105 H H SO2Et 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
1106 H H SO2Et 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
1107 H H SO2Et 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
1108 H H SO2Et 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
1109 H H SO2Et 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1110 H H SO2Et 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1111 H H SO2Et 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1112 H H SO2Et 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1113 H H SO2Et 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1114 H H SO2Et 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1115 H H SO2Et 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1116 H H SO2Et 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1117 H H SO2Et 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1118 H H SO2Et 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1119 H H SO2Et 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1120 H H SO2Et 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1121 H H SO2Et 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1122 H H SO2Et 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1123 H H SO2Et 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1124 H H SO2Et 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1125 H H SO2Et 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1126 H H SO2Et 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1127 H H SO2Et 3-CONHPr H 1-AI-Pip(4)
1128 H H SO2Et 3-CONHBu H 1-AI-Pip(4)
1129 H H SO2Et 3-CONHPn H 1-AI-Pip(4)
1130 H H SO2Et 3-CONHHx H 1-AI-Pip(4)
1131 H H SO2Et 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1132 H H SO2Et 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1133 H H SO2Et 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1134 H H SO2Et 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1135 H H SO2Et 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1136 H H SO2Et 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1137 H H SO2Et 3-CON(Pr)2 H 1-AI-Pip(4)
1138 H H SO2Et 3-CON(Bu)2 H 1-AI-Pip(4)
1139 H H SO2Et 3-CON(Pn)2 H 1-AI-Pip(4)
1140 H H SO2Et 3-CON(Hx)2 H 1-AI-Pip(4)
1141 H H SO2Et 2-F 3-F 1-AI-Pip(4)
1142 H H SO2Et 2-F 5-F 1-AI-Pip(4)
1143 H H SO2Et 2-F 6-F 1-AI-Pip(4)
1144 H H SO2Et 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
1145 H H SO2Et 2-Cl 3-Cl 1-AI-Pip(4)
1146 H H SO2Et 2-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
1147 H H SO2Et 2-Cl 6-Cl 1-AI-Pip(4)
1148 H H SO2Et 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
1149 H H SO2Et 2-Me 3-Me 1-AI-Pip(4)
1150 H H SO2Et 2-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
1151 H H SO2Et 2-Me 6-Me 1-AI-Pip(4)
1152 H H SO2Et 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
1153 H H SO2Et 2-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1154 H H SO2Et 2-Cl 6-CONH2 1-AI-Pip(4)
1155 H H SO2Et 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1156 H H SO2Et 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1157 H H SO2Et 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
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1159 H H SO2Et 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1160 H F SO2Et H H 1-AI-Pip(4)
1161 H F SO2Et 2-F H 1-AI-Pip(4)
1162 H F SO2Et 3-F H 1-AI-Pip(4)
1163 H F SO2Et 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
1164 H F SO2Et 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
1165 H F SO2Et 2-Br H 1-AI-Pip(4)
1166 H F SO2Et 3-Br H 1-AI-Pip(4)
1167 H F SO2Et 2-I H 1-AI-Pip(4)
1168 H F SO2Et 3-I H 1-AI-Pip(4)
1169 H F SO2Et 2-Me H 1-AI-Pip(4)
1170 H F SO2Et 3-Me H 1-AI-Pip(4)
1171 H F SO2Et 2-Et H 1-AI-Pip(4)
1172 H F SO2Et 3-Et H 1-AI-Pip(4)
1173 H F SO2Et 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
1174 H F SO2Et 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
1175 H F SO2Et 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
1176 H F SO2Et 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
1177 H F SO2Et 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
1178 H F SO2Et 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
1179 H F SO2Et 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
1180 H F SO2Et 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
1181 H F SO2Et 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1182 H F SO2Et 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1183 H F SO2Et 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
1184 H F SO2Et 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
1185 H F SO2Et 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
1186 H F SO2Et 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
1187 H F SO2Et 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
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1189 H F SO2Et 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1190 H F SO2Et 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1191 H F SO2Et 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1192 H F SO2Et 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1193 H F SO2Et 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1194 H F SO2Et 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1195 H F SO2Et 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1196 H F SO2Et 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1197 H F SO2Et 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1198 H F SO2Et 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1199 H F SO2Et 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1200 H F SO2Et 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1201 H F SO2Et 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1202 H F SO2Et 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1203 H F SO2Et 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1204 H F SO2Et 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1205 H F SO2Et 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1206 H F SO2Et 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1207 H F SO2Et 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1208 H F SO2Et 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1209 H F SO2Et 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1210 H F SO2Et 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1211 H F SO2Et 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1212 H F SO2Et 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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1218 H F SO2Et 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1219 H F SO2Et 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1220 H Me SO2Et H H 1-AI-Pip(4)
1221 H Me SO2Et 2-F H 1-AI-Pip(4)
1222 H Me SO2Et 3-F H 1-AI-Pip(4)
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1228 H Me SO2Et 3-I H 1-AI-Pip(4)
1229 H Me SO2Et 2-Me H 1-AI-Pip(4)
1230 H Me SO2Et 3-Me H 1-AI-Pip(4)
1231 H Me SO2Et 2-Et H 1-AI-Pip(4)
1232 H Me SO2Et 3-Et H 1-AI-Pip(4)
1233 H Me SO2Et 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
1234 H Me SO2Et 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
1235 H Me SO2Et 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
1236 H Me SO2Et 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
1237 H Me SO2Et 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
1238 H Me SO2Et 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
1239 H Me SO2Et 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
1240 H Me SO2Et 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
1241 H Me SO2Et 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1242 H Me SO2Et 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1243 H Me SO2Et 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
1244 H Me SO2Et 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
1245 H Me SO2Et 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
1246 H Me SO2Et 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
1247 H Me SO2Et 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
1248 H Me SO2Et 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
1249 H Me SO2Et 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1250 H Me SO2Et 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1251 H Me SO2Et 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1252 H Me SO2Et 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1253 H Me SO2Et 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1254 H Me SO2Et 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1255 H Me SO2Et 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1256 H Me SO2Et 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1257 H Me SO2Et 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1258 H Me SO2Et 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1259 H Me SO2Et 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1260 H Me SO2Et 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1261 H Me SO2Et 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1262 H Me SO2Et 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1263 H Me SO2Et 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1264 H Me SO2Et 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1265 H Me SO2Et 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1266 H Me SO2Et 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
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1270 H Me SO2Et 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1271 H Me SO2Et 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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1610 H Me SO2CH2COOEt 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1611 H Me SO2CH2COOEt 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1612 H Me SO2CH2COOEt 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1613 H Me SO2CH2COOEt 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
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1615 H Me SO2CH2COOEt 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
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1762 5-Me H SO2CH2COOEt 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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1857 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
1858 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
1859 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
1860 6-OH H SO2CH2COOEt 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1861 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1862 6-OH H SO2CH2COOEt 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
1863 6-OH H SO2CH2COOEt 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
1864 6-OH H SO2CH2COOEt 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
1865 6-OH H SO2CH2COOEt 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
1866 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
1867 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
1868 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1869 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
1870 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1871 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
1872 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1873 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
1874 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1875 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
1876 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1877 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
1878 6-OH H SO2CH2COOEt 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1879 6-OH H SO2CH2COOEt 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
1880 6-OH H SO2CH2COOEt 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
1881 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
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1883 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1884 6-OH H SO2CH2COOEt 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1885 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1886 6-OH H SO2CH2COOEt 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1887 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1888 6-OH H SO2CH2COOEt 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
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1890 6-OH H SO2CH2COOEt 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1891 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1892 6-OH H SO2CH2COOEt 2-F 3-F 1-AI-Pip(4)
1893 6-OH H SO2CH2COOEt 2-F 5-F 1-AI-Pip(4)
1894 6-OH H SO2CH2COOEt 2-F 6-F 1-AI-Pip(4)
1895 6-OH H SO2CH2COOEt 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
1896 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Cl 3-Cl 1-AI-Pip(4)
1897 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
1898 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Cl 6-Cl 1-AI-Pip(4)
1899 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
1900 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 3-Me 1-AI-Pip(4)
1901 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
1902 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 6-Me 1-AI-Pip(4)
1903 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
1904 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
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1906 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Cl 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
1907 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Cl 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
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1912 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1913 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
1914 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
1915 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
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1917 6-OH H SO2CH2COOEt 2-Me 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
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1919 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1920 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
1921 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
1922 6-OH H SO2CH2COOEt 3-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
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1927 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
1928 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CONHMe 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
1929 6-OH H SO2CH2COOEt 3-CONHEt 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
1930 H H SO2CH2COOPr H H 1-AI-Pip(4)
1931 H H SO2CH2COOBu H H 1-AI-Pip(4)
1932 H H SO2CH2COOPn H H 1-AI-Pip(4)
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1940 H H SO2CH2COOH 2-F H 1-AI-Pip(4)
1941 H H SO2CH2COOH 3-F H 1-AI-Pip(4)
1942 H H SO2CH2COOH 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
1943 H H SO2CH2COOH 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
1944 H H SO2CH2COOH 2-Br H 1-AI-Pip(4)
1945 H H SO2CH2COOH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
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1947 H H SO2CH2COOH 3-I H 1-AI-Pip(4)
1948 H H SO2CH2COOH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
1949 H H SO2CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
1950 H H SO2CH2COOH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
1951 H H SO2CH2COOH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
1952 H H SO2CH2COOH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
1953 H H SO2CH2COOH 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
1954 H H SO2CH2COOH 2-iPr H 1-AI-Pip(4)
1955 H H SO2CH2COOH 3-iPr H 1-AI-Pip(4)
1956 H H SO2CH2COOH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
1957 H H SO2CH2COOH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
1958 H H SO2CH2COOH 2-iBu H 1-AI-Pip(4)
1959 H H SO2CH2COOH 3-iBu H 1-AI-Pip(4)
1960 H H SO2CH2COOH 2-sBu H 1-AI-Pip(4)
1961 H H SO2CH2COOH 3-sBu H 1-AI-Pip(4)
1962 H H SO2CH2COOH 2-tBu H 1-AI-Pip(4)
1963 H H SO2CH2COOH 3-tBu H 1-AI-Pip(4)
1964 H H SO2CH2COOH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
1965 H H SO2CH2COOH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
1966 H H SO2CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
1967 H H SO2CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
1968 H H SO2CH2COOH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1969 H H SO2CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
1970 H H SO2CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
1971 H H SO2CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
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1973 H H SO2CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
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1990 H H SO2CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1991 H H SO2CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
1992 H H SO2CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1993 H H SO2CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
1994 H H SO2CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
1995 H H SO2CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
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1997 H H SO2CH2COOH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
1998 H H SO2CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
1999 H H SO2CH2COOH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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2007 H H SO2CH2COOH 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
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2022 H H SO2CH2COOH 2-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
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2032 H H SO2CH2COOH 3-Me 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
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2057 H F SO2CH2COOH 2-iBu H 1-AI-Pip(4)
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2118 H Me SO2CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
2119 H Me SO2CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
2120 H Me SO2CH2COOH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2121 H Me SO2CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2122 H Me SO2CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
2123 H Me SO2CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
2124 H Me SO2CH2COOH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
2125 H Me SO2CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
2126 H Me SO2CH2COOH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
2127 H Me SO2CH2COOH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
2128 H Me SO2CH2COOH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2129 H Me SO2CH2COOH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2130 H Me SO2CH2COOH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2131 H Me SO2CH2COOH 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2132 H Me SO2CH2COOH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2133 H Me SO2CH2COOH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2134 H Me SO2CH2COOH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2135 H Me SO2CH2COOH 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2136 H Me SO2CH2COOH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2137 H Me SO2CH2COOH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2138 H Me SO2CH2COOH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2139 H Me SO2CH2COOH 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2140 H Me SO2CH2COOH 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
2141 H Me SO2CH2COOH 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
2142 H Me SO2CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2143 H Me SO2CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2144 H Me SO2CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2145 H Me SO2CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2146 H Me SO2CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2147 H Me SO2CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2148 H Me SO2CH2COOH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2149 H Me SO2CH2COOH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2150 H Me SO2CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2151 H Me SO2CH2COOH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2152 6-F H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pip(4)
2153 6-F H SO2CH2COOH 2-F H 1-AI-Pip(4)
2154 6-F H SO2CH2COOH 3-F H 1-AI-Pip(4)
2155 6-F H SO2CH2COOH 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
2156 6-F H SO2CH2COOH 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
2157 6-F H SO2CH2COOH 2-Br H 1-AI-Pip(4)
2158 6-F H SO2CH2COOH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
2159 6-F H SO2CH2COOH 2-I H 1-AI-Pip(4)
2160 6-F H SO2CH2COOH 3-I H 1-AI-Pip(4)
2161 6-F H SO2CH2COOH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
2162 6-F H SO2CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
2163 6-F H SO2CH2COOH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
2164 6-F H SO2CH2COOH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
2165 6-F H SO2CH2COOH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
2166 6-F H SO2CH2COOH 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
2167 6-F H SO2CH2COOH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
2168 6-F H SO2CH2COOH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
2169 6-F H SO2CH2COOH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
2170 6-F H SO2CH2COOH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
2171 6-F H SO2CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
2172 6-F H SO2CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
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2174 6-F H SO2CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2175 6-F H SO2CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
2176 6-F H SO2CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
2177 6-F H SO2CH2COOH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
2178 6-F H SO2CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
2179 6-F H SO2CH2COOH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
2180 6-F H SO2CH2COOH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
2181 6-F H SO2CH2COOH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2182 6-F H SO2CH2COOH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2183 6-F H SO2CH2COOH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2184 6-F H SO2CH2COOH 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2185 6-F H SO2CH2COOH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2186 6-F H SO2CH2COOH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2187 6-F H SO2CH2COOH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2188 6-F H SO2CH2COOH 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2189 6-F H SO2CH2COOH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2190 6-F H SO2CH2COOH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2191 6-F H SO2CH2COOH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
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2195 6-F H SO2CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2196 6-F H SO2CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2197 6-F H SO2CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2198 6-F H SO2CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2199 6-F H SO2CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2200 6-F H SO2CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
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2203 6-F H SO2CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2204 6-F H SO2CH2COOH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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2214 5-Me H SO2CH2COOH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
2215 5-Me H SO2CH2COOH 2-I H 1-AI-Pip(4)
2216 5-Me H SO2CH2COOH 3-I H 1-AI-Pip(4)
2217 5-Me H SO2CH2COOH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
2218 5-Me H SO2CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
2219 5-Me H SO2CH2COOH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
2220 5-Me H SO2CH2COOH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
2221 5-Me H SO2CH2COOH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
2222 5-Me H SO2CH2COOH 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
2223 5-Me H SO2CH2COOH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
2224 5-Me H SO2CH2COOH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
2225 5-Me H SO2CH2COOH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
2226 5-Me H SO2CH2COOH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
2227 5-Me H SO2CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
2228 5-Me H SO2CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
2229 5-Me H SO2CH2COOH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2230 5-Me H SO2CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2231 5-Me H SO2CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
2232 5-Me H SO2CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
2233 5-Me H SO2CH2COOH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
2234 5-Me H SO2CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
2235 5-Me H SO2CH2COOH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
2236 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
2237 5-Me H SO2CH2COOH 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2238 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2239 5-Me H SO2CH2COOH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2240 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2241 5-Me H SO2CH2COOH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2242 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2243 5-Me H SO2CH2COOH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2244 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2245 5-Me H SO2CH2COOH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2246 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
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2248 5-Me H SO2CH2COOH 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
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2251 5-Me H SO2CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2252 5-Me H SO2CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2253 5-Me H SO2CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2254 5-Me H SO2CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2255 5-Me H SO2CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2256 5-Me H SO2CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2257 5-Me H SO2CH2COOH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2258 5-Me H SO2CH2COOH 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2259 5-Me H SO2CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2260 5-Me H SO2CH2COOH 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2261 6-Me H SO2CH2COOH H H 1-AI-Pip(4)
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2267 6-OH H SO2CH2COOH 2-Br H 1-AI-Pip(4)
2268 6-OH H SO2CH2COOH 3-Br H 1-AI-Pip(4)
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2271 6-OH H SO2CH2COOH 2-Me H 1-AI-Pip(4)
2272 6-OH H SO2CH2COOH 3-Me H 1-AI-Pip(4)
2273 6-OH H SO2CH2COOH 2-Et H 1-AI-Pip(4)
2274 6-OH H SO2CH2COOH 3-Et H 1-AI-Pip(4)
2275 6-OH H SO2CH2COOH 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
2276 6-OH H SO2CH2COOH 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
2277 6-OH H SO2CH2COOH 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
2278 6-OH H SO2CH2COOH 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
2279 6-OH H SO2CH2COOH 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
2280 6-OH H SO2CH2COOH 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
2281 6-OH H SO2CH2COOH 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
2282 6-OH H SO2CH2COOH 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
2283 6-OH H SO2CH2COOH 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2284 6-OH H SO2CH2COOH 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2285 6-OH H SO2CH2COOH 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
2286 6-OH H SO2CH2COOH 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
2287 6-OH H SO2CH2COOH 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
2288 6-OH H SO2CH2COOH 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
2289 6-OH H SO2CH2COOH 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
2290 6-OH H SO2CH2COOH 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
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2292 6-OH H SO2CH2COOH 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2293 6-OH H SO2CH2COOH 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2294 6-OH H SO2CH2COOH 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2295 6-OH H SO2CH2COOH 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2296 6-OH H SO2CH2COOH 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2297 6-OH H SO2CH2COOH 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
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2299 6-OH H SO2CH2COOH 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
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2301 6-OH H SO2CH2COOH 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2302 6-OH H SO2CH2COOH 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2303 6-OH H SO2CH2COOH 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
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2305 6-OH H SO2CH2COOH 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2306 6-OH H SO2CH2COOH 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2307 6-OH H SO2CH2COOH 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2308 6-OH H SO2CH2COOH 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2309 6-OH H SO2CH2COOH 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2310 6-OH H SO2CH2COOH 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2311 6-OH H SO2CH2COOH 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
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2313 6-OH H SO2CH2COOH 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
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2321 6-OH H SO2CH2COOH 2-Cl 6-Cl 1-AI-Pip(4)
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2328 6-OH H SO2CH2COOH 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2329 6-OH H SO2CH2COOH 3-Cl 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
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2335 6-OH H SO2CH2COOH 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2336 6-OH H SO2CH2COOH 2-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2337 6-OH H SO2CH2COOH 2-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2338 6-OH H SO2CH2COOH 2-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
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2346 6-OH H SO2CH2COOH 3-Me 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
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2349 6-OH H SO2CH2COOH 2-CONH2 6-CONH2 1-AI-Pip(4)
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2351 6-OH H SO2CH2COOH 3-CONHMe 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2352 6-OH H SO2CH2COOH 3-CONHEt 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
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2358 H H SO2CH2COOMe 2-F H 1-AI-Pip(4)
2359 H H SO2CH2COOMe 3-F H 1-AI-Pip(4)
2360 H H SO2CH2COOMe 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
2361 H H SO2CH2COOMe 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
2362 H H SO2CH2COOMe 2-Br H 1-AI-Pip(4)
2363 H H SO2CH2COOMe 3-Br H 1-AI-Pip(4)
2364 H H SO2CH2COOMe 2-I H 1-AI-Pip(4)
2365 H H SO2CH2COOMe 3-I H 1-AI-Pip(4)
2366 H H SO2CH2COOMe 2-Me H 1-AI-Pip(4)
2367 H H SO2CH2COOMe 3-Me H 1-AI-Pip(4)
2368 H H SO2CH2COOMe 2-Et H 1-AI-Pip(4)
2369 H H SO2CH2COOMe 3-Et H 1-AI-Pip(4)
2370 H H SO2CH2COOMe 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
2371 H H SO2CH2COOMe 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
2372 H H SO2CH2COOMe 2-iPr H 1-AI-Pip(4)
2373 H H SO2CH2COOMe 3-iPr H 1-AI-Pip(4)
2374 H H SO2CH2COOMe 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
2375 H H SO2CH2COOMe 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
2376 H H SO2CH2COOMe 2-iBu H 1-AI-Pip(4)
2377 H H SO2CH2COOMe 3-iBu H 1-AI-Pip(4)
2378 H H SO2CH2COOMe 2-sBu H 1-AI-Pip(4)
2379 H H SO2CH2COOMe 3-sBu H 1-AI-Pip(4)
2380 H H SO2CH2COOMe 2-tBu H 1-AI-Pip(4)
2381 H H SO2CH2COOMe 3-tBu H 1-AI-Pip(4)
2382 H H SO2CH2COOMe 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
2383 H H SO2CH2COOMe 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
2384 H H SO2CH2COOMe 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
2385 H H SO2CH2COOMe 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
2386 H H SO2CH2COOMe 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2387 H H SO2CH2COOMe 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2388 H H SO2CH2COOMe 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
2389 H H SO2CH2COOMe 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
2390 H H SO2CH2COOMe 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
2391 H H SO2CH2COOMe 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
2392 H H SO2CH2COOMe 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
2393 H H SO2CH2COOMe 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
2394 H H SO2CH2COOMe 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2395 H H SO2CH2COOMe 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2396 H H SO2CH2COOMe 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2397 H H SO2CH2COOMe 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2398 H H SO2CH2COOMe 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2399 H H SO2CH2COOMe 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2400 H H SO2CH2COOMe 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2401 H H SO2CH2COOMe 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2402 H H SO2CH2COOMe 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2403 H H SO2CH2COOMe 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2404 H H SO2CH2COOMe 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2405 H H SO2CH2COOMe 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2406 H H SO2CH2COOMe 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
