JP4140139B2 - 負荷トルク推定方法及びトルク制御装置 - Google Patents

負荷トルク推定方法及びトルク制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械や電動工具等に用いられるモータの負荷トルクを推定し、この推定値に基づいてモータへの指令値を補償して、高精度のトルク制御を行なうための、負荷トルク推定方法及び、トルク制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工作機械や電動工具等に用いられるモータに加わる負荷トルクは、モータの制御系で高精度のトルク制御を実現する上での弊害、すなわち一種の外乱であり、従来からこの外乱を積極的に推定し、制御系にフィードバックすることによって、速度制御性能の向上を図っている。
【0003】
以下、従来の負荷トルク推定方法について、図8及び図9に基づいて説明する。図8は、従来のモータのトルク制御装置の構成を示すブロック図、図9は、トルク制御装置に用いられる負荷トルク推定器を示すブロック線図である。
【0004】
図8に示すように、従来のモータのトルク制御装置は、制御対象であるモータ1と、モータ1のトルク制御及びモータ1に加わる負荷トルクの推定を行うマイコン6と、モータ1を回転させるためのモータ駆動回路5とを具備し、電機子電流Iaを計測する電流センサ7bと、電機子の角変位θを計測するエンコーダ7cと、モータ駆動回路5を介してモータ1に電力を供給するモータ駆動用電源8aと、マイコン6に電力を供給するマイコン用電源8bとを備えている。
【0005】
モータ駆動回路5は、モータ駆動用電源8aから電力の供給を受け、モータ1に駆動電力の供給を行うように構成されている。
【0006】
マイコン6は、作業者が設定する速度指令値Vc及び目標トルク値Tcと、電流センサ7bが計測した電機子電流Iaとを、8ビットでA/D(アナログ・ディジタル)変換するA/D変換部6aと、エンコーダ7cが出力したパルスをカウントするカウンタ6bとを備えている。
【0007】
A/D変換部6aは、速度指令値Vc、目標トルク値Tc、電機子電流Iaを夫々ディジタル値に変換し、離散化速度制御指令値Vcd、離散化目標トルク値Tcd、離散化電機子電流IadにA/D変換する。
【0008】
また、マイコン6は、離散化電機子電流Iadと、エンコーダ7cから出力されるパルス数とから負荷トルクを推定する負荷トルク推定部2と、負荷トルク推定部2から出力される負荷トルク推定値TLhと、離散化トルク設定値Tcdとの大小を判定するトルク判定部3と、離散化速度指令値Vcdとトルク判定部3から出力されるトルク判定出力とを受けて、速度制御信号を出力する速度制御部4aと、速度制御部4aの速度制御信号を受けて、8ビットのPWM(Pulse Width Modulation)出力uをモータ駆動回路5へ出力するPWM部4bとを備えている。
【0009】
次に、図8に示したトルク制御装置の動作について説明する。作業者が速度指令値Vcとトルク設定値Tcとをマイコン6に入力すると、それらの値はA/D変換部6aで夫々離散化され、離散化速度指令値Vcdと離散化トルク設定値Tcdとなる。
【0010】
離散化速度指令値Vcdは速度制御部4aへ出力され、速度制御部4aは、この速度指令値Vcdに対応した速度制御信号を、PWM部4bへ出力する。PWM部4bでは速度制御部4aからの速度制御信号を受け、モータ駆動回路5にPWM出力uを出力し、その出力を受けてモータ駆動回路5は、モータ1を回転させる。
【0011】
モータ1が回転を始めると共に、電機子電流Iaが電流センサ7bによって、モータ1の電機子の角変位θがエンコーダ7cによって計測される。つまり、電機子電流IaはA/D変換部6aで離散化されて、離散化電機子電流Iadとなり、角変位θに対応したエンコーダ7cのパルス出力が、カウンタ6bによってカウントされる。
【0012】
負荷トルク推定部2は、カウンタ6bから出力されたカウント数を、電機子の角変位θに変換し、さらに、以下の数1の式に示す、現在時点の角変位θ(k)と1サンプリング前の角変位θ(k−1)との後進差分をとることによって近似微分を行なって、電機子の角速度ωを求める。ここで、数1の式のTは、サンプリング時間である。
