JP2011116705A - 含窒素環状化合物 - Google Patents

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JP2011116705A JP2009275991A JP2009275991A JP2011116705A JP 2011116705 A JP2011116705 A JP 2011116705A JP 2009275991 A JP2009275991 A JP 2009275991A JP 2009275991 A JP2009275991 A JP 2009275991A JP 2011116705 A JP2011116705 A JP 2011116705A
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Takuya Ikeda
拓也 池田
Masayuki Yoshida
将之 吉田
Sakiko Takahashi
咲子 高橋
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Abstract

【課題】優れたニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有し、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患等の治療に有用な化合物の提要。
【解決手段】一般式(I)

[式中、R、は置換されていてもよいフェニル基等;Rは、置換されていてもよいフェニル基等;Lは、C−C10アルキレン基、メチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−C10アルキレン基等;Lは、単結合、式−NH−で表わされる基等;Xは、窒素原子又は式−CH−で表わされる基;Yは、窒素原子又は式−CH−で表わされる基;mは、0、1又は2;nは、0、1又は2;pは、1乃至10の整数;qは、1又は2;rは、0又は1;sは、0又は1;tは、0又は1]を有する化合物又はその薬理上許容される塩。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れたニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有し、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患等の治療薬として有用なインダノール化合物又はその薬理上許容される塩に関する。
気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、気管支収縮、気道炎症、粘液分泌、咳嗽などが亢進している。サブスタンスPあるいはニューロキニンAが気道収縮作用、炎症作用、咳、粘液分泌に関与しており、サブスタンスPあるいはニューロキニンAの両受容体(ニューロキニンNK及びニューロキニンNK受容体)に拮抗する化合物は、上記の生理作用を抑制する可能性がある(非特許文献1、非特許文献2)。ニューロキニンNK及びニューロキニンNK両受容体に拮抗する非ペプチド性低分子化合物は開示されている(特許文献1、特許文献2)が、薬剤使用としての認可は得られていない。一方、アセチルコリンはムスカリン性M受容体に作動することにより、強い気道収縮作用を惹起する(非特許文献3)。ムスカリン性M受容体に拮抗する化合物は気管支拡張作用を有する化合物があり(特許文献3、特許文献4、特許文献5)、気管支拡張薬剤として使用されている(非特許文献4)。ムスカリン性M受容体およびニューロキニン受容体の両者を拮抗することでより、各々単独で発揮される気管支拡張作用を上回る強い気管支拡張作用を発揮することが開示されている(特許文献6)。しかしながら、ニューロキニンNK及びニューロキニンNK両受容体に拮抗する化合物が気管支喘息あるいはCOPD治療薬として上市されていないことから、単剤を併用することは出来ないという問題点がある。ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリン性Mすべての受容体を拮抗することで、強い気管支拡張作用、抗炎症作用、鎮咳去痰作用を有する単一の化合物が望まれていた。
US6511975号公報 US7365067号公報 US2004/167167号公報 US2005/203131号公報 US2006/281740号公報 特開2006−160639号公報
アメリカン レビュー オブ レスピラトリー ディズィーズ,1991年,144巻,1187−1198ページ(American Review Of Respiratory Disease,1991,vol.144,pages1187−1198) アメリカン レビュー オブ レスピラトリー ディズィーズ,1991年,144巻,1391−1399ページ(American Review Of Respiratory Disease,1991,vol.144,pages1391−1399) ライフ サイエンス,1993年,52巻,521−527ページ(Life Sciences,1993,vol.52,pages521−527) ヨーロピアン ジャーナル オブ ファーマコロジー,2006年,533巻,36−39ページ(European Journal of Pharmacology,2006,vol.533,pages36−39)
本発明者等は、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体のすべてに拮抗作用を有する単一の化合物の合成とその薬理活性について長年にわたり鋭意研究を行った結果、単一ですべての受容体に拮抗作用を示し、持続的に薬効を示す化合物を見出し、本発明を完成した。
本発明は、(1)一般式(I)
[式中、
は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
は、C−C10アルキレン基、メチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−C10アルキレン基又はメチレン基の一つが式−N(R)−で表わされる基に置き換わったC−C10アルキレン基を示し(Rは、水素原子、C−Cアルキル基又は2−ニトロフェニルスルホニル基を示す。)、
は、単結合、式−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−CH(OH)−W−N(CH)−で表わされる基又は式−CH−NH−W−NH−で表わされる基(Wは、一つのヒドロキシ基で置換されていてもよいC−C10アルキレン基を示す。)
Xは、窒素原子又は式−CH−で表わされる基を示し、
Yは、窒素原子又は式−CH−で表わされる基を示し、
mは、0、1又は2を示し、
nは、0、1又は2を示し、
pは、1乃至10の整数を示し、
qは、1又は2を示し、
rは、0又は1を示し、
sは、0又は1を示し、
rとsは、同時に1を示さず、
tは、0又は1を示し、
置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイル基、ニトロ基及びアミノ基からなる群を示す。]を有する化合物又はその薬理上許容される塩に関する。
本発明において、好適には、
(2) (1)において、
一般式(I)が、一般式(II)
である化合物又はその薬理上許容される塩。
(3) (1)又は(2)において、
が、C−Cアルキレン基又はメチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(4) (1)又は(2)において、
が、ペンタメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、メチレンオキシトリメチレン基又はエチレンオキシエチレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(5) (1)乃至(4)から選択されるいずれか一項において、
が、式−C(=O)−NH−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−W−N(CH)−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(6) (1)乃至(4)から選択されるいずれか一項において、
が、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(7) (1)乃至(4)から選択されるいずれか一項において、
が、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(8) (1)乃至(7)から選択されるいずれか一項において、
XとYが同時に窒素原子であるか、Xが窒素原子でYが式−CH−で表わされる基であるか、又は、XとYが同時に式−CH−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
(9) (1)乃至(8)から選択されるいずれか一項において、
mとnが同時に0であるか、mとnが同時に1であるか、mが2でnが0であるか、mが2でnが1であるか、又は、mとnが同時に2である化合物又はその薬理上許容される塩。
(10) (1)乃至(8)から選択されるいずれか一項において、
mとnが同時に1であるか、又は、mが2でnが1である化合物又はその薬理上許容される塩。
(11) (1)において、
一般式(I)が、一般式(II)であり、Lが、C−Cアルキレン基又はメチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−Cアルキレン基であり、Lが、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基であり、XとYが同時に窒素原子であるか、Xが窒素原子でYが式−CH−で表わされる基であるか、又は、XとYが同時に式−CH−で表わされる基であり、mとnが同時に0であるか、mとnが同時に1であるか、mが2でnが0であるか、mが2でnが1であるか、又は、mとnが同時に2である化合物又はその薬理上許容される塩。
(12) (1)において、
一般式(I)が、一般式(II)であり、Lが、ペンタメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、メチレンオキシトリメチレン基又はエチレンオキシエチレン基であり、Lが、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基であり、XとYが同時に窒素原子であるか、Xが窒素原子でYが式−CH−で表わされる基であるか、又は、XとYが同時に式−CH−で表わされる基であり、mとnが同時に1であるか、又は、mが2でnが1である化合物又はその薬理上許容される塩。
(13) 一般式(I)を有する化合物が、
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{6−[4−({4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}アミノ)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{8−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]オクタノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{6−[3−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{6−[{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}アミノ)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−1−ヒドロキシペンチル}ピペリジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ペンタノイル}ピペリジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[(3−{2−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]エトキシ}プロパノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[({4−[(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル]フェニル}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(5−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,5−ジアゾカン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{9−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ノナノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{[3−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}メチル)フェニル]カルボニル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[(6−{3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]アゼチジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペラジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−({1−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−4−イル}アミノ)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{6−[{1−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−4−イル}(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−2−ヒドロキシペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[{6−[(1−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート、又は、
1−{2−[{6−[(1−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
である(1)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
(14) 一般式(I)を有する化合物が、
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、又は、
1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−2−ヒドロキシペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
である(1)に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
(15) 一般式(I)を有する化合物が、
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、又は、
1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−2−ヒドロキシペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
である(1)に記載の化合物。
(16) (1)乃至(15)から選択されるいずれか一項に記載の化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
(17) 医薬組成物が、気管支拡張作用及び抗炎症作用を有する(16)に記載された医薬組成物。
(18) 医薬組成物が、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体が介在する疾患の治療及び/又は予防のための(16)に記載された医薬組成物。
(19) 医薬組成物が、呼吸器疾患、アレルギー疾患及び/又は神経系疾患の治療及び/又は予防のための(16)に記載された医薬組成物。
(20) 医薬組成物が、呼吸器疾患及び/又は神経系疾患の治療及び/又は予防のための(16)に記載された医薬組成物。
(21) 医薬組成物が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、 角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍の治療及び/又は予防のための(16)に記載された医薬組成物。
(22) 医薬組成物が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、過敏性腸症候群及び/又は前立腺肥大の治療及び/又は予防のための(16)に記載された医薬組成物。
(23) 医薬組成物が、気管支喘息及び/又は慢性閉塞性肺疾患の治療及び/又は予防のための(16)に記載された医薬組成物。
(24) 医薬組成物が、経肺投与及び/又は点鼻投与するための、(19)乃至(23)から選択されるいずれか一項に記載された医薬組成物。
(25) 医薬組成物を製造するための、(1)乃至(15)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の有効成分としての使用。
(26) 医薬組成物が、気管支拡張作用及び抗炎症作用を有するための医薬組成物である(25)に記載の使用。
(27) 医薬組成物が、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体が介在する疾患の治療及び/又は予防のための組成物である(25)に記載の使用。
(28) 医薬組成物が、呼吸器疾患、アレルギー疾患及び/又は神経系疾患の治療及び/又は予防のための組成物である(25)に記載の使用。
(29) 医薬組成物が、呼吸器疾患及び/又は神経系疾患の治療及び/又は予防のための組成物である(25)に記載の使用。
(30) 医薬組成物が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍の治療及び/又は予防のための組成物である(25)に記載の使用。
(31) 医薬組成物が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、過敏性腸症候群及び/又は前立腺肥大の治療及び/又は予防のための組成物である(25)に記載の使用。
(32) 医薬組成物が、気管支喘息及び/又は慢性閉塞性肺疾患の治療及び/又は予防のための組成物である(25)に記載の使用。
(33) 医薬組成物が、経肺投与及び/又は点鼻投与するための医薬組成物である、(28)乃至(32)から選択されるいずれか一項に記載された使用。
(34) (1)乃至(15)から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の薬理的な有効量を温血動物に投与する疾病の治療及び/又は予防方法。
(35) 疾病が、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体が介在する疾患である(34)に記載の方法。
(36) 疾病が、呼吸器疾患、アレルギー疾患及び/又は神経系疾患である(34)に記載の方法。
(37) 疾病が、呼吸器疾患及び/又は神経系疾患である(34)に記載の方法。
(38) 疾病が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍である(34)に記載の方法。
(39) 疾病が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、過敏性腸症候群及び/又は前立腺肥大である(34)に記載の方法。
(40) 疾病が、気管支喘息及び/又は慢性閉塞性肺疾患である(34)に記載の方法。
(41) 一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を経肺投与及び/又は点鼻投与することを特徴とする、請求項(36)乃至(40)から選択されるいずれか一項に記載された方法、
及び、
(42) 温血動物がヒトである請求項(34)乃至(41)から選択されるいずれか一項に記載の方法
を挙げることができる。
本発明において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又は沃素原子である。好適には、フッ素原子又は塩素原子であり、より好適には、フッ素原子である。
本発明において、「C−Cアルキル基」は、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキル基である。例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチルブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1,1−ジメチルブチル又は1,2−ジメチルブチル基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルキル基(C1−Cアルキル基)であり、より好適には、メチル基又はエチル基(C1−Cアルキル基)であり、更により好適には、メチル基である。
本発明において、「C−Cハロゲン化アルキル基」は、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルキル基」に結合した基である。例えば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、ジフルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、フルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2−ブロモエチル、2−クロロエチル又は2−フルオロエチル基であり、好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルキル基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルキル基)であり、より好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルキル基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルキル基)であり、更により好適には、トリフルオロメチル基である。
本発明において、「C−Cアルコキシ基」は、前記「C−Cアルキル基」が酸素原子に結合した基であり、炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基である。例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペントキシ、2−メチルブトキシ、3−エチルプロポキシ、ネオペントキシ、ヘキシルオキシ又は2,3−ジメチルブトキシ基であり、好適には、炭素数1乃至4個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ基(C−Cアルコキシ基)であり、より好適には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基又はイソプロポキシ基(C1−Cアルコキシ基)であり、更により好適には、メトキシ基又はエトキシ基(C1−Cアルコキシ基)であり、特に好適には、メトキシ基である。
本発明において、「C−Cハロゲン化アルコキシ基」は、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基である。例えば、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジクロロメトキシ、ジブロモメトキシ、フルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、2−クロロエトキシ、2−フルオロエトキシ又はペンタフルオロエトキシ基であり、好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C−Cアルコキシ基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルコキシ基)であり、より好適には、同一又は異なる1乃至5個の前記「ハロゲン原子」が前記「C1−Cアルコキシ基」に結合した基(C−Cハロゲン化アルコキシ基)であり、更により好適には、トリフルオロメトキシ基である。
本発明において、「C−Cアルキルカルボニルオキシ基」は、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基である。例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、ピバロイルオキシ、バレリルオキシ又はイソバレリルオキシ基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルキル基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基(C−Cアルキルカルボニルオキシ基)であり、より好適には、アセトキシ又はプロピオニルオキシ基(C−Cアルキルカルボニルオキシ基)であり、更により好適には、アセトキシ基である。
本発明において、「C−Cアルコキシカルボニルオキシ基」は、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基である。例えば、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキシ、s−ブトキシカルボニルオキシ又はt−ブトキシカルボニルオキシ基であり、好適には、1個の前記「C−Cアルコキシ基」が結合したカルボニル基が酸素原子に結合した基(C−Cアルコキシカルボニルオキシ基)であり、より好適には、メトキシカルボニルオキシ又はエトキシカルボニルオキシ基(C−Cアルコキシカルボニルオキシ基)であり、更により好適には、メトキシカルボニルオキシ基である。
本発明において、「複素環基」は、硫黄原子、酸素原子又は/及び窒素原子を1乃至3個含み、更に1又は2個の窒素原子を含有してよく、当該硫黄原子は2個の酸素原子が結合してよい4乃至7員複素環基である。例えば、フリル、チエニル、ピロリル、アゼピニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピラニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル若しくはピラジニル基のような「芳香族複素環基」、又は、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、イソキサゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、ピラゾリジニル、ジオキソラニル、ジオキサニル若しくは5,6−ジヒドロ−4H−1,3−オキサジン基のような「部分若しくは完全還元型の飽和複素環基」であり、上記複素環基は、ベンゼン環のような他の環式基と縮環していてもよく(「縮合二環式複素環基」)、例えば、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソベンゾフラニル、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル、キノリル、1,3−ベンゾジオキソラニル、1,4−ベンゾジオキサニル、インドリル、イソインドリル若しくはインドリニル基であり、好適には、ピリジル基又はピリミジニル基である。
本発明において、「置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基」は、フェニル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されているフェニル基である。好適には、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基であり、Rにおいては、より好適には、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基又は3,4,5−トリメトキシフェニル基であり、更により好適には、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基であり、Rにおいては、より好適には、4−フルオロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基又は3−ブロモ−4−フルオロフェニル基であり、更により好適には、4−フルオロフェニル基である。
本発明において、「置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基」は、前記「複素環基」又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されている前記「複素環基」である。好適には、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよいピリジル基又はピリミジニル基である。
本発明において、「C−C10アルキレン基」は、炭素数1乃至10個の直鎖又は分枝鎖飽和炭化水素から水素2原子を取去ってできる2価の基である。例えば、メチレン、メチルメチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、1−メチルトリメチレン、2−メチルトリメチレン、3−メチルトリメチレン、ペンタメチレン又はヘキサメチレン基であり、好適には、炭素数1乃至8個の直鎖又は分枝鎖飽和炭化水素から水素2原子を取去ってできる2価の基(C−Cアルキレン基)であり、Lにおいては、より好適には、ペンタメチレン基、ヘプタメチレン基又はオクタメチレン基であり、Wにおいては、より好適には、トリメチレン基、テトラメチレン基又はペンタメチレン基であり、更により好適には、トリメチレン基又はペンタメチレン基である。
本発明において、「メチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−C10アルキレン基」は、前記「C−C10アルキレン基」のメチレン基の一つが酸素原子に置き換わった基である。例えば、メチレンオキシメチレン、メチレンオキシエチレン、エチレンオキシメチレン、エチレンオキシエチレン、メチレンオキシトリメチレン、メチレンオキシテトラメチレン又はメチレンオキシペンタメチレン基であり、好適には、メチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−Cアルキレン基であり、より好適には、エチレンオキシエチレン基である。
本発明において、「メチレン基の一つが式−N(R)−で表わされる基に置き換わったC−C10アルキレン基」は、前記「C−C10アルキレン基」のメチレン基の一つが式−N(R)−で表わされる基に置き換わった基である。例えば、アミノエチレン、アミノプロピレン、アミノトリメチレン基であり、好適には、アミノペンタメチレン基、(メチル)アミノペンタメチレン基又は(2−ニトロフェニル)スルホニル]アミノペンタメチレン基であり、より好適には、アミノペンタメチレン基又は(メチル)アミノペンタメチレン基である。
本発明において、「一つのヒドロキシ基で置換されていてもよいC−C10アルキレン基」は、前記「C−C10アルキレン基」又は一つのヒドロキシ基で置換されているC−C10アルキレン基を示す。
本発明において、「一つのヒドロキシ基で置換されているC−C10アルキレン基」は、前記「C−C10アルキレン基」のメチレン基の一つにヒドロキシ基が置換した基である。例えば、1−ヒドロキシトリメチレン、2−ヒドロキシトリメチレン、2−ヒドロキシペンタメチレン又は2−ヒドロキシヘキサメチレン基であり、好適には、メチレン基の一つにヒドロキシ基が置換したC−Cアルキレン基であり、より好適には、2−ヒドロキシペンタメチレン基である。
本発明において、好適なRは、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基であり、更により好適なRは、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル基である。
本発明において、好適なRは、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基であり、より好適なRは、4−フルオロフェニル基である。
本発明において、好適なLは、C−Cアルキレン基又はメチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−Cアルキレン基であり、より好適なLは、ペンタメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、メチレンオキシトリメチレン基又はエチレンオキシエチレン基である。
本発明において、好適なRは、水素原子又はメチル基である。
本発明において、好適なLは、式−C(=O)−NH−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−W−N(CH)−で表わされる基であり、より好適なLは、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基であり、更に好適なLは、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基である。
本発明において、好適なWは、2−ヒドロキシペンタメチレン基である。
本発明において、好適なXとYの組み合わせは、XとYが同時に窒素原子であるか、Xが窒素原子でYが式−CH−で表わされる基であるか、又は、XとYが同時に式−CH−で表わされる基である。
本発明において、好適なmとnの組み合わせは、mとnが同時に0であるか、mとnが同時に1であるか、mが2でnが0であるか、mが2でnが1であるか、又は、mとnが同時に2であり、より好適なmとnの組み合わせは、mとnが同時に1であるか、又は、mが2でnが1である。
本発明において、好適なpは、2である。
本発明において、好適なqは、1である。
本発明において、好適なrは、1である。
本発明において、好適なsは、0である。
本発明において、好適なtは、0である。
本発明において、好適な置換基群Aは、ハロゲン原子又はC−Cハロゲン化アルキル基であり、より好適な置換基群Aは、フッ素原子又はビス(トリフルオロメチル)フェニル基である。
本発明において、好適な一般式(I)は、一般式(II)である。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、全ての異性体(ケト−エノール異性体、ジアステレオ異性体、光学異性体、回転異性体等)を有する。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、その分子内に不斉炭素原子が存在するので、種々の異性体を有する。本発明の化合物においては、これらの異性体およびこれらの異性体の混合物がすべて単一の式、即ち一般式(I)で示されている。従って、本発明はこれらの異性体およびこれらの異性体の任意の割合の混合物をもすべて含むものである。
上記のような立体異性体は、光学活性な原料化合物を用いるか、又は不斉合成若しくは不斉誘導の手法を用いて本発明に係る化合物を合成するか、或いは合成した本発明に係る化合物を所望により通常の光学分割法又は分離法を用いて単離することにより得ることができる。