2407 H H SO2CH2COOMe 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
2408 H H SO2CH2COOMe 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2409 H H SO2CH2COOMe 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2410 H H SO2CH2COOMe 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2411 H H SO2CH2COOMe 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2412 H H SO2CH2COOMe 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2413 H H SO2CH2COOMe 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2414 H H SO2CH2COOMe 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2415 H H SO2CH2COOMe 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2416 H H SO2CH2COOMe 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2417 H H SO2CH2COOMe 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2418 H H SO2CH2COOMe 2-F 3-F 1-AI-Pip(4)
2419 H H SO2CH2COOMe 2-F 5-F 1-AI-Pip(4)
2420 H H SO2CH2COOMe 2-F 6-F 1-AI-Pip(4)
2421 H H SO2CH2COOMe 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
2422 H H SO2CH2COOMe 2-Cl 3-Cl 1-AI-Pip(4)
2423 H H SO2CH2COOMe 2-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
2424 H H SO2CH2COOMe 2-Cl 6-Cl 1-AI-Pip(4)
2425 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
2426 H H SO2CH2COOMe 2-Me 3-Me 1-AI-Pip(4)
2427 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
2428 H H SO2CH2COOMe 2-Me 6-Me 1-AI-Pip(4)
2429 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
2430 H H SO2CH2COOMe 2-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2431 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2432 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2433 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2434 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
2435 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
2436 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
2437 H H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHHx 1-AI-Pip(4)
2438 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2439 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2440 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2441 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
2442 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
2443 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
2444 H H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHHx 1-AI-Pip(4)
2445 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2446 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2447 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2448 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
2449 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
2450 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
2451 H H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHHx 1-AI-Pip(4)
2452 H H SO2CH2COOMe 2-CONH2 6-CONH2 1-AI-Pip(4)
2453 H H SO2CH2COOMe 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2454 H H SO2CH2COOMe 3-CONHMe 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2455 H H SO2CH2COOMe 3-CONHEt 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2456 6-OH H SO2CH2COOMe 2-F H 1-AI-Pip(4)
2457 6-OH H SO2CH2COOMe 3-F H 1-AI-Pip(4)
2458 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Cl H 1-AI-Pip(4)
2459 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl H 1-AI-Pip(4)
2460 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Br H 1-AI-Pip(4)
2461 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Br H 1-AI-Pip(4)
2462 6-OH H SO2CH2COOMe 2-I H 1-AI-Pip(4)
2463 6-OH H SO2CH2COOMe 3-I H 1-AI-Pip(4)
2464 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me H 1-AI-Pip(4)
2465 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me H 1-AI-Pip(4)
2466 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Et H 1-AI-Pip(4)
2467 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Et H 1-AI-Pip(4)
2468 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Pr H 1-AI-Pip(4)
2469 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Pr H 1-AI-Pip(4)
2470 6-OH H SO2CH2COOMe 2-iPr H 1-AI-Pip(4)
2471 6-OH H SO2CH2COOMe 3-iPr H 1-AI-Pip(4)
2472 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Bu H 1-AI-Pip(4)
2473 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Bu H 1-AI-Pip(4)
2474 6-OH H SO2CH2COOMe 2-iBu H 1-AI-Pip(4)
2475 6-OH H SO2CH2COOMe 3-iBu H 1-AI-Pip(4)
2476 6-OH H SO2CH2COOMe 2-sBu H 1-AI-Pip(4)
2477 6-OH H SO2CH2COOMe 3-sBu H 1-AI-Pip(4)
2478 6-OH H SO2CH2COOMe 2-tBu H 1-AI-Pip(4)
2479 6-OH H SO2CH2COOMe 3-tBu H 1-AI-Pip(4)
2480 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Pn H 1-AI-Pip(4)
2481 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Pn H 1-AI-Pip(4)
2482 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Hx H 1-AI-Pip(4)
2483 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Hx H 1-AI-Pip(4)
2484 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2485 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CF3 H 1-AI-Pip(4)
2486 6-OH H SO2CH2COOMe 2-OMe H 1-AI-Pip(4)
2487 6-OH H SO2CH2COOMe 3-OMe H 1-AI-Pip(4)
2488 6-OH H SO2CH2COOMe 2-OEt H 1-AI-Pip(4)
2489 6-OH H SO2CH2COOMe 3-OEt H 1-AI-Pip(4)
2490 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOH H 1-AI-Pip(4)
2491 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOH H 1-AI-Pip(4)
2492 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2493 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOMe H 1-AI-Pip(4)
2494 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2495 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOEt H 1-AI-Pip(4)
2496 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2497 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOPr H 1-AI-Pip(4)
2498 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2499 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOBu H 1-AI-Pip(4)
2500 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2501 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOPn H 1-AI-Pip(4)
2502 6-OH H SO2CH2COOMe 2-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2503 6-OH H SO2CH2COOMe 3-COOHx H 1-AI-Pip(4)
2504 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
2505 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CONH2 H 1-AI-Pip(4)
2506 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2507 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CONHMe H 1-AI-Pip(4)
2508 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2509 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CONHEt H 1-AI-Pip(4)
2510 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2511 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CON(Me)2 H 1-AI-Pip(4)
2512 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2513 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CON(Me)Et H 1-AI-Pip(4)
2514 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2515 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CON(Et)2 H 1-AI-Pip(4)
2516 6-OH H SO2CH2COOMe 2-F 3-F 1-AI-Pip(4)
2517 6-OH H SO2CH2COOMe 2-F 5-F 1-AI-Pip(4)
2518 6-OH H SO2CH2COOMe 2-F 6-F 1-AI-Pip(4)
2519 6-OH H SO2CH2COOMe 3-F 5-F 1-AI-Pip(4)
2520 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Cl 3-Cl 1-AI-Pip(4)
2521 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
2522 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Cl 6-Cl 1-AI-Pip(4)
2523 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-Cl 1-AI-Pip(4)
2524 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 3-Me 1-AI-Pip(4)
2525 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
2526 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 6-Me 1-AI-Pip(4)
2527 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-Me 1-AI-Pip(4)
2528 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2529 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2530 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2531 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2532 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
2533 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
2534 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
2535 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Cl 5-CONHHx 1-AI-Pip(4)
2536 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2537 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2538 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2539 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
2540 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
2541 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
2542 6-OH H SO2CH2COOMe 2-Me 5-CONHHx 1-AI-Pip(4)
2543 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2544 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2545 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)
2546 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHPr 1-AI-Pip(4)
2547 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHBu 1-AI-Pip(4)
2548 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHPn 1-AI-Pip(4)
2549 6-OH H SO2CH2COOMe 3-Me 5-CONHHx 1-AI-Pip(4)
2550 6-OH H SO2CH2COOMe 2-CONH2 6-CONH2 1-AI-Pip(4)
2551 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CONH2 5-CONH2 1-AI-Pip(4)
2552 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CONHMe 5-CONHMe 1-AI-Pip(4)
2553 6-OH H SO2CH2COOMe 3-CONHEt 5-CONHEt 1-AI-Pip(4)

【0074】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤は、好適には、例示化合物番号83、90、93、101、137、140、142、148、177、237、297、358、478、542、663、668、788、849、864、948、1014、1080、1220、1280、1408、1410、1411、1412、1413、1414、1415、1416、1419、1420、1422、1424、1426、1434、1440、1442、1448、1450、1460、1462、1466、1474、1478、1482、1484、1492、1498、1509、1513、1539、1638、1711、1771、1839、1843、1849、1881、1939、1941、1943、1945、1949、1951、1955、1963、1969、1971、1975、1977、1979、1989、1991、1995、2003、2007、2011、2013、2027、2038、2040、2042、2044、2048、2054、2068、2070、2076、2078、2088、2094、2109、2208、2262、2266、2272、2304又は2353の活性化血液凝固第X因子阻害剤を挙げることができ、
【0075】
更に好適には、例示化合物番号90、137、177、237、297、358、478、542、663、668、788、849、864、948、1014、1080、1408、1410、1412、1414、1416、1419、1420、1426、1440、1442、1450、1460、1462、1466、1474、1478、1482、1484、1492、1498、1509、1513、1638、1711、1771、1839、1843、1849、1881、1939、1941、1943、1945、1949、1951、1955、1969、1971、1975、1979、1989、1991、1995、2003、2007、2011、2013、2027、2038、2040、2042、2094、2208、2262、2266、2272又は2304の活性化血液凝固第X因子阻害剤を挙げることができ、
【0076】
より更に好適には、例示化合物番号668、849、1014、1410、1412、1414、1420、1426、1440、1442、1450、1460、1462、1466、1474、1478、1482、1484、1498、1509、1839、1843、1939、1941、1943、1945、1949、1955、1969、1971、1975、1979、1989、1991、1995、2003、2007、2011、2013、2027又は2038の活性化血液凝固第X因子阻害剤を挙げることができ、
【0077】
特に好適には、
例示化合物番号1410:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
例示化合物番号1414:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
例示化合物番号1420:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
例示化合物番号1460:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
例示化合物番号1939:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
例示化合物番号1941:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
例示化合物番号1943:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
例示化合物番号1949:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
例示化合物番号1969:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
例示化合物番号1989:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
例示化合物番号2003:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
例示化合物番号2007:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、又は、
例示化合物番号2038:N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸を挙げることができる。
【0078】
【発明の実施の形態】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤は、以下の方法に従い容易に製造することができる。
【0079】
【化12】
Figure 0004140265
【0080】
【化13】
Figure 0004140265
【0081】
【化14】
Figure 0004140265
【0082】
【化15】
Figure 0004140265
上記に於いて、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、前述したものと同意義を示し、
3aは、水素原子を示し、
3bは、C1−C6アルキル基;保護された水酸基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基;一般式
【0083】
【化16】
Figure 0004140265
(式中、R7、m及びnは、前述したものと同意義を示す。)を有する基;C7−C15アラルキル基;C1−C6アルキルスルホニル基;又は、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基を示し、
3cは、C1−C6アルキル基又はC7−C15アラルキル基を示し、
3dは、C1−C6アルカノイル基又は保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基を示し、
8は、アミノ基が保護されている他はR6と同意義を示し、
9は、C1−C5アルキル基、C6−C14アリール基又はC7−C14アラルキル基を示し、
10は、C1−C6アルカノイル基;又は、保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基を示し、
11は、C1−C6アルキル基を示し、
12は、水酸基の保護基を示し、
13は、水酸基が保護されている他は、R1と同意義を示し、
Xは、ハロゲン原子を示す。
【0084】
上記に於いて、R3bの定義に於ける、「C1−C6アルキル基」、「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基」、「一般式
【0085】
【化17】
Figure 0004140265
(式中、R7、m及びnは、前述したものと同意義を示す。)を有する基」、「C7−C15アラルキル基」、「C1−C6アルキルスルホニル基」、「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基」;R3cの定義に於ける「C1−C6アルキル基」、「C7−C15アラルキル基」;及び、R3dの定義に於ける、「C1−C6アルカノイル基」は、各々、R3で定義したものと同意義を示す。
【0086】
上記に於いて、R3bの定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC1−C6アルキル基」は、水酸基が保護されている他は、R3で定義されたものと同意義を示す。
【0087】
上記に於いて、R3dの定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基」は、水酸基が保護されている他は、R3で定義された「ヒドロキシC2−C6アルカノイル基」と同意義を示す。
【0088】
上記に於いて、R3bの定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC1−C6アルキル基」の「水酸基の保護基」、R3d及びR10の定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基」の「水酸基の保護基」、R12の定義に於ける「水酸基の保護基」、R13に含まれる「水酸基の保護基」は、一般に水酸基の保護基として使用される基であれば、特に限定はなく用いることができるが、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基、オクタノイル基、ノナノイル基、デカノイル基、3−メチルノナノイル基、8−メチルノナノイル基、3−エチルオクタノイル基、3,7−ジメチルオクタノイル基、ウンデカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ペンタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、1−メチルペンタデカノイル基、14−メチルペンタデカノイル基、13,13−ジメチルテトラデカノイル基、ヘプタデカノイル基、15−メチルヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、1−メチルヘプタデカノイル基、ノナデカノイル基、アイコサノイル基又はヘナイコサノイル基のようなアルカノイル類;スクシノイル基、グルタロイル基又はアジポイル基のようなカルボキシ化アルカノイル類;クロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロロアセチル基又はトリフルオロアセチル基のようなハロゲノアルカノイル類;メトキシアセチル基のようなアルコキシアルカノイル類;(E)−2−メチル−2−ブテノイル基のような不飽和アルカノイル類;ベンゾイル基、α−ナフトイル基又はβ−ナフトイル基のようなアリールカルボニル類;2−ブロモベンゾイル基又は4−クロロベンゾイル基のようなハロゲノアリールカルボニル類;2,4,6−トリメチルベンゾイル基又は4−トルオイル基のようなアルキル化アリールカルボニル類;4−アニソイル基のようなアルコキシ化アリールカルボニル類;2−カルボキシベンゾイル基、3−カルボキシベンゾイル基又は4−カルボキシベンゾイル基のようなカルボキシ化アリールカルボニル類;4−ニトロベンゾイル基又は2−ニトロベンゾイル基のようなニトロ化アリールカルボニル類;2−(メトキシカルボニル)ベンゾイル基のようなアルコキシカルボニル化アリールカルボニル類;4−フェニルベンゾイル基のようなアリール化アリールカルボニル類;テトラヒドロピラン−2−イル基、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル基、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル基、テトラヒドロチオピラン−2−イル基又は4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イル基のようなテトラヒドロピラニル類又はテトラヒドロチオピラニル類;テトラヒドロフラン−2−イル基又はテトラヒドロチオフラン−2−イル基のようなテトラヒドロフラニル類又はテトラヒドロチオフラニル類;メトキシメチル基、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、ブトキシメチル基又はt−ブトキシメチル基のようなアルコキシメチル類;2−メトキシエトキシメチル基のようなアルコキシ化アルコキシメチル類;2,2,2−トリクロロエトキシメチル基又はビス(2−クロロエトキシ)メチル基のようなハロゲノアルコキシメチル類;1−エトキシエチル基又は1−(イソプロポキシ)エチル基のようなアルコキシ化エチル類;2,2,2−トリクロロエチル基のようなハロゲン化エチル類;ベンジル基、α−ナフチルメチル基、β−ナフチルメチル基、ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基、α−ナフチルジフェニルメチル基又は9−アンスリルメチル基のような1乃至3個のアリール基で置換されたアラルキル類;4−メチルベンジル基、2,4,6−トリメチルベンジル基、3,4,5−トリメチルベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−メトキシフェニルジフェニルメチル基、2−ニトロベンジル基、4−ニトロベンジル基、4−クロロベンジル基、4−ブロモベンジル基又は4−シアノベンジル基のような、アルキル、アルコキシ、ハロゲン又はシアノ基でアリール環が置換されたアラルキル類;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基若しくはイソブトキシカルボニル基のようなアルコキシカルボニル類又は2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基ような、ハロゲン化アルコキシカルボニル類;ビニルオキシカルボニル基又はアリルオキシカルボニル基のようなアルケニルオキシカルボニル類;或は、ベンジルオキシカルボニル基、4−メトキシベンジルオキシカルボニル基、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル基、2−ニトロベンジルオキシカルボニル基又は4−ニトロベンジルオキシカルボニル基のような、1又は2個のアルコキシ若しくはニトロ基でアリール環が置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル類;トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、メチルジイソプロピルシリル基、メチルジ−t−ブチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、ジフェニルブチルシリル基、ジフェニルイソプロピルシリル基又はフェニルジイソプロピルシリル基のようなシリル類であり得、R3bの定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC1−C6アルキル基」の「水酸基の保護基」、R3d及びR10の定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基」の「水酸基の保護基」は、好適にはアルカノイル類であり、特に好適にはアセチル基である。他方、R12の定義に於ける「水酸基の保護基」及びR13に含まれる「水酸基の保護基」は、好適にはアルコキシ化アルコキシメチル類であり、特に好適にはメトキシメチル基である。
【0089】
上記に於いて、R8の「アミノ基の保護基」は、一般にアミノ基の保護基として使用される基であれば、特に限定はなく用いることができるが、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ペンタノイル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基又はヘキサノイル基のようなC1−C6アルカノイル基;クロロアセチル基、ジクロロアセチル基、トリクロロアセチル基、トリフルオロアセチル基、3−フルオロプロピオニル基、4,4−ジクロロブチリル基、メトキシアセチル基、ブトキシアセチル基、エトキシプロピオニル基又はプロポキシブチリル基のような、ハロゲン若しくはC1−C4アルコキシで置換されたC1−C4アルカノイル基;アクリロイル基、プロピオロイル基、メタクリロイル基、クロトノイル基又はイソクロトノイル基のような不飽和C1−C4アルカノイル基;ベンゾイル基、α−ナフトイル基、β−ナフトイル基、2−フルオロベンゾイル基、2−ブロモベンゾイル基、2,4−ジクロロベンゾイル基、6−クロロ−α−ナフトイル基、4−トルオイル基、4−プロピルベンゾイル基、4−t−ブチルベンゾイル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル基、6−エチル−α−ナフトイル基、4−アニソイル基、4−プロポキシベンゾイル基、4−t−ブトキシベンゾイル基、6−エトキシ−α−ナフトイル基、2−エトキシカルボニルベンゾイル基、4−t−ブトキシカルボニルベンゾイル基、6−メトキシカルボニル−α−ナフトイル基、4−フェニルベンゾイル基、4−フェニル−α−ナフトイル基、6−α−ナフチルベンゾイル基、4−ニトロベンゾイル基、2−ニトロベンゾイル基又は6−ニトロ−α−ナフトイル基のような、ハロゲン、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、C6−C10アリ−ル又はニトロで置換されてもよいC6−C10アリ−ルカルボニル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、s−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、クロロメトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、2−フルオロプロポキシカルボニル基、2−ブロモ−t−ブトキシカルボニル基、2,2−ジブロモ−t−ブトキシカルボニル基、トリエチルシリルメトキシカルボニル基、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル基、4−トリプロピルシリルブトキシカルボニル基又はt−ブチルジメチルシリルプロポキシカルボニル基のような、ハロゲン又はトリC1−C4アルキルシリルで置換されてもよいC1−C4アルコキシカルボニル基;ビニルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボニル基、1,3−ブタジエニルオキシカルボニル基又は2−ペンテニルオキシカルボニル基のようなC2−C5アルケニルオキシカルボニル基;フタロイル基のようなアリールジカルボニル基;ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブチル基、α−ナフチルメチル基、β−ナフチルメチル基、ジフェニルメチル基、トリフェニルメチル基、α−ナフチルジフェニルメチル基又は9−アンスリルメチル基のようなアラルキル基;或はベンジルオキシカルボニル基、(1−フェニル)ベンジルオキシカルボニル基、α−ナフチルメチルオキシカルボニル基、β−ナフチルメチルオキシカルボニル基、9−アンスリルメチルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基又はp−ニトロベンジルオキシカルボニル基のような、メトキシ又はニトロで置換されてもよいC7−C15アラルキルオキシカルボニル基であり得、好適には、C1−C4アルカノイル基;トリフルオロアセチル基;メトキシアセチル基;ベンゾイル基;α−ナフトイル基;β−ナフトイル基;アニソイル基;ニトロベンゾイル基;C1−C4アルコキシカルボニル基;2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基;トリエチルシリルメトキシカルボニル基;2−トリメチルシリルエトキシカルボニル基;ビニルオキシカルボニル基;アリルオキシカルボニル基;フタロイル基;ベンジル基;ベンジルオキシカルボニル基;又はニトロベンジルオキシカルボニル基であり、更に好適には、ホルミル基、アセチル基、ベンゾイル基、4−アニソイル基、4−ニトロベンゾイル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、フタロイル基、ベンジル基、ベンジルオキシカルボニル基又はp−ニトロベンジルオキシカルボニル基であり、特に好適にはt−ブトキシカルボニル基である。
【0090】
上記に於いて、R9の定義に於ける「C1−C5アルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基又は1−エチルプロピル基のような、炭素数1乃至5個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり得、好適にはC1−C3アルキル基であり、更に好適にはメチル基、エチル基又はイソプロピル基である。
【0091】
上記に於いて、R9の定義に於ける「C6−C14アリール基」は、例えば、フェニル基、インデニル基、ナフチル基、フェナンスレニル基又はアントラセニル基のような炭素数6乃至14個の芳香族炭化水素基であり得、好適にはフェニル基又はナフチル基であり、更に好適にはフェニル基である。
【0092】
上記に於いて、R9の定義に於ける「C7−C14アラルキル基」は、例えば、ベンジル基、α−ナフチルメチル基、インデニルメチル基、ジフェニルメチル基、2−フェネチル基、2−α−ナフチルエチル基、3−フェニルプロピル基、3−α−ナフチルプロピル基、フェニルブチル基、4−α−ナフチルブチル基又は5−フェニルペンチル基のような、炭素数6乃至14個の芳香族炭化水素基の1又は2個が、「C1−C5アルキル基」に結合した基であり得、好適には、ベンジル基、α−ナフチルメチル基、ジフェニルメチル基又は2−フェネチル基であり、更に好適には、ベンジル基又は2−フェネチル基であり、特に好適にはベンジル基である。
【0093】
上記に於いて、R10の定義に於ける「C1−C6アルカノイル基」は、例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、ピバロイル基、バレリル基、イソバレリル基又はヘキサノイル基のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖のアルカノイル基であり、好適には、C1−C4アルカノイル基であり、特に好適にはアセチル基である。
【0094】
上記に於いて、R10の定義に於ける「保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基」の「C2−C6アルカノイル基」部分は、上記「C1−C6アルカノイル基」に於いて、炭素数2乃至6個の直鎖又は分枝鎖のアルカノイル基であり、好適にはC2−C4アルカノイル基であり、更に好適にはアセチル基である。
【0095】
上記に於いて、R11の定義に於ける「C1−C6アルキル基」は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、ネオペンチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基又は2−エチルブチル基のような、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり得、好適にはC1−C4アルキル基であり、更に好適にはメチル基又はエチル基であり、特に好適にはエチル基である。
【0096】
上記に於いて、Xの定義に於ける「ハロゲン原子」は、例えば、弗素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子である。
【0097】
A法は、一般式(I)を有する活性化血液凝固第X因子阻害剤を製造する方法である。
【0098】
第A1工程は、一般式(V)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(III)を有する化合物を、不活性溶媒中、ホスフィン類及びアゾ化合物存在下、一般式(IV)を有する化合物と縮合させることにより達成される。
【0099】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或はジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適には脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、更に好適には、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメタン)或いはエーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
使用されるホスフィン類は、例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリペンチルホスフィン又はトリヘキシルホスフィン等のトリC1−C6アルキルホスフィン;トリフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホスフィン等のトリC6−C10アリールホスフィン;或はトリルジフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリメシチルホスフィン、トリブチルフェニルホスフィン又はトリ−6−エチル−2−ナフチルホスフィン等の、C1−C4アルキルを置換基として有してもよいトリC6−C10アリールホスフィンであり得、好適にはトリC1−C6アルキルホスフィン類(特にトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン又はトリブチルホスフィン、)又はトリC6−C10アリールホスフィン(特にトリフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホスフィン)であり、更に好適には、トリブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィンである。
使用されるアゾ化合物は、例えば、アゾジカルボニルジピペリジン或いはアゾジカルボン酸ジメチル、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジプロピル又はアゾジカルボン酸ジブチルのようなアゾジカルボン酸ジ−C1−C4アルキルであり得、好適には、アゾジカルボニルジピペリジン、アゾジカルボン酸ジメチル又はアゾジカルボン酸ジエチルである。
反応温度は原料化合物、試薬等によって変化するが、通常−50℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至60℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常5分乃至24時間であり、好適には10分乃至6時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、不溶物が存在する場合にはそれをろ去し、溶媒を留去することにより、或いは、反応終了後、溶媒を留去し、得られる残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出した後、抽出液を水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウム等で乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0100】
第A2工程は、一般式(I)を有する活性化血液凝固第X因子阻害剤を製造する工程であり、
(a) シアノ基をアミジノ基へと変換させる反応、
(b) 保護されたアミノ基の保護基を除去する反応、
(c) アミノ基のアセトイミドイル化反応、
所望により、
(d) エステルの加水分解反応、
(e) 保護された水酸基の保護基を除去する反応
を、適宜順序を変えて、組み合わせることにより達成される。
【0101】
必須の反応(a)である「シアノ基をアミジノ基へと変換させる反応」は、一般にこの分野の技術に於て周知の方法に従い、
(1) 原料化合物を、不活性溶媒中又は溶媒不存在下(好適には不活性溶媒中)、酸存在下、アルコール類と反応させ、中間体として生じるイミノエーテル化合物をアンモノリシスさせるか、又は、
(2) 原料化合物を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下、ヒドロキシルアミンと反応させ、中間体として生じるアミドオキシム化合物を加水素分解することにより達成される。
【0102】
反応(a)(1)は2段階からなる反応である。先ず、第1段階は、酸の存在下、ニトリル基をアルコールと反応させ、イミノエーテル化合物を得る反応である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステル類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;或は上記有機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、芳香族炭化水素類(特にベンゼン)又はハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタンであり、特に好適にはハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)である。
また、本反応は、溶媒も兼ねて、過剰のアルコール類中(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノール等であり得、好適には、メタノール又はエタノールである。)で行うことができ、また、通常、支障がないかぎりアルコール中で反応が行われる。
使用される酸は、例えば、塩化水素、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸又は燐酸等の鉱酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸;或は、三弗化ホウ素、塩化アルミニウム、塩化鉄(III)、塩化亜鉛、塩化水銀(II)等のルイス酸であり得、好適には鉱酸又はルイス酸であり、特に好適には塩化水素である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至48時間であり、好適には1時間乃至15時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、常法(例えば、溶媒を留去する方法)に従って反応混合物から採取されるが、特に単離・精製することなく次の反応に用いることもできる。
【0103】
反応(a)(1)の第2段階は、第1段階で生成したイミノエーテル化合物を、加アンモニア分解させる反応である。この反応は、通常、不活性溶媒中、アンモニウムイオンの存在下に行われる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;水;或いはアルコール類と水の混合溶媒であり得、好適には、メタノール、エタノール、水、含水メタノール又は含水エタノールであり、特に好適には、含水メタノール又は含水エタノールである。
使用されるアンモニウムイオンのアンモニウム源としては、例えば、アンモニア水、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム又はそれらの混合物であり得、好適には、塩化アンモニウムである。
反応に於けるpHは、中性乃至弱塩基性であり、好適には、アンモニア水及び塩酸を用いて、pH7乃至9である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至48時間であり、好適には1時間乃至15時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は、常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することにより、或は、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0104】
反応(a)(2)は2段階からなる反応である。先ず、第1段階は、不活性溶媒中、所望に応じて塩基存在下、ニトリル基をヒドロキシルアミンと反応させ、アミドオキシム化合物を得る反応である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;或いは水であり得、好適には、アルコール類(特にメタノール又はエタノール)である。
使用されるヒドロキシルアミンの供給源としては、ヒドロキシルアミンの水溶液、有機溶媒の溶液又は酸との塩を挙げることができる。
使用される塩基は、ヒドロキシルアミンの酸との塩を使用する場合に、それを中和し得るものであれば特に限定はないが(また、ヒドロキシルアミンの溶液を直接用いる場合は、必ずしも必要としない。)、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;酢酸ナトリウムのようなアルカリ金属酢酸塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム)又はアルカリ金属アルコキシド類(特にカリウムt−ブトキシド)である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃乃至150℃であり、好適には50℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常、1時間乃至24時間であり、好適には5時間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法(例えば、溶媒を留去する方法)に従って反応混合物から採取されるが、特に単離・精製することなく、次反応に用いることもできる。
【0105】
反応(a)(2)の第2段階は、第1段階で生成したアミドオキシム化合物を加水素分解する反応である。
通常、加水素分解に先立ち、水酸基を脱離性の基で修飾するが、簡便にアセチル基が常用される。アセチル化は、通常、酢酸中、無水酢酸を用いて行われるが、必要に応じて溶媒中で行うこともできる。
アセチル化に使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;或いは、アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
アセチル化の反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
アセチル化の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常、1時間乃至24時間であり、好適には5時間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法(例えば、反応終了後、溶媒を留去する方法)に従って反応混合物から採取されるが、特に単離・生成することなく次の反応に用いることもできる。
【0106】
アミドオキシム化合物の加水素分解(水酸基をアセチル化した場合は、脱アセトキシ化)は、通常、反応溶媒を変えず、引き続いて行われる。また、所望により、一度、溶媒を留去し、得られる残渣を再度、不活性溶媒に溶解させ行うこともできる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;蟻酸又は酢酸のようなカルボン酸類;水;或いは、上記溶媒の混合溶媒であり得、好適には、アルコール類(特にメタノール又はエタノール)、酢酸、或いはそれらの混合溶媒である。
加水素分解に於て使用される触媒は、通常の接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、例えば、パラジウム黒、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、ラネーニッケル、ロジウム−酸化アルミニウム、パラジウム−硫酸バリウム、酸化白金又は白金黒であり得、好適には、パラジウム−炭素である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至80℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常、1時間乃至24時間であり、好適には5時間乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、触媒をろ去した後、溶媒を留去するか、或は、反応終了後、触媒をろ去した後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0107】
必須の反応(b)である「保護されたアミノ基の保護基を除去する反応」は、一般に有機合成化学の技術において周知の方法に従い、以下の様に実施される。
【0108】
アミノ基の保護基が、ホルミル基、アセチル基、ベンゾイル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル基、2−ブロモ−t−ブトキシカルボニル基、2,2−ジブロモ−t−ブトキシカルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、(1−フェニル)ベンジルオキシカルボニル基、9−アンスリルメチルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基又はp−ニトロベンジルオキシカルボニル基である場合には、不活性溶媒中又は水性溶媒中で酸で処理することにより除去することができる。尚、その際に、目的化合物を塩として得ることもできる。
使用される酸は、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸又はトリフルオロ酢酸であり得、好適には、塩酸、硫酸、臭化水素酸又はトリフルオロ酢酸である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;蟻酸又は酢酸のような脂肪酸類;或は水又は水と上記溶媒との混合溶媒を挙げることができるが、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アルコール類、脂肪酸類又は水と上記溶媒との混合溶媒であり、さらに好適にはハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、エーテル類(特にテトラヒドロフラン又はジオキサン)、脂肪酸類(特に酢酸)、アルコール類(特にメタノール又はエタノール)、或は、水又は水と上記溶媒との混合溶媒である。
反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は、原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常5分乃至48時間であり、好適には10分乃至15時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応液中に析出した目的化合物をろ取するか、必要に応じ、適宜中和して、溶媒を留去し、乾燥させるか、又は、反応液を水に注いだり、必要に応じ適宜中和して、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0109】
アミノ基の保護基がアルカノイル類、アリールカルボニル類、アルコキシカルボニル類、アルケニルオキシカルボニル類、アリールジカルボニル類、アラルキル類又はアラルキルオキシカルボニル類である場合には、不活性溶媒中又は水性溶媒中で塩基で処理することにより除去することができる。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカプタンナトリウム又はエチルメルカプタンナトリウムのようなメルカプタンアルカリ金属類;ヒドラジン、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)、アルカリ金属水酸化物類(特に水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(特にナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又はカリウム−t−ブトキシド)或は有機塩基類(特にヒドラジン又はメチルアミン)である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;又は水と上記溶媒との混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アルコール類、又は水と上記溶媒との混合溶媒であり、さらに好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン又はジオキサン)、アルコール類(特にメタノール、エタノール)、又は水と上記溶媒との混合溶媒である。
反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される塩基によって変化するが、通常−10℃乃至50℃であり、好適には−5℃乃至10℃である。
反応時間は、原料化合物、溶媒又は使用される塩基によって変化するが、通常5分間乃至20時間であり、好適には10分間乃至3時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応液中に析出した目的化合物をろ取するか、又は必要に応じて酸で中和した後溶媒を留去し、或いは、反応液に水を注ぎ、水層のpHを調整して生じた析出物をろ取するか、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0110】
尚、アミノ基の保護基がt−ブトキシカルボニル基の場合には、特に不活性溶媒中で、シリル化合物又はルイス酸と処理することによっても除去することもできる。
使用されるシリル化合物としては、例えば、トリメチルシリルクロリド、トリメチルシリルイオダイド又はトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートを挙げることができ、使用されるルイス酸としては、例えば塩化アルミニウム等を挙げることができる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエ−テル類;或いは、アセトニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン又はクロロホルム)或いはニトリル類(特にアセトニトリル)である。
反応温度は、原料化合物、試薬又は溶媒等によって変化するが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬、溶媒又は反応温度等によって変化するが、通常10分乃至10時間であり、好適には30分乃至3時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、溶媒を留去し、反応液に水を注ぎ、水層をアルカリ性にして析出物をろ取するか、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0111】
尚、アミノ基の保護基がアリルオキシカルボニル基の場合は、特に、アラルキル基等の場合の接触還元反応による除去方法と同様に除去することができる。即ちパラジウム、及びトリフェニルホスフィン又はニッケルテトラカルボニルを使用して除去することができる。
【0112】
アミノ基の保護基が、アラルキル基又はC7−C11アラルキルオキシカルボニル基である場合には、通常、不活性溶媒中で、還元剤と接触(好適には、触媒存在下に接触還元)させることにより除去する方法又は酸化剤を用いて除去する方法を挙げることができる。
接触還元による保護基の除去反応の場合に於て、使用される溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン又はシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;酢酸エチル又は酢酸プロピルのようなエステル類;メタノール、エタノール又は2−プロパノールのようなアルコール類;蟻酸又は酢酸のような脂肪酸類;或いは、これらの有機溶媒と水との混合溶媒であり得、好適には、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、エステル類、アルコール類、脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、更に好適には、アルコール類(特にメタノール又はエタノール)、脂肪酸類(特に蟻酸又は酢酸)或いはこれらの有機溶媒と水との混合溶媒である。
使用される触媒は、通常の接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、例えば、パラジウム−炭素、ラネ−ニッケル、ロジウム−酸化アルミニウム又はパラジウム−硫酸バリウムを挙げることができるが、好適には、パラジウム−炭素又はラネ−ニッケルである。
圧力は、特に限定はないが、通常1乃至10気圧で行なわれ、好適には1気圧である。
反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される還元剤等によって変化するが、通常0℃乃至100℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、溶媒、使用される還元剤又は反応温度等によって変化するが、通常15分乃至24時間であり、好適には30分乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、触媒をろ去した後溶媒を留去し、反応液に水を注ぎ、水層をアルカリ性にして析出物をろ取するか、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0113】
酸化による除去において使用される溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、例えば、アセトンのようなケトン類;ジクロロメタン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;或いは、これらの有機溶媒と水との混合溶媒であり得、好適には、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類或いはこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、更に好適には、ケトン類(特にアセトン)、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、ニトリル類(特にアセトニトリル)、アミド類(特にヘキサメチルホスホロトリアミド)、スルホキシド類(特にジメチルスルホキシド)或いはこれらの有機溶媒と水との混合溶媒である。
使用される酸化剤は、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレイト(CAN)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)であり得、好適には、CAN又はDDQである。
反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される酸化剤等によって変化するが、通常0℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
反応時間は、化合物、溶媒又は使用される酸化剤等によって変化するが、通常15分乃至24時間であり、好適には30分乃至12時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、酸化剤をろ去した後溶媒を留去し、反応液に水を注ぎ、水層をアルカリ性にして析出物をろ取するか、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0114】
必須の反応(c)である「アミノ基のアセトイミドイル化」は、原料化合物を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には、塩基存在下)、エチルアセトイミデート又はエチルアセトイミデート塩酸塩(好適にはエチルアセトイミデート塩酸塩)と反応させることにより達成される。
反応(c)で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、アルコール類(特にエタノール)である。
反応(c)で使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)或いは有機塩基類(特にトリエチルアミン)である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常1時間乃至48時間であり、好適には5時間乃至15時間である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することにより、或は、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0115】
所望の反応(d)である「エステルの加水分解反応」は、一般に有機合成化学の技術において周知の方法に従い、原料化合物を、不活性溶媒中又は溶媒不存在下、酸又は塩基存在下、加水分解することにより達成されるが、酸による加水分解がより好ましい。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類及び水の混合溶媒であり得、好適には含水メタノール又は含水エタノールである。
使用される酸は、例えば、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸又は燐酸等の鉱酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸;或は、フマール酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、蓚酸又はマレイン酸等のカルボン酸塩であり得、好適には鉱酸(特に塩酸)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;或は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類であり得、好適には水酸化ナトリウムである。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、酸を用いた反応では、通常、0℃乃至150℃(好適には50℃乃至100℃)であり、塩基を用いた反応では、通常、−10℃乃至50℃(好適には−5℃乃至10℃)である。
反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、酸を用いた反応では、通常、通常30分間乃至48時間(好適には3時間乃至10時間)であり、塩基を用いた反応では、通常5分間乃至10時間(好適には10分間乃至3時間)である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することにより、或いは、反応終了後、酸(例えば塩酸)を用いて反応液を酸性とし、析出する目的化合物をろ取するか、又は水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。尚、反応終了後、水性溶媒中、炭酸ガスを通じるか或いは炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムを加えることにより、目的化合物の炭酸塩を得ることもできる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製することができる。
【0116】
所望の反応(e)である「保護された水酸基の保護基を除去する反応」は、例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス,第3版,T.W.グリーン・アンド・P.G.M.ワッツ, ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インク[Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd edition, T.W.Greene & P.G.M.Wuts; John Wiley & Sons,Inc.]に記載される方法に従い行うことができる。
【0117】
水酸基の保護基が、ホルミル基、アセチル基、ベンゾイル基、テトラヒドロピラン−2−イル基、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル基、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル基、テトラヒドロチオピラン−2−イル基、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イル基、テトラヒドロフラン−2−イル基、テトラヒドロチオフラン−2−イル基、メトキシメチル基、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イソプロポキシメチル基、ブトキシメチル基、t−ブトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル基、ビス(2−クロロエトキシ)メチル基、1−エトキシエチル基、1−(イソプロポキシ)エチル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、2−トリメチルシリルエトキシカルボニル基、2−ブロモ−t−ブトキシカルボニル基、2,2−ジブロモ−t−ブトキシカルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、(1−フェニル)ベンジルオキシカルボニル基、9−アンスリルメチルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基又はp−ニトロベンジルオキシカルボニル基である場合には、不活性溶媒中又は水性溶媒中で酸で処理することにより除去することができる。
使用される酸は、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸又はトリフルオロ酢酸のような酸であり得、好適には、塩酸、硫酸、臭化水素酸又はトリフルオロ酢酸である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;蟻酸又は酢酸のような脂肪酸類;或は水又は水と上記溶媒との混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、エステル類、アルコール類、脂肪酸類又は水と上記溶媒との混合溶媒であり、さらに好適にはハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、エーテル類(特にテトラヒドロフラン又はジオキサン)、エステル類(特に酢酸エチル)、脂肪酸類(特に酢酸)或は水又は水と上記溶媒との混合溶媒である。
反応温度は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至60℃である。
反応時間は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常5分乃至20時間であり、好適には10分乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液を適宜中和し、溶媒を留去し、反応液に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出した後、目的化合物を含む有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0118】