【0013】
【数1】
Figure 0004140139
【0014】
また、負荷トルク推定部2は、モータ1のトルク定数の公称値Ktnと、離散化電機子電流値Iadとを乗じて求めた内部トルク値から、電機子の慣性モーメントの公称値Jnと、角速度ωとを乗じて求めた値を減じて負荷トルクの推定値TLhを推定し、トルク判定部3へ負荷トルク推定値TLhを出力する。
【0015】
トルク判定部3では、離散化トルク設定値Tcdと負荷トルク推定値TLhとを比較して、離散化目標トルク値Tcdの方が小さい場合は、モータ1を停止させるための停止信号を速度制御部4aへ出力する。
【0016】
速度制御部4aでは、離散化速度指令値Vcdと、トルク判定部3からのトルク判定出力とを受けて、PWM部4bへの出力信号を決定する。以上の動作を繰り返すことにより、モータ1のトルク制御を実現している。
【0017】
次に、モータ1と負荷トルク推定部2の制御系の詳細について、図9のブロック線図に基づいて説明する。尚、ここでは簡単のために連続系であるとして説明する。
【0018】
モータ1は入力端子に入力電圧Eが印加されると、電機子が回転を始めるが、電機子が回転すると、モータ1の入力端子間には逆起電力Eeが発生するので、モータ1の入力端子間に実際に現れる電機子電圧Eaは、入力電圧Eから逆起電力Eeを減じた電圧値となる。尚、逆起電力Eeは、電機子の角速度ωに、逆起電力定数eを乗じた電圧値である。
【0019】
モータ1の入力端子に現れる電機子電圧Eaと、電機子の巻線抵抗Raの逆数とを乗じたものが、電機子に流れる電機子電流Iaとなり、その電機子電流Iaにモータ1のトルク定数tを乗じたものが、モータ1の原発生トルクToとなる。
【0020】
また、モータ1の原発生トルクToから、電機子に加わる負荷トルクTLを減じたものが、実際にモータ1が発生するトルクTeとなり、そのトルクTeを電機子の慣性モーメントJ及びラプラス演算子sで除した値が、電機子の角速度ωとなる。但し、電機子を支持しているベアリングの粘性は、小さいものとして無視することとする。
【0021】
負荷トルク推定部2は、モータ1のトルク定数の公称値Ktn、電機子の慣性モーメントの公称値Jn、電機子の角加速度dω/dtを、数2の式に代入することにより、負荷トルク推定値TLhを算出する。
【0022】
【数2】
Figure 0004140139
【0023】
すなわち、負荷トルク推定部2は、電機子電流Iaと、トルク定数の公称値Ktnとの積であるトルクT1から、電機子の慣性モーメントの公称値Jnとラプラス演算子sとを乗じた微分器sJnによって、モータ速度ωの検出値を微分して得られたトルクT4を減じて、モータ1に加わる負荷トルクの推定値TLhを推定する方法が用いられている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、数2の式を用いたトルク推定方法では、負荷トルクを推定するために、電機子の角速度ωを微分して角加速度を求める必要がある。一般的に、モータのトルク制御系では、電機子の角変位θを計測する、ポテンショメータ、エンコーダ等の変位センサは用いられるが、電機子の角速度ωを計測する速度センサ及び、電機子の角加速度を計測する加速度センサは、コストを考えて用いられないことが多い。
【0025】
そこで、従来から、数1の式を用いて、変位センサによって計測された角変位θの後進差分を2回とることによって、角加速度を求めることが通例となっているが、この方法では、安価な低精度の変位センサを用いた場合、精度の良い角加速度を求められないため、負荷トルクの推定精度が著しく低下し高精度なトルク制御が行えないという問題点があった。
【0026】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、安価で高精度なトルク制御を実現できる、負荷トルクの推定方法及びトルク制御装置の構造を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、回路方程式である数3の式の両辺を時間tで微分した後、右辺第2項の角速度ωを、モータの運動方程式である数4の式に代入して求めた数5の式を用いて、負荷トルク推定値TLhを推定する。尚、数3の式は、電機子抵抗Raに比べて電機子インダクタンスが微小であるとして、インダクタンスの項を省略してある。