本発明の化合物又はその薬理上許容される塩は、このような化合物を構成する原子の1以上に、原子同位体の非天然割合も含有し得る。原子同位体としては、例えば、重水素(H)、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)又は炭素−14(14C)などが挙げられる。また、前記化合物は、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)又は炭素−14(14C)などの放射性同位体で放射性標識され得る。放射性標識された化合物は、治療又は予防剤、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、及び診断剤、例えば、インビボ画像診断剤として有用である。本発明の化合物の全ての同位体変異種は、放射性であると否とを問わず、本発明の範囲に包含されるものとする。
「その薬理上許容される塩」とは、著しい毒性を有さず、医薬として使用され得る塩をいう。本発明の一般式(I)を有する化合物は、アミノ基のような塩基性の基を有する場合には酸と反応させることにより、又、カルボキシル基のような酸性基を有する場合には塩基と反応させることにより、塩にすることができる。
塩基性基に基づく塩としては、例えば、弗化水素酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩のようなハロゲン化水素酸塩、硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等の無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩のようなC−Cアルキルスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩のようなアリ−ルスルホン酸塩、酢酸塩、りんご酸塩、フマ−ル酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、酒石酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩等の有機酸塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
一方、酸性基に基づく塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩等の金属塩;アンモニウム塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;及び、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩のようなアミノ酸塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、大気中に放置したり、又は、再結晶をすることにより、水分子を取り込んで、水和物となる場合があり、そのような水和物も本発明の塩に包含される。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、他のある種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があり、そのような溶媒和物も本発明の塩に包含される。
「ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有する化合物」とは、ニューロキニンNK受容体拮抗作用、ニューロキニンNK受容体拮抗作用及びムスカリンM受容体拮抗作用の全ての拮抗作用をも有する化合物である。
「ニューロキニンNK受容体拮抗作用を有する」とは、ニューロキニンNK受容体発現細胞粗膜標本に対して特異的結合能を持ち、かつ、サブスタンスP誘発気道収縮等のニューロキニンNK受容体アゴニストの作用を阻害又は抑制することによって評価されるニューロキニンNK受容体拮抗作用を有することをいい、特定の化合物がそのような拮抗作用を持つか否かは、当業者であれば、例えば、以下の方法に従って容易に判別することができる。
掛かる方法とは、文献(European Journal of Pharmacology,2008,vol.586,pages306−312)記載の測定法(2.3 Receptor binding assay)に従い、ニューロキニンNK受容体結合能を測定し、予め設定した一定値(Ki=1μM、好ましくは、Ki=10nM)以下、及び、文献(British Journal of Pharmacology and Chemotherapy,1962,vol.19,pages168−182,European Journal of Pharmacology,1992,vol.231,pages31−38を改変)に従い、気道収縮を測定し、その抑制効果が、気管内に投与したその用量が予め設定した一定値(ID50=1mg/kg、好ましくは、ID50=50μg/kg)以下であれば、拮抗作用を有すると判定する方法を挙げることができる。
「ニューロキニンNK受容体拮抗作用を有する」とは、ニューロキニンNK受容体発現細胞粗膜標本に対して特異的結合能を持ち、かつ、ニューロキニンA誘発気道収縮等のニューロキニンNK受容体アゴニストの作用を阻害又は抑制することによって評価されるニューロキニンNK受容体拮抗作用を有することをいい、特定の化合物がそのような拮抗作用を持つか否かは、当業者であれば、例えば、以下の方法に従って容易に判別することができる。
掛かる方法とは、文献(European Journal of Pharmacology,2008,vol.586,pages306−312)記載の測定法(2.3 Receptor binding assay)に従い、ニューロキニンNK受容体結合能を測定し、予め設定した一定値(Ki=1μM、好ましくは、Ki=10nM)以下、及び、測定法(2.6 Bronchoconstriction in guinea pigs)に従い、気道収縮を測定し、その抑制効果が、気管内に投与したその用量が予め設定した一定値(ID50=1mg/kg、好ましくは、ID50=50μg/kg)以下であれば、拮抗作用を有すると判定する方法を挙げることができる。
「ムスカリンM受容体拮抗作用を有する」とは、ムスカリンムスカリンM受容体発現細胞粗膜標本に対して特異的結合能を持ち、かつ、アセチルコリン誘発気道収縮等のムスカリンM受容体アンタゴニストの作用を阻害又は抑制することによって評価されるムスカリンM受容体拮抗作用を有することをいい、特定の化合物がそのような拮抗作用を持つか否かは、当業者であれば、例えば、以下の方法に従って容易に判別することができる。
掛かる方法とは、文献(Life Sciences,1993,vol.52,pages537−544)記載の測定法(Human muscarinic receptor studies.)に従い、ムスカリンM受容体結合能を測定し、予め設定した一定値(Ki=1μM、好ましくは、Ki=10nM)以下、及び、測定法(Bronchospasmolysis in anaesthetized dogs.を改変)に従い、気道収縮を測定し、その抑制効果が、気管内に投与したその用量が予め設定した一定値(ID50=1mg/kg、好ましくは、ID50=50μg/kg)以下であれば、拮抗作用を有すると判定する方法を挙げることができる。
掛かる「ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有する化合物」を同定する方法も本発明に包含される。該方法は、(i)被検化合物がニューロキニンNK受容体拮抗作用を有するか否かを判定する工程、(ii)該被検化合物がニューロキニンNK受容体拮抗作用を有するか否かを判定する工程及び(iii)該被検化合物ムスカリンM受容体拮抗作用を有するか否かを判定する工程を含むことからなる。該方法において工程(i)乃至(iii)は、任意の順序で、あるいは2つ以上の工程を同時に並行して行うことができる。工程(i)乃至(iii)のいずれにおいても各受容体拮抗作用を有すると判定された被検化合物を「ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有する化合物」として同定する。
工程(i)は(a)被検化合物のニューロキニンNK受容体結合能を測定する工程及び(b)該化合物がニューロキニンNK受容体アゴニストの作用を阻害又は抑制するか否かを判定する工程を含むことからなる。ニューロキニンNK受容体アゴニストとしては、例えば、サブスタンスP等をあげることができる。ニューロキニンNK受容体アゴニストの作用としては、例えば、サブスタンスP誘発気道収縮等を挙げることができる。
工程(ii)は(c)被検化合物のニューロキニンNK受容体結合能を測定する工程及び(d)該化合物がニューロキニンNK受容体アゴニストの作用を阻害又は抑制するか否かを判定する工程を含むことからなる。ニューロキニンNK受容体アゴニストとしては、例えば、ニューロキニンA等をあげることができる。ニューロキニンNK受容体アゴニストの作用としては、例えば、ニューロキニンA誘発気道収縮等を挙げることができる。
工程(iii)は(e)被検化合物のムスカリンM受容体結合能を測定する工程及び(f)該化合物がムスカリンM受容体アゴニストの作用を阻害又は抑制するか否かを判定する工程を含むことからなる。ムスカリンM受容体アゴニストとしては、例えば、アセチルコリン、methacholine等をあげることができる。ムスカリンM受容体アゴニストの作用としては、例えば、アセチルコリン誘発気道収縮等を挙げることができる。
上記の各受容体結合能を測定する工程には、該受容体ポリペプチドを内在性に発現している動物の組織もしくは細胞、または、組換え受容体ポリペプチドを発現している遺伝子導入動物若しくは細胞の膜画分、無傷な細胞(intact cell)等、および、標識した各受容体結合物質を用いることができる。
また、本発明の方法において「ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有する化合物」と同定された化合物は、後述するように、医薬として有用であり、特に、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍の予防剤若しくは治療剤として有用である。従って、本発明の「ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体拮抗作用を有する化合物」を同定する方法は、かかる疾患の予防若しくは治療剤を同定する方法としても本発明に含まれる。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体に対して拮抗作用を示すので、医薬として有用であり、特に、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍の予防剤若しくは治療剤として有用である。
本発明の一般式(I)を有する化合物は、以下に記載するA法乃至C法に従って製造することができる。
本発明の一般式(I)を有する化合物は、一般式(III)を有する化合物乃至一般式(XXI)を有する化合物から選択される複数の化合物を順番に結合させて合成することができる。ただし、結合させる順番は任意であり、どの順番に結合させてもよい。また、アミノ基、ヒドロキシ基及び/又はカルボキシル基は、必要に応じて保護基を使用し、保護してもよい。保護・脱保護が必要な工程は、既知の方法(例えば、”Protective Groups in Organic Synthesis” (Theodora W. Greene、Peter G. M.Wuts著、 1999年、Wiley-IntersciencePublication発行)等に記載の方法)に準じて行われる。
一般式(III)を有する化合物乃至一般式(XXI)を有する化合物は、公知化合物であるか、或いは公知化合物を出発原料に公知の方法又はそれに類似した方法に従って容易に製造される。例えば、一般式(III)を有する化合物は、US2005/203131号公報に従って製造される。
、R、R、L、W、m、n、p、q及びtは、前述したものと同意義を示し、Rは、水素原子又はメチル基を示し、Zは、脱離基を示す。
Zの定義における「脱離基」とは、通常、求核残基として脱離する基である。例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のようなハロゲン原子;メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシのような低級アルカンスルホニルオキシ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシ、ペンタフルオロエタンスルホニルオキシのようなハロゲノ低級アルカンスルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシのようなアリ−ルスルホニルオキシ基であり、好適には、ハロゲン原子であり、より好適には、臭素原子又はヨウ素原子である。
下記A法乃至C法で、一般式(III)を有する化合物乃至一般式(XXI)を有する化合物の結合部位の結合方法を示す。
下記A法乃至C法の各工程の反応において使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発原料をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、下記溶媒群より選択される。溶媒群は、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテル、リグロイン、シクロヘキサンのような炭化水素類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン、N−メチル−2−ピロリジノン、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロパノール、n-ブタノール、2-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、t-ブタノール、イソアミルアルコール、ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコール類;ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド類;スルホランのようなスルホン類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルのようなエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;酢酸、蟻酸、プロピオン酸、ブチリル酸、トリフルオロ酢酸のようなカルボン酸類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、2,6−ルチジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、ピペリジンのようなアミン類;水;及び、これらの混合溶媒からなる。
下記A法乃至C法の各工程の反応において使用される塩基は、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩類;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素リチウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩類;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウム、酢酸セシウムのようなアルカリ金属酢酸塩類;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化バリウム、水酸化リチウムのようなアルカリ金属水酸化物類;弗化ナトリウム、弗化カリウムのようなアルカリ金属弗化物類等の無機塩基類;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム−t−ブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム−t−ブトキシド、リチウムメトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド類;ナトリウムトリメチルシロキシド、カリウムトリメチルシロキシド、リチウムトリメチルシロキシドのようなアルカリ金属トリアルキルシロキシド類;ナトリウムチオメトキシド、ナトリウムチオエトキシドのようなメルカプタンアルカリ金属類;N−メチルモルホリン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N−メチルピペリジン、ピリジン、2,6−ルチジン、4−ピロリジノピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン(4−DMAP)、2,6−ジ(t−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機塩基類;n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドのような有機金属塩基類;又は、プロリンのようなアミノ酸である。
下記A法乃至C法の各工程の反応において使用される縮合剤は、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルエステル−トリフェニルホスフィンのようなアゾジカルボン酸ジ低級アルキルエステル−トリフェニルホスフィン類;N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)のようなカルボジイミド誘導体;2−クロル−1−メチルピリジニウムヨージドのような2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウムハライド類;ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)のようなジアリールホスホリルアジド類;ジエチルホスホリルクロリドのようなホスホリルクロリド類;N,N’−カルボジイミダゾール(CDI)のようなイミダゾール誘導体;O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、(1H−ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)のようなベンゾトリアゾール誘導体である。
下記A法乃至C法の各工程の反応において縮合剤が使用される場合、必要に応じて脱水縮合を促進、または副反応を抑制するための添加剤を加えても良い。使用される添加剤としては、一般的に知られているものであれば特に限定はないが、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)、N−ヒドロキシスクシンイミド(HOSu)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAt)、ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン(HOOBt)、4−ジメチルアミノピリジン(4−DMAP)である。
下記A法乃至C法の各工程の反応において、反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なり、反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なる。
下記A法乃至C法の各工程の反応において、反応終了後、各目的化合物は常法に従って、反応混合物から採取される。例えば、反応混合物を適宜中和し、又、不溶物が存在する場合には濾過により除去した後、水と酢酸エチルのような混和しない有機溶媒を加え、目的化合物を含む有機層を分離し、水等で洗浄後、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリウム等で乾燥、ろ過後、溶剤を留去することによって得られる。得られた目的化合物は必要に応じて、常法、例えば再結晶、再沈殿、蒸留又は通常の有機化合物の分離精製に慣用されている方法(例えば、シリカゲル、アルミナ、マグネシウムーシリカゲル系のフロリジルのような担体を用いた吸着カラムクロマトグラフィー、セファデックスLH−20(ファルマシア社製)、アンバーライトXAD−11(ローム・アンド・ハース社製)、ダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)のような担体を用いた分配カラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー又はシリカゲル若しくはアルキル化シリカゲルによる順相・逆相カラムクロマトグラフィー、好適には、各種高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)である。)によって分離、精製することができる。また、各工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することもできる。
A法は、アミノ基を有する化合物のアミノ基とカルボキシル基を有する化合物のカルボキシル基を結合させる方法であり、(i)、(ii)又は(iii)の工程がある。
A法により、例えば、一般式(III)を有する化合物のアミノ基と一般式(VI)を有する化合物のカルボキシル基、一般式(XIX)を有する化合物のアミノ基と化合物(XX)のカルボキシル基、一般式(IX)を有する化合物のアミノ基と一般式(XVII)を有する化合物のカルボキシル基等を結合させる。
(i)本工程は、溶媒中、ハロゲン化剤あるいは酸無水物化剤等を用いて、カルボキシル基を有する化合物を酸ハロゲン化物あるいは混合酸無水物等に変換、活性化の後、塩基の存在下又は非存在下、アミノ基を有する化合物と反応させることによって行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用されるハロゲン化剤あるいは酸無水物化剤等は、例えば、塩化チオニル、塩化オキサリルのような酸ハロゲン化剤;三塩化リン、五塩化リンのようなリン酸塩化物類;クロロ蟻酸エチル、クロロ蟻酸イソブチルのようなクロロ蟻酸エステル類;塩化アセチル、塩化ピバロイルのような酸ハロゲン化物;無水酢酸、トリフルオロ酢酸無水物のような酸無水物;ジクロロトリフェニルホスホラン、ジブロモトリフェニルホスホランのようなホスホラン類であり、好適には、塩化オキサリル、クロロ蟻酸イソブチル、塩化ピバロイル、トリフルオロ酢酸無水物であり、より好適には、塩化ピバロイルである。
本工程において使用される塩基は、好適には、有機塩基類であり、より好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンであり、更により好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンである。
本工程における反応温度は、通常、−10℃乃至60℃で行われ、好適には、0℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、1時間乃至12時間である。
(ii)本工程は、溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、カルボキシル基を有する化合物とアミノ基を有する化合物を反応させることにより行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、アミド類又はそれらの混合溶媒であり、より好適には、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド又はそれらの混合溶媒である。
本工程において使用される縮合剤は、好適には、DCC、EDCI、CDI、HATU、PyBOPであり、より好適には、EDCIである。
本工程において使用される塩基は、好適には、有機塩基類であり、より好適には、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又はピリジンであり、更により好適には、トリエチルアミンである。
本工程において使用される添加剤は、好適には、4−ジメチルアミノピリジン(4−DMAP)である。
本工程における反応温度は、通常、−20℃乃至100℃で行われ、好適には、0℃乃至80℃、より好適には20℃乃至50℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至48時間であり、好適には、1時間乃至24時間である。
(iii)本工程は、溶媒中、縮合剤の存在下、塩基の存在下又は非存在下、カルボキシル基を有する化合物とアミノ基を有する化合物を反応させることにより行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用される縮合剤は、好適には、塩化ピバロイル、クロロ蟻酸イソブチル又は1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDCI)であり、より好適には、塩化ピバロイル又はEDCIである。
本工程において使用される塩基は、好適には、有機塩基類であり、より好適には、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンであり、更により好適には、トリエチルアミンである。
本工程における反応温度は、通常、−10℃乃至60℃で行われ、好適には、0℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、1時間乃至6時間である。
B法は、脱離基を有する化合物の脱離基を脱離させることで、アミノ基を有する化合物のアミノ基を脱離基の隣位の炭素原子に結合させる方法であり、(i)又は(ii)の工程がある。
B法により、例えば、一般式(XIX)を有する化合物の脱離基の隣位の炭素原子と一般式(XIV)を有する化合物のアミノ基、一般式(XXI)を有する化合物の脱離基の隣位の炭素原子と化合物(XX)のアミノ基、一般式(V)を有する化合物の脱離基の隣位の炭素原子と一般式(IX)を有する化合物のアミノ基等を結合させる。
(i)本工程は、溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、アミノ基を有する化合物と脱離基を有する化合物を反応させることにより行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ニトリル類又はアミド類であり、より好適には、アセトニトリル、イソブチルニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドであり、更により好適には、N,N−ジメチルホルムアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドである。
本工程において使用される塩基は、好適には、有機塩基類であり、より好適には、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミンであり、更により好適には、ジイソプロピルエチルアミンである。
本工程における反応温度は、通常、0℃乃至150℃であり、好適には、50℃乃至100℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至48時間であり、好適には、1時間乃至24時間である。
(ii)本工程は、溶媒中、塩基の存在下又は非存在下、アミノ基を有する化合物と脱離基を有する化合物を反応させることにより行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ニトリル類又はアミド類であり、より好適には、アセトニトリル、イソブチルニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド又はヘキサメチルリン酸トリアミドであり、更により好適には、アセトニトリルである。
本工程において使用される塩基は、好適には、アルカリ金属炭酸塩類であり、より好適には、炭酸水素ナトリウムである。
本工程における反応温度は、通常、−80℃乃至150℃であり、好適には、50℃乃至100℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、1時間乃至8時間である。
C法は、水酸基を有する化合物の水酸基を酸化してアルデヒド基に変換した後、そのアルデヒド基と一級アミノ基を有する化合物のアミノ基を結合させる工程であり、(i)〜(ii)から成る。
C法により、例えば、一般式(VI)を有する化合物の水酸基の隣位の炭素原子と一般式(XIII)を有する化合物のアミノ基、一般式(VI)を有する化合物の水酸基の隣位の炭素原子と一般式(XIV)を有する化合物のアミノ基、一般式(VIII)を有する化合物の水酸基の隣位の炭素原子と一般式(XIII)を有する化合物のアミノ基等を結合させる。Rが、水素原子の場合に用いることができる。
(i)本工程は、溶媒中、水酸基を有する化合物を酸化剤と反応させることにより行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、ハロゲン化炭化水素類又はエーテル類であり、より好適には、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン又はそれらの混合溶媒であり、更により好適には、ジクロロメタンである。
本工程において使用される酸化剤は、通常のアルコールの酸化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、二クロム酸ピリジニウム(PDC)のようなクロム酸類;DCC、無水トリフルオロ酢酸、塩化チオニル、塩化オキサリル、塩素、N−クロロスクシンイミド(NCS)、三酸化硫黄−ピリジン錯体のような各種親電子剤とジメチルスルホキシドの組み合わせ;2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシル(TEMPO)のようなオキソアンモニウム類;テトラプロピルアンモニウム過ルテニウム酸塩(TPAP)、二酸化マンガンのような金属及び金属錯体類;1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン(デス・マーチン・ペルヨージナン、デス・マーチン試薬)、o−ヨードキシ安息香酸(IBX)、オキソン(TM)(Oxone:2KHSO・KHSO・K2SO)のような酸化剤であり、好適には、親電子剤とジメチルスルホキシドの組み合わせ、1,1,1−トリアセトキシ−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン又は2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 1−オキシル(TEMPO)であり、より好適には三酸化硫黄−ピリジン錯体とジメチルスルホキシドの組み合わせである。
本工程における反応温度は、通常、−80℃乃至100℃であり、好適には、−10℃乃至30℃である。
本工程における反応時間は、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
(ii)本工程は、溶媒中、前記(i)で得られたアルデヒド化合物を、還元条件下、塩基の存在下又は非存在下、アミノ基を有する化合物と反応させることにより行なわれる。
本工程において使用される溶媒は、好適には、アルコ−ル類、カルボン酸類、アルコ−ル類とエーテル類との混合溶媒、アルコ−ル類と水との混合溶媒又はカルボン酸類と水との混合溶媒であり、より好適には、メタノ−ル、エタノ−ル、酢酸、メタノ−ル若しくはエタノ−ルとジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン若しくはジオキサンとの混合溶媒、メタノ−ル若しくはエタノ−ルと水との混合溶媒又は酢酸と水との混合溶媒である。
本工程において使用される還元条件は、通常、イミン還元に使用される還元条件であれば特に限定はなく、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムのような水素化ホウ素アルカリ金属類を用いる還元;又は、水素や蟻酸アンモニウムなどとパラジウムや白金などの金属触媒を用いる接触還元であり、好適には、水素化ホウ素アルカリ金属類を用いる還元であり、より好適には、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウムを用いる還元である。また、必要に応じて、酢酸、モレキュラーシーブス、ルイス酸などを添加しても良い。
本工程において使用される触媒としては、通常、接触還元反応に使用されるものであれば、特に限定はなく、パラジウム炭素、パラジウム黒、ラネ−ニッケル、酸化白金、白金黒、ロジウム−酸化アルミニウム、トリフェニルホスフィン−塩化ロジウム、パラジウム−硫酸バリウムであり、好適には、酸化白金又はパラジウム炭素である。
本工程における接触還元の際の圧力は、特に限定はないが、通常1気圧乃至10気圧である。
本工程における反応温度は、通常、0℃乃至100℃であり、好適には、20℃乃至70℃である。
本工程における反応時間は、通常、5分間乃至48時間であり、好適には、1時間乃至24時間である。
一般式(III)を有する化合物乃至一般式(XXI)を有する化合物を用いて、A法乃至C法を使用し、本発明の一般式(I)を有する化合物を製造する組合せの例を、(a)乃至(e)に示す。他の組み合わせも同様に示すことができる。
(a):(III)−A−(VI)−C−(XIV)−B−(XIX)−A−(XX)−B−(XXI)。
上記は、一般式(III)を有する化合物の結合部位と一般式(VI)を有する化合物の結合部位はA法を使用して結合させ、一般式(VI)を有する化合物の結合部位と一般式(XIV)を有する化合物の結合部位はC法を使用して結合させ、一般式(XIV)を有する化合物の結合部位と一般式(XIX)を有する化合物の結合部位はB法を使用して結合させ、一般式(XIX)を有する化合物の結合部位と化合物(XX)の結合部位はA法を使用して結合させて、化合物(XX)の結合部位と一般式(XXI)を有する化合物の結合部位はB法を使用して結合させて、本発明の一般式(I)を有する化合物を製造することを意味する。以下の(b)乃至(e)も同様のことを意味する。
(b):(III)−A−(V)−B−(IX)−A−(XVII)−A−(XX)−B−(XXI)。
(c):(III)−A−(V)−B−(IX)−A−(XX)−B−(XXI)。
(d):(IV)−A−(VII)−B−(IX)−A−(XVII)−A−(XX)−B−(XXI)。
(e):(IV)−A−(VIII)−C−(XIII)−A−(XX)−B−(XXI)。
上記において、アミノ基、ヒドロキシ基及びカルボキシル基の保護基とは、加水素分解、加水分解、電気分解、光分解のような化学的方法により開裂し得る保護基をいい、有機合成化学で一般的に用いられる保護基を示す(例えば、T. W. Greeneら,Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Edition, John Wiley & Sons, Inc. (1999年)参照)。