水酸基の保護基がアルカノイル類、カルボキシ化アルカノイル類、ハロゲノアルカノイル類、アルコキシアルカノイル類、不飽和アルカノイル類、アリールカルボニル類、ハロゲノアリールカルボニル類、アルキル化アリールカルボニル類、カルボキシ化アリールカルボニル類、ニトロ化アリールカルボニル類、アルコキシカルボニル化アリールカルボニル類又はアリール化アリールカルボニル類である場合には、不活性溶媒中又は水性溶媒中で塩基で処理することにより除去することができる。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルメルカプタンナトリウム又はエチルメルカプタンナトリウムのようなメルカプタンアルカリ金属類;ヒドラジン、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)、アルカリ金属水酸化物類(特に水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(特にナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド又はカリウム−t−ブトキシド)或は有機塩基類(特にヒドラジン又はメチルアミン)である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;又は水と上記溶媒との混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アルコール類、又は水と上記溶媒との混合溶媒であり、さらに好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン又はジオキサン)、アルコール類(特にメタノール、エタノール)、又は水と上記溶媒との混合溶媒である。
反応温度は原料化合物、溶媒又は使用される塩基によって変化するが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、溶媒又は使用される塩基によって変化するが、通常50分間乃至20時間であり、好適には10分間乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去し、反応液に水を注いだ後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0119】
水酸基の保護基が、アラルキル基又はアラルキルオキシカルボニル基である場合には、通常、不活性溶媒中で、還元剤と接触(好適には、触媒存在下に接触還元)させることにより除去する方法又は酸化剤を用いて除去する方法が好適である。
接触還元による保護基の除去反応の場合において、使用される溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン又はシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;トルエン、ベンゼン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエーテル類;酢酸エチル又は酢酸プロピルのようなエステル類;メタノール、エタノール又は2−プロパノールのようなアルコール類;蟻酸又は酢酸のような脂肪酸類;或いは、これらの有機溶媒と水との混合溶媒であり得、好適には、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、エステル類、アルコール類、脂肪酸類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、更に好適には、アルコール類(特にメタノール又はエタノール)、脂肪酸類(特に蟻酸又は酢酸)、又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒である。
使用される触媒は、通常の接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、例えば、パラジウム−炭素、ラネ−ニッケル、ロジウム−酸化アルミニウム又はパラジウム−硫酸バリウムであり得、好適には、パラジウム−炭素又はラネ−ニッケルである。
圧力は、特に限定はないが、通常1乃至10気圧で行なわれ、好適には1気圧である。
反応温度は、原料化合物、溶媒又は使用される還元剤等によって変化するが、通常0℃乃至100℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
反応時間は、原料化合物、溶媒、使用される還元剤又は反応温度等によって変化するが、通常15分乃至10時間であり、好適には30分乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、触媒をろ去した後溶媒を留去し、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0120】
酸化による除去において使用される溶媒は、本反応に関与しないものであれば特に限定はないが、例えば、アセトンのようなケトン類;ジクロロメタン、クロロホルム又は四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;アセトニトリルのようなニトリル類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサンのようなエ−テル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり得、好適には、ケトン類、ハロゲン化炭化水素類、ニトリル類、エーテル類、アミド類、スルホキシド類、又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒であり、更に好適には、ケトン類(特にアセトン)、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、ニトリル類(特にアセトニトリル)、アミド類(特にヘキサメチルホスホロトリアミド)、スルホキシド類(特にジメチルスルホキシド)又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒である。
使用される酸化剤は、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、アンモニウムセリウムナイトレイト(CAN)又は2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)であり得、好適には、CAN又はDDQである。
反応温度は原料化合物、溶媒又は使用される酸化剤等によって変化するが、通常0℃乃至150℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
反応時間は化合物、溶媒又は使用される酸化剤等によって変化するが、通常15分乃至24時間であり、好適には30分乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、酸化剤をろ去した後溶媒を留去し、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出し、目的化合物を含む有機層を水洗した後、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0121】
水酸基の保護基が、シリル類である場合には、通常、不活性溶媒中で、弗素アニオンを生成する化合物と反応させさせることにより除去する方法が好適である使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或は、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適にはエーテル類(好適にはテトラヒドロフラン)である。
使用される弗素アニオンを生成する化合物は、例えば、弗化テトラブチルアンモニウム、弗化水素酸、弗化水素酸−ピリジン又は弗化カリウムであり得、好適には弗化テトラブチルアンモニウムである。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−50℃乃至100℃であり、好適には−10℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常5分間乃至12時間であり、好適には10分間乃至1時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0122】
B法は、A法に於ける中間体である、一般式(Va)、(Vb)、(Vc)又は(Vd)を有する化合物を、別途製造する方法である。
【0123】
第B1工程は、化合物(V)に於いてR3が水素原子である、一般式(Va)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(VI)を有する化合物を、
(1)不活性溶媒中、モレキュラーシーブス(好適には粉末モレキュラーシーブス5A)存在下又は不存在下(好適には存在下)、一般式(IVa)を有する化合物と縮合させた後、
(2)得られた中間体化合物を、不活性溶媒中、還元剤を用いて還元させることにより達成される。
【0124】
第B1(1)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類又は芳香族炭化水素類であり、更に好適には、エーテル類又は芳香族炭化水素類であり、より更に好適には、芳香族炭化水素類(特にベンゼン又はトルエン)である。
反応温度は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常0℃乃至150℃であり、好適には50℃乃至100℃である。
反応時間は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常5分乃至20時間であり、好適には10分乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去し、反応液に水を注いだ後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。尚、本工程により得られる中間体化合物は、特に精製することなく次工程に用いることもできる。
【0125】
第B1(2)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール又はブタノールのようなアルコール類;或いは上記溶媒の混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アルコール類又はそれらの混合溶媒であり、更に好適にはアルコール類(特に、メタノール又はエタノール)である。
使用される還元剤は、水素化リチウムアルミニウム若しくは水素化ジイソブチルアルミニウム等のような水素化アルミニウム化合物、水素化硼素ナトリウム又はジボラン等であり得、好適には水素化硼素ナトリウムである。尚、還元剤として水素化硼素ナトリウムを用いる場合、塩化セリウムを触媒として用いることができる。
反応温度は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常−50℃乃至50℃であり、好適には0℃乃至30℃である。
反応時間は原料化合物、溶媒又は使用される酸によって変化するが、通常5分乃至20時間であり、好適には10分乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去したり、反応液を氷水に注いだ後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて抽出し、抽出液を水洗した後、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させ、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0126】
第B2工程は、化合物(V)に於いて、R3が、C1−C6アルキル基;保護された水酸基若しくは(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキル基;一般式
【0127】
【化18】
Figure 0004140265
(式中、R7、m及びnは、前述したものと同意義を示す。)を有する基;C7−C15アラルキル基;C1−C6アルキルスルホニル基;又は、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基である、一般式(Vb)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(Va)を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、一般式(VII)を有する化合物と反応させることにより達成される。
【0128】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、エーテル類(ジエチルエーテル若しくはテトラヒドロフラン)又はアミド類(特にN,N−ジメチルホルムアミド)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)、アルカリ金属重炭酸塩類(特に炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム)或いはアルカリ金属水素化物類(特に水素化リチウム又は水素化ナトリウム)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には1時間乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0129】
第B3工程は、化合物(V)に於いて、R3が、C1−C6アルキル基又はC7−C15アラルキル基である、一般式(Vc)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(Va)を、不活性溶媒中、酢酸及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム又は水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム存在下、一般式(VIII)を有する化合物と反応させることにより達成される。
【0130】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;或は上記有機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、アルコール類(メタノール又はエタノール)或いはそれらの混合溶媒(特にジクロロメタン及びメタノールの混合溶媒)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には1時間乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0131】
第B4工程は、化合物(V)に於いてR3がC1−C6アルカノイル基又は保護された水酸基で置換されたC2−C6アルカノイル基である、一般式(Vd)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(Va)を、
(1)不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、一般式(IX)又は(X)を有する化合物と反応させた後、
所望に応じて、
(2)上記(1)で得られた化合物の、水酸基の保護基を除去することにより達成される。
【0132】
第B4(1)工程に於いて使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル類(ジエチルエーテル若しくはテトラヒドロフラン)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)、アルカリ金属重炭酸塩類(特に炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム)或いは有機塩基類(特に、トリエチルアミン、ピリジン又は4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には1時間乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0133】
第B4(2)工程に於いて、水酸基の保護基の除去については、第A2工程の反応(e)と同様の条件下で行うことができる。
【0134】
C法は、A法に於ける中間体である化合物(V)を、別途製造する方法である。
【0135】
第C1工程は、化合物(V)を製造する工程であり、一般式(XI)を有する化合物を、不活性溶媒中、パラジウム触媒及びホスフィン類存在下、化合物(IV)と縮合させることにより達成される。
【0136】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;或いは、アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類であり得、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
使用されるパラジウム触媒は、例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、酢酸パラジウム又はパイアリルパラジウムクロリド2量体であり得、好適には、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体である。
使用されるホスフィン類は、例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリペンチルホスフィン又はトリヘキシルホスフィン等のトリC1−C6アルキルホスフィン;トリフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホスフィン等のトリC6−C10アリールホスフィン;或はトリルジフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリメシチルホスフィン、トリブチルフェニルホスフィン又はトリ−6−エチル−2−ナフチルホスフィン等の、C1−C4アルキルを置換基として有してもよいトリC6−C10アリールホスフィンであり得、好適にはトリC1−C6アルキルホスフィン類(特にトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン又はトリブチルホスフィン、)又はトリC6−C10アリールホスフィン(特にトリフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホスフィン)であり、更に好適には、トリブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィンであり、特に好適にはトリフェニルホスフィンである。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0137】
D法は、A法に於ける中間体である化合物(V)を、別途製造する方法である。
【0138】
第D1工程は、一般式(XIII)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(III)を、不活性溶媒中、ホスフィン類及びアゾ化合物存在下、一般式(XII)を有する化合物と縮合させることにより達成され、第A1工程と同様の条件下で行なわれる。
【0139】
第D2工程は、一般式(XIV)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XIII)の水酸基の保護基を除去することにより達成され、第A2工程の反応(e)と同様の条件下で行うことができる。
【0140】
第D3工程は、化合物(V)を製造する工程であり、化合物(XIV)を、不活性溶媒中、ホスフィン類及びアゾ化合物存在下、一般式(XV)を有する化合物と縮合させることにより達成され、第A1工程と同様の条件下で行なわれる。
【0141】
本発明の原料化合物である、化合物(III)、(IV)、(IVa)、(VI)、(XI)又は(XII)は、例えば、以下の方法に従い、容易に製造することができる。
【0142】
【化19】
Figure 0004140265
【0143】
【化20】
Figure 0004140265
【0144】
【化21】
Figure 0004140265
【0145】
【化22】
Figure 0004140265
【0146】
【化23】
Figure 0004140265
【0147】
【化24】
Figure 0004140265
【0148】
【化25】
Figure 0004140265
【0149】
【化26】
Figure 0004140265
【0150】
【化27】
Figure 0004140265
【0151】
上記に於いて、R1、R2、R3、R3a、R3b、R3c、R3d、R4、R5、R6、R8、R9、R10、R11、R12、R13及びXは、前述したものと同意義を示し、
2aは、水素原子を示し、
5aは、カルボキシル基を示し、
5bは、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基を示し、
5cは、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基又はジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基を示し、
Zは、水酸基又は脱離基を示す。
【0152】
上記に於いて、R5bの定義に於ける「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基」、R5cの定義に於ける「(C1−C6アルキル)カルバモイル基」及び「ジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基」は、各々、R5で定義したものと同意義を示す。
【0153】
Zの定義に於ける「脱離基」は、通常、求核性残基として脱離する基であれば特に限定はないが、例えば、塩素原子、臭素原子又は沃素原子のようなハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、プロパンスルホニルオキシ基又はブタンスルホニルオキシ基のようなC1−C4アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、2,2,2−トリクロロエタンスルホニルオキシ基、3,3,3−トリブロモプロパンスルホニルオキシ基又は、4,4,4−トリフルオロブタンスルホニルオキシ基のような、ハロゲノC1−C4アルカンスルホニルオキシ基;或は、ベンゼンスルホニルオキシ基、α−ナフチルスルホニルオキシ基、β−ナフチルスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、4−t−ブチルベンゼンスルホニルオキシ基、メシチレンスルホニルオキシ基又は6−エチル−α−ナフチルスルホニルオキシ基のような、C1−C4アルキルを1乃至3個有してもよいC6−C10アリ−ルスルホニルオキシ基であり得、好適には、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、エタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、2,2,2−トリクロロエタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、トルエンスルホニルオキシ基又はメシチレンスルホニルオキシ基であり、更に好適には、ハロゲン原子、メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、ベンゼンスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基又はメシチレンスルホニルオキシ基であり、より更に好適には、ハロゲン原子であり、特に好適には、弗素原子又は塩素原子である。
【0154】
E法は、化合物(VI)、(III)又は(XI)を製造する方法である。
【0155】
第E1工程は、化合物(VI)を製造する工程であり、一般式(XVI)を有する化合物を、不活性溶媒中、一般式(XVII)を有する化合物と反応させることにより達成される。
【0156】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;或いは、アセトニトリル、プロピオニトリル又はブチロニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、芳香族炭化水素類(特にベンゼン又はトルエン)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃乃至150℃であり、好適には30℃乃至100℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0157】
第E2工程は、化合物(III)を製造する工程であり、化合物(VI)を、不活性溶媒中、還元剤存在下、還元することにより達成される。
【0158】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;或いは、上記溶媒の混合溶媒であり得、還元剤が水素化アルミニウム類又はジボランの場合には、脂肪族炭化水素類(特にヘキサン又はシクロヘキサン)、芳香族炭化水素類(特にベンゼン、トルエン又はキシレン)或はエーテル類(特にジエチルエーテル、テトラヒドロフラン又はジオキサン)であり、還元剤が水素化硼素ナトリウムの場合にはアルコール類(特にメタノール又はエタノール)又はハロゲン化炭化水素類及びアルコール類の混合溶媒(特にジクロロメタン及びエタノールの混合溶媒)である。
使用される還元剤は、水素化リチウムアルミニウム若しくは水素化ジイソブチルアルミニウム等のような水素化アルミニウム化合物、水素化硼素ナトリウム又はジボラン等であり得、好適には水素化硼素ナトリウムである。尚、還元剤として水素化硼素ナトリウムを用いる場合、塩化セリウムを触媒として用いることができる。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−78℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至12時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去し、得られる残渣に水を加えた後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0159】
第E3工程は、化合物(XI)を製造する工程であり、化合物(III)を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、一般式(XVIII)を有する化合物と反応させることにより達成される。
【0160】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機アミン類であり得、好適には、有機アミン類(特にトリエチルアミン又はピリジン)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−50℃乃至80℃であり、好適には−20℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0161】
G法は、化合物(III)に於いて、R2が水素原子である、一般式(IIIa)を有する化合物を別途製造する方法である。
【0162】
第G1工程は、一般式(XXIV)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(XXII)を有する化合物を、
(1) 不活性溶媒中又は溶媒不存在下(好適には、溶媒不存在下)、カテコールボランと反応させた後、
(2) 得られた中間体化合物を、不活性溶媒中、パラジウム触媒及び塩基存在下、一般式(XXIII)を有する化合物と反応させることにより達成される。
【0163】
第G1(1)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或いは、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適には、脂肪族炭化水素類(特に、ヘキサン又は石油エーテル)又は芳香族炭化水素類(特にトルエン)である。
第G1(1)工程の反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には30℃乃至80℃である。
第G1(1)工程の反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、第G1(1)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。尚、特に精製することなく次工程に用いることもできる。
【0164】
第G1(2)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;或は上記有機溶媒の混合溶媒であり得、好適には、芳香族炭化水素類(特にトルエン)である。
第G1(2)工程で使用されるパラジウム触媒は、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化パラジウムビス(トリフェニルホスフィン)錯体、塩化パラジウムビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)錯体又は酢酸パラジウムビス(トリフェニルホスフィン)等のパラジウムホスフィン錯体;或いは、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムクロロホルム錯体、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、酢酸パラジウム又はパイアリルパラジウムクロリド2量体であり得、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、塩化パラジウムビス(トリフェニルホスフィン)錯体又は塩化パラジウムビス(ジフェニルホスフィノフェロセン)錯体であり、更に好適にはテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムである。
第G1(2)工程で使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機アミン類であり得、好適には、アルカリ金属アルコキシド類(特にナトリウムエトキシド)である。
第G1(2)工程の反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常0℃乃至150℃であり、好適には50℃乃至120℃である。
第G1(2)工程の反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、第G1(2)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0165】
第G2工程は、化合物(IIIa)を製造する工程であり、化合物(XXIV)の水酸基の保護基を除去することにより達成され、第A2工程の反応(e)と同様の条件下で行うことができる。
【0166】
H法は、一般式(IVa)、(IVb)、(IVc)又は(IVd)を有する化合物を製造する方法である。
【0167】
第H1工程は、一般式(XXVI)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(XXV)を有する化合物に於いて、Zが脱離基を示す場合、
(1) 化合物(XXV)を、不活性溶媒中、塩基存在下、化合物(XV)と反応させるか、
又は、化合物(XXV)に於いて、Zが水酸基を示す場合、
(2) 化合物(XXV)を、不活性溶媒中で、ホスフィン類とアゾ化合物の存在下、化合物(XV)と脱水縮合させることにより達成される。
【0168】
第H1(1)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適にはアミド類(特に、N,N−ジメチルホルムアミド又はN,N−ジメチルアセトアミド)である。
第H1(1)工程で使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;酢酸ナトリウムのようなアルカリ金属酢酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類;メチルリチウム、エチルリチウム又はブチルリチウムのようなアルキルリチウム類;或いは、リチウムジイソプロピルアミド又はリチウムジシクロヘキシルアミドのようなリチウムアルキルアミド類であり得、好適にはアルカリ金属水素化物類(特に水素化リチウム若しくは水素化ナトリウム)、金属アルコキシド類(特にナトリウムメトキシド)又はアルキルリチウム類(特にブチルリチウム)である。
第H1(1)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には−5℃乃至50℃である。
第H1(1)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常5分間乃至24時間であり、好適には10分間乃至12時間である。
反応終了後、第H1(1)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加えた後、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0169】
第H1(2)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えばヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或はジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適には、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、更に好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
第H1(2)工程で使用されるホスフィン類は、例えば、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリペンチルホスフィン又はトリヘキシルホスフィン等のトリC1−C6アルキルホスフィン;トリフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホスフィン等のトリC6−C10アリールホスフィン;或はトリルジフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリメシチルホスフィン、トリブチルフェニルホスフィン又はトリ−6−エチル−2−ナフチルホスフィン等の、C1−C4アルキルを置換基として有してもよいトリC6−C10アリールホスフィンであり得、好適にはトリC1−C6アルキルホスフィン類(特にトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン又はトリブチルホスフィン)又はトリC6−C10アリールホスフィン(特にトリフェニルホスフィン、トリインデニルホスフィン又はトリナフチルホスフィン)であり、更に好適には、トリブチルホスフィン又はトリフェニルホスフィンである。
第H1(2)工程で使用されるアゾ化合物は、例えば、アゾジカルボニルジピペリジン、アゾジカルボン酸ジメチル、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジプロピル又はアゾジカルボン酸ジブチルのようなアゾジカルボン酸ジ−C1−C4アルキルであり得、好適にはアゾジカルボン酸ジメチル又はアゾジカルボン酸ジエチルである。
第H1(2)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には−10℃乃至50℃である。
第H1(2)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常15分乃至48時間であり、好適には30分乃至24時間である。
反応終了後、第H1(2)工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から採取される。例えば、不溶物が存在する場合にはそれをろ去し、溶剤を留去すること、又は溶剤を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶剤(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加え抽出した後、水洗し、無水硫酸マグネシウム等で乾燥後、溶剤を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0170】
第H2工程は、化合物(IVa)を製造する工程であり、化合物(XXVI)を、
(1) 不活性溶媒中、1気圧乃至5気圧の水素雰囲気下(好適には1気圧)、接触還元触媒を用いて還元するか、或いは、
(2) 金属粉存在下、酢酸中で攪拌する等により、通常、有機化学的に既知なニトロ基のアミノ基への還元法を適用することにより達成される。
【0171】
接触還元に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;或いは、それらの混合溶媒であり得、好適にはアルコール類(特にメタノール)又はエーテル類及びアルコール類の混合溶媒(特にテトラヒドロフラン及びメタノール又はエタノールの混合溶媒)である。
使用される接触還元触媒は、通常の接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定はないが、例えば、パラジウム黒、パラジウム−炭素、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、ラネーニッケル、ロジウム−酸化アルミニウム、パラジウム−硫酸バリウム、酸化白金又は白金黒であり得、好適には、パラジウム−炭素である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至6時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、触媒をろ去した後、ろ液を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0172】
また、金属粉を用いた還元に於て使用される溶媒は、酢酸、塩酸水、水、アルコール又は水に溶解する有機溶媒との混合物であり得、好適には酢酸である。
使用される金属粉は、例えば、亜鉛粉、錫粉又は鉄粉であり得、好適には亜鉛粉又は錫粉である。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、不溶物をろ去した後、ろ液を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0173】
第H3工程は、一般式(IVb)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(IVa)を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、化合物(VII)と反応させることにより達成され、第B2工程と同様の条件下で行なうことができる。
【0174】
第H4工程は、一般式(IVc)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(IVa)を、不活性溶媒中、酢酸及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム存在下、化合物(VIII)と反応させることにより達成され、第B3工程と同様の条件下で行なうことができる。
【0175】
第H5工程は、一般式(IVd)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(IVa)を、
(1) 不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、化合物(IX)又は(X)と反応させた後、
所望に応じて、
(2) 上記(1)で得られた化合物の、水酸基の保護基を除去することにより達成され、各々、第B4(1)工程又は第A2工程の反応(e)と同様の条件下で行うことができる。
【0176】
J法は、一般式(XIIa)、(XIIb)、(XIIc)又は(XIId)を有する化合物を製造する方法である。
【0177】
第J1工程は、一般式(XXVII)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XXV)に於いて、Zが水酸基である、一般式(XXVa)を有する化合物を、
(1) 不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、一般式 R12−Za 有する化合物(式中、R12は、前述したものと同意義を示し、Zaは、脱離基を示す他はZと同意義を示す。)又は一般式 R12a−O−R12aを有する化合物(式中、R12aは、アシル基を示す他はR12と同意義を示す。)と反応させるか、
(2) 不活性溶媒中、縮合剤及び塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下) 一般式 R12a−OH を有する化合物(式中、R12aは、前記と同意義を示す。)と反応させるか、
(3) 不活性溶媒中、塩化燐酸ジエチルのようなハロゲン化燐酸ジアルキルエステル類及び塩基存在下、一般式 R12a−OH を有する化合物(R12aは、前記と同意義を示す。)と反応させるか、又は
(4) 不活性溶媒中、酸存在下又は不存在下(好適には酸存在下)、ジヒドロフラン若しくはジヒドロピラン類と反応させることにより達成される。
【0178】
第J1(1)工程に於いて使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル又は炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)、エーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)或いはアミド類(特にN,N−ジメチルホルムアミド)である。
第J1(1)工程で使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;或いは、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機アミン類であり得、好適には、アルカリ金属水素化物類(特に水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(特にカリウムt−ブトキシド)或いは有機アミン類(特にトリエチルアミン又はピリジン)である。
尚、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジンは、他の塩基と組み合わせて、触媒量を用いることもでき、又、反応を効果的に行わせるために、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、テトラブチルアンモニウムクロリドのような第4級アンモニウム塩類、ジベンゾ−18−クラウン−6のようなクラウンエーテル類等を添加することもできる。
第J1(1)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
第J1(1)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には30分間乃至12時間である。
一般式 R12−Za を有する化合物の具体例としては、例えば、アセチルクロリド、プロピオニルクロリド、ブチリルブロミド、バレリルクロリド、ヘキサノイルクロリド、メトキシカルボニルクロリド、メトキシカルボニルブロミド、エトキシカルボニルクロリド、プロポキシカルボニルクロリド、ブトキシカルボニルクロリド、ヘキシルオキシカルボニルクロリド、ベンゾイルクロリド、ベンゾイルブロミド又はナフトイルクロリドのようなアシルハライド類;t−ブチルジメチルシリルクロリド、トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルクロリド、トリエチルシリルブロミド、トリイソプロピルシリルクロリド、ジメチルイソプロピルシリルクロリド、ジエチルイソプロピルシリルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリド、ジフェニルメチルシリルクロリド、トリフェニルシリルクロリドのようなシリルハライド類又は対応するシリルトリフルオロメタンスルホネート類;ベンジルクロリド、ベンジルブロミドのようなアラルキルハライド類;或いは、メトキシメチルクロリド、エトキシメチルクロリド、ピバロイルオキシメチルクロリド、エトキシカルボニルオキシメチルクロリドのようなアルキルハライド類を挙げることができ、好適にはアルキルハライド類(特にメトキシメチルクロリド)である。
一般式 R12a−O−R12a を有する化合物の具体例としては、例えば、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水バレリル酸、無水ヘキサン酸のような脂肪族カルボン酸無水物を挙げることができ、更に、ギ酸と酢酸のような混合酸無水物を使用することもできる。
【0179】
第J1(2)工程に於いて使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、エーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)或いはアミド類(特にN,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノン)である。
第J1(2)工程に於いて使用される縮合剤は、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール又は1−メチル−2−クロロ−ピリジニウムヨージド−トリエチルアミンであり得、好適にはジシクロヘキシルカルボジイミドである。
第J1(2)工程において使用される塩基は、第J1(1)工程に於いて使用されるものと同様のものを挙げることができる。
第J1(2)工程の反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
第J1(2)工程の反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には30分間乃至12時間である。
【0180】
第J1(3)工程に於いて使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン又はメチルエチルケトンのようなケトン類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、エーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
第J1(3)工程に於いて使用される塩基は、第J1(1)工程に於いて使用されるものと同様のものを挙げることができる。
第J1(3)工程の反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
第J1(3)工程の反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には30分間乃至12時間である。
【0181】
第J1(4)工程に於いて使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル又は炭酸ジエチルのようなエステル類;ニトロメタンのようなニトロ化合物類;或いは、アセトニトリル又はイソブチロニトリルのようなニトリル類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル類(特にジエチルエーテル若しくはテトラヒドロフラン)である。
第J1(4)工程で使用される酸は、例えば、弗化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸又は燐酸等の鉱酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸;或いは、酢酸、プロピオン酸、酪酸、フマール酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸又は安息香酸等のカルボン酸であり得、好適にはスルホン酸(特にp−トルエンスルホン酸)である。
第J1(4)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−20℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
第J1(4)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至24時間であり、好適には30分間乃至12時間である。
反応終了後、第J1工程の各反応の目的化合物は、常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0182】
第J2工程は、化合物(XIIa)を製造する工程であり、化合物(XXVII)を、
(1) 不活性溶媒中、1気圧乃至5気圧の水素雰囲気下(好適には1気圧)、接触還元触媒を用いて還元するか、或いは、
(2) 金属粉存在下、酢酸中で攪拌する等により、通常、有機化学的に既知なニトロ基のアミノ基への還元法を適用することにより達成され、第H2工程と同様の条件下で行なうことができる。
【0183】
第J3工程は、一般式(XIIb)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XIIa)を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、化合物(VII)と反応させることにより達成され、第B2工程と同様の条件下で行なうことができる。
【0184】
第J4工程は、一般式(XIIc)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XIIa)を、不活性溶媒中、酢酸及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム存在下、化合物(VIII)と反応させることにより達成され、第B3工程と同様の条件下で行なうことができる。
【0185】
第J5工程は、一般式(XIId)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XIIa)を、
(1) 不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、化合物(IX)又は(X)と反応させた後、
所望に応じて、
(2) 上記(1)で得られた化合物の、水酸基の保護基を除去することにより達成され、各々、第B4(1)工程又は第A2工程の反応(e)と同様の条件下で行うことができる。
【0186】
K法は、一般式(XXVc)又は(XXVd)を有する化合物を製造する方法である。
【0187】
第K1工程は、化合物(XXVc)を製造する工程であり、化合物(XXVb)を、
(1) 不活性溶媒中、エステル化剤存在下、アルコールと反応させるか、
(2) 不活性溶媒中、活性エステル化剤と反応させ、活性エステルを製造した後、不活性溶媒中、アルコールと反応させるか、
(3) 不活性溶媒中、ハロゲン化剤と反応させ、酸ハライドを製造した後、不活性溶媒中、アルコールと反応させるか、又は、
(4) 不活性溶媒中又は溶媒不存在下(好適には溶媒不存在下)、酸存在下、アルコールと反応させることにより達成される。
【0188】
第K1(1)工程に於て使用されるエステル化剤は、一般に有機合成化学の技術に於て通常用いられるものであれば特に限定はないが、例えば、ジアゾアルカン又はトリアルキルシリルジアゾアルカンであり得、好適には、ジアゾメタン、ジアゾエタン、ジアゾプロパン、ジアゾブタン、ジアゾペンタン又はジアゾヘキサンのようなC1−C6ジアゾアルカン或はトリメチルシリルジアゾメタンであり、更に好適にはC1−C4ジアゾアルカン又はトリメチルシリルジアゾメタンであり、特に好適にはジアゾメタンである。
ジアゾC1−C6アルカンを用いた反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステル類;或いは、上記溶媒の混合溶媒であり得、好適にはハロゲン化炭化水素類、エーテル類、エステル類又は上記溶媒の混合溶媒であり、更に好適にはエーテル類(特にジエチルエーテル)、エステル類(特に酢酸エチル)又は上記溶媒の混合溶媒である。
トリメチルシリルジアゾメタンを用いた反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、イソブタノール、t−ブタノール、ペンタノール又はヘキサノールのようなアルコ−ル類;或は、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;及び酢酸メチル又は酢酸エチルのようなエステル類からなる群より選択される溶媒と前記アルコ−ル類との混合溶媒であり得、好適にはアルコ−ル類(特にメタノール)又は芳香族炭化水素類(特にベンゼン)及びアルコ−ル類(特にメタノール)との混合溶媒である。
第K1(1)工程の反応温度は原料化合物、試薬等によって変化するが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には10℃乃至50℃である。
第K1(1)工程の反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常10分乃至10時間であり、好適には15分乃至2時間である。
反応終了後、第K1(1)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0189】
第K1(2)工程に於て使用される活性エステル化剤は、一般に有機合成化学の技術に於て通常用いられるものであれば特に限定はないが、例えば、クロロギ酸エチル、N−ヒドロキシサクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール又はN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ化合物或はジピリジルジスルフィドのようなジスルフィド化合物であり得、活性エステル化反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール又はトリフェニルホスフィンのような縮合剤の存在下に好適に行われる。
第K1(2)工程の両反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;或は、アセトニトリルのようなニトリル類であり得、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)又はアミド類(特にN,N−ジメチルホルムアミド)である。
第K1(2)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常、活性エステル化反応では、−70℃乃至150℃(好適には−10℃乃至100℃)であり、活性エステル化合物とアルコールとの反応では、−20℃乃至100℃(好適には0℃乃至50℃)である。
第K1(2)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、両反応ともに、通常、30分乃至80時間(好適には1時間乃至48時間)である。
反応終了後、第K1(2)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0190】
第K1(3)工程に於て使用されるハロゲン化剤は、一般に有機合成化学の技術に於て通常用いられるものであれば特に限定はないが、例えば、オキザリルクロリド、チオニルクロリド、オキシ塩化リン又は五塩化リンである。
第K1(3)工程の両反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或はジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
第K1(3)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常、酸ハライド化反応では、−70℃乃至150℃(好適には−10℃乃至100℃)であり、酸ハライドとアルコールとの反応では−20℃乃至100℃(好適には0℃乃至50℃)である。
第K1(3)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、両反応ともに、通常、30分乃至80時間(好適には1時間乃至48時間)である。
反応終了後、第K1(3)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0191】
第K1(4)工程に於いて使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;或は、アセトニトリルのようなニトリル類であり得、好適にはエーテル類(特に、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
第K1(4)工程で使用される酸は、例えば、弗化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、過塩素酸、硫酸又は燐酸等の鉱酸;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸又はp−トルエンスルホン酸のようなスルホン酸;或いは、酢酸、プロピオン酸、酪酸、フマール酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸又は安息香酸等のカルボン酸であり得、好適には鉱酸(特に塩酸又は硫酸)である。
第K1(4)工程の反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常、0℃乃至150℃(好適には30℃乃至100℃)である。
第K1(4)工程の反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常、30分乃至80時間(好適には1時間乃至48時間)である。
反応終了後、第K1(4)工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0192】
第K2工程は、化合物(XXVd)を製造する工程であり、化合物(XXVc)を、不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、アンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンと反応させることにより達成される。
【0193】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール又はイソブタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド又はヘキサメチル亜りん酸トリアミドのようなアミド類;或は、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、更に好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類であり得、好適にはアルカリ金属炭酸塩類(特に炭酸ナトリウム又は炭酸カリウム)である。
使用されるアンモニア類は、例えば、アンモニアガス又は濃アンモニア水であり得、好適にはアンモニア水である。
使用されるC1−C6アルキルアミンは、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、s−ブチルアミン、t−ブチルアミン、ペンチルアミン又はヘキシルアミンである。
使用されるジ(C1−C6アルキル)アミンは、例えば、N,N−ジメチルアミン、N−エチル−N−メチルアミン、N,N−ジエチルアミン、N,N−ジプロピルアミン、N,N−ジイソプロピルアミン、N,N−ジブチルアミン、N,N−ジイソブチルアミン、N,N−ジ−s−ブチルアミン、N,N−ジ−t−ブチルアミン、N,N−ジペンチルアミン又はN,N−ジヘキシルアミンである。
反応温度は原料化合物、試薬等によって変化するが、通常−10℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常10分乃至10時間であり、好適には30分乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0194】
第K3工程は、化合物(XXVd)を別途製造する工程であり、有機合成化学で周知の方法により行われ、例えば、化合物(XXVb)を、ペプチド合成法における常法[例えば、アジド法、活性エステル法、混合酸無水物法又は縮合法(好適には混合酸無水物法)]に従い、不活性溶媒中、アンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンと反応させることにより達成される。
【0195】
上記方法に於いて、アジド法は、不活性溶媒中(例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり、好適にはN,N−ジメチルホルムアミド)、ヒドラジンと、−10℃乃至100℃(好適には0℃乃至50℃)で反応させることによって得られるヒドラジドを亜硝酸化合物と反応させアジド化合物に変換した後、アンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンと処理することにより行われる。
使用される亜硝酸化合物は、例えば亜硝酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩又は亜硝酸イソアミルのような亜硝酸アルキルである。
反応は、好適には不活性溶媒中で行われ、使用される溶媒は、例えばホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類;或はN−メチル−2−ピロリジノンのようなピロリドン類であり得、好適にはアミド類(特にN,N−ジメチルホルムアミド)である。
又、本反応の2つの工程[アジド化及びアンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンとの反応]は、通常1つの反応液中で行われる。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常、アジド化の工程は−70℃乃至50℃(好適には−50℃乃至0℃)であり、アンモニア類等との反応は−70℃乃至50℃(好適には−10℃乃至10℃)である。
反応に要する時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常、アジド化の工程は5分乃至3時間(好適には10分乃至1時間)であり、アンモニア類等との反応は5時間乃至7日間(好適には10時間乃至5日間)である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0196】
活性エステル法は、不活性溶媒中、活性エステル化剤と反応させ、活性エステルを製造した後、不活性溶媒中、アンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンと反応させることによって行われる。
両反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;或はアセトニトリルのようなニトリル類であり得、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)又はアミド類(特にN,N−ジメチルホルムアミド)である。
使用される活性エステル化剤は、例えば、N−ヒドロキシサクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール又はN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ化合物或はジピリジルジスルフィドのようなジスルフィド化合物であり得、活性エステル化反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール又はトリフェニルホスフィンのような縮合剤の存在下に好適に行われる。
反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常、活性エステル化反応では、−70℃乃至150℃(好適には−10℃乃至100℃)であり、活性エステル化合物とアンモニア類等との反応では−20℃乃至100℃(好適には0℃乃至50℃)である。
反応に要する時間は原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、両反応ともに、通常、30分乃至80時間(好適には1時間乃至48時間)である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0197】
混合酸無水物法は、不活性溶媒中、塩基存在下、混合酸無水物化剤を反応させ、混合酸無水物を製造した後、不活性溶媒中、混合酸無水物とアンモニア類、、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンを反応させることにより行われる。
混合酸無水物を製造する反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解する物であれば特に限定はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;或は、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり得、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
混合酸無水物化剤は、例えば、クロロギ酸エチル又はクロロギ酸イソブチルのようなハロゲノギ酸C1−C4アルキル、ピバロイルクロリドのようなC1−C5アルカノイルハライド或はジエチルシアノリン酸又はジフェニルシアノリン酸のようなC1−C4アルキル若しくはジC6−C14アリールシアノリン酸であり得、好適には、ハロゲノギ酸C1−C4アルキル(特にクロロギ酸エチル)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;或はトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機アミン類であり得、好適には有機アミン類(特にトリエチルアミン)である。
混合酸無水物を製造する反応に於ける反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常−50℃乃至100℃(好適には−10℃乃至50℃)である。
混合酸無水物を製造する反応に於ける反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常5分乃至20時間(好適には10分乃至10時間)である。
混合酸無水物とアンモニア類等の反応に於て使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類或はホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類であり得、好適にはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)である。
混合酸無水物とアンモニア類等の反応に於ける反応温度は、原料化合物、試薬等によって変化するが、通常−30℃乃至100℃(好適には0℃乃至80℃)である。
混合酸無水物とアンモニア類等の反応に於ける反応時間は、原料化合物、試薬、反応温度によって変化するが、通常5分乃至24時間(好適には10分乃至5時間)である。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0198】
縮合法は、不活性溶媒中、縮合剤存在下、アンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンと直接反応させることによって行われる。
使用される縮合剤は、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール又は1−メチル−2−クロロ−ピリジニウムヨージド−トリエチルアミンであり得、好適にはジシクロヘキシルカルボジイミドである。
本反応は、前記の活性エステルを製造する反応と同様の条件下で行うことができる。
反応終了後、本反応の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去すること、又は溶媒を留去した残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出し、抽出した有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウム等で乾燥し、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0199】
L法は、一般式(XXVIb)又は(XXVIc)を有する化合物を製造する方法である。
【0200】
第L1工程は、化合物(XXVIb)を製造する工程であり、一般に有機合成化学の技術において周知の方法に従い、一般式(XXVIa)を有する化合物を、不活性溶媒中又は溶媒不存在下、酸又は塩基存在下、加水分解することにより達成され、第A2工程の反応(d)と同様の条件下で行なうことができる。
【0201】
第L2工程は、化合物(XXVIc)を製造する工程であり、一般に有機合成化学の技術に於いて周知の方法に従い、例えば、化合物(XXVIb)を、ペプチド合成法における常法[例えば、アジド法、活性エステル法、混合酸無水物法又は縮合法(好適には混合酸無水物法)]に従い、不活性溶媒中、アンモニア類、C1−C6アルキルアミン又はジ(C1−C6アルキル)アミンと反応させることにより達成され、第K3工程と同様の条件下で行なうことができる。
【0202】
M法は、一般式(XVI)を有する化合物又は一般式(XXIII)を有する化合物を製造する方法である。
【0203】
第M1工程は、化合物(XVI)又は化合物(XXIII)を製造する工程であり、一般式(XXVIII)を有する化合物又は一般式(XXIX)を有する化合物を、
(1) 不活性溶媒中、塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下)、一般式 R12−Za 有する化合物(式中、R12及びZaは、前述したものと同意義を示す。)又は一般式 R12a−O−R12aを有する化合物(式中、R12aは、前述したものと同意義を示す。)と反応させるか、
(2) 不活性溶媒中、縮合剤及び塩基存在下又は不存在下(好適には塩基存在下) 一般式 R12a−OH を有する化合物(式中、R12aは、前述したものと同意義を示す。)と反応させるか、
(3) 不活性溶媒中、塩化燐酸ジエチルのようなハロゲン化燐酸ジアルキルエステル類及び塩基存在下、一般式 R12a−OH を有する化合物(R12aは、前述したものと同意義を示す。)と反応させるか、又は
(4) 不活性溶媒中、酸存在下又は不存在下(好適には酸存在下)、ジヒドロフラン若しくはジヒドロピラン類と反応させることにより達成され、第J1工程と同様の条件下で行うことができる。
【0204】
N法は、一般式(III)を有する化合物を別途製造する方法である。
【0205】
第N1工程は、一般式(XXXI)を有する化合物を製造する工程であり、一般式(XXX)を有する化合物を、不活性溶媒中又は溶媒不存在下、酸又は塩基存在下、加水分解することにより達成され、第A2工程の反応(d)と同様の条件下で行うことができる。
【0206】
第N2工程は、一般式(XXXII)を有する化合物を製造する工程であり、化合物(XXXI)を、不活性溶媒中、塩基存在下、一般式(XVI)を有する化合物と反応させることにより達成される。
【0207】
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はN−メチル−2−ピロリジノンのようなアミド類;或いは、ジメチルスルホキシド又はスルホランのようなスルホキシド類であり得、好適には、エーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド又はリチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機アミン類;メチルリチウム、エチルリチウム又はブチルリチウムのようなアルキルリチウム類;リチウムジイソプロピルアミド又はリチウムジシクロヘキシルアミドのようなリチウムアルキルアミド類;或いは、カリウムヘキサメチルジシラジド又はナトリウムヘキサメチルジシラジドのようなアルカリ金属ヘキサメチルジシラジド類であり得、好適には、アルキルリチウム類(特にブチルリチウム)又はリチウムアルキルアミド類(特にリチウムジイソプロピルアミド)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−150℃乃至50℃であり、好適には−100℃乃至0℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常10分間乃至10時間であり、好適には30分間乃至5時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、反応液に水を加え目的化合物を抽出した後、酸(例えば、塩酸等)を用いて抽出した水層のpHを酸性に調整し、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル又はジクロロメタン等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0208】
第N3工程は、化合物(III)を製造する工程であり、
(1)化合物(XXXII)を、不活性溶媒中、塩基存在下、ハロゲノ炭酸C1−C6アルキルと反応させた後、
(2)得られた中間体化合物を、不活性溶媒中、水素化ホウ素ナトリウムと反応させることにより達成される。
【0209】
第N3(1)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或いは、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類(特にジクロロメタン)又はエーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
第N3(1)工程で使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム又は炭酸リチウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム又は炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属重炭酸塩類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又は水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)又は1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基類であり得、好適には有機塩基類(特にトリエチルアミン)である。
第N3(1)工程で使用される「ハロゲノ炭酸C1−C6アルキル」は、例えば、フルオロ炭酸メチル、クロロ炭酸メチル、ブロモ炭酸メチル、ヨード炭酸メチル、フルオロ炭酸エチル、クロロ炭酸エチル、ブロモ炭酸エチル、ヨード炭酸エチル、フルオロ炭酸プロピル、クロロ炭酸ブチル、ブロモ炭酸ペンチル又はヨード炭酸ヘキシルであり得、好適にはクロロ炭酸メチル又はクロロ炭酸エチルである。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常5分間乃至12時間であり、好適には10分間乃至6時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、所望に応じて不溶物をろ去した後、溶媒を留去することにより、或いは、反応終了後、反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0210】