【0028】
【数3】
Figure 0004140139
【0029】
【数4】
Figure 0004140139
【0030】
【数5】
Figure 0004140139
【0031】
すなわち、数5の式に示すように、電機子抵抗の公称値Ranと、モータ1の電機子に流れる電機子電流Iaの微分値dIa/dtとを乗じた値Ran・dIa/dtを、モータ1に印加される入力電圧の微分値dE/dtから減じ、
その値(dE/dt−Ran・dIa/dt)に、電機子の慣性モーメントの公称値Jnを乗じると共に、モータの誘導電圧定数の公称値Kenで除し、
その値(Jn/Ken(dE/dt−Ran・dIa/dt))を、電機子電流Iaと、モータのトルク定数の公称値Ktnとを乗じた内部トルク値Ktn・Iaから減じて、負荷トルクの推定値TLhを求める。
【0032】
請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明において、モータ1を駆動させるモータ駆動回路5及びモータ駆動用電源8aの内部抵抗値と、電機子電流Iaとを乗じて、前記内部抵抗値に起因する降下電圧を求め、モータ駆動用電源が発生する電圧からその降下電圧を減じた値を、モータ1に印加される入力電圧として、負荷トルクの推定値TLhを求める。
【0033】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の負荷トルク推定方法を用いるトルク制御装置であって、負荷トルク推定値TLhが、目標トルク値より一定時間以上大きくなったときに、前記モータを停止させる停止信号を出力するトルク判定部を備える。
【0034】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1又は請求項2記載の負荷トルク推定方法を用いるトルク制御装置であって、前記モータの起動時から目標トルク値に至るまでの前記電機子の総回転数である、目標回転数を記録する目標回転数記憶部と、
モータ1の起動時から現在までの前記電機子の総回転数を、前記目標回転数から減じた値と、前記モータへの電力の供給を止めてから、モータ1が停止するまでの回転数とを比較して、前者が後者以下の値になったときに、前記モータを停止させる停止信号を出力する回転数判定部とを備える。
【0035】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図1、図2及び図3に基づいて説明する。図1は本発明に係るトルク制御装置を、連続系モデルとして表現した場合のブロック線図、図2は、図1に示すトルク制御装置の負荷トルク推定器とローパスフィルタとを、離散系モデルとして表現した場合のブロック線図、図3は、本発明に係るトルク制御装置の構成を示すブロック図である。
【0036】
本実施形態は、図3に示すように、モータ1と、マイコン6と、モータ駆動回路5と、モータ1に印加する入力電圧Eを計測する電圧センサ7aと、電流センサ7bと、モータ駆動用電源8aと、マイコン用電源8bとを備えている。
【0037】
マイコン6は、作業者が設定する速度指令値Vc及び目標トルク値Tcと、電圧センサ7aが計測した入力電圧Eと、電流センサ7bが計測した電機子電流Iaとを、8ビットでA/D(アナログ・ディジタル)変換するA/D変換部6aを具備すると共に、離散化入力電圧Edと、離散化電機子電流Iadとから負荷トルクを推定する負荷トルク推定部2と、トルク判定部3と、速度制御部4aと、PWM部4bとを備えている。
【0038】
従って、本実施形態は、図8に示した従来のモータのトルク制御装置の構成に対して、カウンタ6bとエンコーダ7cとを無くし、入力電圧Eを計測する電圧センサ7aを備えたものであり、A/D変換部6aは入力電圧Eも離散化して、離散化入力電圧Edを負荷トルク推定部2へ出力するように構成したものである。
【0039】