上記において、ヒドロキシ基の保護基は、有機合成化学の分野で使用されるヒドロキシ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、ホルミル基;前記「C−Cアルキルカルボニル基」、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロアセチルのようなハロゲン化アルキルカルボニル基、メトキシアセチルのようなアルコキシアルキルカルボニル基、アクリロイル、プロピオロイル、メタクリロイル、クロトノイル、イソクロトノイル、(E)−2−メチル−2−ブテノイルのような不飽和アルキルカルボニル基等の「アルキルカルボニル基」;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイルのようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲン化アリールカルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−トルオイルのようなC−Cアルキル化アリ−ルカルボニル基、4−アニソイルのようなC−Cアルコキシ化アリールカルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベンゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−(メトキシカルボニル)ベンゾイルのようなC−Cアルコキシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニルベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基等の「アリールカルボニル基」;前記「C−Cアルコキシカルボニル基」、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ−(C−Cアルキル)シリル基で置換されたC−Cアルコキシカルボニル基等の「アルコキシカルボニル基」;テトラヒドロピラン−2−イル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチオピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4−イルのような「テトラヒドロピラニル又はテトラヒドロチオピラニル基」;テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのような「テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基」;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソプロピルシリルのようなトリ−(C−Cアルキル)シリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシリルのような(C−Cアルキル)ジアリールシリル又はジ−(C−Cアルキル)アリールシリル基等の「シリル基」;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような(C−Cアルコキシ)メチル基、2−メトキシエトキシメチルのような(C−Cアルコキシ)−(C−Cアルコキシ)メチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−クロロエトキシ)メチルのような(C−Cハロゲン化アルコキシ)メチル等の「アルコキシメチル基」;1−エトキシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような(C−Cアルコキシ)エチル基、2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチル基等の「置換エチル基」;ベンジル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC−Cアルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベンジルのようなC−Cアルキル、C−Cアルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリ−ル環が置換された1乃至3個のアリ−ル基で置換されたC−Cアルキル基等の「アラルキル基」;ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような「アルケニルオキシカルボニル基」;ベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルのような、1又は2個のC−Cアルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていてもよい「アラルキルオキシカルボニル基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、シリル基又はアラルキル基である。
上記において、カルボキシル基の保護基は、有機合成化学の分野で使用されるカルボキシル基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「C−Cアルキル基」;エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニルのような「C−Cアルケニル基」;エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニルのような「C−Cアルキニル基」;前記「C−Cハロゲン化アルキル基」;ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチルのようなC−Cヒドロキシアルキル基;アセチルメチルのような(C−Cアルキルカルボニル)−(C−Cアルキル基);前記「アラルキル基」;又は前記「シリル基」であり、好適には、C−Cアルキル基又はアラルキル基である。
上記において、アミノ基の保護基は、有機合成化学の分野で使用されるアミノ基の保護基であれば特に限定はされないが、例えば、前記「ヒドロキシ基の保護基」における、「アルキルカルボニル基」;「アリールカルボニル基」;「アルコキシカルボニル基」;「シリル基」;「アラルキル基」;「アルケニルオキシカルボニル基」;又は「アラルキルオキシカルボニル基」と同様な基を示すか或いはN,N−ジメチルアミノメチレン、ベンジリデン、4−メトキシベンジリデン、4−ニトロベンジリデン、サリシリデン、5−クロロサリシリデン、ジフェニルメチレン、(5−クロロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンのような「シッフ塩基を形成する置換されたメチレン基」であり、好適には、アルキルカルボニル基、アリールカルボニル基又はアルコキシカルボニル基であり、より好適には、アルコキシカルボニル基である。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩の投与形態は、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤又はシロップ剤等による経口投与、或いは、注射剤又は座剤等による非経口投与であり得る。更に、本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、粉末、溶液又は懸濁液の形態として経肺投与することもできる。これらのための製剤は賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤などの添加剤を用いて周知の方法で製造される。
賦形剤は、例えば、乳糖、白糖、ぶどう糖、マンニット若しくはソルビットのような糖誘導体、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α−デンプン、デキストリン若しくはカルボキシメチルデンプンのような澱粉誘導体、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム若しくは内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体、アラビアゴム、デキストラン、又は、プルラン等の有機系賦形剤;或いは、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム若しくはメタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体、燐酸カルシウムのような燐酸塩、炭酸カルシウムのような炭酸塩、又は、硫酸カルシウムのような硫酸塩等の無機系賦形剤であり得る。
滑沢剤は、例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム若しくはステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム若しくはゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DL−ロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム若しくはラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸若しくは珪酸水和物のような珪酸類;又は、上記澱粉誘導体であり得る。
結合剤は、例えば、ポリビニルピロリドン若しくはマクロゴール、或いは、前記賦形剤と同様の化合物であり得る。
崩壊剤は、例えば、前記賦形剤と同様の化合物、又は、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム若しくは架橋ポリビニルピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロース類であり得る。
安定剤は、例えば、メチルパラベン若しくはプロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール若しくはフェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール若しくはクレゾールのようなフェエノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;又は、ソルビン酸であり得る。
矯味矯臭剤は、通常使用される甘味料、酸味料若しくは香料等であり得る。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を経肺投与するための溶液又は懸濁液を製造する場合には、例えば、本発明の化合物を、水又は水と補助溶媒(例えば、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等)の混合物に溶解若しくは懸濁させることにより製造することができる。そのような溶液又は懸濁液は、更に、防腐剤(例えば、塩化ベンザウコニウム)、可溶化剤(例えば、Tween 80若しくはSpan 80のようなポリソルベート、又は塩化ベンザルコニウムのような表面活性剤)、緩衝剤、等張化剤(例えば、塩化ナトリウム)、吸収促進剤及び/又は増粘剤を含有していてもよい。また、懸濁液は、懸濁化剤(例えば、微結晶質セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等)を更に含有していてもよい。
上記のように製造した経肺投与するための組成物は、吸入剤の分野で一般的な手段(例えばスポイト、ピペット、カニューレ又は噴霧器を用いて)により鼻腔又は口腔に直接投与される。噴霧器を用いる場合は、本発明の化合物を、適当な噴射剤(例えば、ジクロロフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン若しくはジクロロテトラフルオロエタンのようなクロロフルオロカーボン、又は二酸化炭素等のガス等)と共に加圧パックの形にされたエアロゾールとして噴霧するか、ネブライザーを用いて投与することができる。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩の使用量は患者(温血動物、特に人間)の症状、年齢等により異なるが、例えば経口投与の場合には、成人に対して1日あたり、下限として0.1mg(好ましくは、1mg、更に好ましくは、5mg)、上限として、1000mg(好ましくは、100mg、更に好ましくは、50mg)を1回または数回に分けて、症状に応じて投与することが望ましい。静脈内投与の場合には、成人に対して1日当たり、下限として0.01mg(好ましくは0.1mg)、上限として、100mg(好ましくは10mg)を1回または数回に分けて、症状に応じて投与することが望ましい。
また、本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を経肺投与する場合の使用量は患者(温血動物、特に人間)の症状、年齢等により異なるが、例えば、成人に対して1日あたり、下限として0.1μg/kg(好ましくは0.5μg/kg)、上限として、10000μg/kg(好ましくは1000μg/kg)を1回または数回に分けて、症状に応じて投与することが望ましい。
以下、実施例および試験例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出はTLC(Thin Layer Chromatography,薄層クロマトグラフィー)による観察下に行われた。TLC観察においては、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製のシリカゲル60F254、もしくは富士シリシア社製のTLC plates NHを、展開溶媒としてはカラムクロマトグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは同じくキシダ化学社製のシリカゲルSK−85(230〜400メッシュ)、SK−34(70〜230メッシュ)、関東化学社製のシリカゲル60N(40〜50μm)、富士シリシア社製のChromatorex NH DM1020(100〜200メッシュ)、DM2035SG(200〜350メッシュ)もしくは富士シリシア化学社製のシリカゲルFL100Bを用いた。通常のカラムクロマトグラフィーの他に、山善社の自動クロマトグラフィー装置(YFLC−prep4)とディスポーザブルカラム(モリテックス社、山善社、和光純薬社)を適宜使用した。プレパラティブTLCによる精製にはメルク社製のシリカゲル60F254、0.5mm厚、プレート20×20cmを用いた。尚、実施例で用いる略号は、次のような意義を有する。
mg:ミリグラム、g:グラム、mL:ミリリットル、MHz:メガヘルツ、HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N´,N´−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート、WSCI・HCl:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、HOBT・HO:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物、逆相分取HPLC:高速液体クロマトグラフィー(High performance liquid chromatography)、ATR:全反射測定法。
以下の実施例において、核磁気共鳴(以下、1H NMR)スペクトルは、テトラメチルシランを標準物質として、ケミカルシフト値をδ値(ppm)にて記載した。分裂パターンは一重線をs、二重線をd、三重線をt、四重線をq、ブロードをbrで示した。
質量分析(以下、MS)は、FAB(Fast Atom Bombardment) 法、EI(Electron Ionization)法、APCI(Atmospheric Pressure Chemical Ionization)もしくはESI(Electron Spray Ionization)法で行った。
[実施例1]
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例1a](5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン
(2R)−1−アミノ−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(4−フルオロフェニル)ブタン−2−オール(128.92g、0.411mol)のベンゼン(1000mL)溶液にパラホルムアルデヒド(18.50g、0.617mol)を加え、水分分離器を取り付けて4時間攪拌還流した。反応混合物を減圧濃縮して(5R)−5−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジンの粗製物139.43gを褐色油状として得た。
得られた粗製物(139.43g)、トリエチルアミン(69mL,0.495mol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(5.02g、0.041mol)のジクロロメタン(1000mL)溶液に、氷冷下、3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリド(100g、0.434mol)を滴下し、室温で18時間攪拌した。反応混合物を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン、9:1)で精製し、標記目的化合物131.76g(収率62%)を淡黄色油状物として得た。
[実施例1b]2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エタノール
実施例1aで得た化合物(131.76g,0.254mol)のテトラヒドロフラン(500mL)溶液にテトラブチルアンモニウムフロリドのテトラヒドロフラン溶液(1.0M,508mL)と酢酸(70mL,1.27mol)を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル(1000mL)を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン、3:7→5:5)で精製して、標記目的化合物102.11g(収率99%)を無色油状物として得た。
[実施例1c]2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル メタンスルホネート
実施例1bで得た化合物(102.11g、0.226mol)、トリエチルアミン(63mL,0.452mol),4−(ジメチルアミノ)ピリジン(2.76g、0.0273mol)のジクロロメタン(1000mL)溶液に氷冷下で塩化メタンスルホニル(26mL、0.336mol)を滴下し、氷冷下で1時間攪拌した。反応混合物を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン、3:7→5:5)で精製して、標記目的化合物108.21g(収率90%)を白色固体として得た。
1H NMR(CDCl3, 400MHz): δ 2.30-2.50(2H, m), 2.91(3H, brs), 3.80-4.21(3H, m), 4.25-4.35(1H, m), 4.90-5.10(1H, m), 5.20-5.40(1H, m), 7.11(2H, brs), 7.20-7.47(2H, m), 7.91(2H, s), 8.00(1H, s);
MS(FAB) m/z: 530(M+H)+;
IR(ATR) νmax 1734, 1646, 1356, 1278, 1171, 1129, 957, 906, 837, 681, 527cm-1.
[実施例1d]tert−ブチル (2S)−2−(アリルオキシ)−2,3−ジヒドロ−1’H−スピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシレート
tert−ブチル (2S)−2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1’H−スピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシレート (50.0g, 164.8mmol)のジメチルホルムアミド(150mL)溶液に氷冷攪拌下で水素化ナトリウム(含量55%、10.79g、247.2mmol)を少しずつ添加した。添加後、アリルブロミド(28.5mL、329.6mmol)を滴下し、氷冷下で1時間攪拌した。水(400mL)を滴下して加えたのち、酢酸エチル(300mL、80mL×2)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/n−ヘキサン、0:10→2:8)で精製して、標記目的化合物57.15gを無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.45 (9H, s), 1.65-1.75 (2H, m), 2.05-2.12 (1H, m), 2.95-3.25 (4H, m), 3.80-4.20 (5H, m), 5.13-5.31 (2H, m), 5.86-5.98 (1H, m), 7.11-7.25 (4H, m).
MS (FAB+) m/z: 344 ((M+H)+).
IR (liquid film): 2976,2929,1694,1479,1425,1366,1278,1237,1171,1080,759 cm-1
[実施例1e]tert−ブチル (2S)−2−(2−オキソエトキシ)−2,3−ジヒドロ−1’H−スピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシレート
実施例1dで得た化合物(57.15g)をアセトン(400mL)、t−ブタノール(200mL)および水(200mL)の混合溶媒に溶解し、氷冷下でN−メチルモルホリン N−オキシド(21.2g、181mmol)と四酸化オスミウム(2.5wt%t−ブタノール溶液、8.39g、0.825mmol)を加え、室温で4時間攪拌した。反応液にチオ硫酸ナトリウム水溶液(26g、100mL)を加えた後、10分間攪拌し、有機溶媒を減圧留去した。酢酸エチルを加えて抽出して無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮して粗製のtert−ブチル (2S)−2−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)−2,3−ジヒドロ−1’H−スピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−1’−カルボキシレート 69.58gを淡黄色アモルファスとして得た。
得られた粗製物をテトラヒドロフラン(400mL)と水(400mL)の混合溶媒に溶解し、氷冷攪拌下、過ヨウ素酸ナトリウム(52.87g、247mmol)を少しずつ加えた。添加後、室温で1.5時間攪拌した。反応溶液に水(400mL)を加えて酢酸エチル(300、150、100mL)で抽出し、有機層を合わせて飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し、粗製の標記目的化合物59.52gを無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.50 (9H, s), 1.62-1.85 (2H, m), 2.15-2.24 (1H, m), 2.92-4.25 (10H, m), 7.19-7.26 (4H, m), 9.74 (1H, s).
MS (FAB+) m/z: 346 ((M+H)+).
IR (liquid film): 2976,2931,1686,1479,1428,1367,1239, 1010,756 cm-1.
[実施例1f]{[(2S)−1’−(tert−ブトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}酢酸
実施例1eで得た化合物59.52gをテトラヒドロフラン(200mL)とt−ブタノール(400mL)の混合溶媒に溶解し、2−メチル−2−ブテン(87.3mL)を加えた。氷冷攪拌下、リン酸二水素ナトリウム二水和物(64.27g、412mmol)水溶液(100mL)および亜塩素酸ナトリウム(44.7g、494mmol)を順次添加し、水冷下で2.5時間攪拌した。反応液を氷冷し、4規定水酸化ナトリウム水溶液(206mL)を滴下した。水(200mL)および酢酸エチル(200mL)を加えたのち、生じている白色沈殿を濾別し、残渣を水(100mL)および酢酸エチル(100mL)で洗浄した。ろ液を氷冷し、4規定塩酸(160mL)を加えて分液抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮し、粗製の標記目的化合物59.58gを淡黄色アモルファスとして得た。得られた粗製物をジエチルエーテルとn−ヘキサンの混合溶媒から再結晶し、標記目的化合物50.64gを白色固体として得た。
1H NMR (CD3OD, 400MHz): δ 1.48 (9H, s), 1.52-1.64 (2H, m), 1.68-1.75 (1H, m), 2,12-2.20 (1H, m), 3.00 (1H, dd, J=16.5, 3.0 Hz), 3.15 (1H, dd, J=16.5, 5.4 Hz), 3.20-3.40 (1H, m), 3.41-3.60 (1H, m), 3.86-3.99 (2H, m), 4.15-4.17 (2H, m), 4.32-4.37 (1H, m), 7.10-7.20 (4H, m).
MS (FAB+) m/z: 362 ((M+H)+).
IR (KBr): 2976,2932,1756,1690,1643,1479,1430,1366,1279,1169,1119,759 cm-1.
[実施例1g]エチル [(2S)−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イルオキシ]アセテート
実施例1fで得た{[(2S)−1’−(tert−ブトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}酢酸(28.20g、78.0mmol)のエタノール溶液(280mL)に氷冷攪拌下で塩化チオニル(12.3mL、156mol)を滴下し、2時間加熱還流した。放冷後、反応液のエタノールを減圧留去した。得られた黄色油状物に酢酸エチルを加えたのち、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を分離したのち、水層に酢酸エチルを加えて抽出した。有機層を合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物にトルエンを加えて溶解した後、溶媒を減圧留去し、粗製の標記目的化合物32.1gを淡黄色油状物として得た。
MS (FAB+) m/z: 290 ((M+H)+)。
[実施例1h]エチル {[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセテート
実施例1gで得た粗製のエチル [(2S)−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イルオキシ]アセテート(32.1g)と実施例1cで得た化合物(37.6g、70.9mmol)のアセトニトリル溶液(160mL)に室温攪拌下、炭酸水素ナトリウム(7.15g、85.11mmol)を加え、窒素雰囲気下、14時間攪拌還流した。反応液を室温まで放冷したのち、有機溶媒を減圧留去した。得られた残渣に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層をあわせて無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1―0/1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物47.8g(収率93%)を白色固体として得た。
1H NMR (CD3OD, 400MHz): δ 1.26 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.45-1.95 (4H, m), 2.05-2.36 (4H, m), 2.37-2.53 (2H, m), 2.57-2.80 (2H, m), 2.92-3.12 (2H, m), 3.75-3.93 (1H, m), 3.97-4.27 (6H, m), 4.84-5.10 (1H, m), 5.20-5.40 (1H, m), 7.02-7.43 (8H, m), 7.93 (2H, s), 7.95 (1H, s).
m/z: 723 ((M+H)+).
IR (KBr): 2927, 1755, 1650, 1431, 1359, 1281, 1182, 1137, 907, 845, 839, 758, 682 cm-1.
[実施例1i]{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}酢酸
実施例1hで得た化合物(34.1g、47.1mmol)のメタノール溶液(340mL)に、氷冷攪拌下、1規定水酸化ナトリウム水溶液(71mL、71mmol)を滴下し、室温で2時間攪拌した。氷冷攪拌下、1規定塩酸(71mL,71mmol)を加えて中和した後、メタノールを減圧留去した。残留物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣を酢酸エチルに溶解後、セライトろ過した。ろ液を減圧留去し、標記目的化合物32.6g(収率99%)を白色アモルファスとして得た。
1H NMR (CD3OD, 400MHz): δ 1.70-2.08(3H, m), 2.25-2.65(3H, m), 2.82-3.03(2H, m), 3.10-3.62(5H, m), 3.85-4.21(5H, m), 4.25-4.40(1H, m), 5.04-5.50(2H, m), 7.05-7.25(6H, m), 7.40-7.62(2H, m), 7.97-8.20(3H, m),
MS (FAB+) m/z: 695 ((M+H)+).
IR (KBr): 2935,1651,1605,1511,1432,1360,1281,1179,1138,907,682 cm-1.
[実施例1j]N−(3−アミノプロピル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセタミド
実施例1iで得た化合物(722mg、1.04mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.225mL、1.62mmol)、及びクロロギ酸イソブチル(210μL、1.62mmol)を加えて室温で10分撹拌した。反応溶液を再び氷冷し、tert−ブチル (3−アミノプロピル)カーバメート(562mg、3.22mmol)を加えて、室温で30分撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去した後、得られた残渣を1,4−ジオキサン(4mL)に溶解し、4規定塩酸/ジオキサン溶液(4mL)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、減圧下で溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:10)を用いて精製し、標記化合物(297mg、収率91%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 751 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2926, 1647, 1510, 1434, 1357, 1278, 1132, 838, 757, 681 cm-1
[実施例1k]N−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−4−カルボキサミド
実施例1jで得た化合物(300mg、0.397mmol)と1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(109mg、0.470mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、WSCI・HCl(114mg、0.596mmol)と4−N、N−ジメチルアミノピリジン(1片)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出した。有機層を減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をジオキサン(4mL)に溶解した後、4規定塩酸/ジオキサン溶液(4mL)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、ジクロロメタン(×4)を用いて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去し、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)を用いて精製し、標記化合物(240mg、収率60%)を白色個体として得た。
MS (FAB) m/z: 862 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2937, 1645, 1510, 1436, 1357, 1278, 1134, 839, 749, 547 cm-1.
[実施例1]1−{2−[(6−ブロモヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(654mg、1.85mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解させ、氷冷下、トリエチルアミン(0.386mL、2.77mmol)、及び6−ブロモヘキサノイルクロリド(0.330mL、2.22mmol)を加えて室温で30分撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン(3回)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10−0:100)を用いて精製し、標記化合物(975mg、収率99%)を淡黄色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 530 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 1723, 1648, 1516, 1276, 1222, 1148, 1042, 748, 706 cm-1.
[実施例1m]1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例1jで得た化合物(100mg、0.116mmol)と実施例1で得た化合物(67.6mg、0.128mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(14.6mg、0.174mmol)とヨウ化カリウム(28.8mg、0.174mmol)を加えて、50℃で4時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×2)、及び酢酸エチル(×1)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30x100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、1:9−10:0)で精製し、標記化合物(110mg、収率72%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1339 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2939, 1729, 1645, 1512, 1449, 1358, 1281, 1180, 1138, 753 cm-1
[実施例2]
1−{2−[{[4−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}メチル)フェニル]カルボニル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例2a]2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチル−N−[3−(メチルアミノ)プロピル]アセタミド
実施例1iで得た化合物(800mg,1.15mmol)を塩化メチレン(6mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.240mL,1.73mmol)及び塩化ピバロイル(0.156mL,1.27mmol)を加え、室温にて15分撹拌した。反応液をN,N’−ジメチルプロパンジアミン(588mg,5.75mmol)の塩化メチレン溶液(19mL)に氷冷下滴下し、室温にて1時間撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=30:1−10:1)で精製し、標記目的化合物(566mg,収率63%)を淡黄色固体として得た。
MS (ESI) m/z: 778 (M+).