第N3(2)工程で使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はないが、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、リグロイン又は石油エーテルのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン又はキシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;或いは、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン又はジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類であり得、好適にはエーテル類(特にジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)である。
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、通常−10℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、通常1時間乃至48時間であり、好適には6時間乃至24時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後反応液に水を加え、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、エーテル、酢酸エチル等)を加えて目的化合物を抽出した後、抽出した有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱、クロマトグラフィーにより更に精製できる。
【0211】
O法は、M法の原料化合物である一般式(XXVIII)を有する化合物を製造する方法である。
【0212】
第O1工程は、化合物(XXVIII)を製造する工程であり、一般式(XXXIII)を有する化合物を、トリフルオロ酢酸中、ヘキサメチレンテトラミンと反応させることにより達成される。
【0213】
反応温度は原料化合物、試薬等によって異なるが、ヘキサメチレンテトラミンとの反応は、通常、0℃乃至150℃であり、好適には50℃乃至120℃であり、硫酸との反応は、通常、−20℃乃至100℃であり、好適には0℃乃至50℃である。
反応時間は原料化合物、試薬、反応温度によって異なるが、ヘキサメチレンテトラミンとの反応は、通常、1時間乃至24時間であり、好適には6時間乃至12時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から採取される。例えば、反応終了後、溶媒を留去することにより、或いは、反応終了後、溶媒を留去し、得られる残渣に水を注ぎ、水と混和しない溶媒(例えばベンゼン、ジエチルエーテル又は酢酸エチル等)を加え抽出した後、抽出液を水洗し、有機層を無水硫酸マグネシウム等で乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られる目的化合物は必要ならば、常法、例えば再結晶、再沈澱又はクロマトグラフィー等によって更に精製できる。
【0214】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤の原料化合物(VII)、(VIII)、(IX)、(X)、(XV)、(XVI)、(XVII)、(XVIII)、(XIX)、(XXII)、(XXIII)、(XXV)、(XXVIII)、(XXIX)、(XXX)及び(XXXIII)等は、公知であるか又は公知の方法に従って容易に製造される。{例えば、バイオオーガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ,第8巻,第277頁(1998年)[Bioorg. Med. Chem. Lett., 8, 277 (1998)]、テトラヘドロン・レターズ,第37巻,第6439頁(1996年)[Tetrahedron Letters, 37, 6439 (1996)]等}。
【0215】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤は、優れた活性化血液凝固第X因子阻害作用を有し、毒性も弱いため、血液凝固性疾患(例えば、脳梗塞、心筋梗塞又は末梢循環障害等の血栓性疾患)の予防薬又は治療薬(特に治療薬)として有用である。
【0216】
本発明の活性化血液凝固第X因子阻害剤は、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口的又は注射剤若しくは坐剤等による非経口的に投与することができる。
これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤;及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーズワックス、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げることができる。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げることができる。)、乳化剤(例えば、ベントナイト、ビーガムのようなコロイド性粘土;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムのような金属水酸化物;ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウムのような陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウムのような陽イオン界面活性剤;及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルのような非イオン界面活性剤を挙げることができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることができる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。その使用量は症状、年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回当り下限1mg(好適には、10mg)、上限1000mg(好適には、500mg)を、静脈内投与の場合には、1回当り下限0.5mg(好適には、5mg)、上限500mg(好適には、250mg)を成人に対して、1日当り1乃至6回症状に応じて投与することが望ましい。
【0217】
【実施例】
以下に、実施例及び製剤例を示し、本発明の医薬に含有される化合物をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
【0218】
尚、NMRスペクトルは、内部標準にテトラメチルシランを用い、δ値をppmで示し、結合定数はJ値(Hz)で示した(0.5Hz単位に近似した)。カップリング・パターンは、
d : ダブレット、
dd : ダブルダブレット、
ddd : ダブルダブルダブレット、
dt : ダブルトリプレット、
t : トリプレット、
q : カルテット、
m : マルチプレット、
s : シングレット、
bs : 幅広、または形の崩れたシングレット様に観測されたシグナル、と略した。
【0219】
実施例1
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩 (例示化合物番号:1080)
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド(955mg)を、ジクロロメタン(40ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で9時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(193mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.375ml)を加えた後、室温で12時間放置した。減圧下溶媒を留去し、残渣をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物354mg(収率44%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.83 (2H, m), 2.09 (2H, m), 3.03 (2H, m), 3.17 (2H, q, J=7.0), 3.19 (2H, m), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.64 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.00 (2H, d, J=9.0), 7.37 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.70 (2H, m), 7.89 (1H, s) ;
MS (FAB) m/z = 443 (M+H)+.
【0220】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩(311mg)を、エタノール(10ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(260mg)及びトリエチルアミン(0.500ml)を加えた後、室温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物243mg(収率62%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.72 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.18 (2H, q, J=7.0), 3.50-3.59 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.84 (1H, m), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=15.5, 6.0), 6.55 (1H, d, J=15.5), 7.01 (2H, d, J=9.0), 7.37 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.71 (2H, m), 7.91 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1674, 1625.
【0221】
実施例2
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩 (例示化合物番号:1220)
【0222】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド(839mg)を、ジクロロメタン(40ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(166mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.320ml)を加えた後、室温で12時間放置した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物514mg(収率63%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.84 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.09 (2H, m), 3.04 (2H, m), 3.16 (2H, q, J=7.0), 3.20 (2H, m), 4.39 (2H, s), 4.64 (1H, m), 6.35 (1H, s), 7.01 (2H, d, J=9.5), 7.39 (2H, d, J=9.5), 7.47 (1H, d, J=8.0), 7.55 (2H, m), 7.64 (1H, d, J=8.0) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0223】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩(303mg)を、エタノール(10ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(246mg)及びトリエチルアミン(0.460ml)を加え、室温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(0.9ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.4ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物170mg(収率45%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.71 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.04 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.17 (2H, q, J=7.0), 3.53 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.83 (1H, m), 4.39 (2H, s), 4.70 (1H, m), 6.35 (1H, s),7.01 (2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.47 (1H, d, J=8.0), 7.55 (1H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.65 (1H, d, J=8.0) ;
IR (KBr, cm-1) : 1673, 1626.
【0224】
実施例3
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1410)
【0225】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.46g)を、ジクロロメタン(50ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(40ml)に溶解させた後、塩化アンモニウム水溶液(0.30gを水15mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.58ml)を加え、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製することにより、表記化合物0.98g(収率68%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.83 (2H, m), 2.10 (2H, m), 3.05 (2H, m), 3.19 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.66 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=8.5), 7.39 (2H, d, J=8.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0226】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1090mg)を、エタノール(40ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(705mg)及びトリエチルアミン(1.30ml)を加えた後、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮乾固させ、残渣をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物812mg(収率70%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.67-1.79 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.50 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.81 (1H, m),4.19 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.5), 7.04 (2H, d, J=9.5), 7.39 (2H, d, J=9.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1626.
【0227】
実施例4
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1939)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(440mg)を、3M塩酸(30ml)に溶解させ、80℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。残渣を水(約15ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物331mg(収率78%)を得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.73 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.51 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.80 (1H, m), 4.18 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.5), 7.03 (2H, d, J=8.5), 7.40 (2H, d, J=8.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1733, 1673, 1627.
【0228】
実施例5
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩 (例示化合物番号:1280)
【0229】
(a) N−[3−(5−アミジノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド(2.00g)を、ジクロロメタン(60ml)及びエタノール(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(50ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.39gを水25mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.76ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物1.20g(収率61%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.82 (2H, m), 2.09 (2H, m), 3.04 (2H, m), 3.17 (2H, q, J=7.0), 3.18 (2H, m), 4.49 (2H, d, J=6.0), 4.64 (1H, m), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.61 (1H, d, J=16.0), 7.01 (2H, d, J=8.5), 7.37 (2H, d, J=8.5), 7.45 (1H, m), 7.78 (1H, m), 8.11 (1H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 3056, 1676.
【0230】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩
N−[3−(5−アミジノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド2塩酸塩(534mg)を、エタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(371mg)及びトリエチルアミン(0.70ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODSYMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物415mg(収率75%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.28 (3H, t, J=7.0), 1.74 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.18 (2H, q, J=7.0), 3.52 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.81 (1H, m), 4.50 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.56 (1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.5), 7.02 (2H, d, J=9.0),7.37 (2H, d, J=9.0), 7.46 (1H, m), 7.78 (1H, m), 8.12 (1H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 3113, 1674, 1625.
【0231】
実施例6
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1419)
【0232】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[2−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.80g)を、ジクロロメタン(60ml)及びエタノール(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(50ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.32gを水25mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.62ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(30ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製することにより、表記化合物0.78g(収率45%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.73 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.27 (3H, s), 3.00 (2H, m), 3.18 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.25 (1H, m), 4.33 (1H, d, J=14.5), 4.45 (1H, m), 4.46 (1H, d, J=14.5), 4.59 (1H, m), 6.46 (2H, s), 6.88 (1H, d, J=9.0), 6.90 (1H, s), 7.39 (1H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1H, d, J=8.0), 7.81 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1676.
【0233】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[2−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(631mg)を、エタノール(30ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(397mg)及びトリエチルアミン(0.75ml)を加えた後、室温で64時間撹拌した。4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、反応液を減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:24%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約15ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物423mg(収率60%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=6.5), 1.65-1.79 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.28 (3H, s), 2.31 (3H, s), 3.48-3.59 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.85 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=6.5), 4.28 (1H, dd, J=14.5, 6.0), 4.34 (1H, d, J=15.0), 4.43 (1H, dd, J=14.5, 4.5), 4.49 (1H, d, J=15.0), 4.70 (1H, m), 6.46 (1H, d, J=15.5), 6.49 (1H, m), 6.90 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.93 (1H, d, J=3.0), 7.41 (1H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.72 (2H, m), 7.88 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1624.
【0234】
実施例7
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1442)
【0235】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(985mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を40分間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(172mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.33ml)を加えた後、室温で13時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1.5ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:17%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(20ml)及び4M塩化水素ジオキサン溶液(0.4ml)に溶解させた後、これを濃縮乾固することにより、表記化合物560mg(収率58%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.84 (2H, m), 2.05 (2H, m), 3.03 (2H, m), 3.19 (2H, m), 3.79 (3H, s), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.38 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.56 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=15.5, 6.0), 6.57 (1H, d, J=15.5), 6.98 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.08 (1H, d, J=9.0), 7.11 (1H, d, J=2.0), 7.55 (1H, t, J=7.5), 7.69 (1H, d, J=7.5), 7.73 (1H, d, J=7.5), 7.90 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0236】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メトキシ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(392mg)を、エタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(241mg)及びトリエチルアミン(0.452ml)を加えた後、室温で38時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(0.8ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-PackODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.3ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物317mg(収率76%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.66-1.80 (2H, m), 2.01 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.47-3.59 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.78 (3H, s), 3.82 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.39 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=5.5), 4.62 (1H, m), 6.47 (1H, dt, J=15.5, 5.5), 6.57 (1H, d, J=15.5), 6.99(1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.11 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.71 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.91 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1625.
【0237】
実施例8
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1414)
【0238】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1200mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を2時間通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(208mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.40ml)を加えた後、室温で13時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(25ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1.6ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを濃縮乾固させ、無定形固体を得た。これを水に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物662mg(収率56%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.88 (2H, m), 2.10 (2H, m), 3.08 (2H, m), 3.17 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.5), 4.78 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30 (1H, d, J=9.5), 7.41 (1H, dd, J=9.5, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=2.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0239】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(387mg)を、エタノール(10ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(232mg)及びトリエチルアミン(0.440ml)を加えた後、室温で5時間撹拌した。4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、反応液を減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.25ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約15ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物268mg(収率66%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.80 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.55 - 3.78 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42(2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=15.5, 6.0),6.58 (1H, d, J=15.5), 7.33 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.59 (1H, d, J=3.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.90 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1623.
【0240】
実施例9
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1943)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(187mg)を3M塩酸(7ml)に溶解させ、これを80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物147mg(収率82%)を得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.79 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.54-3.75 (4H, m), 4.23 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.83 (1H, m),6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.32 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.60 (1H, m), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1734, 1673, 1625.
【0241】
実施例10
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1412)
【0242】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1210mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(20ml)に溶解させた後、塩化アンモニウム水溶液(215mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.41ml)を加え、室温で17時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:17%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.3ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物798mg(収率67%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85 (2H, m), 2.09 (2H, m), 3.06 (2H, m), 3.19 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=7.0), 4.68 (1H, m), 6.43 (1H, m), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.25 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.31 (1H, t, J=9.0), 7.43 (1H, dd, J=12.5, 2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, bs) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0243】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−フルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(467mg)を、エタノール(25ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(293mg)及びトリエチルアミン(0.550ml)を加えた後、室温で66時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1.5ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-PackODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.3ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約15ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物284mg(収率57%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.68-1.82 (2H, m), 2.06 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.51 (1H, m), 3.59 (1H, m), 3.71 (1H, m),3.86 (1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.76 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=15.5, 6.0), 6.57 (1H, d, J=15.5), 7.26 (1H,d, J=9.0), 7.35 (1H, t, J=9.0), 7.43 (1H, dd, J=12.0, 2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.73 (2H, m), 7.95 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1623.
【0244】
実施例11
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1941)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(199mg)を3M塩酸(7ml)に溶解させ、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物163mg(収率86%)を得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.77 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.52 (2H, m), 3.71 (1H, m), 3.80 (1H, m), 4.23 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.73 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.26 (1H, m), 7.32 (1H, t, J=8.5), 7.43 (1H, dd, J=13.0, 2.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 3295, 1733, 1673, 1624.
【0245】
実施例12
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1771)
【0246】
(a) N−[3−(5−アミジノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.03g)を、ジクロロメタン(40ml)及びエタノール(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(45ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.36gを水15mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.68ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(30ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物1.49g(収率75%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.82 (2H, m), 2.09 (2H, m), 2.22 (3H, s), 3.05 (2H, m), 3.21 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.66 (1H, m), 6.30 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.66 (1H, d, J=16.0), 7.05 (2H, d, J=9.5), 7.37 (1H, d, J=7.5), 7.38 (2H, d, J=9.5), 7.61 (1H, dd, J=7.5, 2.0), 7.86 (1H, d, J=2.0) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674.
【0247】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(5−アミジノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.43g)を、エタノール(40ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.60g)及びトリエチルアミン(1.4ml)を加えた後、室温で13時間撹拌した。反応液に4M塩化水素酢酸エチル溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.8ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物1.18g(収率77%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.67-1.80 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.22 (3H, s), 2.30 (3H, s), 3.49 - 3.61 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.83 (1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, s), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.72 (1H, m), 6.32 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.66 (1H, d, J=16.0), 7.06 (2H, d, J=9.5), 7.38 (1H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.5), 7.64 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.88 (1H, d, J=2.0) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1626.
【0248】
実施例13
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
(例示化合物番号:1440)
【0249】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.06g)を、ジクロロメタン(50ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(45ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.34gを水15mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.63ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(30ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(2.5ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物1.21g(収率60%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.87 (2H, m), 2.08 (2H, m), 3.11 (2H, m), 3.33 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.44 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.5), 4.89 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.39 (1H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.66-7.73 (4H,m), 7.85 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0250】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.13g)を、エタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.65g)及びトリエチルアミン(1.20ml)を加えた後、室温で13時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:30%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物1.04g(収率87%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.81 (2H, m), 2.07 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.59-3.73 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.5), 4.96 (1H, m), 6.47 (1H, dt, J=16.5, 6.5), 6.58 (1H, d, J=16.5), 7.44 (1H, d, J=9.5), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.71 (4H,m), 7.90 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1739, 1673, 1618.
【0251】
実施例14
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1420)
【0252】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.90g)を、ジクロロメタン(40ml)及びエタノール(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(45ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.34gを水15mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.64ml)を加えた後、室温で13時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物1.36g(収率73%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.87 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.17 (3H, s), 3.07 (2H, m), 3.17 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.65 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.05 (1H, d, J=9.0), 7.24 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.29 (1H, d, J=2.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.71 (2H, m), 7.90 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675.
【0253】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.23g)を、エタノール(40ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.52g)及びトリエチルアミン(1.20ml)を加えた後、室温で13時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.6ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物1.10g(収率84%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.77 (2H, m), 2.03 (2H, m), 2.16 (3H, s), 2.30 (3H, s), 3.60 - 3.80 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.73 (1H, m), 6.45 (1H, dt,J=16.0, 6.0), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.06 (1H, d, J=9.0), 7.25 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.29 (1H, d, J=2.5), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.71 (2H, m), 7.91 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1624.
【0254】
実施例15
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1711)
【0255】
(a) N−[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.59g)を、ジクロロメタン(15ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.21gを水4mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.53ml)を加えた後、室温で終夜放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製することにより、表記化合物1.10g(収率80%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.36 (3H, s), 3.06 (2H, m), 3.18 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=5.5), 4.66 (1H, m), 6.41 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.51 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, s), 7.58 (1H, s), 7.68 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1674.
【0256】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(800mg)を、エタノール(25ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(1400mg)及びトリエチルアミン(2.2ml)を加えた後、室温で27時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を酢酸エチルに懸濁させた後、ろ取することにより、表記化合物400mg(収率41%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.70 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H, s), 2.36 (3H, s), 3.45-3.65 (2H, m), 3.65-3.95 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=5.5), 4.71 (1H, m), 6.41 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.51 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.56 (2H, 2本のs重複), 7.70 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1625.
【0257】
実施例16
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:2208)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(200mg)を、1M塩酸(8ml)に溶解させ、80℃で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体を水に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.2ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物110mg(収率57%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.60-1.85 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30(3H, s), 2.36 (3H, s), 3.40-3.65 (2H, m), 3.65-3.95 (2H, m), 4.20 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=5.0), 4.70 (1H, m), 6.41 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.51 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.39 (2H, d, J=9.0), 7.55 (2H, 2本のs重複), 7.69 (1H, s) ;
MS (FAB) m/z = 528 (M+H)+.
【0258】
実施例17
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1638)
【0259】
(a) N−[3−(3−アミジノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1530mg)を、ジクロロメタン(15ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.25時間通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(200mgを水4mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.50ml)を加えた後、室温で終夜放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製することにより、表記化合物550mg(収率41%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.95 (2H, m), 2.00-2.20 (2H, m), 2.95-3.15 (2H, m), 3.15-3.30 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.42 (2H, d, J=6.0), 4.65 (1H, m), 6.35 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.53 (1H, d, J=16.0), 7.03 (2H, d, J=9.0), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.42 (1H, m), 7.73 (2H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1677.
【0260】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(350mg)を、エタノール(14ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(160mg)及びトリエチルアミン(0.36ml)を加えた後、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をエタノール(8ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物279mg(収率65%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.73 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.40-3.65 (2H, m), 3.65-3.90 (2H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.42 (2H, d, J=5.5), 4.71 (1H, m), 6.35 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.54 (1H, d, J=16.0), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, m), 7.73 (2H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1675, 1618.
【0261】
実施例18
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミド2塩酸塩 (例示化合物番号:948)
【0262】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アセトアミド2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミド(1203mg)を、ジクロロメタン(60ml)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(50ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(271mgを水25mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.51ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1.5ml)を加え、減圧下濃縮した。残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:13%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物853mg(収率72%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.78 (3H, s), 1.83 (2H, m), 2.11 (2H,m), 2.90-3.30 (4H, m), 4.39 (2H, m), 4.50-4.80 (1H, m), 6.40-6.60 (2H, m), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.28 (2H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t, J=7.5), 7.71 (1H, d, J=7.5), 7.73 (1H, d, J=7.5), 7.94 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675, 1626.
【0263】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミド2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アセトアミド2塩酸塩(400mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(320mg)及びトリエチルアミン(0.60ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物342mg(収率79%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.74 (2H, m), 1.78 (3H, s), 2.04 (2H,m), 2.31 (3H, s), 3.45-3.95 (4H, m), 4.39 (2H, m), 4.60-4.80 (1H, m), 6.40-6.60 (2H, m), 7.05 (2H, d, J=8.5), 7.28 (2H, d, J=8.5), 7.55 (1H, t,J=7.5), 7.65-7.80 (2H, m), 7.95 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1624.
【0264】
実施例19
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒドロキシアセトアミド2塩酸塩 (例示化合物番号:1014)
【0265】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−2−ヒドロキシアセトアミド2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒドロキシアセトアミド(977mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(213mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.40ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:11%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物685mg(収率72%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.84 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.90-3.80(6H, m), 4.36 (2H, m), 4.65 (1H, m), 6.50 (2H, m), 7.03 (2H, d, J=8.5),7.28 (2H, d, J=8.5), 7.55 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.80 (2H, m), 7.92 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1673.
【0266】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒドロキシアセトアミド2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−2−ヒドロキシアセトアミド2塩酸塩(385mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(300mg)及びトリエチルアミン(0.56ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:14%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物336mg(収率80%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.73 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (3H,s), 3.30-3.90 (6H, m), 4.39 (2H, m), 4.69 (1H, m), 6.40-6.60 (2H, m), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.28 (2H, d, J=9.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.80 (2H, m), 7.93 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1671.
【0267】
実施例20
3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−ベンジルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩 (例示化合物番号:864)
【0268】
(a) 3−[3−[N−ベンジル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−ベンジル−N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(916mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(187mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.46ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[Cosmosil(登録商標)75C18 - PREP; Nacalai Tesque、溶出溶媒:5%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物581mg(収率60%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.78 (2H, m), 2.03 (2H, m), 2.98 (2H,m), 3.15 (2H, m), 4.35 (2H, m), 4.50 (1H, m), 4.76 (2H, m), 6.61 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.70 (1H, d, J=16.0), 6.93 (2H, m), 7.20-7.35 (3H, m), 7.35-7.50 (4H, m), 7.57 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0269】
(b) 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−ベンジルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−ベンジル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(335mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(230mg)及びトリエチルアミン(0.51ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:30%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物252mg(収率70%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.50-1.75 (2H, m), 1.96 (2H, m), 2.29(3H, s), 3.40 -3.90 (4H, m), 4.40 (2H, m), 4.50-4.90 (3H, m), 6.63 (1H,dt, J=16.0, 6.0), 6.74 (1H, d, J=16.0), 6.97 (2H, d, J=8.5), 7.15-7.30 (3H, m), 7.40-7.60 (4H, m), 7.56 (1H, t, J=7.5), 7.66 (1H, d, J=7.5), 7.77 (1H, d, J=7.5), 7.92 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1624.
【0270】
実施例21
3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(例示化合物番号:177)
【0271】
(a) 3−[3−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(900mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(222mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.54ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物735mg(収率77%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.82 (2H, m), 2.05 (2H, m), 3.03 (2H,m), 3.20 (2H, m), 3.95-4.10 (2H, m), 4.50-4.65 (1H, m), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.79 (1H, d, J=16.0), 7.05 (2H, m), 7.20-7.45 (2H, m), 7.61(1H, t, J=8.0), 7.70-7.80 (2H, m), 7.87 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0272】
(b) 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(345mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(185mg)及びトリエチルアミン(0.52ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:30%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物272mg(収率72%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.73 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.30 (S, 3H), 3.40-3.95 (4H, m), 4.06 (2H, d, J=6.5), 4.69 (1H, m), 6.56 (1H, dt,J=16.0, 6.5), 6.80 (1H, d, J=16.0), 7.10 (2H, d, J=9.0), 7.35-7.55 (2H,m), 7.60 (1H, t, J=8.0), 7.70-7.80(2H, m), 7.87 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1625.