また、本実施形態に於ける、負荷トルク推定部2は、電圧センサ7aにより計測されA/D変換部6aによって離散化された入力電圧Edと、電流センサ7bにより計測されA/D変換部6aによって離散化された入力電流Iaとから負荷トルクを推定して、負荷トルク推定値TLhをトルク判定部3に出力する構成としている。
【0040】
さらに、モータ駆動用電源8aとしては、直流12Vの定電圧源を用い、電圧センサ7a及び電流センサ7bとしては、夫々12V、80Aまで測定できるものを使用する。また、A/D変換部6aとしては、8ビット長のディジタル値を出力するものを用い、1ミリ秒毎にサンプリング値を負荷トルク推定部2に出力するように構成する。
【0041】
次に、負荷トルク推定部2及びトルク判定部3の詳細について、図1及び図2に基づいて説明する。尚、図1では簡単のために、連続系であるとして説明する。
【0042】
図1に示すように、負荷トルク推定部2は、電機子電流Iaとモータ1のトルク定数の公称値Ktnとを乗じて求めたトルクT1と、電機子の慣性モーメントの公称値Jnとラプラス演算子sとを乗じた微分器sJnに、電機子抵抗の公称値Ranを乗じ、その値(sRanJn)を、モータ1の逆起電力定数の公称値Kenで除して求めたトルクT2とを足してトルク(T1+T2)を求め、その値から電機子の慣性モーメントの公称値Jnとラプラス演算子sとを乗じた微分器sJnを、モータ1の逆起電力定数の公称値Kenで除して求めたトルクT3を減じて負荷トルクの推定値TLhを求めている。
【0043】
以上に説明した、負荷トルク推定方法のトルクT1,T2,T3は、夫々数5の式の右辺各項、KtnIa,Jn/Ken・Ran・dIa/dt,−Jn/Ken・dV/dtに対応する。
【0044】
図1に示すトルク判定部3は、負荷トルク推定部2から出力された負荷トルク推定値TLhの計測ノイズ及び離散化の影響を低減させる1次のローパスフィルタ3aと、ローパスフィルタ3aから出力される負荷トルクの推定値TLLと、目標トルクTcとの大小関係を判定するトルク判定器3bとを備え、高周波帯域のノイズを減衰させた負荷トルクの推定値TLLが目標トルクTcよりも大きい場合は、モータ制御器4に対してモータ1を停止させるための停止信号の出力を行う。
【0045】
図2に示すように、負荷トルクの推定に必要な電圧及び電流の微分値は、数1の式で表わされる後進差分法を用いて求められている。具体的には、まず現在時点の電機子電流Ia(k)とゲインK1とを乗じてトルクT1を求める。次に、現在時点の電機子電流Ia(k)から、1サンプリング前の電機子電流Ia(k−1)を減じた電機子電流Iaの近似微分値dIa/dtに、ゲインK2を乗じてトルクT2を求める。
【0046】
さらに、現在時点の入力電圧E(k)から、1サンプリング前の入力電圧E(k−1)を減じた電機子電流Eの近似微分値dE/dtに、ゲインK3を乗じてトルクT3を求める。そして、トルクT1とトルクT2とを足した値から、トルクT3を減じたものが負荷トルクの推定値TLhとなる。
【0047】
ここで、図2に示すブロック線図は離散系なので、各ゲインK1,K2,K3の値は、夫々数6,数7,数8で表わされる。但し、Imは電流センサ7bの定格電流、Emは電圧センサ7aの定格電圧、nはA/D変換部6aのビット数、Tはサンプリング時間である。
【0048】
【数6】
Figure 0004140139
【0049】
【数7】
Figure 0004140139
【0050】
【数8】
Figure 0004140139
【0051】
数6に示すように、ゲインK1はモータ1のトルク定数の公称値Ktnと、電流センサ7bの定格電流Imとを乗じた値KtnImを、2のn乗(A/D変換部のビット数)で除した値KtnIm/2のn乗である。
【0052】
また、数7に示すように、ゲインK2は電機子の慣性モーメントの公称値Jnと、電機子抵抗Ranと、電流センサ7bの定格電流Imと、サンプリング時間Tの逆数とを乗じた値JnRanIm/Tを、2のn乗とモータ誘導起電圧定数2enとで除した値JnRanIm/(2のn乗×Ken×T)である。
【0053】