IR(ATR) νmax 2932, 1645, 1435, 1358, 1279, 1176, 1136, 907, 838, 757 cm-1.
[実施例2b]1−{2−[{[4−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}メチル)フェニル]カルボニル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
エチル 1−{4−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)カルバモイル]ベンジル}ピペリジン−4−カルボキシレート(US2006/205775 A1)(100mg,0.160mmol)をエタノール(2mL)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(0.957mL,0.957mmol)を加えた後、室温にて1時間撹拌した。2N 塩酸(1.0mL)を加えた後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をトルエン(×2)で共沸して、粗製の1−{4−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)カルバモイル]ベンジル}ピペリジン−4−カルボン酸を得た。得られた粗製物を塩化メチレン(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.101mL,0.725mmol)、実施例2aで得た化合物(113mg,0.145mmol)及びWSCI・HCl(62mg,0.323mmol)を加え、室温にて終夜撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=60:1−30:1)を用いて精製した。さらに逆相分取HPLC(Waters,MS C18 OBD,5μm,30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液=60:40−100:0)を用いて精製し、標記目的化合物(18mg,収率9%)を白色個体として得た。
MS (FAB) m/z: 1359 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2929, 1730, 1643, 1513, 1449, 1359, 1281, 1181, 1139, 755 cm-1
[実施例3]
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例3a]2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−(3−ヒドロキシプロピル)−N−メチルアセタミド
実施例1iで得た化合物(3.43g、4.94mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(2.06mL、14.8mmol)、及びクロロギ酸イソブチル(1.00mL、7.48mmol)を加えた後、同温で撹拌した。再び氷冷下において、3−(メチルアミノ)プロパン−1−オール(1.31g、14.8mmol)を加えて、同温で30分撹拌した後、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=8:2−0:10)で精製し、標記化合物(2.96g、収率78%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 766 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1647, 1436, 1359, 1281, 1181, 1139, 848, 758, 682 cm-1.
[実施例3b]N−(3−アミノプロピル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチルアセタミド
実施例3aで得た化合物(2.15g、2.81mmol)を、ジクロロメタン(30mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.492mL、3.53mmol)と塩化メタンスルホニル(0.218mL、2.83mmol)を加えて、同温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出し、得られた有機層を水、及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、粗製の3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル メタンスルホネート(2.31g、収率98%)を白色固体として得た。
得られた粗製物(1.94g、2.31mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(11mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(224mg、3.45mmol)を加えて、80℃で1時間撹拌した。反応終了後水を加え、酢酸エチル(×2)を用いて抽出し、得られた有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をエタノール(20mL)に溶解し、窒素雰囲気下で10%パラジウム−炭素(300mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応終了後、セライト濾過を行い、得られた濾液を減圧下で溶媒を留去して、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)を用いて精製し、標記化合物(182mg、収率11%)を得た。
MS (FAB) m/z: 765 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1651, 1511, 1436, 1359, 1281, 1138, 907, 848, 758 cm-1
[実施例3c]エチル 1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボキシレート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(1.50g,4.24mmol)をジクロロメタン(4.5mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.885mL,6.37mmol)及び6−ブロモヘキサノイル クロリド(0.698mL,4.67mmol)を加え、室温にて30分撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチル(×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(14mL)に溶解し、エチル ピペリジン−4−カルボキシレート(0.980mL,6.36mmol)、炭酸水素ナトリウム(534mg,6.36mmol)及びヨウ化カリウム(1.06g,6.36mmol)を室温で加え、50℃にて5時間撹拌した。酢酸エチルを加えた後、有機層を水(×3)及び飽和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0−40:1)で精製した。さらにNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ジクロロメタン:メタノール=50:0−30:1−20:1−10:1)で精製し、標記化合物(2.27g、収率88%)を淡黄色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 607 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2941, 1726, 1640, 1519, 1448, 1204, 1177, 1043, 747, 703 cm-1.
[実施例3d]1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(5mL)を加えた後トルエン共沸を行い、粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(83mg)をジクロロメタン(2mL)とN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合溶媒に溶解し、実施例3bで得た化合物(87mg、0.11mmol)、WSCI・HCl(32mg、0.17mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(5mg、0.04mmol)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。得られた粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(84mg、収率55%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2940, 1729, 1647, 1513, 1359, 1281, 1139, 906, 847, 754 cm-1
[実施例4]
1−{2−[(6−{3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例4a]tert−ブチル 3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピロリジン−1−カルボキシレート
1−tert−ブチル 3−エチル ピロリジン−1,3−ジカルボキシレート(73mg,0.300mmol)をエタノール(1.5mL)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(0.450mL,0.450mmol)を加えた後、室温にて20分間撹拌した。塩化メチレンを加えた後、1N 塩酸で系中をpH2にし、塩化メチレン(×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、セライトでろ過し、減圧下、溶剤を留去した。得られた残渣をトルエン(×2)で共沸して、粗製の1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸(73mg)を得た。
得られた粗製物を塩化メチレン(3mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(63μL,0.450mmol)及び塩化ピバロイル(41μL,0.330mmol)を加え、室温にて15分撹拌した。実施例2aで得た化合物(234mg,0.300mmol)の塩化メチレン溶液(3mL)を氷冷下滴下し、室温にて3時間撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1−0:100)を用いて精製し、標記目的化合物(155mg,収率53%)を白色固体として得た。
MS (ESI) m/z: 976 (M+).
[実施例4b]N−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}−N−メチルピロリジン−3−カルボキサミド
実施例4aで得た化合物(155mg,0.159mmol)をメタノール(3mL)に溶解し、4N 塩酸−ジオキサン(0.397mL,1.56mmol)を加えた後、室温にて1.5時間撹拌した。塩化メチレンを加えた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン−メタノール(5:1,×3)で抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、セライトでろ過し、減圧下、溶剤を留去した。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=20:1−10:1)を用いて精製し、標記目的化合物(110mg,収率79%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 876 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2932, 1645, 1436, 1359, 1281, 1180, 1138, 907, 848, 759 cm-1.
[実施例4c]1−{2−[(6−ヒドロキシヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(5.00g,14.1mmol)を塩化メチレン(141mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(2.35mL,16.9mmol)及び6−ブロモヘキサノイル クロリド(2.32mL,15.6mmol)を加え、室温にて20分撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣に水を加え、酢酸エチル(×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(47mL)に溶解し、酢酸カリウム(2.08g,21.2mmol)及び18−クラウン−6(373mg,1.41mmol)を加え、60℃にて15.5時間撹拌した。反応液にメタノール(47mL)及び炭酸カリウム(5.85g,42.3mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。塩化メチレンで希釈した後、水及び飽和食塩水を加え、塩化メチレン(×3)にて抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0−20:1)を用いて精製し、標記目的化合物(5.93g,収率90%)を白色固体として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ1.36-1.46 (2H, m), 1.54-1.74 (6H, m), 1.87-1.97 (2H, m), 2.22-2.38 (4H, m), 2.47 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.65-2.78 (2H, m), 2.93 and 3.00 (total 3H,each s), 3.37 and 3.48 (total 2H, each t, J = 7.1 and 6.9 Hz), 3.65 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.67-4.78 (1H, m), 6.60 (1H, s), 7.10-7.17 (1H, m), 7.19-7.24 (1H, m), 7.33-7.45 (4H, m), 7.46-7.52 (2H, m), 8.10 (1H, d, J = 7.8 Hz).
MS (FAB) m/z: 468 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2929, 1723, 1627, 1530, 1359, 1282, 1232, 1058, 1045, 746, 707 cm-1
[実施例4d]1−{2−[メチル(6−オキソヘキサノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例4cで得た化合物(2.50g,5.35mmol)、ジメチルスルホキシド(3.80mL,53.5mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.58mL,26.7mmol)を塩化メチレン(54mL)に溶解し、氷冷下、サルファートリオキシド−ピリジンコンプレックス(4.17g,26.7mmol)を加え、室温にて1時間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(×3)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=30:1−10:1)を用いて精製し、標記目的化合物(2.32g,収率93%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.66-1.69 (6H, m), 1.90-1.94 (2H, m), 2.24-2.35 (4H, m), 2.44-2.49 (4H, m), 2.68-2.73 (2H, m), 2.93 (1H, s), 3.00 (2H, s), 3.37 (1H, t, J = 7.1 Hz), 3.47 (2H, t, J = 7.1 Hz), 4.70-4.75 (1H, m), 6.58-6.59 (1H, m), 7.11-7.15 (1H, m), 7.21-7.23 (1H, m), 7.33-7.40 (3H, m), 7.41-7.43 (1H, m), 7.47-7.52 (2H, m), 8.09-8.11 (1H, m), 9.77 (1H, s).
MS (FAB) m/z: 466 (M+H)+.
[実施例4e]1−{2−[(6−{3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピロリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例4dで得た化合物(48mg,0.103mmol)及び実施例4bで得た化合物(90mg,0.103mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、10分間室温にて撹拌した。トルエンを加えた後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣のメタノール溶液(2mL)に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(109mg,0.515mmol)を加え、室温にて20分間撹拌した。減圧下、溶剤を留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=30:1−10:1)を用いて精製した。さらに逆相分取HPLC(Waters,MS C18 OBD,5μm,30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液=50:50−100:0)を用いて精製し、標記目的化合物(73mg,収率53%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2931, 1727, 1645, 1449, 1359, 1281, 1223, 1180, 1139, 755 cm-1
[実施例5]
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(5mL)を加えた後、トルエン共沸を行い粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(62mg)をジクロロメタン(2mL)とN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合溶媒に溶解し、実施例2aで得た化合物(67mg、0.086mmol)、WSCI・HCl(27mg、0.14mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(5mg、0.04mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物の粗精製物を得た。得られた粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、40:60−50:50)にて精製し、標記化合物(48mg、収率42%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1339 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2934, 1729, 1644, 1512, 1359, 1281, 1180, 1139, 847, 754 cm-1
[実施例6]
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例6a]2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−(3−ヒドロキシプロピル)アセタミド
3−(メチルアミノ)プロパン−1−オールに代えて、3−アミノプロパン−1−オール(130mg、1.79mmol)を用いて、実施例3aに記載した方法に従って、標記化合物(386mg、収率89%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 752 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2924, 1644, 1510, 1278, 1174, 1132, 906, 839, 756, 681 cm-1.
[実施例6b]2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−[3−(メチルアミノ)プロピル]アセタミド
実施例6aで得た化合物(350mg、0.466mmol)を、ジクロロメタン(4mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.097mL、0.70mmol)と塩化メタンスルホニル(0.043mL、0.56mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出し、得られた有機層を水、及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣を、40%メチルアミン/メタノール溶液(3mL)に溶解し、室温で12時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−8:2)を用いて精製し、標記化合物(130mg、収率37%)を得た。
MS (FAB) m/z: 765 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2921, 1647, 1434, 1357, 1278, 1132, 838, 756, 699, 681 cm-1.
[実施例6c]1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。1規定塩酸(5mL)を加えた後、トルエン共沸を行い、粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(83mg)をジクロロメタン(2mL)とN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合溶媒に溶解し、実施例6bで得た化合物(110mg、0.143mmol)、WSCI・HCl(41mg、0.22mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(5mg、0.04mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。得られた粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、30:70−50:50)にて精製し、標記化合物(98mg、収率52%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2939, 1730, 1643, 1521, 1359, 1281, 1180, 1139, 847, 753 cm-1
[実施例7]
1−{2−[{6−[4−({2−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]エチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例7a]tert−ブチル {2−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]エチル}カーバメート
実施例1iで得た化合物(465mg、0.670mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、氷冷下、N−メチルモルホリン(0.110mL、1.00mmol)、及びクロロギ酸イソブチル(130μL、1.00mmol)を加えて撹拌した後、tert−ブチル (2−アミノエチル)カーバメート(308mg、1.34mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=9:1:0−0:10:0−0:9:1)を用いて精製し、標記化合物(428mg、収率76%)を得た。
MS (ESI) m/z: 837(M+H)+.
[実施例7b]N−(2−アミノエチル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセタミド
実施例7aで得た化合物(428mg、0.511mmol)に4規定塩酸/ジオキサン溶液(4mL)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。減圧下で溶媒を留去し粗製の標記化合物(359mg、収率95%)を得た。
[実施例7c]1−{2−[{6−[4−({2−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]エチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(5mL)を加えた後トルエン共沸を行い、粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(150mg)と実施例7bで得た化合物(126mg、0.171mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、WSCI・HCl(49mg、0.26mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(2mg、0.02mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)で精製し、標記化合物(68mg、収率31%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1297 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1729, 1649, 1523, 1359, 1281, 1181, 1139, 847, 753 cm-1
[実施例8]
1−{2−[{6−[4−({4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ブチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例8a]tert−ブチル {4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ブチル}カーバメート
tert−ブチル (2−アミノエチル)カーバメートに代えて、tert−ブチル (4−アミノブチル)カーバメート(243mg、1.296mmol)を用いて、実施例7aに記載した方法に従い、標記化合物(326mg、収率87%)を得た。
MS (ESI) m/z: 865(M+H)+.
[実施例8b]N−(4−アミノブチル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセタミド
実施例8aで得た化合物(326mg、0.377mmol)に4規定塩酸/ジオキサン溶液(4mL)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。減圧下にて溶媒を留去し粗製の標記化合物(253mg、収率77%)を得た。
[実施例8c]1−{2−[{6−[4−({4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ブチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(5mL)を加えた後、トルエン共沸を行い粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(68mg)と実施例8bで得た化合物(60mg、0.078mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、WSCI・HCl(22mg、0.12mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(7.8mg、0.063mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(33mg、収率26%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2934, 1727, 1649, 1523, 1359, 1281, 1139, 906, 847, 755 cm-1
[実施例9]
1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例9a]tert−ブチル {5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ペンチル}カーバメート
tert−ブチル (2−アミノエチル)カーバメートに代えて、tert−ブチル (5−アミノペンチル)カーバメート(261mg、1.30mmol)を用いて、実施例7aに記載した方法に従い、標記化合物(244mg、収率64%)を得た。
MS (ESI) m/z: 879(M+H)+.
[実施例9b]N−(5−アミノペンチル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセタミド
実施例9aで得た化合物(244mg、0.277mmol)に4規定塩酸/ジオキサン溶液(4mL)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。減圧下にて溶媒を留去し粗製の標記化合物(143mg、収率66%)を得た。
[実施例9c]1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(5mL)を加えた後、トルエン共沸を行い粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(111mg)と実施例9bで得た化合物(100mg、0.167mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、WSCI・HCl(48mg、0.25mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(13mg、0.11mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(24mg、収率11%)を黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1339 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2928, 1729, 1648, 1523, 1359, 1281, 1181, 1139, 847, 754 cm-1
[実施例10]
1−{2−[{6−[4−({6−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ヘキシル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例10a]tert−ブチル {6−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ヘキシル}カーバメート
tert−ブチル (2−アミノエチル)カーバメートに代えて、tert−ブチル (6−アミノヘキシル)カーバメート(279mg、1.29mmol)を用いて、実施例7aに記載した方法に従い、標記化合物(200mg、収率52%)を得た。
MS (ESI) m/z: 893(M+H)+.
[実施例10b]N−(6−アミノヘキシル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセタミド
実施例10aで得た化合物(200mg、0.224mmol)に4規定塩酸/ジオキサン溶液(4mL)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルを用いて抽出した。減圧下にて溶媒を留去し粗製の標記化合物(150mg、収率84%)を得た。
[実施例10c]1−{2−[{6−[4−({6−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ヘキシル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例3cで得た化合物(960mg、1.59mmol)をメタノール(10mL)−水(1mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.38mL、2.38mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(5mL)を加えた後、トルエン共沸を行い粗製の1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボン酸(1.16g)を黄色固体として得た。
得られた粗製物(73mg)と実施例10bで得た化合物(66mg、0.83mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、WSCI・HCl(23mg、0.13mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(8.3mg、0.068mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)で精製し、標記化合物(18mg、収率16%)を黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1353 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2929, 1729, 1648, 1523, 1359, 1281, 1180, 1139, 847, 753 cm-1
[実施例11]
1−{2−[{6−[4−({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)ピペラジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例11a]tert−ブチル 4−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペラジン−1−カルボキシレート
実施例1lで得た化合物(620mg、1.17mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、tert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート(261mg、1.40mmol)、ヨウ化カリウム(291mg、1.76mmol)、及び炭酸水素ナトリウム(147mg、1.76mmol)を加えて、50℃で2時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=100:0−0:100)を用いて精製し、標記化合物(510mg、収率68%)を無色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 636 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2935, 1731, 1695, 1521, 1450, 1246, 1206, 1172, 1045, 749 cm-1.
[実施例11b]1−{2−[メチル(6−ピペラジン−1−イルヘキサノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例11aで得た化合物(490mg、0.772mmol)をジオキサン(6mL)に溶解し、4規定塩酸/ジオキサン溶液(2mL)、及びメタノール(1mL)を加えて、室温で1時間撹拌した。トルエンを加えた後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0−50:50)で精製し、標記化合物(263mg、収率64%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 536 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 3418, 2936, 1721, 1633, 1521, 1449, 1223, 1044, 752, 705 cm-1.
[実施例11c]1−{2−[{6−[4−({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)ピペラジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例1iで得た化合物(117mg、0.168mmol)と実施例11bで得た化合物(75mg、0.14mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、WSCI・HCl(40mg、0.21mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(0.9mg、0.007mmol)を加えて、室温で撹拌した。反応終了後、減圧下で溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0−90:10)で精製し、標記化合物の粗製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)で精製し、標記化合物(50mg、収率30%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1212 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2933, 1729, 1648, 1513, 1448, 1438, 1358, 1281, 1139, 756 cm-1
[実施例12]
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例12a]メチル 4−(メチルアミノ)ブタン酸メチル 塩酸塩
4−(メチルアミノ)ブタン酸・塩酸塩(22.1g、144mmol)をメタノール(560mL)に溶解し、氷冷下、塩化チオニル(42mL)を加えた後、室温で24時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた白色固体をジクロロメタン(30mL)−ヘキサン(300mL)の混合溶媒を用いて洗浄して、標記化合物(21.2g、収率88%)を白色個体として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ2.13-2.29 (2H, m), 2.53 (2H, t, J=7.04 Hz), 2.66-2.79 (3H, m), 3.00-3.12 (2H, m), 3.69 (3H, s), 9.32-9.83 (2H, m)
MS (EI) m/z: 131 (M)+; (フリー体)
IR (KBr) νmax 2962, 1735, 1456, 1427, 1286, 1211, 1017, 895, 884, 752 cm-1.
[実施例12b]メチル 4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノエート
実施例1iで得た化合物(332mg、0.478mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.266mL、1.91mmol)、及びクロロギ酸イソブチル(92.8μL、0.717mmol)を加えた後、同温で30分撹拌した。再び氷冷下において、実施例12aで得たメチル 4−(メチルアミノ)ブタン酸メチル塩酸塩(240mg、1.44mmol)を加えて、同温で30分撹拌した後、室温まで昇温した。反応終了後、水を加え、ジクロロメタンを用いて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を、NHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(217mg、収率56%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 807 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1738, 1650, 1437, 1359, 1281, 1178, 1138, 758, 682 cm-1
[実施例12c]4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタン酸
実施例12bで得た化合物(519mg、0.643mmol)をメタノール(12mL)−水(6mL)の混合溶媒に溶解した後、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.964mL、0.964mmol)を室温で加えて、同温で4時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸を加えて、ジクロロメタン(3回)を用いて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=9:1:0−0:10:0−0:8:2)を用いて精製し、標記化合物(367mg、収率72%)を得た。
MS (FAB) m/z: 794 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2934, 1652, 1433, 1360, 1282, 1139, 907, 848, 759, 682 cm-1.
[実施例12d]1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例1iで得た化合物に代えて、実施例12cで得た化合物(89mg、0.11mmol)を用いて、実施例11cに記載した方法に従って、標記化合物(39mg、収率32%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1311 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2931, 1646, 1438, 1358, 1281, 1223, 1180, 1138, 847, 753 cm-1
[実施例13]
1−{2−[(6−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例13a]1−{2−[(6−{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例1lで得た化合物(540mg、1.02mmol)とtert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレートに代えて、tert−ブチル ピペリジン−4−イルカーバメート(245mg、1.23mmol)を用いて、実施例11aに記載した方法に従い、標記化合物(366mg、収率55%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 650 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2940, 1710, 1638, 1522, 1450, 1235, 1174, 1045, 748, 703 cm-1.
[実施例13b]1−(2−{[6−(4−アミノピペリジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
tert−ブチル 4−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペラジン−1−カルボキシレートに代えて、実施例13aで得た化合物(330mg、0.508mmol)を用いて、実施例11bに記載した方法に従い、標記化合物(180mg、収率64%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 550 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 3422, 2939, 1719, 1638, 1521, 1450, 1223, 1045, 749, 703 cm-1.