【0273】
実施例22
3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−イソプロピルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩 (例示化合物番号:358)
【0274】
(a) 3−[3−[N−イソプロピル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル−N−イソプロピルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(705mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(159mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.39ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物570mg(収率70%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.16 (3H, m), 1.40 (3H, m), 1.82 (2H,m), 2.07 (2H, m), 3.03 (2H, m), 3.18 (2H, m), 3.98 (1H, m), 4.41 (2H, m), 4.68(1H, m), 6.40 (1H, m), 6.72 (1H, d, J=16.0), 7.13 (2H, m), 7.50-7.65 (2H, m), 7.70-7.85 (4H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0275】
(b) 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−イソプロピルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−イソプロピル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(310mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(229mg)及びトリエチルアミン(0.52ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物259mg(収率77%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.17 (3H, d, J=6.0), 1.43 (3H, d, J=6.0), 1.70 (2H, m), 2.04 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.45-4.05 (5H, m), 4.41 (2H, m), 4.74 (1H, m), 6.42 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.73 (1H, d, J=16.0), 7.15 (2H, d, J=8.5), 7.50-7.65 (2H, m), 7.70-7.90 (4H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1623.
【0276】
実施例23
2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酢酸エチル3塩酸塩 (例示化合物番号:668)
【0277】
(a) 2−[N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]酢酸エチル3塩酸塩
2−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酢酸エチル(1305mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(269mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.66ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物652mg(収率48%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.18 (3H, t, J=7.0), 1.80 (2H, m), 2.04 (2H, m), 3.00 (2H, m), 3.17 (2H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0), 4.10-4.20 (4H, m), 4.42 (1H, m), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.65 (2H, d, J=9.0), 6.67 (1H, d, J=16.0), 6.87 (2H, d, J=9.0), 7.56 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.80(2H, m), 7.91 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1747, 1675.
【0278】
(b) 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酢酸エチル3塩酸塩
2−[N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]酢酸エチル3塩酸塩(400mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(270mg)及びトリエチルアミン(0.61ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:24%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物350mg(収率81%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.18 (3H, t, J=7.0), 1.70 (2H, m), 1.99 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.45-3.85 (4H, m), 4.11 (2H, q, J=7.0), 4.15-4.25 (4H, m), 4.48 (1H, m), 6.56 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.66 (2H, d, J=9.0), 6.67 (1H, d, J=16.0), 6.88 (2H, d, J=9.0), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.80 (2H, m), 7.92 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1747, 1672, 1623.
【0279】
実施例24
3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩 (例示化合物番号:297)
【0280】
(a) 3−[3−[N−エチル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(770mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(178mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.44ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物570mg(収率70%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.07 (3H, t, J=7.0), 1.83 (2H, m), 2.10 (2H, m), 2.95-3.25 (4H, m), 3.60 (2H, m), 4.30 (2H, m), 4.69 (1H, m),6.48 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.72 (1H, d, J=16.0), 7.15 (2H, d, J=8.5), 7.56 (1H, t, J=7.5), 7.66 (1H, d, J=7.5), 7.70-8.00 (4H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0281】
(b) 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−エチル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(420mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(319mg)及びトリエチルアミン(0.72ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物287mg(収率63%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.09 (3H, t, J=7.0), 1.71 (2H, m), 2.03 (2H, m), 2.32 (3H, s), 3.50-3.95 (6H, m), 4.30 (2H, m), 4.75 (1H, m),6.49 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.73 (1H, d, J=16.0), 7.00-7.30 (2H, m), 7.58 (1H, t, J=7.5), 7.67 (1H, d, J=7.5), 7.75-7.90 (4H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1673, 1623.
【0282】
実施例25
N−[4−(1−アセトイミドイルピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:90)
【0283】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2349mg)を、ジクロロメタン(60ml)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(100ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(440mgを水50mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.83ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)にて精製した。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物272mg(収率12%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 2.05-2.25 (2H, m), 3.15-3.50 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=5.5), 5.12 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.01 (2H, d, J=9.0), 7.42 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.75 (2H, m), 7.90 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0284】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(400mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(350mg)及びトリエチルアミン(0.50ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物255mg(収率59%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 2.10-2.30 (2H, m), 2.26及び2.29 (合計3H, 各s), 3.40-4.05 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.34 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=5.5), 5.10-5.30 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.56 (1H, d, J=16.0), 7.01及び7.02 (合計2H, 各d, J=9.0), 7.42及び7.43 (合計2H, 各d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.75 (2H, m), 7.91 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1629.
【0285】
実施例26
2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]プロピオン酸エチル3塩酸塩 (例示化合物番号:788)
【0286】
(a) 2−[N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]プロピオン酸エチル3塩酸塩
2−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]プロピオン酸エチル(882mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(177mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.43ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)にて精製した。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物384mg及び純度の低い表記化合物200mg(収率41%以上)をそれぞれ褐色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.16 (3H, t, J=7.0), 1.44 (3H, d, J=7.0), 1.78 (2H, m), 2.04 (2H, m), 3.01 (2H, m), 3.18 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.0), 3.96-4.15 (2H, m), 4.42 (1H, m), 4.55 (1H, q, J=7.0), 6.55 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.64 (1H, d, J=16.0), 6.72 (2H, d, J=8.5), 6.86 (2H,d, J=8.5), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1745, 1681.
【0287】
(b) 2−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]プロピオン酸エチル3塩酸塩
2−[N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]プロピオン酸エチルを含む混合物(544mg)を、メタノール(30ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(360mg)及びトリエチルアミン(0.81ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODSYMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物468mg(収率2行程47%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.15 (3H, t, J=7.0), 1.45 (3H, d, J=7.0), 1.68 (2H, m), 1.98 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.45-3.60 (2H, m), 3.65-3.85 (2H, m), 4.09 (2H, q, J=7.0), 3.95-4.20 (2H, m), 4.49 (1H, m), 4.56 (1H, q, J=7.0), 6.56 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.64 (1H, d, J=16.0), 6.76 (2H, d, J=9.0), 6.87 (2H, d, J=9.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ; IR (KBr, cm-1) : 1745, 1673, 1623.
【0288】
実施例27
3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−メチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩 (例示化合物番号:237)
【0289】
(a) 3−[3−[N−メチル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル−N−メチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(761mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(181mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.44ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:8%アセトニトリル/水)にて精製した。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物401mg(収率50%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.83 (2H, m), 2.08 (2H, m), 2.95-3.25(7H, m), 4.22 (2H, m), 4.60 (1H, m), 6.49 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.71 (1H, d, J=16.0), 6.90-7.90 (8H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1675.
【0290】
(b) 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−メチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−メチル−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(368mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(290mg)及びトリエチルアミン(0.65ml)を室温で加えた後、同温で12時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物288mg(収率72%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, DMSO-d6) δppm : 1.71 (2H, m), 2.02(2H, m), 2.31 (3H, s), 3.13 (3H, s), 3.40-3.70 (4H, m), 4.29 (2H, d, J=7.0), 4.75 (1H, m), 6.50 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.76 (1H, d, J=16.0), 7.15 (2H, d, J=9.0), 7.58 (1H, t, J=7.5), 7.69 (1H, d, J=7.5), 7.70-7.85 (3H, m), 7.92 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1625.
【0291】
実施例28
3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩 (例示化合物番号:478)
【0292】
(a) 3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1098mg)を、ジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(246mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.60ml)を加えた後、室温で12時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:12%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物555mg(収率48%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.82 (2H, m), 2.07 (2H, m), 3.03 (2H,m), 3.18 (2H, m), 3.54 (2H, m), 3.60 (2H, m), 4.31 (2H, m), 4.62 (1H, m), 6.48 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.69 (1H, d, J=16.0), 7.08 (2H, m), 7.50 (2H, m), 7.58 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1676.
【0293】
(b) 3−[3−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩
3−[3−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンズアミジン3塩酸塩(295mg)を、メタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(362mg)及びトリエチルアミン(0.41ml)を室温で加えた後、同温で2時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:16%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物175mg(収率55%)を薄黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.71 (2H, m), 2.03 (2H, m), 2.31 (3H,s), 3.40-4.00 (8H, m), 4.32 (2H, m), 4.67 (1H, m), 6.50 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.70 (1H, d, J=16.0), 7.08 (2H, m), 7.50 (2H, m), 7.58 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.75 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s) ;
IR (KBr, cm-1) : 1673, 1626.
【0294】
実施例29
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
(例示化合物番号:1450)
【0295】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−エトキシカルボニル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.45g)をジクロロメタン(25ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で4.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.44gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.00ml)を加えた後、反応液を室温で0.5時間撹拌し、次いで13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.90ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.41g(収率58%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.29 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.05-3.40 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.28 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.86 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.30 (1H, m),7.55 (1H, m), 7.61 (1H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.89 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1729, 1676.
【0296】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−エトキシカルボニル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.24g)をエタノール(20ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.72g)及びトリエチルアミン(1.70ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.30ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.01g(収率76%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.27 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.90 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.60-3.70 (3H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.26 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.90 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.32 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.65-7.70 (3H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1730, 1673, 1624.
【0297】
実施例30
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1975)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.30g)を3M塩酸(6ml)に溶解させ、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(1.10ml)に溶解させた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.22g(収率79%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75-1.90 (2H, m), 1.90-2.10 (2H, m),2.29 (3H, s), 3.55-3.75 (4H, m), 4.26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.87 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.28 (1H, m), 7.50-7.65 (2H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.86 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1726, 1673, 1627.
【0298】
実施例31
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ブロモフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1416)
【0299】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ブロモ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.20g)をジクロロメタン(25ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温にて5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.40gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.90ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.70ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.34g(収率61%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.05-3.20 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.45 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1675.
【0300】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ブロモフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−ブロモ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.17g)をエタノール(30ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.67g)及びトリエチルアミン(1.50ml)を加え、室温で2時間撹拌した後、14時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.20ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.97g(収率77%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.70-1.90 (2H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.55-3.75 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.42 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.29 (1H, m), 7.45 (1H, m), 7.55 (1H, m),7.65-7.80 (3H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1674, 1625.
【0301】
実施例32
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ブロモフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1945)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−ブロモフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.80g)を3M塩酸(15ml)に溶解させ、90℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.50ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.37g(収率48%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.70-1.85 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 3.55-3.75 (4H, m), 4.26 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.29 (1H, m), 7.46 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.65-7.75 (3H, m), 7.89 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1732, 1672, 1626.
【0302】
実施例33
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1426)
【0303】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−イソプロピル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.82g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.35gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.80ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.40ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.92g(収率51%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.15 (6H, d, J=7.0), 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 3.00-3.20 (4H, m), 3.21 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.43 (2H, d, J=6.0), 4.68 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.04 (1H, d, J=9.0),7.23 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.29 (1H, d, J=3.0), 7.54 (1H, m), 7.65-7.75(2H, m), 7.89 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0304】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−イソプロピル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.78g)をエタノール(30ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.50g)及びトリエチルアミン(1.10ml)を加え、室温で7時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.90ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.67g(収率80%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.14 (6H, d, J=7.0), 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.70-1.85 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.22 (1H, m), 3.50-3.60 (1H, m), 3.60-3.70 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.43 (2H, d, J=6.0), 4.74 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.07 (1H, d, J=9.0), 7.23 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.28 (1H, d, J=3.0), 7.55 (1H, m), 7.71 (2H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1739, 1673, 1623.
【0305】
実施例34
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1955)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.51g)を3M塩酸(20ml)に溶解させ、90℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(1.70ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.33g(収率66%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.14 (6H, d, J=7.0), 1.70-1.85 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.21 (1H, m), 3.50-3.60 (1H, m), 3.60-3.70 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 4.21 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 4.73 (1H, m), 6.46 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.54 (1H, d, J=16.0), 7.06 (1H, d, J=9.0), 7.24 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.29 (1H, d, J=3.0), 7.54 (1H, m),7.71 (2H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1733, 1673, 1625.
【0306】
実施例35
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1460)
【0307】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.40g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を2.5時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.50gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.10ml)を加え、反応液を室温で0.5時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.90ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.60g(収率25%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85-2.00 (2H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 3.15-3.25 (2H, m), 4.20 (2H, q,J=7.0), 4.38 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.80 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.24 (1H, m), 7.50 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.65-7.75 (3H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1736, 1671, 1658.
【0308】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.44g)をエタノール(20ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.27g)及びトリエチルアミン(0.60ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、14時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.50ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.37g(収率78%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.45-3.65 (2H, m), 3.65-3.85 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.86 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.28 (1H, m), 7.45-7.60 (2H, m), 7.70 (2H, m), 7.78 (1H, m),7.88 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0309】
実施例36
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1989)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.20g)を1.5M塩酸(20ml)に溶解させ、60℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(0.75ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.14g(収率71%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75-1.95 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m),2.29 (3H, s), 3.45-3.65 (2H, m), 3.65-3.85 (2H, m), 4.24 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.85 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.45-7.60 (2H, m), 7.70 (2H, m), 7.77 (1H, m), 7.88 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1729, 1672.
【0310】
実施例37
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1462)
【0311】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−(N’−メチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(20ml)に溶解させた後、塩化アンモニウム水溶液(0.29gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.66ml)を加え、室温で2時間撹拌した後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.55ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.14g(収率73%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 2.79 (3H, m), 2.95-3.10 (2H, m), 3.10-3.25 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.38 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.79 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.24 (1H, m), 7.48 (1H, m), 7.54 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.12 (2H, m), 7.92 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1676, 1641.
【0312】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−(N’−メチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.00g)をエタノール(30ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.60g)及びトリエチルアミン(1.35ml)を加え、室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.00ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.79g(収率74%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.90 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m), 2.30 (3H, s), 2.78 (3H, s), 3.50-3.80 (4H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.37 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.50 (1H, m),7.55 (1H, m), 7.65-7.75 (3H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1633.
【0313】
実施例38
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩(例示化合物番号:1991)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.53g)を1.5M塩酸(30ml)に溶解させ、60℃で8時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(2.20ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.42g(収率82%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75-1.90 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 2.78 (3H, s), 3.50-3.85 (4H, m), 4.25 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 7.27 (1H, m), 7.45-7.60 (2H, m), 7.65-7.75 (3H, m), 7.90 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1732, 1673, 1628.
【0314】
実施例39
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1466)
【0315】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.70g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.30gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.70ml)を加え、室温で5時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(1.00ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.75g(収率44%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.95 (2H, m), 1.95-2.15 (2H, m), 2.69 (3H, s), 2.97 (3H, s), 2.95-3.15 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.38 (2H, s), 4.35-4.55 (2H, m), 4.75 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.22 (1H, d, J=9.0), 7.30 (1H, d, J=3.0), 7.45 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.54 (1H, t, J=8.0), 7.70 (2H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676, 1618.
【0316】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.60g)をエタノール(20ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.35g)及びトリエチルアミン(0.80ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-PackODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.60ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.47g(収率73%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.60-1.85 (2H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.29 (3H, s), 2.69 (3H, s), 2.95 (3H, s), 3.50-3.70 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.35-4.55 (2H, m), 4.39 (2H, s), 4.79 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.25 (1H, d, J=9.0), 7.29 (1H, d, J=3.0), 7.45 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.54 (1H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 7.90 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1673, 1618.
【0317】
実施例40
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩(例示化合物番号:1995)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.30g)を1.5M塩酸(10ml)に溶解させ、60℃で9.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-PackODS YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(1.20ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.24g(収率83%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.65-1.85 (2H, m), 1.90-2.10 (2H, m),2.28 (3H, s), 2.69 (3H, s), 2.95 (3H, s), 3.50-3.70 (4H, m), 4.25 (2H, s), 4.35-4.55 (2H, m), 4.78 (1H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55 (1H, d, J=16.0), 7.24 (1H, d, J=9.0), 7.29 (1H, d, J=3.0), 7.46 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.54 (1H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1733, 1672, 1614.
【0318】
実施例41
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1843)
【0319】
(a) N−[3−(5−アミジノ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−メトキシメトキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.4g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(40ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.2gを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.5ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.1g(収率4%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 3.15-3.25 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.78 (1H, m), 6.38 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.66 (1H, d, J=16.0), 7.04 (1H, d, J=9.0), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.38 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.56 (1H, d, J=3.0), 7.62 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.94 (1H, d, J=2.0).
【0320】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(5−アミジノ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(5−アミジノ−2−ヒドロキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(0.05g)をエタノール(10ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.04g)及びトリエチルアミン(0.08ml)を加え、室温で5時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0,05ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.04g(収率59%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.70-1.85 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.50-3.80 (4H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.41 (2H, s), 4.45 (2H, d, J=6.0), 4.84 (1H, m), 6.39 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.65 (1H, d, J=16.0), 7.08 (1H, d, J=9.0), 7.33 (1H, d, J=9.0),7.38 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.56 (1H, d, J=2.0), 7.63 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.95 (1H, d, J=2.0);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671.
【0321】
実施例42
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1484)
【0322】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−カルバモイル−3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.26gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.60ml)を加え、室温で4時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.55g(収率37%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.90-2.00 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.95-3.05 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.19 (2H, q,J=7.0), 4.35 (1H, m), 4.48 (2H, s), 4.51 (2H, d, J=6.0), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.88 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0323】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−カルバモイル−3−クロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.51g)をエタノール(25ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.30g)及びトリエチルアミン(0.70ml)を加え、室温で1時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素酢酸エチル溶液(0.50ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.36g(収率66%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.90 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.40-3.55 (2H, m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.42 (1H, m), 4.48 (2H, s), 4.52 (2H, d, J=6.0), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.89 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1671, 1622.
【0324】
実施例43
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩
(例示化合物番号:2013)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.20g)を3M塩酸(20ml)に溶解させ、70℃で1.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(0.80ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.16g(収率83%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75-1.90 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m),2.28 (3H, s), 3.40-3.55 (2H, m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.35 (2H, s), 4.42 (1H, m), 4.51 (2H, d, J=6.0), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.61 (1H, d, J=16.0), 7.50-7.60 (2H, m), 7.65-7.80 (3H, m), 7.87 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1730, 1671, 1628.
【0325】
実施例44
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1498)
【0326】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−5−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(3.20g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で2.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.59gを水8mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.34ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した後、15時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(3.00ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物2.85g(収率90%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.26 (3H, s), 2.90-3.00 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.15-4.20 (1H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.39 (2H, s), 4.47 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.60 (1H, d, J=16.0), 7.54 (2H, m), 7.57 (1H, m), 7.68 (1H, m), 7,73 (1H, m), 7.87 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672.
【0327】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−5−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(2.68g)をエタノール(40ml)に溶解させ、氷冷下、エチルアセトイミデート塩酸塩(1.58g)及びトリエチルアミン(3.55ml)を加え、室温で1時間撹拌した後、13時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.44ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.38g(収率13%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.70-1.90 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.27 (3H, s), 2.29 (3H, s), 3.35-3.45 (2H, m), 3.75-3.95 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.25 (1H, m), 4.40 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.60 (1H, d, J=16.0), 7.43 (2H, m), 7.55 (1H, m), 7.69 (1H, m), 7.73 (1H, m), 7.88 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1625.
【0328】
実施例45
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩(例示化合物番号:2027)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.24g)を3M塩酸(20ml)に溶解させ、70℃で2.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(1.00ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.18g(収率78%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.70-1.85 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m),2.27 (3H, s), 2.29 (3H, s), 3.30-3.45 (2H, m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.25 (1H, m), 4.27 (2H, s), 4.48 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.60 (1H, d, J=16.0), 7.43 (2H, m), 7.55 (1H, m), 7.67 (1H, m), 7.72 (1H, m), 7.86 (1H, m);
IR (KBr, cm-1) : 1731, 1672.
【0329】
実施例46
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1474)
【0330】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジフルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1823mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で5.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(315mgを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.59ml)を加えた後、室温で15時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加え、減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1214mg(収率68%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.21 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.91 (2H, m), 2.04-2.10 (2H, m), 2.99-3.05 (2H, m), 3.18-3.24 (2H, m), 4.18 (2H, q,J=7.0), 4.37 (1H, m), 4.50 (2H, s), 4.51 (2H, d, J=6.0), 6.42 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.39 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0331】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジフルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1020mg)をエタノール(30ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(620mg)及びトリエチルアミン(1.17ml)を加えた後、室温で15時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1.0ml)を加え、減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:22%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(15ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物を851mg(収率78%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.76-1.83 (2H, m), 1.98-2.03 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.52 (2H, m), 3.78 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.46 (1H, m), 4.51 (2H, s), 4.52 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.39 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.91 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1739, 1673, 1624.
【0332】
実施例47
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:2003)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(415mg)を2M塩酸(20ml)に溶解させ、60℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を15%アセトニトリル/水(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加え、減圧下濃縮乾固させた。得られた無定形固体を水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより表記化合物319mg(収率80%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.70-1.90 (2H, m), 1.95-2.10 (2H, m),2.29 (3H, s), 3.40-3.60 (2H, m), 3.78 (2H, m), 4.37 (2H, s), 4.46 (1H, m), 4.52 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.38 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.89 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3123, 1733, 1674, 1626.
【0333】
実施例48
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1478)
【0334】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジクロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2057mg)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(40ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(337mgを水20mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.63ml)を加え、室温で15時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2.0ml)を加え、減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:23%アセトニトリル/水)にて精製した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1002mg(収率49%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.21 (3H, t, J=7.0), 1.95-2.15 (4H, m), 2.95-3.10 (2H, m), 3.20-3.35 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.46 (1H, m), 4.53 (4H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.55(1H, t, J=7.5), 7.67 (2H, s), 7.68 (1H, d, J=7.5), 7.74 (1H, d, J=7.5),7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0335】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジクロロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(800mg)をエタノール(30ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(462mg)及びトリエチルアミン(0.87ml)を加え、室温で15時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加え、減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物722mg(収率85%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.22 (3H, t, J=7.0), 1.80-2.00 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.40-3.55 (2H, m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.18 (2H, q, J=7.0), 4.53 (5H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.63 (1H, d, J=16.0), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.67 (2H, s), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1739, 1674, 1624.
【0336】
実施例49
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:2007)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(300mg)を2M塩酸(20ml)に溶解させ、60℃で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を18%アセトニトリル/水(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物233mg(収率81%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.80-2.00 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 3.40-3.55 (2H, m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.39 (2H, s), 4.53 (2H, d, J=6.0), 4.53 (1H, m), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.67 (2H, s), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.90 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3127, 1733, 1673, 1625.
【0337】
実施例50
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸メチル2塩酸塩 (例示化合物番号:2429)
【0338】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジメチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.75g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.31gを水15mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.57ml)を加え、室温で14時間放置した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.21g(収率70%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.23 (3H, t, J=7.0), 1.80-1.95 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.22 (6H, s), 2.94 (2H, m), 3.26 (2H, m), 4.12 (1H, m), 4.19 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.17 (2H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1676.
【0339】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸メチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジメチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.00g)をメタノール(30ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.62g)及びトリエチルアミン(1.16ml)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物0.81g(収率78%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75 (2H, m), 1.98 (2H, m), 2.23 (6H,s), 2.29 (3H, s), 3.25-3.35 (2H, m), 3.73 (3H, s), 3.85 (1H, m), 4.02 (1H, m), 4.18 (1H, m), 4.38 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 6.42 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.16 (2H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1743, 1673, 1626.
【0340】
実施例51
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:2011)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸メチル2塩酸塩(620mg)を2M塩酸(20ml)に溶解させ、60℃で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を18%アセトニトリル/水(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加え、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物220mg(収率57%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75 (2H, m), 1.98 (2H, m), 2.23 (6H,s), 2.29 (3H, s), 3.25-3.40 (2H, m), 3.85 (1H, m), 4.02 (1H, m), 4.17 (1H, m), 4.22 (2H, s), 4.44 (2H, d, J=6.0), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.17 (2H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3131, 1733, 1673, 1626.
【0341】
実施例52
4−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸エチル3塩酸塩 (例示化合物番号:849)
【0342】
(a) 4−[N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]酪酸エチル3塩酸塩
4−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸エチル(2.19g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で5.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(20ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.43gを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.04ml)を加えた後、室温で14時間放置した。これに4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加え、減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約10ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物1.52g(収率66%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.19 (3H, t, J=7.0), 1.70-1.95 (4H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.39 (2H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.15-3.30 (2H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 4.07 (2H, q, J=7.0), 4.00-4.20 (2H, m), 4.43 (1H, m), 6.52 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.55-7.00 (5H, m), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.65-7.80 (2H, m), 7.88 (1H, s);
IR (KBr, cm-1): : 1728, 1674.
【0343】
(b) 4−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸エチル3塩酸塩
4−[N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−[N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]酪酸エチル3塩酸塩(1378mg)をエタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(890mg)及びトリエチルアミン(2.01ml)を加えた後、室温で4時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(1ml)を加え、減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、1M塩酸(1.0ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物1072mg(収率73%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.16 (3H, t, J=7.0), 1.60-1.90 (4H, m), 1.90-2.10 (2H, m), 2.29 (3H, s), 2.30-2.40 (2H, m), 3.20-3.40 (2H, m), 3.45-3.60 (2H, m), 3.70-3.85 (2H, m), 4.04 (2H, q, J=7.0), 4.00-4.10 (2H, m), 4.40-4.55 (1H, m), 6.49 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.55-6.95 (5H, m), 7.57 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.75 (2H, m), 7.85 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1727, 1673, 1624.
【0344】
実施例53
4−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸3塩酸塩 (例示化合物番号:663)
4−[N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸エチル3塩酸塩(572mg)を2M塩酸(20ml)に溶解させ、室温で2時間攪拌した後、50℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を18%アセトニトリル/水(20ml)及び1M塩酸(1.0ml)に溶解させ、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約20ml)に溶解させ、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物333mg(収率61%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 1.40-1.95 (4H, m), 1.95-2.10 (2H, m),2.30 (3H, s), 2.25-2.35 (2H, m), 3.45-4.40 (8H, m), 4.65-4.80 (1H, m), 6.50 (1H, dt, J=15.5, 6.5), 6.55-7.30 (5H, m), 7.58 (1H, t, J=7.5), 7.65-7.75 (2H, m), 7.85 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3119, 1726, 1673, 1625.
【0345】
実施例54
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩(例示化合物番号:1969)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(321mg)を3M塩酸(15ml)に溶解させ、80℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約15ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物231mg(収率75%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.79 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.31 (3H,s), 3.40-3.75 (4H, m), 4.32 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.5), 4.96 (1H, m),6.47 (1H, dt, J=17.0, 6.5), 6.57 (1H, d, J=17.0), 7.43 (1H, d, J=10.0),7.54 (1H, d, J=7.5), 7.71 (4H, m), 7.92 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3102, 1734, 1675, 1617.
【0346】
実施例55
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:1949)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(480mg)を3M塩酸(15ml)に溶解させ、80℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物315mg(収率69%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.78 (2H, m), 2.02 (2H, m), 2.14 (3H,s), 2.29 (3H, s), 3.62 (4H, m), 3.71 (2H, s), 4.12 (1H, m), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.70 (1H, m), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.50 (1H, d, J=16.0), 7.02 (1H, d, J=8.5), 7.36 (1H, s), 7.37 (1H, d, J=8.5), 7.52 (1H, d, J=8.0), 7.67 (1H, d, J=7.5), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.86 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3067, 1678, 1608, 1497.
【0347】
実施例56
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩 (例示化合物番号:1509)
【0348】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.41g)をジクロロメタン(25ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で10時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をエタノール(30ml)に溶解させた後、塩化アンモニウム水溶液(0.25gを水10mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.47ml)を加え、室温で8時間放置した。4M塩化水素ジオキサン溶液(2.0ml)を加え、溶媒を留去した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.00g(収率75%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.81 (2H, m), 2.08 (2H, m), 3.06 (2H, m), 3.22 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.36 (2H, s), 4.56 (2H, d, J=16.5), 4.65 (1H, m), 5.94 (1H, d, J=39.0), 7.05 (2H, d, J=9.5), 7.40 (2H, d, J=9.5), 7.56 (1H, d, J=8.0), 7.74 (2H, m), 7.81 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3061, 2985, 1737, 1676, 1507.
【0349】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(800mg)をエタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(515mg)及びトリエチルアミン(0.97ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に4M塩化水素ジオキサン溶液(2ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:25%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(15ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.5ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固させることにより、表記化合物458mg(収率54%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.74 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.28 (3H, s), 3.52 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.78 (1H, m), 4.20(2H, q, J=7.0), 4.36 (2H, s), 4.59 (2H, d, J=15.5), 4.71 (1H, m), 5.96 (1H, d, J=39.0), 7.05 (2H, d, J=9.5), 7.41 (2H, d, J=9.5), 7.59 (1H, t, J=7.5), 7.67 (1H, d, J=7.5), 7.76 (1H, d, J=7.5), 7.80 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 3103, 1738, 1673, 1627, 1606.
【0350】
実施例57
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:2038)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(265mg)を3M塩酸(15ml)に溶解させ、80℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下溶媒を留去し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体をメタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.2ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水(約15ml)に溶解させた後、凍結乾燥に付すことにより、表記化合物218mg(収率86%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.74 (2H, m), 2.05 (2H, m), 2.29 (3H,s), 3.52 (2H, m), 3.72 (1H, m), 3.82 (1H, m), 4.20 (2H, s), 4.59 (2H, d, J=15.5), 4.71 (1H, m), 5.95 (1H, d, J=38.0), 7.06 (2H, d, J=9.0), 7.42(2H, d, J=9.0), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.76 (1H, d, J=8.0), 7.81 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1734, 1673, 1627.
【0351】
実施例58
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
(例示化合物番号:1506)
【0352】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジカルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(0.84g)をジクロロメタン(25ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1.5時間通じた後、密栓をして室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(25ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.15gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(0.35ml)を加え、室温で2.5時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:17.5%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.20ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.17g(収率20%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.85-2.00 (4H, m), 2.95-3.05 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.25-4.35 (1H, m), 4.45 (2H, s), 4.50 (2H, d, J=6.0), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.61 (1H, d, J=16.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.61 (2H, s), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
MASS (FAB, m/z) : 587 [M+H].
【0353】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[3,5−ジカルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.17g)をエタノール(20ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(1.67g)及びトリエチルアミン(1.68ml)を加え、室温で5.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:17.5%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体をエタノール(5ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(0.10ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.08g(収率43%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.75-2.00 (4H, m), 2.28 (3H, s), 3.45-3.55 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.30-4.40 (1H, m), 4.45 (2H, s), 4.51 (2H, d, J=6.0), 6.44 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.61 (1H, d, J=16.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.64 (2H, s), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.88 (1H, s);
MASS (FAB, m/z) : 628 [M+H].
【0354】
実施例59
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩 (例示化合物番号:2035)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.07g)を3M塩酸(10ml)に溶解させ、70℃で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)にて精製した後、得られた無定形固体を1M塩酸(0.30ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.05g(収率69%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75-2.00 (4H, m), 2.27 (3H, s), 3.45-3.55 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.32 (2H, s), 4.35-4.40 (1H, m), 4.51 (2H, d, J=6.0), 6.45 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.60 (1H, d, J=16.0), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.63 (2H, s), 7.67 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7.87 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1729, 1668.
【0355】
実施例60
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(例示化合物番号:1491)
【0356】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−カルバモイル−2−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(2.10g)をジクロロメタン(25ml)及びエタノール(25ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化水素を1時間通じた後、密栓をして室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(25ml)に溶解させ、塩化アンモニウム水溶液(0.59gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.34ml)を加え、室温で7時間撹拌した後、12時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:17.5%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(20ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1.40ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物1.18g(収率57%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.85-1.95 (2H, m), 2.10-2.20 (2H, m), 2.33 (3H, s), 3.05-3.15 (2H, m), 3.20-3.30 (2H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.25-4.30 (1H, m), 4.36 (1H, d, J=14.0), 4.45-4.50 (1H, m), 4.51 (1H, d, J=14.0), 4.80 (1H, m), 6.40-6.55 (2H, m), 6.48 (1H, s), 7.55 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7,77 (1H, s), 7.83 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1673, 1657.