さらに、数8に示すように、ゲインK3は電機子の慣性モーメントの公称値Jnと、電圧センサ7aの定格電圧Emと、サンプリング時間Tの逆数とを乗じた値JnEm/Tを、モータ誘導起電圧定数2enと、2のn乗とで除した値JnKenEm/(2のn乗×Ken×T)である。
【0054】
一例として、本実施形態における電流センサ7bの定格電流Im=80[A]、電圧センサ7aの定格電圧Em=12[V]、A/D変換部6aのビット数n=8、サンプリング時間T=1[msec]を用いると、数6,数7,数8式は、夫々次のようになる。
【0055】
【数9】
Figure 0004140139
【0056】
【数10】
Figure 0004140139
【0057】
【数11】
Figure 0004140139
【0058】
離散化ローパスフィルタ3aは、カットオフ周波数100Hzのものを用いており、現在時点の負荷トルクの推定値TLh(k)から、1サンプリング前の負荷トルクの推定値TLh(k−1)を減じ、その値(TLh(k)−TLh(k−1))と、1サンプリング前の高周波帯域のノイズを減衰させた負荷トルクの推定値TLL(k−1)に19を乗じた値(19×TLL(k−1))とを足し、その値(TLh(k)−TLh(k−1)+19×TLL(k−1))を21で除して、高周波帯域のノイズを減衰させた負荷トルクの推定値TLLを求めている。ここで、19及び21という値は、カットオフ周波数100Hzから導き出せるものである。
【0059】
尚、1次のローパスフィルタを用いるとして説明したが、高周波帯域の計測ノイズ及び、離散化の影響(量子化誤差)を低減できれば良いので、2次のローパスフィルタ等であっても良い。
【0060】
また、カットオフ周波数は100Hz、サンプリング時間Tは1ミリ秒、電圧センサ7aの定格電圧Emは12V、電流センサ7bの定格電流Imは80A、A/D変換部6aのビット数は8であるとして説明したが、これらに限定するものではない。
【0061】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係るトルク制御装置の第2の実施の形態について説明する。第1の実施形態では、モータ1への入力電圧Eの測定に電圧センサ7aを用いている。本来、モータ1への入力電圧Eは一定であるから、測定する必要がないのであるが、モータ1に大電流が流れる場合には、モータ駆動用電源8aの内部抵抗及びモータ1までの配線抵抗等に起因する電圧降下によって、入力電圧Eが降下するため入力電圧Eを計測しているのである。
【0062】
ところが、電圧センサ7aで入力電圧Eを計測する方法では、入力電圧Eに重畳されるPWMノイズが混入する。その結果、そのノイズを含んだ計測値を用いて負荷トルクを推定することになるので、トルク制御の精度の低下を来たすこととなる。
【0063】
そこで、本実施形態では、モータ駆動回路5の内部抵抗Rmi及び、モータ駆動用電源8aの内部抵抗Rpiの合成抵抗Zを予め測定しておき、この測定した合成抵抗Zと、電流センサ7bの出力である電機子電流Iaとを乗じて、合成抵抗Zに起因する降下電圧ΔE(=IaZ)を求める。
【0064】
次に、その降下電圧ΔEを、モータ駆動用電源8aが発生する供給電圧Eo から減じることによって、モータ1に印加される入力電圧Eの推定を行っている。これを式で表わすと、数12の式となる。
【0065】
【数12】
Figure 0004140139
【0066】
このようにすることで、電圧降下分ΔEを補償することができ、モータ1に印加される入力電圧Eを推定することができる。尚、電機子電流Iaに重畳されるノイズもあるが、入力電圧Eに重畳されるノイズよりも小さいので、第1の実施の形態の方法よりも、負荷トルクの推定値TLhの推定精度が向上し、精度の高いトルク制御を実現することができる。
【0067】
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係るトルク制御装置の第3の実施の形態について説明する。第1又は第2の実施の形態における負荷トルク推定値TLhは、電圧センサ7a及び電流センサ7bの計測誤差、若しくは離散化時に生じる量子化誤差分のために、実際に生じている負荷トルクTLよりも大きな値となる場合がある。
【0068】