[実施例13c]1−{2−[(6−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1−{2−[メチル(6−ピペラジン−1−イルヘキサノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメートに代えて、実施例13bで得た化合物(50mg、0.091mmol)を用いて、実施例11cに記載した方法に従って、標記化合物(33mg、収率30%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1226 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 3420, 2931, 1647, 1520, 1449, 1358, 1281, 1181, 1139, 753 cm-1
[実施例14]
1−{2−[{6−[4−({4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}アミノ)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1−{2−[メチル(6−ピペラジン−1−イルヘキサノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメートに代えて、実施例13bで得た化合物(64.7mg、0.118mmol)を用いて、実施例1iで得た化合物に代えて実施例12cで得た化合物(93.6mg、0.118mmol)を用いて、実施例11cに記載した方法に従って、標記化合物(60mg、収率38%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2931, 1647, 1513, 1359, 1281, 1181, 1139, 906, 847, 754 cm-1
[実施例15]
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
実施例3dで得た化合物(35mg、0.026mol)をジオキサン(1mL)に溶解し、4規定塩酸/ジオキサン溶液(0.065mL、0.26mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。減圧下にて溶媒を留去して、標記化合物(34mg、収率91%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;(フリー体)
IR (KCl) νmax 3419, 2949, 1647, 1438, 1360, 1282, 1226, 1174, 1137, 753 cm-1
[実施例16]
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)シクロヘキシル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例16a]6−[4−(エトキシカルボニル)シクロヘキシリデン]ヘキサン酸
4−オキソシクロヘキサン酸エチル(3.50g、20.6mmol)をジメチルスルホキシド(25mL)−テトラヒドロフラン(25mL)の混合溶媒に溶解し、氷冷下、(5−カルボキシペンチル)(トリフェニル)ホスホニウム ブロミド(9.33g、20.6mmol)、及び55%水素化ナトリウム/パラフィン(1.80g、41.2mmol)を加えて、室温で4時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(60mL)を加えて、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を、水(×3)、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=90:10−0:100)で精製し、標記化合物(3.09g、収率56%)を無色油状物として得た。
MS (EI) m/z: 268 (M)+.
[実施例16b]6−[4−(エトキシカルボニル)シクロヘキシル]ヘキサン酸
実施例16aで得た化合物(3.09g、0.532mmol)をエタノール(5mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(309mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で6時間撹拌した。反応終了後、セライト濾過を行い、濾液を減圧下にて溶媒を留去して、標記化合物(2.88g、収率93%)を無色固体として得た。
MS (EI) m/z: 270 (M)+;
IR (ATR) νmax 2926, 1728, 1705, 1448, 1179, 1141, 1040, 932, 902, 861 cm-1
[実施例16c]エチル 4−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}シクロヘキサンカルボキシレート
実施例16bで得た化合物(130mg、0.963mmol)と1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(141mg、0.399mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、WSCI・HCl(229mg、1.20mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(2.4mg、0.020mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:アセトン=9:1−1:1)で精製し、標記化合物(215mg、収率89%)で無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 606 (M+H)+;
IR (Liquid film) νmax 2929, 1729, 1644, 1521, 1449, 1206, 1143, 1044, 750, 703 cm-1.
[実施例16d]1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)シクロヘキシル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
エチル 1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボキシレートに代えて、実施例16cで得た化合物(136mg、0.224mmol)を用いて、N−(3−アミノプロピル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチルアセタミドに代えて、実施例1jで得た化合物(110mg、0.146mmol)を用いて、実施例3dに記載した方法に従い、標記化合物(93mg、収率49%)で白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1310 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2928, 1730, 1649, 1523, 1359, 1281, 1224, 1181, 1139, 755 cm-1
[実施例17]
1−{2−[{3−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]プロパノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(94mg、0.27mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.056mL、0.40mmol)、及び3−ブロモプロパノイル クロリド(54.6mg、0.319mmol)を加えて、室温で10分撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をアセトニトリル(4mL)に溶解し、実施例1kで得た化合物(76mg、0.088mmol)、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.045mL、0.80mmol)を加えて、80℃で3日間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−10:1)を用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(38mg、収率27%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1269 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1728, 1650, 1523, 1281, 1139, 1045, 906, 847, 754 cm-1
[実施例18]
1−{2−[{7−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘプタノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(100mg、0.283mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、7−ブロモヘプタン酸(118mg、0.566mmol)、WSCI・HCl(108mg、0.566mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(1.7mg、14μmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応終了後、NHシリカゲルを用いてショートパス(展開溶媒;酢酸エチル)を行い、粗製の1−{2−[(7−ブロモヘプタノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート(207mg)を得た。得られた粗製物(100mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解し、実施例1kで得た化合物(82mg、0.095mmol)、炭酸水素ナトリウム(16mg、0.19mmol)、ヨウ化カリウム(32mg、0.19mmol)を加えて、60℃で4時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)を用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(12mg、収率10%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;
IR (Thin film) νmax 3421, 2929, 1726, 1644, 1522, 1281, 1223, 1181, 1139, 753 cm-1
[実施例19]
1−{2−[(6−{4−[({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}アミノ)メチル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例19a]1−{2−[{6−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例1で得た化合物(363mg、0.684mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)−メタノール(1mL)の混合溶媒に溶解し、ピペリジン−4−イルメタノール(94.5mg、0.821mmol)、ヨウ化カリウム(170mg、1.02mmol)、及び炭酸水素ナトリウム(86mg、1.02mmol)を加えて、60℃で3時間撹拌した。反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(401mg、収率71%)で無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 565 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2950, 1724, 1639, 1520, 1450, 1222, 1061, 1044, 751, 705 cm-1.
[実施例19b]1−{2−[(6−{4−[({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}アミノ)メチル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例19aで得た化合物(132mg、0.234mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、Dess−Martinペルヨージナン(148mg、0.351mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣と実施例1jで得た化合物(175mg、0.234mmol)をジクロロメタン(6mL)−メタノール(1mL)の混合溶媒に溶解し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(99mg、0.47mmol)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×4)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、40:60−60:40)にて精製し、標記化合物(44mg、収率14%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1297 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2929, 1725, 1647, 1522, 1449, 1359, 1281, 1180, 1139, 753 cm-1
[実施例20]
1−{2−[{5−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ペンタノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
3−ブロモプロパノイル クロリドに代えて、5−ブロモペンタノイル クロリド(0.024mL、0.16mmol)を用いて、実施例1kで得た化合物(45mg、0.052mmol)から、実施例17aに記載された方法に従って、標記化合物(6.1mg、収率9%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1297 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2944, 1729, 1650, 1523, 1281, 1139, 906, 847, 754, 702 cm-1
[実施例21]
1−{2−[{4−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ブタノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例21a]ベンジル 4−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ブタノエート
実施例1kで得た化合物(116mg、0.134mmol)と文献(J. Org. Chem.; EN; 66; 12; 2001; 4115−4121.)記載の化合物である4−ブロモブタン酸ベンジル(51mg、0.20mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1.9mL)に溶解し、ヨウ化カリウム(32mg、0.20mmol)と炭酸水素ナトリウム(17mg、0.20mmol)を加えて、60℃で6時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0−95:5)で精製し、標記化合物(111mg、収率79%)を無色油状物として得た。
MS (ESI) m/z: 1039 (M+H)+.
[実施例21b]1−{2−[{4−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ブタノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例21aで得た化合物(111mg、0.106mmol)エタノール(2mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(110mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応溶液をセライト濾過し、得られた濾液を、減圧下にて溶媒を留去して残渣を得た。得られた残渣をジクロロメタン(2mL)に溶解し、1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(38mg、0.11mmol)、WSCI・HCl(30mg、0.16mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(0.6mg、0.005mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=90:10:0−0:100:0−0:95:5)で精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(56mg、収率41%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1283 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2942, 1728, 1650, 1523, 1359, 1281, 1224, 1180, 1139, 754 cm-1
[実施例22]
1−{2−[{8−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]オクタノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(111mg、0.314mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、8−ブロモオクタン酸(91mg、0.41mmol)、及びWSCI・HCl(90mg、0.47mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。NHシリカゲルを用いて濾過し、濾液を減圧下にて溶媒を留去して、残渣を得た。得られた残渣と実施例1kで得た化合物(110mg、0.128mmol)をアセトニトリル(2.56mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(21.5mg、0.256mmol)を加えて50℃で6時間撹拌した後、ヨウ化カリウム(42.5mg、0.256mmol)を加えて3時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(Xterra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(32mg、収率17%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1339 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1729, 1650, 1523, 1448, 1359, 1281, 1181, 1139, 755 cm-1
[実施例23]
1−{9−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ノニル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例23a]1−(9−ブロモノニル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート(364mg、1.23mmol)をアセトニトリル(2.4mL)−メタノール(2.4mL)の混合溶媒に溶解し、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.427mL、2.46mmol)、1,9−ジブロモノナン(0.500mL、2.46mmol)を加えて、室温で3時間、50℃で1時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:1)で精製し、標記化合物(309mg、収率50%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 501 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2919, 1718, 1525, 1276, 1235, 1059, 1044, 777, 745, 724 cm-1.
[実施例23b]エチル 1−(9−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}ノニル)ピペリジン−4−カルボキシレート
1−{2−[(6−ブロモヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメートに代えて、実施例23aで得た化合物(190mg、0.379mmol)を用いて、tert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレートに代えて、エチル ピペリジン−4−カルボキシレート(119mg、0.758mmol)を用いて、実施例11aに記載の方法に従って、標記化合物(228mg、収率99%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 578 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2929, 1731, 1720, 1537, 1280, 1236, 1183, 1058, 1047, 744 cm-1.
[実施例23c]1−{9−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ノニル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例23bで得た化合物(200mg、0.346mmol)と、N−(3−アミノプロピル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチルアセタミドに代えて、実施例1jで得た化合物(98.0mg、0.131mmol)を用いて、実施例3dに記載した方法に従い、標記化合物(73mg、収率44%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1282 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2929, 1730, 1656, 1523, 1359, 1281, 1182, 1140, 753, 702 cm-1
[実施例24]
1−[3−({5−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロピル]ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例24a]
1−{3−[(5−ヒドロキシペンチル)アミノ]−3−オキソプロピル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
3−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}プロパン酸(US2004/167167 A1)(391mg、1.06mmol)と5−アミノペンタン−1−オール(164mg、1.59mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、WSCI・HCl(303mg、1.59mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(6.5mg、0.053mmol)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=90:10:0−0:100:0−0:90:10)で精製し、標記化合物(236mg、収率49%)を無色油状物として得た。
MS (ESI) m/z: 454 (M+H)+.
[実施例24b]エチル 1−{5−[(3−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}プロパノイル)アミノ]ペンチル}ピペリジン−4−カルボキシレート
実施例24aで得た化合物(236mg、0.520mmol)を、ジクロロメタン(10mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.144mL、1.04mmol)、及び塩化メタンスルホニル(0.060mL、0.78mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をアセトニトリル(10mL)に溶解した。エチル ピペリジン−4−カルボキシレート(163mg、1.04mmol)、ヨウ化カリウム(172mg、1.04mmol)、及び炭酸水素ナトリウム(88mg、1.0mmol)を加えて、50℃で撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、標記化合物(294mg、収率47%)を得た。
MS (FAB) m/z: 593 (M+H)+;
IR (Liquid film) νmax 2943, 1730, 1651, 1522, 1449, 1207, 1046, 767, 750, 704 cm-1.
[実施例24c]1−[3−({5−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ペンチル}アミノ)−3−オキソプロピル]ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例24bで得た化合物(274mg、0.463mmol)をエタノール(5mL)−水(5mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.694mL、0.694mmol)を加えて室温で6時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(1mL)を加えた後、トルエンを加えて、減圧下にて溶媒を留去して、残渣(299mg)を得た。
得られた残渣(115mg)と実施例1jで得た化合物(89mg、0.12mmol)をジクロロメタン(2.4mL)に溶解し、WSCI・HCl(45mg、0.24mmol)、及び4−N,N−ジメチルアミノピリジン(1.1mg、0.008mmol)を加えて室温で1時間撹拌した。反応終了後、減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して標記化合物の粗精製物を得た。得られた粗精製物を逆相分取HPLC(Xterra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(35mg、収率23%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1297 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2931, 1729, 1653, 1524, 1448, 1439, 1359, 1281, 1139, 754 cm-1
[実施例25]
1−{2−[{6−[3−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例25a]エチル 1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−3−カルボキシレート
tert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレートに代えて、エチル ピペリジン−3−カルボキシレート(45mg、0.29mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミドに代えてアセトニトリル(4mL)を用いて、実施例11aに記載した方法に従って、標記化合物(96mg、収率83%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 607 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2935, 1724, 1641, 1519, 1448, 1204, 1146, 1042, 747, 702 cm-1.
[実施例25b]1−{2−[{6−[3−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
エチル 1−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペリジン−4−カルボキシレートに代えて実施例25aで得た化合物(97.0mg、0.160mmol)を用いて、N−(3−アミノプロピル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチルアセタミドに代えて実施例1jで得た化合物(108mg、0.144mmol)を用いて、実施例3dに記載した方法に従い、標記化合物(95mg、収率50%)で白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1311 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2933, 1729, 1650, 1523, 1359, 1281, 1223, 1181, 1139, 754 cm-1
[実施例26]
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例26a]ベンジル 4−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート
実施例1で得た化合物(168mg、0.317mmol)をアセトニトリル(6.3mL)に溶解し、ベンジル 1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート(0,131mL、0.634mmol)、ヨウ化カリウム(79mg、0.48mmol)、及び炭酸水素ナトリウム(40mg、0.48mmol)を加えて、60℃で12.5時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:10)で精製し、標記化合物(205mg、収率95%)を無色油状物として得た。
MS (ESI) m/z: 684 (M+H)+.
[実施例26b]1−(2−{[6−(1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例26aで得た化合物(203mg)をメタノール(2mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(110mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で3.5時間撹拌した。反応終了後、反応溶液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて溶媒を留去して、残渣を得た。得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−8:2)で精製し、標記化合物(135mg、収率82%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 550 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2937, 1719, 1643, 1521, 1450, 1223, 1207, 1061, 1045, 748 cm-1.
[実施例26c]
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1−{2−[メチル(6−ピペラジン−1−イルヘキサノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメートに代えて実施例26bで得た化合物(72.5mg、0.132mmol)を用いて、実施例1iで得た化合物に代えて実施例12cで得た化合物(110mg、0.138mmol)を用いて、実施例11cに記載した方法に従って、標記化合物(108mg、収率62%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1325 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2935, 1727, 1645, 1513, 1359, 1281, 1180, 1138, 753, 703 cm-1
[実施例27]
1−{2−[{6−[{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例27a]メチル 4−({6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}アミノ)シクロヘキサンカルボキシレート
tert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート に代えて、メチル 4−アミノシクロヘキサンカルボキシレート(45.2mg、0.288mmol)を用いて、N,N−ジメチルホルムアミドに代えてアセトニトリル(5.5mL)を用いて、実施例11aに記載した方法に従い、標記化合物(96mg、収率83%)を得た。
MS (FAB) m/z: 607 (M+H)+;
IR (Liquid film) νmax 2935, 1731, 1635, 1585, 1521, 1451, 1206, 1142, 1044, 750 cm-1.
[実施例27b]メチル 4−[{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}(メチル)アミノ]シクロヘキサンカルボキシレート
実施例27aで得た化合物(186mg、0.306mmol)をメタノール(3mL)−トルエン(3mL)の混合溶媒に溶解し、37%ホルマリン水溶液(3mL)、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(126mg、0.612mmol)を加えて、室温で13時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンを用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:1)で精製し、標記化合物(60mg、収率32%)を得た。
MS (ESI) m/z: 621 (M+H)+.
[実施例27c]1−{2−[{6−[{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例27bで得た化合物(102mg、0.164mmol)をメタノール(1.6mL)−水(1.6mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム(0.246mL、0.246mmol)を加えて、室温で15時間撹拌した後、50℃で6時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(0.400mL)を加えた後、減圧下にて溶媒を留去して残渣を得た。得られた残渣をジクロロメタン(3.2mL)に溶解し、実施例2aで得た化合物(116mg、0.149mmol)、WSCI・HCl(57mg、0.30mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(0.9mg、0.007mmol)を加えて、室温で30分撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=90:10:0−0:100:0−0:90:10)を用いて精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(59mg、収率29%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1367 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2931, 1729, 1645, 1512, 1359, 1281, 1139, 906, 847, 754 cm-1
[実施例28]
1−(2−{[6−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}アミノ)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例28a]メチル 4−[{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボキシレート
実施例27aで得た化合物(239mg、0.394mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.110mL、0.789mmol)、及び二炭酸ジ−tert−ブチル(129mg、0.591mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:1)で精製し、標記化合物(101mg、収率36%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 707 (M+H)+;
IR (Thin film) νmax 2949, 1732, 1683, 1638, 1521, 1450, 1207, 1146, 1045, 753 cm-1.
[実施例28b]1−{2−[{6−[{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例28aで得た化合物(105mg、0.148mmol)をメタノール(1.5mL)−水(1.5mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.223mL、0.223mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。その後、更に1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.223mL、0.223mmol)を加えて、40℃で6時間撹拌した。反応終了後、1規定塩酸(0.600mL)を加えて、減圧下で溶媒を留去して残渣を得た。これをジクロロメタン(2mL)に溶解し、実施例2aで得た化合物(104mg、0.135mmol)、WSCI・HCl(51mg、0.269mmol)、及び4−N、N−ジメチルアミノピリジン(0.9mg、0.007mmol)を加えて、室温で30分撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=90:10−0:100)で精製し、標記化合物(113mg、収率58%)を得た。
MS (FAB) m/z: 1453 (M+H)+;
IR (Thin film) νmax 2933, 1681, 1642, 1411, 1363, 1281, 1142, 906, 847, 753 cm-1.
[実施例28c]1−(2−{[6−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]シクロヘキシル}アミノ)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例28bで得た化合物(100mg、0.068mmol)をジオキサン(5.4mL)−メタノール(1.4mL)の混合溶媒に溶解し、4規定塩酸/ジオキサン溶液(0.170mL、0.680mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(40mg、収率43%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1353 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1728, 1644, 1359, 1281, 1180, 1139, 906, 847, 753 cm-1
[実施例29]
1−(2−{[6−(4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−1−ヒドロキシペンチル}ピペリジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例29a]ベンジル 4−[5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−(エトキシカルボニル)ペンタノイル]ピペリジン−1−カルボキシレート
文献(J. Med. Chem.; EN; 38; 17; 1995; 3287−3296.)記載の化合物である、ベンジル 4−(3−エトキシ−3−オキソプロパノイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(7.51g、22.5mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(44mL)に溶解し、氷冷下、55%水素化ナトリウム/パラフィン(1.08g、27.1mmol)を加えて、室温で10分撹拌した。続いて、 (3−ブロモプロポキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(6.27mL、27.1mmol)を加えて、60℃で1時間、70℃で1時間撹拌した。反応終了後、水を加え、酢酸エチル(×2)を用いて抽出し、得られた有機層を水(×3)、飽和食塩水(×1)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1−3:1)で精製し、標記化合物(5.19g、収率46%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz): δ 0.00 (6H, s), 0.84 (9H, s), 1.21 (3H, t, J=7.04 Hz) 1.33 - 1.66 (4H, m), 1.69 - 1.90 (4H, m), 2.60 - 2.72 (1H, m), 2.75 - 2.90 (2H, m), 3.57 (2H, t, J=6.06 Hz), 3.62 (1H, t, J=7.23 Hz), 4.01 - 4.25 (4H, m), 5.08 (2H, s), 7.24 - 7.39 (5H, m)
MS (FAB) m/z: 506 (M+H)+.
[実施例29b]ベンジル 4−(5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタノイル)ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例29aで得た化合物(5.14g、10.2mmol)をエタノール(50mL)−水(50mL)の混合溶媒に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(15.3mL、15.3mmol)を加えて、60℃で12時間撹拌した。反応終了後、減圧下にてエタノールを留去した後、酢酸エチル(×2)を用いて抽出した。得られた有機層を飽和食塩水(×1)で洗浄した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1−4:1)で精製し、標記化合物(3.67g、収率83%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 434 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2928, 1698, 1428, 1223, 1094, 1018, 834, 775, 697, 662 cm-1.
[実施例29c]ベンジル 4−(5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−ヒドロキシペンチル)ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例29bで得たベンジル 4−(5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ペンタノイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.47g、8.01mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(355mg、9.61mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応終了後、減圧下にて溶媒を留去した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(×2)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、標記化合物(3.24g、収率93%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 436 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2928, 2856, 1682, 1496, 1431, 1222, 1093, 833, 773, 696 cm-1
[実施例29d]ベンジル 4−[5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(メトキシメトキシ)ペンチル]ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例29cで得たベンジル 4−(5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−ヒドロキシペンチル)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.20g、7.36mmol)をジクロロエタン(74mL)に溶解し、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(1.91mL、11.0mmol)、及びクロロメチルメチルエーテル(0.666mL、8.83mmol)を加え、70℃で3時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(×2)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1−5:1)で精製し、標記化合物(2.73g、収率77%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 480 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2928, 2856, 1699, 1429, 1093, 1035, 917, 834, 773, 696 cm-1.
[実施例29e]ベンジル 4−[5−ヒドロキシ−1−(メトキシメトキシ)ペンチル]ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例29dで得た化合物(2.70g、5.64mmol)をテトラヒドロフラン(56mL)に溶解し、1規定テトラブチルアンモニウムフロリド/テトラヒドロフラン溶液(6.76mL、6.76mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル(×2)を用いて抽出し、得られた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1−0:1)で精製し、標記化合物(1.75g、収率85%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 365 (M+H)+.
[実施例29f]ベンジル 4−[1−(メトキシメトキシ)−5−(メチルアミノ)ペンチル]ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例29eで得た化合物(1.70g、4.65mmol)をジクロロメタン(45mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.970mL、6.98mmol)、塩化メタンスルホニル(0.430mL、5.59mmol)を加えて、室温で10分撹拌した後、40%メチルアミン/メタノール溶液(46mL)を加えて、室温で16時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=1:1:0−0:10:0−0:9:1)で精製し、標記化合物(1.54g、収率72%)で無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 379 (M+H)+;
IR (ATR) νmax 2938, 1693, 1429, 1224, 1093, 1030, 915, 763, 736, 697 cm-1
[実施例29g]ベンジル 4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−1−(メトキシメトキシ)ペンチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例1iで得た化合物(455mg、0.656mmol)をジクロロメタン(13mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.136mL、0.984mmol)、及び塩化ピバロイル(0.0958mL、0.786mmol)を加えて、室温で10分撹拌した。その後、氷冷下、実施例29fで得た化合物(322mg、0.852mmol)のジクロロメタン溶液(13mL)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1−0:1)で精製し、標記化合物(513mg、収率74%)を得た。
MS (FAB) m/z: 1055 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2938, 1698, 1649, 1434, 1281, 1139, 1038, 908, 847, 758 cm-1.