【0357】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−[5−カルバモイル−2−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(1.00g)をエタノール(50ml)に溶解させ、エチルアセトイミデート塩酸塩(0.59g)及びトリエチルアミン(1.33ml)を加え、室温で1時間撹拌した後、14時間放置した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体をエタノール(10ml)に溶解させ、4M塩化水素ジオキサン溶液(1.00ml)を加えた後、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.98g(収率92%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.75-1.90 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.30 (3H, s), 2.34 (3H, s), 3.50-3.60 (2H, m), 3.70-3.80 (1H, m), 3.80-3.90 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.25-4.30 (1H, m), 4.36 (1H, d, J=14.0), 4.45-4.50 (1H, m), 4.51 (1H, d, J=14.0), 4.87 (1H, m), 6.40-6.55 (2H, m), 7.19 (1H, s), 7.56 (1H, t, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0), 7.72 (1H, d, J=8.0), 7,82 (1H, s), 7.84 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1737, 1672, 1622.
【0358】
実施例61
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸2塩酸塩(例示化合物番号:2020)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル2塩酸塩(0.80g)を3M塩酸(40ml)に溶解させ、70℃で1.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS YMC、溶出溶媒:12.5%アセトニトリル/水)にて精製し、得られた無定形固体を1M塩酸(3.00ml)に溶解させ、これを減圧下濃縮乾固することにより、表記化合物0.71g(収率92%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.75-1.90 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 2.30 (3H, s), 2.34 (3H, s), 3.45-3.55 (1H, m), 3.55-3.65 (1H, m), 3.65-3.80 (1H, m), 3.80-3.95 (1H, m), 4.20-4.30 (1H, m), 4.22 (1H, d, J=15.0), 4.41 (1H, d, J=15.0), 4.45-4.55 (1H, m), 4.86 (1H, m), 6.40-6.55 (2H, m), 7.18 (1H, s), 7.55 (1H, t, J=7.0), 7.70 (1H, d, J=7.0), 7.72 (1H, d, J=7.0), 7,83 (1H, s), 7.84 (1H, s);
IR (KBr, cm-1) : 1730, 1672.
【0359】
実施例62
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩 (例示化合物番号:1577)
【0360】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(4.92g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(30ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(60ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.79gを水20mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.65ml)を加えた後、室温で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製し、標記化合物3.52g(収率83%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.78-1.92 (2H, m), 1.87 (3H, s), 2.05-2.16 (2H, m), 2.98-3.10 (2H, m), 3.14-3.25 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.32 (2H, s), 4.37 (2H, s), 4.66 (1H, m), 6.34 (1H, s), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.40 (2H, d, J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.52-7.59 (2H, m), 7.66 (1H, d, J=8.0).
【0361】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]−N−[4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.48g)をエタノール(45ml)に溶解し、エチルアセトイミデート 塩酸塩(1.31g)及びトリエチルアミン(2.22ml)を加え、室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:20%アセトニトリル/水)で精製することにより、無定形固体2.55gを得た。この固体0.20gをエタノール(4ml)に溶解し、4M 塩化水素ジオキサン溶液(0.28ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物0.20g(収率80%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.64-1.81 (2H, m), 1.87 (3H, s), 1.98-2.11 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.47-3.62 (2H, m), 3.66-3.89 (2H, m), 4.20 (2H, q, J=7.0), 4.33 (2H, s), 4.37 (2H, s), 4.71 (1H, m), 6.34 (1H, s), 7.05 (2H, d, J=9.0), 7.40 (2H, d, J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.52-7.58 (2H, m), 7.66 (1H, d, J=8.0) ;
IR (KBr, cm-1) : 1738, 1672, 1349, 1158.
【0362】
実施例63
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩 (例示化合物番号:2099)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(1.97g)を3M 塩酸(35ml)に溶解し、60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:11%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を水(30ml)に溶解し、4M 塩化水素ジオキサン溶液(2.59ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させた。これを水に溶解した後、凍結乾燥に付すことにより、標記化合物1.86g(収率87%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6)δppm : 1.64-1.82 (2H, m), 1.88 (3H, s), 1.98-2.11 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.46-3.90 (4H, m), 4.19 (2H, s), 4.37 (2H, s), 4.71 (1H, m), 6.33 (1H, s), 7.04 (2H, d, J=9.0), 7.41 (2H, d, J=9.0), 7.48 (1H, d, J=8.0), 7.52-7.58 (2H, m), 7.67 (1H, d, J=8.0) ;
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1345, 1156.
【0363】
実施例64
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(例示化合物番号:1559)
【0364】
(a) N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル(4.30g)をジクロロメタン(35ml)及びエタノール(35ml)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、塩化水素を通じた後、密栓をして室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をエタノール(30ml)に溶解し、塩化アンモニウム水溶液(0.80gを水5mlに溶解)及び28%アンモニア水(1.80ml)を加えた後、室温で一晩放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:15%アセトニトリル/水)で精製することにより標記化合物2.20g(収率58%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.88-1.96 (2H, m), 2.09-2.17 (2H, m), 3.02-3.09 (2H, m), 3.17-3.24 (2H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.62 (2H, d, J=16.0), 4.81 (1H, m), 5.98 (1H, d, J=38.0), 7.26 (1H, d, J=9.0), 7.51 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.57-7.71 (2H, m), 7.73-7.78 (2H, m), 7.81 (1H, s).
【0365】
(b) N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩
N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]−N−[3−カルバモイル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.20g)をエタノール(50ml)に溶解し、エチルアセトイミデート 塩酸塩(1.00g)及びトリエチルアミン(2.20ml)を加え、室温で2時間攪拌した後、一晩放置した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:18%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体に1M 塩酸(5.60ml)を加えた後、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物2.20g(収率93%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6+D2O)δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.79-1.92 (2H, m), 2.02-2.13 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.50-3.58 (2H, m), 3.69-3.77 (1H, m), 3.78-3.85 (1H, m), 4.21 (2H, q, J=7.0), 4.39 (2H, s), 4.62 (2H, d, J=16.0), 4.88 (1H, m), 5.98 (1H, d, J=38.5), 7.31 (1H, d, J=9.0), 7.53 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.69 (1H, d, J=8.0), 7.76 (1H, d, J=8.0), 7.79-7.82 (2H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1671, 1353, 1157.
【0366】
実施例65
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸 2塩酸塩(例示化合物番号:2088)
N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル 2塩酸塩(2.20g)を3M 塩酸(40ml)に溶解し、70℃で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(YMC-Pack ODS-A; YMC、溶出溶媒:10%アセトニトリル/水)で精製した。得られた無定形固体を1M 塩酸(7.0ml)に溶解し、減圧下濃縮乾固させることにより、標記化合物1.70g(収率72%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6)δppm : 1.80-1.92 (2H, m), 2.02-2.12 (2H, m), 2.30 (3H, s), 3.49-3.64 (2H, m), 3.68-3.76 (1H, m), 3.78-3.84 (1H, m), 4.27 (2H, s), 4.62 (2H, d, J=16.0), 4.87 (1H, m), 5.98 (1H, d, J=39.0), 7.30 (1H, d, J=9.0), 7.51-7.71 (3H, m), 7.73-7.83 (3H, m) ;
IR (KBr, cm-1) : 1672, 1352, 1158.
【0367】
参考例1
3−シアノ桂皮アルデヒド
3−シアノベンズアルデヒド(4.5g)をトルエン(200ml)に溶解させ、トリフェニルホスホラニリデンアセトアルデヒド(13.6g)を加えた後、反応液を70℃で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)にて精製した後、さらにトルエン及びヘキサンから再結晶化させることにより、表記化合物3.09g(収率57%)を淡黄色針状晶として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 6.76 (1H, dd, J=16.0, 7.5), 7.46 (1H, d, J=16.0), 7.58 (1H, t, J=8.0), 7.73 (1H, d, J=8.0), 7.80 (1H, d, J=8.0), 7.84 (1H, s), 9.75 (1H, d, J=7.5).
【0368】
参考例2
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
3−シアノ桂皮アルデヒド(3.00g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(70ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(1.32g)及び塩化セリウム(2.49g)を加えた後、同温で1.5時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで3回抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物3.27g(収率定量的)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 4.37 (2H, m), 6.43 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.62 (1H, d, J=16.0), 7.43 (1H, t, J=8.0), 7.52 (1H, d, J=8.0), 7.60 (1H, d, J=8.0), 7.65 (1H, s).
【0369】
参考例3
炭酸[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(403mg)をジクロロメタン(6ml)に溶解させ、ピリジン(1ml)を加えた後、氷冷下、クロロギ酸エチル(0.38ml)を滴下し、同温で2時間撹拌した。反応液に塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製することにより、表記化合物492mg(収率84%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 4.24 (2H, q, J=7.0), 4.80 (2H, d, J=5.5), 6.36 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.67 (1H, d, J=16.0), 7.44 (1H, t, J=8.0), 7.55 (1H, d, J=8.0), 7.61 (1H, d, J=8.0), 7.66 (1H, s).
【0370】
参考例4
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン
水素化ナトリウム(2.2g)をヘキサンで洗浄し、N,N−ジメチルアセトアミド(150ml)に懸濁させた後、氷冷下、1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(10.1g)を加え、室温で2時間撹拌した。次いで、反応液に4−フルオロニトロベンゼンを20分間かけて加えた後、濃褐色の反応液を4時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて反応を停止させた後、t−ブチルメチルエーテルで3回抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、表記化合物11.9g(収率74%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.43 (9H, s), 1.76 (2H, m), 1.91 (2H, m), 3.34 (2H, m), 3.65 (2H, m), 4.56 (1H, m), 6.91 (2H, d, J=9.0), 8.15 (2H, d, J=9.0).
【0371】
参考例5
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(11.9g)をメタノール(100ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(1.9g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物10.7g(収率99%)を淡赤色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.71 (2H, m), 1.87 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.71 (2H, m), 4.26 (1H, m), 6.63 (2H, d,J=8.5), 6.76 (2H, d, J=8.5).
【0372】
参考例6
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(10.6g)及びピリジン(8ml)をジクロロメタン(75ml)に溶解させ、氷冷下、エタンスルホニルクロリド(4.1ml)を滴下した後、室温で5時間撹拌した。反応液にメタノール(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物11.7g(収率84%)を淡桃色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.38 (3H, t, J=8.0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.07 (2H, q, J=8.0), 3.34 (2H, m), 3.69 (2H, m),4.42 (1H, m), 6.88 (2H, d, J=9.0), 7.17 (2H, d, J=9.0).
【0373】
参考例7
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド
炭酸[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]エチル(1.04g)及びN−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド(1.15g)をテトラヒドロフラン(9ml)に懸濁させ、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルム錯体(0.077g)及びトリフェニルホスフィン(0.039g)を加えた後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=8/1)にて精製することにより、表記化合物1.57g(収率定量的)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.42 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.06 (2H, q, J=7.0), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m),4.42 (2H, d, J=7.0), 4.44 (1H, m), 6.28 (1H, dt, J=15.5, 7.0), 6.42 (1H, d, J=15.5), 6.89 (2H, d, J=9.0), 7.26 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=7.5), 7.52 (2H, m), 7.56 (1H, s).
【0374】
参考例8
3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペナール
3−シアノベンズアルデヒド(2.62g)をトルエン(90ml)に溶解させ、2−トリフェニルホスホラニリデンプロピオンアルデヒド(8.28g)を加えた後、70℃で11時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)にて精製することにより、表記化合物2.61g(収率76%)を淡黄色針状晶として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 2.07 (3H, s), 7.25 (1H, bs), 7.59 (1H, t, J=8.0), 7.68 (1H, d, J=8.0), 7.74 (1H, d, J=8.0), 7.79 (1H, s), 9.63 (1H, s).
【0375】
参考例9
3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペン−1−オール
3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペナール(2.00g)をジクロロメタン(30ml)及びエタノール(60ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(0.83g)及び塩化セリウム(1.30g)を加えた後、同温で3時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで3回抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物2.05g(収率定量的)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.87 (3H, s), 4.22 (2H, m), 6.52(1H, bs), 7.42 - 7.52 (3H, m), 7.55 (1H, s).
【0376】
参考例10
炭酸[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペン−1−オール(2.00g)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、ピリジン(3ml)を加えた後、氷冷下、クロロギ酸エチル(1.30ml)を滴下し、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製することにより、表記化合物2.46g(収率87%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.90 (3H, s), 4.25(2H, q, J=7.0), 4.70 (2H, s), 6.53 (1H, bs), 7.43 - 7.55 (4H, m).
【0377】
参考例11
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド
炭酸[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]エチル(1.10g)及びN−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド(1.15g)をテトラヒドロフラン(9ml)に懸濁させ、トリス(ジベンジリデンアセトン)パラジウムクロロホルム錯体(78mg)及びトリフェニルホスフィン(39mg)を加えた後、室温で16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=12/1)にて精製することにより、表記化合物0.58g(収率36%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.42 (3H, t, J=7.5), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.89 (3H, s), 1.91 (2H, m), 3.07 (2H, q, J=7.5), 3.34 (2H, m),3.69 (2H, m), 4.37 (2H, s), 4.45 (1H, m), 6.21 (1H, s), 6.89 (2H, d, J=9.0), 7.26 (2H, d, J=9.0), 7.32 (1H, d, J=8.0), 7.35 (1H, s), 7.38 (1H, t, J=8.0), 7.48 (1H, d, J=8.0).
【0378】
参考例12
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(4.39g)及びピリジン(2.4ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(2.4ml)を滴下した後、室温で13時間撹拌した。反応液にメタノール(0.5ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物4.96g(収率75%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.33 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.34 (2H, m), 3.69 (2H, m), 3.89 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.44 (1H, m), 6.89 (2H, d, J=8.5), 7.27 (2H, d, J=8.5).
【0379】
参考例13
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.80g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.21g)及びトリフェニルホスフィン(1.70g)を、ジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.0ml)を滴下した後、同温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10/1)にて精製することにより、表記化合物2.15g(収率74%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.45 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.0), 6.24 (1H, dt, J=15.5, 6.0), 6.40 (1H, d, J=15.5), 6.90 (2H, d, J=8.5), 7.39 (3H, m), 7.51 (2H,m), 7.55 (1H, s).
【0380】
参考例14
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(6.04g)、3−メチル−4−ニトロフェノール(4.59g)及びトリフェニルホスフィン(10.20g)を、ジクロロメタン(100ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(6.1ml)を滴下した後、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製することにより、表記化合物6.04g(収率60%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.78 (2H, m), 1.94 (2H, m), 2.62 (3H, s), 3.38 (2H, m), 3.69 (2H, m), 4.58 (1H, m), 6.80 (2H, m),8.08 (1H, d, J=9.5).
【0381】
参考例15
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルニトロベンゼン(3.23g)をメタノール(30ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.21g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物3.02g(収率99%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.70 (2H, m), 1.87 (2H, m), 2.12 (3H, s), 3.27 (2H, m), 3.71 (2H, m), 4.26 (1H, m), 6.59-6.69 (3H, m).
【0382】
参考例16
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルアニリン(3.00g)及びピリジン(1.6ml)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.6ml)を滴下した後、室温で13時間撹拌した。反応液にメタノール(1ml)を加えた後、減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物2.35g(収率53%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.33 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 2.38 (3H, s), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m), 4.01 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 6.73 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.80 (1H, d, J=3.0), 7.34 (1H, d, J=8.0).
【0383】
参考例17
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.48g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−2−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.37g)及びトリフェニルホスフィン(0.94g)を、ジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.57ml)を滴下した後、同温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=11/1)にて精製することにより、表記化合物1.80g(収率定量的)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 2.35 (3H, s), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m), 3.99 (1H, d, J=15.0), 4.12 (1H, d, J=15.0), 4.27 (1H, dd, J=15.0, 6.0), 4.31 (2H, m), 4.44 (1H, m), 4.50 (1H, dd, J=15.0, 6.0), 6.28 (1H, dt, J=16.5, 6.0), 6.32 (1H, d, J=16.5), 6.76 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.79 (1H, d, J=3.0), 7.39 (1H, d, J=9.0), 7.41 (1H, d, J=7.5), 7.52 (3H, m).
【0384】
参考例18
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(3.02g)、2−メトキシ−4−ニトロフェノール(2.54g)及びトリフェニルホスフィン(10.20g)を、ジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.1ml)を滴下した後、室温で20時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)にて精製することにより、表記化合物4.36g(収率82%)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.83 (2H, m), 1.96 (2H, m), 3.33 (2H, m), 3.77 (2H, m), 3.94 (3H, s), 4.61 (1H, m), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.76 (1H, d, J=2.0), 7.87 (1H, dd, J=9.0, 2.0).
【0385】
参考例19
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシニトロベンゼン(4.36g)をメタノール(60ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.25g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で65時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物2.03g(収率51%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.71 (2H, m), 1.87 (2H, m), 3.18 (2H, m), 3.78 (2H, m), 3.80 (3H, s), 4.15 (1H, m), 6.19 (1H, dd,J=8.5, 3.0), 6.29 (1H, d, J=3.0), 6.76 (1H, d, J=8.5).
【0386】
参考例20
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシアニリン(2.00g)及びピリジン(1.0ml)をジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.0ml)を滴下し、同温で2時間、続いて室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、表記化合物2.56g(収率87%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.32 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.76(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.25 (2H, m), 3.78 (2H, m), 3.85 (3H, s), 3.92 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.36 (1H, m), 6.82 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 6.88 (1H, d, J=9.0), 6.96 (1H, d, J=2.5).
【0387】
参考例21
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(338mg)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシフェニル]スルファモイル酢酸エチル(823mg)及びトリフェニルホスフィン(1000mg)を、ジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.43ml)を滴下した後、同温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=12/1)にて精製することにより、表記化合物985mg(収率76%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.78(2H, m), 1.93 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.80 (2H, m), 3.84 (3H, s), 4.02 (2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.43 (1H, m), 4.50 (2H, d, J=7.0), 6.27 (1H, dt, J=15.5, 7.0), 6.42 (1H, d, J=15.5), 6.92 (1H, d, J=8.0), 7.03 (1H,dd, J=8.0, 3.0), 7.05 (1H, d, J=3.0), 7.42 (1H, t, J=8.0), 7.53 (2H, m), 7.58 (1H, s).
【0388】
参考例22
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(3.02g)、2−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.36g)及びトリフェニルホスフィン(5.11g)を、ジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.1ml)を滴下した後、室温で14時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)にて精製することにより、表記化合物3.71g(収率73%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.84 (2H, m), 1.97 (2H, m), 3.41 (2H, m), 3.71 (2H, m), 4.66 (1H, m), 7.05 (1H, m), 8.04 (2H, m).
【0389】
参考例23
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロニトロベンゼン(3.71g)をメタノール(50ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.30g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物3.27g(収率97%)を淡赤色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.72 (2H, m), 1.86 (2H, m), 3.23 (2H, m), 3.75 (2H, m), 4.17 (1H, m), 6.35 (1H, dd, J=8.5, 3.0), 6.44 (1H, dd, J=12.5, 3.0), 6.82 (1H, dd, J=9.0, 8.5).
【0390】
参考例24
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロアニリン(1.49g)及びピリジン(0.77ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.77ml)を滴下した後、室温で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物1.58g(収率71%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.33 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.77(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.32 (2H, m), 3.72 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.42 (1H, m), 6.97 (1H, dd, J=9.0, 8.5), 7.04 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.17 (1H, dd, J=11.5, 3.0).
【0391】
参考例25
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.40g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.15g)及びトリフェニルホスフィン(0.85g)を、ジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.51ml)を滴下した後、同温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10/1)にて精製することにより、表記化合物1.21g(収率81%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.77(2H, m), 1.91 (2H, m), 3.34 (2H, m), 3.70 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=7.0), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.98 (1H, dd, J=9.0, 8.5), 7.20 (1H, dd, J=8.5, 2.0), 7.27 (1H, m), 7.40 (1H, dd, J=8.0, 7.0), 7.52 (1H, d, J=7.0), 7.53 (1H, d, J=8.0), 7.56 (1H, s).
【0392】
参考例26
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(3.32g)、2−クロロ−4−ニトロフェノール(2.36g)及びトリフェニルホスフィン(5.11g)を、ジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.1ml)を滴下した後、室温で18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/2)にて精製することにより、表記化合物3.90g(収率76%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.84-1.98 (4H, m) 3.54 (2H, m), 3.62 (2H, m), 4.73 (1H, m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 8.14 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.31 (1H, d, J=3.0).
【0393】
参考例27
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロニトロベンゼン(2.40g)を酢酸(50ml)に溶解させ、室温で亜鉛粉末(5.60g)を4回に分けて加え、2時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物1.99g(収率87%)を橙色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.77 (2H, m), 1.87 (2H, m), 3.31 (2H, m), 3.72 (2H, m), 4.26 (1H, m), 6.52 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.73 (1H, d, J=3.0), 6.80 (1H, d, J=9.0).
【0394】
参考例28
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロアニリン(1.50g)及びピリジン(0.56ml)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.74ml)を滴下した後、室温で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物1.19g(収率54%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.79-1.92 (4H, m), 3.46 (2H, m), 3.64 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.52 (1H, m), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.22 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 7.40(1H, d, J=2.5).
【0395】
参考例29
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.40g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.19g)及びトリフェニルホスフィン(0.79g)を、ジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.50ml)を滴下した後、同温で2.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10/1)にて精製することにより、表記化合物1.20g(収率78%)を淡赤色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.79-1.92 (4H, m), 3.47 (2H, m), 3.62 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=6.5), 4.55 (1H, m), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.32 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.41 (1H, t, J=7.5), 7.50-7.58 (4H, m).
【0396】
参考例30
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(1.45g)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー.,第63巻,第4199頁(1998年)[J. Org. Chem., 63, 4199 (1998)]に記載の方法に従い3−トリフルオロメチルニトロベンゼンより合成された2−トリフルオロメチル−4−ニトロフェノール(1.38g)及びトリフェニルホスフィン(2.27g)を、ジクロロメタン(65ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.4ml)を滴下した後、室温で24時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)にて精製することにより、表記化合物2.28g(収率88%)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.49 (9H, s), 1.88-1.99 (4H, m), 3.51 (2H, m), 3.64 (2H, m), 4.83 (1H, m), 7.09 (1H, d, J=9.0), 8.41 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.53 (1H, d, J=3.0).
【0397】
参考例31
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルニトロベンゼン(2.28g)を、メタノール(50ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.20g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物1.69g(収率80%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.76-1.88 (4H, m), 3.43 (2H, m), 3.59 (2H, m), 4.46 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.83 (1H,d, J=9.0), 6.91 (1H, d, J=3.0).
【0398】
参考例32
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルアニリン(1.69g)及びピリジン(0.49ml)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.76ml)を滴下した後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物1.74g(収率73%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.83-1.94 (4H, m), 3.48-3.60 (4H, m), 3.91 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.65 (1H, m), 6.99 (1H, d, J=9.0), 7.52 (1H, dd, J=9.0, 2.5),7.56 (1H, d, J=2.5).
【0399】
参考例33
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.57g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.74g)及びトリフェニルホスフィン(1.07g)を、ジクロロメタン(27ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.65ml)を滴下した後、同温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=12/1)にて精製することにより、表記化合物2.06g(収率93%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.82-1.92 (4H, m), 3.46-3.62 (4H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.48 (2H, d, J=6.5), 4.66 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d,J=16.0), 6.98 (1H, d, J=7.5), 7.41 (1H, dd, J=8.0, 7.5), 7.52 (2H, m), 7.57 (1H, s), 7.58 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.72 (1H, d, J=2.0).
【0400】
参考例34
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(3.62g)、2−メチル−4−ニトロフェノール(2.55g)及びトリフェニルホスフィン(5.25g)を、ジクロロメタン(100ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(3.2ml)を滴下した後、室温で18時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)にて精製することにより、表記化合物4.07gを淡黄色油状物質の不純物混入物として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.84 (2H, m), 1.95 (2H, m), 2.29 (3H, s), 3.49 (2H, m), 3.62 (2H, m), 4.66 (1H, m), 6.86 (1H, d, J=8.5), 8.07 (2H, m).
【0401】
参考例35
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルニトロベンゼン(4.07g)を、メタノール(40ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.41g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物2.73g(収率参考例41より2工程で53%)を淡赤色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.74 (2H, m), 1.87 (2H, m), 2.17 (3H, s), 3.30 (2H, m), 3.68 (2H, m), 4.25 (1H, m), 6.47 (1H, dd,J=8.5, 2.5), 6.53 (1H, d, J=2.5), 6.68 (1H, d, J=8.5).
【0402】
参考例36
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルアニリン(1.63g)及びピリジン(0.81ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.86ml)を滴下した後、室温で5時間撹拌した。反応液にメタノール(0.5ml)を加えた後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物1.84g(収率76%)を淡褐色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.78(2H, m), 1.89 (2H, m), 2.22 (3H, s), 3.43 (2H, m), 3.62 (2H, m), 3.90 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.48 (1H, m), 6.79 (1H, d, J=8.0), 7.12 (2H, m).
【0403】
参考例37
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.64g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.84g)及びトリフェニルホスフィン(1.26g)を、ジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.76ml)を滴下した後、同温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=12/1)にて精製することにより、表記化合物1.90g(収率79%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.78(2H, m), 1.89 (2H, m), 2.21 (3H, s), 3.44 (2H, m), 3.60 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.50 (1H, m), 6.24 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.80 (1H, d, J=8.0), 7.24 (2H,m), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.50 (1H, d, J=7.5), 7.52 (1H, d, J=8.0), 7.56(1H, s).
【0404】
参考例38
3−ブロモ−5−シアノトルエン
3,5−ジブロモトルエン(10.00g)を1−メチル−2−ピロリドン(70ml)に溶解させ、シアン化銅(I)(5.20g)を加えた後、200℃で1.5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、抽出液を1M塩酸、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をヘキサン及び酢酸エチルの混合溶媒(9/1)に懸濁させた後、ろ過した。ろ液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製することにより、表記化合物1.70g(収率21%)を得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 2.39 (3H, s), 7.40 (1H, s), 7.57 (1H, s), 7.60 (1H, s).
【0405】
参考例39
3−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(1.70g)にカテコールボラン(1.07ml)を加え、60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、トルエン(20ml)で希釈し、3−ブロモ−5−シアノトルエン(1.40g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.42g)、及びナトリウムエトキシド20%エタノール溶液(3.40ml)を加えた後、100℃で3時間撹拌した。反応液に水を加えた後、エーテルで抽出し、抽出液を1M水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=19/1)にて精製することにより、シリルエーテル体1.50gを得た。
次ぎに、得られたシリルエーテル体をテトラヒドロフラン(30ml)に溶解させ、氷冷下、1Mフッ化テトラブチルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(7ml)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物0.54g(収率2工程43%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 2.38 (3H, s), 4.35 (2H, d, J=5.0), 6.40(1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.58 (1H, d, J=16.0), 7.33 (1H, s), 7.40 (1H, s), 7.46 (1H, s).
【0406】
参考例40
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノ−5−メチルフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.54g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50g)及びトリフェニルホスフィン(1.10g)を、ジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.66ml)を滴下した後、室温で4.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=19/1)にて精製することにより、表記化合物1.70g(収率91%)を無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.65-1.80 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.36 (3H, s), 3.25-3.40 (2H, m), 3.60-3.75 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.40-4.50 (3H, m), 6.21(1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.36 (1H, d, J=16.0), 6.90 (2H, m), 7.30-7.45 (5H, m).
【0407】
参考例41
3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(1.70g)にカテコールボラン(1.07ml)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、トルエン(20ml)で希釈し、5−ブロモ−2−フルオロベンゾニトリル(1.43g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.42g)及びナトリウムエトキシド20%エタノール溶液(3.4ml)を加えた後、100℃で4時間撹拌した。反応液に水を加えた後、エーテルで抽出し、抽出液を1M水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=19/1)にて精製することにより、シリルエーテル体1.33gを得た。
次いで、得られたシリルエーテル体をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、氷冷下、1Mフッ化テトラブチルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(6ml)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水、飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2−1/1)にて精製することにより、表記化合物0.48g(収率2工程37%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 4.30-4.40 (2H, m), 6.35 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.59 (1H, d, J=16.0), 7.18 (1H, m), 7.55-7.65 (2H, m).
【0408】
参考例42
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノ−4−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.48g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.30g)及びトリフェニルホスフィン(1.00g)を、ジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.60ml)を滴下した後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=19/1)にて精製することにより、表記化合物1.53g(収率93%)を無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.70-1.80 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.65-3.75 (2H, m), 3.97 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.40-4.50 (3H, m), 6.16 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.37 (1H, d, J=16.0), 6.91 (2H, d, J=9.0), 7.14 (1H, m), 7.38 (2H, d, J=9.0), 7.45-7.55 (2H, m).
【0409】
参考例43
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル
3−シアノ桂皮アルデヒド(6.0g)、4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(11.3g)及び粉末モレキュラーシーブス5A(15.0g)を、トルエン(30ml)に懸濁させ、2時間加熱還流させた。反応液をセライトを用いてろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をジクロロメタン及びエーテルを用いて再結晶化させることにより、イミン体(12.9g)を得た。
次いで、得られたイミン体を、エタノール(200ml)に懸濁させ、触媒量の塩化セリウムを加えた後、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(1.1g)を加え、同温で撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製した後、得られた黄色固体をジイソプロピルエーテルで洗浄することにより、表記化合物10.0g(収率60%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.60 - 1.80 (2H, m), 1.80- 1.95 (2H, m), 3.20 - 3.35 (2H, m), 3.65 - 3.80 (2H, m), 3.93 (2H, dd,J=5.5, 1.0), 4.28 (1H, m), 6.39 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.61 (1H, d, J=16.0), 6.61 (2H, d, J=9.0), 6.81 (2H, d, J=9.0), 7.41 (1H, t, J=7.5), 7.51 (1H, d, J=7.5), 7.57 (1H, d, J=7.5), 7.63 (1H, s).
【0410】
参考例44
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−メチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1000mg)及びパラホルムアルデヒド(138mg)を、ジクロロメタン(20ml)に懸濁させ、氷冷下、酢酸(0.26ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム(144mg)を加えた後、室温で終夜撹拌した。反応液にメタノール(20ml)を加えた後、30℃で5時間撹拌し、水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物761mg(収率74%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.72 (2H, m), 1.87 (2H, m), 2.92 (3H, s), 3.28 (2H, m), 3.71 (2H, m), 4.02 (2H, d, J=5.0), 4.29 (1H, m), 6.32 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.51 (1H, d, J=16.0), 6.72 (2H, d, J=9.0), 6.86 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=7.5), 7.49 (1H, d, J=7.5), 7.56 (1H, d, J=7.5), 7.62 (1H, s).
【0411】
参考例45
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−エチルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1000mg)及びアセトアルデヒド(0.52ml)を、ジクロロメタン(10ml)及びメタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、酢酸(0.26ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム(144mg)を加え、同温で2時間撹拌した後、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1−2/1)にて精製することにより、表記化合物661mg(収率62%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.16 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.72(2H, m), 1.87 (2H, m), 3.25 (2H, m), 3.36 (2H, q, J=7.0), 3.71 (2H, m),4.01 (2H, d, J=5.0), 4.26 (1H, m), 6.31 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.50 (1H, d, J=16.0), 6.69 (2H, d, J=9.0), 6.84 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=7.5), 7.49 (1H, d, J=7.5), 7.55 (1H, d, J=7.5), 7.61 (1H, s).
【0412】
参考例46
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−イソプロピルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1500mg)をアセトン(20ml)に溶解させ、氷冷下、酢酸(0.20ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム(214mg)を加え、室温で終夜撹拌した後、8時間加熱還流させた。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒ヘキサン−酢酸エチル=4:1)にて精製することにより、表記化合物583mg(収率35%)を淡黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.18 (6H, d, J=6.5), 1.46 (9H, s), 1.60- 1.80 (2H, m), 1.80 - 1.95 (2H, m), 3.26 (2H, m), 3.71 (2H, m), 3.91 (2H, d, J=4.5), 4.00 (1H, m), 4.26 (1H, m), 6.33 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.53 (1H, d, J=16.0), 6.73 (2H, d, J=9.0), 6.82 (2H, d, J=9.0), 7.38 (1H,t, J=7.5), 7.47 (1H, d, J=7.5), 7.53 (1H, d, J=7.5), 7.60 (1H, s).