従って、モータ1を起動し、目標トルク値Tcと負荷トルク推定値TLhとが等しく、若しくは大きくなったからといって、モータ1を停止させてしまうと、実際にモータ1に働いている負荷トルクTLは、目標トルクTcよりも小さな値を示すこととなる。
【0069】
一例として、エンジンブロックを止める締めつけボルトを、電動ドライバーで締めつける場合、設置した締めつけトルク(目標トルクTc)が発生されない場合があり、トルクレンチで締め直すといった不具合が生じる場合があった。
【0070】
そこで、本実施形態では、予め実験を行って、負荷トルク推定値TLhが目標トルクTcを超えてから、どのくらい時間が経過してからモータ1を停止させれば、実際にモータ1に働く負荷トルクTLと、目標トルクTcとが略等しくなるか、その経過時間(静止時間)を計測する。そして、負荷トルク推定値TLhが目標トルクTcを超えた時より時間を計測し始め、静止時間が経過した後にモータ1を停止させるように制御を行う。
【0071】
尚、本実施形態は離散系であるので、連続系モデルの静止時間に対応する静止回数Snを用い、Sn回先のサンプリング時点でモータ1を停止させるように制御する。
【0072】
次に、本実施形態の動作について図4に基づいて詳細に説明する。図4は本実施形態のトルク判定部3の処理の流れを示すフローチャートである。モータ1が回転をし始めた時点では、負荷トルク推定値TLhは目標トルクTcよりも小さいので、変数flagには0の代入が繰り返される。
【0073】
次第に負荷トルク推定値TLhが大きくなり、目標トルク値Tcよりも大きくなった場合には変数flagに1を加えて、静止回数Snとflagの値を比較する。静止回数Snよりflagの方が小さい場合には、サンプリング時間T毎に変数flagに1を加えて、静止回数Snとflagの値の比較動作を繰り返す。
【0074】
そして、flagの値が静止回数Snよりも大きくなった場合、モータ1に停止命令を出力してモータ1を停止させることで、突発的なノイズによって、目標トルクTcに達する前に停止することを防止することができる。
【0075】
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態について、図5、図6及び図7に基づいて説明する。図5は、本発明に係るトルク制御装置の構成を示すブロック図である。図6は、離散化目標トルクTcdと目標回転数Ncとの対応を示す表、図7は、回転数判定部6dの動作を示すフローチャートである。
【0076】
図5に示すトルク制御装置は、第1の実施の形態のトルク制御装置の構成に、モータの角変位θを計測するエンコーダ7cを付加すると共に、第1の実施の形態のマイコン6に、エンコーダ7cから出力されるパルスをカウントするカウンタ6bと、目標回転数Ncを格納する目標回転数記憶部6cと、目標回転数Ncから総回転数Nを減じた値が、静止回転数Ns以下になったかどうかの判断を行う回転数判定部6dとを付加したものである。
【0077】
また、カウンタ6bからは速度制御部4aと回転数判定部6dとにカウント数が出力され、回転数判定部6dには、A/D変換部6aから離散化目標トルク値Tcdが入力される。
【0078】
目標回転数記憶部6cには、図6の表に示すような、離散化目標トルクTcdと、そのトルクが発生する回転数(目標回転数Nc)との対応関係を示した情報が格納されている。目標回転数Ncは予め実験を行って得られた値である。但し、図6の表に示す各目標回転数Ncは、対応する離散化目標トルク値Tcdを発生する状態になるまでのモータ1の総回転数を意味し、rpmのような単位時間内に回転した数ではない。また、予め実験を行って、最高速の状態からモータ1への電力の供給を止め、モータ1が静止するまでの回転数(静止回転数Ns)を、最高速の違いに応じて求めておく。
【0079】
次に、回転数判定部6dの処理を、図5及び図7に基づいて説明する。まず、モータ1が回転するとエンコーダ7cにより、電機子の角変位θが計測され、カウンタ6bにより、エンコーダ7cから出力されるパルスがカウントする。
【0080】