[実施例29h]ベンジル 4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−1−ヒドロキシペンチル}ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例29gで得た化合物(601mg、0.569mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、4規定塩酸/酢酸エチル(1.19mL、4.76mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応終了後、トルエンを加えた後、減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル:メタノール=1:1:0−0:10:0−0:9:1)で精製し、標記化合物(521mg、収率91%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1011 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2934, 1697, 1648, 1434, 1359, 1281, 1182, 1139, 758, 682 cm-1
[実施例29i]2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−(5−ヒドロキシ−5−ピペリジン−4−イルペンチル)−N−メチルアセタミド
実施例29hで得た化合物(489mg、0.483mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(96mg)を加えて、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終了後、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)で精製し、標記化合物(342mg、収率81%)を得た。
MS (FAB) m/z: 877 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2934, 1648, 1359, 1281, 1181, 1139, 906, 847, 758, 682 cm-1.
[実施例29j]1−(2−{[6−(4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−1−ヒドロキシペンチル}ピペリジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例29iで得た化合物(340mg、0.388mmol)と実施例4eで得た化合物(323mg、0.695mmol)をメタノール−トルエンの混合溶媒で共沸した後、メタノール(4mL)に溶解し、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(122mg、0.582mmol)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去したのち、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:メタノール=100:0−90:10)で精製し、標記化合物の粗精製物を得た。粗精製物を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(51mg、収率10%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1326 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2935, 1730, 1586, 1512, 1449, 1359, 1281, 1180, 1139, 754 cm-1
[実施例30]
1−(2−{[6−(4−{5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ペンタノイル}ピペリジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例29jで得た化合物(129mg、0.0972mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0844mL、0.486mmol)、ジメチルスルホキシド(0.0345mL、0.486mmol)、及びピリジンー三酸化硫黄 コンプレックス(36.9mg、0.486mmol)を加えて、室温で10分撹拌した。反応終了後、メタノール、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して、得られた残渣を逆相分取HPLC(XTerra Prep MS C18 OBD 5μm 30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、10:90−100:0)にて精製し、標記化合物(38mg、収率30%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1324 (M+H)+;
IR (KBr) νmax 2930, 1727, 1711, 1647, 1513, 1359, 1281, 1180, 1139, 754 cm-1
[実施例31]
1−{2−[(3−{2−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]エトキシ}プロパノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例31a]tert−ブチル 3−(2−ヒドロキシエトキシ)プロパノエート
エチレングリコール(2.42g,39.0mmol)、テトラブチルアンモニウムブロミド(377mg,1.17mmol)及び水酸化カリウム(77mg,純度85%,1.17mmol)の混合物にアクリル酸tert−ブチル(5.72mL,39.0mmol)を加え、室温にて4日間撹拌した。反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1−2:1)を用いて精製し、標記目的化合物(1.66g,収率22%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.47 (9H, s), 2.44 (1H, brs), 2.52 (2H, t, J = 6.1 Hz), 3.59 (2H, t, J = 5.6 Hz), 3.73-3.76 (4H, m).
[実施例31b]エチル 1−[2−(3−tert−ブトキシ−3−オキソプロポキシ)エチル]ピペリジン−4−カルボキシレート
実施例31aで得た化合物(100mg,0.526mmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.110mL,0.789mmol)及び塩化メタンスルホニル(49μL,0.631mmol)を加え、同温にて40分撹拌した。反応液をセライトでろ過し、減圧下、溶剤を留去した。得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、エチル ピペリジン−4−カルボキシレート(0.122mL,0.789mmol)、炭酸水素ナトリウム(66mg,0.789mmol)およびヨウ化カリウム(131mg,0.789mmol)を加え、50℃にて9時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、有機層を水(×3)、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2−0:100)を用いて精製し、標記目的化合物(139mg,収率80%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.25 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.45 (9H, s), 1.75-1.81 (2H, m), 1.86-1.90 (2H, m), 2.05-2.10 (2H, m), 2.23-2.29 (1H, m), 2.49 (2H, t, J = 6.4 Hz), 2.56 (2H, t, J = 5.9 Hz), 2.89-2.92 (2H, m), 3.58 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.68 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.3 Hz).
MS (ESI) m/z: 329 (M+)。
[実施例31c]エチル 1−(2−{3−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−3−オキソプロポキシ}エチル)ピペリジン−4−カルボキシレート
実施例31bで得た化合物(139mg,0.422mmol)を塩化メチレン(1.5mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(1.5mL)を加え、室温にて2.5時間撹拌した。減圧下、溶剤を留去し、トルエン(×2)で共沸した。得られた残渣を塩化メチレン(5mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(88μL,0.633mmol)及び塩化ピバロイル(55μL,0.443mmol)を加え、室温にて40分撹拌した。反応液に氷冷下、1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(164mg,0.464mmol)を加え、室温にて4時間撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)を用いて精製し、標記目的化合物(209mg,収率81%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 609 (M+H)+.
IR(liquid film) νmax 2947, 1731, 1643, 1585, 1521, 1449, 1207, 1046, 750, 704 cm-1.
[実施例31d]1−{2−[(3−{2−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]エトキシ}プロパノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例31cで得た化合物(162mg,0.266mmol)をエタノール(1mL)に溶解し、1N 水酸化ナトリウム水溶液(0.532mL,0.532mmol)を加えた後、室温にて1.5時間撹拌した。1N 塩酸(0.7mL)を加えた後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をトルエン(×2)で共沸して、粗製の1−(2−{3−[(2−{4−[(ビフェニル−2イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−3−オキソプロピル}エチル)ピペリジン−4−カルボン酸を得た。
得られた粗製物を塩化メチレン(3mL)に溶解し、トリエチルアミン(56μL,0.399mmol)、実施例1jで得た化合物(90mg,0.120mmol)、WSCI・HCl(28mg,0.146mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(1mg,0.00665mmol)を加え、室温にて2.5時間撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0−20:1)を用いて精製した。さらに逆相分取HPLC(Waters,MS C18 OBD,5μm,30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液=60:40−100:0)を用いて精製し、標記目的化合物(39mg,収率22%)を淡黄色個体として得た。
MS (FAB) m/z: 1313 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2942, 1729, 1651, 1523, 1449, 1359, 1281, 1180, 1138, 724 cm-1
[実施例32]
1−(2−{[(4−{[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)カルボニル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチル−N−[3−(メチルアミノ)プロピル]アセタミドに代えて、実施例1jで得た化合物(109mg,0.145mmol)を用いて、実施例2bに記載した方法に従い、標記目的化合物(34mg,収率18%)を黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1331 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2941, 1730, 1652, 1521, 1448, 1359, 1281, 1181, 1139, 755 cm-1
[実施例33]
1−(2−{[(4−{[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]メチル}フェニル)カルボニル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチル−N−[3−(メチルアミノ)プロピル]アセタミドに代えて、実施例3bで得た化合物(77mg,0.101mmol)を用いて、実施例2bに記載した方法に従い、標記目的化合物(25mg,収率18%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1345 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2930, 1731, 1646, 1515, 1448, 1359, 1281, 1181, 1139, 755 cm-1
[実施例34]
1−{2−[({4−[(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル]フェニル}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例34a]ベンジル 4−{4−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)カルバモイル]ベンジル}−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート
1−{2−[(4−ホルミルベンゾイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート(154mg、0.317mmol)(US2005/203138 A1)、ベンジル 1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレート(223mg、0.951mmol)、及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(202mg,0.951mmol)を用いて実施例27bに記載した方法に従い、標記化合物(173mg、収率78%)を白色固体として得た。
MS (ESI) m/z: 704 (M+H)+.
IR(liquid film) νmax 2941, 1696, 1631, 1421, 1215, 1118, 769, 699 cm-1.
[実施例34b]1−{2−[{[4−(1,4−ジアゼパン−1−イルメチル)フェニル]カルボニル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例34aで得た化合物(220mg,0.313mmol)のメタノール溶液(6mL)を10%パラジウム−炭素(dry,22mg)に加え、系内を水素雰囲気に置換した後、室温にて2時間撹拌した。系内を窒素雰囲気に置換した後、セライトを用いてろ過した。減圧下、溶剤を留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−塩化メチレン:メタノール=10:1)を用いて精製し、標記目的化合物(85mg,収率48%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.59-1.67 (2H, m), 1.82-1.87 (4H, m), 1.92-1.96 (1H, m), 2.31-2.36 (1H, m), 2.41-2.51 (2H, m), 2.63-2.70 (4H, m), 2.83-2.91 (4H, m), 2.96-3.12 (6H, m), 3.32-3.36 (1H, m), 3.61-3.68 (3H, m), 6.62 (1H, s), 7.12-7.15 (1H, m), 7.21-7.23 (1H, m), 7.35-7.38 (7H, m), 7.41-7.44 (1H, m), 7.50 (2H, t, J = 7.3 Hz), 8.08-8.10 (1H, m).
[実施例34c]1−{2−[({4−[(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)メチル]フェニル}カルボニル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例12bで得た化合物(100mg,0.126mmol)を塩化メチレン(1.5mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(24μL,0.173mmol)及び塩化ピバロイル(17μL,0.138mmol)を加え、室温にて15分撹拌した。実施例34bで得た化合物(66mg,0.115mmol)の塩化メチレン溶液(2mL)を氷冷下滴下し、室温にて終夜撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣を逆相分取HPLC(Waters,MS C18 OBD,5μm,30×100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液=30:70−100:0)を用いて精製し、標記目的化合物(52mg,収率34%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1345 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2933, 1729, 1645, 1513, 1437, 1359, 1281, 1181, 1139, 755 cm-1
[実施例35]
1−(2−{[6−(5−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,5−ジアゾカン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例35a]ベンジル 5−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,5−ジアゾカン−1−カルボキシレート
実施例12bで得た化合物(150mg,0.189mmol)を塩化メチレン(2mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(39μL,0.284mmol)及び塩化ピバロイル(26μL,0.208mmol)を加え、室温にて15分撹拌した。ベンジル 1,5−ジアゾカン−1−カルボキシレート(56mg,0.227mmol)の塩化メチレン溶液(2mL)を氷冷下で滴下し、室温にて終夜撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)を用いて精製し、標記目的化合物(160mg,収率83%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.46-1.53 (2H, m), 1.70-1.94 (6H, m), 1.98-2.02 (1H, m), 2.09-2.14 (2H, m), 2.19-2.29 (3H, m), 2.36-2.44 (1H, m), 2.59-2.76 (3H, m), 2.85-3.06 (6H, m), 3.33-3.47 (12H, m), 3.75-3.80 (0.5H, m), 3.86-3.90 (0.5H, m), 3.98-4.27 (3H, m), 4.86-4.89 (0.5H, m), 5.04-5.13 (2.5H, m), 5.23-5.26 (0.5H, m), 5.32-5.35 (0.5H, m), 7.06-7.10 (3H, m), 7.15-7.20 (4H, m), 7.33-7.36 (6H, m), 7.93 (2H, s), 7.99 (1H, s).
MS (ESI) m/z: 1024 (M+).
[実施例35b]2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−[4−(1,5−ジアゾカン−1−イル)−4−オキソブチル]−N−メチルアセタミド
ベンジル 4−{4−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)カルバモイル]ベンジル}−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレートに代えて、実施例35aで得た化合物(160mg,0.156mmol)を用いて、実施例34bに記載した方法に従い、標記目的化合物(116mg,収率84%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 890 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2929, 1645, 1510, 1474, 1431, 1359, 1281, 1180, 1139, 758 cm-1.
[実施例35c]1−(2−{[6−(5−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,5−ジアゾカン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
N−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}−N−メチルピロリジン−3−カルボキサミドに代えて、実施例35bで得た化合物(96mg,0.108mmol)を用いて、実施例4eに記載した方法に従い、標記目的化合物(33mg,収率23%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1339 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2931, 1728, 1644, 1513, 1438, 1359, 1281, 1180, 1139, 754 cm-1
[実施例36]
1−{2−[{9−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ノナノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例36a]1−{2−[(9−ブロモノナノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
9−ブロモノナン酸(121mg,0.509mmol)を塩化メチレン(4.5mL)に溶解し、トリエチルアミン(89μL,0.636mmol)、1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(150mg,0.424mmol)、WSCI・HCl(90mg,0.469mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(3mg,0.0212mmol)を加え、室温にて5.5時間撹拌した。減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=95:5)で精製し、標記目的化合物(141mg,収率58%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.33 (6H, brs), 1.41-1.44 (2H, m), 1.62-1.69 (4H, m), 1.85 (2H, quint, J = 7.4 Hz), 1.90-1.95 (2H, m), 2.27-2.34 (4H, m), 2.48 (2H, t, J = 6.7 Hz), 2.68-2.76 (2H, m), 2.94 (1.2H, s), 3.01 (1.8H, s), 3.39 (2H, t, J = 7.4 Hz), 3.40 (1H, t, J = 7.0 Hz), 3.48 (1H, t, J = 7.0 Hz), 4.71-4.76 (1H, m), 6.59 (1H, brs), 7.11-7.16 (1H, m), 7.21-7.24 (1H, m), 7.34-7.39 (3H, m), 7.40-7.44 (1H, m), 7.49 (2H, t, J = 7.0 Hz), 8.09-8.11 (1H, m).
MS (ESI) m/z: 572 (M+).
[実施例36b]エチル 1−{9−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−9−オキソノニル}ピペリジン−4−カルボキシレート
実施例36aで得た化合物(141mg,0.246mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、エチル ピペリジン−4−カルボキシレート(57μL,0.369mmol)、炭酸水素ナトリウム(31mg,0.369mmol)およびヨウ化カリウム(61mg,0.369mmol)を加え、50℃にて5.5時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、有機層を水(×3)、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下、溶剤を留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2−0:100)で精製し、標記目的化合物(127mg,収率80%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.25 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.28-1.31 (8H, m), 1.43-1.49 (6H, m), 1.73-1.80 (2H, m), 1.84-1.99 (6H, m), 2.26-2.29 (6H, m), 2.45-2.49 (2H, m), 2.68-2.75 (2H, m), 2.84-2.90 (2H, m), 2.93 (1.2H, s), 3.00 (1.8H, s), 3.35-3.39 (1H, m), 3.45-3.49 (1H, m), 3.73-3.76 (1H, m), 4.12 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.69-4.74 (1H, m), 6.60-6.63 (1H, m), 7.11-7.15 (1H, m), 7.21-7.22 (1H, m), 7.34-7.38 (3H, m), 7.41-7.43 (1H, m), 7.47-7.51 (2H, m), 8.07-8.10 (1H, m).
MS (ESI) m/z: 648 (M+).
[実施例36c]1−{2−[{9−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ノナノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
エチル 1−(2−{3−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−3−オキソプロポキシ}エチル)ピペリジン−4−カルボキシレートに代えて、実施例36bで得た化合物(127mg,0.196mmol)を用いて、実施例31dに記載した方法に従い、標記目的化合物(101mg,収率38%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1353 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2930, 1730, 1650, 1523, 1448, 1359, 1281, 1180, 1139, 755 cm-1
[実施例37]
1−{2−[{10−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]デカノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例37a]1−{2−[(10−ブロモデカノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
9−ブロモノナン酸に代えて、10−ブロモデカン酸(128mg,0.509mmol)を用いて、実施例36aに記載した方法に従い、標記目的化合物(217mg,収率87%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400MHz): δ 1.29-1.32 (6H, m), 1.40-1.43 (2H, m), 1.60-1.68 (6H, m), 1.85 (2H, quint, J = 7.4 Hz), 1.90-1.95 (2H, m), 2.26-2.33 (4H, m), 2.48 (2H, t, J = 6.7 Hz), 2.69-2.76 (2H, m), 2.93 (1.2H, s), 3.01 (1.8H, s), 3.36-3.42 (2H, m), 3.40 (1H, t, J = 7.0 Hz), 3.48 (1H, t, J = 7.0 Hz), 4.71-4.75 (1H, m), 6.59 (1H, brs), 7.11-7.15 (1H, m), 7.21-7.23 (1H, m), 7.34-7.40 (3H, m), 7.42-7.44 (1H, m), 7.49 (2H, t, J = 7.4 Hz), 8.09-8.11 (1H, m).
MS (ESI) m/z: 586 (M+).
[実施例37b]1−{2−[{10−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]デカノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1−{2−[(9−ブロモノナノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメートに代えて、実施例37aで得た化合物(217mg,0.370mmol)を用いて、実施例36bに記載した方法に従い、エチル 1−{10−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−10−オキソデシル}ピペリジン−4−カルボキシレート(208mg,収率85%)を得た。
エチル 1−(2−{3−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−3−オキソプロポキシ}エチル)ピペリジン−4−カルボキシレートに代えて、得られたエステル化合物(128mg,0.193mmol)を用いて、実施例31dに記載した方法に従い、標記目的化合物(144mg,収率68%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 1367 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2929, 1730, 1650, 1523, 1448, 1359, 1281, 1181, 1139, 753 cm-1
[実施例38]
1−{2−[{[3−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}メチル)フェニル]カルボニル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
[実施例38a]1−(2−{[(3−ホルミルフェニル)カルボニル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(500mg、1.41mmol)を、ジクロロメタン/N,N−ジメチルホルムアミド、10/1の混合溶媒(11mL)に溶解し、氷冷下、3−ホルミル安息香酸(212mg、1.41mmol)、O−(ベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロリン酸塩(555mg、1.41mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.74mL、4.24mol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製し、標記目的化合物(714mg、収率100%)を白色固体として得た。
1H HMR (CDCl3, 400MHz) : δ1.5-3.7 (15H, m), 6.6 (1H, s), 7.0-7.1 (1H, m), 7.1-7.2 (2H, m), 7.3-7.4 (3H, m), 7.4-7.5 (2H, m), 7.5-7.6 (1H, m), 7.7-7.8 (1H, m), 7.9-8.0 (2H, m), 10.0 (1H, s)
[実施例38b]メチル 1−{3−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)カルバモイル]ベンジル}ピペリジン−4−カルボキシレート
実施例38aで得た化合物(554mg、1.14mmol)とメチル ピペリジン−4−カルボキシレート(245mg、1.71mmol)をトルエンで3回共沸した混合物を、エタノール(6mL)に溶解し、氷冷下、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(290mg、1.37mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)を用いて精製し、標記目的化合物(301mg、収率43%)を白色固体として得た。
1H HMR (CDCl3, 400MHz) : δ1.5-4.8 (15H, m), 6.6 (1H, s), 7.1-7.5 (12H, m), 8.0-8.1 (2H, m).
[実施例38c]1−{2−[{[3−({4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}メチル)フェニル]カルボニル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例38bで得た化合物(256mg、0.418mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール、5/1の混合溶媒(6mL)に溶解し、氷冷下、5規定水酸化ナトリウム水溶液(0.167mL、0.836mol)を加え、室温で6時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、5規定塩酸水溶液(0.334mL、1.67mmol)を加え、反応系を中和した。減圧下、溶剤を留去した。得られた残渣をジクロロメタン/N,N−ジメチルホルムアミド、10/1の混合溶媒(5.5mL)に溶解し、氷冷下、実施例2aで得た化合物(139mg、178mmol)、WSCI・HCl(47mg、214mmol)及び4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2mg、19.3μmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製後、逆相分取HPLC(Xterra Prep MS C18 OBD 5μm 30Φ x 100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、50:50−100:0)で精製し、標記目的化合物のフリー体(68mg、収率28%)を白色固体として得た。
得られた化合物(68mg、50.0μmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(37μL、0.150mmol)を加え10分撹拌した後に減圧濃縮し、標記目的化合物(54mg、収率74%)を白色固体として得た。
MS (FAB) : m/z 1359 ((M + H )+) ; (フリー体)
IR (KBr) νmax 3424, 2937, 1726, 1640, 1360, 1282, 1225, 1182, 1139, 752 cm-1
[実施例39]
1−{2−[(6−{3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]アゼチジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
[実施例39a]tert−ブチル 3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]アゼチジン−1−カルボキシレート
実施例2aで得た化合物(250mg、0.321mmol)を、ジクロロメタン(6mL)に溶解し、氷冷下、1−tert−ブチル 3−メチル アゼチジン−1,3−ジカルボキシレート(97mg、0.482mmol)、WSCI・HCl(105mg、0.482mmol)及び4−N,N−ジメチルアミノピリジン(2mg、19.3μmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)を用いて精製し、標記目的化合物(260mg、収率84%)を無色油状物質として得た。
MS (ESI) : m/z 963 ((M + H )+).