【0413】
参考例47
3−[3−[N−ベンジル−N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1000mg)及びベンズアルデヒド(0.52ml)を、ジクロロメタン(10ml)及びメタノール(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、酢酸(0.26ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム(144mg)を加えた後、10時間加熱還流させた。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1−2/1)にて精製することにより、表記化合物924mg(収率76%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.70 (2H, m), 1.87 (2H, m), 3.26 (2H, m), 3.69 (2H, m), 4.11 (2H, d, J=5.0), 4.26 (1H, m), 4.52 (2H, s), 6.32 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.48 (1H, d, J=16.0), 6.71 (2H, d, J=9.0), 6.81 (2H, d, J=9.0), 7.20 - 7.60 (9H, m).
【0414】
参考例48
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アセトアミド
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(503mg)及びピリジン(0.14ml)をジクロロメタン(10ml)に溶解させ、氷冷下、無水酢酸(0.13ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1−酢酸エチル)で精製した後、得られた黄色結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄することにより、表記化合物403mg(収率50%)を淡黄色結晶として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.88 (3H, s), 1.70 - 1.95(4H, m), 3.33 (2H, m), 3.70 (2H, m), 4.41 (2H, d, J=5.5), 4.47 (1H, m),6.32 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.38 (1H, d, J=16.0), 6.91 (2H, d, J=9.0), 7.07 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.51 (1H, d, J=8.0), 7.55 (1H,d, J=8.0), 7.58 (1H, s).
【0415】
参考例49
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−2−ヒドロキシアセトアミド
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1000mg)及びピリジン(0.28ml)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アセトキシアセチルクロリド(0.27ml)を加え、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/3)にて精製することにより、中間体化合物1232mgを無色無定形固体として得た。
次いで、得られた中間体化合物をメタノール(20ml)に溶解させ、炭酸カリウム(640mg)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)にて精製することにより、表記化合物977mg(収率86%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.76 (2H, m), 1.93 (2H, m), 3.28 - 3.40 (2H, m), 3.60 - 3.80 (2H, m), 3.81 (2H, d, J=4.5), 4.46 (2H, d, J=6.5), 4.47 (1H, m), 6.30 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.44 (1H, d, J=16.0), 6.93 (2H, d, J=9.0), 7.07 (2H, d, J=9.0), 7.42 (1H, t, J=7.5), 7.53 (1H, d, J=7.5), 7.56 (1H, d, J=7.5), 7.59 (1H, s).
【0416】
参考例50
2−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酢酸エチル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1.00g)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解させ、炭酸カリウム(0.96g)及びブロモ酢酸エチル(0.62ml)を加え、70℃で9時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、表記化合物1.31g(収率定量的)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.26 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.71(2H, m), 1.88 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.71 (2H, m), 4.03 (2H, m), 4.15 -4.35 (5H, m), 6.36 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.57 (1H, d, J=16.0), 6.65 (2H, d, J=9.0), 6.83 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=7.5), 7.50 (1H, d, J=7.5), 7.57 (1H, d, J=7.5), 7.63 (1H, s).
【0417】
参考例51
2−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]プロピオン酸エチル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1200mg)を、N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解させ、炭酸カリウム(1710mg)及び2−ブロモプロピオン酸エチル(1.5ml)を加えた後、100℃で12時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製することにより、表記化合物882mg(収率60%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.24 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.50(3H, d, J=7.0), 1.71 (2H, m), 1.87 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.70 (2H, m),4.17 (2H, q, J=7.0), 4.01 - 4.32 (3H, m), 4.38 (1H, q, J=7.0), 6.36 (1H, dt, J=16.0, 4.5), 6.57 (1H, d, J=16.0), 6.73 (2H, d, J=9.0), 6.82 (2H,d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=8.0), 7.49 (1H, d, J=8.0), 7.55 (1H, d, J=8.0), 7.61 (1H, s).
【0418】
参考例52
N−(4−メトキシメトキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル
4−メトキシメトキシアニリン(20.9g)及びピリジン(33ml)をジクロロメタン(400ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(18.0ml)を滴下し、室温で終夜撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物28.0g(収率67%)を褐色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.33 (3H, t, J=7.0), 3.48 (3H, s), 3.90(2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 5.16 (2H, s), 7.03 (2H, d, J=9.0), 7.28 (2H, d, J=9.0).
【0419】
参考例53
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−メトキシメトキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.525g)、N−(4−メトキシメトキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル(1.00g)及びトリフェニルホスフィン(1.12g)を、ジクロロメタン(30ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(0.66ml)を滴下した後、室温で3.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物1.38g(収率94%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.37 (3H, t, J=7.0), 3.48 (3H, s), 3.99(2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.49 (2H, d, J=6.0), 5.18 (2H, s), 6.25 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 7.06 (2H, d, J=9.0), 7.40 (1H, t, J=7.0), 7.41 (2H, d, J=9.0), 7.52 (1H, d, J=7.0), 7.54 (1H, d, J=7.0), 7.56 (1H, s).
【0420】
参考例54
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−メトキシメトキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル(10.7g)を、酢酸エチル(120ml)に溶解させ、氷冷下、4M塩化水素酢酸エチル溶液(80ml)を加えた後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物9.1g(収率95%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 3.98 (2H, s), 4.30(2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.0), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.39 (1H, d, J=16.0), 6.84 (2H, d, J=9.0), 7.34 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=7.5), 7.50 (2H, m), 7.54 (1H, s).
【0421】
参考例55
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピロリジン−3−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]−N−(4−ヒドロキシフェニル)スルファモイル酢酸エチル(800mg)、1−t−ブトキシカルボニル−3−ヒドロキシピロリジン(450mg)及びトリフェニルホスフィン(680mg)を、テトラヒドロフラン(20ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(0.68ml)を加えた後、室温で終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10/1)にて精製することにより、表記化合物900mg(収率79%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (270MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 2.00- 2.25 (2H, m), 3.40 - 3.70 (4H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0),4.48 (2H, d, J=6.5), 4.85 (1H, m), 6.24 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.87 (2H, d, J=9.0), 7.35-7.45 (3H, m), 7.45-7.60 (3H, m).
【0422】
参考例56
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]アミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(1000mg)及びグリコールアルデヒド2量体(277mg)を、ジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、酢酸(0.13ml)及びシアン化3水素化ホウ素ナトリウム(72mg)を加え、同温で5時間撹拌した後、室温で4時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/3)で精製することにより、表記化合物1100mg(収率50%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.72 (2H, m), 1.89 (2H, m), 3.28 (2H, m), 3.45 (2H, t, J=5.5), 3.71 (2H, m), 3.79 (2H, m), 4.07 (2H, m), 4.30 (1H, m), 6.31 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.48 (1H, d, J=16.0), 6.80 (2H, d, J=9.0), 6.84 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=8.0), 7.49 (1H,d, J=8.0), 7.54 (1H, d, J=8.0), 7.60 (1H, s).
【0423】
参考例57
5−ニトロサリチル酸エチル
5−ニトロサリチル酸(10.8g)をエタノール(100ml)に溶解させ、室温で濃硫酸(92.0g)加えた後、7.5時間加熱還流させた。反応液に水酸化ナトリウム水溶液を加え中和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水、0.5M塩酸及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、表記化合物10.7g(収率85%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (3H, t, J=7.0), 4.49 (2H, q, J=7.0), 7.09 (1H, d, J=9.0), 8.33 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.79 (1H, d, J=3.0).
【0424】
参考例58
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(10.2g)、5−ニトロサリチル酸エチル(10.7g)及びトリフェニルホスフィン(17.3g)をジクロロメタン(200ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(10.4ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製し、得られた黄色固体にヘキサンを加えてろ取することにより、表記化合物12.3g(収率61%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.40 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.91(4H, m), 3.58 (4H, m), 4.39 (2H, q, J=7.0), 4.79 (1H, m), 7.04 (1H, d, J=9.0), 8.32 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.69 (1H, d, J=3.0).
【0425】
参考例59
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルニトロベンゼン(5.0g)をメタノール(75ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.5g)を加えた後、水素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、表記化合物4.6g(収率99%)を灰色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.70-1.95 (4H, m), 3.25-3.40 (2H, m), 3.60-3.75 (2H, m), 4.30-4.40 (1H, m), 4.34 (2H, q, J=7.0), 6.77 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.83 (1H, d, J=9.0), 7.12 (1H, d, J=3.0).
【0426】
参考例60
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルアニリン(4.6g)及びピリジン(2.0ml)をジクロロメタン(70ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(2.5ml)を滴下し、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、不溶物をろ過(ヘキサン−酢酸エチル=1:1)した後、ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、表記化合物5.9g(収率90%)を橙色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.95 (4H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.91 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, q, J=7.0), 4.59 (1H, m), 6.97 (1H, d, J=9.0), 7.47 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.70 (1H, d, J=3.0).
【0427】
参考例61
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(1.7g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(5.9g)及びトリフェニルホスフィン(4.5g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(2.7ml)を滴下した後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物5.7g(収率81%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.75-1.95 (4H, m), 3.45-3.65 (4H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.35 (2H, q, J=7.0), 4.49 (2H, d, J=7.0), 4.62 (1H, m), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.41 (1H, d, J=16.0), 6.97 (1H, m), 7.40 (1H, m), 7.45-7.60 (4H, m), 7.89 (1H, m).
【0428】
参考例62
3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(2.7g)、ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー.,第63巻,第4199頁(1998年)[J. Org. Chem., 63, 4199 (1998)]に記載の方法に従い3−ブロモニトロベンゼンより合成された3−ブロモ−4−ヒドロキシニトロベンゼン(1.9g)及びトリフェニルホスフィン(4.4g)をジクロロメタン(50ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(2.7ml)を滴下した後、室温で11.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物3.1g(収率91%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.91 (4H, m), 3.59 (4H, m), 4.75 (1H, m), 6.96 (1H, d, J=9.0), 8.19 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.48 (1H, d, J=3.0).
【0429】
参考例63
3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン
3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)ニトロベンゼン(3.1g)を酢酸(40ml)に溶解させ、亜鉛粉(10.0g)を10回に分けて加えた後、室温で5時間撹拌した。反応液をセライト(登録商標)を用いてろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和炭酸カリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、表記化合物2.0g(収率69%)を茶色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.70-1.90 (4H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.65-3.75 (2H, m), 4.30 (1H, m), 6.57 (1H, dd, J=9.0, 3.0),6.78 (1H, d, J=9.0), 6.91 (1H, d, J=3.0).
【0430】
参考例64
N−[3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)アニリン(2.0g)及びピリジン(0.9ml)をジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.9ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、表記化合物2.1g(収率74%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.95 (4H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.92 (2H, s), 4.29 (2H, q, J=7.0), 4.55 (1H, m), 6.85-6.95 (2H, m), 7.56 (1H, m).
【0431】
参考例65
N−[3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.7g)、N−[3−ブロモ−4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.1g)及びトリフェニルホスフィン(1.4g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(0.9ml)を滴下した後、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより、表記化合物2.2g(収率82%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.95 (4H, m), 3.45-3.65 (4H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.58 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.42 (1H, d,J=16.0), 6.90 (1H, m), 7.37 (1H, m), 7.42 (1H, m), 7.45-7.60 (3H, m), 7.71 (1H, m).
【0432】
参考例66
2−イソプロピル−4−ニトロフェノール
2−イソプロピルフェノール(4.1ml)を酢酸(30ml)に溶解させ、氷冷下、69%硝酸(4ml)を加え、同温で30分間攪拌した。反応液を氷水に注いだ後、t−ブチルメチルエーテルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、表記化合物2.66g(収率49%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.30 (6H, d, J=7.0), 3.25 (1H, m), 6.82(1H, d, J=9.0), 8.01 (1H, dd, J=9.0, 2.5), 8.13 (1H, d, J=2.5).
【0433】
参考例67
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(2.96g)、2−イソプロピル−4−ニトロフェノール(2.66g)及びトリフェニルホスフィン(5.00g)をジクロロメタン(80ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(3.0ml)を加えた後、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン)で精製することにより、表記化合物4.07g(収率76%)を茶色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.26 (6H, d, J=7.0),1.48 (9H, s), 1.80-1.90 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 3.33 (1H, m), 352 (2H, m), 3.62 (2H, m), 4.67 (1H, m), 6.87 (1H, d, J=9.0), 8.08 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.12 (1H, d, J=3.0).
【0434】
参考例68
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルニトロベンゼン(4.1g)をメタノール(70ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.4g)を加え、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、表記化合物2.8g(収率74%)を赤色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.18 (6H, d, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.70-1.80 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.20-3.40 (3H, m), 3.60-3.75 (2H, m), 4.29 (1H, m), 6.47 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.60 (1H, d, J=3.0), 6.68 (1H, d, J=9.0).
【0435】
参考例69
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルアニリン(2.8g)及びピリジン(1.4ml)をジクロロメタン(80ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.5ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより、表記化合物3.3g(収率80%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.20 (6H, d, J=7.0), 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.30 (1H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.90 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.50 (1H, m), 6.80 (1H, d, J=9.0), 7.13 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.17 (1H, d,J=3.0).
【0436】
参考例70
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.5g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−イソプロピルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.5g)及びトリフェニルホスフィン(1.1g)をジクロロメタン(50ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.7ml)を滴下した後、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより、表記化合物1.8g(収率96%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.18 (6H, d, J=7.0), 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.29 (1H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.46 (2H, d, J=6.0), 4.52 (1H, m), 6.25 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.40 (1H, d, J=16.0), 6.81 (1H, d, J=9.0), 7.22 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 7.31 (1H, d, J=3.0), 7.40 (1H, m), 7.45-7.60 (3H, m).
【0437】
参考例71
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−エトキシカルボニルニトロベンゼン(1.0g)をエタノール(10ml)に溶解させ、水酸化カリウム(0.2g)水溶液(0.5ml)を加えた後、2時間加熱還流させた。反応液に1M塩酸を加え中和した後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、表記化合物0.9g(収率96%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-1.95 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.65-3.75 (2H, m), 4.87 (1H, m), 7.13 (1H, d, J=9.0), 8.39 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.93 (1H, d, J=3.0).
【0438】
参考例72
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニトロベンゼン(0.9g)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(0.3ml)及びトリエチルアミン(0.4ml)を加え、同温で1時間撹拌した後、28%アンモニア水(0.2ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物0.9g(収率98%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.80-1.90 (2H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.75-3.90 (2H, m), 4.81 (1H, m), 7.11 (1H, d, J=9.0), 8.33 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 9.09 (1H, d, J=3.0).
【0439】
参考例73
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルニトロベンゼン(5.7g)をメタノール(80ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.6g)を加え、水素雰囲気下、室温で2.5時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物4.8g(収率91%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-1.80 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 3.19 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.44 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.84 (1H, d, J=9.0), 7.50 (1H, d, J=3.0).
【0440】
参考例74
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルアニリン(4.8g)及びピリジン(2.3ml)をジクロロメタン(80ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(2.5ml)を滴下し、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製し、得られた橙色固体にエーテルを加えた後、ろ取することにより、表記化合物3.7g(収率53%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.32 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.70-1.85 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 3.94 (2H, s), 4.28 (2H, q, J=7.0), 4.65 (1H, m), 7.02 (1H, d, J=9.0), 7.59 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.12 (1H, d, J=3.0).
【0441】
参考例75
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.7g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.0g)及びトリフェニルホスフィン(1.5g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(0.9ml)を滴下した後、室温で8時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより、表記化合物2.5g(収率94%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 3.27 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.53 (2H, d, J=7.0), 4.66 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 7.01 (1H, m), 7.39 (1H, m), 7.45-7.60 (2H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 8.32 (1H, m).
【0442】
参考例76
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N−メチルカルバモイル)ニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニトロベンゼン(3.3g)をジクロロメタン(50ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.4ml)及びトリエチルアミン(1.4ml)を加え、同温で0.5時間撹拌した後、40%メチルアミン水溶液(1.1ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物3.5g(収率定量的)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.80-1.90 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 3.04 (3H, m), 3.30-3.40 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.79 (1H, m), 7.08 (1H, d, J=9.0), 8.29 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 9.07 (1H, d, J=3.0).
【0443】
参考例77
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N−メチルカルバモイル)アニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N−メチルカルバモイル)ニトロベンゼン(3.5g)をメタノール(50ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.4g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物2.9g(収率92%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.99 (3H, m), 3.20 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.40 (1H, m), 6.74 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.81 (1H, d, J=9.0), 7.50 (1H, d, J=3.0).
【0444】
参考例78
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N−メチルカルバモイル)アニリン(2.9g)及びピリジン(0.8ml)をジクロロメタン(50ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.3ml)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物3.0g(収率72%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.28 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.70-1.85 (2H, m), 2.00-2.15 (2H, m), 3.05 (3H, m), 3.29 (2H, m), 3.70-3.85 (2H, m), 3.95 (2H, s), 4.22 (2H, q, J=7.0), 4.63 (1H, m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 7.61 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 8.27 (1H, d, J=3.0).
【0445】
参考例79
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.5g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’−メチルカルバモイル)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.5g)及びトリフェニルホスフィン(1.0g)をジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.6ml)を滴下した後、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより、表記化合物1.5g(収率77%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 3.01 (3H, m), 3.30 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.53 (2H, d, J=7.0), 4.64 (1H, m), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 6.98 (1H, m), 7.35-7.45 (1H, m), 7.45-7.55 (4H, m), 8.33 (1H, m).
【0446】
参考例80
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)ニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシニトロベンゼン(3.4g)をジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.4ml)及びトリエチルアミン(1.5ml)を加え、同温で0.5時間撹拌した後、50%ジメチルアミン水溶液(1.1ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物3.1g(収率83%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.75-2.10 (4H, m), 2.89 (3H, s), 3.14 (3H, s), 3.35-3.65 (4H, m), 4.69 (1H, m), 7.00 (1H, d, J=9.0), 8.20 (1H, d, J=3.0), 8.25 (1H, dd, J=9.0, 3.0).
【0447】
参考例81
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)アニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)ニトロベンゼン(3.1g)をメタノール(30ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.3g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物2.8g(収率99%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.45 (9H, s), 1.55-1.95 (4H, m), 2.89 (3H, s), 3.09 (3H, s), 3.25-3.40 (2H, m), 3.50-3.65 (2H, m), 4.20-4.30 (1H, m), 6.61 (1H, d, J=3.0), 6.64 (1H, dd, J=9.0, 3.0), 6.76 (1H, d, J=9.0).
【0448】
参考例82
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]スルファモイル酢酸エチル4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)アニリン(2.8g)及びピリジン(0.7ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.2ml)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、表記化合物3.3g(収率79%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.32 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.70-2.00 (4H, m), 2.87 (3H, s), 3.10 (3H, s), 3.30-3.50 (2H, m), 3.50-3.60 (2H, m), 3.93 (2H, s), 4.28 (2H, q, J=7.0), 4.48 (1H, m), 6.91 (1H, d, J=9.0), 7.22 (1H, d, J=3.0), 7.34 (1H, dd, J=9.0, 3.0).
【0449】
参考例83
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.5g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−(N’,N’−ジメチルカルバモイル)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.5g)及びトリフェニルホスフィン(1.0g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.6ml)を滴下し、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより、表記化合物1.7g(収率88%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.75-2.00 (4H, m), 2.83 (3H, s), 3.10 (3H, s), 3.30-3.60 (4H, m), 3.95-4.05 (2H, m), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=7.0), 4.52 (1H, m), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.42 (1H, d, J=16.0), 6.92 (1H, m), 7.35-7.55 (6H, m).
【0450】
参考例84
5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド
4−シアノフェノール(25.0g)をトリフルオロ酢酸(150ml)に溶解させ、ヘキサメチレンテトラミン(50.0g)を加え、100℃で9時間攪拌した。反応液を室温まで冷却させた後、硫酸(50ml)及び水(300ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液をジクロロメタンで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ジクロロメタン=1/19)で精製することにより、表記化合物4.3g(収率13%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 7.11 (1H, d, J=9.0), 7.78 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.94 (1H, d, J=2.0), 9.93 (1H, s).
【0451】
参考例85
5−シアノ−2−ヒドロキシ桂皮アルデヒド
5−シアノ−2−ヒドロキシベンズアルデヒド(4.3g)及びトリフェニルホスホラニリデンアセトアルデヒド(9.4g)をトルエン(150ml)に溶解させ、70℃で2時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル/ジクロロメタン=1/3)で精製し、標記化合物2.3g(収率44%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 6.98 (1H, dd, J=16.0, 8.0), 7.08 (1H,d, J=9.0), 7.73 (1H, d, J=9.0), 7.83 (1H, d, J=16.0), 8.22 (1H, s), 9.67 (1H, d, J=8.0).
【0452】
参考例86
5−シアノ−2−メトキシメトキシ桂皮アルデヒド
5−シアノ−2−ヒドロキシ桂皮アルデヒド(2.3g)をN,N−ジメチルホルムアミド(25ml)に溶解させ、氷冷下、メトキシメトキシクロリド(1.5ml)及びトリエチルアミン(2.8ml)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去することにより、表記化合物(2.8g)(収率98%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 3.52 (3H, s), 5.36 (2H, s), 6.80 (1H, dd, J=16.0, 8.0), 7.30 (1H, d, J=9.0), 7.66 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.75 (1H, d, J=16.0), 7.84 (1H, d, J=2.0), 9.74 (1H, d, J=8.0).
【0453】
参考例87
3−(5―シアノ−2−メトキシメトキシフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
5−シアノ−2−メトキシメトキシ桂皮アルデヒド(2.8g)をジクロロメタン(20ml)及びエタノール(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、塩化セリウム(1.7g)を加え、同温で0.5時間撹拌した後、水素化ホウ素ナトリウム(0.9g)を加え、さらに同温で2時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、ジクロロメタンで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒ヘキサン/酢酸エチル=1/1)で精製することにより、表記化合物2.6g(収率93%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 3.49 (3H, s), 4.37 (2H, d, J=5.0), 5.27(2H, s), 6.41 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.90 (1H, d, J=16.0), 7.18 (1H, d,J=9.0), 7.49 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.72 (1H, d, J=2.0).
【0454】
参考例88
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−メトキシメトキシフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(5−シアノ−2−メトキシメトキシフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.6g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.3g)及びトリフェニルホスフィン(0.9g)をジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.6ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=9/1)で精製することにより、表記化合物1.4g(収率74%)を黄色無定形固体として得た。1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.40-3.50 (2H, m), 3.44 (3H, s), 3.55-3.65 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.48 (2H, d, J=7.0), 4.55 (1H, m), 5.23 (2H, s), 6.17 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.70 (1H, d, J=16.0), 6.94 (1H, d, J=9.0), 7.13 (1H, d, J=9.0), 7.34 (1H, dd, J=9.0, 3.0),7.47 (1H, dd, J=9.0, 2.0), 7.55 (1H, d, J=3.0), 7.61 (1H, d, J=2.0).
【0455】
参考例89
3−クロロ−5−ニトロサリチル酸メチル
3−クロロサリチル酸(4.5g)をメタノール(10ml)及びベンゼン(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、2Mトリメチルシリルジアゾメタン/ヘキサン溶液(20.0ml)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた無色油状物質を、69%硝酸(15ml)及び濃硫酸(15ml)の混合液に加えた後、室温で0.5時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた黄色固体にヘキサンを加えた後、ろ取することにより、表記化合物2.4g(収率39%)を黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 4.07 (3H, s), 8.47 (1H, d, J=3.0), 8.72(1H, d, J=3.0).
【0456】
参考例90
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ−5−メトキシカルボニルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(6.3g)、3−クロロ−5−ニトロサリチル酸メチル(2.4g)及びトリフェニルホスフィン(10.8g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(6.6ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、表記化合物3.4g(収率79%)を桃色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.11 (2H, m), 3.85-3.95 (2H, m), 3.97 (3H, s), 4.44 (1H, m), 8.43 (1H, d, J=3.0), 8.56 (1H, d, J=3.0).
【0457】
参考例91
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルボキシ−3−クロロニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロ−5−メトキシカルボニルニトロベンゼン(3.4g)を濃塩酸(30ml)に溶解させ、75℃で16時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた無色固体を、水(15ml)及びアセトン(15ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、炭酸水素ナトリウム(1.6g)及びジ−t−ブチルジカーボネート(2.2g)加えた後、40℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を0.5M塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた淡黄色固体にヘキサンを加えた後、ろ取することにより、表記化合物2.6g(収率79%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-1.95 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 3.16 (2H, m), 3.90-4.00 (2H, m), 4.54 (1H, m), 8.45 (1H, d,J=3.0), 8.70 (1H, d, J=3.0).
【0458】
参考例92
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルボキシ−3−クロロニトロベンゼン(2.6g)をジクロロメタン(80ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.0ml)及びトリエチルアミン(1.1ml)を加え、同温で0.5時間撹拌した後、28%アンモニア水(0.5ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物2.2g(収率84%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.85 (2H, m), 4.05-4.15 (2H, m), 4.51 (1H, m), 8.42 (1H, d,J=3.0), 8.79 (1H, d, J=3.0).
【0459】
参考例93
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロニトロベンゼン(2.2g)を酢酸(100ml)に溶解させ、錫粉(9.9g)を加えた後、室温で11時間撹拌した。反応液をセライト(登録商標)を用いてろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、得られた淡黄色固体を炭酸カリウム水溶液に溶解させた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去することにより、表記化合物1.7g(収率83%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.77 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.17 (1H, m), 6.84 (1H, d,J=3.0), 7.19 (1H, d, J=3.0).
【0460】
参考例94
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロアニリン(1.7g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、ピリジン(0.7ml)を加えた後、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.7ml)を滴下し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=1/1)で精製することにより、表記化合物1.2g(収率48%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.17 (3H, t, J=7.0), 1.40 (9H, s), 1.55-1.65 (2H, m), 1.80-1.90 (2H, m), 2.95-3.05 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.10 (2H, q, J=7.0), 4.21 (1H, m), 4.27 (2H, s), 7.28 (1H, d, J=3.0), 7.36 (1H, d, J=3.0).
【0461】
参考例95
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.4g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−3−クロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.2g)及びトリフェニルホスフィン(0.8g)を、ジクロロメタン(50ml)及びテトラヒドロフラン(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.5ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、表記化合物1.5g(収率定量的)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.80 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.79 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.00-4.15 (2H, m), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.38 (1H, m), 4.53 (2H, d, J=7.0), 6.21 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.46 (1H, d, J=16.0), 7.23 (1H, m), 7.41 (1H, m), 7.50-7.60 (3H, m), 8.03 (1H, m).
【0462】
参考例96
3−メチル−5−ニトロサリチル酸メチル
3−メチルサリチル酸(5.1g)をメタノール(10ml)及びベンゼン(40ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、2Mトリメチルシリルジアゾメタン/ヘキサン溶液(25.0ml)を加えた後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた無色油状物質を、69%硝酸(15ml)及び濃硫酸(15ml)の混合液に加え、室温で1時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製し、得られた黄色固体にヘキサンを加えた後、ろ取することにより、表記化合物1.8g(収率25%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 2.35 (3H, s), 4.03 (3H, s), 8.21 (1H, d, J=3.0), 8.66 (1H, d, J=3.0).
【0463】
参考例97
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシカルボニル−5−メチルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(4.2g)、3−メチル−5−ニトロサリチル酸メチル(1.8g)及びトリフェニルホスフィン(6.8g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(4.1ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、表記化合物3.1g(収率91%)を桃色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 2.39 (3H, s), 2.97 (2H, m), 3.90-4.00 (2H, m), 3.95 (3H, s), 4.16 (1H, m), 8.22 (1H, d, J=3.0), 8.52 (1H, d, J=3.0).
【0464】
参考例98
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシ−5−メチルニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メトキシカルボニル−5−メチルニトロベンゼン(4.0g)を濃塩酸(40ml)に溶解させ、75℃で7時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた白色固体を、水(20ml)及びアセトン(20ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、炭酸水素ナトリウム(1.9g)及びジ−t−ブチルジカーボネート(2.7g)加えた後、40℃で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を0.5M塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた淡黄色固体にヘキサンを加えた後、ろ取することにより、表記化合物3.6g(収率79%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.70-1.85 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.43 (3H, s), 2.95 (2H, m), 4.00-4.10 (2H, m), 4.26 (1H, m), 8.26 (1H, d, J=3.0), 8.69 (1H, d, J=3.0).
【0465】
参考例99
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルボキシ−5−メチルニトロベンゼン(3.6g)をジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.4ml)及びトリエチルアミン(1.6ml)を加え、同温で0.5時間撹拌した後、28%アンモニア水(0.7ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物3.9g(収率定量的)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.70-1.80 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.43 (3H, s), 2.79 (2H, m), 4.05-4.15 (2H, m), 4.17 (1H, m), 8.20 (1H, d, J=3.0), 8.66 (1H, d, J=3.0).
【0466】
参考例100
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルニトロベンゼン(3.9g)をメタノール(100ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.5g)を加え、水素雰囲気下、室温で1.5時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、表記化合物3.5g(収率97%)を黒緑色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.60-1.70 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.23 (3H, s), 2.71 (2H, m), 3.62 (2H, m), 3.80-3.90 (1H, m), 6.65 (1H, d, J=3.0), 7.11 (1H, d, J=3.0).
【0467】
参考例101
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルアニリン(3.5g)及びピリジン(1.0ml)をジクロロメタン(80ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.6ml)を滴下し、室温で0.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物2.6g(収率51%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.31 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.33 (3H, s), 2.74 (2H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 3.97 (2H, s), 4.00-4.15 (2H, m), 4.27 (2H, q, J=7.0), 7.44 (1H,d, J=3.0), 7.72 (1H, d, J=3.0).
【0468】
参考例102
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.8g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイル−5−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.6g)及びトリフェニルホスフィン(1.7g)を、ジクロロメタン(50ml)及びテトラヒドロフラン(50ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.0ml)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより、表記化合物3.2g(収率96%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 2.32 (3H, s), 2.73 (2H, m), 3.95-4.05 (1H, m), 4.00 (2H, s), 4.05-4.15 (2H, m), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.52 (2H,d, J=7.0), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.44 (1H, d, J=16.0), 7.22 (1H, m), 7.40 (1H, m), 7.50-7.60 (3H, m), 7.91 (1H, m).
【0469】
参考例103
2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェノール
2,6−ジフルオロフェノール(2.00g)を酢酸(20ml)に溶解させ、氷冷下、60%硝酸(1.20ml)を滴下した後、室温で1時間攪拌した。反応液を氷水中に注いだ後、酢酸エチルを加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1〜2/1)で精製することにより、表記化合物1.37g(収率51%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 7.95 (2H, m).
【0470】
参考例104
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(1.73g)、2,6−ジフルオロ−4−ニトロフェノール(1.37g)及びトリフェニルホスフィン(2.67g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.57ml)を滴下した後、室温で9時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、表記化合物2.13g(収率76%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.77-1.85 (2H, m), 1.89-1.96 (2H, m), 3.35 (2H, m), 3.72 (2H, m), 4.62 (1H, m), 7.87 (2H, m).
【0471】
参考例105
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロニトロベンゼン(2.13g)をエタノール(40ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.20g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物1.70g(収率87%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.72-1.78 (2H, m), 1.83-1.89 (2H, m), 3.23 (2H, m), 3.77 (2H, m), 4.11 (1H, m), 6.21 (2H, m).
【0472】
参考例106
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロアニリン(1.70g)及びピリジン(0.84ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.76ml)を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物2.48g(定量的)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.72-1.82 (2H, m), 1.83-1.93 (2H, m), 3.28 (2H, m), 3.75 (2H, m), 3.95 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.31 (1H, m), 6.95 (2H, m).