そして、図7に示すように、回転数判定部6dは、目標回転数記憶部6cを参照して、離散化トルク設定値Tcdを発生させる目標回転数Ncを求め、カウンタ6bのカウント数を積算して、モータ1の起動時から現時点までのモータ1の総回転数Nを求める。そして、目標回転数Ncから総回転数Nを減じた値が、静止回転数Ns以下であるかどうかの判断を行う。
【0081】
目標回転数Ncから総回転数Nを減じた値が、静止回転数Nsよりも大きな値の場合は、離散化目標トルクTcdが再設定されたかどうかの判断を行う。
【0082】
ここで、離散化目標トルクTcdが再設定された場合は、新たな目標回転数Ncを求めるために、再び目標回転数記憶部6cを参照する。そして、カウンタ6bからのカウント数をさらに積算して総回転数Nを求め、再び目標回転数Ncから総回転数Nを減じた値が、静止回転数Ns以下であるかどうかの判断を行う。
【0083】
一方、離散化目標トルクTcdが変更されていない場合は、目標回転数Ncを変更することなく、カウンタ6bからのカウント数をさらに積算して総回転数Nを求めて、再び目標回転数Ncから総回転数Nを減じた値が、静止回転数Ns以下であるかどうかの判断を行う。
【0084】
目標回転数Ncから総回転数Nを減じた値が、静止回転数Ns以下になった場合は、図5に示す速度制御部4aに停止命令を出力し、モータ1を停止させる。以上のように制御することで、目標トルクTcにより近い負荷トルクでモータ1を停止させることができ、トルク制御の精度の向上を図ることができる。
【0085】
【発明の効果】
以上のように、請求項1乃至請求項4記載の発明にあっては、モータの電機子抵抗の公称値と、電機子電流の微分値とを乗じた値を、入力電圧の微分値から減じ、その値に、電機子の慣性モーメントの公称値を乗じると共に、モータの誘導電圧定数の公称値で除し、その値を、電機子電流値と、モータのトルク定数の公称値とを乗じた内部トルク値から減じて、負荷トルクの推定値を求めるので、従来の技術のように、角変位の後進差分を2回とる必要がなく、高精度の負荷トルクの推定ができるので、トルク制御の精度が著しく向上する。また、モータの角加速度を測定する必要が無いので、高価な速度センサや加速度センサを用いずに、安価で高精度のトルク制御ができるという効果を奏する。
【0086】
請求項2記載の発明にあっては、モータ駆動用電源の内部抵抗及び、モータ駆動用電源の内部抵抗の合成抵抗を予め測定しておき、この測定した合成抵抗と、電流センサの出力である電機子電流とを乗じて求まった降下電圧を、モータ駆動用電源の供給電圧から減じることによって、モータに印加される入力電圧の推定値を求めることができる。
【0087】
従って、モータに印加される入力電圧を計測する電圧センサを無くすことができ、電圧センサの計測ノイズによる、負荷トルクの推定精度の低下を防ぐことができるので、モータに印加される入力電圧を計測して求める場合よりも精度の良いトルク制御を実現することができる。また、電圧センサを省略できるため、請求項1記載の発明の方法を用いたトルク制御装置の構成より、A/D変換器が1つ不要となり、A/D変換ポートが1つ少ないマイコンを用いることができるため、コストを削減することができるという効果を奏する。
【0088】
請求項3記載の発明にあっては、入力電圧を計測する電圧センサ及び、電機子電流を計測する電流センサの計測時に生じるノイズの影響や、速度指令値、トルク設定値、入力電圧値、電機子電流値をA/D変換部で夫々離散化したときの量子化誤差分のために、実際の負荷トルクが目標トルクよりも小さな値となる場合があるが、予め負荷トルク推定値が目標トルクを超えてから、どのくらい時間が経過してからモータを停止させれば、実際にモータに働く負荷トルクと目標トルクが略等しくなるか、その経過時間(静止時間)を計測しておき、負荷トルクが目標トルクを超えた時より時間を計測し始め、静止時間が経過したときモータを停止させるように制御することで、突発的なノイズによって、目標トルクに達する前に停止することを防ぐことができるという効果を奏する。
【0089】