[実施例39b]1−{2−[(6−{3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]アゼチジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
実施例39aで得た化合物(260mg、0.270mmol)を、エタノール溶液(6mL)に溶解し、氷冷下、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(203μL、0.811mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終了後、減圧下、溶剤を留去した。氷冷下で酢酸エチルを加え、更に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え中和し分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製し、3−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]アゼチジン−1−カルボン酸(110mg、収率47%)を無色油状物質として得た。
得られた化合物(110mg、0.126mmol)と実施例4eで得た化合物(71.0mg、0.152mmol)をトルエンで3回共沸した混合物を、エタノール(6mL)に溶解し、氷冷下、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(29mg、0.139mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製後、逆相分取HPLC(Xterra Prep MS C18 OBD 5μm 30Φ x 100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、50:50−アセトニトリル)で精製し、標記目的化合物のフリー体(88mg、収率53%)を白色固体として得た。
得られたフリー体(88.0mg、67.1μmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(50.3μL、0.201mmol)を加え10分撹拌した後に減圧濃縮し、標記目的化合物(50.5mg、収率53%)を白色固体として得た。
MS (FAB) : m/z 1311 ((M + H )+) ; (フリー体)
IR (KBr) νmax 3424, 2939, 1729, 1646, 1438, 1360, 1282, 1225, 1138, 753 cm-1
[実施例40]
1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペラジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
1-[2-(メチルアミノ)エチル]ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート(200mg、0.566mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(94.0μL、0.679mmol)、6−ブロモヘキサノイルクロリド(89μL、0.594mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、tert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレート(126mg、0.679mmol)、炭酸水素ナトリウム(71mg、0.849mmol)及びヨウ化カリウム(113mg、0.679mmol)を加え、窒素雰囲気下、50℃で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:5)を用いて精製し、tert−ブチル 4−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペラジン−1−カルボキシレート(396mg、収率100%)を無色油状物質として得た。
得られた化合物(396mg、0.623mmol)を、エタノール溶液(6mL)に溶解し、氷冷下、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(778μL)を加え、窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終了後、減圧下、溶剤を留去した。氷冷下で酢酸エチルを加え、更に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え中和し分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製し、4−{6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}ピペラジン−1−カルボン酸(174mg、収率52%)を無色油状物質として得た。
得られた化合物(174mg、0.325mmol)をトリホスゲン(34mg、0.114mmol)のジクロロメタン溶液(6mL)に、氷冷下で加え、さらに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(68.0μL、0.390mmol)を加えた。窒素雰囲気下、同温で15分撹拌した。氷冷下、実施例2aで得た化合物(253mg、0.325mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(68.0μL、0.390mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製後、逆相分取HPLC(Xterra Prep MS C18 OBD 5μm 30Φ x 100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、50:50−アセトニトリル)で精製し、標記目的化合物のフリー体(194mg、収率45%)を白色固体として得た。
得られた化合物(194mg、0.145mol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(109μL、0.435mmol)を加え10分撹拌した後に減圧濃縮し、標記目的化合物(60mg、収率29%)を白色固体として得た。
MS (FAB) : m/z 1340 ((M + H )+) ; (フリー体)
IR (KBr) νmax 3423, 2939, 1728, 1648, 1360, 1282, 1225, 1176, 1138, 754 cm-1
[実施例41]
1−(2−{[6−({1−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−4−イル}アミノ)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
[実施例41a]tert−ブチル {1−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−4−イル}カーバメート
トリホスゲン(27mg、89.9μmol)のジクロロメタン溶液(6mL)に、氷冷下、tert−ブチル ピペリジン−4−イルカーバメート(57mg、0.282mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(58.0μL、0.334mmol)を加え、窒素雰囲気下、同温で15分撹拌した。その後、氷冷下、実施例2aで得た化合物(200mg、0.257mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(54.0μL、0.308mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、10:1)を用いて精製し、標記目的化合物(187mg、収率73%)を黄色油状物質として得た。
MS (ESI) : m/z 1006 ((M + H )+).
[実施例41b]1−(2−{[6−({1−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−4−イル}アミノ)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
実施例41aで得た化合物(187mg、0.186mmol)を、エタノール溶液(4mL)に溶解し、氷冷下、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(0.5mL)を加え、窒素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終了後、減圧下、溶剤を留去した。氷冷下で酢酸エチルを加え、更に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え中和し分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、10:1)を用いて精製し、4−アミノ−N−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}−N−メチルピペリジン−1−カルボキサミド(106mg、収率63%)を無色油状物質として得た。
得られた化合物(106mg、0.117mmol)と実施例4eで得た化合物(65mg、0.141mmol)をトルエンで3回共沸した混合物を、エタノール(6mL)に溶解し、氷冷下、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(30mg、0.141mmol)を加え、窒素雰囲気下、室温で16時間撹拌した。反応終了後、氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、更に酢酸エチルを加えて分液した。得られた有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下、溶剤を留去した。残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル―酢酸エチル:メタノール、10:1)で精製後、逆相分取HPLC(Xterra Prep MS C18 OBD 5μm 30Φ x 100mm)(アセトニトリル:0.1%酢酸アンモニウム水溶液、50:50−アセトニトリル)で精製し、標記目的化合物のフリー体(88mg、収率55%)を白色固体として得た。
得られたフリー体(88mg、65.0μmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、4規定塩酸/1,4−ジオキサン溶液(65μL、0.195mmol)を加え10分撹拌した後に減圧濃縮し、標記目的化合物(72mg、収率95%)を白色固体として得た。
MS (FAB) : m/z 1354 ((M + H )+) ; (フリー体)
IR (KBr) νmax 3424, 2941, 1730, 1645, 1449, 1360, 1282, 1177, 1139, 754 cm-1
[実施例42]
1−{2−[{6−[{1−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−{[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]カルボニル}−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−4−イル}(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
tert−ブチル ピペリジン−4−イルカーバメートに代えて、tert−ブチル メチル(ピペリジン−4−イル)カーバメート(57mg、0.282mmol)を用いて、実施例41に記載した方法に従い、標記目的化合物(40mg、収率10%)を白色固体として得た。
MS (FAB) : m/z 1368 ((M + H )+) ; (フリー体)
IR (KBr) νmax 3423, 12961, 727, 1646, 1438, 1360, 1282, 1138, 1097, 803 cm-1
[実施例43]
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
[実施例43a]tert−ブチル 4−[(3−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ピペリジン−1−カルボキシレート
1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(1.54g,6.72mmol)のジクロロメタン溶液(16mL)にトリエチルアミン(1.12mL,8.06mmol)を加え,氷冷撹拌した。クロロギ酸イソブチル(915μL,7.05mmol)を滴下したのち、4−アミノブタノール(771μL、10.1mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:1−7:3)にて精製し、標記化合物(1.73g、収率90%)を無色油状物として得た。
1H NMR(CDCl3, 400MHz): δ 1.45(9H,s), 1.53-1.72(4H, m), 1.77-1.85(2H, m), 2.24(1H, tt, J = 11.7, 3.9 Hz), 2.65-2.80 (2H, m), 3.40-3.46 (2H, m), 3.63 (2H, t, J= 5.9 Hz), 4.01-4.22 (2H, m).
MS(FAB) m/z: 287 (M+H)+.
IR(liquid film) νmax 3315, 2941, 1668, 1550, 1429, 1225, 1169, 1072, 963, 946, 867, 770 cm-1.
[実施例43b]tert−ブチル 4−{[3−(メチルアミノ)プロピル]カルバモイル}ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例43aで得た化合物(1.69g、5.90mmol)のジクロロメタン−トルエン混合溶液(1:1、24mL)にトリエチルアミン(987μL、7.08mmol)を加えた。氷冷撹拌下、塩化スルホニル(503μL、6.49mmol)を滴下し、室温で10分間撹拌した。反応液に40%メチルアミン−メタノール溶液(24mL)を加え、室温で24時間撹拌した。反応液の溶剤を減圧留去し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:0−7:3)にて精製し、標記化合物(1.43g、収率81%)を無色油状物として得た。
MS(FAB) m/z: 300 (M+H)+
[実施例43c]tert−ブチル 4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート
{[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}酢酸(米国特許第7365067号)(1.00g、1.32mmol)のジクロロメタン溶液(15mL)にトリエチルアミン(202μL、1.45mmol)を加え、氷冷撹拌した。クロロギ酸イソブチル(179μL,1.38mmol)を滴下したのち、実施例43bで得た化合物(781mg、2.63mmol)のジクロロメタン溶液(10mL)を加え、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:アセトン=10:0−6:4)にて精製し、標記化合物(1.13g、収率83%)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 1040 (M+H)+.
IR(liquid film) νmax 3313, 2919, 1650, 1557, 1436, 1374, 1281, 1165, 1139, 1029, 905, 758, 681 cm-1
[実施例43d]N−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−4−カルボキサミド
実施例43cで得た化合物(1.14g、1.09mmol)のジオキサン溶液(8mL)に4規定塩酸−ジオキサン溶液(8mL)を加えて室温で3時間撹拌した。反応液の溶剤を減圧留去し、標記化合物(1.10g、収率100%)を白色固体として得た。
MS(APCI) m/z: 940 (M+H)+.(フリー体)
IR(liquid film) νmax 2919, 1653, 1558, 1472, 1376, 1282, 1138, 1029, 906, 761,722 cm-1.
[実施例43e]1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例43dで得た化合物(210mg、0.207mmol)及び実施例1で得た化合物(117mg、0.220mmol)をアセトニトリル(3.0mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(55mg、0.66mmol)およびヨウ化カリウム(37mg、0.22mmol)を加えて80℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈したのち、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0−85:15)及び逆相HPLC(ウォーターズ社製 XBridge Prep C18 OBD カラム, 30 × 150 mm, 5 μm; 0.1w/v% ギ酸アンモニウム水溶液:アセトニトリル=50:50−20:80)で精製し、標記化合物(121mg、収率42%)を白色固体として得た。
MS(APCI) m/z: 1389 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2932, 1728, 1645, 1522, 1375, 1281, 1139, 905, 753, 705, 681 cm-1
[実施例44]
1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
[実施例44a]tert−ブチル {3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カーバメート
{[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}酢酸(1.00g、1.32mmol)のジクロロメタン溶液(15mL)にトリエチルアミン(220μL、1.58mmol)を加え、氷冷撹拌した。クロロギ酸イソブチル(188μL,1.45mmol)を滴下したのち、tert-ブチル (3-アミノプロピル)カーバメート(459mg、2.63mmol)のジクロロメタン溶液(4mL)を加え、室温で12時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)にて精製し、標記化合物(1.11g、収率92%)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 915 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2929, 1647, 1527, 1473, 1440, 1375, 1281, 1175, 1140, 905, 756, 681 cm-1.
[実施例44b]N−(3−アミノプロピル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセタミド
実施例44aで得た化合物(1.08g、1.18mmol)のジオキサン溶液(8mL)に4規定塩酸−ジオキサン溶液(8mL)を加えて室温で3時間撹拌した。反応液の溶剤を減圧留去した後、得られた残渣にn−ヘキサンを加えて濾取し、標記化合物(1.02g、収率97%)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 815 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 3416, 2930, 1645, 1539, 1475, 1440, 1376, 1282, 1139, 1029, 905, 681 cm-1.
[実施例44c]tert−ブチル 4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例44bで得た化合物(505mg、568mmol)のジクロロメタン溶液(12mL)にトリエチルアミン(261μL、1.88mmol)、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(156mg、0.682mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(6.9mg、0.057mmol)を加え、氷冷撹拌した。WCS・HCl(163mg,0.852mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、0.1規定塩酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮して得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:アセトン=10:0−5:5)にて精製し、標記化合物(586mg、定量的)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 1026 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2929, 1653, 1531, 1474, 1437, 1375, 1281,1173, 1139, 1030, 905, 758, 681 cm-1
[実施例44d]N−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}ピペリジン−4−カルボキサミド 二塩酸塩
実施例44cで得た化合物(551mg、0.537mmol)を用いて実施例43dに記載した方法に従い、標記化合物(560mg、定量的)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 926 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 3410, 2933, 1648, 1539, 1473, 1440, 1376, 1282, 1138, 1029, 905, 681 cm-1.
[実施例44e]1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
実施例44dで得た化合物(200mg、0.200mmol)及び実施例1で得た化合物(117mg、0.220mmol)をアセトニトリル(3.0mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム(55mg、0.66mmol)およびヨウ化カリウム(37mg、0.22mmol)を加えて80℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈したのち、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をNHシリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=100:0−85:15)及び逆相HPLC(ウォーターズ社製 XBridge Prep C18 OBD カラム, 30 × 150 mm, 5 μm; 0.1w/v% ギ酸アンモニウム水溶液:アセトニトリル=50:50−20:80)で精製し、標記化合物(144mg、収率52%)を白色固体として得た。
MS(APCI) m/z: 1375 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 3422, 2928, 1729, 1645, 1524, 1448, 1375, 1281, 1139, 1045, 905, 753, 705, 681 cm-1
[実施例45]
1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
実施例12aで得た化合物(671mg,4.00mmol)及び{[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}酢酸(2.02g、2.67mmol)を用いて実施例12bに記載した方法に従い、エチル 4−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノエート(1.31g、収率56%)を白色固体として得た。
得られた化合物(250mg、0.285mmol)を用いて実施例12cに記載した方法に従い、粗製の4−[({[(2S)−1’−{2−[(2R)−4−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2−(3,4−ジクロロフェニル)モルホリン−2−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタン酸(184mg)を白色固体として得た。
得られた粗製物(184mg)と実施例11bで得た化合物(183mg、0.342mmol)を用いて実施例11cに記載した方法に従い、標記化合物(207mg、53%)を白色固体として得た。
MS(APCI) m/z: 1375 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 2935, 1730, 1645, 1448, 1439, 1375, 1281, 1138, 1045, 905, 753, 705, 681 cm-1
[実施例46]
1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−2−ヒドロキシペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
[実施例46a]1−アジド−5−(ベンジルオキシ)ペンタン−2−オール
2−[3−(ベンジルオキシ)プロピル]オキシラン(Eur.J. Org. Chem.; EN; 7; 2000; 1219-1228.)(1.53g、7.97mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(1.04g、15.9mL)を加えて、80℃で1時間攪拌した。その後、水(2mL)を加えて、50℃で6時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチルで希釈し、水(×3)で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−1:1)で精製し、標記化合物(945mg、収率50%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ1.50 - 1.60 (1H, m), 1.62 - 1.72 (1H, m), 1.72 - 1.80 (2H, m), 3.03 (1H, d, J=3.9 Hz), 3.19 - 3.39 (2H, m), 3.47 - 3.58 (2H, m), 3.74 - 3.83 (1H, m), 4.53 (2H, s), 7.27 - 7.40 (5H, m).
MS (APCI) m/z: 236 (M+H)+.
[実施例46b]tert−ブチル [5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル]カーバメート
実施例46aで得られた1−アジド−5−(ベンジルオキシ)ペンタン−2−オール(1.95g、8.27mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(2g)を加えて、水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した後55℃で8時間攪拌した。反応終了後、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をジクロロメタン(100mL)に溶解し、トリエチルアミン(1.5mL、11mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(2.23g、10.2mmol)を加えて、室温で30分攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:10)で精製し、標記化合物(1.00g、収率39%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 1.42 - 1.55 (1H, m), 1.44 (9H, s), 1.59 - 1.68 (1H, m), 1.69 - 1.80 (2H, m), 2.96 - 3.05 (1H, m), 3.24 - 3.34 (2H, m), 3.48 - 3.56 (2H, m), 3.62 - 3.74 (1H, m), 4.52 (2H, s), 4.87 - 5.06 (1H, m), 7.27 - 7.39 (5H, m).
MS (FAB) m/z: 310 (M+H)+.
[実施例46c]tert−ブチル 5−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボキシレート
実施例46bで得られたtert−ブチル [5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル]カーバメート(1.00g、3.23mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、2,2−ジメトキシプロパン(5.0ml、40mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(60.8mg、0.320mmol)を加えて、室温で終夜攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をメタノール(10mL)に溶解し、10%パラジウム−炭素(1g)を加えて、水素雰囲気下、50℃で2時間攪拌した。反応終了後、反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:10)で精製し、標記化合物(606mg、収率72%)を無色油状物として得た。
1H NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 1.36 - 1.82 (18H, m), 1.91 - 2.01 (1H, m), 2.95 - 3.13 (1H, m), 3.56 - 3.78 (3H, m), 4.04 - 4.15 (1H, m)。
[実施例46d]tert−ブチル 2,2−ジメチル−5−[3−(メチルアミノ)プロピル]−1,3−オキサゾリジン−3−カルボキシレート
実施例46cで得られたtert−ブチル 5−(3−ヒドロキシプロピル)−2,2−ジメチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボキシレート(600mg、2.31mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(0.482mL、3.47mmol)、塩化メタンスルホニル(0.214mL、2.77mmol)を加えて、室温で30分攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレン(×3)を用いて抽出し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣に40%メチルアミン/メタノール溶液(10mL)を加えて、室温で6時間攪拌した。減圧下にて溶媒を留去して、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1−0:1)で精製し、標記化合物(496mg、収率79%)を無色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 273 (M+H)+.
[実施例46e]tert−ブチル 5−{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}−2,2−diメチル−1,3−オキサゾリジン−3−カルボキシレート
実施例1iで得た化合物(1.14g、1.63mmol)及び実施例46dで得た化合物(489mg、1.80mmol)を用いて実施例29gの記載に従い、標記化合物(1.25g、収率81%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 949 (M+H)+;
IR(KBr) νmax 2936, 1697, 1650, 1395, 1361, 1280, 1177, 1140, 906, 758, 682 cm-1
[実施例46f]N−(5−アミノ−4−ヒドロキシペンチル)−2−{[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}−N−メチルアセタミド 二塩酸塩
実施例46eで得た化合物(1.16g、1.22mmol)をトリフルオロ酢酸−水の混合溶液(20:1、20mL)に溶解して室温で30分間撹拌した。反応液にトルエン(20mL)を加えて溶剤を減圧留去した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥した後、溶媒を減圧留去して得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)を用いて精製し、標記化合物のフリー体(938mg、収率95%)を得た。
得られたフリー体(938mg、1.16mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解し、氷冷下で2規定塩酸―エーテル溶液(10mL)を加えた。生じた白色沈殿をジクロロメタン(50mL)を加えて溶解させて均一にした後、溶剤を減圧留去して乾固し、標記化合物(957mg、収率94%)を白色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 809 (M+H)+(フリー体).
IR(KBr) νmax 3363, 2936, 1650,1511, 1360, 1282, 1138, 907, 848, 760, 682 cm-1.
[実施例46g]1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−2−ヒドロキシペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 三塩酸塩
実施例46fで得た化合物(200mg、0.227mmol)、及び実施例3cで得た化合物(275mg、0.454mmol)を用いて、実施例3dおよび実施例15に記載した方法に従い、標記化合物(85mg、収率29%)を白色固体として得た。
MS(APCI) m/z: 1369 (M+H)+.
IR(KBr) νmax 3412, 2938, 2706, 1725, 1645, 1561, 1360, 1282, 848, 753, 702, 682 cm-1
[実施例47]
1−{2−[(6−{(1−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)[(2−ニトロフェニル)スルホニル]アミノ}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
[実施例47a]tert−ブチル 4−{[(2−ニトロフェニル)スルホニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシレート
tert−ブチル 4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(783mg, 3.91mmol)のジクロロメタン溶液(8mL)にトリエチルアミン(654μL、4,69mmol)を加えたのち、氷冷下、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(910mg、4.11mmol)を少しずつ加えた。室温で15分間撹拌したのち、酢酸エチル(40mL)で希釈し、NHシリカゲル(4.11g、200−300mesh)を加えて不溶物をろ去した。ろ液を減圧濃縮し、標記化合物(1.43g、収率95%)を白色固体として得た。
1H NMR(CDCl3, 400MHz): δ 1.36-1.50(2H, m), 1.43(9H,s), 1.75-1.85(2H, m), 2.75-2.92(2H, m), 3.45-3.55(1H, m), 3.85-4.00(2H, m), 5.30(1H, d, J=7.4 Hz), 7.73-7.80(2H, m), 7.86-7.91(1H, m), 8.15-8.20(1H, m).
[実施例47b]tert−ブチル 4−({6−[(2−{4−[(ビフェニル−2−イルカルバモイル)オキシ]ピペリジン−1−イル}エチル)(メチル)アミノ]−6−オキソヘキシル}[(2−ニトロフェニル)スルホニル]アミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート
実施例47aで得た化合物(198mg、0.51mmol)及び実施例4cで得た化合物(200mg、0.428mmol)をテトラヒドロフラン(8.0mL)に溶解し、PS−トリフェニルホスフィン(PSレジン、3.0mmol/g,427mg)を加えて室温で5分間撹拌した。アゾジカルボン酸ジエチル(200μL、1.28mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。PS−トリフェニルホスフィン(427mg)及びアゾジカルボン酸ジエチル(200μL、1.28mmol)を追加し、室温で36時間撹拌した。不溶物をろ去し、ろ液を減圧濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:0−85:15)で精製し、粗製の標記化合物を得た。得られた粗製物を逆相HPLC(ウォーターズ社製 XBridge Prep C18 OBD カラム, 30 × 150 mm, 5 μm; 0.1w/v% ギ酸アンモニウム水溶液:アセトニトリル=50:50−20:80)で精製し、標記化合物(161mg、収率45%)を白色固体として得た。
MS(ESI) m/z: 836(M+H)+.
[実施例47c]1−{2−[(6−{(1−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)[(2−ニトロフェニル)スルホニル]アミノ}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
実施例47bで得た化合物(148mg、0.177mmol)のジクロロメタン溶液(2.0mL)に4規定塩酸―ジオキサン溶液(4.0mL)及びメタノール(0.5mL)を加え室温で1時間撹拌した。反応液の溶剤を減圧留去して乾固し、粗製の1−{2−[メチル(6−{[(2−ニトロフェニル)スルホニル](ピペリジン−4−イル)アミノ}ヘキサノイル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート 二塩酸塩(143mg、定量的)を白色固体として得た。
得られた粗製物(143mg、0.177mmol)、実施例12cで得た化合物(165mg、0.208mmol)、トリエチルアミン(89μL、0.638mmoL)、及び4−ジメチルアミノピリジン(2.2mg、0.018mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、10分間氷冷撹拌した。WSCI・HCl(51mg、0.266mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液をジクロロメタンで希釈して飽和炭酸カリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:0−0:10)で精製し、標記化合物(202mg、収率76%)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 1510(M+H)+.
IR(KBr) νmax 3425, 2941, 1727, 1646, 1545, 1434, 1281, 756, 705, 682 cm-1
[実施例48]
1−{2−[{6−[(1−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
実施例47cで得た化合物(186mg、0.123mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(3.0mL)にp−(トリメチルシリル)ベンゼンチオール(27mg、0.148mmol)及び炭酸カリウム(51mg、0.369mmol)を加え、室温で4.5時間撹拌した。p−(トリメチルシリル)ベンゼンチオール(60μL)及び炭酸カリウム(150mg)を追加し、室温で12時間撹拌した。反応液に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸カリウム水溶液―水(1:1)で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)で精製し、標記化合物(114mg、収率70%)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 1325(M+H)+.