【0473】
参考例107
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.52g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.55g)及びトリフェニルホスフィン(1.02g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.60ml)を滴下した後、同温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物1.82g(収率91%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.72-1.82 (2H, m), 1.83-1.93 (2H, m), 3.29 (2H, m), 3.73 (2H, m), 3.99 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.37 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.5), 6.20 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.43 (1H, d, J=16.0), 7.12 (2H, m), 7.41 (1H, t, J=7.5),7.53 (1H, d, J=7.5), 7.54 (1H, d, J=7.5), 7.57 (1H, s).
【0474】
参考例108
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(677mg)、2,6−ジクロロ−4−ニトロフェノール(700mg)及びトリフェニルホスフィン(1150mg)をジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.67ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=6/1)で精製することにより、表記化合物950mg(収率72%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-2.00 (4H, m), 3.20 (2H, m), 3.91 (2H, m), 4.59 (1H, m), 8.23 (2H, s).
【0475】
参考例109
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロニトロベンゼン(1.95g)を酢酸(50ml)に溶解させ、室温で亜鉛粉末(11.10g)を5回に分けて加えた後、50℃で6時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した後、残渣に酢酸エチル及び水を加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより、表記化合物1.40g(収率78%)を無色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.80-1.95 (4H, m), 3.09 (2H, m), 3.92 (2H, m), 4.22 (1H, m), 6.61 (2H, s).
【0476】
参考例110
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン―4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロアニリン(1.40g)及びピリジン(0.63ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.57ml)を滴下し、室温で1.5時間撹拌した。反応液に酢酸エチル及び水を加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物1.89g(収率95%)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.34 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.80-2.00 (4H, m), 3.14 (2H, m), 3.92 (2H, m), 3.96 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.37 (1H, m), 7.33 (2H, s).
【0477】
参考例111
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.59g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.89g)及びトリフェニルホスフィン(1.16g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.68ml)を滴下し、同温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/1)で精製することにより、表記化合物2.06g(収率86%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.80-2.00 (4H, m), 3.15 (2H, m), 3.90 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.41 (1H, m), 4.47 (2H, d, J=6.5), 6.20 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.44 (1H, d, J=16.0), 7.42 (1H, t, J=8.0), 7.47 (2H, s), 7.53 (2H, m), 7.58(1H, s).
【0478】
参考例112
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(2.40g)、2,6−ジメチル−4−ニトロフェノール(1.50g)及びトリフェニルホスフィン(3.06g)をジクロロメタン(60ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.80ml)を滴下し、室温で19時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製することにより、表記化合物2.25g(収率71%)を無色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.73 (2H, m), 1.93 (2H, m), 2.35 (6H, s), 2.93 (2H, m), 4.00-4.10 (3H, m), 7.92 (2H, s).
【0479】
参考例113
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルニトロベンゼン(2.24g)をエタノール(30ml)及びテトラヒドロフラン(10ml)の混合溶媒に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.20g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物1.94g(収率95%)を淡桃色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.66 (2H, m), 1.92 (2H, m), 2.19 (6H, s), 2.86 (2H, m), 3.79 (1H, m), 4.02 (2H, m), 6.36 (2H, s).
【0480】
参考例114
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルアニリン(1.94g)及びピリジン(0.98ml)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(0.97ml)を滴下し、室温で14時間撹拌した。反応液に酢酸エチル及び水を加えて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物2.00g(収率70%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.33 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.69(2H, m), 1.91 (2H, m), 2.26 (6H, s), 2.89 (2H, m), 3.90 (1H, m), 3.93 (2H, s), 4.03 (2H, m), 4.29 (2H, q, J=7.0), 6.98 (2H, s).
【0481】
参考例115
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.55g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジメチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.50g)及びトリフェニルホスフィン(1.08g)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.63ml)を滴下し、同温で1.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物1.75g(収率90%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.70(2H, m), 1.91 (2H, m), 2.26 (6H, s), 2.90 (2H, m), 3.93 (1H, m), 3.99 (2H, s), 4.00 (2H, m), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.47 (2H, d, J=6.5), 6.23 (1H, dt, J=16.0, 6.5), 6.42 (1H, d, J=16.0), 7.11 (2H, s), 7.40 (1H, t, J=8.0), 7.52 (2H, m), 7.56 (1H, s).
【0482】
参考例116
4−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]アミノ]酪酸エチル
3−[3−[N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニルアミノ]−1−(E)−プロペニル]ベンゾニトリル(2.00g)をN,N−ジメチルホルムアミド(40ml)に溶解させ、炭酸カリウム(6.50g)及びブロモ酪酸エチル(5.00ml)を5回に分けて加え、140℃で16時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することにより、表記化合物1.20g(収率48%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.25 (3H, t, J=7.0), 1.46 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.80-2.00 (4H, m), 2.36 (2H, t, J=7.0), 3.20-3.35 (4H, m), 3.65-3.75 (2H, m), 4.02 (2H, d, J=5.0), 4.13 (2H, q, J=7.0), 4.27 (1H,m), 6.29 (1H, dt, J=16.0, 5.0), 6.47 (1H, d, J=16.0), 6.70 (2H, d, J=9.0), 6.84 (2H, d, J=9.0), 7.39 (1H, t, J=8.0), 7.49 (1H, d, J=8.0), 7.54 (1H, d, J=8.0), 7.61 (1H, s).
【0483】
参考例117
3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペン−1−オール
ジャーナル・オブ・オーガノメタリック・ケミストリー,第332巻,第1頁(1987)[J. Organomet. Chem., 332, 1 (1987)]に記載の方法に従い合成された2−ジエチルホスホノ−2−フルオロ酢酸(4.35g)を、テトラヒドロフラン(90ml)に溶解させ、−78℃で攪拌下、1.6Mブチルリチウムヘキサン溶液(28ml)を滴下し、同温で1時間撹拌した。反応液に3−シアノベンズアルデヒド(2.66g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を10分間で滴下し、−78℃で3時間撹拌した後、0℃に昇温させた。反応液に水(40ml)を加えた後、水層を分離させ、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で2回抽出した。全ての水層を合わせた後、濃塩酸を用いて溶液のpHを4に調整し、t−ブチルメチルエーテルで5回抽出した後、抽出液を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、中間体化合物(3.47g)を白色固体として得た。
次いで、得られた中間体化合物(1.15g)及びトリエチルアミン(0.92ml)をジクロロメタン(10ml)に溶解させ、氷冷攪拌下、クロロ炭酸エチル(0.63ml)を加え、室温で15分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣に酢酸エチル(10ml)を加え不溶物をろ去した後、ろ液を減圧下濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解させ、氷冷攪拌下、水素化ホウ素ナトリウム水溶液(0.45gを水5mlに溶解)を加え、室温で18時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、t−ブチルメチルエーテルで3回抽出し、抽出液を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製することにより、表記化合物0.33g(収率31%)を無色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm :4.32 (2H, dd, J=12.5, 5.5), 5.82 (1H, d,J=37.5), 7.45 (1H, t, J=8.0), 7.53 (1H, d, J=8.0), 7.70 (1H, d, J=8.0),7.81 (1H, s).
【0484】
参考例118
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペン−1−オール(0.45g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.12g)及びトリフェニルホスフィン(0.80g)をジクロロメタン(20ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.48ml)を滴下し、同温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=15/1)で精製することにより、表記化合物1.40g(収率92%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.34 (2H, m), 3.68 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.30 (2H, q, J=7.0), 4.46 (1H, m), 4.54 (2H, d, J=15.0), 5.62 (1H, d, J=36.5),6.92 (2H, d, J=9.5), 7.42 (3H, m), 7.51 (1H, d, J=7.0), 7.63 (1H, d, J=8.0), 7.71 (1H, s).
【0485】
参考例119
2−ヒドロキシイソフタル酸
2−メトキシイソフタル酸(1.0g)を55%ヨウ化水素酸(10ml)に溶解させ、80℃で1時間撹拌した。反応液を氷水に加え、析出した沈殿物をろ取することにより、表記化合物0.9g(収率95%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO-d6) δppm : 6.93 (1H, t, J=8.0), 7.96 (2H, d, J=8.0).
【0486】
参考例120
2−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル
2−ヒドロキシイソフタル酸(1.9g)をメタノール(20ml)に溶解させ、氷冷下、塩化チオニル(1.5ml)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮することにより、表記化合物1.5g(68%)を白色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 3.96 (6H, s), 6.94 (1H, t, J=8.0), 8.06(2H, d, J=8.0).
【0487】
参考例121
2−ヒドロキシ−5−ニトロイソフタル酸ジメチル
2−ヒドロキシイソフタル酸ジメチル(1.5g)を、69%硝酸(5ml)及び濃硫酸(5ml)の混合液に加え、氷冷下、0.5時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、得られた黄色固体をヘキサンを加えてろ取することにより、表記化合物1.6g(収率89%)を黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 4.03 (6H, s), 8.94 (2H, s).
【0488】
参考例122
2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−ニトロイソフタル酸ジメチル
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(2.6g)、2−ヒドロキシ−5−ニトロイソフタル酸ジメチル(1.6g)及びトリフェニルホスフィン(4.4g)をジクロロメタン(40ml)及びテトラヒドロフラン(20ml)の混合溶媒に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(2.6ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=19/1)で精製し、得られた黄色固体をヘキサン及び酢酸エチル(4/1)を加えてろ取することにより、表記化合物2.2g(収率78%)を白色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.46 (9H, s), 1.70-1.80 (2H, m), 1.85-1.95 (2H, m), 3.05 (2H, m), 3.80-3.95 (2H, m), 3.97 (6H, s), 4.29 (1H, m), 8.74 (2H, s).
【0489】
参考例123
2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−ニトロイソフタル酸
2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−ニトロイソフタル酸ジメチル(10.7g)を濃塩酸(100ml)に溶解させ、80℃で10時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣にヘキサンを加え、白色固体をろ取した。次いで、得られた固体を水(50ml)及びアセトン(50ml)の混合溶媒に溶解させ、室温で炭酸水素ナトリウム(4.6g)及びジ−t−ブチルジカーボネート(5.9g)加え、40℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣にヘキサンを加えた後、ろ取することにより、表記化合物4.1g(収率40%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.40 (9H, s), 1.55-1.65 (2H, m), 1.75-1.85 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 4.40 (1H, m), 8.54 (2H, s).
【0490】
参考例124
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルニトロベンゼン
2−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−ニトロイソフタル酸(4.6g)をジクロロメタン(150ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(4.3ml)及びトリエチルアミン(4.8ml)を加え、同温で0.5時間撹拌した後、28%アンモニア水(1.9ml)を加え、さらに室温で1時間撹拌した。析出した沈殿物をろ取することにより、表記化合物3.0g(収率64%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.40 (9H, s), 1.60-1.70 (2H, m), 1.75-1.85 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 3.55-3.65 (2H, m), 4.48 (1H, m), 8.31 (2H, s).
【0491】
参考例125
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルニトロベンゼン(3.0g)をメタノール(60ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.3g)を加え、水素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、表記化合物2.8g(収率定量的)を黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.45 (9H, s), 1.55-1.70 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.67 (2H, m), 3.80-3.90 (2H, m), 4.02 (1H, m), 7.34 (2H, s).
【0492】
参考例126
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルアニリン(2.8g)をジクロロメタン(80ml)に溶解させ、ピリジン(1.4ml)を加えた後、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(2.4ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=4/1)で精製することにより、表記化合物0.9g(収率23%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.18 (3H, t, J=7.0), 1.40 (9H, s), 1.50-1.60 (2H, m), 1.75-1.85 (2H, m), 2.90-3.00 (2H, m), 3.30 (2H, s), 3.65-3.75 (2H, m), 4.10 (2H, q, J=7.0), 4.15-4.20 (1H, m), 7.43 (2H, s).
【0493】
参考例127
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.9g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジカルバモイルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(0.9g)及びトリフェニルホスフィン(1.8g)をジクロロメタン(30ml)及びテトラヒドロフラン(30ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.1ml)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=1/2)で精製することにより、表記化合物0.8g(収率73%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.26 (3H, t, J=7.0), 1.45 (9H, s), 1.60-1.75 (2H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.60-2.75 (2H, m), 4.00-4.15 (2H, m), 4.03 (2H, s), 4.15-4.25 (1H, m), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.55 (2H, d, J=7.0), 6.22 (1H, dt, J=16.0, 7.0), 6.46 (1H, d, J=16.0), 7.35-7.45 (2H, m), 7.50-7.60 (3H, m), 8.16 (1H, m).
【0494】
参考例128
4−メチル−5−ニトロサリチル酸メチル
4−メチルサリチル酸(3.5g)をメタノール(8ml)及びベンゼン(32ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、2.0Mトリメチルシリルジアゾメタンヘキサン溶液(15.0ml)を加え、室温で0.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた黄色油状物質を、氷冷下、69%硝酸(20ml)に加え、同温で2時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した後、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、表記化合物1.3g(収率21%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 2.66 (3H, s), 4.01 (3H, s), 6.92 (1H, s), 8.66 (1H, s).
【0495】
参考例129
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−メトキシカルボニル−2−メチルニトロベンゼン
1−t−ブトキシカルボニル−4−ヒドロキシピペリジン(5.4g)、4−メチル−5−ニトロサリチル酸メチル(2.8g)及びトリフェニルホスフィン(9.0g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチル(5.4ml)を加え、室温で9時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することにより、表記化合物4.9g(収率93%)を黄色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.85-1.95 (4H, m), 2.68 (3H, s), 3.50-3.65 (4H, m), 3.91 (3H, s), 4.78 (1H, m), 6.84 (1H, s), 8.63 (1H, s).
【0496】
参考例130
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルボキシ−2−メチルニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−メトキシカルボニル−2−メチルニトロベンゼン(4.9g)を濃塩酸(100ml)に溶解させ、80℃で5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた白色固体を、水(30ml)及びアセトン(30ml)の混合溶媒に溶解させ、室温で、炭酸水素ナトリウム(2.3g)及びジ−t−ブチルジカーボネート(3.3g)加え、40℃で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。ろ過した後、減圧下溶媒を留去することにより、表記化合物4.8g(収率定量的)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.48 (9H, s), 1.85-1.95 (2H, m), 2.05-2.15 (2H, m), 2.71 (3H, s), 3.35-3.45 (2H, m), 3.70-3.80 (2H, m), 4.85 (1H, m), 6.93 (1H, s), 8.84 (1H, s).
【0497】
参考例131
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルニトロベンゼン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルボキシ−2−メチルニトロベンゼン(4.8g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、氷冷下、クロロギ酸イソブチル(1.7ml)及びトリエチルアミン(1.8ml)を加え、同温で1時間撹拌した後、28%アンモニア水(0.8ml)を加え、さらに2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物4.7g(収率97%)を白色固体として得た。
1H NMR (500MHz, DMSO-d6) δppm : 1.41 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 1.90-2.00 (2H, m), 2.61 (3H, s), 3.20-3.30 (2H, m), 3.60-3.70 (2H, m), 4.93 (1H, m), 7.35 (1H, s), 8.42 (1H, s).
【0498】
参考例132
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルアニリン
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルニトロベンゼン(4.7g)をメタノール(120ml)に溶解させ、パラジウム−炭素触媒(0.5g)を加え、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応液をろ過した後、ろ液を減圧下濃縮することにより、表記化合物4.0g(収率93%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.47 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 1.95-2.05 (2H, m), 2.20 (3H, s), 3.18 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.45 (1H, m), 6.74 (1H, s), 7.47 (1H, s).
【0499】
参考例133
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル
4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルアニリン(4.0g)をジクロロメタン(60ml)に溶解させ、ピリジン(1.2ml)を加えた後、氷冷下、クロロスルホニル酢酸エチル(1.9ml)を滴下し、室温で0.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/メタノール=19/1)で精製することにより、表記化合物2.8g(収率48%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.35 (3H, t, J=7.0), 1.48 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.49 (3H, s), 3.29 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.06 (2H, s), 4.33 (2H, q, J=7.0), 4.66 (1H, m), 6.90 (1H, s), 8.16 (1H, s).
【0500】
参考例134
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.9g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−5−カルバモイル−2−メチルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.8g)及びトリフェニルホスフィン(2.0g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.2ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/4)で精製することにより、表記化合物2.1g(収率58%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.85 (2H, m), 2.00-2.10 (2H, m), 2.41 (3H, s), 3.25-3.35 (2H, m), 3.75-3.85 (2H, m), 4.02 (1H, d, J=14.0), 4.16 (1H, d, J=14.0), 4.20-4.25 (1H,m), 4.30-4.40 (2H, m), 4.65-4.75 (2H, m), 6.20-6.30 (1H, m), 6.35 (1H, d, J=16.0), 6.88 (1H, s), 7.41 (1H, m), 7.50-7.55 (3H, m), 8.30 (1H, s).
【0501】
参考例135
3−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(2.45g)にカテコールボラン(1.5ml)を加え、60℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、トルエン(40ml)で希釈し、3−ブロモ−4−メチルベンゾニトリル(2.02g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.58g)及びナトリウムエトキシド20%エタノール溶液(5.0ml)を加え、90℃で4時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を1M水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/1)にて精製することにより、中間体化合物(2.23g)を得た。
次いで、得られた中間体化合物をテトラヒドロフラン(60ml)に溶解させ、氷冷下、1M弗化テトラブチルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(12ml)を加えた後、同温で1時間撹拌した。反応液に水を加えた後、t−ブチルメチルエーテルで抽出し、抽出液を水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製することにより、表記化合物0.64g(収率2工程36%)を無色固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 2.41 (3H, s), 4.39 (2H, bs), 6.30 (1H, dt, J=16.0, 5.5), 6.80 (1H, d, J=16.0), 7.25 (1H, d, J=8.0), 7.43 (1H, dd, J=8.0, 2.0), 7.70 (1H, d, J=2.0).
【0502】
参考例136
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(5−シアノ−2−メチルフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.64g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(1.62g)及びトリフェニルホスフィン(1.16g)をジクロロメタン(30ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.70ml)を滴下した後、同温で2時間撹拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=12/1)で精製することにより、表記化合物2.03g(収率92%)を無色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3) δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75(2H, m), 1.91 (2H, m), 2.25 (3H, s), 3.43 (2H, m), 3.69 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.47 (1H, m), 4.49 (2H, d, J=6.5), 6.05 (1H, dt, J=15.5, 6.5), 6.56 (1H, d, J=15.5), 6.92 (2H, d, J=10.0), 7.19 (1H, d, J=7.5), 7.40 (3H, m), 7.55 (1H, s).
【0503】
参考例137
3−(5−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール
1−t−ブチルジメチルシロキシ−2−プロピン(1.70g)にカテコールボラン(1.07ml)を加え、60℃で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却させた後、トルエン(20ml)で希釈し、3−ブロモ−4−フルオロベンゾニトリル(1.40g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム錯体(0.41g)及びナトリウムエトキシド20%エタノール溶液(3.4ml)を加えた後、100℃で6時間撹拌した。反応液に1M水酸化ナトリウム水溶液を加えた後、エーテル抽出し、抽出液を1M水酸化ナトリウム水溶液、水及び飽和食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させた。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=10/1)にて精製することにより、中間体化合物(1.29g)を得た。
次いで、得られた中間体化合物をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解させ、氷冷下、1Mフッ化テトラブチルアンモニウム/テトラヒドロフラン溶液(5.30ml)を加えた後、同温で1.5時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、抽出液を水及び食塩水で順次洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥させた。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製することにより、表記化合物0.46g(収率2工程37%)を無色固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 4.40 (2H, m), 6.52 (1H, dt, J=16.5, 5.0), 6.75 (1H, d, J=16.5), 7.16 (1H, dd, J=10.0, 8.5), 7.53 (1H, ddd, J=8.5, 5.0, 2.0), 7.70 (1H, dd, J=7.0, 2.0).
【0504】
参考例138
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(5−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペニル]エタンスルホンアミド
3−(5−シアノ−2−フルオロフェニル)−2−(E)−プロペン−1−オール(0.72g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]エタンスルホンアミド(1.63g)及びトリフェニルホスフィン(1.37g)をジクロロメタン(40ml)に溶解させ、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.83ml)を滴下した後、室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=10/1)で精製することにより、表記化合物2.00g(収率91%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δppm : 1.42 (3H, t, J=7.5), 1.47 (9H, s), 1.74(2H, m), 1.90 (2H, m), 3.06 (2H, q, J=7.5), 3.33 (2H, m), 3.68 (2H, m),4.45 (3H, m), 6.34 (1H, dt, J=16.0, 6.0), 6.54 (1H, d, J=16.0), 6.90 (2H, d, J=9.0), 7.12 (1H, dd, J=10.5, 9.0), 7.27 (2H, d, J=9.0), 7.51 (1H,ddd, J=9.0, 5.0, 2.0), 7.68 (1H, dd, J=6.5, 2.0).
【0505】
参考例139
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−メチル−2−(E)−プロペン−1−オール(1.50g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]スルファモイル酢酸エチル(3.83g)及びトリフェニルホスフィン(2.95g)をジクロロメタン(70ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(1.77ml)を加えた後、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ジクロロメタン/酢酸エチル=1/10)で精製することにより、標記化合物4.98g(収率96%)を黄色無定形固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3)δppm : 1.37 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.69-1.79 (2H, m), 1.84-1.96 (2H, m), 1.88 (3H, s), 3.34 (2H, m), 3.69 (2H, m), 3.98 (2H, s), 4.32 (2H, q, J=7.0), 4.40 (2H, s), 4.46 (1H, m), 6.20 (1H, s), 6.91 (2H, d, J=9.0), 7.28-7.34 (5H, m), 7.47 (1H, d, J=7.5).
【0506】
参考例140
N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル
3−(3−シアノフェニル)−2−フルオロ−2−(Z)−プロペン−1−オール(0.80g)、N−[4−(1−t−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]スルファモイル酢酸エチル(2.20g)及びトリフェニルホスフィン(1.50g)をジクロロメタン(50ml)に溶解し、氷冷下、アゾジカルボン酸ジエチル(0.86ml)を滴下した後、室温で2.5時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=1/4〜1/2)で精製することにより、標記化合物3.40g(収量定量的)を淡黄色無定形固体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl3)δppm : 1.36 (3H, t, J=7.0), 1.47 (9H, s), 1.75-1.84 (2H, m), 2.02-2.10 (2H, m), 3.23-3.30 (2H, m), 3.76-3.84 (2H, m), 4.01 (2H, s), 4.31 (2H, q, J=7.0), 4.57-4.70 (3H, m), 5.65 (1H, d, J=36.5), 7.03 (1H, d, J=9.0), 7.38-7.74 (5H, m), 8.35 (1H, d, J=3.0).
【0507】
試験例1
抗ファクターXa活性の測定
抗ファクターXa活性の測定は、Haraらの方法[トロンボシス・アンド・ヘモスタシス,第71巻,第314頁(1994年)[Thromb. Haemost., 71, 314 (1994)]]を一部改変して行った。0.9 %塩化ナトリウム、0.4 mMの発色基質S-2222(第一化学薬品)および被検化合物を含む50 mMのTris塩酸緩衝液(pH 8.4)を混和し、0.25 unit/mlのヒトファクターXa(コスモバイオ)を添加することにより反応を開始した。コントロール群においては、被験化合物の代わりに蒸留水を緩衝液に加えた。反応溶液(総容量0.1 ml)は、室温で5分間インキュベーションした。405 nmの吸光度を96ウェルマイクロプレートリーダー(モデル550、バイオラッド)で持続的に測定し、5分間の吸光度の増加をファクターXa活性の指標として算出した。被験化合物の抗ファクターXa活性を評価するために、被験化合物がファクターXa活性を50 %阻害する濃度(IC50値)を求めた。
その結果、本発明の医薬に含有される前記一般式(I)を有するベンズアミジン誘導体が、優れた活性化血液凝固第X因子阻害作用を有することがわかった。IC50が12 nM以下の化合物を、表2に示す。尚、表中、化合物Aは、WO 98/31661(EP 976722)に記載の、N−[4−[1−アセトイミドイル−4−ピペリジルオキシ]フェニル]−N−[2−(3−アミジノフェノキシ)エチル]スルファモイル酢酸の2塩酸塩を示す。
【0508】
【化28】
Figure 0004140265
【0509】
【表2】
──────────────────────
実施例化合物 ファクターXa阻害活性
番号 [IC50 (nM)]
──────────────────────
実施例3 8.6
実施例4 6.4
実施例8 4.5
実施例9 7.4
実施例10 4.6
実施例11 8.1
実施例22 8.3
実施例23 8.3
実施例28 9.0
実施例29 9.0
実施例31 10.0
実施例34 10.0
実施例36 7.1
実施例38 8.7
実施例41 7.5
実施例46 6.8
実施例47 3.7
実施例49 9.8
実施例54 4.6
実施例55 5.0
実施例56 10.0
実施例57 9.3
実施例63 10
実施例65 12
──────────────────────
化合物A 130
──────────────────────
【0510】
試験例2
抗トリプシン活性の測定
抗トリプシン活性の測定は、Taniuchiらの方法[トロンボシス・アンド・ヘモスタシス,第79巻,第543頁(1998年)[Thromb. Haemost., 79, 543 (1998)]]を一部改変して行った。0.9 %塩化ナトリウムを含む50 mM Tris塩酸緩衝液85 μl(pH 8.4)、5 μlの発色基質S-2222(終濃度0.4 mM、第一化学薬品)、および被検化合物5 μlを混和し、5 μlのウシ・トリプシン(終濃度0.25 μg-protein/ml、シグマ)を添加することにより反応を開始した。コントロール群においては、被検化合物の代わりに蒸留水を緩衝液に添加した。反応溶液(総容量0.1 ml)は室温でインキュベーションした。405 nmの吸光度を96ウェルマイクロプレートリーダー(モデル550、バイオラッド)にて連続測定して、5分間の吸光度の増加をトリプシン活性の指標として算出した。被検化合物の抗トリプシン活性を評価するために、被検化合物がトリプシン活性を50 %抑制するに要する濃度(IC50値)を求めた。結果を表3に示す。
【0511】
【表3】
──────────────────────
実施例化合物 抗トリプシン活性
番号 [IC50 (nM)]
──────────────────────
実施例9 520
実施例11 840
──────────────────────
【0512】
製剤例1
ハードカプセル剤
50 mgの粉末状の実施例9の化合物、128.7 mgのラクトース、70 mgのセルロース及び1.3 mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、60メッシュのふるいを通した後、この粉末を250 mgの3号ゼラチンカプセルに入れ、カプセル剤とする。
【0513】
製剤例2
錠剤
50 mgの粉末状の実施例9の化合物、124 mgのラクトース、25 mgのセルロース及び1 mgのステアリン酸マグネシウムを混合し、打錠機により打錠して、1錠200 mgの錠剤とする。この錠剤は必要に応じて糖衣を施すことができる。
【0514】
製剤例3
注射剤
1.5重量%の実施例9の化合物を、10容量%のプロピレングリコール中で攪拌し、次いで、注射用水で一定容量に調整した後、滅菌して注射剤とする。
【0515】
【発明の効果】
本発明の一般式(I)を有するベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤は、優れた活性化血液凝固第X因子阻害作用を有し、毒性も弱いため、血液凝固性疾患(例えば、脳梗塞、心筋梗塞又は末梢循環障害等の血栓性疾患)の予防薬又は治療薬(特に治療薬)として有用である。

Claims (28)

  1. 一般式
    Figure 0004140265
    [式中、
    1は、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基又は水酸基を示し、
    2は、水素原子、ハロゲン原子又はC1−C6アルキル基を示し、
    3は、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C6アルキルスルホニル基を示し、
    4及びR5は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基、C1−C6アルコキシ基、カルボキシル基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基又はジ(C1−C6アルキル)カルバモイル基を示し、
    6は、1−アセトイミドイルピロリジン−3−イル基又は1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基を示す。]を有するベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  2. 請求項1に於いて、R1が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基又は水酸基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  3. 請求項1に於いて、R1が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基、エチル基又は水酸基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  4. 請求項1に於いて、R1が、水素原子、弗素原子、メチル基又は水酸基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  5. 請求項1に於いて、R1が、水素原子又は水酸基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  6. 請求項1乃至5より選択される一の請求項に於いて、R2が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子又はC1−C4アルキル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  7. 請求項1乃至5より選択される一の請求項に於いて、R2が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基又はエチル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  8. 請求項1乃至5より選択される一の請求項に於いて、R2が、水素原子、弗素原子又はメチル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  9. 請求項1乃至5より選択される一の請求項に於いて、R2が、水素原子又は弗素原子であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  10. 請求項1乃至5より選択される一の請求項に於いて、R2が、水素原子であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  11. 請求項1乃至10より選択される一の請求項に於いて、R3が、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換されたC1−C4アルキルスルホニル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  12. 請求項1乃至10より選択される一の請求項に於いて、R3が、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基若しくはカルボキシル基で置換された、メタンスルホニル基若しくはエタンスルホニル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  13. 請求項1乃至10より選択される一の請求項に於いて、R3が、メトキシカルボニルメタンスルホニル基、エトキシカルボニルメタンスルホニル基、カルボキシメタンスルホニル基、2−メトキシカルボニルエタンスルホニル基、2−エトキシカルボニルエタンスルホニル基又は2−カルボキシエタンスルホニル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  14. 請求項1乃至10より選択される一の請求項に於いて、R3が、エトキシカルボニルメタンスルホニル基又はカルボキシメタンスルホニル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  15. 請求項1乃至14より選択される一の請求項に於いて、R4及びR5が、同一又は異なって、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、C1−C4アルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  16. 請求項1乃至14より選択される一の請求項に於いて、R4が、水素原子、弗素原子、塩素原子又はトリフルオロメチル基であり、
    5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、C1−C4アルキル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、C1−C4アルコキシ基、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基又はN,N−ジメチルカルバモイル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  17. 請求項1乃至14より選択される一の請求項に於いて、R4が、水素原子、弗素原子又は塩素原子であり、
    5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、メトキシ基、エトキシ基又はカルバモイル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  18. 請求項1乃至14より選択される一の請求項に於いて、R4が、水素原子であり、
    5が、水素原子、弗素原子、塩素原子、メチル基、トリフルオロメチル基又はカルバモイル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  19. 請求項1乃至14より選択される一の請求項に於いて、R4が、水素原子であり、
    5が、水素原子、塩素原子、メチル基又はカルバモイル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  20. 請求項1乃至19より選択される一の請求項に於いて、R6が、1−アセトイミドイルピペリジン−4−イル基であるベンズアミジン誘導体或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  21. 請求項1より選択される下記群の化合物或いはその薬理上許容される塩からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤:
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−フルオロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−クロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−メチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−トリフルオロメチルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸エチル、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3,5−ジクロロフェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−(E)−プロペニル]スルファモイル酢酸、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[(Z)−3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−プロペニル]スルファモイル酢酸、及び、
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[(E)−3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−プロペニル]スルファモイル酢酸。
  22. 請求項1より選択される下記化合物からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤:
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)−3−カルバモイルフェニル]−N−[(Z)−3−(3−アミジノフェニル)−2−フルオロ−2−プロペニル]スルファモイル酢酸・二塩酸塩。
  23. 請求項1より選択される下記化合物からなる、活性化血液凝固第X因子阻害剤:
    N−[4−(1−アセトイミドイルピペリジン−4−イルオキシ)フェニル]−N−[(E)−3−(3−アミジノフェニル)−2−メチル−2−プロペニル]スルファモイル酢酸・二塩酸塩。
  24. 請求項1乃至23より選択される一の請求項に記載の活性化血液凝固第X因子阻害剤を含有する、血液凝固性疾患の治療薬又は予防薬。
  25. 請求項1乃至23より選択される一の請求項に記載の活性化血液凝固第X因子阻害剤を含有する、脳梗塞の治療薬又は予防薬。
  26. 請求項1乃至23より選択される一の請求項に記載の活性化血液凝固第X因子阻害剤を含有する、心筋梗塞の治療薬又は予防薬。
  27. 請求項1乃至23より選択される一の請求項に記載の活性化血液凝固第X因子阻害剤を含有する、末梢循環障害の治療薬又は予防薬。
  28. 請求項1乃至23より選択される一の請求項に記載されたベンズアミジン誘導体又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬。
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