請求項4記載の発明にあっては、請求項1記載の負荷トルク推定方法を用いるトルク制御装置では、高精度にトルクを推定し、モータ駆動回路に停止命令を出したとしても、高速に回転しているモータを瞬時に停止させることは不可能で、停止までの間モータが回転して、目標トルクを大幅に越えるトルクが発生するので、目標トルクでモータを停止させることが困難であるが、目標トルクを発生するまでの総回転数を予め、その総回転数に達した時点でモータ駆動回路に停止命令を出力することにより、請求項1記載の発明よりも、より目標トルクに近いトルクが発生した状態で、モータを停止させることができ、トルク制御の精度の向上を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る負荷トルク推定器を用いたトルク制御装置を、連続系モデルとして表現した場合のブロック線図である。
【図2】図1のトルク制御装置の負荷トルク推定器とローパスフィルタとを、離散系モデルとして表現した場合のブロック線図である。
【図3】本発明に係るトルク制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明に係るトルク判定部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るトルク制御装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図6】離散化目標トルクを発生させる目標回転数を示す表である。
【図7】本発明に係る回転数判定部の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】従来のモータのトルク制御装置を示すブロック図である。
【図9】従来のトルク制御装置に用いられる負荷トルク推定器を示すブロック線図である
【符号の説明】
3 トルク判定部
4a 速度制御部(モータ速度制御部)
6c 目標回転数記憶部
6d 回転数判定部
Ia 電機子電流
E 入力電圧
Eo 供給電圧(モータ駆動用電源が発生する電圧)
Eh 入力電圧の推定値
ΔE 降下電圧
Ktn モータのトルク定数の公称値
Ran 電機子抵抗の公称値
Rmi モータ駆動回路の内部抵抗値
Rpi モータ駆動用電源の内部抵抗値
Jn 電機子の慣性モーメントの公称値
Ken 誘導起電圧定数の公称値
TL 負荷トルク
TLh 負荷トルク推定値
Tc 目標トルク
Nc 目標回転数
N 総回転数

Claims (4)

  1. モータに加わる負荷トルクの推定方法において、前記モータの電機子抵抗の公称値と、前記モータの電機子に流れる電機子電流の微分値とを乗じた値を、前記モータに印加される入力電圧の微分値から減じ、
    その値に、前記モータの電機子の慣性モーメントの公称値を乗じると共に、前記モータの誘導電圧定数の公称値で除し、
    その値を、前記電機子電流の値と、前記モータのトルク定数の公称値とを乗じた内部トルク値から減じて、負荷トルクの推定値を求めることを特徴とする負荷トルク推定方法。
  2. 前記モータを駆動させるモータ駆動回路及びモータ駆動用電源の内部抵抗値と、前記電機子電流の値とを乗じて、前記内部抵抗値に起因する降下電圧を求め、モータ駆動用電源が発生する電圧からその降下電圧を減じた値を、前記モータに印加される入力電圧とすることを特徴とする、請求項1記載の負荷トルク推定方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の負荷トルク推定方法を用いるトルク制御装置であって、負荷トルク推定値が、目標トルク値より大きくなったときに、前記モータを停止させる停止信号を出力するトルク判定部を備えたことを特徴とするトルク制御装置。
  4. 請求項1又は請求項2記載の負荷トルク推定方法を用いるトルク制御装置であって、前記モータの起動時から目標トルク値に至るまでの前記電機子の総回転数である、目標回転数を記憶する目標回転数記憶部と、
    前記モータの起動時から現在までの前記電機子の総回転数を、前記目標回転数から減じた値と、前記モータへの電力の供給を止めてから、前記モータが停止するまでの回転数とを比較して、前者が後者以下の値になったときに、前記モータを停止させる停止信号を出力する回転数判定部とを備えたことを特徴とするトルク制御装置。
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