IR(KBr) νmax 3424, 2932, 1727, 1645, 1359, 1281, 1139, 754, 703, 682 cm-1
[実施例49]
1−{2−[{6−[(1−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペリジン−4−イル)(メチル)アミノ]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル-2-イルカーバメート
実施例48で得た化合物(66mg、0.050mmol)のメタノールートルエンの混合溶液(1:2、6.0mL)に36%ホルムアルデヒド水溶液(200μL)を加え、3分間撹拌したのち、溶剤を減圧留去して乾固した。残渣をメタノール(4.0mL)に溶解した後、36%ホルムアルデヒド水溶液(200μL)、及び水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(64mg、0.149mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈したのち、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をNHシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール=10:0−9:1)で精製し、標記化合物(60mg、収率90%)を白色固体として得た。
MS(FAB) m/z: 1339(M+H)+.
IR(KBr) νmax 3425, 2936, 1728, 1646, 1359, 1281, 1180, 1139, 754, 723, 682 cm-1
(試験例1)
[モルモットNK1受容体結合試験]
モルモット粗膜標本より受容体結合試験を実施できる。すなわちNK1受容体高発現部位である肺組織を摘出後粗膜標本を作製し、放射性標識substance Pと被験物質を粗膜標本液とともに反応させた後、膜成分回収後放射活性を測定することにより、被験物質のモルモットNK1受容体への親和性を算出できる。
(試験例2)
[モルモットNK2受容体結合試験]
モルモット粗膜標本より受容体結合試験を実施できる。すなわちNK2受容体高発現部位である回腸組織を摘出後粗膜標本を作製し、放射性標識SR-48968またはneurokinin Aと被験物質を粗膜標本液とともに反応させた後、膜成分回収後放射活性を測定することにより、被験物質のモルモットNK2受容体への親和性を算出できる。
(試験例3)
[モルモットM3受容体結合試験]
モルモット粗膜標本より受容体結合試験を実施できる。すなわちM3受容体高発現部位である顎下腺組織を摘出後粗膜標本を作製し、放射性標識[N-methyl-3H]-(-)-Scopolamine methyl chlorideと被験物質を粗膜標本液とともに反応させた後、膜成分回収後放射活性を測定することにより、被験物質のモルモットM3受容体への親和性を算出できる。
(試験例4)
[ヒトNK1受容体結合試験]
ヒト型NK1受容体発現細胞由来粗膜標本より受容体結合試験を実施できる。すなわちヒト型NK1受容体発現COS細胞より調製した粗膜標本に対して、放射性標識substance Pと被験物質を粗膜標本液とともに反応させた後、膜成分回収後放射活性を測定することにより、被験物質のヒトNK1受容体への親和性を算出できる。
(試験例5)
[ヒトNK2受容体結合試験]
(a)粗膜標本の作製
ヒト型NK2受容体発現COS細胞の凍結保存細胞液を緩衝液(0.04% BSAを含む50 mMトリス−塩酸, pH7.4)で希釈して5.0x106 cells/mLとし、粗膜標本として用いた。
(b)受容体結合試験
[3H]SR-48968を50 mMトリス−塩酸(pH7.4)、6 mM塩化マンガン、800 μg/mL BSA、8 μg/mLキモスタチン、8 μg/mL ロイペプチン、80 μg/mL バシトラシン、20 μg/mL ホスホラミドン混合液で希釈した。この混合液250 μLに、被験物質と粗膜標本液250 μLを加え、室温で、35分インキュベートした([3H]SR-48968は、最終濃度1 nM)。反応後、自動濾過装置(Brandel , Biomedical Research and Development Laboratories, Inc.)を用いて、GF/Bガラス繊維濾紙(Whatman , Biomedical Research and Development Laboratories, Inc.)上に膜成分を回収した。なお、ガラス繊維濾紙は、非特異結合を低く抑えるため、0.1%ポリエチレンイミン液で、約4時間前処理して用いた。膜成分回収フィルターを、ピコフロー3 mLを含むミニプラスチックバイアルに移し、液体シンチレーション・カウンター(Perkin Elmer, Tri-Carb 2900TR)にて放射活性を測定した。
NK2 受容体結合作用は、50%結合薬用量(IC50)およびNK2受容体に対する[3H]SR-48968の親和性(Kd)より、被験物質のNK2受容体への親和性(Ki)として算出した。
結果を表1に示す。
(表1)
−−−−−−−−−−−−−−
実施例 Ki(nM)
−−−−−−−−−−−−−−
1 0.30
5 0.84
12 2.0
26 0.34
46 0.65
−−−−−−−−−−−−−−。
上記の結果から、本発明の化合物は、優れたニューロキニンNK受容体結合作用を有する。
(試験例6)
[ヒトM3 受容体結合試験]
(a)粗膜標本の作製
ヒト型M3受容体発現CHO細胞の凍結保存細胞液を緩衝液(0.05 mM EDTAを含む50 mMトリス−塩酸, pH7.4)で希釈して5.0x106 cells/mLとし、粗膜標本として用いた。
(b)受容体結合試験
[N-methyl-3H]-(-)-Scopolamine methyl chloride(GEヘルスケア・ジャパン(株))を50 mMトリス−塩酸(pH7.4)で希釈し、その混合液250 μLに被験物質と粗膜標本液250 μLを加え、室温で、60分インキュベートした。反応後、自動濾過装置(Brandel, Biomedical Research and Development Laboratories, Inc.)を用いて、GF/Bガラス繊維濾紙(Whatman , Biomedical Research and Development Laboratories, Inc.)上に膜成分を回収した([N-methyl-3H]-(-)-Scopolamine methyl chlorideは、最終濃度0.5 nM)。なお、ガラス繊維濾紙は、非特異結合を低く抑えるため、0.1%ポリエチレンイミン液で、約4時間前処理して用いた。膜成分回収フィルターを、ピコフロー3 mLを含むミニプラスチックバイアルに移し、液体シンチレーション・カウンター(Perkin Elmer, Tri-Carb 2900TR)にて放射活性を測定した。
M3 受容体結合作用は、50%結合薬用量(IC50)およびM3受容体に対する[N-methyl-3H]-(-)-Scopolamine methyl chlorideの親和性(Kd)より、被験物質のM3受容体への親和性(Ki)として算出した。
結果を表2に示す。
(表2)
−−−−−−−−−−−−−−
実施例 Ki(nM)
−−−−−−−−−−−−−−
1 0.83
5 0.29
12 2.2
26 1.7
46 0.38
−−−−−−−−−−−−−−。
上記の結果から、本発明の化合物は、優れたムスカリンM受容体結合作用を有する。
(試験例7)
[Methacholine気道収縮の抑制作用(in vivo, 気管内投与)]
健常モルモット(体重350-550 g、ハートレー系雄性モルモット)を用い、ムスカリン受容体アゴニストであるmethacholineによる気道収縮に対する抑制作用をKonzett-Roessler(Naunyn-Schmiedebergs Arch. Exp. Pathol. pharmakol. 195, 71(1940))の変法を用いて、気道内圧を指標として調べた。
ペントバルビタール(50 mg/mL 液, 0.40-0.50 mL/body, s.c.)で麻酔したモルモットに気管カニューレ、静脈カニューレを装着した。また、ヘパリン含生理食塩水(100 U/mL)を充たした動脈カニューレを装着して、増幅器および瞬時心拍計を介して血圧・心拍数をモニターした。次いで、ガラミン(20 mg/kg, i.v.)を投与し、自発呼吸を停止した後、速やかに10 mL/kg, 60回/分の陽圧呼吸(Ugo-Basile Biological Research Apparatus, Cat. No.7025)を施した。人工呼吸時の気道内圧は、気管カニューレの側枝に装着した圧力トランスデューサー (日本光電工業株式会社, TP-200TまたはTP-400T) により検出し、増幅(日本光電工業株式会社, AP-601G)して、レコーダーに記録した。気道内圧および血圧心拍数が安定した後、methacholine 30 μg/kgを静脈カニューレより静脈内投与して気道収縮を誘発させ、以後10分間の気道内圧を測定した。
被験物質は5%グルコース液に溶解し、0.5 mL/kgの溶液を気管内投与器具(Penn-century. Inc., model 1A-1B )を用いて、methacholine刺激の60分前に気管内投与した。
Methacholine投与後10 分間の増加気道内圧面積値をmethacholine誘発気道収縮の強度とし、control群(5%グルコース液気管内投与群)に対する抑制率より、ID50値として算出した。
結果を表3に示す。
(表3)
−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例 ID50(ug/kg)
−−−−−−−−−−−−−−−−
1 107.0
5 46.8
12 54.0
26 36.6
46 35.0
−−−−−−−−−−−−−−−−。
上記の結果から、本発明の化合物は、ムスカリンM受容体に対して優れた拮抗作用を有する。
(試験例8)
[Substance P誘発気道収縮の抑制作用(in vivo, 気管内投与)]
健常モルモット(体重350-550 g、ハートレー系雄性モルモット)を用い、NK1受容体アゴニストであるsubstance P(SP)による気道収縮に対する抑制作用をKonzett-Roessler(Naunyn-Schmiedebergs Arch. Exp. Pathol. pharmakol. 195, 71(1940))の変法を用いて、気道内圧を指標として調べた。
ペントバルビタール(50 mg/mL液, 0.40-0.50 mL/body, s.c.)で麻酔したモルモットに気管カニューレ、静脈カニューレを装着した。また、ヘパリン含生理食塩水(100 U/mL)を充たした動脈カニューレを装着して、増幅器および瞬時心拍計を介して血圧・心拍数をモニターした。次いで、ガラミン(20 mg/kg, i.v.)を投与し、自発呼吸を停止した後、速やかに10 mL/kg、60回/分の陽圧呼吸(Ugo-Basile Biological Research Apparatus, Cat. No.7025)を施した。人工呼吸時の気道内圧は、気管カニューレの側枝に装着した圧力トランスデューサー (日本光電工業株式会社, TP-200TまたはTP-400T) により検出し、増幅(日本光電工業株式会社, AP-601G)して、レコーダーに記録した。気道内圧および血圧心拍数が安定した後、SP 20 μg/kgを静脈カニューレより静脈内投与して気道収縮を誘発させ、以後10分間の気道内圧を測定した。
被験物質は5%グルコース液に溶解し、0.5 mL/kgの溶液を気管内投与器具(Penn-century. Inc., model 1A-1B)を用いて、SP刺激の60分前に気管内投与した。
SP投与後10分間の増加気道内圧面積値をSP誘発気道収縮の強度とし、control群(5%グルコース液気管内投与群)に対する抑制率より、ID50値として算出した。
結果を表4に示す。
(表4)
−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例 ID50(ug/kg)
−−−−−−−−−−−−−−−−
1 191.0
5 104.0
12 83.0
26 43.6
46 36.9
−−−−−−−−−−−−−−−−。
上記の結果から、本発明の化合物は、ニューロキニンNK受容体に対して優れた拮抗作用を有する。
(試験例9)
[Neurokinin A誘発気道収縮の抑制作用(in vivo,気管内投与)]
健常モルモット(体重350-550 g、ハートレー系雄性モルモット)を用い、NK受容体アゴニストであるneurokinin A(NKA)による気道収縮に対する抑制作用をKonzett-Roessler(Naunyn-Schmiedebergs Arch. Exp. Pathol. pharmakol. 195, 71(1940))の変法を用いて、気道内圧を指標として調べた。
ペントバルビタール(50 mg/mL液, 0.40-0.50 mL/body, s.c.)で麻酔したモルモットに気管カニューレ、静脈カニューレを装着した。また、ヘパリン含生理食塩水(100 U/mL)を充たした動脈カニューレを装着して、増幅器および瞬時心拍計を介して血圧・心拍数をモニターした。次いで、ガラミン(20 mg/kg, i.v.)を投与し、自発呼吸を停止した後、速やかに10 mL/kg、60回/分の陽圧呼吸(Ugo-Basile Biological Research Apparatus, Cat. No.7025)を施した。人工呼吸時の気道内圧は、気管カニューレの側枝に装着した圧力トランスデューサー (日本光電工業株式会社, TP-200TまたはTP-400T) により検出し、増幅(日本光電工業株式会社, AP-601G)して、レコーダーに記録した。気道内圧および血圧心拍数が安定した後、NKA 4 μg/kgを静脈カニューレより静脈内投与して気道収縮を誘発させ、以後10分間の気道内圧を測定した。
被験物質は5%グルコース液に溶解し、0.5 mL/kgの溶液を気管内投与器具(Penn-century. Inc., model 1A-1B)を用いて、NKA刺激の60分前に気管内投与した。
NKA投与後10 分間の増加気道内圧面積値をNKA誘発気道収縮の強度とし、control群(5%グルコース液気管内投与群)に対する抑制率より、ID50値として算出した。
結果を表5に示す。
(表5)
−−−−−−−−−−−−−−−−
実施例 ID50(ug/kg)
−−−−−−−−−−−−−−−−
1 38.0
5 41.6
12 21.8
26 57.3
46 78.5
−−−−−−−−−−−−−−−−。
上記の結果から、本発明の化合物は、ニューロキニンNK受容体に対して優れた拮抗作用を有する。
表1乃至表5の結果から、本発明の化合物は、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体のすべてに対して優れた拮抗作用を有し、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び潰瘍からなる群から選ばれる疾患の治療剤及び/又は予防剤として有用である。
製剤例
製剤例1 散剤
実施例1の化合物 5g、乳糖 895gおよびトウモロコシデンプン 100gをブレンダーで混合することにより、散剤をえることができる。
製剤例2 顆粒剤
実施例1の化合物 5g、乳糖 865gおよび低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 100gを混合した後、10%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液 300gを加えて練合する。これを押し出し造粒機を用いて造粒し、乾燥すると顆粒剤が得られる。
製剤例3 錠剤
実施例4の化合物 5g、乳糖 90g、トウモロコシデンプン 34g、結晶セルロース 20gおよびステアリン酸マグネシウム 1gをブレンダーで混合した後、錠剤機で打錠することにより、錠剤が得られる。
製剤例4 吸入用液剤1
実施例9の化合物が10%(W/W)、塩化ベンザルコニウムが0.04%(W/W)、フェネチルアルコールが0.40%(W/W)、精製水が89.56%(W/W)となるように液剤を調製する。
製剤例5 吸入用液剤2
実施例7の化合物が10%(W/W)、塩化ベンザルコニウムが0.04%(W/W)、ポリエチレングリコールが10%(W/W)、プロピレングリコールが30%(W/W)、精製水が39.96%(W/W)となるように液剤を調製する
製剤例6 吸入用散剤
実施例9の化合物が40%(W/W)、ラクトースが60%(W/W)となるように散剤を調製する。
製剤例7 エアゾール剤
実施例7の化合物が10%(W/W)、レシチンが0.5%(W/W)、フロン11が34.5%(W/W)、フロン12が55%(W/W)となるようにエアゾール剤を調製する。
本発明の一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩は、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体のすべてに対して拮抗作用を示し、毒性が少なく、体内動態が優れているので、医薬として有用であり、特に、呼吸器疾患、アレルギー疾患及び/又は神経系疾患の予防剤若しくは治療剤として有用である。

Claims (28)

  1. 一般式(I)

    [式中、
    は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
    は、置換基群Aから選択される基で独立に1乃至5個置換されていてもよいフェニル基又は置換基群Aから選択される基で独立に1乃至3個置換されていてもよい複素環基を示し、
    は、C−C10アルキレン基、メチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−C10アルキレン基又はメチレン基の一つが式−N(R)−で表わされる基に置き換わったC−C10アルキレン基を示し(Rは、水素原子、C−Cアルキル基又は2−ニトロフェニルスルホニル基を示す。)、
    は、単結合、式−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−CH(OH)−W−N(CH)−で表わされる基又は式−CH−NH−W−NH−で表わされる基を示し(Wは、一つのヒドロキシ基で置換されていてもよいC−C10アルキレン基を示す。)、
    Xは、窒素原子又は式−CH−で表わされる基を示し、
    Yは、窒素原子又は式−CH−で表わされる基を示し、
    mは、0、1又は2を示し、
    nは、0、1又は2を示し、
    pは、1乃至10の整数を示し、
    qは、1又は2を示し、
    rは、0又は1を示し、
    sは、0又は1を示し、
    rとsは、同時に1を示さず、
    tは、0又は1を示し、
    置換基群Aは、ハロゲン原子、C−Cアルキル基、C−Cハロゲン化アルキル基、ヒドロキシ基、C−Cアルコキシ基、C−Cハロゲン化アルコキシ基、シアノ基、カルボキシル基、C−Cアルキルカルボニルオキシ基、C−Cアルコキシカルボニルオキシ基、カルバモイル基、ニトロ基及びアミノ基からなる群を示す。]を有する化合物又はその薬理上許容される塩。
  2. 請求項1において、一般式(I)が、一般式(II)

    である化合物又はその薬理上許容される塩。
  3. 請求項1又は2において、Lが、C−Cアルキレン基又はメチレン基の一つが酸素原子に置き換わったC−Cアルキレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  4. 請求項1又は2において、Lが、ペンタメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、メチレンオキシトリメチレン基又はエチレンオキシエチレン基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  5. 請求項1乃至4から選択されるいずれか一項において、Lが、式−C(=O)−NH−W−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−W−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−W−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−W−N(CH)−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  6. 請求項1乃至4から選択されるいずれか一項において、Lが、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−N(CH)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−NH−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基、式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  7. 請求項1乃至4から選択されるいずれか一項において、Lが、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−(CH−NH−で表わされる基、式−C(=O)−NH−CH−CH(OH)−(CH−N(CH)−で表わされる基又は式−C(=O)−(CH−N(CH)−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  8. 請求項1乃至7から選択されるいずれか一項において、XとYが同時に窒素原子であるか、Xが窒素原子でYが式−CH−で表わされる基であるか、又は、XとYが同時に式−CH−で表わされる基である化合物又はその薬理上許容される塩。
  9. 請求項1乃至8から選択されるいずれか一項において、mとnが同時に0であるか、mとnが同時に1であるか、mが2でnが0であるか、mが2でnが1であるか、又は、mとnが同時に2である化合物又はその薬理上許容される塩。
  10. 請求項1乃至8から選択されるいずれか一項において、mとnが同時に1であるか、又は、mが2でnが1である化合物又はその薬理上許容される塩。
  11. 一般式(I)を有する化合物が、
    1−{2−[{6−[4−({3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)アミノ]プロピル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
    1−{2−[(6−{4−[{3−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]プロピル}(メチル)カルバモイル]ピペリジン−1−イル}ヘキサノイル)(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
    1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}ピペラジン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、
    1−(2−{[6−(4−{4−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]ブタノイル}−1,4−ジアゼパン−1−イル)ヘキサノイル](メチル)アミノ}エチル)ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート、又は、
    1−{2−[{6−[4−({5−[({[(2S)−1’−{2−[(5R)−3−[3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−5−(4−フルオロフェニル)−1,3−オキサゾリジン−5−イル]エチル}−2,3−ジヒドロスピロ[インデン−1,4’−ピペリジン]−2−イル]オキシ}アセチル)(メチル)アミノ]−2−ヒドロキシペンチル}カルバモイル)ピペリジン−1−イル]ヘキサノイル}(メチル)アミノ]エチル}ピペリジン−4−イル ビフェニル−2−イルカーバメート
    である請求項1に記載の化合物又はその薬理上許容される塩。
  12. 請求項1乃至11から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
  13. 医薬組成物が、気管支拡張作用及び抗炎症作用を有する請求項12に記載された医薬組成物。
  14. 医薬組成物が、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体が介在する疾患の治療及び/又は予防のための請求項12に記載された医薬組成物。
  15. 医薬組成物が、呼吸器疾患、アレルギー疾患及び/又は神経系疾患の治療及び/又は予防のための請求項12に記載された医薬組成物。
  16. 医薬組成物が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、 角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍の治療及び/又は予防のための請求項12に記載された医薬組成物。
  17. 医薬組成物が、気管支喘息及び/又は慢性閉塞性肺疾患の治療及び/又は予防のための請求項12に記載された医薬組成物。
  18. 医薬組成物が、経肺投与及び/又は点鼻投与するための、請求項15乃至17から選択されるいずれか一項に記載された医薬組成物。
  19. 医薬組成物を製造するための、請求項1乃至11から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の有効成分としての使用。
  20. 医薬組成物が、気管支拡張作用及び抗炎症作用を有するための医薬組成物である請求項19に記載の使用。
  21. 医薬組成物が、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体が介在する疾患の治療及び/又は予防のための組成物である請求項19に記載の使用。
  22. 医薬組成物が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、 角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍の治療及び/又は予防のための組成物である請求項19に記載の使用。
  23. 医薬組成物が、経肺投与及び/又は点鼻投与するための医薬組成物である、請求項22に記載された使用。
  24. 請求項1乃至11から選択されるいずれか一項に記載された化合物又はその薬理上許容される塩の薬理的な有効量を温血動物に投与する疾病の治療及び/又は予防方法。
  25. 疾病が、ニューロキニンNK、ニューロキニンNK及びムスカリンM受容体が介在する疾患である請求項24に記載の方法。
  26. 疾病が、気管支喘息、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患、咳嗽、喀痰過分泌、鼻炎、痛み、不安、うつ、痙攣、パーキンソン、尿失禁、過敏性腸症候群、前立腺肥大、嘔吐、消化性潰瘍、網膜検査、急性虹彩炎、角膜炎、縮瞳、麻酔薬による過剰の唾液分泌、気道分泌及び/又は潰瘍である請求項24に記載の方法。
  27. 一般式(I)を有する化合物又はその薬理上許容される塩を経肺投与及び/又は点鼻投与することを特徴とする、請求項26に記載された方法。
  28. 温血動物がヒトである請求項24乃至27から選択されるいずれか一項に記載の方法。
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